JP2002051068A - 二重化ネットワーク装置と二重化装置のmacアドレス整合方法 - Google Patents

二重化ネットワーク装置と二重化装置のmacアドレス整合方法

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JP2002051068A
JP2002051068A JP2000237157A JP2000237157A JP2002051068A JP 2002051068 A JP2002051068 A JP 2002051068A JP 2000237157 A JP2000237157 A JP 2000237157A JP 2000237157 A JP2000237157 A JP 2000237157A JP 2002051068 A JP2002051068 A JP 2002051068A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ネットワーク内で異なるMACアドレスを持つ
2台のネットワーク装置を一組として二重化し、系切り
替えや装置交換が発生しても継続して通信を行うことが
でき、フォルトトレラント機能も実現した二重化ネット
ワーク装置と二重化装置のMACアドレス整合方法を提
供する。 【解決手段】MACアドレスを備えた二のネットワーク
装置を一組のネットワーク装置群として一以上のネット
ワーク装置群がネットワークに接続されてなる二重化ネ
ットワーク装置において、前記各装置群のうち、何れか
一方のネットワーク装置をアクト系に決定するアクト系
決定部と、システムMACアドレスを記憶する不揮発性
メモリと、各装置の受信制御部に前記システムMACア
ドレスで受信可能とする受信制御手段とを備えたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、ネットワーク・ノード
上の二重化ネットワーク装置と二重化装置のMACアド
レス整合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ペーパーレス環境で仕事の効
率化を図るために、企業等のオフィスや管理部門にLA
N(Local Area Network)が導入さ
れている。このLANはルータ等によって各々接続され
ており、情報インフラの整備に伴い、インターネット等
の広域ネットワークに接続されて統合的環境が構築され
ている。従って、このようなネットワークでは、IPア
ドレス等の上位層でのネットワーク・ノードのアドレス
に各LANでのアドレスである各ネットワーク装置のM
ACアドレスを一意に対応させて通信が行われる。ま
た、フォルトトレラント機能を実現するためにネットワ
ーク装置を二重化し、2台の同等な装置を使用すること
が一般的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
二重化ネットワーク装置と二重化装置のMACアドレス
整合方法においては次のような問題があった。ネットワ
ーク内に存在する端末に障害が発生した場合、従来では
端末自身を交換して障害を復旧させるしか方法が無かっ
たため、ネットワーク内の機器を交換してしまうとその
機器のMACアドレスが変わってしまう。従って、この
ような状況下においては、ネットワーク内部に存在する
スイッチングハブ等に記憶されているARPテーブルの
MACアドレスがエージングされるまで通信ができない
という問題があった。また、フォルトトレラント機能を
実現するには2台の同等な装置を使用するのが一般的だ
が、通常MACアドレスは装置毎に異なっており、仮に
二重化してもアクト系が切り換わることにより該当装置
のMACアドレスが変更されてしまう。すなわち、ネッ
トワーク内に存在するスイッチングハブ等のARPテー
ブルがエージングされるまでは通信ができない事にな
り、二重化していてもアクト系切り換え時にはしばらく
の間通信が行えない状況が生じていた。
【0004】本発明は、以上の従来技術における問題に
鑑みてなされたものであり、ネットワーク内で異なるM
ACアドレスを持つ2台のネットワーク装置を一組とし
て二重化し、系切り替えや装置交換が発生しても継続し
て通信を行うことができ、フォルトトレラント機能も実
現した二重化ネットワーク装置と二重化装置のMACア
ドレス整合方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に提供する本願第一の発明に係る二重化ネットワーク装
置は、MACアドレスを備えた二のネットワーク装置を
一組のネットワーク装置群として一以上のネットワーク
装置群がネットワークに接続されてなる二重化ネットワ
ーク装置において、前記各装置群のうち、何れか一方の
ネットワーク装置をアクト系に決定するアクト系決定部
と、システムMACアドレスを記憶する不揮発性メモリ
と、各装置の受信制御部に前記システムMACアドレス
で受信可能とする受信制御手段とを備えたことを特徴と
する。
【0006】係る構成は、ネットワーク・ノード上に装
置を2重にしてなる二重化ネットワーク装置において、
前記各装置のMACアドレスを1重化するために、前記
各装置が、両装置間でネゴシエーションを行いアクト系
を決定するアクト系決定部と、システムMACアドレス
を記憶する不揮発性メモリと、各装置の受信制御部に前
記システムMACアドレスで受信可能とする受信制御手
段とを備えたことを意味する。二重化ネットワーク装置
が、両装置間でネゴシエーションを行いアクト系を決定
するアクト系決定部と、システムMACアドレスを記憶
する不揮発性メモリと、各装置の受信制御部に前記シス
テムMACアドレスで受信可能とする受信制御手段とを
備えたことにより、MACアドレスをシステムMACア
ドレスに一重化して通信できる。
【0007】前記課題を解決するために提供する本願第
二の発明に係る二重化ネットワーク装置は、本願第一の
発明に係る二重化ネットワーク装置において、前記シス
テムMACアドレスが、アクト系のMACアドレスであ
ることを特徴とする。
【0008】システムMACアドレスが、アクト系のM
ACアドレスであることにより、アクト系のネットワー
ク装置に対して、通常動作で通信できる。
【0009】前記課題を解決するために提供する本願第
三の発明に係る二重化装置のMACアドレス整合方法
は、MACアドレスを備えた二のネットワーク装置を一
組のネットワーク装置群として一以上のネットワーク装
置群がネットワークに接続されてなる二重化ネットワー
ク装置の各ネットワーク装置のMACアドレスを1重化
する二重化装置のMACアドレス整合方法であって、前
記各装置群のうち、何れか一方のネットワーク装置をア
クト系に決定すると共にシステムMACアドレスを決定
し、このシステムMACアドレスで通信を受信し、前記
システムMACアドレス変更時に、ARPによりこの変
更を他のネットワークノードに通知することを特徴とす
る。
【0010】係る構成は、ネットワーク・ノード上に二
重化構成された各装置のMACアドレスを1重化する二
重化装置のMACアドレス整合方法であって、前記両装
置間でネゴシエーションを行いアクト系を決定すると共
にシステムMACアドレスを決定し、このシステムMA
Cアドレスで通信を受信し、前記システムMACアドレ
ス変更時に、ARPによりこの変更を他ノードに通知す
ることを意味する。このように、ARP(アドレス解決
プロトコル)により、別途の機構を要せずしてシステム
MACアドレスの変更を他ノードに能動的に通知でき、
装置の切り替えを行うことができる。
【0011】前記課題を解決するために提供する本願第
四の発明に係る二重化装置のMACアドレス整合方法
は、本願第三の発明に係る二重化装置のMACアドレス
整合方法において、前記システムMACアドレスが、ア
クト系のMACアドレスであることを特徴とする。
【0012】システムMACアドレスが、アクト系のM
ACアドレスであることにより、アクト系のネットワー
ク装置に対して、通常動作で通信できる。
【0013】前記課題を解決するために提供する本願第
五の発明に係る二重化装置のMACアドレス整合方法
は、本願第四の発明に係る二重化装置のMACアドレス
整合方法において、前記変更の通知が、新たにアクト系
となった装置がARP要求をブロードキャストし、一以
上の特定ノードからARP応答を受信することにより完
了することを特徴とする。
【0014】ARP要求のブロードキャストにより、シ
ステムMACアドレスの変更を同報的に各ノードに通知
できる。
【0015】前記課題を解決するために提供する本願第
六の発明に係る二重化装置のMACアドレス整合方法
は、本願第四または本願第五の発明に係る二重化装置の
MACアドレス整合方法において、通信受信時にアクト
系装置の切り替えが起きた場合に、変更前のシステムM
ACアドレスで継続して受信し、前記変更の通知後、送
信を開始することを特徴とする。
【0016】データ受信時に装置のアクト系切り替えが
起きた場合に、変更前のシステムMACアドレスを継続
することにより、障害発生時の通信データの消散を抑え
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下に、本発明に
係る二重化ネットワーク装置と二重化装置のMACアド
レス整合方法の一実施の形態における構成について図面
を参照して説明する。図1は、本発明に係る二重化ネッ
トワーク装置の一実施の形態における構成を示すブロッ
ク図である。図1に示すように、装置1と装置2は全く
同じ構成のネットワーク装置であり、送受信制御機能1
1、21と、MACアドレス12、22と、不揮発性読
み書きメモリ13,23と、システムMACアドレス決
定機能14,24と、IPアドレス15、25と、アク
ト系決定機能16、26とを有する。また、前記ネット
ワーク装置1及びネットワーク装置2は、バス10を通
して同じローカル・エリア・ネットワーク(LAN)に
接続されていて、送受信制御部11、21を使用してデ
ータの送受信を行う。装置1にはMACアドレス12と
装置2にはMACアドレス22が存在し、それぞれ異な
る値である。また、装置1装置2のデフォルトルータと
してルータ40がバス10に接続されている。また、装
置1と装置2が二重化構成をとる場合には、プロセッサ
間バス20で接続され、アクト系決定機能16、26が
プロセッサ間バス20を使ってネゴシエーションを行い
どちらがアクト系として動作するかを決定する。装置1
のIPアドレス15と装置2のIPアドレス25はコマ
ンドにより同じ値に設定される。このように、本実施形
態では、TCP/IPを使用し、二重化ネットワーク装
置を同一ネットワーク・ノード上に構成している。従っ
て、その際、異なるMACアドレスを整合する必要があ
り、システムMACアドレスが使用される。即ち、シス
テムMACアドレス決定機能14,24は、二重化時に
は、装置1、装置2のどちらか一方のMACアドレスを
システムMACアドレスとして、両方の装置の不揮発性
読み書きメモリ13、23に書き込む。それによって、
装置1、装置2とも二重化時には同じMACアドレスを
使用することになり、アクト系が切り替わってもシステ
ムMACアドレスの値は変わらない様にする。また、送
受信制御機能11、21は、システムMACアドレスで
の受信制御機能を有し、以後、システムMACアドレス
宛のデータは両方の装置1,2が受信可能とする。さら
に、システムMACアドレス決定機能14,24は、1
重化時にはアクト系のMACアドレスをシステムMAC
アドレスとする。装置1または装置2のどちらかがネッ
トワークから切り離された場合、ネットワークに残った
方の装置のアクト系決定機能16、26が1重化システ
ムに変わったことを認識し、システムMACアドレス決
定機能14,24に通知し、装置のシステムMACアド
レス決定機能14,24は、残った装置のMACアドレ
スをシステムMACアドレスとする。この時、今まで動
作していたシステムMACアドレスと値が異なる場合、
システムMACアドレス決定機能14、24は自分のI
Pアドレス15、25と新システムMACアドレスを送
信元アドレスとしてデフォルトルータ40のIPアドレ
ス解決形式のARPリクエストパケットをLAN上にブ
ロードキャストし、デフォルトルータ40がこのARP
リクエストに対するリプライを送信する事によって、ル
ータや同一LAN内に存在するスイッチングハブが、装
置のMACアドレスが変更になったことを知ることがで
きる。
【0018】次に、本発明に係る二重化ネットワーク装
置と二重化装置のMACアドレス整合方法の一実施の形
態における動作について図面を参照して以下に説明す
る。図2は、本発明に係る二重化ネットワーク装置と二
重化装置のMACアドレス整合方法の一実施の形態にお
けるネットワークを示すブロック図であり、図3は、本
実施のシステムMACアドレス決定機能14,24の概
要を示すフローチャート図である。図2に示すように、
本実施形態のネットワークは、上述の構成を持つ装置
1,装置2が、各々、スイッチングハブ30のポート3
1とポート32とに接続され、スイッチングハブ30は
IPルータ40に接続されている。また、IPルータ4
0には装置1,装置2とは異なるネットワークアドレス
を持つIP端末50が接続されている。IP端末50は
MACアドレス52とIPアドレス55を持っている。
装置1,装置2のデフォルトルータはIPルータ40
に、端末50のデフォルトルータはIPルータ40に設
定されている。スイッチングハブ30は、どのMACア
ドレスがどのポートに接続されているかを記憶するMA
Cアドレステーブル39を持ち、IPルータ40は、ど
のIPアドレスがどのMACアドレスに対応するのかを
記憶するARPテーブル49を持っている。また、ポー
ト41にはIPアドレス45が、ポート42にはIPア
ドレス46がアサインされる。更に、装置1のMACア
ドレス12は11:11:11:11:11:12にな
っており、装置2のMACアドレス22は11:11:
11:11:11:22になっているとする。装置1と
装置2は同一ネットワークに接続されているのでIPア
ドレスのネットワーク部は同じ値になるが、IP端末5
0はルータ40を介するため装置1,装置2とは異なる
ネットワークに属していることになり、IP端末50の
IPアドレスのネットワーク部は装置1、装置2と違う
値になる。 装置1、2の属するネットワークアドレスが192.1
68 IP端末50の属するネットワークアドレスが192.
170.とし、 装置1と装置2のIPアドレス15、25はコマンドに
より同じ値である、192.168.0.1 IP端末50のIPアドレス55は192.170.
0.50 装置1、装置2から見たデフォルトルータであるIPル
ータ40のIPアドレス45は192.168.0.2
54 IP端末50から見たデフォルトルータであるIPルー
タ40のIPアドレス46は192.170.0.25
4 に設定されているものとする。装置1、装置2は通常の
IP端末と同様デフォルトルータ40のIPアドレス4
5の値192.168.0.254を知っている。装置
1の不揮発性読み書きメモリ13及び装置2の不揮発性
読み書きメモリ23には、特にデータを設定する必要は
なく、 装置1の不揮発性読み書きメモリ13にはff:ff:
ff:ff:ff:ff 装置2の不揮発性読み書きメモリ23には00:00:
00:00:00:00 が、かきこまれていたものとする。
【0019】(動作形態1)まず装置1装置2の順序で
電源をいれた時、図2に示す装置1のアクト系決定機能
16はアクト系を決定するために、プロセッサ間バス2
0を使用して装置2とネゴシエーションを行おうとする
が、この時、装置2はまだ電源が入っていないので、1
重化システムと判断し自装置1をアクト系とする。次に
装置1のシステムMACアドレス決定機能14が動き出
し図3に示すS1の判断でリセットによる起動となりS
2の判断でNoのルートに入りS7で自分のMACアド
レス12の値11:11:11:11:11:12を不
揮発性読み書きメモリ13に書き込み、送受信制御部1
1にシステムMACアドレスとして登録し、S8でデフ
ォルトルータ40のIPアドレス192.168.0.
254からMACアドレスを解決するためのARPリク
エストパケットを送信しそのまま1重化で動作を続け
る。このARPリクエストには送信元の装置1のMAC
アドレス11:11:11:11:11:12とIPア
ドレス192.168.0.1との組み合わせが載って
いて、同報MACアドレス宛で送られるため、ルータ4
0が受け取り、そのARPリクエストパケットの中身を
見ると、自分のIPアドレス45の192.168.
0.254に対するARPリクエストなので、ルータ4
0が自分のMACアドレスを教えるためにARPリプラ
イを装置1宛に送信する。通常ルータはARPリプライ
を返した場合、その内容をARPテーブルに反映させる
ので、ルータ40の場合も、自分の管理しているARP
テーブル49にその組み合わせを記憶する。そのうち装
置2にも電源が入り装置2のアクト系決定機能26はプ
ロセッサ間バス20を使用して装置1とアクト系を決定
するためのネゴシエーションを行ない、装置1が既にア
クト系として動作していることから装置2をスタンバイ
系として動作させる、装置1のアクト系決定機能16は
二重化システムになった事を認識し装置1のシステムM
ACアドレス決定機能14が再度起動され、S1の判断
でNoのルートに入りS9の判断でYesのルートには
いり、S10の判断で自分はアクト系なのでNoのルー
トに入りS12で自分のMACアドレス12の11:1
1:11:11:11:12と、不揮発性読み書きメモ
リ13の値 11:11:11:11:11:12をプ
ロセッサ間バス20を使って装置2に送る。同時に装置
2のシステムMACアドレス決定機能24が動き出しS
1の判断でリセットよる起動となりS2で二重化システ
ムと判断し、S3で自分のMACアドレス22の値1
1:11:11:11:11:12と、不揮発性読み書
きメモリ23の値00:00:00:00:00:00
をプロセッサ間バス20を使って装置1に送り、S4の
判断で自分はスタンバイ系なのでNoのルートに入りそ
のままスタンバイ系として動作する。また、装置2は装
置1からプロセッサ間バスを通して装置1のMACアド
レス12の値11:11:11:11:11:12と、
不揮発性読み書きメモリ13の値11:11:11:1
1:11:12を受け取るので、装置2のシステムMA
Cアドレス決定機能24が再度起動され、S1の判断で
Noのルートに入りS9の判断でもNoのルートにはい
り、S13の判断でYesのルートにはいりS14の判
断で自分はスタンバイ系なのでYesのルートに入りS
15で相手装置1のMACアドレス12の値11:1
1:11:11:11:12を、自装置2の不揮発性読
み書きメモリ23に書き込み、送受信制御部21にシス
テムMACアドレスとして登録しそのままそのままスタ
ンバイ系として動作を続ける。同時に装置1でも装置2
からプロセッサ間バスを通して装置2のMACアドレス
22の値11:11:11:11:11:22と、不揮
発性読み書きメモリ23の値00:00:00:00:
00:00を受け取るので、装置1のシステムMACア
ドレス決定機能14が再度起動され、S1の判断でNo
のルートに入りS9の判断でNoのルートにはいり、S
13の判断でYesのルートにはいりS14の判断で自
分はアクト系なのでNoのルートに入り、そのままアク
ト系として動作を続ける。以上の処理により装置1、装
置2ともに不揮発性読み書きメモリ13、23の値が同
じ11:11:11:11:11:12となり、そのシ
ステムMACアドレスが送受信制御部11、21に登録
されているため、11:11:11:11:11:12
宛のフレームを両装置が受信できる事になる。また、ス
イッチングハブ30ではARPリクエスト、ARPリプ
ライを転送することからポート31にMACアドレス1
1:11:11:11:11:12を持つ端末がいる事
がわかりその内容をMACアドレステーブル39に書き
込む。装置2、装置1の順序で電源をいれた時は前述の
動作が全く逆になる。
【0020】(動作形態2)装置1装置2ともほぼ同時
に電源をいれた時は、装置1のアクト系決定機能16と
装置2のアクト系決定機能26とがネゴシエーションを
行い、あらかじめ決められた方法でアクト系を決定す
る。ここでは、装置1がアクト系、装置2がスタンバイ
系となったものと仮定して説明する。装置1のシステム
MACアドレス決定機能14が動き出しS1の判断でリ
セットによる起動となり、既にネゴシエーションにより
二重化システムである事を認識しているのでS2の判断
ではYesのルートに入り、S3で自分のMACアドレ
ス12の値11:11:11:11:11:12と不揮
発性読み書きメモリ13の内のシステムMACアドレス
の値ff:ff:ff:ff:ff:ffをプロセッサ
間バス20を使用して装置2に送り、S4でYesのル
ートに入り、S5で自分のMACアドレス12の値1
1:11:11:11:11:12を不揮発性読み書き
メモリ13に書き込み、送受信制御部11にシステムM
ACアドレスとして登録する。その後S6でデフォルト
ルータ40のIPアドレス192.168.0.254
からMACアドレスを解決するためのARPリクエスト
パケットを送信する。このARPリクエストには送信元
の装置1のシステムMACアドレス11:11:11:
11:11:12とIPアドレス192.168.0.
1との組み合わせが載っていて、同報MACアドレス宛
で送られるため、ルータ40が受け取りそのARPリク
エストパケットの中身を見ると、自分のIPアドレス4
5の192.168.0.254に対するARPリクエ
ストなので、ルータ40が自分のMACアドレスを教え
るためにARPリプライを装置1宛に送信する。通常ル
ータはARPリプライを返した場合、その内容をARP
テーブルに反映させるので、ルータ40の場合も、自分
の管理しているARPテーブル49にその組み合わせを
記憶する。装置2でも同様にシステムMACアドレス決
定機能24が動き出しS1の判断でリセットによる起動
となりYesのルートに入り、S2の判断でYesのル
ートに入りS3で自分のMACアドレス22の11:1
1:11:11:11:22と不揮発性読み書きメモリ
23の内のシステムMACアドレスの値00:00:0
0:00:00:00をプロセッサ間バス20を使用し
て装置1に送り、S4の判断でNoのルートに入りその
まま処理を終了するためシステムMACアドレスは確定
していない。装置1、装置2ともにS3によりプロセッ
サ間バス20を使用して自分のMACアドレスを相手装
置に通知するため、装置2ではシステムMACアドレス
決定機能24が動き出しS1の判断でNoのルートとな
り、S9の判断もNoのルートに入りS13の判断でY
esのルートにはいりS14の判断で自分はスタンバイ
系なのでYesのルートに入りS15でプロセッサ間バ
ス20を通して得られた相手装置1のMACアドレスの
値11:11:11:11:11:12を、自装置2の
不揮発性読み書きメモリ23に書き込み、送受信制御部
21にシステムMACアドレスとして登録しそのままそ
のままスタンバイ系として動作を続ける。装置1でも同
様にシステムMACアドレス決定機能14が動き出しS
1の判断でNoのルートとなりS9の判断でもNoのル
ートに入りS13の判断でYesのルートに入りS14
の判断で自分はアクト系なのでNoのルートに入り、何
もせずにそのままアクト系として動作する。以上の処理
により装置1、装置2ともに不揮発性読み書きメモリ1
3、23の値が同じ11:11:11:11:11:1
2となり、そのシステムMACアドレスが送受信制御部
11、21に登録されるため、11:11:11:1
1:11:12宛のフレームを両装置が受信できる事に
なる。また、スイッチングハブ30ではARPリクエス
ト、ARPリプライを転送することからポート31にM
ACアドレス11:11:11:11:11:12を持
つ端末がいる事がわかりその内容をMACアドレステー
ブル39に書き込む。装置1、装置2ともほぼ同時に電
源をいれた時で、装置2がアクト系になった場合には前
述の動作が全く逆になる。
【0021】(動作形態3)次に二重化運転中にアクト
系切り替えが発生した場合を考える。装置1、装置2と
もに不揮発性読み書きメモリ13、23の値が同じ1
1:11:11:11:11:12となり、装置1がア
クト系で動作しているものとする。装置のアクト系切り
替えが発生し装置2がアクトとして動作した場合、両方
の装置のアクト系決定機能16,26が動き、装置1は
スタンバイになり、装置2がアクトになり、両方の装置
のシステムMACアドレス決定機能14、24が起動さ
れる。S1、S9、S13、S16全ての判断でNoの
ルートに入りS20の判断でYesのルートに入る。装
置1はスタンバイ系になったのでS21の判断でNoの
ルートに入り何もせずそのままスタンバイとして動作す
る。装置2はアクト系になったのでS21の判断でYe
sのルートに入り、S22でデフォルトルータ40のI
Pアドレス192.168.0.254からMACアド
レスを解決するためのARPリクエストパケットを送信
する。このARPリクエストには送信元の装置1のシス
テムMACアドレス11:11:11:11:11:1
2とIPアドレス 192.168.0.1との組み合
わせが載っていて、同報MACアドレス宛で送られるた
め、ルータ40が受け取り、そのARPリクエストパケ
ットの中身を見ると、自分のIPアドレス45の19
2.168.0.254に対するARPリクエストなの
で、ルータ40が自分のMACアドレスを教えるために
ARPリプライを装置1宛に送信する。通常ルータはA
RPリプライを返した場合、その内容をARPテーブル
に反映させるが既に持っている内容と同じなので書き換
えはしない、ルータ40の場合でも同様である。また、
スイッチングハブ30ではARPリクエスト、ARPリ
プライを転送することからポート32にMACアドレス
11:11:11:11:11:12を持つ端末がいる
事がわかり、スイッチングハブ30から見るとポート3
1に接続されていた端末がポート32に接続し直された
かの様に見えるため、MACアドレステーブル39内の
該当データを書き換える。
【0022】(動作形態4)次に二重化運転中に1重化
運転になった場合を考える。装置1、装置2ともに不揮
発性読み書きメモリ13、23の値が同じ11:11:
11:11:11:12となり、装置1がアクト系で動
作している時にスタンバイ系の装置2がネットワークか
ら切り離された場合を考える。装置1のシステムMAC
アドレス決定機能14に起動がかかり、S1の判断でN
oのルートに入り、S9の判断でもNoのルートに入
り、S13の判断でもNoのルートに入り、S16の判
断でYesのルートに入る。この場合、現在使用してい
るシステムMACアドレスの値は11:11:11:1
1:11:12であり、装置1のMACアドレス12の
値も11:11:11:11:11:12なのでS17
の判断でNoのルートに入り、装置1がアクト系として
動作している時にスタンバイ系の装置2が切り離された
のでアクト系の切り替えは発生しないのでS20の判断
でNoのルートに入り、そのまま11:11:11:1
1:11:12をシステムMACアドレスとして使用し
続ける。装置1、装置2ともに不揮発性読み書きメモリ
13、23の値が同じ11:11:11:11:11:
12となり、装置2がアクト系で動作している時にスタ
ンバイ系の装置1がネットワークから切り離された場合
を考える。装置2のシステムMACアドレス系決定機能
24に起動がかかり、S1の判断でNoのルートに入り
S9の判断でもNoのルートに入り、S13の判断もN
oのルートに入り、S16の判断でYesのルートに入
る。この場合、現在使用しているシステムMACアドレ
スの値は11:11:11:11:11:12であり、
装置2のMACアドレス12の値は11:11:11:
11:11:22なのでS17の判断でYesのルート
に入る。S18で自分のMACアドレス22の値11:
11:11:11:11:22を不揮発性読み書きメモ
リ23に書き込み、送受信制御部21にシステムMAC
アドレスとして登録する。その後S19でデフォルトル
ータ40のIPアドレス192.168.0.254か
らMACアドレスを解決するためのARPリクエストパ
ケットを送信する。このARPリクエストには送信元の
装置2のMACアドレス11:11:11:11:1
1:22とIPアドレス192.168.0.1との組
み合わせが載っていて、同報MACアドレス宛で送られ
るため、ルータ40が受け取り、そのARPリクエスト
パケットの中身を見ると、自分のIPアドレス45の1
92.168.0.254に対するARPリクエストな
ので、ルータ40が自分のMACアドレスを教えるため
にARPリプライを装置2宛に送信する。通常ルータは
ARPリプライを返した場合、その内容をARPテーブ
ルに反映させる。ルータ40でも同様にARPテーブル
49に反映させるが、ARPテーブル49上には、それ
までは、IPアドレス192.168.0.1はMAC
アドレス11:11:11:11:11:12との組み
合わせとなっていたはずなので、今回のARPリクエス
トにより、IPアドレス192.168.0.1はMA
Cアドレス11:11:11:11:11:22に変わ
った事がわかり、ルータ40はARPテーブル上の該当
データを新しい組み合わせに書き換える。また、スイッ
チングハブ30ではARPリクエスト、ARPリプライ
を転送することからポート32にMACアドレス11:
11:11:11:11:22を持つ端末がいる事がわ
かり、スイッチングハブ30から見るとポート32に新
しい端末が接続されたかの様に見えるため、MACアド
レステーブル39にその内容を書き加える。これによっ
て、装置2が新しいシステムMACアドレス11:1
1:11:11:11:22を使ってそのまま動作を続
ける。
【0023】(動作形態5)次に二重化運転中にアクト
系の装置がネットワークから切り離された場合を考え
る。装置1、装置2ともに不揮発性読み書きメモリ1
3、23の値が同じ11:11:11:11:11:1
2となり、装置1がアクト系で動作している時にアクト
系の装置1がネットワークから切り離された場合を考え
る。装置2のアクト系決定機能26が、装置1が無くな
った事により装置2がアクトとして動作する事を決定
し、システムMACアドレス決定機能24に起動をかけ
る。S1の判断でNoのルートに入り、S9の判断でも
Noのルートに入り、S13の判断でもNoのルートに
入り、S16の判断でYesのルートに入る。この場
合、現在使用しているシステムMACアドレスの値は1
1:11:11:11:11:12であり、装置2のM
ACアドレス22の値は11:11:11:11:1
1:22なのでS17の判断でYesのルートに入る。
S18で自分のMACアドレス22の値11:11:1
1:11:11:22を不揮発性読み書きメモリ23に
書き込み、送受信制御部21にシステムMACアドレス
として登録する。その後S19でデフォルトルータ40
のIPアドレス192.168.0.254からMAC
アドレスを解決するためのARPリクエストパケットを
送信する。このARPリクエストには送信元の装置2の
MACアドレス11:11:11:11:11:22と
IPアドレス192.168.0.1との組み合わせが
載っていて、同報MACアドレス宛で送られるため、ル
ータ40が受け取り、そのARPリクエストパケットの
中身を見ると、自分のIPアドレス45の192.16
8.0.254に対するARPリクエストなので、ルー
タ40が自分のMACアドレスを教えるためにARPリ
プライを装置2宛に送信する。ルータ40の、ARPテ
ーブル49上には、それまでは、IPアドレス192.
168.0.1はMACアドレス11:11:11:1
1:11:12との組み合わとなっていたはずなので、
今回のARPリクエストにより、IPアドレス192.
168.0.1はMACアドレス11:11:11:1
1:11:22に変わった事がわかり、ルータ40はA
RPテーブル49上の該当データを新しい組み合わせに
書き換える。また、スイッチングハブ30ではARPリ
クエスト、ARPリプライを転送することからポート3
2にMACアドレス11:11:11:11:11:2
2を持つ端末がいる事がわかり、スイッチングハブ30
から見るとポート32に新しい端末が接続されたかの様
に見えるため、MACアドレステーブル39にその内容
を書き加える。これによって、装置2が新しいシステム
MACアドレス11:11:11:11:11:22を
使ってそのまま動作を続ける。装置1、装置2ともに不
揮発性読み書きメモリ13、23の値が同じ11:1
1:11:11:11:12となり、装置2がアクト系
で動作している時にアクト系の装置2がネットワークか
ら切り離された場合を考える。装置1のアクト系決定機
能16が、装置2が無くなった事により装置1がアクト
として動作する事を決定し、システムMACアドレス決
定機能14に起動をかける。S1の判断でNoのルート
に入り、S9の判断でもNoのルートに入り、S13の
判断でもNoのルートに入り、S16の判断でYesの
ルートに入る。この場合、現在使用しているシステムM
ACアドレスの値は11:11:11:11:11:1
2であり、装置1のMACアドレス12の値も11:1
1:11:11:11:12なのでS17の判断でNo
のルートに入り、アクト系が装置2から装置1へ切り替
わったのでS20の判断でYesのルートに入り、S2
1の判断でもYesのルートに入り、S22でデフォル
トルータ40のIPアドレス192.168.0.25
4からMACアドレスを解決するためのARPリクエス
トパケットを送信する。このARPリクエストには送信
元の装置1のMACアドレス11:11:11:11:
11:12とIPアドレス 192.168.0.1と
の組み合わせが載っていて、同報MACアドレス宛で送
られるため、ルータ40が受け取り、そのARPリクエ
ストパケットの中身を見ると、自分のIPアドレス45
の192.168.0.254に対するARPリクエス
トなので、ルータ40が自分のMACアドレスを教える
ためにARPリプライを装置1宛に送信する。ルータ4
0はARPリプライを返した場合、その内容をARPテ
ーブル49に反映させるが既に持っている内容と同じな
ので書き換えはしない。また、スイッチングハブ30で
はARPリクエスト、ARPリプライを転送することか
らポート31にMACアドレス11:11:11:1
1:11:12を持つ端末がいる事がわかり、スイッチ
ングハブ30から見るとポート32に接続されていた端
末がポート31に接続し直されたかの様に見えるため、
MACアドレステーブル39内の該当データを書き換え
る。これによって、装置1は、今まで装置2が使用して
いたMACアドレス11:11:11:11:11:1
2を使ってそのまま動作を続ける。
【0024】(動作形態6)次に1重化運転中にスタン
バイ系の装置がネットワークに組み込まれた場合を考え
る。1重化運転中は、必ずその装置のMACアドレスを
システムMACアドレスとして使用する事になるので、
装置1がアクト系で1重化で動作している場合には、装
置1のMACアドレス12の値11:11:11:1
1:11:12がシステムMACアドレスとして使用さ
れている。この時に、装置2がスタンバイ系として組み
込まれたとすると、装置1のシステムMACアドレス決
定機能14が起動されS1の判断でNoのルートに入り
S9の判断でYesのルートになる。その後、装置1、
装置2の順番に電源を入れた場合と同様の処理で二重化
として動作できるようになる。装置2による1重化運転
中に装置1がスタンバイ系として組み込まれた場合には
動作が逆になる。今、装置1、装置2ともに不揮発性読
み書きメモリ13、23の値が同じ11:11:11:
11:11:12になり、装置2がアクト系で動作して
いる時に装置50からIPアドレスの192.168.
0.1の装置にデータ通信が発生しているとする。IP
アドレスの192.168.0.1の装置は二重化され
ていて装置2がアクト系として動作しているため、スイ
ッチングハブ30は、装置2からのARPリクエストパ
ケットにより、MACアドレス11:11:11:1
1:11:12の装置はポート32に接続されている事
を学習し、スイッチングハブ30内のMACアドレステ
ーブル39には「 MACアドレス11:11:11:
11:11:12宛はポート32へ転送」というデータ
が書き込まれている。またルータ40は「IPアドレス
192.168.0.1はMACアドレス11:11:
11:11:11:12」というARPテーブル49を
持っている。装置50がIPアドレス192.168.
0.1にデータを送る場合、宛先MACアドレスをデフ
ォルトルータ40のMACアドレス、宛先IPアドレス
を192.168.0.1にして、ネットワーク内にデ
ータを送信する。ルータ40は宛先MACアドレスが自
分宛なのでそのデータを引き取り、宛先IPアドレス1
92.168.0.1をARPテーブル49を使って検
索し、MACアドレスが11:11:11:11:1
1:12であると認識する。ルータ40は宛先MACア
ドレスとして検出したMACアドレス11:11:1
1:11:11:12、宛先IPアドレスを192.1
68.0.1でポート41にデータを送信する。スイッ
チングハブ30はそのデータを受信し、宛先MACアド
レスが 11:11:11:11:11:12となって
いるため、スイッチングハブ30は、MACアドレステ
ーブル39の内容からそのデータをポート32に転送す
る事になり、装置2がそのデータを受信できる。この状
態で装置1の交換をする場合を想定する。装置1を交換
する場合にはその時点で1重化運転になり、装置2の本
来のMACアドレス22の値11:11:11:11:
11:22がシステムMACアドレスとして使われる事
になる。装置2の本来のMACアドレス22は11:1
1:11:11:11:22は現在使用しているシステ
ムMACアドレスの値11:11:11:11:11:
12とは異なっているため、1重化になった場合には、
装置2はシステムMACアドレスを本来の自分のMAC
アドレス22の値である11:11:11:11:1
1:22に変更し、デフォルトルータ40のIPアドレ
ス192.168.0.254からMACアドレスを解
決するためのARPリクエストパケットを送信する。ル
ータ40は、そのARPリクエストパケットの中身を見
ると、自分のIPアドレス45の192.168.0.
254に対するARPリクエストなので、ルータ40が
自分のMACアドレスを教えるためにARPリプライを
装置2宛に送信する。ルータ40はARPリプライを返
した場合、その内容をARPテーブル49に反映させ
る。このARPリクエストにはIPアドレス192.1
68.0.1はMACアドレス11:11:11:1
1:11:22の組み合わせで有ることが載っている。
ルータ40がARPテーブル49上で認識していた組み
合わせは、「IPアドレス192.168.0.1はM
ACアドレス11:11:11:11:11:12」だ
ったので、同じIPアドレスでもMACアドレスが異な
るため、MACアドレスが変わった事と判断し、ARP
テーブル49の「IPアドレス192.168.0.1
はMACアドレス11:11:11:11:11:1
2」というデータを「IPアドレス192.168.
0.1はMACアドレス11:11:11:11:1
1:22」という新しいデータに書き換える。また、ス
イッチングハブ30内もこのARPリクエストをポート
32から受信するのでMACアドレステーブル39に
「 MACアドレス11:11:11:11:11:2
2宛はポート32へ送信」というデータを書き込む。装
置50がIPアドレス192.168.0.1の端末に
データを送る場合には、同様に宛先MACアドレスをデ
フォルトルータ40のMACアドレス、宛先IPアドレ
スを192.168.0.1でネットワーク内にデータ
を送信する。ルータ40は宛先MACアドレスが自分宛
なのでそのデータを引き取り、宛先IPアドレス19
2.168.0.1をキーにARPテーブル49を検索
し、宛先MACアドレスが11:11:11:11:1
1:22であると認識する。ルータ40は宛先MACア
ドレスを検出したMACアドレスである11:11:1
1:11:11:22に、宛先IPアドレスを192.
168.0.1でポート41にデータを送信する。スイ
ッチングハブ30がそのデータを受信し、宛先MACア
ドレスが 11:11:11:11:11:22となっ
ているため、MACアドレステーブル39からポート3
2へ転送すれば良い事が判明し、スイッチングハブ30
はそのデータをポート32に転送するので装置2がその
データを受信できる。
【0025】この発明の特徴は、ネットワーク上に全く
異なるMACアドレスを持つ2台の装置のどちらかのM
ACアドレスをシステムMACアドレスとして共通に使
用することと、システムMACアドレスが変更になった
場合にはARPリクエストパケットをルータ宛に出すこ
とにある。この結果、片方の装置に障害が発生した場
合、もう1台の装置でバックアップでき、仮に該当装置
のシステムMACアドレスが変更になっても、ネットワ
ーク上のルータがMACアドレスとIPアドレスの組み
合わせが変更になったことを理解し、スイッチングハブ
上でもARPテーブルを書き換えるため、端末間のデー
タ転送の失敗を最小限に止めることができる。したがっ
て、ネットワーク上の再送処理も減り、帯域を有効に使
用できる事にもなる。
【0026】(実施形態2)以下に、本発明に係る二重
化ネットワーク装置と二重化装置のMACアドレス整合
方法の他の実施の形態における動作について図3、図4
参照して説明する。図4は、本発明に係る二重化ネット
ワーク装置と二重化装置のMACアドレス整合方法の他
の実施の形態におけるネットワークを示すブロック図で
ある。本実施形態の二重化ネットワーク装置は、上述の
実施形態1における図1または図2に示す装置1、装置
2をルータに適用した場合である。図4に示すように、
ルータ1とルータ2は本発明に係わる二重化ルータであ
り、その構成は、実施形態1と略同様であり、 ルータ1のMACアドレス12は11:11:11:1
1:11:12 ルータ2のMACアドレス22は11:11:11:1
1:11:22 とする。ルータ3、ルータ4は普通のルータである。ル
ータ1、ルータ2のシステムMACアドレスは上述のシ
ステムMACアドレス決定機能14,24によって両方
ともに11:11:11:11:11:22に設定さ
れ、不揮発性読み書きメモリ13,23に格納されてい
る。この時、ルータ1がアクト系で動作しているとす
る。 ネットワーク50のネットワークアドレスを1.2.5
0 ネットワーク60のネットワークアドレスを1.2.6
0 ネットワーク70のネットワークアドレスを1.2.7
0 ネットワーク80のネットワークアドレスを1.2.8
0 とし、ルータ1のポート111はネットワーク50に接
続され、ポート111に対して設定されるIPアドレス
101には1.2.50.254が設定され、ポート1
12はネットワーク60に接続され、ポート112に対
して設定されるIPアドレス102には1.2.60.
254が設定され、ポート113はネットワーク70に
接続され、ポート113に対して設定されるIPアドレ
ス103に1.2.70.254が設定されているもの
とする。ルータ2に対しても全く同様に設定するので、
ネットワーク50に接続されるポート221に対して設
定されるIPアドレス201に1.2.50.254が
設定され、ネットワーク60に接続されるポート222
に対して設定されるIPアドレス202に1.2.6
0.254が設定され、ネットワーク70に接続される
ポート223に対して設定されるIPアドレス203に
1.2.70.254が設定されているものとする。ル
ータ1のポート111とルータ2のポート221はネッ
トワーク50を終端するスイッチングハブ100に接続
され、ルータ1のポート112とルータ2のポート22
2はネットワーク60を終端するスイッチングハブ20
0に接続され、ルータ1のポート113とルータ2のポ
ート223はネットワーク70を終端するスイッチング
ハブ300に接続されている。また、ネットワーク60
は別なルータ3を介してネットワーク80に接続されて
いる。ルータ3についてはポート332がネットワーク
60へ、ポート334がネットワーク80へ接続されポ
ート332に対して設定されるIPアドレス302に
1.2.60.253が設定され、ポート334に対し
て設定されるIPアドレス304に1.2.80.25
3が設定されている。同様に、ネットワーク60は別な
ルータ4を介して別なネットワークへも接続されてい
る。ルータ3のMACアドレスは11:11:11:1
1:11:33とする。また、ネットワーク50内に存
在する端末30にはIPアドレス1.2.50.30
が、ネットワーク80内に存在する端末40にはIPア
ドレス1.2.80.40が設定されているているもの
とする。
【0027】この時、端末30から端末40に通信が発
生したとする。端末30は宛先端末40のネットワーク
アドレスが自分のネットワークアドレスと合っていない
ため、宛先IPアドレスを端末40のIPアドレス1.
2.80.40にして、宛先MACアドレスはデフォル
トルータ1のシステムMACアドレス11:11:1
1:11:11:22でフレームをネットワーク50に
送信する。このフレームはスイッチングハブ100によ
ってポート221に転送され、MACアドレス11:1
1:11:11:11:22を持つルータ2の送受信処
制御部21がそのフレームを引き取る。スイッチングハ
ブ100が単なるリピータハブだった場合にはルータ
1、ルータ2の両方がそのフレームを引き取る。ルータ
2がアクト系として動作しているので受信したパケット
がルーティング処理部207に渡され、宛先IPアドレ
ス1.2.80.40からのネットワークアドレス1.
2.80宛だという事を認識し、ルーティングテーブル
28から、ルータ3へデータを送信すればいいことがわ
かり、送信ポート222が決定される。またルータ2は
ARPパケット等によりルータ3のMACアドレスとI
Pアドレスの組み合わせを学習し、ARPテーブル29
上に持っているため、宛先IPアドレスを端末40のI
Pアドレス1.2.80.40にして、宛先MACアド
レスはルータ3のMACアドレス11:11:11:1
1:11:33で送受信制御部21がポート222を使
用してフレームをネットワーク60に送信し、宛先MA
Cアドレスが一致するルータ3がこのフレームを引き取
る。これ以前にルータ3はルータ2とのフレームのやり
とりが有り、ARPテーブル39上に「IPアドレス
1.2.60.254はMACアドレス11:11:1
1:11:11:22」と言うことを学習して記憶して
いる。ルータ3では受信したパケットがルーティング処
理部307に渡され、宛先IPアドレス1.2.80.
40からのネットワークアドレス1.2.80宛だとい
う事を認識し、ルーティングテーブル38から該当ネッ
トワークは自ルータに直接接続されている事を認識し、
送信ポート334が決定される。またルータ3はARP
パケット等により端末40のMACアドレスを知り、宛
先IPアドレスを端末40のIPアドレス1.2.8
0.40にして、宛先MACアドレスは端末40のMA
Cアドレス宛でポート334にフレームを送信する。こ
れによって、端末40は端末30からのデータを受け取
る事ができる。一方、ルータ1でもフレームを受信した
場合には同様な処理が行われるが、ルータ1はスタンバ
イ系なので特に何もしなくて良い。この図の場合にはス
イッチングハブ100が存在するため、スイッチングハ
ブはネットワーク上に流れるフレームを監視しMACア
ドレステーブル109を作成し、MACアドレステーブ
ル109には「MACアドレス11:11:11:1
1:11:22宛はポート221に転送」となっている
ので実際にルータ1がフレームを受信する事は無い。
【0028】次にこの状態でルータ2が障害になった場
合を考える。ルータ2に障害が発生した場合、ルータ1
のアクト系決定決定機能16が動き、自分がアクトとし
て動作しなければならない事を認識し、ルータ1をアク
ト系にし、システムMACアドレス決定機能14に起動
をかける。図3に示すS16の判断によりYesのルー
トに入り、現状のシステムMACアドレス13の値1
1:11:11:11:11:22が自分のMACアド
レス12の値11:11:11:11:11:12と一
致していないためS17の判断でYesになり、S18
により、自分のMACアドレス12の値11:11:1
1:11:11:12をシステムMACアドレスとして
不揮発性読み書きメモリ13に書き込み、送受信制御部
11にシステムMACアドレスとして登録する。その
後、ルーティングテーブル18をサーチして自分と接続
される全てのルータのIPアドレスを使ってARPリク
エストパケットを送信する。図4に示す本実施形態の場
合には、ルータ1に接続されるルータはルータ3とルー
タ4であり、ルータ1がルータ3のMACアドレスを解
決するためのARPリクエストパケットを送信する場
合、送信元MACアドレスが1:11:11:11:1
1:12、送信元IPアドレスが1.2.60.254
で宛先MACアドレスは同報アドレス宛でARPリクエ
ストをポート112に送信する。このARPリクエスト
を受信したスイッチングハブ200ではMACアドレス
が11:11:11:11:11:12を持つ端末がポ
ート112に存在する事を学習してMACアドレステー
ブル209に「MACアドレス11:11:11:1
1:11:12宛はポート112に転送」と書き込む。
またルータ3もARPリクエストパケットを受信するの
で、その中身をチェックしてIPアドレスが自分のもの
と一致するのでARPリプライパケットを返却する。そ
の時ルータ3はARPリクエストの中身のIPアドレス
とMACアドレスの組み合わせをARPテーブル39に
登録するが、IPアドレス1.2.60.254は既に
MACアドレス11:11:11:11:11:22と
して登録されているので、MACアドレスが11:1
1:11:11:11:22から11:11:11:1
1:11:12に変わっている事を認識し、ARPテー
ブル39を「IPアドレス1.2.60.254はMA
Cアドレス11:11:11:11:11:12」に書
き換える。ルータ1は同様にルータ4のIPアドレスを
使ってARPリクエストを出すので、ルータ4のARP
テーブル49も「IPアドレス1.2.60.254は
MACアドレス11:11:11:11:11:12」
に書き換わる。仮に端末30と端末40の送信中にルー
タ2からルータ1へアクト系が切り換わり替わり、かつ
システムMACアドレスも変更になった場合、スイッチ
ングハブ上のMACアドレステーブルも、ルータ上のA
RPテーブルも新MACアドレスの情報に書き変わって
いるため、端末30自身だけがルータのMACアドレス
が変わった事を認識できないので、その時の通信は失敗
するが、ネットワーク内のルータ、スイッチングハブが
持っている経路情報は既に切り替わっているので、端末
30が次回からルータ1経由でデータを送る場合にはす
ぐにデータが送信できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る二重
化ネットワーク装置と二重化装置のMACアドレス整合
方法によれば、ネットワーク内で異なるMACアドレス
を持つ2台のネットワーク装置を一組として二重化し、
系切り替えや装置交換が発生しても継続して通信行え、
フォルトトレラント機能も実現できる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二重化ネットワーク装置の一実施
の形態における構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る二重化ネットワーク装置と二重化
装置のMACアドレス整合方法の一実施の形態における
ネットワークを示すブロック図である。
【図3】本発明に係わるシステムMACアドレス決定機
能14,24の概要フロー図である。
【図4】本発明に係る二重化ネットワーク装置と二重化
装置のMACアドレス整合方法の他の実施の形態におけ
るネットワークを示すブロック図である。
【符号の説明】
1,2 二重化構成されたネットワーク装置 40 ルータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】MACアドレスを備えた二のネットワーク
    装置を一組のネットワーク装置群として一以上のネット
    ワーク装置群がネットワークに接続されてなる二重化ネ
    ットワーク装置において、前記各装置群のうち、何れか
    一方のネットワーク装置をアクト系に決定するアクト系
    決定部と、システムMACアドレスを記憶する不揮発性
    メモリと、各装置の受信制御部に前記システムMACア
    ドレスで受信可能とする受信制御手段とを備えたことを
    特徴とする二重化ネットワーク装置。
  2. 【請求項2】前記システムMACアドレスが、アクト系
    のMACアドレスであることを特徴とする請求項1に記
    載の二重化ネットワーク装置。
  3. 【請求項3】MACアドレスを備えた二のネットワーク
    装置を一組のネットワーク装置群として一以上のネット
    ワーク装置群がネットワークに接続されてなる二重化ネ
    ットワーク装置の各ネットワーク装置のMACアドレス
    を1重化する二重化装置のMACアドレス整合方法であ
    って、前記各装置群のうち、何れか一方のネットワーク
    装置をアクト系に決定すると共にシステムMACアドレ
    スを決定し、このシステムMACアドレスでデータを受
    信し、前記システムMACアドレス変更時に、ARPに
    よりこの変更を他のネットワークノードに通知すること
    を特徴とする二重化装置のMACアドレス整合方法。
  4. 【請求項4】前記システムMACアドレスが、二重化ネ
    ットワーク装置のどちらか片方の装置のMACアドレス
    であることを特徴とする請求項3に記載の二重化装置の
    MACアドレス整合方法。
  5. 【請求項5】前記変更の通知が、新たにアクト系となっ
    た装置がARP要求をブロードキャストし、一以上の特
    定ノードからARP応答を受信することにより完了する
    ことを特徴とする請求項4に記載の二重化装置のMAC
    アドレス整合方法。
  6. 【請求項6】データ受信時に装置のアクト系切り替えが
    起きた場合に、変更前のシステムMACアドレスで継続
    して使用することを特徴とする請求項4又は請求項5に
    記載の二重化装置のMACアドレス整合方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013207477A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Nec Corp 情報処理装置、及び情報処理方法
JP6207770B1 (ja) * 2016-01-13 2017-10-04 三菱電機株式会社 通信システム、通信機器および通信先の切換え方法

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