JP2002050761A - 半導体装置およびその作製方法 - Google Patents
半導体装置およびその作製方法Info
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Abstract
減することで、工程数を削減し、歩留まりの向上を実現
することを目的とする。 【解決手段】 トップゲート型TFTの構造を簡素に
し、半導体層と、絶縁層と、導電層の3層構造でTFT
を形成する。このためソース配線と、ゲート配線を同一
の導電層で形成する。保持容量は、1019atomic/cm3以上
の不純物が添加された半導体層と、半導体層上の絶縁層
と、絶縁層上の導電層より形成する。またゲート配線に
ついては、島状導電層と、1019atomic/cm3以上の一導伝
型不純物が添加され前記島状導電層に接続した島状半導
体層と、から形成する。そしてソース配線と交差させる
部分は島状半導体層で形成し、絶縁層を介して交差させ
る。
Description
板上に薄膜トランジスタ(以下、薄膜トランジスタをT
FTと記す)で構成された回路を有する半導体装置およ
びその作製方法に関する。特に本発明は、画素部とその
周辺に設けられる駆動回路を同一の基板上に設けた液晶
表示装置に代表される電気光学装置、および電気光学装
置を搭載した電子機器に好適に利用できる技術を提供す
る。尚、本明細書において半導体装置とは、半導体特性
を利用することで機能する装置全般を指し、上記電気光
学装置およびその電気光学装置を搭載した電子機器をそ
の範疇に含んでいる。
に代表される電気光学装置のTFTの積層構造の例とし
て、トップゲート型を成す場合、(1)半導体層、
(2)ゲート絶縁層、(3)ゲート電極、(4)層間絶
縁層、(5)ソース配線、の5層が挙げられる。そして
前記TFTを形成するにあたり、(1)半導体層の分
離、(2)ゲート絶縁層形成、(3)ゲート電極形成、
(4)配線と、ゲート電極及びソース電極を接続する箇
所にあたる層間絶縁層に開口部を形成、(5)ソース配
線形成、の計5種類のマスクを用いることが挙げられ
る。前記計5種類のマスクを用いるということは、5回
のフォトリソグラフィーの工程が行われることを意味す
る。
半導体層は、ガラスなどの基板上に気相成長法などによ
り形成される。近年この活性層の半導体層を結晶化させ
る技術が進み、結晶構造を含む半導体(以下、結晶質半
導体と記す)層(代表的には、結晶質シリコン或いは多
結晶シリコン)を活性層としたTFTでは、高い電界効
果移動度が得られることからnチャネル型TFTとpチ
ャネル型TFTとから成るCMOS回路を機能させるこ
とができた。CMOS回路を形成することが可能になれ
ば、画素部の他に駆動回路を同一基板上に一体形成で
き、液晶表示装置において軽量化および薄型化が可能に
なるなど、利用範囲は大きい。しかしながら、nチャネ
ル型のみもしくはpチャネル型のみのTFT構造に比
べ、構造は複雑になり、工程数は多くなる。
記TFTの作製工程は多い。結晶質半導体層を活性層に
適用し、画素部に設けたTFTの他に駆動回路を作製す
る場合は特に多くなる。
工程に用いるフォトマスクの枚数が挙げられる。フォト
マスクはフォトリソグラフィーの技術において、エッチ
ング工程のマスクとするレジストパターンを基板上に形
成するために用いる。従って、フォトマスクを1枚使用
することは、その前後の工程において、被膜の成膜およ
びエッチングなどの工程の他に、レジスト剥離、洗浄や
乾燥工程などが付加され、フォトリソグラフィーの工程
においても、レジスト塗布、プレベーク、露光、現像、
ポストベークなどの煩雑な工程が行われることを意味す
る。工程数の増加は製造コストの増加要因になるばかり
か、製造歩留まりを低下させる原因となることは明らか
である。
を提供することを目的とする。すなわち工程数を削減
し、特に工程に用いるフォトマスクを削減することで、
レジスト塗布、プレベーク、露光、現像、及びその前後
における洗浄や乾燥工程等も省略し、全体として大幅な
工程削減をすることを目的とする。
造に要するフォトマスクの枚数を削減し、製造工程の数
を削減する技術を提供する。
ップゲート型TFTの積層構造を簡素にし、3層構造と
した。すなわち本発明では、基板の上に、半導体層と、
前記半導体層上の絶縁層と、前記絶縁層上の導電層が形
成される。
ソース配線と、ゲート配線を同一の導電層で形成する。
が添加された半導体層と、半導体層上の絶縁層と、絶縁
層上の導電層より形成する。
と、1019atomic/cm3以上の一導伝型不純物が添加され前
記島状導電層に接続した島状半導体層と、から形成す
る。そしてソース配線と交差させる部分は島状半導体層
で形成され、絶縁層を介して交差させる。但し抵抗が大
きくなることが予想されるため、前記島状半導体層の大
きさを適当なものとする。さらに保持容量配線の形成手
段として、ゲート配線に接続し、前記島状半導体層の交
差する長さを小さくする方法を挙げる。この詳細は発明
の実施の形態に示す。
線が交差する、TFTを有する半導体装置が3層構造で
作製される。
(1)島状半導体層の形成、(2)一導伝型の不純物領
域の形成、(3)絶縁層の形成、(4)導電層の形成、
のために用い、すなわち計4枚使用する。
基板上にTFTを設けた半導体装置において、第一の絶
縁表面上に、チャネル領域と、ソース領域と、ドレイン
領域と、前記チャネル領域と前記ソース領域の間の領域
と、前記チャネル領域と前記ドレイン領域の間の領域
と、保持容量を形成する領域と、を形成する第一の島状
半導体層と、前記第一の絶縁表面上に第二の島状半導体
層と、前記第一の絶縁表面の上方に形成された第二の絶
縁表面上に、前記チャネル領域と交差し、かつ前記第二
の島状半導体層と電気的に接続している第一の配線と、
前記第二の絶縁表面上に前記保持容量を形成する領域と
重なり、かつ前記第二の島状半導体層と交差する第二の
配線と、を有し、前記ソース領域、前記ドレイン領域、
前記保持容量を形成する領域、及び前記第二の島状半導
体層は、1019atomic/cm3以上の濃度の一導伝型の不純物
が添加されていることを特徴とする。
設けた半導体装置において、第一の絶縁表面上に、チャ
ネル領域と、ソース領域と、ドレイン領域と、前記チャ
ネル領域と前記ソース領域の間の領域と、前記チャネル
領域と前記ドレイン領域の間の領域と、保持容量を形成
する領域と、を形成する第一の島状半導体層と、前記第
一の絶縁表面上に第二の島状半導体層と、前記第一の絶
縁表面の上方に形成された第二の絶縁表面上に、前記チ
ャネル領域と交差し、かつ前記第二の島状半導体層と電
気的に接続している第一の配線と、前記第二の絶縁表面
上に前記保持容量を形成する領域と重なり、かつ前記第
一の配線と隣り合う第一の配線と電気的に接続している
第二の配線と、を有し、前記ソース領域、前記ドレイン
領域、前記保持容量を形成する領域、及び前記第二の島
状半導体層は、1019atomic/cm3以上の濃度の一導伝型の
不純物が添加されていることを特徴とする。
成は、基板上にpチャネル型TFTとnチャネル型TF
Tとを有する半導体装置の作製方法において、前記基板
上に結晶構造を含む半導体層を形成する第1の工程と、
前記結晶構造を含む半導体層を選択的にエッチングして
第1の島状半導体層及び第2の島状半導体層を形成する
第2の工程と、前記第1の島状半導体層に、n型を付与
する不純物元素を添加して1019atomic/cm3以上の濃度の
n型不純物領域を選択的に形成する第3の工程と、前記
第1の島状半導体層及び前記第2の島状半導体層の上に
絶縁層を形成する第4の工程と、前記絶縁層を選択的に
エッチングする第5の工程と、前記第2の島状半導体層
に、p型を付与する不純物元素を添加して1019atomic/c
m3以上の濃度のp型不純物領域を選択的に形成する第6
の工程と、前記絶縁層もしくは前記第1の島状半導体層
及び前記第2の島状半導体層の上に導電層を形成する第
7の工程と、前記導電層を選択的にエッチングする第8
の工程と、前記第1の島状半導体層または前記第2の島
状半導体層に、前記絶縁層を通過させて一導伝型の不純
物元素を添加し、一導伝型の不純物領域と形成する第9
の工程と、前記第1の島状半導体層及び前記第2の島状
半導体層に添加された不純物元素を活性化する第10の
工程と、を有することを特徴とする。
上にpチャネル型TFTとnチャネル型TFTとを有す
る半導体装置の作製方法において、前記基板上に非結晶
構造の半導体層を形成する第1の工程と、前記非結晶構
造の半導体層にニッケル、鉄、パラジウム、スズ、鉛、
コバルト、白金、銅、金のうち何れかを添加する第2の
工程と、前記半導体層を熱処理し、結晶構造を含む半導
体層を形成する第3の工程と、前記結晶構造を含む半導
体層を選択的にエッチングして第1の島状半導体層及び
第2の島状半導体層を形成する第4の工程と、前記第1
の島状半導体層に、選択的に、リン、もしくはリンとn
型を付与する不純物元素、を添加して10 19atomic/cm3以
上の濃度のn型不純物領域を形成する第5の工程と、前
記第1の島状半導体層及び前記第2の島状半導体層の上
に絶縁層を形成する第6の工程と、前記絶縁層を選択的
にエッチングする第7の工程と、前記第2の島状半導体
層に、選択的に、リンと1019atomic/cm3以上の濃度のp
型を付与する不純物が添加された領域を形成する第8の
工程と、前記第1の島状半導体層及び前記第2の島状半
導体層を熱処理もしくはレーザー照射処理する第9の工
程と、前記絶縁層もしくは前記第1の島状半導体層及び
前記第2の島状半導体層の上に導電層を形成する第10
の工程と、前記導電層を選択的にエッチングする第11
の工程と、前記第1の島状半導体層及び前記第2の島状
半導体層に、前記絶縁層を通過させn型を付与する不純
物元素を添加して、n型不純物領域を形成する第12の
工程と、前記第1の島状半導体層及び前記第2の島状半
導体層に添加された不純物元素を活性化する第13の工
程と、を有することを特徴とする。
ャネル型もしくはpチャネル型のTFTを基板上に設け
た半導体装置の作製方法において、前記基板上に結晶構
造を含む半導体層を形成する第1の工程と、前記結晶構
造を含む半導体層を選択的にエッチングして複数の島状
半導体層を形成する第2の工程と、前記島状半導体層
に、選択的に1019atomic/cm3以上の濃度の前記nチャネ
ル型もしくはpチャネル型の不純物領域を形成する第3
の工程と、前記島状半導体層の上に絶縁層を形成する第
4の工程と、前記絶縁層を選択的にエッチングする第5
の工程と、前記絶縁層もしくは前記島状半導体層の上に
導電層を形成する第6の工程と、前記導電層を選択的に
エッチングする第7の工程と、前記島状半導体層に、前
記絶縁層を通過させ一導伝型の不純物元素を添加し、選
択的に前記一導伝型の不純物領域を形成する第8の工程
と、前記島状半導体層に添加された不純物元素を活性化
する第9の工程と、を有することを特徴とする。
ャネル型もしくはpチャネル型のTFTを基板上に設け
た半導体装置の作製方法において、前記基板上に非結晶
構造の半導体層を形成する第1の工程と、前記非結晶構
造の半導体層にニッケル、鉄、パラジウム、スズ、鉛、
コバルト、白金、銅、金のうち何れかを添加する第2の
工程と、前記半導体層を熱処理し、結晶構造を含む半導
体層を形成する第3の工程と、前記結晶構造を含む半導
体層を選択的にエッチングして複数の島状半導体層を形
成する第4の工程と、前記島状半導体層に、選択的に、
リン、もしくはリンと1019atomic/cm3以上の濃度の一導
伝型の不純物領域を形成する第5の工程と、前記島状半
導体層の上に絶縁層を形成する第6の工程と、前記絶縁
層を選択的にエッチングする第7の工程と、前記島状半
導体層を熱処理もしくはレーザー照射処理する第8の工
程と、前記絶縁層もしくは前記島状半導体層の上に導電
層を形成する第9の工程と、前記導電層を選択的にエッ
チングする第10の工程と、前記島状半導体層に、前記
絶縁層を通過させ前記一導伝型の不純物領域を形成する
第11の工程と、前記島状半導体層に添加された不純物
元素を活性化する第12の工程と、を有することを特徴
とする。
上にpチャネル型TFTとnチャネル型TFTとを有す
る半導体装置の作製方法において、前記基板上に結晶構
造を含む半導体層を形成する第1の工程と、前記結晶構
造を含む半導体層を選択的にエッチングして前記第1の
島状半導体層及び前記第2の島状半導体層を形成する第
2の工程と、前記第1の島状半導体層に、選択的に、n
型を付与する不純物元素を添加して1019atomic/cm3以上
の濃度のn型不純物領域を形成する第3の工程と、前記
第1の島状半導体層及び前記第2の島状半導体層の上に
絶縁層を形成する第4の工程と、前記絶縁層を選択的に
エッチングする第5の工程と、前記第2の島状半導体層
に、選択的に、1019atomic/cm3以上の濃度のp型不純物
領域を形成する第6の工程と、前記第1の島状半導体層
及び前記第2の島状半導体層に添加された不純物元素を
活性化する第7の工程と、前記絶縁層もしくは前記第1
の島状半導体層及び前記第2の島状半導体層の上に導電
層を形成する第8の工程と、前記導電層を選択的にエッ
チングする第9の工程と、を有することを特徴とする。
上にpチャネル型TFTとnチャネル型TFTとを有す
る半導体装置の作製方法において、前記基板上に非結晶
構造の半導体層を形成する第1の工程と、前記非結晶構
造の半導体層にニッケル、鉄、パラジウム、スズ、鉛、
コバルト、白金、銅、金のうち何れかを添加する第2の
工程と、前記半導体層を熱処理し、結晶構造を含む半導
体層を形成する第3の工程と、前記結晶構造を含む半導
体層を選択的にエッチングして前記第1の島状半導体層
及び前記第2の島状半導体層を形成する第4の工程と、
前記第1の島状半導体層に、選択的に、リン、もしくは
リンとn型を付与する不純物元素、を添加して1019atom
ic/cm3以上の濃度のn型不純物領域を形成する第5の工
程と、前記第1の島状半導体層及び前記第2の島状半導
体層の上に絶縁層を形成する第6の工程と、前記絶縁層
を選択的にエッチングする第7の工程と、前記第2の島
状半導体層に、選択的に、リンと1019atomic/cm3以上の
濃度のp型不純物が添加された領域を形成する第8の工
程と、前記第1の島状半導体層及び前記第2の島状半導
体層に添加された不純物元素を活性化する第9の工程
と、前記絶縁層もしくは前記第1の島状半導体層及び前
記第2の島状半導体層の上に導電層を形成する第10の
工程と、前記導電層を選択的にエッチングする第11の
工程と、を有することを特徴とする。
ャネル型もしくはpチャネル型のTFTを基板上に設け
た半導体装置の作製方法において、前記基板上に結晶構
造を含む半導体層を形成する第1の工程と、前記結晶構
造を含む半導体層を選択的にエッチングして複数の島状
半導体層を形成する第2の工程と、前記島状半導体層
に、選択的に1019atomic/cm3以上の濃度の一導伝型の不
純物領域を形成する第3の工程と、前記島状半導体層に
添加された不純物元素を活性化する第4の工程と、前記
島状半導体層の上に絶縁層を形成する第5の工程と、前
記絶縁層を選択的にエッチングする第6の工程と、前記
絶縁層もしくは前記島状半導体層の上に導電層を形成す
る第7の工程と、前記導電層を選択的にエッチングする
第8の工程と、を有することを特徴とする。
ャネル型もしくはpチャネル型のTFTを基板上に設け
た半導体装置の作製方法において、前記基板上に非結晶
構造の半導体層を形成する第1の工程と、前記非結晶構
造の半導体層にニッケル、鉄、パラジウム、スズ、鉛、
コバルト、白金、銅、金のうち何れかを添加する第2の
工程と、前記半導体層を熱処理し、結晶構造を含む半導
体層を形成する第3の工程と、前記結晶構造を含む半導
体層を選択的にエッチングして複数の島状半導体層を形
成する第4の工程と、前記島状半導体層に、選択的に、
リン、もしくはリンと1019atomic/cm3以上の濃度の一導
伝型の不純物領域を形成する第5の工程と、前記島状半
導体層に添加された不純物元素を活性化する第6の工程
と、前記島状半導体層の上に絶縁層を形成する第7の工
程と、前記絶縁層を選択的にエッチングする第8の工程
と、前記絶縁層もしくは前記島状半導体層の上に導電層
を形成する第9の工程と、前記導電層を選択的にエッチ
ングする第10の工程と、を有することを特徴とする。
1〜図8を用いて説明する。
TFTの、構成の一例を図1に上面図として示す。図1
はこの発明が適用された、アクティブマトリクス型LC
Dとして線幅が充分大きく画素数が充分小さい構成であ
り、ゲート配線の抵抗を考慮せずに済むときの例を示し
ている。また、反射型液晶表示装置に用いられる構成と
している。
である。TFTを構成する半導体1007のソース領域は、
一方向に伸びた形で形成される導電性配線1002に接続し
ている。またドレイン領域には、反射電極用の導電層10
04が接続するとともに、半導体からなる領域1003が延在
している。該半導体からなる領域1003は、絶縁成膜を介
して導電層1011と重なり、保持容量として機能する。
する半導体からなる領域1003に、絶縁性層を介して重な
るように、保持容量を形成する導電層領域1011が形成さ
れている。前記保持容量を形成する導電層からなる領域
1011は、前記導電性配線1002と重ならないよう形成され
る、保持容量用導電性配線1006に接続している。
ート配線は、導電層1001により形成される。前記導電層
1001は、半導体からなる導電部分1005に接続している。
前記半導体からなる導電部分1005は、前記一方向に伸び
た形で形成される導電性配線1002及び前記保持容量用導
電性配線1006と、絶縁層を介して交わっている。
の構成を表す上面図である。ゲート電極には導電性配線
1009が延在し、ソース、ドレイン領域に重なるゲート絶
縁層には開口部が設けられ、導電性配線1008と接続して
いる。
TFTの構成を表す上面図である。ゲート電極には導電
性配線1010が延在している。前記導電性配線1010が前記
p型TFTの半導体層1013と重なる部分以外はゲート絶
縁層に開口部が設けられ、ソース、ドレイン領域には導
電性配線1012が接続している。
れぞれ、図1中に破線A1〜A2、破線B1〜B2、破線C1〜C
2、で示された部分の断面図を示す。破線A1〜A2で示さ
れた部分は駆動回路部分であり、説明の都合上、n型T
FT及びp型TFTを並べている。
2001は、半導体層において、ソースもしくはドレイン部
分2005と、チャネル部分2006を有する。また前記ソース
もしくはドレイン部分2005と、チャネル部分2006の間に
は、オフセット領域もしくはLDD領域2007が形成され
る。前記オフセット領域もしくはLDD領域2007は、オフ
リーク電流を小さくするため有効である。
2002は、半導体層において、ソースもしくはドレイン部
分2008と、チャネル部分2009を有する。また前記ソース
もしくはドレイン部分2008と、チャネル部分2009の間に
は、オフセット領域もしくはLDD領域2010が形成され
る。前記オフセット領域もしくはLDD領域2010は、オフ
リーク電流を小さくするため有効である。
は、半導体層において、ソースもしくはドレイン部分20
11と、チャネル部分2012を有する。また前記ソースもし
くはドレイン部分2011と、チャネル部分2012の間には、
オフセット領域もしくはLDD領域2013が形成される。前
記オフセット領域もしくはLDD領域2013は、オフリーク
電流を小さくするため有効である。
形状は、必要な特性に応じて設計する。例えば駆動回路
のP型TFTにおいては、ソースもしくはドレイン部分
と、チャネル部分の間隔は2μm以下が適当であり、こ
れ以上の長さではオン電流が小さくなってしまう。
ト配線2004は、導電性配線2015と、n型を付与する高濃
度の不純物を有する半導体層2014からなる。
が大きく、ゲート配線の抵抗が充分小さい場合のみ適用
できる。微細化された構成においては、配置に工夫が必
要となる。
導電性配線3001と、n型を付与する高濃度の不純物を有
する半導体層3002とのチェーン状になる。ここで問題
は、n型を付与する高濃度の不純物を有する半導体層300
2の抵抗率が高いことにある。
添加されたシリコン層の抵抗率は、加工後には2×103
Ωcm前後となる。抵抗率が前記2×103Ωcm前後の
半導体層は、導電性配線として汎用されるAlの抵抗率
4μΩcm前後であるのに比べ、3桁程度大きい。ま
た、Alの導電性配線は400nmで形成されることに対
し、半導体層は結晶化等の理由からこれより小さい膜厚
で形成されることが多い。
のゲート配線より抵抗は大きくなることが予想され、特
に前記高濃度の不純物を有する半導体層の線幅を検討す
る必要がある。例えば、画素ピッチが42×126μmであ
る直視型LCDにおいて、導電性配線の抵抗及びコンタ
クト抵抗を0とし、半導体層の厚さを50nmと仮定した場
合、駆動するために必要な、n型を付与する高濃度の不
純物を有する半導体層3002の線幅は最低50μmと見積も
られる。この様に前記半導体層3002の線幅が広い場合に
は、図3(B)に示すように、前記半導体層3002は、ゲ
ート絶縁層を介してソース配線と並列するように配置す
ることになる。
成された保持容量配線3005,3006,3007は、図3(B)に
示すように、隣のゲート配線3004より延在させ接続する
ことで、前記半導体層3002の上に形成しなくて済む。こ
のとき、隣のゲート配線3004が保持容量配線を兼ねるこ
とになる。このとき、前記半導体層3002の長さを短くす
ることが出来る。図4(A)は図2及び図3におけるゲ
ート配線を示す断面図である。図4(A)すなわち図2
の配置の様に配線間隔4001,4002,4003を2μm、配線40
02,4004の間隔を5μmとし、コンタクト開口部までの
長さ4006,4007を4μmとした場合、一つの高濃度の不
純物を有する半導体層の長さは24μmと算出できる。
これに対し、図3のごとく前記隣のゲート配線が保持容
量配線を兼ねる方法を用いれば、図4(A)の部分は図
4(B)のごとく形成され、各間隔4008,4009,4010,401
1,4012の合計は17μmとなり、抵抗を約2/3に小さく
することが出来る。
ごとく形成すれば、抵抗を小さくすることができる。
電率特性を図23(M. M. Mandurah, J.Electrochem.So
c. 126.1019-1023 (June.1979) )に示す。図中poly-cr
ystalline シリコンの曲線で示されるように、リン濃度
が1019atoms/cm3前後で抵抗率の変化が異なる。1019ato
ms/cm3より小さくなるにつれ、粒界にキャリアがトラッ
プされ、結晶中のキャリアが少なくなり抵抗が高くな
る。1019atoms/cm3からリン濃度が大きくなると抵抗率
は小さくなるが、その依存性は前記1019atoms/cm3より
小さくなる変化に比べて緩やかになる。
が添加されたシリコン層の抵抗率は、2×103Ωcm前
後となる。これは抵抗率を小さくする目的で、大きな濃
度で添加しているが、回路設計により若干の抵抗の増大
は許容される。従来のTFTにおいて、ソース及びドレ
イン領域に添加された1019atoms/cm3以上のものが多い
ことから、我々は前記多結晶シリコン中にリンに限らず
不純物元素が1019atoms/cm3以上添加されていれば、シ
リコンに導電性を持たせることが可能と考えた。このシ
リコン中に添加された1019atoms/cm3以上の不純物の濃
度を、本明細書では高濃度と記す。
ついて評価する。半導体層を結晶化した場合、CMOS
回路を作製することが可能となる。このとき全ての素子
にオフセット領域またはLDD領域を設けることで、オ
フリーク電流を小さくすることができる。しかしながら
P型TFTからなる駆動回路を形成するとき、オフセッ
ト領域またはLDD領域によって、オン電流が小さくな
ることが予想される。表1には、幅8μm×8μmのTF
Tにおいて、前記オフセット領域またはLDD領域を形
成したときの、ON電流値を示す。
ンジスタが連結されている。前記一方向の画素数が一定
の場合、シフトレジスタを小さいON電流値で、かつ高
い周波数で駆動すると、TFTにおいて充電もしくは放
電がしきれず、信号が流れなくなる。したがって、ON
電流値により周波数は制限される。また、画素部におい
て、ゲート配線はメタル部分と半導体部分が直列でつな
がっており、この抵抗増加に起因した信号の遅延がおき
る。信号の遅延が起きた場合、ゲート電極に印加する信
号の有効時間が短くなるため、ビデオ信号の分割を行う
などで解決する。
シミュレーションにより、必要なオン電流を流すための
前記オフセット領域またはLDD領域中の不純物量と、
前記オフセット領域またはLDD領域の幅を見積もっ
た。本発明においては、画素数640×3(RGB)×480、画
素ピッチ42μm×126μmであり、周辺にp型TFT及び
n型TFTからなる駆動回路が設けられ、4分割された
ビデオ信号に対応する液晶表示用電気光学装置を例にす
る。その結果、シフトレジスタに関しては、シミュレー
ションによれば、シフトレジスタは、駆動する周波数は
5MHz以下において動作すると見積もられた。このとき前
記LDD領域の不純物がn型を付与する不純物の場合、前記
LDD領域の幅は0.5μm以下で動作し、p型を付与する不
純物の場合、前記LDD領域の幅は1μm以下と見積もられ
た。
5MHz以下の液晶駆動回路は、この発明による設計におい
ても動作する。
示す。工程例1では基板上にnチャネル型TFTとpチ
ャネル型のTFTを形成し、全てのTFTにLDD領域
を形成する工程例を、工程例2では基板上にnチャネル
型TFTとpチャネル型のTFTを形成し、全てのTF
Tにオフセット領域を形成する工程例を、工程例3では
基板上にnチャネル型TFTもしくはpチャネル型のT
FTを形成し、全てのTFTにLDD領域を形成する工
程例を、工程例4では基板上にnチャネル型TFTもし
くはpチャネル型のTFTを形成し、全てのTFTにオ
フセット領域を形成する工程例を、それぞれ示す。いず
れの工程例においても、TFTは4枚のフォトマスクを
使用することで、作製される。
表2に示す。表2では、金属不純物を用いて半導体層を
結晶化し、基板上に形成される全てのTFTにLDD領
域を形成する工程例を示す。該工程を、保持容量配線
が、絶縁層を介してゲート電極の高濃度n型不純物が添
加された半導体層からなる部分と交差する図1のTFT
構成を例にとり説明する。該工程順序及び条件は、保持
容量配線が当該保持容量配線と接続したTFTのゲート
配線のある方向とは反対側のゲート配線と接続する図3
(B)で示される構成の場合にも適用できる。なお表2
中では、フォトマスクを使用する工程に*をつけてい
る。
て説明する。図5〜図8は、工程が進むにつれ形成され
る各層の形状を示す上面図である。
使用する。ガラスの場合には表面よりアルカリ金属など
の拡散を防ぐため、シリコン酸化膜等の下地膜を形成す
ることが望ましい。
に非結晶質の半導体層を成膜する。シリコンを例にする
なら、プラズマCVDもしくは減圧CVDもしくはスパ
ッタによる成膜を行う。シリコン以外にも、ガリウム、
ヒ素、ゲルマニウムの何れかを組成としてもつ材料を用
いても良い。
の半導体層の結晶化を行う。これは熱結晶化、もしくは
レーザーによる結晶化、もしくはこれを併用する。この
発明において半導体層は、金属不純物を触媒として添加
し、結晶化を促進する方法を使用出来る。前記金属不純
物はニッケルが効果的であり、以後ニッケルを用いた例
を挙げる。ニッケルの添加した場合は、後の工程8で熱
結晶化を行い、その後P型TFT部のソース、ドレイン
部に高濃度不純物をドーピングした後、ゲッタリング熱
処理を行う。
半導体層に、フォトレジストを形成し、ドライエッチン
グにて形成を行う。このとき、図5(a)に示されるよ
うに、画素部の駆動スイッチにあたるTFTのチャネル
及び低濃度不純物領域部分5000、および前記TFTのソ
ース領域5001、および前記TFTのドレイン領域5002に
あたる部分より延在した保持容量部分5003、ゲート配線
の一部となる島状の部分5004、図5(b)に示される駆
動回路のn型TFT部、図5(c)に示される駆動回路
のp型TFT部、が形成される。なお図5〜8中で駆動
回路のソース部分とドレイン部分の区別はしていない。
純物を添加する領域を形成する。画素部の駆動スイッチ
にあたるTFTのソース領域5001、およびそのドレイン
領域5002、保持容量を形成する部分5003、ゲート配線の
一部となる島状の部分5004、図5(b)に示される駆動
回路のn型TFTのソース部分及びドレイン部分5005、
の部分以外にフォトレジストを形成し、高濃度n型不純
物をドーピングする際のマスクとする。
いて前記ドーピングする際のマスクが形成されていない
領域に高濃度n型不純物ドープ領域のドーピングを行
う。前記n型不純物として典型的にはリン(P)または
砒素(As)を用いるが、ニッケルを用いた結晶化を行
う場合はリン(P)を用いる。なぜなら前記半導体層に
触媒すなわちニッケルを添加し、半導体層を結晶化する
場合には、後工程で熱処理によりリンの添加された領域
に偏析させる方法で、チャネル部分の半導体層のリンを
除去する、すなわちゲッタリングをする方法が一般的に
とられているからである。本発明でもこれを利用する。
プラズマCVDもしくはスパッタ、熱酸化等で、酸化膜も
しくは窒化膜を形成する。
に、フォトレジストを形成し、ドライエッチングにて開
口部を設ける。図6は前記開口部の形状を示している。
画素部分のソース領域6001及びドレイン領域6002、ゲー
ト配線の半導体層部分の両端6003、駆動回路のn型TF
T部分のソース領域及びドレイン領域6004、P型TFT
のチャネル領域にフォトレジストが形成されるときの誤
差を加味した幅を除いた領域6006に開口部を設ける。
層が露出している。この露出した領域に、工程8で示さ
れる様に高濃度のp型不純物をドーピングする。半導体
層がシリコンであるとき、典型的にはボロンを用いる。
図6中では、ボロンがドーピングされた領域が、前記高
濃度のn型不純物を示したハッチングとは異なるハッチ
ングで示されている。このとき、画素部分のソース領域
6001及びドレイン領域6002、ゲート配線の半導体層部分
の両端6003、駆動回路のn型TFT部分のソース領域及
びドレイン領域6004に高濃度のp型不純物がドーピング
されるので、該領域のp型不純物はn型不純物濃度を超
えない濃度でドーピングする。
前後何れかに、リンを、前記p型不純物をドーピングす
る領域に前記p型不純物濃度を超えない濃度で添加す
る。その後ゲッタリング熱処理を行う。このときニッケ
ルは各TFTのソース及びドレイン領域にゲッタリング
される。
膜等で、導電性配線を成膜する。これはゲート配線及び
ソース配線として、半導体層と接触し導電性を確保する
必要があるため、熱により半導体層に拡散せず、かつ抵
抗率が上昇しない材料が望ましい。また、前記導電性配
線は半導体層に接しているため、後工程でエッチングす
る際の半導体層と前記配線材料とのエッチング選択比が
必要となる。半導体層がシリコンの場合、選択比を大き
くするためには、配線材料を薬液でエッチングすること
が望ましい。以上の条件より、前記導電性配線材料は、
前記TiとAlを積層する他に、Mo、Ag-Pd-Cuが挙げられ
る。
配線に、フォトレジストを形成し、図7に示されるよう
な導電性配線の形状を形成する。画素部TFTのソース
部分と接続する配線7001、シリコンで形成されたゲート
配線の一部をチェーン状に繋ぐよう接続され、画素部T
FTのゲート部上に伸びた配線7002、画素部TFTのド
レイン部分に接続する画素電極7003、画素部TFTのド
レイン領域にあたる部分より伸びたCs(保持容量)部分
に重なるよう形成された保持容量配線7004、を形成す
る。また駆動回路においては、n型TFT部分のソース
配線及びドレイン配線及びゲート配線7005、p型TFT
部分のソース配線及びドレイン配線及びゲート配線700
6、を形成する。
て、基板平面を上から見た場合、ゲート配線で遮蔽され
た部分と低濃度のn型不純物領域の間には、斜線で示さ
れた間隔8001がある。また駆動回路においてもn型TF
T及びP型TFTに同様の間隔がある。ここに、工程1
1で示される様にゲート絶縁層を通過させ半導体層にド
ーピングする、いわゆるスルードープ方法を用い、低濃
度の一導伝型不純物を添加する。これにより低濃度の一
導伝型不純物領域8002,8003,8004を形成する。
ーザー照射による処理もしくは500℃前後で加熱処理す
る。これにより半導体中のn型不純物もしくはp型不純
物が安定した位置に収まり、決まった不純物準位が形成
される。そして、基板を水素雰囲気で加熱処理し、半導
体中もしくは半導体とゲート絶縁層間のダングリングボ
ンドを水素で終端する。これにより界面準位を無くし、
特性を向上させる。
いたトップゲート型TFTが4枚のマスクで完成する。
表3に示す。工程例2では、基板上に形成される全ての
TFTにオフセット領域を形成する工程例を示す。該工
程を、保持容量配線が、絶縁層を介してゲート電極の高
濃度n型不純物が添加された半導体層からなる部分と交
差するTFT構成を例にとり説明する。該工程順序及び
条件は、保持容量配線が当該保持容量配線と接続したT
FTのゲート配線のある方向とは反対側のゲート配線と
接続する構成の場合にも適用できる。
8までは工程例1と同様の処理を行う。但し工程8にお
いてゲッタリング熱処理を行う。このときニッケルは各
TFTのソース及びドレイン領域にゲッタリングされ
る。その後工程9で示される様に半導体層の活性化を行
う。これにより半導体中のn型不純物もしくはp型不純
物が安定した位置に収まり、決まった不純物準位が形成
される。工程例1と異なり、半導体層の活性化を行う
際、配線材料の耐熱性を考慮する必要が無い利点があ
る。
て、基板平面を上から見た場合、ゲート配線で遮蔽され
た部分と低濃度のn型不純物領域の間には、斜線で示さ
れた間隔8001がある。また駆動回路においてもn型TF
T及びP型TFTに同様の間隔8002,8003,8004がある。
工程例1ではここに不純物を添加するが、工程例2では
ここに不純物を添加しない。すなわち前記間隔が真性半
導体となりオフセット領域となる。
に導電性配線を形成する。この導電性配線は、水素雰囲
気での加熱処理すなわち300℃程度の耐熱性を持ち、低
抵抗の材料が望ましい。
雰囲気で加熱処理し、半導体中もしくは半導体とゲート
絶縁層間のダングリングボンドを水素で終端する。これ
により界面準位を無くし、特性を向上させる。水素化し
なくても半導体特性として良好である場合、この工程は
無くてもよい。
いたトップゲート型TFTが4枚のマスクで完成する。
表4に示す。表4では、金属不純物を用いて半導体層を
結晶化し、基板上にnチャネル型TFTもしくはpチャ
ネル型TFTが形成され、前記TFTにLDD領域を形
成する工程例を示す。該工程を、保持容量配線が、絶縁
層を介してゲート電極の高濃度n型不純物が添加された
半導体層からなる部分と交差するTFT構成を例にとり
説明する。該工程順序及び条件は、保持容量配線が当該
保持容量配線と接続したTFTのゲート配線のある方向
とは反対側のゲート配線と接続する構成の場合にも適用
できる。
用いて説明する。図19〜図22は、工程が進むにつれ
形成される各層の形状を示す上面図である。
では工程例1と同様の処理を行う。そして工程3で示さ
れる様に結晶化された半導体層に、フォトレジストを形
成し、ドライエッチングにて島状に形成する。このと
き、図19(A)に示されるように、画素部の駆動スイ
ッチにあたるTFTのチャネル及び低濃度不純物領域部
分1900、および前記TFTのソース領域1901、および前
記TFTのドレイン領域1902にあたる部分より延在した
保持容量部分1903、ゲート配線の一部となる島状の部分
1904、図19(B)に示される駆動回路の前記nチャネ
ル型TFTもしくはpチャネル型TFT部、が形成され
る。
一導伝型不純物を添加する領域を形成する。画素部の駆
動スイッチにあたるTFTのソース領域1901、およびそ
のドレイン領域1902、保持容量を形成する部分1903、ゲ
ート配線の一部となる島状の部分1904、図19(B)に
示される駆動回路の前記一導伝型のソース部分及びドレ
イン部分1905、の部分以外にフォトレジストを形成し、
高濃度の前記一導伝型不純物をドーピングする際のマス
クとする。
いて前記ドーピングする際のマスクが形成されていない
領域に高濃度の前記一導伝型不純物ドープ領域のドーピ
ングを行う。半導体層がシリコンであるとき、前記nチ
ャネル型TFTもしくはpチャネル型のTFTがn型の
TFTであれば、典型的にはリン(P)または砒素(A
s)を用いるが、ニッケルを触媒とし結晶化を行う場合
はリン(P)を用いる。また前記半導体層の結晶化にお
いて、ニッケル添加を用いて半導体層を結晶化する場合
に、前記nチャネル型TFTもしくはpチャネル型のT
FTがp型であれば、当不純物以外に、当不純物を越え
ない濃度でリンを添加する。なぜならリンはニッケルを
ゲッタリングする際に有効だからである。その後ゲッタ
リング熱処理を行う。このときニッケルは各TFTのソ
ース及びドレイン領域にゲッタリングされる。
層をプラズマCVDもしくはスパッタ、熱酸化等で、酸化
膜もしくは窒化膜を形成する。
に、フォトレジストを形成し、ドライエッチングにて開
口部を設ける。図20は前記開口部の形状を示してい
る。画素部分のソース領域2021及びドレイン領域2022、
ゲート配線の半導体層部分の両端2023、駆動回路の前記
nチャネル型TFTもしくはpチャネル型TFT部分の
ソース領域及びドレイン領域2024、に開口部を設ける。
膜等で、導電性配線を成膜する。これはゲート配線及び
ソース配線として、半導体層と接触し導電性を確保する
必要があるため、熱により半導体層に拡散せず、かつ抵
抗率が上昇しない材料が望ましい。また、前記導電性配
線は半導体層に接しているため、後工程でエッチングす
る際の半導体層と前記配線材料とのエッチング選択比が
必要となる。半導体層がシリコンの場合、選択比を大き
くするためには、配線材料を薬液でエッチングすること
が望ましい。以上の条件より、前記導電性配線材料は、
前記TiとAlを積層する他に、Mo、Ag-Pd-Cuが挙げられ
る。
線に、フォトレジストを形成し、図21に示されるよう
な前記導電性配線の形状を形成する。画素部TFTのソ
ース部分と接続する配線2101、シリコンで形成されたゲ
ート配線の一部をチェーン状に繋ぐよう接続され、画素
部TFTのゲート部上に伸びた配線2102、画素部TFT
のドレイン部分に接続する画素電極2103、画素部TFT
のドレイン領域にあたる部分より伸びたCs(保持容量)
部分に重なるよう形成された保持容量配線2104、を形成
する。また駆動回路においては、前記nチャネル型TF
Tもしくはpチャネル型TFT部分のソース配線及びド
レイン配線及びゲート配線2105、を形成する。
て、基板平面を上から見た場合、ゲート配線で遮蔽され
た部分と低濃度の一導伝型の不純物領域の間には、斜線
で示された間隔2201がある。また駆動回路においても前
記nチャネル型TFTもしくはpチャネル型TFTに同
様の間隔2202,2203がある。ここに、工程10で示され
る様にゲート絶縁層を通過させ半導体層にドーピングす
る、いわゆるスルードープ方法を用い、低濃度の前記一
導伝型不純物を添加する。これにより低濃度の前記一導
伝型の不純物領域を形成する。
ザー照射による処理もしくは加熱処理する。これにより
半導体中の前記一導伝型不純物が安定した位置に収ま
り、決まった不純物準位が形成される。そして、基板を
水素雰囲気で加熱処理し、半導体中もしくは半導体とゲ
ート絶縁層間のダングリングボンドを水素で終端する。
これにより界面準位を無くし、特性を向上させる。水素
化しなくても半導体特性として良好である場合、この工
程は無くてもよい。
いたトップゲート型TFTが4枚のマスクで完成する。
表5に示す。表5では、金属不純物を用いて半導体層を
結晶化し、基板上にnチャネル型TFTもしくはpチャ
ネル型TFTが形成され、前記TFTにオフセット領域
を形成する工程例を示す。該工程を、保持容量配線が、
絶縁層を介してゲート電極の高濃度n型不純物が添加さ
れた半導体層からなる部分と交差するTFT構成を例に
とり説明する。該工程順序及び条件は、保持容量配線が
当該保持容量配線と接続したTFTのゲート配線のある
方向とは反対側のゲート配線と接続する構成の場合にも
適用できる。
用いて説明する。図19〜図22は、工程が進むにつれ
形成される各層の形状を示す上面図である。
では工程例3と同様の処理を行う。
ザー照射による処理もしくは加熱処理する。これにより
前記半導体中の不純物が安定した位置に収まり、決まっ
た不純物準位が形成される。
プラズマCVDもしくはスパッタ、熱酸化等で、酸化膜も
しくは窒化膜を形成する。
に、フォトレジストを形成し、ドライエッチングにて開
口部を設ける。図20は前記開口部の形状を示してい
る。画素部分のソース領域2021及びドレイン領域2022、
ゲート配線の半導体層部分の両端2023、駆動回路の前記
nチャネル型TFTもしくはpチャネル型TFT部分の
ソース領域及びドレイン領域2024、に開口部を設ける。
膜等で、導電性配線を成膜する。これはゲート配線及び
ソース配線として、半導体層と接触し導電性を確保する
必要があるため、熱により半導体層に拡散せず、かつ抵
抗率が上昇しない材料が望ましい。また、前記導電性配
線は半導体層に接しているため、後工程でエッチングす
る際の半導体層と前記配線材料とのエッチング選択比が
必要となる。半導体層がシリコンの場合、選択比を大き
くするためには、配線材料を薬液でエッチングすること
が望ましい。以上の条件より、前記導電性配線材料は、
前記TiとAlを積層する他に、Mo、Ag-Pd-Cuが挙げられ
る。
配線に、フォトレジストを形成し、図21に示されるよ
うな導電性配線の形状を形成する。画素部TFTのソー
ス部分と接続する配線2101、シリコンで形成されたゲー
ト配線の一部をチェーン状に繋ぐよう接続され、画素部
TFTのゲート部上に伸びた配線2102、画素部TFTの
ドレイン部分に接続する画素電極2103、画素部TFTの
ドレイン領域にあたる部分より伸びたCs(保持容量)部
分に重なるよう形成された保持容量配線2104、を形成す
る。また駆動回路においては、前記nチャネル型TFT
もしくはpチャネル型TFT部分のソース配線及びドレ
イン配線及びゲート配線2105、を形成する。
て、基板平面を上から見た場合、ゲート配線で遮蔽され
た部分と低濃度の前記一導伝型不純物領域の間には、斜
線で示された間隔2201がある。また駆動回路においても
前記nチャネル型TFTもしくはpチャネル型TFTに
同様の間隔2202,2203がある。ここに、ゲート絶縁層を
通過させ半導体層にドーピングする、いわゆるスルード
ープ方法を用い、低濃度の前記一導伝型不純物を添加す
る。これにより低濃度の前記一導伝型不純物領域を形成
する。
半導体中もしくは半導体とゲート絶縁層間のダングリン
グボンドを水素で終端する。これにより界面準位を無く
し、特性を向上させる。水素化しなくても半導体特性と
して良好である場合、この工程は無くてもよい。
いたトップゲート型TFTが4枚のマスクで完成する。
FTを有する液晶表示装置にとどまらず、pチャネル型
TFTとnチャネル型TFTとを有する半導体装置、あ
るいは、nチャネル型TFTもしくはpチャネル型TF
Tを有する半導体装置を作製できる。
2を用いて説明する。図9〜図12では、図2中の断面
A1〜A2を画素部の周辺に設けられる駆動回路のTFTと
して、図2中の断面A1〜A2を画素に設けたTFTおよび
保持容量として、図2中の断面A1〜A2をゲート配線及び
ゲート電極部分として示し、これらを同時に作製する方
法について工程に従って詳細に説明する。なお、フォト
リソグラフィーによって形成されたレジスト部分を、図
中PM1〜PM4として示す。
ニング社の#7059ガラスや#1737ガラスなどに
代表されるバリウムホウケイ酸ガラスやアルミノホウケ
イ酸ガラスなどのガラス基板の他に、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(P
EN)、ポリエーテルサルフォン(PES)など光学的
異方性を有しないプラスチック基板を用いることができ
る。ガラス基板を用いる場合には、ガラス歪み点よりも
10〜20℃程度低い温度であらかじめ熱処理しておい
ても良い。そして、基板101のTFTを形成する表面
に、基板101からの不純物拡散を防ぐために、酸化シ
リコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜な
どの絶縁膜から成る下地膜102を形成する。例えば、
プラズマCVD法でSiH4、NH3、N2Oから作製さ
れる酸化窒化シリコン膜102aを10〜200nm(好
ましくは50〜100nm)、同様にSiH4、N2Oから
作製される酸化窒化水素化シリコン膜102bを50〜
200nm(好ましくは100〜150nm)の厚さに積
層形成する。ここでは下地膜102を2層構造として示
したが、前記絶縁膜の単層膜または2層以上積層させて
形成しても良い。
プラズマCVD法を用いて形成する。酸化窒化シリコン
膜102aは、SiH4を10SCCM、NH3を100SCC
M、N 2Oを20SCCMとして反応室に導入し、基板温度3
25℃、反応圧力40Pa、放電電力密度0.41W/c
m2、放電周波数60MHzとした。一方、酸化窒化水素化
シリコン膜102bは、SiH4を5SCCM、N2Oを12
0SCCM、H2を125SCCMとして反応室に導入し、基板
温度400℃、反応圧力20Pa、放電電力密度0.41
W/cm2、放電周波数60MHzとした。これらの膜は、基板
温度を変化させ、反応ガスの切り替えのみで連続して形
成することもできる。
60nm)の厚さで非晶質構造を有する半導体層103
aを、プラズマCVD法やスパッタ法などの公知の方法
で形成する。例えば、プラズマCVD法で非晶質シリコ
ン膜を55nmの厚さに形成する。非晶質構造を有する
半導体膜には、非晶質半導体層や微結晶半導体膜があ
り、非晶質シリコン・ゲルマニウム膜などの非晶質構造
を有する化合物半導体膜を適用しても良い。また、下地
膜102と非晶質半導体層103aとは両者を連続形成
することも可能である。例えば、前述の様に酸化窒化シ
リコン膜102aと酸化窒化水素化シリコン膜102b
をプラズマCVD法で連続して成膜後、反応ガスをSi
H4、N2O、H2からSiH4とH2或いはSiH4のみに
切り替えれば、一旦大気雰囲気に晒すことなく連続形成
できる。その結果、酸化窒化水素化シリコン膜102b
の表面の汚染を防ぐことが可能となり、作製するTFT
の特性バラツキやしきい値電圧の変動を低減させること
ができる。
層103aから結晶質半導体層103bを作製する。そ
の方法としてレーザーアニール法や熱アニール法(固相
成長法)、またはラピットサーマルアニール法(RTA
法)を適用することができる。前述のようなガラス基板
や耐熱性の劣るプラスチック基板を用いる場合には、特
にレーザーアニール法を適用することが好ましい。RT
A法では、赤外線ランプ、ハロゲンランプ、メタルハラ
イドランプ、キセノンランプなどを光源に用いる。或い
は特開平7−130652号公報で開示された技術に従
って、触媒元素を用いる結晶化法で結晶質半導体層10
3bを形成することもできる。結晶化の工程ではまず、
非晶質半導体層が含有する水素を放出させておくことが
好ましく、400〜500℃で1時間程度の熱処理を行
い含有する水素量を5atomic%以下にしてから結晶化さ
せると膜表面の荒れを防ぐことができるので良い。
膜の形成工程において、反応ガスにSiH4とアルゴン
(Ar)を用い、成膜時の基板温度を400〜450℃
として形成すると、非晶質シリコン膜の含有水素濃度を
5atomic%以下にすることもできる。このような場合に
おいて水素を放出させるための熱処理は不要となる。
には、パルス発振型または連続発光型のエキシマレーザ
ーやアルゴンレーザーをその光源とする。パルス発振型
のエキシマレーザーを用いる場合には、レーザー光を線
状に加工してレーザーアニールを行う。レーザーアニー
ル条件は実施者が適宣選択するものであるが、例えば、
レーザーパルス発振周波数30Hzとし、レーザーエネ
ルギー密度を100〜500mJ/cm2(代表的には300
〜400mJ/cm2)とする。そして線状ビームを基板全面
に渡って照射し、この時の線状ビームの重ね合わせ率
(オーバーラップ率)を80〜98%として行う。この
ようにして図9(B)に示すように結晶質半導体層10
3bを得ることができる。
のフォトマスクを用い、フォトリソグラフィーの技術を
用いてレジストパターンを形成し、ドライエッチングに
よって結晶質半導体層を島状に分割し、図9(C)に示
すように島状半導体層104〜108を形成する。結晶質シリ
コン膜のドライエッチングにはCF4とO2の混合ガスを
用いる。
しきい値電圧(Vth)を制御する目的でp型を付与する
不純物元素を1×1016〜5×1017atomic/cm3程度
の濃度で島状半導体層の全面に添加しても良い。半導体
に対してp型を付与する不純物元素には、ホウ素
(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)など
周期律表第13族の元素が知られている。その方法とし
て、イオン注入法やイオンドープ法(或いはイオンシャ
ワードーピング法)を用いることができるが、大面積基
板を処理するにはイオンドープ法が適している。イオン
ドープ法ではジボラン(B2H6)をソースガスとして用
いホウ素(B)を添加する。このような不純物元素の注
入は必ずしも必要でなく省略しても差し支えないが、特
にnチャネル型TFTのしきい値電圧を所定の範囲内に
収めるために好適に用いる手法である。
のフォトマスクを用いてレジストを形成し、第1のドー
ピング処理を行い、n型を付与する不純物元素を添加す
る。ドーピングの方法はイオンドープ法若しくはイオン
注入法で行えば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量
を1×1014〜5×1015atomic/cm2とし、加速電圧を
5〜15keVとして行う。n型を付与する不純物元素と
して15族に属する元素、典型的にはリン(P)または
砒素(As)を用いるが、ここではリン(P)を用い
る。第1の不純物領域には1×1020〜1×1021atom
ic/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素を添加す
る。これにより、駆動回路のn型TFTのソース及び駆
動回路領域109と、画素部のソース領域110と、画素部の
保持容量領域111と、ゲート配線及び電極部分の半導体
層からなる層112が形成される。
ゲート絶縁膜を形成する。ゲート絶縁膜113はプラズマ
CVD法またはスパッタ法を用い、膜厚を40〜150
nmとしてシリコンを含む絶縁膜で形成する。本実施例
では、120nmの厚さで酸化窒化シリコン膜から形成
する。また、SiH4とN2OにO2を添加させて作製さ
れた酸化窒化シリコン膜は、膜中の固定電荷密度が低減
されているのでこの用途に対して好ましい材料となる。
勿論、ゲート絶縁膜はこのような酸化窒化シリコン膜に
限定されるものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単
層または積層構造として用いても良い。例えば、酸化シ
リコン膜を用いる場合には、プラズマCVD法で、オル
トケイ酸テトラエチル(Tetraethyl Ortho-silicate:
TEOS)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温
度300〜400℃とし、高周波(13.56MHz)電
力密度0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成すること
ができる。このようにして作製された酸化シリコン膜
は、その後400〜500℃の熱アニールによりゲート
絶縁膜として良好な特性を得ることができる。
よるマスクを形成し、ドライエッチングによって図9
(f)に示すように絶縁膜に開口部を設ける。ゲート絶
縁膜のドライエッチングにはCHF3のガスを用いる。
め、ここから高濃度p型不純物をドーピングし不純物領
域を形成する。この不純物領域はジボラン(B2H6)を
用いたイオンドープ法で形成し、高濃度p型不純物領域
のボロン(B)濃度は、1×1020〜1×1021atomic
/cm3となるようにする。これによりpチャネル型TF
Tを形成する島状半導体層のソース領域およびドレイン
領域である高濃度p型不純物領域114を形成する。
島状半導体層においても、ソース及びドレイン領域は露
出しており、前記p型を付与する不純物元素が添加され
る。このp型不純物領域には、前工程においてリンが3
×1020〜3×1021atomic/cm3の濃度で含有してい
る。すなわち、ソース及びドレイン領域における前記n
型を付与する不純物元素濃度を超えない濃度が添加さ
れ、n型不純物領域とする電気特性は変わることが無
い。
空蒸着法で形成し第4のフォトマスクでレジストマスク
パターンを形成しエッチングによって、図11(h)に
示すようにゲート絶縁膜上に駆動回路及び画素部のゲー
ト電極115,117と、駆動回路のソース及びドレイン配線1
16,118と、駆動回路のゲート配線124,127と、画素電極
を形成するための導電膜123とを形成する。導電性配線
としては、熱処理及び半導体層とのコンタクト抵抗が小
さい材料が望ましい。本実施例では、熱処理によりシリ
コンに拡散しにくいバリアメタルとしてTiを用い、そ
の上に抵抗の低いAlを積層して用いる。この構成を説
明すると、Ti膜を50〜150nmの厚さで形成し、高
濃度不純物を含む半導体膜とコンタクトを形成する。そ
のTi膜上に重ねてAl膜を300〜400nmの厚さで
形成し、2層を有する構造とする。その後、第4のフォ
トマスクによりレジストマスクパターンを形成し、エッ
チングによって前記導電層115〜127を形成する。
の場合、第1のドーピング処理よりもドーズ量を下げ高
加速電圧の条件でn型を付与する不純物元素をドーピン
グする。例えば、加速電圧を70〜120keVとし、
1×1013/cm2のドーズ量で行い、図12(i)で島状
半導体層に形成された高濃度不純物領域の内側に新たな
不純物領域を形成する。ドーピングは、加速電圧を60
〜100keV程度とし、n型不純物を絶縁膜を通過させ半
導体層内に添加する方法をとる。こうして、チャネル形
成領域と、高濃度不純物領域との間に低濃度不純物領域
を形成する。n型を付与する不純物元素は、2×1017
〜3×1018atomic/cm3の濃度となるようにする。
またはp型を付与する不純物元素を活性化する工程を行
う。この工程はファーネスアニール炉を用いる熱アニー
ル法で行う。その他に、レーザーアニール法、またはラ
ピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用すること
ができる。熱アニール法では酸素濃度が1ppm以下、
好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で400〜
700℃、代表的には500〜600℃で行うものであ
り、本実施例では550℃で4時間の熱処理を行った。
また、基板101に耐熱温度が低いプラスチック基板を
用いる場合にはレーザーアニール法を適用することが好
ましい(図12(j))。
させ、3〜100%の水素を含む雰囲気中で、300〜
450℃で1〜12時間の熱処理を行い、島状半導体層
を水素化する工程を行う。この工程は熱的に励起された
水素により島状半導体層にある1016〜1018/cm3のダ
ングリングボンドを終端する工程である。水素化の他の
手段として、プラズマ水素化(プラズマにより励起され
た水素を用いる)を行っても良い。いずれにしても、島
状半導体層104〜108中の欠陥密度を10 16/cm3以
下とすることが望ましく、そのために水素を0.01〜
0.1atomic%程度付与すれば良かった。
の基板上に、駆動回路のTFTと画素部に設けたTFT
とを有した基板を完成させることができる。駆動回路に
はpチャネル型TFT、nチャネル型TFT、画素部に
はTFT、保持容量が形成されている。本明細書では便
宜上このような基板をアクティブマトリクス基板と呼
ぶ。
したアクティブマトリクス基板のTFTの活性層を形成
する結晶質半導体層の他の作製方法について示す。結晶
質半導体層は非晶質半導体層を熱アニール法やレーザー
アニール法、またはRTA法などで結晶化させて形成す
るが、その他に特開平7−130652号公報で開示さ
れている触媒元素を用いる結晶化法を適用することもで
きる。
基板上に下地膜、非晶質構造を有する半導体層を25〜
80nmの厚さで形成する。非晶質半導体層は非晶質シリ
コン(a−Si)膜、非晶質シリコン・ゲルマニウム
(a−SiGe)膜、非晶質炭化シリコン(a−Si
C)膜,非晶質シリコン・スズ(a−SiSn)膜など
が適用できる。これらの非晶質半導体層は水素を0.1
〜40atomic%程度含有するようにして形成すると良
い。例えば、非晶質シリコン膜を55nmの厚さで形成す
る。そして、重量換算で10ppmの触媒元素を含む水
溶液をスピナーで基板を回転させて塗布するスピンコー
ト法で触媒元素を含有する層を形成する。触媒元素には
ニッケル(Ni)、ゲルマニウム(Ge)、鉄(F
e)、パラジウム(Pd)、スズ(Sn)、鉛(P
b)、コバルト(Co)、白金(Pt)、銅(Cu)、
金(Au)などである。この触媒元素を含有する層は、
スピンコート法の他に印刷法やスプレー法、バーコータ
ー法、或いはスパッタ法や真空蒸着法によって上記触媒
元素の層を1〜5nmの厚さに形成しても良い。
500℃で1時間程度の熱処理を行い、非晶質シリコン
膜の含有水素量を5atomic%以下にする。非晶質シリコ
ン膜の含有水素量が成膜後において最初からこの値であ
る場合にはこの熱処理は必ずしも必要でない。そして、
ファーネスアニール炉を用い、窒素雰囲気中において5
50〜600℃で1〜8時間の熱アニールを行う。以上
の工程により結晶質シリコン膜から成る結晶質半導体層
を得ることができる。しかし、この熱アニールによって
作製された結晶質半導体層は、光学顕微鏡観察により巨
視的に観察すると局所的に非晶質領域が残存しているこ
とが観察されることがあり、このような場合、同様にラ
マン分光法では480cm-1にブロードなピークを持つ
非晶質成分が観測される。そのため、熱アニールの後に
実施例1で説明したレーザーアニール法で結晶質半導体
層を処理してその結晶性を高めることは有効な手段とし
て適用できる。
り、このときは触媒元素を含有する層をスパッタ法によ
り形成する。まず、実施例1と同様にして、ガラス基板
上に下地膜、非晶質構造を有する半導体層を25〜80
nmの厚さで形成する。そして、非晶質構造を有する半導
体層の表面に0.5〜5nm程度の酸化膜(図示せず)を
形成する。このような厚さの酸化膜は、プラズマCVD
法やスパッタ法などで積極的に該当する被膜を形成して
も良いが、100〜300℃に基板を加熱してプラズマ
化した酸素雰囲気中に非晶質構造を有する半導体層の表
面を晒しても良いし、過酸化水素水(H2O2)を含む溶
液に非晶質構造を有する半導体層の表面を晒して形成し
ても良い。或いは、酸素を含む雰囲気中で紫外線光を照
射してオゾンを発生させ、そのオゾン雰囲気中に非晶質
構造を有する半導体層を晒すことによっても形成でき
る。
非晶質構造を有する半導体層上に前記触媒元素を含有す
る層をスパッタ法で形成する。この層の厚さに限定はな
いが、10〜100nm程度の厚さに形成すれば良い。例
えば、Niをターゲットとして、Ni膜を形成すること
は有効な方法である。スパッタ法では、電界で加速され
た前記触媒元素から成る高エネルギー粒子の一部が基板
側にも飛来し、非晶質構造を有する半導体層の表面近
傍、または該半導体層表面に形成した酸化膜中に打ち込
まれる。その割合はプラズマ生成条件や基板のバイアス
状態によって異なるものであるが、好適には非晶質構造
を有する半導体層の表面近傍や該酸化膜中に打ち込まれ
る触媒元素の量を1×1011〜1×1014atom/cm2程度
となるようにすると良い。
除去する。例えば、この層がNi膜で形成されている場
合には、硝酸などの溶液で除去することが可能であり、
または、フッ酸を含む水溶液で処理すればNi膜と非晶
質構造を有する半導体層上に形成した酸化膜を同時に除
去できる。いずれにしても、非晶質構造を有する半導体
層の表面近傍の、触媒元素の量を1×1011〜1×10
14atom/cm2程度となるようにしておく。そして、熱アニ
ールによる結晶化の工程を行い、結晶質半導体層を得る
ことができる。
島状半導体層を作製すれば、実施例1と同様にしてアク
ティブマトリクス基板を完成させることができる。しか
し、結晶化の工程においてシリコンの結晶化を助長する
触媒元素を使用した場合、島状半導体層中には微量(1
×1017〜1×1019atomic/cm3程度)の触媒元素が
残留する。勿論、そのような状態でもTFTを完成させ
ることが可能であるが、残留する触媒元素を少なくとも
チャネル形成領域から除去する方がより好ましかった。
この触媒元素を除去する手段の一つにリン(P)による
ゲッタリング作用を利用する手段がある。
リング処理は、活性化工程で同時に行うことができる。
ゲッタリングに必要なリン(P)の濃度は高濃度n型不
純物領域の不純物濃度と同程度でよく、活性化工程の熱
アニールにより、nチャネル型TFTおよびpチャネル
型TFTのチャネル形成領域から触媒元素をその濃度で
リン(P)を含有する不純物領域へ偏析させることがで
きる。その結果その不純物領域には1×1017〜1×1
019atomic/cm3程度の触媒元素が偏析した。このよう
にして作製したTFTはオフ電流値が下がり、結晶性が
良いことから高い電界効果移動度が得られ、良好な特性
を達成することができる。
したアクティブマトリクス基板の画素電極の一部を、透
明導電膜で形成する例を示す。
からなる画素電極2501に電気的に接触するように、新た
に一枚フォトマスクを用いて、透明導電膜からなる画素
電極2502を形成した場合の画素部における上面図を示
す。前記透明導電膜には、代表的にはITO膜を用いる
ことが出来る。前記ITO膜は、スパッタ成膜方法によ
って約100nmの膜厚で成膜し、フォトマスクを用いて
フォトレジストを形成し、公知のエッチング方法を用い
て形成する。透明導電膜には酸化インジウム酸化亜鉛合
金(In2O3―ZnO)、酸化亜鉛(ZnO)も適した
材料であり、さらに可視光の透過率や導電率を高めるた
めにガリウム(Ga)を添加した酸化亜鉛(ZnO:G
a)などを好適に用いることができる。
部に透明導電膜からなる画素電極を有する基板を完成さ
せることができる。このようにして作成されるアクティ
ブマトリクス基板は、透過型表示装置に用いることが出
来る。
作製したアクティブマトリクス基板から、アクティブマ
トリクス型液晶表示装置を作製する工程を図13を用い
て説明する。図13は、図2(b)の画素電極及び保持
容量部分の断面図を用いた完成図である。
板に柱状スペーサから成るスペーサを形成する。スペー
サは数μmの粒子を散布して設ける方法でも良いが、こ
こでは基板全面に樹脂膜を形成した後これをパターニン
グして形成する方法を採用した。このようなスペーサの
材料に限定はないが、例えば、JSR社製のNN700
を用い、スピナーで塗布した後、露光と現像処理によっ
て所定のパターンに形成する。さらにクリーンオーブン
などを用い150〜200℃で加熱して硬化させる。
が、好ましくは、図13で示すように、画素部において
はドレイン配線(画素電極)のコンタクト部と重ねてそ
の部分を覆うように柱状スペーサ401を形成すると良
い。コンタクト部は平坦性が損なわれこの部分では液晶
がうまく配向しなくなるので、このようにしてコンタク
ト部にスペーサ用の樹脂を充填する形で柱状スペーサ4
01を形成することでディスクリネーションなどを防止
することができる。また、駆動回路のTFT上にもスペ
ーサを形成しておく。このスペーサは駆動回路部の全面
に渡って形成しても良いし、図13で示すようにソース
配線およびドレイン配線を覆うようにして設けても良
い。
晶表示素子の配向膜にはポリイミド樹脂を用いる。配向
膜を形成した後、ラビング処理を施して液晶分子がある
一定のプレチルト角を持って配向するようにした。画素
部に設けた柱状スペーサ401の端部からラビング方向
に対してラビングされない領域が2μm以下となるよう
にした。また、ラビング処理では静電気の発生がしばし
ば問題となるが、駆動回路のTFT上に形成したスペー
サにより静電気からTFTを保護する効果を得ることが
できる。また図13では説明しないが、配向膜407を
先に形成してから、スペーサを形成した構成としても良
い。
6、透明導電膜405および配向膜404を形成する。
遮光膜406はTi膜、Cr膜、Al膜などを150〜
300nmの厚さで形成する。そして、画素部と駆動回路
が形成されたアクティブマトリクス基板と対向基板とを
シール剤(図示せず)で貼り合わせる。シール剤にはフ
ィラー(図示せず)が混入されていて、このフィラーと
スペーサ401によって均一な間隔を持って2枚の基板
が貼り合わせられる。その後、両基板の間に液晶材料4
03を注入する。液晶材料には公知の液晶材料を用いれ
ば良い。例えば、TN液晶の他に、電場に対して透過率
が連続的に変化する電気光学応答性を示す、無しきい値
反強誘電性混合液晶を用いることもできる。この無しき
い値反強誘電性混合液晶には、V字型の電気光学応答特
性を示すものもある。このようにして図13に示すアク
ティブマトリクス型液晶表示装置が完成する。
基板の上面図を示し、画素部および駆動回路部とスペー
サおよびシール剤の位置関係を示す上面図である。実施
例1で述べたガラス基板101上に画素部604の周辺
に駆動回路として走査信号駆動回路605と画像信号駆
動回路606が設けられている。さらに、その他CPU
やメモリなどの信号処理回路607も付加されていても
良い。そして、これらの駆動回路は接続配線603によ
って外部入出力端子602と接続されている。画素部6
04では走査信号駆動回路605から延在するゲート配
線群608と画像信号駆動回路606から延在するソー
ス配線群609がマトリクス状に交差して画素を形成
し、各画素にはそれぞれ画素部に設けたTFT(本明細
書では画素TFTと呼ぶ)と保持容量が設けられてい
る。
スペーサ406は、すべての画素に対して設けても良い
が、図14で示すようにマトリクス状に配列した画素の
数個から数十個おきに設けても良い。即ち、画素部を構
成する画素の全数に対するスペーサの数の割合は20〜
100%とすることが可能である。また、駆動回路部に
設けるスペーサはその全面を覆うように設けても良いし
各TFTのソースおよびドレイン配線の位置にあわせて
設けても良い。図14では駆動回路部に設けるスペーサ
の配置を610〜612で示す。そして、図14で示す
シール剤は、基板100上の画素部604および走査信
号駆動回路605、画像信号駆動回路606、その他の
信号処理回路607の外側であって、外部入出力端子6
02よりも内側に形成する。
示装置の構成を図15の斜視図を用いて説明する。図1
5においてアクティブマトリクス基板は、ガラス基板1
01上に形成された、画素部604と、走査信号駆動回
路605と、画像信号駆動回路606とその他の信号処
理回路607とで構成される。画素部604には画素T
FT204と保持容量205が設けられ、画素部の周辺
に設けられる駆動回路はCMOS回路を基本として構成
されている。走査信号駆動回路605と画像信号駆動回
路606からは、それぞれゲート配線122とソース配
線148が画素部604に延在し、画素TFT204に
接続している。また、フレキシブルプリント配線板(Fl
exible Printed Circuit:FPC)613が外部入力端
子602に接続していて画像信号などを入力するのに用
いる。FPC613は補強樹脂614によって強固に接
着されている。そして接続配線603でそれぞれの駆動
回路に接続している。また、対向基板400には図示し
ていない、遮光膜や透明電極が設けられている。
1で示したアクティブマトリクス基板を用いて形成する
ことができる。実施例3で示すアクティブマトリクス基
板を用いると透過型の液晶表示装置を得ることができ
る。
ス型ELディスプレイに適用することも可能である。そ
の例を図24に示す。
スプレイの回路図である。81は画素部を表しており、
その周辺にはX方向制御回路82、Y方向制御回路83
が設けられている。また、画素部81の各画素は、スイ
ッチ用TFT84、コンデンサ85、電流制御用TFT
86、有機EL素子87を有し、スイッチ用TFT84
にX方向信号線88a(または88b)、Y方向信号線8
9a(または89b、89c)が接続される。また、電流
制御用TFT86には、電源線90a、90bが接続され
る。
ィスプレイでは、X方向制御回路82、Y方向制御回路
83又は電流制御用TFT86として実施例1で作成さ
れるCMOS回路を用い、スイッチ用TFT84として
画素TFTを用いることが可能である。すなわち、本実
施例のアクティブマトリクス型ELディスプレイは実施
例1〜3で作成されるアクティブマトリクス基板を作製
した後、公知の手段によりEL層を形成すれば良い。
アクティブマトリクス基板および液晶表示装置並びにE
L型表示装置は様々な電気光学装置に用いることができ
る。そして、そのような電気光学装置を表示媒体として
組み込んだ電子機器全てに本発明を適用することがでで
きる。電子機器としては、パーソナルコンピュータ、デ
ジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯情報端末(モバイル
コンピュータ、携帯電話、電子書籍など)、ナビゲーシ
ョンシステムなどが上げられる。
2201、画像入力部2202、受像部2203、操作
スイッチ2204、表示装置2205で構成される。本
発明は表示装置2205やその他の信号制御回路に適用
することができる。
より屋外で使用されることも多い。長時間の使用を可能
とするためにはバックライト使用せず、外光を利用する
反射型の液晶表示装置が低消費電力型として適している
が、周囲が暗い場合にはバックライトを設けた透過型の
液晶表示装置が適している。このような背景から反射型
と透過型の両方の特徴を兼ね備えたハイブリット型の液
晶表示装置が開発されているが、本発明はこのようなハ
イブリット型の液晶表示装置にも適用できる。表示装置
2205はタッチパネル3002、液晶表示装置300
3、LEDバックライト3004により構成されてい
る。タッチパネル3002は携帯型情報端末の操作を簡
便にするために設けている。タッチパネル3002の構
成は、一端にLEDなどの発光素子3100を、他の一
端にフォトダイオードなどの受光素子3200が設けら
れ、その両者の間に光路が形成されている。このタッチ
パネル3002を押して光路を遮ると受光素子3200
の出力が変化するので、この原理を用いて発光素子と受
光素子を液晶表示装置上でマトリクス状に配置させるこ
とにより、入力媒体として機能させることができる。
装置における画素部の構成であり、画素TFT204お
よび保持容量205上の第2の層間絶縁膜上にドレイン
配線263と画素電極262が設けられている。このよ
うな構成は、実施例1を適用すれば形成することができ
る。このときドレイン配線は実施例1で示したような積
層構造を成し、画素電極を兼ねる構成としている。画素
電極262は実施例1で説明した透明導電膜材料を用い
て形成する。液晶表示装置3003をこのようなアクテ
ィブマトリクス基板から作製することで携帯型情報端末
に好適に用いることができる。
あり、マイクロプロセッサやメモリーなどを備えた本体
2001、画像入力部2002、表示装置2003、キ
ーボード2004で構成される。本発明は表示装置20
03やその他の信号処理回路を形成することができる。
2101、表示装置2102、音声入力部2103、操
作スイッチ2104、バッテリー2105、受像部21
06で構成される。本発明は表示装置2102やその他
の信号制御回路に適用することができる。
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体2401、表示装置2402、スピーカー部2
403、記録媒体2404、操作スイッチ2405で構
成される。尚、記録媒体にはDVD(Digital Versati
le Disc)やコンパクトディスク(CD)などを用い、
音楽プログラムの再生や映像表示、ビデオゲームやイン
ターネットを介した情報表示などを行うことができる。
本発明は表示装置2402やその他の信号制御回路に好
適に利用することができる。
体2501、表示装置2502、接眼部2503、操作
スイッチ2504、受像部(図示しない)で構成され
る。本発明は表示装置2502やその他の信号制御回路
に適用することができる。
であり、光源光学系および表示装置2601、スクリー
ン2602で構成される。本発明は表示装置やその他の
信号制御回路に適用することができる。図18(B)は
リア型プロジェクターであり、本体2701、光源光学
系および表示装置2702、ミラー2703、スクリー
ン2704で構成される。本発明は表示装置やその他の
信号制御回路に適用することができる。
び図18(B)における光源光学系および表示装置26
01、2702の構造の一例を示す。光源光学系および
表示装置2601、2702は光源光学系2801、ミ
ラー2802、2804〜2806、ダイクロイックミ
ラー2803、ビームスプリッター2807、液晶表示
装置2808、位相差板2809、投射光学系2810
で構成される。投射光学系2810は複数の光学レンズ
で構成される。図18(C)では液晶表示装置2808
を三つ使用する三板式の例を示したが、このような方式
に限定されず、単板式の光学系で構成しても良い。ま
た、図18(C)中において矢印で示した光路には適宣
光学レンズや偏光機能を有するフィルムや位相を調節す
るためのフィルムや、IRフィルムなどを設けても良
い。また図18(D)は、図18(C)における光源光
学系2801の構造の一例を示した図である。本実施例
では、光源光学系2801はリフレクター2811、光
源2812、レンズアレイ2813、2814、偏光変
換素子2815、集光レンズ2816で構成される。
尚、図18(D)に示した光源光学系は一例であって図
示した構成に限定されるものではない。
はその他にも、ナビゲーションシステムやイメージセン
サの読み取り回路などに適用することが可能である。こ
のように本願発明の適用範囲はきわめて広く、あらゆる
分野の電子機器に適用することが可能である。また、本
実施例の電子機器は実施例1〜3の技術を用いて実現す
ることができる。
れた構造を3層とすることにより、製造コストの削減及
び歩留まりの向上を実現する。トップゲート型TFT製
造工程において、フォトマスクを4枚とすることによ
り、製造コストの削減及び歩留まりの向上を実現する。
反射型アクティブマトリクス型表示装置に用いるトップ
ゲート型TFTを、フォトマスクを4枚用いて作成でき
る。透過型アクティブマトリクス型表示装置に用いるト
ップゲート型TFTを、フォトマスクを5枚用いて作成
できる。また、作製される全てのTFTにLDDもしくは
オフセット領域を設けることで、オフリーク電流を削減
できる。
FTを示す上面図。
FTを示す断面図。
改善した配置のトップゲート型TFTを示す上面図。
図。
程を示す上面図。
程を示す上面図。
程を示す上面図。
程を示す上面図。
程を示す断面図。
程を示す断面図。
程を示す断面図。
程を示す断面図。
工程を示す断面図。
置、スペーサ、シール剤の配置を説明する上面図。
程を示す上面図。
程を示す上面図。
程を示す上面図。
程を示す上面図。
係。
構成を示す図。
図。
Claims (19)
- 【請求項1】基板上にTFTを設けた半導体装置におい
て、第一の絶縁表面上に、第一の島状半導体層と、第二
の島状半導体層とを有し、前記第一の絶縁表面の上方に
形成された第二の絶縁表面上に、前記第一の島状半導体
層と交差し、かつ前記第二の島状半導体層と電気的に接
続する第一の配線と、前記第二の絶縁表面上に前記第一
の島状半導体層と重なり、かつ前記第二の島状半導体層
と交差する第二の配線とを有し、前記第二の島状半導体
層には一導伝型不純物が添加されていることを特徴とす
る半導体装置。 - 【請求項2】基板上にTFTを設けた半導体装置におい
て、第一の絶縁表面上に、チャネル領域と、ソース領域
と、ドレイン領域と、前記チャネル領域と前記ソース領
域の間の領域と、前記チャネル領域と前記ドレイン領域
の間の領域と、保持容量を形成する領域と、を形成する
第一の島状半導体層と、前記第一の絶縁表面上に第二の
島状半導体層と、前記第一の絶縁表面の上方に形成され
た第二の絶縁表面上に、前記チャネル領域と交差し、か
つ前記第二の島状半導体層と電気的に接続している第一
の配線と、前記第二の絶縁表面上に前記保持容量を形成
する領域と重なり、かつ前記第二の島状半導体層と交差
する第二の配線と、を有し、前記ソース領域、前記ドレ
イン領域、前記保持容量を形成する領域、及び前記第二
の島状半導体層は、1019atomic/cm3以上の濃度の一導伝
型不純物が添加されていることを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項3】基板上にTFTを設けた半導体装置におい
て、第一の絶縁表面上に、チャネル領域と、ソース領域
と、ドレイン領域と、前記チャネル領域と前記ソース領
域の間の領域と、前記チャネル領域と前記ドレイン領域
の間の領域と、保持容量を形成する領域と、を形成する
第一の島状半導体層と、前記第一の絶縁表面上に第二の
島状半導体層と、前記第一の絶縁表面の上方に形成され
た第二の絶縁表面上に、前記チャネル領域と交差し、か
つ前記第二の島状半導体層と電気的に接続している第一
の配線と、前記第二の絶縁表面上に前記保持容量を形成
する領域と重なり、かつ前記第一の配線と隣り合う第一
の配線と電気的に接続している第二の配線とを有し、前
記ソース領域、前記ドレイン領域、前記保持容量を形成
する領域、及び前記第二の島状半導体層は、1019atomic
/cm3以上の濃度の一導伝型不純物が添加されていること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】請求項2または請求項3において、前記基
板上には前記TFTを含む画素部が設けられ、前記第二
の絶縁表面上に、前記ドレイン領域に電気的に接続して
いる画素電極を有していることを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項5】請求項4において、前記TFTはnチャネ
ル型であり、前記画素部の周辺にnチャネル型TFTか
らなる駆動回路が同一の基板上に設けられることを特徴
とする半導体装置。 - 【請求項6】請求項4において、前記TFTはpチャネ
ル型であり、前記画素部の周辺にpチャネル型TFTか
らなる駆動回路が同一の基板上に設けられることを特徴
とする半導体装置。 - 【請求項7】請求項4において、前記画素部の周辺にn
チャネル型TFTと、pチャネル型TFTと、からなる
駆動回路が同一の基板上に設けられることを特徴とする
半導体装置。 - 【請求項8】請求項2乃至請求項7のいずれか1におい
て、前記チャネル領域と前記ソース領域の間の領域と、
前記チャネル領域と前記ドレイン領域の間の領域とは、
LDD領域を形成する不純物領域であることを特徴とす
る半導体装置。 - 【請求項9】請求項2乃至請求項7のいずれか1におい
て、前記チャネル領域と前記ソース領域の間の領域と、
前記チャネル領域と前記ドレイン領域の間の領域とは、
真性半導体領域であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項10】請求項2乃至請求項9のいずれか一項に
おいて、前記半導体装置は、パーソナルコンピュータ、
ビデオカメラ、携帯型情報端末、デジタルカメラ、デジ
タルビデオディスクプレーヤー、プロジェクターである
ことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項11】基板上にpチャネル型TFTとnチャネ
ル型TFTとを有する半導体装置の作製方法において、
前記基板上に結晶構造を含む半導体層を形成する第1の
工程と、前記結晶構造を含む半導体層を選択的にエッチ
ングして第1の島状半導体層及び第2の島状半導体層を
形成する第2の工程と、前記第1の島状半導体層に、n
型を付与する不純物元素を添加して1019atomic/cm3以上
の濃度のn型不純物領域を選択的に形成する第3の工程
と、前記第1の島状半導体層及び前記第2の島状半導体
層の上に絶縁層を形成する第4の工程と、前記絶縁層を
選択的にエッチングする第5の工程と、前記第2の島状
半導体層に、p型を付与する不純物元素を添加して1019
atomic/cm3以上の濃度のp型不純物領域を選択的に形成
する第6の工程と、前記絶縁層もしくは前記第1の島状
半導体層及び前記第2の島状半導体層の上に導電層を形
成する第7の工程と、前記導電層を選択的にエッチング
する第8の工程と、前記第1の島状半導体層または前記
第2の島状半導体層に、前記絶縁層を通過させて一導伝
型の不純物元素を添加し、選択的に前記一導伝型不純物
領域を形成する第9の工程と、前記第1の島状半導体層
及び前記第2の島状半導体層に添加された不純物元素を
活性化する第10の工程とを有することを特徴とする半
導体装置の作製方法。 - 【請求項12】基板上にpチャネル型TFTとnチャネ
ル型TFTとを有する半導体装置の作製方法において、
前記基板上に非結晶構造の半導体層を形成する第1の工
程と、前記非結晶構造の半導体層にニッケル、鉄、パラ
ジウム、スズ、鉛、コバルト、白金、銅、金のうち何れ
かを添加する第2の工程と、前記半導体層を熱処理し、
結晶構造を含む半導体層を形成する第3の工程と、前記
結晶構造を含む半導体層を選択的にエッチングして第1
の島状半導体層及び第2の島状半導体層を形成する第4
の工程と、前記第1の島状半導体層に、選択的に、リ
ン、もしくはリンとn型を付与する不純物元素、を添加
して1019atomic/cm3以上の濃度のn型不純物領域を形成
する第5の工程と、前記第1の島状半導体層及び前記第
2の島状半導体層の上に絶縁層を形成する第6の工程
と、前記絶縁層を選択的にエッチングする第7の工程
と、前記第2の島状半導体層に、選択的に、リンと1019
atomic/cm3以上の濃度のp型を付与する不純物が添加さ
れた領域を形成する第8の工程と、前記第1の島状半導
体層及び前記第2の島状半導体層を熱処理もしくはレー
ザー照射処理する第9の工程と、前記絶縁層もしくは前
記第1の島状半導体層及び前記第2の島状半導体層の上
に導電層を形成する第10の工程と、前記導電層を選択
的にエッチングする第11の工程と、前記第1の島状半
導体層及び前記第2の島状半導体層に、前記絶縁層を通
過させn型を付与する不純物元素を添加して、n型不純
物領域を形成する第12の工程と、前記第1の島状半導
体層及び前記第2の島状半導体層に添加された不純物元
素を活性化する第13の工程とを有することを特徴とす
る半導体装置の作製方法。 - 【請求項13】nチャネル型もしくはpチャネル型のT
FTを基板上に設けた半導体装置の作製方法において、
前記基板上に結晶構造を含む半導体層を形成する第1の
工程と、前記結晶構造を含む半導体層を選択的にエッチ
ングして複数の島状半導体層を形成する第2の工程と、
前記島状半導体層に、選択的に1019atomic/cm3以上の濃
度の前記nチャネル型もしくはpチャネル型の不純物領
域を形成する第3の工程と、前記島状半導体層の上に絶
縁層を形成する第4の工程と、前記絶縁層を選択的にエ
ッチングする第5の工程と、前記絶縁層もしくは前記島
状半導体層の上に導電層を形成する第6の工程と、前記
導電層を選択的にエッチングする第7の工程と、前記島
状半導体層に、前記絶縁層を通過させ一導伝型の不純物
元素を添加し、選択的に前記一導伝型の不純物領域を形
成する第8の工程と、前記島状半導体層に添加された不
純物元素を活性化する第9の工程とを有することを特徴
とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項14】nチャネル型もしくはpチャネル型のT
FTを基板上に設けた半導体装置の作製方法において、
前記基板上に非結晶構造の半導体層を形成する第1の工
程と、前記非結晶構造の半導体層にニッケル、鉄、パラ
ジウム、スズ、鉛、コバルト、白金、銅、金のうち何れ
かを添加する第2の工程と、前記半導体層を熱処理し、
結晶構造を含む半導体層を形成する第3の工程と、前記
結晶構造を含む半導体層を選択的にエッチングして複数
の島状半導体層を形成する第4の工程と、前記島状半導
体層に、選択的に、リン、もしくはリンと1019atomic/c
m3以上の濃度の一導伝型の不純物領域を形成する第5の
工程と、前記島状半導体層の上に絶縁層を形成する第6
の工程と、前記絶縁層を選択的にエッチングする第7の
工程と、前記島状半導体層を熱処理もしくはレーザー照
射処理する第8の工程と、前記絶縁層もしくは前記島状
半導体層の上に導電層を形成する第9の工程と、前記導
電層を選択的にエッチングする第10の工程と、前記島
状半導体層に、前記絶縁層を通過させ前記一導伝型の不
純物領域を形成する第11の工程と、前記島状半導体層
に添加された不純物元素を活性化する第12の工程とを
有することを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項15】基板上にpチャネル型TFTとnチャネ
ル型TFTとを有する半導体装置の作製方法において、
前記基板上に結晶構造を含む半導体層を形成する第1の
工程と、前記結晶構造を含む半導体層を選択的にエッチ
ングして前記第1の島状半導体層及び前記第2の島状半
導体層を形成する第2の工程と、前記第1の島状半導体
層に、選択的に、n型を付与する不純物元素を添加して
10 19atomic/cm3以上の濃度のn型不純物領域を形成する
第3の工程と、前記第1の島状半導体層及び前記第2の
島状半導体層の上に絶縁層を形成する第4の工程と、前
記絶縁層を選択的にエッチングする第5の工程と、前記
第2の島状半導体層に、選択的に、1019atomic/cm3以上
の濃度のp型不純物領域を形成する第6の工程と、前記
第1の島状半導体層及び前記第2の島状半導体層に添加
された不純物元素を活性化する第7の工程と、前記絶縁
層もしくは前記第1の島状半導体層及び前記第2の島状
半導体層の上に導電層を形成する第8の工程と、前記導
電層を選択的にエッチングする第9の工程とを有するこ
とを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項16】基板上にpチャネル型TFTとnチャネ
ル型TFTとを有する半導体装置の作製方法において、
前記基板上に非結晶構造の半導体層を形成する第1の工
程と、前記非結晶構造の半導体層にニッケル、鉄、パラ
ジウム、スズ、鉛、コバルト、白金、銅、金のうち何れ
かを添加する第2の工程と、前記半導体層を熱処理し、
結晶構造を含む半導体層を形成する第3の工程と、前記
結晶構造を含む半導体層を選択的にエッチングして前記
第1の島状半導体層及び前記第2の島状半導体層を形成
する第4の工程と、前記第1の島状半導体層に、選択的
に、リン、もしくはリンとn型を付与する不純物元素、
を添加して1019atomic/cm3以上の濃度のn型不純物領域
を形成する第5の工程と、前記第1の島状半導体層及び
前記第2の島状半導体層の上に絶縁層を形成する第6の
工程と、前記絶縁層を選択的にエッチングする第7の工
程と、前記第2の島状半導体層に、選択的に、リンと10
19atomic/cm3以上の濃度のp型不純物が添加された領域
を形成する第8の工程と、前記第1の島状半導体層及び
前記第2の島状半導体層に添加された不純物元素を活性
化する第9の工程と、前記絶縁層もしくは前記第1の島
状半導体層及び前記第2の島状半導体層の上に導電層を
形成する第10の工程と、前記導電層を選択的にエッチ
ングする第11の工程とを有することを特徴とする半導
体装置の作製方法。 - 【請求項17】nチャネル型もしくはpチャネル型のT
FTを基板上に設けた半導体装置の作製方法において、
前記基板上に結晶構造を含む半導体層を形成する第1の
工程と、前記結晶構造を含む半導体層を選択的にエッチ
ングして複数の島状半導体層を形成する第2の工程と、
前記島状半導体層に、選択的に1019atomic/cm3以上の濃
度の一導伝型の不純物領域を形成する第3の工程と、前
記島状半導体層に添加された不純物元素を活性化する第
4の工程と、前記島状半導体層の上に絶縁層を形成する
第5の工程と、前記絶縁層を選択的にエッチングする第
6の工程と、前記絶縁層もしくは前記島状半導体層の上
に導電層を形成する第7の工程と、前記導電層を選択的
にエッチングする第8の工程とを有することを特徴とす
る半導体装置の作製方法。 - 【請求項18】nチャネル型もしくはpチャネル型のT
FTを基板上に設けた半導体装置の作製方法において、
前記基板上に非結晶構造の半導体層を形成する第1の工
程と、前記非結晶構造の半導体層にニッケル、鉄、パラ
ジウム、スズ、鉛、コバルト、白金、銅、金のうち何れ
かを添加する第2の工程と、前記半導体層を熱処理し、
結晶構造を含む半導体層を形成する第3の工程と、前記
結晶構造を含む半導体層を選択的にエッチングして複数
の島状半導体層を形成する第4の工程と、前記島状半導
体層に、選択的に、リン、もしくはリンと1019atomic/c
m3以上の濃度の一導伝型の不純物領域を形成する第5の
工程と、前記島状半導体層に添加された不純物元素を活
性化する第6の工程と、前記島状半導体層の上に絶縁層
を形成する第7の工程と、前記絶縁層を選択的にエッチ
ングする第8の工程と、前記絶縁層もしくは前記島状半
導体層の上に導電層を形成する第9の工程と、前記導電
層を選択的にエッチングする第10の工程とを有するこ
とを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項19】請求項11乃至請求項18のいずれか一
項において、前記半導体装置は、パーソナルコンピュー
タ、ビデオカメラ、携帯型情報端末、デジタルカメラ、
デジタルビデオディスクプレーヤー、プロジェクターで
あることを特徴とする半導体装置の作製方法。
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