JP2002046286A - インクジェット記録装置用インクカートリッジ - Google Patents

インクジェット記録装置用インクカートリッジ

Info

Publication number
JP2002046286A
JP2002046286A JP2000235190A JP2000235190A JP2002046286A JP 2002046286 A JP2002046286 A JP 2002046286A JP 2000235190 A JP2000235190 A JP 2000235190A JP 2000235190 A JP2000235190 A JP 2000235190A JP 2002046286 A JP2002046286 A JP 2002046286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ink supply
liquid column
ink cartridge
recording head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000235190A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Okubo
勝弘 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000235190A priority Critical patent/JP2002046286A/ja
Publication of JP2002046286A publication Critical patent/JP2002046286A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃等によるノズル開口のメニスカス損傷を
防止できるインクカートリッジを提供すること。 【解決手段】 インク供給針7と多孔質材12との間隙
により形成される液柱の長さLを、液柱の断面積Sとの
比L/Sが1/2以下とし、液柱のイナータンスを可及
的に小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、インク滴を吐出す
る記録ヘッドが設けられたキャリッジに、搭載されてイ
ンク供給針を介して記録ヘッドにインクを供給するイン
クカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】インク滴を吐出する記録ヘッドが設けら
れたキャリッジに搭載されるインクカートリッジは、典
型的には公開平8-132635号公報に見られるように、一側
面に、記録装置側のインク供給針が挿入されるインク供
給口が形成され、対向する開口面を蓋体で封止した容器
として構成され、インクを含浸した多孔質体を高分子樹
脂製の容器に収容して構成されている。そして多孔質体
のインクを確実にインク供給口に排出するため、インク
供給口を容器内に突出させてこの領域の多孔質体を圧縮
状態とするように構成さている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、インク供給
針と多孔質体とがインク液柱により連通することにな
り、記録装置の移動等により衝撃が加わると、この液柱
が衝撃を受けてインク供給針を介して記録ヘッドに圧力
変動を及ぼし、ノズル開口のメニスカスを破壊して、印
刷品質を低下させるという問題がある。本発明は、この
ような問題に鑑みてなされたものであって、その目的と
するところは衝撃等による印字品質の低下を防止するこ
とができるインクカートリッジを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような問題を解決す
るために本発明においては、インクジェット記録ヘッド
に連通するインク供給針とインク供給口を介してインク
貯蔵室のインクを前記記録ヘッドに供給するインクカー
トリッジにおいて、前記インク貯蔵室に少なくとも前記
インク供給口の流出口側を覆うようにインクを負圧状態
で保持する多孔質材が収容され、前記インク供給針と前
記多孔質材との間隙により形成される液柱の長さLを、
前記液柱の断面積Sとの比L/Sが1/2以下となるよ
うに規制されている。
【0005】
【作用】移動等により記録装置に衝撃が加わっても、液
柱の長さLが断面積Sとの比L/Sとの関係で1/2以
下となるように規制されいるため、インク供給針の上部
に存在する液柱のイナータンスが小さく、記録ヘッドに
はほとんど圧力変化を生じさせることがない。
【0006】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を図示
した実施例に基づいて説明する。図1は、本発明のイン
クカートリッジが使用される記録装置の一実施例を示す
ものであって、タイミングベルト1を介して駆動モータ
2に接続されたキャリッジ3には、上面に後述するブラ
ックインクを収容したインクカートリッジと、カラーイ
ンクを収容したカラーインクカートリッジを格納するホ
ルダ4が形成され、また下面には各インクカートリッジ
からインクの供給を受ける記録ヘッド5が設けられてい
る。
【0007】キャリッジ3の上面には、図2に示したよ
うに記録ヘッド5とインク誘導路6を介して連通するイ
ンク供給針7が、フィルター室8を形成するように植設
されている。
【0008】図3は、本発明のインクカートリッジ10
の一実施例を示すものであって、ほぼ直方体として形成
された容器11にインクを含浸させた多孔質体12を収
容し、上部の開口を蓋体13により封止されている。
【0009】容器11の底面には、ホルダ4に装填され
たときインク供給針7に対向する位置にインク供給口1
4が形成され、インク供給針7の先端の直上にはフィル
タ室15を形成できる程度の間隙ΔGが空くように容器
11の内部に突出させて上部にフィルタ16が配置され
ている。
【0010】一方、蓋体13のインク供給口14に対向
する位置にはインク注入口17が、また中央領域側に大
気連通口18が穿設され、裏面側には多孔質体12を押
圧するリブ19、20が形成されている。特にインク供
給口14に対向する位置に形成されたリブ19は、多孔
質体12をフィルタ16に圧接させように他方のリブ2
0よりも長く形成されている。なお、図中符号21は、
インク供給口14に装填されたパッキンを、また22は
封止用フィルムを示す。
【0011】この実施例において、インクカートリッジ
10をキャリッジ3に装填すると、図4に示したように
インク供給針7がフィルム22を貫通してパッキン21
に挿通される。この状態で記録ヘッド5のノズル形成面
をキャッピング手段23により封止して吸引ポンプユニ
ット24を作動させると、インクカートリッジ10のイ
ンクがインク供給針7を介して記録ヘッド5に流れこ
む。
【0012】このようにして記録ヘッド5へのインクの
充填が完了した状態では、インク供給針7と多孔質体1
2とはフィルタ室15に形成された長さΔGの液柱を介
して連通状態を維持しながら、記録ヘッド5で消費され
るインクを記録ヘッド5の負圧で多孔質体12から吸引
して記録ヘッド5に供給する。
【0013】ところで、移動等により記録装置に衝撃が
加わると、カートリッジ10に衝撃が作用する。カート
リッジ10のインクはほとんどが多孔質体12に含浸さ
れていて多孔質体12の毛細管力により保持されるから
圧力変動を生じることはないが、フィルタ室15の液柱
は、衝撃を受けて圧力が大きく変動する。る。
【0014】すなわち、一般的に衝撃による圧力変動Δ
Pは、
【式1】 となる。ただし、Rは、液柱が形成されている流路のイ
ンピーダンスを、C、Mは、それぞれその流路のコンプ
ライアンス、及びイナータンスを、uはインクの体積速
度を表わす。衝撃時は、uの微分値、つまりインクの体
積加速度が発生するから、ΔPが大きくなる。そして圧
力変動ΔPはイナータンスM、つまり液体の密度ρを、
また流路の断面積S、さらに液柱の長さLとすると、 M=ρ・L/S に比例する。したがって、液柱Lに対応する上記間隙Δ
Gを小さく、かつ断面積Sを大きくすることにより、記
録ヘッドに作用する圧力変動ΔPを小さく抑えることが
可能となる。実験によれば、液柱を断面円形のものと等
価とした場合、液柱の長さLがその断面積Sとの比L/
Sが1/2よりも小さく為るように規制すれば、粘性等
の効果も相まって圧力変動をより確実に抑えることがで
き、記録ヘッド5にはほとんど圧力変化が伝搬しない。
【0015】一例を挙げるならば、記録装置を3cmの
高さから落下させると、衝撃値は30乃至40Gとなる
が、給針7の先端とフィルタ16、つまり多孔質体12
との間隙ΔGを1mm程度の制限すると、従来のインク
カートリッジを装着した場合の圧力変動ΔPを1/7程
度に減少させることができる。
【0016】したがって、記録装置の移動前に形成され
ていたノズル開口の健全なメニスカスが破壊を受けるこ
とがなく、記録装置の移動後もクリーニング操作などイ
ンク滴吐出操作を必要とすることなく、印刷を行うこと
ができる。
【0017】ところで、フィルタ16とインク供給針7
との間の液柱の長さΔGは、インクの粘度等にも影響を
受けるものの最大でも1mm程度に制限すると、記録装
置が破損しない程度の衝撃の範囲ならばメニスカスの破
壊を防止できることを確認した。さらには、液柱を形成
するインク誘導路6の長さをできる限り短くすると、上
述の理由との相乗効果で記録装置に作用する衝撃に起因
する印刷不良を確実に防止することができる。
【0018】なお、上述の実施例においては、多孔質材
にインクを収容する形式のインクカートリッジについて
説明したが、図5に示したように記録ヘッドにインクを
排出でき、かつ衝撃によってもインクを保持できる程度
の多孔質部材25を、インク供給口14の上部開口に配
置し、インク室26にインクを直接収容しても同様の作
用を奏することは明らかである。
【0019】
【発明の効果】以上、説明したように本発明において
は、インク貯蔵室に少なくともインク供給口の流出口側
を覆うようにインクを負圧状態で保持する多孔質材が収
容され、インク供給針と多孔質材との間隙により形成さ
れる液柱の長さLを、液柱の断面積Sとの比L/Sが1
/2以下となるように規制されているので、移動等によ
り記録装置に衝撃が加わっても、インク供給針の上部に
存在する液柱のイナータンスが小さく、記録ヘッドにほ
とんど圧力変化を生じさせることがなく、外部からの衝
撃によるノズル開口のメニスカスの損傷を確実に防止す
ることができ、装置の移動後等においてもインク滴吐出
能力回復操作を必要とすることなく高い印刷品質で印字
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の一実施例を、記録機構を中
心として示す図である。
【図2】同上装置におけるキャリッジの一実施例を示す
図である。
【図3】本発明のインクカートリッジの一実施例を示す
断面図である。
【図4】同上インクカートリッジをキャリッジに装着し
た状態を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
3 キャリッジ 4 ホルダ 5 記録ヘッド 6 インク誘導路 7 インク供給針 8 フィルター室 10 インクカートリッジ 11 容器 12 多孔質体 13 蓋体 14 インク供給口 15 フィルタ室 16 フィルタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録ヘッドに連通するイ
    ンク供給針とインク供給口を介してインク貯蔵室のイン
    クを前記記録ヘッドに供給するインクカートリッジにお
    いて、 前記インク貯蔵室に少なくとも前記インク供給口の流出
    口側を覆うようにインクを負圧状態で保持する多孔質材
    が収容され、前記インク供給針と前記多孔質材との間隙
    により形成される液柱の長さLを、前記液柱の断面積S
    との比L/Sが1/2以下となるように規制されている
    インクジェット記録装置用インクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記インク貯蔵室に多孔質材が充填さ
    れ、前記インク供給口に対応する領域が圧縮されている
    請求項1に記載のインクジェット記録装置用インクカー
    トリッジ。
  3. 【請求項3】 前記間隙が1mm以下である請求項1に
    記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
JP2000235190A 2000-08-03 2000-08-03 インクジェット記録装置用インクカートリッジ Withdrawn JP2002046286A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000235190A JP2002046286A (ja) 2000-08-03 2000-08-03 インクジェット記録装置用インクカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000235190A JP2002046286A (ja) 2000-08-03 2000-08-03 インクジェット記録装置用インクカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002046286A true JP2002046286A (ja) 2002-02-12

Family

ID=18727445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000235190A Withdrawn JP2002046286A (ja) 2000-08-03 2000-08-03 インクジェット記録装置用インクカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002046286A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103568571A (zh) * 2012-07-23 2014-02-12 精工爱普生株式会社
WO2014087625A1 (ja) * 2012-12-07 2014-06-12 セイコーエプソン株式会社 端子ユニット、インク供給ユニット及びアダプター

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103568571A (zh) * 2012-07-23 2014-02-12 精工爱普生株式会社
WO2014087625A1 (ja) * 2012-12-07 2014-06-12 セイコーエプソン株式会社 端子ユニット、インク供給ユニット及びアダプター
JP2014113725A (ja) * 2012-12-07 2014-06-26 Seiko Epson Corp 端子ユニット、インク供給ユニット及びアダプター
US9393797B2 (en) 2012-12-07 2016-07-19 Seiko Epson Corporation Terminal unit, ink supply unit, and adapter
RU2638627C2 (ru) * 2012-12-07 2017-12-14 Сейко Эпсон Корпорейшн Блок контактных выводов, блок подачи чернил и адаптер

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7077514B2 (en) Liquid container, liquid using apparatus, printing apparatus, and ink jet cartridge
US4785314A (en) Internally pressure-regulated ink supply
EP1092546B1 (en) Ink cartridge for ink-jet printing apparatus
US5790158A (en) Ink-jet recording apparatus and ink tank cartridge therefor
EP1886821B1 (en) Liquid injecting method and liquid container
EP1022144B1 (en) Ink tank and ink supply device for use in ink jet printer
US6491370B2 (en) Ink jet recording apparatus
JP2002029065A (ja) インクジェット式記録装置
JPH10250098A (ja) インク供給装置及びインク充填方法
JP2005288767A (ja) 液体噴射装置
JP2003094681A (ja) インクジェット印刷機
JP4155303B2 (ja) インクカートリッジおよびインクジェットプリンタ
JP4461728B2 (ja) インクジェット記録装置及びインク供給装置
JP2002046286A (ja) インクジェット記録装置用インクカートリッジ
JPH11115212A (ja) インクジェット式記録装置
JP2003127400A (ja) インクジェット式記録装置
JP3613307B2 (ja) インクジェット式記録装置のインク供給路の気泡排除方法、及びこれに適したインクジェット式記録装置
JP4915515B2 (ja) 液体噴射装置
JP2001018419A (ja) インクジェット式記録装置
JP2018012256A (ja) 液体噴射装置
JP3606318B2 (ja) インクジェット記録装置用インク供給機構
JPH1120182A (ja) インクカートリッジ
JP3467734B2 (ja) インクジェットプリンタ用インクタンク
JP2006103056A (ja) 記録装置とインク供給方法
JP2002036580A (ja) インクジェット記録装置、及びインクカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071106