JP2002051789A - rplK遺伝子をコードする新規ヌクレオチド配列 - Google Patents

rplK遺伝子をコードする新規ヌクレオチド配列

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JP2002051789A
JP2002051789A JP2001107048A JP2001107048A JP2002051789A JP 2002051789 A JP2002051789 A JP 2002051789A JP 2001107048 A JP2001107048 A JP 2001107048A JP 2001107048 A JP2001107048 A JP 2001107048A JP 2002051789 A JP2002051789 A JP 2002051789A
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ヴェーマイアー ルッツ
Andreas Tauch
タウフ アンドレアス
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Joern Kalinowski
カリノヴスキー イェルン
Bettina Moeckel
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アミノ酸、特にL−リシンの改善された新規
の酵素的製造方法。 【解決手段】 rplK遺伝子をコードする新規ヌクオ
チド配列を同定し、これが転写減衰された細菌を発酵さ
せることによって、アミノ酸、特にL−リシンを製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の目的は、rplK遺
伝子をコードするコリネフォルム(coyneform)細菌か
らのヌクレオチド配列およびアミノ酸、特にL−リシン
の酵素的製造方法に関し、またrplK遺伝子のアテニ
ュエーションに関する。
【0002】本明細書中に記載されたすべての引用文献
は、参考のために用いられる。さらに、以下の開示を通
して、「参考のために記載した」の用語は“I.B.
R.”と表記する。
【0003】
【従来の技術】L−アミノ酸、特にL−リシンは動物飼
料学、ヒト医学および製薬工業において使用される。こ
れらアミノ酸がコリネフォルム細菌、特にコリネバクテ
リウムグルタミクムの菌株の発酵によって製造されるこ
とは公知である。これが極めて重要であるために、製造
方法の改善に関する研究は日々続けられている。突然変
異、選択および突然変異選択の方法は、前記微生物の性
能特性を改善させるために使用される。この方法によっ
て、抗生物質、例えばリシン類似性S−(2−アミノエ
チル)システインに耐性であるか、あるいは調節のため
に重要な代謝物に関して栄養要求性である菌株が得ら
れ、かつL−アミノ酸が製造される。
【0004】数年来、組み換えDNA技術の方法は、個
々のアミノ酸生合成遺伝子を増幅させ、かつL−アミノ
酸の効果を試験することによって、L−アミノ酸を製造
するコリネバクテリウム菌株の菌株改善のために使用さ
れている。この課題における参考文献は、他の文献中、
キノシタ(Kinoshita)(“Gultamic Acid Bacteria”,
in: Biology of Industrial Microorganisms, Demain a
nd Solomon (Eds.), Benjamin Cumming, London, UK, 1
985, 115-142)、I.B.R.)ヒュリガー(Hilliger)(Bio
Tec2, 40-44 (1991) I.B.R.)、エッゲリング(Eggelin
g)(Amino Acids 6: 261-272 (1994) I.B.R.)、ジェ
ッテンおよびシンスキー(Jetten and Sinskey)(Crit
ical Reviews in Biotechnology 15, 73-103 (1995) I.
B.R.)およびシャームら(Sham et al.)(Annuals of
the New York Academy of Sience782, 25-39 (1996) I.
B.R.)で見出されてもよい。
【0005】rplKタンパク質(リボソームの大サブ
ユニットのタンパク質K)はエシェリキア コリ(Esch
erichia coli)に関してタンパク質合成を生じる、細胞
の翻訳装置が最初に示された、細菌性リボソームの成分
である。
【0006】リボソームは、3個のリボ核酸(RNA)分
子および特異的な数のタンパク質から成る細胞性粒子で
ある。リボソームは、その多くが細胞濃縮物の超遠心に
よって得られる。残存する細胞成分のさらなる精製は、
通常は、ショ糖密度こう配中での沈降によっておこなわ
れる。この製造技術はリボソームの成分に関して通常の
等級(designation)を導き、この場合、これは直接的
に沈降性質に関連する。したがって、一つの機能的な細
菌性リボソームはしばしば70Sリボソームを示し、こ
の場合、これは小さい30Sサブユニット(小サブユニ
ット)および大きい50Sサブユニット(大サブユニッ
ト)から成る。E.Coliの30S小サブユニット
は、21個の異なるポリペプチドおよび1542ヌクレ
オチドの長さを有するRNA分子から成り、この場合、
このRNA分子は16S−rRNAとして当業者に公知
であり、さらにrplKタンパク質、大きい50Sサブ
ユニットは付加的な31個の異なるポリペプチド、なら
びにそれぞれ120および2904ヌクレオチドの長さ
を有する2個のRNA分子を含み、この場合、このRN
A分子は5Sまたは23S rRNA分子と呼称され
る。その一方で、二者択一的な用語はリボソームタンパ
ク質として確立されている。したがって、30S小サブ
ユニットのポリペプチドは、当業者によってS1からS
21と示されており、その一方で50S大サブユニット
のものはL1からL32と示されている。本明細書中
で、rplKタンパク質はリボソームL11タンパク質
に相当する(Noller and Nomura, In: Neidhart et a
l., Escherichia coli and Salmonellatyphimurium: Ce
llular and molecular biology. American Society for
Microbiology, Washington D.C., 167-186, 1996)I.
B.R.。数年来、L11様のタンパク質は他の生物、例え
ばボレリア ブルグドフェリ(Borrelia burgdorferi)
(Fraser et al., Nature, 390, 580-586, 1997)I.B.
R.、ヘリコバクター ピロリ(Helicobacter pylori)
(Tomb et al., Nature, 388, 539-547, 1997)I.B.
R.、セレイシア マルセッセンス(Serratia marcescen
s)(Sor and Nomura, Molecular and General Genetic
s, 210, 52-59, 1987)I.B.R.、ヘモフィリスインフル
エンゼ(Haemophilys inflenzae)(Fleischmann et a
l., Science, 269, 496-512, 1995)およびグラム陽性
細菌バチルス スブチリス(Bacillus subtilis)(Jeo
ng et al., Molecular Microbiology, 10, 133-142, 19
93)I.B.R.で同定されている。
【0007】リボソームで生じる翻訳工程、例えばメッ
センジャーRNA制御されたポリペプチドの生合成が合
成される。リボソームに加えて、当業者によってタンパ
ク質合成因子と呼称される他のタンパク質(Noller, An
nual Review of Biochemistry, 60, 191-227, 1991)
I.B.R.は、翻訳工程に関して本質的なものであ
る。L11タンパク質は、リボソームおよび幾つかのタ
ンパク質合成因子間の相互作用を介在し、例えばここで
伸長因子G(EF−G)および終了因子1(RF−1)
が挙げられてもよい。したがって、E.Coli L1
1突然変異体中のリボソーム中でのL11タンパク質の
不在は、翻訳速度の低下を導く(Xing and Draper, Bio
chemistry, 35, 1581-1588, 1996)I.B.R.。
【0008】L11タンパク質は同様に、リボソームに
対するRelAタンパク質の結合および活性に必要であ
る。アミノ酸の欠失条件下で、RelAは、一つのピロ
フォスフェート基のATPからGDPへのトランスファ
ーによって、グアノシン3リン酸(ppGpp)の合成
を触媒する。E.Coliにおいて、ppGppは、否
定的である(negatively)かまたは肯定的(positivel
y)に多くの遺伝子の発現を作用する。一般に、生合成
経路中で効果的な遺伝子生成物の発現は刺激される。異
化作用を有する遺伝子生成物は概して相応して否定的に
調節される。アミノ酸生合成において中心的な規制をお
こなう多くの遺伝子およびオペロンは、E.Coli中
でppGppによって調節される。現在までに知られて
いるE.Coli中で肯定的に作用すべき遺伝子は、a
rgF、argI、argECBH(アルギニン生合
成)、gltB、glnA、gdh(グルタミン/グル
タメート生合成)、ilvB、IlvA(イソロイシン
生合成)、metC、metF、metK(メチオニン
生合成)、thrA、thrB、thrC(スレオニン
生合成)、lysA、lysC、dapB、asd(リ
シン生合成)(Cashel et al., In: Neidhardt et al.,
Escherichia coli and Salmonella typhimurium: Cell
ular and molecular biology, American Society for M
icrobiology, Washinton D.C., 1458-1496, 1996)I.B.
R.である。その一方で、さらに、アミノ酸生合成の肯定
的な調節因子としてのppGppの機能は他の細菌、例
えばサルモネラ チフィムリウム(Salmonella typhimu
rium)(Rudd et al., Journal ofBacteriology, 163,
534-542, 1985)I.B.R.、ビブリオ sp.(Vibrio s
p.)(Flaerdh et al., Journal of Bacteriology, 17
6, 5949-5957, 1994)I.B.R.およびB.スブチリス(B.
subtilis)(Wendrich and Marahiel, Molecular Micro
biology, 26, 65-79, 1997)I.B.R.で明かにされた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来技術から、コリネ
フォルム細菌のrplK遺伝子のヌクレオチド配列の情
報が前記細菌のアミノ酸製造の改善に寄与するであろう
場合において、見出される重要性が明かになっている。
したがって、本発明の目的はアミノ酸、特にL−リシン
の改善された新規の酵素的製造を可能にすることであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は次のよう
にして達成された。
【0011】
【発明の実施の形態】L−アミノ酸、特にリシンはヒト
医学および製薬工業、食品工業および特に動物飼料にお
いて使用される。この理由から、アミノ酸、特にL−リ
シンを製造するための改善された方法に関する新規アプ
ローチは概して重要である。
【0012】本発明の特徴は、 a)配列番号2のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコ
ードするポリヌクレオチドと少なくとも70%同一であ
るポリヌクレオチド、 b)配列番号2のアミノ酸配列と少なくとも70%同一
であるアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポ
リヌクレオチド、 c)ポリヌクレオチド(a)または(b)に対して相補
的なポリヌクレオチド、かつ、 d)ポリヌクレオチド配列(a)、(b)または(c)
の連続する塩基を少なくとも15個含むポリヌクレオチ
ドの群から選択されたポリヌクレオチド配列を含む単離
されたポリヌクレオチドである。
【0013】この配列同一性に関する百分率を定めるた
めのポリヌクレオチド配列またはアミノ酸配列中の置換
または突然変異の相対的な度合いは、配列分析の公知の
方法によって証明されるかまたは測定されてもよい。前
記方法は、ビショップら(Bishop et al.)“DNA & Pro
tein Sequence Analysis (A Practical Approach”)、
Oxford Univ.Press,Inc.(19
97)I.B.R.およびシュテインベルグ、ミハエル
(Steinberg, Michael)“Protein StructurePredictio
n”(A Practical Approach), Oxford Uni
v.Press,Inc.(1997)I.B.R.で
開示および明らかにされている。
【0014】本発明の他の特徴は、前記(a〜d)によ
るポリヌクレオチドであり、この場合、これは好ましく
は、(i)配列番号1に記載のヌクレオチド配列、また
は(ii)遺伝子コード縮退の範囲内で配列(i)と一
致する少なくとも一つの配列、または(iii)配列
(i)または(ii)に対して相補的な配列とハイブリ
ダイズする少なくとも一つの配列、および場合によって
は、(iv)(i)の機能中立センス突然変異を含む複
製可能なDNAである。ハイブリダイゼーションに要求
されるストリンジェンシーの度合いはサンブルックら
(Sambrook et al.)および本明細書中に参考のために
記載された他の文献中で記載されているように、高いも
のから低いものまで多様であってもよい。
【0015】本発明の他の特徴は:配列番号1に記載の
ヌクレオチド配列を含む、複製可能な、好ましくは組み
換えDNAであるポリヌクレオチド、配列番号2に記載
のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする、複製
可能な、好ましくは組み換えDNAのポリヌクレオチ
ド、配列番号3に記載のヌクレオチド配列を含む、前記
(a〜d)、特に項目(d)に記載のポリヌクレオチ
ド、配列番号4に記載のアミノ酸配列を含むポリペプチ
ドをコードする、前記(a〜d)、特に項目(d)に記
載のポリヌクレオチド、配列番号3および図1(Δ=d
eHa)に記載されており、かつ、ブタペスト条約に従
ってDSM13158でE.ColiDH5α/pΔr
plKに寄託された、前記(a〜d)、特に項目(d)
に記載の突然変異されたポリヌクレオチドを含むベクタ
ーであり、この場合、これは、1999年、11月26
日にDSMZ−カッツエ ザンムルグ ホン ミクロオ
ルガニズム ウント ツエルカルツイーレン Gmb
H、マスクローダー Weg1b、D−38124ブラ
ウンシュウイッグ、ドイツ(DSMZ-Qeutsche Sammlung v
on Microorganism Und Zell Kulturen GmbH, Maschrode
r Weg 1b, D-38124 Braunschweig, Germany)の国際寄
託機関で寄託され、かつ、rplK遺伝子中の挿入体ま
たは欠失体を含む、ホスト細胞として役立つコリネフォ
ルム細菌を含む。
【0016】さらに、本発明の他の特徴は、ハイブリダ
イゼーションによるスクリーニングによって得られても
よいポリヌクレオチド配列、この場合、これはサンブル
ックおよび本明細書中に参考のために記載された文献で
証明されているように、多様のストリンジェンシーの度
合いを有し、ならびに配列番号1に相当するポリヌクレ
オチド配列を含む完全な遺伝子、ならびに配列番号1に
記載の前記ポリヌクレオチド配列を含むプローブ、また
はこれらのフラグメントを含む適切な遺伝子バンクから
本質的に成るポリヌクレオチドであり、かつ、前記DN
A配列の単離を含む。
【0017】本発明によるポリヌクレオチド配列はRN
A、cDNAおよびDNAのためのハイブリダイゼーシ
ョンプローブとして、cDNAをその完全長で単離する
ために適しており、この場合、これはリボソームタンパ
ク質L11をコードし、かつrplK遺伝子を含む配列
と高い類似性を有する前記cDNAまたは遺伝子を単離
する。
【0018】また、本発明によるポリヌクレオチド配列
はプライマーとして適しており、この場合、これによっ
て、rplK遺伝子生成物またはリボソームタンパク質
L11をコードする遺伝子のDNAのポリメラーゼ連鎖
反応(PCR)を実施することができる。
【0019】プローブまたはプライマーとして役立つオ
リゴヌクレオチドは少なくとも30個、好ましくは少な
くとも20個、特に好ましくは少なくとも15個の連続
するヌクレオチドを含む。同様に適しているのは、少な
くとも40個または50個の塩基対の長さを有するオリ
ゴヌクレオチドである。
【0020】“単離された”はその本来の環境から分離
されたことを意味する。
【0021】“ポリヌクレオチド”は一般にポリリボヌ
クレオチドおよびポリデオキシリボヌクレオチドに関
し、この場合、これらは未修飾のRNAまたはDNAで
あってもよいし、あるいは修飾されたRNAまたはDN
Aであってもよい。
【0022】“ポリペプチド”はペプチド結合を介して
結合された二つまたはそれ以上のアミノ酸を含むペプチ
ドまたはタンパク質を意味するものとされる。
【0023】本発明によるポリペプチドは、配列番号2
に記載のポリペプチド、特にrplK遺伝子生成物の生
物学的活性を有するものおよびさらには配列番号2に記
載のポリペプチドと少なくとも70%同一であり、好ま
しくは少なくとも80%および特には少なくとも90%
〜95%同一であり、かつ同様の活性を有するものを含
む。同一の度合いを定めるために、ポリヌクレオチドま
たはアミノ酸配列中の置換または突然変異の度合いは、
配列分析の公知の方法によって測定されてもよい。前記
方法は開示されており、かつビショップら(Bishop et
al.)“DNA & Protein Sequence Analysis (A Practica
l Approach”)、Oxford Univ.Pres
s,Inc.(1997)I.B.R.およびシュテイ
ンベルグ、ミハエル(Steinberg, Michael)“Protein
structure Prediction”(A practical Approach)、O
xford Univ.Press,Inc.(199
7)I.B.R.で明かにされている。
【0024】さらに本発明は、すでにアミノ酸を製造す
るコリネフォルム細菌を用いてのアミノ酸、特にリシン
の酵素的製造方法に関し、かつこの場合、rplK遺伝
子をコードするそのヌクレオチド配列は転写減衰されて
いる。
【0025】これに関連して“アテニュエーション”の
用語は、微生物中で相当するDNAによってコードされて
いる一つまたはそれ以上の酵素またはタンパク質の細胞
内活性または機能を、例えば弱いプロモーターまたは低
い活性を有する相当する酵素またはタンパク質をコード
するか、あるいは相当する遺伝子または酵素またはタン
パク質を不活性化させる遺伝子または対立遺伝子を用い
るか、あるいはこれらの方法を組み合わせることによっ
て、減少させるか、あるいはスイッチオフ(switch of
f)することを示す。
【0026】本発明の目的の微生物はアミノ酸、特にリ
シンを、グルコース、ショ糖、ラクトース、フルクトー
ス、マルトース、糖蜜、デンプン、セルロースまたはグ
リセロールおよびエタノールから製造することができ
る。これはコリネフォルム細菌の典型的なもの、特にコ
リネバクテリウム属であってもよい。コリネバクテリウ
ム属において、コリネバクテリム種コリネバクテリム
グルタミクム種が特に挙げられるべきであり、この場
合、これはL−アミノ酸を製造するその能力に関して当
業者に公知である。
【0027】さらに、本発明は、例証のためにのみであ
って、本発明を制限することのない、明細書中に提供さ
れた図表を参考にして理解されるであろう。
【0028】配列表は次の意味、 配列番号1: rplK遺伝子をコードする新規ヌクレオチド配列、 配列番号2: rplK遺伝子生成物(L−11遺伝子)のアミノ酸配列、 配列番号3: rplK遺伝子の対立遺伝子、 配列番号4: ΔrplK対立遺伝子によってコードされたタンパク質L−1 1の変型(variation)、 配列番号5: 配列番号1に基づいて誘導されたP1upプライマー、 配列番号6: 配列番号1に基づいて誘導されたP2downプライマー、 配列番号7: 配列番号1に基づいて誘導されたP1downプライマー、 配列番号8: 配列番号1に基づいて誘導されたP2upプライマー を有する。
【0029】コリネバクテリウム属、特にコリバクテリ
ム グルタミクム種の適した菌株は特に公知の野生型菌
株 コリネバクテリウム グルタミクム(Corynebacterium
glutamicum) ATCC13032 コリネバクテリウム アセトグルタミクム(Corynebact
erium acetogkutamicum) ATCC15860 コリネバクテリウム アセトアシドフィルム(Coryneba
cteruim acetoacidphilum) ATCC13870 コリネバクテリウム メラッセコラ(Corynebacterium
melassecola) ATCC17965 コリネバクテリウム セルモアミノジェネス(Coryneba
cteruim thermoaminogenes)FERM BP−1539 ブレビバクテリウム フラブム(Brevibacterium flavu
m)ATCC14067 ブレビバクテリウム ラクトフェルメンツム(Brevibac
terium lactofermentum)ATCC13869および ブレビバクテリウム ジバリカツム(Brevibacterium d
ivaricatum)ATCC140200、 ならびにL−アミノ酸を製造する突然変異体または菌株
であり、かつこれから製造されたもの、例えば、L−リ
シン製造菌株 コリネバクテリウム グルタミクム FERM−P17
09 ブレビバクテリウム フラブム FERM−P1708 ブレビバクテリウム ラクトフェルメンツム FERM
−P1712 コリネバクテリウム グルタミクム FERM−P64
63 コリネバクテリウム グルタミクム FERM−P64
64 コリネバクテリウム グルタミクム DSM5715 コリネバクテリウム グルタミクム DSM12866
および コリネバクテリウム グルタミクム DM58−1であ
る。
【0030】本発明はコリネバクテリウム グルタミク
ムから新規rplK遺伝子を単離することに成功した。
【0031】C.グルタミクムのrplK遺伝子を単離
するために、コリネバクテリウムグルタミクムの遺伝子
バンクを最初に構築する。遺伝子バンクの形成は一般的
に公知の教科書および指示書に記載されている。挙げら
れてもよい例は、ウィナッカー(Winnacker)による教
科書:Gene and Clones:an Int
roduction to Gene Technol
ogy(Verlag Chemie, Weinheim, Germany, 1990 )
I.B.R.またはサンブルックらによる指示書:Mo
lecular Coloning,A Labora
tory Manual(Cold Spring Harbor Laborat
ory Press, 1989)I.B.R.である。よく知られた
遺伝子バンクは、E.ColiK−12菌株W3110
であり、この場合、これはコハラら(Kohara et al.)
によってλ−ベクター中にデザインされた(Cell 50, 4
95-508 (1987)I.B.R.)。ベイズら(Bathe et al.)(Mo
lecular and General Genetics, 252: 255-265, 1996)
I.B.R.はC.グルタミクム ATCC13022
の遺伝子バンクを記載しており、この場合、これはコス
ミドベクターSuperCosI(Wahl et al., 1987,
Proceedings ofthe National Academy of Sicences US
A, 84:2160-2164)I.B.R.を用いて、E.Col
iK−12菌株NM554(Raleigh et al., 1988, Nu
cleic Acids Research 16: 1563-1575)I.B.R.中
に構築された。ボールマンら(Boermann et al.)(Mol
ecular Microbiology 6(3), 317-326)I.B.R.は
再度、コスミドpHC79(Hohn and Collins, Gene 1
1, 291-298 (1980)I.B.R.)を用いてのC.グルタミク
ム ATCC13032の遺伝子バンクを記載してい
る。
【0032】pBR322(Bolivar, Life Sciences,
25, 807-818 (1979) I.B.R.)またはpUC9(Vieria
et al., 1982, Gene, 19: 259-268)I.B.R.のよ
うなプラスミドは、さらにE.Coli中にC.グルタ
ミクムの遺伝子バンクを製造するのに使用されてもよ
い。制限および組み換えの欠失体であるE.Coliの
菌株は特にホストとして適している。この例は菌株DH
5αmcrであり、この場合、これはグラントら(Gran
t et al.)によって記載されている(Proceedings of N
ational Academy of Sciences USA, 87 (1990) 4645-46
49)I.B.R.。
【0033】コスミドを用いてクローン化された長いD
NAフラグメントは最終的には再度、シークエンシング
に適した通常のベクター中にサブクローニングされても
よい。
【0034】DNAシークエンシングの方法は、他の文
献、サンガーら(Sanger et al.)(Proceedings of Na
tional Academy of Scirences of the United States o
f America USA, 74: 5463-5467,1977)I.B.R.で
記載されている。
【0035】本発明の目的である、配列番号1としてr
plK遺伝子をコードするC.グルタミクムの新規DN
A配列は、この方法で得られる。さらに、相当するタン
パク質のアミノ酸配列は、前記の方法によるDNA配列
から誘導された。得られるrplK遺伝子生成物または
L−11遺伝子のアミノ酸配列は、配列番号2に示され
ている。
【0036】遺伝子コードの縮退によって配列番号1か
ら得られるコーディングDNA配列は、同様に本発明の
目的である。同様に、配列番号1または配列番号1の一
部分とハイブリダイズするDNA配列は本発明の目的で
ある。ハイブリダイゼーションは異なる度合いのストリ
ンジェンシーで生じてもよい。配列番号1から相当する
方法で得られたアミノ酸配列は、同様に本発明の目的で
ある。
【0037】本発明は、rplK遺伝子のアテニュエー
ション後に、L−アミノ酸、特にL−リシンを、改善さ
れた方法で製造するコリネフォルム細菌を見出した。
【0038】アテニュエーションを達成するために、r
plK遺伝子または好ましくはタンパク質の機能的性質
の双方の発現が減少されてもよい。場合によっては2つ
の方法が組み合わされてもよい。
【0039】遺伝子発現の減少は、適した培養である
か、あるいは遺伝子発現のシグナル構造の遺伝子的な改
変(突然変異)によって生じさせてもよい。遺伝子発現
のシグナル構造は、例えばリプレッサー遺伝子、アクチ
ベーター遺伝子、オペレーター、プロモーター、アテニ
ュエーター、リボソーム結合部位、開始コドンおよびタ
ーミネーターである。当業者はこれに関する情報を、特
許出願WO96/15246I.B.R.、ボイドおよ
びマーフィー(Boyd and Murphy)(Journal ofBacteri
ology 170:5949 (1988) I.B.R.)、ボスキュルおよびチ
ャンブリス(Voskuil and Chambliss)(Nucleic Acid
Research 26: 3548 (1998) I.B.R.)、ジェンセンおよ
びハマー(Jensen and Hammer)(Biotechnology and B
ioengineering 58: 191 (1998) I.B.R.)、パテックら
(Patek et al.)(Microbiology 142: 1297 (1996) I.
B.R.)および遺伝子学ならびに分子生物学の公知の教科
書、例えばニッパーズ(Knippers)による教科書(Mole
cular Genetics, 6th edition, Georg Thieme Verlag,
Stuttgart, Germany, 1995)I.B.R.またはウィナ
ッカー(Winnacker)による教科書(Genes and Clones,
VCH Verlagsgesellschaft, Weinheim, Germany, 199
0)I.B.R.で見出すことができるだろう。
【0040】タンパク質の機能的性質の改変または減少
を導く突然変異体は、従来技術から公知である。これ
は、例えばキューおよびグッドマン(Qiu and Goodma
n)(Journal of Biological Chemistry 272: 8611-861
7 (1997) I.B.R.)、スギモトら(Sugimoto et al.)
(Bioscience Biotechnology and Biochemistry 61: 17
60-1762 (1997) I.B.R.)およびメッケル(Moeckel)
(“Threonine dehudratase from Corynebacterium glu
tamicum: elimination of allosteric regulation andt
he structure of the enzyme”Reports of Juelich Res
earch Center, Juel-2906, ISNN9442952, Juelich, Ger
many, 1994)I.B.R.の研究が挙げられてもよい。
抄録は遺伝子学および分子生物学の公知の教科書、例え
ばハージェマン(Hagemann)(General Genetics, Gust
av Fischer verlag, Stuttgart, 1986)I.B.R.に
よる教科書から得られてもよい。
【0041】変換、転換、挿入および欠失は突然変異と
して起こりうる。これはミスセンス突然変異またはナン
センス突然変異が、活性上でのアミノ酸交換の影響によ
るものであることを物語っている。遺伝子中の少なくと
も一つの塩基対の挿入または欠失は、誤ったアミノ酸が
組み込まれるか、あるいは翻訳が早期に短く切断される
結果として、フレームシフト突然変異を導く。このよう
な突然変異の製造の教示は従来技術に属し、かつ遺伝子
学および分子生物学の公知の教科書、例えばニッパース
(Knippers)による教科書(Nolecular Genetics, 6th
edition, GeorgThieme Verlag, Stuutgart, Germany, 1
995)I.B.R.、ウィナッカーによる教科書(Genes
and Clones, VCH Verlagsgesellschaft, Weinheim, Ge
rmany,1990)I.B.R.またはハージェマンによる教
科書(Genaral Genetics, Gustav Fischer Verlag, St
uttgart, 1986)I.B.R.から得ることができる。
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)による突然変異体の製
造方法は、C.R.ニュートンおよびA.グラハム、P
CR、第2版、スペクトラム アカデミッシャーフェア
ラグ、ヘイデルベルグ、1997 (C.R. Newton and A.
Graham, PCR,2nd edution, Specltrum Akademischer v
erlag, Heidelberg, 1997.)、I.B.R.に記載され
ている。
【0042】実施されてもよいrplK遺伝子の欠失突
然変異体を有するプラスミドの例は、図1に記載されて
いるプラスミドpΔrplKである。
【0043】プラスミドpΔrplKは、ジェイガーら
(Jaegaer et al.)(Journal of Bacteriology, 1992,
174: 5462-65)I.B.R.によって記載されている
プラスミドpK18mobsacBから成り、この場
合、これは、配列番号3に記載されているrplK遺伝
子の対立遺伝子が挿入された。ΔrplKと示された対
立遺伝子は、遺伝子の5’末端で12bpの長さの欠失
を有する。ΔrplK対立遺伝子によってコードされた
タンパク質L11の変型は、配列番号4に記載されてい
る。記載されたタンパク質L−11の変型は、配列番号
2の第30〜33番目のアミノ酸に相当するテトラペプ
チド、プロリン−アラニン−ロイシン−グリシン中での
エラーによるタンパク質L11の野生型とは異なる。
【0044】プラスミドpΔrplKは、相同組み換え
の後に、染色体ΔrplKとΔrplK対立遺伝子との
交換を導く。挿入突然変異のための教示および例証は、
例えばシュバルツアーおよびピューラー(Schwarzer an
d Puehler)(Bio/Technology 9, 84-87 (1991) I.B.
R.)またフィッツパトリックら(Fitzpatrick et al.)
(Applied Microbiology and Biotechnology 42, 575-5
80 (1994) I.B.R.)で見出されてもよい。
【0045】さらに、適切な生合成経路の一つまたはそ
れ以上の酵素を増強させ、特にrplK遺伝子のアテニ
ュエーションの他にこれらを過剰発現させることで、L
−アミノ酸、特にL−リシンを製造することは有利であ
ってもよい。
【0046】例えば、特にL−リシンの製造に関して、 ●ジヒドロジピコリネート シンターゼ(EP-B019733
5)I.B.R.をコードするdapA遺伝子、 ●フィードバック耐性アスパルテート キナーゼをコー
ドするlysC遺伝子(Kalinowski et al. (1990) I.
B.R., Molecular and Genaral Genatics 224: 317-32
4)I.B.R.、 ●ピルベートカルボキシラーゼをコードするpyc遺伝
子(Eikmanns (1992), Journal of Bacteriology 174:
6076-6086)I.B.R.、 ●マレート キノリン オキシドレダクターゼをコード
するmqo遺伝子(Molenaar et al., European Journa
l of Biochemistry 254, 395-403 (1998) I.B.R.)、 ●リシン排出をコードするlysE遺伝子(DE-A-19548
222)I.B.R.、 ●zwal遺伝子(DE 19959328.0; DSM 13115)I.
B.R.の群から選択された一つまたはそれ以上の遺伝
子は、例えば同時に増強され、特に過剰に発現されても
よい。
【0047】さらに、L−アミノ酸製造のために、rp
lK遺伝子のアテニュエーションに加えて、 ●ホスホエノールカルボキシキナーゼをコードするpc
k遺伝子(DE19950409.1; DSM 13047)I.B.R.、 ●グルコース6−リン酸イソメラーゼをコードするpg
i遺伝子(US09/96,478,DSM 12969)I.B.R.、 ●ピルベートオキシダーゼをコードするpoxB遺伝子
(DE19951975.7;DSM 13114)I.B.R.、 ●zwa2遺伝子(DE: 19959327.2; DSM 13113)I.
B.R.または ●PPGPPシンターゼIをコードするrelA遺伝子
(EC 2.7.6.5)I.B.R. の群から一つまたはそれ以上の遺伝子を選択し、同時に
転写減衰することは有利であってもよい。
【0048】さらに、L−アミノ酸製造に関して、6−
ホスホグルコネート デヒドロゲナーゼの過剰発現に加
えて、望ましくない副反応をスイッチ オフ(Switch o
ff)する方法は有利であってもよい(Nakayama: “Bree
ding of Amino Acid Producing Micro-organisms,”in:
Overproduction of Microbial Products, Krumphanzl,
Sikyta, Vanek(eds.), Academic Press, London, UK,
1982)I.B.R.。
【0049】前記(a−d)、特に項目(d)にしたが
って、突然変異されたポリヌクレオチドを含有する微生
物は同様に本発明の目的であり、かつ、L−アミノ酸、
特にL−リシンを製造する目的のために、回分方法また
は半回分方法または反復回分方法(repeated fed batch
process)で、連続的にかまたは回分的に培養されても
よい。公知培養方法の概要はクミール(Chmiel)による
教科書(Bioprocess Engineering. 1. Production to B
ioprocess Techniques)(Gustav Fischer Verlag, Stu
ttgart, 1991)I.B.R.)またはストーハス(Storhas)
による教科書(Bioreactors and Peripheral Equipment
(Vieweg Verlag, Braunschweig/Wiesbaden, 1994)I.B.
R.)に記載されている。
【0050】使用されるべき培地は、適した方法で適切
な菌株の要求を満たすものでなければならない。種々の
微生物のための培地の詳細は、アメリカン ソサエティ
ーフォー バクテリオロジー(American Society for B
acteriology)(Washinton, D.C., USA, 1981)I.
B.R.の指示書“Manual of Methods for General Ba
cteriology”で見出されてもよい。糖および炭水化物、
例えばグルコース、ショ糖、ラクトース、フルクトー
ス、マルトース、糖蜜、デンプンおよびセルロース、油
および脂肪、例えば大豆油、ヒマワリ種子油、ピーナッ
ツ油およびココナッツ油、脂肪酸、例えばパルミチン
酸、ステアリン酸およびリノレイン酸、アルコール、例
えばグリセロールおよびエタノール、ならびに有機酸、
例えば酢酸は炭素源として使用されてもよい。前記物質
は別個にかまたは混合物として使用されてもよい。化合
物、例えばペプトン、イーストエクストラクト、肉エキ
ス、麦芽エキス、コーン浸漬液、大豆粉および尿素また
は無機酸、例えば硫酸アンモニウム、塩化アンモニウ
ム、リン酸アンモニウム、炭酸アンモニウムおよび硝酸
アンモニウムは窒素源として使用されてもよい。窒素源
は別個にかまたは混合物として使用することができる。
リン酸、リン酸二水素カリウムまたはリン酸水素二カリ
ウムまたは相当するナトリウム含有塩はリン源として使
用されてもよい。培地は付加的に金属の塩、例えば硫酸
マグネシウム、硫酸鉄を含んでいなければならず、この
場合、これは成長に必要不可欠なものである。最終的
に、本質的な成長促進物質、例えばアミノ酸およびビタ
ミンは前記に示された物質の他に使用されてもよい。さ
らに、適した前駆物質は培地に添加されてもよい。前記
物質は、適した方法で培養中に、分配されていてもよい
一回分の形で、培養物に添加されてもよい。
【0051】塩基性化合物、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、アンモニアまたはアンモニア水、ある
いは酸性化合物、例えばリン酸または硫酸は、培養物の
pHを調整するために適切に使用される。消泡剤、例え
ば脂肪酸ポリグリコールエステルは泡形成を調整するた
めに使用されてもよい。プラスミドの安定性を維持する
ために、適した選択的活性物質、例えば抗生物質は培地
に添加されてもよい。好気条件を維持するために、酸素
または酸素含有ガス混合物、例えば空気は培養物中に装
入されてもよい。培養物の温度は、通常は20℃〜45
℃であり、かつ好ましくは25℃〜40℃である。培養
物は、望ましい生成物の形成が最大になるまで続けられ
る。これは、通常は10時間〜160時間の間に達成さ
れる。
【0052】L−アミノ酸を測定するための方法は従来
技術から公知である。分析はスパックマンら(Spackman
et al.)(Analytical Chemistry, 30, (1958), 119
0)I.B.R.で、アニオン交換クロマトグラフィー
に引き続いてのニンヒドリン誘導によってかまたはリン
ドロースら(Lindroth et al.)(Analytical Chemistr
y (1979) 51: 1167-1174)I.B.R.で記載されたよ
うに逆相HPLCによって実施されてもよい。
【0053】次の微生物は、ブタペスト条約にしたがっ
て、ジャーマンコレクション オブミクロオルガニズム
ズ アンド セルカルチャー(German Collection of M
icroorganisms and Cell Cultures)(DSMZ, Braunschw
eig, Germany)に加えられた。
【0054】●DSM13158としての、エシェリキ
ア コリ(Escherichia coli)菌株DH5α/pΔrp
lK
【0055】
【実施例】例1 コリネバクテリウム グルタミクム ATCC1302
2からのゲノミックコスミド遺伝子バンクの製造 染色体DNAをコリネバクテリウム グルタミクム A
TCC13032から、タウチら(tauch et al.)(19
95、プラスミド33:168-179)に記載されたように単離
し、かつ部分的に制限酵素Sau3AI(Amersham Pha
rmacia, Freiburg, Germany, 製品名Sau3AI, コード番
号27-0913-02)I.B.R.で切断した。DNAフラグ
メントをエビアルカリホスファターゼ(Roche Molecula
r Biochemicals, Mannheim, Germany, 製品名SAP,
コード番号1758250)I.B.R.で脱リン酸化
した。ストラタジーン社(Stratagene Company)(La J
olla, USA, 製品名SuperCos1 コスミドベクターキット,
コード番号251301)I.B.R.から購入した
コスミドベクターSuperCos1(Wahl et al. (1
987) I.B.R.)のDNAを、制限酵素XbaI(Amersha
m Pharmacia, Freiburg, Germany, 製品名XbaI、コ
ード番号27-0948-02)I.B.R.で切断し、かつ同様
にエビアルカリフォスファターゼで脱リン酸化した。そ
の後に、コスミドDNAを制限酵素BamHI(Amersh
am Pharmacia, Freiburg, Germany,製品名BamHI, コー
ド番号27-0868-04)I.B.R.で切断した。この方法
で処理したコスミドDNAを、処理したATCC130
32DNAと混合させ、かつ回分をT4−DNAリガー
ゼ(Amersham Pharmacia, Freiburg, Germany, 製品名
T4−DNA−リガーゼ、コード番号27-0870-04)I.
B.R.で処理した。その後に、リガーゼ混合物を、ギ
ガパックII XLパッキングエクストラクト(Strata
gene, La Jolla, USA, 製品名Gigapack II XL Packing
Extracts, コード番号200217)I.B.R.を用
いてパッケージングした。E.Coli菌株NM554
(Raleigh et al., 1988, Nucleic acid Research 16:
1563-1575)I.B.R.を感染させるために、細胞を
10mM MgSO中に入れ、かつファージ懸濁液の
アリコート部分と混合させた。コスミドバンクの感染お
よびタイトレーション(titration)はサンブルックら
(Sambrook et al.)で記載されたように(1989, Molec
ular Cloning: A Laboratory Manual, Cold Spring Har
bor)I.B.R.、100mg/L アンピシリンを
含むLBアガー(Lennox, 1955, Virology, 1:190)
I.B.R.上にプレートされている細胞を用いて実施
した。37℃で一晩に亘るインキュベーションの後に、
単一組み換えクローンを選択した。
【0056】例2 rplK遺伝子の単離およびシークエンシング 単一コロニーのコスミドDNAをキアプレップ スピン
ミニプレップ キット(Quiprep Spin Miniprep Ki
t)(製品番号27106、Quagen, Hileden, German
y)I.B.R.で、製品使用説明書にしたがって単離
し、かつ部分的に制限酵素Sau3AI(Amersham, P
harmacia, Freiburg, Germany,製品名Sau3AI,製
品番号27−0913−02)I.B.R.で切断し
た。DNAフラグメントをエビアルカリホスファターゼ
(Roche Molecular Biochemicals, Mannheim, Germany,
製品番号SAP、製品番号1758250)I.B.
R.で脱リン酸化した。ゲル電気泳動分離の後に、15
00〜2000bpの範囲の大きさのコスミドフラグメ
ントをQiaExIIゲル抽出キット(QiaExII extrac
tion kit)(製品番号20021、Qiagen, Hilden, German
y)I.B.R.で単離した。インビトロジェン社(Inv
itrogen Company)からのシークエンシングベクターp
Zero−1のDNA(Groningen, netherland, 製品
名Zero Background Cloning Kit, 製品番号K2500-01)
I.B.R.を制限酵素BamHI(Amersham Pharmac
ia, Freiburg, Germany, 製品名BamHI、製品番号2
7-0868-04)I.B.R.で切断した。シークエンシン
グベクターpZero−1中のコスミドフラグメントの
ライゲーションをサンブルックら(Sambrook et al.)
によって記載されたように(1989, Molecular Cloning:
A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor)I.B.
R.、T4リガーゼ(Pharmacia, Biotech, Freiburg,
Germany)で一晩に亘ってインキュベーションされたD
NA混合物を用いて実施した。その後に、このライゲー
ション混合物をE.Coli菌株DH5αMCR(Gran
t, 1990, Proceedings of National Academy of Scienc
es U.S.A., 87: 4645-4649)I.B.R.中にエレクト
ロポレーションし(Tauch et al., 1994, FEMS Microbi
ol Letters, 123: 343-7)、かつ50mg/Lゼオシン
を含有するLBアガー(Lennox, 1955, Virology, 1:19
0)上にプレートした。組み換えクローンのプラスミド
製造を、バイオロボット9600(Biorobot 9600)
(製品番号900200、Qiagen, Hilden, Germany)
I.B.R.を用いて実施した。シークエンシングは、
ツイマールマンら(Zimmermann et al.)(1990, Nucle
icAcids Research, 18: 1067)I.B.R.によって改
変されたサンガーら(Sanger et al.)によるジデオキ
シ連鎖停止法(1977, Proceedings of National Academ
ies of Sciences U.S.A., 74: 5463-5467)I.B.
R.で続けた。PEアプライド バイオシステムズ(PE
Applied Biosystems)の“RRdローダミンターミネ
ーター サイクル シークイエンシング キット(RR d
Rhodamin Terminator Cycle Sequencing Kit)”(製品
番号403044、Weiterstadt, Germany)I.B.
R.を使用した。ゲル電気泳動分離およびシークエンシ
ング反応の分析は、ロチホレースNFアクリルミド/ビ
スアクリルアミドゲル(Rotiphorese NF acrylamide/bi
sacrylamide gel)(29:1)(製品番号A124.
1、Roth, Karlsruhe, Germany)I.B.R.中で、P
Eアプライドバイオシステムズ(Weiterstsdt, German
y)のABIプリズム377シークエンシング装置(ABI
Prism 377 sequencing device)を用いて行った。
【0057】得られた粗シークエンシングデータをその
後にスターデン プログラム パッケージ(Staden pro
gram package)(1986、Nucleic Acids Research, 14:2
17-231)I.B.R.バージョン97−0を用いて続け
た。pZero1誘導体の単一配列を連接するコンティ
グと結合した。コンピューターによるコーディング領域
の分析は、プログラムXNIP(Staden, 1986, Nuclei
c Acids Research, 14: 217-231)I.B.R.を用い
て行われた。さらなる分析は、BLAST検索プログラ
ム(BLAST search programs)(Altschul et al., 199
7, Nucleic acids Research, 25:3389-3402)I.B.
R.を用いて、ナショナルセンター フォー バイオテ
クノロジー インフォメーション(National Center fo
r Biotechnplogy Information)(NCBI, Betheda, MD,
USA)I.B.R.の2000年、5月5日の時点で完
全なものである、非冗長データバンクに対して実施され
た(ウェブサイト上の、その日時でシークエンス分析の
ために利用可能なすべての分析ツールを含む)。
【0058】得られたヌクレオチド配列は、配列番号1
に記載されている。ヌクレオチド配列の分析は、438
bpの転写解読枠を示し、この場合、これは、rplK
遺伝子を特徴づけた。rplK遺伝子は145アミノ酸
のポリペプチドをコードし、この場合、これは配列番号
2に記載されている。
【0059】例3 rplK遺伝子の一つのコピーを含むベクターの製造 C.グルタミクムからのrplK遺伝子を含む1200
bpの染色体DNAフラグメントは、PCRによってク
ローン化された。
【0060】このために、染色体DNAを、コリネバク
テリウム グルタミクムATCC13032から、タウ
チら(Tauch et al.)で記載されように(1955、プラス
ミド33: 168-179)I.B.R.単離した。rplK遺
伝子を含む1200bpのDNAフラグメントをポリメ
ラーゼ連鎖反応によって増幅した。さらに、次のプライ
マーを配列番号1に基づいて誘導した。
【0061】
【外1】
【0062】記載されたオリゴヌクレオチドをARKサ
イエンテフィック社(ARK Scientific Company)(ARK
Scientific GmbH Biosystems, Darmstadt, Germany)に
よって合成させ、かつPCR反応をPfu−DNAポリ
メラーゼ(Stratagene, La Jolla, USA)およびPTC
100サーモサイクラー(PTC 100 thermocycler)(MJ
Research Inc., Waltham, USA)を用いて実施した。
【0063】熱変性(94℃、90秒)、アニーリング
(58℃、90秒)およびポリメラーゼ反応(72℃、
90秒)から成るサイクルをPCR中で35回に亘って
実施した。得られた1200bpのDNAフラグメント
をその後にキアジェン PCR 精製スピンキット(Qi
agen Hilden, Germany)を用いて精製した。
【0064】C.グルタミクム中で複製されてもよいプ
ラスミドに関して、rplK遺伝子を含有するDNA増
幅物のクローニングのために、タウチら(FEMS Microbi
ological Letters, 123, 343-437 (1994) I.B.R.)で記
載されたプラスミドpECM3、すなわち、プラスミド
pECM2の欠失誘導体を調製した。このために、プラ
スミドpECM2を制限酵素BamHI(Amersham-Pha
rmacia, Freiburg, Germany)およびBgIII(Amers
ham-Pharmacia, Freiburg, Germany)で切断し、かつT
4リガーゼ(Amersham-Pharmacia, Freiburg, German
y)で、サンブルックら(Molecular Cloning: A Labora
tory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory (1989)
I.B.R.)で記載されたように処理し、このようにしてプ
ラスミドpECM3を製造した。グラントら(Grant et
al.)(Proceedings of National Academy of Science
USA, 87, 4645-4649 (1990) I.B.R.)で記載された、
プラスミドpECM3を用いてのE.ColiDH5α
MCR菌株の形質転換は、タウチらI.B.R.(FEMS
Microbiological Letters, 123, 343-347 (1994)I.B.
R.)で記載されたようにして行われた。形質転換体は、
クロラムフェニコール(Merck, Darmstadt, Germany)
(50mg/L)を含む、LBGアガー(1L当たり、
トリプトン10g、イーストエクストラクト5g、Na
cl5g、グルコース2g、アガー15g)上で選択し
た。
【0065】その後に、rplK遺伝子を含有する12
00bpのDNA増幅物をプラスミドpECM3と混合
させ、この場合、このプラスミドは予め制限酵素Sma
I(Amersham-Pharmacia, Freiburg, Germany)を用い
て線状化されており、かつT4DNAリガーゼ(Amersham-
Pharmacia, Freiburg, Germany)で処理され、プラスミ
ドprplKを製造した。プラスミドprplKを用い
てのE.Coli菌株DH5αMCRの形質転換は、タ
ウチら(FEMS Microbiological Letters, 123,343-347
(1994) I.B.R.)で記載されたように行われ、かつ形質
転換体は、クロラムフェニコール (Merck, Darmstadt,
Germany)(50mg/L)が添加されているLBGアガ
ー上で選択した。したがって、プラスミドprplKは
C.グルタミクムの完全なrplK遺伝子を有し、かつ
E.ColiおよびC.グルタミクム中で、自律的に複
製することができる。
【0066】例4 rplK遺伝子への欠失体の挿入 12bpの長さの欠失を有し、かつΔrplKとして示
されるrplK遺伝子の対立遺伝子を、PCRによって
製造した。得られるrplK遺伝子中の12bpの欠失
体は、C.グルタミクムのL11タンパク質のN−末端
領域で、テトラポリペプチド、プロリン−アラニン−ロ
イシン−グリシンの損失を導く。
【0067】rplK欠失対立遺伝子を製造するプライ
マーとして、ARKサイエンティフィック(ARK Scient
ific GmbH Biosystems, Darmstadt, Germany)によって
製造された次のオリゴヌクレオチドを、例3で記載され
たプライマーP1upおよびP2downの他に使用し
た。
【0068】
【外2】
【0069】PCRのために使用されるプライマーは、
公知のDNA配列から誘導された。これはそれぞれ10
bpの5’伸長(extension)を有し、この場合、これ
は正確に5’側のプライマーP1upおよびP2dow
nに相補的である。染色体DNAをC.グルタミクムA
TCC13032から抽出し、かつ2個の600bpの
DNAフラグメントを最初に、基質としてこれを含有す
る別個のPCR反応物中で、オリゴヌクレオチドP1u
p、P1down、P2upおよびP2down、Pf
uDNAポリメラーゼ(Stratagene, La Jolla, USA)
およびPTC100サーモサイクラー(MJ Research In
c., Waltham, USA)を用いて製造する。熱変性(94
℃、90秒)、アニーリング(58℃、90秒)および
ポリメラーゼ反応(72℃、90秒)から成るサイクル
を、前記PCR反応物それぞれにおいて35回に亘って
実施した。
【0070】rplK部分1として示された、最初の6
00bpDNA増幅物を、オリゴヌクレオチドP1up
およびP1downを用いて得た。これは、rplK遺
伝子の5’領域(ヌクレオチド1ー87)および付加的
にオリゴヌクレオチドP1downから誘導された10
bpの伸長を含み、この場合、これは、rplK遺伝子
(配列番号1)のヌクレオチド100〜109に相当す
る。したがって、この増幅されたrplK遺伝子領域
は、使用された染色体DNAテンプレートと比較して1
2bpのギャップを有する。もう一つの600bpDN
Aフラグメント、rplK部分2は、オリゴヌクレオチ
ドP2downおよびP2upを用いて得られ、かつr
plK遺伝子の3’領域(ヌクレオチド78〜435)
を含み、かつ増幅されたrplK遺伝子領域の範囲内で
同一のギャップ(ヌクレオチド88〜99)を有する。
したがって、前記2個の600bpのDNA増幅物は、
20bpのオーバーラップDNA領域を有する。2個の
600bpのPCR生成物、rplK部分1およびrp
lK部分2は、ここでDNAテンプレートとして一緒に
付加的なPCR反応中で使用し、その際、rplK部分
1のリーディング鎖はrplK部分2のラギング鎖と結
合していてもよく、それというのも、オーバーラップD
NA領域であるからである。このオーバーラップDNA
領域の伸長またはオリゴヌクレオチドP1upおよびP
2downのオリゴヌクレオチドの添加は、1200b
pのPCR増幅物の形成を導き、この場合、これはC.
グルタミクムrplK遺伝子の12bpの欠失誘導体を
含む。熱変性(94℃、90秒)、アニーリング(58
℃、90秒)およびポリメラーゼ反応(72℃、90
秒)を前記PCR反応物のそれぞれの場合において35
回に亘って実施した。
【0071】ΔrplK対立遺伝子のヌクレオチド配列
は、配列番号3として記載されており、かつこの対立遺
伝子によってコードされるL11タンパク質の変型は、
配列番号4で記載されている。このL11タンパク質の
変型は、配列番号2に記載のL11タンパク質からの野
生型のアミノ酸第30〜33番目に相当するテトラペプ
チド、プロリン−アラニン−ロイシン−グリシンを欠い
ている。
【0072】例5 染色体中へのΔrplK対立遺伝子の挿入 rplK遺伝子中で12bpの欠失を有するΔrplK
対立遺伝子を、シェーファーら(Shaefer et al.),G
ene、14、第69頁〜73頁(1994)I.B.
R.で記載されたsacB系によって組み込み突然変異
によって、C.グルタミクム染色体中に挿入した。この
系は、当業者が、相同組み換えによって達成される対立
遺伝子交換を同定または選択するのを可能にする。
【0073】1.交換ベクターpΔrplKの構築 例4で得られた、1200bpのrplK欠失対立遺伝
子ΔrplKを、キアジェン精製スピンキット(Qiage
n, Hilden, Germany)によって精製し、かつシェーファ
ーら(Shaefer et al.)、Gene、14、第69頁〜
73頁(1994)I.B.R.で記載された可動性ク
ローニングベクターpK18mobsacBを用いての
ライゲーションに使用した。このベクターは制限酵素S
maI(Amersham-Pharmacia, Freiburg, Germany)で
予め線状化され、rplK欠失対立遺伝子と混合させ、
かつT4リガーゼで処理した(Amersham-Pharmacia, Fr
eiburg, Germany)。
【0074】結果はプラスミドpΔrplKであった。
【0075】プラスミドpΔrplKを含有するE.C
oli菌株DH5αの形質転換を、タウチら、FEMS
Microbiological Letters、
123、第343頁〜第347頁(1994)I.B.
R.で記載されたように実施した。形質転換体をカナマ
イシン(Merck, Darmstadt, Germany)(50mg/
L)が添加されているLBGアガー上で選択した。菌株
DH5α/pΔrplK菌株をこの方法で得た。
【0076】クローンを選択し、かつATCC1303
2ΔrplKとして特徴付けた。
【0077】2.対立遺伝子交換の伝導(conduct) C.グルタミクムのrplK遺伝子中の12bpの染色
体性欠失体を、シェーファーら(Shaefer et al.)、G
ene、14、第69頁〜第73頁(1994)I.
B.R.で記載した、sacB系を用いての組み込み突
然変異によって得た。この系は、当業者が、相同組み換
えによって実施される対立遺伝子交換を同定または選択
するのを可能にする。
【0078】引き続いて、可動性プラスミドpΔrpl
Kを、シモンら(Simon et al.)、Bio/Techn
ology、1、第784頁〜第794頁(1993
年)I.B.R.で記載されたE.Coli供与菌株S
17−1から得られた、宿主としてのC.グルタミクム
ATCC13032に、シエ-ファーら、Journa
l of Bacteriology、172、第16
63頁〜第1666頁(1990年)によって記載され
た接合方法を用いて挿入した。それというのは、プラス
ミドpΔrplKがC.グルタミクム中で複製できない
ために、プラスミドをコードするrplK欠失フラグメ
ントおよび同一の染色体rplK遺伝子領域間の相同組
み換えによって、C.グルタミクム染色体中に組み込む
ことによってのみ可能であることが証明されているから
である。トランス接合体(Transconjugant)を、カナマ
イシン(Merck, Darmstadt, Germany)(25mg/
L)およびナリジン酸(Merck, Darmstadt, Germany)
(50mg/L)が添加されているLBGアガー上で選
択した。
【0079】sacB系を用いてのプラスミドpΔrp
lKの後での切り出しの選択は、rplK野生型対立遺
伝子を用いてのみ実施することができた。このために、
完全なrplK遺伝子を含有する、例3から構築された
プラスミドprplKを、リーベルら(Liebl et a
l.)、FEMS Miclobiology Lett
ers 65、第299頁〜第304頁(1989)
I.B.R.の方法によるエレクトロポレーションによ
って必須の菌株(integrant strain)中にトランスファ
ーした。菌株の選択は、カナマイシン(Merck, Darmsta
dt, Germany)(25mg/L)およびクロラムフェニ
コール(Merck, Darmastadt, Germany)(10mg/
L)が添加されているLBGアガー上で行った。
【0080】選択され形質転換されたコロニーを、LB
G液体培地100mL(バッフルを備えた三角フラスコ
250mL中)中に接種(transinoculate)し、30℃
で24時間に亘って、300rpmでインキュベーショ
ンした。その後にこの液体培地の2×10細胞/mL
を10%ショ糖(Merck, Darmstadt, Germany)を含む
LBGアガーに適用し、30℃で48時間に亘ってイン
キュベーションした。この培地上で増殖可能なC.グル
タミクム細胞は、rplK欠失対立遺伝子および本来の
rplK遺伝子領域との間の、2次的な組み換えの結果
として、組み込まれたプラスミドpΔplKを失なっ
た。この2次的な組み換えは、本来の染色体rplK遺
伝子の配置であるかまたは12bpのN−末端DNAが
損失しているC.グルタミクムprlK突然変異体の生
成を導く。染色体DNAを“ショ糖耐性”であり、かつ
潜在的にpΔrlKを含有するC.グルタミクム細胞か
ら抽出した。このオリゴヌクレオチドPdel upお
よびPdel down2を含む基質として役立つもの
を、rplK配列を用いて誘導した(ARK ScientificGm
bH Biosytems, Darmstadt, Germany)。PCR実験を、
プライマー、PfuDNAポリメラーゼ(Stratagene,
La Jolla, USA)およびPTC100サーモサイクラー
(MJ Research Inc., Waltham, USA)を用いて実施し
た。熱変性(94℃、90秒)、アニーリング(58
℃、90秒)およびポリメラーゼ反応(72℃、90
秒)から成るサイクルをPCR中で35回に亘って実施
した。その後に、得られるDNA増幅物はをキアジェン
PCR精製スピンキット(Qiagen, Hilden, Germany)
によって精製した。前記のように実施し、精製されたD
NA増幅物のヌクレオチド配列の分析は、12bpのD
NA領域が欠損しているDNA増幅物の場合に43%に
おいて見られた。したがって、相当するpΔrplKを
有するトランス接合体中で、2次的な組み換えはrpl
K遺伝子中で12bpの染色体性欠失体の形成を導く。
【0081】引き続いて、プラスミドprplKが選択
された欠失含有トランス接合体から、シェーファーら、
Joulnal of Bacteriology、1
76、第7309頁〜第7319頁 (1994)I.
B.Rによって記載されたプラスミド キュアリング
(curing)法によって取り除いた。したがって、得られ
るC.グルタミクムATCC13032ΔrplKの菌
株は、rplK遺伝子の範囲内に12bpの染色性の欠
失を有し、この場合、これはL11タンパク質のテトラ
ペプチド、プロリン−アラニン−ロイシン−グリシンの
損失を導く。
【0082】例6 リシンの製造 例5中で得られるC.グルタミクムATCC13032
菌株は、リシン製造に適した栄養培地中で培養され、か
つ培養懸濁液中のリシン含量を測定した。
【0083】このために、菌株を最初にアガープレート
(脳−心臓アガー)上で、33℃で24時間に亘ってイ
ンキュベーションした。前記アガープレート培養から生
じた、前培養物を接種した(100mL三角フラスコ中
10g/L培地)。完全培地CgIII(10g/Lバ
クトペプトン、10g/Lイーストエクストラクト、
2.5g/L Nacl、20g/L グルコース、p
H7.4)を前培養のための培地として使用した。前培
養を130℃で24時間に亘って、振とう器上で240
rpmでインキュベーションした。主培養物を、この前
培養物から接種し、したがって、主培養物の開始光学濃
度(660nm)は0.1ODであった。MM培地を主
培養のために使用した。
【0084】 MM培地 CSL(コーン浸漬液) 5g/L MOPS(モルフォリノプロパン スルホン酸) 20g/L グルコース(別個にオートクレーブしたもの) 50g/L (NH(SO) 25g/L KHPO 0.1g/L MgSO・7HO 1.0g/L CaCl・2HO 10mg/L FeSO・7HO 10mg/L MnSO・HO 5.0mg/L ビオチン(濾過滅菌したもの) 0.3mg/L チアミン・HCl(濾過滅菌したもの) 0.2mg/L CaCO 25g/L CSL、MOPSおよび塩溶液をアンモニア水を用いて
pH7に調整し、かつオートクレーブした。その後に滅
菌した基質およびビタミン溶液、ならびに乾燥オートク
レーブ(dry autoclave)されたCaCOを添加し
た。
【0085】培養を、バッフルを備えた100mLの三
角フラスコ中で、10mlの容量で行った。培養を33
℃で、80%の空気湿度で行った。
【0086】測定波長660nmのODで、48時間後
に、バイオメク1000(Biomek 1000)(Beckmann In
struments GmbH, Munich)を用いて測定した。形成され
たリシンの量はエッペンドルフ−ビオトロニク社(Eppe
ndorf-Biotronik Company)(Hamburg, Germany)から
のアミノ酸分析器によって、イオン交換クロマトグラフ
ィーおよび引き続いてのニンヒドリン検出を含むカラム
誘導化によって測定した。
【0087】実験結果を第1表に示す。
【0088】
【表1】
【0089】前記の詳細な説明は、単なる教示のみであ
って、かつ多くの変法は本発明の精神から逸脱すること
なく、かつ本明細書中に加えられた請求項によって達成
されうることは当然のことである。
【0090】
【配列表】
【0091】
【外3】
【0092】
【外4】
【0093】
【外5】
【0094】
【外6】
【0095】
【外7】
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスミドpΔrplKの制限地図
【符号の説明】 pdeltarplK: pΔrplK、 sacB gene: 酵素レバンスクラーゼをコー
ドする、バチルス スブチリスからのsacB遺伝子、 lacZ alpha: β−ガラクトシダーゼ遺伝
子の5’末端部分、 oriV: 複製起点、 KmR: カナマイシン耐性、 RP4mob: プラスミドRP4の可動性(mo
b)領域、 BamHI: 制限酵素BamHIの切断部位、 EcoRI: 制限酵素EcoRIの切断部位、 ΔrplK: N−末端領域で12bpの欠失を有す
るrplK対立遺伝子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C12N 1/21 (C12N 1/21 C12R 1:13) C12R 1:15) (C12N 1/21 1:13) C12R 1:15) 1:15) (C12N 15/09 (C12P 13/08 A C12R 1:13) C12R 1:13) (C12N 15/09 (C12P 13/08 A C12R 1:15) C12R 1:15) (C12P 13/08 C12N 15/00 ZNAA C12R 1:13) A (C12P 13/08 C12R 1:13) C12R 1:15) 1:15) (72)発明者 アルフレート ピューラー ドイツ連邦共和国 ビーレフェルト アム ヴァルトシュレスヒェン 2 (72)発明者 イェルン カリノヴスキー ドイツ連邦共和国 ビーレフェルト レン バッハシュトラーセ 19 (72)発明者 ベッティーナ メッケル ドイツ連邦共和国 デュッセルドルフ ベ ンローデシュトラーセ 35 Fターム(参考) 4B024 AA05 BA72 CA06 CA09 DA10 EA06 GA14 HA01 4B063 QA08 QQ43 QR32 QS34 4B064 AE25 CA02 CC24 CE11 DA10 4B065 AA22Y AA24X AA24Y AB01 BA02 CA17 CA42

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)配列番号2のアミノ酸配列を含むポ
    リペプチドをコードするポリヌクレオチドと少なくとも
    70%同一であるポリヌクレオチド、 b)配列番号2のアミノ酸配列と少なくとも70%同一
    であるアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポ
    リヌクレオチド、 c)ポリヌクレオチド(a)または(b)に対して相補
    性を有するポリヌクレオチド、および d)ポリヌクレオチド配列(a)、(b)または(c)
    の連続する塩基少なくとも15個を含むポリヌクレオチ
    ドから成る群から選択されたポリヌクレオチド配列を含
    む単離されたポリヌクレオチド。
  2. 【請求項2】 ポリヌクレオチドが複製可能なDNAで
    ある、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 ポリヌクレオチドが組み換えDNAであ
    る、請求項2に記載のポリヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 ポリヌクレオチドがRNAである、請求
    項1に記載のポリヌクレオチド。
  5. 【請求項5】 配列番号1の核酸配列を含む、請求項2
    に記載のポリヌクレオチド。
  6. 【請求項6】 配列番号2のアミノ酸配列を含むポリペ
    プチドをコードするポリヌクレオチド配列を含む、請求
    項2に記載のポリヌクレオチド。
  7. 【請求項7】 配列番号3に記載のヌクレオチド配列を
    含む、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
  8. 【請求項8】 配列番号3に記載のヌクレオチド配列の
    連続する塩基を少なくとも15個含む、請求項1に記載
    のポリヌクレオチド。
  9. 【請求項9】 配列番号4に記載のアミノ酸配列の連続
    するアミノ酸を少なくとも5個含むポリペプチドをコー
    ドする、ポリヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載
    のポリヌクレオチド。
  10. 【請求項10】 (i)配列番号1に記載のヌクレオチ
    ド配列、または(ii)遺伝子コード縮退の領域の範囲
    内で、配列(i)に相当する少なくとも一つの配列、ま
    たは(iii)配列(i)または(ii)に対して相補
    的な配列とハイブリダイズする少なくとも一つの配列、
    および場合によっては、(iv)(i)の機能中立セン
    ス突然変異を含む、請求項2に記載の複製可能なDN
    A。
  11. 【請求項11】 ポリヌクレオチドが、DSM1315
    8としてE.coliDH5α/pΔrp1K中で寄託
    されている、請求項1に記載のポリヌクレオチドを含有
    するベクター。
  12. 【請求項12】 ポリヌクレオチドが配列番号3の配列
    を含む、請求項11に記載のベクター。
  13. 【請求項13】 rplK遺伝子中の欠失体または挿入
    体を含むホスト細胞として使用されるコリネフォルム細
    菌または該細菌の細胞溶解物。
  14. 【請求項14】 a)アミノ酸を製造するために、少な
    くともrplK遺伝子が転写減衰された細菌を発酵さ
    せ、かつ、b)媒体中または細菌の細胞中でアミノ酸を
    濃縮することを含む、アミノ酸の製造方法。
  15. 【請求項15】 さらにアミノ酸の単離を含む、請求項
    14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 アミノ酸がL−リシンである、請求項
    14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 細菌中で、アミノ酸の生合成経路の付
    加的な遺伝子が増強される、請求項14に記載の方法。
  18. 【請求項18】 細菌中で、アミノ酸の形成を減少させ
    る代謝経路が、少なくとも部分的に遮断される、請求項
    14に記載の方法。
  19. 【請求項19】 細菌中のポリヌクレオチドの発現が減
    少され、かつ前記ポリヌクレオチドが、 a)配列番号2のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコ
    ードするポリヌクレオチドと少なくとも70%同一であ
    るポリヌクレオチド、 b)配列番号2のアミノ酸配列と少なくとも70%同一
    であるアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポ
    リヌクレオチド、 c)ポリヌクレオチド(a)または(b)に対して相補
    性を有するポリヌクレオチド、および d)ポリヌクレオチド配列(a)、(b)または(c)
    の連続する塩基を少なくとも15個含むポリヌクレオチ
    ドから成る群から選択されたポリヌクレオチド配列を含
    む、請求項14に記載の方法。
  20. 【請求項20】 細菌中で、ポリペプチドの触媒活性が
    減少され、かつポリペプチドが、 a)配列番号2のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコ
    ードするポリヌクレオチドと少なくとも70%同一であ
    るポリヌクレオチド、 b)配列番号2のアミノ酸配列と少なくとも70%同一
    であるアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポ
    リヌクレオチド、 c)ポリヌクレオチド(a)または(b)に対して相補
    性を有するポリヌクレオチド、および d)ポリヌクレオチド配列(a)、(b)または(c)
    の連続する塩基を少なくとも15個含むポリヌクレオチ
    ドから成る群から選択されたポリヌクレオチド配列を含
    むポリヌクレオチドによってコードされる、請求項14
    に記載の方法。
  21. 【請求項21】 DSM13158として寄託されたプ
    ラスミドpΔrp1Kを用いて、アテニュエーションの
    ための挿入突然変異がつくられた細菌を使用する、請求
    項14に記載の方法。
  22. 【請求項22】 一つまたはそれ以上の次の遺伝子が過
    剰に発現される細菌が発酵され、前記の一つまたはそれ
    以上の遺伝子が、 a)ジヒドロジピコリネート シンターゼをコードする
    dapA遺伝子、 b)フィードバック耐性アスパルテート キナーゼ、 c)S−(2−アミノエチル)システイン耐性を介在す
    るDNAフラグメント、 d)ピルベート カルボキシラーゼをコードするpyc
    遺伝子、 e)マレートをコードするmqo遺伝子:キノン オキ
    シドレダクターゼ、 f)リシン排出をコードするlysE遺伝子、および g)zwa1遺伝子からなる群から選択される、請求項
    14に記載の方法。
  23. 【請求項23】 一つまたはそれ以上の次の遺伝子が転
    写減衰された細菌が発酵され、前記の一つまたはそれ以
    上の遺伝子が、 a)ホスホエノル ピルベート カルボキシキナーゼを
    コードするpck遺伝子、 b)グルコース6−ホスフェート イソメラーゼをコー
    ドするpgi遺伝子、 c)ピルベート オキシダーゼをコードするpoxB遺
    伝子、 d)zwa2遺伝子、および e)PPGPPシンターゼIをコードするrela遺伝
    子から成る群から選択される、請求項14に記載の方
    法。
  24. 【請求項24】 細菌がコリネバクテリウム グルタミ
    クム ファミリーの微生物である、請求項14に記載の
    方法。
  25. 【請求項25】 ポリメラーゼ連鎖反応によってrp1
    K遺伝子に相当する作用が欠けている遺伝子のDNAを
    製造するために、プライマーとして請求項1に記載のポ
    リヌクレオチド配列を使用する方法。
  26. 【請求項26】 ハイブリダイゼーションプローブとし
    て、請求項1に記載のポリヌクレオチド配列を使用する
    方法。
  27. 【請求項27】 少なくともrp1K遺伝子が修飾さ
    れ、アミノ酸の製造が増強された細菌。
  28. 【請求項28】 細菌が発酵される、請求項27に記載
    の細菌。
  29. 【請求項29】 少なくともrp1K遺伝子が修飾さ
    れ、一つのアミノ酸の製造が増強された細菌を含有する
    組成物。
  30. 【請求項30】 細菌が生菌である、請求項29に記載
    の組成物。
  31. 【請求項31】 細菌が死滅している、請求項29に記
    載の組成物。
  32. 【請求項32】 細菌がコリネフォルム細菌である、請
    求項29に記載の組成物。
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