JP2002044866A - 直列補償装置とサイリスタ制御直列コンデンサの制御装置 - Google Patents

直列補償装置とサイリスタ制御直列コンデンサの制御装置

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JP2002044866A JP2000226482A JP2000226482A JP2002044866A JP 2002044866 A JP2002044866 A JP 2002044866A JP 2000226482 A JP2000226482 A JP 2000226482A JP 2000226482 A JP2000226482 A JP 2000226482A JP 2002044866 A JP2002044866 A JP 2002044866A
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Hiroo Konishi
博雄 小西
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重幸 杉本
Isao Koda
勲 香田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 三相交流送電線の電力潮流の向きが電力動揺
により反転したときに、逆制御によって電力系統が不安
定になるのを防止すること。 【解決手段】 送電線100にサイリスタ制御直列コン
デンサ101を配置し、送電線100の電力潮流の向き
が反転しないときには、サイリスタThy1、Thy2
を点弧せず、サイリスタ制御直列コンデンサ101のリ
アクタンスXtcscを直列コンデンサCtcscのリ
アクタンスXcとし、送電線100の電力潮流の向きが
反転したときには、リアクタンスXtcscを誘導性と
するために、サイリスタThy1、Thy2を導通状態
に点弧し、逆向きの電力潮流の大きさが増加するのを抑
制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直列補償装置とサ
イリスタ制御直列コンデンサの制御装置に係り、特に、
三相交流送電線のインピーダンスを各相ごとに制御する
に好適な直列補償装置とサイリスタ制御直列コンデンサ
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】三相交流送電線で構成された交流系統に
おいては、三相交流送電線の定態安定度と過渡安定度の
向上に効果があるとして、三相交流送電線の各相に直列
に直列コンデンサを挿入する直列補償装置が採用されて
いる。この直列補償装置は、長距離送電線の多い北欧や
北米・南米を中心に多く採用されている。
【0003】直列補償装置を交流送電線に適用した場
合、補償効果を大きくするために補償量を大きくする
と、送電線や発電機などのL(インダクタンス)と直列
補償装置のC(容量)による電気的な共振周波数が商用
周波数に近づき、発電機の軸ねじり(SSR)が問題と
なる。この対策として、直列コンデンサの見かけ上の静
電容量をサイリスタのスイッチング動作によって変える
サイリスタ制御直列コンデンサ(TCSC)による直列
補償装置がアメリカの電力研究所(EPRI)を中心に
開発され、フィールドでの実証試験が行なわれている。
【0004】サイリスタ制御直列コンデンサを用いた直
列補償装置は、サイリスタのスイッチング動作によって
リアクタンスを高速に制御することができるため、地絡
故障などに伴って電力動揺が発生したときに、送電線の
電力潮流を制御することで電力動揺を抑制することがで
きる。
【0005】交流送電線における電力潮流(Plin
e)は、よく知られているように、送電端電圧Vs、受
電端電圧Vr、送電端電圧と受電端電圧との位相差θ、
送電線の誘導性リアクタンスXline、サイリスタ制
御直列コンデンサの容量性リアクタンスXtcscを用
いて、次式で表される。
【0006】
【数1】 Pline=Vs・Vr・sinθ/(Xline−Xtcsc)…(1) (1)式において、過補償にならないようにするため
に、一般に、XtcscはXlineよりも小さな値に
設定されており、したがって(1)式の分母は正の値で
ある。
【0007】(1)式から分かるように、サイリスタ制
御直列コンデンサの設置されている送電線における電力
潮流は、送電線のリアクタンスXlineとサイリスタ
制御直列コンデンサのリアクタンスXtcscとの差に
反比例する。したがって、Plineを増加させるとき
にはXtcscを大きくし、逆に、Plineを減少さ
せるときにはXtcscを小さくすればよいことにな
る。
【0008】また、サイリスタ制御直列コンデンサを用
いて電力動揺を抑制する場合、文献“「サイリスタ制御
直列コンデンサの模擬送電実験(II)」 藤田他5名、
平成7年電気学会電力技術研究会資料,PE−95−1
28”に記載されているように、制御装置の入力信号の
位相を補償するとともに、電力系統内の安定化対象とな
る同期発電機の回転子角速度偏差Δωの動揺と同相にな
るように、サイリスタ直列コンデンサのリアクタンスX
tcscを演算し、演算して得られたリアクタンスに応
じたサイリスタの点弧角を求め、この点弧角にしたがっ
てサイリスタを点弧し、サイリスタ制御直列コンデンサ
の設置されている送電線の電力潮流Plineをサイリ
スタのスイッチング動作にしたがって制御して電力動揺
を抑制する方式が採用されている。この方式によれば、
Δωの動揺と同相になるようにリアクタンスXtcsc
を制御すると、Δωが正のとき、すなわち、電力系統内
の安定化対象となる同期発電機の回転子が加速したとき
はPlineを増加して同期発電機の加速を抑制し、逆
に、Δωが負のとき、すなわち、同期発電機の回転子が
減速したときにはPlineを減少させて同期発電機の
減速を抑制することで、同期発電機の動揺を抑制するこ
とが可能になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
サイリスタ制御直列コンデンサを用いて電力動揺を抑制
するに際して、電力系統内の安定化対象となる同期発電
機の回転子角速度偏差Δωの動揺と同相になるように、
サイリスタ制御直列コンデンサのリアクタンスXtcs
cを制御するようにしているため、サイリスタ制御直列
コンデンサの設置されている送電線の電力潮流Plin
eを制御して電力動揺を抑制することができる。
【0010】しかし、Xtcscを大きくしてPlin
eを大きくしようとするときに、サイリスタ制御直列コ
ンデンサの設置された送電線における電力潮流の向きが
電力動揺によって反転すると、次のような問題点が生じ
る。
【0011】すなわち、同期発電機の回転子が加速して
Δωが正のときに、サイリスタ制御直列コンデンサのリ
アクタンスXtcscを大きくすると、電力潮流Pli
neが増加して同期発電機の加速を抑制しようとする
が、電力潮流の向きが電力動揺によって反転したとき
に、サイリスタ制御直列コンデンサのリアクタンスXt
cscを大きくすると、制御で想定している電力潮流と
は逆向きの潮流を大きくすることになり、同期発電機の
加速を助長し、逆制御となって電力系統が不安定とな
る。
【0012】本発明の目的は、三相交流送電線の電力潮
流の向きが電力動揺により反転したときに、逆制御によ
って電力系統が不安定になるのを防止することができる
直列補償装置およびサイリスタ制御直列コンデンサの制
御装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、三相交流送電線の各相にそれぞれ直列に
挿入された直列コンデンサと、前記各相の直列コンデン
サにそれぞれ並列接続された交流リアクトルと、前記各
相の交流リアクトルにそれぞれ直列接続されて各相の点
弧パルス信号に応答して前記各相の交流リアクトルを流
れる電流の位相を制御するスイッチング素子と、前記三
相交流送電線の電気信号を基に前記三相交流送電線の電
力潮流の向きが反転したことを検出する電力潮流反転検
出手段と、前記三相交流送電線の電力潮流の動揺に関連
する電気信号を基に前記電力潮流の動揺を抑制するため
のリアクタンス指令値を生成するリアクタンス指令値生
成手段と、前記電力潮流反転検出手段の検出出力に応答
して前記リアクタンス指令値生成手段の生成によるリア
クタンス指令値を容量性から誘導性にまたは誘導性から
容量性に変更する指令値変更手段と、前記指令値変更手
段の変更によるリアクタンス指令値に従って前記各相の
スイッチング素子に対する点弧パルス信号を生成して前
記各相のスイッチング素子に点弧パルス信号を出力する
点弧パルス信号生成手段とを備えてなる直列補償装置を
構成したものである。
【0014】前記直列補償装置を構成するに際して、指
令値変更手段としては、電力潮流反転検出手段の検出出
力に応答してリアクタンス指令値生成手段の生成による
リアクタンス指令値を容量性から誘導性に変更する機能
を有するもので構成することができる。
【0015】前記各直列補償装置を構成するに際して
は、以下の要素を付加することができる。
【0016】(1)前記点弧パルス信号生成手段は、前
記指令値変更手段が前記リアクタンス指令値を容量性か
ら誘導性に変更したときに、前記各相のスイッチング素
子に対する点弧パルス信号として前記各相のスイッチン
グ素子が全導通状態となる点弧パルス信号を生成してな
る。
【0017】また、本発明は、三相交流送電線の各相に
それぞれ直列に挿入された直列コンデンサと、前記各相
の直列コンデンサにそれぞれ並列接続された交流リアク
トルと、前記各相の交流リアクトルにそれぞれ直列接続
されて各相の点弧パルス信号に応答して前記各相の交流
リアクトルを流れる電流の位相を制御するサイリスタと
を備えたサイリスタ制御直列コンデンサにおいて、前記
三相交流送電線の電気信号を基に前記三相交流送電線の
電力潮流の向きが反転したことを検出する電力潮流反転
検出手段と、前記三相交流送電線の電力潮流の動揺に関
連する電気信号を基に前記電力潮流の動揺を抑制するた
めのリアクタンス指令値を生成するリアクタンス指令値
生成手段と、前記電力潮流反転検出手段の検出出力に応
答して前記リアクタンス指令値生成手段の生成によるリ
アクタンス指令値を容量性から誘導性にまたは誘導性か
ら容量性に変更する指令値変更手段と、前記指令値変更
手段の変更によるリアクタンス指令値に従って前記各相
のサイリスタに対する点弧パルス信号を生成して前記各
相のサイリスタに点弧パルス信号を出力する点弧パルス
信号生成手段とを備えてなるサイリスタ制御直列コンデ
ンサの制御装置を構成したものである。
【0018】前記サイリスタ制御直列コンデンサの制御
装置を構成するに際して、指令値変更手段としては、電
力潮流反転検出手段の検出出力に応答してリアクタンス
指令値生成手段の生成によるリアクタンス指令値を容量
性から誘導性に変更する機能を有するもので構成するこ
とができる。
【0019】前記サイリスタ制御直列コンデンサの制御
装置を構成するに際しては、以下の要素を付加すること
ができる。
【0020】(1)前記点弧パルス信号生成手段は、前
記指令値変更手段が前記リアクタンス指令値を容量性か
ら誘導性に変更したときに、前記各相のサイリスタに対
する点弧パルス信号として前記各相のサイリスタが全導
通状態となる点弧パルス信号を生成してなる。
【0021】前記した手段によれば、電力潮流の動揺を
抑制するためのリアクタンス指令値にしたがって各相の
スイッチング素子、例えばサイリスタが点弧されている
ときに、三相交流送電線の電力潮流の向きが反転する
と、リアクタンス指令値が容量性から誘導性にまたは誘
導性から容量性に変更され、変更されたリアクタンス指
令値にしたがって各相のスイッチング素子またはサイリ
スタが点弧されるため、逆向きの電力潮流の大きさの増
加が抑制され、同期発電機の加速を助長することなく、
電力動揺の減衰に伴って電力系統の安定化を図ることが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態を示す
直列補償装置の全体構成図である。図1において、直列
補償装置は、サイリスタ制御直列コンデンサ101、演
算制御装置102、交流電圧変成器103、交流電流変
成器104を備えて構成されており、サイリスタ制御直
列コンデンサ101が三相交流送電線100に直列に挿
入されている。サイリスタ制御直列コンデンサ101
は、直列コンデンサCtcsc、交流リアクトルLtc
sc、スイッチング素子としてのサイリスタThy1、
Thy2を備えて構成されている。直列コンデンサCt
cscは送電線100に直列に挿入されており、直列コ
ンデンサCtcscと並列に交流リアクトルLtcs
c、サイリスタThy1、Thy2が接続されている。
サイリスタThy1、Thy2はそれぞれ交流リアクト
ルLtcscに直列に接続されているとともに、互いに
逆並列接続されている。そして各サイリスタThy1、
Thy2のゲートはそれぞれ演算制御装置102に接続
されている。演算制御装置102には、送電線100の
電気信号として、送電線100の交流電流を検出する交
流電流検出手段としての交流電流変成器104の検出電
流が入力れているとともに、送電線100の交流電圧を
検出する交流電圧検出手段としての交流電圧変成器10
3の検出電圧が入力されている。
【0023】演算制御装置102は、図2に示すよう
に、演算器201、202、203、204を備えて構
成されており、演算器204の出力側が点弧パルス発生
器(図示省略)に接続されている。演算器201には、
送電線100の電力潮流の動揺に関連する電気信号とし
て、電力動揺抑制制御信号PSSinが入力されてい
る。この電力動揺抑制制御信号PSSinとしては、送
電線100の電力潮流Plineを示す信号を用いるこ
とができるとともに、電力系統内の安定化対象となる同
期発電機の回転子角速度偏差Δωを示す信号を用いるこ
ともできる。さらに、サイリスタ制御直列コンデンサ1
01が設置されている地点における周波数に関する信号
であって、系統の基準周波数との周波数偏差を示す信号
を用いることができる。そして演算器201は、電力動
揺抑制制御信号PSSinを入力し、入力した信号に対
してフィルタリング処理や位相補償処理を行なうととも
に、これらの処理が行なわれた信号を基に電力系統内の
安定化対象となる同期発電機の回転子角速度偏差Δωの
動揺と同相となるような指令値として、サイリスタ制御
直列コンデンサ101に対するリアクタンス指令値Xt
csc1を演算し、この演算値を演算器203に出力す
るリアクタンス指令値生成手段として構成されている。
【0024】演算器202は、交流電圧変成器103の
出力電圧と交流電流変流器104の出力電流を入力し、
入力電圧Vinと入力電流Iinとを基に、サイリスタ
制御直列コンデンサ101が接続されている送電線10
0の電力潮流Plineを演算し、この演算値を演算器
203に出力するようになっている。なお、送電線10
0の電力潮流Plineを演算するに際しては、(1)
式に示したように、送電端電圧、受電端電圧を検出し、
送電端電圧と受電端電圧との位相差θ、送電線100の
誘導性リアクタンスXline、サイリスタ制御直列コ
ンデンサ100の容量性リアクタンスXtcscを用い
て求めることもできる。
【0025】演算器203は、リアクタンス指令値Xt
csc1を送電線100の電力潮流Plineの値に応
じてリアクタンス指令値Xtcsc2を生成するように
なっている。
【0026】具体的には、図3に示すように、演算器2
03は、演算器202から送電線100の電力潮流Pl
ineに関する信号を取り込み、電力潮流Plineの
向きが反転したか否か、すなわちPlineの値が正か
否かを判定し(ステップ301)、電力潮流Pline
が正のときには、演算器201の生成によるリアクタン
ス指令値Xtcsc1が例えば容量性のリアクタンス指
令値のときには、このリアクタンス指令値をそのままリ
アクタンス指令値Xtcsc2に決定し(ステップ30
2)、このリアクタンス指令値Xtcsc2を演算器2
04に出力する。
【0027】一方、電力潮流Plineが負のとき、す
なわち送電線100の電力潮流の向きが反転したと判定
したときには、演算器201の生成による容量性のリア
クタンス指令値Xtcsc1を用いる代わりに、誘導性
のリアクタンスXrevをリアクタンス指令値Xtcs
c2に決定し(ステップ303)、誘導性のリアクタン
ス指令値Xtcsc2を演算器204に出力する。
【0028】すなわち、演算器203は、交流電圧変成
器103、交流電流変成器104、演算器202ととも
に送電線100の電力潮流の向きが反転したことを検出
する電力潮流反転検出手段を構成するとともに、電力潮
流反転検出手段の検出出力に応答して、演算器201の
生成によるリアクタンス指令値を容量性から誘導性に変
更する指令値変更手段として構成されている。
【0029】演算器204は、リアクタンス指令値Xt
csc2に応じてサイリスタThy1、Thy2に対す
る点弧角(制御進み角)βを演算し、点弧角βに関する
信号を点弧パルス発生器に出力するようになっている。
点弧パルス発生器は、点弧角β(β=180度−α)に
したがって制御角(制御遅れ角)αに関する点弧パルス
信号を生成し、この点弧パルス信号をサイリスタThy
1、Thy2のゲートに出力するようになっている。す
なわち、演算器204と点弧パルス発生器は点弧パルス
信号生成手段として構成されている。
【0030】なお、演算器204は、地絡故障、短絡故
障の発生に伴って、保護リレーから限流動作の指令信号
Ryを受けたときには、サイリスタThy1、Thy2
を全導通状態で点弧させるための点弧角βとして90度
の信号を出力するようになっている。
【0031】ここで、演算器204において、リアクタ
ンス指令値Xtcsc2から点弧角βを決定するに際し
ては、図4に示すリアクタンス特性が用いられている。
【0032】図4は、直列コンデンサCtcsc両端の
電圧位相:180度を基準とした角度をβ(deg)で
表したときの特性図であって、サイリスタThy1、T
hy2の点弧位相角βに関するサイリスタ制御直列コン
デンサ101のリアクタンス特性であり、図4におい
て、容量性を正として表してある。
【0033】一方、サイリスタの点弧位相角β(ra
d)に対するサイリスタ制御直列コンデンサ101のリ
アクタンスXtcsc(Ω)は、文献“「サイリスタ制
御直列コンデンサの制御方式の検討および縮小モデルの
開発」,加藤他6名,電気学会論文誌B,Vol 1.
117,No.7,1997年7月”に記載されている
ように、送電線の基本波電圧と基本波電流を基に、直列
コンデンサCtcscの静電容量C「F」,リアクトル
tcscのインダクタンスL「H」電力系統の基本周波
数ω「rad/sec」を用いて、次式で与えられる。
【0034】
【数2】Xtcsc=πωL/(πωLC−2β+s
in2β)…(2)図4に示す特性は(2)式に基づい
たものであり、図4から分かるように、β=0度のと
き、つまり、サイリスタThy1、Thy2を導通させ
ないときは、リアクタンスXtcscは直列コンデンサ
CtcscのリアクタンスXcとなり、β=90度のと
き、つまり、サイリスタThy1、Thy2を全導通状
態にしたときは、リアクタンスXtcscは誘導性の値
Xfullとなる。また、リアクタンスXtcscはβ
1を境に容量性から誘導性に切り替わり、0(deg)
≦β≦β1(deg)ではリアクタンスtcscは容量
性、β1(deg)<βではリアクタンスXtcscは
誘導性となる。
【0035】ここで、サイリスタ制御直列コンデンサ1
01のサイリスタThy1、Thy2を点弧するに際し
ては、送電線100のリアクタンスを補償するために、
通常は、容量性の領域、すなわち、0(deg)≦β≦
β1(deg)の範囲でサイリスタThy1、Thy2
を点弧するが、送電線100で地絡故障あるいは短絡故
障が発生した場合は、故障電流を抑制するために、誘導
性の領域、すなわち、β1(deg)<βサイリスタT
hy1、Thy2を点弧して限流動作が行われる。
【0036】さらに、電力潮流反転時のリアクタンス指
令値Xtcsc2としてリアクタンスXrevが誘導性
リアクタンスとして用いられるが、電力潮流反転時にお
ける誘導性リアクタンスとしては、図4に示すように、
サイリスタThy1、Thy2の点弧角βが90度とな
り、各サイリスタを全導通状態にしたときのサイリスタ
制御直列コンデンサ101のリアクタンスXfullを
用いることもできる。また、電力潮流反転時における誘
導性リアクタンスとしては、点弧角βがβ1(deg)
<β<90(deg)として、各サイリスタを全導通さ
せたときよりもリアクタンスの絶対値が大きくなるよう
なリアクタンス、すなわちXfullよりも絶対値が大
きくなるリアクタンスを用いることもできる。
【0037】次に、サイリスタ制御直列コンデンサ10
1の動作の1例を図5ないし図7にしたがって説明す
る。
【0038】まず、サイリスタ制御直列コンデンサ10
1が接続された送電線100の電力潮流の向きが反転し
ない場合のサイリスタ制御直列コンデンサ101の動作
を図5にしたがって説明する。図5において、定常時
は、サイリスタ制御直列コンデンサ101が接続された
送電線100の電力潮流Plineは定常時の値P0に
なっている。この場合、電力潮流Plineの向きに変
化がないため、演算制御装置102は、サイリスタTh
y1、Thy2に対して点弧を行わず、リアクタンス指
令値Xtcsc1がそのままリアクタンス指令値Xtc
sc2となり、サイリスタ制御直列コンデンサ101の
リアクタンスXtcscは、直列コンデンサTtcsc
のリアクタンスXcとなっている。今、時刻t1におい
て、サイリスタ制御直列コンデンサ101が接続された
送電線100で三相地絡故障が発生し、時刻t2で故障
が除去されたと仮定する。
【0039】時刻t1で三相地絡故障が発生し、時刻t
2で地絡故障が除去されるまでの間、電力潮流Plin
eはほぼ0となり、電力系統内の安定化対象となる同期
発電機は加速を開始し、同期発電機の回転子角速度偏差
Δωは正の値となる。また、このとき、演算器204に
対して、保護リレーから限流動作の指令信号Ryが入力
されるため、サイリスタ制御直列コンデンサ101は限
流動作となる。すなわちサイリスタThy1、Thy2
を全導通状態とさせるために、点弧角βが90度に設定
され、リアクタンスXtcsc=Xfullとなる。
【0040】時刻t2において地絡故障が除去されたあ
と、同期発電機は動揺を開始し、同時に、サイリスタ直
列コンデンサ101が接続された送電線100の電力潮
流Plineも動揺する。このとき電力潮流Pline
とΔωとの間には90度の位相差があるため、演算器2
01において、電力動揺抑制制御信号PSSinを基
に、Δωと同位相の動揺となるようにリアクタンス指令
値Xtcsc1が演算され、このリアクタンス指令値X
tcsc1がそのままリアクタンス指令値Xtcsc2
となって演算器204に出力され、この演算器204に
おいてリアクタンス指令値Xtcsc2にしたがった点
弧角βが求められ、この点弧角βにしたがった点弧パル
スがサイリスタThy1、Thy2に出力される。そし
て各サイリスタThy1、Thy2のスイッチング動作
により、同期発電機が加速してΔωが正となったときに
は、リアクタンス指令値Xtcsc1が大きくなって電
力潮流Plineを大きくして同期発電機の加速を抑制
する。一方、同期発電機が減速してΔωが負となったと
きには、リアクタンス指令値Xtcsc1が小さくなっ
て、電力潮流Plineを小さくして、同期発電機の減
速を抑制する。そしてこのような制御が継続されること
で、電力潮流Plineは減衰し、定常値P0に収束す
る。
【0041】次に、サイリスタ制御直列コンデンサ10
1が接続された送電線100の電力潮流の向きが反転し
た場合のサイリスタ制御直列コンデンサ101の動作を
図6と図7にしたがって説明する。なお、図6は、サイ
リスタ制御直列コンデンサ101が接続された送電線1
00の電力潮流Plineの向きが反転したときにもサ
イリスタ制御直列コンデンサ101のリアクタンスXt
cscを容量性のままとして、同期発電機のΔωと同位
相に制御したときのサイリスタ制御直列コンデンサ10
1の動作を示しており、図7は、サイリスタ制御直列コ
ンデンサ101が接続された送電線100の電力潮流の
向きが反転したときに、サイリスタ制御直列コンデンサ
101のリアクタンスXtcscを容量性から誘導性に
変更したときの動作を表している。また図6と図7にお
いて、定常時における電力潮流Plineの値はP0’
に設定されている。この定常時の値P0’は、電力潮流
Plineの向きが容易に反転するように、P0’がP
0よりも小さく設定されている。それ以外は図5と同様
に、サイリスタ制御直列コンデンサ101のリアクタン
スXtcscは直列コンデンサtcscのリアクタンス
Xcに設定されており、時刻t1で三相地絡故障が発生
し、時刻t2で地絡故障が除去されるまでの間は、サイ
リスタ制御直列コンデンサ101は、保護リレーからの
限流動作の指令信号Ryに応答して限流動作となり、リ
アクタンスXtcsc=Xfullになっている。
【0042】図6および図7において、時刻t2におい
て故障が除去された後は、同期発電機は動揺を開始し、
同時に、電力潮流Plineも動揺するが、動揺の過程
において、時刻t3から時刻t4にかけては、サイリス
タ制御直列コンデンサ101が接続された送電線100
の電力の向きが反転し(電力潮流Plineが正から負
に移る。)、電力潮流Plineの値は負となってい
る。
【0043】このとき、送電線100の電力潮流Pli
neの向きが反転したときにも、サイリスタ制御直列コ
ンデンサ101のリアクタンスXtcscを容量正のま
ま、同期発電機のΔωと同位相となるように各サイリス
タThy1、Thy2を制御すると、図6に示すよう
に、時刻t3から時刻t4にかけて逆向きの電力潮流の
大きさが増加し、同期発電機の加速を助長し、Δωが大
きくなり、最悪の場合は、同期発電機を脱調させること
になる。
【0044】したがって、本実施形態においては、図7
に示すように、時刻t3から時刻t4にかけて、送電線
100の電力潮流Plineの向きが反転したときに
は、リアクタンス指令値Xtcsc1を用いる代わり
に、誘導性リアクタンスXrevをリアクタンス指令値
Xtcsc2とし、このリアクタンス指令値Xtcsc
2に従った点弧角βとして、サイリスタThy1、Th
y2を全導通状態にするための点弧角を求めるともに、
点弧パルス信号を生成し、この点弧パルス信号にしたが
ってサイリスタThy1、Thy2を制御する。すなわ
ち、サイリスタ制御直列コンデンサ101のリアクタン
スXtcscを誘導性として、逆向きの電力潮流の大き
さの増加を抑制することとしている。これにより、同期
発電機の加速を助長することなく、時刻t4以降では、
電力潮流Plineの向きが元に戻った後に、再びサイ
リスタ制御直列コンデンサ101の電力動揺抑制制御が
働き、動揺は減衰する。その後、時刻t5から時刻t6
にかけて再び送電線100の電力潮流Plineの向き
が反転しても、時刻t3から時刻t4の場合と同様な動
作を繰り返すことにより、電力動揺は収束し、電力系統
は安定になる。
【0045】このように、本実施形態においては、送電
線100の電力潮流Plineの向きが反転したときに
は、サイリスタ制御直列コンデンサ101のリアクタン
スXtcscを容量性から誘導性に変更するようにした
ため、電力動揺抑制制御が逆制御となるのを防止し、電
力系統を確実に安定化することができる。
【0046】なお、前記実施形態においては、電力潮流
の向きが反転したときに、リアクタンスXtcscを容
量性から誘導性に変更する場合について述べたが、電力
潮流の向きが反転したときに、リアクタンスXtcsc
が誘導性であったときには、誘導性から容量性に変更し
ても、電力潮流の向きの反転時における電力動揺抑制制
御が逆制御となるのを防止することもできる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電力潮流の動揺を抑制するためのリアクタンス指令値に
したがって各相のスイッチング素子またはサイリスタが
点弧されているときに、三相交流送電線の電力潮流の向
きが反転すると、リアクタンス指令値が容量性から誘導
性にまたは誘導性から容量性に変更され、変更されたリ
アクタンス指令値にしたがって各相のスイッチング素子
またはサイリスタが点弧されるため、逆向きの電力潮流
の大きさの増加が抑制され、同期発電機の加速を助長す
ることなく、電力動揺の減衰に伴って電力系統の安定化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す直列補償装置の全体
構成図である。
【図2】演算制御装置のブロック構成図である。
【図3】演算制御装置の作用を説明するためのフローチ
ャートとである。
【図4】サイリスタの点弧位相角βに対するサイリスタ
制御直列コンデンサのリアクタンス特性を示す図であ
る。
【図5】送電線の電力潮流の向きが反転しないときの動
作を説明するためのタイムチャートである。
【図6】送電線の電力潮流の向きが反転したときに、リ
アクタンスを容量性のままにしたときの制御を説明する
ためのタイムチャートである。
【図7】送電線の電力潮流の向きが反転したときにリア
クタンスを容量性から誘導性に変更したときの作用を説
明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
100 送電線 101 サイリスタ制御直列コンデンサ 102 演算制御装置 103 交流電圧変成器 104 交流電流変成器 201、202、203、204 演算器 Ctcsc 直列コンデンサ Ltcsc 交流リアクトル Thy1、Thy2 サイリスタ
フロントページの続き (72)発明者 小西 博雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 山崎 雄二 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 杉本 重幸 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 香田 勲 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 Fターム(参考) 5G066 AD11 FA01 FB07 FC11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相交流送電線の各相にそれぞれ直列に
    挿入された直列コンデンサと、前記各相の直列コンデン
    サにそれぞれ並列接続された交流リアクトルと、前記各
    相の交流リアクトルにそれぞれ直列接続されて各相の点
    弧パルス信号に応答して前記各相の交流リアクトルを流
    れる電流の位相を制御するスイッチング素子と、前記三
    相交流送電線の電気信号を基に前記三相交流送電線の電
    力潮流の向きが反転したことを検出する電力潮流反転検
    出手段と、前記三相交流送電線の電力潮流の動揺に関連
    する電気信号を基に前記電力潮流の動揺を抑制するため
    のリアクタンス指令値を生成するリアクタンス指令値生
    成手段と、前記電力潮流反転検出手段の検出出力に応答
    して前記リアクタンス指令値生成手段の生成によるリア
    クタンス指令値を容量性から誘導性にまたは誘導性から
    容量性に変更する指令値変更手段と、前記指令値変更手
    段の変更によるリアクタンス指令値に従って前記各相の
    スイッチング素子に対する点弧パルス信号を生成して前
    記各相のスイッチング素子に点弧パルス信号を出力する
    点弧パルス信号生成手段とを備えてなる直列補償装置。
  2. 【請求項2】 三相交流送電線の各相にそれぞれ直列に
    挿入された直列コンデンサと、前記各相の直列コンデン
    サにそれぞれ並列接続された交流リアクトルと、前記各
    相の交流リアクトルにそれぞれ直列接続されて各相の点
    弧パルス信号に応答して前記各相の交流リアクトルを流
    れる電流の位相を制御するスイッチング素子と、前記三
    相交流送電線の電気信号を基に前記三相交流送電線の電
    力潮流の向きが反転したことを検出する電力潮流反転検
    出手段と、前記三相交流送電線の電力潮流の動揺に関連
    する電気信号を基に前記電力潮流の動揺を抑制するため
    のリアクタンス指令値を生成するリアクタンス指令値生
    成手段と、前記電力潮流反転検出手段の検出出力に応答
    して前記リアクタンス指令値生成手段の生成によるリア
    クタンス指令値を容量性から誘導性に変更する指令値変
    更手段と、前記指令値変更手段の変更によるリアクタン
    ス指令値に従って前記各相のスイッチング素子に対する
    点弧パルス信号を生成して前記各相のスイッチング素子
    に点弧パルス信号を出力する点弧パルス信号生成手段と
    を備えてなる直列補償装置。
  3. 【請求項3】 前記点弧パルス信号生成手段は、前記指
    令値変更手段が前記リアクタンス指令値を容量性から誘
    導性に変更したときに、前記各相のスイッチング素子に
    対する点弧パルス信号として前記各相のスイッチング素
    子が全導通状態となる点弧パルス信号を生成してなるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の直列補償装
    置。
  4. 【請求項4】 三相交流送電線の各相にそれぞれ直列に
    挿入された直列コンデンサと、前記各相の直列コンデン
    サにそれぞれ並列接続された交流リアクトルと、前記各
    相の交流リアクトルにそれぞれ直列接続されて各相の点
    弧パルス信号に応答して前記各相の交流リアクトルを流
    れる電流の位相を制御するサイリスタとを備えたサイリ
    スタ制御直列コンデンサにおいて、 前記三相交流送電線の電気信号を基に前記三相交流送電
    線の電力潮流の向きが反転したことを検出する電力潮流
    反転検出手段と、前記三相交流送電線の電力潮流の動揺
    に関連する電気信号を基に前記電力潮流の動揺を抑制す
    るためのリアクタンス指令値を生成するリアクタンス指
    令値生成手段と、前記電力潮流反転検出手段の検出出力
    に応答して前記リアクタンス指令値生成手段の生成によ
    るリアクタンス指令値を容量性から誘導性にまたは誘導
    性から容量性に変更する指令値変更手段と、前記指令値
    変更手段の変更によるリアクタンス指令値に従って前記
    各相のサイリスタに対する点弧パルス信号を生成して前
    記各相のサイリスタに点弧パルス信号を出力する点弧パ
    ルス信号生成手段とを備えてなるサイリスタ制御直列コ
    ンデンサの制御装置。
  5. 【請求項5】 三相交流送電線の各相にそれぞれ直列に
    挿入された直列コンデンサと、前記各相の直列コンデン
    サにそれぞれ並列接続された交流リアクトルと、前記各
    相の交流リアクトルにそれぞれ直列接続されて各相の点
    弧パルス信号に応答して前記各相の交流リアクトルを流
    れる電流の位相を制御するサイリスタとを備えたサイリ
    スタ制御直列コンデンサにおいて、 前記三相交流送電線の電気信号を基に前記三相交流送電
    線の電力潮流の向きが反転したことを検出する電力潮流
    反転検出手段と、前記三相交流送電線の電力潮流の動揺
    に関連する電気信号を基に前記電力潮流の動揺を抑制す
    るためのリアクタンス指令値を生成するリアクタンス指
    令値生成手段と、前記電力潮流反転検出手段の検出出力
    に応答して前記リアクタンス指令値生成手段の生成によ
    るリアクタンス指令値を容量性から誘導性に変更する指
    令値変更手段と、前記指令値変更手段の変更によるリア
    クタンス指令値に従って前記各相のサイリスタに対する
    点弧パルス信号を生成して前記各相のサイリスタに点弧
    パルス信号を出力する点弧パルス信号生成手段とを備え
    てなるサイリスタ制御直列コンデンサの制御装置。
  6. 【請求項6】 前記点弧パルス信号生成手段は、前記指
    令値変更手段が前記リアクタンス指令値を容量性から誘
    導性に変更したときに、前記各相のサイリスタに対する
    点弧パルス信号として前記各相のサイリスタが全導通状
    態となる点弧パルス信号を生成してなることを特徴とす
    る請求項4または5に記載のサイリスタ制御直列コンデ
    ンサの制御装置。
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JP2008301701A (ja) * 2003-06-13 2008-12-11 Battelle Memorial Inst 配電制御方法及び電力管理デバイス
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CN110098617A (zh) * 2018-01-29 2019-08-06 国网浙江省电力有限公司电力科学研究院 一种串联混合直流输电系统的潮流反转控制方法

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