JP2002044817A - 分岐クランプの矯正方法及びそれに用いる矯正用補助具と矯正用ジグ - Google Patents

分岐クランプの矯正方法及びそれに用いる矯正用補助具と矯正用ジグ

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JP2002044817A JP2000227009A JP2000227009A JP2002044817A JP 2002044817 A JP2002044817 A JP 2002044817A JP 2000227009 A JP2000227009 A JP 2000227009A JP 2000227009 A JP2000227009 A JP 2000227009A JP 2002044817 A JP2002044817 A JP 2002044817A
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英允 小石
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Masanori Miyoshi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変形した分岐クランプを、電線から取り外
さずに、安全且つ効率的に矯正するための方法と、それ
に用いる補助具及びジグを提供する。 【解決手段】補助具によりクランプ本体(3)の上部と受
け部材(5)の底部との間を挟んで締め付けることにより
クランプ本体(3)と受け部材(4)との係合状態を一時的に
解除し、押圧手段(16)によりクランプ本体(3)の本体側
係合部(3a)を受け部材(4)の受け部材側係合部(5a)側に
押圧することによりクランプ本体(3)の変形を矯正し、
矯正終了後に補助具(9)を取り外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変電所等において電
線を分岐するために用いられる分岐クランプの変形を矯
正する方法と、それに用いる矯正用の補助具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】変電所等の電気施設にあっては本線とな
る電線から分岐線となる電線を分岐させる場合がある。
その際に、圧着端子等を使って分岐線を本線に取り付け
ると、後日メンテナンス等で分岐線を取り外すことが困
難となる。
【0003】そこで、分岐クランプ(「S型T分岐クラ
ンプ」等と称される)が用いられている。これは従来か
ら使用されており現在でも使用されている。以下、図1
に従って、この分岐クランプを説明する。
【0004】分岐クランプ(2)は、電線(1)の上部と外接
する断面が円弧状の電線当接部(3c)を有したクランプ本
体(3)と、クランプ本体(3)の下方に取り付けられる受け
部材(5)と、該受け部材(5)の底部(5b)に取り付けられた
押圧部材(4)とを有している。
【0005】クランプ本体(3)の電線当接部(3c)の両側
には、下方に延出した垂下片(3b)が備えられており、垂
下片(3b)下端部には係合面が内側斜め上方に向かうよう
に形成された本体側係合部(3a)が備えられている。
【0006】受け部材(5)の両側部(5c)は上方に延出し
ており、その上端部には係合面が外側斜め下方に向かう
ように形成された受け部材側係合部(5a)が備えられてい
る。
【0007】受け部材(5)はその両側部(5c)上端の受け
部材側係合部(5a)がクランプ本体(3)の本体側係合部(3
a)と係合することにより、クランプ本体(3)に係止され
ている。
【0008】押圧部材(4)は電線(1)の下部と外接する円
弧状の押圧面(4c)を有する頭部(4b)と、頭部(4b)の下方
に設けられたボルト部(4a)からなっている。ボルト部(4
a)は受け部材(5)の底部(5b)に設けられている貫通孔を
通って底部(5b)下面に突出し、端部にはナット(6)が取
り付けられている。
【0009】ボルト部(4a)の周囲にはスプリング(8)が
配されている。このスプリング(8)は受け部材(5)の底部
(5b)と押圧部材(4)の頭部(4b)との間を押し広げようと
する方向に力を働かせるので、押圧部材(4)の頭部(4b)
は上方に押圧される。これにより、電線(1)は上方に位
置するクランプ本体(3)下面の電線当接面(3c)と下方に
位置する受け部材(4)の頭部(4b)により挟持されること
となり、これらで構成される分岐クランプ(2)と電線(1)
とは良好に接触し、良好な通電状態が確保される。
【0010】一般的には1台の分岐クランプ(2)には押
圧部材(4)が電線の軸方向(図の表裏方向)に沿って3
本程度設けられているものが多い。クランプ本体(3)は
分岐線(30)を取り付ける分岐部(7)を備えている。分岐
線(30)は分岐部(7)に設けられた分岐線装着孔(7a)に挿
入され、圧着工具により圧着される。これにより分岐線
(30)は分岐クランプ(2)のクランプ本体(3)に通電性を有
した状態で保持される。
【0011】尚、(7b)はグリース充填孔であり、ここか
ら分岐線装着孔(7a)内にグリースを充填し、雨水等が分
岐線装着孔(7a)と分岐線(30)との隙間に入らないように
している。これにより分岐線装着孔(7a)内に浸入した水
分が冬季に凍結し、分岐部(7)が割れて分岐線(30)が抜
け落ちるというような事故を防ぐことができる。
【0012】本線となる電線(1)と分岐線(30)とは、い
ずれも分岐クランプ(2)に良好な通電状態で接続される
ため、電線(1)を流れる電流は、分岐クランプ(2)を通し
て分岐線(30)に分岐される。
【0013】電線(1)に分岐クランプ(2)を装着する際に
は、まずクランプ本体(3)を電線(1)に載せるが、その際
には電線当接面(3c)が電線(1)上面と接し、クランプ本
体(3)が電線(1)を跨ぐように載せる。
【0014】次いで、クランプ本体(3)に受け部材(5)を
取り付けるが、予め受け部材(5)の押圧部材(4)のボルト
部(4a)下端に取り付けられたナット(6)を締め込んでお
き、押圧部材(4)の頭部(4b)が受け部材(5)の底部(5b)側
に引き寄せられた状態で保持しておく。
【0015】この状態でクランプ本体(3)に受け部材(5)
を装着するが、その際には、受け部材(5)の受け部材側
係合部(5a)がクランプ本体(3)の本体側係合部(3a)とが
噛み合うように電線の軸方向(図の表裏方向)にスライ
ドさせて取り付ける。この段階では押圧部材(4)の頭部
(4b)は底部(5b)側に十分に引き寄せられた状態であるの
で、取付の邪魔にはならない。
【0016】受け部材側係合部(5a)を本体側係合部(3a)
に係合させた後、ナット(6)を緩めていく。スプリング
(8)が伸張して押圧部材(4)の頭部(4b)は電線(1)の下面
側に移動し、最終的にはクランプ本体(3)の電線当接部
(3c)と押圧部材(4)の頭部(4b)との間で電線(1)をスプリ
ング(8)の弾発力により挟持する。ナット(6)は緩めた状
態で取り付けておいても良いが、ボルト部(4a)は十分な
長さを有しており、受け部材底部(5b)の貫通孔から抜け
ることはないので、装着後は取り外しておいても良い。
【0017】分岐クランプ(2)は長期間使用されるもの
が多く、30年近く使用されているものもあるが、長年
の間にクランプ本体(3)の垂下片(3b)や受け部材(5)の側
部(5c)が少しずつ変形していくことがある。変形として
はクランプ本体(3)の垂下片(3b)が外側に開いていく変
形と、受け部材側部(5c)の上部が内側にすぼまるように
入っていく変形が有る。原因は定かではないが、長年に
わたって強いスプリング(8)による力を受け続けて垂下
片(3b)や受け部材側部(5c)が徐々に塑性変形して行くこ
とが一因であると考えられている。
【0018】このような変形により、図2に示すように
クランプ本体(3)に設けられている本体側係合部(3a)と
受け部材(5)に設けられている受け部材側係合部(5a)と
の噛み合わせが緩くなっていく。それを放置しておく
と、やがていずれかの側方の本体側係合部(3a)と受け部
材側係合部(5a)との係合がはずれるおそれがある。
【0019】受け部材(5)はスプリング(8)により常に下
方に向かって弾発力を受けているので、クランプ本体
(3)との係合がはずれると、スプリング(8)の弾発力によ
り下方に弾き飛ばされることが考えられる。また、かろ
うじて片側の係合により弾き飛ばされない状態を維持で
きたとしても、スプリング(8)の伸びた分だけ押圧部材
(4)の頭部(4b)が電線(1)を押圧する力は小さくなる。
【0020】このような状態になると、電線(1)と分岐
クランプ(2)との接触状態が悪くなり、接触部付近で発
熱するおそれがある。発熱により分岐クランプ(2)を構
成するアルミ合金等が溶けることも考えられ、最悪の場
合には、分岐線(30)がつながれた分岐クランプ(2)が溶
けて電線(1)から外れ、落下してしまう可能性もある。
【0021】このような事故を未然に防ぐため、変電所
等では定期的に分岐クランプ(2)に変形が生じていない
か検査している。しかしながら、変形が見つかっても現
在では高所作業でその変形を矯正する手段が確立されて
いない。
【0022】すなわち、クランプ本体(3)の本体側係合
部(3a)と受け部材(5)の受け部材側係合部(5a)とはスプ
リング(8)により強く当接しており、両者間の摩擦が大
きいのでそのままの状態では係合部分の矯正を行うこと
は困難である。
【0023】ここで、クランプ本体(3)と受け部材(5)と
の係合を解除するために、ナット(6)を締め付けて押圧
部材(4)を電線(1)から離間させることも考えられる。し
かしながら、クランプ本体(3)の本体側係合部(3a)と受
け部材側係合部(5a)との噛み合わせが僅かであり、係合
が外れそうになっている状態で押圧部材(4)による押圧
を緩めると、本体側係合部(3a)と受け部材側係合部(5a)
との摩擦が急激に減少し、僅かに噛み合っていた係合が
突然スプリング(8)の弾発力によって外れ、受け部材(5)
がクランプ本体(3)から脱落してしまう事があった。
【0024】受け部材(5)がクランプ本体(3)から突然作
業中に脱落して落下すると、下に作業者がいると危険で
あるだけでなく、落下した受け部材(5)を拾い上げて再
度クランプ本体(3)に装着するのは高所での作業である
ために手間がかかり、作業効率が悪いので好ましくない
という問題もあった。
【0025】
【発明が解決すべき課題】そこで、本発明は変形した分
岐クランプを安全且つ効率的に矯正してクランプ本体と
受け部材との係合状態を高所の作業場で正確に回復する
ための方法と、それに用いる補助具及びジグを提供する
ことを課題とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の分岐クラ
ンプ(2)の矯正方法は、電線(1)に接触する電線当接面(3
c)と、該電線当接面(3c)の両側から該電線(1)を跨ぐよ
うに垂下する垂下片(3b)と、該垂下片(3b)の先端部に該
電線(1)側に向かって突出するように設けられた本体側
係合部(3a)と、分岐線を保持する分岐部(7)とを有する
クランプ本体(3)と、底部(5b)と、該底部(5b)の両側か
ら前記クランプ本体(3)側に向かって延出している側部
(5c)と、該側部(5c)の先端部に設けられ前記本体側係合
部(3a)と係合する受け部材側係合部(5a)とを有し、電線
(1)を介してクランプ本体(3)の反対側に配置された受け
部材(5)と、該受け部材(5)の底部(5b)に取り付けられス
プリング(8)の弾発力により該底部(5b)から離間する方
向に押圧されて前記クランプ本体(3)の電線当接面(3c)
との間で前記電線(1)を挟持する押圧部材(4)とからなる
分岐クランプ(2)の前記クランプ本体(3)と前記受け部材
(5)との間の係合状態を矯正する方法であって、前記ク
ランプ本体(3)と前記受け部材(5)の底部(5b)とに当接し
た補助具(9)を締め付けることにより、前記受け部材(5)
を前記スプリング(8)の弾発力に抗して電線(1)に近づく
方向に移動させて前記本体側係合部(3a)と前記受け部材
側係合部(5a)との係合状態を一時的に解除し、その状態
で押圧手段(16)を用いて前記垂下片(3b)を係合方向に押
圧して前記垂下片(3b)の変形を矯正し、矯正終了後に前
記補助具(9)を取り外して前記本体側係合部(3a)と前記
受け部材側係合部(5a)とを再係合させることを特徴とす
る。
【0027】これによれば、クランプ本体(3)と受け部
材(4)を保持しつつ、両者の係合状態を一時的に解除す
ることができる。受け部材(4)は下方から補助具(9)によ
り支えられるので係合状態が解除されても脱落すること
はない。
【0028】この状態でクランプ本体(3)の受け部材(4)
との本体側係合部(3a)を、受け部材(4)の受け部材側係
合部(5a)側に向かって例えば油圧工具のような押圧手段
(16)により押圧し、クランプ本体(3)の形状が本来の形
状に戻るように変形させて矯正する。
【0029】この矯正作業終了後に補助具(9)を外す
と、クランプ本体(3)と受け部材(5)とが再び係合状態と
なるが、クランプ本体(3)の垂下片(3b)の形状が矯正さ
れているので係合状態は矯正前よりも良好な状態とな
る。
【0030】請求項2記載の分岐クランプ(2)の矯正方
法は、受け部材(5)の側部(5c)の矯正を行う方法であ
り、電線(1)に接触する電線当接面(3c)と、該電線当接
面(3c)の両側から該電線(1)を跨ぐように垂下する垂下
片(3b)と、該垂下片(3b)の先端部に該電線(1)側に向か
って突出するように設けられた本体側係合部(3a)と、分
岐線を保持する分岐部(7)とを有するクランプ本体(3)
と、底部(5b)と、該底部(5b)の両側から前記クランプ本
体(3)側に向かって延出している側部(5c)と、該側部(5
c)の先端部に設けられ前記本体側係合部(3a)と係合する
受け部材側係合部(5a)とを有し、電線(1)を介してクラ
ンプ本体(3)の反対側に配置された受け部材(5)と、該受
け部材(5)の底部(5b)に取り付けられスプリング(8)の弾
発力により該底部(5b)から離間する方向に押圧されて前
記クランプ本体(3)の電線当接面(3c)との間で前記電線
(1)を挟持する押圧部材(4)とからなる分岐クランプ(2)
の前記クランプ本体(3)と前記受け部材(5)との間の係合
状態を矯正する方法であって、前記クランプ本体(3)と
前記受け部材(5)の底部(5b)とに当接した補助具(9)を締
め付けることにより、前記受け部材(9)を前記スプリン
グ(8)の力に抗して電線(1)に近づく方向に移動させて前
記本体側係合部(3a)と前記受け部材側係合部(5a)との係
合状態を一時的に解除し、その状態で押圧手段(20)を用
いて前記受け部材(5)の側部(5c)を係合方向に押圧して
該側部(5c)の変形を矯正し、矯正終了後に前記補助具
(9)を取り外して前記本体側係合部(3a)と前記受け部材
側係合部(5a)とを再係合させることを特徴とする。
【0031】これによれば、請求項1の場合と同様に、
クランプ本体(3)と受け部材(5)との係合状態を一時的に
解除させるが、請求項1がその状態でクランプ本体(3)
の垂下片(3b)の変形を矯正したのに対し、本請求項では
その状態で受け部材(5)の側部(5c)を、クランプ本体(3)
の本体側係合部(3a)側に向かって押圧することにより、
受け部材(4)の側部(5c)の変形を矯正する。矯正作業終
了後に補助具を外すと、係合状態は矯正前よりも良好な
状態となることは請求項1の場合と同様である。
【0032】請求項3記載の分岐クランプ(2)の矯正用
補助具(9)は、電線(1)に接触する電線当接面(3c)と、該
電線当接面(3c)の両側から該電線(1)を跨ぐように垂下
する垂下片(3b)と、該垂下片(3b)の先端部に該電線(1)
側に向かって突出するように設けられた本体側係合部(3
a)と、分岐線を保持する分岐部(7)とを有するクランプ
本体(3)と、底部(5b)と、該底部(5b)の両側から前記ク
ランプ本体(3)側に向かって延出している側部(5c)と、
該側部(5c)の先端部に設けられ前記本体側係合部(3a)と
係合する受け部材側係合部(5a)とを有し、電線(1)を介
してクランプ本体(3)の反対側に配置された受け部材(5)
と、該受け部材(5)の底部(5c)に取り付けられスプリン
グ(8)の弾発力により該底部(5c)から離れる方向に押圧
されて前記クランプ本体(3)の電線当接面(3c)との間で
前記電線(1)を挟持する押圧部材(4)とからなる分岐クラ
ンプ(2)の前記クランプ本体(3)と前記受け部材(5)との
間の係合状態を矯正する際に用いる補助具(9)であっ
て、前記クランプ本体(3)と当接するクランプ本体側当
接部材(10)と、前記受け部材(5)の底部(5b)と当接する
受け部材側当接部材(12)と、前記クランプ本体側当接部
材(10)と前記受け部材側当接部材(12)の両端部を連結す
る長ボルト(11)と、前記長ボルト(11)の先端部に取り付
けられ、締め込んで行くことにより前記クランプ本体側
当接部材(10)と前記受け部材側当接部材(12)との間で、
前記スプリング(8)に抗して前記クランプ本体(3)と前記
受け部材(5)の底部(5b)とを挟み込むように締め付ける
締結具(13)とを備えたことを特徴とする。
【0033】これによれば、締結具(13)を締めると、締
結具(13)は長ボルト(11)に沿ってクランプ本体側当接部
材(10)に移動する。締結具(13)が移動すると長ボルト(1
1)に取り付けられている受け部材側当接部材(12)も共に
クランプ本体側当接部材(10)に接近する。
【0034】すると前記クランプ本体側当接部材(10)と
前記受け部材側当接部材(12)との間で、前記クランプ本
体(3)と前記受け部材(5)の底部(5b)とが挟み込むように
締め付けられ、本体側係合部(3a)と受け部材側係合部(5
a)が離れ、両者の係合状態が一時的に解除される。
【0035】受け部材(5)は受け部材側当接部材(12)に
より支持されるのでクランプ本体(3)から脱落すること
はない。この状態で押圧手段(16)によりクランプ本体
(3)の垂下片(3b)又は/及び受け部材(5)の側部(5c)を正
常な形状に変形させて矯正させることができる。
【0036】請求項4記載の分岐クランプの矯正用ジグ
は、電線(1)に接触する電線当接面(3c)と、該電線当接
面(3c)の両側から該電線(1)を跨ぐように垂下する垂下
片(3b)と、該垂下片(3b)の先端部に該電線(1)側に向か
って突出するように設けられた本体側係合部(3a)と、分
岐線を保持する分岐部(7)とを有するクランプ本体(3)
と、底部(5b)と、該底部(5b)の両側から前記クランプ本
体(3)側に向かって延出している側部(5c)と、該側部(5
c)の先端部に設けられ前記本体側係合部(3a)と係合する
受け部材側係合部(5a)とを有し、電線(1)を介してクラ
ンプ本体(3)の反対側に配置された受け部材(5)と、該受
け部材(5)の底部(5c)に取り付けられスプリング(8)の弾
発力により該底部(5c)から離れる方向に押圧されて前記
クランプ本体(3)の電線当接面(3c)との間で前記電線を
挟持する押圧部材(4)とからなる分岐クランプ(2)の前記
クランプ本体(3)と前記受け部材(5)との間の係合状態を
矯正する際に用いる分岐クランプ(2)の矯正用ジグであ
って、複数の請求項3記載の矯正用補助具(9)と、前記
複数の矯正用補助具(9)のクランプ本体側当接部材(10)
上に架設された平板(18)と、端部に引上係合部(17a)を
有し、前記平板(18)の両端部に該引上係合部(17a)が受
け部材側当接部材側(12)となるように、かつ該引上係合
部(17a)が前記平板(18)に対して近接離間可能に取り付
けられた一対の引上係合部材(17)と、分岐クランプ(2)
の電線軸方向の長さより長く、断面形がくさび状で、受
け部材(5)の側部(5c)の内側に沿って分岐クランプ(2)を
貫くように、かつ断面幅の小さい側がクランプ本体側当
接部材(10)側となるように配され、両端部が前記引上係
合部材(17)の引上係合部(17a)に係止されたくさび状部
材(20)とを有することを特徴とする。
【0037】これによれば、請求項3記載の矯正用補助
具のクランプ本体側当接部材(10)と受け部材側当接部材
(12)との間で、クランプ本体(3)と受け部材(5)の底部(5
b)とが挟み込むように締め付けられ、本体側係合部(3a)
と受け部材側係合部(5a)が離れ、両者の係合状態が一時
的に解除される。
【0038】その状態で引上用係合部材(17)がクランプ
本体側当接部材(10)側に引き上げると、引上用係合部材
(17)の引上用係合部(17a)に係止されたくさび状部材(2
0)も受け部材(5)の側部(5c)内側に沿ってクランプ本体
側当接部材(10)側に移動する。
【0039】くさび状部材(20)は受け部材(5)の側部(5
c)と押圧部材(4)との間に、両者の間を押し広げるよう
に圧入していく。くさび状部材(20)に押圧された受け部
材(5)の側部(5c)は本体側係合部(3a)に向かって変形
し、正常な形状に矯正される。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、好適な実施例を用いて本発
明を説明する。
【0041】[実施例1]図3及び図4は本実施例の矯
正方法を説明する正面図と側面図である。本実施例はク
ランプ本体(3)の垂下片(3b)の矯正に関する。
【0042】尚、分岐クランプ(2)自体は本発明ではな
く、従来の技術として上記で説明したので、ここでは繰
り返さない。又、図面を見やすくするために、図3では
分岐部(7)については記載を省略しているが、分岐クラ
ンプ(2)のクランプ本体(3)は図1に示したように分岐部
(7)を有している。
【0043】矯正方法の説明に先立って、まず矯正に使
用する矯正用補助具(9)の構成について説明する。矯正
用補助具(9)は、分岐クランプ(2)のクランプ本体(3)上
面(3d)と当接するクランプ本体側当接部材(10)と受け部
材(5)の底部(5b)と当接する受け部材側当接部材(12)と
を有している。
【0044】クランプ本体側当接部材(10)の両端部には
ボルト挿入口(10a)が設けられており、このボルト挿入
口(10a)には長ボルト(11)が差し入れられている。ボル
ト挿入口(10a)には段部が設けられており、段より下方
は上方よりも径が小さくなっている。そのため、長ボル
ト(11)の頭部(11a)はボルト挿入口(10a)の段部に係止さ
れる。ボルト挿入口(10a)にはネジが切られていないの
で、そのままでは長ボルト(11)が自由に回転してしまう
ので、長ボルト(11a)に取り付けられた長ボルト固定用
ナット(15)をクランプ本体側当接部材(10)の下面に締め
付けることにより長ボルト(11)を固定する。
【0045】受け部材側当接部材(12)は両端部に長ボル
ト(11)の軸部が貫通可能な貫通孔(12a)有している。こ
の貫通孔(12a)にはネジは切られていない。クランプ本
体側当接部材(10)の両端部に夫々取り付けられた長ボル
ト(11)は、この受け部材側当接部材(12)の貫通孔(12a)
を貫通して、その先端部が受け部材側当接部材(12)の下
面から突出している。長ボルト(11)の先端部には締結具
(13)が取り付けられている。
【0046】締結具(13)としてはナットを用いたが、ナ
ットの締め付け時に抵抗を少なくして締めやすくするた
めに、ローラーベアリング(14)を介してナットを取り付
けた。
【0047】このような構成により、矯正用補助具(9)
はクランプ本体(3)上面(3d)と当接するクランプ本体側
当接部材(10)と、受け部材(5)の底部(5b)と当接する受
け部材側当接部材(12)と、分岐クランプ(2)の両側方に
位置し、クランプ本体側当接部材(10)の両端部と受け部
材側当接部材(12)の両端部とを接続する長ボルト(11)に
より分岐クランプ(2)の周囲を囲む枠体のような形状と
なる。そして、締結部材(13)を締め付け程度により、受
け部材側当接部材(12)とクランプ本体側当接部材(10)と
の間隔を調節することができる。
【0048】この矯正用補助具(9)を用いて、クランプ
本体側当接部材(10)と受け部材側当接部材(12)によりク
ランプ本体(3)の上部と受け部材(5)の底部(5b)との間を
挟んで締め付けることにより、スプリング(8)に抗して
クランプ本体(3)の本体側係合部(3a)と受け部材(5)の受
け部材側係合部(5a)との間に隙間を作り、両者間の係合
状態を解除することができる。
【0049】作業に際しては、まず矯正用補助具の長ボ
ルト(11)から締結部材(13)と受け部材側当接部材(12)を
外した状態にしておく。その状態で、分岐クランプ(2)
のクランプ本体(3)の上面(3d)に板状のクランプ本体側
当接部材(10)を当接させる。これによりクランプ本体側
当接部材(10)の両端部からは長ボルト(11)が分岐クラン
プ(2)の両側方に垂下した状態となる。尚、本実施例で
はアールの付いたクランプ本体(3)の上面(3d)への取り
付けが容易となるように、クランプ本体側当接部材(10)
は断面形がやや「へ」の字状になるようにし屈曲させた
ものを用いたが、平板状であってもよい。
【0050】次に長ボルト(11)に受け部材側当接部材(1
2)を取り付ける。取付に際しては長ボルト(11)の先端部
が受け部材側当接部材(12)の貫通孔(12a)を貫通するよ
うにし、受け部材側当接部材(12)の下面から突出した長
ボルト(11)の先端部に締結具(13)を取り付ける。
【0051】締結具(13)を締め付けていくと、締結具(1
3)は長ボルト(11)に沿って上昇し、その上方に配された
受け部材側当接部材(12)も共に上昇し、分岐クランプ
(2)の受け部材(5)の底部(5b)と当接する。本実施例では
図4に示すように、分岐クランプ(2)の両端部付近に各
1カ所、計2カ所に矯正用補助具(9)を取り付けた。
【0052】次に、クランプ本体(3)の上部と受け部材
(5)の底部(5b)との間を挟んで締め付けるために締結具
(13)を例えばレンチのような締め付け具により、締め込
んでいく。1つの補助具(9)について2カ所の締め付け
箇所があり、本実施例のように2つの補助具(9)用いて
いる場合は計4箇所の締結具(13)をほぼ均等に締め付け
ていくようにすると作業がスムーズに進む。締結具(13)
を締め込んでいくと、受け部材側当接部材(12)は締め付
け量に応じて更に上昇し、受け部材(5)の底部(5b)を上
方に押し上げていく。つまり、クランプ本体(3)の上部
と受け部材(5)の底部(5b)との間はクランプ本体側当接
部材(10)と受け部材側当接部材(12)とにより締め付けら
れることとなる。
【0053】受け部材側当接部材(12)が更に上昇する
と、受け部材(5)はスプリング(8)の弾発力に抗して上方
に移動し、受け部材側係合部(5a)がクランプ本体(3)の
本体側係合部(3a)から離れ、両者の係合状態が解除され
る。受け部材(5)は底部を受け部材側当接部材(12)によ
り支持されているので、受け部材側係合部(5a)と本体側
係合部(3a)との係合が解除されてもクランプ本体(3)か
ら離脱して落下するおそれはない。
【0054】このようにクランプ本体(3)と受け部材(5)
との係合が解除された状態で分岐クランプ(2)の矯正を
行う。本実施例はクランプ本体(3)両側方の垂下片(3b)
が外側に開いて本体側係合部(3a)が受け部材(5)の受け
部材側係合部(5a)から離れるように変形している場合の
矯正について説明する。
【0055】クランプ本体(3)の両側方の垂下片(3b)を
油圧工具のような押圧手段(16)で押圧する。本実施例で
はクランプ状の油圧工具により両側から挟み込むように
して押圧した。これにより、垂下片(3b)は押圧手段(16)
に押圧されて内側に変形し、垂下片(3b)の下端部に設け
られた本体側係合部(3a)は受け部材(5)の受け部材側係
合部(5a)に近づくように変形し、当初の正常な形状に近
い状態に矯正される。
【0056】矯正が終了すると矯正用補助具(9)を取り
外す。取付時とは逆に締結具(13)を緩めて、ローラーベ
アリング(14)と受け部材側当接部材(12)を長ボルト(11)
から抜き取る。受け部材(5)は下方から押圧していた受
け部材側当接部材(12)が無くなるので、スプリング(8)
の弾発力を受けて下方に移動し、クランプ本体(3)の本
体側係合部(3a)と受け部材(5)の受け部材側係合部(5a)
が再び係合状態になる。矯正によりクランプ本体(3)の
本体側係合部(3a)と受け部材(5)の受け部材側係合部(5
a)は矯正前よりも近づいているので、しっかりと噛み合
い、良好な係合状態が得られる。
【0057】受け部材側当接部材(12)を取り外した後は
クランプ本体側当接部材(10)等を分岐クランプ(2)から
取り外せば、矯正作業が完了する。
【0058】[実施例2]本実施例は受け部材(5)の側
部(5c)が内側にすぼまり、クランプ本体(3)の本体側係
合部(3a)から離れるように変形している場合の矯正につ
いての実施例である。
【0059】図5及び図6は本実施例の矯正方法を説明
する正面図及び側面図である。まず、本実施例に用いる
矯正用ジグについて説明する。矯正用ジグは実施例1で
用いた補助具(9)を2以上備える。複数の矯正用補助具
(9)のクランプ本体側当接部材(10)上には両端部に貫通
孔(18a)を有する平板(18)が架設される。平板(18)は分
岐クランプ(2)の電線軸方向の長さより長い。又、平板
(18)は予めクランプ本体側当接部材(10)に固定されてい
ても良いし、必要時にクランプ本体側当接部材(10)に載
せるだけにしておいても良い。
【0060】この平板(18)の両端部の貫通孔(18a)には
引上用係合部(17a)が受け部材側当接部材(12)側となる
ように引上用係合部材(17)が取り付けられている。本実
施例では引上用係合部材(17)としてボルトを用い、ボル
トの頭部を引上用係合部(17a)として利用している。引
上用係合部材(17)の先端部は平板(18)の上面より上方に
突出し、先端部には引上量調整用ナット(19)が取付けら
れている。
【0061】又、分岐クランプ(2)の電線軸方向の長さ
より長い棒状で、断面形がくさび状の「くさび状部材」
(20)を有しており、受け部材(5)の側部(5c)の内側に沿
って分岐クランプ(2)を貫くように配される。このと
き、くさび状部材(20)は断面幅が小さい側がクランプ本
体側当接部材側(10)となるように配される。くさび状部
材(20)の両端部は引上用係合部材(17)の引上用係合部(1
7a)に係止される。尚、引上用係合部(17a)とくさび状部
材(20)との係止状態を良好にするために、本実施例では
引上用係合部材(17)の引上用係合部(17a)付近の軸部に
切り欠き(17b)を設け、くさび状部材(20)が引上用係合
部(17a)に深く引っかかるようにしている。
【0062】このような構成により、補助具(9)により
クランプ本体(3)と受け部材(5)との係合が解除された状
態で、引上量調整用ナット(19)を締めると、上昇する引
上用係合部材(17)の引上用係合部(17a)に押圧されたく
さび状部材(20)を、受け部材(5)の受け部材側係合部(5
a)と押圧部材(4)との間に両者間を押し広げるように食
い込ませることができる。
【0063】作業に際しては、実施例1で用いたのと同
じ補助具(9)を用いて、クランプ本体(3)と受け部材(5)
との係合が解除された状態とすることまでは同じ手順で
ある。次に、矯正用補助具(9)のクランプ本体側当接部
材(10)相互間に平板(18)が取り付ける。引上用係合部材
(17)は予め平板(18)に取り付けておいても良いし、平板
(18)をクランプ本体側当接部材(10)に取り付けた後に取
り付けても良い。
【0064】引上用係合部材(17)を後述するくさび状部
材(20)の分岐クランプ(2)内への挿入の前に取り付けて
いる場合には、引上量調整用ナット(19)を緩めて引上用
係合部材(17)の引上用係合部(17a)が受け部材側当接部
材(12)側に位置するようにし、くさび状部材(20)の挿入
の邪魔にならないようにしておく。
【0065】次に、くさび状部材(20)を分岐クランプ
(2)内に差し入れるが、そのときは矯正する側の受け部
材側部(5c)の内側に配されるようにする。既に引上用係
合部材(17)が平板(18)に取り付けられている場合は、く
さび状部材(20)が引上用係合部(17a)よりも上に位置す
るように挿入する。くさび状部材(20)の長さは分岐クラ
ンプ(2)の長さよりも長いので、その両端部が分岐クラ
ンプ(2)の両端部から突出する。この突出した部分に引
上用係合部(17a)を引っかけて引き上げることとなる。
【0066】くさび状部材(20)の引き上げに際しては、
引上用係合部材(17)の引上用係合部(17a)がくさび状部
材(20)の下方に位置する状態で、引上量調整用ナット(1
9)を締めていく。すると、引上用係合部材(17)が上方に
移動していき、引上用係合部(17a)がくさび状部材(20)
の下端部に引っかかる。
【0067】更に引上量調整用ナット(19)を締めていく
と、くさび状部材(20)は引上用係合部(17a)により下方
から押圧されて、上方に引き上げられていく。尚、分岐
クランプ(2)の両側から突出したくさび状部材(20)は、
分岐クランプ(2)の両側に配された引上用係合部材(17)
により引き上げられるが、両側の引上用係合部材(17)に
よる引き上げ量が略均等になるようにした。これによ
り、くさび状部材(20)は略平行に引き上げられることと
なる。
【0068】上方に引き上げられたくさび状部材(20)は
受け部材(5)の受け部材側係合部(5a)と押圧部材(4)の頭
部(4b)との間を押し広げるように食い込んでいく。受け
部材(5)の受け部材側係合部(5a)は、食い込んできたく
さび状部材(20)に押圧されて押圧部材(4)と反対の側、
すなわちクランプ本体(3)の本体側係合部(3a)側に変形
し、正常な形状に矯正されていく。
【0069】受け部材(5)の他方の側部(5c)に設けられ
ている受け部材側係合部(5a)も矯正する場合には、他方
にも同様の操作をすればよい。又、受け部材(5)の両方
の受け部材側係合部(5a)を同時に矯正するようにしても
良い。
【0070】受け部材(5)の矯正が終了すれば、引上量
調整用ナット(19)を緩めて引上用係合部材(17)を下方に
移動させて、引上用係合部材(17)の引上用係合部(17a)
がくさび状部材(20)の下端部から離れた状態でくさび状
部材(20)を抜き取り、平板(18)を外す。
【0071】その後に矯正用補助具(9)を取り外してク
ランプ本体(3)の本体側係合部(3a)と受け部材(5)の受け
部材側係合部(5a)とを再び係合状態にすることは実施例
1と同様である。
【0072】尚、上記各実施例はクランプ本体(3)の矯
正と、受け部材(5)の矯正を別々に説明したが、クラン
プ本体(3)と受け部材(5)が共に変形しているような場合
には、上述したクランプ本体(3)の矯正と、受け部材(5)
の矯正を両方行うようにすると良い。
【0073】
【発明の効果】以上述べたように、分岐クランプが電線
に取り付けられたままの状態で、矯正用補助具によりク
ランプ本体と受け部材の底部とを挟み込むように締め込
んで、クランプ本体と受け部材との係合状態を一時的に
解除することができるので、その状態で分岐クランプの
変形箇所を押圧して容易に矯正することができる。
【0074】又、受け部材側部の内側に配したくさび状
部材を引上用係合部材で上方に引き上げて受け部材側部
と押圧部材との間を押し広げるように差し入れることが
できるので、くさび状部材による押圧によって受け部材
の矯正を容易に行うことができる。
【0075】これらによって、分岐クランプが取り付け
られている高所において、分岐クランプを電線に取り外
すことなく、又、分岐クランプの脱落を生じさせること
なく、安全且つ効率的にその矯正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分岐クランプを示した図。
【図2】変形した分岐クランプを示した図。
【図3】実施例1の矯正方法を説明する図(正面図)。
【図4】実施例1の矯正方法を説明する図(側面図)。
【図5】実施例2の矯正方法を説明する図(正面図)。
【図6】実施例2の矯正方法を説明する図(側面図)。
【符号の説明】
(1) 電線 (2) 分岐クランプ (3) クランプ本体 (3a) 本体側係合部 (3b) 垂下片 (3c) 電線当接面 (3d) 上面 (4) 押圧部材 (4a) 押圧部材のボルト部 (4b) 頭部 (4c) 押圧面 (5) 受け部材 (5a) 受け部材側係合部 (5b) 底部 (5c) 側部 (6) ナット (7) 分岐部 (7a) 分岐線装着孔 (8) スプリング (9) 補助具 (10) クランプ本体側当接部材 (10a) ボルト挿入孔 (11) 長ボルト (12) 受け部材側当接部材 (13) 締結具(ナット) (14) ローラーベアリング (15) 長ボルト固定用ナット (16) 押圧手段 (17) 引上用係合部材 (17a) 引上用係合部 (18) 平板 (19) 引上量調整用ナット (20) くさび状部材 (30) 分岐線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三好 正典 大阪市北区中之島6丁目2番27号 株式会 社関西テック内 Fターム(参考) 5G367 CA03 CB03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線に接触する電線当接面と、該電線当
    接面の両側から該電線を跨ぐように垂下する垂下片と、
    該垂下片の先端部に該電線側に向かって突出するように
    設けられた本体側係合部と、分岐線を保持する分岐部と
    を有するクランプ本体と、 底部と、該底部の両側から前記クランプ本体側に向かっ
    て延出している側部と、該側部の先端部に設けられ前記
    本体側係合部と係合する受け部材側係合部とを有し、電
    線を介してクランプ本体の反対側に配置された受け部材
    と、 該受け部材の底部に取り付けられスプリングの弾発力に
    より該底部から離間する方向に押圧されて前記クランプ
    本体の電線当接面との間で前記電線を挟持する押圧部材
    とからなる分岐クランプの前記クランプ本体と前記受け
    部材との間の係合状態を矯正する方法であって、 前記クランプ本体と前記受け部材の底部とを挟むように
    締め付けることにより、前記受け部材を前記スプリング
    の弾発力に抗して電線に近づく方向に移動させて前記本
    体側係合部と前記受け部材側係合部との係合状態を一時
    的に解除し、 その状態で押圧手段を用いて前記垂下片を係合方向に押
    圧して前記垂下片の変形を矯正し、 矯正終了後に前記補助具を取り外して前記本体側係合部
    と前記受け部材側係合部とを再係合させることを特徴と
    する分岐クランプの矯正方法。
  2. 【請求項2】 電線に接触する電線当接面と、該電線当
    接面の両側から該電線を跨ぐように垂下する垂下片と、
    該垂下片の先端部に該電線側に向かって突出するように
    設けられた本体側係合部と、分岐線を保持する分岐部と
    を有するクランプ本体と、 底部と、該底部の両側から前記クランプ本体側に向かっ
    て延出している側部と、該側部の先端部に設けられ前記
    本体側係合部と係合する受け部材側係合部とを有し、電
    線を介してクランプ本体の反対側に配置された受け部材
    と、 該受け部材の底部に取り付けられスプリングの弾発力に
    より該底部から離間する方向に押圧されて前記クランプ
    本体の電線当接面との間で前記電線を挟持する押圧部材
    とからなる分岐クランプの前記クランプ本体と前記受け
    部材との間の係合状態を矯正する方法であって、 前記クランプ本体と前記受け部材の底部とを挟み込むよ
    うに締め付けることにより、前記受け部材を前記スプリ
    ングの弾発力に抗して電線に近づく方向に移動させて前
    記本体側係合部と前記受け部材側係合部との係合状態を
    一時的に解除し、 その状態で押圧手段を用いて前記受け部材の側部を係合
    方向に押圧して該側部の変形を矯正し、 矯正終了後に前記補助具を取り外して前記本体側係合部
    と前記受け部材側係合部とを再係合させることを特徴と
    する分岐クランプの矯正方法。
  3. 【請求項3】 電線に接触する電線当接面と、該電線当
    接面の両側から該電線を跨ぐように垂下する垂下片と、
    該垂下片の先端部に該電線側に向かって突出するように
    設けられた本体側係合部と、分岐線を保持する分岐部と
    を有するクランプ本体と、 底部と、該底部の両側から前記クランプ本体側に向かっ
    て延出している側部と、該側部の先端部に設けられ前記
    本体側係合部と係合する受け部材側係合部とを有し、電
    線を介してクランプ本体の反対側に配置された受け部材
    と、 該受け部材の底部に取り付けられスプリングの弾発力に
    より該底部から離間する方向に押圧されて前記クランプ
    本体の電線当接面との間で前記電線を挟持する押圧部材
    とからなる分岐クランプの前記クランプ本体と前記受け
    部材との間の係合状態を矯正する際に用いる分岐クラン
    プの矯正用補助具であって、 前記クランプ本体と当接するクランプ本体側当接部材
    と、 前記受け部材の底部と当接する受け部材側当接部材と、 前記クランプ本体側当接部材と前記受け部材側当接部材
    の両端部を連結する長ボルトと、 前記長ボルトの先端部に取り付けられ、締め込んで行く
    ことにより前記クランプ本体側当接部材と前記受け部材
    側当接部材との間で、前記スプリングに抗して前記クラ
    ンプ本体と前記受け部材の底部とを挟み込むように締め
    付ける締結具とを備えたことを特徴とする分岐クランプ
    の矯正用補助具。
  4. 【請求項4】 電線に接触する電線当接面と、該電線当
    接面の両側から該電線を跨ぐように垂下する垂下片と、
    該垂下片の先端部に該電線側に向かって突出するように
    設けられた本体側係合部と、分岐線を保持する分岐部と
    を有するクランプ本体と、 底部と、該底部の両側から前記クランプ本体側に向かっ
    て延出している側部と、該側部の先端部に設けられ前記
    本体側係合部と係合する受け部材側係合部とを有し、電
    線を介してクランプ本体の反対側に配置された受け部材
    と、 該受け部材の底部に取り付けられスプリングの弾発力に
    より該底部から離間する方向に押圧されて前記クランプ
    本体の電線当接面との間で前記電線を挟持する押圧部材
    とからなる分岐クランプの前記クランプ本体と前記受け
    部材との間の係合状態を矯正する際に用いる分岐クラン
    プの矯正用ジグであって、 複数の請求項3記載の矯正用補助具と、 前記複数の矯正用補助具のクランプ本体側当接部材上に
    架設された平板と、 端部に引上係合部を有し、前記平板の両端部に該引上係
    合部が受け部材側当接部材側となるように、かつ該引上
    係合部が前記平板に対して近接離間可能に取り付けられ
    た一対の引上係合部材と、 分岐クランプの電線軸方向の長さより長く、断面形がく
    さび状で、受け部材の側部の内側に沿って分岐クランプ
    を貫くように、かつ断面幅の小さい側がクランプ本体側
    当接部材側となるように配され、両端部が前記引上係合
    部材の引上係合部に係止されたくさび状部材とを有する
    ことを特徴とする分岐クランプの矯正用ジグ。
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