JP2002043882A - バラントランス - Google Patents

バラントランス

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JP2002043882A
JP2002043882A JP2000231517A JP2000231517A JP2002043882A JP 2002043882 A JP2002043882 A JP 2002043882A JP 2000231517 A JP2000231517 A JP 2000231517A JP 2000231517 A JP2000231517 A JP 2000231517A JP 2002043882 A JP2002043882 A JP 2002043882A
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coil
insulating layer
conductor pattern
terminal
coil conductor
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JP2000231517A
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Masahide Takashima
政秀 高嶋
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Toko Inc
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Toko Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 小型で使用周波数帯が広く、且つマイグレー
ションの発生を防止出来るバラントラスを提供する。 【解決手段】 不平衡端子11とダミー端子14間に
は、同じターン数のコイルL1とコイルL2が直列に接
続され、平衡用端子12および13間には、同じターン
数を有するコイルL3とコイルL4が接続され、両コイ
ルの接続点がアースされる。また、不平衡用端子11と
アース間には、コイルL5と容量C4が並列に接続され
る。そして、コイルL1とコイルL3が電磁結合し、コ
イルL2とコイルL4が電磁結合する。コイルL1,L
2等は誘電体絶縁層等の上にプリントされた導体パター
ンを、複数層重ねてスルーホールにより連結して構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信機器等
において、伝送線路のインピーダンスを変換するための
インピーダンス変換器や、平衡伝送線路の信号及び不平
衡伝送線路の信号を相互に変換するための信号変換器な
いし位相変換器などに用いられるバラントランスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のバラントランスには、図11に示
す様に、第1のストリップラインS1と第2のストリッ
プラインS2を接続すると共に、第1のストリップライ
ンS1に第3のストリップラインS3を、第2のストリ
ップラインS2に第4のストリップラインS4をそれぞ
れ電磁気的に結合させ、第1のストリップラインS1を
不平衡用端子111に、第3のストリップラインS3の
一端を平衡用端子112に、第4のストリップラインS
4の一端を平衡用端子113に接続し、第3のストリッ
プラインS3の他端と第4のストリップラインS4の他
端をアースしたものがある。この様な従来のバラントラ
ンスは、それぞれのストリップラインを使用する周波数
の1/4波長の長さにする必要があるために、形状が大
型化するという問題があった。
【0003】また、従来の別のバラントランスには、図
12、13に示す様に、第1のコイル用導体パターン1
33と第2のコイル用導体パターン134が形成された
絶縁層131b、131c、131d、131eをアー
ス用電極が形成された絶縁層131a上に順次積層し、
絶縁層間の第1のコイル用導体パターン同士及び第2の
コイル用導体パターン同士を接続して同一ターン数の第
1のコイルL6と第2のコイルL7が形成され、第3の
コイル用導体パターン135と第4のコイル用導体パタ
ーン136が形成された絶縁層131f、131g、1
31h、131iを順次積層し、絶縁層間の第3のコイ
ル用導体パターン同士及び第4のコイル用導体パターン
同士を接続して同一ターン数の第3のコイルL7と第4
のコイルL8が形成され、第1のコイルと第2のコイル
を絶縁層131fを介して第3のコイルと第4のコイル
に対向させて第1のコイルL6と第3のコイルL8間に
容量C5を、第2のコイルL7と第4のコイルL9間に
容量C6をそれぞれ形成し、第1のコイルL6と第2の
コイルL7が不平衡用端子121とダミー端子124間
に、第3のコイルL8と第4のコイルL9が1対の平衡
用端子122、123間に接続され、第3のコイルL8
と第4のコイルL9の接続点がアースされたものがあ
る。このバラントランスは、不平衡用端子に不平衡伝送
線路が、平衡用端子に平衡伝送線路が接続される。そし
て、このバラントランスによって、不平衡伝送線路の信
号が平衡伝送線路の2つの信号線路間に取り出され、平
衡伝送線路の2つの信号線路間の信号が不平衡伝送線路
に取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種のバラントラン
スは、一般的に使用周波数帯域において一方の平衡用端
子から出力される信号と他方の平衡用端子から出力され
る信号の位相差が170〜190の範囲内で、不平衡用
端子にもどってきた信号の減衰量、すなわち、不平衡用
端子におけるリターンロスが10dB以上あることが望
まれている。図12、図13に示した従来のバラントラ
ンスは、コイル用導体パターンの線幅を75μmにし、
コイルL6、L7とコイルL8、L9の巻数比を不平衡
用端子と平衡用端子間のインピーダンス比が1:4にな
るように調整したところ、その形状が2.0×1.25
×1.25mmとなり、図14、図15、図16に示す
ような特性が得られた。なお、図14、図15において
横軸は周波数、縦軸は減衰量、141は平衡端子122
から出力された信号の特性、142はリターンロスの特
性、151は平衡端子123から出力された信号の特
性、152はリターンロスの特性を示し、図16におい
て横軸は周波数、縦軸は位相、161は位相特性を示し
ている。このバラントランスは、1210〜2330M
Hzにおいて前述の条件を満たしており、この1210
MHzから2330MHzまでが使用できる周波数帯域
で、その帯域幅が1120MHzとなる。この種のバラ
ントランスが実装される移動体通信機器としては、GS
M、DCS、W−LAN、W−CDMA等さまざまなも
のがあり、その使用周波数帯域もさまざまで下限は80
0MHz程度から上限は2500MHz程度までと広範
囲にわたっている。しかしながら、従来のバラントラン
スは、使用できる周波数帯域幅を前述の全てのものに対
応できるように広げようとするとコイル全体のターン数
を大幅に増やす必要があるので、形状が大きくなって小
型化が進んでいるこれらの移動体通信機器に実装できな
くなる。従って、従来のバラントランスは、使用される
周波数帯域に応じて設計し直さなければならず、設計・
製造が複雑になると共に、製品の管理が煩雑になるとい
う問題があった。
【0005】また、従来のバラントランスは、図17に
示す様に第3のコイルL8と第4のコイルL9の接続点
に直流バイアスを供給して使用された場合、絶縁層13
1e上の導体パターン133、134と絶縁層131f
上の導体パターン135、136間の電位差が大きくな
り、マイグレーションが発生するという問題があった。
【0006】本発明は、形状を大きくすることなく使用
周波数帯域幅を広くできると共に、第3のコイルと第4
のコイルの接続点に直流バイアスが供給されてもマイグ
レーションが発生するのを防止できるバラントランスを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のバラントランス
は、不平衡用端子とアース間に第5のコイルと容量を並
列に接続することにより前述の課題を解決するものであ
る。すなわち、表面に第1のコイル用導体パターンと第
2のコイル用導体パターンが形成された複数の第1の絶
縁層を積層し、第1のコイル用導体パターン同士及び第
2のコイル用導体パターン同士を接続して同じターン数
を有する第1のコイルと第2のコイルが形成される共
に、第1のコイルと第2のコイルが不平衡用端子とダミ
ー端子間に接続され、表面に第3のコイル用導体パター
ンと第4のコイル用導体パターンが形成された複数の第
2の絶縁層を積層し、第3のコイル用導体パターン同士
及び第4のコイル用導体パターン同士を接続して同じタ
ーン数を有する第3のコイルと第4のコイルが形成さ
れ、第1のコイルと第3のコイルが電磁気的に結合し、
かつ第2のコイルと第4のコイルが電磁気的に結合する
ように第1のコイルと第2のコイルを第2の絶縁層を介
して第3のコイルと第4のコイルに対向させ、第3のコ
イルと第4のコイルが1対の平衡用端子間に接続される
と共に、第3のコイルと第4のコイルの接続点がアース
され、不平衡用端子とアース間に第5のコイルと容量が
並列に接続される。また、本発明のバラントランスは、
表面に第1のコイル用導体パターンと第2のコイル用導
体パターンが形成された複数の第1の絶縁層を積層し、
第1のコイル用導体パターン同士及び第2のコイル用導
体パターン同士を接続して同じターン数を有する第1の
コイルと第2のコイルが形成される共に、第1のコイル
と第2のコイルが不平衡用端子とダミー端子間に接続さ
れ、表面に第3のコイル用導体パターンと第4のコイル
用導体パターンが形成された複数の第2の絶縁層を積層
し、第3のコイル用導体パターン同士及び第4のコイル
用導体パターン同士を接続して同じターン数を有する第
3のコイルと第4のコイルが形成されると共に、第3の
コイルの一端が第1の平衡用端子に、第4のコイルの一
端が第2の平衡用端子にそれぞれ接続され、第1のコイ
ルと第3のコイルが電磁気的に結合し、かつ第2のコイ
ルと第4のコイルが電磁気的に結合するように第1のコ
イルと第2のコイルを第2の絶縁層を介して第3のコイ
ルと第4のコイルに対向させ、表面に第5のコイル用導
体パターンが形成された第3の絶縁層を積層し、第5の
コイル用導体パターンを接続するか、又は、第3の絶縁
層の表面に第5のコイル用導体パターンを形成して第5
のコイルが形成されると共に、第5のコイルの一端が不
平衡用端子に接続され、第5のコイルに絶縁層を介して
アース電極を対向させてアース電極と第5のコイル用導
体パターン間に容量が形成され、第3のコイルの他端、
第4のコイルの他端及び、第5のコイルの他端がアース
電極に接続される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のバラントランスは、表面
に第1のコイル用導体パターンと第2のコイル用導体パ
ターンが形成された複数の第1の絶縁層、表面に第3の
コイル用導体パターンと第4のコイル用導体パターンが
形成された複数の第2の絶縁層、表面に第5のコイル用
導体パターンが形成された第3の絶縁層を備える。この
複数の第1の絶縁層を積層し、第1のコイル用導体パタ
ーン同士及び第2のコイル用導体パターン同士を接続す
ることにより同じターン数の第1のコイルと第2のコイ
ルが形成される。また、複数の第2の絶縁層を積層し、
第3のコイル用導体パターン同士及び第4のコイル用導
体パターン同士を接続することにより同じターン数の第
3のコイルと第4のコイルが形成される。この第1のコ
イルと第2のコイルを第2の絶縁層を介して第3のコイ
ルと第4のコイルに対向させることにより、第1のコイ
ルと第3のコイルを電磁気的に結合させ、かつ第2のコ
イルと第4のコイルを電磁気的に結合させる。また、1
層の第3の絶縁層の表面に第5のコイル用導体パターン
を形成し、第5のコイル用導体パターンの両端を第3の
絶縁層の側面まで引き出す、又は、表面に第5のコイル
用導体パターンが形成された第3の絶縁層を複数積層し
て第5のコイル用導体パターンを接続することにより第
5のコイルが形成される。この第5のコイルは、積層方
向の上下両側に絶縁層を介して積層されたアース電極に
よって挟まれる。そして、第1のコイルと第2のコイル
が不平衡用端子とダミー端子間に接続される。また、第
3のコイルと第4のコイルは、第3のコイルの一端が第
1の平衡用端子に、第4のコイルの一端が第2の平衡用
端子に、第3のコイルの他端と第4のコイルの他端がア
ース電極にそれぞれ接続される。さらに、第5のコイル
は、一端が不平衡用端子に、他端がアース電極にそれぞ
れ接続され、第5のコイル用導体パターンとアース電極
間に形成された容量が第5のコイルと並列に接続され
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明のバラントランスを図1乃至図
10を参照して説明する。図1は本発明のバラントラン
スの回路図、図2は本発明のバラントランスの第1の実
施例を示す分解斜視図である。図1において、11は不
平衡用端子、12、13は平衡用端子、14はダミー端
子である。不平衡用端子11とダミー端子14間には、
同じターン数を有するコイルL1とコイルL2が直列に
接続される。また、平衡用端子12と平衡用端子13間
には、同じターン数を有するコイルL3とコイルL4が
接続される。このコイルL3とコイルL4は、接続点が
アースされる。また、不平衡用端子11とアース間に
は、コイルL5と容量C4が並列に接続される。そし
て、コイルL1とコイルL3が電磁気的に結合し、コイ
ルL2とコイルL4が電磁気的に結合する。なお、C1
はコイルL1とコイルL3間に生じる浮遊容量、C2は
コイルL2とコイルL4間に生じる浮遊容量、C3はコ
イルL3とコイルL4が容量結合することにより形成さ
れる容量である。このバラントランスは、不平衡用端子
11に不平衡線路が接続され、平衡用端子12、13に
平衡伝送線路が接続される。不平衡線路から入力された
信号は、コイルL1からコイルL3に伝達されると共
に、コイルL2からコイルL4に伝達される。このと
き、コイルL1とコイルL2は同じターン数を有するの
で、コイルL3とコイルL4に伝達される信号の大きさ
は等しくなる。このコイルL3とコイルL4に伝達され
た信号は、平衡用端子12、13から出力される。この
とき、コイルL3とコイルL4は同じターン数を有する
ので、平衡用端子12から出力される信号の大きさと平
衡用端子13から出力される信号の大きさが等しくな
る。また、平衡伝送線路から入力された信号は、コイル
L3とコイルL4からそれぞれコイルL1とコイルL2
に伝達される。このコイルL1とコイルL2に伝達され
た信号は、合成されて出力される。
【0010】この様な回路構成のバラントランスは、図
2の様に絶縁層と導体層を交互に積層して絶縁層の積層
体内に回路素子が形成される。絶縁層21a、21b、
21c、21d、21e、21f、21g、21h、2
1i、21j、21k、21l、21m、21nは、誘
電体材料又は磁性体材料で形成される。絶縁層21aの
表面には、アース用電極22が形成される。このアース
用電極22は絶縁層21aの対向する側面まで引き出さ
れる。絶縁層21bと絶縁層21cの表面には、それぞ
れ渦巻状のコイル用導体パターン23が形成される。こ
のコイル用導体パターン23は、スルーホールを介して
絶縁層21bの導体パターン23と絶縁層21cの導体
パターン23が接続されてコイルL5が形成される。絶
縁層21dの表面には、アース用電極24が形成され
る。このアース用電極24は絶縁層21dの対向する側
面まで引き出される。絶縁層21e、絶縁層21f、絶
縁層21g、絶縁層21hの表面には、それぞれコイル
用導体パターン25、26が互いに線対称になるように
形成される。このコイル用導体パターン25、26は、
スルーホールを介して絶縁層21eから絶縁層21hま
での導体パターン25をらせん状に接続してコイルL1
が形成され、スルーホールを介して絶縁層21eから絶
縁層21hまでの導体パターン26をらせん状に接続し
てコイルL2が形成される。このコイルL1とコイルL
2は、同じターン数になる様に形成され、絶縁層21e
の導体パターン25と導体パターン26が接続されるこ
とにより互いに接続される。そして、絶縁層21h上の
導体パターン25の一端と導体パターン26の一端が絶
縁層21hの互いに対向する側面の対向する位置に引き
出される。絶縁層21i、絶縁層21j、絶縁層21
k、絶縁層21lの表面には、それぞれコイル用導体パ
ターン27、28が互いに線対称になるように形成され
る。このとき、絶縁層21iのコイル用導体パターン2
7、28は、絶縁層21hのコイル用導体パターン2
5、26と対向する位置に形成される。このコイル用導
体パターン27、28は、スルーホールを介して絶縁層
21iから絶縁層21lまでの導体パターン27をらせ
ん状に接続してコイルL3が形成され、スルーホールを
介して絶縁層21iから絶縁層21lまでの導体パター
ン28をらせん状に接続してコイルL4が形成される。
このコイルL3とコイルL4は、同じターン数になる様
に形成され、絶縁層21iの導体パターン27の一端と
導体パターン28の一端が対向する側面の対向する位置
に引き出される。また、絶縁層21lの導体パターン2
7の他端と導体パターン28の他端が絶縁層21lの互
いに対向する側面の対向する位置に引き出される。絶縁
層21mの表面には、容量結合用電極29が形成され
る。この容量結合用電極29は、絶縁層21mを介して
コイルL3とコイルL4に跨るように形成される。絶縁
層21aから絶縁層21mまで順次積層し、保護用の絶
縁層21nで覆われた積層体の側面には、図3に示す様
に端子電極31、32、33、34、35、36が形成
される。そして、絶縁層21hの導体パターン25の一
端が端子電極31に、絶縁層21hの導体パターン26
の一端が端子電極34に接続されることによりコイルL
1とコイルL2が不平衡用端子11とダミー端子14間
に接続される。また、絶縁層21lの導体パターン27
の一端が端子電極33に、絶縁層21lの導体パターン
28の一端が端子電極36に接続されることによりコイ
ルL3の一端が平衡用端子12にコイルL4の一端が平
衡用端子13に接続される。さらに、絶縁層21iの導
体パターン27の他端が端子電極32に、絶縁層21i
の導体パターン28の他端が端子電極35に、アース用
電極22、24が端子電極32と35に接続されること
によりコイルL3の他端とコイルL4の他端がアース用
電極22、24に接続される。またさらに、絶縁層21
bの導体パターン23の一端が端子電極31に、絶縁層
21cの導体パターン23の他端が端子電極35に接続
されることにより、コイルL5の一端が不平衡用端子1
1に、コイルL5の他端がアース電極に接続され、導体
パターン23とアース電極22、24間に形成された浮
遊容量によって容量C4がコイルL5と並列に接続され
る。このように形成されたバラントランスは、絶縁層2
1iを介してコイルL1、L2とコイルL3、L4が対
向しているのでコイルL1とコイルL3間に浮遊容量C
1が、コイルL2とコイルL4間に浮遊容量C2がそれ
ぞれ発生する。
【0011】この様なバラントランスにおいて、コイル
用導体パターン23、25、26、27、28の線幅を
75μmにし、不平衡用端子11と平衡用端子12、1
3間のインピーダンス比が1:4になるようにコイルL
1、L2とコイルL3、L4の巻数比を調節したとこ
ろ、その形状が2.0×1.25×1.25mmとな
り、図4〜図6の様な特性が得られた。なお、図4、図
5において横軸は周波数、縦軸は減衰量、41は平衡端
子12から出力された信号の特性、42はリターンロス
の特性、51は平衡端子13から出力された信号の特
性、52はリターンロスの特性を示し、図6において横
軸は周波数、縦軸は位相、61は位相特性を示してい
る。このバラントランスは、不平衡用端子とアース間に
並列に接続されたコイルL5と容量C4により、図4の
リターンロスの特性42と図5のリターンロスの特性5
2に示す様に985MHz近傍に減衰極を形成し、この
減衰極により900〜1200MHzにおける不平衡用
端子にもどってきた信号を大きく減衰している。従っ
て、このバラントランスは、一方の平衡用端子から出力
される信号と他方の平衡用端子から出力される信号の位
相差が170〜190の範囲内で、不平衡用端子にもど
ってきた信号の減衰量、すなわち、不平衡用端子におけ
るリターンロスが10dB以上ある周波数が900〜2
260MHzとなり、この900MHzから2260M
Hzまでが使用できる周波数帯域で、その帯域幅が13
60MHzとなる。
【0012】図7は、本発明のバラントランスの第2の
実施例を示す分解斜視図である。絶縁層71aの表面に
は、引き出し端が対向する側面まで引き出されたアース
用電極72が形成される。絶縁層71bの表面には、コ
イル用導体パターン73が形成される。コイル用導体パ
ターン73の両端は、絶縁層71bの対向する側面に引
き出されてコイルL5が形成される。絶縁層71cの表
面には、引き出し端が対向する側面まで引き出されたア
ース用電極74が形成される。絶縁層71d、絶縁層7
1e、絶縁層71f、絶縁層71gの表面には、それぞ
れコイル用導体パターン75、76が互いに線対称にな
るように形成され、絶縁層71dから絶縁層71gまで
の導体パターン75をスルーホールを介してらせん状に
接続してコイルL1が形成され、絶縁層71dから絶縁
層71gまでの導体パターン76をスルーホールを介し
てらせん状に接続してコイルL2が形成される。このコ
イルL1とコイルL2は、同じターン数になる様に形成
され、絶縁層71dの導体パターン75と導体パターン
76が接続されることにより互いに接続され、絶縁層7
1g上の導体パターン75の一端と導体パターン76の
一端が絶縁層71gの互いに対向する側面の対向する位
置に引き出される。絶縁層71h、絶縁層71i、絶縁
層71j、絶縁層71kの表面には、それぞれコイル用
導体パターン77、78が互いに線対称になるように形
成される。このとき、絶縁層71hのコイル用導体パタ
ーン77、78は、絶縁層71gのコイル用導体パター
ン75、76と対向する位置に形成される。このコイル
用導体パターン77、78は、絶縁層71hから絶縁層
71kまでの導体パターン77をスルーホールを介して
らせん状に接続してコイルL3が形成され、絶縁層71
hから絶縁層71kまでの導体パターン78をスルーホ
ールを介してらせん状に接続してコイルL4が形成され
る。このコイルL3とコイルL4は、同じターン数にな
る様に形成され、絶縁層71hの導体パターン77の一
端と導体パターン78の一端が対向する側面の対向する
位置に引き出される。また、絶縁層71kの導体パター
ン77の他端と導体パターン78の他端が絶縁層71k
の互いに対向する側面の対向する位置に引き出される。
絶縁層71lの表面には、容量結合用電極79が絶縁層
71lを介してコイルL3とコイルL4に跨るように形
成される。絶縁層71aから絶縁層71lまで順次積層
し、保護用の絶縁層71mで覆われた積層体の側面には
6つの端子電極が形成される。そして、コイルL1、コ
イルL2、コイルL3、コイルL4、コイルL5が図1
の回路を構成するように接続され、導体パターン73と
アース電極72、74間に形成された浮遊容量によって
容量C4がコイルL5と並列に接続される。
【0013】図8は、本発明のバラントランスの第3の
実施例を示す分解斜視図である。絶縁層81aの表面に
は、引き出し端が対向する側面まで引き出されたアース
用電極82が形成される。絶縁層81bの表面には、ア
ース用電極82と対向する位置に容量用電極84が形成
される。絶縁層81cと絶縁層81dの表面には、それ
ぞれループ状のコイル用導体パターン83が形成され
る。このコイル用導体パターン83は、スルーホールを
介して絶縁層81cの導体パターン83と絶縁層81d
の導体パターン83が接続されてコイルL5が形成され
る。絶縁層81eから絶縁層81hの表面には、互いに
線対称のコイル用導体パターン85、86が形成され、
導体パターン85をらせん状に接続してコイルL1が形
成され、導体パターン86をらせん状に接続してコイル
L2が形成される。このコイルL1とコイルL2は、絶
縁層81eの導体パターン85と導体パターン86が接
続されることにより互いに接続され、絶縁層81h上の
導体パターン85の一端と導体パターン86の一端が絶
縁層81hの互いに対向する側面の対向する位置に引き
出される。絶縁層81iから絶縁層81lの表面には、
互いに線対称のコイル用導体パターン87、88が形成
される。このとき、絶縁層81iのコイル用導体パター
ン87、88は、絶縁層81hのコイル用導体パターン
85、86と対向する位置に形成される。このコイル用
導体パターン87、88は、導体パターン87をらせん
状に接続してコイルL3が形成され、導体パターン88
をらせん状に接続してコイルL4が形成される。このコ
イルL3とコイルL4は、同じターン数になる様に形成
され、絶縁層81iの導体パターン87の一端と導体パ
ターン88の一端が対向する側面の対向する位置に引き
出される。また、絶縁層81lの導体パターン87の他
端と導体パターン88の他端が絶縁層81lの互いに対
向する側面の対向する位置に引き出される。絶縁層81
mの表面には、コイルL3とコイルL4に跨るように容
量結合用電極89が形成される。絶縁層81aから絶縁
層81mまで順次積層し、保護用の絶縁層81hで覆わ
れた積層体の側面には端子電極が形成される。
【0014】図9は、本発明のバラントランスの第4の
実施例を示す分解斜視図である。絶縁層91aの表面に
は、引き出し端が対向する側面まで引き出されたアース
用電極92が形成される。絶縁層91bと絶縁層91c
の表面には、それぞれ渦巻状のコイル用導体パターン9
3が形成され、スルーホールを介して接続されてコイル
L5が形成される。絶縁層91dの表面には、引き出し
端が対向する側面まで引き出されたアース用電極94が
形成される。絶縁層91eと絶縁層91fの表面には、
それぞれ互いに線対称のコイル用導体パターン95とコ
イル用導体パターン96が形成され、絶縁層91eの導
体パターン95と絶縁層91fの導体パターン95とを
らせん状に接続してコイルL1が形成され、絶縁層91
eの導体パターン96と絶縁層91fの導体パターン9
6とをらせん状に接続してコイルL2が形成される。こ
のコイルL1とコイルL2は、同一ターン数になるよう
に形成され、絶縁層91eの導体パターン95と導体パ
ターン96が接続されることにより互いに接続される。
そして、絶縁層91fの導体パターン95の一端と導体
パターン96の一端が絶縁層91fの同じ側面まで引き
出される。絶縁層91gと絶縁層91hの表面には、そ
れぞれ互いに線対称のコイル用導体パターン97とコイ
ル用導体パターン98が形成される。このとき、絶縁層
91gの導体パターン97、98は、絶縁層91fの導
体パターン95、96と対向する位置に形成される。こ
のコイル用導体パターン97、98は、絶縁層91gの
導体パターン97と絶縁層91hの導体パターン97を
らせん状に接続してコイルL3が形成され、絶縁層91
gの導体パターン98と絶縁層91hの導体パターン9
8をらせん状に接続してコイルL4が形成される。この
コイルL3とコイルL4は、同一ターン数になるように
形成され、絶縁層91gの導体パターン97と導体パタ
ーン98が接続されることにより互いに接続される。こ
の絶縁層91gの導体パターン97と導体パターン98
の共通接続端は、アース用電極92、94が引き出され
た一方の側面まで引き出される。また、絶縁層91hの
導体パターン97の一端と導体パターン98の一端が絶
縁層91hの同じ側面まで引き出される引き出される。
絶縁層91iの表面には、コイルL3とコイルL4に跨
るように容量結合用電極99が形成される。絶縁層91
aから絶縁層91iまで順次積層し、保護用の絶縁層9
1jで覆われた積層体の側面には、図3に示す様に端子
電極31、32、33、34、35、36が形成され
る。そして、絶縁層91fの導体パターン95の一端が
端子電極31に、絶縁層91fの導体パターン96の一
端が端子電極33に接続されることによりコイルL1と
コイルL2が不平衡用端子11とダミー端子14間に接
続される。また、絶縁層91hの導体パターン97の一
端が端子電極34に、絶縁層91hの導体パターン98
の一端が端子電極36に接続されることによりコイルL
3とコイルL4が平衡用端子12と平衡用端子13間に
接続される。さらに、絶縁層91gの導体パターン97
と導体パターン98の共通接続端が端子電極35に、ア
ース用電極92、94が端子電極35に接続されること
によりコイルL3の他端とコイルL4の他端がアース用
電極92、94に接続される。またさらに、絶縁層91
bの導体パターン93の一端が端子電極31に、絶縁層
91cの導体パターン93の他端が端子電極35に、ア
ース用電極92、94が端子電極35に接続されること
により、コイルL5の一端が不平衡用端子11に、コイ
ルL5の他端がアース電極に接続され、導体パターン9
3とアース電極92、94間に形成された浮遊容量によ
って容量C4がコイルL5と並列に接続される。
【0015】これらの様に形成された本発明のバラント
ランスは、不平衡用端子11とアース間に第5のコイル
L5と容量C4が並列に接続されているので、第3のコ
イルと第4のコイルの接続点に直流バイアスが供給され
た場合でも、図10に示す様に第5のコイルL5と容量
C4によって第1のコイルと第2のコイルにも直流バイ
アスが供給されて第1のコイルの一端と第2のコイルの
一端の電位を、第3のコイルの他端と第4のコイルの他
端の電位と同じレベルまで上げることができる。
【0016】以上、本発明のバラントランスの実施例を
述べたが、本発明はこれらの実施例に限られるものでは
ない。例えば、第1の実施例と第2の実施例と第3の実
施例では、第5のコイルが積層方向の上下両側が1対の
アース用電極によって挟まれているが、第5のコイルの
積層方向の上下一方にアース用電極を絶縁層を介して第
5のコイルと対向する様に積層してもよい。また、第2
の実施例において、第5のコイルは第3の絶縁層の表面
にループ状又は直線状の導体パターンを形成し、その両
端を第3の絶縁層の側面まで引き出して形成されてもよ
い。さらに、第1の実施例から第4の実施例において、
第3のコイルの他端と第4のコイルの他端は、スルーホ
ールを介してアース用電極に接続されてもよい。またさ
らに、第1の実施例から第4の実施例において、第5の
コイルの他端は、スルーホールを介してアース用電極に
接続されてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のバラントラ
ンスは、表面に第1のコイル用導体パターンと第2のコ
イル用導体パターンが形成された複数の第1の絶縁層を
積層し、第1のコイル用導体パターン同士及び第2のコ
イル用導体パターン同士を接続して同じターン数を有す
る第1のコイルと第2のコイルが形成される共に、第1
のコイルと第2のコイルが不平衡用端子とダミー端子間
に接続され、表面に第3のコイル用導体パターンと第4
のコイル用導体パターンが形成された複数の第2の絶縁
層を積層し、第3のコイル用導体パターン同士及び第4
のコイル用導体パターン同士を接続して同じターン数を
有する第3のコイルと第4のコイルが形成され、第1の
コイルと第3のコイルが電磁気的に結合し、かつ第2の
コイルと第4のコイルが電磁気的に結合するように第1
のコイルと第2のコイルを第2の絶縁層を介して第3の
コイルと第4のコイルに対向させ、第3のコイルと第4
のコイルが1対の平衡用端子間に接続されると共に、第
3のコイルと第4のコイルの接続点がアースされ、不平
衡用端子とアース間に第5のコイルと容量が並列に接続
されるので、不平衡用端子におけるリターンロスの特性
に減衰極を形成して不平衡用端子にもどってきた信号の
減衰量が10dB以上ある周波数の幅を従来よりも広く
できると共に、第1、第2のコイルの一端と第3、第4
のコイルの他端間の電位差をなくすことができる。従っ
て、本発明のバラントランスは、形状を大きくすること
なく従来よりも使用周波数帯域幅を240MHz広くで
きると共に、第3のコイルと第4のコイルの接続点に直
流バイアスが供給されてもマイグレーションが発生する
のを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のバラントランスの回路図である。
【図2】 本発明のバラントランスの第1の実施例を示
す分解斜視図である。
【図3】 本発明のバラントランスの第1の実施例を示
す斜視図である。
【図4】 本発明のバラントランスの平衡用端子12か
ら出力された信号の特性とリターンロスを示す特性図で
ある。
【図5】 本発明のバラントランスの平衡用端子13か
ら出力された信号の特性とリターンロスを示す特性図で
ある。
【図6】 本発明のバラントランスの位相特性を示す特
性図である。
【図7】 本発明のバラントランスの第2の実施例を示
す分解斜視図である。
【図8】 本発明のバラントランスの第3の実施例を示
す分解斜視図である。
【図9】 本発明のバラントランスの第4の実施例を示
す分解斜視図である。
【図10】 本発明のバラントランスのアースから直流
バイアスを供給した場合の回路図である。
【図11】 従来のバラントランスの回路図である。
【図12】 従来の別のバラントランスの回路図であ
る。
【図13】 従来のバラントランスを示す分解斜視図で
ある。
【図14】 従来のバラントランスの平衡用端子122
から出力された信号の特性とリターンロスを示す特性図
である。
【図15】 従来のバラントランスの平衡用端子123
から出力された信号の特性とリターンロスを示す特性図
である。
【図16】 従来のバラントランスの位相特性を示す特
性図である。
【図17】 従来のバラントランスのアースから直流バ
イアスを供給した場合の回路図である。
【符号の説明】
11 不平衡用端子 12、13 平衡用端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01P 5/10 H01F 31/00 D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に第1のコイル用導体パターンと第
    2のコイル用導体パターンが形成された複数の第1の絶
    縁層を積層し、該第1のコイル用導体パターン同士及び
    該第2のコイル用導体パターン同士を接続して同じター
    ン数を有する第1のコイルと第2のコイルが形成される
    共に、該第1のコイルと該第2のコイルが不平衡用端子
    とダミー端子間に接続され、 表面に第3のコイル用導体パターンと第4のコイル用導
    体パターンが形成された複数の第2の絶縁層を積層し、
    該第3のコイル用導体パターン同士及び該第4のコイル
    用導体パターン同士を接続して同じターン数を有する第
    3のコイルと第4のコイルが形成され、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    するように該第1のコイルと第2のコイルを該第2の絶
    縁層を介して該第3のコイルと第4のコイルに対向さ
    せ、 該第3のコイルと該第4のコイルが1対の平衡用端子間
    に接続されると共に、該第3のコイルと該第4のコイル
    の接続点がアースされ、 該不平衡用端子とアース間に第5のコイルと容量が並列
    に接続されたことを特徴とするバラントランス。
  2. 【請求項2】 表面に第1のコイル用導体パターンと第
    2のコイル用導体パターンが形成された複数の第1の絶
    縁層を積層し、該第1のコイル用導体パターン同士及び
    該第2のコイル用導体パターン同士を接続して同じター
    ン数を有する第1のコイルと第2のコイルが形成される
    共に、該第1のコイルと該第2のコイルが不平衡用端子
    とダミー端子間に接続され、 表面に第3のコイル用導体パターンと第4のコイル用導
    体パターンが形成された複数の第2の絶縁層を積層し、
    該第3のコイル用導体パターン同士及び該第4のコイル
    用導体パターン同士を接続して同じターン数を有する第
    3のコイルと第4のコイルが形成されると共に、該第3
    のコイルの一端が第1の平衡用端子に、該第4のコイル
    の一端が第2の平衡用端子にそれぞれ接続され、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    するように該第1のコイルと第2のコイルを該第2の絶
    縁層を介して該第3のコイルと第4のコイルに対向さ
    せ、 表面に第5のコイル用導体パターンが形成された第3の
    絶縁層を積層し、第5のコイル用導体パターンを接続し
    て第5のコイルが形成されると共に、該第5のコイルの
    一端が不平衡用端子に接続され、 該第5のコイルに絶縁層を介してアース電極を対向させ
    て該アース電極と該第5のコイル用導体パターン間に容
    量が形成され、 該第3のコイルの他端、該第4のコイルの他端及び、該
    第5のコイルの他端が該アース電極に接続されたことを
    特徴とするバラントランス。
  3. 【請求項3】 表面に第1のコイル用導体パターンと第
    2のコイル用導体パターンが形成された複数の第1の絶
    縁層を積層し、該第1のコイル用導体パターン同士及び
    該第2のコイル用導体パターン同士を接続して同じター
    ン数を有する第1のコイルと第2のコイルが形成される
    共に、該第1のコイルと該第2のコイルが不平衡用端子
    とダミー端子間に接続され、 表面に第3のコイル用導体パターンと第4のコイル用導
    体パターンが形成された複数の第2の絶縁層を積層し、
    該第3のコイル用導体パターン同士及び該第4のコイル
    用導体パターン同士を接続して同じターン数を有する第
    3のコイルと第4のコイルが形成されると共に、該第3
    のコイルの一端が第1の平衡用端子に、該第4のコイル
    の一端が第2の平衡用端子にそれぞれ接続され、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    するように該第1のコイルと第2のコイルを該第2の絶
    縁層を介して該第3のコイルと第4のコイルに対向さ
    せ、 第3の絶縁層の表面に第5のコイル用導体パターンを形
    成して第5のコイルが形成されると共に、該第5のコイ
    ルの一端が不平衡用端子に接続され、 該第5のコイルに絶縁層を介してアース電極を対向させ
    て該アース電極と該第5のコイル用導体パターン間に容
    量が形成され、 該第3のコイルの他端、該第4のコイルの他端及び、該
    第5のコイルの他端が該アース電極に接続されたことを
    特徴とするバラントランス。
  4. 【請求項4】 表面に第1のコイル用導体パターンと第
    2のコイル用導体パターンが形成された複数の第1の絶
    縁層を積層し、該第1のコイル用導体パターン同士及び
    該第2のコイル用導体パターン同士を接続して同じター
    ン数を有する第1のコイルと第2のコイルが形成される
    共に、該第1のコイルと該第2のコイルが不平衡用端子
    とダミー端子間に接続され、 表面に第3のコイル用導体パターンと第4のコイル用導
    体パターンが形成された複数の第2の絶縁層を積層し、
    該第3のコイル用導体パターン同士及び該第4のコイル
    用導体パターン同士を接続して同じターン数を有する第
    3のコイルと第4のコイルが形成されると共に、該第3
    のコイルの一端が第1の平衡用端子に、該第4のコイル
    の一端が第2の平衡用端子にそれぞれ接続され、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    するように該第1のコイルと第2のコイルを該第2の絶
    縁層を介して該第3のコイルと第4のコイルに対向さ
    せ、 表面に第5のコイル用導体パターンが形成された第3の
    絶縁層を積層し、第5のコイル用導体パターンを接続し
    て第5のコイルが形成されると共に、該第5のコイルの
    一端が不平衡用端子に接続され、 容量用電極とアース電極を第4の絶縁層を介して対向さ
    せて容量が形成され、該第3のコイルの他端、該第4の
    コイルの他端及び、該第5のコイルの他端が該アース電
    極に接続されたことを特徴とするバラントランス。
  5. 【請求項5】 表面に第1のコイル用導体パターンと第
    2のコイル用導体パターンが形成された複数の第1の絶
    縁層を積層し、該第1のコイル用導体パターン同士及び
    該第2のコイル用導体パターン同士を接続して同じター
    ン数を有する第1のコイルと第2のコイルが形成される
    共に、該第1のコイルと該第2のコイルが不平衡用端子
    とダミー端子間に接続され、 表面に第3のコイル用導体パターンと第4のコイル用導
    体パターンが形成された複数の第2の絶縁層を積層し、
    該第3のコイル用導体パターン同士及び該第4のコイル
    用導体パターン同士を接続して同じターン数を有する第
    3のコイルと第4のコイルが形成されると共に、該第3
    のコイルの一端が第1の平衡用端子に、該第4のコイル
    の一端が第2の平衡用端子にそれぞれ接続され、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    するように該第1のコイルと第2のコイルを該第2の絶
    縁層を介して該第3のコイルと第4のコイルに対向さ
    せ、 第3の絶縁層の表面に第5のコイル用導体パターンを形
    成して第5のコイルが形成されると共に、該第5のコイ
    ルの一端が不平衡用端子に接続され、 容量用電極とアース電極を第4の絶縁層を介して対向さ
    せて容量が形成され、該第3のコイルの他端、該第4の
    コイルの他端及び、該第5のコイルの他端が該アース電
    極に接続されたことを特徴とするバラントランス。
  6. 【請求項6】 前記第3のコイルの他端と前記第4のコ
    イルの他端が第2の絶縁層上で共通に接続された請求項
    2、3、4、5のいずれかに記載のバラントランス。
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