JP6207770B1 - 通信システム、通信機器および通信先の切換え方法 - Google Patents

通信システム、通信機器および通信先の切換え方法 Download PDF

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Abstract

本発明にかかる通信システムにおいて、ルーティングコントローラは、ルーティングテーブルを備え、通信機器(12)は、通信機器(11)が識別番号Aを有しかつ通信機器(12)が識別番号Bを有する状態において、デバイスの通信先を通信機器(11)から自身へ切換えることを要求する切換え要求を受信すると、自身の識別番号をAに変更し、通信機器(11)は、ルーティングテーブルのうち識別番号Aに対応する経路識別子aを識別番号Bに対応する経路識別子としてルーティングテーブルに格納されていた経路識別子bに変更する経路変更処理を実施する。

Description

本発明は、多重化された通信システム、該通信システムにおける通信機器および通信先の切換え方法に関する。
従来、通信元となる通信機器に対し、通信先となり得る通信機器を複数備える技術すなわち通信先装置を多重化する技術がある。このように、通信先装置を多重化する技術では、実際の通信先となる装置を複数の通信先装置の間で切換えること、すなわち通信先の切換えを行う。
通信元となる通信機器において、データの宛先のアドレスを変更するなどの設定の変更を行えば、通信先装置を切換えることができるが、通信先装置を切換えることができない装置もある。また、通信元となる通信機器が設定の変更を行うことができる場合でも、設定の変更に時間を要し、通信が中断する等の問題がある。通信元となる通信機器における設定の変更を必要とせずに、通信先の切換えを行う技術として、特許文献1には、トランザクションルーティングコントローラにより、通信先を切り替える技術が提案されている。
特許文献1に記載の技術では、トランザクションルーティングコントローラは、I/O(Input/Output)デバイスを二重化し、マスターデバイスおよびスレーブデバイスのそれぞれに対応させる。特許文献1に記載の技術では、マスターデバイスおよびスレーブデバイスのデバイスID(IDentifier:識別子)は固定であり、トランザクションルーティングコントローラは、プロセッサ側からトランザクションを受信した場合、該トランザクションの送出先のデバイスIDに一致するデバイスIDをルーティングテーブルから検索し、一致したデバイスへトランザクションを送出する。ルーティングテーブルを更新することにより、マスターデバイスおよびスレーブデバイスの間での切換えを実施することが可能である。
また、特許文献2では、CPU(Central Processing Unit)モジュールのペアが複数組存在する二重化コントローラ・システムにおいて、ペアとなるCPUモジュールのパラレルバス制御部の識別番号を入れ替えることで、通信先を切り替える技術が提案されている。これにより、通信元のCPUモジュールが切換えに対応した機能を持つことなく、通信先を切り替えることができる。
また、特許文献3には、二重化されたノードを含む通信システムにおいて、伝送フレームに相手ノード番号を付加してブロードキャストにより送信し、二重化されたノードではマスタ装置として設定されるノードが送信処理を実施し、スレーブ装置として設定されるノードが送信処理を実施しない。特許文献3に記載の技術では、二重化されたノードにおいてマスタ装置の切換えが生じた場合にはノード番号を変更することにより、通信先を切り替える。これにより、特許文献3に記載の技術では、通信元のノードが切換えに対応した機能を持つことなく、通信先を切り替えることができる。
特開2009−193469号公報 特開2009−187314号公報 特開2005−45474号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、経路制御器であるトランザクションルーティングコントローラが多くの機能を有する必要があり、トランザクションルーティングコントローラにおける処理が複雑になるという課題がある。トランザクションルーティングコントローラは、少なくとも「トランザクションを受け取る」「ルーティング情報の検索」「ルーティング経路へのトランザクション送出判断」「トランザクションに対するリプライを受け取る」「トランザクション送出先を特定するための検索」の5つの機能を必要とする。
また、特許文献2に記載の技術では、CPUモジュールすなわち通信機器の識別番号を入れ替えて通信先を切換えるため、一時的にネットワーク上の複数の通信機器が同一の識別番号を持つことになる。この場合、同一の識別番号を持つ通信機器が複数存在することで、この識別番号宛の1つのトランザクションに対して複数の応答が返ることになり、通信元が、意図せずに複数の通信機器と通信することになるという問題が生じる。
また、特許文献3に記載の技術では、常時ブロードキャストにより全ノードへの送信が行われるため、1対1のユニキャスト通信に比較してネットワークの通信負荷が高くなるという課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、通信元に切換え機能を追加することなく、経路制御器における処理負荷を抑制しかつ通信負荷を抑制して通信先の切換えを行うことができる通信システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる通信システムは、第一の機器と、第二の機器と、第三の機器と、経路制御器とを備え、第一の機器、第二の機器、第三の機器は、それぞれ一意に識別可能な識別番号を有し、識別番号を用いて通信を行い、経路制御器は、第一の機器、第二の機器および第三の機器とそれぞれ異なる経路で接続される。経路制御器は、宛先の識別番号と経路を示す識別子である経路識別子との対応を示す情報である経路情報を記憶する記憶部と、経路情報に基づいて、受信した通信データの宛先の識別子に応じた経路識別子に対応する経路へ通信データを送出する処理部と、を備える。第二の機器は、第一の機器が識別番号として第一の番号を有しかつ第二の機器が識別番号として第二の番号を有する状態において、第三の機器の通信先を第一の機器から自身へ切換えることを要求する切換え要求を受信すると、自身の識別番号を第一の番号に変更し、第一の機器、第二の機器または経路制御器は、経路情報のうち第一の番号に対応する経路識別子を第二の番号に対応する経路識別子として経路情報に格納されていた経路識別子に変更する経路変更処理を実施する。
本発明にかかる通信システムは、通信元に切換え機能を追加することなく、経路変換器における処理負荷を抑制しかつ通信負荷を抑制して通信先の切換えを行うことができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる通信システムの構成例を示す図 図1の通信機器の構成例を示す図 図1に示したルーティングコントローラの構成例を示す図 実施の形態1のルーティングテーブルの構成例を示す図 実施の形態1のルーティングコントローラのルーティング処理手順の一例を示すフローチャート 実施の形態1の通信機器間で、通信先の切換え処理を実施する場合の処理手順の一例を示すフローチャート 実施の形態1において、通信先の切換え処理中における通信機器の識別番号、およびルーティングテーブルの状態を示す図 実施の形態1において、通信先の切換え処理中において、デバイス等がトランザクションを各識別番号宛へ送出した場合に、実際にトランザクションを受信する通信機器を示す図 実施の形態1のルーティングコントローラのハードウェア構成の一例を示す図 実施の形態2にかかる通信システムの構成例を示す図 実施の形態2のルーティングコントローラの構成例を示す図 実施の形態2のマルチキャスト用ルーティングテーブルの構成例を示す図 実施の形態2のルーティングコントローラにおけるマルチキャスト通信のトランザクションのルーティング処理手順の一例を示すフローチャート 実施の形態2の通信機器間における通信先の切換え処理を実施する場合の処理手順の一例を示すフローチャート 実施の形態3にかかる通信システムの構成例を示す図 実施の形態3の通信機器の構成例を示す図 実施の形態3の通信機器間における通信先の切換え処理手順の一例を示すフローチャート 実施の形態4のルーティングコントローラにおける切り換え処理手順の一例を示すフローチャート 実施の形態5のルーティングコントローラにおける切り換え処理手順の一例を示すフローチャート
以下に、本発明の実施の形態にかかる通信システム、通信機器および通信先の切換え方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる通信システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の通信システム1は、後述する本実施の形態1の通信先の切換え対象となる通信機器11,12と、ルーティングを行う経路制御器であるルーティングコントローラ21と、通信機器11,12と通信を行うことが可能な機器であるデバイス31とを備える。図1では、1台のデバイス、2台すなわち1組の通信機器を図示しているが、デバイスは2台以上であってもよく、通信機器も2組以上であってもよい。
本実施の形態では、デバイス31を通信元とした場合、デバイス31の通信先となる通信機器を、通信機器11と通信機器12との間で切換える方法について説明する。一般に、通信元となる機器において、宛先となる装置の識別番号を変更すれば通信先を切換えることができるが、本実施の形態のデバイス31は、このような通信先の切換え機能を有しない。本実施の形態では、このようにデバイス31が通信先の切換え機能を有しない場合でも、通信先を切換えることが可能な通信システムについて説明する。または、デバイス31は、通信先の切換え機能を有していたとしても、デバイス31が通信先の切換えを行わなくてよい通信システムについて説明する。
図1に示すように、第一の機器である通信機器11とルーティングコントローラ21とは、経路aにより接続され、第二の機器である通信機器12とルーティングコントローラ21とは、経路bにより接続され、第三の機器であるデバイス31とルーティングコントローラ21とは、経路cにより接続されている。経路a,b,cは、具体的には、それぞれ有線回線または無線回線により構築された経路であり、経路上に中継器などの通信機器が存在してもよい。また、経路a,b,cは、有線回線と無線回線との組み合わせであってもよい。例えば、経路a,b,cが有線回線の場合、経路を示すa,b,cの識別子は、ルーティングコントローラ21における入出力ポート番号に対応する。または、経路a,b,cが無線回線の場合、経路を示すa,b,cの識別子は、各々の経路の終点に向かう経路において無線通信の中継器となる機器の識別番号などに対応する。
通信機器11,通信機器12,ルーティングコントローラ21,デバイス31には、それぞれ固有の識別番号が設定されている。図1に示すように、通信機器11の識別番号をAとし、通信機器12の識別番号をBとし、デバイス31の識別番号をCとする。すなわち、第一の機器である通信機器11、第二の機器である通信機器12、第三の機器であるデバイス31は、それぞれ一意に識別可能な識別番号を有し、識別番号を用いて通信を行う。
図1を用いて、実施の形態1の通信システム1内の機器が通信を行う手順を説明する。通信機器11,通信機器12,デバイス31は、通信システム1内の別の機器と通信を行う場合、自身が接続されている経路へ、送信元の識別番号すなわち自身の識別番号と宛先の識別番号すなわち通信先の機器の識別番号とを格納したトランザクションを送出する。なお、トランザクションとは、伝送フレーム、パケットなどの通信データ、および同一の通信処理に対応する通信データの集まりを示す。
ルーティングコントローラ21は、自身に接続された各経路からトランザクションを受け取ると、トランザクション内に格納された宛先の識別番号に応じた経路へトランザクションを送出する。
通信機器11,通信機器12,デバイス31は、自身が接続された経路からトランザクションを受け取ると、トランザクション内に格納された宛先の識別番号が自身の識別番号と一致するか判定する。一致する場合は、通信機器11,通信機器12,デバイス31は、トランザクションに対して受信処理を実施し、一致しない場合はトランザクションを破棄する。
通信機器11,通信機器12,デバイス31は、受信処理を行ったトランザクションに対して応答を返す場合、該トランザクションの送信元の識別番号を宛先の識別番号とし、自身の識別番号を送信元の識別番号としたトランザクションを送出する。ルーティングコントローラ21は、応答のトランザクションを受け取ると、トランザクション内に格納された宛先の識別番号に応じた経路へトランザクションを送出する。通信機器11,通信機器12,デバイス31は、応答のトランザクションを受け取ると、トランザクション内に格納された宛先の識別番号が自身の識別番号と一致するか判定する。一致する場合は、通信機器11,通信機器12,デバイス31は、トランザクションに対して受信処理を実施し、一致しない場合は、通信機器11,通信機器12,デバイス31は、トランザクションを破棄する。
図2は、図1の通信機器11および通信機器12の構成例を示す図である。通信機器11,12は同様の構成を有するため、代表して通信機器11の構成および動作を説明する。通信機器12の構成および動作は、通信機器11の構成および動作と同様である。通信機器11は、送受信部101、識別番号処理部111、データメモリ121、マイクロプロセッサ131および周辺ツールI/F(Interface)141を備える。図2に示すように、通信機器11は周辺ツール151と接続される。周辺ツール151は、ユーザーからの入力を受け付け、受け付けた入力の内容に基づいて、通信機器11に対して各種の設定を行うことが可能な装置であり、例えばパーソナルコンピュータなどである。
送受信部101は、通信機器11の外部の経路nからトランザクションを受信し、外部の経路nへトランザクションを送出する送信機および受信機である。なお、経路nは、通信機器11および通信機器12がそれぞれ接続する経路を示す。具体的には、通信機器11においては経路nは、図1の経路aであり、通信機器12においては経路nは、図1の経路bである。また、送受信部101は、受信したトランザクションに基づいて、データメモリ121に格納されたデータを参照し、またデータメモリ121に格納されたデータを更新する。識別番号処理部111は、自機器に設定された識別番号、すなわち通信機器11の送受信部101でトランザクションを送受信する際に使用する識別番号を保持する。データメモリ121は、送受信部101により参照および更新可能なデータを保持する。
マイクロプロセッサ131は、通信機器11の動作を制御すると共に、通信先の切換え処理を実行する。周辺ツールI/F141は、外部の周辺ツール151からマイクロプロセッサ131への任意の要求を受信し、マイクロプロセッサ131からの応答を周辺ツール151へ送信する。
次に、図2を用いて、通信機器11からトランザクションを送信する動作を説明する。マイクロプロセッサ131は、送信先すなわち宛先の識別番号を指定して、トランザクションの送信を送受信部101に要求する。このトランザクションの内容は、例えば、デバイス31に対する要求または応答などを示す制御情報である。トランザクションとして送信する要求には、応答を要求するものもある。マイクロプロセッサ131は、トランザクションの送信を要求する際、トランザクションの種別についても送受信部101に指示する。トランザクションの種別とは、例えば、データの取得を要求するトランザクションなどであり、トランザクションの種別ごとに応答を要求するか否かが予め定められている。
送受信部101は、マイクロプロセッサ131からの要求に基づいてトランザクションを作成する。この際、送受信部101は、指定された識別番号をトランザクション内の宛先の識別番号の格納領域に設定し、識別番号処理部111から取得した自機器の識別番号をトランザクション内の送信元の識別番号の格納領域に設定する。トランザクション作成後、送受信部101はトランザクションを経路nに送出する。このトランザクションが応答を要求するトランザクションであった場合、送受信部101は、送信したトランザクションを記憶する。
次に、図2を用いて、通信機器11がトランザクションを受信する動作を説明する。送受信部101は、経路nからトランザクションを受け取ると、該トランザクションに格納された宛先の識別番号と、識別番号処理部111から取得した自機器の識別番号とを比較する。該トランザクションに格納された宛先の識別番号と、自身の識別番号とが一致した場合、送受信部101は、該トランザクションに対して受信処理、すなわち該トランザクションの内容に基づく処理を実施し、一致しない場合は、該トランザクションを破棄する。ただし、トランザクションの宛先の識別番号として、マルチキャストを示す番号またはブロードキャストを示す番号が格納されていた場合は、上記の比較結果に関わらず受信処理を実施する。
受信したトランザクションがデータメモリ121へのアクセス要求であった場合は、送受信部101は、データメモリ121に対して、要求に応じた読出しまたは書込みを実施する。受信したトランザクションが、応答が格納されたトランザクションであった場合、送受信部101は、記憶している送信したトランザクションのなかから、該応答に対応するトランザクションを検索する。該応答に対応するトランザクションがあった場合、送受信部101は、該応答をマイクロプロセッサ131へ渡す。そして送受信部101は、対応するトランザクションを削除する。
受信したトランザクションが応答を要求するトランザクションであった場合、送受信部101は、該トランザクションに格納された送信元の識別番号を宛先の識別番号の領域に格納し、該トランザクションの宛先の識別番号を送信元の識別番号の領域に格納した応答用のトランザクション、すなわち応答が格納されたトランザクションを作成する。そして、送受信部101は応答のトランザクションを経路nに送出する。
次に、図3〜図5を用いて、ルーティングコントローラ21によるトランザクションのルーティング手順を説明する。図3は、図1に示したルーティングコントローラ21の構成例を示す図である。図3に示すように、ルーティングコントローラ21は、接続する各経路へトランザクションを送出し、接続する各経路からのトランザクションを受信する送信機および受信機である送受信部201,202,203と、ルーティング処理部211を備える。また、ルーティングコントローラ21は、ルーティングテーブル221を記憶する。
送受信部201は経路aに接続し、送受信部202は経路bに接続し、送受信部203は経路cに接続する。ルーティング処理部211は、送受信部201,202,203により受信されたトランザクションの送出先を判断し、該トランザクションを、送出先の経路に対応する送受信部201,202,203へ渡す、または自身で受信処理を行う。ルーティングテーブル221は、ルーティング処理部211における送出先の判断に用いられる経路情報である。ルーティングテーブル221は、例えば、ルーティングコントローラ21内の記憶部であるメモリに記憶される。
図4は、ルーティングテーブル221の構成例を示す図である。図4に示すように、ルーティングテーブル221は、識別番号と、該識別番号に対応する経路である送出先経路とで構成される。すなわち、ルーティングテーブル221の各行、すなわち各レコードは、識別番号ごとの送出先経路すなわちルーティング情報を示す。ルーティングテーブル221は、識別番号が重複するルーティング情報を持たない。
以上のように、経路制御器であるルーティングコントローラ21は、通信機器11、通信機器12およびデバイス31とそれぞれ異なる経路で接続され、宛先の識別番号と経路を示す識別子である経路識別子との対応を示す情報である経路情報を記憶する記憶部と、経路情報に基づいて、受信した通信データの宛先の識別子に応じた経路識別子に対応する経路へ通信データを送出する処理部であるルーティング処理部211と、を備える。
次に、図1および図3を用いて、ルーティングテーブル221を更新する手順を説明する。通信機器11,12のうち任意の通信機器が任意のタイミングで、ルーティングコントローラ21宛のトランザクションにより、ルーティングテーブル221の更新要求を送信する。ルーティングコントローラ21は、通信機器との間の経路である経路nを経由して、対応する送受信部201,202,203によりトランザクションを受け取る。
送受信部201は、対応する経路から受け取ったトランザクションから宛先の識別番号を抽出し、宛先の識別番号がルーティングコントローラ21を示す識別番号であれば、該トランザクションをルーティング処理部211に送出する。ルーティング処理部211は、受信したトランザクションの内容に応じてルーティングテーブル221の情報を追加、変更または削除する。ルーティングテーブル221が更新されると、更新された内容は、ただちにルーティング処理部211における送出先の判断に反映される。
なお、通信機器が送信するルーティングテーブル221の更新要求の形式およびルーティング処理部211によるルーティングテーブル221の更新方法は問わない。例えば、ルーティングコントローラ21が、ルーティングテーブル221が格納されるメモリを備え、各通信機器からこのメモリに格納されているルーティングテーブル221の内容を上書きする方法、ルーティングテーブル221をデータベースにより構成し、通信機器がSQL(Structured Query Language)言語等のデータベース操作用命令を発行し、ルーティング処理部211がルーティングテーブル221を更新する方法等が考えられる。
ルーティングテーブル221の初期値は任意の値を設定できる。また、ルーティングテーブル221の初期値として、ルーティングコントローラ21宛のルーティング情報のみを保持する方法、通信システム内の全機器に対応する識別番号に対して識別番号ごとにあらかじめ定めた経路を示すルーティング情報を保持する方法などが考えられる。なお、ルーティングコントローラ21宛のルーティング情報は、識別番号がルーティングコントローラ21の識別番号であり、送出先経路は、ルーティングコントローラ21内のルーティング処理部21を示す情報である。
ルーティングテーブル221の初期値の設定後、図1に示した通信システム内の立上げ時等に、ルーティングテーブル221は図1の通信システムの構成と各機器に設定された識別番号とに沿った内容に更新される。具体的には、例えば、通信システムの立上げ時に、ユーザーにより周辺ツール151を介して通信機器11,12のうちのいずれかである代表の通信機器へ通信システムの構成に応じたルーティングテーブル221の内容を示す情報が設定される。代表の通信機器は、周辺ツール151から設定されたルーティングテーブル221の内容に従って、ルーティングコントローラ21のルーティングテーブル221を更新する。または、ルーティングテーブル221の初期値を先に定めておき、通信システムの立ち上げ時に、ユーザーにより周辺ツール151を介して、ルーティングテーブル221の初期値に合わせて各通信機器およびデバイスの識別番号が設定される方法を用いてもよい。または、代表の通信機器がルーティングテーブル221を設定し、その後代表の通信機器が他の通信機器およびデバイス31へ識別番号を設定する方法を用いてもよい。
次に、ルーティングコントローラ21のルーティング処理について説明する。図5は、ルーティングコントローラ21のルーティング処理手順の一例を示すフローチャートである。図5に示すように、ルーティングコントローラ21は、経路a〜cのいずれかから、対応する送受信部201〜203によりトランザクションを受け取る(ステップS1)。または、ルーティングコントローラ21自身が、トランザクションを送信する場合はルーティング処理部211がトランザクションを生成し、宛先に対応する送受信部201〜203へ送出するが、この際に、ルーティング処理部211自身が、このトランザクションを参照することにより、トランザクションを受け取る。
次に、ルーティング処理部211が、送信先に対応する経路をルーティングテーブル221から検索する(ステップS2)。具体的には、ルーティング処理部211が、受け取ったトランザクションから、該トランザクションの宛先すなわち送信先に対応する識別番号を取得する。そして、ルーティング処理部211が、ルーティングテーブル221から識別番号が送信先の識別番号と一致するルーティング情報を検索する(ステップS2)。
そして、ルーティングコントローラ21は、検索により見つかった経路、すなわち識別番号が送信先の識別番号と一致するルーティング情報の送信先経路へ、トランザクションを送出する(ステップS3)。具体的には、ルーティング処理部211が、ステップS2の検索により取得した送出先経路に対応する送受信部201〜203にトランザクションを渡す。そして、送受信部201〜203が、送出先経路へトランザクションを送信する。ただし、送出先経路がルーティングコントローラ21宛であった場合は、ルーティング処理部211がトランザクションを受信する。なお、ルーティングコントローラ21がトランザクションの応答用のトランザクションを受信した際のルーティング処理も同じ手順で実施される。
以上のように、本実施の形態では、ルーティングコントローラ21が実施するルーティング処理は、簡易であり、処理量が少ない。
次に、図6〜図8を用いて、実施の形態1の通信システムにおいて、通信先を切換える手順を説明する。通信先とは、デバイス31、または通信機器11および通信機器12を除く図1に図示しない機器を送信元とする場合の通信先のことを意味する。以下では、一例として、デバイス31を送信元とする例について説明する。通信先の切換え処理は、切換え対象となる通信機器11と通信機器12との間で実施される。
図6は、通信機器11と通信機器12との間で、通信先の切換え処理を実施する場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。図7は、通信先の切換え処理中における通信機器11および通信機器12の識別番号、およびルーティングテーブル221の状態を示す図である。図8は、通信先の切換え処理中において、デバイス31等がトランザクションを各識別番号宛へ送出した場合に、実際にトランザクションを受信する通信機器を示す図である。
なお、通信先の切換え処理を開始するタイミングは、ユーザーが周辺ツール151を用いて通信機器11または通信機器12へ切換えを要求した時、通信機器11または通信機器12が特定の条件により自動で切換え開始を決定した時、通信機器11または通信機器12が通信システム内の他の通信機器から要求を受けた時などが考えられる。
図6に示すように、通信機器11は、切換え先の通信機器12の識別番号Bを取得する(ステップS11)。具体的には、まず、通信機器11の通信先を切換える切換え先の通信機器、すなわち通信先を切換える対象機器が決定される。通信先を切換える対象機器の決定方法は、どのような方法を用いてもよいが、ユーザーが周辺ツール151を用いて通信機器11へ切換え先の機器の識別番号を指定する方法が考えられる。または、通信機器11が通信先を切換える対象機器の候補を示す識別番号の候補をあらかじめ保持しておき、ユーザーが周辺ツール151を用いて候補のなかからパラメータ等で通信先を切換える対象機器を選択することにより、通信機器11へ通信先を切換える対象機器を指定する方法等が考えられる。そして、通信機器11のマイクロプロセッサ131は、周辺ツールI/F141を介して周辺ツール151からの指示された識別番号、または指示されたパラメータに対応する識別番号を、通信先を切換える対象機器の識別番号として取得する。
また、ここでは、通信機器11の切換え先の通信機器を通信機器12としているが、切換え先の通信機器は、本実施の形態の切換え処理に対応していればよく、切換え先の通信機器は通信機器12に限定されない。例えば、図1に示した通信機器11,12以外に、他の通信機器がさらにルーティングコントローラ21に接続され、上記の他の通信機器と通信機器12とのなかから、通信機器11の切換え先の通信機器を選択するようにしてもよい。
ステップS11の処理を開始した時点での通信機器11,通信機器12の識別番号およびルーティングテーブル221の状態は、図7のP101の状態である。また、ステップS11の処理を開始した時点において、トランザクションを識別番号宛へ送出した場合に実際のトランザクションを受信する通信機器は図8のP201に示す通りである。すなわち、識別番号Aが宛先の識別番号として設定されたトランザクションは、通信機器11により受信され、識別番号Bが宛先の識別番号として設定されたトランザクションは、通信機器12により受信される。
図6の説明に戻り、通信機器11は、通信機器12に識別番号の変更要求を送信する(ステップS12)。具体的には、通信機器11のマイクロプロセッサ131は、送受信部101に対して、通信機器12を宛先として、識別番号の変更要求を格納したトランザクションを送信するよう指示し、送受信部101が、指示に基づいて通信機器12に識別番号の変更要求のトランザクションを送信する。識別番号変更の要求方法は、例えば、要求先の通信機器12へ割込み等の専用のトランザクションを送信する方法がある。識別番号変更の要求方法は、これに限定されず、要求先の通信機器12のデータメモリ121の特定アドレスへ要求を書き込む方法等を用いてもよい。なお、本実施の形態では、識別番号の変更要求により、通信機器12は、デバイス31の通信先を通信機器11から自身への切換えが行われることを認識できるため、本実施の形態の識別番号の変更要求は、通信機器11から通信機器12へ通信先の切換えを要求する切換え要求に相当する。
次に、通信機器12は、通信機器11からルーティングコントローラ21を介して識別番号の変更要求を受信する(ステップS21)と、変更先の自身の識別番号である識別番号Aを取得する(ステップS22)。変更先の識別番号の取得方法としては、ステップS12により送信された変更要求に変更先の識別番号が格納され、通信機器11が、変更要求から変更先の識別番号を抽出する方法が考えられる。または、ステップS12によりデータメモリ121の特定のアドレスへ変更先の識別番号が書き込まれ、通信機器11が、書き込まれた値を参照する方法、または、あらかじめ冗長構成として対となるよう通信機器11の内部のメモリに記憶され、通信機器12の識別番号を通信機器11が読み出す方法等が考えられる。
次に、通信機器12は、自身の識別番号をBからAに変更する(ステップS23)。すなわち、通信機器12は、通信機器11が第一の番号であるAを有しかつ通信機器12が第二の番号であるBを有する状態において、デバイス31の通信先を通信機器11から自身へ切換えることを要求する切換え要求を受信すると、自身すなわち通信機器12の識別番号を通信機器11の識別番号であるAに変更する。具体的には、通信機器12のマイクロプロセッサ131は、送受信部101を介して、識別番号処理部111が保持している自身の識別番号を書き換える。このステップS23により、通信機器11,通信機器12の識別番号およびルーティングテーブル221の状態は、図7のP102の状態へ変化する。また、トランザクションを識別番号宛へ送出した場合に実際のトランザクションを受信する通信機器は図8のP202に変化する。この際、図7の状態P102で示すように通信機器11および通信機器12の識別番号が同じAになる。しかしながら、通信機器11および通信機器12宛てのトランザクションはルーティングコントローラ21によりルーティングされて通信機器11および通信機器12へ到着するため、図8の状態P202に示すように、識別番号Aへのトランザクションは通信機器11だけで受信される。
図6の説明に戻り、次に、通信機器12は、識別番号の変更完了を送信する(ステップS24)。すなわち、通信機器12は、自身の識別番号をAに変更した後、切換え完了である識別番号の変更完了を通信機器11へ通知する。具体的には、通信機器12のマイクロプロセッサ131は、識別番号の変更完了を識別番号の変更要求の送信元である通信機器11へ送信するよう送受信部101へ指示し、送受信部101が通信機器11へ識別番号の変更完了を送信する。なお、変更完了の通知方法は、変更要求元の通信機器へ割込み等の専用のトランザクションを送信する方法を用いてもよいし、変更要求元の通信機器12のデータメモリ121の特定アドレスへ完了通知を書き込む方法等を用いてもよい。
次に、通信機器11は、通信機器12からルーティングコントローラ21を介して識別番号の変更完了を受信する(ステップS13)と、ルーティングコントローラ21のルーティングテーブル221の識別番号AとBの経路を入れ替える(ステップS14)。すなわち、通信機器11は、切換えの完了を通知されると、経路情報であるルーティングテーブル221のうち識別番号Aに対応する経路識別子を、識別番号Bに対応する経路識別子としてルーティングテーブル221に格納されていた経路識別子であるbに変更する。また、通信機器12が識別番号を通信機器11の識別番号であるAに変更した後、識別番号Bに対応する経路識別子を、通信機器11の識別番号の変更前に識別番号Aに対応する経路識別子としてルーティングテーブル221に格納されていた経路識別子であるaに変更する。具体的には、通信機器11のマイクロプロセッサ131は、送受信部101を介して識別番号の変更完了を受信すると、ルーティングコントローラ21のルーティングテーブル221の識別番号AとBの経路を入れ替える処理を実施する。具体的には、ルーティングテーブル221内の識別番号Aのルーティング情報の送信先経路に対応する経路識別子をaからbへ更新し、ルーティングテーブル221内の識別番号Bのルーティング情報の送信先経路に対応する経路識別子をbからaへ更新する。
ルーティングコントローラ21のルーティングテーブル221の識別番号AとBの経路を入れ替える処理、すなわちルーティングテーブル221の更新方法について、上述したように、ルーティングコントローラ21宛のトランザクションにより更新してもよいし、ルーティングコントローラ21のメモリ内の情報を書き換えることによりルーティングテーブル221の内容を更新してもよい。
このステップS14により、通信機器11,通信機器12の識別番号およびルーティングテーブル221の状態は、図7のP103の状態へ変化する。また、トランザクションを識別番号宛へ送出した場合に実際のトランザクションを受信する通信機器は図8のP203に変化する。この際、図7の状態P103で示すように、通信機器11と通信機器12の識別番号が同じAになる。しかしながら、通信機器11および通信機器12宛てのトランザクションはルーティングコントローラ21によりルーティングされるため、図8の状態P203で示すように、識別番号Aへのトランザクションは通信機器12だけで受信される。
図6の説明に戻り、次に、通信機器11は、自身の識別番号をAからBに変更する(ステップS15)。具体的には、通信機器11のマイクロプロセッサ131は、送受信部101を介して識別番号処理部111が保持している通信機器11の識別番号をAからBに変更する。
このステップS15により、通信機器11,通信機器12の識別番号およびルーティングテーブル221の状態は、図7のP104の状態へ変化する。また、トランザクションを識別番号宛へ送出した場合に実際のトランザクションを受信する通信機器は図8のP204に変化する。以上の処理により、識別番号A宛てのトランザクションは、ルーティングコントローラ21により経路bへ転送され通信機器12で受信されるようになる。
以上のように、本実施の形態では、通信機器11は、自身の通信用の識別番号としてAを有し、かつ外部の機器であるデバイス31と通信可能な他の通信機器である通信機器12が通信用の識別番号として識別番号Bを有する状態で、デバイス31の通信先を自身から通信機器12へ切換えることを要求する切換え要求を送信する。そして、通信機器11は、通信機器12から切換えの完了を受信すると、ルーティングコントローラ21が保持するルーティングテーブル221のうち識別番号Aに対応する経路識別子を識別番号Bに対応する経路識別子としてルーティングテーブル221に格納されていた経路識別子に変更し、自身の識別番号をBに変更する。
図6に示した例では、通信機器11から、通信先の切換え処理を開始する場合のフローを説明したが、通信機器12から切換え処理を開始する場合は、通信機器11と通信機器12との処理を入れ替えればよい。または、図6に示したステップS11,S12,S21を省略し、通信先の切換え処理をステップS22から開始するようにしてもよい。また、通信機器11から、通信先の切換え処理を開始する場合に、図6に示した例で通信機器11と通信機器12とを入れ替えて、ステップS11,S12,S21を省略し、通信機器11から切換え処理を開始するようにしてもよい。
次に、本実施の形態の通信機器11,12およびルーティングコントローラ21のハードウェア構成について説明する。通信機器11,12の送受信部101は、送信機および受信機である。データメモリ121は、メモリであり、マイクロプロセッサ131は、プロセッサである。周辺ツールI/F141は、送信機および受信機である。識別番号処理部111は、メモリである。上述したマイクロプロセッサ131の機能は、通信機器11,12内のメモリに格納されたプログラムをマイクロプロセッサ131が読み出して実行することにより、実現される。
図9は、ルーティングコントローラ21のハードウェア構成の一例を示す図である。図9に示すように、ルーティングコントローラ21は、プロセッサ301、メモリ302および通信部303により構成することができる。送受信部201〜203は、通信部303により実現される。ルーティング処理部211は、メモリ302に格納されたプログラムをプロセッサ301が読み出して実行することにより、実現される。ルーティングテーブル221は、メモリ302に格納される。
なお、図9では、ルーティング処理部211がプロセッサ301により実現される例を示したが、ルーティング処理部211は専用のハードウェアである処理回路により実現されてもよい。この場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものである。
以上のように、本実施の形態1では、通信機器11,通信機器12がルーティングコントローラ21のルーティングテーブル221を変更可能とし、通信先の切換え時には、通信機器11と通信機器12との間で、一方が識別番号の変更を完了した後に、他方へ切り換え完了を通知し、切り換え完了を受信した通信機器が識別番号を変更するとともに、ルーティングコントローラ21のルーティングテーブル221を更新するようにした。このため、通信元の機器であるデバイス31が通信先の切換えに対応した機能を持つことなくネットワーク上の通信先を切換えることができる。また、通信先を入れ替える際に同一の識別番号を持つ通信機器が複数存在する期間は存在するものの、トランザクションはルーティングコントローラ21により識別番号に対応した経路へルーティングされるため、1つのトランザクションに対して複数の応答が返る等の問題は生じない。また、ルーティングを実施することで各通信機器への不要なトランザクションの送信がなくなるため、ルーティングを実施せずにブロードキャストなどを用いる構成に比較して通信負荷を抑えることができる。
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2にかかる通信システムの構成例を示す図である。本実施の形態の通信システム1aは、通信機器11,12と、実施の形態2の経路制御器であるルーティングコントローラ41と、実施の形態1と同様のデバイス31とを備える。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は、実施の形態1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。以下、実施の形態1と異なる点を説明する。通信機器11,通信機器12は、実施の形態1の通信機器11,通信機器12と同様の構成である。通信機器11,通信機器12の動作は、後述する通信先の切換え処理において、一部の動作が実施の形態1の通信機器11,通信機器12と異なる以外は、実施の形態1の通信機器11,通信機器12の動作と同様である。
上述した通り、実施の形態1では、識別番号Aを一時的に通信機器11,12が共有してルーティングテーブル221を変更した後に、通信機器11の識別番号AをBへ変更したため、識別番号Aに対応する機器が不在になることなく通信先を切換えることができた。したがって、通信機器11と通信機器12とで冗長構成を組む形態に、実施の形態1の通信先の切換え方法を適用する場合、主系の識別番号をAとしておけば、主系が一時的にも不在になることなく切換えが可能である。
しかしながら、切換え前に主系であった通信機器11がルーティングコントローラ21のルーティングテーブル221を変更する必要があるため、主系の故障により通信先を切換える場合には、故障が生じている通信機器11によりルーティングコントローラ21のルーティングテーブル221を変更しなければならないという問題がある。
本実施の形態2では、通信先の切換え後に識別番号Aが設定される通信機器12が、ルーティングテーブル221を変更する。このため、本実施の形態では、冗長構成での主系の故障時に、主系以外の未故障の通信機器12によってルーティングテーブル221を変更することができる。
本実施の形態のルーティングコントローラ41は、ユニキャスト通信およびマルチキャスト通信のトランザクションをルーティングする。図11は、本実施の形態のルーティングコントローラ41の構成例を示す図である。図11に示すように、本実施の形態のルーティングコントローラ41は、実施の形態1のルーティング処理部211の代わりにマルチキャスト対応ルーティング処理部231を備え、マルチキャスト用ルーティングテーブル241を保持する以外は、実施の形態1のルーティングコントローラ21と同様である。
次に、本実施の形態の動作について説明する。実施の形態2において、通信機器11および通信機器12がトランザクションを送受信する手順は実施の形態1と同様である。なお、通信機器11、通信機器12およびデバイス31は、実施の形態1においても同様であるが、マルチキャストによりトランザクションを送信する場合には、宛先の識別番号にマルチキャストグループの識別番号であるグループ番号を格納する。
また、実施の形態2において、ルーティングコントローラ41によるユニキャスト通信のトランザクションのルーティング手順は、実施の形態1のルーティングコントローラ21によるトランザクションのルーティング手順と同一である。すなわち、ルーティングコントローラ41のマルチキャスト対応ルーティング処理部231は、ユニキャスト通信のトランザクションに対しては、実施の形態1のルーティング処理部211と同様のルーティングを実施する。
次に、ルーティングコントローラ41によるマルチキャスト通信のトランザクションのルーティング処理について説明する。図12はマルチキャスト用ルーティングテーブル241の構成例を示す図である。図12に示すように、マルチキャスト用ルーティングテーブル241は、マルチキャストグループの識別番号であるグループ番号と、該グループ番号に対応する送出先経路とで構成されるルーティング情報がグループ番号ごとに格納される。マルチキャスト用ルーティングテーブル241における送出先経路は、ルーティングコントローラ41が接続する全経路のそれぞれに対応する欄が設けられ、各経路に対応する欄には、送出情報として、Trueすなわち送出する、またはFalseすなわち送出しない、のいずれかの値が格納される。マルチキャスト用ルーティングテーブル241において、送出情報がTrueとなっている経路には、対応するトランザクションを送出することを示す。なお、マルチキャスト用ルーティングテーブル241は、グループ番号が重複したルーティング情報を持たない。
マルチキャスト用ルーティングテーブル241の更新方法は、実施の形態1で述べたルーティングテーブル221の更新方法と同様であり、任意の通信機器が任意のタイミングで、マルチキャスト用ルーティングテーブル241を更新することができる。マルチキャスト用ルーティングテーブル241のルーティング情報の更新内容は、ただちにマルチキャスト対応ルーティング処理部231の送出先の判断に反映される。
マルチキャスト用ルーティングテーブル241の初期値としては、任意の値を設定することができる。例えば、マルチキャスト用ルーティングテーブル241の初期値としては、ルーティング情報を1つも持たない方法、または任意の数のあらかじめ定められたルーティング情報を持つ方法が考えられる。
マルチキャスト用ルーティングテーブル241の初期値の設定の後、通信システム1aの立ち上げ時に、通信先の切換え処理に用いるためのマルチキャストグループに対応するルーティング情報を設定または追加する方法、通信先の切換え時に通信先の切換え処理に用いるためのマルチキャストグループに対応するルーティング情報を設定または追加する方法が考えられる。
以下の説明では、通信システム立ち上げ時にマルチキャスト用ルーティングテーブル241のルーティング情報を追加する例を説明する。図12に示したマルチキャスト用ルーティングテーブル241には、実施の形態2における通信先の切換え処理で使用するためのルーティング情報としてグループ番号G11のルーティング情報を追加している。グループ番号G11は、実施の形態2における通信先の切換え処理で使用するために定義したマルチキャストグループである。図12に示した例では、グループ番号G11に対応する送信先経路として、経路aがTrueに設定され、その他の経路がFalseに設定されている。したがって、マルチキャスト用ルーティングテーブル241が図12に示した状態の場合、ルーティングコントローラ41は、グループ番号G11宛てのトランザクションを経路aへ送出し、他の経路にはグループ番号G11宛てのトランザクションを送出しない。
次に、ルーティングコントローラ41におけるマルチキャスト通信のトランザクションのルーティング処理について説明する。図13は、ルーティングコントローラ41におけるマルチキャスト通信のトランザクションのルーティング処理手順の一例を示すフローチャートである。
ルーティングコントローラ41は、経路a〜cのいずれかの任意の経路から、対応した送受信部201〜203によりマルチキャスト通信のトランザクションを受信する(ステップS31)。送受信部201〜203は、受信したトランザクションをマルチキャスト対応ルーティング処理部231へ送出する。
マルチキャスト対応ルーティング処理部231は、送信先に対応する経路をマルチキャスト用ルーティングテーブル241から検索する(ステップS32)。具体的には、マルチキャスト対応ルーティング処理部231は、受信したトランザクションに格納された送信先、すなわち宛先の識別番号に格納されているグループ番号を抽出し、抽出したグループ番号に対応するルーティング情報をマルチキャスト用ルーティングテーブル241から検索する。
そして、マルチキャスト対応ルーティング処理部231は、検索により見つかったレコードすなわちルーティング情報の全経路のうちの1つを処理対象とする(ステップS33)。マルチキャスト対応ルーティング処理部231は、ルーティング情報の処理対象の経路の設定がTrueであるか否かを判断する(ステップS34)。すなわち、マルチキャスト対応ルーティング処理部231は、ルーティング情報のうち処理対象の経路に対応する送信情報を参照し、該送信情報がTrueであるか否かを判断する。
経路の設定がTrueである場合(ステップS34 Yes)、マルチキャスト対応ルーティング処理部231は、該経路へトランザクションを送出し(ステップS35)、レコードの全経路に対して処理、すなわちステップS34の処理を終了したか否かを判断する(ステップS37)。レコードの全経路に対して処理を終了した場合(ステップS37 Yes)、マルチキャスト対応ルーティング処理部231は、ルーティング処理を終了する。
レコードの全経路に対して処理を終了していない場合(ステップS37 No)、マルチキャスト対応ルーティング処理部231は、処理対象の経路を変更し(ステップS38)、ステップS34へ戻る。ステップS34で、経路の設定がTrueでない場合(ステップS34 No)、該経路へトランザクションを送出せず(ステップS36)、ステップS37へ進む。
次に、実施の形態の通信先の切換え処理について説明する。図14は、本実施の形態の通信機器11と通信機器12との間で、通信先の切換え処理を実施する場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。ステップS41は、ステップS11と同様である。ステップS42では、通信機器11は、通信機器12に対して、通信機器11との通信先切換えを要求する通信先切換え要求を送信する(ステップS42)。通信先切換えの要求方法は、実施の形態1で述べた識別番号の変更の要求方法と同様の方法により実施することができる。
通信機器12は、通信機器11からルーティングコントローラ41経由で、通信先切換え要求を受信する(ステップS51)。通信機器12は、自身との間で通信先を切換える通信機器11の識別番号Aを取得する(ステップS52)。この識別番号の取得方法は、実施の形態1のステップS22の識別番号の取得方法と同様の方法を用いることができる。
次に、通信機器12は、実施の形態1のステップS23と同様に自身の識別番号をBからAに変更する(ステップS53)。このステップS53により、通信機器11,通信機器12の識別番号およびルーティングテーブル221の状態は、図7のP102の状態へ変化する。また、トランザクションを識別番号宛へ送出した場合に実際のトランザクションを受信する通信機器は図8のP202に変化する。この際、ステップS23の後と同様に、通信機器11および通信機器12の識別番号が同じAになる。しかしながら、実施の形態1と同様、通信機器11および通信機器12宛てのトランザクションはルーティングコントローラ41によりルーティングされて通信機器11および通信機器12へ到着するため、図8の状態P202に示すように、識別番号Aへのトランザクションは通信機器11だけで受信される。
次に、通信機器12は、ルーティングコントローラ41のルーティングテーブル221の識別番号AとBの経路を入れ替える(ステップS54)。すなわち、通信機器12は、ルーティングコントローラ41のルーティングテーブル221の識別番号AとBの経路を入れ替える経路変更処理を実施する。通信機器12によるルーティングコントローラ41のルーティングテーブル221の変更方法は、ステップS14の通信機器11によるルーティングコントローラ21のルーティングテーブル221の変更方法と同様である。
このステップS54により、実施の形態1のステップS14の場合と同様に、通信機器11,通信機器12の識別番号およびルーティングテーブル221の状態は、図7のP103の状態へ変化する。また、トランザクションを識別番号宛へ送出した場合に実際のトランザクションを受信する通信機器は図8のP203に変化する。この際、図7の状態P103で示すように、通信機器11と通信機器12の識別番号が同じAになる。しかしながら、実施の形態1と同様に、通信機器11および通信機器12宛てのトランザクションはルーティングコントローラ41によりルーティングされるため、図8の状態P203で示すように、識別番号Aへのトランザクションは通信機器12だけで受信される。
次に、通信機器12は、マルチキャスト通信G11で、通信先の切換え完了を送信する(ステップS55)。すなわち、通信機器12は、ステップS54の経路変更処理の実施後に、あらかじめ定めたグループ番号を宛先としたマルチキャストにより切換え完了を送信する。なお、マルチキャスト通信G11とは、宛先をグループ番号G11としたマルチキャスト通信のことを示す。図7の状態P103に示すように、この時点では、通信機器11に対応する識別番号が存在しないため、通信機器12は、マルチキャスト通信により通信機器11へ送信する。なお、図12に示したように、マルチキャスト用ルーティングテーブル241には、グループ番号G11に対応したルーティング情報として、経路aだけにルーティングされるようルーティング情報が設定されている。この設定は、上述したように例えば、通信システム1aの立ち上げ時に実施される。以上の設定により、実施の形態2の経路制御器であるルーティングコントローラ41は、グループ番号G11を宛先とする切換え完了を通信機器11へ転送する。
通信機器11は、ルーティングコントローラ41を経由して通信先の切換え完了を受信する(ステップS43)と、実施の形態1のステップS15と同様に、自身の識別番号をAからBに変更する(ステップS44)。すなわち、通信機器11は、切換えの完了を通知されると、自身の識別番号をBに変更する。
このステップS44により、通信機器11,通信機器12の識別番号およびルーティングテーブル221の状態は、図7のP104の状態へ変化する。また、トランザクションを識別番号宛へ送出した場合に実際のトランザクションを受信する通信機器は図8のP204に変化する。以上の処理により、識別番号A宛てのトランザクションは、ルーティングコントローラ41により経路bへ転送され通信機器12で受信されるようになる。
なお、図14に示した例では、通信機器11から、通信先の切換え処理を開始する場合のフローを説明したが、通信機器12から切換え処理を開始する場合は、通信機器11と通信機器12との処理を入れ替えればよい。または、図14に示したステップS41,S42,S51を省略し、通信先の切換え処理をステップS52から開始するようにしてもよい。また、通信機器11から、通信先の切換え処理を開始する場合に、図14に示した例で通信機器11と通信機器12とを入れ替えて、ステップS41,S42,S51を省略し、通信機器11から切換え処理を開始するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態の通信機器12は、デバイス31と通信可能な他の通信機器である通信機器11が通信用の識別番号としてAを有しかつ自身の通信用の識別番号としてBを有する状態で、デバイス31の通信先を通信機器11から自身へ切換えることを要求する切換え要求を受信すると、自身の識別番号をAに変更する。その後、通信機器12は、ルーティングコントローラ41が保持するルーティングテーブル221のうち識別番号Aに対応する経路識別子を識別番号Bに対応する経路識別子としてルーティングテーブル221に格納されていた経路識別子に変更し、自身の識別番号をBに変更する。
また、本実施の形態の通信機器11は、デバイス31と通信可能な他の通信機器である通信機器12から、デバイス31の通信先の自身から通信機器12への切換えが完了したことを示す切換え完了を受信すると、自身の通信用の識別番号を、切換えの前に通信機器12が用いていた識別番号であるBに変更する。
本実施の形態のルーティングコントローラ41のハードウェア構成は、実施の形態1のルーティングコントローラ21と同様に図9に示した構成を用いることができる。送受信部201〜203は、通信部303により実現される。マルチキャスト対応ルーティング処理部231は、メモリ302に格納されたプログラムをプロセッサ301が読み出して実行することにより、実現される。ルーティングテーブル221およびマルチキャスト用ルーティングテーブル241は、メモリ302に格納される。
なお、図9では、マルチキャスト対応ルーティング処理部231がプロセッサ301により実現される例を示したが、マルチキャスト対応ルーティング処理部231は専用のハードウェアである処理回路により実現されてもよい。
以上のように、実施の形態2では、ルーティングコントローラ41が、マルチキャスト用ルーティングテーブル241において、通信先の切換え用のグループ番号に対応したルーティング情報を保持する。そして、通信先の切換え対象となる通信機器が、自身の識別番号を変更した後に、ルーティングテーブル221を変更し、その後、マルチキャストにより、通信先の切換え完了を送信し、切換え完了を受信した通信機器が自身の識別番号を変更するようにした。このため、実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、通信機器11と通信機器12で冗長構成を組む形態に実施の形態2の構成および動作を適用する場合、主系の故障時に、主系の識別番号に対応する通信機器を不在の状態とすることなく、未故障の通信機器により通信先を切換えることができる。
実施の形態3.
図15は、本発明の実施の形態3にかかる通信システムの構成例を示す図である。本実施の形態の通信システム1bは、自身の識別番号宛以外のトランザクションを任意に受信可能な通信機器である通信機器51,52と、実施の形態1と同様のルーティングコントローラ21と、実施の形態1と同様のデバイス31とを備える。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は、実施の形態1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。以下、実施の形態1または実施の形態2と異なる点を説明する。
実施の形態2では、通信機器12から通信機器11へ切換え完了を送信する際、マルチキャスト通信を用いた。このためには、マルチキャスト通信をルーティング可能なルーティングコントローラが必要となる。実施の形態3では、通信先の切換え後に識別番号Aを保持する通信機器52が、マルチキャスト通信を用いずに、ルーティングテーブル221を変更する構成および動作を説明する。実施の形態3の構成および動作を適用すれば、マルチキャスト通信のルーティングに対応したルーティングコントローラを使用せずに、冗長構成での主系の故障時に、主系以外の未故障の通信機器52によりルーティングテーブル221を変更することができる。
図16は、本実施の形態の通信機器51,52の構成例を示す図である。図16に示すように、通信機器51,52は、実施の形態1の送受信部101の代わりに、外部の経路からのトランザクションを受信し外部の経路へのトランザクションを送出し、トランザクション受信時の宛先判定を任意に無効化できる送受信部161を備える以外は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態では、宛先判定を有効としている場合の通信機器51,52の動作は、実施の形態2の通信機器11,12と同様であり、トランザクションを受信すると、トランザクションに格納された宛先の識別番号が自身の識別番号と一致する場合に受信処理を実施し、一致しない場合には、該トランザクションを破棄する。
送受信部161は、宛先判定が無効化されている場合は、経路nからトランザクションを受け取った場合、トランザクションの宛先にかかわらずすなわち宛先判別を実施せずに、トランザクションに対して受信処理を実施する。トランザクションの受信処理を実施した以降の動作は、実施の形態1の通信機器11および通信機器12と同じである。
なお、送受信部161でのトランザクション受信時の宛先判定の無効化および有効化は、マイクロプロセッサ131が実施する。宛先判定の無効化および有効化方法としては、マイクロプロセッサ131が識別番号処理部111に特定の識別番号を格納した場合に送受信部161が宛先の判定を無効化または有効化する方法、送受信部161への設定により宛先の判定を無効化または有効化する方法が考えられる。また、外部からの特定のトランザクションを送受信部161が受信することで送受信部161が宛先判定を無効化または有効化する方法も考えられる。特定のトランザクションにより宛先判定を無効化または有効化する場合、通信機器51,52のマイクロプロセッサ131を介さずに、外部の通信機器が直接送受信部161の宛先判定を無効化または有効化することができる。
図17は、本実施の形態の通信機器51と通信機器52との間で通信先の切換え処理手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、通信機器51から切換え処理を開始する場合のフローを説明する。
ステップS61,S62,S71,S72は、実施の形態2と同様である。ステップS73では、通信機器52が通信機器51に、トランザクション受信時の宛先判定無効化を要求する(ステップS73)。すなわち、第二の機器である通信機器52は、第一の機器である通信機器51へ通信機器51における宛先判定の無効化を指示する。宛先判定の無効化の要求方法は、要求先の通信機器のデータメモリ121の特定アドレスへ要求を書き込む方法、要求先の通信機器へ宛先判定無効化用の特定のトランザクションを送信して送受信部161の宛先判定を直接無効化する方法等が考えられる。ここでは、後者により宛先判定の無効化が要求されたとする。
通信機器51は、ルーティングコントローラ21経由で、宛先判定の無効化の要求を受信する(ステップS63)と、自身の送受信部161の設定を変更して、宛先判定を無効化する(ステップS64)。すなわち、通信機器51は、宛先判定の無効化を指示されると、全ての宛先の通信データに対して受信処理を実施する。なお、特定のトランザクションで通信先の送受信部161の宛先判定を直接無効化する場合、ステップS63は、ステップS73の後、送受信部161により自動で実施される。
ステップS74,S75は、実施の形態2のステップS53,S54と同様である。ステップS75の後、通信機器52は、識別番号Bを宛先として通信先の切換え完了を送信する(ステップS76)。すなわち、通信機器52は、宛先判定の無効化の指示の後、ステップS75の処理である経路変更処理を実施し、経路変更処理の実施後に、識別番号Bを宛先として切換え完了を送信する。通信機器51は識別番号Aだが、ルーティングテーブル221の設定が変更されているため、宛先が識別番号Aのトランザクションは通信機器51へルーティングされない。一方、宛先が識別番号Bのトランザクションは通信機器51へルーティングされ、かつステップS64により通信機器51はトランザクションを宛先識別番号で判定せず受信するため、ステップS76で、通信機器51が宛先を識別番号Bとしてトランザクションを送信することで、通信機器51への通知が可能である。
通信機器51は、ルーティングコントローラ21経由で、通信先の切換え完了を受信する(ステップS65)と、自身の送受信部161の設定を変更して、宛先判定を有効化する(ステップS66)。ステップS67は、実施の形態2のステップS44と同様である。すなわち、通信機器51は、切換えの完了を受信すると、自身の識別番号をBに変更する。
なお、特定のトランザクションを送信して、送受信部161の宛先判定を直接無効化する場合、応答を要求するトランザクションを用いることで、通信機器52は、応答の受信により、通信機器51におけるステップS63およびステップS64の完了を確認することができる。この場合、通信機器52は、応答を確認してからステップS74へ進むことで、ステップS64とステップS74が、図17に示した順で実施されることとを保証することができる。
図17の例では、通信機器51から通信先の切換え処理を開始する例について説明したが、通信機器52から通信先の切換え処理を、図17に示した処理で、通信機器51と通信機器52の処理を入れ替える。また、ステップS61,S62,S71を省略して、通信機器52から処理を開始することも可能である。また、ステップS61,S62,S71を省略して、図17に示した処理において通信機器51と通信機器52の処理を入れ替えて、通信機器51からの切換え処理を開始してもよい。
以上のように、実施の形態3では、通信機器の宛先判定を無効化を可能とし、通信機器が通信先の切換えの完了を送信する際に、切換えの完了の送信元の通信機器が切換え前に用いていた識別番号を宛先としたトランザクションにより送信することにした。このため、実施の形態2と同様の効果が得られるとともに、実施の形態2で用いるルーティングコントローラ41に比べ、ルーティングコントローラ21の機能を簡略することができる。
以上のように、本発明にかかる通信システム、通信機器、ルーティングコントローラ、通信先の切換え方法は、通信先の切換えに対応した機能をもたない機器が接続するネットワークにおいて通信先を切換える際に有用である。また、本発明によれば、通信先の重複を防ぎ、簡易な機能を持った機器で通信システムにより、通信機器の冗長構成を実現することができる。
実施の形態4.
以上の実施の形態1から実施の形態3では、通信機器11または通信機器12が、ルーティングコントローラにおけるルーティングテーブルを変更する例を説明したが、実施の形態4では、ルーティングコントローラが、自らルーティングテーブルを変更する例を説明する。実施の形態4では、ルーティングコントローラ21がルーティングテーブル221を変更する場合に、識別番号の変更要求を、実施の形態2と同様にマルチキャストにより送信する例を説明する。本実施の形態の通信システム1aの構成は、実施の形態2の通信システム1aと同様である。実施の形態4の経路制御器であるルーティングコントローラ41の構成は、実施の形態2のルーティングコントローラ41の構成と同様である。ただし、以下に記載するように、マルチキャスト対応ルーティング処理部231が行う通信先の切換え動作が実施の形態2と異なる。実施の形態4の通信機器11,通信機器12は、実施の形態2の通信機器11,通信機器12と同様の構成である。通信機器11,通信機器12の動作は、識別番号の変更要求を送信する処理およびルーティングコントローラ41のルーティングテーブル221を書き換える処理を実施しない以外は、実施の形態2の通信機器11,通信機器12の動作と同様である。以下、実施の形態2と異なる点を説明する。
本実施の形態のマルチキャスト通信のトランザクションのルーティング処理は実施の形態2と同様である。デバイス31の通信先を通信機器11から通信機器12へ切換える場合を例に本実施の形態の通信先の切換え処理を説明する。マルチキャスト用ルーティングテーブル241は実施の形態2と同様に、図12に示したように設定されているとする。図18は、本実施の形態のルーティングコントローラ41における切り換え処理手順の一例を示すフローチャートである。デバイス31の通信先を通信機器11から通信機器12へ切換える条件が満たされると、ルーティングコントローラ41は、切り換え処理を開始し、まず、通信機器12に識別番号の変更要求を送信する(ステップS111)。具体的には、マルチキャスト対応ルーティング処理部231が送受信部202を介して通信機器12に、識別番号の変更要求を送信する。
通信機器12は、ルーティングコントローラ41から識別番号の変更要求を受信する(ステップS112)と、変更先の自身の識別番号である識別番号Aを取得する(ステップS113)。ステップS113およびステップS114は実施の形態1のステップS22およびステップS23と同様である。
ルーティングコントローラ41は、ステップS111の後、ルーティングテーブル221の識別番号AとBの経路を入れ替える(ステップS115)。このステップS115により、実施の形態2のステップS54を実施した後と同様に、通信機器11,通信機器12の識別番号およびルーティングテーブル221の状態は、図7のP103の状態へ変化する。また、トランザクションを識別番号宛へ送出した場合に実際のトランザクションを受信する通信機器は図8のP203に変化する。通信機器11および通信機器12宛てのトランザクションはルーティングコントローラ41によりルーティングされるため、図8の状態P203で示すように、識別番号Aへのトランザクションは通信機器12だけで受信される。
次に、ルーティングコントローラ41は、マルチキャスト通信G11で、識別番号の変更要求を送信する(ステップS116)。通信機器11は、ルーティングコントローラ41からマルチキャスト通信G11により識別番号の変更要求を受信する(ステップS117)と、実施の形態1のステップS22,ステップS23と同様に識別番号をAからBへ変更する(ステップS118,S119)。
以上のように、本実施の形態では、ルーティングコントローラ41が、通信先の切換え時には、ルーティングテーブル221の変更と、通信機器11および通信機器12への識別番号の変更要求の送信とを行い、ルーティングテーブル221の変更後の識別番号変更要求はマルチキャストにより送信するようにした。このため、本実施の形態の通信システムは、通信機器11および通信機器12がルーティングテーブル221の変更を行わずに、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
実施の形態5.
実施の形態5では、実施の形態3と同様に、自身の識別番号宛以外のトランザクションを任意に受信可能な通信機器51,52を用いて、ルーティングコントローラ21がルーティングテーブル221を変更する例を説明する。本実施の形態の通信システム1bの構成は、実施の形態3の通信システム1bと同様である。実施の形態5の経路制御器であるルーティングコントローラ21の構成は、実施の形態3のルーティングコントローラ21の構成と同様である。ただし、以下に記載するように、ルーティング処理部211が行う通信先の切換え動作が実施の形態3と異なる。実施の形態5の通信機器51,通信機器52は、実施の形態3の通信機器51,通信機器52と同様の構成である。通信機器51,通信機器52の動作は、識別番号の変更要求を送信する処理およびルーティングコントローラ21のルーティングテーブル221を書き換える処理を実施しない以外は、実施の形態3の通信機器51,通信機器52の動作と同様である。以下、実施の形態3と異なる点を説明する。
デバイス31の通信先を通信機器51から通信機器52へ切換える場合を例に本実施の形態の通信先の切換え処理を説明する。図19は、本実施の形態のルーティングコントローラ21における切り換え処理手順の一例を示すフローチャートである。デバイス31の通信先を通信機器51から通信機器52へ切換える条件が満たされると、ルーティングコントローラ21は、切り換え処理を開始し、まず、通信機器51,52に宛先判定無効化要求を送信する(ステップS141)。具体的には、ルーティング処理部211が送受信部201および送受信部202を介して通信機器51,52に、宛先判定無効化要求を送信する。宛先判定無効化要求を受信した場合、通信機器51,52は、実施の形態3と同様に、宛先判定を無効化する。
次に、ルーティングコントローラ21は、ルーティングテーブル221の識別番号AとBの経路を入れ替える(ステップS142)。そして、ルーティングコントローラ21は、識別番号A,B宛てにそれぞれ識別番号の変更要求を送信する(ステップS143)。ルーティングテーブル221が変更されているため、識別番号A宛ての識別番号の変更要求は経路bを経由して通信機器52で受信され、識別番号B宛ての識別番号の変更要求は経路aを経由して通信機器51で受信される。通信機器51および通信機器52は、いずれも宛先判定を無効化しているため、識別番号の変更要求を受信して、それぞれ識別番号を変更する。具体的には、通信機器51は識別番号をAからBへ変更し、通信機器52は識別番号をBからAへ変更する。
以上のように、本実施の形態では、ルーティングコントローラ21が、通信先の切換え時には、宛先判定を無効化することが可能な通信機器51および通信機器52に対して宛先判定の無効化を指示し、ルーティングテーブル221を変更した後に、識別番号の変更要求の送信を行うようにした。このため、本実施の形態の通信システムは、通信機器51および通信機器52がルーティングテーブル221の変更を行わずに、実施の形態3と同様の効果を奏することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a,1b 通信システム、11,12,51,52 通信機器、21,41 ルーティングコントローラ、31 デバイス、101,161,201〜203 送受信部、111 識別番号処理部、121 データメモリ、131 マイクロプロセッサ、141 周辺ツールI/F、211 ルーティング処理部、221 ルーティングテーブル、231 マルチキャスト対応ルーティング処理部、241 マルチキャスト用ルーティングテーブル。

Claims (12)

  1. 第一の機器と、第二の機器と、第三の機器と、経路制御器とを備え、
    前記第一の機器、前記第二の機器、前記第三の機器は、それぞれ一意に識別可能な識別番号を有し、前記識別番号を用いて通信を行い、
    前記経路制御器は、前記第一の機器、前記第二の機器および前記第三の機器とそれぞれ異なる経路で接続され、
    前記経路制御器は、
    宛先の識別番号と経路を示す識別子である経路識別子との対応を示す情報である経路情報を記憶する記憶部と、
    前記経路情報に基づいて、受信した通信データの宛先の識別番号に応じた前記経路識別子に対応する経路へ前記通信データを送出する処理部と、
    を備え、
    前記第二の機器は、前記第一の機器が前記識別番号として第一の番号を有しかつ前記第二の機器が前記識別番号として第二の番号を有する状態において、前記第三の機器の通信先を前記第一の機器から自身へ切換えることを要求する切換え要求を受信すると、自身の識別番号を前記第一の番号に変更し、
    前記第一の機器、前記第二の機器または前記経路制御器は、前記経路情報のうち前記第一の番号に対応する経路識別子を、前記第二の番号に対応する経路識別子として前記経路情報に格納されていた経路識別子に変更する経路変更処理を実施することを特徴とする通信システム。
  2. 前記第二の機器が識別番号を前記第一の番号に変更した後、前記第一の機器または前記第二の機器は、前記第二の番号に対応する経路識別子を、前記第一の機器の識別番号の変更前に前記第一の番号に対応する経路識別子として前記経路情報に格納されていた経路識別子に変更し、
    前記経路情報のうち前記第二の番号に対応する経路識別子が変更された後、前記第一の機器は、自身の識別番号を前記第二の番号に変更することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第二の機器は、自身の識別番号を前記第一の番号に変更した後、切換え完了を前記第一の機器へ通知し、
    前記第一の機器は、前記切換え完了を通知されると、前記経路変更処理を実施することを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記第二の機器は、前記経路変更処理を実施し、前記経路変更処理の実施後に、あらかじめ定めたグループ番号を宛先としたマルチキャストにより切換え完了を送信し、
    前記経路制御器は、前記グループ番号を宛先とする前記切換え完了を前記第一の機器へ転送し、
    前記第一の機器は、前記切換え完了を通知されると、自身の識別番号を前記第二の番号に変更することを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
  5. 前記第二の機器は、前記第一の機器へ前記第一の機器における宛先判定の無効化を指示し、前記宛先判定の無効化の指示の後、前記経路変更処理を実施し、前記経路変更処理の実施後に、前記第二の番号を宛先として切換え完了を送信し、
    前記第一の機器は、前記宛先判定の無効化を指示されると、全ての宛先の通信データに対して受信処理を実施し、前記切換え完了を受信すると、自身の識別番号を前記第二の番号に変更することを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
  6. 前記経路制御器が、前記第二の機器に識別番号の変更要求を送信し、該変更要求を受信した第二の機器が識別番号を前記第一の番号に変更した後、前記経路制御器は、前記第二の番号に対応する経路識別子を、前記第一の番号に対応する経路識別子を変更する前に前記第一の番号に対応する経路識別子として前記経路情報に格納されていた経路識別子に変更し、
    前記経路情報のうち前記第二の番号に対応する経路識別子が変更された後、前記経路制御器は、前記第一の機器に識別番号の変更要求を送信し、該変更要求を受信した第一の機器が識別番号を前記第二の番号に変更することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  7. 前記第二の機器は、自身の識別番号を前記第一の番号に変更した後、切換え完了を前記経路制御器へ通知し、
    前記経路制御器は、前記切換え完了を通知されると、前記経路変更処理を実施することを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
  8. 前記経路制御器は、前記経路変更処理を実施し、前記経路変更処理の実施後に、あらかじめ定めたグループ番号を宛先としたマルチキャストにより前記変更要求を送信し、
    前記第一の機器は、前記変更要求を通知されると、自身の識別番号を前記第二の番号に変更することを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
  9. 前記経路制御器は、前記第一の機器および前記第二の機器へ宛先判定の無効化を指示し、前記宛先判定の無効化の指示の後、前記経路変更処理を実施し、前記経路変更処理の実施後に、前記第一の番号および前記第二の番号を宛先として前記切換え要求をそれぞれ送信し、
    前記第一の機器は、前記宛先判定の無効化を指示されると、全ての宛先の通信データに対して受信処理を実施し、前記切換え要求を受信すると、自身の識別番号を前記第二の番号に変更し、
    前記第二の機器は、前記宛先判定の無効化を指示されると、全ての宛先の通信データに対して受信処理を実施し、前記切換え要求を受信すると、自身の識別番号を前記第一の番号に変更することを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
  10. 他の通信機器と外部の機器とにそれぞれ接続される経路制御器に接続され、自身の通信用の識別番号として第一の番号を有し、かつ前記外部の機器と通信可能な前記他の通信機器が通信用の識別番号として第二の番号を有する状態で、前記外部の機器の通信先を自身から前記他の通信機器へ切換えることを要求する切換え要求を送信し、前記他の通信機器から切換えの完了を受信すると、前記経路制御器が保持する経路情報のうち前記第一の番号に対応する経路識別子を前記第二の番号に対応する経路識別子として前記経路情報に格納されていた経路識別子に変更し、自身の識別番号を前記第二の番号に変更することを特徴とする通信機器。
  11. 他の通信機器と外部の機器とにそれぞれ接続される経路制御器に接続され、前記外部の機器と通信可能な前記他の通信機器が通信用の識別番号として第一の番号を有しかつ自身の通信用の識別番号として第二の番号を有する状態で、前記外部の機器の通信先を前記他の通信機器から自身へ切換えることを要求する切換え要求を受信すると、自身の識別番号を前記第一の番号に変更し、前記経路制御器が保持する経路情報のうち前記第一の番号に対応する経路識別子を前記第二の番号に対応する経路識別子として前記経路情報に格納されていた経路識別子に変更することを特徴とする通信機器。
  12. 第一の機器と、第二の機器と、第三の機器と、経路制御器とを備え、前記第一の機器、前記第二の機器、前記第三の機器は、それぞれ一意に識別可能な識別番号を有し、前記識別番号を用いて通信を行い、前記経路制御器は、前記第一の機器、前記第二の機器および前記第三の機器とそれぞれ異なる経路で接続される通信システムにおける通信先の切換え方法であって、
    前記経路制御器が、宛先の識別番号と経路を示す識別子である経路識別子との対応を示す情報である経路情報を記憶する第一のステップと、
    前記経路制御器が、前記経路情報に基づいて、受信した通信データの宛先の識別子に応じた前記経路識別子に対応する経路へ前記通信データを送出する第二のステップと、
    前記第二の機器が、前記第一の機器が前記識別番号として第一の番号を有しかつ前記第二の機器が前記識別番号として第二の番号を有する状態において、前記第三の機器の通信先を前記第一の機器から自身へ切換えることを要求する切換え要求を受信すると、自身の識別番号を前記第一の番号に変更する第三のステップと、
    前記第一の機器、前記第二の機器または前記経路制御器が、前記経路情報のうち前記第一の番号に対応する経路識別子を前記第二の番号に対応する経路識別子として前記経路情報に格納されていた経路識別子に変更する経路変更処理を実施する第四のステップと、
    を含むことを特徴とする通信先の切換え方法。
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