JP2002044117A - 多重通信システム - Google Patents

多重通信システム

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JP2002044117A
JP2002044117A JP2000225196A JP2000225196A JP2002044117A JP 2002044117 A JP2002044117 A JP 2002044117A JP 2000225196 A JP2000225196 A JP 2000225196A JP 2000225196 A JP2000225196 A JP 2000225196A JP 2002044117 A JP2002044117 A JP 2002044117A
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Hatsume Yoshikawa
初芽 吉川
Tomohisa Kishigami
友久 岸上
Jiro Sato
二郎 佐藤
Shinichi Senoo
伸一 妹尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のネットワークとデータ中継装置を有す
る多重通信システムにおいて、マスター装置とスレーブ
装置間の機能登録の負担を軽減する。 【解決手段】 マスター装置311とは別のネットワー
ク12〜14に属するノード321〜344の機能をデ
ータ中継装置4の機能情報記憶部に記憶し、データ中継
装置4がマスター装置311との間で前記ノード321
〜344の機能の登録処理を行いその結果をデータの中
継処理に反映せしめることで、前記ノード321〜34
4自身が登録処理を実行することなく、ノード311〜
344間の機能上の整合をとる。前記ノード321〜3
44の接続状態に基づいて前記機能情報記憶部の内容を
更新可能とすることで、前記ノード321〜344の故
障等に対応する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多重通信システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特にコンピュータ技術の進歩を背
景として情報通信の高度化が進んでおり、例えば自動車
においても、搭載される電装品等を制御する制御部の間
でやり取りされる情報量は急速に増大している。そこで
情報を伝達するワイヤーハーネスの数を低減すべく多重
通信システムが採用されつつある。
【0003】多重通信システムは、共通の多重通信線
に、データフレームの送受信を行う制御用ECU等のノ
ードが接続されたもので、ノード間で多重通信線を介し
てデータ通信を行う。データフレームはデータ本体とと
もに、データ種類等の情報が含まれ、所定の送信先にお
いてデータ本体の意味を理解できるようになっている。
【0004】多重通信システムには、その役割によりマ
スター装置となるノードとスレーブ装置となるノードと
の2種類で構成したものがある。かかる構成の多重通信
システムにおいては、電源オン等のネットワークの起動
時に、スレーブ装置は自己の機能情報をマスター装置に
送信し、マスター装置はスレーブ装置からの機能情報を
受信して有効に作動可能な機能を登録し、登録結果をス
レーブ装置に送信し認識せしめる。かかるマスター装置
とスレーブ装置の間の機能登録処理によりノード間で機
能上の整合がとられ、例えば一部のノードに故障等があ
れば、該一部のノードを他のノードが機能上存在しない
ものとして取り扱うことができる(特許第296650
2号公報等)。
【0005】また、制御の種類が多岐にわたる上記自動
車等では、データ通信を効率よく行うために、多数のノ
ードを、通信速度等の属性の異なるノード群に分けて複
数のネットワークを形成し、属するネットワークが異な
るノード間の通信はデータ中継装置を介して行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記機能登
録処理はすべてのノードの機能について行う必要がある
から、機能登録処理の規模はノード数に応じたものとな
る。
【0007】しかしながら、データ中継装置を備えた多
重通信システムには複数のネットワークが存在すること
から、通常、ノードの数が多い。また、機能登録処理時
のデータサイズは通常の制御でやりとりされるデータよ
りも大きい。このため、データ中継装置を備えた多重通
信システムでは機能登録処理時には通信線が混雑し、機
能登録処理を完了して通常の制御に移行するまでの時間
が長くなるおそれがあった。
【0008】また、機能登録処理は通常の制御において
不必要なものであるにもかかわらず、各ノードのCPU
における機能登録処理の負荷が比較的大きい。前記デー
タ中継装置を備えた複雑な多重通信システムであれば、
そのシステム全体では莫大なものになる。
【0009】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
機能登録処理を完了して通常の制御に移行するまでの時
間がノード数が多くとも過剰に長くはならず、CPUに
対する処理負荷が軽い多重通信システムを提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、通信線にノードが接続されてなる複数のネットワー
クと、該ネットワーク間でデータフレームを中継する前
記ノードとしてのデータ中継装置とを具備し、マスター
装置となるノードが、スレーブ装置となるノードにその
機能の情報を送信すべき旨の機能情報送信要求を送信し
て前記スレーブ装置から前記機能情報を収集し、有効に
作動可能な前記ノードの機能を登録するとともに各ノー
ドに認識せしめて前記ノード間で機能上の整合をとる構
成とした多重通信システムにおいて、前記データ中継装
置を、前記マスター装置の属する前記ネットワークとは
別の前記ネットワークの前記スレーブ装置の機能情報を
記憶する機能情報記憶手段と、前記スレーブ装置との接
続状態を監視し、監視結果に基づいて前記機能情報記憶
手段に記憶された前記機能情報を更新する機能情報更新
手段と、前記機能情報記憶手段に記憶された機能情報
を、前記マスター装置からの前記機能情報送信要求に対
して送信する応答手段とを具備する構成とする。
【0011】マスター装置の属するネットワークとデー
タ中継装置を介して通信を行うスレーブ装置について
は、機能情報はデータ中継装置の機能情報記憶手段に記
憶され、その記憶された機能情報はスレーブ装置の故障
等に応じて更新される。そして、データ中継装置はかか
る機能情報記憶手段に記憶された機能情報に基づいてマ
スター装置との間で機能登録処理を行う。
【0012】マスター装置の属するネットワークとデー
タ中継装置を介して通信を行うスレーブ装置は個々にそ
の機能情報をマスター装置に応答する必要がないから通
信線が混雑せず、機能登録処理に要する時間が短縮で
き、速やかに通常の制御に移行することができる。
【0013】しかも、前記スレーブ装置の制御負担が減
じられることで、スレーブ装置のCPUに対する処理負
荷が軽い。
【0014】請求項2記載の発明では、請求項1の発明
の構成において、前記データ中継装置を、前記機能情報
更新手段により前記機能情報記憶手段に記憶された前記
機能情報が更新された時に、前記マスター装置に前記機
能情報の再登録を要求する再登録要求手段を具備する構
成とする。
【0015】マスター装置の属するネットワークとデー
タ中継装置を介して通信を行うスレーブ装置の故障等で
機能情報記憶手段に記憶された機能情報が更新された時
は、再登録がなされるので、速やかにノード間で機能上
の整合をとることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に本発明の
第1実施形態になる多重通信システムを示す。多重通信
システムは自動車の車内制御用のもので、複数(図例で
は4)のネットワーク11,12,13,14とデータ
中継装置4とにより構成される。各ネットワーク11〜
14は、多重通信線21,22,23,24にノード3
11〜344が接続されたもので、ノード311〜34
4間でBEAN等の所定の通信プロトコルにてデータを
送受信するようになっている。ノード311〜344は
各ネットワーク11〜14に少なくともひとつ属してい
る。
【0017】第1のネットワーク11はオーディオ系の
もので、ノード311〜315として各種の表示、操作
スイッチが一体になったディスプレイユニットのディス
プレイユニットECU311、オーディオユニットのオ
ーディオユニットECU312、アンプユニットのアン
プユニットECU313、CDチェンジャユニットのC
DチェンジャユニットECU314、カーナビゲーショ
ンユニットのナビゲーションユニットECU315が接
続されている(以下、第1のネットワーク11を、適
宜、オーディオ系ネットワーク11という)。
【0018】第2〜第4のネットワーク12〜14はボ
デー系のもので、第2のネットワーク12は、ノード3
21〜325として運転席ドア制御用のD席ドアECU
321、助手席ドア制御用のP席ドアECU322、後
部右側座席ドア制御用のRR席ドアECU323、後部
左側座席制御用のRL席ドアECU324、サンルーフ
制御用のルーフECU325が接続されている(以下、
第2のネットワーク12を、適宜、第1のボデー系ネッ
トワーク12という)。第3のネットワーク13は、ノ
ード331〜335としてエンジン制御用のエンジンE
CU331、メータ制御用のメータECU332、エア
コン制御用のエアコンECU333、ABS制御用のA
BSECU334、エアバッグ制御用のエアバッグEC
U335が接続されている(以下、第3のネットワーク
13を、適宜、第2のボデー系ネットワーク13とい
う)。第4のネットワーク14は、ノード341〜34
5としてコンビネーションスイッチ制御用のコンビネー
ションスイッチECU341、ステアリングスイッチ制
御用のステアリングスイッチECU342、ライト制御
用のライトECU343が接続されている(以下、第4
のネットワーク14を、適宜、第3のボデー系ネットワ
ーク14という)。
【0019】各ネットワーク11〜14の多重通信線2
1〜24は、データ中継装置4と接続され、データ中継
装置4が、ノード311〜344から送信されたデータ
を別のネットワーク11〜13に属するノード311〜
344へと中継するようになっている。
【0020】本多重通信システムは、前記ノード311
〜344のうち、オーディオ系ネットワーク11のディ
スプレイECU311がマスター装置であり、ディスプ
レイECU311は、後述するように、電源オン時等に
機能情報送信要求である登録指示要求フレームを送信
し、これに対する応答として送信される各ノード312
〜344の機能の情報を含む機能情報フレームに基づい
て有効に作動可能なノード311〜344の機能を登録
し、各機能にアドレスを割り振る。
【0021】また、スレーブ装置となるオーディオ系ネ
ットワーク11の他のノード312〜315およびデー
タ中継装置4は前記登録指示要求フレームを受信する
と、後述する所定の機能登録処理を行うようになってい
る。なお、データ中継装置4はスレーブ装置であるボデ
ー系ネットワーク12〜14のノード321〜344に
代わって対オーディオ系ネットワーク11におけるノー
ド321〜344の機能の登録処理を行う。
【0022】図2にデータ中継装置4の構成を示す。デ
ータ中継装置4は、通信用のICや、制御用のマイクロ
コンピュータ等で構成されたもので、図はその機能ブロ
ックで表してある。データ中継装置4は、4つのフレー
ム送受信部411,412,413,414を備えてお
り、フレーム送受信部411〜414は多重通信線21
〜24と1対1に接続されている。
【0023】フレーム送受信部411〜414が受信し
たデータフレームは受信フレーム格納バッファ42に一
時、格納される。受信フレーム格納バッファ42はRA
Mの所定領域が割り当てられる。格納されたデータフレ
ームは、中継処理部43が予め記憶した中継フレーム情
報に基づいてデータ中継の必要の有無とともに中継先の
ネットワーク11〜14を判じ、送信を担当するフレー
ム送受信部411〜414を特定する。中継されるデー
タフレームは送信を担当するフレーム送受信部411〜
414に出力され、所定のタイミングで送信される。
【0024】機能情報記憶手段である機能情報記憶部4
4は、ボデー系ネットワーク12〜14に属する各EC
U321〜344の機能を記憶するものである。機能情
報記憶部44にはEEPROMの所定領域が割り当てら
れ、機能情報更新手段であるネットワーク接続状態判定
部45およびマスター登録機能設定部46により更新可
能である。
【0025】ネットワーク接続状態判定部45は、定期
的に各ボデー系ネットワーク12〜14にウェイクアッ
プフレームを送信し、それに対する各ノード321〜3
44の応答の有無に基づいて各ノード321〜344の
接続を監視しネットワーク接続状態の変化すなわちノー
ドの追加/削除を判じる。その結果に基づいてマスター
登録機能設定部46が機能情報記憶部44を更新する。
例えばノード321〜344のあるものが故障したり何
らかの不具合によりデータ中継装置4との通信が不能と
なると、機能情報記憶部44に記憶されたそのノード3
21〜344の有する機能情報が削除される。また、こ
のネットワーク接続状態の変化により、前記中継フレー
ム情報についても、機能情報が削除された機能に関連し
て中継の必要のなくなったデータ種類を中継すべきもの
から削除する。
【0026】機能情報記憶部44に記憶された機能情報
は、前記ディスプレイECU45からの登録指示要求フ
レームを受信すると登録処理部47が前記ディスプレイ
ECU311に送信する。
【0027】また、機能情報記憶部44に記憶された機
能情報が更新されると、再登録要求手段である再登録要
求部48がマスタ装置311に機能の再登録を要求す
る。この場合にも、ディスプレイECU45からの登録
指示要求フレームが送信されて登録処理部47がこれに
応答して更新された機能情報を送信するようになってい
る。
【0028】マスタ装置であるディスプレイECU31
1との間でスレーブ装置312〜315,4が行うノー
ド機能の登録処理について説明する。図3に、オーディ
オ系ネットワーク11に属するスレーブ装置312〜3
15がオーディオ系ネットワーク11の起動から通常通
信開始までの作動を示し、図4、図5にデータ中継装置
4の第1のボデー系ネットワーク12の起動後の作動を
示す。図4、図5中、ステップS204〜S212がオ
ーディオ系ネットワーク11のノードの1つとしてのデ
ータ中継装置4のオーディオ系ネットワーク11の起動
から通常通信開始までの作動を示している。これらの手
順がマスター装置であるディスプレイECU311との
間で実行される機能登録処理の手順である。
【0029】オーディオ系ネットワーク11が起動する
と(ステップS101、ステップS204)、マスター
装置311から各スレーブ装置312〜315、4に送
信された登録指示要求フレームを受信する(ステップS
102、ステップS205)。
【0030】前記登録指示要求フレームに対する応答と
して、各スレーブ装置312〜315、4は登録すべき
自己の機能を送信する(ステップS103、ステップS
206)。この時、データ中継装置4は各ノード321
〜344の機能情報で前記機能情報記憶部44に記憶さ
れたものを送信する。すなわち、データ中継装置4は、
ボデー系ネットワーク12〜14に属するECU321
〜344の機能について一括して送信することになる。
送信した各スレーブ装置312〜315、4の機能は、
マスター装置311において一時、保持される。そし
て、マスター装置311から送信される所定の登録時間
が経過した旨の登録完了通知フレームを受信すると(ス
テップS104、ステップS207)、機能の登録は完
了する(ステップS105、ステップS208)。
【0031】そして、スレーブ装置312〜315,4
は、マスター装置311に機能アドレスを要求する機能
アドレス要求データフレームを送信する(ステップS1
07、ステップS209)。この機能アドレス要求に対
する応答としてマスター装置311が各スレーブ装置3
12〜315、4に送信する機能アドレスは、ノード3
11〜344,4間で機能上の整合がとられるように設
定される。すなわち、各スレーブ装置312〜315、
4が送信した機能(ステップS103、ステップS20
6)から、該機能に基づくデータフレームの送受信が適
正になされるものが取捨選択されて、機能アドレスが割
り振られる。
【0032】機能アドレスをスレーブ装置312〜31
5,4は受信し、自ノードに関して有効に作動可能な機
能を認識する(ステップS107、ステップS21
0)。これにより、ネットワーク構成が確定する(ステ
ップS108、ステップS211)。データ中継装置4
の中継処理部43は機能アドレスにしたがって中継フレ
ーム情報を更新する。そして、通常の通信が開始される
(ステップS109、ステップS212)。
【0033】次に、データ中継装置4における、オーデ
ィオ系ネットワーク11の起動前および前記通信開始後
の作動について説明する。前掲図4、図5において、ボ
デー系ネットワーク12〜14が起動すると(ステップ
S201)、ネットワーク接続状態判定部45が前記ボ
デー系ネットワーク12〜14に接続されて有効に作動
しているノード321〜344を確認し(ステップS2
02)、確認された接続ノード321〜344の登録す
べき機能を判定する(ステップS203)。判定された
機能により、マスタ登録機能設定部46が、機能情報記
憶部44に記憶された機能情報を更新する。ここで、確
認された接続ノード321〜344が、更新前の機能情
報に対してノード321〜344の故障等で減っていれ
ば、機能情報記憶部44から該当する機能情報が削除さ
れることになる。
【0034】この状態で、オーディオ系ネットワーク1
1が起動すると(ステップS204)、前記のごとくマ
スター装置311との機能登録処理が開始される。
【0035】次に、通常通信開始後のデータ中継装置4
の作動を説明する。通常通信に入ると(ステップS21
2)、ネットワーク接続状態判定部45により周期的に
ボデー系ネットワーク12〜14の接続ノード321〜
344の接続に変化があるか否かに基づいて、それがオ
ーディオ系ネットワーク11との間の中継フレームに影
響するか否か、例えば故障したノード321〜344が
送受信する中継フレームがあるか否かが判断される(ス
テップS213)。ありと判断されると、マスタ登録機
能設定部46が、追加または削除のあったノード321
〜344の機能を機能情報記憶部44の機能情報から追
加または削除するとともに(ステップS214)、中継
処理部43の中継フレーム情報から、接続に変化のあっ
たノード321〜344が送受信する中継フレームを追
加または削除する(ステップS215)。
【0036】次いで、再登録要求部48がマスター装置
311へ再登録要求フレームを送信し(ステップS21
6)、マスター装置311からの登録指示要求フレーム
の受信待ちとなる(ステップS205)。この登録指示
要求フレームはオーディオ系ネットワーク11起動時の
ものと同じもので、オーディオ系ネットワーク11のス
レーブ装置312〜315にも送信される。しかして、
マスター装置311から前記登録指示要求フレームが送
信されると、データ中継装置4でステップS205以降
の手順が実行されるとともに、オーディオ系ネットワー
ク11のノード312〜315でも前掲図3のステップ
S102以降の手順が実行され、多重通信システム全体
について機能登録のやり直しがなされることになる。
【0037】本実施形態では、オーディオ系ネットワー
ク11とデータ中継装置4を介して通信を行う第1〜第
3のボデー系ネットワーク12〜14の各ノード321
〜344についてはデータ中継装置4が機能情報記憶部
44に記憶された機能情報により登録するから、マスタ
ー装置311はボデー系ネットワーク12〜14のノー
ド321〜344のそれぞれに対して登録指示要求等を
送信する必要がないし、スレーブ装置であるノード32
1〜344は個々にその機能情報をマスター装置311
に応答する必要がない。したがって、多重通信線21〜
24が混雑せず、機能登録処理に要する時間が短縮でき
る。
【0038】しかも、機能情報記憶部44の内容は前記
ノード321〜344の接続状態が変化すれば更新され
て(ステップS213〜S215)、機能登録がやり直
しとなる。この機能登録のやり直しでは、更新された機
能情報記憶部44の内容が反映されたものとなるから、
例えば故障したノード321〜344の機能は再登録の
対象から外れる。したがって、オーディオ系ネットワー
ク11のノード311〜344から無駄なデータフレー
ムがデータ中継装置4に送信されることが解消され、通
信の円滑化が図られる。また、故障したノード321〜
344の機能がオーディオ系ネットワーク11において
有効に作動していると認識されるような不具合を解消す
ることができる。なお、この再登録では、オーディオ系
ネットワーク11のノード311〜315の機能につい
ても再登録がなされるから、オーディオ系ネットワーク
11において接続状態の変化があれば、それが登録結果
に反映されるのは勿論である。
【0039】また、前記のようにオーディオ系ネットワ
ーク11とデータ中継装置4を介して通信を行うスレー
ブ装置321〜344の制御負担が減じられることで、
スレーブ装置321〜344のCPUの機能登録処理の
負荷が小さい。
【0040】このように、ボデー系ネットワーク12〜
14において、オーディオ系ネットワーク11との通信
に影響する接続ノード321〜344の追加や削除があ
ると、マスター装置311とスレーブ装置321〜34
4の間で、速やかに機能の再登録処理が行われるので、
不整合のないネットワークを維持することができる。
【0041】再登録の例を図6により説明する。ボデー
系ネットワーク13を構成するエアコンECU333が
故障等でデータ中継装置4との間の通信が不能になる
と、ディスプレイユニット311において例えば風量ス
イッチが操作されてその操作情報がデータ中継装置4に
送信されてもエアコンECU333で受信することがで
きず、風量変更ができない。本発明によれば、データ中
継装置4は、機能情報記憶部44の内容からエアコン操
作機能を削除し、マスター装置311へ再登録要求を送
信して各機能の再登録を実行し、オーディオ系ネットワ
ーク11の各ノード311〜315に、エアコンが使用
できない状態であることを認識させる。これにより、デ
ィスプレイECU311はエアコンを使用できない状態
であることを認識して表示画面の変更やフェールセーフ
処置を実施する。しかして、エアコンの操作ができない
にもかかわらず表示画面にエアコンの操作用の表示等が
なされるのを防止することができる。
【0042】再登録の別の例を図7により説明する。第
3のボデー系ネットワーク14を構成するリアスイッチ
ECU344が故障等でデータ中継装置4との間の通信
が不能になると、リアスイッチにおいて例えばオーディ
オボリュームが操作されてその操作情報がデータ中継装
置4に送信されてもオーディオユニットECU312で
受信することができず、スピーカ音量変更ができない。
本発明によれば、データ中継装置4は、機能情報記憶部
44の内容からリア操作機能を削除し、マスター装置3
11へ再登録要求を送信して各機能の再登録を実行し、
オーディオ系ネットワーク11の各ノード311〜31
5に、リアスイッチが使用できない状態であることを認
識させる。これにより、ディスプレイECU311やオ
ーディオユニットECU312はリアスイッチを使用で
きない状態であることを認識して各種の制御やフェール
セーフ処置を実施できる。
【0043】(第2実施形態)図8、図9に本発明の第
2実施形態を示す。第1実施形態の構成において、デー
タ中継装置を別の構成に代えたものである。データ中継
装置4Aは再登録要求部を省略した構成となっており、
データ中継装置4の作動を示す図4、図5により説明す
ると、ステップS216が非実行であり、機能情報記憶
部44の内容が更新されると、その更新内容が機能登録
に反映されるのは、次にオーディオ系ネットワーク11
が起動した時となる。
【0044】本実施形態でも、マスタ装置311は他ノ
ード322〜344のすべてに対して登録指示要求等を
送信する必要がなく、また、オーディオ系ネットワーク
11とデータ中継装置4Aを介して通信を行うスレーブ
装置321〜344については、個々にその機能情報を
マスター装置311に応答する必要がない。したがっ
て、多重通信線21〜24が混雑せず、スレーブ装置3
21〜344の機能の登録に要する時間も短縮できる。
【0045】また、スレーブ装置321〜344の機能
登録処理負荷が減じられる。
【0046】なお、故障等によるノード321〜344
の接続状態の変化に対する応答性が第1実施形態よりも
やや低下するが、実用性が必ずしも不足する訳ではな
く、マスタ装置311等の制御負担を減じるという効果
がある。
【0047】なお、本発明は自動車の車内制御用に適用
したものを示したが、他の分野にも適用できるのは勿論
である
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の多重通信システムの構成図であ
る。
【図2】前記多重通信システムのデータ中継装置の構成
図である。
【図3】前記多重通信システムの機能登録処理を示す第
1のフローチャートである。
【図4】前記多重通信システムの機能登録処理を示す第
2のフローチャートである。
【図5】前記多重通信システムの機能登録処理を示す第
3のフローチャートである。
【図6】前記多重通信システムの作動を説明する第1の
図である。
【図7】前記多重通信システムの作動を説明する第2の
図である。
【図8】本発明の第2の多重通信システムの構成図であ
る。
【図9】前記多重通信システムのデータ中継装置の構成
図である。
【符号の説明】
11,12,13,14 ネットワーク 21,22,23,24 多重通信線 311 ノード(マスター装置) 312,313,314,315,321,322,3
23,324,325,331,332,333,33
4,335,341,342,343,344ノード
(スレーブ装置) 4,4A データ中継装置 411,412,413,414 フレーム送受信部 42 受信フレーム格納バッファ 43 中継処理部 44 機能情報記憶部(機能情報記憶手段) 45 ネットワーク接続状態判定部(機能情報更新手
段) 46 マスタ登録機能設定部(機能情報更新手段) 47 登録処理部(応答手段) 48 再登録要求部(再登録要求手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 二郎 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 妹尾 伸一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5K033 BA06 CB08 DA05 DB12 DB18 EA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信線にノードが接続されてなる複数の
    ネットワークと、該ネットワーク間でデータフレームを
    中継する前記ノードとしてのデータ中継装置とを具備
    し、マスター装置となるノードが、スレーブ装置となる
    ノードにその機能の情報を送信すべき旨の機能情報送信
    要求を送信して前記スレーブ装置から前記機能情報を収
    集し、有効に作動可能な前記ノードの機能を登録すると
    ともに各ノードに認識せしめて前記ノード間で機能上の
    整合をとる構成とした多重通信システムにおいて、 前記データ中継装置を、前記マスター装置の属する前記
    ネットワークとは別の前記ネットワークの前記スレーブ
    装置の機能情報を記憶する機能情報記憶手段と、 前記スレーブ装置との接続状態を監視し、監視結果に基
    づいて前記機能情報記憶手段に記憶された前記機能情報
    を更新する機能情報更新手段と、 前記機能情報記憶手段に記憶された機能情報を、前記マ
    スター装置からの前記機能情報送信要求に対して送信す
    る応答手段とを具備する構成としたことを特徴とする多
    重通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多重通信システムにおい
    て、前記データ中継装置を、前記機能情報更新手段によ
    り前記機能情報記憶手段に記憶された前記機能情報が更
    新された時に、前記マスター装置に前記機能情報の再登
    録を要求する再登録要求手段を具備する構成とした多重
    通信システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4892170B2 (ja) * 2000-11-08 2012-03-07 バイエリッシェ モートーレン ウエルケ アクチエンゲゼルシャフト Linバス、特に自動車両内のlinバス
CN110992666A (zh) * 2019-12-12 2020-04-10 云南电力技术有限责任公司 一种基于lora的电能表数据采集中继装置

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