JP2018074306A - 車内通信システム、車内通信方法、マネージャ装置、及び車載制御装置 - Google Patents

車内通信システム、車内通信方法、マネージャ装置、及び車載制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マネージャ装置の制御プログラムを更新する場合に、対象機器に対する制御を維持できるようにする。【解決手段】本発明のシステムは、車両に搭載された1又は複数のマネージャ装置と、マネージャ装置から受信した制御指令に従って、車両に搭載された対象機器を制御する1又は複数の車載制御装置と、を備える。マネージャ装置は、自装置が制御プログラムの更新に移行する旨の移行通知を前記車載制御装置に送信する。車載制御装置は、移行通知の受信に応じて、対象機器を自律的に制御する自律動作に移行する。【選択図】図4

Description

本発明は、車内通信システム、車内通信方法、マネージャ装置、及び車載制御装置に関する。
近年、自動車の技術分野においては、車両の高機能化が進行しており、多種多様な車載
機器が車両に搭載されている。従って、車両には、各車載機器を制御するための制御装置
である、所謂ECU(Electronic Control Unit)が多数搭載されている。
ECUの種類には、例えば、アクセル、ブレーキ、ハンドルの操作に対してエンジンやブレーキ、EPS(Electric Power Steering)等の制御を行う走行系に関わるもの、乗員によるスイッチ操作に応じて車内照明やヘッドライトの点灯/ 消灯と警報器の吹鳴等の制御を行うボディ系ECU、運転席近傍に配設されるメータ類の動作を制御するメータ系ECUなどがある。
一般的にECUは、マイクロコンピュータ等の演算処理装置によって構成されており、ROM(Read Only Memory)に記憶した制御プログラムを読み出して実行することにより、車載機器の制御が実現される。
ECUの制御プログラムは、車両の仕向け地やグレードなどに応じて異なることがあり、制御プログラムのバージョンアップに対応して、旧バージョンの制御プログラムを新バージョンの制御プログラムに書き換える必要がある。
例えば、特許文献1には、下位ネットワークのECUの書き換え用プログラムを記憶するリプロデータ記憶部と、ECUの出力信号の代替信号を記憶する代替信号記憶部と、書き換え用プログラムをECUに転送する場合に、代替信号を代替信号記憶部から取得して上位ネットワークに送信する演算部と、を備えるマネージャ装置が開示されている。
特許文献1のマネージャ装置によれば、上位ネットワークのマネージャ装置が、下位ネットワークのECUの代替信号を上位ネットワークに送信するので、車両の走行中においても、下位ネットワークのECUのプログラムを適切に書き換えることができる。
特開2011−40912号公報
特許文献1では、マネージャ装置の制御プログラムを更新する場合に、下位ネットワークに属するECUが実行する制御を維持する方策が考慮されていない。
マネージャ装置が制御プログラムを更新すると、マネージャ装置と下位ネットワークのECUとの通信が一時的に途絶え、マネージャ装置が配下のECUを制御しなくなる。このため、下位ネットワークのECUが対象装置を適切に制御できなくなる可能性がある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、マネージャ装置の制御プログラムを更新する場合に、対象機器に対する制御を維持できるようにすることを目的とする。
(1) 本発明の一態様に係るシステムは、車両に搭載された1又は複数のマネージャ装置と、前記マネージャ装置から受信した制御指令に従って、前記車両に搭載された対象機器を制御する1又は複数の車載制御装置と、を備える車内通信システムであって、前記マネージャ装置は、自装置が制御プログラムの更新に移行する旨の移行通知を前記車載制御装置に送信し、前記車載制御装置は、前記移行通知の受信に応じて、前記対象機器を自律的に制御する自律動作に移行する。
(7) 本発明の一態様に係る装置は、車両に搭載された対象機器を制御指令に従って制御する1又は複数の車載制御装置に前記制御指令を送信する、前記車両に搭載されたマネージャ装置であって、前記車載制御装置と通信する通信部と、制御プログラムの更新に移行する旨の移行通知を前記車載制御装置に送信するように、前記通信部を制御する制御部と、を備える。
(8) 本発明の別態様に係る装置は、車両に搭載されたマネージャ装置から受信した制御指令に従って、前記車両に搭載された対象機器を制御する車載制御装置であって、制御プログラムの更新に移行する旨の移行通知を前記マネージャ装置から受信する通信部と、前記移行通知の受信に応じて、前記対象機器を自律的に制御する自律動作に移行する制御部と、を備える。
(9) 本発明の一態様に係る方法は、車両に搭載された1又は複数のマネージャ装置と、前記マネージャ装置から受信した制御指令に従って、前記車両に搭載された対象機器を制御する1又は複数の車載制御装置と、の間で行われる車内通信方法であって、前記マネージャ装置が、自装置が制御プログラムの更新に移行する旨の移行通知を前記車載制御装置に送信するステップと、前記車載制御装置が、前記移行通知の受信に応じて、前記対象機器を自律的に制御する自律動作に移行するステップと、を含む。
本発明によれば、マネージャ装置の制御プログラムを更新する場合に、対象機器に対する制御を維持することができる。
本発明の実施形態に係るプログラム更新システムの全体構成図である。 ゲートウェイの内部構成を示すブロック図である。 マネージャ装置及びECUの内部構成を示すブロック図である。 マネージャ装置が制御プログラムを更新する場合の、車内通信システムにおける通信手順の一例を示すシーケンス図である。 ECUが行う自律動作の種類、具体例及び実行方法を纏めた表である。
<本発明の実施形態の概要>
以下、本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1) 本実施形態のシステムは、車両に搭載された1又は複数のマネージャ装置と、前記マネージャ装置から受信した制御指令に従って、前記車両に搭載された対象機器を制御する1又は複数の車載制御装置と、を備える車内通信システムであって、前記マネージャ装置は、自装置が制御プログラムの更新に移行する旨の移行通知を前記車載制御装置に送信し、前記車載制御装置は、前記移行通知の受信に応じて、前記対象機器を自律的に制御する自律動作に移行する。
本実施形態の車内通信システムによれば、マネージャ装置が、自装置が制御プログラムの更新に移行する旨の移行通知を車載制御装置に送信し、車載制御装置が、移行通知の受信に応じて、対象機器を自律的に制御する自律動作に移行するので、マネージャ装置の制御プログラムを更新する場合に、対象機器に対する制御を維持することができる。
(2) 本実施形態の車内通信システムにおいて、前記自律動作は、例えば、前記車載制御装置が、前記移行通知の受信前の動作状態を前記対象機器に保持させることである。
この場合、マネージャ装置が制御プログラムの更新を開始する時点の前後で、対象機器の動作状態に変動が生じない。このため、マネージャ装置の制御プログラムを更新する場合に、対象機器の動作状態が変化してユーザが不便に感じたり、違和感を覚えたりするのを防止することができる。
(3) 本実施形態の車内通信システムにおいて、前記自律動作は、前記車載制御装置が、前記移行通知の受信を契機として、前記対象機器に関するオート制御機能を実行することであってもよい。
この場合、対象機器に関するオート制御機能(例えば、ヘッドライトのオートライト機能やオートワイパー機能など)が実行されるので、対象機器を使えないためにユーザが不便に感じるのを防止することができる。
(4) 本実施形態の車内通信システムにおいて、前記自律動作は、前記車載制御装置が、前記移行通知の受信を契機として、前記対象機器に所定の設定動作を実行させることであってもよい。
この場合、対象機器が所定の設定動作(例えば、ヘッドライトのロービームやワイパーの間欠動作)を実行するので、対象機器を使えないためにユーザが不便に感じるのを防止することができる。
(5) 本実施形態の車両通信システムにおいて、1つの前記マネージャ装置を親局とし、1又は複数の前記車載制御装置を子局とする下位ネットワークを更に備える場合には、1つの前記マネージャ装置に対応する前記下位ネットワークに属する1又は複数の前記車載制御装置には、車両走行に関係しない前記対象機器を制御対象とする車載制御装置のみが含まれることが好ましい。
その理由は、1つのマネージャ装置に対応する下位ネットワークに属する1又は複数の車載制御装置に、車両走行に関係する対象機器(例えばブレーキ)を制御対象とするものが含まれると、マネージャ装置のプログラム更新により当該対象機器が正常に動作せず、車両走行に支障が生じる可能性があるからである。
(6) 本実施形態の車内通信システムにおいて、前記マネージャ装置は、前記制御プログラムの更新が完了した旨の完了通知を前記車載制御装置に送信し、前記車載制御装置は、前記完了通知の受信に応じて、前記自律動作を解除することが好ましい。
この場合、自律動作に移行中の車載制御装置を、マネージャ装置の制御に従う通常の制御状態に戻すことができる。
(7) 本実施形態のマネージャ装置は、上述の(1)〜(6)のいずれかに記載の車内通信システムの構成要素(サブコンビネーション)に係る装置である。
(8) 本実施形態の車載制御装置は、上述の(1)〜(6)のいずれかに記載の車内通信システムの構成要素(サブコンビネーション)に係る装置である。
従って、本実施形態のマネージャ装置及び車載制御装置は、上述の(1)〜(6)のいずれかに記載の車内通信システムと同様の作用効果を奏する。
(9) 本実施形態の車内通信方法は、上述の(1)〜(6)のいずれかに記載の車内通信システムにおいて実行される通信方法に関する。
従って、本実施形態の車内通信方法は、上述の(1)〜(6)のいずれかに記載の車内通信システムと同様の作用効果を奏する。
<本発明の実施形態の詳細>
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
〔システムの全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係るプログラム更新システムの全体構成図である。
図1に示すように、本実施形態のプログラム更新システムは、広域通信網2を介して通信可能な車両1、管理サーバ3、及びDL(ダウンロード)サーバ4を含む。
管理サーバ3及びDLサーバ4は、例えば、車両1のカーメーカーにより運営されており、予め会員登録されたユーザが所有する多数の車両1と通信可能である。
図1に示すように、各車両1は、車内通信システム10を備える。車内通信システム10は、上位ネットワーク11と複数の下位ネットワーク12を含む。
上位ネットワーク11は、ゲートウェイ20において終端する上位側の車内通信線13と、車内通信線13に接続された複数のマネージャ装置14とを備える。下位ネットワーク12は、マネージャ装置14において終端する下位側の車内通信線15と、車内通信線15に接続された複数の車載制御装置(以下、「ECU」という。)16とを備える。
上位ネットワーク11は、マネージャ装置14同士の通信を可能とする、バス型の通信ネットワーク(例えば、CAN(Controller Area Network))よりなる。
下位ネットワーク12は、ECU14相互間の通信が可能であり、マネージャ装置14を終端ノード(親機)とするマスター/スレーブ型の通信ネットワーク(例えば、LIN(Local Interconnect Network))よりなる。従って、本実施形態の車内通信システム10では、上位ネットワーク11の通信速度の方が下位ネットワーク12の通信速度よりも高速である。
上位ネットワーク11及び下位ネットワーク12は、CAN及びLINだけでなく、CANFD(CAN with Flexible Data Rate)、Ethernet(登録商標)、又はMOST(Media Oriented Systems Transport:MOSTは登録商標)などの通信規格を採用するネットワークであってもよい。
また、ネットワーク構成としては、上位ネットワーク11の通信ノードは、ゲートウェイ20と少なくとも1つのマネージャ装置14が含まれておればよく、下位ネットワーク12の通信ノードは、少なくとも1つのECU14が含まれておればよい。
以下において、マネージャ装置の共通符号を「14」とし、同装置の個別符号を「14A〜14D」とする。また、下位ネットワークの共通符号を「12」とし、下位ネットワークの個別符号を「12A〜12D」とする。
マネージャ装置14には、当該装置14を介して上位ネットワーク11に接続される下位ネットワーク12が設けられている。この下位ネットワーク12には、複数のECU16が設けられている。
各マネージャ装置14A〜14DはいずれもECUよりなり、車両1の異なる制御分野をそれぞれ分担している。
例えば、マネージャ装置14Aは、車両1の車体機器を制御対象とするボディ系ECUよりなる。マネージャ装置14Bは、車両1の駆動機器を制御対象とするパワー系ECUよりなる。マネージャ装置14Cは、車両1の情報機器を制御対象とするマルチメディア系ECUよりなる。マネージャ装置14Dは、車両1の走行機器を制御対象とするシャーシ系ECUよりなる。
マネージャ装置14は、上記の4種類に限らず5種類以上であってもよい。また、マネージャ装置14に対応付ける制御分野は、車両メーカーの設計思想に応じて様々であり、上記の制御分野の分担に限定されるものではない。
下位ネットワーク12A〜12Dには、マネージャ装置14A〜14Dの制御分野にそれぞれ対応する種別のECU16が接続される。
具体的には、ボディ系ECU14Aの下位ネットワーク12Aに属するECU16には、例えば、室内照明を制御するECU、ヘッドライトを制御するECU、及びワイパーを制御するECUなどが含まれる。
パワー系ECU14Bの下位ネットワーク12Bに属するECU16には、例えば、エンジンを制御するECU、及び電源系統を制御(リレーのオンオフ制御など)するECUなどが含まれる。
マルチメディア系ECU14Cの下位ネットワーク12Cに属するECU16には、例えば、ナビゲーション装置を制御するECU、大容量のデータ記憶装置を制御するECUなどが接続される。
シャーシ系ECU14Dの下位ネットワーク12に属するECU16には、例えば、ABS(Antilock Brake System)制御のためのECU、及び通常のブレーキ制御のためのECUなどが含まれる。
図1に示すように、マネージャ装置14がECU13を制御するために送信する制御パケット(以下、「制御指令」ともいう。)には、下記の2種類の制御パケットP1,P2がある。
制御パケットP1は、マネージャ装置14A〜14Dが、自身の下位ネットワーク1212A〜12Dに属するECU16を「直接的」に制御するため、自装置で生成した制御パケット(非中継パケット)である。ECU16は、受信した制御パケットP1に含まれる指令内容に従って、担当する対象機器に対して所定の制御を実行する。
制御パケットP2は、あるマネージャ装置14Aが他のマネージャ装置14B〜14Dから受信した制御パケットであって、自身の下位ネットワーク12Aに属するECU16を宛先とする制御パケット(中継パケット)である。
例えば、ボディ系ECU14Aは、自身の下位ネットワーク12Aに属する室内照明用のECU16を宛先とする制御パケットP2を、パワー系ECU14Bから受信すると、受信した制御パケットP2を当該室内照明用のECU16に中継する。
上記の制御パケットP2は、パワー系ECU14Bが、バッテリ充電量に応じて室内照明の照度を調整する制御などに利用可能である。
この場合、パワー系ECU14Bは、配下の電源系統用ECU16から受信したバッテリ充電量が所定値よりも低くなると、下位ネットワーク12Aの室内照明用のECU16宛ての、室内照明の照度を「低」にする指令を含む制御パケットP2を、ボディ系ECU14Aに送信する。
上記の制御パケットP2を受信したボディ系ECU14Aは、その制御パケットP2を配下の室内照明用のECU16に中継する。
そして、中継された制御パケットP2を受信した室内照明用のECU16が、制御パケットP2に含まれる指令内容に従って、室内照明の照度を「低」に設定することにより、室内照明の照度が調整される。
車内通信システム10は、更に、無線通信部19とゲートウェイ20とを備える。ゲートウェイ20には、上位ネットワーク11の車内通信線13が接続され、車内通信線13はゲートウェイ20において終端する。
図1の例では、1つの上位ネットワーク11がゲートウェイ20に接続されているが、複数の上位ネットワーク11がゲートウェイ20に接続される場合もある。この場合、ゲートウェイ20を中心としたスター型の接続形態(トポロジー)となる。
無線通信部19は、携帯電話網などの広域通信網2に通信可能に接続され、所定規格の通信線を介してゲートウェイ20に接続されている。
ゲートウェイ20は、管理サーバ3及びDLサーバ4などの車外装置から無線通信部19が受信した情報を、マネージャ装置14及びECU16に中継する。
ゲートウェイ20は、マネージャ装置14及びECU15から受信した情報を、無線通信部19に中継する。無線通信部19は、中継された情報を管理サーバ3などの車外装置に無線送信する。
車両1に搭載される無線通信部19としては、ユーザが所有する携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、ノートPC(Personal Computer)等の装置が考えられる。
図1の例では、ゲートウェイ20が無線通信部19を介して車外装置と通信を行う場合が例示されているが、ゲートウェイ20が無線通信の機能を有する場合には、ゲートウェイ20自身が管理サーバ3などの車外装置と無線通信を行う構成としてもよい。
図1のプログラム更新システムにおいて、管理サーバ3及びDLサーバ4を1つのサーバ装置で構成してもよい。
〔ゲートウェイの内部構成〕
図2は、ゲートウェイ20の内部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、ゲートウェイ20は、制御部21、記憶部22、及び車内通信部23などを備える。
ゲートウェイ20の制御部21は、CPU(Central Processing Unit)及びRAM(Random Access Memory)を含む。制御部21のCPUは、記憶部22に記憶された1又は複数のプログラムを制御部21のRAMに読み出して実行することにより、ゲートウェイ20を各種情報の中継装置として機能させる。
制御部21のCPUは、例えば時分割で複数のプログラムを切り替えて実行することにより、複数のプログラムを並列的に実行可能である。
制御部21のCPUは、1又は複数の大規模集積回路(LSI)を含む。複数のLSIを含むCPUでは、複数のLSIが協働して当該CPUの機能を実現する。
制御部21のRAMは、SRAM(Static RAM)又はDRAM(Dynamic RAM)などのメモリ素子で構成され、制御部21のCPUが実行するプログラム及び実行に必要なデータが一時的に記憶される。
制御部21のCPUが実行するコンピュータプログラムは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録した状態で譲渡することもできるし、サーバコンピュータなどのコンピュータ装置からのダウンロードによって譲渡することもできる。
この点は、マネージャ装置14の制御部31(図3参照)のCPUが実行するコンピュータプログラム、及び、ECU16の制御部41(図3参照)のCPUが実行するコンピュータプログラムについても同様である。
記憶部22は、フラッシュメモリ若しくはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性のメモリ素子よりなる。
記憶部22は、制御部21のCPUが実行するプログラム及び実行に必要なデータなどを記憶する記憶領域を有する。記憶部22は、DLサーバ4から受信したマネージャ装置14やECU16の更新プログラムなども記憶する。
車内通信部23には、車両1に配設された1又は複数の車内通信線13が接続されている。車内通信部23は、CANなどの所定の通信規格に則って、上位ネットワーク11のマネージャ装置14と通信する通信装置よりなる。
車内通信部23は、制御部21のCPUから与えられた情報を所定のマネージャ装置14又はECU16宛てに送信し、マネージャ装置14又はECU16が送信元の情報を制御部21のCPUに与える。
無線通信部19は、アンテナと、アンテナからの無線信号の送受信を実行する通信回路とを含む無線通信機よりなる。無線通信部19は、携帯電話網等の広域通信網2に接続されることにより車外装置との通信が可能である。
無線通信部19は、図示しない基地局により形成される広域通信網2を介して、制御部21から与えられた情報を管理サーバ3等の車外装置に送信するとともに、車外装置から受信した情報を制御部21に与える。
図2に示す無線通信部19に代えて、車両1内の中継装置として機能する有線通信部を採用してもよい。この有線通信部は、USB(Universal Serial Bus)又はRS232C等の規格に応じた通信ケーブルが接続されるコネクタを有し、通信ケーブルを介して接続された別の通信装置と有線通信を行う。
別の通信装置と管理サーバ3等の車外装置とが広域通信網2を通じた無線通信が可能である場合には、車外装置→別の通信装置→有線通信部→ゲートウェイ20の通信経路により、車外装置とゲートウェイ20が通信可能になる。
〔マネージャ装置の内部構成〕
図3は、マネージャ装置14及びECU16の内部構成を示すブロック図である。
図3に示すように、マネージャ装置14は、制御部31、記憶部32、第1通信部33、及び第2通信部34などを備える。
マネージャ装置14の制御部31は、CPU及びRAMを含む。制御部31のCPUは、記憶部32に記憶された1又は複数のプログラムを制御部31のRAMに読み出して実行することにより、マネージャ装置14を、自装置に接続された下位ネットワーク12に属するECU16を統括制御する親局として機能させる。
制御部31のCPUは、例えば時分割で複数のプログラムを切り替えて実行することにより、複数のプログラムを並列的に実行可能である。
制御部31のCPUは、1又は複数の大規模集積回路(LSI)を含む。複数のLSIを含むCPUでは、複数のLSIが協働して当該CPUの機能を実現する。
制御部31のRAMは、SRAM又はDRAMなどのメモリ素子で構成され、制御部31のCPUが実行するプログラム及び実行に必要なデータが一時的に記憶される。
記憶部32は、フラッシュメモリ若しくはEEPROMなどの不揮発性のメモリ素子、或いは、ハードディスクなどの磁気記憶装置により構成されている。
記憶部32が記憶する情報には、例えば、自装置が担当する車両1の制御対象(マネージャ装置14の場合は、下位ネットワーク12のECU16のための制御パケットP1,P2の生成又は中継など)を制御するための情報処理を、制御部31のCPUに実行させるためのコンピュータプログラム(以下、「制御プログラム」という。)が含まれる。
第1通信部33には、上位側の車内通信線13が接続されている。第1通信部33は、CANなどの所定の通信規格に則って、上位ネットワーク11に属する他のマネージャ装置14やゲートウェイ20と通信する通信装置よりなる。
第1通信部33は、制御部31のCPUから与えられた情報を他のマネージャ装置14又はゲートウェイ20宛てに送信し、他のマネージャ装置14又はゲートウェイ20が送信元の情報を制御部31のCPUに与える。
第2通信部34には、下位側の車内通信線15が接続されている。第2通信部34は、LINなどの所定の通信規格に則って、下位ネットワーク12に属するECU16と通信する通信装置よりなる
第2通信部34は、制御部31のCPUから与えられた情報を所定のECU16宛てに送信し、ECU16が送信元の情報を制御部31のCPUに与える。
制御部31のCPUには、当該CPUによる制御モードを、「通常モード」又は「リプログラミングモード」(以下、「リプロモード」ともいう。)のいずれかに切り替える起動部35が含まれる。
マネージャ装置14の通常モードとは、マネージャ装置14が本来的な制御を実行する制御モード、すなわち、マネージャ装置14が親局としてECU16を統括制御する制御モードのことである。
リプログラミングモードとは、自装置の制御プログラムを更新する制御モードである。すなわち、リプログラミングモードは、制御部31のCPUが、記憶部32のROM領域に対して、制御プログラムの消去や書き換えを行う制御モードのことである。
制御部31のCPUは、この制御モードのときにのみ、記憶部32のROM領域に格納された制御プログラムを新バージョンに更新することが可能となる。
リプロモードにおいて制御部31のCPUが新バージョンの制御プログラムを記憶部32に書き込むと、起動部35は、マネージャ装置14をいったん再起動させ、新バージョンの制御プログラムが書き込まれた記憶領域についてベリファイ処理を実行する。
起動部35は、上記のベリファイ処理の完了後に、制御部31のCPUを更新後の制御プログラムによって動作させる。
〔ECUの内部構成〕
図3に示すように、ECU16は、制御部41、記憶部42、及び通信部43などを備える。
ECU16の制御部41は、CPU及びRAMを含む。制御部41のCPUは、記憶部42に記憶された1又は複数のプログラムを制御部41のRAMに読み出して実行することにより、ECU16を、自装置が担当する対象機器の動作を制御する車載制御装置として機能させる。
制御部41のCPUは、例えば時分割で複数のプログラムを切り替えて実行することにより、複数のプログラムを並列的に実行可能である。
制御部41のCPUは、1又は複数の大規模集積回路(LSI)を含む。複数のLSIを含むCPUでは、複数のLSIが協働して当該CPUの機能を実現する。
制御部41のRAMは、SRAM又はDRAMなどのメモリ素子で構成され、制御部41のCPUが実行するプログラム及び実行に必要なデータが一時的に記憶される。
記憶部42は、フラッシュメモリ若しくはEEPROMなどの不揮発性のメモリ素子、或いは、ハードディスクなどの磁気記憶装置により構成されている。
記憶部42が記憶する情報には、例えば、自装置が担当する車内の制御対象(ECU16の場合は、室内照明、ヘッドライト、及びワイパーなどの対象機器)を制御するための情報処理を、制御部41のCPUに実行させるための制御プログラムが含まれる。
通信部43には、下位側の車内通信線15が接続されている。通信部43は、LINなどの所定の通信規格に則って、下位ネットワーク12に属する他のECU16や自装置の親局であるマネージャ装置14と通信する通信装置よりなる。
通信部43は、制御部41のCPUから与えられた情報を他のECU16又はマネージャ装置14宛てに送信し、他のECU16又はマネージャ装置14が送信元の情報を制御部41のCPUに与える。
制御部41のCPUには、当該CPUによる制御モードを、「通常モード」又は「リプログラミングモード」のいずれかに切り替える起動部44が含まれる。
ECU16の通常モードとは、ECU16が本来的な制御を実行する制御モード、すなわち、自装置が担当する車内の制御対象を制御する制御モードのことである。
リプログラミングモードとは、自装置の制御プログラムを更新する制御モードである。すなわち、リプログラミングモードは、制御部41のCPUが、記憶部42のROM領域に対して、制御プログラムの消去や書き換えを行う制御モードのことである。
制御部41のCPUは、この制御モードのときにのみ、記憶部42のROM領域に格納された制御プログラムを新バージョンに更新することが可能となる。
リプロモードにおいて制御部41のCPUが新バージョンの制御プログラムを記憶部42に書き込むと、起動部44は、ECU16いったん再起動させ、新バージョンの制御プログラムが書き込まれた記憶領域についてベリファイ処理を実行する。
起動部44は、上記のベリファイ処理の完了後に、制御部41のCPUを更新後の制御プログラムによって動作させる。
図3に示すように、ECU16の記憶部42には、制御部41のCPUを「自律動作」の制御モードで動作させるアプリケーションソフトが含まれる。
「自律動作」とは、マネージャ装置14からの制御指令がなくても、ECU16が対象機器を自律的に制御する制御モードのことである。制御部41のCPUが、マネージャ装置14の制御指令に従って動作する制御モードを「他律動作」という。
〔プログラム更新時における車内通信のシーケンス〕
図4は、マネージャ装置14が制御プログラムを更新する場合の、車内通信システム10における通信手順の一例を示すシーケンス図である。
図4において、「子局ECU」は、マネージャ装置14の下位ネットワーク12に属するECU16である。「Δ」は、マネージャ装置14の制御プログラムの更新プログラム(差分プログラム)を示す。
制御プログラムの更新プログラムは、新バーションのプログラムそのものであってもよいが、本実施形態では、旧バーションからの差分プログラムである場合を想定する。
この場合、マネージャ装置14の制御部31は、旧バージョンと新バージョンとのファイルの差分情報を含むΔが同じ記憶領域にあれば、旧バージョンにΔを適応することで、新バージョンに更新することができる。
図4は、ゲートウェイ20が、DLサーバ4から受信したマネージャ装置14の更新プログラムΔを既に保持しており、ユーザが、車両1の入力デバイス(図示せず)を操作して、更新実行をゲートウェイ20に指示した後の車内通信を示す。
この場合、ゲートウェイ20は、「リプロモード移行要求」をマネージャ装置14に送信するとともに(ステップS1)、記憶部22に格納した更新プログラムΔをマネージャ装置14に転送する(ステップS2)。
更新プログラムΔを受信したマネージャ装置14は、更新処理(ステップS4)に入る前に、自装置がリプロモードに移行する旨の「リプロモード移行通知」を、自装置の下位ネットワーク12に属するすべての子局ECU16(図4の例では3つの子局ECU)に送信する(ステップS3)。
リプロモード移行通知を受信した各子局ECU16は、それぞれ自装置の制御モードを自律動作に切り替える(ステップS5)。
次に、マネージャ装置14は、更新プログラムΔを展開して旧バーションに適用し、制御プログラムを新バーションに書き換える(ステップS4)。
制御プログラムの書き換えが完了すると、マネージャ装置14は、書き換えの「完了通知」をゲートウェイ20に送信する(ステップS6)。
書き換えの完了通知を受信したゲートウェイ20は、「通常モード移行要求」をマネージャ装置14に送信する(ステップS7)。
通常モード移行要求を受信したマネージャ装置14は、自装置の制御モードをリプロモードから通常モードに切り替えてシステムを再起動する。これにより、マネージャ装置14は、新バーションの制御プログラムにより動作する。
次に、マネージャ装置14は、自律動作の「解除要求」を、自装置の下位ネットワーク12に属するすべての子局ECU16に送信する(ステップS8)。
自律動作の解除要求を受信した各子局ECU16は、それぞれ自律動作の制御モードを解除する(ステップS9)。具体的には、自装置の制御モードを、マネージャ装置14の制御指令によらずに自律的に対象機器を制御する「自律動作」から、マネージャ装置14の制御指令に従って動作する「他律動作」に切り替える。
制御モードが他律動作に切り替わると、各子局ECU16は、自律動作の「解除応答」をマネージャ装置14に送信する(ステップS10)。
これにより、マネージャ装置14は、配下の子局ECU16が通常状態である他律動作に復帰し、子局として動作を開始したことを察知する。
〔ECUによる自律動作の内容〕
図5は、ECU16が行う自律動作の種類、具体例及び実行方法を纏めた表である。
図5に示すように、自律動作の種類には、「動作状態の保持」、「オート制御機能への切り替え」、及び「設定機能への切り替え」が含まれる。
「動作状態の保持」とは、マネージャ装置14の配下のECU16が、マネージャ装置14のリプロモードへの移行前(例えば、リプロモード移行通知(図4のステップS3)の受信直前)の対象機器の動作状態を保持することである。
「オート制御機能への切り替え」とは、マネージャ装置14の配下のECU16が、マネージャ装置14のリプロモードへの移行(リプロモード移行通知の受信)を契機として、対象機器に対するオート制御機能を実行することである。
「設定動作への切り替え」とは、マネージャ装置14の配下のECU16が、マネージャ装置14のリプロモードへの移行(リプロモード移行通知の受信)を契機として、対象機器に所定の設定動作を実行させることである。
「動作状態の保持」としては、例えば次の具体例が考えられる。
1) パワー系ECU14Bがリプロモードに移行する場合に、当該マネージャ装置14Bに対応する電源系統用のECU16が、その移行前のリレー状態(ON/OFF状態)を保持する。
2) ボディ系ECU14Aがリプロモードに移行する場合に、当該マネージャ装置14Aに対応する室内照明用のECU16が、その移行前の点灯、消灯又は点滅状態を保持する。カラーイルミネーションの場合は、色彩も保持する。
3) ボディ系ECU14Aがリプロモードに移行する場合に、当該マネージャ装置14Aに対応するヘッドライト用ECU16が、その移行前のヘッドライトの動作状態(例えば、ハイビーム又はロービームなど)を保持する。
4) ボディ系ECU14Aのリプロモードに移行する場合に、当該マネージャ装置14Aに対応するワイパー用ECU16が、その移行前のワイパーの動作状態(例えば、ワイパーの往復周期や間欠動作など)を保持する。
「オート制御機能への切り替え」としては、例えば次の具体例が考えられる。
1) ボディ系ECU14Aがリプロモードに移行する場合に、当該マネージャ装置14Aに対応するヘッドライト用ECU16が、ヘッドライトのオートライト機能(照度に応じてヘッドライトを点灯又は消灯する機能)を実行する。
2) ボディ系ECU14Aがリプロモードに移行する場合に、当該マネージャ装置14Aに対応するワイパー用ECU16が、オートワイパー機能(雨滴の有無に応じてワイパーを駆動又は停止する機能)を実行する。
「設定動作への切り替え」としては、例えば次の具体例が考えられる。
1) ボディ系ECU14Aがリプロモードに移行する場合に、当該マネージャ装置14Aに対応するヘッドライト用ECU16が、ヘッドライトに所定の設定動作(例えば、ロービーム動作など)を実行させる。
2) ボディ系ECU14Aがリプロモードに移行する場合に、当該マネージャ装置14Aに対応するワイパー用ECU16が、ワイパーに所定の設定動作(例えば、所定周期での間欠動作)を実行させる。
「動作状態の保持」の実行方法は、ECU主導の場合とマネージャ主導の場合がある。
ECU主導の実行方法は、ECU16が、対象機器の動作状態を記憶しておき、記憶した動作状態を、リプロモード移行通知の受信後においても継続する方法である。
マネージャ主導の実行方法は、マネージャ装置14が、配下のECU16が担当する対象機器の動作状態を記憶しておき、記憶した動作状態への移行指令を、リプロモード移行通知に含める方法である。
「オート制御機能への切り替え」の実行方法にも、ECU主導の場合とマネージャ主導の場合がある。
ECU主導の実行方法は、ECU16が、自装置に備わる所定のオート制御機能を、リプロモード移行通知の受信後に実行する方法である。
マネージャ主導の実行方法は、マネージャ装置14が、ECU16に備わる所定のオート制御機能への移行指令を、リプロモード移行通知に含める方法である。
「設定機能への切り替え」の実行方法にも、ECU主導の場合とマネージャ主導の場合がある。
ECU主導の実行方法は、ECU16が、所定の設定動作を記憶しておき、記憶した設定動作を、リプロモード移行通知の受信後に実行する方法である。
マネージャ主導の実行方法は、マネージャ装置14が、所定の設定動作を記憶しておき、記憶した設定動作への移行指令を、リプロモード移行通知に含める方法である。
〔車両走行中のプログラム更新に適したマネージャ装置〕
上述の実施形態において、1つのマネージャ装置14を親局とする下位ネットワーク12に属する1又は複数のECU16には、車両走行に関係しない対象機器(例えば、「走る」、「曲がる」及び「止まる」などの車両1の基本運動に影響しない対象機器)を制御対象とするECUのみが含まれることが好ましい。
例えば、図1のボディ系ECU14A及びマルチメディア系ECU14Cが上記のマネージャ装置14に該当し、これらのマネージャ装置14A,14Cは、車両走行中のリプログラミングに適していると考えられる。
その理由は、1つのマネージャ装置14を親局とする下位ネットワーク12に属する1又は複数のECU16に、車両走行に関係する対象機器(例えばブレーキ)を制御対象とするECUが含まれると、マネージャ装置14を車両走行中にプログラム更新した場合に当該対象機器が正常に動作しなくなり、車両1の運転に支障が生じる可能性があるからである。
このため、例えば、図1のシャーシ系ECU14Dのプログラム更新は、なるべく車両走行中には行わず、停車中に行われることが好ましい。
〔本実施形態の効果〕
上述の通り、本実施形態の車内通信システム10によれば、マネージャ装置14が、自装置が制御プログラムの更新に移行する旨の移行通知をECU16に送信し(図4のステップS3)、ECU16が、移行通知の受信に応じて、対象機器を自律的に制御する自律動作に移行する(図4のステップS5)。
このため、マネージャ装置14の制御プログラムを更新する場合でも、対象機器に対する制御を維持することができる。
本実施形態の車内通信システム10によれば、上記の自律動作の一例として、ECU16が、リプロモード移行通知の受信前の動作状態を対象機器に保持させる「動作状態の保持」(図5)が行われる。
この場合、マネージャ装置14が制御プログラムの更新を開始する時点の前後で、対象機器の動作状態に変動が生じない。このため、マネージャ装置14の制御プログラムを更新する場合に、対象機器の動作状態が変化してユーザが不便に感じたり、違和感を覚えたりするのを防止することができる。
本実施形態の車内通信システム10によれば、上記の自律動作の一例として、ECU16が、リプロモード移行通知の受信を契機として、対象機器に関するオート制御機能を実行する「オート制御機能への切り替え」(図5)が行われる。
このため、マネージャ装置14の制御プログラムを更新する場合に、対象機器を使えないためにユーザが不便に感じるのを防止することができる。
本実施形態の車内通信システム10によれば、上記の自律動作の一例として、ECU16が、リプロモード移行通知の受信を契機として、対象機器に所定の設定動作を実行させる「設定動作への切り替え」(図5)が行われる。
このため、マネージャ装置14の制御プログラムを更新する場合に、対象機器を使えないためにユーザが不便に感じるのを防止することができる。
〔その他の変形例〕
上述の実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上述の実施形態では、無線通信部19が更新プログラムを受信する「FOTA」(Firmware On-The-Air)の場合を例示したが、車両1に更新プログラムを取り込む方法はこれに限られない。
すなわち、マネージャ装置14の更新プログラムは、車両1のディーラーが手動でゲートウェイ20などにインストールしたものであってもよいし、CD−ROMなどの他のデバイスからマネージャ装置14に転送されるようにしてもよい。
1 車両
2 広域通信網
3 管理サーバ
4 DLサーバ
10 車内通信システム
11 上位ネットワーク
12 下位ネットワーク
12A 下位ネットワーク(ボディ系ECU用)
12B 下位ネットワーク(パワー系ECU用)
12C 下位ネットワーク(マルチメディア系ECU用)
12D 下位ネットワーク(シャーシ系ECU用)
13 車内通信線(上位側)
14 マネージャ装置
14A マネージャ装置(ボディ系ECU)
14B マネージャ装置(パワー系ECU)
14C マネージャ装置(マルチメディア系ECU)
14D マネージャ装置(シャーシ系ECU)
15 車内通信線(下位側)
16 ECU(車載制御装置)
19 無線通信部
20 ゲートウェイ
21 制御部
22 記憶部
23 車内通信部
31 制御部
32 記憶部
33 第1通信部
34 第2通信部
35 起動部
41 制御部
42 記憶部
43 通信部
44 起動部
P1 制御パケット(制御指令)
P2 制御パケット(制御指令)

Claims (9)

  1. 車両に搭載された1又は複数のマネージャ装置と、
    前記マネージャ装置から受信した制御指令に従って、前記車両に搭載された対象機器を制御する1又は複数の車載制御装置と、を備える車内通信システムであって、
    前記マネージャ装置は、
    自装置が制御プログラムの更新に移行する旨の移行通知を前記車載制御装置に送信し、
    前記車載制御装置は、
    前記移行通知の受信に応じて、前記対象機器を自律的に制御する自律動作に移行する車内通信システム。
  2. 前記自律動作は、前記車載制御装置が、前記移行通知の受信前の動作状態を前記対象機器に保持させることである請求項1に記載の車内通信システム。
  3. 前記自律動作は、前記車載制御装置が、前記移行通知の受信を契機として、前記対象機器に関するオート制御機能を実行することである請求項1に記載の車内通信システム。
  4. 前記自律動作は、前記車載制御装置が、前記移行通知の受信を契機として、前記対象機器に所定の設定動作を実行させることである請求項1に記載の車内通信システム。
  5. 1つの前記マネージャ装置を親局とし、1又は複数の前記車載制御装置を子局とする下位ネットワークを更に備え、
    1つの前記マネージャ装置に対応する前記下位ネットワークに属する1又は複数の前記車載制御装置には、車両走行に関係しない前記対象機器を制御対象とする車載制御装置のみが含まれる請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車内通信システム。
  6. 前記マネージャ装置は、
    前記制御プログラムの更新が完了した旨の完了通知を前記車載制御装置に送信し、
    前記車載制御装置は、
    前記完了通知の受信に応じて、前記自律動作を解除する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車内通信システム。
  7. 車両に搭載された対象機器を制御指令に従って制御する1又は複数の車載制御装置に前記制御指令を送信する、前記車両に搭載されたマネージャ装置であって、
    前記車載制御装置と通信する通信部と、
    制御プログラムの更新に移行する旨の移行通知を前記車載制御装置に送信するように、前記通信部を制御する制御部と、を備えるマネージャ装置。
  8. 車両に搭載されたマネージャ装置から受信した制御指令に従って、前記車両に搭載された対象機器を制御する車載制御装置であって、
    制御プログラムの更新に移行する旨の移行通知を前記マネージャ装置から受信する通信部と、
    前記移行通知の受信に応じて、前記対象機器を自律的に制御する自律動作に移行する制御部と、を備える車載制御装置。
  9. 車両に搭載された1又は複数のマネージャ装置と、
    前記マネージャ装置から受信した制御指令に従って、前記車両に搭載された対象機器を制御する1又は複数の車載制御装置と、の間で行われる車内通信方法であって、
    前記マネージャ装置が、自装置が制御プログラムの更新に移行する旨の移行通知を前記車載制御装置に送信するステップと、
    前記車載制御装置が、前記移行通知の受信に応じて、前記対象機器を自律的に制御する自律動作に移行するステップと、を含む車内通信方法。
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