JP2002050020A - ヘッドスライダ及びこれを用いたディスク装置 - Google Patents
ヘッドスライダ及びこれを用いたディスク装置Info
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- G11B21/21—Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is in operative position but stationary or permitting minor movements to follow irregularities in surface of record carrier with provision for maintaining desired spacing of head from record carrier, e.g. fluid-dynamic spacing, slider
Abstract
ヘッドスライダにおけるディスク逆回転時のヘッドスラ
イダとディスクとの吸着力を低減する。 【解決手段】 ヘッドスライダ51の浮上面の空気の流出
側の両側に、頂面が平坦なエアベアリング部32, 33が並
列に形成され、一方のエアベアリング部32に隣接する空
気の流出端側にはヘッド素子4とこれを保護する保護膜
とからなるヘッド部26が設けられ、他方のエアベアリン
グ部33に隣接する空気の流出端側には保護膜のみからな
るダミーヘッド部27が設けられ、ヘッド部26とダミーヘ
ッド部27の頂面はエアベアリング部32, 33の頂面に対し
て一段低く形成されているヘッドスライダ51において、
ヘッド部26及びダミーヘッド部27の空気の流出端側の頂
面を、エアベアリング部32, 33に隣接する側の頂面の位
置に比べて低く形成した。この結果、ディスク逆回転時
にヘッドスライダとディスクとの接触抵抗が減る。
Description
これを用いたディスク装置に関し、特に、ディスク装置
の起動、停止時における、ヘッドスライダと記録媒体と
の接触による吸着力を低減することができるヘッドスラ
イダ及びこれを用いたディスク装置に関する。
に伴い、磁気ディスク装置の高速度化、高信頼化のため
の様々な技術革新がなされている。データの書き込み、
或いはデータの読み出しを担うディスク媒体において
も、同様の技術革新が要求されている。しかしながら、
磁気ディスク装置の小型、大容量化に伴い、ヘッドの浮
上量が低下し、このヘッド浮上量の低下に伴ってディス
ク媒体の表面がより平滑になってきている。ヘッドはヘ
ッドスライダの末端部に取り付けられており、磁気ディ
スク装置の動作中はこのスライダにより、ディスク媒体
に対してごく小さな間隙を保ちながら浮上し、この状態
でディスク媒体へのデータの書き込み、或いはディスク
媒体からのデータの読み出しが行われている。
た時には、ディスク媒体の回転速度の低下でヘッドスラ
イダとディスク媒体は接触し、最後には回転を停止した
ディスク媒体上にヘッドスライダが止まる状態となる。
表面が平滑化されたディスク媒体上にヘッドスライダが
停止すると、ヘッドスライダとディスク媒体が吸着を起
こすことがある。これを防止するために、従来のヘッド
スライダのディスク側の面には、パッドと呼ばれる接地
面積の小さな脚が複数本突設されており、ヘッドスライ
ダはこの脚によってディスク媒体上に静止するようにな
っている。
た時には、ディスク媒体を回転させるスピンドルモータ
が回転方向を見定めるために、スピンドルモータは正回
転と逆回転とを繰り返す動作を行う。最悪の場合、逆回
転方向にスピンドルモータが回る可能性があり、この場
合、ヘッドの停止姿勢が前述の脚による支持ではなくな
り、ヘッドスライダの浮上面端部による支持に代わる。
の浮上面端部によって支持された場合は、ヘッドスライ
ダとディスク媒体との接触面積が増え、ディスク媒体上
の潤滑剤の作用によってヘッドスライダのディスク媒体
への吸着力が増大してしまい、ヘッドの変形が発生し、
最悪の場合にはヘッドクラッシュが起こる場合があり、
この対策が望まれていた。
構成を示すものである。磁気ディスク装置10は、その
筐体11の中に、スピンドルモータ12が設けられてお
り、このスピンドルモータ12には少なくとも1枚のデ
ィスク媒体13が取り付けられている。磁気ディスク媒
体13はデータを記録するものであり、ディスク媒体1
3上に記録されたデータの読み取り、或いは、ディスク
媒体13上へのデータの書き込みはヘッドスライダ1に
取り付けられたヘッドよって行われる。ヘッドスライダ
1の数はディスク媒体13の枚数に対応している。
14に支持されており、ディスク媒体13の上を矢印で
示すディスクの半径方向に移動できるようになってい
る。ヘッドスライダ1にあるヘッドがディスク媒体13
からデータを読み出す、或いは、データをヘッド媒体1
3に書き込む動作を行う時には、ヘッドスライダ1はデ
ィスク媒体13から浮上した状態でこの動作を行う。ヘ
ッドサスペンション14は回転軸15を中心にして揺動
可能なキャリッジ16に取り付けられている。キャリッ
ジ16のヘッドサスペンション14の取付側と反対側に
はコイルが設けられており、このコイルはボイスコイル
モータ17によって駆動されるようになっている。
気ディスク装置10に使用される従来のヘッドスライダ
1の構成を示すものである。ヘッドスライダ1はスライ
ダベース2とヘッドユニット3とから構成されている。
スライダベース2はフェライト等から構成されている。
また、ヘッドユニット3に設けられるヘッド4は、この
実施例では、GMRヘッドとインダクティブヘッドとか
らなる複合ヘッドである。
上面には、ディスク媒体が回転した時の空気の流入側に
略門型の第1のランド部21が設けられており、空気の
流出側に第2と第3のランド部22,23が設けられて
いる。第1から第3のランド部21〜23の頂面の高さ
は同じである。また、第1のランド部21の上面には第
1のエアベアリング部31が設けられており、第2のラ
ンド部22の上面には第2のエアベアリング部32が設
けられており、第3のランド部23の上面には第3のエ
アベアリング部33が設けられている。第1から第3の
エアベアリング部31〜33の上面は平坦であり、スラ
イダベース2からの高さは全て同じである。更に、第1
のランド部21の四隅にはそれぞれパッド5が突設され
ている。これら4本のパッド5は、回転を停止したディ
スク媒体の上にヘッドスライダ1が静止した時の、ヘッ
ドスライダ1とディスク媒体との間の静止摩擦力を小さ
くするためのものである。従って、4本のパッド5の高
さは全て等しい。
重ね合わされるベース部3Bと、このベース部3Bの上
に設けられて、第2のランド部22と第2のエアベアリ
ング部32に大部分が重ね合わされるヘッド部6と、第
3のランド部23と第3のエアベアリング部33に大部
分が重ね合わされるダミーヘッド部7とから構成され
る。ヘッド部6とダミーヘッド部7の頂面は平坦ではあ
るが、それぞれ第2のエアベアリング部32の頂面と第
3のエアベアリング部33の頂面よりも一段低くなって
いる。
るヘッド部6と第2のエアベアリング部32の接合部分
の断面を拡大して示すものである。ヘッド部6と第2の
エアベアリング32との間の段差Xは、従来のディスク
装置では約5nmである。ヘッド部6に内蔵されている
複合ヘッド4は、この実施例では、リード素子であるG
MRヘッド4Aとライト素子であるインダクティブヘッ
ド4Bとから構成されている。図において、41がGM
Rヘッド4Aの下部シールド膜(磁性膜)、42がイン
ダクティブヘッド4Bの下部磁性膜、43がコイル導体
(膜状のコイル)、及び44がインダクティブヘッド4
Bの上部磁性膜である。複合ヘッド4はアルミナ保護膜
の中に形成されている。
状態のディスク媒体8の上に静止している際の通常の姿
勢を示すものであり、ランド部とエアベアリング部とは
一体的に略記してある。この状態では、ヘッドスライダ
1はランド部の上に突設された4本のパッド5でディス
ク媒体8に接触しているので、ヘッドスライダ1とディ
スク媒体8との間の摩擦力は小さなものとなっている。
また、ヘッドが設けられているヘッド部6もディスク媒
体8の表面から離れた位置にある。
の従来のヘッドスライダ1の停止姿勢を示すものであ
る。従来のディスク装置におけるヘッドスライダ1は、
ヘッドスライダ1の浮上時の空気の流出端側の端面が、
アルミナ保護膜からなるヘッド部6の端面であった。ま
た、従来のディスク装置では、スライダベース2の上に
あるエアベアリング30とヘッド部6の保護膜(アルミ
ナ保護膜)との間に段差(図3に符号Yで示す)があ
り、ディスク媒体8に逆回転が発生しても、ヘッドスラ
イダ1のエアベアリング30の端面がディスク媒体8に
接触するのみであった。また、ディスク媒体8の逆回転
を押さえるために、ディスク媒体の表面の媒体粗さや潤
滑層の膜厚の最適化を行ってディスク媒体との接触を回
避していた。
のために、図4(c) に示すように、ヘッドスライダ1の
エアベアリング30とヘッド部6との間の段差が縮めら
れた改良型のヘッドスライダ9が提案されている。この
改良型のヘッドスライダ9では、ヘッド部6とディスク
媒体8との間の距離が次第に小さくなっている。
うな改良型のヘッドスライダ9では、図4(d) に示すよ
うに、ディスク媒体8に逆回転が発生してヘッドスライ
ダ9の静止姿勢が変化した場合、ヘッドスライダ9のエ
アベアリング30の端面がディスク媒体8に接触する前
に、ヘッド部6が先にディスク媒体8に接触してしま
う、或いは、ヘッドスライダ9のエアベアリング30の
端面とヘッド部6が両方ともディスク媒体8に接触して
しまうという課題があった。そして、このように、ディ
スク媒体8の逆回転時にヘッドスライダ9のエアベアリ
ング30の端面とヘッド部6が両方ともディスク媒体8
に接触してしまうと、接触面積が増大してヘッドスライ
ダ9とディスク媒体8との吸着力が増大してしまうとい
う課題があった。
化のためにヘッドスライダのエアベアリングとヘッドユ
ニットのヘッド部との間の段差が縮められた改良型のヘ
ッドスライダにおいても、ディスク媒体の逆回転時に接
触面積が増大してヘッドスライダとディスク媒体との吸
着力が増大することのないヘッドスライダ及びこれを用
いたディスク装置を提供することを目的としている。
明のヘッドスライダは、磁気ディスク装置に使用される
ヘッドスライダの浮上面の空気の流出側の両側に、スラ
イダ本体よりも一段高く形成された平坦なエアベアリン
グ部が並列に形成されており、一方のエアベアリング部
に隣接する空気の流出端側にはヘッド素子とこれを保護
する保護膜とからなるヘッド部が設けられ、他方のエア
ベアリング部に隣接する空気の流出端側には保護膜のみ
からなるダミーヘッド部が設けられており、保護膜の頂
面はエアベアリング部の頂面に対して一段低く形成され
ているヘッドスライダにおいて、ヘッド部及びダミーヘ
ッド部の空気の流出端側の頂面を、保護膜とエアベアリ
ング部にある段差に比べてさらに低く形成したことを特
徴とするものである。
きる。 (1) ヘッド部の保護膜の頂面を低く形成する領域のヘッ
ドスライダの長手方向の長さと、ダミーヘッド部の保護
膜を低く形成する領域のヘッドスライダの長手方向の長
さとを同程度に形成した形態。 (2) 形態(1) のヘッドスライダにおいて、ダミーヘッド
部の保護膜の頂面を低く形成する領域のヘッドスライダ
の長手方向の長さを、ヘッド部の保護膜の頂面を低く形
成する領域のヘッドスライダの長手方向の長さよりも長
く形成した形態。
ダミーヘッド部の保護膜の頂面を、一部の領域の高さは
ヘッドスライダの長手方向にエアベアリング部に隣接す
る側の頂面の高さに保持しておき、残りの領域はエアベ
アリング部の近くまでの領域を低く形成した形態。 (4) 主形態並びに(1) から(3) の何れかの形態のヘッド
スライダにおいて、ヘッド部及びダミーヘッド部の空気
の流出端側の頂面を、保護膜の一部を削除することによ
って低くした形態。
形態のヘッドスライダにおいて、ヘッド部及びダミーヘ
ッド部の低く形成された頂面の位置が、スライダ本体の
浮上面の高さに一致する形態。 (6) 主形態並びに(1) から(4) の何れかの形態のヘッド
スライダにおいて、ヘッド部及びダミーヘッド部の低く
形成された頂面の位置が、スライダ本体の浮上面の高さ
位置よりも、高い位置にある形態。
形態のヘッドスライダにおいて、スライダ本体の浮上面
に、ディスク媒体の静止時にディスク媒体との間の吸着
を回避するためのパッドが複数個設けられている形態。 (8) 主形態並びに(1) から(7) の形態のヘッドスライダ
を使用した磁気ディスク装置。
ディスク装置によれば、ディスク装置の高密度化のため
にヘッドスライダのエアベアリングとヘッドユニットの
ヘッド部との間の段差が縮められた改良型のヘッドスラ
イダにおいても、ディスク媒体の逆回転時に接触面積が
増大してヘッドスライダとディスク媒体との吸着力が増
大することがない。
施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。図
5(a) ,(b) はディスク装置に使用される本発明の第1
の実施例のヘッドスライダ51の構成を示すものであ
り、このヘッドスライダ51は図1で説明した磁気ディ
スク装置10のヘッドサスペンション14の先端部に取
り付けられて使用される。第1の実施例のヘッドスライ
ダ51は、図2で説明した従来のヘッドスライダ1のヘ
ッドユニット3のみをヘッドユニット20に改良したも
のである。よって、ヘッドユニット20以外の部位の構
成は従来のヘッドスライダ1と同じであるので、同じ構
成部材には同じ符号を付して説明を簡単にする。
2(a) ,(b) で説明したフェライト等で作られたスライ
ダベース2に、ヘッドユニット20が設けられて構成さ
れている。スライダベース2のディスク媒体からの浮上
面には、スライダベース2への空気の流入側に平坦な第
1のランド部21が設けられており、空気の流出側に平
坦で第1のランド部21と同じ高さの第2と第3のラン
ド部22,23が設けられている。第1から第3のラン
ド部21〜23の上面には、それぞれ第1から第3のエ
アベアリング部31〜33が設けられている。第1から
第3のエアベアリング部31〜33の上面は平坦であ
り、スライダベース2からの高さは全て同じである。更
に、第1のランド部21の四隅にはそれぞれ、高さが等
しく、静止摩擦力を小さくするためのパッド5が突設さ
れている。
第1の実施例のヘッドユニット20は、スライダベース
2に重ね合わされるベース部20Bと、このベース部2
0Bの上に設けられて、第2のランド部22と第2のエ
アベアリング部32に大部分が重ね合わされるヘッド部
26と、第3のランド部23と第3のエアベアリング部
33に大部分が重ね合わされるダミーヘッド部27とか
ら構成される。ヘッドユニット20のベース部20Bの
頂面は、スライダベース2の頂面に一致している。ヘッ
ド部26とダミーヘッド部27の頂面は平坦ではある
が、それぞれ第2のエアベアリング部32の頂面と第3
のエアベアリング部33の頂面よりも一段低くなってい
る。
3のヘッド部6とダミーヘッド部7の平坦な頂面の端部
は、ベース部3Bの空気の流出側の側面と同じ位置まで
延びていた。一方、本発明の第1の実施例のヘッドスラ
イダ51のヘッド部26とダミーヘッド部27の平坦な
頂面の空気の流出側の端部は、ベース部20Bの空気の
流出側の側面から所定距離Cだけスライダベース2側の
位置となっている。即ち、第1の実施例では、ヘッド部
26の空気が流れる方向の肉厚は、ヘッド4を構成する
GMRヘッドやインダクティブヘッドのようなヘッド素
子を形成できる最低限の厚さになっており、ダミーヘッ
ド部27の肉厚はヘッド部26の肉厚と同等に構成され
ている。
51におけるヘッド部26と第2のエアベアリング部3
2の接合部分の断面を拡大して示すものである。第2の
エアベアリング部32はアルチック(Al2 O3 −Ti
c)からなるスライダベース2の上に形成された第1の
ランド部22の上に形成されている。第2のエアベアリ
ング部32と第1のランド部(ステップ面)22とは共
にアルチックから構成されており、第2のエアベアリン
グ部32の表面にはDLC(DiamondLike
Carbon)34AとSi(シリコン)34Bとから
なる保護膜34が積層されている。
との間の段差Yは、図3(a) に示す従来のヘッド部6と
第2のエアベアリング32との間の段差Xよりも小さ
く、第1の実施例のディスク装置では約2nmである。
ヘッド部26に内蔵されている複合ヘッド4は、この実
施例では、GMRヘッド4Aとインダクティブヘッド4
Bとから構成されている。図において、41がGMRヘ
ッド4Aの下部シールド膜(磁性膜)、42がインダク
ティブヘッド4Bの下部磁性膜、43がコイル導体(膜
状のコイル)、及び44がインダクティブヘッド4Bの
上部磁性膜である。複合ヘッド4はアルミナ保護膜(A
l2 O3 )の中に形成されている。
51が停止状態のディスク媒体8の上に静止している際
の通常の姿勢を示すものであり、ランド部とエアベアリ
ング部とは一体的に略記してある。この状態では、ヘッ
ドスライダ51はランド部の上に突設された4本のパッ
ド5でディスク媒体8に接触しているので、ヘッドスラ
イダ51とディスク媒体8との間の摩擦力は小さなもの
となっている。また、第1の実施例では、ヘッドが設け
られているヘッド部26とディスク媒体8の表面との距
離は小さなものとなっている。しかしながら、図5(a)
,(b) で説明したように、第1の実施例のヘッド部2
6の空気の流出側はヘッドユニット20のベース部20
Bの空気流出側の側面までは延びておらず、ヘッド部2
6の肉厚は、図3(b) に示すようにヘッド素子(GMR
ヘッド4Aとインダクティブヘッド4B)を含むことが
できる最小限の長さになっている。
1では、図6(b) に示すように、ディスク媒体8に逆回
転が発生してヘッドスライダ51の静止姿勢が変化した
場合は、ヘッドスライダ51のエアベアリング30の端
面がディスク媒体8に接触する。一方、第1の実施例の
ヘッド部26の空気の流出側はヘッドユニット20のベ
ース部20Bの空気流出側の側面までは延びていないた
めに、ヘッド部26の空気の流出側がディスク媒体8に
接触しない。このため、第1の実施例のヘッドスライダ
51では、ディスク媒体8の逆回転時にヘッドスライダ
51のエアベアリング30の端面だけがディスク媒体8
に接触するので、接触面積の増大が抑えられてヘッドス
ライダ9とディスク媒体8との吸着力の増大が防止され
る。
る本発明の第2の実施例のヘッドスライダ52の構成を
示すものである。第2の実施例のヘッドスライダ52が
図5(a) ,(b) で説明した第1の実施例のヘッドスライ
ダ51と異なる点は、スライダベース2に取り付けられ
るヘッドユニット40の構成のみである。よって、ヘッ
ドユニット40以外の構成部材には第1の実施例と同じ
符号を付してその説明を省略する。
実施例のヘッドユニット40は、スライダベース2に重
ね合わされるベース部40Bと、このベース部40Bの
上に設けられて、第2のランド部22と第2のエアベア
リング部32に大部分が重ね合わされるヘッド部46
と、第3のランド部23と第3のエアベアリング部33
に大部分が重ね合わされるダミーヘッド部47とから構
成される。ヘッドユニット40のベース部40Bの頂面
は、スライダベース2の頂面に一致している。ヘッド部
46とダミーヘッド部47の頂面は平坦ではあるが、そ
れぞれ第2のエアベアリング部32の頂面と第3のエア
ベアリング部33の頂面よりも一段低くなっていること
は第1の実施例と同様である。
ド部26とダミーヘッド部27の平坦な頂面の端部は、
両方ともベース部20Bの空気の流出側の側面から所定
距離Cだけスライダベース2側の位置となっている。こ
れに対して、第2の実施例では、ヘッド部46は第1の
実施例と同様に、その頂面の端部がベース部40Bの空
気の流出側の側面から所定距離Cだけスライダベース2
側の位置となっている。一方、ダミーヘッド部47はヘ
ッド素子を含まないので、第2の実施例ではダミーヘッ
ド部47の空気が流れる方向の肉厚はできる限り薄く形
成されており、ダミーヘッド部27の平坦な頂面の端部
はベース部40Bの空気の流出側の側面から所定距離D
(>C)だけスライダベース2側の位置となっている。
2も第1の実施例のヘッドスライダ51と同等の効果を
備えており、ディスク媒体8に逆回転が発生してヘッド
スライダ51の静止姿勢が変化した場合は、ヘッドスラ
イダ51のエアベアリング30の端面がディスク媒体8
に接触するがヘッド部46の空気の流出側がディスク媒
体8に接触しない。このため、第2の実施例のヘッドス
ライダ52でも、ディスク媒体8の逆回転時にヘッドス
ライダ52のエアベアリング30の端面のみがディスク
媒体8に接触するので、接触面積の増大を抑えてヘッド
スライダ40とディスク媒体8との吸着力の増大が防止
される。
る本発明の第3の実施例のヘッドスライダ53の構成を
示すものである。第3の実施例のヘッドスライダ53が
図5(a) ,(b) で説明した第1の実施例のヘッドスライ
ダ51と異なる点は、スライダベース2に取り付けられ
るヘッドユニット60の構成のみである。よって、ヘッ
ドユニット60以外の構成部材には第1の実施例と同じ
符号を付してその説明を省略する。
実施例のヘッドユニット60は、スライダベース2に重
ね合わされるベース部60Bと、このベース部60Bの
上に設けられて、第2のランド部22と第2のエアベア
リング部32に大部分が重ね合わされるヘッド部66
と、第3のランド部23と第3のエアベアリング部33
に大部分が重ね合わされるダミーヘッド部67とから構
成される。ヘッドユニット60のベース部60Bの頂面
は、スライダベース2の頂面に一致している。ヘッド部
66とダミーヘッド部67の頂面は平坦ではあるが、そ
れぞれ第2のエアベアリング部32の頂面と第3のエア
ベアリング部33の頂面よりも一段低くなっていること
は第1の実施例と同様である。
ド部66の構成は、第1の実施例のヘッドスライダ51
におけるヘッド部26の構成と同じである。一方、第3
の実施例のダミーヘッド部67の構成は、ダミーヘッド
部67に空気の流出側に延長された突起68が設けられ
ている以外は、第2の実施例のダミーヘッド部47の構
成と同じである。即ち、第3の実施例のダミーヘッド部
67はヘッド素子を含まないので、空気が流れる方向の
肉厚はできる限り薄く形成されており、ダミーヘッド部
67の平坦な頂面の端部は、突起68の部分を除いてベ
ース部60Bの空気の流出側の側面から所定距離D(>
C)だけスライダベース2側の位置となっている。ま
た、第3の実施例では、突起68の平坦な頂面の端部
は、ベース部60Bの空気の流出側の側面から所定距離
Cだけスライダベース2側の位置となっている。
8を形成すると、ヘッドスライダ53が傾いた時の安定
性が増す。また、この突起68がディスク媒体8と接触
したとしても、接触する面積が小さいのでフリクション
は小さくなる。従って、第3の実施例のヘッドスライダ
53も第1の実施例のヘッドスライダ51と同等の効果
を備えており、ディスク媒体8に逆回転が発生してヘッ
ドスライダ53の静止姿勢が変化した場合でも、ヘッド
スライダ53のエアベアリングの端面のみがディスク媒
体8に接触するので、接触面積の増大を抑えてヘッドス
ライダ53とディスク媒体8との吸着力の増大が防止さ
れる。
変形例のヘッドスライダ53の構成を示すものである。
図9(a) ,(b) に示すヘッドスライダ53は、ダミーヘ
ッド部67に突設されている突起68の位置以外は、第
3の実施例のヘッドスライダ53の構成と同じである。
図9(a) に示す変形例のヘッドスライダ53は、ダミー
ヘッド部67の空気の流出側に設けられる突起68が、
ヘッド部66側に寄せて設けられている点が第3の実施
例と異なる。また、図9(b) に示す変形例のヘッドスラ
イダ53は、ダミーヘッド部67の空気の流出側に設け
られる突起68が、ヘッド部66側から最も遠い部位に
寄せて設けられている点が第3の実施例と異なる。これ
ら変形例の動作及び効果は第3の実施例のヘッドスライ
ダ53と同じである。
ライダ51と第3の実施例のヘッドスライダ53の効果
を従来のヘッドスライダ1と比較して示すものである。
ここでは擬似的にディスク媒体の逆回転時に発生する吸
着の実験を行っている。図10に示すように、ヘッド部
の取り付け高さを変化させて、ディスク媒体逆回転時の
摩擦力を測定した結果、取り付け高さが増すと摩擦力が
増大する従来のヘッドスライダに比べて、本発明の第1
と第3の実施例のヘッドスライダは、ヘッド部の取り付
け高さが増しても摩擦力が増大しない結果となった。
明の第1の実施例のヘッドスライダ51の変形例を示す
ものである。この変形例では、ヘッドスライダ51のヘ
ッドユニット20のベース部20Bに設けられたヘッド
部26とダミーヘッド部27の空気の流出側に、段差部
28,29が設けられている。この変形例では、従来の
ヘッドユニット2のヘッド部6とダミーヘッド部7のア
ルミナ保護膜を削除することによって、ヘッド部26と
ダミーヘッド部27を形成することができる。このよう
に、第1の実施例のベース部20Bに設けられたヘッド
部26とダミーヘッド部27の空気の流出側に、段差部
28,29を形成しても第1の実施例のヘッドスライダ
51と同等の効果が得られる。
明の第2の実施例のヘッドスライダ52の変形例を示す
ものである。この変形例では、ヘッドスライダ52のヘ
ッドユニット40のベース部40Bに設けられたヘッド
部46とダミーヘッド部47の空気の流出側に、段差部
48,49が設けられている。この変形例では、従来の
ヘッドユニット2のヘッド部6とダミーヘッド部7のア
ルミナ保護膜を削除することによって、ヘッド部46と
ダミーヘッド部47を形成することができる。このよう
に、第2の実施例のベース部40Bに設けられたヘッド
部46とダミーヘッド部47の空気の流出側に、段差部
48,49を形成しても第2の実施例のヘッドスライダ
52と同等の効果が得られる。
の上に3つのエアベアリングが設けられている例を説明
したが、エアベアリングの個数、及び形状は特に限定さ
れるものではない。
ライダ及びこれを用いたディスク装置によれば、ディス
ク装置の高密度化のためにヘッドスライダのエアベアリ
ングとヘッドユニットのヘッド部との間の段差が縮めら
れた改良型のヘッドスライダにおいても、ディスク媒体
の逆回転時に接触面積が増大してヘッドスライダとディ
スク媒体との吸着力が増大することがないという効果が
ある。
る。
スライダの底面図、(b) は(a)のヘッドスライダをヘッ
ド側から見た斜視図である。
ド部との接合部の部分拡大断面図、(b) は本発明のヘッ
ドスライダのランド部とヘッド部との接合部の部分拡大
断面図である。
スク媒体の上に静止している際の通常の姿勢を示す説明
図、(b) はディスク媒体が逆回転した後の従来のヘッド
スライダの停止姿勢を示す説明図、(c) は従来の改良さ
れたヘッドスライダが停止状態のディスク媒体の上に静
止している際の通常の姿勢を示す説明図、(d) はディス
ク媒体が逆回転した後の従来の改良されたヘッドスライ
ダの停止姿勢を示す説明図である。
の実施例のヘッドスライダの底面図、(b) は(a) のヘッ
ドスライダをヘッド側から見た斜視図である。
ィスク媒体の上に静止している際の通常の姿勢を示す説
明図、(b) はディスク媒体が逆回転した後の本発明のヘ
ッドスライダの停止姿勢を示す説明図である。
の実施例のヘッドスライダの底面図、(b) は(a) のヘッ
ドスライダをヘッド側から見た斜視図である。
の実施例のヘッドスライダの底面図、(b) は(a) のヘッ
ドスライダをヘッド側から見た斜視図である。
の実施例の変形例のヘッドスライダの底面図、(b) はデ
ィスク装置に使用される本発明の第3の実施例の他の変
形例のヘッドスライダの底面図である。
施例のヘッドスライダの変形例のヘッドスライダをヘッ
ド側から見た斜視図である。
施例のヘッドスライダの変形例のヘッドスライダをヘッ
ド側から見た斜視図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 磁気ディスク装置に使用されるヘッドス
ライダの浮上面の空気の流出側の両側に、スライダ本体
よりも一段高く形成された平坦なエアベアリング部が並
列に形成されており、一方のエアベアリング部に隣接す
る空気の流出端側にはヘッド素子とこれを保護する保護
膜とからなるヘッド部が設けられ、他方のエアベアリン
グ部に隣接する空気の流出端側には保護膜のみからなる
ダミーヘッド部が設けられており、前記保護膜の頂面は
前記エアベアリング部の頂面に対して一段低く形成され
ているヘッドスライダにおいて、 前記ヘッド部及び前記ダミーヘッド部の空気の流出端側
の前記頂面を、前記保護膜と前記エアベアリング部にあ
る段差に比べてさらに低く形成したことを特徴とするヘ
ッドスライダ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のヘッドスライダにおい
て、 前記ヘッド部の保護膜の頂面を低く形成する領域の前記
ヘッドスライダの長手方向の長さと、前記ダミーヘッド
部の保護膜を低く形成する領域の前記ヘッドスライダの
長手方向の長さとを、同程度に形成したことを特徴とす
るヘッドスライダ。 - 【請求項3】 請求項2に記載のヘッドスライダにおい
て、 前記ダミーヘッド部の保護膜の頂面を低く形成する領域
の前記ヘッドスライダの長手方向の長さを、前記ヘッド
部の保護膜の頂面を低く形成する領域の前記ヘッドスラ
イダの長手方向の長さよりも長く形成したことを特徴と
するヘッドスライダ。 - 【請求項4】 請求項2に記載のヘッドスライダにおい
て、 前記ダミーヘッド部の保護膜の頂面を、一部の領域の高
さは前記ヘッドスライダの長手方向に前記エアベアリン
グ部に隣接する側の頂面の高さに保持しておき、残りの
領域は、前記エアベアリング部の近くまでの領域を低く
形成したことを特徴とするヘッドスライダ。 - 【請求項5】 請求項1から4の何れか1項に記載のヘ
ッドスライダにおいて、 前記ヘッド部及び前記ダミーヘッド部の空気の流出端側
の頂面を、前記保護膜の一部を削除することによって低
くしたことを特徴とするヘッドスライダ。 - 【請求項6】 請求項1から5の何れか1項に記載のヘ
ッドスライダにおいて、 前記ヘッド部及び前記ダミーヘッド部の低く形成された
頂面の位置が、前記スライダ本体の浮上面の高さに一致
することを特徴とするヘッドスライダ。 - 【請求項7】 請求項1から5の何れか1項に記載のヘ
ッドスライダにおいて、 前記ヘッド部及び前記ダミーヘッド部の低く形成された
頂面の位置が、前記スライダ本体の浮上面の高さ位置よ
りも、高い位置にあることを特徴とするヘッドスライ
ダ。 - 【請求項8】 請求項1から7の何れか1項に記載のヘ
ッドスライダにおいて、 前記スライダ本体の浮上面に、ディスク媒体の静止時に
ディスク媒体との間の吸着を回避するためのパッドが複
数個設けられていることを特徴とするヘッドスライダ。 - 【請求項9】 請求項1から8の何れか1項に記載のヘ
ッドスライダを使用した磁気ディスク装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2000232117A JP2002050020A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | ヘッドスライダ及びこれを用いたディスク装置 |
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JP (1) | JP2002050020A (ja) |
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2000
- 2000-07-31 JP JP2000232117A patent/JP2002050020A/ja active Pending
-
2001
- 2001-03-14 US US09/805,960 patent/US6879463B2/en not_active Expired - Fee Related
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