JP2002043649A - 磁気インピーダンス効果素子 - Google Patents

磁気インピーダンス効果素子

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JP2002043649A JP2000226234A JP2000226234A JP2002043649A JP 2002043649 A JP2002043649 A JP 2002043649A JP 2000226234 A JP2000226234 A JP 2000226234A JP 2000226234 A JP2000226234 A JP 2000226234A JP 2002043649 A JP2002043649 A JP 2002043649A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非磁性基板への装着作業を簡素化でき、充分
なバイアス磁界を得ることのできるバイアス磁界付与手
段を備えた磁気インピーダンス効果素子を提供する。 【解決手段】 非磁性基板2と、この非磁性基板2に形
成された磁性薄膜3と、この磁性薄膜3にバイアス磁界
を付与するバイアス磁界付与手段とを備え、このバイア
ス磁界付与手段を硬磁性バルク材からなる永久磁石4で
構成して非磁性基板2に固着し、磁性薄膜3に高周波電
流を通電して外部磁界により磁性薄膜3に発生するイン
ピーダンスの変化を電気信号に変換して出力せしめるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気インピーダン
ス効果を利用して外部磁界を検出する磁気インピーダン
ス効果素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の磁気インピーダンス効果
素子の一例を示すもので、この磁気インピーダンス素子
は、非磁性基板21が一対の配線パターン22,23を
形成した絶縁基板24に固定され、非磁性基板21の一
面に形成された高い透磁率を有する磁性薄膜25の長手
方向両端部に設けられた電極26,27が上記一対の配
線パターン22,23とそれぞれ半田28によって接続
されている。そして、非磁性基板21には、磁性薄膜2
5にバイアス磁界を磁性薄膜25の長手方向に付与する
バイアス磁界付与手段としての導線コイル29が絶縁基
板24を含めた形で巻回されて装着され、その巻回部2
9a内に磁性薄膜25が位置した状態となっている。
【0003】このように構成された従来の磁気インピー
ダンス効果素子は、磁性薄膜25の長手方向が図示せぬ
被検出体から発せられる外部磁界Hに沿うように配置さ
れ、一対の配線パターン22,23が図示せぬ外部電源
に接続された状態で、一対の配線パターン22,23を
介して上記外部電源から磁性薄膜25にMHz帯域の高
周波電流を通電すると、磁性薄膜25の長手方向両端部
間のインピーダンスが変化し、この変化を電気信号に変
換して外部磁界Hの検出出力が得られるようになってい
る。
【0004】この高周波電流の通電時に、直流電流を導
線コイル29に通電して磁性薄膜25の長手方向に平行
な方向に一定方向のバイアス磁界を印加すると、磁性薄
膜25の長手方向両端部間のインピーダンスが外部磁界
Hの変化に対して直線的に変化するように、磁性薄膜2
5の長手方向両端部間のインピーダンスの変化にリニア
リティを持たせることが可能となり、外部磁界Hの強さ
をリニアリティ良く検出することが可能となる。
【0005】尚、バイアス磁界付与手段としては、導線
コイル29を用いる他に、図9に示すように、スパッタ
リング法により非磁性基板21上に磁性薄膜25を被覆
するように設けられた硬磁性薄膜30を用いるものや、
同じくスパッタリング法により磁性薄膜25と交叉する
ように非磁性基板21上に形成される薄膜コイル(不図
示)を用いるものが既に提供されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の磁気インピーダンス効果素子にバイアス磁界付
与手段として用いられている導線コイル29は、充分な
バイアス磁界を得るのにより多くの巻回数を必要とする
ため、非磁性基板21および絶縁基板24に巻回して装
着する作業が極めて煩雑なものとなり生産コストが高く
なるという問題があった。
【0007】また、バイアス磁界付与手段に硬磁性薄膜
30を用いると、スパッタリング法によって形成される
硬磁性薄膜30はその膜厚を厚くするのに限界があるた
め、この膜厚の制約を受けてバイアス磁界が充分にとれ
ないという不具合があった。そして、硬磁性薄膜30の
膜厚が厚くなるにつれ硬磁性薄膜30が磁性薄膜25に
及ぼす応力が次第に大きくなるため、この応力が要因と
なって外部磁界検出感度の低下をきたす虞があった。
【0008】また、バイアス磁界付与手段として前述の
薄膜コイル(不図示)を用いる場合には、薄膜コイルと
磁性膜膜25との絶縁性を確保するために、これら薄膜
コイルと磁性膜膜25との間に絶縁膜を設ける必要があ
ることから、非磁性基板21に薄膜コイルの装着が完了
するまでに多くの手数がかかり製造工程が長くなるとい
う欠点を有している。
【0009】本発明は、上述した従来技術の事情に鑑み
てなされたもので、その目的は、非磁性基板への装着作
業を簡素化でき、充分なバイアス磁界を得ることのでき
るバイアス磁界付与手段を備えた磁気インピーダンス効
果素子を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁気インピーダンス効果素子は、非磁性基
板と、この非磁性基板に形成された磁性薄膜と、この磁
性薄膜にバイアス磁界を付与するバイアス磁界付与手段
とを備え、このバイアス磁界付与手段を硬磁性バルク材
からなる永久磁石で構成して前記非磁性基板に固着し、
前記磁性薄膜に高周波電流を通電して外部磁界により前
記磁性薄膜に発生するインピーダンスの変化を電気信号
に変換して出力せしめるようにしたとを最も主要な特徴
としている。
【0011】また、上記構成において、前記非磁性基板
の前記磁性薄膜が形成された一面に、前記永久磁石が前
記磁性薄膜に重ね合わされ前記磁性薄膜を被覆した状態
で固着されている構成とした。
【0012】また、上記構成において、前記磁性薄膜が
前記非磁性基板の一面に形成され、この一面の反対側の
前記非磁性基板の他面に前記永久磁石が固着されている
構成とした。
【0013】また、上記構成において、前記磁性薄膜と
前記永久磁石との間に非磁性スペーサを介在させた構成
とした。
【0014】また、上記構成において、前記永久磁石
は、前記磁性薄膜の長手方向における前記非磁性基板の
端面に固着されて、前記磁性薄膜の短手方向における前
記非磁性基板の幅内に配置されている構成とした。
【0015】また、上記構成において、前記非磁性基板
の一面に前記磁性薄膜が形成され、前記磁性薄膜の長手
方向両端部には電極が設けられ、前記磁性薄膜の長手方
向と平行な前記非磁性基板の少なくとも一側面に前記永
久磁石が固着されている構成とした。
【0016】さらにまた、上記構成において、前記永久
磁石は、フェライト磁石、Sm−Co系磁石、Nd−F
e−B系磁石、R−Fe−M−B系磁石(RはYを含む
希土類元素のうちの1種または2種以上の元素、MはZ
r,Nb,Ta,Hfより選ばれる1種または2種以上
の元素)の何れかである構成とした。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気インピーダン
ス効果素子の第1の実施形態を図1に基づいて説明す
る。
【0018】この磁気インピーダンス効果素子1は、高
い透磁率を有する帯状の磁性薄膜3が形成された非磁性
基板2の一面に、永久磁石4が磁性薄膜3に重ね合わさ
れ磁性薄膜3を被覆した状態で固着され、磁性薄膜3の
長手方向両端部に一対の電極5,5が設けられた構造と
なっている。
【0019】非磁性基板2は、Al23-TiCセラミ
ックやSiO2等の絶縁性を有する非磁性材料を矩形状
に成形してなるものである。
【0020】磁性薄膜3は、FeHfCを含みbcc構
造のFe微結晶粒子とHfCの微結晶粒子とを主体とす
る軟磁性薄膜であって、その膜面内で磁化容易軸の方向
が磁性薄膜3の長手方向に対して垂直となるように、磁
性薄膜3の幅方向(短手方向)に誘導磁気異方性が付与
されている。
【0021】永久磁石4は、磁性薄膜3にバイアス磁界
を磁性薄膜3の長手方向に付与するバイアス磁界付与手
段であって、フェライトや金属間化合物等の硬磁性バル
ク材からなっており、幅Aが1mm程度、奥行きBが3
mm程度、厚さCが10〜1000μm、好ましくは1
0〜100μm程度のチップ状を有している。このよう
な永久磁石4としては、フェライト磁石、Sm−Co系
磁石、Nd−Fe−B系磁石、あるいはR−Fe−M−
B系磁石(RはYを含む希土類元素のうち1種または2
種以上の元素、MはZr,Nb,Ta,Hfより選ばれ
る1種または2種以上の元素)が挙げられる。尚、ここ
で言うバルクとは、薄膜や粉体と異なり、例えばインゴ
ット(鋳塊)や圧密体、液体急冷法等により作成された
薄板状の形状等のある一定の体積を有する塊状の物質を
指す。
【0022】電極5は、Au,W,Cr,Ta等の電気
抵抗の小さい非磁性導電膜からなり、非磁性基板2上に
永久磁石4を挟むように配置されている。
【0023】このように構成された磁気インピーダンス
効果素子1は、磁性薄膜3の長手方向が図示せぬ被検知
体から発せられる外部磁界Hに沿うように配置された状
態で、一対の電極5,5を介して磁性薄膜3にMHz帯
域の高周波電流を通電すると、磁性薄膜3の長手方向両
端部間のインピーダンスが変化し、この変化を電気信号
に変換して外部磁界Hの検出出力が得られるようになっ
ている。
【0024】しかして、この磁気インピーダンス効果素
子1にあっては、バイアス磁界付与手段を硬磁性バルク
材からなるチップ状の永久磁石4で構成して非磁性基板
2に固着するようにしたので、永久磁石4を非磁性基板
2に接着等の適宜手段によって簡単に装着することが可
能となり、従来バイアス磁界付与手段を装着するのに要
していた導線コイル29を巻回する作業やスパッタリン
グ法による成膜プロセスを不要となすことができるた
め、非磁性基板2へのバイアス磁界付与手段の装着作業
の簡素化を図ることができる。
【0025】また、チップ状の永久磁石4は、磁性薄膜
3に大きな応力を及ぼすことなく、その厚さCを従来技
術に示した如き硬磁性薄膜30に比して遙かに厚くする
ことができるため、これにより磁性薄膜3にバイアス磁
界を充分に付与することができるようになり外部磁界検
出感度を向上させることが可能となる。
【0026】尚、この第1の実施形態では、永久磁石4
を非磁性基板2に直に固着させたもので説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、図2に示すよう
に、磁性薄膜3と永久磁石4との間に非磁性スペーサ6
を介在させるようにしてもよく、このようにすると磁性
薄膜3に付与されるバイアス磁界の強さが強すぎる場合
にその強さを弱めることができ、非磁性スペーサ6の厚
みを種々変更することによりバイアス磁界の所望の強さ
に制御することができる。
【0027】また、この際、非磁性スペーサ6を両面テ
ープ等の粘着性を有するシート材で構成し、その粘着性
によって永久磁石4を非磁性基板2に固着するようにす
ると、永久磁石4を非磁性基板2により簡単に装着する
ことが可能となり、非磁性基板2へのバイアス磁界付与
手段の装着作業性を一層向上させることができる。
【0028】次に、本発明の磁気インピーダンス効果素
子の第2の実施形態を図3に基づいて説明する。
【0029】この第2の実施形態の磁気インピーダンス
効果素子7が第1の実施形態と異なる点は、永久磁石4
の固着面を磁性薄膜3が形成された非磁性基板2の一面
から、この一面の反対側の非磁性基板2の他面に変更し
た点が異なるのみで、他は第1の実施形態の磁気インピ
ーダンス効果素子1と同じである。
【0030】このようにすると磁性薄膜3に付与される
バイアス磁界の強さが強すぎる場合にその強さをより簡
単に弱めることができバイアス磁界の所望の強さに制御
することができる。
【0031】尚、図4に示すように、磁性薄膜3と永久
磁石4との間に非磁性スペーサ6を介在させると、磁性
薄膜3に付与されるバイアス磁界の強さを一層弱めるこ
とができ、バイアス磁界の強さをより緻密に制御するこ
とが可能となる。
【0032】次に、本発明の磁気インピーダンス効果素
子の第3の実施形態を図5に基づいて説明する。
【0033】この第3の実施形態の磁気インピーダンス
効果素子8が第1の実施形態と異なる点は、永久磁石4
の固着面を磁性薄膜3が形成された非磁性基板2の一面
から、磁性薄膜3の長手方向における非磁性基板2の端
面に変更し、磁性薄膜3の短手方向における非磁性基板
2の幅内に永久磁石4を配置した点が異なるのみで、他
は第1の実施形態の磁気インピーダンス効果素子1と同
じである。
【0034】このようにすると磁性薄膜3に付与される
バイアス磁界の強さが強すぎる場合にその強さをより簡
単に弱めることができバイアス磁界の所望の強さに制御
することができるとともに、磁性薄膜3の短手方向への
大型化を招来することなく磁性薄膜3の膜厚方向に磁気
インピーダンス効果素子の寸法を小さくすることができ
る。
【0035】次に、本発明の磁気インピーダンス効果素
子の第4の実施形態を図6乃至図7に基づいて説明す
る。
【0036】この第4の実施形態は磁気インピーダンス
効果素子の回路基板への取付構造の一例を示すものであ
って、この第4の実施形態の磁気インピーダンス効果素
子9が第1の実施形態と異なる点は、磁性薄膜3の長手
方向と平行な非磁性基板3の一側面に永久磁石4が固着
されている点であり、回路基板10に磁性薄膜2の長手
方向が平行となるように、非磁性基板2の他側面を回路
基板10に当接させて非磁性基板2の磁性薄膜3が形成
された一面を回路基板10に交叉させた状態で、非磁性
基板2を回路基板10上に配置し、回路基板10から電
極5を介して磁性薄膜3にMHz帯域の高周波電流を通
電できるように、電極5を半田11によって回路基板1
0の配線パターン12に接続されている。この他は第1
の実施形態の磁気インピーダンス効果素子1と同じであ
る。
【0037】このように構成された磁気インピーダンス
効果素子9にあっては、回路基板10上における実装面
積を小さくすることができるとともに、電極5が半田1
1によって回路基板10の配線パターン12に接続され
て非磁性基板2が回路基板10に支持された後に、永久
磁石4を非磁性基板2に簡単に装着することが可能とな
る。
【0038】尚、回路基板10の配置を磁性薄膜3の長
手方向両端に位置する側面とすれば、永久磁石4は非磁
性基板2の磁性薄膜3の長手方向と平行な一側面のみで
はなく、両側面に配置してもよい。このとき、両側面の
永久磁石4の磁性薄膜3の長手方向における極性を同一
に揃えておく必要がある。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0040】非磁性基板と、この非磁性基板に形成され
た磁性薄膜と、この磁性薄膜にバイアス磁界を付与する
バイアス磁界付与手段とを備え、このバイアス磁界付与
手段を硬磁性バルク材からなる永久磁石で構成して前記
非磁性基板に固着し、前記磁性薄膜に高周波電流を通電
して外部磁界により前記磁性薄膜に発生するインピーダ
ンスの変化を電気信号に変換して出力せしめるようにし
たので、前記非磁性基板への前記バイアス磁界付与手段
の装着作業の簡素化を図ることができるとともに、前記
永久磁石はその厚さを厚くとることができるため、前記
磁性薄膜にバイアス磁界を充分に付与することができる
ようになり外部磁界検出感度を向上させることが可能と
なる。
【0041】また、前記非磁性基板の前記磁性薄膜が形
成された一面に、前記永久磁石が前記磁性薄膜に重ね合
わされ前記磁性薄膜を被覆した状態で固着されているの
で、前記磁性薄膜にバイアス磁界をより充分に付与する
ことができるようになり外部磁界検出感度を一層向上さ
せることが可能となる。
【0042】また、前記磁性薄膜が前記非磁性基板の一
面に形成され、この一面の反対側の前記非磁性基板の他
面に前記永久磁石が固着されているので、前記磁性薄膜
に付与されるバイアス磁界の強さが強すぎる場合にその
強さをより簡単に弱めることができバイアス磁界の所望
の強さに制御することができる。
【0043】また、前記磁性薄膜と前記永久磁石との間
に非磁性スペーサを介在させたので、前記磁性薄膜に付
与されるバイアス磁界の強さが強すぎる場合にその強さ
を弱めることができ、前記非磁性スペーサの厚みを種々
変更することによりバイアス磁界の所望の強さに制御す
ることができる。
【0044】また、前記永久磁石は、前記磁性薄膜の長
手方向における前記非磁性基板の端面に固着されて、前
記磁性薄膜の短手方向における前記非磁性基板の幅内に
配置されているので、前記磁性薄膜に付与されるバイア
ス磁界の強さが強すぎる場合にその強さをより簡単に弱
めることができバイアス磁界の所望の強さに制御するこ
とができるとともに、前記磁性薄膜の短手方向への大型
化を招来することなく前記磁性薄膜の膜厚方向に磁気イ
ンピーダンス効果素子の寸法を小さくすることができ
る。
【0045】また、前記非磁性基板の一面に前記磁性薄
膜が形成され、前記磁性薄膜の長手方向両端部には電極
が設けられ、前記磁性薄膜の長手方向と平行な前記非磁
性基板の少なくとも一側面に前記永久磁石が固着されて
いるので、回路基板上における実装面積を小さくするこ
とができるとともに、前記電極が半田によって前記回路
基板に接続されて前記非磁性基板が前記回路基板に支持
された後に、前記永久磁石を前記非磁性基板に簡単に装
着することが可能となる。
【0046】さらにまた、前記永久磁石は、フェライト
磁石、Sm−Co系磁石、Nd−Fe−B系磁石、R−
Fe−M−B系磁石(RはYを含む希土類元素のうちの
1種または2種以上の元素、MはZr,Nb,Ta,H
fより選ばれる1種または2種以上の元素)の何れかで
あるので、最適なバイアス磁界を得ることができ良好な
外部磁界検出感度を有する磁気インピーダンス効果素子
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる磁気インピー
ダンス効果素子の斜視図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係わる磁気インピー
ダンス効果素子の他の応用例を示す斜視図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係わる磁気インピー
ダンス効果素子の斜視図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係わる磁気インピー
ダンス効果素子の他の応用例を示す斜視図。
【図5】本発明の第3の実施形態に係わる磁気インピー
ダンス効果素子の斜視図。
【図6】本発明の第4の実施形態に係わる磁気インピー
ダンス効果素子の正面図。
【図7】図6の平面図。
【図8】従来の磁気インピーダンス効果素子の斜視図。
【図9】従来の他の磁気インピーダンス効果素子の斜視
図。
【符号の説明】
1 磁気インピーダンス効果素子 2 非磁性基板 3 磁性薄膜 4 永久磁石 5 電極 6 非磁性スペーサ 7 磁気インピーダンス効果素子 8 磁気インピーダンス効果素子 9 磁気インピーダンス効果素子 10 回路基板 11 半田 12 配線パターン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基板と、この非磁性基板に形成さ
    れた磁性薄膜と、この磁性薄膜にバイアス磁界を付与す
    るバイアス磁界付与手段とを備え、このバイアス磁界付
    与手段を硬磁性バルク材からなる永久磁石で構成して前
    記非磁性基板に固着し、前記磁性薄膜に高周波電流を通
    電して外部磁界により前記磁性薄膜に発生するインピー
    ダンスの変化を電気信号に変換して出力せしめるように
    したことを特徴とする磁気インピーダンス効果素子。
  2. 【請求項2】 前記非磁性基板の前記磁性薄膜が形成さ
    れた一面に、前記永久磁石が前記磁性薄膜に重ね合わさ
    れ前記磁性薄膜を被覆した状態で固着されていることを
    特徴とする請求項1に記載の磁気インピーダンス効果素
    子。
  3. 【請求項3】 前記磁性薄膜が前記非磁性基板の一面に
    形成され、この一面の反対側の前記非磁性基板の他面に
    前記永久磁石が固着されていることを特徴とする請求項
    1に記載の磁気インピーダンス効果素子。
  4. 【請求項4】 前記磁性薄膜と前記永久磁石との間に非
    磁性スペーサを介在させたことを特徴とする請求項2又
    は3に記載の磁気インピーダンス効果素子。
  5. 【請求項5】 前記永久磁石は、前記磁性薄膜の長手方
    向における前記非磁性基板の端面に固着されて、前記磁
    性薄膜の短手方向における前記非磁性基板の幅内に配置
    されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気イン
    ピーダンス効果素子。
  6. 【請求項6】 前記非磁性基板の一面に前記磁性薄膜が
    形成され、前記磁性薄膜の長手方向両端部には電極が設
    けられ、前記磁性薄膜の長手方向と平行な前記非磁性基
    板の少なくとも一側面に前記永久磁石が固着されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気インピーダンス
    効果素子。
  7. 【請求項7】 前記永久磁石は、フェライト磁石、Sm
    −Co系磁石、Nd−Fe−B系磁石、R−Fe−M−
    B系磁石(RはYを含む希土類元素のうちの1種または
    2種以上の元素、MはZr,Nb,Ta,Hfより選ば
    れる1種または2種以上の元素)の何れかであることを
    特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6に記載の磁
    気インピーダンス効果素子。
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Cited By (4)

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