JP2002044136A - マルチプロトコルネットワーク用のフロー制御装置 - Google Patents

マルチプロトコルネットワーク用のフロー制御装置

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JP2002044136A
JP2002044136A JP2000224198A JP2000224198A JP2002044136A JP 2002044136 A JP2002044136 A JP 2002044136A JP 2000224198 A JP2000224198 A JP 2000224198A JP 2000224198 A JP2000224198 A JP 2000224198A JP 2002044136 A JP2002044136 A JP 2002044136A
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packet
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flow control
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JP2000224198A
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Takashi Sonobe
隆志 園部
Riichi Miura
利一 三浦
Kunio Terauchi
邦郎 寺内
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Hitachi Information and Control Systems Inc
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Hitachi Ltd
Hitachi Information and Control Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 或るプロトコルの通信によって他のプロトコ
ルの通信が影響を受けるのを防止する。 【解決手段】 回線の通信状況の変動に伴い回線に送出
するパケットの流量を最適化するフロー制御装置におい
て、通信量を監視して最適化するための設定値を保存す
るテーブル21と、このテーブル21の設定値と監視し
て得られた通信量とからフロー制御の際の最大帯域占有
率を算出する通信量モニタ判断制御機能23と、この機
能23で算出した最大帯域占有率を用いてパケットをW
ANへ送出可能かを判断するスイッチング機能24とを
設け、或るプロトコルのパケットを送出する場合に当該
プロトコルの最大帯域占有率を越えると予測されたとき
は当該プロトコルのデータパケットを破棄し、他のプロ
トコルの通信に影響を与えないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマルチプロトコルネ
ットワークにおけるトラフィックフローを制御するフロ
ー制御装置に係り、特に、網制御装置(例えばルータ)
にてパケットの輻輳が発生した場合にプロトコル及びア
プリケーションサービス毎に設定した優先度に基づき回
線上に送出するパケットのフロー制御を行い限られた回
線帯域での性能確保を可能とするフロー制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複数のプロトコルパケットを処理するル
ータでは、特定のプロトコルパケットを回線上に流す
か、流さずに破棄するかの選択が可能である。全てのパ
ケットには実データ部以外に通信管理用のヘッダ部が備
わっており、このヘッダ部の情報を基にパケットがどの
プロトコル及びアプリケーションサービスに属している
のかのパケット種別を判別することができる。パケット
種別を判別した上で、そのパケットを回線上に送出する
かしないかを決定する機能をフィルタリングと呼ぶ。こ
の機能により、必要と判断されるパケットのみを回線上
に送出することが可能となる。
【0003】ここでプロトコル及びアプリケーションサ
ービスは、大別して、通信要求が発生した時点で、ある
データ送信局から他の特定のデータ送信局へのパケット
伝送を制御するものと、不特定多数間でブロードキャス
トパケットを定期的に送受信し、ネットワークの制御情
報交換を行うものの2種類が存在する。
【0004】前者の2点間の通信制御を行うプロトコル
及びアプリケーションサービスにおいて、各プロトコル
及びアプリケーションサービスのパケットによっては業
務遂行上必須のものも有れば付加的なものもあり、限ら
れた帯域においての通信性能の維持を求めるならば業務
の優先度を考慮する必要がある。前述のフィルタリング
機能では、パケットを送出するかしないかを固定的にし
か設定出来ないため、回線上に送出する必要はあるが優
先度が異なるパケットを同時に処理しなければならない
状況になった場合、優先度に関係無く先着優先にてパケ
ット送出が行われてしまう。
【0005】また後者のブロードキャストパケットを定
期的に送受信することによりネットワークの制御情報を
交換するタイプのものについては、例えばIPX(Inte
rnetPacket Exchange:米ノベル社が開発したネットワ
ーク層のプロトコル)サーバーサービスを通知するプロ
トコルであるSAP(Service Advertisement Protoco
l:米ノベル社が開発したトランスポート層のプロトコ
ル)を用いている環境では、各IPXサーバから60秒
毎にサービス情報を格納したパケットがネットワークに
送出される。このSAPブロードキャストによるトラフ
ィックはLAN(ローカルエリアネットワーク)セグメ
ント上ではあまり大きな負担とはならないが、数百台の
サーバから構成される大規模なネットワークの場合、W
AN(広域ネットワーク)セグメントに与える負荷は無
視できないものとなる。
【0006】図1はプロトコルA,プロトコルB,プロ
トコルCのパケットがルータ装置を経由してWANに送
出される様子を表している。図1のキューとは先入れ先
出し方式(FIFO方式)の待ち行列を表す。待ち行列
に格納(キューイング)されたパケットは、WAN側の
帯域が空き次第、先に格納されたものから順にWANに
送出されていく。ここでは便宜上、プロトコル及びアプ
リケーションサービスのことをプロトコルと呼ぶことと
する。よって例えば、プロトコルAはTCP/IP(Tr
ansmission Control Protocol/Internet Protocol:異
種コンピュータシステム間をネットワークで接続するた
めのデファクトスタンダードプロトコル)プロトコルの
FTP(File Transfer Protocol:ファイル転送プロト
コル)サービス、プロトコルBはTCP/IPプロトコ
ルのRIP(Routing Information Protocol:経路制御
プロトコル)サービス、プロトコルCは、米ノベル社の
IPX/SPX(Internet Packet Exchange/Streams P
acket Exchange:NetWare用に開発されたプロトコル。
IPXはIPに、SPXはTCPに相当する)プロトコ
ルの全サービス等となる。
【0007】図1(1)の場合は、LAN側からのパケ
ット流入量がWANの処理能力以内であるため、パケッ
トはそのまま回線に送出される。しかし、図1(2)の
場合のようにLAN側からのパケット流入量が回線の処
理能力を超えている場合は、パケットは先着優先にてF
IFO(先入れ先出し)方式の待ち行列に格納された後
に回線に送出される。
【0008】図2はRIP,SAPにおける、60秒毎
(デフォルト値)にブロードキャスト送信を行った場合
の帯域幅要件を表す図である。この図2によれば、ネッ
トワーク上に1000サービスのSAPブロードキャス
トが送信された場合の帯域要件幅は9430bpsであ
り、これは回線の実効帯域幅が70%だとすれば、64
kbps回線の約20%を占有することとなる。ところであ
る回線帯域の中で、複数のプロトコル及びアプリケーシ
ョンサービスが通信を行う場合、特定のプロトコル及び
アプリケーションサービスにおける通信量の増加によ
り、他のより業務的に重要なプロトコル及びアプリケー
ションサービスの通信性能が劣化する場合がある。
【0009】ここでの通信性能劣化とは図1(2)のよ
うな状況をいい、パケットが一旦待ち行列に格納されて
から回線上に送出されるために、単位時間あたりに回線
上に送出されるパケット数が減少することを示す。待ち
行列は通常バッファ等の記憶素子上に存在し、その容量
は有限である。待ち行列に新たなパケットを追加するこ
とが出来なくなった場合、溢れたパケットは破棄され
る。これによりプロトコル及びアプリケーションサービ
スによってはパケットの再送が発生し、回線の輻輳状態
が加速される場合もある。
【0010】上記問題点の解決策として開発された特開
平10―243018号公報に記載された技術では、イ
ンデックスデータをパケットのヘッダ部に付加し、イン
デックスデータを評価することによりパケットの優先順
位を判別し、優先度の低いパケットを待機もしくは破棄
することで優先度の高いパケットによる通信の性能を確
保している。
【0011】また特開平11―4225号では、データ
送信局からのデータ受信局に対する新たなデータ・パケ
ット伝送に関する接続メッセージを事前に検知し、デー
タ・パケット伝送により回線に輻輳が発生すると予想さ
れる場合に、データ送信局がデータ・パケットの送信タ
イミングをずらすことにより輻輳によるパケットの再送
を防止し、回線の有効利用を図っている。
【0012】更に、特開平11―346246号では、
IPヘッダ情報内のパケット優先度情報を基にパケット
を優先度別キューに格納し、ラウンドロビング方式でキ
ューを参照し、パケットを回線に送出している。また、
特開平6―232904号では、パケットのヘッダ情報
として優先度情報を付加し、この優先度情報を基準に優
先度制御を行っている。更にまた、特開平2000―1
15232号では、TCPプロトコルにおけるスライデ
ィング・ウィンドウプロトコルを改良すべくTCPプロ
トコルを修正し、コネクションに利用される最小および
/または最大限の帯域幅に制約を与えるようにしてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来は上述したような
通信性能劣化の問題点があり、それを解決するために開
発された特開平10―243018号のようにヘッダ部
にインデックスデータを付加した場合、パケットの形式
が従来と異なったものとなり、既存プロトコルとの互換
性を失うという問題点がある。これは即ちネットワーク
を構成する全ての機器において、新たに追加したインデ
ックスデータを処理する機構を備える必要があるという
ことを意味し、従来のネットワークとの混在、及び従来
のネットワークからの移行は困難であろうと予想され
る。また、付加したインデックスデータの分だけパケッ
トサイズが大きくなり、従来と比して帯域を圧迫するで
あろうことも推定される。
【0014】特開平11―4225号においては、デー
タ送信局からのデータ受信局に対する新たなデータ・パ
ケット伝送に関する接続メッセージを事前に検知するこ
とが前提となる。このようにエンド間の接続を確立する
ために、データ・パケット伝送に先立って通信制御情報
を交換する方法を「コネクション指向の通信」と呼ぶ。
コネクション指向の通信の代表には、TCPを使用した
通信が挙げられる。
【0015】一方、データ・パケット伝送に先立って通
信制御情報の交換を行わない方法を「コネクションレス
の通信」と呼ぶ。コネクションレスの通信の代表には、
UDPを使用した通信が挙げられる。特開平11―42
25号では、データ・パケット伝送に先立って通信制御
情報を交換しない、コネクションレスの通信を制御でき
ないという問題がある。
【0016】また、特開平11―346246号では、
優先度制御にIPヘッダ情報を用いており、それに基づ
いたTCPポート別の優先度制御を行っており、TCP
/IPプロトコル以外のプロトコルによるパケットを制
御できないという問題があり、マルチプロトコル環境に
適用できない。特開平6―232904号では、既存の
ヘッダ形式に新たな情報(優先度情報)を付加すること
で、優先度制御を行っており、既存のプロトコルをその
まま使用することができない。このため、既存プロトコ
ルとの互換性を失うという問題がある。更に、特開平2
000―115232号では、TCP/IPプロトコル
環境での通信効率の向上は図れるが、TCP/IPを含
むマルチプロトコル環境下においては、他のプロトコル
を制限して通信帯域を確保するため、マルチプロトコル
環境には適さないという問題がある。
【0017】尚、他の公知例として特開平11−646
246号、特開平12−115232号、特開平6−2
32904号、特開平11−341053号がある。以
下、簡単に説明する。特開平11−646246号…こ
れは、IPヘッダ情報内のパケット優先度情報を元にパ
ケットを優先度別キューに格納し、ラウンドロビン方式
でキューを参照してパケットを回線に送出する。この従
来例は優先度制御にIPヘッダ情報を用いており、それ
に基づいたTCPポート別の優先度制御を行っている。
即ち、TCP/IPプロトコル以外は本公知例では制御
できない。マルチプロトコル環境での既知のプロトコル
全ての制御はできない。特開平12−115232号…
これは、TCPプロトコルにおけるスライディング・ウ
ィンドウプロトコルを改良したものである。公知例はT
CP/IPプロトコル環境での通信効率の向上を図って
いるが、TCP/IPを含むマルチプロトコル環境下に
おいて、重要でないプロトコルを制限することにより重
要なプロトコルの通信帯域を確保するという記載はな
い。特開平6−232904号…これは、パケットのヘ
ッダ部に専用の優先度情報を付加し、それを基準に優先
度制御を行っている。ヘッダ部に優先度情報等の新規デ
ータを付加した場合パケットの形式が従来と異なったも
のとなり、既存プロトコルとの互換性を失うという問題
点がある。これは即ちネットワークを構成する全ての機
器において、新たに追加したヘッダデータを処理する機
構を備える必要があるということを意味し、従来ネット
ワークとの混在、及び従来ネットワークからの移行が困
難になるものと予想される。また、付加したヘッダデー
タの分パケットサイズが大きくなり、従来と比較して帯
域を圧迫するであろうと推定される。特開平11−34
1053号…これは、ネットワーク上にエンティティが
発生する都度(具体的にはクライアントPC等のネット
ワークデバイスにアドレス等の識別情報が付与され
る)、それらのエンティティ間に最適なフロー制御を与
える方法論について述べる。この従来例は、例としてD
HCP(IPアドレスの動的割当を行うプロトコル)や
RADIUS(クライアントサーバモデルのダイアルア
ップ接続ユーザ認証システム)が述べられているが、こ
れらはクライアントとサーバを含むネットワーク全体と
しての仕組みである。LANからWANへパケットを中
継するルータでの動作の記載はない。
【0018】本発明の目的は、マルチプロトコル環境に
適用でき、しかも、既存のプロトコル(既存のパケット
形式)を用いることにより従来システムとの互換性を保
ちつつ、プロトコル及びアプリケーションサービスの優
先度に応じて、それがコネクション指向の通信であるか
コネクションレスの通信であるかに関わり無く、それぞ
れが用いる帯域を確保可能なパケットのフロー制御装置
を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的は、異なる種類
のプロトコル及びアプリケーションサービスのパケット
が同じ通信ネットワーク上で混在して通信を行うマルチ
プロトコルネットワークに接続されると共にデータ端末
にも接続され、前記データ端末からのデータパケットを
前記マルチプロトコルネットワークに送出するフロー制
御装置において、各プロトコル及びアプリケーションサ
ービス毎に割り当てられた帯域と、リアルタイムに監視
しているパケット流量とに基づきデータパケットを前記
マルチプロトコルネットワークに送出できるか否かの判
断を行うスイッチング手段を備えることで、達成され
る。
【0020】好適には、上記において、マルチプロトコ
ルネットワークが広域ネットワーク(WAN)であり、
データ端末とフロー制御装置との間がローカルエリアネ
ットワーク(LAN)で接続され、前記スイッチング手
段は、異なる種類のプロトコル及びアプリケーションサ
ービスのうち登録されたプロトコル及びアプリケーショ
ンサービスのデータパケットを送出し、登録されていな
いプロトコル及びアプリケーションサービスのデータパ
ケットは破棄する。
【0021】更に好適には、上記において、前記スイッ
チング手段は、送出するデータパケットのヘッダ情報か
らプロトコル及びアプリケーションサービスの種別を抽
出し、該種別から、当該プロトコル及びアプリケーショ
ンサービスのデータパケットを破棄対象とするか否かを
判断する手段を備え、また、各プロトコル及びアプリケ
ーションサービス毎に優先度を設定しておき、優先度の
低いプロトコル及びアプリケーションサービスのデータ
パケットから破棄し、更にまた、ブロードキャストパケ
ットから破棄する。
【0022】上記目的はまた、異なる種類のプロトコル
及びアプリケーションサービスのパケットが同じ通信ネ
ットワーク上で混在して通信を行うマルチプロトコルネ
ットワークに接続されると共にデータ端末にも接続さ
れ、前記データ端末からのデータパケットを前記マルチ
プロトコルネットワークに送出するフロー制御装置にお
いて、或るプロトコル及びアプリケーションサービスの
データパケットを送出するとき当該プロトコル及びアプ
リケーションサービスに割り当てられた帯域占有率の上
限しきい値(最大帯域占有率)を越える場合には当該プ
ロトコル及びアプリケーションサービスのデータパケッ
トを破棄する手段を備えることで、達成される。
【0023】好適には、上記において、前記上限のしき
い値は、所定のサイクル時間間隔毎に、リアルタイムに
監視しているパケット流量と各プロトコル及びアプリケ
ーションサービス毎の優先度とに基づいて動的に更新す
る。
【0024】通信パケットはヘッダ情報によりそのプロ
トコル及びアプリケーションサービスの内容を特定する
ことが可能である。プロトコル及びアプリケーションサ
ービスには大別して、2点間の通信制御を行うものと、
ブロードキャストパケットによりネットワーク制御情報
を交換するものの2種類がある。ところで、ブロードキ
ャストパケットを破棄した場合、エージング機能により
ルータに格納されているネットワーク情報が消失する可
能性が発生する。エージング機能とは、例えば3分間ブ
ロードキャストパケットを受信しなかった場合に該当す
る項目を削除するメカニズムであり、ハードウェア障害
等の偶発的な要因により変化したネットワーク構成を、
各ルータが持つネットワーク構成情報に反映させるため
の機能である。ブロードキャストパケットを破棄した結
果、エージング機能により、あるルータの持つネットワ
ーク構成情報が実際の構成と異なる内容に変化した場合
でも、輻輳状態が発生しているならばネットワーク情報
が更新されても意味が無く、またブロードキャストパケ
ットは例えば60秒毎に送信されていることから、回線
の輻輳状態が回復した時点でネットワーク構成情報も正
しい状態に復元されることが期待できる。
【0025】2点間の通信制御を行うプロトコル及びア
プリケーションサービスのパケットが送信破棄された場
合は、そのプロトコルがコネクション指向の通信制御を
行っていれば、実装するパケット再送手順に従ってリト
ライパケットが送出される。このパケット再送は通常複
数回試行されることから、通信そのものが失敗に終わる
可能性は低い。コネクションレスの通信によるパケット
が送信破棄された場合は、その通信は失敗に終わること
となる。この場合は通信そのものを再試行する必要があ
る。いずれの場合でも、通信可能な帯域が限定された資
源である以上、運用上の優先度が高いプロトコル及びア
プリケーションサービスの通信帯域を確保するために
は、それ以外のプロトコル及びアプリケーションサービ
スで用いる通信帯域を減らす必要がある。
【0026】回線に輻輳が発生した場合、ブロードキャ
ストパケットは破棄してもパケットの再送は発生せず、
回線の輻輳状態が回復した時点でネットワーク構成情報
も正しい状態に復元される事に着目して、まずブロード
キャストパケットによりネットワーク制御情報を交換し
ているプロトコル及びアプリケーションサービスのパケ
ットを廃棄し、次により優先度が低いプロトコル及びア
プリケーションサービスのパケットを廃棄することによ
り、運用上の優先度が高いプロトコル及びアプリケーシ
ョンサービスの通信性能を確保できる。
【0027】また、プロトコル及びアプリケーションサ
ービス毎に優先度に従い最大帯域占有率を設定し、LA
N側からパケットがフロー制御装置に入力される度に、
WANにパケットが送出される前に、そのパケットをW
ANへ送出した場合の、そのパケットが属するプロトコ
ルおよびアプリケーションサービスの帯域占有率を予測
し、予測値がプロトコル及びアプリケーションサービス
毎に設定された最大帯域占有率を超過する場合に、その
パケットを破棄する手段により実現される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照して説明する。図3は、本発明の一実施形態に
係るフロー制御装置を用いたシステム全体図である。こ
のシステム全体は、複数のデータ端末(この例では計算
機)1と、各計算機1と通信線(ローカルエリアネット
ワーク:LAN)で接続されるフロー制御装置2と、フ
ロー制御装置2から選択的に送出された通信データを他
のフロー制御装置2へ配信する広域ネットワーク(WA
N)3とから構成される。
【0029】フロー制御装置2は、通信量を監視して最
適化するための設定値及び変数を保存するパラメータテ
ーブル21と、パラメータテーブル21に値を入力する
設定機能22と、パラメータテーブル21の値と監視し
て得られた通信量とからフロー制御の際の上限しきい値
(最大帯域占有率)を算出する通信量モニタ判断制御機
能23と、通信量モニタ判断制御機能23で算出した最
大帯域占有率を用いてパケットをWAN3へ送出可能か
否かを判断するスイッチング機能24と、フロー制御の
動作単位であるサイクル時間間隔で処理を振り分けるサ
イクル時間判断機能25と、サイクル時間判断機能25
にリアルタイムな時刻を提供するタイマ26と、LAN
からのパケットをフロー制御装置2に取込むLAN側イ
ンターフェース27と、フロー制御装置2からパケット
をWAN3に送出するWAN側インターフェース28と
から構成される。
【0030】また、通信量モニタ判断制御機能23は、
各プロトコル及びアプリケーションサービス毎に、前サ
イクル時間における通信量を計算し、他プロトコル及び
アプリケーションサービスに割当て可能な空帯域を計算
する帯域占有率計算機能231と、帯域占有率計算機能
231で求められた各プロトコル及びアプリケーション
サービス毎の空帯域をどのように再分配するかを決定す
る空帯域動的割当部232と、空帯域動的割当部232
の結果に従い次サイクル時間における各プロトコル及び
アプリケーションサービス毎の最大帯域占有率を計算す
る最大帯域占有率計算機能233とから構成される。
【0031】図4(1)はパラメータテーブル21の概
念図である。回線速度とサイクル時間間隔は全体で1
つ、その他は各プロトコル及びアプリケーションサービ
ス毎に持つ。図4(2)は、各値の初期値および各値を
更新する処理と参照する処理を示した図である。表の初
期値欄に“設定機能22"と記されたパラメータは、設
定機能22から値を設定する。更新欄はそのパラメータ
を更新する処理、参照欄はそのパラメータを参照する処
理を示す。更新欄,参照欄中の“2333”などの番号
は、以下に述べる同一番号が付された処理を示す。例え
ば“2333”は、図8の処理ステップ2333が該当
する。
【0032】次に、各パラメータの役割を説明する。
「最大帯域占有率」は、各プロトコル及びアプリケーシ
ョンサービスが、ある一定時間(サイクル時間間隔)内
に利用可能な回線上における帯域の上限値(%)を示
す。最大帯域占有率は各プロトコル及びアプリケーショ
ンサービス毎に、それらの合計が100%となるように
設定する。最大帯域占有率は、詳細は後述する様に、通
信量モニタ判断制御機能23により動的に変更される。
【0033】最大帯域占有率を設定したプロトコル及び
アプリケーションサービス以外のプロトコル及びアプリ
ケーションサービスは、本実施形態のフロー制御装置に
てフィルタリングされ、通信不可となる。このフィルタ
リング機能を利用することにより、セキュリティ上許可
したくないプロトコル及びアプリケーションサービスを
制限することも可能である。
【0034】逆に、回線上を流れる全てのプロトコル及
びアプリケーションサービスを把握していない場合や、
多数のプロトコル及びアプリケーションサービスの中か
ら特定のプロトコル及びアプリケーションサービスに関
してのみ通信性能を管理したい場合などは、最適化を行
いたいプロトコル及びアプリケーションサービス以外の
プロトコル及びアプリケーションサービス群に対して最
大帯域占有率を設定することができる。
【0035】「最低帯域占有率」は、各プロトコル及び
アプリケーションサービスがあるサイクル時間間隔にお
いて割当てられる帯域の下限値(%)を示す。前記の最
大帯域占有率が、この最低帯域占有率以下に更新される
ことはない。即ち、あるサイクル時間間隔において、各
プロトコル及びアプリケーションサービスは、最低帯域
占有率までのデータ量の通信を保証される。
【0036】「前サイクル総通信量」は、直前のサイク
ル時間における各プロトコル及びアプリケーションサー
ビスの総通信量実績値を表す。「現サイクル通信量」
は、現在のサイクル時間における各プロトコル及びアプ
リケーションサービスのリアルタイムな通信量を表す。
「帯域占有率」は、直前のサイクル時間における各プロ
トコル及びアプリケーションサービスの全回線帯域幅中
における帯域の占有率を表す。
【0037】「空帯域」は、最大帯域占有率と帯域占有
率の差を表す。即ち、各プロトコル及びアプリケーショ
ンサービス毎の直前のサイクル時間における余剰帯域幅
を表す。「増分値」は、各プロトコル及びアプリケーシ
ョンサービス毎に、次サイクル時間における最大帯域占
有率が、直前のサイクル時間における最大帯域占有率か
らどれだけ増減するかを表す。
【0038】「優先度フラグ」には、本実施形態ではO
N又はOFFの値を設定する。ONの値を設定できるの
は全プロトコル及びアプリケーションサービス中で1つ
だけで、そのプロトコル及びアプリケーションサービス
の通信性能を最優先に確保することを意味する。尚、優
先度フラグには、ON/OFFの2値ではなく、優先度
フラグONを優先度1,2,…等と、複数段階の優先度
を設定できるようにすることも可能である。
【0039】「サイクル時間間隔」は、通信量モニタ判
断制御機能23が動作する間隔(秒)を表す。通信量モ
ニタ判断制御機能23にて最大帯域占有率最適化後は、
再度同処理が実行されるまで各プロトコル及びアプリケ
ーションサービス毎に設定された最大帯域占有率が変化
することはない。サイクル時間間隔は、短くするほど回
線の通信状況を最大帯域占有率に反映可能であるが、通
信量モニタ判断制御機能23の動作回数が増えるため、
処理の負荷が高くなる。サイクル時間間隔は、本制御方
式を動作させるシステムの性能を鑑みて決定する。
【0040】「回線速度」には、本フロー制御装置経由
でパケットを送出するWAN3の通信速度を設定する。
設定機能22は、シリアルケーブルでフロー制御装置2
に接続したPC等で実現する。
【0041】図5は、サイクル時間判断機能25の処理
概要を示すフローチャートである。サイクル時間判断機
能25は、パケット入力処理250と、レジスタ初期化
処理251と、パラメータ入力処理252と、判断処理
253と、タイマリセット処理254と、前サイクル総
通信量更新処理255とから構成される。
【0042】即ち、フロー制御装置のLAN側インター
フエース27から渡されたパケットは、パケット入力処
理250によりサイクル時間判断機能25に取込まれ
る。そして、レジスタ初期化処理251にてレジスタ
x,yの内容を“0”で初期化した後、パラメータ入力
処理252では、「サイクル時間間隔」の値をパラメー
タテーブル21から読み出し、現在のサイクル開始から
の経過時間をタイマ26から読み出し、サイクル時間間
隔の値をレジスタxに入力し、経過時間(タイマ)の値
をレジスタyに入力する。タイマは1サイクル経過毎に
リセットされ、経過時間は、1サイクル毎に“0”から
計測開始される時間となる。サイクル時間間隔は、本実
施形態における処理負担とフロー制御での輻輳の発生防
止の両面から適当に設定される値であり、このサイクル
時間間隔を短くすると処理負担が大となり、サイクル時
間間隔を長くしすぎると、輻輳が発生する虞が高くな
り、輻輳の防止が不可能となる。この実施形態では、サ
イクル時間間隔を5秒としているが、この値は、システ
ム全体を考慮して設定される。
【0043】次の判断処理253では、レジスタx,y
の内容を比較し、経過時間がサイクル時間間隔より
「小」の時はスイッチング機能24に分岐し、「大」の
時はタイマリセット処理254に分岐する。経過時間が
サイクル時間間隔に達していなかった場合は、処理はス
イッチング機能24に分岐する。この場合は、通信量モ
ニタ判断制御機能23による最大帯域占有率の最適化処
理は実行されない。
【0044】一方、経過時間がサイクル時間間隔を超過
している場合は、現在のサイクルが終了したことを表
す。この場合は、タイマリセット処理254でタイマの
値を“0”に初期化後、前サイクル総通信量更新処理2
55で、各プロトコル及びアプリケーションサービス毎
の当サイクルにおける総通信量(現サイクル通信量)で
パラメータテーブル21内の前サイクル総通信量の値を
更新し、現サイクル通信量の値を“0”にリセットし、
その後、通信量モニタ判断制御機能23に処理が移る。
【0045】このように、サイクル時間判断機能25
で、あるサイクル時間が終了したと判定された場合、図
3の通信量モニタ判断制御機能23に制御が移る。通信
量モニタ判断制御機能23では、詳細は次のようにし
て、帯域占有率計算機能231が最初に実行される。
【0046】図6は、帯域占有率計算機能231の処理
概要を示すフローチャートである。帯域占有率計算機能
231は、レジスタ初期化処理2310と、パラメータ
入力処理2311と、帯域占有率計算処理2312と、
帯域占有率出力処理2313と、判断処理2314と、
帯域占有率更新処理2315と、空帯域計算処理231
6と、判断処理2317と、空帯域更新処理2318
と、空帯域出力処理2319とから構成される。これら
処理により、各プロトコル及びアプリケーションサービ
ス毎に、前サイクル時間における帯域占有率を求め、空
帯域を計算する。
【0047】まず最初に、レジスタ初期化処理2310
では、レジスタx,y,z,v,w,i,j,kの内容
を“0”で初期化する。そして、パラメータ入力処理2
311により、パラメータテーブル21から、サイクル
時間間隔の値をレジスタxに、回線速度の値をレジスタ
yに、プロトコル及びアプリケーションサービス毎の前
サイクル総通信量,最大帯域占有率,最低帯域占有率の
値を夫々レジスタz,レジスタv,レジスタwに入力す
る。次に、帯域占有率計算処理2312で、各プロトコ
ル及びアプリケーションサービス毎の前サイクル時間に
おける帯域占有率を次の数1を用いて計算し、結果をレ
ジスタiに格納する。
【0048】
【数1】 ここで、i:帯域占有率(%) z:前サイクル総通信量(kb) y:回線速度(kb/s) x:サイクル時間間隔(S) である。
【0049】帯域占有率計算処理2312で算出された
各プロトコル及びアプリケーションサービス毎の前サイ
クル時間における帯域占有率は、帯域占有率出力処理2
313でパラメータテーブル21に格納される。次に判
断処理2314で、帯域占有率計算処理2312で算出
された前サイクル時間における帯域占有率と、該当する
プロトコル及びアプリケーションサービスに設定された
最低帯域占有率とを比較する。
【0050】即ち、レジスタiとレジスタwの内容を判
断処理2314で比較し、前サイクル時間における帯域
占有率(i)が最低帯域占有率(w)以下であった場合
は、帯域占有率更新処理2315を実行し、空帯域計算
処理2316で空帯域を算出する際に用いる帯域占有率
の値を最低帯域占有率で置き換える。この処理により、
各プロトコル及びアプリケーションサービス毎の最低通
信性能を保証することが可能となる。
【0051】判断処理2314または帯域占有率更新処
理2315の後、空帯域計算処理2316に進み、各プ
ロトコル及びアプリケーションサービス毎の空帯域を計
算する。ここでは、先ず数2を用いて空帯域占有率を計
算し、結果をレジスタjに格納する。
【0052】
【数2】 ここで、j:空帯域占有率(%) v:最大帯域占有率(%) i:帯域占有率(%) である。次に、数3により、空帯域を計算し、結果をレ
ジスタkに格納する。
【0053】
【数3】 ここで、k:空帯域(kb) j:空帯域占有率(%) y:回線速度(kb/s) x:サイクル時間間隔(S) である。
【0054】最後に、空帯域出力処理2319で、各プ
ロトコル及びアプリケーションサービス毎の空帯域をパ
ラメータテーブル21に格納する。ただしその前に、判
断処理2317で空帯域の値の正負を判断し、負の場合
は空帯域更新処理2318に進み、空帯域の値を“0”
に更新する。これは空帯域の値が負であると、空帯域動
的割当部232での帯域最適化処理が正常に行われない
ためである。以上までの各処理で、各プロトコル及びア
プリケーションサービス毎の空帯域が求まったなら、空
帯域動的割当部232で空帯域を各プロトコル及びアプ
リケーションサービスに動的に割当てる。
【0055】図7は、空帯域動的割当部232の処理概
要を示すフローチャートである。空帯域動的割当部23
2は、レジスタ初期化処理2320と、パラメータ入力
処理2321と、判断処理2322と、パラメータ入力
処理2323と、総空帯域計算処理2324と、判断処
理2325と、パラメータ入力処理2326と、増分値
計算処理2327と、増分値計算処理2328と、パラ
メータ出力処理2329と、増分値計算処理232A
と、パラメータ出力処理232Bとから構成される。こ
られ処理の目的は、優先度フラグがONに設定されたプ
ロトコル及びアプリケーションサービスによる通信性能
を最優先で確保することである。
【0056】まず、レジスタ初期化処理2320で、レ
ジスタx,y,zの内容と、配列v(i),w(i),
k(i)(i=1〜n,n:管理対象プロトコル及びア
プリケーションサービスの総数)を“0”で初期化後、
パラメータ入力処理2321を実行し、パラメータテー
ブル21から、優先度フラグがONに設定されたプロト
コル及びアプリケーションサービスの空帯域の値をレジ
スタxに読込む。次に、判断処理2322で、レジスタ
xの内容と“0”とを比較する。
【0057】レジスタxの内容が“0”以下の場合は、
優先度フラグがONに設定されたプロトコル及びアプリ
ケーションサービスによる通信が、割当空帯域を全て使
い切ったこと、使い切っても足りなかったことを意味
し、前サイクル時間において充分な性能を確保できず、
かつ他のプロトコル及びアプリケーションサービスに割
当てられた帯域に余剰があった可能性があることを示し
ている。よってこの場合はパラメータ入力処理2323
に進み、全プロトコル及びアプリケーションサービスの
空帯域を配列v(i)に入力後、総空帯域計算処理23
24に進み、優先度フラグがOFFのプロトコル及びア
プリケーションサービスの空帯域の総合計を数4を用い
て計算し、結果をレジスタyに格納する。数4での総和
Σは、i=1〜i=nまでをとる。
【0058】
【数4】 ここで、y:優先度フラグがOFFであるプロトコル及
びアプリケーションサービスの増分値(kb) v(i):各プロトコル及びアプリケーションサービス
の空帯域(kb)である。
【0059】次に、優先度フラグがOFFであるプロト
コル及びアプリケーションサービスの空帯域の総合計
(レジスタyの内容)が“0”であるか否かを判断処理
2325で調査する。空帯域の総合計が“0”より大と
いうことは、前サイクル時間において優先度フラグがO
FFであるプロトコル及びアプリケーションサービスに
与えられた帯域が、全て消費されなかったことを意味す
る。この場合、増分値計算処理2328とパラメータ出
力処理2329を実行し、優先度フラグがOFFである
プロトコル及びアプリケーションサービスの空帯域は全
て、優先度フラグONのプロトコル及びアプリケーショ
ンサービスの帯域増分値として割り当てる。
【0060】また、その結果、優先度フラグがOFFで
あるプロトコル及びアプリケーションサービスの帯域増
分値は、優先度フラグがONに設定されたプロトコル及
びアプリケーションサービスに割当てた増分値分が差し
引かれるため、次の数5のようになる。
【0061】
【数5】 ここで、v(i):優先度フラグがOFFに設定された
プロトコル及びアプリケーションサービスの空帯域(k
b)である。
【0062】優先度フラグがOFFであるプロトコル及
びアプリケーションサービスの空帯域の総合計が“0”
以下の場合は、該サイクル時間において、優先度フラグ
がOFFであるプロトコル及びアプリケーションサービ
スにも空帯域が存在しなかったことを表す。この様な状
況に陥った時は、優先度フラグがOFFであるプロトコ
ル及びアプリケーションサービスには夫々の最低帯域占
有率分の帯域を確保し、残りの全帯域を優先度フラグが
ONのプロトコル及びアプリケーションサービスの帯域
増分値として割り当てることとする。即ち、パラメータ
入力処理2326にて優先度フラグがOFFであるプロ
トコル及びアプリケーションサービスの最低帯域占有率
と帯域占有率を夫々前記の配列w(i),k(i)に入
力し、増分値計算処理2327にて優先フラグがONの
プロトコル及びアプリケーションサービスの帯域増分値
を次の数6で計算し、優先度フラグがOFFであるプロ
トコル及びアプリケーションサービスの帯域増分値を次
の数7で計算する。尚、数6での総和Σは、i=1〜i
=nまでとる。
【0063】
【数6】
【0064】
【数7】 ここで、y:優先度フラグがONのプロトコル及びアプ
リケーションサービスの帯域増分値 k(i):優先度フラグがOFFであるプロトコル及び
アプリケーションサービスの帯域占有率 w(i):優先度フラグがOFFであるプロトコル及び
アプリケーションサービスの最低帯域占有率 v(i):優先度フラグがOFFであるプロトコル及び
アプリケーションサービスの帯域増分値 である。
【0065】増分値計算処理2327で求められた各プ
ロトコル及びアプリケーションサービスの帯域増分値
は、パラメータ出力2329にてパラメータテーブル2
1に書き込まれる。
【0066】一方、判断処理2322において、レジス
タxの値が“0”より大きい場合は、優先度フラグがO
Nに設定されたプロトコル及びアプリケーションサービ
スによる通信が前サイクルにおいて充分な性能を確保で
き、かつ余剰な帯域があったことを示している。よって
この場合は、前サイクルにおいて余剰であった帯域を、
優先度フラグがOFFに設定されたプロトコル及びアプ
リケーションサービスの帯域増分値として均等に割当て
る。即ち、増分値計算処理232Aにて優先度フラグが
OFFに設定されたプロトコル及びアプリケーションサ
ービスの増分値を数8のように計算し、結果をレジスタ
zに入れる。
【0067】
【数8】 ここで、z:優先度フラグがOFFに設定されたプロト
コル及びアプリケーションサービスの増分値(kb) x:優先度フラグがONに設定されたプロトコル及びア
プリケーションサービスの空帯域(kb) n:優先度フラグがOFFに設定されたプロトコル及び
アプリケーションサービスの総数(個) である。
【0068】また、その結果、優先度フラグがONであ
るプロトコル及びアプリケーションサービスの帯域増分
値は、優先度フラグがOFFに設定されたプロトコル及
びアプリケーションサービスに割当てた増分値分が差し
引かれるため、数9のようになる。
【0069】
【数9】 ここで、x:優先度フラグがONに設定されたプロトコ
ル及びアプリケーションサービスの増分値(kb)であ
る。
【0070】増分値計算処理232Aで計算した各プロ
トコル及びアプリケーションサービスの帯域増分値は、
パラメータ出力処理232Bにて、パラメータテーブル
21に書き込まれる。
【0071】図8は、最大帯域占有率計算機能233の
処理概要を示すフローチャートである。最大帯域占有率
計算機能233は、レジスタ初期化処理2330と、パ
ラメータ入力処理2331と、最大帯域占有率計算処理
2332と、パラメータ出力処理2333とから構成さ
れる。
【0072】空帯域動的割当部232により算出された
各プロトコル及びアプリケーションサービスの増分値を
基に、次サイクル時間における各プロトコル及びアプリ
ケーションサービスの最大帯域占有率を計算する。最初
に、レジスタ初期化処理2330でレジスタx,y,
z,v,wの内容を“0”に初期化後、パラメータ入力
処理2331を実行し、パラメータテーブル21から読
み出したサイクル時間間隔をレジスタxに,回線速度を
レジスタyに,各プロトコル及びアプリケーションサー
ビス毎の増分値と最大帯域占有率をそれぞれレジスタ
v,レジスタwに入力する。次に、最大帯域占有率計算
処理2332にて、次サイクル時間における各プロトコ
ル及びアプリケーションサービス毎の最大帯域占有率
を、数10を用いて計算し、結果をレジスタzに入れ
る。
【0073】
【数10】 ここで、z:最大帯域占有率(%) w:前サイクル時間の最大帯域占有率(%) v:増分値(kb) y:回線速度(kb/s) x:サイクル時間間隔(S) である。
【0074】最後に、パラメータテーブル21に、数1
0で計算して求めた最大帯域占有率すなわちレジスタz
の内容を格納し(パラメータ出力処理2333)、スイ
ッチング機能24に入る。
【0075】以上のように、通信量モニタ判断制御機能
23は、各プロトコル及びアプリケーションサービス毎
の通信状況を監視し、空帯域がある場合はそれを有効に
活用し、かつ各プロトコル及びアプリケーションサービ
ス毎の最低通信性能を保証する処理を実行する。サイク
ル時間判断機能25でサイクル時間がまだ経過していな
いと判断された場合や、または通信量モニタ判断制御機
能23で最大帯域占有率を更新後に、スイッチング機能
24でパケットを回線に送出可能であるか否かを判断す
る。
【0076】図9は、スイッチング機能24の処理概要
を示すフローチャートである。スイッチング機能24
は、パケット入力処理240と、レジスタ初期化処理2
41と、パケット種別判別処理242と、パケットフィ
ルタリング処理243と、帯域占有率予測処理244
と、判断処理245と、パケット転送処理246と、パ
ケット破棄処理247と、現サイクル通信量更新処理2
48とから構成される。
【0077】最初に、パケット入力処理240により、
パケットをスイッチング機能24に取込み、レジスタ初
期化処理241でレジスタx,y,z,v,w,iの内
容を“0”に初期化する。次に、パケット種別判別処理
242で、取込んだパケットのプロトコル及びアプリケ
ーションサービス種別をヘッダ情報から判別する。プロ
トコル種別はヘッダの構成パターンから、アプリケーシ
ョンサービス種別はヘッダ内部の情報を参照することで
判断できる。プロトコル別ヘッダの構成パターン,パケ
ット長,及びヘッダのどの部分にアプリケーションサー
ビス種別が存在するのかの情報は、OS内のパケット情
報テーブルが保持している。例として、図20に、TC
Pパケットのヘッダ構成パターンを示す。“Source Por
t”及び“Destination Port”を参照することで、アプ
リケーションサービス種別を判別できる。またここで、
パケット長をレジスタiに入力しておく。このパケット
種別判断処理242では、ヘッダ情報から当該パケット
が、ブロードキャストパケットによりネットワーク制御
情報を交換しているプロトコル及びアプリケーションサ
ービスのパケットであるか否かの判断も行う
【0078】パケットフィルタリング処理243では、
パケットを回線に送出可能であるか否かを判別する。即
ち、パケット種別判別処理242で判別されたパケット
のプロトコル及びアプリケーションサービスがパラメー
タテーブル21に登録されているか否かを調査し、登録
されている場合は通過が許可されているとみなして帯域
占有率予測処理244へ進み、登録されていない場合は
許可されていないとみなしてパケット破棄処理247へ
処理を振り分ける。「登録されていない」とは、図4
(1)のテーブルに登録されていないプロトコル及びア
プリケーションサービスのことを言う。登録されていな
い即ち使用者が認知していないプロトコル及びアプリケ
ーションサービスのパケットは、後述するように、本実
施形態では、破棄することとなる。尚、図4(1)のテ
ーブルには、3つのプロトコル及びアプリケーションサ
ービスが登録されているが、以後、この3つプロトコル
をプロトコルA,B,Cとして説明する。
【0079】帯域占有率予測処理244では、パラメー
タテーブル21から、サイクル時間間隔,回線速度,及
び該当するプロトコル及びアプリケーションサービスの
最大帯域占有率と、現サイクル通信量を読み出して、そ
れぞれレジスタx,レジスタy,レジスタz,レジスタ
vに書き込み、取込んだパケットを回線に送出した場合
の該当するプロトコル及びアプリケーションサービスに
おける予想帯域占有率を数11を用いて計算し、結果を
レジスタwに入れる。
【0080】
【数11】 ここで、w:取込んだパケットが属するプロトコル及び
アプリケーションサービスの予想帯域占有率(%) v:取込んだパケットが属するプロトコル及びアプリケ
ーションサービスの現サイクル通信量(kb) i:取込んだパケットのパケット長 y:回線速度(kb/s) x:サイクル時間間隔(S) である。
【0081】次に、数11で求めた予想帯域占有率(レ
ジスタwの内容)と、該当するプロトコル及びアプリケ
ーションサービスの最大帯域占有率(レジスタzの内
容)を判断処理245で比較する。予想帯域占有率が最
大帯域占有率よりも少ない場合は、パケット転送処理2
46に分岐してパケットをWAN側インターフェース2
8に転送する。これにより、パケットはWAN側インタ
ーフェース28を経由してWAN3に送出される。
【0082】判断処理245の比較の結果、現時点にお
ける帯域占有率が最大帯域占有率を超過している場合
は、パケット破棄処理247に分岐して該当するプロト
コル及びアプリケーションサービスのパケットは破棄さ
れる。この場合、ブロードキャストパケットから破棄す
る。破棄されたパケットに関しては、ブロードキャスト
パケット以外は、プロトコル及びアプリケーションサー
ビスが実装しているリカバリ手段に期待する。例えばT
CP/IPプロトコルの場合、パケット送出端末は或る
パケットに対する応答を一定時間待ち、応答が無い場合
は同じパケットを再送出するという動作を数回繰り返
す。よって、サイクル時間間隔を各プロトコル及びアプ
リケーションサービスのリカバリ手段を考慮した上で設
定すれば、本フロー制御装置上でパケットが破棄されて
も、通信が途絶えることは防止できる。
【0083】パケットをWAN側インターフェース28
に転送したか破棄したかに関わらず、現サイクル通信量
更新処理248では、パケットのパケット長(レジスタ
iの内容)を、該当するプロトコル及びアプリケーショ
ンサービスの現サイクル通信量(レジスタvの内容)に
加算し、パラメータテーブル21内の該当する現サイク
ル通信量の値を更新する。本処理によりフロー制御装置
に着信したパケットは全てカウントされ、次サイクル時
間における最大帯域占有率を決定する際の評価値とな
る。
【0084】次に、以上のような構成のパケットフロー
制御装置の動作説明を行う。フロー制御装置の実装前に
おいて、図1(1)に示す例では、プロトコルA,プロ
トコルB,プロトコルCによる通信量の合計は回線速度
の64kb/s以下のため、各プロトコルA,B,Cによる
通信に待ち状態は発生しない。しかし、状況が変化して
図1(2)に示す例のようになった場合は、全プロトコ
ルによる通信の合計が回線の処理能力を超えるため、各
プロトコルの通信パケットは、FIFO(先入れ先出
し)方式の待ち行列に入力される。待ち行列にキューイ
ングされたパケットは、プロトコル種別に関わらず、先
着優先で回線に送出される。これは、あるプロトコルの
通信量増加により他のプロトコルによる通信が影響を受
ける可能性があることを意味する。
【0085】そこで、図1のルータに上述した構成のフ
ロー制御装置を実装し、プロトコルAの通信性能を最優
先で確保する例を説明する。また、プロトコルAはTC
P/IPプロトコルのFTPサービス、プロトコルBは
TCP/IPプロトコルのRIPサービス、プロトコル
CはNOVELLのIPX/SPXプロトコルの全サー
ビスと仮定する。
【0086】先ず最初に、設定機能22からパラメータ
テーブル21に本フロー制御装置を動作させるのに必要
な値(最大帯域占有率,最低帯域占有率,優先度フラ
グ,回線速度,サイクル時間間隔)を、図10に示す様
に入力する。即ち、 〔プロトコルA〕 最大帯域占有率=50% 最低帯域占有率=40% 優先度フラグ=ON 〔プロトコルB〕 最大帯域占有率=30% 最低帯域占有率=15% 優先度フラグ=OFF 〔プロトコルC〕 最大帯域占有率=20% 最低帯域占有率=15% 優先度フラグ=OFF とし、 サイクル時間間隔=5秒 回線速度=64kb/s とする。
【0087】この場合、各プロトコルがサイクル時間間
隔(5s)内に回線に送出可能な通信量は、回線速度が
64kb/sなので、それぞれの最大帯域占有率により以下
のようになる。 プロトコルA: 64kb/s×5s×50%=160kb/s プロトコルB: 64kb/s×5s×30%=96kb/s プロトコルC: 64kb/s×5s×20%=64kb/s また、各プロトコルにおいて以下の通信量は最低帯域占
有率で保証される。 プロトコルA: 64kb/s×5s×40%=128kb/s プロトコルB: 64kb/s×5s×15%=48kb/s プロトコルC: 64kb/s×5s×15%=48kb/s
【0088】通信性能を確保したいプロトコルAの優先
度フラグはONに設定される。またこの例の場合、サイ
クル時間間隔が5秒に設定されているため、5秒間隔で
通信量モニタ判断制御機能23に処理が遷移することと
なる。LAN側インターフェース27からパケットがフ
ロー制御装置2に入力される度に、サイクル時間判断機
能25が実行される。サイクル時間判断機能25では各
サイクル開始からの時間を監視しており、サイクル時間
未経過の場合は直ちにパケットをスイッチング機能24
に転送し、そうでない場合は通信量モニタ判断制御機能
23を実行後にパケットをスイッチング機能24に転送
するように処理を振り分ける。
【0089】サイクル時間判断機能25の判断処理25
3であるサイクル時間が終了したと判断された場合、図
11に示されるように、タイマリセット処理254と、
前サイクル総通信量更新処理255を経て、通信量モニ
タ判断制御機能23の帯域占有率計算機能231に制御
が移る。例えば、プロトコルA,プロトコルB,プロト
コルCの当サイクル総通信量がそれぞれ170kb,40k
b,60kbであったとすると、帯域占有率は前述の数1か
ら、図12(プロトコルAの場合),図13(プロトコ
ルBの場合),図14(プロトコルCの場合)に示すよ
うに、次の様になる。
【0090】〔プロトコルAの帯域占有率〕 170kb÷(64kb/sX5s)=0.53125(53,
125%) 〔プロトコルBの帯域占有率〕 40kb÷(64kb/s×5s)=0.125(12.5%) 〔プロトコルCの帯域占有率〕 60kb÷(64kb/s×5s)=0.1875(18.75
%) ここでプロトコルA,プロトコルB,プロトコルCの最
低帯域占有率はそれぞれ40%,15%,15%である
から、空帯域を算出するための評価値は判断処理231
4を実行すると、それぞれ以下のようになる。
【0091】〔プロトコルAの評価値〕=53,125
% 〔プロトコルBの評価値〕=15%(最低帯域占有率で
置換) 〔プロトコルCの評価値〕=18.75% プロトコルA,プロトコルB,プロトコルCの現時点の
最大帯域占有率はそれぞれ50%,30%,20%であ
るから、数2,数3と判断処理2317から、空帯域は
それぞれ以下のようになる。
【0092】〔プロトコルAの空帯域〕 (64kb/s×5s)×(0.5−0.53125)=−
10Kb=0(負の値なので0に置換) 〔プロトコルBの空帯域〕 (64kb/s×5s)×(0.3−0.15)=48Kb 〔プロトコルCの空帯域〕 (64kb/s×5s)×(0.2−0.1875)=4Kb
【0093】各プロトコルの空帯域が算出されたら、空
帯域動的割当部232にて各プロトコルに割当てる帯域
増分値を計算する。プロトコルA,プロトコルB,プロ
トコルCの空帯域がそれぞれ0kb,48kb,4kbである
とすると、優先度フラグがONであるプロトコルAの空
帯域が“0”であるから、増分値は図15に示すよう
に、数4,数5から夫々以下のようになる。
【0094】〔プロトコルAの増分値〕=48kb+4kb
=52kb 〔プロトコルBの増分値〕=−48kb 〔プロトコルCの増分値〕=−4kb
【0095】次に、最大帯域占有率計算機能233に移
り、増分値を基に、最大帯域占有率を求める。プロトコ
ルA,プロトコルB,プロトコルCの前サイクル時間に
おける最大帯域占有率がそれぞれ50%,30%,20
%であり、増分値が52kb,−48kb,−4kbであるか
ら、次サイクル時間における最大帯域占有率は、数10
により、それぞれ図16(プロトコルAの場合),図1
7(プロトコルBの場合),図18(プロトコルCの場
合)となる。即ち、
【0096】〔プロトコルAの最大帯域占有率〕 0.5+{52kb÷(64kb/s×5s)}=0.6625
(66.25%) 〔プロトコルBの最大帯域占有率〕 0.3+{−48kb÷(64kb/s×5s)}=0.15
(15%) 〔プロトコルCの最大帯域占有率〕 0.2+{−4kb÷(64kb/s×5s)}=0.1875
(18.75%)
【0097】スイッチング機能24では、サイクル時間
間隔毎に最適化された最大帯域占有率を用いて、各プロ
トコルに属するパケットが回線上に送出可能であるかを
判断する。例えば、プロトコルA(TCPプロトコルの
FTPサービス)のパケットを回線上に送出可能である
かを判断する場合、現サイクルにおけるプロトコルAの
これまでの総通信量が100kb、プロトコルAのパケッ
ト長が5kbであるとすると、このパケットを回線上に送
出した場合の予想帯域占有率(レジスタwの値)は、数
11から、以下のようになる。
【0098】 w=(100+5)/(5×64)=0.328125 これは、図19に示すように、プロトコルAの最大帯域
占有率0.5に達していないため、パケット転送処理2
46により回線上に送出される。また、総通信量が16
0kbであるとすると、予想帯域占有率は、同様に数11
を用いて、以下のようになる。
【0099】 w=(160+5)/(5×64)=0.515625 この場合は、プロトコルAの最大帯域占有率0.5を超
過しているため、パケット破棄処理247によりパケッ
トは破棄される。そして、パケットを回線上に送出した
か破棄したかに関わらず、現サイクル通信量更新処理2
48によりパラメータテーブル21の現サイクル通信量
の値が更新される。
【0100】
【発明の効果】本発明のよれば、あるプロトコル及びア
プリケーションサービスの通信パケットの増加に伴い、
他のより業務的に重要なプロトコル及びアプリケーショ
ンサービスのパケットの回線上への送出数が減少するの
を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ルータによるWANへのパケット送出方法の一
例を示す図である。
【図2】RIP,SAPにおけるブロードキャスト送信
のための帯域幅要件を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るフロー制御装置を用
いたシステム全体構成図である。
【図4】図3に示すパラメータテーブルの概念図であ
る。
【図5】図3に示すサイクル時間判断機能の処理手順を
示すフローチャートである。
【図6】図3に示す帯域占有率計算機能の処理手順を示
すフローチャートである。
【図7】図3に示す空帯域動的割当部の処理手順を示す
フローチャートである。
【図8】図3に示す最大帯域占有率計算機能の処理手順
を示すフローチャートである。
【図9】図3に示すスイッチング機能の処理手順を示す
フローチャートである。
【図10】パラメータテーブルへの入力動作例を示す図
である。
【図11】サイクル時間判断機能の動作例を示す図であ
る。
【図12】帯域占有率計算機能の動作例(プロトコルA
の場合)を示す図である。
【図13】帯域占有率計算機能の動作例(プロトコルB
の場合)を示す図である。
【図14】帯域占有率計算機能の動作例(プロトコルC
の場合)を示す図である。
【図15】空帯域動的割当部の動作例を示す図である。
【図16】最大帯域占有率計算機能の動作例(プロトコ
ルAの場合)を示す図である。
【図17】最大帯域占有率計算機能の動作例(プロトコ
ルBの場合)を示す図である。
【図18】最大帯域占有率計算機能の動作例(プロトコ
ルCの場合)を示す図である。
【図19】スイッチング機能の動作例を示す図である。
【図20】TCPパケットのヘッダ構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 計算機 2 フロー制御装置 21 パラメータテーブル 22 設定機能 23 通信量モニタ判断制御機能 231 帯域占有率計算機能 2310 レジスタ初期化処理 2311 パラメータ入力処理 2312 帯域占有率計算処理 2313 帯域占有率出力処理 2314 判断処理 2315 帯域占有率更新処理 2316 空帯域計算処理 2317 判断処理 2318 空帯域更新処理 2319 空帯域出力処理 232 空帯域動的割当部 2320 レジスタ初期化処理 2321 パラメータ入力処理 2322 判断処理 2323 パラメータ入力処理 2324 総空帯域計算処理 2325 判断処理 2326 パラメータ入力処理 2327 増分値計算処理 2328 増分値計算処理 2329 パラメータ出力処理 232A 増分値計算処理 232B パラメータ出力処理 233 最大帯域占有率計算機能 2330 レジスタ初期化処理 2331 パラメータ入力処理 2332 最大帯域占有率計算処理 2333 パラメータ出力処理 24 スイッチング機能 240 パケット入力処理 241 レジスタ初期化処理 242 パケット種別判別処理 243 パケットフィルタリング処理 244 帯域占有率予測処理 245 判断処理 246 パケット転送処理 247 パケット破棄処理 248 現サイクル通信量更新処理 25 サイクル時間判断機能 250 パケット入力処理 251 レジスタ初期化処理 252 パラメータ入力処理 253 判断処理 254 タイマリセット処理 255 前サイクル総通信量更新処理 26 タイマ 27 LAN側インターフェース 28 WAN側インターフェース 3 WAN(Wide Area Network)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 29/04 (72)発明者 三浦 利一 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立情報制御システム内 (72)発明者 寺内 邦郎 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所情報制御システム事業部 内 Fターム(参考) 5B089 GA04 GA31 GB01 HB19 KA07 KB04 5K030 GA13 HA08 HC01 HD03 HD06 JA01 JA10 JL07 KX30 LA03 LC01 LC11 MB02 5K034 AA07 BB06 DD03 EE11 FF06 HH01 HH02 HH64 JJ23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる種類のプロトコル及びアプリケー
    ションサービスのパケットが同じ通信ネットワーク上で
    混在して通信を行うマルチプロトコルネットワークに接
    続されると共にデータ端末にも接続され、前記データ端
    末からのデータパケットを前記マルチプロトコルネット
    ワークに送出するフロー制御装置において、各プロトコ
    ル及びアプリケーションサービス毎に割り当てられた帯
    域とリアルタイムに監視しているパケット流量とに基づ
    き、データパケットを前記マルチプロトコルネットワー
    クに送出できるか否かの判断を行うスイッチング手段を
    備えることを特徴とするマルチプロトコルネットワーク
    用のフロー制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、マルチプロトコルネ
    ットワークが広域ネットワークであり、データ端末とフ
    ロー制御装置との間がローカルエリアネットワークで接
    続されることを特徴とするマルチプロトコルネットワー
    ク用のフロー制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    スイッチング手段は、異なる種類のプロトコル及びアプ
    リケーションサービスのうち登録されたプロトコル及び
    アプリケーションサービスのデータパケットを送出し、
    登録されていないプロトコル及びアプリケーションサー
    ビスのデータパケットは破棄することを特徴とするマル
    チプロトコルネットワーク用のフロー制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、前記
    スイッチング手段は、送出するデータパケットのヘッダ
    情報からプロトコル及びアプリケーションサービスの種
    別を抽出し、該種別から、当該プロトコル及びアプリケ
    ーションサービスのデータパケットを破棄対象とするか
    否かを判断する手段を備えることを特徴とするマルチプ
    ロトコルネットワーク用のフロー制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、各プロトコル及びア
    プリケーションサービス毎に優先度を設定しておき、優
    先度の低いプロトコル及びアプリケーションサービスの
    データパケットから破棄することを特徴とするマルチプ
    ロトコルネットワーク用のフロー制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、ブロードキャストパ
    ケットから破棄することを特徴とするマルチプロトコル
    ネットワーク用のフロー制御装置。
  7. 【請求項7】 異なる種類のプロトコル及びアプリケー
    ションサービスのパケットが同じ通信ネットワーク上で
    混在して通信を行うマルチプロトコルネットワークに接
    続されると共にデータ端末にも接続され、前記データ端
    末からのデータパケットを前記マルチプロトコルネット
    ワークに送出するフロー制御装置において、或るプロト
    コル及びアプリケーションサービスのデータパケットを
    送出するとき当該プロトコル及びアプリケーションサー
    ビスに割り当てられた帯域占有率の上限しきい値を越え
    る場合には当該プロトコル及びアプリケーションサービ
    スのデータパケットを破棄する手段を備えることを特徴
    とするマルチプロトコルネットワーク用のフロー制御装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記上限のしきい値
    は、所定のサイクル時間間隔毎に、リアルタイムに監視
    しているパケット流量と各プロトコル及びアプリケーシ
    ョンサービス毎の優先度とに基づいて動的に更新するこ
    とを特徴とするマルチプロトコルネットワーク用のフロ
    ー制御装置。
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