JP2002045477A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002045477A
JP2002045477A JP2000234894A JP2000234894A JP2002045477A JP 2002045477 A JP2002045477 A JP 2002045477A JP 2000234894 A JP2000234894 A JP 2000234894A JP 2000234894 A JP2000234894 A JP 2000234894A JP 2002045477 A JP2002045477 A JP 2002045477A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源断が発生しても、遊技者に不利益がもた
らされることを防止することができるとともに、遊技者
にとっての利便性を向上させる。 【解決手段】 遊技状態復旧処理時において、バックア
ップRAMの格納情報により大当り制御状態または始動
入賞記憶がある状態に復旧することが確認された場合に
は、図柄表示手段に向けて復旧待機画面表示のコマンド
を送出し、待機状態とする。その待機状態において、遊
技者に対して復旧時の制御状態を報知する。そして、遊
技者の遊技開始の意思にもとづいて出力される待機解除
信号を受信すると、遊技状態を復帰する。従って、遊技
者は、復旧前に制御状態を把握でき、復旧したあとすぐ
に対応することができる。よって、遊技者にとっての利
便性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者の操作に応
じて遊技が行われるパチンコ遊技機やコイン遊技機等の
遊技機に関し、特に、遊技盤における遊技領域において
遊技者の操作に応じて遊技が行われる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機として、遊技球などの遊技媒体を
発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けら
れている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞する
と、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。
さらに、表示状態が変化可能な可変表示部が設けられ、
可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表
示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与える
ように構成されたものがある。
【0003】特別図柄を表示する可変表示部の表示結果
があらかじめ定められた特定の表示態様の組合せとなる
ことを、通常、「大当り」という。なお、遊技価値と
は、遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状
態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態にな
ることや、遊技者にとって有利な状態となるための権利
を発生させたりすることである。
【0004】大当りが発生すると、例えば、大入賞口が
所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に
移行する。そして、各開放期間において、所定個(例え
ば10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成
する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例え
ば16ラウンド)に固定されている。なお、各開放につ
いて開放時間(例えば29.5秒)が決められ、入賞数
が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口
は閉成する。また、大入賞口が閉成した時点で所定の条
件(例えば、大入賞口内に設けられているVゾーンへの
入賞)が成立していない場合には、大当り遊技状態は終
了する。
【0005】また、「大当り」の組合せ以外の表示態様
の組合せのうち、複数の可変表示部の表示結果のうちの
一部が未だに導出表示されていない段階において、既に
表示結果が導出表示されている可変表示部の表示態様が
特定の表示態様の組合せとなる表示条件を満たしている
状態を「リーチ」という。そして、可変表示部に可変表
示される識別情報の表示結果が「リーチ」となる条件を
満たさない場合には「はずれ」となり、可変表示状態は
終了する。遊技者は、大当りをいかにして発生させるか
を楽しみつつ遊技を行う。
【0006】そして、遊技球が遊技盤に設けられている
入賞口に遊技球が入賞すると、あらかじめ決められてい
る個数の賞球払出が行われる。遊技の進行は主基板に搭
載された遊技制御手段によって制御されるので、入賞に
もとづく賞球個数は、遊技制御手段によって決定され、
賞球制御基板に送信される。なお、以下、遊技制御手段
およびその他の制御手段を、それぞれ電気部品制御手段
と呼ぶことがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、遊技機
には、遊技制御手段を初めとする種々の電気部品制御手
段が搭載されている。一般に、各電気部品制御手段はマ
イクロコンピュータで構成される。すなわち、ROM等
にプログラムが格納され、制御上一時的に発生するデー
タや制御進行に伴って変化するデータがRAMに格納さ
れる。すると、遊技機に停電等による電源断状態(電源
の供給が停止されている状態)となると、RAM内のデ
ータは失われてしまう。よって、停電等からの復旧時に
は、最初の状態(例えば、遊技店においてその日最初に
遊技機に電源投入されたときの状態)に戻さざるを得な
いので、遊技者に不利益がもたらされる可能性がある。
例えば、大当たり遊技中において電源断が発生(ここで
は電源の供給が断たれた状態となったことを意味する
が、以下の説明において電源の供給が断たれるおそれの
ある状態となったことを意味する場合もあり、これらの
両方を意味する場合もある)し遊技機が最初の状態に戻
ってしまうのでは、遊技者は大当たりの発生にもとづく
利益を享受することができなくなってしまう。
【0008】そのような事態を回避するには、停電等の
不測の電源断に備えて、電源の供給が停止する前に、必
要なデータを電源バックアップRAMに保存し、電源が
復旧したときに保存されていたデータを復元して遊技を
再開させればよい。しかし、そのような制御を行うこと
によって、遊技者を困惑させてしまい、その結果遊技者
に不利益を与えてしまうことがある。例えば、停電が生
じて遊技が中断されたあとに電源が復旧して遊技が再開
されたときに、遊技者が再開時の遊技状態を把握するこ
とができずに困惑してしまうことが考えられ、例えば右
打(遊技領域における右側の領域に向けて遊技球を発射
させること)すべき場面であることに気付かなかった場
合などについては、遊技球を無駄に発射したことになる
だけでなく、場合によっては所定期間が経過して発生し
ていた権利を失ってしまうおそれがあるため、遊技者が
不利益を被ることとなってしまう。
【0009】そこで、本発明は、電源の供給が停止され
た場合であっても、遊技者に不利益がもたらされること
を防止することができるとともに、遊技者にとっての利
便性を向上させることもできる遊技機を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
所定の遊技を行うことが可能な遊技機であって、遊技機
に設けられた電気部品を制御するための電気部品制御マ
イクロコンピュータを搭載した電気部品制御基板と、電
気部品制御マイクロコンピュータが制御を行う際に発生
する変動データを記憶する変動データ記憶手段(例え
ば、RAM)と、電源供給停止時から少なくとも所定期
間は電源供給停止(電源の供給が断たれた状態)直前の
変動データ記憶手段の最終記憶内容の保持が可能な記憶
内容保持手段と、電源供給が開始されたときに変動デー
タ記憶手段に最終記憶内容が保持されていた場合に記憶
内容にもとづいて電気部品の制御を復旧させることが可
能な制御復旧手段とを備え、最終記憶内容によって制御
を復旧する際に、復旧する制御状態の報知(例えば、画
面表示による報知、ランプの点灯や点滅などによる報
知、音による報知など)を行うことが可能な復旧状態報
知手段を有することを特徴とするものである。
【0011】復旧状態報知手段は、最終記憶内容(例え
ば、大当り制御状態を示す内容、始動入賞記憶があるこ
とを示す内容など)を参照して、復旧する制御状態の報
知を行うか否かを判断することが可能な構成としてもよ
い。
【0012】所定の遊技の結果が特定の態様となったこ
とを条件として遊技者に有利な特定遊技状態に制御する
ことが可能な遊技制御手段を備え、復旧状態報知手段
は、最終記憶内容が少なくとも特定遊技状態を示す内容
である場合に、復旧する制御状態の報知を行う構成とす
るのが好ましい。
【0013】所定の入賞があったことに応じて始動検出
を行う始動検出手段を備え、1の始動検出に応じて、遊
技者に有利な遊技状態とするか否かを決めるための所定
の遊技が開始され、始動検出数は所定数保留可能であ
り、復旧状態報知手段は、最終記憶内容が少なくとも始
動検出数が保留されていることを示す内容である場合
に、復旧する制御状態の報知を行う構成とするのが好ま
しい。
【0014】制御復旧手段による制御の復旧の開始を保
留することが可能な復旧開始保留手段を備え、復旧状態
報知手段は、復旧開始保留手段によって復旧の開始が保
留されている間に、復旧状態の報知を行う構成とするの
が好ましい。
【0015】復旧開始保留手段は、復旧開始を許可する
復旧開始信号(例えば、タッチスイッチ5aの出力信
号、発射球検出スイッチ7aの出力信号など)が入力さ
れた場合に、復旧開始の保留を解除することが可能な構
成とするのが好ましい。
【0016】復旧状態の報知は、復旧する制御状態が、
所定の遊技の結果が特定の態様となったことを条件とし
て制御される遊技者に有利な特定遊技状態であるか否か
を示す報知を含むとしてもよい。
【0017】また、復旧状態の報知は、復旧する制御状
態が、所定の遊技の結果が特定の態様となったことを条
件として制御される遊技者に有利な特定遊技状態である
場合における、特定遊技状態中の継続回数を示す報知を
含むとしてもよい。この場合、例えば、大当り遊技中に
おける復旧時のラウンド数が報知される。
【0018】さらに、復旧状態の報知は、復旧する制御
状態が、所定の遊技の結果が特定の態様となったことを
条件として制御される遊技者に有利な特定遊技状態であ
る場合における、特定遊技状態中の入賞状況を示す報知
を含むとしてもよい。この場合、例えば、大当り遊技中
におけるラウンドの復旧時のカウント数が報知される。
【0019】遊技の進行により所定の入賞があったこと
に応じて始動検出を行う始動検出手段を備え、1の始動
検出に応じて、遊技者に有利な遊技状態とするか否かを
決めるための所定の遊技が開始され、始動検出数は所定
数保留可能であり、復旧状態報知手段が、少なくとも最
終記憶内容が始動検出数が保留されていることを示す内
容である場合に、始動検出数を示す報知を行うことを特
徴とするようにしてもよい。
【0020】復旧状態の報知は、所定の遊技結果によっ
て与えられる所定の権利の発生状態を示す報知を含むと
してもよい。この場合、例えば、始動入賞にもとづいて
可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わ
せになると開放する所定の電動役物への入賞があると所
定の権利が発生または継続する第3種パチンコ遊技機に
適用した場合に、所定の権利が発生しているか、残りの
継続回数は何回かなどの情報を報知する。また、例えば
第3種パチンコ遊技機において、権利発生中には遊技領
域の右側に向けて球を打つとされている場合に、復旧後
の遊技方法として遊技球の打ち方(右打すること)を報
知するようにしてもよい。
【0021】復旧状態の報知は、例えば図柄表示器9な
どの遊技者に対する所定の報知を行うための表示器によ
って行われる構成としてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチン
コ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチン
コ遊技機1を正面からみた正面図である。なお、ここで
は、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発
明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機等
であってもよい。また、画像式の遊技機やスロット機に
適用することもできる。
【0023】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠
2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の
下部には、打球供給皿3からあふれた景品球を貯留する
余剰球受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作
ノブ)5が設けられている。なお、打球操作ハンドル5
には、遊技者が打球操作ハンドル5に触れているか否か
を感知することが可能なタッチスイッチ5aが設けられ
ている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能
に取り付けられている。また、遊技盤6の前面には遊技
領域7が設けられている。なお、遊技領域7における打
球の入口付近には、発射された打球が遊技領域7に放出
されたか否か(打球が発射されたか否か)を検出するた
めの発射球検出スイッチ7aを備えている。
【0024】遊技領域7の中央付近には、複数種類の図
柄を可変表示するための可変表示部9と7セグメントL
EDによる可変表示器10とを含む可変表示装置8が設
けられている。この実施の形態では、可変表示部9に
は、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表示エリアが
ある。可変表示装置8の側部には、打球を導く通過ゲー
ト11が設けられている。通過ゲート11を通過した打
球は、球出口13を経て始動入賞口14の方に導かれ
る。通過ゲート11と球出口13との間の通路には、通
過ゲート11を通過した打球を検出するゲートスイッチ
12がある。また、始動入賞口14に入った入賞球は、
遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17によって
検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作
を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞
球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされ
る。
【0025】可変入賞球装置15の下部には、特定遊技
状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開
状態とされる開閉板20が設けられている。この実施の
形態では、開閉板20が大入賞口を開閉する手段とな
る。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球の
うち一方(Vゾーン)に入った入賞球はV入賞スイッチ
22で検出される。また、開閉板20からの入賞球はカ
ウントスイッチ23で検出される。可変表示装置8の下
部には、始動入賞口14に入った入賞球数を表示する4
個の表示部を有する始動入賞記憶表示器18が設けられ
ている。この例では、4個を上限として、始動入賞があ
る毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯している表示部
を1つずつ増やす。そして、可変表示部9の可変表示が
開始される毎に、点灯している表示部を1つ減らす。
【0026】遊技盤6には、複数の入賞口19,24が
設けられ、遊技球の入賞口19,24への入賞は入賞口
スイッチ19a,24aによって検出される。遊技領域
7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ
25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収
するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左
右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設け
られている。遊技領域7の外周には、遊技効果LED2
8aおよび遊技効果ランプ28b,28cが設けられて
いる。
【0027】そして、この例では、一方のスピーカ27
の近傍に、景品球払出時に点灯する賞球ランプ51が設
けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給球が切れた
ときに点灯する球切れランプ52が設けられている。さ
らに、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置さ
れ、プリペイドカードが挿入されることによって球貸し
を可能にするカードユニット50も示されている。
【0028】カードユニット50には、使用可能状態で
あるか否かを示す使用可表示ランプ151、カード内に
記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在
する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられる
度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ1
52、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技
機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器15
3、カードユニット50内にカードが投入されているこ
とを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体として
のカードが挿入されるカード挿入口155、およびカー
ド挿入口155の裏面に設けられているカードリーダラ
イタの機構を点検する場合にカードユニット50を解放
するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0029】打球発射装置から発射された打球は、打球
レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7
を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートス
イッチ12で検出されると、可変表示器10の表示数字
が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞
口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄
の変動を開始できる状態であれば、可変表示部9内の図
柄が回転を始める。図柄の変動を開始できる状態でなけ
れば、始動入賞記憶を1増やす。
【0030】可変表示部9内の画像の回転は、一定時間
が経過したときに停止する。停止時の画像の組み合わせ
が大当り図柄の組み合わせであると、大当り遊技状態に
移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過する
まで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞
するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球
が特定入賞領域に入賞しV入賞スイッチ22で検出され
ると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行われ
る。継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウンド)
許容される。
【0031】停止時の可変表示部9内の画像の組み合わ
せが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合
には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、高
確率状態という遊技者にとってさらに有利な状態とな
る。また、可変表示器10における停止図柄が所定の図
柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所
定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態では、可
変表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が
高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と
開放回数が高められる。
【0032】次に、パチンコ遊技機1の裏面に配置され
ている各基板について説明する。図2に示すように、パ
チンコ遊技機1の裏面では、枠体2A内の機構板の上部
に球貯留タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊
技機設置島に設置された状態でその上方から遊技球が球
貯留タンク38に供給される。球貯留タンク38内の遊
技球は、誘導樋39を通って球払出機構(図示せず)に
至る。
【0033】遊技機裏面側では、可変表示部9を制御す
る可変表示制御ユニット29、遊技制御用マイクロコン
ピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31が
設置されている。また、球払出制御を行う払出制御用マ
イクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板37、
およびモータの回転力を利用して打球を遊技領域7に発
射する打球発射装置が設置されている。さらに、装飾ラ
ンプ25、遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28
b,28c、賞球ランプ51および球切れランプ52に
信号を送るためのランプ制御基板35、スピーカ27か
らの音声発生を制御するための音声制御基板70および
打球発射装置を制御するための発射制御基板91も設け
られている。なお、払出制御基板37には、エラー表示
用LED374も搭載されている。
【0034】また、DC30V、DC21V、DC12
VおよびDC5Vを作成する電源回路が搭載された電源
基板910が設けられ、上方には、各種情報を遊技機外
部に出力するための各端子を備えたターミナル基板16
0が設置されている。ターミナル基板160には、少な
くとも、後述する球切れ検出スイッチ167の出力を導
入して外部出力するための球切れ用端子、賞球個数信号
を外部出力するための賞球用端子および球貸し個数信号
を外部出力するための球貸し用端子が設けられている。
また、中央付近には、主基板31からの各種情報を遊技
機外部に出力するための各端子を備えた情報端子盤(外
部情報出力装置)34が設置されている。
【0035】また、図2には、ランプ制御基板35およ
び音声制御基板70からの信号を、枠側に設けられてい
る遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,28
c、賞球ランプ51および球切れランプ52に供給する
ための電飾中継基板A77および度数表示LED等を搭
載した残高表示基板74が示されている。なお、図示は
しないが、信号中継の必要に応じて他の中継基板も設け
られる。
【0036】また、図3はパチンコ遊技機1の機構板を
背面からみた背面図である。球貯留タンク38に貯留さ
れた遊技球は誘導樋39を通り、図3に示されるよう
に、球切れ検出器(球切れスイッチ)187a,187
bを通過して球供給樋186a,186bを経て球払出
装置97に至る。球払出装置97から払い出された遊技
球は、連絡口45を通ってパチンコ遊技機1の前面に設
けられている打球供給皿3に供給される。連絡口45の
側方には、パチンコ遊技機1の前面に設けられている余
剰玉受皿4に連通する余剰玉通路46が形成されてい
る。入賞にもとづく景品球が多数払い出されて打球供給
皿3が満杯になり、ついには遊技球が連絡口45に到達
した後さらに遊技球が払い出されると遊技球は、余剰玉
通路46を経て余剰玉受皿4に導かれる。さらに遊技球
が払い出されると、感知レバー47が満タンスイッチ4
8を押圧して満タンスイッチ48がオンする。その状態
では、球払出装置97内のステッピングモータの回転が
停止して球払出装置97の動作が停止するとともに打球
発射装置34の駆動も停止する。
【0037】賞球払出制御を行うために、入賞口スイッ
チ(図示せず)、始動口スイッチ17およびV入賞スイ
ッチ22からの信号が、主基板31に送られる。主基板
31のCPU56は、始動口スイッチ17がオンすると
6個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。
また、カウントスイッチ23がオンすると15個の賞球
払出に対応した入賞が発生したことを知る。そして、入
賞口スイッチがオンすると10個の賞球払出に対応した
入賞が発生したことを知る。なお、この実施の形態で
は、例えば、入賞口24に入賞した遊技球は、入賞口2
4からの入賞球流路に設けられている入賞口スイッチ2
4aで検出され、入賞口19に入賞した遊技球は、入賞
口19からの入賞球流路に設けられている入賞口スイッ
チ19aで検出される。
【0038】図4は、主基板31における回路構成の一
例を示すブロック図である。なお、図4には、払出制御
基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、発射
制御基板91および図柄制御基板80も示されている。
主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1
を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、始動
口スイッチ17、V入賞スイッチ22、カウントスイッ
チ23、球切れスイッチ187、入賞口スイッチ19
a,24a、賞球カウントスイッチ301A、発射球検
出スイッチ7a、およびタッチスイッチ5aからの信号
を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可変入賞
球装置15を開閉するソレノイド16および開閉板20
を開閉するソレノイド21等を基本回路53からの指令
に従って駆動するソレノイド回路59とが搭載されてい
る。
【0039】また、基本回路53から与えられるデータ
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部
9の画像表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す
有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等
をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対
して出力する情報出力回路64を含む。
【0040】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れる記憶手段の一例であるRAM55、プログラムに従
って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部5
7を含む。この実施の形態では、ROM54,RAM5
5はCPU56に内蔵されている。すなわち、CPU5
6は、1チップマイクロコンピュータである。なお、1
チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM55
が内蔵されていればよく、ROM54およびI/Oポー
ト部57は外付けであっても内蔵されていてもよい。ま
た、I/Oポート部57は、マイクロコンピュータにお
ける情報入出力可能な端子である。
【0041】さらに、主基板31には、電源投入時に基
本回路53をリセットするためのシステムリセット回路
65と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデ
コードしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/
Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコ
ード回路67とが設けられている。なお、球払出装置9
7から主基板31に入力されるスイッチ情報もあるが、
図4ではそれらは省略されている。
【0042】遊技球を打撃して発射する打球発射装置は
発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モー
タ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力
は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわ
ち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の
操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御され
る。
【0043】なお、この実施の形態では、ランプ制御基
板35に搭載されているランプ制御手段が、遊技盤に設
けられている始動記憶表示器18、ゲート通過記憶表示
器41および装飾ランプ25の表示制御を行うととも
に、枠側に設けられている遊技効果ランプ・LED28
a,28b,28c、賞球ランプ51および球切れラン
プ52の表示制御を行う。また、特別図柄を可変表示す
る可変表示部9および普通図柄を可変表示する可変表示
器10の表示制御は、図柄制御基板80に搭載されてい
る表示制御手段によって行われる。
【0044】図5は、図柄制御基板80内の回路構成
を、可変表示部9の一実現例であるLCD(液晶表示装
置)82、普通図柄表示器10、主基板31の出力ポー
ト(ポート0,2)570,572および出力バッファ
回路620,62Aとともに示すブロック図である。出
力ポート(出力ポート2)572からは8ビットのデー
タが出力され、出力ポート570からは1ビットのスト
ローブ信号(INT信号)が出力される。
【0045】表示制御用CPU101は、制御データR
OM102に格納されたプログラムに従って動作し、主
基板31からノイズフィルタ107および入力バッファ
回路105Bを介してINT信号が入力されると、入力
バッファ回路105Aを介して表示制御コマンドを受信
する。入力バッファ回路105A,105Bとして、例
えば汎用ICである74HC540,74HC14を使
用することができる。なお、表示制御用CPU101が
I/Oポートを内蔵していない場合には、入力バッファ
回路105A,105Bと表示制御用CPU101との
間に、I/Oポートが設けられる。
【0046】そして、表示制御用CPU101は、受信
した表示制御コマンドに従って、LCD82に表示され
る画面の表示制御を行う。具体的には、表示制御コマン
ドに応じた指令をVDP103に与える。VDP103
は、キャラクタROM86から必要なデータを読み出
す。VDP103は、入力したデータに従ってLCD8
2に表示するための画像データを生成し、R,G,B信
号および同期信号をLCD82に出力する。
【0047】なお、図5には、VDP103をリセット
するためのリセット回路83、VDP103に動作クロ
ックを与えるための発振回路85、および使用頻度の高
い画像データを格納するキャラクタROM86も示され
ている。キャラクタROM86に格納される使用頻度の
高い画像データとは、例えば、LCD82に表示される
人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等からな
る画像などである。
【0048】入力バッファ回路105A,105Bは、
主基板31から図柄制御基板80へ向かう方向にのみ信
号を通過させることができる。従って、図柄制御基板8
0側から主基板31側に信号が伝わる余地はない。すな
わち、入力バッファ回路105A,105Bは、入力ポ
ートともに不可逆性情報入力手段を構成する。図柄制御
基板80内の回路に不正改造が加えられても、不正改造
によって出力される信号が主基板31側に伝わることは
ない。
【0049】なお、出力ポート570,572の出力を
そのまま図柄制御基板80に出力してもよいが、単方向
にのみ信号伝達可能な出力バッファ回路620,62A
を設けることによって、主基板31から図柄制御基板8
0への一方向性の信号伝達をより確実にすることができ
る。すなわち、出力バッファ回路620,62Aは、出
力ポートともに不可逆性情報出力手段を構成する。不可
逆性情報出力手段によって、図柄制御基板80への信号
伝達線を介する不正信号の入力が確実に防止される。
【0050】また、高周波信号を遮断するノイズフィル
タ107として、例えば3端子コンデンサやフェライト
ビーズが使用されるが、ノイズフィルタ107の存在に
よって、表示制御コマンドに基板間でノイズが乗ったと
しても、その影響は除去される。なお、主基板31のバ
ッファ回路620,62Aの出力側にもノイズフィルタ
を設けてもよい。
【0051】図6は、CPU56周りの一構成例を示す
ブロック図である。図6に示すように、第1の電源監視
回路(第1の電源監視手段、あるいは電源監視手段)か
らの電圧低下信号が、CPU56のマスク不能割込端子
(XNMI端子)に接続されている。第1の電源監視回
路は、遊技機が使用する各種直流電源のうちのいずれか
の電源の電圧を監視して電源電圧低下を検出する回路で
ある。この実施の形態では、VSLの電源電圧を監視して
電圧値が所定値以下になるとローレベルの電圧低下信号
を発生する。VSLは、遊技機で使用される直流電圧のう
ちで最大のものであり、この例では+30Vである。従
って、CPU56は、割込処理によって電源断の発生を
確認することができる。なお、この実施の形態では、第
1の電源監視回路は、後述する電源基板に搭載されてお
り、割込処理によって電源断の発生が確認される。
【0052】図6には、システムリセット回路65も示
されているが、この実施の形態では、システムリセット
回路65は、第2の電源監視回路(第2の電源監視手
段)も兼ねている。すなわち、リセットIC651は、
電源投入時に、外付けのコンデンサの容量で決まる所定
時間だけ出力をローレベルとし、所定時間が経過すると
出力をハイレベルにする。すなわち、リセット信号をハ
イレベルに立ち上げてCPU56を動作可能状態にす
る。また、リセットIC651は、第1の電源監視回路
が監視する電源電圧と等しい電源電圧であるVSLの電源
電圧を監視して電圧値が所定値(第1の電源監視回路が
電圧低下信号を出力する電源電圧値よりも低い値)以下
になるとローレベルの電圧低下信号を発生する。従っ
て、CPU56は、第1の電源監視回路からの電圧低下
信号に応じて所定の電力供給停止時処理を行った後、シ
ステムリセットされる。なお、この実施の形態では、リ
セット信号と第2の電源監視回路からの電圧低下信号と
は同一の信号である。
【0053】図6に示すように、リセットIC651か
らのリセット信号は、NAND回路947に入力される
とともに、反転回路(NOT回路)944を介してカウ
ンタIC941のクリア端子に入力される。カウンタI
C941は、クリア端子への入力がローレベルになる
と、発振器943からのクロック信号をカウントする。
そして、カウンタIC941のQ5出力がNOT回路9
45,946を介してNAND回路947に入力され
る。また、カウンタIC941のQ6出力は、フリップ
フロップ(FF)942のクロック端子に入力される。
フリップフロップ942のD入力はハイレベルに固定さ
れ、Q出力は論理和回路(OR回路)949に入力され
る。OR回路949の他方の入力には、NAND回路9
47の出力がNOT回路948を介して導入される。そ
して、OR回路949の出力が、CPU56のリセット
端子に接続されている。このような構成によれば、電源
投入時に、CPU56のリセット端子に2回のリセット
信号(ローレベル信号)が与えられるので、CPU56
は、確実に動作を開始する。
【0054】そして、例えば、第1の電源監視回路の検
出電圧(電圧低下信号を出力することになる電圧)を+
22Vとし、第2の電源監視回路の検出電圧を+9Vと
する。そのように構成した場合には、第1の電源監視回
路と第2の電源監視回路とは、同一の電源VSLの電圧を
監視するので、第1の電圧監視回路が電圧低下信号を出
力するタイミングと第2の電圧監視回路が電圧低下信号
を出力するタイミングの差を所望の所定期間に確実に設
定することができる。所望の所定期間とは、第1の電源
監視回路からの電圧低下信号に応じて電力供給停止時処
理を開始してから電力供給停止時処理が確実に完了する
までの期間である。
【0055】この例では、第1の電源監視手段が検出信
号を出力することになる第1検出条件は+30V電源電
圧が+22Vにまで低下したことであり、第2の電源監
視手段が検出信号を出力することになる第2検出条件は
+30V電源電圧が+9Vにまで低下したことになる。
ただし、ここで用いられている電圧値は一例であって、
他の値を用いてもよい。
【0056】ただし、監視範囲が狭まるが、第1の電圧
監視回路および第2の電圧監視回路の監視電圧として+
5V電源電圧を用いることも可能である。その場合に
も、第1の電圧監視回路の検出電圧は、第2の電圧監視
回路の検出電圧よりも高く設定される。
【0057】CPU56等の駆動電源である+5V電源
から電力が供給されていない間、RAMの少なくとも一
部は、電源基板から供給されるバックアップ電源によっ
てバックアップされ、遊技機に対する電源が断しても内
容は保存される。そして、+5V電源が復旧すると、シ
ステムリセット回路65からリセット信号が発せられる
ので、CPU56は、通常の動作状態に復帰する。その
とき、必要なデータがバックアップRAMに保存されて
いるので、停電等からの復旧時に停電発生時の遊技状態
に復帰することができる。
【0058】なお、図6では、電源投入時にCPU56
のリセット端子に2回のリセット信号(ローレベル信
号)が与えられる構成が示されたが、リセット信号の立
ち上がりタイミングが1回しかなくても確実にリセット
解除されるCPUを使用する場合には、符号941〜9
49で示された回路素子は不要である。その場合、リセ
ットIC651の出力がそのままリセット端子に接続さ
れる。
【0059】この実施の形態で用いられるCPU56
は、I/Oポート(PIO)およびタイマ/カウンタ回
路(CTC)も内蔵している。PIOは、PB0〜PB
3の4ビットおよびPA0〜PA7の1バイトのポート
を有する。PB0〜PB3およびPA0〜PA7のポー
トは、入力/出力いずれにも設定できる。ただし、この
実施の形態では内蔵PIOを使用しない。その場合に
は、例えば、全ポートを入力モードとして、全ポートを
グラウンドレベルに接続する。なお、電源投入時に、P
IOは自動的に入力モードに設定される。
【0060】図7は、遊技機の電源基板910の一構成
例を示すブロック図である。電源基板910は、主基板
31、図柄制御基板80、音声制御基板70、ランプ制
御基板35および払出制御基板37等の電気部品制御基
板と独立して設置され、遊技機内の各電気部品制御基板
および機構部品が使用する電圧を生成する。この例で
は、AC24V、VSL(DC+30V)、DC+21
V、DC+12VおよびDC+5Vを生成する。また、
バックアップ電源となるコンデンサ916は、DC+5
Vすなわち各基板上のIC等を駆動する電源のラインか
ら充電される。
【0061】トランス911は、交流電源からの交流電
圧を24Vに変換する。AC24V電圧は、コネクタ9
15に出力される。また、整流回路912は、AC24
Vから+30Vの直流電圧を生成し、DC−DCコンバ
ータ913およびコネクタ915に出力する。DC−D
Cコンバータ913は、+22V、+12Vおよび+5
Vを生成してコネクタ915に出力する。コネクタ91
5は例えば中継基板に接続され、中継基板から各電気部
品制御基板および機構部品に必要な電圧の電力が供給さ
れる。なお、トランス911の入力側には、遊技機に対
する電源供給を停止したり開始させたりするための電源
スイッチ920が設置されている。
【0062】DC−DCコンバータ913からの+5V
ラインは分岐してバックアップ+5Vラインを形成す
る。バックアップ+5Vラインとグラウンドレベルとの
間には大容量のコンデンサ916が接続されている。コ
ンデンサ916は、遊技機に対する電力供給が遮断され
たときの電気部品制御基板のバックアップRAM(電源
バックアップされているRAMすなわち記憶内容保持状
態となりうる記憶手段)に対して記憶状態を保持できる
ように電力を供給するバックアップ電源となる。また、
+5Vラインとバックアップ+5Vラインとの間に、逆
流防止用のダイオード917が挿入される。
【0063】なお、バックアップ電源として、+5V電
源から充電可能な電池を用いてもよい。電池を用いる場
合には、+5V電源から電力供給されない状態が所定時
間継続すると容量がなくなるような充電池が用いられ
る。
【0064】また、電源基板910には、上述した第1
の電源監視回路を構成する電源監視用IC902が搭載
されている。電源監視用IC902は、VSL電源電圧を
導入し、VSL電源電圧を監視することによって電源断の
発生を検出する。具体的には、VSL電源電圧が所定値
(この例では+22V)以下になったら、電源断が生ず
るとして電圧低下信号を出力する。なお、監視対象の電
源電圧は、各電気部品制御基板に搭載されている回路素
子の電源電圧(この例では+5V)よりも高い電圧であ
ることが好ましい。この例では、交流から直流に変換さ
れた直後の電圧であるVSLが用いられている。電源監視
用IC902からの電圧低下信号は、主基板31や払出
制御基板37等に供給される。
【0065】電源監視用IC902が電源断を検知する
ための所定値は、通常時の電圧より低いが、各電気部品
制御基板上のCPUが暫くの間動作しうる程度の電圧で
ある。また、電源監視用IC902が、CPU等の回路
素子を駆動するための電圧(この例では+5V)よりも
高く、また、交流から直流に変換された直後の電圧を監
視するように構成されているので、CPUが必要とする
電圧に対して監視範囲を広げることができる。従って、
より精密な監視を行うことができる。さらに、監視電圧
としてVSL(+30V)を用いる場合には、遊技機の各
種スイッチに供給される電圧が+12Vであることか
ら、電源瞬断時のスイッチオン誤検出の防止も期待でき
る。すなわち、+30V電源の電圧を監視すると、+3
0V作成の以降に作られる+12Vが落ち始める以前の
段階でそれの低下を検出できる。よって、+12V電源
の電圧が低下するとスイッチ出力がオン状態を呈するよ
うになるが、+12Vより早く低下する+30V電源電
圧を監視して電源断を認識すれば、スイッチ出力がオン
状態を呈する前に電源復旧待ちの状態に入ってスイッチ
出力を検出しない状態となることができる。
【0066】また、電源監視用IC902は、電気部品
制御基板とは別個の電源基板910に搭載されているの
で、第1の電源監視回路から複数の電気部品制御基板に
電圧低下信号を供給することができる。電圧低下信号を
必要とする電気部品制御基板が幾つあっても第1の電源
監視手段は1つ設けられていればよいので、各電気部品
制御基板における各電気部品制御手段が後述する復帰制
御を行っても、遊技機のコストはさほど上昇しない。
【0067】なお、図7に示された構成では、電源監視
用IC902の検出出力(電圧低下信号)は、バッファ
回路918,919を介してそれぞれの電気部品制御基
板(例えば主基板31と払出制御基板37)に伝達され
るが、例えば、1つの検出出力を中継基板に伝達し、中
継基板から各電気部品制御基板に同じ信号を分配する構
成でもよい。また、電圧低下信号を必要とする基板数に
応じたバッファ回路を設けてもよい。
【0068】次に遊技機の動作について説明する。図8
は、主基板31におけるCPU56が実行するメイン処
理を示すフローチャートである。遊技機に対する電源が
投入されると、メイン処理において、CPU56は、ま
ず、必要な初期設定を行う。
【0069】初期設定処理において、CPU56は、ま
ず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込
モードを割込モード2に設定し(ステップS2)、スタ
ックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定す
る(ステップS3)。そして、内蔵デバイスレジスタの
初期化を行う(ステップS4)。また、内蔵デバイス
(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)お
よびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化(ステッ
プS5)を行った後、RAMをアクセス可能状態に設定
する(ステップS6)。
【0070】この実施の形態で用いられているCPU5
6には、マスク可能な割込(INT)のモードとして以
下の3種類のモードが用意されている。なお、マスク可
能な割込が発生すると、CPU56は、自動的に割込禁
止状態に設定するとともに、プログラムカウンタの内容
をスタックにセーブする。
【0071】割込モード0:割込要求を行った内蔵デバ
イスがRST命令(1バイト)またはCALL命令(3
バイト)をCPUの内部データバス上に送出する。よっ
て、CPU56は、RST命令に対応したアドレスまた
はCALL命令で指定されるアドレスの命令を実行す
る。リセット時に、CPU56は自動的に割込モード0
になる。よって、割込モード1または割込モード2に設
定したい場合には、初期設定処理において、割込モード
1または割込モード2に設定するための処理を行う必要
がある。
【0072】割込モード1:割込が受け付けられると、
常に0038(h)番地に飛ぶモードである。
【0073】割込モード2:CPU56の特定レジスタ
(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力
する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成
されるアドレスが、割込番地を示すモードである。すな
わち、割込番地は、上位アドレスが特定レジスタの値と
され下位アドレスが割込ベクタとされた2バイトで示さ
れるアドレスである。従って、任意の(飛び飛びではあ
るが)偶数番地に割込処理を設置することができる。各
内蔵デバイスは割込要求を行うときに割込ベクタを送出
する機能を有している。
【0074】よって、割込モード2に設定されると、各
内蔵デバイスからの割込要求を容易に処理することが可
能になり、また、プログラムにおける任意の位置に割込
処理を設置することが可能になる。さらに、割込モード
1とは異なり、割込発生要因毎のそれぞれの割込処理を
用意しておくことも容易である。上述したように、この
実施の形態では、初期設定処理のステップS2におい
て、CPU56は割込モード2に設定される。
【0075】そして、電源断時にバックアップRAM領
域のデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の
停電発生NMI処理)が行われたか否か確認する(ステ
ップS7)。この実施の形態では、不測の電源断が生じ
た場合には、バックアップRAM領域のデータを保護す
るための処理が行われている。そのような保護処理が行
われていた場合をバックアップありとする。バックアッ
プなしを確認したら、CPU56は初期化処理を実行す
る。
【0076】なお、この実施の形態では、バックアップ
RAM領域にバックアップデータがあるか否かは、電源
断時にバックアップRAM領域に設定されるバックアッ
プフラグの状態によって確認される。例えば、バックア
ップフラグ領域に「55H」が設定されていればバック
アップあり(オン状態)を意味し、「55H」以外の値
が設定されていればバックアップなし(オフ状態)を意
味する。バックアップフラグ領域に設定されている「5
5H」は、停電発生NMI処理においてバックアップR
AM領域のデータ保護処理が完了したときに設定された
データであり、バックアップRAM領域のデータにもと
づくパリティコードである。
【0077】バックアップRAM領域にバックアップデ
ータがある場合には、CPU56は、バックアップRA
M領域のデータチェック(例えばパリティチェック)を
行う。不測の電源断が生じた後に復旧した場合には、バ
ックアップRAM領域のデータは保存されていたはずで
あるから、チェック結果は正常になる。チェック結果が
正常でない場合には、内部状態を電源断時の状態に戻す
ことができないので、初期化処理を実行する。
【0078】バックアップありを確認し、チェック結果
が正常であれば、CPU56は、内部状態を電源断時の
状態に戻すための遊技状態復旧処理を行う(ステップS
8)。図9に示すように、バックアップフラグの値が
「55H」に設定され、かつ、チェック結果が正常であ
る場合に、ステップS8の遊技状態復旧処理が実行され
る。そして、バックアップRAM領域に保存されていた
PC(プログラムカウンタ)の退避値がPCに設定さ
れ、そのアドレスに復帰する。
【0079】なお、この実施の形態では、ステップS7
でバックアップデータの有無が確認された後、バックア
ップデータが存在する場合にバックアップ領域のチェッ
クが行われたが、逆に、バックアップ領域のチェック結
果が正常であったことが確認された後、バックアップデ
ータの有無の確認を行うようにしてもよい。また、バッ
クアップデータの有無の確認、またはバックアップ領域
のチェックの何れか一方の確認を行うことによって、停
電復旧処理を実行するか否かを判定してもよい。
【0080】また、例えば停電復旧処理を実行するか否
か判断する場合のパリティチェックの際に、すなわち、
遊技状態を復旧するか否か判断する際に、保存されてい
たRAMデータにおける特別プロセスフラグ等や始動入
賞記憶数データによって、遊技機が遊技待機状態(図柄
変動中でなく、大当り遊技中でなく、確変中でなく、ま
た、始動入賞記憶がない状態)であることが確認された
ら、遊技状態復旧処理を行わずに初期化処理を実行する
ようにしてもよい。
【0081】初期化処理では、CPU56は、まず、R
AMクリア処理を行う(ステップS11)。また、所定
の作業領域(例えば、普通図柄判定用乱数カウンタ、普
通図柄判定用バッファ、特別図柄左中右図柄バッファ、
払出コマンド格納ポインタなど)に初期値を設定する初
期値設定処理も行われる。さらに、サブ基板(ランプ制
御基板35、払出制御基板37、音声制御基板70、図
柄制御基板80)を初期化するための処理を実行する
(ステップS13)。サブ基板を初期化する処理とは、
例えば初期設定コマンドを送出する処理であり、図柄制
御基板80には、後述する初期表示コマンド(図16参
照)が送出される。
【0082】そして、2ms毎に定期的にタイマ割込が
かかるようにCPU56に設けられているCTCのレジ
スタの設定が行われる(ステップS14)。すなわち、
初期値として2msに相当する値が所定のレジスタ(時
間定数レジスタ)に設定される。そして、初期設定処理
のステップS1において割込禁止とされているので、初
期化処理を終える前に割込が許可される(ステップS1
5)。
【0083】この実施の形態では、CPU56の内蔵C
TCが繰り返しタイマ割込を発生するように設定され
る。この実施の形態では、繰り返し周期は2msに設定
される。そして、タイマ割込が発生すると、CPU56
は、例えばタイマ割込が発生したことを示すタイマ割込
フラグをセットする。
【0084】初期化処理の実行(ステップS11〜S1
5)が完了すると、メイン処理で、タイマ割込が発生し
たか否かの監視(ステップS17)の確認が行われるル
ープ処理に移行する。なお、ループ内では、表示用乱数
更新処理(ステップS16)も実行される。
【0085】CPU56は、ステップS17において、
タイマ割込が発生したことを認識すると、ステップS2
1〜S31の遊技制御処理を実行する。遊技制御処理に
おいて、CPU56は、まず、スイッチ回路58を介し
て、ゲートセンサ12、始動口センサ17、カウントセ
ンサ23および入賞口スイッチ19a,19b,24
a,24b等のスイッチの状態を入力し、それらの状態
判定を行う(スイッチ処理:ステップS21)。
【0086】次いで、パチンコ遊技機1の内部に備えら
れている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行
われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる
(エラー処理:ステップS22)。
【0087】次に、遊技制御に用いられる大当り判定用
の乱数等の各判定用乱数を示す各カウンタを更新する処
理を行う(ステップS23)。CPU56は、さらに、
停止図柄の種類を決定する乱数等の表示用乱数を更新す
る処理を行う(ステップS24)。
【0088】さらに、CPU56は、特別図柄プロセス
処理を行う(ステップS25)。特別図柄プロセス制御
では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序
で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当
する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄
プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更
新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステッ
プS26)。普通図柄プロセス処理では、7セグメント
LEDによる可変表示器10を所定の順序で制御するた
めの普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選
び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラ
グの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0089】次いで、CPU56は、特別図柄に関する
表示制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して
表示制御コマンドを送出する処理を行う(特別図柄コマ
ンド制御処理:ステップS27)。また、普通図柄に関
する表示制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定
して表示制御コマンドを送出する処理を行う(普通図柄
コマンド制御処理:ステップS28)。
【0090】さらに、CPU56は、例えばホール管理
用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確
率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う
(ステップS29)。
【0091】また、CPU56は、所定の条件が成立し
たときにソレノイド回路59に駆動指令を行う(ステッ
プS30)。ソレノイド回路59は、駆動指令に応じて
ソレノイド16,21を駆動し、可変入賞球装置15ま
たは開閉板20を開状態または閉状態とする。
【0092】そして、CPU56は、各入賞口への入賞
を検出するためのスイッチ17,23,19a,24a
の検出出力にもとづく賞球数の設定などを行う賞球処理
を実行する(ステップS31)。具体的には、入賞検出
に応じて払出制御基板37に払出制御コマンドを出力す
る。払出制御基板37に搭載されている払出制御用CP
U371は、払出制御コマンドに応じて球払出装置97
を駆動する。
【0093】以上の制御によって、この実施の形態で
は、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。
なお、この実施の形態では、タイマ割込処理では例えば
割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなさ
れ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるが、
タイマ割込処理で遊技制御処理を実行してもよい。
【0094】また、メイン処理には遊技制御処理に移行
すべきか否かを判定する処理が含まれ、CPU56の内
部タイマが定期的に発生するタイマ割込にもとづくタイ
マ割込処理で遊技制御処理に移行すべきか否かを判定す
るためのフラグがセット等がなされるので、遊技制御処
理の全てが確実に実行される。つまり、遊技制御処理の
全てが実行されるまでは、次回の遊技制御処理に移行す
べきか否かの判定が行われないので、遊技制御処理中の
全ての各処理が実行完了することは保証されている。
【0095】以上に説明したように、この実施の形態で
は、CTCやPIOを内蔵するCPU56に対して、初
期設定処理で割込モード2が設定される。従って、内蔵
CTCを用いた定期的なタイマ割込処理を容易に実現で
きる。また、タイマ割込処理をプログラム上の任意の位
置に設置できる。また、内蔵PIOを用いたスイッチ検
出処理等を容易に割込処理で実現できる。その結果、プ
ログラム構成が簡略化され、プログラム開発工数が低減
する等の効果を得ることができる。
【0096】図10は、電源基板910の電源監視回路
からの電圧変化信号にもとづくNMIに応じて実行され
る停電発生NMI処理の一例を示すフローチャートであ
る。停電発生NMI処理において、CPU56は、ま
ず、停電時などの電源断時直前の割込許可/禁止状態を
バックアップするために、割込禁止フラグの内容をパリ
ティフラグに格納する(ステップS41)。次いで、割
込禁止に設定する(ステップS42)。停電発生NMI
処理ではRAM内容の保存を確実にするためにチェック
サムの生成処理を行う。その処理中に他の割込処理が行
われたのではチェックサムの生成処理が完了しないうち
にCPUが動作し得ない電圧にまで低下してしまうこと
が考えられるので、まず、他の割込が生じないような設
定がなされる。なお、停電発生NMI処理におけるステ
ップS44〜S50は、電力供給停止時処理の一例であ
る。なお、割込処理中では他の割込がかからないような
仕様のCPUを用いている場合には、ステップS42の
処理は不要である。
【0097】次いで、CPU56は、バックアップフラ
グが既にセットされているか否か確認する(ステップS
42)。バックアップフラグが既にセットされていれ
ば、以後の処理を行わない。バックアップフラグがセッ
トされていなければ、以下の電力供給停止時処理を実行
する。すなわち、ステップS44からステップS50の
処理を実行する。
【0098】まず、各レジスタの内容をバックアップR
AM領域に格納する(ステップS44)。その後、バッ
クアップフラグをセットする(ステップS45)。そし
て、バックアップRAM領域のバックアップチェックデ
ータ領域に適当な初期値を設定し(ステップS46)、
初期値およびバックアップRAM領域のデータについて
順次排他的論理和をとったあと反転し(ステップS4
7)、最終的な演算値をバックアップパリティデータ領
域に設定する(ステップS48)。また、RAMアクセ
ス禁止状態にする(ステップS49)。さらに、全ての
出力ポートをオフ状態にする(ステップS50)。電源
電圧が低下していくときには、各種信号線のレベルが不
安定になってRAM内容が化ける可能性があるが、この
ようにRAMアクセス禁止状態にしておけば、バックア
ップRAM内のデータが化けることはない。
【0099】次いで、CPU56は、ループ処理にはい
る。すなわち、何らの処理もしない状態になる。従っ
て、図6に示されたリセットIC651からのシステム
リセット信号によって外部から動作禁止状態にされる前
に、内部的に動作停止状態になる。よって、電源断時に
確実にCPU56は動作停止する。その結果、上述した
RAMアクセス禁止の制御および動作停止制御によっ
て、電源電圧が低下していくことに伴って生ずる可能性
がある異常動作に起因するRAMの内容破壊等を確実に
防止することができる。
【0100】なお、この実施の形態では、停電発生NM
I処理では最終部でプログラムをループ状態にしたが、
ホールト(HALT)命令を発行するように構成しても
よい。
【0101】また、レジスタの内容をRAM領域に格納
した後にセットされるバックアップフラグは、上述した
ように、電源投入時において復旧すべきバックアップデ
ータがあるか否か(停電からの復旧か否か)を判断する
際に使用される。また、ステップS41からS50の処
理は、CPU56がシステムリセット回路65からのシ
ステムリセット信号を受ける前に完了する。換言すれ
ば、システムリセット回路65からのシステムリセット
信号を受ける前に完了するように、電圧監視回路の検出
電圧の設定が行われている。
【0102】この実施の形態では、電力供給停止時処理
開始時に、バックアップフラグの確認が行われる。そし
て、バックアップフラグが既にセットされている場合に
は電力供給停止時処理を実行しない。上述したように、
バックアップフラグは、必要なデータのバックアップが
完了し、その後電力供給停止時処理が完了したことを示
すフラグである。従って、例えば、リセット待ちのルー
プ状態で何らかの原因で再度NMIが発生したとして
も、電力供給停止時処理が重複して実行されてしまうよ
うなことはない。
【0103】ただし、割込処理中では他の割込がかから
ないような仕様のCPUを用いている場合には、ステッ
プS43の判断は不要である。
【0104】図11は、バックアップパリティデータ作
成方法の一例を説明するための説明図である。ただし、
図11に示す例では、簡単のために、バックアップデー
タRAM領域のデータのサイズを3バイトとする。電源
電圧低下にもとづく停電発生処理において、図11に示
すように、バックアップチェックデータ領域に、初期デ
ータ(この例では00H)が設定される。次に、「00
H」と「F0H」の排他的論理和がとられ、その結果と
「16H」の排他的論理和がとられる。さらに、その結
果と「DFH」の排他的論理和がとられる。そして、そ
の結果(この例では「39H」)を反転して得られた値
(この例では「C6H」)がバックアップパリティデー
タ領域に設定される。
【0105】電源が再投入されたときには、停電復旧処
理においてパリティ診断が行われる。バックアップ領域
の全データがそのまま保存されていれば、電源再投入時
に、図11に示すようなデータがバックアップ領域に設
定されている。
【0106】ステップS5の処理において、CPU56
は、電源発生MNI処理にて実行された処理と同様の処
理を行う。すなわち、バックアップチェックデータ領域
に、初期データ(この例では00H)が設定され、「0
0H」と「F0H」の排他的論理和がとられ、その結果
と「16H」の排他的論理和がとられる。さらに、その
結果と「DFH」の排他的論理和がとられる。そして、
その結果(この例では「39H」)を反転した最終演算
結果を得る。バックアップ領域の全データがそのまま保
存されていれば、最終的な演算結果は、「C6H」、す
なわちバックアップチェックデータ領域に設定されてい
るデータと一致する。バックアップRAM領域内のデー
タにビット誤りが生じていた場合には、最終的な演算結
果は「C6H」にならない。
【0107】よって、CPU56は、最終的な演算結果
とバックアップチェックデータ領域に設定されているデ
ータとを比較して、一致すればパリティ診断正常とす
る。一致しなければ、パリティ診断異常とする。
【0108】以上のように、この実施の形態では、遊技
制御手段には、遊技機の電源が断しても、所定期間電源
バックアップされる変動データ記憶手段(この例ではバ
ックアップRAM)が設けられ、電源投入時に、CPU
56(具体的にはCPU56が実行するプログラム)
は、変動データ記憶手段がバックアップ状態にあればバ
ックアップデータにもとづいて遊技状態を回復させる遊
技状態復旧処理(ステップS8)を行うように構成され
る。
【0109】この実施の形態では、図6に示されたよう
に電源基板910に電源監視回路が搭載され、図6に示
されたように主基板31にシステムリセット回路65が
搭載されている。そして、電源電圧が低下していくとき
に、システムリセット回路65がローレベルのシステム
リセット信号を発生する時期は、電源監視回路(この例
では電源監視用IC902)がローレベルのNMI割込
信号を発生する時期よりも遅くなるように設定されてい
る。さらに、システムリセット回路65からのローレベ
ルのシステムリセット信号は、CPU56のリセット端
子に入力されている。
【0110】すると、CPU56は、電源監視手段(電
源監視用IC902)からの電圧低下信号にもとづいて
停電発生処理(電力供給停止時処理)を実行した後にル
ープ状態に入るのであるが、ループ状態において、リセ
ット状態に入ることになる。すなわち、CPU56の動
作が完全に停止する。+5V電源電圧値以下において
は、CPU56の正常な動作が担保できない(即ち、動
作の管理ができない状態が発生する)が、CPU56は
正常に動作できる電源が供給されている状態でリセット
状態になるので、不定データにもとづいて異常動作して
しまうことは防止される。
【0111】このように、この実施の形態では、CPU
56が、電源監視回路からの検出出力の入力に応じてル
ープ状態に入るとともに、システムリセット回路65か
らの検出出力の入力に応じてシステムリセットされるよ
うに構成されている。従って、電源断時に確実なデータ
保存が行われ、遊技者に不利益がもたらされることが防
止される。
【0112】なお、この実施の形態では、電源監視用I
C902と、システムリセット回路65は、同一の電源
電圧を監視しているが、異なる電源電圧を監視してもよ
い。例えば、電源基板910の電源監視回路が+30V
電源電圧を監視し、システムリセット回路65が+5V
電源電圧を監視してもよい。そして、システムリセット
回路65がローレベルのシステムリセット信号を発生す
るタイミングは電源監視回路がNMI割込信号を発生す
るタイミングに対して遅くなるように、システムリセッ
ト回路65のしきい値レベル(システムリセット信号を
発生する電圧レベル)が設定される。例えば、しきい値
は4.25Vである。4.25Vは、通常時の電圧より
低いが、CPU56が暫くの間動作しうる程度の電圧で
ある。なお、システムリセット回路65に設けられた遅
延手段の遅延時間(例えばコンデンサの容量)を調整し
て、システムリセット回路65がローレベルのシステム
リセット信号を発生するタイミングを電源監視回路がN
MI割込信号を発生するタイミングに対して遅らせるよ
うにしてもよい。
【0113】また、上記の実施の形態では、CPU56
は、マスク不能割込端子(NMI端子)を介して電源基
板からのNMI割込信号(電源監視手段からのNMI割
込信号)を検知したが、NMI割込信号をマスク可能割
込割込端子(IRQ端子)に導入してもよい。その場合
には、割込処理(IRQ処理)で電力供給停止時処理が
実行される。また、入力ポートを介して電源基板からの
NMI割込信号を検知してもよい。その場合には、メイ
ン処理において入力ポートの監視が行われる。
【0114】また、NMI割込信号に変えて、IRQ端
子を介して電源基板からの割込信号を検知する場合に、
メイン処理のステップS12における遊技制御処理の開
始時にIRQ割込マスクをセットし、遊技制御処理の終
了時にIRQ割込マスクを解除するようにしてもよい。
そのようにすれば、遊技制御処理の開始前および終了後
に割込がかかることになって、遊技制御処理が中途で中
断されることはない。従って、表示制御コマンドを図柄
制御基板80に送出しているときなどにコマンド送出が
中断されてしまうようなことはない。よって、停電が発
生するようなときでも、表示制御コマンドや払出制御コ
マンド等は確実に送出完了する。
【0115】また、この実施の形態では、停電発生処理
(電力供給停止時処理)において、既にデータがバック
アップされ電力供給停止時処理が既に実行されたことを
示すバックアップフラグがセットされている場合には電
力供給停止時処理を実行しないように構成されている。
電源が断する過程では、再度NMIが発生する可能性が
ある。すると、停電発生処理においてバックアップフラ
グの確認を行わない場合には、再度発生したNMIによ
って再度電力供給停止時処理が実行される。
【0116】最初に実行された正規の電力供給停止時処
理では、レジスタの内容をバックアップRAMに格納す
る処理が行われる(図10におけるステップS44参
照)。最初に実行された正規の電力供給停止時処理後の
リセット待ちの状態では電源電圧が徐々に低下していく
ので、レジスタの内容が破壊される可能性もある。すな
わち、レジスタ値は、電源断が検出されたときの状態
(最初にNMIが発生したとき)から変化している可能
性がある。そのような状態で再度電力供給停止時処理が
実行されると、電源断が検出されたときの状態のレジス
タ値とは異なる値がバックアップRAMに格納されてし
まう。すると、電源復旧時に実行される停電復旧処理に
おいて、電源断が検出されたときの状態のレジスタ値と
は異なる値がレジスタに復旧されてしまう。その結果、
電源断時の遊技状態とは異なる遊技状態が再現されてし
まう可能性が生ずる。
【0117】以下、遊技状態復旧処理について説明す
る。図12は、図8のステップS8に示された遊技状態
復旧処理の一例を示すフローチャートである。この例で
は、CPU56は、バックアップRAMに保存されてい
た値を各レジスタに復元する(ステップS61)。次い
で、CPU56は、バックアップRAMに保存されてい
たデータにもとづいて停電時の遊技状態を確認し、大当
り遊技中に復旧するのであるか否かを確認する(ステッ
プS62)。なお、大当り遊技中であるか否かについて
は、電源断中でも保存されていた特別図柄プロセスフラ
グの値によって確認される。この場合、大当り遊技中で
あるか否かについては、大入賞口(開閉板20)の開閉
状況などから遊技状態を判断するようにしてもよい。
【0118】大当り遊技中に復旧するのでなければ、C
PU56は、特別図柄の始動保留(始動入賞記憶)があ
るか否か確認する(ステップS63)。始動入賞記憶が
あるか否かは、保存されていたRAMデータにおける始
動入賞記憶数データによって確認される。
【0119】ステップS62にて大当り遊技中に復旧す
るのであれば、またはステップS63始動入賞記憶があ
れば、CPU56は、本例では、遊技者に復旧内容を報
知するために、図柄制御基板80に向けて、復旧待機状
態表示を指定する表示制御コマンド(図16参照)を送
出する(ステップS64)。
【0120】すると、復旧待機画面には、例えば図13
に示すように、復旧待機中であることなどを報知するた
めに各種の情報が表示される。この場合、例えば、図1
3(A)に示すように、待機状態を解除して遊技の復旧
を行うための方法を遊技者に認識させるための表示を行
う。従って、遊技者は、復旧待機中であることを認識す
ることができ、また、待機状態を解除するための方法を
把握することができる。なお、待機状態を解除するため
の方法として、例えば、「操作ノブ5に触れることによ
って復旧します。」、あるいは「球を発射すると復旧し
ます。」などのように具体的(遊技者が把握できる程
度)な記載や図示がされるようにしてもよい。
【0121】また、図13(B)に示すように、例えば
待機状態の解除後にどのような遊技状態に復旧するか
(ここでは、大当り遊技状態に復旧する)を遊技者に認
識させるための表示としてもよい。ここでは、図13
(B)に示すように、復旧する遊技状態が大当り制御状
態であることが表示されている他、継続回数が2回目
(2ラウンド目)であること、さらに2ラウンド目にお
いて大入賞口に7個入賞した状態(カウント7)である
ことが表示されている。従って、遊技者は、復旧する遊
技状態が、大当り中であり、2ラウンド目であり、7つ
カウントされている状態であることを把握することがで
き、復旧時の詳細な制御状態を把握することができる。
【0122】復旧後の遊技状態を報知する表示として
は、他に例えば図13(C)に示すように、復旧したあ
と特別図柄の変動が開始されることを遊技者に認識させ
るための表示であってもよい。ここでは、図13(C)
に示すように、復旧する遊技状態において、始動入賞記
憶数が3であることが表示されている。従って、遊技者
は、遊技状態が復旧すると、特別図柄による大当り抽選
が3回行われることを把握することができ、始動入賞記
憶があることや、その場合の始動入賞記憶数を把握する
ことができる。
【0123】なお、図13(A)と、図13(B)また
は図13(C)との表示を定期的に切り換えて表示する
ようにしてもよい。また、図13(A)と、図13
(B)または図13(C)とに表示されている全ての内
容を一画面表示するようにしてもよい。
【0124】また、例えば始動入賞にもとづいて可変表
示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせにな
ると開放する所定の電動役物への入賞があると所定の権
利が発生または継続する第3種パチンコ遊技機について
は、権利が発生しているか否か、権利発生中におけるラ
ウンド数やカウント数、さらには、例えば権利発生中に
は遊技領域の右側に向けて球を打つとされている場合
に、復旧後の遊技方法として遊技球の打ち方(右打)を
報知するようにしてもよい。このような報知をすれば、
遊技者は、第3種パチンコ遊技機における復旧時の制御
状態を事前(復旧前)に把握することができ、復旧時
に、制御状態に応じた操作(例えば、右打)を行うなど
して、迅速に対応をとることが可能となる。
【0125】なお、復旧内容を音やランプによって報知
するようにしてもよい。この場合、CPU56は、音声
制御基板70に向けて復旧内容に応じた音を出力するた
めの音声制御コマンドを送出したり、ランプ制御基板3
5に向けて復旧内容に応じたランプの点灯を行うための
ランプ制御コマンドを送出したりする。
【0126】復旧内容を報知するために出力される制御
コマンドを送出すると、CPU56は、待機解除信号の
入力待ち状態となる(ステップS64)。本例では、待
機解除信号は、発射検出スイッチ7aの出力信号、ある
いはタッチスイッチ5aの出力信号を指す。
【0127】待機解除信号が入力されれば、あるいはス
テップS63にて始動入賞記憶がなければ(始動入賞記
憶数が0であれば)、CPU56は、バックアップRA
Mに保存されていたデータにもとづいて停電時の遊技状
態を確認して復帰させる(ステップS66)。例えば、
バックアップRAMに保存されていたデータにもとづい
て、ソレノイド回路59を介してソレノイド16やソレ
ノイド21を駆動し、始動入賞口14や開閉板20の開
閉状態の復旧を行う。また、電源断中でも保存されてい
た特別図柄プロセスフラグおよび普通図柄プロセスフラ
グの値に応じて、電源断時の特別図柄プロセス処理の進
行状況および普通図柄プロセス処理の進行状況に対応し
た制御コマンドを、図柄制御基板80、ランプ制御基板
35および音声制御基板70に送出する(ステップS6
7)。
【0128】以上のように、遊技状態復旧処理では、復
元された内部状態に応じて、各種電気部品の状態復元が
行われるとともに、図柄制御基板80、ランプ制御基板
35および音声制御基板70に対して、制御状態を電源
断時の状態に戻すための制御コマンド(電源断時の制御
状態を生じさせるための制御コマンド)が送出される。
そのような制御コマンドは、一般に、電源断前に最後に
送出された1つまたは複数の制御コマンドである。
【0129】上述したように、遊技状態復旧処理におい
て、所定の遊技状態(例えば、大当たり中の状態や、始
動入賞記憶があるため再開後すぐに大当たりが発生する
可能性のある状態などの、遊技者不在のまま再開される
と、遊技者にとって不利益が生じるおそれのある遊技状
態)に復旧する場合には、待機状態とするようにしたの
で、例えば遊技者不在のまま遊技状態が復旧されて遊技
者が不利益を被ることを防止することができ、遊技機の
利便性を向上させることができる。
【0130】また、上述したように、遊技状態復旧処理
において、遊技者の意思(操作ノブ5に触れたり、遊技
球を発射させたりすることによって示される、遊技を開
始しようとする意思)にもとづいて出力される待機解除
信号の入力に応じて遊技状態を復旧させるようにしたこ
とで、遊技者の意思によって遊技状態を復旧させる時期
を決定することができ、遊技者不在のまま遊技状態が復
旧されることがなく、遊技者が不利益を被ることを防止
することができる。従って、遊技機の利便性を向上させ
ることができる。
【0131】また、上述したように、遊技状態復旧処理
における、所定の遊技状態に復旧する場合の待機状態に
おいて、復旧時の制御状態を報知するようにしたので、
遊技者に復旧時の遊技状態を事前に報知しておくことが
でき、復旧時の遊技状態が把握できずに遊技者が困惑し
てしまうことを防止することができる。従って、復旧時
の遊技状態(例えば右打しなければならない状態)を把
握できないことによって遊技者が不利益を被ることを回
避することができる。よって、遊技機の利便性を向上さ
せることができる。
【0132】なお、上記のような処理の結果、この実施
の形態では、遊技状態復旧処理によって、以下のような
状態復旧が可能である。
【0133】始動入賞口14および大入賞口(開閉板2
0)の状態が復元される。表示制御手段によって制御さ
れる普通図柄の表示状態(可変表示器10の表示状態)
は、電源断時に変動中であった場合を除いて復元され
る。表示制御手段によって制御される特別図柄の表示状
態(可変表示部9の表示状態)は、電源断時に変動中で
あった場合を除いて復元される。さらに、可変表示部9
に表示される背景やキャラクタは、特別図柄変動中およ
び大当り遊技中であった場合を除いて復元される。
【0134】特別図柄の変動中に電源断となった場合に
は、可変表示パターンの変動時間(例えば10秒)およ
び既に実行した時間(例えば4秒)の情報がバックアッ
プされる。そして、主基板31は、復旧時に、表示パタ
ーンを示す表示制御コマンドおよび停止図柄を示す表示
制御コマンドを図柄制御基板80に出力し、残り時間
(上述の例では6秒)経過後に、図柄を停止させるため
表示制御コマンドを出力する。従って、特別図柄の表示
状態は、電源断時に特別図柄の変動中であった場合に
は、復旧時に、表示されていない残りの時間(上述の例
では6秒)につき可変表示が実行される。なお、復旧時
に図柄制御基板80に対して出力される表示パターンを
示す表示制御コマンドは、電源断前に出力された表示パ
ターンを示す表示制御コマンドと同じものであってもよ
いが、「停電復旧中です」のような画像を表示させるた
めのコマンドとしてもよい。この場合、「停電復旧中で
す」の表示は、残りの時間(上述の例では6秒)表示さ
れる。なお、特別図柄の変動中に電源断となった場合
の、普通図柄の表示状態についても、上述と同様の制御
が行われる。
【0135】なお、大当り遊技中に電源断となった場合
にも、上述した特別図柄の変動中に電源断となった場合
と同様に、ラウンド中あるいはラウンド間のインターバ
ルの残り時間について、復旧時に、表示、音、ランプ、
ソレノイド21などを制御するが、主基板31は、図柄
制御基板80に対して電源断前に出力した確定時の図柄
(停止図柄)を指定する表示制御コマンドを出力する。
これにより、ラウンド中あるいはラウンド間の大当り図
柄による演出が可能となり(大当り図柄で大当り演出す
る機種について)、また、大当り終了後の変動開始時に
表示する図柄も図柄制御基板80が認識することができ
る。
【0136】ランプ制御手段が制御する装飾ランプ2
5、始動記憶表示器18、ゲート通過記憶表示器41、
賞球ランプ51および球切れランプ52の表示状態が復
元される。遊技効果ランプ・LED28a,28b,2
8cの表示状態は、特別図柄変動中および大当り遊技中
であった場合を除いて復元される。ただし、電源断時に
大当り遊技中であった場合には、各制御区間の最初の状
態に復元可能である。各制御区間とは、例えば、大当り
開始報知状態、大入賞口開放前状態、大入賞口開放中状
態、大当り終了報知状態である。なお、特別図柄変動中
に電源断となったあと復旧した場合には、上述した可変
表示部9や可変表示装置10の表示制御と同様に、残り
時間分だけ遊技効果ランプ・LED28a,28b,2
8cの表示状態を制御するようにしてもよいが、消灯ま
たは停電復旧時特有のパターンで点灯/点滅させるよう
にしてもよい。
【0137】音声制御手段が制御する音発生状態は、特
別図柄変動中および大当り遊技中であった場合を除いて
復元される。ただし、電源断時に大当り遊技中であった
場合には、各制御区間の最初の状態に復元可能である。
なお、特別図柄変動中に電源断となったあと復旧した場
合には、上述した可変表示部9や可変表示装置10の表
示制御と同様に、残り時間分だけ音発生状態を制御する
ようにしてもよいが、無音または停電復旧時特有の音声
パターン(例えば「停電復旧中です」との音声)を出力
するようにしてもよい。
【0138】なお、この実施の形態では、電源断からの
復旧時に、主基板31の遊技制御手段から表示制御手
段、ランプ制御手段および音声制御手段に対して状態復
元のための制御コマンドが送出されるが、表示制御手
段、ランプ制御手段および音声制御手段が電源バックア
ップされる場合には、主基板31からの制御コマンドを
用いることなく、表示制御手段、ランプ制御手段および
音声制御手段が独自に制御状態を復元するように構成し
てもよい。
【0139】また、後述するように、払出制御基板37
に搭載されている払出制御手段は、電源バックアップさ
れているので、電源断からの復旧時に、賞球払出状態お
よび球貸し制御状態は、電源断時の状態に復旧する。こ
の実施の形態では、発射制御基板は払出制御手段に接続
されているので、発射制御基板91における制御状態も
同様に復元される。
【0140】遊技状態を電源断時の状態に復帰させる
と、この実施の形態では、CPU56は、前回の電源断
時の割込許可/禁止状態を復帰させるため、バックアッ
プRAMに保存されていたパリティフラグの値を確認す
る(ステップS68)。パリティフラグがクリアであれ
ば、割込許可設定を行う(ステップS69)。一方、パ
リティフラグがオンであれば、そのまま(ステップS1
aで設定された割込禁止状態のまま)遊技状態復旧処理
を終える。
【0141】なお、ここでは、遊技状態復旧処理が終了
するとメイン処理にリターンするように遊技状態復旧処
理プログラムが構成されているが、電力供給停止時処理
において保存されているスタックポインタが指すスタッ
クエリア(バックアップRAM領域にある)に記憶され
ているアドレス(電源断時のNMI割込発生時に実行さ
れていたアドレス)に戻るようにしてもよい。
【0142】上述したように、初期設定処理を開始した
あと、復旧処理を終える前まで、または初期化処理を終
える前までの間は、割込禁止状態とする構成としたこと
で、割込みにより処理が中断されることを防止すること
ができるため、初期設定、クリアスイッチ921の操作
状態やバックアップデータ記憶領域の内容に応じて行わ
れる電源断時の状態に復旧させるか否かの判断、および
復旧処理(または初期化処理)を確実に完了させること
ができる。なお、上記のように復旧処理を終える前まで
割込禁止状態とする構成とした場合であっても、電源断
時の割込禁止/許可状態をパリティフラグによりバック
アップしているため、復旧処理において電源断時の割込
禁止/許可状態を確実に復旧させることができる。
【0143】なお、上記の実施の形態では、遊技制御手
段において、データ保存処理および復旧処理が行われる
場合について説明したが、払出制御手段、音声制御手
段、ランプ制御手段および表示制御手段におけるRAM
の一部も電源バックアップされ、払出制御手段、表示制
御手段、音制御手段およびランプ制御手段も、上述した
ような処理を行ってもよい。ただし、払出制御手段、表
示制御手段、音制御手段およびランプ制御手段は、復旧
時にコマンド送出処理を行う必要はない。
【0144】次に、主基板31から他の電気部品制御基
板に対する制御コマンドの送出について説明する。図1
4は、主基板31から各電気部品制御基板に送出される
制御コマンドのコマンド形態の一例を示す説明図であ
る。この実施の形態では、制御コマンドは2バイト構成
であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を表
し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。M
ODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」と
され、EXTデータの先頭ビット(ビット7)は必ず
「0」とされる。なお、図14に示されたコマンド形態
は一例であって他のコマンド形態を用いてもよい。
【0145】図15は、各電気部品制御基板に対する制
御コマンドを構成する8ビットの制御信号とINT信号
(ストローブ信号)との関係を示すタイミング図であ
る。図15に示すように、MODEまたはEXTのデー
タが出力ポートに出力されてから、所定期間が経過する
と、CPU56は、データ出力を示す信号であるINT
信号をオン状態にする。また、そこから所定期間が経過
するとINT信号をオフ状態にする。
【0146】図16は、電気部品制御基板のうちの図柄
制御基板80に送出される表示制御コマンドの内容の一
例を示す説明図である。図16に示す例において、コマ
ンド8000(H)〜8022(H)、8100(H)
〜8122(H)は、特別図柄を可変表示する可変表示
部9における特別図柄の変動パターンを指定する表示制
御コマンドである。なお、変動パターンを指定するコマ
ンドは変動開始指示も兼ねている。また、図16に示す
例では70種類の変動パターン指定が可能であるが、そ
れらの変動パターン指定のうちの一部のみを使用するよ
うにしてもよい。
【0147】コマンド88XX(X=4ビットの任意の
値)は、普通図柄表示器10で可変表示される普通図柄
の変動パターンに関する表示制御コマンドである。コマ
ンド89XXは、普通図柄の停止図柄を指定する表示制
御コマンドである。コマンド8AXX(X=4ビットの
任意の値)は、普通図柄の可変表示の停止を指示する表
示制御コマンドである。
【0148】コマンド91XX、92XXおよび93X
Xは、特別図柄の左中右の停止図柄を指定する表示制御
コマンドである。また、コマンドA0XXは、特別図柄
の可変表示の停止を指示する表示制御コマンドである。
コマンドBXXXは、大当り遊技開始から大当り遊技終
了までの間に送出される表示制御コマンドである。そし
て、コマンドC000〜EXXXは、特別図柄の変動お
よび大当り遊技に関わらない可変表示部9の表示状態に
関する表示制御コマンドである。例えば、コマンドC0
01は、図12のステップS64にて送信される待機状
態の表示を指示する表示制御コマンドである。図柄制御
基板80の表示制御手段は、主基板31の遊技制御手段
から上述した表示制御コマンドを受信すると図16に示
された内容に応じて可変表示部9および普通図柄表示器
10の表示状態を変更する。
【0149】この実施の形態では、遊技機電源投入がな
され、遊技制御手段が遊技制御を開始すると、コマンド
C000の初期表示コマンドを表示制御手段に対して送
出する。また、電源投入時に、バックアップRAMに前
回の電源オフ直前の遊技状態を示す情報(本例では、大
当り遊技状態または始動入賞記憶がある状態であること
を示す情報を除く)が保存されていた場合には、遊技状
態を復帰させるとともに、表示制御手段の制御状態が電
源オフ直前の遊技状態に戻るように表示制御コマンドを
表示制御手段に対して送出する。
【0150】一方、電源投入時に、バックアップRAM
に前回の電源オフ直前の遊技状態を示す情報(本例で
は、大当り遊技状態または始動入賞記憶がある状態であ
ることを示す情報)が保存されていた場合には、表示制
御手段が待機状態であることを示す表示(図13参照)
を行うような制御状態とするために、表示制御コマンド
(コマンドC001)を表示制御手段に対して送出す
る。この場合、表示制御手段がコマンドC001を受信
することによって、可変表示部9の表示状態は、待機状
態であることを示す表示(図13参照)となる。
【0151】そして、図12のステップS65において
待機解除信号が入力すると、バックアップRAMに保存
されていた前回の電源オフ直前の遊技状態を示す各種の
情報にもとづいて、遊技状態を復帰させるとともに、表
示制御手段の制御状態が電源オフ直前の遊技状態に戻る
ように表示制御コマンドを表示制御手段に対して送出す
る。例えば、電源オフ直前の遊技状態が大当り遊技状態
であって第2ラウンドであった場合には、コマンドB1
02を表示制御手段に対して送出する。表示制御手段が
コマンドB102を受信することによって、可変表示部
9の表示状態は、第2ラウンドに応じた表示に復帰す
る。
【0152】なお、表示制御手段に対して制御状態を復
帰させるための表示制御コマンドを与えるとともに、ラ
ンプ制御手段や音声制御手段に対して制御状態を復帰さ
せるためランプ制御コマンドや音声制御コマンドを送出
するようにしてもよい。また、表示制御手段に対して待
機状態であることを遊技者に報知させるための表示制御
コマンドを与えるとともに、ランプ制御手段や音声制御
手段に対して待機状態であることを遊技者に報知させる
ためのランプ制御コマンドや音声制御コマンドを送出す
るようにしてもよい。
【0153】また、バックアップRAMに前回の電源オ
フ直前の遊技状態を示す情報が保存されていた場合と
は、短時間の電源断(瞬断)が生じたような場合であ
る。図6に示されたように、電源基板910からの電源
断信号はCPU56のXNMI端子(マスク不能割込端
子)に接続されている。従って、この実施の形態では、
CPU56は、遊技機への電力供給が停止する際にマス
ク不能割込処理によって、そのときの遊技状態をバック
アップRAMに保存するための処理を行う。遊技状態を
バックアップRAMに保存するための処理は、例えば、
パリティデータの付加等のバックアップRAM領域の内
容を保護するような処理である。
【0154】次に、コマンド送出処理について説明す
る。上述したように、遊技制御手段から図柄制御基板8
0等の各電気部品制御基板に制御コマンドを出力しよう
とするときに、コマンド送信テーブルの設定が行われ
る。図17(A)は、コマンド送信テーブルの一構成例
を示す説明図である。1つのコマンド送信テーブルは3
バイトで構成され、1バイト目にはINTデータが設定
される。また、2バイト目のコマンドデータ1には、制
御コマンドの1バイト目のMODEデータが設定され
る。そして、3バイト目のコマンドデータ2には、制御
コマンドの2バイト目のEXTデータが設定される。
【0155】なお、EXTデータそのものがコマンドデ
ータ2の領域に設定されてもよいが、コマンドデータ2
には、EXTデータが格納されているテーブルのアドレ
スを指定するためのデータが設定されるようにしてもよ
い。この実施の形態では、コマンドデータ2のビット7
(ワークエリア参照ビット)が0あれば、コマンドデー
タ2にEXTデータそのものが設定されていることを示
す。なお、そのようなEXTデータはビット7が0であ
るデータである。ワークエリア参照ビットが1あれば、
他の7ビットが、EXTデータが格納されているテーブ
ルのアドレスを指定するためのオフセットであることを
示す。また、この実施の形態では各制御コマンド毎にコ
マンド送信テーブルが用意されている。
【0156】図17(B)INTデータの一構成例を示
す説明図である。INTデータにおけるビット0は、払
出制御基板37に払出制御コマンドを送出すべきか否か
を示す。ビット0が「1」であるならば、払出制御コマ
ンドを送出すべきことを示す。従って、CPU56は、
例えば賞球処理において、払出制御コマンドを送出する
ときには、払出制御コマンド用のコマンド送信テーブル
のINTデータに「01(H)」を設定する。
【0157】INTデータのビット1,2,3は、それ
ぞれ、表示制御コマンド、ランプ制御コマンド、音声制
御コマンドを送出すべきか否かを示すビットであり、C
PU56は、それらのコマンドを送出すべき場合には、
ポインタが指しているコマンド送信テーブルに、INT
データ、コマンドデータ1およびコマンドデータ2を設
定する。それらのコマンドを送出するときには、INT
データの該当ビットが「1」に設定され、コマンドデー
タ1およびコマンドデータ2にMODEデータおよびE
XTデータが設定される。
【0158】図18は、コマンド送出処理の処理例を示
すフローチャートである。コマンド送出処理は、コマン
ド出力処理とINT信号出力処理とを含む処理である。
コマンド制御処理において、CPU56は、まず、コマ
ンド送信テーブルのアドレスをスタック等に退避する
(ステップS331)。そして、コマンド送信テーブル
のINTデータを引数1にロードする(ステップS33
2)。引数1は、後述するコマンド送信処理ルーチンに
対する入力情報になる。また、コマンド送信テーブルを
指すアドレスを+1する(ステップS333)。従っ
て、コマンド送信テーブルを指すアドレスは、コマンド
データ1のアドレスに一致する。
【0159】そこで、CPU56は、コマンドデータ1
を読み出して引数2に設定する(ステップS334)。
引数2も、後述するコマンド送信処理ルーチンに対する
入力情報になる。そして、コマンド送信処理ルーチンを
コールする(ステップS335)。
【0160】図19は、コマンド送信ルーチンを示すフ
ローチャートである。コマンド送信ルーチンにおいて、
CPU56は、まず、引数1に設定されているデータす
なわちINTデータを、比較値として決められているワ
ークエリアに設定する(ステップS351)。次いで、
処理数=4を、処理数として決められているワークエリ
アに設定する(ステップS352)。そして、払出制御
信号を出力するためのポート1のアドレスをIOアドレ
スにセットする(ステップS353)。この実施の形態
では、ポート1のアドレスは、出力ポート571のアド
レスである。
【0161】次に、CPU56は、比較値を1ビット右
にシフトする(ステップS354)。シフト処理の結
果、キャリービットが1になったか否か確認する(ステ
ップS355)。キャリービットが1になったというこ
とは、INTデータにおける最も右側のビットが「1」
であったことを意味する。この実施の形態では4回のシ
フト処理が行われるのであるが、例えば、払出制御コマ
ンドを送出すべきことが指定されているときには、最初
のシフト処理でキャリービットが1になる。
【0162】キャリービットが1になった場合には、引
数2に設定されているデータ、この場合にはコマンドデ
ータ1(すなわちMODEデータ)を、IOアドレスと
して設定されているアドレスに出力する(ステップS3
56)。最初のシフト処理が行われたときにはIOアド
レスにポート1のアドレスが設定されているので、結
局、払出制御コマンドのMODEデータがポート1(出
力ポート571)に出力される。
【0163】次いで、CPU56は、IOアドレスを1
加算するとともに(ステップS357)、処理数を1減
算する(ステップS358)。加算前にポート1を示し
ていた場合には、IOアドレスに対する加算処理によっ
て、IOアドレスにはポート2のアドレスが設定され
る。ポート2は、この実施の形態では出力ポート572
であり、表示制御コマンドを出力するためのポートであ
る。そして、CPU56は、処理数の値を確認し(ステ
ップS359)、値が0になっていなければ、ステップ
S354に戻る。ステップS354で再度シフト処理が
行われる。
【0164】2回目のシフト処理ではINTデータにお
けるビット1の値が押し出され、ビット1の値に応じて
キャリーフラグが「1」または「0」になる。従って、
表示制御コマンドを送出すべきことが指定されているか
否かのチェックが行われる。同様に、3回目および4回
目のシフト処理によって、ランプ制御コマンドおよび音
声制御コマンドを送出すべきことが指定されているか否
かのチェックが行われる。このように、それぞれのシフ
ト処理が行われるときに、IOアドレスには、シフト処
理によってチェックされるコマンド(払出制御コマン
ド、表示制御コマンド、ランプ制御コマンド、音声制御
コマンド)に対応したIOアドレスが設定されている。
【0165】以上のように、キャリーフラグが「1」に
なったときには、対応する出力ポート(ポート1〜ポー
ト4)に制御コマンドが送出される。すなわち、1つの
共通モジュール(コマンド送出処理)で、複数の電気部
品制御手段に対する制御コマンドの送出処理を行うこと
ができる。なお、この実施の形態では、ポート3,4の
アドレスは、それぞれ、ランプ制御コマンドを送出する
ための出力ポート,音声制御コマンドを送出するための
のアドレスである。
【0166】また、このように、シフト処理のみによっ
てどの電気部品制御手段に対して制御コマンドを出力す
べきかが判定されるので、いずれの電気部品制御手段に
対して制御コマンドを出力すべきか判定する処理が簡略
化されている。
【0167】次に、CPU56は、シフト処理開始前の
INTデータが格納されている引数1の内容を読み出し
(ステップS360)、読み出したデータをポート0に
出力する(ステップS361)。この実施の形態では、
ポート0のアドレスは、出力ポート570のアドレスで
ある。INTデータでは、ステップS351〜S359
の処理で出力された制御コマンド(払出制御コマンド、
表示制御コマンド、ランプ制御コマンド、音声制御コマ
ンド)に応じたINT信号の出力ビットに対応したビッ
トが「1」になっている。従って、ポート1〜ポート4
のいずれかに出力された制御コマンド(払出制御コマン
ド、表示制御コマンド、ランプ制御コマンド、音声制御
コマンド)に対応したINT信号がオン状態になる。
【0168】次いで、CPU56は、ウェイトカウンタ
に所定値を設定し(ステップS362)、その値が0に
なるまで1ずつ減算する(ステップS363,S36
4)。この処理は、図15のタイミング図に示されたI
NT信号(制御信号INT)のオン期間を設定するため
の処理である。ウェイトカウンタの値が0になると、ク
リアデータ(00)を設定して(ステップS365)、
そのデータをポート0に出力する(ステップS36
6)。よって、INT信号はオフ状態になる。そして、
ウェイトカウンタに所定値を設定し(ステップS36
2)、その値が0になるまで1ずつ減算する(ステップ
S368,S369)。この処理は、1つ目のINT信
号の立ち下がりからEXTデータ出力開始までの期間を
設定するための処理である。
【0169】従って、ステップS367でウェイトカウ
ンタに設定される値は、1つ目のINT信号の立ち下が
りからEXTデータ出力開始までの期間が、制御コマン
ド受信対象となる全ての電気部品制御手段が確実にコマ
ンド受信処理を行うのに十分な期間になるような値であ
る。また、ウェイトカウンタに設定される値は、その期
間が、ステップS351〜S359の処理に要する時間
よりも長くなるような値である。
【0170】以上のようにして、制御コマンドの1バイ
ト目のMODEデータが送出される。そこで、CPU5
6は、図18に示すステップS336で、コマンド送信
テーブルを指す値を1加算する。従って、3バイト目の
コマンドデータ2の領域が指定される。CPU56は、
指し示されたコマンドデータ2の内容を引数2にロード
する(ステップS337)。また、コマンドデータ2の
ビット7(ワークエリア参照ビット)の値が「0」であ
るか否か確認する(ステップS339)。0でなけれ
ば、コマンド拡張データアドレステーブルの先頭アドレ
スをポインタにセットし(ステップS339)、そのポ
インタにコマンドデータ2のビット6〜ビット0の値を
加算してアドレスを算出する(ステップS340)。そ
して、そのアドレスが指すエリアのデータを引数2にロ
ードする(ステップS341)。
【0171】コマンド拡張データアドレステーブルに
は、電気部品制御手段に送出されうるEXTデータが順
次設定されている。よって、以上の処理によって、ワー
クエリア参照ビットの値が「1」であれば、コマンドデ
ータ2の内容に応じたコマンド拡張データアドレステー
ブル内のEXTデータが引数2にロードされ、ワークエ
リア参照ビットの値が「0」であれば、コマンドデータ
2の内容がそのまま引数2にロードされる。なお、コマ
ンド拡張データアドレステーブルからEXTデータが読
み出される場合でも、そのデータのビット7は「0」で
ある。
【0172】次に、CPU56は、コマンド送信ルーチ
ンをコールする(ステップS342)。従って、MOD
Eデータの送出の場合と同様のタイミングでEXTデー
タが送出される。
【0173】以上のようにして、1つの制御信号出力モ
ジュールであるコマンド送出処理モジュールによって、
2バイト構成の各制御コマンド(払出制御コマンド、表
示制御コマンド、ランプ制御コマンド、音声制御コマン
ド)が、対応する電気部品制御手段に送信される。電気
部品制御手段では、取込信号としてのINT信号の立ち
下がりを検出すると制御コマンドの取り込み処理を開始
するのであるが、いずれの電気部品制御手段について
も、取り込み処理が完了する前に遊技制御手段からの新
たな信号が信号線に出力されることはない。すなわち、
各電気部品制御手段において、確実なコマンド受信処理
が行われる。なお、各電気部品制御手段は、INT信号
の立ち上がりで制御コマンドの取り込み処理を開始して
もよい。また、INT信号の極性を図15に示された場
合と逆にしてもよい。
【0174】次に、図柄制御基板80における処理につ
いて説明する。図20は、図柄制御用CPU101のメ
イン処理を示すフローチャートである。メイン処理で
は、図柄制御用CPU101は、まず、RAM領域をク
リアする等の初期値設定処理を行う(ステップS70
1)。なお、例えば、内蔵RAMの電源バックアップさ
れたRAM領域(バックアップRAM領域)にデータが
設定されている場合には、それらの領域のクリア処理は
なされない。その後、この実施の形態では、図柄制御用
CPU101は、タイマ割込フラグの監視(ステップS
702)の確認を行うループ処理に移行する。
【0175】なお、この実施の形態では、2ms毎に定
期的にタイマ割込がかかるように図柄制御用CPU10
1に設けられているタイマレジスタの初期設定(タイム
アウトが2msであることと繰り返しタイマが動作する
設定)が行われる。すなわち、タイマ割込を能動化する
処理と、タイマ割込インタバルを設定する処理とが実行
される。
【0176】従って、この実施の形態では、図柄制御用
CPU101の内部タイマが繰り返しタイマ割込を発生
するように設定される。この実施の形態では、繰り返し
周期は2msに設定される。そして、図21に示すよう
に、タイマ割込が発生すると、図柄制御用CPU101
は、タイマ割込フラグをセットする(ステップS71
1)。
【0177】図柄制御用CPU101は、ステップS7
02において、タイマ割込フラグがセットされたことを
検出すると、タイマ割込フラグをリセットするとともに
(ステップS703)、遊技制御手段からのコマンドに
応じた表示制御を行う画像制御処理(ステップS70
4)を実行する。以上の制御によって、この実施の形態
では、画像制御処理は2ms毎に起動されることにな
る。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理ではフ
ラグセットのみがなされ、画像制御処理はメイン処理に
おいて実行されるが、タイマ割込処理で画像制御処理を
実行してもよい。なお、画像制御処理において、特別図
柄、普通図柄、待機状態図柄(図13参照)などについ
ての画像制御を行う。
【0178】図22は、割込処理による表示制御コマン
ド受信処理を示すフローチャートである。上述したよう
に主基板31からの表示制御INT信号は図柄制御用C
PU101の割込端子に入力されている。よって、主基
板31からの表示制御INT信号がオン状態になると、
図柄制御用CPU101に割込がかかり、図22に示す
表示制御コマンドの受信処理が開始される。
【0179】表示制御コマンドの受信処理において、図
柄制御用CPU101は、表示制御コマンドデータの入
力に割り当てられている入力ポートから1バイトのデー
タを読み込む(ステップS881)。そして、読み込ん
だデータを受信データとしてワークエリアに格納する
(ステップS882)。また、通信終了フラグをセット
する(ステップS883)。
【0180】以上の処理によって、主基板31から送出
された表示制御コマンドは、図柄制御用CPU101に
読み込まれる。ここで、複数の表示制御コマンドを連続
的に受信する可能性があるので、ワークエリアおよび通
信終了フラグも複数個用意される。
【0181】図23は、特別図柄表示処理の一例を示す
フローチャートである。この特別図柄表示処理は、図2
3における表示メイン処理のステップS704に含まれ
ている処理である。特別図柄表示処理において、図柄制
御用CPU101は、まず、可変表示部9において特別
図柄が変動中であるか否か確認する(ステップS14
1)。変動中であれば、特別図柄変動停止を示す表示制
御コマンドを受信しているか否か確認する(ステップS
142)。受信していなければ、特別図柄変動処理を継
続する(ステップS144)。特別図柄停止を示す表示
制御コマンドを受信しているときには、後述するステッ
プS146において大当りとする旨の情報を含む表示制
御コマンドを受信した場合には大当りに対応した図柄の
特別図柄確定表示を行う(ステップS143)。ステッ
プS146においてはずれとする旨の情報を含む表示制
御コマンドを受信した場合には、はずれに対応した図柄
の特別図柄確定表示を実行する(ステップS143)。
【0182】ステップS141において、特別図柄が変
動中でなければ、特別図柄確定表示を可変表示部9に表
示中であるか否か確認する(ステップS145)。表示
中でなければ、特別図柄変動開始を示す表示制御コマン
ドを受信しているか否か確認する(ステップS14
6)。受信していれば、特別図柄変動処理を開始する
(ステップS147)。特別図柄の変動中では、図柄制
御用CPU101は、例えば、可変表示部9における3
つの表示領域に表示されるそれぞれの図柄が変化するよ
うな表示を行う。
【0183】ステップS145において、特別図柄確定
表示の表示中であれば、特別図柄停止を示す表示制御コ
マンドを受信しているか否か確認する(ステップS14
8)。受信していなければ、特別図柄確定表示を継続し
て行う(ステップS150)。特別図柄停止を示す表示
制御コマンドを受信しているときには、特別図柄確定表
示を終了する(ステップS149)。
【0184】図24は、普通図柄表示処理の一例を示す
フローチャートである。この普通図柄表示処理は、特別
図柄表示処理に続いて行われる処理であり、図20にお
ける表示制御メイン処理のステップS704に示されて
いる処理である。普通図柄表示処理において、図柄制御
用CPU101は、まず、可変表示器10において普通
図柄が変動中であるか否か確認する(ステップS15
1)。変動中でなければ普通図柄変動開始を示す表示制
御コマンドを受信しているか否か確認する(ステップS
152)。受信していれば、普通図柄変動処理を開始す
る(ステップS153)。普通図柄の変動中では、図柄
制御用CPU101は、例えば、可変表示器10におい
て、数字を0.1秒おきにカウントアップ表示させる。
【0185】ステップS151において、普通図柄が変
動中であれば、普通図柄変動終了を示す表示制御コマン
ドを受信しているか否か確認する(ステップS15
4)。受信していなければ、普通図柄変動処理を継続す
る(ステップS156)。普通図柄変動終了を示す表示
制御コマンドを受信しているときには、すでに受信され
ている停止図柄で可変表示器10の図柄変動を停止する
(ステップS155)。
【0186】以上のように、この実施の形態では、図柄
制御基板80に搭載された図柄制御用CPU101が、
特別図柄を可変表示する可変表示部9および普通図柄を
可変表示する可変表示器10の図柄制御を行う。そし
て、主基板31のCPU56は、可変表示部9における
表示の変動開始時、変動終了時、および表示終了時に、
また、可変表示器10における表示の変動開始時期およ
び変動終了時に、そのことを示すコマンドを図柄制御基
板80に送出する。
【0187】図柄制御用CPU101は、各コマンドに
もとづいて変動時間や報知図柄の表示時間を認識でき
る。主基板31のCPU56が変動時間などを特定可能
にコマンドを送出するので、CPU56は、その他の細
かな制御を示すコマンドを送出する必要はない。例え
ば、0.1秒ごとや0.2秒ごとに変動後図柄を示すコ
マンドを送る必要はない。
【0188】なお、この実施の形態では、主基板31の
CPU56は、変動開始時、変動終了時および表示終了
時にコマンドを送出することによって図柄制御用CPU
101が変動時間および表示時間を特定できるようにし
たが、さらに、変動開始時に変動時間そのものを示すコ
マンドも送出するようにしてもよく、また変動終了時に
表示時間を示すコマンドも送出するようにしてもよい。
そのように構成した場合には、図柄制御用CPU101
が、変動時間経過時に変動終了を示すコマンドを受信し
たか否か確認し、表示時間経過時に表示終了を示すコマ
ンドを受信したか否か確認することによって、普通図柄
および特別図柄の変動制御をより確実に行うことができ
る。例えば、変動時間経過時に変動終了を示すコマンド
を受信しなかった場合や、表示時間経過時に表示終了を
示すコマンドを受信しなかった場合には、通信において
何らかの異常が生じたと判定することもできる。
【0189】また、変動開始時に変動時間を示すコマン
ドを送出するのではなく。変動期間の終了時にその旨を
示すコマンドを送るようにしてもよい。すなわち、変動
終了(図柄確定)を示すコマンドを送った後に、変動期
間終了を示すコマンドを送るようにしてもよい。同様
に、変動終了時に表示時間を示すコマンドを送出するの
ではなく。表示期間の終了時にその旨を示すコマンドを
送るようにしてもよい。すなわち、表示終了を示すコマ
ンドを送った後に、表示期間終了を示すコマンドを送る
ようにしてもよい。そのような構成によっても、普通図
柄および特別図柄の変動制御をより確実に行うことがで
きる。
【0190】図25は、待機図柄表示処理の一例を示す
フローチャートである。この待機図柄表示処理は、電源
復旧によって所定の遊技状態が復旧される場合に、遊技
状態の復旧前に行われる処理であり、図20における表
示制御メイン処理のステップS704に示されている処
理である。待機図柄表示処理において、図柄制御用CP
U101は、まず、可変表示部9において待機図柄が表
示されているか否か確認する(ステップS161)。表
示中でなければ復旧待機状態表示を指定する表示制御コ
マンドを受信しているか否か確認する(ステップS16
2)。受信していれば、待機図柄表示処理を開始する
(ステップS163)。待機図柄表示処理では、図柄制
御用CPU101は、例えば、可変表示部9において、
例えば図13に示したような表示を行う。
【0191】なお、待機状態であることや、復旧後の遊
技状態などの報知は、可変表示部9に表示するようにし
なくてもよく、例えば報知用の専用の表示装置に表示す
るようにしてもよい。
【0192】ステップS161において、待機図柄が表
示中であれば、待機状態の終了を示す表示制御コマンド
(ここでは、遊技状態が復旧したこと認識することがで
きる表示制御コマンドであればよいため、復旧待機状態
表示指定コマンド以外の表示制御コマンド)を受信して
いるか否か確認する(ステップS164)。受信してい
なければ、待機図柄表示処理を継続する(ステップS1
66)。待機状態の終了を示す表示制御コマンドを受信
しているときには、待機図柄の表示を終了して(ステッ
プS165)、受信した表示制御コマンド(待機状態の
終了を示すことにもなった表示制御コマンド)にもとづ
く図柄表示制御を実行する。
【0193】以上のように、この実施の形態では、図柄
制御基板80に搭載された図柄制御用CPU101が、
待機図柄を表示する可変表示部9の図柄制御を行う。そ
して、主基板31のCPU56は、可変表示部9におけ
る待機図柄の表示開始時、および表示終了時に、そのこ
とを示すコマンドを図柄制御基板80に送出する。
【0194】図柄制御用CPU101は、各コマンドに
もとづいて待機図柄を表示するか否か、待機図柄の表示
を終了するか否かを認識できる。
【0195】このように、可変表示部9に復旧待機状態
であることなどを表示するようにしたことで、遊技者が
現状を的確に把握することができ、混乱を招くことを回
避することが可能となる。
【0196】以上説明したように、遊技状態復旧処理に
おいて、所定の遊技状態(例えば、大当たり中の状態
や、始動入賞記憶があるため再開後すぐに大当たりが発
生する可能性のある状態などの、遊技者不在のまま再開
されると、遊技者にとって不利益が生じるおそれのある
遊技状態)に復旧する場合には、待機状態とするように
したので、例えば遊技者不在のまま遊技状態が復旧され
て遊技者が不利益を被ることを防止することができ、遊
技機の利便性を向上させることができる。
【0197】また、上述したように、遊技状態復旧処理
において、遊技者の意思にもとづいて出力される待機解
除信号の入力に応じて遊技状態を復旧させるようにした
ことで、遊技者の意思によって遊技状態を復旧させる時
期を決定することができ、遊技者不在のまま遊技状態が
復旧されることがなく、遊技者が不利益を被ることを防
止することができる。従って、遊技機の利便性を向上さ
せることができる。
【0198】また、上述したように、遊技状態復旧処理
における、所定の遊技状態に復旧する場合の待機状態に
おいて、復旧時の制御状態を報知するようにしたので、
遊技者に復旧時の遊技状態を事前に報知しておくことが
でき、復旧時の遊技状態が把握できずに遊技者が困惑し
てしまうことを防止することができる。従って、復旧時
の遊技状態(例えば右打しなければならない状態)を把
握できないことによって遊技者が不利益を被ることを回
避することができる。よって、遊技機の利便性を向上さ
せることができる。
【0199】また、上述したように、初期設定処理を開
始したあと、復旧処理を終える前まで、または初期化処
理を終える前までの間(初期準備処理の間)は、割込禁
止状態とする構成としたことで、割込みにより処理が中
断されることを防止することができるため、初期設定、
バックアップデータ記憶領域の内容に応じて行われる電
源断時の状態に復旧させるか否かの判断、および復旧処
理(または初期化処理)を確実に完了させることができ
る。なお、上記のように復旧処理を終える前まで割込禁
止状態とする構成とした場合であっても、電源断時の割
込禁止/許可状態をパリティフラグによりバックアップ
しているため、復旧処理において電源断時の割込禁止/
許可状態を確実に復旧させることができる。この場合、
上記初期準備処理に含まれる処理は一例であり、初期準
備処理は、例えば初期設定処理を開始したあとバックア
ップデータにもとづく復旧を行うか否かを決定するまで
の間の処理など、上述した処理の一部であってもよい。
【0200】なお、上述した各実施の形態では、待機状
態であるときに、ステップS65にて解除信号が入力し
た場合に遊技状態を復帰する構成としていたが、所定時
間待機状態としたあとに自動的に遊技状態を復帰するよ
うにしてもよい。
【0201】この場合、例えば図26に示すように、待
機状態であるときに、図柄制御用CPU101は、所定
のウェイト時間を計時して(ステップS70)、所定の
ウェイト時間が経過したことが確認されたら遊技状態を
復帰するようにしてもよい。このウェイト時間中は、図
柄表示部9に例えば上述した図13に示すような各種の
表示を行い、待機中であることや、復旧後の遊技状態な
どについての報知を行う。なお、ランプや音によって報
知するようにしてもよい。
【0202】このように構成すれば、遊技状態の復旧内
容が、遊技者が直ちに対処しなければ不利益を被るおそ
れがある例えば大当たり制御状態などである場合には、
所定のウェイト時間経過後に遊技状態を復帰させること
ができ、遊技者が遊技機の近傍で待機していなくても、
所定のウェイト時間経過前に遊技可能な状態とすること
ができれば、遊技者が不利益を被ることを防止すること
ができる。すなわち、遊技者は、電源断中に遊技機から
離れて待機していても、所定のウェイト時間経過前に遊
技可能な場所にいれば不利益を被ることを回避すること
ができる。
【0203】また、このように構成すれば、所定のウェ
イト時間の間に、遊技者に対して、復旧する遊技状態な
どを報知することができる。従って、遊技者は、遊技の
再開前に、再開する遊技状態などを把握することが可能
となる。よって、再開時の遊技状態が把握できないこと
によって、遊技者を困惑させ、遊技者に不利益を与えて
しまうことを回避することができる。すなわち、遊技者
は、事前に復旧時の制御状態などを把握しているため、
その制御状態に応じた操作(例えば、球発射の強さを調
整して右打するなどの操作)を行うことが可能となる。
【0204】また、上述した各実施の形態では、電源監
視手段は、電源基板および電気部品制御基板のいずれか
に設置されたが、どこに設置されていてもよく、遊技機
の構造上の都合等に応じて任意の位置に設置することが
できる。
【0205】そして、上記の各実施の形態では、記憶手
段としてRAMを用いた場合を示したが、記憶手段とし
て、電気的に書き換えが可能な記憶手段であればRAM
以外のものを用いてもよい。
【0206】また、上述した各実施の形態では、待機状
態であることや復旧内容についての遊技者に対する報知
を画面表示によって行う構成としていたが、ランプの点
灯、消灯、点滅、点滅態様などによって報知するように
してもよく、音によって報知するようにしてもよい。
【0207】また、上記の実施の形態では、電源監視回
路は電源基板910に設けられたが、電源監視回路は主
基板31や払出制御基板37などの電気部品制御基板に
設けられていてもよい。なお、電源回路が搭載された電
気部品制御基板が構成される場合には、電源基板には、
電源監視回路は搭載されない。
【0208】上記の各実施の形態のパチンコ遊技機1
は、始動入賞にもとづいて可変表示部9に可変表示され
る特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになる
と所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第1種パチ
ンコ遊技機であったが、始動入賞にもとづいて開放する
電動役物の所定領域への入賞があると所定の遊技価値が
遊技者に付与可能になる第2種パチンコ遊技機や、始動
入賞にもとづいて可変表示される図柄の停止図柄が所定
の図柄の組み合わせになると開放する所定の電動役物へ
の入賞があると所定の権利が発生または継続する第3種
パチンコ遊技機であっても、本発明を適用できる。
【0209】さらに、パチンコ遊技機に限られず、スロ
ット機等においても、停電等による電源断時に、電源断
直前のデータをバックアップRAM等に保存し、電源復
旧時に保存データにもとづく制御再開処理を行うように
構成されている場合などには本発明を適用することがで
きる。例えば、スロット機に適用した場合には、内部フ
ラグ(ビック、レギュラー、小役などのフラグ)やビッ
ク中などの状態に復旧する場合に待機状態とすることが
考えられる。
【0210】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技機
を、所定の遊技を行うことが可能な遊技機であって、遊
技機に設けられた電気部品を制御するための電気部品制
御マイクロコンピュータを搭載した電気部品制御基板
と、電気部品制御マイクロコンピュータが制御を行う際
に発生する変動データを記憶する変動データ記憶手段
と、電源供給停止時から少なくとも所定期間は電源供給
停止直前の変動データ記憶手段の最終記憶内容の保持が
可能な記憶内容保持手段と、電源供給が開始されたとき
に変動データ記憶手段に最終記憶内容が保持されていた
場合に記憶内容にもとづいて電気部品の制御を復旧させ
ることが可能な制御復旧手段とを備え、最終記憶内容に
よって制御を復旧する際に、復旧する制御状態の報知を
行うことが可能な復旧状態報知手段を有することを特徴
とする構成としたので、遊技再開に際して、遊技者が、
どのような状況で復旧するのであるかを認識することが
できるため、遊技再開時に遊技者が困惑してしまうこと
を防止することができ、遊技者に不利益を与えてしまう
ことを回避することができる。従って、遊技機の利便性
を向上させることができる。
【0211】復旧状態報知手段が、最終記憶内容を参照
して、復旧する制御状態の報知を行うか否かを判断する
ようにした場合には、再開時の遊技状態に応じて、例え
ば報知が必要である場合にのみ遊技状況などの報知を行
うようにすることができる。従って、遊技再開時に遊技
者が困惑してしまうことを防止することができ、遊技者
に不利益を与えてしまうことを回避することができる。
【0212】所定の遊技の結果が特定の態様となったこ
とを条件として遊技者に有利な特定遊技状態に制御する
ことが可能な遊技制御手段を備え、復旧状態報知手段
が、最終記憶内容が少なくとも特定遊技状態を示す内容
である場合に、復旧する制御状態の報知を行うとした場
合には、例えば大当り中の状態に復旧する場合に、その
旨などの遊技状況の報知をすることができる。従って、
遊技者は、大当り遊技状態であることを認識することが
できるため、再開時に遊技状況が把握できずに困惑して
しまうことを防止することができ、再開後(現状把握を
することなく)直ちに遊技状態に応じた遊技を行うこと
ができるようになる。
【0213】所定の入賞があったことに応じて始動検出
を行う始動検出手段を備え、1の始動検出に応じて、遊
技者に有利な遊技状態とするか否かを決めるための所定
の遊技が開始され、始動検出数は所定数保留可能であ
り、復旧状態報知手段が、最終記憶内容が少なくとも始
動検出数が保留されていることを示す内容である場合
に、復旧する制御状態の報知を行うようにした場合に
は、始動検出数の保留がある場合に、その保留状態を報
知することができる。
【0214】制御復旧手段による制御の復旧の開始を保
留することが可能な復旧開始保留手段を備え、復旧状態
報知手段が、復旧開始保留手段によって復旧の開始が保
留されている間に、復旧状態の報知を行うようにした場
合には、遊技が再開がされる前の遊技の保留状態の間
に、遊技者に対して再開時の制御状態を報知することが
できる。
【0215】復旧開始保留手段が、復旧開始を許可する
復旧開始信号が入力された場合に、復旧開始の保留を解
除するとした場合には、復旧開始信号の入力があるまで
制御再開を保留することができるため、遊技者に対して
再開時の制御状態の報知を十分に行うことができる。特
に、復旧開始信号の入力を遊技者が行う場合には、遊技
者は、把握することができるまで十分に再開時の制御状
態を確認することができる。
【0216】復旧状態の報知は、復旧する制御状態が、
所定の遊技の結果が特定の態様となったことを条件とし
て制御される遊技者に有利な特定遊技状態であるか否か
を示す報知を含むとした場合には、例えば大当り状態で
あるかについて遊技者に報知することができる。
【0217】復旧状態の報知は、復旧する制御状態が、
所定の遊技の結果が特定の態様となったことを条件とし
て制御される遊技者に有利な特定遊技状態である場合に
おける、特定遊技状態中の継続回数を示す報知を含むと
した場合には、例えば大当り遊技状態におけるどの段階
で再開するのであるかについてなど、大当り遊技状態に
おける復旧時の詳細な状態を報知することができる。
【0218】復旧状態の報知は、復旧する制御状態が、
所定の遊技の結果が特定の態様となったことを条件とし
て制御される遊技者に有利な特定遊技状態である場合に
おける、特定遊技状態中の入賞状況を示す報知を含むと
した場合には、例えば大当り遊技状態における打球の入
賞状況を報知することができ、大当り遊技状態における
復旧時のさらに詳細な状態を報知することができる。
【0219】遊技の進行により所定の入賞があったこと
に応じて始動検出を行う始動検出手段を備え、1の始動
検出に応じて、遊技者に有利な遊技状態とするか否かを
決めるための所定の遊技が開始され、始動検出数は所定
数保留可能であり、復旧状態報知手段が、少なくとも最
終記憶内容が始動検出数が保留されていることを示す内
容である場合に、始動検出数を示す報知を行うとした場
合には、例えば特別図柄による抽選があと何回残ってい
るのか(始動入賞記憶数の残数)について報知すること
ができる。
【0220】復旧状態の報知は、少なくとも所定の遊技
結果によって与えられる所定の権利の発生状態を示す報
知であるとした場合には、例えば第3種パチンコ機にお
いて、権利が発生しているか否かなどの各種の状況を報
知することができるため、遊技者は、再開後に遊技状態
に応じた遊技を行うことができる。
【0221】復旧状態の報知は、遊技者に対する所定の
報知を行うための表示器によって行われるとした場合に
は、各種の報知を画面表示によって行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた例を示す正面
図である。
【図2】 パチンコ遊技機の遊技盤を正面からみた例を
示す正面図である。
【図3】 パチンコ遊技機の機構板を背面からみた例を
示す背面図である。
【図4】 遊技制御基板(主基板)の回路構成例を示す
ブロック図である。
【図5】 図柄制御基板内の回路構成を示すブロック図
である。
【図6】 電源監視および電源バックアップのためのC
PU周りの一構成例を示すブロック図である。
【図7】 電源基板の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図8】 主基板におけるCPUが実行するメイン処理
を示すフローチャートである。
【図9】 遊技状態復旧処理を実行するか否かの決定方
法の例を示す説明図である。
【図10】 停電発生NMI処理の例を示すフローチャ
ートである。
【図11】 バックアップパリティデータ作成方法の例
を説明するための説明図である。
【図12】 遊技状態復旧処理の例を示すフローチャー
トである。
【図13】 遊技状態の復旧の待機状態であることを報
知するための表示の例を示す説明図である。
【図14】 制御コマンドのコマンド形態の一例を示す
説明図である。
【図15】 制御コマンドを構成する8ビットの制御信
号とINT信号との関係を示すタイミング図である。
【図16】 表示制御コマンドの内容の一例を示す説明
図である。
【図17】 コマンド送信テーブルの一構成例を示す説
明図である。
【図18】 コマンド送出処理の処理例を示すフローチ
ャートである。
【図19】 コマンド送信処理の処理例を示すフローチ
ャートである。
【図20】 図柄制御用CPUが実行するメイン処理を
示すフローチャートである。
【図21】 図柄制御用CPUにおけるタイマ割込処理
を示すフローチャートである。
【図22】 表示制御コマンド読み込み処理を示すフロ
ーチャートである。
【図23】 特別図柄表示処理を示すフローチャートで
ある。
【図24】 普通図柄表示処理を示すフローチャートで
ある。
【図25】 待機図柄表示処理を示すフローチャートで
ある。
【図26】 遊技状態復旧処理の他の例を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 31 主基板 53 基本回路 56 CPU 80 図柄制御基板 101 図柄制御用CPU 372,570 入力ポート 910 電源基板

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の遊技を行うことが可能な遊技機で
    あって、 遊技機に設けられた電気部品を制御するための電気部品
    制御マイクロコンピュータを搭載した電気部品制御基板
    と、前記電気部品制御マイクロコンピュータが制御を行
    う際に発生する変動データを記憶する変動データ記憶手
    段と、電源供給停止時から少なくとも所定期間は電源供
    給停止直前の変動データ記憶手段の最終記憶内容の保持
    が可能な記憶内容保持手段と、電源供給が開始されたと
    きに前記変動データ記憶手段に前記最終記憶内容が保持
    されていた場合に記憶内容にもとづいて電気部品の制御
    を復旧させることが可能な制御復旧手段とを備え、 前記最終記憶内容によって制御を復旧する際に、復旧す
    る制御状態の報知を行うことが可能な復旧状態報知手段
    を有することを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 復旧状態報知手段は、最終記憶内容を参
    照して、復旧する制御状態の報知を行うか否かを判断す
    ることが可能なことを特徴とする請求項1記載の遊技
    機。
  3. 【請求項3】 所定の遊技の結果が特定の態様となった
    ことを条件として遊技者に有利な特定遊技状態に制御す
    ることが可能な遊技制御手段を備え、 復旧状態報知手段は、最終記憶内容が少なくとも特定遊
    技状態を示す内容である場合に、復旧する制御状態の報
    知を行うことを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 所定の入賞があったことに応じて始動検
    出を行う始動検出手段を備え、 1の始動検出に応じて、遊技者に有利な遊技状態とする
    か否かを決めるための所定の遊技が開始され、 始動検出数は所定数保留可能であり、復旧状態報知手段
    は、最終記憶内容が少なくとも始動検出数が保留されて
    いることを示す内容である場合に、復旧する制御状態の
    報知を行うことを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 制御復旧手段による制御の復旧の開始を
    保留することが可能な復旧開始保留手段を備え、 復旧状態報知手段は、前記復旧開始保留手段によって復
    旧の開始が保留されている間に、復旧状態の報知を行う
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4記載の遊技
    機。
  6. 【請求項6】 復旧開始保留手段は、復旧開始を許可す
    る復旧開始信号が入力された場合に、復旧開始の保留を
    解除することが可能なことを特徴とする請求項5記載の
    遊技機。
  7. 【請求項7】 復旧状態の報知は、復旧する制御状態
    が、所定の遊技の結果が特定の態様となったことを条件
    として制御される遊技者に有利な特定遊技状態であるか
    否かを示す報知を含むことを特徴とする請求項1ないし
    請求項6記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 復旧状態の報知は、復旧する制御状態
    が、所定の遊技の結果が特定の態様となったことを条件
    として制御される遊技者に有利な特定遊技状態である場
    合における、特定遊技状態中の継続回数を示す報知を含
    むことを特徴とする請求項1ないし請求項7記載の遊技
    機。
  9. 【請求項9】 復旧状態の報知は、復旧する制御状態
    が、所定の遊技の結果が特定の態様となったことを条件
    として制御される遊技者に有利な特定遊技状態である場
    合における、特定遊技状態中の入賞状況を示す報知を含
    むことを特徴とする請求項1ないし請求項8記載の遊技
    機。
  10. 【請求項10】 遊技の進行により所定の入賞があった
    ことに応じて始動検出を行う始動検出手段を備え、 1の始動検出に応じて、遊技者に有利な遊技状態とする
    か否かを決めるための所定の遊技が開始され、 始動検出数は所定数保留可能であり、復旧状態報知手段
    は、少なくとも最終記憶内容が始動検出数が保留されて
    いることを示す内容である場合に、前記始動検出数を示
    す報知を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項9
    記載の遊技機。
  11. 【請求項11】 復旧状態の報知は、所定の遊技結果に
    よって与えられる所定の権利の発生状態を示す報知を含
    むことを特徴とする請求項1ないし請求項10記載の遊
    技機。
  12. 【請求項12】 復旧状態の報知は、遊技者に対する所
    定の報知を行うための表示器によって行われることを特
    徴とする請求項1ないし請求項11記載の遊技機。
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