JP2002045162A - 葱の根切り機構 - Google Patents
葱の根切り機構Info
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- JP2002045162A JP2002045162A JP2000235179A JP2000235179A JP2002045162A JP 2002045162 A JP2002045162 A JP 2002045162A JP 2000235179 A JP2000235179 A JP 2000235179A JP 2000235179 A JP2000235179 A JP 2000235179A JP 2002045162 A JP2002045162 A JP 2002045162A
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- Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の葱の根切り装置は、高圧水流或いは圧
搾空気流で不要な皮或いは不用葉を剥がし、根毛を揃え
て切断刃で切断していたが、刃は高圧水流或いは圧搾空
気流に対して直角に当てるので乱流を起こし易く、様々
な障害を起こしていたので、この障害を解決する手段が
期待されていた。 【解決手段】 葱1の根3を位置決め板6に当接させ、
投入側移送コンベヤ5a、5bを作動させて水平移送
し、上部噴射口取付板8aと下部噴射口取付板8bに傾
斜を設けた噴射口9aから高圧水流或いは圧搾空気流
を、夫々の噴射口取付板の間で葱1の不用葉4を剥離及
び切断し、葱1の水平移送が進むと高圧水流或いは圧搾
空気流と平行に設けた上下動刃14に当て、刃先が葱1
の根毛11に切り込み、葱1の水平移送に従って上下動
刃14が根毛11を次々に切断し、噴射流12が不用葉
4と切断した根毛11を同時に押し流して廃棄処理す
る。
搾空気流で不要な皮或いは不用葉を剥がし、根毛を揃え
て切断刃で切断していたが、刃は高圧水流或いは圧搾空
気流に対して直角に当てるので乱流を起こし易く、様々
な障害を起こしていたので、この障害を解決する手段が
期待されていた。 【解決手段】 葱1の根3を位置決め板6に当接させ、
投入側移送コンベヤ5a、5bを作動させて水平移送
し、上部噴射口取付板8aと下部噴射口取付板8bに傾
斜を設けた噴射口9aから高圧水流或いは圧搾空気流
を、夫々の噴射口取付板の間で葱1の不用葉4を剥離及
び切断し、葱1の水平移送が進むと高圧水流或いは圧搾
空気流と平行に設けた上下動刃14に当て、刃先が葱1
の根毛11に切り込み、葱1の水平移送に従って上下動
刃14が根毛11を次々に切断し、噴射流12が不用葉
4と切断した根毛11を同時に押し流して廃棄処理す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、葱(小葱、長葱)
の根を切除する機構の中で根の寸法を一定に切り揃える
機構に関するものである。
の根を切除する機構の中で根の寸法を一定に切り揃える
機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来ある葱の根切り機構は、皮剥ぎ機構
と一体化している場合が多く、長葱を例に取ると、先ず
長葱の根を位置決め板に当接させて長葱の縦位置を決
め、次にコンベヤで水平方向に移送する。次に長葱の縦
方向に高圧水流或いは圧搾空気流を噴射させて根毛を揃
える。そこへ回転刃を当て根切りを行う方法であった。
この方法は、縦方向に高圧水流或いは圧搾空気流を噴射
させて長葱の表皮や不用葉を剥離させる働きも兼ねてい
る。この方法としては、特願平10−209905や特
願平10−327960等がある。他の根切り方法とし
て特願平9−357806があり、この方法は、上下す
るカッターで根毛を押し切る方法である。
と一体化している場合が多く、長葱を例に取ると、先ず
長葱の根を位置決め板に当接させて長葱の縦位置を決
め、次にコンベヤで水平方向に移送する。次に長葱の縦
方向に高圧水流或いは圧搾空気流を噴射させて根毛を揃
える。そこへ回転刃を当て根切りを行う方法であった。
この方法は、縦方向に高圧水流或いは圧搾空気流を噴射
させて長葱の表皮や不用葉を剥離させる働きも兼ねてい
る。この方法としては、特願平10−209905や特
願平10−327960等がある。他の根切り方法とし
て特願平9−357806があり、この方法は、上下す
るカッターで根毛を押し切る方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたよ
うに、葱の根切り作業は、葱の縦方向へ高圧水流或いは
圧搾空気流を噴射させて根毛を揃えて切断する方式であ
るが、高圧水流或いは圧搾空気流を噴射させる事は、葱
の表皮や不用葉の剥離作用も同時に行う事にもなってい
る。表皮や不用葉を剥離させる理由は、収穫時には青々
とした葉であっても、洗浄や出荷そして販売店の店頭に
並ぶ時点では、葱の外皮に傷が生じたり褐変化する場合
があり、この状態では商品価値が下がるからである。そ
こで出荷以前に、上記の予想される原因を取り除く為
に、外皮や出荷時には青葉であっても時間経過と共に褐
変する葉等の不用葉を除去する事が必要となる。又、根
切りに於いては、そもそも根は普通は食することはなく
廃棄するものであり、根付きのまま出荷すると不用部分
まで消費者に売りつけることになって消費者にとっては
不利な選択となる。葱の種類にも因るが、長葱は全体が
大きく重いので少々の根は問題にはならないが、小葱の
場合は小さく軽いので根を切るか切らないかで重量差は
大きい。そこで、小葱等の小型葱に対しては、根切りす
る事は消費者にとって有利であり、切除することは良心
的であって出荷側の商品価値を高める事になる。葱でも
根毛は不揃いであり、根先を揃えると葉先が梱包箱の内
側に接触する場合には葉先を傷付けるので好ましくな
い。そこで根切りして根毛を一定寸法に切り揃えると、
葱を箱詰めする際に、葉先が箱に接触しないように箱詰
めして葉先を痛めずに出荷することが出来るので商品価
値が上がる事になる。又、根毛を全て切除してしまう
と、葱の鮮度が早く落ちてしまうので、根毛の一部を残
す必要性もあるからである。高圧水流或いは圧搾空気流
を噴射されて根毛が一列に揃った葱は、水平方法へコン
ベヤで移送され切断位置に到達する。ここで切断刃が当
たり、根或いは根毛を切断或いは一定寸法に揃えるが、
従来の技術で説明したように、従来は回転刃や上下往復
運動をする刃が使用されていた。何れの刃でも、刃は葱
の茎(直線と見なす)に対して直角に刃を当てて根切り
していた。これは、高圧水流或いは圧搾空気流を噴射さ
せて根毛を揃えると葱と根毛が一直線上に並び、この状
態で根切りするには、根や根毛に対して直角に刃を入れ
る事が最も自然であるからである。しかし、この方法で
は、根或いは根毛に直角に刃を入れると、高圧水流や圧
搾空気流に対して刃が直角になる事を意味し、高圧水流
や圧搾空気流を遮る事となる。つまり、高圧水流や圧搾
空気流が刃に直角に当たるので、水流や空気流の流れを
乱す事になり、整列した根毛を撹乱させ、根切りしても
根毛の不揃いを招く事になる。この現象は回転刃でも上
下動する刃でも同様である。又、根毛が長ければ長いほ
ど刃に絡みつく現象が起こり易い。この現象は、水流或
いは空気流に対して直角に回転刃或いは上下動刃を配置
したために乱流を起こしてしまう事が原因である。然
も、不用葉も回転刃には絡み易い。そこで回転刃を移動
させることで障害を解決している従来例もあるが、従来
例と比較して構造が簡易で保守作業が容易な手段が期待
されていた。
うに、葱の根切り作業は、葱の縦方向へ高圧水流或いは
圧搾空気流を噴射させて根毛を揃えて切断する方式であ
るが、高圧水流或いは圧搾空気流を噴射させる事は、葱
の表皮や不用葉の剥離作用も同時に行う事にもなってい
る。表皮や不用葉を剥離させる理由は、収穫時には青々
とした葉であっても、洗浄や出荷そして販売店の店頭に
並ぶ時点では、葱の外皮に傷が生じたり褐変化する場合
があり、この状態では商品価値が下がるからである。そ
こで出荷以前に、上記の予想される原因を取り除く為
に、外皮や出荷時には青葉であっても時間経過と共に褐
変する葉等の不用葉を除去する事が必要となる。又、根
切りに於いては、そもそも根は普通は食することはなく
廃棄するものであり、根付きのまま出荷すると不用部分
まで消費者に売りつけることになって消費者にとっては
不利な選択となる。葱の種類にも因るが、長葱は全体が
大きく重いので少々の根は問題にはならないが、小葱の
場合は小さく軽いので根を切るか切らないかで重量差は
大きい。そこで、小葱等の小型葱に対しては、根切りす
る事は消費者にとって有利であり、切除することは良心
的であって出荷側の商品価値を高める事になる。葱でも
根毛は不揃いであり、根先を揃えると葉先が梱包箱の内
側に接触する場合には葉先を傷付けるので好ましくな
い。そこで根切りして根毛を一定寸法に切り揃えると、
葱を箱詰めする際に、葉先が箱に接触しないように箱詰
めして葉先を痛めずに出荷することが出来るので商品価
値が上がる事になる。又、根毛を全て切除してしまう
と、葱の鮮度が早く落ちてしまうので、根毛の一部を残
す必要性もあるからである。高圧水流或いは圧搾空気流
を噴射されて根毛が一列に揃った葱は、水平方法へコン
ベヤで移送され切断位置に到達する。ここで切断刃が当
たり、根或いは根毛を切断或いは一定寸法に揃えるが、
従来の技術で説明したように、従来は回転刃や上下往復
運動をする刃が使用されていた。何れの刃でも、刃は葱
の茎(直線と見なす)に対して直角に刃を当てて根切り
していた。これは、高圧水流或いは圧搾空気流を噴射さ
せて根毛を揃えると葱と根毛が一直線上に並び、この状
態で根切りするには、根や根毛に対して直角に刃を入れ
る事が最も自然であるからである。しかし、この方法で
は、根或いは根毛に直角に刃を入れると、高圧水流や圧
搾空気流に対して刃が直角になる事を意味し、高圧水流
や圧搾空気流を遮る事となる。つまり、高圧水流や圧搾
空気流が刃に直角に当たるので、水流や空気流の流れを
乱す事になり、整列した根毛を撹乱させ、根切りしても
根毛の不揃いを招く事になる。この現象は回転刃でも上
下動する刃でも同様である。又、根毛が長ければ長いほ
ど刃に絡みつく現象が起こり易い。この現象は、水流或
いは空気流に対して直角に回転刃或いは上下動刃を配置
したために乱流を起こしてしまう事が原因である。然
も、不用葉も回転刃には絡み易い。そこで回転刃を移動
させることで障害を解決している従来例もあるが、従来
例と比較して構造が簡易で保守作業が容易な手段が期待
されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】従来ある葱の根毛を高圧
水流或いは圧搾空気流で一列に揃えて回転刃或いは上下
動刃で切断する手段では、刃を高圧水流或いは圧搾空気
流に対して直角或いは略直角に当てて切断していた。こ
の手段は、高圧水流或いは圧搾空気流は高速且つ高圧噴
射であるので、水流或いは空気流が正面から刃に衝突す
る為に乱流や散乱を誘発する。このため、回転刃を使用
する場合には噴射流と回転刃との軸をずらす手段等も採
られていた。高圧水流或いは圧搾空気流の噴射流を阻害
しない刃の配置として、刃を噴射流に対して平行に配置
するならば、全く噴射流の流れを乱す事はない。刃の厚
みにも因るが、刃が厚ければ乱流を引き起こす事があっ
ても、十分に薄ければ乱流を引き起こす事はない。刃は
上下に往復運動する刃でも、ベルト状の刃でも、固定刃
でもよい。又、刃を十分に細いワイヤーとすれば、同様
に噴射流を乱す事がないので幅のある刃の代替とする事
は十分可能である。
水流或いは圧搾空気流で一列に揃えて回転刃或いは上下
動刃で切断する手段では、刃を高圧水流或いは圧搾空気
流に対して直角或いは略直角に当てて切断していた。こ
の手段は、高圧水流或いは圧搾空気流は高速且つ高圧噴
射であるので、水流或いは空気流が正面から刃に衝突す
る為に乱流や散乱を誘発する。このため、回転刃を使用
する場合には噴射流と回転刃との軸をずらす手段等も採
られていた。高圧水流或いは圧搾空気流の噴射流を阻害
しない刃の配置として、刃を噴射流に対して平行に配置
するならば、全く噴射流の流れを乱す事はない。刃の厚
みにも因るが、刃が厚ければ乱流を引き起こす事があっ
ても、十分に薄ければ乱流を引き起こす事はない。刃は
上下に往復運動する刃でも、ベルト状の刃でも、固定刃
でもよい。又、刃を十分に細いワイヤーとすれば、同様
に噴射流を乱す事がないので幅のある刃の代替とする事
は十分可能である。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は葱(1)の処理前を示す図
である。葱(1)は、食用になる茎部(2)と根(3)
からなり、出荷する際には、不用葉(4)を取り除く作
業が必要となる。不用葉(4)は、出荷時には青葉であ
っても時間が経過すると褐変してしまう葉や傷になった
不用な葉であり、このままでは商品価値が落ちることか
ら、前もって不用葉(4)を取り除くべき葉である。図
2は葱(1)の処理後を示す図である。葱(1)の不用
葉(4)を取り除き、更に根(3)を切り揃えた状態で
出荷する。図3は本発明の装置の平面図であり、本発明
の概要を説明する。投入側移送コンベヤ(5a)、(5
b)に葱(1)を置き、葱(1)の根(3)を位置決め
板(6)に当接させて葱(1)の縦方向の位置決めをす
る。次に、投入側移送コンベヤ(5a)、(5b)を作
動させて水平移送し、葱(1)の茎部(2)を上下で挟
む上下コンベヤ(7)の間を移送する。上下コンベヤ
(7)の間で挟まれて移送された葱(1)は、上部噴射
口取付板(8a)と下部噴射口取付板(8b)の間で、
夫々の傾斜を設けた噴射口(9a)から高圧水流或いは
圧搾空気流を受けて葱(1)の茎部(2)の湾曲が矯正
される。図4は、上下コンベヤ(7)の内で上部を外
し、更に上部噴射口取付板(8a)と下記で説明する上
下2段になっている挟着コンベヤ(10a)及び(10
b)の上部を外した図である。高圧水流或いは圧搾空気
流は葱(1)の上下から斜め且つ根先方向に高速高圧で
噴射されるので、茎部(2)の湾曲が矯正され、根毛
(11)も噴射流(12)の下流側へ整列する。ここ
で、高圧水流或いは圧搾空気流の噴射流(12)は、茎
部(2)の湾曲矯正や根毛(11)の整列だけではな
く、葱(1)の不用葉(4)や褐変葉を剥離させ、そし
て汚れをも落とす働きがある。次に、葱(1)の水平移
送が進むと、根毛(11)が上下動機構(13)で上下
に往復運動する上下動刃(14)に当たり、刃先が葱
(1)の根毛(11)に切り込み、更に葱(1)の水平
移送に従って上下動刃(14)が根毛(11)を次々に
切断していく。この時、上下動刃(14)は噴射流(1
2)と平行に配置されるので、根毛(11)が上下動刃
(14)に当たっても折れ曲がる事はなく、高速の噴射
流(12)によって根毛(11)の根先が下流側へ押し
流されて根先は上下動刃(14)に沿って整列している
ので、根毛(11)は次々に切断される。こうして切断
された根毛(11)は噴射流(12)で下流に押し流さ
れ、フード(15)で集約され、更に噴射流(12)に
よって根切りと共に押し流されて廃棄処理される。ここ
で、噴射流(12)は不用葉(4)を茎部(2)から剥
離する働きもするが、不用葉(4)が長ければ、下流側
で絡みつく等の問題を起こす場合があるので、適当な位
置で切断して下流まで押し流す。根毛(11)は、押し
流された不用葉(4)と一括してフード(15)で集約
され、噴射流(12)によって不用葉(4)の切断と共
に押し流されて廃棄処理される。不用葉(4)と不用な
根毛(11)が切除処理された葱(1)は、上下コンベ
ヤ(7)と挟着コンベヤ(10a)、(10b)で移送
される。挟着コンベヤ(10b)では、葱(1)の根
(3)と近辺が挟着され、空気噴射口(16)から空気
が噴射し、上下コンベヤ(7)と挟着コンベヤ(10
a)で挟着していた不用葉(4)を吹き飛ばし、更に取
出側移送コンベヤ(17)で移送する。尚、上下コンベ
ヤ(7)、挟着コンベヤ(10a)、(10b)は、夫
々上下2段式のコンベヤであって、上下間で葱(1)挟
着して移送するので相互に回転方向が逆となる。図3は
夫々の上部コンベヤのを図示し、図4は夫々の下部コン
ベヤを図示するが移送方向が逆になっている。根切りす
る刃は上下動刃に限定せず、環状のベルトソーでも固定
刃でもよい。
である。葱(1)は、食用になる茎部(2)と根(3)
からなり、出荷する際には、不用葉(4)を取り除く作
業が必要となる。不用葉(4)は、出荷時には青葉であ
っても時間が経過すると褐変してしまう葉や傷になった
不用な葉であり、このままでは商品価値が落ちることか
ら、前もって不用葉(4)を取り除くべき葉である。図
2は葱(1)の処理後を示す図である。葱(1)の不用
葉(4)を取り除き、更に根(3)を切り揃えた状態で
出荷する。図3は本発明の装置の平面図であり、本発明
の概要を説明する。投入側移送コンベヤ(5a)、(5
b)に葱(1)を置き、葱(1)の根(3)を位置決め
板(6)に当接させて葱(1)の縦方向の位置決めをす
る。次に、投入側移送コンベヤ(5a)、(5b)を作
動させて水平移送し、葱(1)の茎部(2)を上下で挟
む上下コンベヤ(7)の間を移送する。上下コンベヤ
(7)の間で挟まれて移送された葱(1)は、上部噴射
口取付板(8a)と下部噴射口取付板(8b)の間で、
夫々の傾斜を設けた噴射口(9a)から高圧水流或いは
圧搾空気流を受けて葱(1)の茎部(2)の湾曲が矯正
される。図4は、上下コンベヤ(7)の内で上部を外
し、更に上部噴射口取付板(8a)と下記で説明する上
下2段になっている挟着コンベヤ(10a)及び(10
b)の上部を外した図である。高圧水流或いは圧搾空気
流は葱(1)の上下から斜め且つ根先方向に高速高圧で
噴射されるので、茎部(2)の湾曲が矯正され、根毛
(11)も噴射流(12)の下流側へ整列する。ここ
で、高圧水流或いは圧搾空気流の噴射流(12)は、茎
部(2)の湾曲矯正や根毛(11)の整列だけではな
く、葱(1)の不用葉(4)や褐変葉を剥離させ、そし
て汚れをも落とす働きがある。次に、葱(1)の水平移
送が進むと、根毛(11)が上下動機構(13)で上下
に往復運動する上下動刃(14)に当たり、刃先が葱
(1)の根毛(11)に切り込み、更に葱(1)の水平
移送に従って上下動刃(14)が根毛(11)を次々に
切断していく。この時、上下動刃(14)は噴射流(1
2)と平行に配置されるので、根毛(11)が上下動刃
(14)に当たっても折れ曲がる事はなく、高速の噴射
流(12)によって根毛(11)の根先が下流側へ押し
流されて根先は上下動刃(14)に沿って整列している
ので、根毛(11)は次々に切断される。こうして切断
された根毛(11)は噴射流(12)で下流に押し流さ
れ、フード(15)で集約され、更に噴射流(12)に
よって根切りと共に押し流されて廃棄処理される。ここ
で、噴射流(12)は不用葉(4)を茎部(2)から剥
離する働きもするが、不用葉(4)が長ければ、下流側
で絡みつく等の問題を起こす場合があるので、適当な位
置で切断して下流まで押し流す。根毛(11)は、押し
流された不用葉(4)と一括してフード(15)で集約
され、噴射流(12)によって不用葉(4)の切断と共
に押し流されて廃棄処理される。不用葉(4)と不用な
根毛(11)が切除処理された葱(1)は、上下コンベ
ヤ(7)と挟着コンベヤ(10a)、(10b)で移送
される。挟着コンベヤ(10b)では、葱(1)の根
(3)と近辺が挟着され、空気噴射口(16)から空気
が噴射し、上下コンベヤ(7)と挟着コンベヤ(10
a)で挟着していた不用葉(4)を吹き飛ばし、更に取
出側移送コンベヤ(17)で移送する。尚、上下コンベ
ヤ(7)、挟着コンベヤ(10a)、(10b)は、夫
々上下2段式のコンベヤであって、上下間で葱(1)挟
着して移送するので相互に回転方向が逆となる。図3は
夫々の上部コンベヤのを図示し、図4は夫々の下部コン
ベヤを図示するが移送方向が逆になっている。根切りす
る刃は上下動刃に限定せず、環状のベルトソーでも固定
刃でもよい。
【0006】
【実施例】本発明の第1実施例を図5で説明する。葱
(1)を水平移送手段の投入側移送コンベヤ(5a)、
(5b)の上に置き、葱(1)の根(3)を位置決め板
(6)に当接させる。投入側移送コンベヤ(5a)、
(5b)を作動させて水平移送し、上下コンベヤ(7)
で葱(1)の茎部(2)を挟着して移送する。この状態
の拡大図を図6に示す。移送中に、葱(1)の上部噴射
口取付板(8a)及び下部噴射口取付板(8b)に設け
らた噴射口(9a)より斜めに高圧水流を噴射する。こ
の状態を図7に示す。この噴射流(12)は葱(1)の
先端から根(3)の方向へ高速高圧流となって噴射す
る。葱(1)には不用葉(4)や褐変葉が付いているの
でこの高速高圧の噴射流(12)で剥離させる。不用葉
(4)の剥離手順は葉先から根元に順序剥離させると容
易であるので、噴射口(9a)は葉先側から先に当た
り、次の噴射口(9a)は其の下流に配置する。こうす
ると、不用葉(4)は葉先から根(3)の方へと順番に
剥離される。図8で説明する。剥離した不用葉(4)が
長過ぎると刃に絡み付いて処理が困難となる場合がある
ので、不用葉(4)を2分割して処理するために切断用
噴射口(9b)を設ける。この切断用噴射口(9b)は
これ以外の噴射口(9a)より傾斜が少なく、不用葉
(4)を切断し易い角度となっている。切断する場所は
根(3)に近い箇所であるが、根(3)の近辺は堅く切
断が困難となるので、噴射流(12)の強さで位置を決
める。不用葉(4)の先端付近は上下コンベヤ(7)に
挟着されるので切断後は上下コンベヤ(7)で移送さ
れ、切断部から先の根元までの部分は噴射口(9a)か
らの噴射流(12)で剥離され、更に下流に押し流され
る。この状態を図9に示す。図10で説明する。上下コ
ンベヤ(7)で指定位置に達すると、この位置に噴射流
(12)と平行な上下動刃(14)を設け、水平移送と
共に葱(1)の根毛(11)が上下動刃(14)に当た
り、根毛(11)を切り込む。上下動刃(14)は挟着
コンベヤ(b)と連動した上下動機構(13)で上下往
復運動する刃である。噴射流(12)がなければ根毛
(11)は上下動刃(14)に当たって上下動刃(1
4)に対して略直角に折れ曲がるが、噴射流(12)に
よって根毛(11)は下流に押されているので、根毛
(11)は上下動刃(14)に沿って整列している。こ
の状態で葱(1)を水平移送させると、葱(1)の根毛
(11)に上下動刃(14)が切り込み、根毛(11)
を次々に切り揃えていく。切断された根毛(11)は噴
射流(12)で押し流される。この状態を図11に示
す。ここで、上下動刃(14)は1枚でも複数枚でもよ
い。複数枚の上下動刃(14)とすると、上下動刃(1
4)が1枚の時に切り残こした根毛(11)を次の上下
動刃(14)で切る事が出来る為である。
(1)を水平移送手段の投入側移送コンベヤ(5a)、
(5b)の上に置き、葱(1)の根(3)を位置決め板
(6)に当接させる。投入側移送コンベヤ(5a)、
(5b)を作動させて水平移送し、上下コンベヤ(7)
で葱(1)の茎部(2)を挟着して移送する。この状態
の拡大図を図6に示す。移送中に、葱(1)の上部噴射
口取付板(8a)及び下部噴射口取付板(8b)に設け
らた噴射口(9a)より斜めに高圧水流を噴射する。こ
の状態を図7に示す。この噴射流(12)は葱(1)の
先端から根(3)の方向へ高速高圧流となって噴射す
る。葱(1)には不用葉(4)や褐変葉が付いているの
でこの高速高圧の噴射流(12)で剥離させる。不用葉
(4)の剥離手順は葉先から根元に順序剥離させると容
易であるので、噴射口(9a)は葉先側から先に当た
り、次の噴射口(9a)は其の下流に配置する。こうす
ると、不用葉(4)は葉先から根(3)の方へと順番に
剥離される。図8で説明する。剥離した不用葉(4)が
長過ぎると刃に絡み付いて処理が困難となる場合がある
ので、不用葉(4)を2分割して処理するために切断用
噴射口(9b)を設ける。この切断用噴射口(9b)は
これ以外の噴射口(9a)より傾斜が少なく、不用葉
(4)を切断し易い角度となっている。切断する場所は
根(3)に近い箇所であるが、根(3)の近辺は堅く切
断が困難となるので、噴射流(12)の強さで位置を決
める。不用葉(4)の先端付近は上下コンベヤ(7)に
挟着されるので切断後は上下コンベヤ(7)で移送さ
れ、切断部から先の根元までの部分は噴射口(9a)か
らの噴射流(12)で剥離され、更に下流に押し流され
る。この状態を図9に示す。図10で説明する。上下コ
ンベヤ(7)で指定位置に達すると、この位置に噴射流
(12)と平行な上下動刃(14)を設け、水平移送と
共に葱(1)の根毛(11)が上下動刃(14)に当た
り、根毛(11)を切り込む。上下動刃(14)は挟着
コンベヤ(b)と連動した上下動機構(13)で上下往
復運動する刃である。噴射流(12)がなければ根毛
(11)は上下動刃(14)に当たって上下動刃(1
4)に対して略直角に折れ曲がるが、噴射流(12)に
よって根毛(11)は下流に押されているので、根毛
(11)は上下動刃(14)に沿って整列している。こ
の状態で葱(1)を水平移送させると、葱(1)の根毛
(11)に上下動刃(14)が切り込み、根毛(11)
を次々に切り揃えていく。切断された根毛(11)は噴
射流(12)で押し流される。この状態を図11に示
す。ここで、上下動刃(14)は1枚でも複数枚でもよ
い。複数枚の上下動刃(14)とすると、上下動刃(1
4)が1枚の時に切り残こした根毛(11)を次の上下
動刃(14)で切る事が出来る為である。
【0007】図12は上下動機構を示す。上下動機構
(13)の構造は、挟着コンベヤ(10b)のローラ
(18)にコロ(19)を設け、コロ(19)にLMガ
イド(20)で規制されて上下動する台座(21)を当
接させる。台座(21)に上下動刃(14)を固定し、
台座(21)を引きバネ(22)で下方の張力を持た
す。挟着コンベヤ(10a)のローラ(18)が回転す
るとコロ(19)が旋回し、コロ(19)が台座(2
1)の水平をなす滑動部(23)上を左右に往復運動し
て、LMガイド(20)で規制される台座(21)は上
下運動をする。こうして台座(21)に固定される上下
動刃(14)は上下に往復運動を繰り返す。
(13)の構造は、挟着コンベヤ(10b)のローラ
(18)にコロ(19)を設け、コロ(19)にLMガ
イド(20)で規制されて上下動する台座(21)を当
接させる。台座(21)に上下動刃(14)を固定し、
台座(21)を引きバネ(22)で下方の張力を持た
す。挟着コンベヤ(10a)のローラ(18)が回転す
るとコロ(19)が旋回し、コロ(19)が台座(2
1)の水平をなす滑動部(23)上を左右に往復運動し
て、LMガイド(20)で規制される台座(21)は上
下運動をする。こうして台座(21)に固定される上下
動刃(14)は上下に往復運動を繰り返す。
【0008】上下動機構(13)の構造は、挟着コンベ
ヤ(10b)と同期する必要はなく、上下運動をする単
独な機構でもよい。
ヤ(10b)と同期する必要はなく、上下運動をする単
独な機構でもよい。
【0009】本発明の第2実施例を図13で説明する。
第1実施例は、上下動刃(14)が上下に往復運動する
方式であったが、往復運動では、往路から復路へと切り
替わる瞬間に上下動刃(14)が停止してしまうが、連
続的に運動させるために刃を環状のベルトソー(24)
とする。ベルトソー(24)を送り機構(25)で連続
的に一定方向に送り続ける事で、根毛(11)を連続的
に引き切る事が出来る。基本原理は、送り機構(25)
でベルトソー(24)を一定方向に送り、ガイド(2
6)で位置決めして連続的に旋回させる。
第1実施例は、上下動刃(14)が上下に往復運動する
方式であったが、往復運動では、往路から復路へと切り
替わる瞬間に上下動刃(14)が停止してしまうが、連
続的に運動させるために刃を環状のベルトソー(24)
とする。ベルトソー(24)を送り機構(25)で連続
的に一定方向に送り続ける事で、根毛(11)を連続的
に引き切る事が出来る。基本原理は、送り機構(25)
でベルトソー(24)を一定方向に送り、ガイド(2
6)で位置決めして連続的に旋回させる。
【0010】本発明の第3実施例を図14で説明する。
本実施例は、刃を固定刃(27)とする実施例である。
鋭利な刃物であれば、固定刃(27)でも根毛を切断す
ることも出来る。
本実施例は、刃を固定刃(27)とする実施例である。
鋭利な刃物であれば、固定刃(27)でも根毛を切断す
ることも出来る。
【0011】本発明の第4実施例を図15で説明する。
第1乃至第3実施例の刃は幅を有する刃であったが、本
実施例の刃は細線刃(28)とする。細線が細ければ細
いほど葱(1)の根毛(11)に切り込み易く、十分な
強度を有する細線刃(28)であれば、噴射流(12)
との圧力との相乗効果で根毛(11)を切断する事が出
来る。細線刃(28)を第1実施例のように、上下動機
構(13)で上下に往復運動させて根毛(11)を切断
する方法は糸鋸の原理である。
第1乃至第3実施例の刃は幅を有する刃であったが、本
実施例の刃は細線刃(28)とする。細線が細ければ細
いほど葱(1)の根毛(11)に切り込み易く、十分な
強度を有する細線刃(28)であれば、噴射流(12)
との圧力との相乗効果で根毛(11)を切断する事が出
来る。細線刃(28)を第1実施例のように、上下動機
構(13)で上下に往復運動させて根毛(11)を切断
する方法は糸鋸の原理である。
【0012】本発明の第5実施例を図16で説明する。
本実施例は、第2実施例のように、細線刃(28)を環
状にして旋回させて根毛(11)を切断する方法であ
る。送り機構(25)で細線刃(28)を一定方向に送
り、ガイド(26)で位置決めして連続的に旋回させ
る。
本実施例は、第2実施例のように、細線刃(28)を環
状にして旋回させて根毛(11)を切断する方法であ
る。送り機構(25)で細線刃(28)を一定方向に送
り、ガイド(26)で位置決めして連続的に旋回させ
る。
【0013】本発明の第6実施例を図17で説明する。
本実施例は、非常に細い細線刃(28)とすると、噴射
流(12)の水圧の助けを得て、固定した細線刃(2
8)で根毛(11)を切断する事が出来る。固定した細
線刃(28)はどうしても伸びるので、引きバネ(2
2)で細線刃(28)に張力を加えると弛みを回避する
事が出来る。
本実施例は、非常に細い細線刃(28)とすると、噴射
流(12)の水圧の助けを得て、固定した細線刃(2
8)で根毛(11)を切断する事が出来る。固定した細
線刃(28)はどうしても伸びるので、引きバネ(2
2)で細線刃(28)に張力を加えると弛みを回避する
事が出来る。
【0014】噴射流(12)は、第1乃至第6実施例で
は高圧水流であったが、圧搾空気流とする事も出来る。
は高圧水流であったが、圧搾空気流とする事も出来る。
【0015】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成されるので次の
効果を奏する。従来ある葱の根切り装置では、葱の縦方
向に高圧水流或いは圧搾空気を噴射させ、葱の表皮や不
用葉を剥離させると同時に根毛を揃え、そこへ回転刃を
直角に当てて根切りを行う方法であった。又、根に上下
刃を直角に当てて根切りをする方法もあった。しかし、
この方法の欠点は、根に直角に刃を入れるので高圧水流
や圧搾空気の流れを遮る事となる。つまり、高圧水流や
圧搾空気が刃に直角に当たるので、水流や空気流の流れ
を乱し、根毛の列を撹乱させる事になって根切りしても
根毛の不揃いを招く事になる。この現象は回転刃でも上
下動する刃でも同様である。そこで、従来の実施例では
回転刃或いは上下動刃が噴射流の流れを乱さないような
工夫がされていた。しかし、本発明は、噴射流の方向と
平行に刃を配置するので、刃は全く噴射流の流れを撹乱
する事はない。本発明では、噴射流によって葱の根毛は
刃に平行な状態で当たり、葱の平行移送と共に刃は根毛
に切り込んで切断する。噴射流がなければ根毛は刃に当
たって折れ曲がるが、噴射流によって根毛が下流へと押
し流されるので、根毛は直角に曲がらずに刃に沿う状態
で切断される。本第1実施例では、刃を上下動刃として
いる。この上下動刃は、日常の経験から押し切るよりも
引いて切る方が容易であるので刃を上下往復運動させて
いる。それと、上下コンベヤで葱を挟着して移送する際
に、不用葉をも挟着して移送するが、挟着が外れて噴射
流で下流に押し流される場合が生ずる。すると、不用葉
が葉に引っ掛かり、根毛の切断を疎外する場合も起こる
が、上下動刃はこれを難なく切断する事が出来る。又、
本発明では、噴射流の働きは、葱を一列に揃える事、根
毛を揃える事、不用葉を剥離及び切断する事、根毛を切
り揃える事、そして不用葉や切断した根毛を押し流して
廃棄処理する事等を、一括して行う事である。これは、
噴射流、葱、刃が整列しているので、噴射流のみでこの
作業を行う事が出来るので、機構が非常に簡単である特
長を有する。更に、上下動刃を環状のベルトソーにすれ
ば、上下動刃が上下往復運動する際の上死点と下死点が
生じないので、連続して根毛等を鋭く切断する事が出来
る。又、刃は固定刃であれば簡単な刃物を利用する事が
出来る。市販のカッターの替刃を利用すれば安価であ
り、交換も容易となる。そして、回転刃や上下動刃は、
回転或いは上下動の機構自体であるので製作費用は必要
であり、故障の原因を含んでいるが、固定刃であれば可
動部分がないので機械機構は不要となり、安価であり故
障も生じ得ない。回転刃或いは上下動刃であっても、永
久に切れ味が変わらない刃物はないので、刃は交換が必
要な消耗品である。交換部品は、固定刃を選択すれば費
用の面で数段有利である事は誰にでも理解出来る。固定
刃を根切り装置に応用すれば、製作費用でも維持費でも
従来の回転刃式等に比較して格段に安価であり、保守点
検は殆ど不要である。回転刃は回転するために不用葉を
巻き付け易いという欠点があるが、固定刃は回転部がな
いので不用葉が絡みつく恐れはない。
効果を奏する。従来ある葱の根切り装置では、葱の縦方
向に高圧水流或いは圧搾空気を噴射させ、葱の表皮や不
用葉を剥離させると同時に根毛を揃え、そこへ回転刃を
直角に当てて根切りを行う方法であった。又、根に上下
刃を直角に当てて根切りをする方法もあった。しかし、
この方法の欠点は、根に直角に刃を入れるので高圧水流
や圧搾空気の流れを遮る事となる。つまり、高圧水流や
圧搾空気が刃に直角に当たるので、水流や空気流の流れ
を乱し、根毛の列を撹乱させる事になって根切りしても
根毛の不揃いを招く事になる。この現象は回転刃でも上
下動する刃でも同様である。そこで、従来の実施例では
回転刃或いは上下動刃が噴射流の流れを乱さないような
工夫がされていた。しかし、本発明は、噴射流の方向と
平行に刃を配置するので、刃は全く噴射流の流れを撹乱
する事はない。本発明では、噴射流によって葱の根毛は
刃に平行な状態で当たり、葱の平行移送と共に刃は根毛
に切り込んで切断する。噴射流がなければ根毛は刃に当
たって折れ曲がるが、噴射流によって根毛が下流へと押
し流されるので、根毛は直角に曲がらずに刃に沿う状態
で切断される。本第1実施例では、刃を上下動刃として
いる。この上下動刃は、日常の経験から押し切るよりも
引いて切る方が容易であるので刃を上下往復運動させて
いる。それと、上下コンベヤで葱を挟着して移送する際
に、不用葉をも挟着して移送するが、挟着が外れて噴射
流で下流に押し流される場合が生ずる。すると、不用葉
が葉に引っ掛かり、根毛の切断を疎外する場合も起こる
が、上下動刃はこれを難なく切断する事が出来る。又、
本発明では、噴射流の働きは、葱を一列に揃える事、根
毛を揃える事、不用葉を剥離及び切断する事、根毛を切
り揃える事、そして不用葉や切断した根毛を押し流して
廃棄処理する事等を、一括して行う事である。これは、
噴射流、葱、刃が整列しているので、噴射流のみでこの
作業を行う事が出来るので、機構が非常に簡単である特
長を有する。更に、上下動刃を環状のベルトソーにすれ
ば、上下動刃が上下往復運動する際の上死点と下死点が
生じないので、連続して根毛等を鋭く切断する事が出来
る。又、刃は固定刃であれば簡単な刃物を利用する事が
出来る。市販のカッターの替刃を利用すれば安価であ
り、交換も容易となる。そして、回転刃や上下動刃は、
回転或いは上下動の機構自体であるので製作費用は必要
であり、故障の原因を含んでいるが、固定刃であれば可
動部分がないので機械機構は不要となり、安価であり故
障も生じ得ない。回転刃或いは上下動刃であっても、永
久に切れ味が変わらない刃物はないので、刃は交換が必
要な消耗品である。交換部品は、固定刃を選択すれば費
用の面で数段有利である事は誰にでも理解出来る。固定
刃を根切り装置に応用すれば、製作費用でも維持費でも
従来の回転刃式等に比較して格段に安価であり、保守点
検は殆ど不要である。回転刃は回転するために不用葉を
巻き付け易いという欠点があるが、固定刃は回転部がな
いので不用葉が絡みつく恐れはない。
【0016】第4乃至第6実施例は、刃を細線とした実
施例であり、細線の使用手段も固定式、上下動式、環状
式がある。細線(ワイヤー)は強度の面で素材を選ぶ
が、強度が十分ある細線を使用すれば根毛を切断するこ
とが十分可能である。この細線は、本発明の第1乃至第
3実施例の刃より更に安価であり、保守作業も容易とな
る。
施例であり、細線の使用手段も固定式、上下動式、環状
式がある。細線(ワイヤー)は強度の面で素材を選ぶ
が、強度が十分ある細線を使用すれば根毛を切断するこ
とが十分可能である。この細線は、本発明の第1乃至第
3実施例の刃より更に安価であり、保守作業も容易とな
る。
【0017】噴射流は空気流よりは水流の方が効果的で
ある。皮剥ぎや切断に於いて、同程度の効果を発揮させ
るには水流ポンプの方がエアーブロアより格段に小電力
で済むので、水流式の方が省エネルギーの観点から好ま
しく、騒音も格段に少なく、洗浄効果も著しい。
ある。皮剥ぎや切断に於いて、同程度の効果を発揮させ
るには水流ポンプの方がエアーブロアより格段に小電力
で済むので、水流式の方が省エネルギーの観点から好ま
しく、騒音も格段に少なく、洗浄効果も著しい。
【図1】葱の処理前を示す図である。
【図2】葱の皮剥ぎ及び根切り処理後を示す図である。
【図3】本発明の皮剥ぎ及び根切り装置の平面図であ
る。
る。
【図4】本発明の装置の上下コンベヤの上部と上部噴射
口取付板を外した平面図である。
口取付板を外した平面図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す平面図である。
【図6】本発明の葱の移送状態を示す平面図である。
【図7】本発明の葱に高圧水流を噴射する状態を示す平
面図である。
面図である。
【図8】本発明の葱に高圧水流を噴射する状態を示す側
面図である。
面図である。
【図9】本発明の葱の根毛を上下動刃で切断する状態を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図10】本発明の葱の根毛を上下動刃で切断する状態
を示す拡大図である。
を示す拡大図である。
【図11】本発明の葱の根毛を上下動刃で切断後の状態
を示す拡大図である。
を示す拡大図である。
【図12】本発明の上下動機構を示す正面図である。
【図13】本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図14】本発明の第3実施例を示す側面図である。
【図15】本発明の第4実施例を示す斜視図である。
【図16】本発明の第5実施例を示す斜視図である。
【図17】本発明の第6実施例を示す斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 高圧水流或いは圧搾空気流を用いた噴射
手段で、葱の根毛を一列に揃え、葱を移送手段で平行移
送し、噴射流と平行且つ上下動手段で駆動する上下動刃
を設け、前記上下動刃に根毛を当て葱を平行移送しなが
ら根毛を切り揃え、同時に噴射流で切断根毛を押し流し
て廃棄処理する事を特長とする葱の根切り機構。 - 【請求項2】 上下動刃をベルトソーとする請求項1の
葱の根切り機構。 - 【請求項3】 上下動刃を固定刃とする請求項1の葱の
根切り機構。 - 【請求項4】 上下動刃を極細線とする請求項1乃至3
の葱の根切り機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000235179A JP2002045162A (ja) | 2000-08-03 | 2000-08-03 | 葱の根切り機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000235179A JP2002045162A (ja) | 2000-08-03 | 2000-08-03 | 葱の根切り機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002045162A true JP2002045162A (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=18727435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000235179A Pending JP2002045162A (ja) | 2000-08-03 | 2000-08-03 | 葱の根切り機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002045162A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8201905B2 (en) | 2006-01-25 | 2012-06-19 | Seiko Epson Corporation | Head drive apparatus of ink jet printer, head driving method, and ink jet printer |
CN110962172A (zh) * | 2019-12-18 | 2020-04-07 | 东阳博通中药科技有限公司 | 一种中药材切根定量打包装置 |
-
2000
- 2000-08-03 JP JP2000235179A patent/JP2002045162A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8201905B2 (en) | 2006-01-25 | 2012-06-19 | Seiko Epson Corporation | Head drive apparatus of ink jet printer, head driving method, and ink jet printer |
CN110962172A (zh) * | 2019-12-18 | 2020-04-07 | 东阳博通中药科技有限公司 | 一种中药材切根定量打包装置 |
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