JP2002044979A - モータ制御回路 - Google Patents

モータ制御回路

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JP2002044979A JP2000227118A JP2000227118A JP2002044979A JP 2002044979 A JP2002044979 A JP 2002044979A JP 2000227118 A JP2000227118 A JP 2000227118A JP 2000227118 A JP2000227118 A JP 2000227118A JP 2002044979 A JP2002044979 A JP 2002044979A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧に依存せずにモータの発電電圧を検
出することが困難であった。 【解決手段】 電源の低レベル側にスイッチング素子F
ETが接続され、電源の高レベル側にモータMが接続さ
れる、ローサイドスイッチ回路で、モータMの両端から
発電電圧を取り出し、これを検出電圧とする。この電圧
に応じて制御信号を生成しスイッチング素子FETをオ
ン・オフし、モータMの回転数を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電動工具の
モータ、特にドライバドリル等に使用される低速で高ト
ルクなモータの制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ドライバドリル等の電動工具に使
用される低速で高トルクなモータの回転数を制御する方
法として、種々のものが知られている。一般的には、ス
イッチング素子を用いてモータに供給される電力が制御
される。すなわち、スイッチング素子がオフのときにモ
ータの回転数に比例して発生する電圧を検出し、この電
圧に応じて生成されるパルス幅変調(以下、PWMと称
す)制御信号によりスイッチング素子をオン・オフし
て、モータの回転数が制御される。
【0003】この種のモータ制御回路において、モータ
により発生される電圧を検出する方法は種々開発されて
いる。
【0004】図6(a)は第1の従来例を示している。
この回路は、電源のプラス側にモータMが接続され、マ
イナス側にnチャンネル型の電界効果トランジスタから
なるスイッチング素子FET1が接続されている。この
回路においてスイッチング素子FET1の両端の電圧が
検出される。このような構成の回路をローサイドスイッ
チ・ローサイド検出と呼ぶ。
【0005】この回路で、図6(b)は図6(a)のス
イッチング素子FET1の動作に応じた電圧波形を示し
ている。同図に示すように、モータの発電電圧をECと
すると、検出電圧はEB−ECと表される。
【0006】図7(a)は第2の従来例を示している。
この回路は、電源のプラス側に例えばpチャンネル型の
電界効果トランジスタからなるスイッチング素子FET
2が接続され、マイナス側にモータMが接続されてい
る。この回路構成においてモータMの両端の電圧が検出
電圧とされる。このような構成の回路をハイサイドスイ
ッチ・ローサイド検出回路と呼ぶ。
【0007】図7(b)は図7(a)に示すスイッチン
グ素子FET2の動作に応じた電圧波形を示している。
この場合、同図に示すように、検出電圧はECのみによ
って表される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
電圧の検出方法は以下に示すような問題点を有してい
る。
【0009】すなわち、第1の従来例においては、検出
電圧を求める式の中に電源電圧EBが含まれている。し
たがって、電源電圧が変動すると、検出電圧も変動して
しまう。よって、正確な回転数検出を行うことができな
い。
【0010】また、第2の従来例の場合、検出電圧は電
源電圧EBの値を含まないため、電源電圧EBによる変
動の影響を受けることなく正確な回転数の検出が可能と
なる。しかし、この回路に用いられるスイッチング素子
FET2はpチャンネル型トランジスタであり、大電流
を扱う場合の素子の形状が大型化する。そこで、pチャ
ンネルトランジスタの代わりにnチャンネルトランジス
タを使用することも考えられる。しかし、この場合、ゲ
ート電圧をトランジスタの閾値電圧分だけ高めるレベル
シフトが必要となり、回路が複雑化する。
【0011】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、電源電圧に
影響を受けることなく、正確にモータにより発生された
電圧を検出することができ、小型化が可能なモータ制御
回路を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のモータ制御回路
は、上記課題を解決するため、電源の高レベル側にモー
タが接続され、このモータと前記電源の低レベル側にと
の間に接続され、前記モータに供給される電圧を制御す
るスイッチング素子と、前記モータの両端の電圧を一定
の期間検出するモータ回転数検出部と、このモータ回転
数検出部より出力される電圧と、可変抵抗により設定さ
れる基準電圧との誤差電圧を生成する誤差増幅部と、所
定周期の三角波を発生する発振器と、この発振器から供
給される前記三角波と前記誤差増幅器から供給される誤
差電圧とに応じて、前記スイッチング素子をオン・オフ
制御する信号を生成するパルス信号生成部とを具備する
ことを特徴とする。
【0013】前記モータ回転数検出部は、コンデンサ
と、このコンデンサの充放電を制御するアナログスイッ
チを具備し、前記アナログスイッチは前記スイッチング
素子がオフ状態のとき導通され、前記モータの両端の電
圧を前記コンデンサに充電させることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明に係るモータ制御回路の一
実施形態を示している。図1において、スイッチSWの
一端は電源としての例えば電池Eを介して例えばnチャ
ンネル電界効果トランジスタからなるスイッチング素子
FETのソースに接続されている。このFETのドレイ
ンはモータMを介して前記スイッチSWの他端に接続さ
れている。前記モータMにはフリーホイーリングダイオ
ードD1が並列接続されている。
【0016】前記モータMの両端部にはモータ回転数検
出部10が接続されている。このモータ回転数検出部1
0において、抵抗R1、R2、R3はモータMの両端間
に接続され、抵抗R2にはダイオードD2が並列接続さ
れている。このダイオードD2のアノードにはアナログ
スイッチASの一端が接続される。アナログスイッチA
Sの他端はコンデンサC1を介して前記ダイオードD2
のカソードに接続される。アナログスイッチASの他端
は、抵抗R4の一端と、コンデンサC3を介して抵抗R
5の一端に接続される。抵抗R4の他端と抵抗R5の他
端はともにコンデンサC2の一端に接続される。このコ
ンデンサC2には抵抗R7が並列接続され、前記コンデ
ンサC1の両端間には、前記抵抗R4及び抵抗R6が接
続される。
【0017】前記抵抗R4とコンデンサC2はローパス
フィルタを構成し、前記抵抗R5とコンデンサC3はハ
イパスフィルタを構成している。また、前記抵抗R6と
抵抗R7はレベルシフト部11を構成している。
【0018】前記レベルシフト部11の出力としての前
記抵抗R6とR7との接続ノードは誤差増幅部12を構
成する第1の演算増幅器OP1の非反転入力端子に接続
される。前記抵抗R6、R7には、抵抗R8、可変抵抗
RB及び抵抗R9の直列回路が並列接続されている。第
1の演算増幅器OP1の反転入力端子は、抵抗R11を
介して前記可変抵抗RBの摺動子に接続される。この第
1の演算増幅器OP1の反転入力端子は、並列接続され
た抵抗R10とコンデンサC4を介して第1の演算増幅
器OP1の出力端子に接続される。
【0019】前記抵抗R10とコンデンサC4とはロー
パスフィルタを構成している。
【0020】前記第1の演算増幅器OP1の出力端子は
電圧制限部13に接続されている。この電圧制限部13
は、誤差増幅部12より入力される信号を一定の電圧に
リミットをかける。この電圧制限部13において、抵抗
R12は第1の演算増幅器OP1の出力端子とトランジ
スタQのベース間に接続される。このトランジスタQの
ベースはコンデンサC5を介して前記抵抗R9に接続さ
れた配線l1に接続される。また、トランジスタQのエ
ミッタは抵抗R13を介して配線l1に接続される。ま
た、前記抵抗R1に接続された配線l2と前記配線l1
の相互間には抵抗R14、R15、R16が直列接続さ
れ、抵抗R14とR15の接続ノードに前記トランジス
タQのコレクタが接続される。前記抵抗R15と抵抗R
16との接続ノードは抵抗R17を介して三角波発振部
14を構成する第2の演算増幅器OP2の非反転入力端
子に接続される。この非反転入力端子は抵抗R18を介
して第2の演算増幅器OP2の出力端子にも接続されて
いる。この第2の演算増幅器OP2の反転入力端子はコ
ンデンサC6を介して前記抵抗配線l1に接続されると
ともに、抵抗R19を介して第2の演算増幅器OP2の
出力端子に接続される。
【0021】さらに、配線l2とl1の相互間には、前
記誤差増幅部12、三角波発振部14及び電圧制限部1
3に電源を供給する安定化電源部15が接続される。こ
の安定化電源部15には例えばツェナーダイオードDZ
が用いられる。
【0022】一方、前記トランジスタQのエミッタと前
記抵抗R13との接続ノードは第1のコンパレータCO
MP1の非反転入力端子に接続され、前記抵抗R19と
コンデンサC6との接続ノードは第1のコンパレータC
OMP1の反転端に接続される。この第1のコンパレー
タCOMP1は前記電圧制限部13により入力される基
準電圧と三角波とに応じて、前記FETをオン・オフす
るPWM制御信号を生成するPWM制御信号生成部16
である。
【0023】前記第1のコンパレータCOMP1の出力
端子は抵抗R20を介して前記FETのゲートに接続さ
れるとともに、抵抗R21、ダイオードD3を介して第
2のコンパレータCOMP2の反転入力端子に接続され
る。この反転入力端子は抵抗R22、R23を介して前
記抵抗R3とモータMとの接続ノードに接続され、抵抗
R24を介して電池Eの負端子に接続される。また、こ
の抵抗R22と抵抗R23との接続ノードはコンデンサ
C7を介して前記電池Eの負端子に接続される。さら
に、第2のコンパレータCOMP2の非反転入力端子は
抵抗R25を介して前記抵抗R1とモータMの接続ノー
ドに接続され、この接続ノードと前記第1のコンパレー
タCOMP1の出力端子と前記抵抗R20との接続ノー
ド間に抵抗R26が接続される。また、第2のコンパレ
ータCOMP2の非反転入力端子は抵抗R27を介して
前記電池Eの負端子に接続され、この抵抗R27と電池
Eとの接続ノードは抵抗R28を介して前記配線l1に
接続される。コンパレータCOMP2の出力端子は前記
アナログスイッチASの制御ノードに接続されるととも
に、抵抗R29の一端に接続される。この抵抗R29の
他端は前記配線l2に接続されるとともに、コンデンサ
C8を介して前記電池Eの負端子に接続される。
【0024】前記抵抗R21と、ダイオードD3と、コ
ンパレータCOMP2によりアナログスイッチ制御部1
7が構成される。このアナログスイッチ制御部17は前
記PWM制御信号生成部16と、前記モータMにより発
生される電圧とに応じてアナログスイッチASを制御す
る制御信号を生成する。
【0025】図2(a)は図1の一部を概略的に示して
いる。図1に示す回路は図2(b)に示すように、ロー
サイドスイッチ回路を構成している。しかも、モータM
の両端電圧を検出電圧としている。このため、図1に示
す回路はローサイドスイッチ・ハイサイド検出回路と呼
ぶことができる。この回路において、検出電圧は、同図
(b)に示すように−ECとなる。したがって、検出電
圧は電源電圧EBに依存しないため、正確な回転数検出
が可能となる。
【0026】次に、図1に示すモータ制御回路の動作に
ついて各部の機能に分けて説明する。
【0027】まず、モータ回転数検出部10の動作につ
いて図1、図3を参照して説明する。スイッチング素子
FETがオフのときに、モータMが回っていると、図1
に示す矢印の向きに電圧ECが発生する。この電圧EC
はモータの回転数に比例して、直流電源電圧EBに対し
て逆方向の電圧である。この検出電圧としての電圧EC
は抵抗R2、R3により分圧されて、モータ回転数検出
部10にて取り込まれる。モータMが電圧ECを発生し
ている間、アナログスイッチ制御部17によりアナログ
スイッチASは導通状態となっているため、この電圧E
CはコンデンサC1に充電される。この充電電圧は電源
電圧EBに対してマイナスの電位となっている。アナロ
グスイッチAS及びアナログスイッチ制御部17の詳細
な動作は後述する。続いて、アナログスイッチが非導通
状態になると、コンデンサC1が放電する。このコンデ
ンサC1の放電電圧はツェナーダイオードDZから供給
される安定化電圧で動作している誤差増幅部12の適正
な動作レベルとするため、抵抗R6、R7からなるレベ
ルシフト部11でレベルがシフトされる。
【0028】すなわち、誤差増幅部12の抵抗R8、可
変抵抗RB、抵抗R9にはツェナーダイオードDZから
の安定化電圧が供給されている。この状態で、コンデン
サC1から流れる電流は、主に抵抗R6、R4を流れ
る。コンデンサC1から流れる電流はモータMの回転数
に応じて大きくなり、誤差増幅部12へ入力される検出
電圧は回転数に比例して、図3に示すように低下する。
【0029】誤差増幅部12は、前段のモータ回転数検
出部10から供給されるレベルシフトされた検出電圧
と、可変抵抗RBの出力電圧とを比較する。可変抵抗R
Bは、使用者により操作され、この操作に応じてモータ
Mの回転数を設定する基準電圧を生成する。第1の演算
増幅器OP1は、可変抵抗RBの出力電圧とレベルシフ
トされた検出電圧とを比較する。第1の演算増幅器OP
1の出力電圧は電圧制限部13を構成するトランジスタ
Qのベースに供給される。
【0030】この電圧制限部13は所謂リミッタ回路で
ある。前記誤差増幅部12の出力インピーダンスは低い
ため、誤差増幅部12の出力電圧V0がPWM制御信号
生成部16へそのまま入力されないようにするととも
に、後述する三角波発振部14の最大電圧V2とレベル
がほぼ等しくなるように電圧を制御している。すなわ
ち、図4(a)に示すように、第1の演算増幅器OP1
の出力電圧V0は電圧制限部13により最大V3のレベ
ルに制御される。この電圧制限部13の出力電圧、すな
わち、トランジスタQのエミッタ出力電圧V3は三角波
発振部14の発振最大電圧V2を超えることはない。こ
の電圧制限部13は、出力電圧V3が、発振最大電圧V
2より充分に低い時、図4(a)に示すように、線形な
動作をする。このため、誤差増幅部12の出力電圧V0
の電圧は、利得を低下せずに出力される。また、誤差増
幅部12の出力電圧V0が上昇し、トランジスタQが飽
和して、発振最大電圧V2に近づいてくると、これに伴
い抵抗R12に電圧降下が現れるようになる。したがっ
て、この状態のときにトランジスタリミッタ回路の出力
電圧V3が発振最大電圧V2よりも高くならないように
抵抗R12の値を設定する必要がある。
【0031】一方、図1に示す三角波発振部14は一般
に用いられるマルチバイブレータにより構成されてい
る。この発振部において、図4(a)に示す三角波V1
が生成される。この発振電圧の基準値はR16/(R1
4+R15+R16)により決定される。また、発振電
圧V1の振幅は抵抗R17、R18により決定され、最
大電圧V2は前記抵抗R14と抵抗R15との間の電圧
に相当する。
【0032】上記電圧制限部13及び三角波発振部14
の出力電圧は、PWM制御信号生成部16を構成する第
1のコンパレータCOMP1に供給される。この第1の
コンパレータCOMP1は電圧制限部13の出力電圧V
3を基準として三角波発振部14の出力電圧V1を比較
する。図4(a)に示すように、V3はV2を超えな
い。したがって、第1のコンパレータCOMP1から出
力されるPWM制御信号S1のデューティー比は図4
(b)に示すように、数%から80%〜90%以内に制
御される。この第1のコンパレータCOMP1から出力
されるPWM制御信号S1は抵抗R20を介してスイッ
チング素子FETのゲートに供給される。したがって、
安定したモータ制御が可能となる。
【0033】また、図4(b)に示すように、PWM制
御信号のデューティー比の制御範囲を広くすることがで
きるため、負荷の変動により必要トルクが増大しても回
転数を一定に保つことができる。更に、低速時において
もモータ出力を最大に引き出すことができるため、大き
なモータ出力を得るために大型のモータを用いる必要が
ない。したがって、電動工具の小型化が可能となる。加
えて、電動工具によるネジ締め等の作業において、低速
で高トルクを得ることができるため、ネジ頭の損傷を少
なくでき、作業効率を向上できる。
【0034】次に、図1、図5を参照してアナログスイ
ッチ制御部17によるアナログスイッチASの制御につ
いて説明する。図5は図1の各部の波形を示し、図1と
図5において同一符号を付す。第1のコンパレータCO
MP1から出力されるPWM制御信号S1がハイレベル
となり、スイッチング素子FETがオンとされていると
き、第2のコンパレータCOMP2の反転入力端子の入
力電圧もPWM制御信号S1と同様のレベルとなってい
る。第2のコンパレータCOMP2の非反転入力端には
抵抗R25、R27を介して一定の基準電圧S4が供給
されている。この基準電圧S4はPWM制御信号S1の
レベルより低く設定されている。このため、第2のコン
パレータCOMP2の出力電圧S5はローレベルとされ
る。この第2のコンパレータCOMP2の出力電圧S5
に応じてアナログスイッチASは非導通状態とされる。
【0035】一方、第1のコンパレータCOMP1から
出力されるPWM制御信号S1がローレベルとなり、ス
イッチング素子FETがオフすると、モータMのインダ
クタンスによって逆起電力が発生する。この逆起電力に
よる電流を流すために、フライホイーリングダイオード
D1が挿入されている。このダイオードD1に電流が流
れている期間、スイッチング素子FETのドレイン電圧
S2はダイオードD1の順方向電圧だけ電源電圧EBよ
りも高くなる。このとき、図1に矢印で示すように、抵
抗R22、R23を通じて電流I1が流れ、第2のコン
パレータCOMP2の反転入力端子に供給される電圧S
3は、基準電圧S4より高くされている。このため、こ
の電圧S3が発生している間、第2のコンパレータCO
MP2の出力電圧S5は、ローレベルとされ、アナログ
スイッチASは非導通とされている。
【0036】この後、前記電圧S3がローレベルとなる
と、第2のコンパレータCOMP2の出力信号S5がハ
イレベルとなりアナログスイッチASが導通される。こ
の状態において、前述したように、モータMにより発生
された電圧ECがアナログスイッチASを介してコンデ
ンサC1に充電される。
【0037】ところで、上記のように、第1のコンパレ
ータCOMP1の出力信号S1がローレベルとなり、ス
イッチング素子FETがオフになった直後は、スイッチ
ング素子FETのドレイン電圧が上昇するまでに時間が
かかる。このため、第2のコンパレータCOMP2の反
転入力端子に電流I1に応じて電圧S3が発生するまで
に遅れが生じ、一瞬、図5にS5’で示すように、第2
のコンパレータCOMP2の出力信号がハイレベルとな
る。すると、図5にS3’で示すように、アナログスイ
ッチASが導通してしまう。コンデンサC1には、放電
時定数とスイッチング素子FETのオン・オフタイミン
グの関係により放電しきらない電荷が残っており、上記
のようにアナログスイッチASが一瞬導通した時に、コ
ンデンサC1に残っている電荷がアナログスイッチAS
を介して放電してしまう。このように、C1の電荷が放
電した場合、正確にモータMの発電電圧を検出すること
ができない。
【0038】そこで、本発明では、第1のコンパレータ
COMP1の出力信号S1がローレベルとなり、スイッ
チング素子FETがオフになった直後にアナログスイッ
チASを非導通状態に保持するようにしている。すなわ
ち、第2のコンパレータCOMP2の反転入力端子側に
コンデンサC7を接続している。このコンデンサC7
は、第1のコンパレータCOMP1の出力信号S1がハ
イレベルのとき、抵抗R21、ダイオードD3、抵抗R
22の経路で充電され、第1のコンパレータCOMP1
の出力信号S1がローレベルとなると放電して、第2の
コンパレータCOMP2の反転入力端子に電流I1に応
じた電圧S3が発生する迄、反転入力端子をハイレベル
に保持する。したがって、正確にモータMの発電電圧を
検出することができる。
【0039】上記実施例によれば、ローサイドスイッチ
・ハイサイド検出回路により、直流電源Eの電圧変動に
依存せずモータ発電電圧を検出することができる。した
がって、この電圧を用いてモータMを確実に制御するこ
とができる。
【0040】また、前記モータMの発電電圧を検出する
際に、アナログスイッチAS及びアナログスイッチ制御
部17によって、モータMの発電電圧が発生していると
きにのみ検出することができる。したがって、正確な検
出電圧を得ることができる。
【0041】更に、誤差増幅部12より出力される基準
電圧を、この電圧と比較する発振電圧の最大値を超えな
いように制御することによって、モータMの回転数制御
をスムーズに行うことができる。
【0042】その他、本発明の要旨を変えない範囲にお
いて種々変形実施可能なことは勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
電源電圧に影響を受けることなく、正確にモータにより
発生された電圧を検出することができ、小型化が可能な
モータ制御回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例を示す図。
【図2】本発明による検出方法及び、検出信号を示す
図。
【図3】回転数と検出電圧との関係を示す図。
【図4】リミッタ動作及び回転数とトルクとの関係を示
す図。
【図5】アナログスイッチの動作を説明するものであ
り、各部の電圧を示す波形図。
【図6】第1の従来例を示す図。
【図7】第2の従来例を示す図。
【符号の説明】
10…モータ回転数検出部、 11…レベルシフト部、 12…誤差増幅部、 13…電圧制限部、 14…三角波発振部、 15…安定化電源部、 16…PWM制御信号生成部、 17…アナログスイッチ制御部、 E…直流電源、 SW…スイッチ、 M…モータ、 FET…スイッチング素子、 AS…アナログスイッチ、 OP1、2…演算増幅器、 COMP1、2…コンパレータ、 Q…トランジスタ、 DZ…ツェナーダイオード、 R1〜R29…抵抗、 D1〜D3…ダイオード、 C1〜C8…コンデンサ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源の高レベル側にモータが接続され、
    このモータと前記電源の低レベル側との間に接続され、
    前記モータに供給される電圧を制御するスイッチング素
    子と、 前記モータの両端の電圧を一定の期間検出するモータ回
    転数検出部と、 このモータ回転数検出部より出力される電圧と、可変抵
    抗により設定される基準電圧との誤差電圧を生成する誤
    差増幅部と、 所定周期の三角波を発生する発振器と、 この発振器から供給される前記三角波と前記誤差増幅部
    から供給される誤差電圧とに応じて、前記スイッチング
    素子をオン・オフ制御するパルス信号を生成するパルス
    信号生成部と、を具備することを特徴とするモータ制御
    回路。
  2. 【請求項2】 前記モータ回転数検出部は、コンデンサ
    と、このコンデンサの充放電を制御するアナログスイッ
    チとを具備し、前記アナログスイッチは前記スイッチン
    グ素子がオフ状態のとき導通され、前記モータの両端の
    電圧を前記コンデンサに充電させることを特徴とする請
    求項1に記載のモータ制御回路。
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