JP2002042956A - コネクタの防水構造 - Google Patents

コネクタの防水構造

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JP2002042956A JP2000220103A JP2000220103A JP2002042956A JP 2002042956 A JP2002042956 A JP 2002042956A JP 2000220103 A JP2000220103 A JP 2000220103A JP 2000220103 A JP2000220103 A JP 2000220103A JP 2002042956 A JP2002042956 A JP 2002042956A
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Chikahiro Yoshioka
近弘 吉岡
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断面略楕円形状の楕円型ケーブルに曲げ力や
ねじり力などの負荷が作用しても防水性を損なうことが
なく、また、組み付け作業性に優れたコネクタの防水構
造を提供すること。 【解決手段】 断面略楕円形状の楕円型ケーブル10の
接続端末部分のワイヤシール挿通部に断面略円形状の樹
脂成形部22を形成し、樹脂成形部22の外周に断面略
円形状のケーブル挿通孔26を有したワイヤシール24
を挿着したコネクタ40の防水構造とする。楕円型ケー
ブル10に曲げ力やねじり力などの負荷が作用しても、
樹脂成形部22が回転し、ワイヤシール24と樹脂成形
部22との界面に隙間が生じず、楕円型ケーブル10と
樹脂成形部22の接着界面にも隙間が生じず、防水性を
十分確保できる。樹脂成形部22は熱可塑性ポリアミド
系樹脂をホットメルト成形することにより形成されてい
ることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタの防水構
造に関し、更に詳しくは、車両の電気配線などに好適に
用いられるケーブル断面が略楕円形状の楕円型ケーブル
を液密に防水するコネクタの防水構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、断面が略円形状や略楕円形状の形
状を有するケーブル同士を接続する方法として種々の形
式のコネクタが使用されており、中でも外部からの水な
どの侵入を防止するコネクタの防水構造としては、例え
ば、コネクタハウジングの内壁面とケーブルとの間の隙
間をワイヤシールで液密に密封するコネクタの防水構造
が知られている。
【0003】このようなコネクタの防水構造としては、
例えば、特開平7−263075号公報に開示されてい
るようなコネクタの防水構造が知られている。
【0004】図5は断面略円形状の円型ケーブルを用い
た従来のコネクタの防水構造の例を示した断面図であ
る。この図5を用いてその構造を説明する。先ず、断面
略円形状の円型ケーブル100の接続端末部分にゴム等
からなる略筒状のワイヤシール102を挿着した後、円
型ケーブル100先端部の被覆部分を皮剥きし、導体1
04を露出させる。
【0005】次いで、コネクタハウジング106内の端
子収容室108内に収容される接続端子部材110に設
けたワイヤバレル(図示せず)で露出させた導体104
を加締め固定して接続するとともに、接続端子部材11
0に設けたインシュレーションバレル112でワイヤシ
ール102のくびれ部114を挟み込むようにして加締
め、円型ケーブル100とワイヤシール102と接続端
子部材110とを一体的に固定する。
【0006】このように形成した円型ケーブル100の
接続端末部分がコネクタハウジング106内の端子収容
室108内に挿入されると、ワイヤシール102の外周
方向に沿って設けられた環状の突条116がコネクタハ
ウジング106の内壁面に接触し、弾性変形して密着す
ることによりコネクタハウジング106内への浸水を防
止する防水構造になっている。
【0007】他にも例えば、特開平6−5327号公報
には、断面略楕円形状の楕円型ケーブル表面の凹凸を樹
脂成形部により埋め込み、この樹脂成形部とコネクタハ
ウジングとの間にワイヤシールを設けたコネクタの防水
構造に関する技術が開示されている。
【0008】図6は楕円型ケーブルを用いた従来のコネ
クタの防水構造の例を示した斜視図である。楕円型ケー
ブル120の接続端末部分には、コネクタハウジング
(図示せず)内部で相手側接続端子部材(図示せず)と
電気的に接続される接続端子部材122(この場合、メ
ス端子部材)が接続されている。そして楕円型ケーブル
120の接続端末部分のワイヤシール挿通部にはナイロ
ン樹脂などの樹脂により楕円型ケーブル120表面の凹
凸を埋め込んで樹脂成形部124が断面略楕円形状に形
成されている。
【0009】この樹脂成形部124の外周方向には図7
(a)に示すように溝部126が設けられており、図7
(a)矢印方向から環状の2本の突条128を外周方向
に設けたワイヤシール130を樹脂成形部124の溝部
126に嵌合させて図7(b)のように取り付ける構成
になっている。このように形成された楕円型ケーブル1
20の接続端末部分がコネクタハウジング内の端子収容
室(図示しない)内に挿入されると、ワイヤシール13
0に設けた突条128がコネクタハウジング内壁面に接
触し、弾性変形して密着することによりコネクタハウジ
ング内への浸水を防止する防水構造になっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、自動
車などを中心に高性能、高機能化が急速に進められてき
ており、それに伴い電気・電子回路の数も増加する一方
にある。そのため、各種ケーブルの数も増加し、配線す
る際、配線経路が限定されたり、大きな配線スペースを
確保することができないといった状況にあり、配線上の
自由度が大きく制限されているのが現状である。
【0011】そのため各種ケーブルを配線するにあた
り、配線スペースの都合などから、ケーブルをコネクタ
ハウジングの後方に真っ直ぐに出すことができす、曲げ
たり、ねじったりした状態で取り付けしなければならな
いような場合が少なくない。
【0012】しかしながら、特開平7−263075号
公報に示されているような従来のコネクタの防水構造は
断面が略円形状の円型ケーブルを使用したものであり、
配線の省スペース化のためケーブル断面を略楕円形状に
した楕円型ケーブルにそのまま適用することはできない
といった問題がある。
【0013】すなわち、楕円型ケーブルに適用した場合
には、ワイヤシールのケーブル挿通孔もやはり略楕円形
状に形成されており、楕円型ケーブルに曲げ力やねじり
力が作用すると、楕円型ケーブルの楕円長辺方向が、ワ
イヤシールのケーブル挿通孔の楕円短辺方向に曲げられ
たり、ねじられたりして、ケーブル挿通孔の楕円短辺方
向が弾性変形して楕円長辺方向両側に隙間を生じるた
め、断面が略円形状の円型ケーブルを用いた場合に比
べ、ワイヤシールと楕円型ケーブルとの間に隙間が生じ
やすく、十分な防水性が得られないといった問題があ
る。
【0014】一方、特開平6−5327号公報に示され
たコネクタの防水構造の場合、楕円型ケーブルがコネク
タハウジングの後方に真っ直ぐに配線されれば、ワイヤ
シールと楕円型ケーブル表面に同じく略楕円形状に形成
された樹脂成形部との間に隙間が生じることなく防水性
を確保することができるが、楕円型ケーブルに曲げ力や
ねじり力が作用した場合には、上述したように略楕円形
状の樹脂成形部がやはりワイヤシールのケーブル挿通孔
の楕円短辺方向に曲げられたり、ねじられたりして、樹
脂成形部とワイヤシールとの間に隙間を生じて完全な防
水性が得られないといった問題がある。また、樹脂成形
部の外径に適合したワイヤシールをそれぞれ作製しなけ
ればならないことから部品点数が増加して組み付け作業
効率が低下するといった問題も生じる虞がある。
【0015】本発明が解決しようとする課題は、断面略
楕円形状の楕円型ケーブルに曲げ力やねじり力などの負
荷が作用しても防水性を損なうことがなく、また、組み
付け作業性に優れたコネクタの防水構造を提供すること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明に係るコネクタの防水構造は、断面略楕円形
状の楕円型ケーブルの接続端末部分のワイヤシール挿通
部に断面略円形状の樹脂成形部を形成し、この樹脂成形
部の外周に断面略円形状のケーブル挿通孔を有したワイ
ヤシールを挿着してなることを要旨とするものである。
【0017】本発明に係るコネクタの防水構造によれ
ば、断面略楕円形状の楕円型ケーブルのワイヤシール挿
通部に樹脂成形部が断面略円形状に形成され、この樹脂
成形部の外周に断面略円形状のケーブル挿通孔を有した
ワイヤシールが挿着されているので、楕円型ケーブルに
曲げ力やねじり力などの負荷が作用しても、断面略円形
状の樹脂成形部が回転し、ワイヤシールと樹脂成形部と
の界面に隙間が生じることがなく、防水性を十分確保す
ることができる。
【0018】また、楕円型ケーブル外被表面に液密に樹
脂成形部が形成されているので、楕円型ケーブルに曲げ
力やねじり力などの負荷が作用しても、楕円型ケーブル
と樹脂成形部の接着界面に隙間が生じることがなく、防
水性が損なわれることがない。
【0019】そしてまた、樹脂成形部の外周に断面略円
形状のケーブル挿通孔を有したワイヤシールを使用する
ことができるので、新たに樹脂成形部の外径に適合した
ワイヤシールを作製する必要がなく、従来タイプのワイ
ヤシールを使用することができ、部品点数が増加するこ
とがない。そのため、組み付け作業が煩雑になることを
回避することができる。
【0020】また、請求項2に記載のように、樹脂成形
部が熱可塑性ポリアミド系樹脂をホットメルト成形する
ことにより形成されている場合には、楕円型ケーブルと
樹脂成形部の接着界面がより一層液密になり、更に樹脂
成形部の表面が滑らかになることによりワイヤシールと
の密着性が向上し、より一層防水性を向上させることが
できる。
【0021】そしてまた、請求項3に記載のように、樹
脂成形部の外周とワイヤシールの内周との間に、互いの
位置ずれを防止する係合手段を設けた場合には、ケーブ
ルに引っ張り力などが作用しても、ワイヤシールと樹脂
成形部とがずれてしまうことがなく、防水性及び信頼性
を向上させることができる。
【0022】更にまた、請求項4に記載のように、樹脂
成形部の楕円型ケーブル側後端縁にフランジ部を形成
し、このフランジ部にワイヤシールの後端面が抜脱不能
に係止されるようにした場合には、ワイヤシールの後端
面がフランジ部により係止されるので、ワイヤシールが
容易に外れてしまうことを回避することができ、防水性
及び信頼性を向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態を図
面を参考にして詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明の一実施形態に係るコネク
タの防水構造に適用される楕円型ケーブルの接続端末部
分の概略構成を示したものである。この楕円型ケーブル
10は2本の信号線12a、12bと、アース用の1本
のドレイン線14とが同一平面内で平行に配列され、ド
レイン線14が2本の信号線12a、12bの間に配置
されている。
【0025】そして両信号線12a、12bは導体16
の周りが合成樹脂材料からなる電気絶縁体18a、18
bにより被覆され、一方ドレイン線14は裸導体のまま
であって、これらの信号線12a、12bとドレイン線
14は図示しないが電気伝導性に優れた銅やアルミニウ
ム等の金属箔とポリエステルフィルムなどの絶縁フィル
ムをラミネートしたシールドテープにより縦添えされ、
更にその外周を合成樹脂材料からなるケーブル外被20
により断面略楕円形状に被覆された構成になっている。
【0026】そしてこの楕円型ケーブル10の接続端末
部分のワイヤシール挿通部には、断面略円形状の樹脂成
形部22が楕円型ケーブルのケーブル外被20の外周に
接着形成されている。この樹脂成形部22は、熱可塑性
樹脂をホットメルト成形して形成されたものであり、こ
の種の熱可塑性樹脂としては熱可塑性ポリアミド系樹脂
が好ましく、ホットメルト成形することにより、楕円型
ケーブル10と樹脂成形部22の接着界面がより一層液
密に接着され、更に樹脂成形部22の表面が滑らかにな
ることによりワイヤシール24との密着性が向上し、よ
り一層防水性を向上させることができる。
【0027】このような熱可塑性ポリアミド系樹脂とし
ては、マクロメルト シリーズ(ヘンケル ジャパン
株式会社製)などが具体的に挙げられる。
【0028】尚、ホットメルト成形しない場合には、ケ
ーブル外被20と樹脂成形部22との界面において、良
好な接着界面が得られず、楕円型ケーブル10に曲げ力
やねじり力が作用することにより、この部分に隙間が生
じ、水などが侵入して防水性が損なわれてしまう虞があ
るので好ましくない。
【0029】一方、断面略円形状に形成された樹脂成形
部22の外周に被着するワイヤシール24は、ゴム等の
樹脂材料により略筒状に形成されており、樹脂成形部2
2の外周径に適合するように同じく断面略円形状のケー
ブル挿通孔26を備えている。
【0030】また、このワイヤシール24の接続側には
外導体端子28に設けられるインシュレーションバレル
30で加締め固定されるくびれ部32と、ワイヤシール
24外周方向に沿って設けられた複数の環状の突条34
を備えており、この突条34は図示しないコネクタハウ
ジングの内壁面に接触し、弾性変形して密着することに
よりコネクタハウジング内への浸水を防止する機能を有
している。尚、この種のワイヤシール24の材料として
は、低圧縮永久歪みで耐熱性に優れたシリコンRTVな
どを好適に用いることができる。
【0031】而して楕円型ケーブル10の接続端末部分
のワイヤシール挿通部に断面略円形状の樹脂成形部22
が形成され、この樹脂成形部22の外周にワイヤシール
24を挿着した楕円型ケーブル10の接続側のケーブル
外被20を皮剥ぎして信号線12a、12bとドレイン
線14を露出させ、溶接や圧接などにより各接続端子に
接続されることとなる。
【0032】次に、図2は本発明に係るコネクタの防水
構造の接続状態を示した分解斜視図である。コネクタ4
0は、前後端が開口した金属板材からなる方形枠状の外
導体端子28と、この外導体端子28内に装着される内
導体端子42と、外導体端子28の開口端面に被着され
る内導体端子保持部材44とを備えている。
【0033】そして、外導体端子28の一端には、楕円
型ケーブル10の接続端末に形成された樹脂成形部22
の外周に挿着されるワイヤシール24のくびれ部32を
抜脱不能に挟持する二股状のインシュレーションバレル
30が一体的に設けられている。また、内導体端子42
には、楕円型ケーブル10の両信号線12a、12bの
接続端末を接続するケーブル端子46a、46bと、ド
レイン線14の接続端末を接続するドレイン端子48と
が設けられている。
【0034】そしてまた、内導体端子保持部材44は、
外導体端子28内に嵌着される方形状の嵌合枠体の一端
縁にその外導体端子28の端辺縁面に当接されるフラン
ジ状の蓋体52が一体部材として設けられ、その蓋体5
2面には図示しない相手側コネクタの雄型接続端子が挿
入される挿入孔54が設けられており、図示しない相手
側コネクタと電気的に接続されるようになっている。
【0035】上述したコネクタの防水構造によれば、断
面略楕円形状の楕円型ケーブルのワイヤシール挿通部に
樹脂成形部が断面略円形状に形成され、この樹脂成形部
の外周に断面略円形状のケーブル挿通孔を有したワイヤ
シールが挿着されているので、楕円型ケーブルに曲げ力
やねじり力などの負荷が作用しても、断面略円形状の樹
脂成形部が回転し、ワイヤシールと樹脂成形部との界面
に隙間が生じることがなく、防水性を十分確保すること
ができる。
【0036】また、楕円型ケーブル外被表面に液密に樹
脂成形部が形成されているので、楕円型ケーブルに曲げ
力やねじり力などの負荷が作用しても、楕円型ケーブル
と樹脂成形部の接着界面に隙間が生じることがなく、防
水性が損なわれることがない。
【0037】そしてまた、樹脂成形部の外周に断面略円
形状のケーブル挿通孔を有したワイヤシールを使用する
ことができるので、新たに樹脂成形部の外径に適合した
ワイヤシールを作製する必要がなく、従来タイプのワイ
ヤシールを使用することができ、部品点数が増加するこ
とがない。そのため、組み付け作業が煩雑になることを
回避することができる。
【0038】上述した本発明に係るコネクタの防水構造
の実施の形態以外に種々改変したコネクタの防水構造に
ついて説明する。図3は断面略円形状の樹脂成形部とワ
イヤシールを備えた楕円型ケーブルの接続端末部分の拡
大断面図を示したものである。楕円型ケーブル10のケ
ーブル外被20に形成した樹脂成形部22の表面外周部
に凹部56を形成し、一方、この凹部56に対応するワ
イヤシール24内周側には凸部58を形成し、これらの
凹部56、凸部58を互いに係合して樹脂成形部22と
ワイヤシール24とが容易に位置ずれしないように構成
されている。
【0039】このような係合手段が設けられた場合に
は、楕円型ケーブルに引っ張り力などが作用しても、ワ
イヤシールと樹脂成形部とのずれを防止することがで
き、防水性及び信頼性を一層向上させることができる。
また、これらの係合手段以外にも、ワイヤシール内周面
に突起を設けても良く、このようにした場合にはワイヤ
シールと樹脂成形部との圧縮効果が高まるのでより好ま
しいものとなる。尚、樹脂成形部の表面外周部に凸部を
形成し、ワイヤシール内周側のケーブル挿通孔には凹部
を形成しても良いことは勿論のことであり、また、設け
られる凸部、凹部の数など特に限定されるものではな
い。
【0040】次に図4は、樹脂成形部にワイヤシールの
抜け止めを形成したコネクタの防水構造の概略構成図で
ある。樹脂成形部22の楕円型ケーブル10側後端縁側
にワイヤシール24の抜けを防止するフランジ部60が
形成された構成になっている。
【0041】図4(a)に示すように楕円型ケーブル1
0に形成された樹脂成形部22の外周にワイヤシール2
4が矢印の方向から挿通されると、図4(b)に示すよ
うにワイヤシール24の後端面がフランジ部60に当接
し、ワイヤシール24が抜脱不能に係止される。その
後、楕円型ケーブル10の先端部のケーブル外被20を
皮剥ぎし、図4(c)のように外導体端子28のインシ
ュレーションバレル30でケーブル外被20が直接加締
め固定するとともに、信号線12a、12bとドレイン
線14が接続される
【0042】このような構成とした場合には、ワイヤシ
ールの後端面がフランジ部により係止されているので、
ワイヤシールが容易に外れてしまうことを回避すること
ができ、防水性及び信頼性を向上させることができる。
また、この樹脂成形部に挿通されるワイヤシールは外導
体端子のインシュレーションバレルにより加締め固定さ
れるくびれ部を特別に設ける必要がないので、ワイヤシ
ールの構造を簡素化することができる。
【0043】本発明は上記実施の形態に何ら限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の
改変が可能であることは勿論である。例えば上記実施の
形態では、楕円型ケーブルとして2本の信号線と1本の
ドレイン線から構成されたものを用いたが、それ以外に
も、複数の信号線とドレイン線からなる断面略楕円形状
のケーブルにも適用できるものであり、特に限定される
ものではない。また、樹脂成形部に被着するワイヤシー
ルを外導体端子のインシュレーションバレルなどで加締
め固定しない場合には、ワイヤシールの抜けを防止する
ため、ワイヤシールの後部に抜け止め防止部材などを設
けることができるものである。
【0044】
【発明の効果】本発明に係るコネクタの防水構造によれ
ば、断面略楕円形状の楕円型ケーブルに曲げ力やねじり
力などの負荷が作用しても防水性を損なうことがなく、
組み付け作業性に優れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコネクタの防水構造に適用され
る楕円型ケーブルの接続端末部分の概略構成図である。
【図2】 本発明に係るコネクタの防水構造の接続状態
を示した分解斜視図である。
【図3】 断面略円形状の樹脂成形部とワイヤシールと
を備えた楕円型ケーブルの接続端末部分の拡大断面図を
示した図である。
【図4】 樹脂成形部にワイヤシールの抜け止めを形成
したコネクタの防水構造を示した概略構成図である。
【図5】 円型ケーブルを用いた従来のコネクタの防水
構造を示した断面図である。
【図6】 楕円型ケーブルを用いた従来のコネクタの防
水構造を示した斜視図である。
【図7】 図7の従来のコネクタの防水構造の断面図を
示したものである。
【符号の説明】
10 楕円型ケーブル 20 ケーブル外被 22 樹脂成形部 24 ワイヤシール 26 ケーブル挿通孔 40 コネクタ 56 凸部 58 凹部 60 フランジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 近弘 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5E021 FA04 FA09 FB10 FB20 FC02 FC32 FC40 GA01 GB08 5E087 EE02 EE12 FF08 LL03 LL12 LL26 LL33 QQ04 RR06 RR12 RR25 RR36 RR49

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略楕円形状の楕円型ケーブルの接続
    端末部分のワイヤシール挿通部に断面略円形状の樹脂成
    形部を形成し、該樹脂成形部の外周に断面略円形状のケ
    ーブル挿通孔を有したワイヤシールを挿着してなること
    を特徴とするコネクタの防水構造。
  2. 【請求項2】 前記樹脂成形部が熱可塑性ポリアミド系
    樹脂をホットメルト成形することにより形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタの防水構
    造。
  3. 【請求項3】 前記樹脂成形部の外周と前記ワイヤシー
    ルの内周との間に、互いの位置ずれを防止する係合手段
    が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載のコネクタの防水構造。
  4. 【請求項4】 前記樹脂成形部の楕円型ケーブル側後端
    縁にフランジ部を形成し、該フランジ部に前記ワイヤシ
    ールの後端面が抜脱不能に係止されていることを特徴と
    する請求項1乃至3に記載のコネクタの防水構造。
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