JP2002049447A - 信号伝送システム - Google Patents

信号伝送システム

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JP2002049447A
JP2002049447A JP2000235465A JP2000235465A JP2002049447A JP 2002049447 A JP2002049447 A JP 2002049447A JP 2000235465 A JP2000235465 A JP 2000235465A JP 2000235465 A JP2000235465 A JP 2000235465A JP 2002049447 A JP2002049447 A JP 2002049447A
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signal transmission
transmission system
bus
circuit
signal
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Makoto Kojima
誠 小島
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • G11C11/407Auxiliary circuits, e.g. for addressing, decoding, driving, writing, sensing or timing for memory cells of the field-effect type
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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号伝送システムにおけるバス配線での消費
電力を低減する。 【解決手段】 送信側のドライバ回路10と受信側のレ
シーバ回路20との間に、バス30を構成する配線B
[7]〜B[0]を配する。更に、隣接バス配線間に介
在するように接続されたCMOSスイッチ14でイコラ
イズ回路13を構成する。バス配線上のデータを変更す
るに際して、まず送信側のトライステートバッファ12
の出力をハイインピーダンス状態にし、また受信側の入
力バッファ22を非活性にしたうえ、イコライズ(E
Q)信号を立ち上げることでイコライズ回路13を動作
させる。このバスイコライズの際には、全てのバス配線
が電源から切り離されている。こうしてバス配線の電位
をイコライズした後、EQ信号を立ち下げて通常の信号
伝送を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、システムLSIに
おいて好適に利用できる信号伝送システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、システムLSIの性能を向上させ
るための手法として、クロック周波数を上げるのではな
く、並列度を上げる手法がよく採用されるようになって
きている。例えばマルチメディア関連の画像・音楽等の
データを扱う場合、バス幅を広げて回路を並列配置し、
データを並列処理することにより、実質的な演算スピー
ドを上げている。また、これらデータを記憶するメモリ
(例えば混載DRAM)の遅さをカバーするために、バ
ス幅を広げ、実効的なデータ転送スピードを上げたりす
る。このため、4096ビット幅にも及ぶデータバスが
採用されることがある。このように幅の広いバスを介し
てデータをあるブロックから他のブロックへ伝送する場
合、バス配線で消費される電力が非常に大きくなってく
る。
【0003】ここで、8ビット幅のバスを例にとって、
図16〜図18を参照しながらバス配線での消費電力を
見積もる。
【0004】図16は、従来の信号伝送システム中のバ
ス配線に付く浮遊容量Ch及びCvを半導体基板表面の
断面形式で概念的に示している。ここでは、8ビットの
バス配線B[7]〜B[0]と、その両脇のGND(グ
ラウンド)配線とが等間隔に配線されているものとす
る。図中、T1はバス配線の膜厚を、T2はバス配線と
配線下地(基板であったり下層の配線であったりする
が、ここではGNDとしている。)との間の層間膜厚
を、Pはバス配線のピッチを、Lはバス配線の幅を、S
はバス配線の間隔をそれぞれ示している。例えば、T1
=T2=1000nm、P=1.0μm、L=0.26
μm、S=0.74μmである。配線間隔Sは、0.1
8μmプロセスルールでは0.2μm程度まで短縮可能
であるが、ここではバス配線間浮遊容量を低減するため
に、あえて3倍以上の0.74μmに広げている。Ch
は注目バス配線の隣接配線に対する浮遊容量(横方向容
量)を、Cvは注目バス配線の配線下地に対する浮遊容
量(縦方向容量)をそれぞれ表している。
【0005】4mm長の配線について境界要素法で容量
を求め、これから単位長さ1mm当たりの容量を求める
と、Ch=0.090pF/mm、Cv=0.025p
F/mmとなる。このように、配線間隔Sをその最小寸
法の3倍以上に広げても、横方向成分(両側に存在する
ので2倍した値、2×Ch)が、全体(垂直成分を含め
た値、2×Ch+Cv)の88%と殆どの容量を占め
る。
【0006】次に、8ビットデータ‘AA’と‘55’
(いずれも16進数表記)を交互にバス配線B[7]〜
B[0]へ送信する場合の各浮遊容量の電荷蓄積状態
を、図17及び図18を参照しながら説明する。これら
2つのパターンは各々隣り合うビットが反転しており、
かつ‘AA’と‘55’とが各ビット反転したパターン
となっている。図17はデータパターン‘AA’の場合
の電荷蓄積状態を、図18はデータパターン‘55’の
場合の電荷蓄積状態をそれぞれ示している。
【0007】データパターン‘AA’の場合を示す図1
7において、横方向容量Chには、隣同士電荷がそれぞ
れ逆向きに蓄積されている。ただし、最下位ビットB
[0]とその隣のGND間では、同電位であるため電荷
は蓄積されていない。8本のバス配線の両隣と配線下地
の電位をGNDとしている図17の電圧の与え方では、
蓄積された電荷は、全てバスドライバから流れ込んだも
のである。各バス配線の上には、直前のデータパターン
‘55’から変化した際の電源からの充電電荷量Q1及
びQ2を記してある。Q1は隣接バス配線間の充電電荷
量であり、Q2はその他の充電電荷量であるが、これら
については後述する。一方、縦方向容量Cvには、最上
位ビットから1つ飛ばしの、パターン‘1’に対応した
ところだけに電荷が蓄積されている。
【0008】図17のパターン‘AA’から図18のパ
ターン‘55’に変化したものとする。バス配線間の横
方向容量Chに蓄積される電荷は、先ほどと絶対値は同
じで逆向きとなる。また、端のバス配線とGND間の横
方向容量Ch及び縦方向容量Cvに関しては、電荷が蓄
積されていたところは放電により電荷を失い、先ほど電
荷が蓄積されていなかったところにはバスドライバから
の充電電流によって電荷が蓄積される。なお、放電は電
源からの電流の供給なしに行われる。
【0009】以上で各データパターンにおける電荷蓄積
状態の説明を終わり、パターン変化により、電源からど
れだけの充電電流が流れるかを次に説明する。なお、説
明の簡略化のために電源電圧を1Vとする。
【0010】まず、パターン‘AA’とパターン‘5
5’との間の交互変化の際の隣接バス配線間の充電電荷
量Q1について説明する。隣接バス配線間においては、
例えばバス配線B[7]とその隣接バス配線B[6]と
の間の横方向容量Chでは、図18のパターン‘55’
時には右側が正で電荷量Ch×1Vが蓄積されており、
図17のパターン‘AA’時には左側が正で電荷量Ch
×1Vが蓄積されている。この電荷量の変化のために
は、パターン一巡中にバスドライバが2×Ch×1Vの
充電電荷をバス配線B[7]へ供給する必要がある。端
から2番目のバス配線B[6]に関しては、両側を交互
に変わるバス配線B[7]及びB[5]に挟まれている
ため、その2倍になる。結局、隣接バス配線間の容量C
hに対する電源からの全充電電荷量は、パターン一巡
(データ転送2サイクル)中に{(8−1)×(2×2
Ch)}×1Vとなる。
【0011】次に、パターン‘AA’とパターン‘5
5’との間の交互変化の際の隣接バス配線間以外の充電
電荷量Q2について説明する。例えばバス配線B[7]
に関して見れば、縦方向容量Cvに対して、図18のパ
ターン‘55’時に0V、電荷0であったものが、図1
7のパターン‘AA’時に1V、電荷Cvとなる。同じ
バス配線B[7]について、GNDとの間の横方向容量
Chに対して、図18のパターン‘55’時に0V、電
荷0であったものが、図17のパターン‘AA’時に1
V、電荷Chとなる。つまり、バス配線B[7]につい
ては、データパターンが‘AA’→‘55’→‘AA’
と一巡するうちに、バス配線間以外の容量成分で、(C
v+Ch)×1Vの電荷量が電源から充電され、次に放
電される。他のバス配線の縦方向容量Cvや反対の端の
バス配線B[0]とGND間の横方向容量Chに関して
も、対極が固定電位なので同様である。結局、パターン
が一巡する間(データ転送2サイクル)の電源からの全
充電電荷量は、(8×Cv+2Ch)×1Vとなる。
【0012】以上8ビット幅の例について説明したが、
交番データパターンの場合のバス配線での消費電流(充
電電流)をビット幅N(Nは3以上の整数)に対して一
般化すると、 バス配線での消費電流 ={N×Cv/2+Ch+(N−1)×2×Ch}×VDD×1/T ≒(N×Cv/2+N×2Ch)×VDD×1/T …(1) となる。ここで、Tは信号転送周期、VDDは正電源の
電圧である。なお、式(1)中のN×Cv/2+Chは
対固定電位極の項であり、(N−1)×2×Chは隣接
バス配線間の項であり、N×Cv/2は縦方向容量成分
を、N×2Chは横方向容量成分をそれぞれ表してい
る。
【0013】ここで、一般のNビット幅のバス配線での
容量見積もり・シミュレーションの場合を考えると、一
般には隣接配線がどのような配線になるか分からず、当
然どのようなタイミングで‘H’になるか‘L’になる
か分からないので、隣接配線に対する容量(上記の例で
あれば2×Ch)をGNDに対する容量として見積も
る。この考え方をとると、 バス配線での消費電流 ={N×(Cv+2Ch)/2}×VDD×1/T =(N×Cv/2+N×Ch)×VDD×1/T …(2) となる。式(2)中のN×(Cv+2Ch)/2は対固
定電位極の項であり、N×Cv/2は縦方向容量成分
を、N×Chは横方向容量成分をそれぞれ表している。
ここで、先の式(1)では横方向容量Chの寄与分が式
(2)の場合のほぼ2倍になっていることが分かる。
【0014】つまり、あるバス配線に注目した場合、そ
のバス配線に隣接するバス配線は固定電位極として扱え
ず、隣接バス配線が注目バス配線の動きとどのような関
係で動くかによって、負荷容量としていくらになるかが
決定される。上記のようにパターン‘AA’とパターン
‘55’とが交互に現れる場合には注目バス配線に隣接
するバス配線が逆相に動くので、横方向容量Chはあた
かも2倍の負荷容量に見える。また、例えば最上位ビッ
トB[7]とGNDとの間のように隣接配線が固定電位
極である場合には、横方向容量Chが1倍の負荷容量に
見える。更に、説明は省くが、注目バス配線と隣接配線
とが同相で動く場合には、横方向容量Chが0倍の負荷
容量に見える。
【0015】以上のとおり、バス配線での消費電力は、
ビット幅Nに比例して増大し、かつ隣接ビットが互いに
逆の値に同時に変化する組み合わせの数が多いほど増大
することが分かる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】さて、特開平9−24
4776号公報には、バスを介した信号伝送システムに
おいて、隣接バス配線間のカップリング容量(浮遊容
量)による信号電位の浮き上がりを防止して低振幅によ
る高速信号伝送を可能にする信号伝送技術が開示されて
いる。この技術によれば、バス配線を予め所定のレベル
にプリチャージしてからドライバ回路でバス配線を駆動
することを前提として、更にバス配線間にイコライズ用
のMOSトランジスタが設けられる。イコライズ用のM
OSトランジスタは、プリチャージ期間にターンオンさ
せられてバス配線を短絡させる。つまり、電源電圧をV
DDとするとき、浮遊容量による信号電位の浮き上がり
を防止することを目的として、バス配線を電位VDD/
2にプリチャージし、そのイコライズを副次的に実行す
るのである。ただし、VDDが1.6V以下の低電圧に
なると、VDD/2が0.8V以下となってトランジス
タしきい値電圧に近づくため、そのような低電圧(VD
D/2)の電源を充分な能力のある形でつくるのは困難
である。
【0017】本発明の目的は、信号伝送システムにおい
てバス配線での消費電力を低減することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る第1の信号伝送システムは、送信側の
ドライバ回路と、受信側のレシーバ回路と、両者間に介
在した3本以上のバス配線と、当該バス配線を介した信
号伝送の前に当該バス配線が電源から切り離された状態
で当該バス配線の電位をイコライズするためのイコライ
ズ回路とを備えた構成を採用したものである。
【0019】また、本発明に係る第2の信号伝送システ
ムは、送信側のドライバ回路と、受信側のレシーバ回路
と、両者間に介在した3本以上のバス配線と、当該バス
配線を介した信号伝送の前に当該バス配線の電位をロー
レベルにリセットするためのリセット回路とを備えた構
成を採用したものである。
【0020】更に、本発明に係る第3の信号伝送システ
ムは、送信側のドライバ回路と、受信側のレシーバ回路
と、両者間に介在した3本以上のバス配線とを備え、隣
接ビットが互いに逆の値に同時に変化する組み合わせの
数が少なくなるように当該バス配線の並びを決定したも
のである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0022】図1は、本発明に係る信号伝送システムの
構成例を示している。図1の信号伝送システムは、送信
側のドライバ回路10と、受信側のレシーバ回路20
と、両者間に介在した8本の配線B[7]〜B[0]か
らなるバス30とを備えたものである。
【0023】ドライバ回路10は、バスドライバ11
と、イコライズ回路13と、ドライブコントローラ15
と、インバータ16とを備えている。バスドライバ11
は、ドライブコントローラ15から供給された出力イネ
ーブル(OE)信号を受け取り、送信すべきデータBt
[7]〜Bt[0]に応じてバス配線B[7]〜B
[0]を駆動できるように8個のトライステートバッフ
ァ12で構成されている。イコライズ回路13は、ドラ
イバ回路10からレシーバ回路20へのバス30を介し
た信号伝送の前に、バス配線B[7]〜B[0]の全て
が電源から切り離された状態で当該バス配線B[7]〜
B[0]の全電位をイコライズするための回路であっ
て、各々PMOS(Pチャンネル型MOS)トランジス
タとNMOS(Nチャンネル型MOS)トランジスタと
で構成された7個のCMOSスイッチ14を備えてい
る。これらのCMOSスイッチ14の各々は、バス配線
B[7]〜B[0]の隣接バス配線間に介在しており、
ドライブコントローラ15から供給されたイコライズ
(EQ)信号と、インバータ16による反転イコライズ
(/EQ)信号とにより制御されて、バス配線B[7]
〜B[0]のイコライズ期間ではターンオンし、それ以
外のバスドライブ期間ではカットオフする。ドライブコ
ントローラ15は、送信イネーブル(TE)信号の入力
を受けて、前記OE信号及びEQ信号を生成するととも
に、バス配線B[7]〜B[0]のイコライズ期間を示
す入力イネーブル(IE)信号を生成する機能を有す
る。図1の信号伝送システムは、この入力イネーブル
(IE)信号をドライバ回路10からレシーバ回路20
へ伝達するための制御線31を更に備えている。
【0024】レシーバ回路20は、バス配線B[7]〜
B[0]上の信号から受信データBr[7]〜Br
[0]を得るように、8個の入力バッファ22で構成さ
れたバスレシーバ21を備えている。入力バッファ22
の各々は、制御線31を介して供給されたIE信号を受
け取り、バス配線B[7]〜B[0]のイコライズ期間
においてそれぞれ非活性に制御される。
【0025】図2は、図1中のイコライズ回路13とバ
ス30の配線に付く浮遊容量Ch及びCvとを示す概念
図である。図16の場合と同様に、8ビットのバス配線
B[7]〜B[0]と、その両脇のGND配線とが等間
隔に配線されているものとする。
【0026】図3は、図1の信号伝送システムの動作タ
イミングを表している。図3によれば、バス配線B
[7]〜B[0]の上のデータをDATA0からDAT
A1に変更するに際して、まずOE信号を立ち下げるこ
とで送信側のトライステートバッファ12の出力をハイ
インピーダンス状態にし、またIE信号を立ち下げるこ
とで受信側の入力バッファ22を非活性にしたうえ、E
Q信号を立ち上げることでイコライズ回路13を動作さ
せる。こうしてバス配線B[7]〜B[0]をイコライ
ズした後、EQ信号を立ち下げ、OE信号及びIE信号
を立ち上げる。これにより、DATA1に基づくバスド
ライブ及びデータ受信が可能となる。
【0027】図4は、図1の信号伝送システムの他の動
作タイミングを表している。図4によれば、通常はバス
配線B[7]〜B[0]がイコライズされ、信号伝送時
のみイコライズが解除される。
【0028】次に、8ビットデータ‘AA’と‘55’
(いずれも16進数表記)を交互にバス配線B[7]〜
B[0]へ送信する場合の各浮遊容量の電荷蓄積状態
を、図5〜図8を参照しながら説明する。図5はデータ
パターン‘AA’のバスドライブ期間における状態を、
図6は図5のバスドライブ期間に続くイコライズ期間に
おける状態を、図7はデータパターン‘55’のバスド
ライブ期間における状態を、図8は図7のバスドライブ
期間に続くイコライズ期間における状態をそれぞれ示し
ている。Q1は電源からの隣接バス配線間の充電電荷
量、Q2は電源からのその他の充電電荷量である。ここ
でも、説明の簡略化のために電源電圧を1Vとしてい
る。
【0029】パターン‘AA’における図5の電荷蓄積
状態は図17と同じであり、パターン‘55’における
図7の電荷蓄積状態は図18と同じであるので、これら
の状態の説明は省略する。
【0030】図6のイコライズ期間では、電源から切り
離された状態でバス配線B[7]〜B[0]の隣接配線
同士がショートされる。その結果、隣接バス配線間の横
方向容量Chに蓄積されていた電荷が中和されて消滅
し、かつ最上位ビットB[7]とその隣のGND間の横
方向容量Ch、最下位ビットB[0]とその隣のGND
間の横方向容量Ch及び全ての縦方向容量Cvの間で電
荷再配分が生じる。8本のバス配線B[7]〜B[0]
の各々の電位は0.5Vとなる。特筆すべきことは、
(1)この電位変化に際して電源から電荷の供給がなされ
ていないこと、(2)隣接バス配線間の横方向容量Chに
蓄積されていた電荷が中和されて消滅することである。
図6には、このイコライズ期間の主たる電流の流れを矢
印で示してある。破線の電流は、一番左の容量の電荷が
一番右の容量へ移動するという意味ではなく、全体とし
て右方向へ移動することを示す。
【0031】図8のイコライズ期間における電荷蓄積状
態は、図6と同じである。ただし、イコライズに至る過
程での電流の向きは異なる。
【0032】次に、パターン‘AA’とパターン‘5
5’との間の交互変化の際の電源からの充電電荷量Q1
及びQ2について説明する。従来例における図18から
図17への状態変化は、本実施形態における図8から図
5への状態変化に置き換わる。また、従来例における図
17から図18への状態変化は、本実施形態における図
6から図7への状態変化に置き換わる。本実施形態にお
ける図5から図6への状態変化や、図7から図8への状
態変化では、Q1=Q2=0である。
【0033】まず、隣接バス配線間の充電電荷量Q1に
ついて説明する。隣接バス配線間においては、例えばバ
ス配線B[7]とその隣接バス配線B[6]との間の横
方向容量Chでは、図8のイコライズ期間には電荷が蓄
積されておらず、図5のパターン‘AA’時には左側が
正で電荷量Ch×1Vが蓄積されている。この電荷量の
変化のためには、パターン一巡中にバスドライバ11が
Ch×1Vの充電電荷をバス配線B[7]へ供給すれば
よい。端から2番目のバス配線B[6]に関しては、両
側を交互に変わるバス配線B[7]及びB[5]に挟ま
れているため、その2倍になる。結局、隣接バス配線間
の容量Chに対する電源からの全充電電荷量は、パター
ン一巡(データ転送2サイクル)中に{(8−1)×2
Ch}×1Vとなる。
【0034】次に、隣接バス配線間以外の充電電荷量Q
2について説明する。例えばバス配線B[7]に関して
見れば、縦方向容量Cvに対して、図8のイコライズ期
間に0.5V、電荷Cv/2であったものが、図5のパ
ターン‘AA’時に1V、電荷Cvとなる。同じバス配
線B[7]について、GNDとの間の横方向容量Chに
対して、図8のイコライズ期間に0.5V、電荷Cv/
2であったものが、図5のパターン‘AA’時に1V、
電荷Chとなる。つまり、バス配線B[7]について
は、データパターンが‘AA’→‘55’→‘AA’と
一巡するうちに、バス配線間以外の容量成分で、(Cv
+Ch)×0.5Vの電荷量が電源から充電され、次に
放電される。ここでは、従来とは違って蓄積電荷のリサ
イクリングが行われているといえる。他のバス配線の縦
方向容量Cvや反対の端のバス配線B[0]とGND間
の横方向容量Chに関しても、対極が固定電位なので同
様である。結局、パターンが一巡する間(データ転送2
サイクル)の電源からの全充電電荷量は、(8×Cv/
2+2Ch/2)×1Vとなる。
【0035】以上8ビット幅の例を示したが、イコライ
ズを行った上での交番データパターンの場合のバス配線
での消費電流(充電電流)をビット幅N(Nは3以上の
整数)に対して一般化すると、 バス配線での消費電流 ={N×Cv/4+Ch/2+(N−1)×Ch}×VDD×1/T ≒(N×Cv/4+N×Ch)×VDD×1/T …(3) となる。ここで、Tは信号転送周期、VDDは正電源の
電圧である。なお、式(3)中のN×Cv/4+Ch/
2は対固定電位極の項であり、(N−1)×Chは隣接
バス配線間の項であり、N×Cv/4は縦方向容量成分
を、N×Chは横方向容量成分をそれぞれ表している。
【0036】式(3)の消費電流は、縦方向容量成分及
び横方向容量成分のいずれも式(1)の従来値から半減
しており、式(2)に対しても縦方向容量成分が半減し
ている。つまり、図1の実施形態によれば、バス配線で
の消費電力を大幅に低減することができる。
【0037】上記データパターン‘AA’及び‘55’
の例ではビット値‘1’及び‘0’の出現確率がいずれ
も1/2であったので、イコライズ期間におけるバス配
線B[7]〜B[0]の各々の電位、すなわちイコライ
ズ電位は電源電圧VDDの半分であった。任意のデータ
パターンに対しては、イコライズ電位がVDD側又はG
ND側に偏倚した中間電位となる。図1の構成では、こ
のような中間電位に対しても、イコライズ回路13を構
成するスイッチのターンオン及びカットオフが保証され
るように、CMOSスイッチ14をイコライズ回路13
に採用している。また、例えばCMOSインバータをバ
スレシーバ21に採用していたのでは当該CMOSイン
バータでの貫通電流が問題となるので、図1の構成で
は、イコライズ期間において非活性に制御される入力バ
ッファ22をバスレシーバ21に採用している。
【0038】なお、バス配線B[7]〜B[0]へ送信
すべき信号のビットパターン変化がほんのわずかである
場合には、上記イコライズ動作がかえってバス配線での
消費電力を増大させてしまう。そのような場合には、送
信すべき信号のビットパターン変化に応じてイコライズ
回路13の活性・非活性をドライブコントローラ15で
制御するとよい。
【0039】例えばシステムLSI中の1つの機能モジ
ュールとしてメモリIPを作成し、これに上記イコライ
ズ回路13を内蔵させる場合には、その用途でのデータ
パターン依存性を利用できる。すなわち、隣接ビットが
互いに逆の値に同時に変化する組み合わせの数が少ない
場合には、イコライズ回路13を非活性にしておく。ま
た、隣接ビットが互いに逆の値に同時に変化する組み合
わせの数が少ないと限らない場合には、イコライズ回路
13を活性にしておけばよい。
【0040】バス配線B[7]〜B[0]へ送信すべき
信号ビットに制御ビットを追加しておき、この制御ビッ
トの値に応じてイコライズ回路13の活性・非活性をド
ライブコントローラ15でリアルタイム制御するように
してもよい。
【0041】バス配線の一部のみの電位をイコライズす
るように構成してもよい。例えばバス配線のうち下位に
位置する数ビットの値のみが頻繁に変化する場合には、
これらのビットに係る配線のみをイコライズするのであ
る。
【0042】次に、図1中のイコライズ回路13の変形
例について説明する。図9は第1の変形例を、図10は
第2の変形例をそれぞれ示している。
【0043】図9のイコライズ回路13aでは、バス配
線B[7]〜B[0]の隣接バス配線間に介在した7個
のスイッチが、それぞれエンハンスメント型のNMOS
トランジスタ14aで構成されている。これらNMOS
トランジスタ14aの各々のゲートに供給されるイコラ
イズ信号EQ1のハイレベル電圧は、レベルシフタ41
により、EQ信号の電圧レベル(VDD)から昇圧電源
VPPの電圧レベルまで上げられるようになっている。
これにより、低電圧VDDの場合でもイコライズ期間に
おける各NMOSトランジスタ14aのターンオンが保
証される。
【0044】図10のイコライズ回路13bでは、バス
配線B[7]〜B[0]の隣接バス配線間に介在した7
個のスイッチが、それぞれディプレッション型のNMO
Sトランジスタ14bで構成されている。これらNMO
Sトランジスタ14bの各々のゲートに供給されるイコ
ライズ信号EQ2のローレベル電圧は、レベルシフタ4
2により、EQ信号の電圧レベル(GND)から負電源
VBBの電圧レベルまで下げられるようになっている。
これにより、バスドライブ期間における各NMOSトラ
ンジスタ14bのカットオフが保証される。なお、図4
に示したように通常はバス配線B[7]〜B[0]をイ
コライズしておき、信号伝送時のみイコライズを解除す
るような動作タイミングを採用する場合には、イコライ
ズ回路13bにおけるリーク電流があまり問題にならな
い。したがって、この場合には図10中のレベルシフタ
42を省略できる。
【0045】図11は、図9のイコライズ回路13aに
適用可能なレベルシフタの一例を示している。図11の
レベルシフタ50では、VDD電源系バッファ51の出
力にNチャンネル型トランスファゲート52が接続さ
れ、その先にブート用パルス発生回路53とキャパシタ
54とが接続されていて、NMOSトランジスタ14a
の各々のゲートに供給すべきイコライズ信号EQ3を生
成するようになっている。EQ3のノードをハイレベル
に上げ、このノードを十分に充電した後にブートパルス
を発生することで、昇圧電源VPPを用いることなくE
Q3をVDDより高電位にすることができるのである。
これにより、特にスタンバイ時の低消費電力を実現しや
すくなる。
【0046】図12は、図10のイコライズ回路13b
に適用可能なレベルシフタの一例を示している。図12
のレベルシフタ60では、VDD電源系バッファ61の
出力にPチャンネル型トランスファゲート62が接続さ
れ、その先にブート用パルス発生回路63とキャパシタ
64とが接続されていて、NMOSトランジスタ14b
の各々のゲートに供給すべきイコライズ信号EQ4を生
成するようになっている。これにより、負電源VBBを
用いることなくEQ4をGNDより低電位にすることが
できるので、特にスタンバイ時の低消費電力を実現しや
すくなる。
【0047】なお、図9ではエンハンスメント型のNM
OSトランジスタ14aで構成されたイコライズ回路1
3aを、図10ではディプレッション型のNMOSトラ
ンジスタ14bで構成されたイコライズ回路13bをそ
れぞれ説明したが、イコライズ信号の極性を変更すれ
ば、これらのNMOSトランジスタ14a,14bをP
MOSトランジスタに置き換えることが可能である。
【0048】図13は、本発明に係る信号伝送システム
の他の構成例を示している。図13の信号伝送システム
は、送信側のドライバ回路10aと、受信側のレシーバ
回路20aと、両者間に介在した8本の配線B[7]〜
B[0]からなるバス30とを備えたものである。
【0049】ドライバ回路10aは、バスドライバ11
と、リセット回路17と、ドライブコントローラ15a
とを備えている。バスドライバ11は、ドライブコント
ローラ15aから供給された出力イネーブル(OE)信
号を受け取り、送信すべきデータBt[7]〜Bt
[0]に応じてバス配線B[7]〜B[0]を駆動でき
るように8個のトライステートバッファ12で構成され
ている。リセット回路17は、ドライバ回路10aから
レシーバ回路20aへのバス30を介した信号伝送の前
に、バス配線B[7]〜B[0]の全電位をローレベル
(GNDレベル)にリセットするための回路であって、
各々NMOSトランジスタ18で構成された7個のスイ
ッチを備えている。これらのNMOSトランジスタ18
の各々は、ドレインがバス配線B[7]〜B[0]の対
応配線に接続され、ソース電位がGNDレベルに固定さ
れ、かつドライブコントローラ15aから供給されたリ
セット(RST)信号をゲートに受ける。ドライブコン
トローラ15aは、送信イネーブル(TE)信号の入力
を受けて、前記OE信号及びRST信号を生成する。
【0050】レシーバ回路20aは、バス配線B[7]
〜B[0]上の信号から受信データBr[7]〜Br
[0]を得るように、8個の入力バッファ23で構成さ
れたバスレシーバ21aを備えている。
【0051】図14は、図13の信号伝送システムの動
作タイミングを表している。図14によれば、バス配線
B[7]〜B[0]の上のデータをDATA0からDA
TA1に変更するに際して、まずOE信号を立ち下げる
ことで送信側のトライステートバッファ12の出力をハ
イインピーダンス状態にしたうえ、RST信号を立ち上
げることでリセット回路17を動作させる。こうしてバ
ス配線B[7]〜B[0]をGNDレベルにリセットし
た後、RST信号を立ち下げ、OE信号を立ち上げる。
これにより、DATA1に基づくバスドライブ及びデー
タ受信が可能となる。
【0052】図13の構成によれば、リセット期間にお
いて、バス配線B[7]〜B[0]の全ビットがGND
レベルにリセットされることにより、これらバス配線に
付く横方向容量Ch及び縦方向容量Cvの各々の蓄積電
荷が全て放電される。したがって、隣接バス配線間以外
の容量Ch及びCvについては蓄積電荷のリサイクリン
グがなくなる結果、電源からの充電電荷量が図1の場合
より増加するが、隣接バス配線間の容量Chに対する電
源からの充電電荷量は図1の場合と同様に低減される。
総合すれば、図13の実施形態によっても、従来に比べ
てバス配線での消費電力を低減することができる。
【0053】さて、図13の構成では、図9のイコライ
ズ回路13aの例とは違って、昇圧されたゲート電圧の
供給を受けないNMOSトランジスタ18をリセット回
路17に採用している。これは、図13中の各NMOS
トランジスタ18のソース電位がGNDレベルに固定さ
れているために可能になったものである。また、図13
の構成では、リセット期間を含む全ての期間においてバ
ス配線B[7]〜B[0]の電位がVDD/2のような
中間電位にならないので、受信側の入力バッファ23に
CMOSインバータ構成を採用しても、これをリセット
期間に非活性にする必要がない。
【0054】なお、バス配線B[7]〜B[0]へ送信
すべき信号のビットパターン変化がほんのわずかである
場合には、上記リセット動作がかえってバス配線での消
費電力を増大させてしまう。そのような場合には、送信
すべき信号のビットパターン変化に応じてリセット回路
17の活性・非活性をドライブコントローラ15aで制
御するとよい。
【0055】例えばシステムLSI中の1つの機能モジ
ュールとしてメモリIPを作成し、これに上記リセット
回路17を内蔵させる場合には、その用途でのデータパ
ターン依存性を利用できる。すなわち、隣接ビットが互
いに逆の値に同時に変化する組み合わせの数が少ない場
合には、リセット回路17を非活性にしておく。また、
隣接ビットが互いに逆の値に同時に変化する組み合わせ
の数が少ないと限らない場合には、リセット回路17を
活性にしておけばよい。
【0056】バス配線B[7]〜B[0]へ送信すべき
信号ビットに制御ビットを追加しておき、この制御ビッ
トの値に応じてリセット回路17の活性・非活性をドラ
イブコントローラ15aでリアルタイム制御するように
してもよい。
【0057】バス配線の一部のみの電位をローレベルに
リセットするように構成してもよい。例えばバス配線の
うち下位に位置する数ビットの値のみが頻繁に変化する
場合には、これらのビットに係る配線のみをリセットす
るのである。
【0058】図15は、本発明に係る信号伝送システム
の更に他の構成例を示している。図15の例によれば、
送信側のドライバ回路と、受信側のレシーバ回路と、両
者間に介在した8本のバス配線B[7]〜B[0]とを
備えた信号伝送システムにおいて、隣接ビットが互いに
逆の値に同時に変化する組み合わせの数が少なくなるよ
うに、バス配線B[7]〜B[0]の並びが決定され
る。具体的には、まず、送信すべき信号のビット配列D
[7]〜D[0]が、上位配列D[7]〜D[4]と下
位配列D[3]〜D[0]とに二分される。図15のバ
ス配線B[7]〜B[0]の並びは、上位配列D[7]
〜D[4]に係る配線と下位配列D[3]〜D[0]に
係る配線とが1本ずつ交互に並べられたものである。つ
まり、B[7]=D[7]、B[6]=D[3]、B
[5]=D[6]、B[4]=D[2]、B[3]=D
[5]、B[2]=D[1]、B[1]=D[4]、B
[0]=D[0]である。
【0059】例えば、画像・音楽等のデータのうち下位
4ビットD[3]〜D[0]が頻繁に変化するのに対し
て、上位4ビットD[7]〜D[4]があまり変化しな
い場合には、図15のようなバス配線B[7]〜B
[0]の並びを採用することにより、バス配線の並べ替
えをしない場合に比べて隣接バス配線が逆相に動く確率
が低くなる。その結果、バス配線での消費電力が低減さ
れる。
【0060】なお、以上の説明ではバス配線の本数を8
としたが、本発明は、3本以上の任意の本数の配線から
なるバスを介した信号伝送システムに広く適用可能なも
のである。
【0061】
【発明の効果】以上説明してきたとおり、本発明に係る
第1の信号伝送システムでは、送信側のドライバ回路
と、受信側のレシーバ回路と、両者間に介在した3本以
上のバス配線と、当該バス配線を介した信号伝送の前に
当該バス配線が電源から切り離された状態で当該バス配
線の電位をイコライズするためのイコライズ回路とを備
えた構成を採用したので、隣接バス配線間の浮遊容量に
蓄積された電荷を送信のつど電力消費なしに消滅させる
ことができ、かつ蓄積電荷のリサイクリングを達成でき
る結果、当該バス配線での消費電力が大幅に低減され
る。
【0062】また、本発明に係る第2の信号伝送システ
ムでは、送信側のドライバ回路と、受信側のレシーバ回
路と、両者間に介在した3本以上のバス配線と、当該バ
ス配線を介した信号伝送の前に当該バス配線の電位をロ
ーレベルにリセットするためのリセット回路とを備えた
構成を採用したので、隣接バス配線間の浮遊容量に蓄積
された電荷を送信のつど電力消費なしに消滅させること
ができる結果、当該バス配線での消費電力が低減され
る。
【0063】更に、本発明に係る第3の信号伝送システ
ムでは、送信側のドライバ回路と、受信側のレシーバ回
路と、両者間に介在した3本以上のバス配線とを備え、
隣接ビットが互いに逆の値に同時に変化する組み合わせ
の数が少なくなるように当該バス配線の並びを決定した
ので、当該バス配線での消費電力が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る信号伝送システムの構成例を示す
回路図である。
【図2】図1中のイコライズ回路とバス配線に付く浮遊
容量とを示す概念図である。
【図3】図1の信号伝送システムの動作タイミング図で
ある。
【図4】図1の信号伝送システムの他の動作タイミング
図である。
【図5】データパターン‘AA’のバスドライブ期間に
おける図2中の浮遊容量の電荷蓄積状態を示す概念図で
ある。
【図6】図5のバスドライブ期間に続くイコライズ期間
における図2中の浮遊容量の電荷蓄積状態を示す概念図
である。
【図7】データパターン‘55’のバスドライブ期間に
おける図2中の浮遊容量の電荷蓄積状態を示す概念図で
ある。
【図8】図7のバスドライブ期間に続くイコライズ期間
における図2中の浮遊容量の電荷蓄積状態を示す概念図
である。
【図9】図1中のイコライズ回路の第1の変形例を示す
回路図である。
【図10】図1中のイコライズ回路の第2の変形例を示
す回路図である。
【図11】図9のイコライズ回路に適用可能なレベルシ
フタの一例を示す回路図である。
【図12】図10のイコライズ回路に適用可能なレベル
シフタの一例を示す回路図である。
【図13】本発明に係る信号伝送システムの他の構成例
を示す回路図である。
【図14】図13の信号伝送システムの動作タイミング
図である。
【図15】本発明に係る信号伝送システムの更に他の構
成例を示す概念図である。
【図16】従来の信号伝送システム中のバス配線に付く
浮遊容量を示す概念図である。
【図17】データパターン‘AA’の場合の図16中の
浮遊容量の電荷蓄積状態を示す概念図である。
【図18】データパターン‘55’の場合の図16中の
浮遊容量の電荷蓄積状態を示す概念図である。
【符号の説明】
10,10a ドライバ回路 11 バスドライバ 12 トライステートバッファ 13,13a,13b イコライズ回路 14 CMOSスイッチ 14a エンハンスメント型NMOSトランジスタ 14b ディプレッション型NMOSトランジスタ 15,15a ドライブコントローラ 16 インバータ 17 リセット回路 18 NMOSトランジスタ 20,20a レシーバ回路 21,21a バスレシーバ 22,23 入力バッファ 30 バス 31 制御線 41,42 レベルシフタ 50,60 レベルシフタ B[7]〜B[0] バス配線 Ch,Cv バス配線に付く浮遊容量 GND グラウンド Q1 電源からの隣接バス配線間充電電荷量 Q2 電源からのその他の充電電荷量 VBB 負電源 VDD 正電源 VPP 昇圧電源

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側のドライバ回路と、 受信側のレシーバ回路と、 前記ドライバ回路と前記レシーバ回路との間に介在した
    3本以上のバス配線と、 前記ドライバ回路から前記レシーバ回路への前記バス配
    線を介した信号伝送の前に、前記バス配線が電源から切
    り離された状態で前記バス配線の電位をイコライズする
    ためのイコライズ回路とを備えたことを特徴とする信号
    伝送システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の信号伝送システムにおい
    て、 前記イコライズ回路は、前記バス配線の隣接バス配線間
    に介在したスイッチを有し、 前記スイッチは、前記バス配線のイコライズ期間ではタ
    ーンオンし、かつ前記イコライズ期間以外のバスドライ
    ブ期間ではカットオフするように制御されることを特徴
    とする信号伝送システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の信号伝送システムにおい
    て、 前記スイッチは、PMOSトランジスタとNMOSトラ
    ンジスタとで構成されたCMOSスイッチであることを
    特徴とする信号伝送システム。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の信号伝送システムにおい
    て、 前記スイッチは、エンハンスメント型のMOSトランジ
    スタで構成されたスイッチであり、 前記イコライズ期間では、前記MOSトランジスタのタ
    ーンオンを保証し得る昇圧された電圧が前記MOSトラ
    ンジスタのゲートに供給されるように構成されたことを
    特徴とする信号伝送システム。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の信号伝送システムにおい
    て、 前記スイッチは、ディプレッション型のMOSトランジ
    スタで構成されたスイッチであり、 前記バスドライブ期間では、前記MOSトランジスタの
    カットオフを保証し得る電圧が前記MOSトランジスタ
    のゲートに供給されるように構成されたことを特徴とす
    る信号伝送システム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の信号伝送システムにおい
    て、 通常は前記バス配線がイコライズされ、信号伝送時のみ
    前記イコライズが解除されるように構成されたことを特
    徴とする信号伝送システム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の信号伝送システムにおい
    て、 前記ドライバ回路から前記レシーバ回路へ前記バス配線
    のイコライズ期間を示す信号を伝達するための制御線を
    更に備えたことを特徴とする信号伝送システム。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の信号伝送システムにおい
    て、 前記レシーバ回路は、前記バス配線のイコライズ期間に
    おいて非活性に制御される入力バッファを有することを
    特徴とする信号伝送システム。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の信号伝送システムにおい
    て、 前記バス配線へ送信すべき信号のビットパターン変化に
    応じて前記イコライズ回路の活性・非活性を制御するた
    めの手段を更に備えたことを特徴とする信号伝送システ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の信号伝送システムにお
    いて、 隣接ビットが互いに逆の値に同時に変化する組み合わせ
    の数が少ない場合には、前記イコライズ回路が非活性に
    されることを特徴とする信号伝送システム。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の信号伝送システムにお
    いて、 隣接ビットが互いに逆の値に同時に変化する組み合わせ
    の数が少ないと限らない場合には、前記イコライズ回路
    が活性にされることを特徴とする信号伝送システム。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の信号伝送システムにお
    いて、 前記バス配線へ送信すべき信号ビットに制御ビットが追
    加され、 前記制御ビットの値に応じて前記イコライズ回路の活性
    ・非活性がリアルタイム制御されることを特徴とする信
    号伝送システム。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の信号伝送システムにお
    いて、 前記イコライズ回路は、前記バス配線の一部のみの電位
    をイコライズするように構成されたことを特徴とする信
    号伝送システム。
  14. 【請求項14】 送信側のドライバ回路と、 受信側のレシーバ回路と、 前記ドライバ回路と前記レシーバ回路との間に介在した
    3本以上のバス配線と、 前記ドライバ回路から前記レシーバ回路への前記バス配
    線を介した信号伝送の前に、前記バス配線の電位をロー
    レベルにリセットするためのリセット回路とを備えたこ
    とを特徴とする信号伝送システム。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の信号伝送システムに
    おいて、 前記バス配線へ送信すべき信号のビットパターン変化に
    応じて前記リセット回路の活性・非活性を制御するため
    の手段を更に備えたことを特徴とする信号伝送システ
    ム。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の信号伝送システムに
    おいて、 隣接ビットが互いに逆の値に同時に変化する組み合わせ
    の数が少ない場合には、前記リセット回路が非活性にさ
    れることを特徴とする信号伝送システム。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の信号伝送システムに
    おいて、 隣接ビットが互いに逆の値に同時に変化する組み合わせ
    の数が少ないと限らない場合には、前記リセット回路が
    活性にされることを特徴とする信号伝送システム。
  18. 【請求項18】 請求項14記載の信号伝送システムに
    おいて、 前記バス配線へ送信すべき信号ビットに制御ビットが追
    加され、 前記制御ビットの値に応じて前記リセット回路の活性・
    非活性がリアルタイム制御されることを特徴とする信号
    伝送システム。
  19. 【請求項19】 請求項14記載の信号伝送システムに
    おいて、 前記リセット回路は、前記バス配線の一部のみの電位を
    リセットするように構成されたことを特徴とする信号伝
    送システム。
  20. 【請求項20】 送信側のドライバ回路と、 受信側のレシーバ回路と、 前記ドライバ回路と前記レシーバ回路との間に介在した
    3本以上のバス配線とを備えた信号伝送システムであっ
    て、 隣接ビットが互いに逆の値に同時に変化する組み合わせ
    の数が少なくなるように前記バス配線の並びが決定され
    たことを特徴とする信号伝送システム。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の信号伝送システムに
    おいて、 前記バス配線へ送信すべき信号のビット配列が上位配列
    及び下位配列に二分され、 前記バス配線の並びは、前記上位配列に係る配線と前記
    下位配列に係る配線とが1本ずつ交互に並べられたもの
    であることを特徴とする信号伝送システム。
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