JP2002045079A - 魚巣選択型人工魚礁 - Google Patents
魚巣選択型人工魚礁Info
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- JP2002045079A JP2002045079A JP2000236005A JP2000236005A JP2002045079A JP 2002045079 A JP2002045079 A JP 2002045079A JP 2000236005 A JP2000236005 A JP 2000236005A JP 2000236005 A JP2000236005 A JP 2000236005A JP 2002045079 A JP2002045079 A JP 2002045079A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
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- Artificial Fish Reefs (AREA)
Abstract
度を発揮しながら、容易に構築でき、加えて仕様変更が
容易な人工魚礁を提供する。 【解決手段】 底板1に複数の柱2を立設した魚礁本体
3と、前記柱2角部をレールとして内接する単位魚巣
4,5とからなり、魚礁本体3に対して構成が同種又は
異種の単位魚巣4,5を選択的に取り付けた魚巣選択型
人工魚礁である。
Description
目的に応じた構成の魚巣(魚の性質に応じて構成した集
魚単位)を選択的に組み合わせて構築できる人工魚礁に
関する。
数提案されている。近年では、大量に廃棄される貝殻
(カキ殻、あこや貝殻等)を利用した人工魚礁(貝殻充填
魚礁)が利用されるようになってきている。こうした貝
殻充填魚礁には、魚礁本体を一つの容器とみなして貝殻
を充填するタイプ(以下一体充填タイプと呼ぶ、特開平0
9-163894号、特開平11-225612号)と、別途貝殻を充填し
た集魚ケースを魚礁本体に取り付けるタイプ(以下、個
別充填タイプと呼ぶ、特許第1840418号、特許第1943699
号、特許第2695735号や特開平07-236385号等)とが存在
する。
は、一度に大量の貝殻を充填して利用することから、ど
ちらかと言えば貝殻を一度に処分できる利点、すなわち
投棄に傾いた仕様であり、構築した人工魚礁を核とした
周辺海域との連携によって魚巣を提供する。これに対
し、個別充填タイプは、貝殻を個別の集魚ケースに充填
するために製造の手間を要し、どちらかと言えば投棄に
適した利用形態ではない。しかし、人工魚礁自体に隙間
を多く形成でき、個々の集魚ケースが魚巣として働くほ
か、人工魚礁全体が一体の魚巣として機能する。
て、構造的に共通する特徴は、貝殻を充填する収納空間
(一体充填タイプにおける魚礁本体の収納空間や個別充
填タイプの集魚ケース)が、それぞれ人工魚礁の構造部
材として利用されており、外界からの衝撃や潮流の影響
を直接受けるようになっている点にある。比較的穏やか
な海域では、こうした構成も問題にならないが、海底が
複雑で、潮流が激しい海域では、各収容空間の保形性を
確保できない虞れがある。例えば、特開平11-225612号
では、充填した貝殻表面をモルタルで一体化する技術を
挙げているが、その貝殻を充填した魚礁自体が破損して
は意味がないからである。
であっても、人工魚礁を沈設する海域によって、規模や
構成が異なる場合が少なくないが、従来の一体充填タイ
プの人工魚礁では、全体が一体化しているため、仕様変
更は手間とコストがかかることになっていた。これに対
し、個別充填タイプでは、集魚ケースとの取付数や取付
態様に変化を持たせることで、多様な仕様の人工魚礁を
容易に構築できる利点がある。そこで、個別充填タイプ
の人工魚礁を基礎に、潮流等に対して構造強度を発揮し
ながら、容易に構築でき、加えて仕様変更が容易な人工
魚礁を開発するため、検討した。
が、底板に複数の柱を立設した魚礁本体と、前記柱角部
をレールとして内接する単位魚巣とからなり、魚礁本体
に対して構成が同種又は異種の単位魚巣を選択的に取り
付けた魚巣選択型人工魚礁である。本発明の人工魚礁で
は、仕様を多様化する複数種類の魚巣を、魚礁本体に設
けた柱の間に差し込むようにして、沈設海域に適した構
成を容易に構築できるようにしている。魚礁本体の柱
は、(1)各魚巣の位置決めするガイド、及び(2)各魚巣を
潮流、漂流物、漁具や流氷等から保護するガイドとして
働く。
で、断面略方形の柱を格子交点毎に立設する。柱の配置
が正方形格子の交点であれば、各魚巣は4本の柱に囲ま
れる断面略正方形の角柱状になる。各魚巣は、魚礁本体
の底板に面接する大きさを有していてもよいし、底板に
対して隙間を形成するように脚部を有していてもよい。
いずれにしても、柱に囲まれる底板に開口部を設けてお
くと、各魚巣底面が塞がれることなく、魚巣下方に隙間
が形成できて、よりよく集魚作用を発揮できるようにな
る。併せて、魚礁本体の底板と海底との間に隙間を形成
するため、底板に脚部を設けてもよい。
に内接するアングル材を四方に立てた鋼製フレームから
なり、(a)このフレームに囲まれる側面及び底面に通水
性ネットを張設して収納空間を構成し、この収納空間に
貝殻を充填する構成(一体充填タイプ)や、(b)通水性ネ
ットで構成した収納空間に貝殻を充填した集魚ケースを
対面するフレーム間に架設する構成(個別充填タイプ)を
例示できる。また、(2)魚礁本体の柱角部に内接するア
ングル面を四方に形成したコンクリート製フレームで
も、前記同様に(a)又は(b)の単位魚巣を構成できる。魚
礁本体の柱角部が外向きに凸であれば、アングル材
((1))又はアングル面((2))は外向きに開くように設け、
逆に前記柱角部が切り欠いて外向きに凹であれば、アン
グル材((1))又はアングル面((2))は外向きに凸となるよ
うに設ける。
本体の柱に囲まれる空間に貝殻を充填する態様の単位魚
巣を構成する。収納空間表面を塞いでいないので単位魚
巣内にも幼稚仔魚が進入でき、貝殻に着生した動植物が
集魚作用を発揮したり、汚れた海水を分解する微生物の
生息場所を提供する。四方のアングル材又はアングル面
は柱の内側にあるため、潮流、漂流物、漁具や流氷等の
外界からの力に対して保護される。上面は開放していて
も、閉蓋していても構わない。底面の通水性ネットを少
し持ち上げた高さで張設すれば、魚礁本体の底板と単位
魚巣の底面との間に隙間が形成され、集魚作用を発揮さ
せることができる。
数の集魚ケースを配列して単位魚巣内に隙間を形成し、
全体として集魚作用を図る。上記一体充填タイプの単位
魚巣に比べて充填できる貝殻の量は少ないが、隙間が多
数形成できるために成魚も単位魚巣内に入り込むことが
でき、成魚の生息空間を提供できる。四方を魚礁本体の
柱に囲まれるようになるので、潮流、漂流物、漁具や流
氷等の外界からの力に対して保護されている。この場合
も、最下層に配列する集魚ケースを少し持ち上げた高さ
で架設すれば、魚礁本体の底板と最下層の集魚ケースと
の間に隙間が形成され、集魚作用をより発揮させること
ができる。
て、図を参照しながら説明する。図1は底板1に設定し
た4×4の格子交点上に柱2を立設した魚礁本体3に単
位魚巣4,5を差し込んで構成する一例の魚巣選択型人
工魚礁の斜視図、図2は一体充填タイプに相当する単位
魚巣4の斜視図、図3は個別充填タイプに相当する単位
魚巣5の斜視図であり、図4は別例の魚巣選択型人工魚
礁の図1相当斜視図である。本例の人工魚礁は、構造強
度に優れたコンクリート製魚礁本体3に異なる仕様の単
位魚巣4,5を組み合わせた構成の例である。
平な底板1から4×4の格子交点上に柱2を立設し、各
柱2を梁6で相互に結んだ構造で、コンクリートにより
一体に構成している。4本の柱2に囲まれる区画7へ、
一体充填タイプの単位魚巣4又は個別充填タイプの単位
魚巣5を上方から挿入して設置する。四方のアングル材
8又はアングル面9を柱2角部に内接する各単位魚巣
4,5は、柱2に支持されることで逸脱する虞れはない
が、必要により、魚礁本体3に各種固定手段(ボルト締
等)を用いて固定してもよい。各区画7への各単位魚巣
4,5の挿入は、アングル材8上端又はフレーム10上面
に設けたフック11を用いたクレーンの吊り下げによる。
は、図2に見られるように、四方にアングル材8を外向
きに開いて立設した鋼製フレーム22を構成し、前記アン
グル材8に別のアングル材12を架設して溶接により一体
化し、各アングル材8,12に囲まれる側面、底面及び上
面にそれぞれ樹脂製通水性ネット13を張設して貝殻(図
示略)の収容空間を構成している。収納空間には、上面
の通水性ネット13を張設する前に貝殻を充填している。
魚礁本体3に挿入した際、収納空間底面と魚礁本体3の
底板1との間に隙間が空くように、底面の通水性ネット
を少し持ち上げた高さで張設している(図2中下段の別
のアングル材12の位置を参照)。すなわち、アングル材
8下方は脚部を構成している。
は、図3に見られるように、魚礁本体3の柱2角部に内
接するアングル面9を四方に形成したコンクリート製フ
レーム10を構成し、3層に構成した横桟14間に集魚ケー
ス15を架設状態で配列した構造である。集魚ケース15
は、通水性ネット13を円筒状に形成して構成した収納空
間に貝殻(図示略)を充填した構造で、両端を横桟14に埋
設してフレーム10と一体化すると共に、貝殻の流出を防
止している。集魚ケース15の配列層16間及び底板1との
隙間が、魚の生息空間を形成し、集魚作用を発揮する。
4,5を挿入可能な9個の区画7のうち、四方の角の区
画7には一体充填タイプの単位魚巣4を、そして前記単
位魚巣4に挟まれるように個別充填タイプの単位魚巣5
を挿入し、中心区画17は解放している。人工魚礁は、前
記のように選択した単位魚巣4,5を個別に各区画7へ
挿入した後、一体の人工魚礁として沈設する。前記沈設
には、魚礁本体3の柱2に設けたフック11を用いたクレ
ーンの吊り下げによる。沈設を終えた人工魚礁におい
て、中心区画17へは四方の個別充填タイプの単位魚巣5
の隙間を通じて魚は進入でき、十分な生息空間を提供で
きる。また、図1に明らかなように、各単位魚巣4,5
はすべて四方を魚礁本体3の柱2に囲まれており、外界
から保護されている。これにより、潮流の激しい海域や
漂流物又は流氷が存在する海域に本発明の人工魚礁を沈
設した場合でも、各単位魚巣4,5は破損から免れ、長
期に渡って安定した魚礁効果を得ることができる。
じにしておけば、その他を自由に変えながら、上記例示
の単位魚巣4,5を同様に挿入、利用できる。例えば、
図4に見られるように、底板1には別途脚部18を設け、
各区画7に対応して開口部19を設けることができる。こ
の人工魚礁では、脚部18により底板1を海底から持ち上
げることができ、開口部19を通じた魚の出入りや潮流の
流れを確保する。また、軟弱な海底では、脚部18が埋没
することで、人工魚礁の位置固定を図ることもできる。
方体状の単位魚巣20,21を差し込んで構成する別例の魚
巣選択型人工魚礁の図1相当斜視図である。魚礁本体と
単位魚巣との関係は、柱角部へ外側に開いたアングル材
又はアングル面を内接させる場合と、逆に柱角部を切り
欠いて外側に凸なアングル材又はアングル面を内接させ
る場合とがあり、図1以下が前者、本例(図5)が後者と
なる。単位魚礁20は一体充填タイプであり、コンクリー
ト製フレーム10に通水性ネット13を張設し、最上段には
上下方向の間隔を空けて集魚ケース15を配列した複合構
成である。また、上下方向に短尺とし、柱2に設けた段
差23に載せて下方に底板1との隙間を形成している。単
位魚礁21は個別充填タイプであり、複雑な隙間を構成す
るため、鋼製フレーム22に対して各集魚ケース15を互い
違いに斜めに取り付けている。
に対して構造強度を発揮しながら、容易に構築でき、加
えて仕様変更が容易な人工魚礁を提供する。これは、異
なる仕様の単位魚巣を組み合わせて沈設海域に応じた人
工魚礁を構築する、すなわち仕様をモジュール化した人
工魚礁の構築を意味し、従来に比べて自由度の高い人工
魚礁の製造、提供を可能にする。加えて、魚礁本体の柱
が各単位魚巣を保護するので、耐用年数の長い人工魚礁
の提供を実現する。このように、本発明は人工魚礁の多
様化と性能向上とを同時に実現する効果を有する。
ある。
ある。
ある。
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】 底板に複数の柱を立設した魚礁本体と、
前記柱角部をレールとして内接する単位魚巣とからな
り、魚礁本体に対して構成が同種又は異種の単位魚巣を
選択的に取り付けてなる魚巣選択型人工魚礁。 - 【請求項2】 魚礁本体はコンクリート製で、断面略方
形の柱を格子交点毎に立設した請求項1記載の魚巣選択
型人工魚礁。 - 【請求項3】 柱に囲まれる底板に開口部を設けた請求
項1記載の魚巣選択型人工魚礁。 - 【請求項4】 単位魚巣は、魚礁本体の柱角部に内接す
るアングル材を四方に立てた鋼製フレームからなり、該
フレームに囲まれる側面及び底面に通水性ネットを張設
して収納空間を構成し、該収納空間に貝殻を充填した請
求項1記載の魚巣選択型人工魚礁。 - 【請求項5】 単位魚巣は、魚礁本体の柱角部に内接す
るアングル材を四方に立てた鋼製フレームからなり、通
水性ネットで構成した収納空間に貝殻を充填した集魚ケ
ースを対面するフレーム間に架設した請求項1記載の魚
巣選択型人工魚礁。 - 【請求項6】 単位魚巣は、魚礁本体の柱角部に内接す
るアングル面を四方に形成したコンクリート製フレーム
からなり、該フレームに囲まれる側面及び底面に通水性
ネットを張設して収納空間を構成し、該収納空間に貝殻
を充填した請求項1記載の魚巣選択型人工魚礁。 - 【請求項7】 単位魚巣は、魚礁本体の柱角部に内接す
るアングル面を四方に形成したコンクリート製フレーム
からなり、通水性ネットで構成した収納空間に貝殻を充
填した集魚ケースを対面するフレーム間に架設した請求
項1記載の魚巣選択型人工魚礁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000236005A JP4386553B2 (ja) | 2000-08-03 | 2000-08-03 | 魚巣選択型人工魚礁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000236005A JP4386553B2 (ja) | 2000-08-03 | 2000-08-03 | 魚巣選択型人工魚礁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002045079A true JP2002045079A (ja) | 2002-02-12 |
JP4386553B2 JP4386553B2 (ja) | 2009-12-16 |
Family
ID=18728121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000236005A Expired - Lifetime JP4386553B2 (ja) | 2000-08-03 | 2000-08-03 | 魚巣選択型人工魚礁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4386553B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007082466A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Kaiyo Kensetsu Kk | 栽培養殖漁業用魚礁 |
KR101191167B1 (ko) | 2011-08-31 | 2012-10-15 | 지정삼 | 생광석을 활용한 환경친화적 인공어초 |
CN103039384A (zh) * | 2012-04-06 | 2013-04-17 | 上海海洋大学 | 漂浮鱼礁 |
KR101632862B1 (ko) * | 2016-03-04 | 2016-06-23 | 김대영 | 침하식 전복 가두리 양식장치 |
-
2000
- 2000-08-03 JP JP2000236005A patent/JP4386553B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101191167B1 (ko) | 2011-08-31 | 2012-10-15 | 지정삼 | 생광석을 활용한 환경친화적 인공어초 |
CN103039384A (zh) * | 2012-04-06 | 2013-04-17 | 上海海洋大学 | 漂浮鱼礁 |
KR101632862B1 (ko) * | 2016-03-04 | 2016-06-23 | 김대영 | 침하식 전복 가두리 양식장치 |
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---|---|
JP4386553B2 (ja) | 2009-12-16 |
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