JP2002045042A - パイプに懸架できる育苗用ポット - Google Patents

パイプに懸架できる育苗用ポット

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JP2002045042A
JP2002045042A JP2000238203A JP2000238203A JP2002045042A JP 2002045042 A JP2002045042 A JP 2002045042A JP 2000238203 A JP2000238203 A JP 2000238203A JP 2000238203 A JP2000238203 A JP 2000238203A JP 2002045042 A JP2002045042 A JP 2002045042A
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JP
Japan
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pot
seedling
flat plate
raising seedling
raising
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JP2000238203A
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Inventor
Noboru Ui
登 宇井
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Taiyo Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Kogyo Co Ltd
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】特にイチゴの空中採苗法に使用した場合に、採
苗後に育苗用ポットに移植せずとも、採苗から育苗まで
継続して使用することができる改良された育苗用ポット
を提供する。 【解決手段】長方形の平板面1の長辺に沿って複数の凹
部2を一列に形成してポット部3となし、平板面の長辺
の一方の縁を伸長せしめて、この伸長面に円弧状に平板
面から膨出する膨出部4を形成し、この膨出部で水平パ
イプPに懸架できるようにした。栽培棚の水平パイプに
垂直方向多段に育苗用ポットを片持ち状態で懸架し、高
所に載置した親株栽培床から垂れ下がって延びるランナ
ーは各段のポットで発根、固定され子株が生長し、その
まま各ポットで育苗段階まで継続して使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂直方向に多段に
構成した栽培棚等の水平パイプに懸架できる作物の育苗
用ポットに関し、特にイチゴなどの蔓性作物の子株の採
苗や育成に適した育苗用ポットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】イチゴなどの蔓性作物の栽培に際して、
圃場の土地利用率を高めるために、空中採苗法が採用さ
れている。かような空中採苗法は、基本的には、パイプ
などの枠体で組み立てた架台を立設した栽培棚の高所に
親株の植物床を配置し、この親株から生じるランナーを
下方へ成長させ、垂れ下がった状態でランナーから子株
を次々に発芽させる方法である。かような空中採苗法に
おいては、種々の工夫が提案されており、例えば、垂れ
下がり状態のランナーの発根部に吸水体を取付け、吸水
体に空中で水を散布して発根部から子株を発芽させる方
法(特開平7−75439号公報)や、架台の支脚に水
平紐を複数段張設し、垂れ下がったランナーから発芽し
た子株を水平紐に順次固定する方法(特開平8−473
33号公報)などが提案されている。
【0003】かような空中採苗法により垂れ下がったラ
ンナーから子株を採苗するに際しては、子株の前後でラ
ンナーを切断し、切り離された個々の子株を育苗用ポッ
トなどに移植してさらに生育させ、花芽分化させた後に
定植がなされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したごとき空中採
苗法において、ランナーの発根部に吸水体を取付て空中
で水を散布する場合、吸水体を1個ずつ発根部に取り付
ける手間のかかる作業を必要とする。
【0005】また、垂れ下がったランナーから発芽した
子株を水平紐に固定する場合にも、ピンのごとき固定手
段で子株を1個ずつ水平紐に固定する手間のかかる作業
が必要となる。
【0006】さらにまた、子株の前後でランナーを切断
した後には、切り離された子株を1個ずつ育苗用ポット
に移植しなければならない。1つずつに分離されている
育苗用ポットを使用した場合には、これらのポットを平
面に並べる作業、さらには育苗中に生育に伴ってポット
を並べ替える作業にかなりの時間を要する。
【0007】そこで本発明は、従来の空中採苗法による
上述したごとき問題点を解消でき、採苗後に育苗用ポッ
トに移植せずとも、採苗から育苗まで継続して使用する
ことができる新規かつ改良された育苗用ポットを提供す
ることを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明による育
苗用ポットは、長方形の平板面の長辺方向に複数の凹部
を一列に形成してポット部となし、平板面の長辺の一方
の縁を伸長せしめて、この伸長面に円弧状に平板面から
膨出する膨出部を形成し、この膨出部で水平パイプに懸
架できるようにしたことを特徴とするものである。
【0009】上述した本発明の育苗用ポットを、例えば
イチゴの空中採苗法に使用する場合には、パイプで多段
に組み立てた栽培棚の高所に親株の栽培床を載置し、そ
の下方の水平パイプに本発明の育苗用ポットを多段に懸
架する。かくして、親株から垂れ下がって延びるランナ
ーの発根部を下方の育苗用ポットのポット部の培土に順
次受けて生育させることによって、採苗から育苗まで継
続して行うことができる。その結果、採苗後の子株を育
苗ポットに移植する作業を不要とすることができる。
【0010】さらに、ポット部に沿って平板面より低く
形成した連続凹陥部を形成することにより、育苗用ポッ
トに散水する際に、水を連続凹陥部に注げば、複数のポ
ット凹部に均一に散水することができ、さらには育苗用
ポットの平板面から外部へ水をこぼれにくくすることが
できる。
【0011】さらに、ポット部近傍の平板面または膨出
部に、つめ状の切り込みを形成し、必要時に切り込みを
起こしてつめを形成できるようにすれば、このつめにイ
チゴのランナーを引っかけて固定する手段として利用す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の育苗用ポットの
実施例を示すものであり、長方形の平板面1の長辺に沿
って複数の凹部2を一列に形成してポット部3としてあ
る。これらポット凹部2の各々には排水穴2aがその底
面に形成してある。さらに平板面1の長辺の一方の縁を
伸長せしめて、この伸長面に円弧状に平板面から膨出す
る膨出部4を形成し、この膨出部4を栽培棚等の水平パ
イプに引っかけることにより、育苗用ポット10を片持
ち状態でパイプPに懸架できるようにしてある。また、
図1のA−A線に沿う断面図を示す図2からわかるよう
に、ポット部3に沿って平板面1より一段低く形成した
連続凹陥部5を形成することが望ましい。かような連続
凹陥部5を設けることによって、ポット部への散水時
に、連続凹陥部に水を注げば、複数のポット凹部に均一
に散水がなされ、平板面の外へ水がこぼれにくくなる。
【0013】図1に図示した本発明の育苗用ポットの実
施例においては、ポット部近傍の膨出部4の基部に、つ
め状の切り込み6を形成してある。この切り込みは裏面
にまで達しており、切り込みを起こすことによりつめ6
aとすることができる。このつめ6aは、図3に示した
ように、例えばイチゴのランナー20を引っかけて、ポ
ット凹部2内の培土にランナーの発根部21を固定する
ために使用できる。なお、つめ状の切り込み6は、膨出
部4以外の例えばポット近傍の平板面1に形成してもよ
い。
【0014】図1の実施例では、ポット部に6個のポッ
ト凹部を配列、形成した例を示しているが、ポット凹部
は任意の数、例えば10個あるいは12個を配列、形成
することもできる。
【0015】ポットの材質は、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリスチレン等のプラスチックや金属薄板が使
用できるが、膨出部でパイプに片持ち状態で懸架した場
合に支持できる程度の剛直性を有する厚さとする必要が
ある。例えば、ポリプロピレンを使用する場合には、厚
さ1〜3mm程度とすればよい。
【0016】本発明の育苗用ポットの使用例を図4を参
照して説明する。図4はイチゴの空中採苗法を例示する
ものであり、栽培棚の高所に載置した親株栽培床22の
両側に4段ずつ架設した水平パイプにそれぞれ育苗用ポ
ット10の膨出部を引っかけて懸架した状態を示してい
る。親株23から垂れ下がって延びるランナー20は、
第1段目のポットから順次第2段目、第3段目、第4段
目のポットへと下方へ延び、各段のポットの培土に発
根、固定されて子株24を生長させる。
【0017】パイプに片持ち状態で懸架された育苗用ポ
ット10は、図示のようにやや傾いた状態で設置される
ため、子株24は斜め外方上向きに生育し、上段のポッ
トが生育の邪魔をすることなく各段にポットを懸架した
状態のままで育苗段階まで継続して使用することができ
る。そのため、従来のように空中採苗法により採苗した
後、別な育苗ポットに移植する作業を行う必要がなく、
また移植後のポットを他の場所に並べる作業も省くこと
ができる。
【0018】育苗後の苗を他の圃場へ移動する際には、
一続きの育苗用ポット10ごとに運搬することができる
から、1つずつ分離されたポットを運搬する場合に比較
して効率よく移動、運搬が行える。
【0019】またこのポットから苗を他の圃場へ移植す
る場合にも、ポット凹部1個に1株ずつ育苗されている
ため、樋状の育苗ポットに育苗された場合のように苗を
取り出すして1株ずつ分ける際に根を分断する必要がな
く、苗に対してストレスを与える心配がない。
【0020】なお、以上の説明では、イチゴなどの蔓性
作物の採苗や育苗に本発明の育苗用ポットを用いる例を
挙げて説明したが、本発明の育苗用ポットは、野菜など
育苗用としても広く利用することができるものである。
【0021】
【発明の効果】以上の説明からわかるように本発明の育
苗用ポットは、パイプに懸架できる構造としたことによ
り、栽培棚の枠体の水平パイプ等に片持ち状態で引っか
けて使用でき、一続きの複数のポットを運搬、移動のた
めに簡単、迅速に持ち運びすることができる。
【0022】特に蔓性のイチゴなどの空中採苗に使用し
た場合には、本発明の育苗用ポットを垂直方向に多段に
懸架した状態で、採苗から育苗まで継続して使用するこ
とが可能となり、採苗した子株を育苗ポットへ移植する
作業を省くことが可能となる。
【0023】また、ポット部に沿って連続凹陥部を形成
することにより、複数のポットに均一に散水することが
でき、平板面から水を外部にこぼれにくくすることがで
きる。
【0024】さらにまた、つめ状の切り欠きを予め形成
しておき、必要に応じて切り欠きを起こしてつめとして
使用することにより、イチゴのランナーをこのつめに引
っかけて固定するのに便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の育苗用ポットの実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】本発明の実施例におけるつめの使用例を示す説
明図である。
【図4】本発明の育苗用ポットをイチゴの空中採苗法に
使用した例を示す説明図である。
【符号の説明】
1: 平板面 2: ポット凹部 3: ポット部 4: 膨出部 5: 連続凹陥部 6: つめ状切り込み 6a:つめ 10:育苗用ポット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形の平板面の長辺に沿って複数の凹
    部を一列に形成してポット部となし、平板面の長辺の一
    方の縁を伸長せしめて、この伸長面に円弧状に平板面か
    ら膨出する膨出部を形成し、この膨出部で水平パイプに
    懸架できるようにしたことを特徴とするパイプに懸架で
    きる育苗用ポット。
  2. 【請求項2】 ポット部に沿って、平板面より低く形成
    した連続凹陥部を形成したことを特徴とする請求項1に
    記載の育苗用ポット。
  3. 【請求項3】 ポット部近傍の平板面または膨出部に、
    つめ状の切り込みを形成し、必要時に切り込みを起こし
    てつめを形成できるようにしたことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の育苗用ポット。
JP2000238203A 2000-08-07 2000-08-07 パイプに懸架できる育苗用ポット Pending JP2002045042A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006006209A1 (ja) * 2004-07-08 2006-01-19 Teruo Ookawa 作物栽培装置及び栽培ポット
KR101831294B1 (ko) * 2015-10-14 2018-02-22 강진군 딸기 육묘용 장치

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006006209A1 (ja) * 2004-07-08 2006-01-19 Teruo Ookawa 作物栽培装置及び栽培ポット
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