JP2002047948A - ガス専焼ガスタービン発電装置 - Google Patents

ガス専焼ガスタービン発電装置

Info

Publication number
JP2002047948A
JP2002047948A JP2000230610A JP2000230610A JP2002047948A JP 2002047948 A JP2002047948 A JP 2002047948A JP 2000230610 A JP2000230610 A JP 2000230610A JP 2000230610 A JP2000230610 A JP 2000230610A JP 2002047948 A JP2002047948 A JP 2002047948A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
fuel
compressor
turbine
gas turbine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000230610A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3623913B2 (ja
Inventor
Tadashi Tachikawa
忠司 立川
Yoshiyuki Otani
義幸 大谷
Nobuyuki Masuda
信之 増田
Koji Okada
耕治 岡田
Noriyuki Asano
敬之 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Toho Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd, Toho Gas Co Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000230610A priority Critical patent/JP3623913B2/ja
Publication of JP2002047948A publication Critical patent/JP2002047948A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3623913B2 publication Critical patent/JP3623913B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非常時に使用したガス貯蔵器に、これのガス
ボンベの取り外しや移送を行うことなしに支障なくガス
を充填することのできるガス専焼ガスタービン発電装置
を提供する。 【解決手段】 ガス燃料を使用するガスタービン1によ
って発電機6を駆動し、外部電源25又は前記発電機6
からの電力によって駆動される第1のガス圧縮機2によ
りガス燃料を昇圧する。停電を伴う非常時にガス貯蔵器
7からのガス燃料をガスタービン1へ供給して始動さ
せ、前記第1のガス圧縮機2の運転を確認したのち、第
1のガス圧縮機2からのガス燃料をガスタービン1に供
給して発電する。常用ガス源3もしくは他のガス源62
からのガス燃料を、ガス充填通路48,48Aを通し
て、第2のガス圧縮機49で昇圧したのち、ガス貯蔵器
7に充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常用と非常用とに
兼用できるガス専焼ガスタービン発電装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、都市ガスを燃料とするガスタービ
ンは、発電機からの電力もしくは商用電源によって駆動
されるガス圧縮機で都市ガスを昇圧して用いているが、
ガス圧縮機は、停電時には始動できない。そのため、都
市ガスのみを燃料とするガス専焼ガスタービンを用いた
常用発電装置は、そのままでは非常用に兼用できないの
で、同一建築物内などに常用と非常用との2種の発電装
置を設置する必要があった。これに対し、従来では、都
市ガスを燃料とするレシプロのガス機関を用いた常用の
発電装置に、高圧液化ガスボンベを接続して、停電時に
このガスボンベからガス燃料を供給してガス機関を作動
させることにより、常用・非常用に兼用可能とした発電
装置が提案されている。(特公平8−26818号公報
参照) 。
【0003】ところが、上記発電装置は、非常時に1時
間以上の定格運転が要求されているので、前記ガスボン
ベの容量が相当大きくなる。したがって、この方式をガ
スタービンに使用すると、多量の燃料を必要とすること
から、ガスボンベの容量が極めて大きくなり、実用化は
困難となる。
【0004】他方、近年、都市ガスの導管は、震災時で
も都市ガスの供給が確保できるようになってきている。
これに着目して、本件出願人は、停電を伴う非常時に、
貯蔵した圧縮ガスをガスタービンに供給して発電し、こ
の電力でガス圧縮機を駆動して都市ガスを昇圧し、この
昇圧した都市ガスでガスタービンを駆動するように構成
し、非常時にも使用可能な状態にある都市ガスを使用し
て、保有するガスボンベの個数を少なくした簡略なガス
専焼ガスタービン発電装置を先に提案している(特許第
2940823号)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記提案したガス専焼
ガスタービン発電装置は、非常時に電源がなくても、ガ
ス貯蔵器のガスボンベからの非常用ガス燃料によってガ
スタービンを起動し、起動後にはガスタービンで駆動し
た発電機からの電力によりガス圧縮機を駆動できるの
で、常用のガス燃料(都市ガス)でガスタービンの運転
を継続できる。したがって、震災時にも生き残る都市ガ
ス単独供給系統として評価を受けたガス供給管と組み合
わせることにより、常用・非常用兼用のガス専焼設備を
構築できるとともに、ガスの貯蔵量は、始動時から自家
発電電力によるガス圧縮機の稼働までに必要な少量で済
むという利点がある。
【0006】ところが、上記ガス専焼ガスタービン発電
装置は、その実用化に際して、なお解決しなければなら
ない問題が残存している。すなわち、非常時にガスボン
ベの圧縮ガスが使用された場合には、これを新しいもの
に交換する必要がある。そのため、使用されたガスボン
ベは、ガス貯蔵器から取り出してガス充填場所まで移送
し、ガス充填後に再びガス貯蔵器まで移送して設置しな
ければならない。しかも、ガスボンベは、一般に、地震
時にも転倒しないように架台に交換可能な状態に固定さ
れているとともに、メンテナンス弁を介してガスタービ
ンへのガス供給通路に接続されているので、ガスボンベ
の取り付けおよび取り外しには、面倒な作業を伴う。
【0007】そこで、本発明は、非常時に使用したガス
貯蔵器に、これのガスボンベの取り外しや移送を行うこ
となしに支障なくガスを充填することのできるガス専焼
ガスタービン発電装置を提供することを目的とするもの
でる。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のガス専焼ガスタービン発電装置は、ガス燃
料を使用するガスタービンと、このガスタービンで駆動
される発電機と、外部電源又は前記発電機から電力を受
けて、常用ガス源からのガス燃料を昇圧する電動式の第
1のガス圧縮機と、ガス燃料を貯蔵するガス貯蔵器と、
前記第1のガス圧縮機及びガス貯蔵器から前記ガスター
ビンへのガス燃料の供給通路を開閉する開閉装置と、前
記外部電源の停電を伴う非常時に、前記開閉装置を制御
して前記第1のガス圧縮機から前記ガスタービンへのガ
ス燃料の供給通路を遮断し、前記ガス貯蔵器からのガス
燃料を前記ガスタービンに供給させる第1モード設定手
段と、前記第1のガス圧縮機の運転を監視して前記開閉
装置を制御し、前記ガス貯蔵器から前記ガスタービンへ
のガス燃料の供給を停止し、前記第1のガス圧縮機から
のガス燃料を前記ガスタービンに供給させる第2モード
設定手段と、前記常用ガス源もしくは他のガス源からの
ガス燃料を前記ガス貯蔵器に導入するガス充填通路と、
前記ガス充填通路に設けられて前記ガス燃料を昇圧し前
記ガス貯蔵器に貯蔵させる第2のガス圧縮機とを備えて
いる。前記常用ガス源および他のガス源としては、例え
ば、産業用の都市ガス管および家庭用の都市ガス管をそ
れぞれ使用できる。
【0009】この構成によれば、非常時に電源がなくて
も、ガス貯蔵器からのガス燃料によってガスタービンを
起動し、起動後は、ガスタービンで駆動した発電機から
の電力によりガス圧縮機を駆動できるので、常用のガス
燃料でガスタービンの運転を継続できる。そして、非常
時にガス貯蔵器のガス燃料を使用した場合には、常用ガ
ス源からのガス燃料を第2のガス圧縮機で昇圧させたガ
ス燃料をガス貯蔵器のガスボンベに充填できる。したが
って、ガスボンベには、ガス貯蔵器内に設置された状態
のままで使用分のガスを充填できるとともに、一般にガ
ス圧力の低い都市ガスなどを第2のガス圧縮機によって
昇圧してガスボンベに充填するので、ガスボンベを所定
の圧力になるよう充填できる。第2のガス圧縮機は、例
えば前記外部電源または発電機により駆動される。
【0010】上記発明のガス専焼ガスタービン発電装置
において、前記常用ガス源のガス燃料をガス貯蔵器内に
充填する場合、そのガス充填通路は、前記常用ガス源か
らのガス燃料を前記第1のガス圧縮機に導入するガス導
入通路に設けた導入用開閉弁の上流側で、前記ガス導入
通路に接続されていることが好ましい。これにより、ガ
ス燃料は、常用ガス源からガス充填通路に導かれて、こ
のガス充填通路に設けられた第2のガス圧縮機で昇圧さ
れたのちにガス貯蔵器のガスボンベに充填される。ここ
で、導入用開閉弁は、電気事業法の適用を受ける箇所と
ガス事業法の適用を受ける箇所とを区分する、いわゆる
区分弁となる。導入用開閉弁の下流側の箇所は、電気工
作物であるから、一般に防爆仕様が必要となるが、上流
側の箇所はガス工作物であるから、ある一定の条件さえ
満たせば、防爆仕様が不要である。したがって、ガス充
填通路および第2のガス圧縮機は、防爆仕様とする必要
がないことから、汎用品で比較的安価に構成できる利点
がある。
【0011】また、上記発明のガス専焼ガスタービン発
電装置において、前記第2のガス圧縮機は、前記外部電
源からの電力により駆動されることが好ましい。これに
より、ガス貯蔵器へのガス燃料の充填は、ガスタービン
の運転中、運転休止中にかかわらず、随時行うことがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら詳述する。図1は、本発明
の第1実施形態に係るガス専焼ガスタービン発電装置を
示す系統図であり、本発明の発電装置は、ガスのみを燃
料とするガスタービン1を備えており、常用時には、第
1のガス圧縮機2を駆動して、常用ガス源である都市ガ
ス管3からの都市ガス(ガス燃料)を昇圧し、この昇圧
された都市ガスを中途に開閉装置4が介装された主供給
通路5を経てガスタービン1に供給して、ガスタービン
1を駆動し、このガスタービン1により発電機6を駆動
して発電し、この電力を工場等の各種電力負荷に供給す
るように構成されている。
【0013】他方、非常用としてガス貯蔵器7が設けら
れており、これに貯蔵されたガス燃料が、副供給通路8
を経てガスタービン1に供給されるようになっている。
副供給通路8には、上流側から遮断弁9、減圧弁10、
加温器11、逆止弁12が介装されている。副供給通路
8の下流側は、主供給通路5と共通になっている。
【0014】開閉装置4は、主供給通路5における第1
のガス圧縮機2の下流側に介装された遮断弁13と、遮
断弁13に対し下流側に配置されて副供給通路8からの
ガス燃料が主供給通路5の第1のガス圧縮機2側に流れ
るのを防止する逆止弁14と、副供給通路8における加
温器11の下流側に介装された遮断弁15と、コントロ
ーラ16とを備えている。開閉装置4のコントローラ1
6は、制御装置40により制御されて、前記遮断弁1
3、15を選択的に開閉するものである。前記遮断弁
9、減圧弁10、遮断弁13、遮断弁15は、エア駆動
されるもので、エア源17から高圧エアが供給されてい
る。
【0015】ガスタービン1は、圧縮機18で空気を圧
縮して燃焼器19に導くと共に、主供給通路5又は副供
給通路8を通って供給されるガス燃料を、燃焼器19内
に噴射して燃焼させ、その高温高圧の燃焼ガスのエネル
ギによりタービン20を駆動させる。タービン20は、
圧縮機18を駆動すると共に、減速機21及びカップリ
ング22を介して発電機6を駆動する。
【0016】第1のガス圧縮機2は、電動機23により
コンプレッサ24を駆動して都市ガス管3からの都市ガ
スを昇圧するものであり、電動機23は、ガスタービン
1で駆動される発電機6からの電力により駆動される。
但し、電動機23は、始動時には、商用交流電源のよう
な外部電源25により駆動される。都市ガス管3からの
都市ガスは、遮断弁41が開かれることにより、ガス導
入通路46を介して第1のガス圧縮機2に導入される。
【0017】ガス貯蔵器7は、ガス燃料として、天然ガ
スを圧縮して貯蔵した複数のガスボンベ26を、地震時
にも転倒しないように、架台(図示せず)に交換可能な
状態で固定されたものである。各ガスボンベ26はメン
テナンス用弁27を介して共通の管路28に連結され、
この管路28の出口は供給元弁29を介して副供給通路
8に連結されている。前記管路28には圧力計元弁30
を介して圧力計31が配設されている。
【0018】前記副供給通路8に設けた遮断弁9には、
高圧エアにより作動する調整弁32が接続されている。
遮断弁9は、調整弁32を介して高圧エアが供給される
ことにより開閉して、副供給通路8を遮断する。
【0019】減圧弁10には、コントローラ33が接続
されており、このコントローラ33が、加温器11の下
流側の副供給通路8の圧力を検知する圧力センサ34か
らの圧力検知信号により制御されて、副供給通路8の圧
力が一定になるように調整される。
【0020】加温器11は、大気との間で熱交換させる
多数のフィン(図示せず)を有しており、この加温器1
1の上方には温水を噴射する噴射ノズル35が配設され
ている。この加温器11は、ガス燃料が減圧されて膨張
すると大気温度よりも低温になるので、加温器11より
も下流側のガス燃料系の機器の許容下限温度を考慮し、
汎用機器が使用できるように、冷えたガス燃料を暖める
ためのものである。前記フィンを有する配管中を低温の
ガスが通過すると、大気により当該ガスが暖められる。
ガス貯蔵器7からのガス燃料による運転時間は、通常2
〜3分程度であるから、加温器11に霜がつくおそれは
ないが、長時間使用すると大気中の水分が霜となって前
記フィンに付着して熱交換能力が低下するので、この場
合には、当該配管の上方に設けた噴射ノズル35から温
水を噴射し、霜を溶かして除去する。
【0021】制御装置40は、調整弁32、遮断弁1
3,15,41を制御する弁制御手段36と、第1モー
ド設定手段37と、第2モード設定手段38と、警報装
置39を有している。また、この制御装置40は、前記
圧力計31を監視し、前記ガス貯蔵器7が非常時に直ち
にガス燃料を供給できる状態を維持する。前記制御装置
40による監視は、圧力計元弁30に取り付けた圧力計
31からの圧力信号を取り込み、予め設定されたデータ
と比較して、非常時に必要となるガス圧力以下に低下し
ていると判別した場合に、予め定めたプログラムに従っ
て警報装置39から、例えば、音もしくは光、又はその
両方よりなる警報を発して、ガス貯蔵器7の点検を作業
員などに対し促すものである。
【0022】都市ガス管3からの都市ガスを第1のガス
圧縮機2に導くガス導入通路46における、遮断弁41
の上流側に、第1の導入用開閉弁47が配設されてお
り、ガス導入通路46における第1の導入用開閉弁47
の上流側とガス貯蔵器7における各ガスボンベ26に共
通の管路28との間が、都市ガスを貯蔵器7に導入する
ためのガス充填通路48により接続されている。このガ
ス充填通路48には、上流側から第2のガス圧縮機4
9、逆止弁54および第2の導入用開閉弁51が順次配
設されている。
【0023】第2のガス圧縮機49は、電動機52によ
りコンプレッサ53を駆動して、ガス充填通路48に導
入された都市ガス管3からの都市ガスをガスボンベ26
に貯蔵可能な高い圧力、例えば最大200kgf/m2 の圧力
まで昇圧するものであり、電動機52は、商用交流電源
のような外部電源25により駆動される。なお、第1の
ガス圧縮機2では、都市ガス管3からの都市ガスが、ガ
スタービン1に供給するのに適した圧力、例えば14 k
gf/m2 程度に昇圧される。第1の導入用開閉弁47
は、常用時に都市ガスを遮断弁41を介し第1のガス圧
縮機2に供給できるように常時開弁されている。第2の
導入用開閉弁51は、充填要求に応じて開弁されて、第
2のガス圧縮機49で圧力を高められた都市ガス管3か
らの都市ガスをガス貯蔵器7のガスボンベ26に供給す
る。逆止弁54は、第2の導入用開閉弁51が開弁され
たときに、ガス貯蔵器7に残存する圧縮ガスが第2のガ
ス圧縮機49に流入するのを防止する。
【0024】つぎに、上記ガス専焼ガスタービン発電装
置の動作について説明する。常用時には、始動の際、遮
断弁41を開いて第1のガス圧縮機2に都市ガス管3か
らの都市ガスを供給し、外部電源25からの電力によっ
て第1のガス圧縮機2を駆動して都市ガス管3からの都
市ガスを昇圧し、昇圧した都市ガス管3からの都市ガス
を、開閉装置4の遮断弁13を開弁状態にして、主供給
通路5を介しガスタービン1に供給して駆動し、このガ
スタービン1により発電機6を駆動して発電し、工場等
の電力負荷部及び第1のガス圧縮機2に供給する。
【0025】外部電源25の停電を伴う非常時に、火災
や発煙等が検知されると、消化ポンプなどの防災設備4
3に電力を供給するためにガスタービン1を始動する。
その際、第1モード設定手段37と第2モード設定手段
38により、ガス燃料をガスタービン1に供給する。
【0026】すなわち、第1モード設定手段37は、制
御装置40に停電信号と防災信号の両方が入力されるこ
とにより、制御装置40は、エアーモータのような始動
装置50を駆動して、ガスタービン1を始動させ、つづ
いて、開閉装置4のコントローラ16と副供給通路8の
遮断弁9の調整弁32に制御信号を出力して、遮断弁9
を開弁し、遮断弁13を閉弁し、遮断弁15を開弁す
る。これにより、前記第1のガス圧縮機2からガスター
ビン1へのガス燃料の主供給通路5を遮断し、前記ガス
貯蔵器7からのガス燃料を、副供給通路8を経てガスタ
ービン1に供給させ、ガスタービン1の起動を完了させ
る。
【0027】次に、ガスタービン1の駆動により発電機
6で発電された電力は、制御装置40からの信号で遮断
器45が投入されることにより、第1のガス圧縮機2の
電動機23に供給されて、これを駆動する。このとき、
制御装置40は、遮断弁41を連動して開弁し、第1の
ガス圧縮機2に都市ガスを供給して昇圧させる。
【0028】第2モード設定手段38は、第1のガス圧
縮機2の出口圧力を検知する圧力センサ42からの圧力
検知信号を受けて第1のガス圧縮機2の運転状態を監視
し、第1のガス圧縮機2が定常運転となって出口圧力が
所定値に達したと判別したときに、開閉装置4のコント
ローラ16を制御して、遮断弁13を開弁し、遮断弁1
5を閉弁して、第1のガス圧縮機2からの昇圧された都
市ガスをガスタービン1に供給する。これにより、ガス
タービン1に供給するガス燃料を、貯蔵された圧縮ガス
から都市ガスに切り替えることができ、その後は、ガス
圧縮機2からの都市ガスによってガスタービン1の運転
が継続される。
【0029】こうして、都市ガスを燃料として駆動され
るガスタービン1によって発電機6を駆動して発電し、
この電力を継続的に防災設備43や電力負荷部に供給す
る。したがって、非常時にも、始動時の短時間、例えば
2〜3分間だけ貯蔵ガス燃料でガスタービン1を駆動す
るので、ガス貯蔵器7に貯蔵するガス燃料は少なくて済
む。
【0030】非常時にガス貯蔵器7の貯蔵ガスを使用し
た場合、使用される時間が上述のように2〜3分間程度
であることから、使用ガス量は僅かであるが、ガスボン
ベ26の圧力が下がる。そこで、第2の導入用開閉弁5
1および各メンテナンス用弁27をそれぞれ開弁する。
これにより、都市ガス管3からの都市ガスは、ガス導入
通路46からガス充填通路48に取り出されて第2のガ
ス圧縮機52に導入され、この第2のガス圧縮機49で
所定の圧力まで昇圧されたのちに、ガス充填通路48お
よび管路28を通って各ガスボンベ26に、これが所定
の圧力になるまで充填される。したがって、各ガスボン
ベ26には、ガス貯蔵器7内に設置された状態のままで
非常時に使用分の都市ガスを充填できる。また、一般に
ガス圧力の低い都市ガス管3からの都市ガスは、第2の
ガス圧縮機49によって昇圧されたのちにガスボンベ2
6に充填されるので、ガスボンベ26内を所定の圧力に
維持できる。
【0031】ところで、ガス充填通路48は、ガス導入
通路46に設けた第1の導入用開閉弁47の上流側でガ
ス導入通路46に接続されており、第2の導入用開閉弁
51は、ガス充填通路48におけるガス貯蔵器7の上流
側に設けられている。これら第1および第2の導入用開
閉弁47,51は、電気事業法の適用を受ける箇所とガ
ス事業法の適用を受ける箇所とを区分する、いわゆる区
分弁となっている。すなわち、各導入用開閉弁47,5
1の下流側の箇所は、電気工作物であるから、一般に、
防爆仕様が必要となる。これに対し各導入用開閉弁4
7,51の上流側の箇所、つまりガス充填通路48にお
けるガス導入通路46との接続点から第2の導入用開閉
弁51に至る箇所60は、ガス工作物であるから、通風
の良い場所への設定等の条件を満たせば、防爆仕様が不
要である。したがって、ガス充填通路48および第2の
ガス圧縮機49は、汎用品で構成できる利点がある。
【0032】また、上記のガスボンベ26に対するガス
充填は、ガス貯蔵器7の運用外時に第2の導入用開閉弁
51を開弁し、外部電源25から電動機52に電力供給
して第2のガス圧縮機49を駆動して行われる。なお、
第2のガス圧縮機49は、ガスタービン1の運転休止中
に外部電源3からの電力によって駆動してもよいし、ガ
スタービン1の運転中に、発電機6または外部電源3か
らの電力によって駆動してもよい。
【0033】上記第1実施形態では、常用運転に使用さ
れる常用ガス源である都市ガス管3のガス燃料をガス貯
蔵器7に充填したが、図2に示す第2実施形態では、常
用のガス源3とは別のガス源として、他の都市ガス管6
2を使用し、ガス充填通路を介して第2の圧縮機49で
圧縮したガス燃料をガス貯蔵器7に貯留する。この場
合、例えば、常用のガス源として、比較的高圧の産業用
の都市ガス管3が使用され、他のガス源として、比較的
低圧の家庭用の都市ガス管62が使用される。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明のガス専焼ガスタ
ービン発電装置によれば、非常時に電源がなくても、ガ
ス貯蔵器からのガス燃料によってガスタービンを起動
し、起動後は、ガスタービンで駆動した発電機からの電
力によりガス圧縮機を駆動できるので、常用ガス源から
のガス燃料でガスタービンの運転を継続できる。そし
て、非常時にガス貯蔵器のガスを使用した場合、常用ガ
ス源もしくは他のガス源からのガス燃料を第2のガス圧
縮機で昇圧させたガス燃料を、ガス貯蔵器のガスボンベ
に充填する。したがって、ガスボンベには、ガス貯蔵器
内に設置された状態のままで非常時に使用分のガスを充
填できるとともに、一般にガス圧力の低い都市ガスなど
を第2のガス圧縮機によって昇圧して充填できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るガス専焼ガスター
ビン発電装置を示す系統図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係るガス専焼ガスター
ビン発電装置を示す系統図である。
【符号の説明】 1…ガスタービン、2…第1のガス圧縮機、3…常用ガ
ス源、4…開閉装置、6…発電機、7…ガス貯蔵器、2
5…外部電源、37…第1モード設定手段、38…第2
モード設定手段、40…制御装置、46…ガス導入通
路、47…第1の導入用開閉弁、48,48A…ガス充
填通路、49…第2のガス圧縮機、51…第2の導入用
開閉弁、62…他のガス源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 義幸 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 増田 信之 名古屋市熱田区桜田町19番18号 東邦瓦斯 株式会社内 (72)発明者 岡田 耕治 名古屋市熱田区桜田町19番18号 東邦瓦斯 株式会社内 (72)発明者 浅野 敬之 名古屋市熱田区桜田町19番18号 東邦瓦斯 株式会社内 Fターム(参考) 5H590 AA01 CA08 CA21 CC01 CE02 CE10 EA01 EA07 FA01 FA05 HA06 HA15 KK01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス燃料を使用するガスタービンと、 このガスタービンで駆動される発電機と、 外部電源又は前記発電機から電力を受けて、常用ガス源
    からのガス燃料を昇圧する電動式の第1のガス圧縮機
    と、 ガス燃料を貯蔵するガス貯蔵器と、 前記第1のガス圧縮機及びガス貯蔵器から前記ガスター
    ビンへのガス燃料の供給通路を開閉する開閉装置と、 前記外部電源の停電を伴う非常時に、前記開閉装置を制
    御して前記第1のガス圧縮機から前記ガスタービンへの
    ガス燃料の供給通路を遮断し、前記ガス貯蔵器からのガ
    ス燃料を前記ガスタービンに供給させる第1モード設定
    手段と、 前記第1のガス圧縮機の運転を監視して前記開閉装置を
    制御し、前記ガス貯蔵器から前記ガスタービンへのガス
    燃料の供給を停止し、前記第1のガス圧縮機からのガス
    燃料を前記ガスタービンに供給させる第2モード設定手
    段と、 前記常用ガス源もしくは他のガス源からのガス燃料を前
    記ガス貯蔵器に導入するガス充填通路と、 前記ガス充填通路に設けられて前記ガス燃料を昇圧し前
    記ガス貯蔵器に貯蔵させる第2のガス圧縮機とを備えた
    ガス専焼ガスタービン発電装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ガス充填通路
    は、前記常用ガス源からのガス燃料を前記第1のガス圧
    縮機に導入するガス導入通路に設けた導入用開閉弁の上
    流側で前記ガス導入通路に接続されているガス専焼ガス
    タービン発電装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記第2のガ
    ス圧縮機は、前記外部電源からの電力により駆動される
    ガス専焼ガスタービン発電装置。
JP2000230610A 2000-07-31 2000-07-31 ガス専焼ガスタービン発電装置 Expired - Lifetime JP3623913B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000230610A JP3623913B2 (ja) 2000-07-31 2000-07-31 ガス専焼ガスタービン発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000230610A JP3623913B2 (ja) 2000-07-31 2000-07-31 ガス専焼ガスタービン発電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002047948A true JP2002047948A (ja) 2002-02-15
JP3623913B2 JP3623913B2 (ja) 2005-02-23

Family

ID=18723544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000230610A Expired - Lifetime JP3623913B2 (ja) 2000-07-31 2000-07-31 ガス専焼ガスタービン発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3623913B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008108058A1 (ja) * 2007-03-08 2008-09-12 Kawasaki Plant Systems Kabushiki Kaisha ガスタービン発電システムおよびその運転制御方法
JP2008248875A (ja) * 2007-03-08 2008-10-16 Kawasaki Plant Systems Ltd ガスタービン発電システムおよびその運転制御方法
WO2011094414A3 (en) * 2010-01-27 2012-01-05 Dresser-Rand Company Advanced topologies for offshore power systems
JP2013108410A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Osaka Gas Co Ltd ガスタービン発電システム及びその運転方法
CN103237971A (zh) * 2010-11-30 2013-08-07 西门子公司 用于运行固定式的燃气轮机的方法,用于对燃气轮机的运行进行调节的装置和发电设备
CN106170617A (zh) * 2014-03-31 2016-11-30 西门子公司 用于燃气轮机设备的供气系统的压力调节装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008108058A1 (ja) * 2007-03-08 2008-09-12 Kawasaki Plant Systems Kabushiki Kaisha ガスタービン発電システムおよびその運転制御方法
JP2008248875A (ja) * 2007-03-08 2008-10-16 Kawasaki Plant Systems Ltd ガスタービン発電システムおよびその運転制御方法
WO2011094414A3 (en) * 2010-01-27 2012-01-05 Dresser-Rand Company Advanced topologies for offshore power systems
US20130121846A1 (en) * 2010-01-27 2013-05-16 Dresser-Rand Company Advanced topologies for offshore power systems
US9249787B2 (en) * 2010-01-27 2016-02-02 Dresser-Rand Company Advanced topologies for offshore power systems
CN103237971A (zh) * 2010-11-30 2013-08-07 西门子公司 用于运行固定式的燃气轮机的方法,用于对燃气轮机的运行进行调节的装置和发电设备
JP2013545022A (ja) * 2010-11-30 2013-12-19 シーメンス アクティエンゲゼルシャフト 固定式ガスタービンの動作方法、ガスタービンの動作調節装置、および発電プラント
JP2013108410A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Osaka Gas Co Ltd ガスタービン発電システム及びその運転方法
CN106170617A (zh) * 2014-03-31 2016-11-30 西门子公司 用于燃气轮机设备的供气系统的压力调节装置
EP3105440A1 (de) * 2014-03-31 2016-12-21 Siemens Aktiengesellschaft Druckregelvorrichtung für ein gasversorgungssystem einer gasturbinenanlage
US20170159570A1 (en) * 2014-03-31 2017-06-08 Siemens Aktiengesellschaft Pressure regulating device for a gas supply system of a gas turbine plant
JP2017520704A (ja) * 2014-03-31 2017-07-27 シーメンス アクティエンゲゼルシャフト ガスタービン設備のガス供給系のための圧力調整装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3623913B2 (ja) 2005-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220307424A1 (en) Purging system for turbine fracturing apparatus group, purging method and turbine fracturing apparatus group
CA2175034C (en) Liquefied gas supply system
US6153943A (en) Power conditioning apparatus with energy conversion and storage
US6484490B1 (en) Gas turbine system and method
US5845479A (en) Method for providing emergency reserve power using storage techniques for electrical systems applications
JP4068546B2 (ja) ガスタービン発電設備及びその運用方法
US9383105B2 (en) Compressed air energy storage system having variable generation modes
US20040088987A1 (en) Integrated gas compressor
US8776528B2 (en) Method for operating a gas turbine plant with a compressor station for gaseous fuel
JP5778356B2 (ja) Bog処理設備及びbog処理方法
US7997081B2 (en) Gas delivery system
JP2000100461A5 (ja)
JP2002047948A (ja) ガス専焼ガスタービン発電装置
KR20100101459A (ko) 밀폐식 팽창탱크가 구비된 냉난방 장치 및 그 제어 시스템
JPH05502135A (ja) 燃料電池発電装置
JP2940823B1 (ja) ガス専焼ガスタービン発電装置とそのガス燃料供給方法
CN113039351A (zh) 压缩空气储能发电装置及压缩空气储能发电方法
CN214741684U (zh) 用于涡轮压裂车组的吹扫系统和涡轮压裂车组
JP6431974B2 (ja) 緊急燃料供給システムを有する発電所設備
JPH0861085A (ja) ガスタービン
US20010003247A1 (en) Apparatus and methods of generating electrical power from a reservoir
JP4987973B2 (ja) 天然ガス液化プラント及びその電力供給システム、制御装置、運用方法
JP4863446B2 (ja) 電源システム及びバックアップ電源
JP3559672B2 (ja) 火力発電プラント運転制御装置
US10557411B2 (en) Compressed air energy system

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040903

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20041007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3623913

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081203

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091203

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101203

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111203

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111203

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121203

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121203

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141203

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term