JP3114066U - 作物栽培装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】傾斜したワイヤネット面に多数の栽培ポットを懸架して空間を立体的に利用する栽培装置であって、地栽培に比して土地の生産性を高め、また、傾斜地や既存のビニールハウスも利用できるし、また、イチゴをはじめキノコ、軟弱野菜、土物野菜等の栽培に適した作物栽培装置を提供する。
【解決手段】 縦、横の網目状のワイヤネットを上部横桁に対して片側又は両側に、かつ、垂直に対して10〜20°の範囲で傾斜させて凭せ掛け、また、該ワイヤネットの横線に栽培ポットの上部に在る単数又は複数の懸架フックを引掛けると共に、該栽培ポットをワイヤネット面に対して20〜40°の範囲で傾斜させて縦線間に該栽培ポットの下部を挟持することにより、複数の栽培ポットを升目状又は千鳥状に多段、多列に配設したことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】 縦、横の網目状のワイヤネットを上部横桁に対して片側又は両側に、かつ、垂直に対して10〜20°の範囲で傾斜させて凭せ掛け、また、該ワイヤネットの横線に栽培ポットの上部に在る単数又は複数の懸架フックを引掛けると共に、該栽培ポットをワイヤネット面に対して20〜40°の範囲で傾斜させて縦線間に該栽培ポットの下部を挟持することにより、複数の栽培ポットを升目状又は千鳥状に多段、多列に配設したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本考案は、傾斜したワイヤネット面に多数の栽培ポットを懸架して空間を立体的に利用する栽培装置であって、主としてイチゴ栽培に適し、その他キノコ、軟弱野菜、土物野菜等の栽培に適する作物栽培装置に関するものである。
従来、イチゴをはじめキノコ、軟弱野菜、土物野菜等の栽培は畝を用いて行われている。また、温度、日照等の栽培条件を適切にするビニールハウスもこれらの栽培に用いられてきた。従来からの土耕栽培は、育苗から収穫までの一連の作業は、中腰やしゃがんだ姿勢での作業が多く、重労働作業である。このような労働条件を改善するために、高設栽培の実施が一部において行われている。従来の土耕栽培におけると同様な比較的簡便な管理のもとで、少量の軽量培土を用いることにより、省力的な農作物の高設栽培を可能にする先行技術が開示されている。(特許文献1参照)
特開平10−108548号公報
しかし、この高設栽培装置は、栽培容器上面を作業し易い位置にして労働条件を改善するためには良いが、土地の生産性の面で空間を有効に利用しているとはいえない。また、畝上の空間温度を適切にするために合成樹脂シートで覆い、外気と遮断して温度調節手段を設ける点もよいが、既存のビニールハウスを活用すれば、装置が重複する問題もあった。
本考案は、上記の問題点を解消するために為したものであって、その目的は、傾斜したワイヤネット面に多数の栽培ポットを懸架して空間を立体的に利用する栽培装置であって、地栽培に比して土地の生産性を高め、また、傾斜地や既存のビニールハウスも利用できるし、また、イチゴをはじめキノコ、軟弱野菜、土物野菜等の栽培に適した作物栽培装置を提供するものである。
本考案(請求項l)に係る作物栽培装置は、縦、横の網目状のワイヤネットを上部横桁に対して片側又は両側に、かつ、垂直に対して10〜20°の範囲で傾斜させて凭せ掛け、また、該ワイヤネットの横線に栽培ポットの上部に在る単数又は複数の懸架フックを引掛けると共に、該栽培ポットをワイヤネット面に対して垂直方向へ20〜40°の範囲で傾斜させて縦線間に該栽培ポットの下部を挟持することにより、複数の栽培ポットを升目状又は千鳥状に多段、多列に配設したことを特徴とする。
本考案によれば、立体空間を活用した作物栽培装置であるから、土耕栽培に比し設置面積あたりの生産性を高くできる。また、作物栽培装置の設置場所を選択するにおいて制約が少なく、荒れ地や傾斜地など耕地に適さない場所でも、本考案の作物栽培装置を設置して栽培することが可能である。また、既設のビニールハウス内で本考案の作物栽培装置を設置することも可能であって、栽培環境を好適にすることができる。また、栽培ポットに関連した栽培作業において、腰を屈めた状態の作業が少なくできるから作業者の労働負担を軽くできる。本考案の作物栽培装置のワイヤネットは軽量であり、その設置も上部にある横桁に斜めに凭れ掛けるだけの簡便な構造であり、また、栽培ポットも前記ワイヤネットに引掛けて、かつ、嵌めるだけの簡便な方法の設置であるから、日照条件等栽培環境に合わせて作物栽培装置の配置転換も容易である。また、栽培ポットも地面に接していない空間に配設されるから地面からの害虫、病原菌による被害も少なくできる。
ワイヤネットの横線に栽培ポットの懸架フックの引っ掛け又は取り外しにより栽培ポット数の増減、栽培ポットの保守等の作業が容易にできる。このように栽培ポットの取り付け及び取り外しの交換作業が容易だから、時と場合により、作物栽培に最適な土壌を装填した栽培ポットを用意しておけば、生産する作物に適した栽培ポットへの転換作業が時間を無駄にすることなく手早く行うことができる。また、一連の栽培作業が栽培ポットを懸架したままの状態でも可能であり、或いは、栽培ポットを取り外しや取り込みを行って別場所で集中的に処理することも可能であって、このように作物の播種を含む作物栽培及び収穫等の作業形態を適切に選択することが可能となる。
また、本考案(請求項2)に係る作物栽培装置は、請求項1に記載の作物栽培装置において、栽培ポットが、合成樹脂製で、テーパー筒状の形状を有し、上環状部12の一部に下方に開口する単数又は複数の鉤状懸架フック11と、外周面14の下側略1/3で、かつ横断面で懸架フック11側に在る傾斜外周面14cと、外周面14の下側略1/3で、かつ横断面で反懸架フック11側に在る円錐筒形外周面14bと、馬蹄形状の底面15と、を設けたことを特徴とする。また、本考案(請求項3)に係る作物栽培装置は、請求項2に記載の作物栽培装置において、栽培ポットの傾斜外周面14cが、ワイヤネットの縦線間に挟持される面であることを特徴とする。
また、本考案(請求項4)に係る作物栽培装置は、請求項1から3のいずれかに記載の作物栽培装置において、栽培ポットが、合成樹脂製で、テーパー筒状の形状を有し、上面が底面15に対して10〜20°の範囲で傾斜を有し、下方に円弧状に湾曲した円周縁12aと、一部が下方に開口する単数又は複数の鉤状懸架フック11を有する壁面12bと、壁面12b上部に壁状の背面板13と、から成る上環状部12と、外周面14の懸架フック11側に在る略垂直であって、かつ、両端部に上下方向に凸条17を設けた壁状外周面14dと、外周面14の上側略2/3に在る円筒形外周面14aと、下側略1/3で、かつ横断面で反懸架フック11側に在る円錐筒形外周面14bと、下側略1/3で、かつ横断面で懸架フック11側に在る傾斜外周面14cと、単数又は複数の排水孔16を有する馬蹄形状の底面15と、から構成されることを特徴とする。
また、本考案によれば、栽培ポットが合成樹脂製であるから、軽量で、寸法精度のよい、しかも強度の高い栽培ポットが提供できる。さらに、該栽培ポットの薄肉化も十分可能であり、栽培ポットを多列、多段に設置してもワイヤネットに掛かる荷重を増加せずに適切にすることができる。また、栽培ポットが、単数又は複数の懸架フックによりワイヤネットの横線に掛止されると共に、傾斜外周面14cを縦線間に嵌めて挟持されるから、栽培ポット内の土壌や作物を含む静荷重は勿論、風等で受ける動荷重に対しても、傾斜して懸架される栽培ポットを確実に固定することができる。また、イチゴ栽培の場合に、栽培ポットに潅水した水の排水が下段以降の栽培ポット中にあるイチゴの葉に当たると枯れるけれども、本考案によれば上段の栽培ポットの排水孔からの水が下段以降の栽培ポット中に入らぬようにすることが、栽培ポットの上下の配置や背面板13の設置や壁状外周面14dの凸条17等を設置することにより可能である。また、栽培ポットの上環状部12がほぼ水平に配置されることと、円周縁12aが円弧であるので、イチゴ栽培において、実を付けた茎が上環状部12の外へ張出しても茎が折れないからイチゴの実の収穫を確実にできる。
以上説明したように、本考案に係る作物栽培装置は、立体空間を活用した栽培装置であるから、設置場所に囚われず、耕地に適さない荒れ地や傾斜地でも設置可能である。しかも、既存のビニールハウスにおいても栽培環境条件を十分生かせて本栽培装置を適用することができる。また、地上の設置面積当たりの生産量が大きく取れるので土地面積当たりの作物栽培の量産化に適している。また、作物栽培装置は簡便な構造のワイヤネットと合成樹脂製の軽量、強靭な栽培ポットで構成されているので、栽培が適切に行える栽培条件、例えば日照や気候とかに合わせた配置に転換又は移動を行うことがより可能である。また、移動配置が簡易であるから、作物の種類に応じた配置や生産規模の調整が容易であるし、また、季節に応じて、本考案の装置による栽培と本装置を取外して土耕栽培へと切り替えることも、又その逆も可能である。また、本考案による栽培ポットによれば、ワイヤネットへの取り付けや取り外しが簡単だから、栽培ポット数の増減作業や栽培ポットの保守作業も容易で、栽培作業が合理的に行える利点がある。
また、イチゴ栽培の場合に、栽培ポットに潅水した水の排水が下段以降の栽培ポット中にあるイチゴの葉に当たると枯れるが、本考案によれば上段の栽培ポットの排水孔からの水が下段以降の栽培ポット中に入らぬように、栽培ポットの上下の配置や背面板の設置や壁状外周面の凸条の設置等を行っているので、イチゴの栽培が確実にできる。また、栽培ポットの上環状部がほぼ水平に配置されることと、円周縁が円弧であるので、イチゴ栽培において、実を付けた茎が上環状部の外へ張出しても茎が折れないからイチゴの実の収穫を確実にできる。
以下、本考案の実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本考案の実施するための最良の形態に係る作物栽培装置の模式的全体斜視図であって、(a)は両側ワイヤネットに栽培ポットを懸架したもの、(b)は片側ワイヤネットに栽培ポットを懸架したものである。図2は、図1aの作物栽培装置の部分的側面図である。図3は、図2において、(a)はワイヤネットに対して栽培ポットを互い違いに千鳥状に配列した部分的正面図、(b)はワイヤネットに対して栽培ポットを升目状に配列した部分的正面図である。図4は、本考案の実施するための最良の形態に係る作物栽培装置の栽培ポットの平面図(a)、A矢視の背面図(b)、B−B矢視の側面断面図(c)である。
本考案の実施するための最良の形態に係る作物栽培装置lについて図l、2,3に基づいて説明すると、作物栽培装置lは、複数の栽培ポット10と、該栽培ポット10を懸架するワイヤネット4と、から構成される。ワイヤネット4は横線4aと縦線4bとにより網目形状を呈し、線は金属製で、径は4mm前後が適当であり、例えばステンレススチール線が耐久性、強度の点でよく、横線4aと縦線4bとの交叉点はバットウェルディング溶接で形成されるのがよく、ワイヤネット4を強固にする。作物栽培装置lにおいて、ワイヤネット4は通常地面5から立てた複数組の支柱2の上部に架け渡された横桁3に斜めに凭れ掛けさせて設置する。この場合、日照条件や栽培条件によって、図1aのように横桁3に対して両側にワイヤネット4を設置する場合と、図1bのように横桁3に対して片側にワイヤネット4を設置する場合とが選択できる。また、図1bには、栽培ポット10に本実施の形態に係わる代表例としてイチゴ栽培の状況を示している。
ワイヤネット4の横線4aには栽培ポット10の単数又は複数の懸架フック11が引掛けられると共に、栽培ポット10の下部、即ち傾斜外周面14cを縦線4b間で挟持して、栽培ポット10を網目に固定する。また、栽培ポット10のワイヤネット4の網目に対する配置は、図3aが千鳥状配置であり、図3bが升目状配置であって、作物の栽培条件、主として日照条件や装置の生産性規模や栽培ポット10の大きさ等によって適切に選択できる。また、図2に示すように、ワイヤネット4面は、垂直に対する角度αが10〜20°の範囲で上部横桁3に凭れ掛けさせ、かつ、栽培ポット10の軸心のワイヤネット4面に対する角度βが20〜40°の範囲であることにより、栽培ポット10の上環状部12をほぼ水平にして作物を栽培し易くすることができ、また、栽培ポット10の排水孔16からの排水(図示していない)が下段以下の栽培ポット10に掛からない配置とすることができる。また、ワイヤネット4と栽培ポット10との組み合わせの配置によれば作物栽培装置1が風に対しても安定であり、しかも、地面への投影面積に対して栽培ポット10の懸架数を増やして生産性を高めることが可能である。
図4a,b,cに示すように、栽培ポット10は、テーパー筒状の外形を有しているから、製作にあたっては成型性のよい、強度が薄肉でも高い点で、ポリプロピレン系の合成樹脂材を用いて、金型による射出成型法で製作される。栽培ポット10の代表的寸法は、上環状部12径が200mm、外周面14の最大径が120mm、馬蹄状の底面15が70mm×80mmであり、深さは約180mmである。栽培ポット10の軸心は、馬蹄状の底面15に対して垂直であるが、一方、栽培ポット10の上面は、下方に円弧状に湾曲した円周縁12aと、一部が下方に開口する単数又は複数の鉤状懸架フック11を有する壁面12bとから成る上環状部12の上面であるが、底面15に対する角度γが10〜20°の範囲で反懸架フック11側に対して上向きに傾斜している。また、複数の懸架フック11は壁面12bにある距離を離間して平行に配設される。この構成により本考案の場合、栽培ポット10がワイヤネット4面に懸架・挟持して固定された時に、上環状部12がほぼ水平となる。また、栽培ポット10の上環状部12がほぼ水平に配置されることと、円周縁12aが円弧状であるので、図1bに示すように、イチゴ栽培において、実を付けた茎が上環状部12の外へ張出しても、茎が折れないからイチゴの実を確実な姿で収穫できる。また、上段の栽培ポット10からイチゴのランナーを下段の栽培ポット10に移してイチゴを増やす場合でも、この円周縁12aはランナーを傷めないのでよい。
外周面14は、懸架フック11側に在って、略垂直で、かつ、両端部に上下方向に凸条17を設けた壁状外周面14dと、反懸架フック11側に在って、上側略2/3に在る円筒形外周面14aと、下側略1/3で、かつ、横断面で半円を呈する円錐筒形外周面14bと、下側略1/3で、かつ、横断面で懸架フック11側に寄った傾斜外周面14cと、単数又は複数の排水孔16を有する馬蹄形状の底面15と、から構成される。該傾斜外周面14cがワイヤネット4の縦線4b間に嵌まり込んで、縦線4bにより挟持され、固定される。壁状外周面14dの両端部に、上下方向に設けた凸条17は、栽培ポット10がワイヤネット4面に懸架された場合に、上段の栽培ポット10の排水孔16から出た排水が下の栽培ポットの壁状外周面14dに当たって落ちるが、その排水が反懸架フック側の外周面14a、14b、14cに廻りこんで、次々段の栽培ポット10中に入らないように、壁状外周面14dに沿うて落下するガイドの役目をする。このことは、イチゴ栽培の場合に、イチゴの葉を枯らさないためにも重要なことである。また、壁状外周面14d上に設けた壁状の背面板13も栽培ポット10内に排水が落ちることを防止する。また、栽培ポット10の径と深さの比は1〜1.7の範囲であるが、深い方が、根が深く生育するので栽培にとってよい。とくに、イチゴ栽培においては、深さ150mm以上が良いとされる。また、通常栽培ポット10の内底部に目皿板(図示しない)底面15から離間された位置に載置されて、培土(図示しない)と底面15との間に空間がとれるので排水がよくなる。
本考案による作物栽培装置1を用いたイチゴ栽培の例を説明すると、イチゴ栽培においては、イチゴの苗を10月に植え付け、冷涼な気候を過ごして、翌年5〜6月に収穫される。本考案による作物栽培装置1によれば、栽培ポット10にイチゴの苗を植え付ける時に、実が付く方向を反ワイヤネット4側に向け、ランナーをワイヤネット4側にすると管理しやすいし、収穫作業も楽である。また、ワイヤネット4面の日の当たる方へ栽培ポット10を設置するのがよく、イチゴの葉や実の生育のためにもよい。この場合に、ワイヤネット4を両側にするか、片側にするか、さらに、栽培ポット10の配列を千鳥状にするか、升目状にするかを栽培状況に合わせて適切に選択することができる。また、栽培ポット10は独立した培土にイチゴを植え付けているので、畝栽培のように株間を30cm離れさせることに留意する必要が無い。また、下葉やランナーを取り除いたり、実の下に保温材を敷くとか、葉に泥が付かないようにする管理作業は、本作物栽培装置1の場合には目線の高さで行えるので作業がし易い。また、栽培ポット10は地面から隔離されているので、地面からの害虫、病原菌に冒されることがない。また、イチゴは連作による障害があるが、本装置によれば、培土の入れ替えが栽培ポット10単位で行えるので対応し易い。また、本装置は生産性が高いので、夏季にビニールハウスで冷房して、イチゴを栽培しても採算を十分取ることもできる。本考案による作物栽培装置はイチゴ栽培に限定されず、キノコ、軟弱野菜、土物野菜等にも適用できることは言うまでも無い。
野菜をはじめ作物の栽培において設置面積当たり生産性の高い作物栽培装置であって、耕地に依存することなく底地や傾斜地に、又は既存のビニールハウス内に設置可能であり、しかも、栽培条件が適切な場所への配置が容易であり、地面からの害虫や病原菌の蔓延を防ぎやすいし、また、栽培ポットの形状も野菜をはじめ作物の生産栽培において好適に利用できる。
1:作物栽培装置 2:支柱 3:横桁 4:ワイヤネット
4a:横ワイヤ 4b:縦ワイヤ 5:地面
10:栽培ポット 11:懸架フック 12:上環状部 12a:円周縁
12b:壁面 13:背面板 14:外周面 14a:円筒形外周面 14b:円錐筒形外周面 14c:傾斜外周面 14d:壁状外周面
15:底面 16:排水孔 17:凸条 20:イチゴ
α:傾斜角 β:傾斜角 γ:傾斜角
4a:横ワイヤ 4b:縦ワイヤ 5:地面
10:栽培ポット 11:懸架フック 12:上環状部 12a:円周縁
12b:壁面 13:背面板 14:外周面 14a:円筒形外周面 14b:円錐筒形外周面 14c:傾斜外周面 14d:壁状外周面
15:底面 16:排水孔 17:凸条 20:イチゴ
α:傾斜角 β:傾斜角 γ:傾斜角
Claims (4)
- 縦、横の網目状のワイヤネットを上部横桁に対して片側又は両側に、かつ、垂直に対して10〜20°の範囲で傾斜させて凭せ掛け、また、該ワイヤネットの横線に栽培ポットの上部に在る単数又は複数の懸架フックを引掛けると共に、該栽培ポットをワイヤネット面に対して垂直方向へ20〜40°の範囲で傾斜させて縦線間に該栽培ポットの下部を挟持することにより、複数の栽培ポットを升目状又は千鳥状に多段、多列に配設したことを特徴とする作物栽培装置。
- 前記栽培ポットが、合成樹脂製で、テーパー筒状の形状を有し、上環状部12の一部に下方に開口する単数又は複数の鉤状懸架フック11と、外周面14の下側略1/3で、かつ横断面で懸架フック11側に在る傾斜外周面14cと、外周面14の下側略1/3で、かつ横断面で反懸架フック11側に在る円錐筒形外周面14bと、馬蹄形状の底面15と、を設けたことを特徴とする請求項lに記載の作物栽培装置。
- 前記栽培ポットの傾斜外周面14cが、ワイヤネットの縦線間に挟持される面であることを特徴とする請求項2に記載の作物栽培装置。
- 前記栽培ポットが、合成樹脂製で、テーパー筒状の形状を有し、上面が底面15に対して10〜20°の範囲で傾斜を有し、下方に円弧状に湾曲した円周縁12aと、一部が下方に開口する単数又は複数の鉤状懸架フック11を有する壁面12bと、壁面12b上部に壁状の背面板13と、から成る上環状部12と、外周面14の懸架フック11側に在る略垂直であって、かつ、両端部に上下方向に凸条17を設けた壁状外周面14dと、外周面14の上側略2/3に在る円筒形外周面14aと、下側略1/3で、かつ横断面で反懸架フック11側に在る円錐筒形外周面14bと、下側略1/3で、かつ横断面で懸架フック11側に在る傾斜外周面14cと、単数又は複数の排水孔16を有する馬蹄形状の底面15と、から構成されることを特徴とする請求項lから3のいずれかに記載の作物栽培装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021003097A (ja) * | 2019-06-26 | 2021-01-14 | パナソニック建設エンジニアリング株式会社 | 栽培棚 |
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- 2005-06-24 JP JP2005004815U patent/JP3114066U/ja not_active Expired - Fee Related
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