JP2002045204A - 砲丸投げ用シューズのアウトソール - Google Patents

砲丸投げ用シューズのアウトソール

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JP2002045204A
JP2002045204A JP2000232177A JP2000232177A JP2002045204A JP 2002045204 A JP2002045204 A JP 2002045204A JP 2000232177 A JP2000232177 A JP 2000232177A JP 2000232177 A JP2000232177 A JP 2000232177A JP 2002045204 A JP2002045204 A JP 2002045204A
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outsole
shot
foot
grooves
throwing
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Natsuki Sato
夏樹 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 砲丸投擲時にスムーズな足の動きを実現させ
るとともに、グリップ力を向上させる。 【解決手段】 アウトソール本体1の接地面側の拇指部
および拇指球部を含む領域に第1のグリップ部G1 を形
成するとともに、アウトソール本体1の接地面側の前足
部Aから中足部Bにかけての領域に、砲丸投擲動作の際
の足圧分布の等圧線に概ね沿うように複数の溝Mを形成
する。第1のグリップ部により、砲丸投擲時における軸
足の蹴りの瞬間および軸足と逆側の足の踏ん張りの際
に、接地面を確実にグリップできる。また溝Mにより、
砲丸投擲動作の際の足圧分布の等圧線に沿ってアウトソ
ール本体が屈曲できるようになり、これにより、足圧分
布に従ったスムーズな足の動きを実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、砲丸投げ用シュー
ズのアウトソールに関し、詳細には、その構造の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】従来より一般的に行われ
てきた砲丸投擲動作は、以下のとおりである。砲丸投げ
の競技者は、まず、投擲方向と逆方向に対面し、低い姿
勢に入ってグライド動作に移行する。すなわち、右利き
の競技者の場合には、左足を宙に浮かせた状態で右足で
立ち、この状態から、右足で後方に蹴り出して後方に素
早く身体を移動させる。そして、右足で着地した後、身
体の捻りを利用して右足の前足部で回転するとともに、
左足で着地して、砲丸の突き出し動作に移行し、投擲方
向に砲丸を投げる。
【0003】このように従来より行われてきた砲丸投擲
動作の場合には、競技者の軸足側のシューズの接地面は
回転摺動する必要があり、これに対し、他方のシューズ
の接地面は滑らないことが必要である。このような観点
から、実公平7−82号公報に示すものでは、軸足側の
シューズの接地面に複数の環状突起または環状溝を形成
するとともに、他方の側のシューズの接地面に突起また
は凹部からなる防滑部を形成するようにしている。
【0004】しかしながら、最近の主流になりつつある
砲丸投擲動作においては、軸足での着地後、軸足をあま
り回転させずに投擲を行うようになっている。すなわ
ち、この場合、軸足での着地の際には、軸足を投擲方向
に対して傾斜させた状態で着地する。そして、この状態
から、身体を捻りつつ左足で着地して、砲丸の突き出し
動作に移行している。このため、従来必要とされてきた
軸足側のシューズの接地面における回転摺動性は、最近
では必要とされなくなってきており、それよりも、軸足
で着地した後のスムーズな足の動きを達成できるシュー
ズの実現の要請が高い。また、それと同時にグリップ性
の高いシューズの要請もある。
【0005】本発明は、このような最近の砲丸投擲競技
の実情に鑑みてなされたもので、最近の主流になりつつ
ある新しいスタイルの砲丸投擲動作において、砲丸投擲
時にスムーズな足の動きを実現できる砲丸投げ用シュー
ズのアウトソールを提供することを目的とする。本発明
の他の目的は、上記新しいスタイルの砲丸投擲動作にお
いて、グリップ力を向上できる砲丸投げ用シューズのア
ウトソールを提供することにある。なお、本明細書中に
記載された砲丸投擲動作は、とくに断りのない限り、上
記新しいスタイルの砲丸投擲動作のことを意味してい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る砲
丸投げ用シューズのアウトソールは、アウトソール本体
の接地面側の拇指部および拇指球部を含む領域に第1の
グリップ部が形成されるとともに、前記アウトソール本
体の接地面側の前足部から中足部にかけての領域に、砲
丸投擲動作の際の足圧分布に基づいた複数の溝が形成さ
れている。
【0007】請求項2の発明に係る砲丸投げ用シューズ
のアウトソールは、請求項1において、前記第1のグリ
ップ部が、砲丸投擲動作の際の荷重作用方向に対してグ
リップ性を発揮するように構成されていることを特徴と
している。
【0008】請求項3の発明に係る砲丸投げ用シューズ
のアウトソールは、請求項2において、前記第1のグリ
ップ部が、砲丸投擲動作の際の荷重作用方向に延びる複
数の第1の溝と、前記第1の溝と概ね直交する方向に延
びる複数の第2の溝とを有しており、これら第1,第2
の溝により、砲丸投擲動作の際の荷重を受けるブロック
状の複数の受圧部が形成されていることを特徴としてい
る。
【0009】請求項4の発明に係る砲丸投げ用シューズ
のアウトソールは、請求項1ないし3のいずれかにおい
て、前記複数の溝が、前記足圧分布の等圧線に概ね沿う
ように前記前足部から前記中足部にかけての領域に形成
されていることを特徴としている。
【0010】請求項5の発明に係る砲丸投げ用シューズ
のアウトソールは、請求項4において、前記複数の溝が
波状に屈曲しつつ前記第1のグリップ部を囲繞している
ことを特徴としている。
【0011】請求項6の発明に係る砲丸投げ用シューズ
のアウトソールは、請求項1ないし5のいずれかにおい
て、前記アウトソール本体の外甲に沿って帯状に延びる
第2のグリップ部が形成されていることを特徴としてい
る。
【0012】請求項7の発明に係る砲丸投げ用シューズ
のアウトソールは、請求項1ないし6のいずれかにおい
て、砲丸投擲動作の際の荷重作用方向に対してグリップ
性を発揮するように構成された第3のグリップ部が、前
記アウトソール本体の踵部の内甲側に形成されているこ
とを特徴としている。
【0013】請求項1の発明によれば、アウトソール本
体の接地面側の拇指部および拇指球部を含む領域に第1
のグリップ部が形成されているので、砲丸投擲動作の
際、軸足で接地面を蹴るときに、軸足側でスリップを起
こすことなく、接地面を確実にグリップすることができ
る。また、軸足と逆側の足についても、この第1のグリ
ップ部により、投擲の瞬間に接地面を確実にグリップす
ることができ、競技者の身体を確実に支持することがで
きる。
【0014】さらに、請求項1の発明では、アウトソー
ル本体の接地面側の前足部から中足部にかけての領域
に、砲丸投擲動作の際の足圧分布に基づいた複数の溝が
形成されており、これにより、足圧分布に対応する溝に
沿ってアウトソール本体が屈曲し得るようになってい
る。このようなアウトソール本体の屈曲により、砲丸投
擲時に足圧分布に従ったスムーズな足の動きを実現で
き、その結果、接地面に対して効果的に力を伝達でき
る。また、これらの溝は、排水作用を有しているので、
雨天時の競技において耐スリップ性を発揮できる。
【0015】請求項2の発明では、第1のグリップ部
が、砲丸投擲動作の際の荷重作用方向に対してグリップ
性を発揮するように構成されているので、効果的にグリ
ップ力を向上させることができる。
【0016】請求項3の発明では、第1のグリップ部
が、砲丸投擲動作の際の荷重作用方向に延びる複数の第
1の溝と、これと概ね直交する方向の複数の第2の溝と
を有している。この場合には、第1,第2の溝によりブ
ロック状の複数の受圧部が形成されているので、これら
の受圧部によって、砲丸投擲動作の際の地面に対するグ
リップ機能を効果的に発揮することができる。
【0017】請求項4の発明では、アウトソール本体の
接地面に形成された複数の溝が、足圧分布の等圧線に概
ね沿うように配置されているので、アウトソール本体の
屈曲位置を足圧分布の等圧線に概ね一致させることがで
きる。これにより、砲丸投擲時によりスムーズな足の動
きを実現でき、接地面に対してより効果的に力を伝達で
きるようになる。
【0018】請求項5の発明では、アウトソール本体の
接地面に形成された複数の溝が、波状に屈曲しつつ第1
のグリップ部を囲繞している。これにより、とくに軸足
側のアウトソール本体の接地面を、前足部のほぼ全体領
域から第1のグリップ部にかけてスムーズに移行させる
ことができ、これにより、砲丸投擲時のスムーズな足の
動きを実現でき、接地面に対してより効果的に力を伝達
できるようになる。
【0019】請求項6の発明では、アウトソール本体の
外甲に沿って帯状に延びる第2のグリップ部が形成され
ている。これにより、軸足と逆側の足での着地後、足の
外甲側への体重移動時に、この第2のグリップ部で競技
者の体重を確実に支持でき、足のスリップを防止でき
る。
【0020】請求項7の発明では、アウトソール本体の
踵部の内甲側に形成された第3のグリップ部が、砲丸投
擲動作の際の荷重作用方向に対してグリップ性を発揮す
るように構成されているので、とくに軸足と逆側の足で
の着地時において、効果的にグリップ力を向上させるこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を添付図
面に基づいて説明する。図1ないし図12は本発明の一
実施態様による砲丸投げ用シューズのアウトソールを示
しており、図1の(a)はアウトソールの接地面側の正
面図、(b)はその外甲側の側面図、図2はアウトソー
ルに作用する荷重の作用方向を示す図、図3は競技者の
砲丸投擲動作を足の動きとともに示す図、図4ないし図
12は砲丸投擲動作の際のアウトソールの足圧分布図で
ある。
【0022】図1に示すように、アウトソールSは、砲
丸投げ用シューズの甲被部(図示せず)の下面にその背
面側が固着されるアウトソール本体1を有している。ア
ウトソール本体1の接地面側の拇指部および拇指球部を
含む領域には、第1のグリップ部G1 が形成されてい
る。
【0023】第1のグリップ部G1 は、斜め方向に延び
る複数の溝10と、これと直交する方向に延びる複数の
溝11とを有しており、これらの溝10,11で囲まれ
た複数のブロック状部分が荷重作用時の受圧部12を構
成している。
【0024】ここで、砲丸投擲の際にアウトソールSの
接地面に作用する荷重の方向を実験的に測定した結果を
図2に示す。同図において、荷重の作用方向は多数の矢
印で表されている。この図2を参照することによって分
かるように、アウトソール本体の接地面側の拇指部およ
び拇指球部を含む領域には、斜め右前方の方向に荷重が
作用しており、溝10はこの荷重作用方向に沿った方向
に形成され、溝11は該荷重作用方向と直交する方向に
形成されている。これにより、ブロック状の各受圧部1
2において溝11側の立壁面が荷重作用時の受圧面を構
成しており、これらの受圧面により受圧部12のグリッ
プ機能が発揮されるようになっている。
【0025】アウトソール本体1の接地面側の前足部A
から中足部Bにかけての領域には、波状に屈曲しつつグ
リップ部G1 を囲繞するように配置された複数の溝Mが
形成されている。これらの溝Mの形成位置は、後述する
ように、砲丸投擲動作の際の足圧分布に基づいて配置さ
れており、好ましくは、足圧分布の等圧線に概ね沿うよ
うに配置されている。
【0026】アウトソール本体1の外甲側には、当該外
甲に沿って帯状に延びる第2のグリップ部G2 が形成さ
れている。この第2のグリップ部G2 は、外甲に沿って
前足部Aから踵部Cにかけて延びる縦溝20と、これと
直交する方向に延びる複数の横溝21とを有しており、
これらの溝20,21で囲まれた複数のブロック状部分
が荷重作用時の受圧部23を構成している。また、これ
らのブロック状部分には、外甲に沿って延びる溝22が
それぞれ形成されている。
【0027】アウトソール本体1の踵部Cの内甲側に
は、第3のグリップ部G3 が形成されている。第3のグ
リップ部G3 は、斜め方向に延びる複数の溝30と、こ
れを囲む環状の溝31とを有しており、これらの溝3
0,31で囲まれた複数の帯状部分が荷重作用時の受圧
部32を構成している。
【0028】ここで、再度、図2を参照することによっ
て分かるように、アウトソール本体の踵部Cの内甲側に
は、斜め右前方の方向に荷重が作用しており、溝30は
この荷重作用方向と概ね直交する方向に形成されてい
る。これにより、帯状の各受圧部32における溝30側
の立壁面が荷重作用時の受圧面を構成しており、これら
の受圧面により受圧部32のグリップ機能が発揮される
ようになっている。
【0029】アウトソール本体1の踵部Cの後端側に
は、第4のグリップ部G4 が形成されている。第4のグ
リップ部G4 は、幅方向に延びる複数の溝40と、これ
を囲む環状の溝41とを有しており、これらの溝40,
41で囲まれた複数の帯状部分が荷重作用時の受圧部4
2を構成している。
【0030】ここで、図2を参照することによって分か
るように、アウトソール本体の踵部Cの後端側には、前
方に荷重が作用しており、溝40はこの荷重作用方向と
概ね直交する方向に形成されている。これにより、帯状
の各受圧部42における溝40側の立壁面が荷重作用時
の受圧面を構成しており、これらの受圧面により受圧部
42のグリップ機能が発揮されるようになっている。ま
た、図1(b)に示すように、踵部Cの後端にはラウン
ド部45が形成されている。このラウンド部45は、投
擲動作の際の後方への蹴り出し後に、踵部後端の接地面
への引っ掛かりを防止するためのものである。
【0031】アウトソール本体1の前足部Aの内甲側に
は、グリップ部G′が形成されている。グリップ部G′
は、複数の横溝11′を有しており、これらの溝11′
で囲まれた複数のブロック状部分が荷重作用時の受圧部
12′を構成している。図2から分かるように、アウト
ソール本体の前足部Aの内甲側には、後方に荷重が作用
しており、横溝11′はこの荷重方向と概ね直交する方
向に形成されている。これにより、ブロック状の各受圧
部12′の立壁面が荷重作用時の受圧面を構成してお
り、これらの受圧面により受圧部12′のグリップ機能
が発揮されるようになっている。
【0032】次に、砲丸投擲の際のアウトソールの足圧
分布を示す図4ないし図12を参照しつつ、競技者の砲
丸投擲動作および足の動きを図3を用いて説明する。
【0033】なお、図3中のA1〜A6は投擲時の競技
者の身体の動きを順に示しており、a1 〜a6 は投擲時
の足の動きをA1〜A6にそれぞれ対応させて示してい
る。また、a1 〜a4 は軸足である右足の動きを、a5
,a6 は軸足と逆側の足である左足の動きをそれぞれ
上から見た図であり、図中の斜線領域は接地部分を示し
ている。
【0034】また、図4ないし図12は、砲丸投擲動作
の際にアウトソールに実際に作用する足圧を測定した足
圧分布図であって、各図中、a1 〜a6 は図3中のa1
〜a6 にそれぞれ対応している。なお、各図において
は、足圧分布を明瞭に表すために交互に濃淡を付けてい
るが、内側の等圧線ほど圧力が高いことを示している。
また、アウトソールの接地面に設けられた上述の各グリ
ップ部および各溝は、図示の便宜上、点線ではなく実線
で示されている。
【0035】砲丸投擲の際には、競技者は、まず、サー
クル内で投擲方向と逆方向に対面し、低い姿勢からグラ
イド動作に移行する。すなわち、左足を宙に浮かせて右
足全体で体重を支えた構えの姿勢(図3でのA1)か
ら、踵部後端で後方に蹴り出す(同A2)。この蹴り出
し時には、第4のグリップ部G4 (図1)により、右足
のアウトソールが滑ることなく、確実に接地面に力を伝
達できる(図5参照)。また蹴り出し後は、踵部のラウ
ンド部45(図1)により接地面との引っ掛かりが防止
されている。
【0036】右足での蹴り出し後、前方の投擲方向(図
3右方)に素早く身体を移動させるとともに、身体を前
方に捻りつつ、右足で着地する(同A3)。この着地の
際には、a3 に示すように、右足は投擲方向に対して角
度αだけ傾斜している。この角度αとしては、好ましく
は100〜120度である。一方、従来の投擲動作の場
合には、角度αが約180度になっており、すなわち、
右足での着地の際には、右足の中心線が投擲方向とほぼ
一致している。このため、着地後、身体の捻りを利用し
て右足の前足部を中心に右足を大きく回転させる必要が
あった。これに対して、最近の主流になりつつある新し
いスタイルの砲丸投擲動作では、右足での着地後、右足
を大きく回転させることはない。そして、図6に示すよ
うに、右足での着地の際には、右足のほぼ全体で体重が
支持されており、このとき、とくに踵部から中足部にか
けての領域の足圧が高くなっている。
【0037】次に、図7に示すように、右足の拇指部お
よび拇指球部を含む前足部の広い領域で体重を支えた状
態で(図3でのA4)、身体を徐々に前方に捻る。これ
により、図8から図10に示すように、接地部分の変化
にともなって足圧分布が変化する。
【0038】ここで、図7から図10に示す足圧の分布
状態とアウトソールの各溝Mの形成位置とを比較して分
かるように、各足圧分布図における各等圧線の位置が各
溝Mの形成位置と概ね一致している。すなわち、各溝M
の形成位置は、足圧分布に基づいて設定されており、好
ましくは、足圧分布の等圧線に概ね沿う位置に設定され
ている。
【0039】これにより、足圧分布に対応する溝Mに沿
ってアウトソールが屈曲し得るようになっており、この
ようなアウトソールの屈曲により、砲丸投擲時に足圧分
布に従ったスムーズな足の動きを実現でき、その結果、
接地面に対して効果的に力を伝達できる。また、これら
の溝Mは、排水作用を有しているので、雨天時の競技に
おいて耐スリップ性を発揮できる。
【0040】なお、図10は、図3の砲丸投擲動作のA
4〜A5において、右足で接地面を蹴る瞬間の足圧分布
図であるが、このようなグリップ力が最も要求されると
きに、第1のグリップ部G1 が効果的にグリップ力を発
揮するので、確実に地面をグリップすることができる。
【0041】また、図11は、図3の砲丸投擲動作のA
5における左足の足圧分布図である。すなわち、右足で
接地面を蹴るときには、左足が接地しており(図3での
A5)、このとき、左足の第1のグリップ部G1 および
第3のグリップ部G3 が効果的にグリップ力を発揮する
ので、競技者は、投擲の際に左足で踏ん張ることができ
る。
【0042】次に、砲丸の突き出し動作に移行する。こ
こでは、一気に腕を伸ばしきり砲丸を突き出す(図3で
のA6)。砲丸を突き出した直後、図12に示すよう
に、左足の前足部から踵部にかけての外甲寄りの領域で
体重が支持されており、とくにグリップ部G2 が効果的
にグリップ力を発揮している。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る砲丸
投げ用シューズのアウトソールによれば、アウトソール
本体の接地面側の拇指部および拇指球部を含む領域に第
1のグリップ部を形成するようにしたので、接地面に対
するグリップ力を向上できる効果がある。また、アウト
ソール本体の接地面側の前足部から中足部にかけての領
域に足圧分布に基づいた複数の溝を形成するようにした
ので、足圧分布に対応する溝に沿ってアウトソール本体
が屈曲できるようになり、これにより、砲丸投擲時にス
ムーズな足の動きを実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はアウトソールの正面図、(b)はその
外甲側の側面図である。
【図2】砲丸投擲時にアウトソールに作用する荷重の作
用方向を示す図である。
【図3】競技者の砲丸投擲動作を足の動きとともに示す
図。
【図4】砲丸投擲時の軸足側のアウトソールの足圧分布
図である。
【図5】砲丸投擲時の軸足側のアウトソールの足圧分布
図である。
【図6】砲丸投擲時の軸足側のアウトソールの足圧分布
図である。
【図7】砲丸投擲時の軸足側のアウトソールの足圧分布
図である。
【図8】砲丸投擲時の軸足側のアウトソールの足圧分布
図である。
【図9】砲丸投擲時の軸足側のアウトソールの足圧分布
図である。
【図10】砲丸投擲時の軸足側のアウトソールの足圧分
布図である。
【図11】砲丸投擲時において軸足と逆側の足のアウト
ソールの足圧分布図である。
【図12】砲丸投擲直後において軸足と逆側の足のアウ
トソールの足圧分布図である。
【符号の説明】
1: アウトソール本体 10: 第1の溝 11: 第2の溝 12: 受圧部 A: 前足部 B: 中足部 C: 踵部 G1: 第1のグリップ部 G2: 第2のグリップ部 G3: 第3のグリップ部 M: 溝 S: アウトソール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砲丸投げ用シューズのアウトソールにお
    いて、 アウトソール本体の接地面側の拇指部および拇指球部を
    含む領域に第1のグリップ部を形成し、前記アウトソー
    ル本体の接地面側の前足部から中足部にかけての領域
    に、砲丸投擲動作の際の足圧分布に基づいた複数の溝を
    形成してなる、ことを特徴とする砲丸投げ用シューズの
    アウトソール。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1のグリップ部が、砲丸投擲動作の際の荷重作用
    方向に対してグリップ性を発揮するように構成されてい
    る、ことを特徴とする砲丸投げ用シューズのアウトソー
    ル。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記第1のグリップ部が、砲丸投擲動作の際の荷重作用
    方向に延びる複数の第1の溝と、前記第1の溝と概ね直
    交する方向に延びる複数の第2の溝とを有しており、こ
    れら第1,第2の溝により、砲丸投擲動作の際の荷重を
    受けるブロック状の複数の受圧部が形成されている、こ
    とを特徴とする砲丸投げ用シューズのアウトソール。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、 前記複数の溝が、前記足圧分布の等圧線に概ね沿うよう
    に前記前足部から前記中足部にかけての領域に形成され
    ている、ことを特徴とする砲丸投げ用シューズのアウト
    ソール。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記複数の溝が、波状に屈曲しつつ前記第1のグリップ
    部を囲繞している、ことを特徴とする砲丸投げ用シュー
    ズのアウトソール。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、 前記アウトソール本体の外甲側には、当該外甲に沿って
    帯状に延びる第2のグリップ部が形成されている、こと
    を特徴とする砲丸投げ用シューズのアウトソール。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、 前記アウトソール本体の踵部の内甲側には、砲丸投擲動
    作の際の荷重作用方向に対してグリップ性を発揮するよ
    うに構成された第3のグリップ部が形成されている、こ
    とを特徴とする砲丸投げ用シューズのアウトソール。
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Cited By (3)

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JP2015204984A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 美津濃株式会社 スポーツシューズ用アウトソールプレート構造
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