JP2002045202A - 履 物 - Google Patents

履 物

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JP2002045202A
JP2002045202A JP2000234093A JP2000234093A JP2002045202A JP 2002045202 A JP2002045202 A JP 2002045202A JP 2000234093 A JP2000234093 A JP 2000234093A JP 2000234093 A JP2000234093 A JP 2000234093A JP 2002045202 A JP2002045202 A JP 2002045202A
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thong
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component
footwear
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Hiroo Morita
啓夫 森田
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B3/00Footwear characterised by the shape or the use
    • A43B3/10Low shoes, e.g. comprising only a front strap; Slippers
    • A43B3/101Slippers, e.g. flip-flops or thong sandals
    • A43B3/102Slippers, e.g. flip-flops or thong sandals leaving the heel of the foot bare 
    • A43B3/103Slippers, e.g. flip-flops or thong sandals leaving the heel of the foot bare  characterised by the attachment of the toestrap

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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分の浸入に起因した製品寿命の低減を招来
することなく常に最適な履き心地を容易に得ること。 【解決手段】 本発明では、鼻緒40の両端部をそれぞ
れ台部20の後方部分に止着する一方、前記台部20の
前方部分に小環30aを構成するように前緒30を設
け、当該前緒30の小環30aに前記鼻緒40の中間部
分を通過支持させるようにした履物において、前記前緒
30として、それぞれ前記台部20の前方部分から延設
した一対の前緒構成要素31,32を具備し、かつこれ
ら前緒構成要素31,32の自由端部を連結用面ファス
ナ50a,50bによって互いに位置調整可能に連結し
たものを適用している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、草履や下駄、雪駄
等、鼻緒を介して足に履く履物の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、この種の履物を示したもので、
台部1と前緒2と鼻緒3とを備えた草履を例示してい
る。台部1は、足を載せる部分であり、その前方部分の
略中央部に前緒取付孔4を有しているとともに、その後
方部分の両側にそれぞれ鼻緒取付孔5を有している。前
緒2および鼻緒3は、台部1を足裏に留めておくための
構成であり、それぞれ適宜な太さの紐状を成している。
このうち前緒2は、その両端部を前緒取付孔4に挿通さ
せた後、台部1の底面側に設けた座金ピン6に結び付け
ることにより、台部1の上面側に小環を構成するように
止着してある。一方、鼻緒3は、上述した前緒2の小環
を通過させた後、それぞれの端部を鼻緒取付孔5に挿通
させ、さらに両者を台部1の底面側で相互に結び付ける
ことにより、当該台部1の上面側に止着してある。
【0003】こうした構成の草履は、鼻緒3の間に足を
挿入し、さらに足の親指と人差し指との間に前緒2を位
置させれば、これら前緒2および鼻緒3の協働によって
歩行の際にも台部1が足裏に留まり、履物として機能す
るようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な履物において前緒2や鼻緒3が短過ぎる場合には、使
用中において常に足が締め付けられた状態となり、苦痛
のあまり歩行が困難になる虞れがある。逆に、前緒2や
鼻緒3が長過ぎる場合には、足裏に対して台部1が容易
にずれることになるため、この台部1のずれを防止する
べく使用中において常に足や指に力を入れていなければ
ならず、早期に疲労を招来することにつながる。つま
り、この種の履物にとって上述した前緒2や鼻緒3の長
さは、履き心地の善し悪しを決定するための重要な要件
となっており、これが最適に設定されている必要があ
る。しかしながら、前緒2や鼻緒3の最適長さは、履物
を使用する者の足の大きさによって千差万別であり、全
ての者が満足するように予め設定しておくことはできな
い。
【0005】このため、従来の履物においては、台部1
の底板7に前緒2や鼻緒3の長さを調整するための切欠
窓部8,9が形成してあり、この切欠窓部8,9を介し
て前緒2や鼻緒3の長さを調整できるようになってい
る。すなわち、図5(b)および図5(c)中の二点鎖
線で示すように、底板7の切欠窓部8,9を開成させ、
前緒2や鼻緒3の結び位置を変更すれば、これら前緒2
や鼻緒3の台部1からの突出長さが変化し、それぞれを
使用者の足に最適な長さに調整することが可能となる。
【0006】しかしながら、上述した前緒2や鼻緒3の
調整作業は、長年の経験や勘に寄るところが多く、職人
等の専門家に実施してもらうのが実状であり、使用者自
らが容易に実施できるものではない。しかも、一旦調整
した後においても、馴染みや緩み等に起因して前緒2や
鼻緒3の長さが変化する場合があり、また、使用者の足
の大きさも、体調や時間によって微妙に変化するもので
あり、前緒2や鼻緒3を常に最適な長さに維持するのは
きわめて困難である。
【0007】さらに、台部1の底板7に切欠窓部8,9
を形成した履物にあっては、通常状態において当該切欠
窓部8,9を鋲などで閉塞しているものの、路面に溜ま
った雨水等の水分がこの切欠窓部8,9を通じて台部1
の内部に容易に浸入するようになる。この結果、例えば
台部1にコルクや皮革等を用いた履物の場合、浸入した
雨水によってこれらコルクや皮革が型くずれを起こす、
カビが発生して腐敗する、等々の問題を招来し、製品寿
命を著しく低減させる要因ともなり得る。
【0008】本発明は、上記実情に鑑みて、水分の浸入
に起因した製品寿命の低減を招来することなく常に最適
な履き心地を容易に得ることのできる履物を提供するこ
とを解決課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、鼻緒の両端
部をそれぞれ台部の後方部分に止着する一方、前記台部
の前方部分に小環を構成するように前緒を設け、当該前
緒の小環に前記鼻緒の中間部分を通過支持させるように
した履物において、前記前緒として、それぞれ前記台部
の前方部分から延設した一対の前緒構成要素を具備し、
かつこれら前緒構成要素の自由端部を互いに位置調整可
能に連結したものを適用している。
【0010】前記一対の前緒構成要素は、着脱可能に連
結することが好ましい。また、前記鼻緒としては、前記
前緒の小環を通過して後方に延在する前方鼻緒構成要素
と、前記台部の後方部分からそれぞれ前方に延在する一
対の後方鼻緒構成要素とを具備し、前記前方鼻緒構成要
素の各自由端部と前記各後方鼻緒構成要素の自由端部と
を位置調整可能に連結して構成したものを適用すること
が好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1乃至図4は、本発
明に係る履物の一実施形態を示したもので、主に女性を
対象とした和装用草履10を例示している。なお、この
草履10は、左右で一足となるものであるが、互いに対
称の構成を有したものであるため、図面並びに以下にお
いてはいずれも左足用のものについてのみ説明してい
く。
【0012】図からも明らかなように、この草履10
は、足を載せる台部20と、この台部20の上面に止着
した前緒30および鼻緒40とを備えている。
【0013】台部20は、足の大きさに対応した細長の
小判形を成すもので、本実施形態では台芯21、底革2
2、天スポンジ23および天革24の4層から成るもの
を適用している。台芯21は、台部20の主構造体とな
るもので、前方部分よりも後方部分の板厚が大きくなる
ように構成してある。この台芯21は、例えばコルクに
よって成形してある。底革22は、台部20の底面を構
成し、歩行の際に路面と接触する部分である。この底革
22は、例えばクロム塩で鞣した皮革によって比較的厚
板の平板状に成形してあり、上述した台芯21の下面に
貼着してある。天スポンジ23は、例えば発砲ウレタン
等の弾性に富む材質によって成形したものである。天革
24は、台部20の上面を構成し、直接足裏に接触する
部分であり、例えば鞣した皮革や合成皮革によって比較
的薄い膜状に成形してある。この天革24は、上述した
天スポンジ23の上面および周面、さらには下面の外周
部を覆った後、当該天スポンジ23とともに上述した台
芯21の上面に貼着してある。なお、台部20の構成
は、必ずしも上述したものに限らず、その他の部材によ
って構成してももちろんよい。
【0014】前緒30は、後述する鼻緒40とともに台
部20を足裏に留めておくためのもので、前後一対の前
緒構成要素31,32を備えるように構成してある。す
なわち、本実施形態では、鞣した皮革や合成皮革などに
よって成形した細長い紐状部材の中央部分を折り曲げ、
この折り曲げ部分を台部20に止着させることにより、
当該紐状部材の両自由端部を一対の前緒構成要素31,
32としてある。なお、前緒構成要素31,32として
は、必ずしも上記の構成に限定されず、互いに前後とな
るように止着した個別の紐状部材によってそれぞれ前緒
構成要素を構成するようにしてももちろんよい。
【0015】図1(b)に示すように、各前緒構成要素
31,32には、互いの間に連結用面ファスナ50a,
50bを設けてある。連結用面ファスナ50a,50b
は、前緒構成要素31,32を互いに着脱可能、かつ位
置調整可能に連結し、これら一対の前緒構成要素31,
32によって台部20の前方部分に小環30aを構成す
るためのものである。なお、図2(a)中の符号33
は、一対の前緒構成要素31,32の基端部間を相互に
縫い付けた糸である。
【0016】一方、鼻緒40は、左右一対の後方鼻緒構
成要素41と唯一の前方鼻緒構成要素42とを備えて構
成してある。各鼻緒構成要素41,42は、前緒30と
同様に鞣した皮革や合成皮革などによって細長い紐状に
成形したものである。左右一対の後方鼻緒構成要素41
は、それぞれ直線状を成している一方、前方鼻緒構成要
素42は中央部を折り曲げたV字状を成している。
【0017】後方鼻緒構成要素41は、個々の基端部を
台部20の後方部分において両側となる部分に止着する
一方、個々の自由端部をそれぞれ台部20の前方部分に
向けて延在してある。これに対して前方鼻緒構成要素4
2は、V字状に折り曲げた部分を前緒30の小環30a
に貫通支持させる一方、その両自由端部をそれぞれ台部
20の後方部分に向けて延在してある。
【0018】これら前方鼻緒構成要素42の各自由端部
において下方に向く面と各後方鼻緒構成要素41の自由
端部において上方に向く面との間には、それぞれ長さ調
整用面ファスナ60a,60bを設けてある。長さ調整
用面ファスナ60a,60bは、前方鼻緒構成要素42
の両自由端部と各後方鼻緒構成要素41の自由端部との
間を互いに着脱可能、かつ位置調整可能に連結するため
のものである。図3に明示するように、前方鼻緒構成要
素42に関しては、各自由端部のほぼ全長に亘る部分に
長さ調整用面ファスナ60bを設けてあるが、後方鼻緒
構成要素41に関しては、それぞれ台部20の上面から
所定の距離を残して長さ調整用面ファスナ60aを設
け、個々の基端部側外表面がそのまま露出するようにし
てある。さらに、これら後方鼻緒構成要素41の各基端
部には、個々の延在方向に沿って移動できるようにそれ
ぞれ通し輪43を設けてある。これらの通し輪43は、
個々の内部に前方鼻緒構成要素42と後方鼻緒構成要素
41とを重ね合わせて嵌入できる大きさに構成した無端
の環である。
【0019】上述した一対の前緒構成要素31,32や
一対の後方鼻緒構成要素41を台部20に止着する場合
には、適宜の方法を適用すればよい。例えば本実施形態
では、台芯21、天スポンジ23および天革24の三者
を貼着した段階で、先ず、前緒構成要素31,32およ
び後方鼻緒構成要素41を止着する位置にそれぞれ挿通
孔25a,25bを設ける。次いで、前緒構成要素3
1,32に関しては、台芯21の下面における挿通孔2
5aの開口部に座金ピン26を設け、図2(a)に示す
ように、当該座金ピン26を挟むようにして台芯21の
下面側から挿通孔25aに前緒構成要素31,32とな
る紐状部材を貫通させる。一方、後方鼻緒構成要素41
に関しては、図4に示すように、それぞれの挿通孔25
bに基端部を挿通させた後、台芯21の下面において両
者を互いに結び付ける。最後に、台芯21の下面に底革
22を貼着し、当該台芯21の下面全体を覆い隠すよう
にしている。なお、台芯21の下面における各挿通孔2
5a,25bの周囲には、座金ピン26や後方鼻緒構成
要素41の結び目を収容するための凹所27a,27b
を設けておくことが好ましい。
【0020】上記のように構成した草履10を履く場合
には、先ず、長さ調整用面ファスナ60a,60bによ
って前方鼻緒構成要素42の各自由端部と各後方鼻緒構
成要素41とを互いに連結し、台部20に鼻緒40を構
成する。この状態から、従前の草履と同様に、鼻緒40
の間に足を挿入し、さらに足の親指と人差し指との間に
前緒30を位置させれば、当該草履10が履物として機
能するようになる。すなわち、鼻緒40によって足裏に
対する台部20の脱落が抑止されるとともに台部20の
後方部分の足裏に対する大きなずれが抑止され、さらに
前緒30によって台部20の前方部分の足裏に対する大
きなずれが抑止されることになり、歩行の際にも台部2
0が足裏に留まるようになる。
【0021】ここで、上記草履10によれば、前緒30
が短過ぎて足に苦痛を感じた場合、逆に前緒30が長過
ぎて台部20のずれを感じた場合には、使用者自らが以
下の操作を実施することによって容易にこれを改善する
ことが可能となる。すなわち、上述したいずれの場合で
あっても、図2(a)に示すように、連結用面ファスナ
50a,50bによる前緒構成要素31,32の連結を
一旦解除すれば、鼻緒40の前方部分と台部20の上面
との距離を変更することが可能になる。従って、この状
態から鼻緒40の前方部分と台部20の上面との距離を
適宜調整し、その後に再び連結用面ファスナ50a,5
0bによって前緒構成要素31,32を互いに連結すれ
ば、図2(b)および図2(c)に示すように、当該前
緒30の長さd1,d2を使用者にとって常に最適なも
のとすることができ、足の苦痛や台部20のずれといっ
た現象が直ちに改善されることになる。しかも、上述し
た実施の形態では、台部20の後方側から延在する前緒
構成要素32の外表面を覆うようにして台部20の前方
側から延在する前緒構成要素31を当該前緒構成要素3
2の外表面に連結しているため、草履10を履いた場合
に前緒構成要素31の最先端部が前緒30と足との間に
挟まれるようになる。従って、前緒構成要素31,32
の連結が不用意に解除される事態が発生する虞れもな
い。
【0022】さらに、上記草履10によれば、前方鼻緒
構成要素42と後方鼻緒構成要素41との間に関して
も、同様の操作が可能である。すなわち、長さ調整用面
ファスナ60a,60bによる前方鼻緒構成要素42と
後方鼻緒構成要素41との連結を一旦解除すれば、鼻緒
40の長さを変更することが可能になり、これを適宜調
整した後、再び長さ調整用面ファスナ60a,60bに
よって両者を連結すれば、当該鼻緒40の長さが使用者
にとって最適なものとなる。この結果、草履10である
にも関わらず、あたかも履き慣れた靴であるかのごとく
台部20が足裏にフィットするようになり、極上の履き
心地を得ることが可能になる。
【0023】しかも、鼻緒40の長さを延長するべく後
方鼻緒構成要素41の自由端部側において前方鼻緒構成
要素42を連結した場合であっても、当該後方鼻緒構成
要素41の長さ調整用面ファスナ60aが外部に露出し
ないため、外観品質を損ねる虞れがない。逆に、鼻緒4
0の長さを短縮するべく後方鼻緒構成要素41の基端部
側において前方鼻緒構成要素42を連結した場合には、
当該前方鼻緒構成要素42の各最先端部と後方鼻緒構成
要素41との間を連結させておくことができないもの
の、それぞれを通し輪43に挿入しておけば、これら前
方鼻緒構成要素42と後方鼻緒構成要素41との連結が
不用意に解除される事態が発生する虞れもない。
【0024】さらに、台部20の底面には、従前の切欠
窓部に対応する構成を何等必要としない。すなわち、上
述した前緒30の長さを調整するための作業、並びに鼻
緒40の長さを調整するための作業は、いずれも台部2
0の上面側から実施することが可能である。この結果、
台部20の底面を完全に水密に構成することが可能にな
り、内部への水分の浸入に起因した型くずれや腐敗等を
招来する虞れがなく、長期に亘る使用が可能になる。
【0025】このように、上記草履10によれば、前緒
30の長さ調整作用と鼻緒40の長さ調整作用との相乗
的な効果によって使用者に極上の履き心地を与えること
ができるようになる。しかも、これらの調整操作は、い
ずれも専門家の手に寄らずとも、使用者自らが容易に、
かつ日常的に実施できるのであるから、馴染みや緩みの
影響、あるいは体調や時間の影響を受ける虞れも全く、
常に草履10を最適に維持することを可能とするもので
ある。
【0026】なお、上述した実施の形態では、履物とし
て主に女性を対象とした草履を例示しているが、鼻緒を
介して足に履く履物であれば、男性用の草履や下駄、雪
駄、サンダル等、その他の履物にももちろん適用するこ
とが可能である。
【0027】また、上述した実施の形態では、前緒の長
さ調整以外にも鼻緒の長さ調整を可能としているため、
履物の履き心地をより向上させることが可能であるが、
必ずしも鼻緒の長さを調整可能に構成する必要はない。
【0028】さらに、上述した実施の形態では、一対の
前緒構成要素の間を位置調整可能に連結するための手
段、並びに前方鼻緒構成要素と後方鼻緒構成要素との間
を位置調整するための手段として、いずれも面ファスナ
を例示しているため、その調整量を無段階とすることが
可能になるが、面ファスナ以外の手段を適用してももち
ろんよい。例えば、スナップなどの留め金、ボタンとボ
タン穴、フックと係合孔、バックル等、その他の手段を
用いることも可能である。この場合、一対の前緒構成要
素の相互間、並びに前方鼻緒構成要素と後方鼻緒構成要
素との間を必ずしも着脱させる必要はなく、位置調整可
能に連結できるように構成すれば十分である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前緒として、それぞれ台部の前方部分から延設した一対
の前緒構成要素を具備し、かつこれら前緒構成要素の自
由端部を互いに位置調整可能に連結したものを適用して
いるため、専門家に委ねることなく使用者自らが台部の
上面側から前緒の長さを容易に変更することができ、常
に最適な履き心地を得ることが可能になる。さらに、台
部の底面に切欠窓部を形成する必要が無いため、路面に
溜まった雨水等の水分が台部の内部に容易に浸入する虞
れもなく、製品寿命が著しく低減する事態を防止するこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る履物の一実施形態を示すもので、
(a)は外観斜視図、(b)は一対の前緒構成要素の連
結を解除した状態を示す斜視図、(c)はさらに前方鼻
緒構成要素と後方鼻緒構成要素との連結を解除した状態
を示す斜視図である。
【図2】(a)は一対の前緒構成要素の連結を解除した
状態を示す要部拡大断面側面図、(b)は前緒を短めに
設定した状態を示す要部拡大断面側面図、(c)は前緒
を長めに設定した状態を示す要部拡大断面側面図であ
る。
【図3】前方鼻緒構成要素と後方鼻緒構成要素との連結
を解除した状態を示す斜視図である。
【図4】図1(c)における IV−IV 線断面図である。
【図5】(a)は従来の履物を概念的に示す斜視図、
(b)は(a)におけるB−B線断面図、(c)は
(a)におけるC−C線断面図である。
【符号の説明】
10 草履 20 台部 21 台芯 22 底革 23 天スポンジ 24 天革 25a,25b 挿通孔 26 座金ピン 27a,27b 凹所 30 前緒 30a 小環 31,32 前緒構成要素 40 鼻緒 41 後方鼻緒構成要素 42 前方鼻緒構成要素 43 通し輪 50a,50b 連結用面ファスナ 60a,60b 調整用面ファスナ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鼻緒の両端部をそれぞれ台部の後方部分
    に止着する一方、前記台部の前方部分に小環を構成する
    ように前緒を設け、当該前緒の小環に前記鼻緒の中間部
    分を通過支持させるようにした履物において、 前記前緒は、それぞれ前記台部の前方部分から延設した
    一対の前緒構成要素を具備し、かつこれら前緒構成要素
    の自由端部を互いに位置調整可能に連結したものである
    ことを特徴とする履物。
  2. 【請求項2】 前記一対の前緒構成要素を着脱可能に連
    結した請求項1記載の履物。
  3. 【請求項3】 前記鼻緒は、前記前緒の小環を通過して
    後方に延在する前方鼻緒構成要素と、前記台部の後方部
    分からそれぞれ前方に延在する一対の後方鼻緒構成要素
    とを具備し、前記前方鼻緒構成要素の各自由端部と前記
    各後方鼻緒構成要素の自由端部とを位置調整可能に連結
    して構成したものである請求項1または請求項2記載の
    履物。
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