JP2002051535A - スクーターの電動駆動システム - Google Patents

スクーターの電動駆動システム

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JP2002051535A
JP2002051535A JP2000236240A JP2000236240A JP2002051535A JP 2002051535 A JP2002051535 A JP 2002051535A JP 2000236240 A JP2000236240 A JP 2000236240A JP 2000236240 A JP2000236240 A JP 2000236240A JP 2002051535 A JP2002051535 A JP 2002051535A
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JP
Japan
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motor
scooter
power
electric
capacitor
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JP2000236240A
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Yoshiaki Takahashi
良明 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電源用バッテリーを搭載することなく、駆動モ
ータ用の電源を自己で賄うことができるスクーターの電
動駆動システムを提供することを目的とする。 【構成】セルフジェネレーティングモータと、電気二重
層コンデンサと、直流の駆動モータとから駆動システム
を構成して、前記電気二重層コンデンサと前記駆動モー
タは直列接続し、電気二重層コンデンサの一端と駆動モ
ータの一端をセルフジェネレーティングモータにより発
電された直流電力の出力端に接続する。また、必要時に
電気二重層コンデンサを充電する充電手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原動機付き自転車いわ
ゆるスクーターやミニバイクに使用する電動駆動システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来技術と問題点】従来、若者の移動手段としては主
に自転車が利用されていたが、今日ではその自転車に代
わり、原動機付き自転車いわゆるスクーターやミニバイ
クを利用する若者が増加しており、その台数は年々増加
している。このスクーターやミニバイクの動力源は、エ
ンジン容積が50ccの極めて小さいガソリンエンジン
が用いられてはいるが、50ccとはいえ、大気汚染の
原因となる物質は少なからず排出されているのである。
【0003】しかし、スクーターやミニバイクは自動車
と比較しても極めて小さいエンジン容積であるがゆえ、
現状ではあまり大気汚染の原因としてクローズアップは
されていないが、台数は年々増加しており、また、定期
点検等の整備もあまり実施されていないことから、小さ
い排気量ではあるが、大気汚染の一原因となる可能性は
近い将来極めて高いのである。従って、自動車と同様
に、駆動源にモーターを使用すればよいのだが、電源用
バッテリーの搭載スペースも殆どないため、スクーター
やミニバイクの電動化は容易なことではないのである。
【0004】
【目的】本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもの
で、電源用バッテリーを搭載することなく、駆動モータ
用の電源を自己で賄うことができるスクーターの電動駆
動システムを提供することを目的とするものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、モータとジェネレータが一つに構成された自己発
電型の直流モータと、コンデンサと、直流の駆動モータ
とからなるスクーターの電動駆動システムであって、前
記コンデンサと前記駆動モータは直列接続されており、
そのコンデンサの一端と駆動モータの一端が、前記ジェ
ネレータの正負出力端のそれぞれに接続されていること
を特徴とするスクーターの電動駆動システムである。ま
た、スクーターとはミニバイク等の原動機付き自転車や
小型のバイクを含むものである。
【0006】本発明を更に詳しく説明すると、自己発電
型の直流モータとは、上記の如くモータとジェネレータ
を一つに構成したものであり、一方に直流の電力を受け
て動作する直流モータが設けられ、他方にその直流モー
タの回転力を受けて回転するジェネレータが設けられた
もの、または、永久磁石からなる回転子と、発電用の誘
導コイルを設けた電機子とからなるもので、直流モータ
によりジェネレータが回転して電力を発電するものであ
る。
【0007】そのジェネレータの出力は整流器によって
交流から直流に整流され、その出力された電力の一部
は、ジェネレータを回転させる直流モータの電力として
供給され、その他は、スクーターを走行させるための駆
動電力としてコンデンサが直列に接続された直流の駆動
モータに供給される。
【0008】そして、自己発電型の直流モータとして
は、本発明者が考案したYTマグネット(商標)を用い
たセルフジェネレーティングモータが適しており、これ
の使用によって、ジェネレータで発電された電力は減衰
を補われ直流モータの電力としてその直流モータにまた
供給される。このセルフジェネレーティングモータは、
回転子の磁極に、高BHmaxの永久磁石を回転子の軸方
向に内設し、電機子の界磁巻線に発電用の誘導コイルを
併設したDCブラシレスモータである。また、モータ側
にはコントロールシステム、ジェネレータ側には整流器
を装備するものである。
【0009】詳しくは、回転子の磁極に配設される高B
Hmaxの永久磁石とは、BHmax値が少なくとも50MG
Oe以上、望ましくは100MGOe以上のものであ
り、そのパーミアンス係数が1.0ないし4.0、望ま
しくは2.5ないし3.5の永久磁石である。この条件
を満たす永久磁石がYTマグネット(商標)であり、こ
のマグネットは、Co−Fe−Yを内層とし、Fe−N
d−Bを外層にした2重構造の永久磁石である。
【0010】このマグネットは、減磁時の保持力が極め
て大きい点を特徴とする永久磁石であり、その性能も各
種あるが、BHmax値が100MGOeを越え、パーミ
アンス係数がほぼ3のものが適している。この永久磁石
を回転子の鉄心の一部として使用するものであり、鉄心
に埋設収納されるのである。この高BHmaxの永久磁石
を使用しているため発生エネルギーが多く、これによ
り、電機子の界磁巻線に誘導コイルを併設すると電機エ
ネルギーを取り出すことができるのである。すなわちこ
れがセルフジェネレーティングモータである。
【0011】スクーター走行用の駆動モータも特に限定
するものではなく、好適な直流モーターを選定すればよ
い。また、コンデンサに必要時これを充電するための充
電手段を設けてもよく、充電可能なものであればそれは
何でもよい。このコンデンサは、使用環境に適合する仕
様のものであれば大容量また小容量等何でもよいが、電
気二重層コンデンサを用いるのがよく、特に本発明者が
考案した電気二重層コンデンサが適している。また、駆
動モータと直列に接続しているので容量が小さい電気二
重層コンデンサを用いてもよい。
【0012】一般的に電気二重層コンデンサとは、分極
性電極と集電極とからなる正負の電極と、それらの電極
の間に電解液とセパレータまたは電解液を含浸するセパ
レータが介在されているコンデンサである。詳しくは、
分極性電極はヤシガラ等の活性炭を混練することにより
作られて、普通それはシート状に形成されている。その
分極性電極は外部引き出しのリード線が接続されてお
り、白金の薄板、アルミ、ステンレス等の金属からなる
集電極に貼り付けられている。その集電極は、一方が正
電極に他方が負電極になり、その間に電解液とセパレー
タまたは電解液を含浸するセパレータが介在されて電気
二重層コンデンサが構成されている。
【0013】特に本発明者が考案した電気二重層コンデ
ンサとは、前記分極性電極が、1000〜3000m2
/gの比表面積を有するコーヒー豆の活性炭から形成さ
れており、また、負極として使用される集電極に上述の
YTマグネット(商標)、すなわち高BHmax値のCo
−Fe−Yを内層とし、Fe−Nd−Bを外層にした2
重構造の永久磁石が埋設されたものである。この活性炭
は、基本的には粒状にして使用されるが、これをポリテ
トラ・フルオロエチレン等のバインダーを用いて混練し
てシート状にし、それをアルミニウム等の集電極に重ね
て巻き上げて製造される。また、フェノール樹脂を混入
してプレス加工し、加熱炭化させて焼結して電極に形成
してもよい。そして、YTマグネット(商標)は、1m
m程度の厚みに形成されて集電極に埋設される。
【0014】
【作用】本発明のスクーターの電動駆動システムは以上
のように構成されているので、先ず充電手段によりコン
デンサを充電して、このチャージされた電力でセルフジ
ェネレーティングモータを起動する。モーターの回転に
よりジェネレータが回転して交流電力を発電する。この
発電された交流電力は整流器により直流電力に変換され
て出力される。
【0015】出力された直流電力は、一部がセルフジェ
ネレーティングモータにモータ電力として供給される。
そして、この電力はモータ入力に際して減衰が補われて
入力されるため、モータは一定の回転速度を保つことが
できる。また、その他は、スクーターを走行させるため
の駆動電力としてコンデンサが直列に接続された直流の
駆動モータに供給される。コンデンサに電力が蓄えられ
つつ駆動モータに供給される。
【0016】
【実施例】本発明のスクーターの電動駆動システムを以
下図面に従って説明すると、図1は、図1は、本発明に
係わるスクーターの電動駆動システムの概略回路図であ
る。SGM(セルフジェネレーティングモータ)の起動
は、電気二重層コンデンサの電力で起動され、そのモー
タの回転によりジェネレータが回転して交流電力が発電
される。この交流電力は整流器により直流電力に変換さ
れて出力される。本例では、DC48V100Aの発電
が可能であった。出力された直流電力は、一部がコント
ローラシステムを介してセルフジェネレーティングモー
タのモータ電力として供給される。また、その他は、ス
クーターを走行させるための駆動電力としてコンデンサ
が直列に接続された直流の駆動モータに供給される。
【0017】図2は、電動スクーターの概略構成図であ
り、1は発電装置収納部で、図1に示すSGM・電気二
重層コンデンサ・充電器等が装備されている。2はスク
ーターを走行させるための駆動モータ、3は充電器収納
部、4フレーム、5は前輪、6は後輪、7はハンドル、
8は電圧計や電流計また速度計といった計器類が設けら
れている計器板、9は駆動モータ2を制御する速度制御
レバー、10はヘッドライト、11はバックミラー、1
2はテールライト、13はシート14はスタンドであ
る。本図では、駆動モータ2が駆動用の後輪6から離れ
て設置されて、チェーン等により回転を伝達するように
しているが、駆動モータ2を後輪6の横に設置してダイ
レクトに回転を伝達するようにしてもよい。
【0018】
【効果】本発明のスクーターの電動駆動システムは以上
のように、セルフジェネレーティングモータを使用する
ことから、ジェネレータを駆動するモータの電力は自己
が発電する電力で賄うことができるので、広いスペース
を必要とする電源用バッテリーを搭載しなくてよい。本
電動駆動システムは構成部材が少ないため、従来のガソ
リンエンジン仕様のスクーターから電動仕様のスクータ
ーに容易に変更することができ、また、電動駆動システ
ムが安価に構成できることから、電動スクーターを安価
に提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるスクーターの電動駆動システ
ムの概略回路図
【図2】 電動スクーターの概略構成図
【符号の説明】
1−発電装置収納部,2−駆動モータ,3−充電器収納
部,4−フレーム,5−前輪,6−後輪,7−ハンド
ル,8−計器板,9−速度制御レバー,10−ヘッドラ
イト,11−バックミラー,12−テールライト,13
−シート,14−スタンド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータとジェネレータが一つに構成された
    自己発電型の直流モータと、コンデンサと、直流の駆動
    モータとからなるスクーターの電動駆動システムであっ
    て、前記コンデンサと前記駆動モータは直列接続されて
    おり、そのコンデンサの一端と駆動モータの一端が、前
    記ジェネレータの正負出力端のそれぞれに接続されてい
    ることを特徴とするスクーターの電動駆動システム
  2. 【請求項2】前記コンデンサの充電手段がシステム回路
    内に設けられていることを特徴とする請求項1のスクー
    ターの電動駆動システム
JP2000236240A 2000-08-03 2000-08-03 スクーターの電動駆動システム Pending JP2002051535A (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4894810A (ja) * 1972-03-17 1973-12-06
JPS5328213A (en) * 1976-08-27 1978-03-16 Hirosuke Kawase Circulating generation principle
JPS56125959A (en) * 1980-03-08 1981-10-02 Minoru Higure Converter of electric power
JPH0993996A (ja) * 1995-09-28 1997-04-04 Yoshiaki Takahashi 発電電動機

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