JP2002042683A - 電子銃及びその製造方法、並びに陰極線管 - Google Patents

電子銃及びその製造方法、並びに陰極線管

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JP2002042683A
JP2002042683A JP2000222648A JP2000222648A JP2002042683A JP 2002042683 A JP2002042683 A JP 2002042683A JP 2000222648 A JP2000222648 A JP 2000222648A JP 2000222648 A JP2000222648 A JP 2000222648A JP 2002042683 A JP2002042683 A JP 2002042683A
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cathode
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Yoshiro Fuwa
好朗 不破
Keizo Mori
圭三 森
Masashi Sato
正志 佐藤
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/48Electron guns
    • H01J29/485Construction of the gun or of parts thereof
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/48Electron guns
    • H01J2229/4824Constructional arrangements of electrodes
    • H01J2229/4831Electrode supports

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐電圧特性に優れ、第1電極が変形しにくい
信頼性高い電子銃を提供する。また、この電子銃を備え
た陰極線管を提供する。 【解決手段】 複数の電極G2 〜G6Bを支持した絶縁性
支持部材13A、13Bに第1電極用ホルダー12を支
持し、この第1電極用ホルダー12にカソードKを組み
込んだ第1電極構体14を取付けて電子銃11を構成す
る。この電子銃11を備えて陰極線管を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子銃及びその製
造方法、並びに陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に陰極線管に用いられる電子銃は、
カソードを組み込んだ第1電極を含む複数の電極が絶縁
性支持部材、即ち一対のビードガラスに支持されて構成
される。図8は、従来の電子銃、例えばトライフォーカ
ス電子銃を示す。この電子銃1は、インライン配列され
た3つのカソードK〔Kr、Kg、Kb〕とこのカソー
ドKに対して同軸上に配された第1電極G1 、第2電極
G2 、第3A電極G3A及び第3B電極G3B,第4電極G
4 、第5電極G5 ,第6A電極G6A,中間電極GM及び
第6B電極G6Bを有し、これら第1電極G1 〜第6B電
極G6B が各電極に一体に設けられた支持ピン3を埋め
込むようにして一対のビードガラス2〔2A及び2B〕
にて支持されて成る。
【0003】カソードK〔Kr、Kg、Kb〕は、図9
に示すように、インライン配列された状態でセラミック
ベース4に支持され、このセラミックベース4と共にス
ペーサ5を介して第1電極G1 内に配置されて固定され
る。これによって、いわゆる第1電極構体6が形成され
る。7は支持ピンを示す。
【0004】一例として、第1電極G1 には0Vが、第
2電極G2 及び第4電極G4 には650V程度が、第3
A電極G3A及び第6A電極G6Aには5.3kV程度が、
第3B電極G3B及び第5電極G5 には5.7kV程度
が、中間電極GMには14kV程度が、第6B電極G6B
ひはアノード電位の27kV程度が、夫々印加される。
第3A電極G3Aと第3B電極G3B間で第1の四重極レン
ズが形成され、第5電極G5 と第6A電極G6A間で第2
の四重極レンズが形成され、第6A電極G6A〜第6B電
極G6B間で主レンズが形成される。
【0005】図10は、従来の電子銃の主要な製造工程
を示すフローチャートである。従来は、各電極G1 〜G
6Bを洗浄し(工程S1 )、第1電極G1 内にカソードK
〔Kr、Kg、Kb〕を組み立てて図9の所謂第1電極
構体6を形成し(工程S2 )、第1電極構体6の外観検
査を行って後(工程S3 )、各第1電極構体6〜第6B
電極G6Bを治具を介して位置決めし、いわゆるパーツの
組み立てを行う(工程S4 )。次いで、ビーディング工
程で各電極G1 〜G6Bをビードガラス2A、2Bに支持
する(工程S5 )。その後、電子銃検査を行って(工程
S6 )、完成する。これら全ての工程S1 〜S6 は、無
塵室で作業される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電子銃では、各電極を洗浄し、第1電極G1 内にカソ
ードKを組み入れて第1電極構体6を形成した後、第1
電極構体6を含む各電極をビードガラス2A、2Bに支
持して作製されていた。従って、ビーディング後に電子
銃全体の洗浄はなされていない。電子銃の耐電圧特性の
更なる向上することが求められており、その為ビーディ
ング後の洗浄が望まれる。従来は、カソードKに影響を
与えるのでビーディング後の洗浄ができなかった。
【0007】また、位置決めされた各電極をビードガラ
ス2A、2Bに押し付けて支持するビーディング工程時
に、特に、第1電極G1 にビードガラス押付け負荷が掛
かり、第1電極G1 が変形することがある。変形した場
合、陰極線管の動作時に第1電極G1 の電子ビーム透過
孔とカソードKとの位置関係にずれが生じ、或いは第1
電極G1 の電子ビーム透過孔とカソードK間の距離d01
が変動し、不都合が生じる。従って、第1電極G1 に変
形が生じたときには、その電子銃は不良扱いになる。
【0008】本発明は、上述の点に鑑み、耐電圧特性に
優れ、第1電極が変形しにくい信頼性の高い電子銃及び
その製造方法を提供するものである。本発明は、かかる
電子銃を備えた陰極線管を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子銃は、
複数の電極を支持した絶縁性支持部材に第1電極用ホル
ダーを支持し、この第1電極用ホルダーにカソードを組
み込んだ第1電極構体を取付けた構成とする。
【0010】本発明の電子銃では、絶縁性支持部材に支
持した第1電極用ホルダーに第1電極構体を取り付けた
構成であるので、第1電極構体を取付ける前の電極群構
体の状態で丸洗い洗浄(いわゆる第1電極構体を除く電
子銃本体の洗浄)が可能になる。第1電極G1 は、絶縁
性支持体に直接取付けられていないので、いわゆるビー
ディング時の負荷が掛からず、変形しにくい。
【0011】本発明に係る電子銃の製造方法は、第1電
極用ホルダー及び第1電極以外の複数の電極を絶縁性支
持部材に支持する電極支持工程と、絶縁性支持部材に支
持された電極群構体を洗浄する洗浄工程と、第1電極用
ホルダーにカソードを組み込んだ第1電極構体を取付け
る第1電極構体取付け工程を有する。
【0012】本発明の電子銃の製造方法では、第1電極
構体を取付ける前に電極群構体を洗浄するので、絶縁性
支持部材に電極を支持した後(いわゆるビーディング
後)に付着した汚れがきれいに除去される。第1電極用
ホルダー及び第1電極G1 を除く他の電極をビーディン
グした後、第1電極構体を第1電極用ホルダーに取付け
るので、第1電極G1 にビーディング負荷が掛からず第
1電極G1 の変形が防止される。第1電極構体を取付け
る前の電極群構体の状態で各電極の電子ビーム透過孔の
ずれ測定ができるので、暗くならず電子ビーム透過孔の
エッジ認識が容易になる。電極群構体の検査後に第1電
極構体の取付けが可能になるので、第1電極構体として
は、予め悪い品質のものリジェクトが可能になる。
【0013】本発明に係る陰極線管は、複数の電極を支
持した絶縁性支持部材に第1電極用ホルダーが支持さ
れ、この第1電極用ホルダーにカソードを組み込んだ第
1電極構体が取付けられて成る電子銃を、備えた構成と
する。
【0014】本発明の陰極線管では、上記電子銃を備え
るので、耐電圧特性が向上する。また、動作時の第1電
極G1 の変形量が少なくなり、よって第1電極G1 の変
形量の安定化が図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0016】図1及び図2は、本発明に係る電子銃の一
実施の形態を示す。本実施の形態に係る電子銃11は、
第1電極用ホルダー12と、第1電極G1以外の他の電
極を一対の絶縁性支持部材、例えばビードガラス13
〔13A及び13B〕に支持し(図3参照)、この第1
電極用ホルダー12に第1電極G1 内にカソードKを組
み込んだ所謂第1電極構体14を取付けて構成される
(図1、図2参照)。
【0017】本例では、前述と同様のトライフォーカス
電子銃に適用した場合である。なお、本発明はトライフ
ォーカス電子銃の限らない。本例では、第1電極用ホル
ダー12、第2電極G2 、第3A電極G3A、第3B電極
G3B、第4電極G4 、第5電極G5 、第6A電極G6A、
中間電極GM及び第6B電極G6Bが、同軸上に配され、
各電極G2 〜G6B及び第1電極用ホルダー12に夫々一
体に形成された支持ピン16を埋め込むようにして、ビ
ードガラス13A、13Bに支持され、第1電極用ホル
ダー12に第1電極構体14が溶接等により取付けられ
て構成される。
【0018】上述と同様に一例として、第1電極G1 に
は0Vが、第2電極G2 及び第4電極G4 には650V
程度が、第3A電極G3A及び第6A電極G6Aには5.3
kV程度が、第3B電極G3B及び第5電極G5 には5.
7kV程度が、中間電極GMには14kV程度が、第6
B電極G6Bひはアノード電位の27kV程度が、夫々印
加される。第3A電極G3Aと第3B電極G3B間で第1の
四重極レンズが形成され、第5電極G5 と第6A電極G
6A間で第2の四重極レンズが形成され、第6A電極G6A
〜第6B電極G6B間で主レンズが形成される。
【0019】第1電極用ホルダー12は、図4に示すよ
うに、第1電極G1 の第2電極側端面が挿入され得る大
きさの開口17を有するリング状をなし、且つ相対向す
る位置にビードガラス13A、13Bに食い込む一対の
支持ピン16を一体に有して形成される。
【0020】第1電極構体14は、図5に示すように、
本例では3つのカソードK〔Kr、Kg、Kb〕と第1
電極G1 とから成る。カソードK〔Kr、Kg、Kb〕
は、インライン配列された状態でセラミックベース18
に支持され、このセラミックベース18と共にスペーサ
19を介して第1電極G1 内に挿入されて固定される。
第1電極G1 は、フランジ部20を有し、端面にカソー
ドKr、Kg、Kbに対応して3つの電子ビーム透過孔
hr、hg、hbが形成されて成る。端面部分21は、
第1電極用ホルダー12の開口17に挿入される大きさ
に形成される。フランジ部20は、第1電極用ホルダー
12に突き当たる大きさに形成される。
【0021】第1電極構体14は、ビードガラス13
A、13Bに支持された第1電極用ホルダー12の開口
17にその端面部21を挿入すると共に、フランジ部2
0を第1電極用ホルダー12の端面に付き当てて、例え
ば多点レーザ溶接等により第1電極用ホルダー12に固
定される。25はレーザ溶接部分である(図5参照)。
【0022】次に、図6のフローチャートを用いて電子
銃11の製造方法を説明する。但し、図6は本発明の電
子銃の主要な製造工程を示すものである。先ず、パーツ
組み立て工程S11において、複数の電極、即ち第1電極
用ホルダー12と、第1電極G1 を除く他の第2電極G
2 〜第6B電極G6Bを位置決め治具を介して位置決めす
る。次いで、ビーディング工程S12において、第1電極
用ホルダー12と第2電極G2 〜第6B電極G6Bをビー
ドガラス13A、13Bに支持する。次いで、位置決め
治具を引き抜いた後、消磁処理の要否を確認して必要で
あれば、消磁工程S13において、ビーディングされた各
電極に消磁処理を施す。この消磁処理は、例えば金属粉
等が着磁して電極に付着している場合、次の洗浄工程で
金属粉等の除去を容易にするためである。
【0023】次いで、ガン洗浄工程S14において、第1
電極用ホルダー12と各電極G2 〜G6Bをビードガラス
13A及び13Bで支持した、いわゆる電極群構体31
(図3参照)を洗浄する。この洗浄処理は、例えば温純
水超音波洗浄で行うことができる。
【0024】次いで、ガン乾燥工程S15において、洗浄
後の電極群構体31を乾燥する。乾燥は、例えば熱乾燥
とすることができる。
【0025】一方、第1電極構体組立工程S16におい
て、第1電極G1 にカソードK〔Kr、Kg、Kb〕を
組み込んで第1電極構体14を作製する。次いで、外観
検査工程S17において、第1電極構体14の外観検査を
行う。
【0026】そして、第1電極構体取付け工程S18にお
いて、乾燥後の電極群構体31における第1電極用ホル
ダー12に、第1電極構体14を例えば多点レーザ溶接
で取り付ける。即ち、第1電極構体14の端面部21を
第1電極用ホルダー12の開口17内に挿入するように
して、フランジ部20を第1電極用ホルダー12の面に
押し付け、フランジ部20と第1電極用ホルダーをレー
ザ溶接する。この組立溶接時の位置出しは、例えばXY
方向をインデックスピンにて位置出しし、Z方向(第1
電極G1 と第2電極G2 間の間隔d12)を第1電極構体
14におけるフランジ部20の第1電極用ホルダー12
への押し付けにより位置出しする。
【0027】次いで、継線工程(図示せず)を経て後、
ガン検査工程S19において、電子銃の特性等の検査を行
い、目的の電子銃11を完成する。
【0028】パーツ組込工程S11、ビーディング工程S
12及び位置決め治具の引抜工程(図示せず)までを無塵
室以外で作業し、その他の第1電極構体組立工程S16、
外観検査工程S17、消磁工程S13〜検査工程S19を無塵
室作業することができる。または、パーツ組込工程S11
〜ガン乾燥工程S15までを無塵室以外で作業し、その他
の第1電極構体組立工程S16,第1電極構体取付け工程
S18、外観検査工程S17、検査工程S19を無塵室で作業
することができる。
【0029】本実施の形態に係る電子銃11によれば、
第2電極G1 〜第6B電極G6Bと第1電極用ホルダー1
2を予めビードガラス13A、13Bに支持(ビーディ
ング)して電極群構体31を形成した後、第1電極G1
にカソードK〔Kr、Kg、Kb〕を組込んでなる第1
電極構体14を第1電極用ホルダー12に溶接等で取付
けて構成するので、ビーディング後に第1電極構体14
を除く電子銃全体、いわゆる電極群構体31の丸洗い洗
浄が可能になる。従って、ビーディング後の汚れ等も洗
浄され、電子銃の耐電圧特性を向上することができる。
【0030】電極群構体31の状態で第2電極G2 〜第
6B電極G6Bまでの各色に対応する電子ビーム透過孔の
X、Y方向の位置ずれ測定ができるので、位置ずれ測定
が行い易くなる。即ち、カソードKがないため、第6B
電極G6B側から見て第2電極G2 側が明るくなり、電子
ビーム透過孔のエッジが認識し易くなり、測定精度が向
上する。また、第1電極構体14の取付け前に電子ビー
ム透過孔の孔ずれ検査が可能になるので、部品コストの
高い第1電極構体14において、予め悪い品質のものを
リジェクトすることが可能になり、完成後の電子銃の良
品率を高めることができる。
【0031】第1電極G1 は、ビードガラス13A、1
3Bに直接支持されず、第1電極用ホルダー12に取付
けられているので、ビーディング時の第1電極G1 に掛
かるビーディング負荷を無くすことができ、第1電極G
1 の歪みを少なくし、変形を防止することができる。ま
た、電極パーツの歪み低減により陰極線管動作時の第1
電極G1 変形量を少なくすることができる。従って、第
1電極G1 変形量が安定化することにより、初期の輝
度、色度ドリフトが安定する。
【0032】図7は、本発明の陰極線管の一実施の形態
を示す。本実施の形態に係る陰極線管21は、陰極線管
体22のパネル23の内面にカラー蛍光面24が形成さ
れ、このカラー蛍光面24に対向して色選別機構25が
配置されると共に、ネック部26内に上述の電子銃11
が配置されて成る。27は偏向ヨークである。
【0033】本実施の形態に係る陰極線管21によれ
ば、ビードガラス13A、13Bに支持された第1電極
用ホルダー12に第1電極構体14を取付けてなる電子
銃11を備えることにより、耐電圧特性を向上すること
ができる。また、動作時での第1電極G1 の変形量が少
なくなり、よって第1電極G1 変形量が安定化し、初期
の輝度、色度ドリフトを安定化することができる。従っ
て、陰極線管の品質向上が図れる。
【0034】上例では、本発明をトライフォーカス電子
銃およびこれを備えた陰極線管に適用した場合である
が、本発明は勿論、その他の種々の電極構造電子銃、及
びこれこれらの電子銃を備えた陰極線管にも適用でき
る。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る電子銃によれば、ビーディ
ング後の電極群構体の丸洗い洗浄が可能になり、耐電圧
特性を向上することができる。第1電極G1 が直接、絶
縁性支持部材に支持されないので、第1電極G1 にいわ
ゆるビーディング負荷が掛からず、第1電極G1 の変形
を防止することができる。
【0036】本発明に係る電子銃の製造方法によれば、
ビーディング後に電極群構体を丸洗い洗浄するので、ビ
ーディング後の汚れを綺麗に落とすことができ、耐電圧
特性の優れた電子銃を製造することができる。ビーディ
ング後に第1電極構体を第1電極用ホルダーに取付ける
ので、第1電極G1 に対してビーディング負荷が掛から
ず、第1電極G1 に変形のない電子銃を製造することが
きる。第1電極構体を組込む前に各電極間の電子ビーム
透過孔のずれ検査が可能になり、また、予め良品の第1
電極構体を選択して第1電極用ホルダーに取付けること
が可能になるので、製造された電子銃の良品率を高める
ことができる。第1電極構体のない状態で電子ビーム透
過孔のX、Y方向のずれ測定を行えるので、ビーム透過
孔のエッジが認識し易くなり、電子銃を高精度に製造で
きる。
【0037】本発明に係る陰極線管によれば、上記電子
銃を備えるので、耐電圧特性を向上することができる。
また、動作時での第1電極G1 の変形量が少なく、よっ
て第1電極G1 の変形量が安定し、初期の輝度、色ドリ
フトを安定にする。従って、品質の良い陰極線管を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子銃の一実施の形態を示す構成図で
ある。
【図2】図1電子銃を90度回転した方向から見た構成
図である。
【図3】第1電極構体を取付ける前の電極群構体の構成
図である。
【図4】第1電極用ホルダーと第1電極構体の分解斜視
図である。
【図5】第1電極構体を第1電極用ホルダーに取付けた
状態の断面図である。
【図6】本発明の電子銃の製造工程を示すフローチャー
トである。
【図7】本発明の陰極線管の一実施の形態を示す構成図
である。
【図8】従来の電子銃の構成図である。
【図9】従来の第1電極構体の断面図である。
【図10】従来の電子銃の製造工程を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
11・・・電子銃、12・・・第1電極用ホルダー、1
3A、13B・・・ビードガラス、14・・・第1電極
構体、16・・・支持ピン、17・・・開口、G1 〜G
6B・・・電極、K〔Kr、Kg、Kb〕・・・カソー
ド、hr、hg、hb・・・電子ビーム透過孔、18・
・・セラミックベース、19・・・スペーサ、20・・
・フランジ部、21・・・端面部分、31・・・電極群
構体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正志 愛知県稲沢市大矢町茨島30番地 ソニー稲 沢株式会社内 Fターム(参考) 5C027 JJ08 JJ10 5C041 AA03 AB03 AB04 AB11 AC28 AC30 AC48

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電極を支持した絶縁性支持部材に
    第1電極用ホルダーが支持され、 該第1電極用ホルダーにカソードを組み込んだ第1電極
    構体が取付けられて成ることを特徴とする電子銃。
  2. 【請求項2】 第1電極用ホルダー及び第1電極以外の
    複数の電極を絶縁性支持部材に支持する電極支持工程
    と、 前記絶縁性支持部材に支持された電極群構体を洗浄する
    洗浄工程と、 前記第1電極用ホルダーにカソードを組み込んだ第1電
    極構体を取付ける第1電極構体取付け工程を有すること
    を特徴とする電子銃の製造方法。
  3. 【請求項3】 複数の電極を支持した絶縁性支持部材に
    第1電極用ホルダーが支持され、該第1電極用ホルダー
    にカソードを組み込んだ第1電極構体が取付けられてな
    る電子銃を、備えて成ることを特徴とする陰極線管。
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