JP2002045201A - 履 物 - Google Patents

履 物

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JP2002045201A
JP2002045201A JP2000234092A JP2000234092A JP2002045201A JP 2002045201 A JP2002045201 A JP 2002045201A JP 2000234092 A JP2000234092 A JP 2000234092A JP 2000234092 A JP2000234092 A JP 2000234092A JP 2002045201 A JP2002045201 A JP 2002045201A
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footwear
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Hiroo Morita
啓夫 森田
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分の浸入に起因した製品寿命の低減を招来
することなく常に最適な履き心地を容易に得ること。 【解決手段】 本発明では、台部20の前方部分から前
方鼻緒構成要素31,41を延設する一方、前記台部2
0の後方部分から後方鼻緒構成要素32,42を延設
し、長さ調整用面ファスナ50a,50b,51a,5
1bによってこれら前方鼻緒構成要素31,41の自由
端部および後方鼻緒構成要素32,42の自由端部を互
いに位置調整可能に連結することによって第1の鼻緒3
0および第2の鼻緒40を構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、草履や下駄、雪駄
等、鼻緒を介して足に履く履物の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、この種の履物を示したもので、
台部1と前緒2と鼻緒3とを備えた草履を例示してい
る。台部1は、足を載せる部分であり、その前方部分の
略中央部に前緒取付孔4を有しているとともに、その後
方部分の両側にそれぞれ鼻緒取付孔5を有している。前
緒2および鼻緒3は、台部1を足裏に留めておくための
構成であり、それぞれ適宜な太さの紐状を成している。
このうち前緒2は、その両端部を前緒取付孔4に挿通さ
せた後、台部1の底面側に設けた座金ピン6に結び付け
ることにより、台部1の上面側に小環を構成するように
止着してある。一方、鼻緒3は、上述した前緒2の小環
を通過させた後、それぞれの端部を鼻緒取付孔5に挿通
させ、さらに両者を台部1の底面側で相互に結び付ける
ことにより、当該台部1の上面側に止着してある。
【0003】こうした構成の草履は、鼻緒3の間に足を
挿入し、さらに足の親指と人差し指との間に前緒2を位
置させれば、これら前緒2および鼻緒3の協働によって
歩行の際にも台部1が足裏に留まり、履物として機能す
るようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な履物において前緒2や鼻緒3が短過ぎる場合には、使
用中において常に足が締め付けられた状態となり、苦痛
のあまり歩行が困難になる虞れがある。逆に、前緒2や
鼻緒3が長過ぎる場合には、足裏に対して台部1が容易
にずれることになるため、この台部1のずれを防止する
べく使用中において常に足や指に力を入れていなければ
ならず、早期に疲労を招来することにつながる。つま
り、この種の履物にとって上述した前緒2や鼻緒3の長
さは、履き心地の善し悪しを決定するための重要な要件
となっており、これが最適に設定されている必要があ
る。しかしながら、前緒2や鼻緒3の最適長さは、履物
を使用する者の足の大きさによって千差万別であり、全
ての者が満足するように予め設定しておくことはできな
い。
【0005】このため、従来の履物においては、台部1
の底板7に前緒2や鼻緒3の長さを調整するための切欠
窓部8,9が形成してあり、この切欠窓部8,9を介し
て前緒2や鼻緒3の長さを調整できるようになってい
る。すなわち、図5(b)および図5(c)中の二点鎖
線で示すように、底板7の切欠窓部8,9を開成させ、
前緒2や鼻緒3の結び位置を変更すれば、これら前緒2
や鼻緒3の台部1からの突出長さが変化し、それぞれを
使用者の足に最適な長さに調整することが可能となる。
【0006】しかしながら、上述した前緒2や鼻緒3の
調整作業は、長年の経験や勘に寄るところが多く、職人
等の専門家に実施してもらうのが実状であり、使用者自
らが容易に実施できるものではない。しかも、一旦調整
した後においても、馴染みや緩み等に起因して前緒2や
鼻緒3の長さが変化する場合があり、また、使用者の足
の大きさも、体調や時間によって微妙に変化するもので
あり、前緒2や鼻緒3を常に最適な長さに維持するのは
きわめて困難である。
【0007】さらに、台部1の底板7に切欠窓部8,9
を形成した履物にあっては、通常状態において当該切欠
窓部8,9を鋲などで閉塞しているものの、路面に溜ま
った雨水等の水分がこの切欠窓部8,9を通じて台部1
の内部に容易に浸入するようになる。この結果、例えば
台部1にコルクや皮革等を用いた履物の場合、浸入した
雨水によってこれらコルクや皮革が型くずれを起こす、
カビが発生して腐敗する、等々の問題を招来し、製品寿
命を著しく低減させる要因ともなり得る。
【0008】本発明は、上記実情に鑑みて、水分の浸入
に起因した製品寿命の低減を招来することなく常に最適
な履き心地を容易に得ることのできる履物を提供するこ
とを解決課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、台部の前方
部分から前方鼻緒構成要素を延設する一方、前記台部の
後方部分から後方鼻緒構成要素を延設し、これら前方鼻
緒構成要素の自由端部および後方鼻緒構成要素の自由端
部を互いに位置調整可能に連結することによって鼻緒を
構成している。
【0010】前記前方鼻緒構成要素の自由端部と前記後
方鼻緒構成要素の自由端部とは、着脱可能に連結するこ
とが好ましい。台部に鼻緒を設ける場合には、前記台部
の前方部分2位置からそれぞれ前方鼻緒構成要素を延設
するとともに前記台部の後方部分2位置からそれぞれ後
方鼻緒構成要素を延設し、互いに連結した前方鼻緒構成
要素および後方鼻緒構成要素を相互に交差させるように
してもよい。
【0011】また本発明では、一端部を台部の前方部分
に止着する一方、他端部を前記台部の後方部分に止着し
た第1の鼻緒と、この第1の鼻緒に交差する態様で一端
部を前記台部の前方部分に止着する一方、他端部を前記
台部の後方部分に止着した第2の鼻緒とを具備し、これ
ら第1の鼻緒および第2の鼻緒を前記台部の前方部分に
おいて相互に交差させるとともに、前記第1の鼻緒と前
記第2の鼻緒との交差部分を互いに位置調整可能に連結
している。
【0012】前記第1の鼻緒および前記第2の鼻緒の少
なくとも一方は、前記台部の前方部分から延在した前方
鼻緒構成要素と、前記台部の後方部分から延在した後方
鼻緒構成要素とを具備し、これら前方鼻緒構成要素の自
由端部および後方鼻緒構成要素の自由端部を互いに位置
調整可能に連結したものであることが好ましい。また前
記第1の鼻緒および前記第2の鼻緒の少なくとも一方に
切溝を設け、この切溝に他方の鼻緒を通過させるように
してもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係る
履物の一実施形態を示したもので、主に男性を対象とし
た草履10を例示している。なお、この草履10は、左
右で一足となるものであるが、互いに対称の構成を有し
たものであるため、図面並びに以下においてはいずれも
左足用のものについてのみ説明していく。
【0014】図からも明らかなように、この草履10
は、足を載せる台部20と、この台部20の上面に止着
した第1の鼻緒30および第2の鼻緒40とを備えてい
る。
【0015】台部20は、足の形に対応した平板状を成
すもので、本実施形態では基層21、中間層22、クッ
ション層23および表面層24の4層から成るものを適
用している。基層21は、台部20の底面を構成し、歩
行の際に路面と接触する部分である。この基層21は、
例えば耐摩耗性および弾性を有した合成樹脂によって比
較的厚板状に成形してある。中間層22は、例えば比較
的硬質の合成樹脂によって薄板状に成形したもので、基
層21の上面に貼着してある。クッション層23は、例
えば発砲ウレタン等の弾性に富む材質によって成形した
もので、中間層22の上面に貼着してある。表面層24
は、台部20の上面を構成し、直接足裏に接する部分で
ある。この表面層24は、例えば上面にシボを付した合
成樹脂によって薄膜状に成形してあり、上述したクッシ
ョン層23の上面に貼着してある。なお、台部20の構
成は、必ずしも上述したものに限らず、その他の部材に
よって構成してももちろんよい。この場合、必ずしも4
層である必要もなく、例えば唯一の部材によって1層の
平板状に構成したものであっても構わない。
【0016】第1および第2の鼻緒30,40は、上述
した台部20を足裏に留めておくためのものであり、そ
れぞれ前方鼻緒構成要素31,41と後方鼻緒構成要素
32,42とを備えて構成してある。各鼻緒構成要素3
1,32,41,42は、いずれも鞣した皮革を細長い
帯状に成形することによって構成したもので、さらに第
2の鼻緒40の前方鼻緒構成要素(以下、単に第2前方
鼻緒構成要素41という)は、その基端部を丸めて糸4
1aで縫い付け、円柱状を呈するように構成してある。
【0017】第1の鼻緒30の前方鼻緒構成要素(以
下、単に第1前方鼻緒構成要素31という)は、その基
端部を台部20の前方部分において親指の内側となる部
分に止着する一方、その自由端部を台部20の後方部分
に向けて延在してある。この第1前方鼻緒構成要素31
には、切溝31aを設けてある。切溝31aは、第1前
方鼻緒構成要素31の基端部側となる位置に、当該第1
前方鼻緒構成要素31の延在方向に沿って形成したもの
である。この切溝31aの幅は、第2前方鼻緒構成要素
41の帯状を成す部分の幅よりもわずかに長く形成して
ある。
【0018】第1の鼻緒30の後方鼻緒構成要素(以
下、単に第1後方鼻緒構成要素32という)は、その基
端部を台部20の後方部分において踝の外側となる部分
に止着する一方、その自由端部を台部20の前方部分に
向けて延在してある。
【0019】第2前方鼻緒構成要素41は、その基端部
を台部20の先方部分において親指と人差し指との間に
位置する部分に止着する一方、その自由端部を上述した
第1前方鼻緒構成要素31の切溝31aに挿通させるこ
とによって互いに交差させた後、台部20の後方部分に
向けて延在してある。
【0020】第2の鼻緒40の後方鼻緒構成要素(以
下、単に第2後方鼻緒構成要素42という)は、その基
端部を台部20の後方部分において土踏まずの内側とな
る部分に止着する一方、その自由端部を台部20の前方
部分に向けて延在してある。
【0021】これら第1前方鼻緒構成要素31の内表面
と第1後方鼻緒構成要素32の外表面との間には、それ
ぞれを互いに着脱可能、かつ位置調整可能に連結するた
めの長さ調整用面ファスナ50a,50bを設けてあ
る。また、第2前方鼻緒構成要素41の内表面と第2後
方鼻緒構成要素42の外表面との間には、それぞれを互
いに着脱可能、かつ位置調整可能に連結するための長さ
調整用面ファスナ51a,51bを設けてある。さら
に、第1前方鼻緒構成要素31の外表面と第2前方鼻緒
構成要素41の内表面との間には、両者が交差する部位
に、互いを着脱可能、かつ位置調整可能に連結するため
の締結用面ファスナ52a,52bを設けてある。
【0022】上述した各鼻緒構成要素31,32,4
1,42を台部20に止着する場合には、適宜の方法を
適用すればよい。例えば本実施形態では、図2乃至図4
に示すような方法を適用している。すなわち、先ず、台
部20の中間層22、クッション層23および表面層2
4を互いに貼着した時点で各鼻緒構成要素31,32,
41,42を止着する部分に挿通孔25a,25b,2
5c,25dを設ける。次いで、各挿通孔25a,25
b,25c,25dに対応する鼻緒構成要素31,3
2,41,42の基端部を挿入し、個々の挿通端部を折
り曲げる。最後に、中間層22の下面に基層21を貼着
する際に、各鼻緒構成要素31,32,41,42の挿
入端部をこれら中間層22と基層21との間に挟み込
み、三者を強固に接着させるようにしている。
【0023】上記のように構成した草履10を履く場合
には、先ず、図1(c)に示すように、相互に交差する
第1前方鼻緒構成要素31と第2前方鼻緒構成要素41
との間に足の親指を挿通させる。しかる後、第1前方鼻
緒構成要素31と第2前方鼻緒構成要素41との交差位
置を適宜調整することにより、これら第1前方鼻緒構成
要素31および第2前方鼻緒構成要素41によって親指
を締結し、さらに締結用面ファスナ52a,52bによ
って両者を相互に連結する。
【0024】この状態においては、第1前方鼻緒構成要
素31と第2前方鼻緒構成要素41との締結によって、
足の親指が台部20の前方部分に拘束されるようにな
る。従って、足や指に力を加えていなくても、足裏に対
する台部20の前方部分のずれが抑止されるとともに、
足から台部20が脱落する虞れもなくなる。
【0025】さらに、上述した状態から、第1前方鼻緒
構成要素31および第1後方鼻緒構成要素32を長さ調
整用面ファスナ50a,50bによって相互に連結すれ
ば、これら鼻緒構成要素31,32によって第1の鼻緒
30が構成されるとともに、第2前方鼻緒構成要素41
および第2後方鼻緒構成要素42を長さ調整用面ファス
ナ51a,51bによって相互に連結すれば、これら鼻
緒構成要素41,42によって第2の鼻緒40が構成さ
れるようになる。
【0026】この状態においては、第1の鼻緒30およ
び第2の鼻緒40により、足裏に対する台部20の後方
部分のずれが抑止されるようになる。従って、歩行の際
にも台部20が足裏に留まるようになり、何等専門家に
委ねることなく、常に最適な履き心地を得ることができ
るようになる。
【0027】しかも、上記草履10によれば、使用者自
らがそれぞれ長さ調整用面ファスナ50a,50b,5
1a,51bによる鼻緒構成要素31,32,41,4
2の連結位置を変化させれば、専門家の手に寄らずと
も、各鼻緒30,40の長さをきわめて容易に調整する
ことが可能である。この結果、草履10であるにも関わ
らず、あたかも履き慣れた靴であるかのごとく台部20
が足裏にフィットするようになり、極上の履き心地を提
供することが可能になる。
【0028】さらに、台部20の底面には、従前の切欠
窓部に対応する構成を何等必要としない。すなわち、上
述した第1前方鼻緒構成要素31と第2前方鼻緒構成要
素41との交差位置を調整するための作業、並びに各鼻
緒構成要素31,32,41,42の連結位置を変更し
て鼻緒30,40の長さを調整するための作業は、いず
れも台部20の上面側から実施することが可能である。
この結果、台部20の底面を完全に水密に構成すること
が可能になり、内部への水分の浸入に起因した型くずれ
や腐敗等を招来する虞れがなく、長期に亘る使用が可能
になる。
【0029】このように、上記草履10によれば、前方
鼻緒構成要素31,41および後方鼻緒構成要素32,
42による鼻緒30,40の長さ調整作用と、第1の鼻
緒30および第2の鼻緒40による足指の拘束作用との
相乗的な効果によって使用者に極上の履き心地を与える
ことができるようになる。しかも、これら鼻緒30,4
0の長さ調整や足指の拘束操作は、いずれも専門家の手
に寄らずとも、使用者自らが容易に、かつ日常的に実施
できるのであるから、馴染みや緩みの影響、あるいは体
調や時間の影響を受ける虞れも全く、常に草履10を最
適に維持することを可能とするものである。
【0030】なお、上述した実施の形態では、履物とし
て主に男性を対象とした草履を例示しているが、鼻緒を
介して足に履く履物であれば、女性用の草履や下駄、雪
駄、サンダル等、その他の履物にももちろん適用するこ
とが可能である。
【0031】また、上述した実施の形態では、互いに交
差する第1の鼻緒および第2の鼻緒を台部に設け、これ
ら鼻緒の交差部分を位置調整可能に連結させるととも
に、前方鼻緒構成要素および後方鼻緒構成要素を互いに
位置調整可能に連結させることによってそれぞれの鼻緒
を構成するようにしているが、これらの構成はいずれか
一方を適用すれば十分である。すなわち、互いに交差す
る第1の鼻緒および第2の鼻緒を台部に設け、これら鼻
緒の交差部分を位置調整可能に連結させた履物にあって
は、一方の鼻緒にのみ前方鼻緒構成要素および後方鼻緒
構成要素による構成を適用するようにしてもよいし、あ
るいはいずれの鼻緒に対しても前方鼻緒構成要素および
後方鼻緒構成要素による構成を適用しなくてもよい。逆
に、前方鼻緒構成要素および後方鼻緒構成要素を互いに
位置調整可能に連結させることによって鼻緒を構成した
履物にあっては、必ずしも前方鼻緒構成要素が2つある
必要はなく、例えば唯一設けた前方鼻緒構成要素の自由
端部を二股に構成し、これら二股に構成した部分のそれ
ぞれを後方鼻緒構成要素に連結させたり、唯一の前方鼻
緒構成要素の中央部を前緒によって台部に止着し、該前
方鼻緒構成要素の両自由端部をそれぞれ後方鼻緒構成要
素に連結しても、同様の作用効果を十分に期待すること
が可能である。
【0032】さらに、上述した実施の形態では、前方鼻
緒構成要素と後方鼻緒構成要素との間を位置調整可能に
連結するための手段、並びに第1の鼻緒および第2の鼻
緒の交差部分を位置調整可能に連結するための手段とし
て、いずれも面ファスナを例示しているため、その調整
量を無段階とすることが可能になるが、面ファスナ以外
の手段を適用してももちろんよい。例えば、スナップな
どの留め金、ボタンとボタン穴、フックと係合孔、バッ
クル等、その他の手段を用いることも可能である。この
場合、前方鼻緒構成要素と後方鼻緒構成要素との間を必
ずしも着脱させる必要はなく、位置調整可能に連結でき
るように構成すれば十分である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前方鼻緒構成要素の自由端部および後方鼻緒構成要素の
自由端部を互いに位置調整可能に連結することによって
鼻緒を構成するようにしているため、専門家に委ねるこ
となく使用者自らが台部の上面側から鼻緒の長さを容易
に調整することができ、常に最適な履き心地を得ること
が可能になる。
【0034】また、本発明によれば、第1の鼻緒および
第2の鼻緒を台部の前方部分において相互に交差させる
とともに、第1の鼻緒と第2の鼻緒との交差部分を互い
に位置調整可能に連結するようにしているため、専門家
に委ねることなく使用者自らが台部の上面側から交差部
分の長さを容易に変更することができる。この場合、第
1の鼻緒と第2の鼻緒とによって足の指を台部に拘束さ
せれば、足や指に力を入れておくことなく台部とのずれ
を防止することができるため、常に最適な履き心地を得
ることが可能となる。
【0035】さらに、いずれの発明においても、台部の
底面に切欠窓部を形成する必要が無いため、路面に溜ま
った雨水等の水分が台部の内部に容易に浸入する虞れも
なく、製品寿命が著しく低減する事態を防止することが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る履物の一実施形態を概念的に示し
たもので、(a)は外観斜視図、(b)は前方鼻緒構成
要素と後方鼻緒構成要素との連結を解除した状態を示す
斜視図、(c)は足に装着する状態を示した斜視図であ
る。
【図2】図1に示した履物の分解斜視図である。
【図3】図1(b)における III−III 線断面図であ
る。
【図4】図1(b)における IV−IV 線断面図である。
【図5】(a)は従来の履物を概念的に示す斜視図、
(b)は(a)におけるB−B線断面図、(c)は
(a)におけるC−C線断面図である。
【符号の説明】
10 草履 20 台部 21 基層 22 中間層 23 クッション層 24 表面層 25a,25b,25c,25d 挿通孔 30 第1の鼻緒 31 第1前方鼻緒構成要素 31a 切溝 32 第1後方鼻緒構成要素 40 第2の鼻緒 41 第2前方鼻緒構成要素 41a 糸 42 第2後方鼻緒構成要素 50a,50b 調整用面ファスナ 51a,51b 調整用面ファスナ 52a,52b 締結用面ファスナ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台部の前方部分から前方鼻緒構成要素を
    延設する一方、前記台部の後方部分から後方鼻緒構成要
    素を延設し、これら前方鼻緒構成要素の自由端部および
    後方鼻緒構成要素の自由端部を互いに位置調整可能に連
    結することによって鼻緒を構成したことを特徴とする履
    物。
  2. 【請求項2】 前記前方鼻緒構成要素の自由端部および
    前記後方鼻緒構成要素の自由端部を着脱可能に連結した
    請求項1記載の履物。
  3. 【請求項3】 前記台部の前方部分2位置からそれぞれ
    前方鼻緒構成要素を延設するとともに前記台部の後方部
    分2位置からそれぞれ後方鼻緒構成要素を延設し、互い
    鼻緒が交差する態様でこれら前方鼻緒構成要素および後
    方鼻緒構成要素を連結した請求項1または請求項2記載
    の履物。
  4. 【請求項4】 一端部を台部の前方部分に止着する一
    方、他端部を前記台部の後方部分に止着した第1の鼻緒
    と、 この第1の鼻緒に交差する態様で一端部を前記台部の前
    方部分に止着する一方、他端部を前記台部の後方部分に
    止着した第2の鼻緒とを具備し、これら第1の鼻緒およ
    び第2の鼻緒を前記台部の前方部分において相互に交差
    させるとともに、前記第1の鼻緒と前記第2の鼻緒との
    交差部分を互いに位置調整可能に連結したことを特徴と
    する履物。
  5. 【請求項5】 前記第1の鼻緒および前記第2の鼻緒の
    少なくとも一方は、前記台部の前方部分から延在した前
    方鼻緒構成要素と、前記台部の後方部分から延在した後
    方鼻緒構成要素とを具備し、これら前方鼻緒構成要素の
    自由端部および後方鼻緒構成要素の自由端部を互いに位
    置調整可能に連結したものである請求項4記載の履物。
  6. 【請求項6】 前記第1の鼻緒および前記第2の鼻緒の
    少なくとも一方に切溝を設け、この切溝に他方の鼻緒を
    通過させるようにした請求項4または請求項5記載の履
    物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008502434A (ja) * 2004-06-15 2008-01-31 キーン リミテッド ライアビリティ カンパニー 3点履物
JP2017077443A (ja) * 2015-10-19 2017-04-27 佐喜子 三浦 鼻緒前ツボ分離型バランス健康下駄

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