JP2002046001A - 微細溝加工方法および微細溝加工装置 - Google Patents

微細溝加工方法および微細溝加工装置

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JP2002046001A
JP2002046001A JP2000238245A JP2000238245A JP2002046001A JP 2002046001 A JP2002046001 A JP 2002046001A JP 2000238245 A JP2000238245 A JP 2000238245A JP 2000238245 A JP2000238245 A JP 2000238245A JP 2002046001 A JP2002046001 A JP 2002046001A
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Masahiro Komata
又 正 博 小
Tatsuomi Nakayama
山 達 臣 中
Minoru Ota
田 稔 太
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラクションドライブ式変速機の転動体に溝
加工を施すに際して、トラクション伝達良好なトラクシ
ョン面を安価に形成する。 【解決手段】 先端の刃先3aから基端側にかけての幅
寸法wが一定でかつその幅寸法wを微細溝WCの溝幅W
wと等しく設定した切削有効部分3を有する工具2と、
この工具2を支持しかつ工具2の切り込み方向の突き出
し量sを調整する突き出し量調整機構4を具備したホル
ダ5を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば、トラクシ
ョンドライブ式変速機の転動体の表面としての外周面に
円周方向に沿って10〜400μmの幅を有する微細溝を形成
する際に利用される微細溝加工方法および微細溝加工装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、上記したトラクションド
ライブ式変速機の転動体にあっては、将来の環境への負
荷の低減を考慮して、より一層の燃費の向上を図るため
に車両重量を軽くする必要があり、これを実現するうえ
で、ユニットサイズを小型化したり、あるいは、同じサ
イズのユニットとした場合には動力伝達能力を大きくし
たりする必要がある。
【0003】この必要性に対する解析結果によれば、転
動体の動力を伝達するトラクション面(外周面)に関し
て、 表面粗さ計により測定される断面曲線(フィルター
を通していないもの)を凹部(溝)と凸部(山)とが交
互に等間隔に配列される形状とする 断面曲線の中心線(断面曲線を長さ方向に積分した
平均的な高さに引かれる線)よりも上に位置する部分の
凸部を台形形状,角が丸みを帯びた台形形状,楕円弧状
(正弦波状)および頂点が丸みを帯びた三角形状のうち
のいずれかの形状とする 断面曲線の凸部頂上から凹部底までの深さを0.5
〜1.5μmとする さらに好ましくは、表面粗さ計にて測定される断面
曲線を上記中心線で切ったときに、全体に対する凹部の
割合が20〜60%(中心線で切られる凹部の長さを分
母とし、中心線で切られる凸部の長さを分子とした比
が、4から0.6)とする ことにより、より大きなトラクション伝達が可能である
ことが確かめられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来にあっ
ては、工具先端に向かって幅の小さくなる工具形状、例
えば、図8(a)に示すように、切り込み方向(図8(a)
白抜き矢印方向)に対して左右に45度開いた稜線51,5
1の先端に微小円弧部52を有する形状の工具50しか
存在しなかったため、図8(b)に示すように、この工具
50を送り方向(図8(b)白抜き矢印方向)に移動させて
転動体Waのトラクション面Wbを上記した断面曲線が
得られるように旋削しようとしても、工具50が摩耗す
るにつれて溝断面積(溝幅)が変化してしまうことか
ら、溝断面形状が変化してしまい、その結果、トラクシ
ョン伝達が良好な断面曲線を有する転動体Waを得るこ
とができないという問題があった。
【0005】また、一般的な溝加工用工具においても、
上記した断面曲線が得られるように転動体Waのトラク
ション面Wbを旋削することは困難であり、これらの問
題を解決することが従来の課題であった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題に着目し
てなされたもので、例えば、トラクションドライブ式変
速機の転動体に溝加工を施すに際して、トラクション伝
達良好なトラクション面を安価に形成することができる
微細溝加工方法および微細溝加工装置を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る微細溝加工方法は、10〜400μmの幅を有する微細溝を
形成するに際して、先端の刃先から基端側にかけての幅
寸法が一定でかつその幅寸法を微細溝の溝幅と等しく設
定した切削有効部分を有する工具を切り込み方向に移動
可能に支持し、この工具による所定切り込み量の切削を
行うと共に、工具の切削有効部分の刃先が摩耗した段階
において刃先の摩耗量に応じて工具の切り込み量を調整
して切削を行う構成としており、この微細溝加工方法の
構成を従来の課題を解決するための手段としている。
【0008】本発明の請求項2に係わる微細溝加工装置
は、10〜400μmの幅を有する微細溝の加工装置であっ
て、先端の刃先から基端側にかけての幅寸法が一定でか
つその幅寸法を微細溝の溝幅と等しく設定した切削有効
部分を有する工具と、この工具を支持しかつ工具の切り
込み方向の突き出し量を調整する突き出し量調整機構を
具備したホルダを備えている構成としており、この微細
溝加工装置の構成を従来の課題を解決するための手段と
している。
【0009】本発明の請求項3に係わる微細溝加工装置
において、工具は、軸回りに回転させたワークの表面に
円周方向に沿って微細溝を形成する旋削工具およびワー
ク回りに回転してワークの表面に円周方向に沿って微細
溝を形成する切削工具のいずれかである構成としてい
る。
【0010】ここで、ワークの表面には、ワークの外周
面を含むほか、ワークが円筒状をなしている場合には、
ワークの内周面も含むものとする。
【0011】本発明の請求項4に係わる微細溝加工装置
において、ワークに切り込む工具の切削有効部分の刃先
は、切り込み方向に対して傾斜していると共に、傾斜す
る刃先が工具送り方向に向いている構成とし、本発明の
請求項5に係わる微細溝加工装置は、傾斜する刃先の傾
斜角度をワークに切り込む方向に対して59°〜89.
6°とした構成とし、本発明の請求項6に係わる微細溝
加工装置は、工具の傾斜する刃先の傾斜部分の範囲が切
り込み量以下である構成としている。
【0012】本発明の請求項7に係わる微細溝加工装置
において、工具の切削有効部分は全て同じ材質からなっ
ている構成としている。
【0013】この場合、熱処理を施した軸受鋼に対し
て、図7(a)に示すように、多結晶CBN工具(P-CB
N工具)1Aによる旋削試験を行い、この時の工具先端の
摩耗した部位の角度θを求めたところ、図7(b)に示す
ように、0.4°〜31°であった。この摩耗したまま
の状態で更に切削を行うと、図7(c)に示すように、ほ
ぼ同じ角度θで定常的な摩耗が進行していくことが判
り、これに基づいて本発明の請求項5に係わる微細溝加
工装置では、傾斜する刃先の傾斜角度をワークに切り込
む方向に対して59°〜89.6°に規定した。
【0014】つまり、当初より工具の刃先の傾斜角度を
ワークに切り込む方向に対して59°〜89.6°とす
ることで、加工した微細溝の断面形状をほぼ同じ形とす
ることができる。
【0015】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる微細溝加工方
法では、例えば、トラクションドライブ式変速機の転動
体に10〜400μmの微細溝を形成するに際して、先端の刃
先から基端側にかけての幅寸法が一定でかつその幅寸法
を微細溝の溝幅と等しく設定した切削有効部分を有する
工具の切り込み量を必要最小限に設定して微細溝加工を
施すと、工具に摩耗が生じた場合には、その摩耗量に応
じた分だけ工具の切り込み量を適切に調整すれば、わず
かな溝断面形状の変化に留め得ることとなり、この際、
工具の切削有効部分のほぼ全てを安定して使用すること
ができるので、トラクション伝達の良好な表面が安価に
得られることとなる。
【0016】本発明の請求項2に係わる微細溝加工装置
では、上記した構成としているので、例えば、トラクシ
ョンドライブ式変速機の転動体に10〜400μmの微細溝を
形成するに際して、ホルダに、先端の刃先から基端側に
かけての幅寸法が一定でかつその幅寸法を微細溝の溝幅
と等しく設定した切削有効部分を有する工具を取付けた
後、ホルダの突き出し量調整機構により工具の所定切り
込み量に合せて突き出し量を必要最小限に設定し、この
状態で転動体に対して微細溝加工を施すと、工具は加工
時に受ける力に対してより大きな力をもってホルダに支
持され、工具に摩耗が生じた場合には、ホルダの突き出
し量調整機構によって工具の摩耗量に応じた分だけホル
ダからの工具の突き出し量を適切に調整すれば、わずか
な溝断面形状の変化に留め得ることとなり、この際、工
具の切削有効部分のほぼ全てを安定して使用することが
できるので、トラクション伝達の良好な表面が安価に得
られることとなる。
【0017】本発明の請求項3に係わる微細溝加工装置
において、上記した構成としているので、回転するワー
クに工具を切り込ませて微細溝を加工する旋削加工およ
び工具を回転させてワークに切り込ませて微細溝を加工
する切削加工のいずれの加工にも適用し得ることとな
り、すなわち、比較的安価である反面工具摩耗による断
面形状の変化が激しい加工に適用し得ることとなる。
【0018】本発明の請求項4および5に係わる微細溝
加工装置では、旋削加工を行いつつ工具をワークの回転
軸に水平な方向へ送ることで連続螺旋状の微細溝を形成
するに際して、上記した構成としているので、微細溝加
工固有の摩耗による断面形状変化を最小限に抑制し得る
こととなる。
【0019】本発明の請求項6に係わる微細溝加工装置
では、工具の刃先の送り方向に傾斜した部分を切り込み
量以下の範囲としたことで、刃先に比較的均一な工具摩
耗を生じさせ得ることとなり、形成された微細溝の断面
形状の変化が最小限となり、本発明の請求項7に係わる
微細溝加工装置では、工具先端に配置した切削有効部分
をすべて同じ材質としたことにより、加工により生じる
摩耗が比較的均一になり、この場合も、形成された微細
溝の断面形状の変化が最小限になる。
【0020】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わる微細溝加工方
法において、上記した構成としているので、例えば、ト
ラクションドライブ式変速機の転動体に10〜400μmの微
細溝を形成するに際して、トラクション伝達良好なトラ
クション面を安価に形成することが可能であるという非
常に優れた効果がもたらされる。
【0021】本発明の請求項2に係わる微細溝加工装置
において、上記した構成としたから、例えば、トラクシ
ョンドライブ式変速機の転動体に10〜400μmの微細溝を
形成するのに採用した場合には、トラクション伝達が良
好なトラクション面を安価に形成することが可能である
という非常に優れた効果がもたらされる。
【0022】本発明の請求項3に係わる微細溝加工装置
において、上記した構成としているので、比較的安価で
ある反面工具摩耗による断面形状の変化が激しい加工に
も適用することができ、本発明の請求項4および5に係
わる微細溝加工装置では、上記した構成としたため、旋
削加工を行いつつ工具をワークの回転軸に水平な方向へ
送って連続螺旋状の微細溝を形成する場合、微細溝加工
固有の摩耗による断面形状変化を最小限に抑制すること
が可能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
【0023】本発明の請求項6に係わる微細溝加工装置
では、上記した構成としているので、刃先に比較的均一
な工具摩耗を生じさせることができ、その結果、微細溝
の断面形状の変化を最小限に抑えることが可能であり、
本発明の請求項7に係わる微細溝加工装置では、工具先
端に配置した切削有効部分をすべて同じ材質としたこと
により、加工により生じる摩耗を比較的均一にすること
ができ、この場合も、形成された微細溝の断面形状の変
化を最小限に抑えることが可能であるという非常に優れ
た効果がもたらされる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0025】図1および図2は本発明に係わる微細溝加
工装置の一実施例を示している。
【0026】図1に示すように、この微細溝加工装置1
は、先端の刃先3aから基端側にかけての幅寸法wが一
定でかつその幅寸法wを微細溝WCの溝幅Wwと等しく
設定した切削有効部分3を有する工具2と、この工具2
を支持しかつ工具2の切り込み方向(図1(a)矢印方向)
の突き出し量sを調整する突き出し量調整機構4を具備
したホルダ5を備えており、ホルダ5の突き出し量調整
機構4は、工具2の基端に位置する2個のテーパブロッ
ク6,6の一方をねじ7で押し込んで切削有効部分3を
ホルダ5から押し出すようになすことにより、切削有効
部分3の突き出し量を調整するようにしている。
【0027】この場合、工具2の形状は、図2に示すよ
うに、微細溝加工で動力を伝達するトラクション面(表
面)WBでトラクション係数が向上するとされる溝形状
幅Wwおよび溝形状に合せて選択される。
【0028】ここで、刃先3aの幅を20〜150μm
とした工具2を用いて旋削加工により転動体(ワーク)W
Aのトラクション面WBに溝幅Wwの微細溝WCを形成
するにあたっては、まず、転動体WAの材質や硬度によ
り最適な工具材種を選択し、例えば軸受鋼に熱処理を施
してHRC硬度で60のような場合には、切削有効部分
3を全て多結晶CBN焼結体からなるものとする。
【0029】次いで、ホルダ5に、先端の刃先3aから
基端側にかけての幅寸法wが一定でかつその幅寸法wを
微細溝WCの溝幅Wwと等しく設定した切削有効部分3
を有する工具2を取付けた後、ホルダ5の突き出し量調
整機構4のねじ7の操作により工具2の所定切り込み量
Dに合せて突き出し量sを必要最小限に設定し、この状
態で転動体WAに対して微細溝加工を施すと、工具2は
加工時に受ける力に対してより大きな力をもってホルダ
5に支持され、工具2に摩耗が生じた場合には、ホルダ
5の突き出し量調整機構4によって工具2の摩耗量に応
じた分だけホルダ5からの工具2の突き出し量sを適切
に調整すれば、わずかな溝断面形状の変化に留め得るこ
ととなり、この際、工具2の切削有効部分3のほぼ全て
を安定して使用することができるので、トラクション伝
達の良好な表面が安価に得られることとなる。
【0030】なお、本実施例では、ねじ7を手動操作す
る突き出し量調整機構4を採用しているので、工具2の
突き出し量sの調整は、旋削加工を行なっていない時に
行うものとする。
【0031】図3は本発明に係わる微細溝加工装置の他
の実施例を示している。
【0032】図3に示す微細溝加工装置11は、ホルダ
15の突き出し量調整機構14に例えばピエゾ素子16
を用いることで、旋削加工中においても電気信号を付与
することにより、工具2の突き出し量sの調整を行うこ
とができるようにしており、他の構成は先の実施例にお
ける微細溝加工装置1と同じである。
【0033】したがって、この微細溝加工装置11で
は、突き出し量調整機構14にピエゾ素子16を用いた
ことにより、工具2の摩耗が激しい場合や転動体WAの
切削距離が長く、加工終了までの間に工具2の摩耗が大
きくなり、初期の切り込み量が維持できない場合など
に、切削加工途中であっても常に工具2の突き出し量s
を一定とすることができることとなり、その結果、切り
込み量が小さくなることなく、安定した加工を行うこと
ができる。
【0034】図4は本発明に係わる微細溝加工装置のさ
らに他の実施例を示している。
【0035】図4に示す微細溝加工装置21は、第1実
施例における微細溝加工装置1の工具2において、工具
2を送る方向(図示白抜き矢印方向)に刃先23aを傾斜
させた構成をなすものである。傾斜する刃先23aは工
具22の切り込み方向(図示上下方向)に対しα(59°
〜89.6°)の角度を持っている。また、刃先23a
の傾斜部分の切り込み方向における範囲Sは、工具22
の切り込み量Dに対し、D≧Sの関係に有る。
【0036】この微細溝加工装置21によって、旋削加
工により転動体WAのトラクション面WBに溝幅Wwの
微細溝WCを形成するに際して、図5に示すように、工
具22を転動体WAの回転軸Lに平行に送ると、連続し
た螺旋状の微細溝WC1が形成される。こ のとき、工
具22の刃先23aは、上述したように、当初から転動
体WAに切り込む方向に対して59°〜89.6°傾斜
させてあるので、従来と比較して、溝断面形状の変化を
最小限に抑え得ることとなり、しかも、工具22の摩耗
に応じて突き出し量sを調整する機構4を有する工具ホ
ルダ5を用いるため、工具22の摩耗に応じた切り込み
量の調整も可能であり、微細溝断面積の変化を最小限に
抑えつつ、安定した加工がなされることとなる。
【0037】これは、図6に示すように、環状の微細溝
WC2を複数設ける場合においても同様である。
【0038】本発明に係わる微細溝加工方法および微細
溝加工装置の詳細な構成は、上記した実施例に限定され
るものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる微細溝加工装置の一実施例を簡
略的に示す正面方向からの断面説明図(a)および側面方
向からの断面説明図(b)である。
【図2】図1における微細溝幅および形状を決定する際
の定義づけとなる断面説明図(a),(b)である。
【図3】本発明に係わる微細溝加工装置の他の実施例を
簡略的に示す側面方向からの断面説明図である。
【図4】本発明に係わる微細溝加工装置のさらに他の実
施例を簡略的に示す正面方向からの断面説明図である。
【図5】図4における微細溝加工装置により転動体の外
周面に螺旋状微細溝を形成する状況を示す動作説明図で
ある。
【図6】図4における微細溝加工装置により転動体の外
周面に環状の微細溝を複数形成する状況を示す動作説明
図である。
【図7】本発明の請求項5に係わる微細溝加工装置にお
いてワークに切り込む方向に対する刃先の傾斜角度を決
定するための摩耗状況説明図(a),摩耗部の傾斜角度説
明図(b) および刃先の定常摩耗状況説明図(c)であ
る。
【図8】従来における微細溝加工装置を簡略的に示す正
面方向からの断面説明図(a)および側面方向からの断面
説明図(b)である。
【符号の説明】
1,11,21 微細溝加工装置 2,22 工具 3,23 切削有効部分 3a,23a 刃先 4,14 突き出し量調整機構 5,15 ホルダ D 切り込み量 L 回転軸 S 刃先の傾斜部分の範囲 WA 転動体(ワーク) WB トラクション面(表面) WC,WC1,WC2 微細溝 Ww 微細溝の溝幅 s 工具の突き出し量 w 切削有効部分の幅寸法 α 傾斜する刃先の傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太 田 稔 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3C045 CA30 DA03 3C046 KK01 PP03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 10〜400μmの幅を有する微細溝を形成す
    るに際して、先端の刃先から基端側にかけての幅寸法が
    一定でかつその幅寸法を微細溝の溝幅と等しく設定した
    切削有効部分を有する工具を切り込み方向に移動可能に
    支持し、この工具による所定切り込み量の切削を行うと
    共に、工具の切削有効部分の刃先が摩耗した段階におい
    て刃先の摩耗量に応じて工具の切り込み量を調整して切
    削を行うことを特徴とする微細溝加工方法。
  2. 【請求項2】 10〜400μmの幅を有する微細溝の加工装
    置であって、先端の刃先から基端側にかけての幅寸法が
    一定でかつその幅寸法を微細溝の溝幅と等しく設定した
    切削有効部分を有する工具と、この工具を支持しかつ工
    具の切り込み方向の突き出し量を調整する突き出し量調
    整機構を具備したホルダを備えていることを特徴とする
    微細溝加工装置。
  3. 【請求項3】 工具は、軸回りに回転させたワークの表
    面に円周方向に沿って微細溝を形成する旋削工具および
    ワーク回りに回転してワークの表面に円周方向に沿って
    微細溝を形成する切削工具のいずれかである請求項2記
    載の微細溝加工装置。
  4. 【請求項4】 ワークに切り込む工具の切削有効部分の
    刃先は、切り込み方向に対して傾斜していると共に、傾
    斜する刃先が工具送り方向に向いている請求項2または
    3に記載の微細溝加工装置。
  5. 【請求項5】 傾斜する刃先の傾斜角度をワークに切り
    込む方向に対して59°〜89.6°とした請求項4に
    記載の微細溝加工装置。
  6. 【請求項6】 工具の傾斜する刃先の傾斜部分の範囲が
    切り込み量以下である請求項4または5に記載の微細溝
    加工装置。
  7. 【請求項7】 工具の切削有効部分は全て同じ材質から
    なっている請求項2〜6のいずれかに記載の微細溝加工
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016198871A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 新日鐵住金株式会社 金属管管端部の旋削加工方法及び金属管の製造方法
CN111112690A (zh) * 2019-12-30 2020-05-08 国营第六一六厂 一种精密倾斜角度可调微细计量孔加工夹具

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