JP2002041984A - 情報提供支援システム及び装置並びにその方法 - Google Patents

情報提供支援システム及び装置並びにその方法

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JP2002041984A
JP2002041984A JP2000224338A JP2000224338A JP2002041984A JP 2002041984 A JP2002041984 A JP 2002041984A JP 2000224338 A JP2000224338 A JP 2000224338A JP 2000224338 A JP2000224338 A JP 2000224338A JP 2002041984 A JP2002041984 A JP 2002041984A
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Eisaku Tosaka
栄作 東坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】顧客に関する情報をその家族に関する情報をも
含めて有効に管理しつつ、必要があれば顧客に対して適
切な情報を提供することができるようにする。 【解決手段】顧客Uの家族構成に関する情報を含む家族
情報11を当該顧客Uに関連付けて記憶する記憶手段a
と、家族情報11に基づく所定の時期にその顧客U又は
家族Ufの状況に対応した情報を当該顧客U又は家族U
fに提供するための情報提供処理手段dとを備えた情報
提供支援システムを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顧客に関する情報
を管理しつつ顧客に対して適宜必要な情報を提供できる
情報提供支援システム及び装置並びにその方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば不動産業者においては、従来よ
り、顧客に関する情報を管理するために、顧客ごとの情
報を書類でファイリングしたり、あるいはデータベース
化するなどされている。このような情報は、その顧客を
担当する営業担当者が主として利用されており、顧客か
らの問い合わせや顧客に連絡する必要があったときに必
要に応じて取り出して参照されているのが通例である。
このような現状は、不動産業者に限らず、広く一般的な
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
方法は、営業担当者の記憶や営業能力に依るところが大
であるため、営業担当者がその顧客の担当から外れたり
退職した場合などには、ファイリングしたりデータ化し
た情報を利用したとしても後の担当者がきめ細かい対応
を臨機応変に行うことは困難である。特に、顧客の情報
に関連してその家族に関する情報までは十分にケアし切
れないのが実状である。また、顧客の情報をファイリン
グしたりデータ化した後に顧客にとって必要となる情報
を積極的に提案することなどのフォローアップも、上述
したような理由から難しい現状にあり、業者と顧客との
信頼関係に基づいた長期に亘る付き合いをするためには
不十分であるといわざるを得ない。
【0004】本発明は、以上のような不具合に鑑みて、
顧客に関する情報をその家族に関する情報をも含めて有
効に管理しつつ、必要があれば顧客に対して適切な情報
を提供することができるようにすることを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、顧
客の家族構成に関する情報を含む家族情報を当該顧客に
関連付けて記憶し、家族情報に基づく所定の時期にその
顧客又は家族の状況に対応した情報を当該顧客又は家族
に提供するための処理を行うようにしている。
【0006】このように構成することで、顧客に関する
情報としてその家族の情報をも記憶・管理しておくと、
例えば顧客のこどもの進学や結婚あるいは顧客自身が退
職した場合など顧客及びその家族にとって節目となると
きに、そのとき必要とされる情報を適宜提供すること
で、業者等は顧客にとって満足のいくサービスを行うこ
とができ、またそれによって顧客からの信頼を得て長期
に亘る顧客との付き合いを実現できる可能性が高まるこ
とにもなる。
【0007】顧客にとってその家族に関する情報はプラ
イバシーに関わるものであるため、よほどのことがない
とそのような情報を顧客側から提供してもらうことは望
めないが、顧客が住宅を購入・契約等する際にはそのた
めの相談事項やローン設定手続などと共にそうした家族
の情報が話題や必要事項として挙がるため、住宅購入時
又は契約時に家族情報を登録することが望ましい。
【0008】顧客に対してよりきめの細かい情報を提供
するためには、記憶手段に記憶された家族情報を、登録
後、所定期間ごと又は必要に応じた機会に更新すること
が好ましい。
【0009】顧客の要求により即した情報を提供するた
めには、情報提供に際して、顧客からの問い合わせに対
して個別に対応する情報を提供する処理を行うことが好
ましい。また、提供する際に予測し得る情報を予め準備
しておくと、より積極的な情報提供ができ、顧客の要求
にも迅速に応えられるため、情報提供に際して、顧客に
対して提供すべき情報をその性質に基づいて類別して記
憶し管理しておくことも有効である。特に、情報を管理
している業者側から登録された顧客に対してその時々に
応じた予想される情報を積極的に提供していくために
は、家族情報が、当該顧客及びその家族の年齢や生年月
日を含むものとして、情報提供に際して、家族情報の登
録日からの経過時間を計時するとともに顧客及びその家
族の現時点における年齢を演算し、それによって得られ
た年齢から予測される当該顧客又はその家族にとって必
要な情報を上記類別された情報から選出するように構成
することが望ましい。
【0010】また、顧客管理の便を有効に向上するに
は、顧客が購入・契約した住宅を、当該住宅が属する集
合住宅、集合住宅地又は集落ごとに関連付けて管理して
おくとよい。
【0011】さらに、顧客が購入・契約した住宅に関し
ては、近年では顧客側で設計図等を長期間保管している
者が少なくなる現状にあるうえ、不動産業者側でも営業
担当者がいなくなればその住宅に使用した設備等の詳細
な情報も分からなくなることがあるため、前記家族情報
に併せて、購入された住宅に関する設計図、立面、工事
業者名、部品、設備等の住宅情報を記憶しておくことが
有効となる。その場合、提供すべき情報として、購入さ
れた住宅の補修や増改築、建て替え等に関する情報を含
んでいれば、住宅に関するアフターケアを充実させるこ
とができる。
【0012】その他にも、本発明において好適に提供で
きる情報としては、金融資産運用設計、不動産運用設
計、リタイアメントプランニング、保険、税金、相続・
事業承継設計等の顧客ごとに個別に設計され又は予めモ
デル化されたライフプランニング情報が挙げられる。こ
のようなライフプランニング情報は、顧客の問い合わせ
や要求に応じてその都度作成してもよく、また予め予想
されるものを類別して管理しておいてもよい。特に、前
記不動産運用設計に関するライフプランニング情報のな
かには、購入・契約された住宅の増改築や建て替えに関
する情報、又は不動産賃貸・売買に関する情報を挙げる
ことができる。
【0013】以上のような本発明は、それを実現するた
めの各手段を有するスタンドアロンコンピュータや、サ
ーバ・クライアント型コンピュータシステム、又はそれ
ら手段をプログラムとして有する情報記憶媒体など、種
々の形態として実現することができる。特に、顧客がそ
れぞれ使用するユーザーコンピュータと通信回線を利用
して交信可能なコンピュータシステムを利用するサーバ
コンピュータ等の装置によって本発明を実現する場合
は、顧客の家族構成に関する情報を含む家族情報を当該
顧客に関連付けて記憶する記憶手段と、家族情報に基づ
く所定の時期にその顧客又は家族の状況に対応した情報
を当該顧客又は家族に提供する情報提供処理手段とを備
えたものとすることが望ましい。この場合、顧客側に適
切且つ迅速に情報を提供できるようにするためには、情
報提供処理手段が、前記顧客又は家族の状況に対応した
情報をユーザーコンピュータに表示させるための表示処
理手段を含んでいることが有効である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照して説明する。
【0015】この実施形態は、不動産業者P側から顧客
U側に対して然るべき情報を提供することを支援するシ
ステムであり、図1に、インターネットINを介した不
動産業者Pが管理するネットワークセンターNCと顧客
Uとを含めた情報提供支援システムの概観図を示してい
る。なお、インターネットINには、ファイナンシャル
プランナーFPが使用するコンピュータFPCが接続さ
れており、このファイナンシャルプランナーFPが不動
産業者Pからの要請を受けて顧客Uに提供すべき情報の
作成・立案を行い、そのための情報交換をネットワーク
センターNCとの間で適宜行うことができるようにして
いる。ただし、前記情報の作成・立案はファイナンシャ
ルプランナーFPに依らずとも、不動産業者P側で行っ
てもよいのは勿論である。ネットワークセンターNCの
コンピュータシステムCSは、インターネットINに接
続されたWWWサーバやFTPサーバ等からなるサーバ
コンピュータSCを備えており、サーバコンピュータS
Cは顧客Uに関する情報や顧客Uに提案すべき情報等を
記憶するデータベースDBを付帯している。その他、フ
ァイアウォールFW等を設けることによってセキュリテ
ィ向上を図っている。一方、ユーザーコンピュータUC
は、インターネットINに接続可能なものであって、適
宜のID番号やパスワード等を利用した顧客Uの特定・
認証を通じてサーバコンピュータSCにアクセスするこ
とで、その顧客Uの情報に限って閲覧することができる
ようにしている。
【0016】ここでは、主としてネットワークセンター
NCのサーバコンピュータSCと顧客Uのユーザーコン
ピュータUCについて説明する。サーバコンピュータS
CのCPU(図示せず)は、同じくサーバコンピュータ
SC内に記憶されているプログラムやデータベースDB
内に記憶されているデータを適宜読み出して実行するた
めのもので、クライアントコンピュータCCから入力さ
れた新たな情報や更新された情報を適宜データベースD
B内に記憶するようにしている。そして、データベース
DB内には、登録された顧客Uごとの情報をデータ化し
て記憶した領域と、顧客Uに提供すべき情報をデータ化
して記憶した領域とが少なくとも確保されており、サー
バコンピュータSCを通じて各情報が追加、更新、削除
等されるようにしている。また、CPUに接続されたデ
ィスプレイDPにおいて、前記プログラムに従った画面
が表示されるようにしている。これに対応して、ユーザ
ーコンピュータUCは、サーバコンピュータSCにイン
ターネットINを通じてアクセスすることによって前記
プログラムを適宜読み出して実行するためのCPUが設
けられており、このCPUに接続したキーボードKBや
マウス等によって情報を入力し、CRTや液晶等で構成
されるディスプレイDPに適宜の画面を表示するように
している。
【0017】次に、データベースDB内には、図3に示
すように、顧客Uに関するデータ1として、顧客Uの家
族Ufに関する家族情報11と、顧客Uが購入・契約し
た住宅に関する住宅情報12とが含まれている。この顧
客データ1は、不動産業者Pとの間で住宅を購入し又は
契約するのに伴ってコンピュータシステムCSに登録さ
れデータベースDBに記憶されるものである。家族情報
11は、その顧客Uの家族構成(顧客Uを含む家族Uf
の氏名、続柄等)データ111、家族Ufの年齢・生年
月日データ112、勤務先・学校データ113、年収デ
ータ114、所有している自動車の車種データ115、
家族写真データ116等から構成される。一方、住宅情
報12は、その住宅の設計図データ121、立面データ
122、工事業者名データ123、住宅に使用した部品
データ124、住宅に付帯する設備データ125、住宅
が所属する集合住宅(マンション、アパート)や集合住
宅地又は集落(町名等)に関する所属データ116等か
ら構成される。なお、この所属データ116に基づい
て、顧客データ1は当該所属ごとに分類して管理されて
いる。すなわち、このコンピュータシステムCSは、図
2に示すように本実施形態において家族情報11や住宅
情報12を記憶する記憶手段a及び住宅所属管理手段c
としての機能を有している。また、家族情報11に関し
ては、インターネットINを通じた顧客Uのユーザーコ
ンピュータUCからのアクセスによって、あるいは顧客
Uから提供されたり聞き取り調査した情報に基づいて、
所定期間(例えば一年)ごと又は必要に応じて適宜変更
できるようにしている。この変更は、例えば出産や結
婚、死亡により家族Ufが増減したり、勤務先や学校が
変わったりした際などに、不動産業者Pが顧客Uの家族
の状況を的確に把握できるようにするために行われるも
のであり、図2に示すようにコンピュータシステムCS
が更新手段bとしての役割を担っている。
【0018】また、同じくデータベースDB内には、顧
客Uに対して提供するための情報として、ライフプラン
ニング情報Aが予め記憶されている。このライフプラン
ニング情報Aは、図4に示すように、金融資産運用設計
データA1、不動産運用設計データA2、退職後の生活
設計に関するリタイヤメントプランニングデータA3、
保険データA4、税金データA5、相続・事業承継設計
データA6等から構成されている。特に、不動産運用設
計データA2には、顧客Uが購入した住宅の補修に関す
る情報A21や増改築A22に関する情報、新規の不動
産賃貸・売買に関する情報A23の他、建て替えや新築
に関する情報等が含まれる。これら各データA1…は、
予めモデル化されたものであってもよいし、顧客Uから
の問い合わせや相談など必要に応じてファイナンシャル
プランナーFPの協力の下にその都度作成・立案したも
のであってもよい。また、本コンピュータシステムCS
においては、顧客データ1を登録してからの経過時間を
算出し、その経過時間に対応して家族情報11における
家族Uf(顧客Uを含む)の年齢データ112を適宜書
き換えるようにしている。そして、書き換えられた年齢
データ112やその他のデータに基づいて、その年齢か
ら予測される顧客Uや家族Ufにとって有益と判断され
る情報を前記ライフプランニング情報Aから選出するよ
うにしている。さらに、選出された情報は、インターネ
ットINを通じてユーザーコンピュータUCへと送信さ
れ、そのディスプレイDPに表示させるようにしてい
る。すなわち、このコンピュータシステムCSは、図2
に示すように、情報提供処理手段d、及びそれを構成す
る提供情報管理手段f、演算手段g、情報選出手段h、
表示処理手段iとしての機能を有している。さらに、顧
客Uからの個別の問い合わせや要求に対応するために、
そのような問い合わせ等があった場合に、前記ライフプ
ランニング情報Aから対応するデータを選出たり、対応
するデータがなければその都度ファイナンシャルプラン
ナーFP等に依頼して適切な情報を作成させそれを受け
取るなどすることによって、このように選出されあるい
は作成された情報をユーザーコンピュータUCに表示さ
せるようにしている。すなわち、このコンピュータシス
テムCSは、図2に示すように、個別情報処理手段eと
しての機能も有している。
【0019】以下、本システムの使用例について、サー
バコンピュータSCのディスプレイDPに表示される画
面のフロー図(図5)に従って説明する。
【0020】まず前提として、顧客Uが住宅を購入した
ことに伴って、サーバーコンピュータSCからユーザー
コンピュータUCに、所定事項の入力を促す通知を送信
する。所定事項としては、その顧客Uの家族構成(顧客
Uを含む家族Ufの氏名、続柄等)、家族Ufの年齢・
生年月日、勤務先・学校、年収、所有している自動車の
車種、家族写真等があり、これらを図示しない所定の形
式に従って顧客Uに入力させ、その入力された事項を家
族情報11としてデータベースDBに記憶し登録する。
この段階は、ユーザーコンピュータUCからの入力によ
るものに限られず、顧客Uから提出された情報に基づい
て不動産業者P側でサーバコンピュータSCに入力する
ようにしても構わない。また、家族写真がない場合は然
るべきイラスト等で代用することもできる。さらに、上
記の入力事項以外の住宅情報等は、不動産業者P側でサ
ーバコンピュータSCに適宜入力しておく。
【0021】以上を前提として、サーバコンピュータS
Cにおけるメイン画面2では、図6に示すように、この
不動産業者Pが管理している集合住宅地(集合住宅、集
落も含む)が表示される。ここでは、集合住宅地等とし
て「エコシティ」、「プレミアムヒルズ」「彩家」「ブ
ルージェ」の4つが表示されるものとし、それぞれの集
合住宅地を示す写真21、22、23、24のいずれか
をクリックするなどして指定すると、指定した集合住宅
地に関する情報が次の図7に示す集合住宅地画面3が表
示される。この集合住宅地画面3では、メイン画面2で
指定した集合住宅地(「エコシティ」21を選択したも
のとする)の写真31が表示されるとともに、その集合
住宅地内の区画割り図32が表示される。この区画割り
図32では、各区割りごとがボタン321、322にな
っており、いずれかのボタン(ここでは1号地・東様3
21を選択したものとする)をクリックすると、続いて
図8に示す選択した顧客別画面4が表示される。
【0022】この顧客別画面4では、「写真を見る」ボ
タン41、「住宅情報」ボタン42、「顧客データ」ボ
タン43、「アフターフォロー」ボタン44が用意され
ており、いずれかのボタンをクリックすることによって
次の画面に進むようにしている。「写真を見る」ボタン
41をクリックすると、図9に示す家族写真画面5が表
示されるので、不動産業者Pの販売担当者が住宅販売時
における者から他の者に担当が変更になったとしても、
登録された家族写真データ116に基づいてこの画面5
上に表示される家族写真51を見ることで、顧客U及び
その家族Ufの顔を知ることができる。なお、同図に
は、登録当初における家族写真51を示している。ま
た、「住宅情報」ボタン42をクリックすると、図10
に示す住宅情報画面6が表示される。この画面6では、
「設計図」ボタン61、「立面」ボタン62、「工事業
者名」ボタン63、「設備」ボタン64、「部品」ボタ
ン65、「その他」ボタン66が表示されるので、いず
れかのボタンをクリックすれば、前記住宅情報12に基
づいてそれぞれにボタンに対応する画面(図示せず)が
表示され、当初の担当者以外の者でもその住宅に関する
情報を知ることができる。特にこの住宅情報画面6を利
用すると、その住宅に関して補修や改装を行う際に有用
な情報を的確に得ることができる。さらにまた、「顧客
データ」ボタン43をクリックすると、図11に示す顧
客データ画面7が表示される。この画面7では、顧客基
本情報欄71、家族構成欄72の他、住宅購入に伴うロ
ーン設定などに関する住宅ローン情報欄73、顧客デー
タ1を登録した日付を示す登録日表示欄74が表示され
る。基本情報欄71及び家族構成欄72には、前記顧客
データ1に記憶された情報が反映されている。なお、同
図は登録当初における各情報を示すものである。特に、
家族構成欄72中の年齢欄721には、登録時からの経
過年数と家族Ufの生年月日データ112とに基づいて
その時点における年齢が自動的に算出されて表示される
ようにしている。その一例として図12には、登録から
25年後の顧客データ画面8では、年齢欄821には登
録から25年後の各家族の年齢が表示されている。な
お、顧客Uや家族Ufに関する情報は、登録した後に更
新できるようにしている。これは、例えば登録後一年ご
とにサーバコンピュータSCからユーザコンピュータU
Cに登録内容の変更がないかどうかの伺いをたてる電子
メールを送信したり、担当者が直接聞き取り調査などを
行うなどして、顧客データ1を最新の情報にしてより細
かなサービスを行い得るようにするためのものである。
例えば図12の顧客データ画面8では、家族構成欄82
中の勤務先・学校欄822が登録当初の内容から変更さ
れている。また、上記の情報更新時には、その時点にお
ける家族写真データ116も同時に更新できるようにし
ており、例えば一年ごとに家族写真データ116を更新
することで、図13に示す家族写真画面9ではその時点
(ここでは登録から10年後)の家族の写真91が見ら
れるようにしている。
【0023】また、顧客別画面4において「アフターフ
ォロー」ボタン44をクリックすると、図14に示すア
フターフォロー画面1000が表示される。この画面1
000では、顧客Uに提案した情報や顧客Uからの問い
合わせや要望に対して提供した情報が記録表示されるよ
うにしている。例えば、顧客Uのこどもの就学年齢が近
付けば、データベースDB内のライフプランニング情報
Aから教育ローンに関する情報を読み出して、それを提
供情報としてユーザーコンピュータUCに送信するとと
もに、その日付、担当者名、内容・処理状況、処理の確
認をそれぞれ日付欄1001、担当欄1002、内容・
処理欄1003、確認欄1004(チェックマークc
m)に担当者が記入し又は自動的に記入(1100)さ
れるようにする。また例えば、顧客Uから浴室改装工事
の依頼があれば、各欄1001〜1004に対応する事
項を記入(1200)したり、顧客Uのこどもが大学進
学によりマンションに一人住まいする際には、該当する
マンションを紹介することを同様に記入(1300)す
るなどして、その都度対応する情報をユーザーコンピュ
ータUCに送信するなどの手段で顧客Uに提示してい
く。提案する情報の内容は、ライフプランニング情報A
からピックアップしてもよいし、その都度ファイナンシ
ャルプランナーFPに照会して適切な情報を作成させた
り、不動産業者P側で情報を用意するなど、その時々に
応じた方法で最も適した対応をとればよい。このように
して顧客Uに提供した情報は、逐次データベースDB内
にその顧客データ1と関連付けて蓄積され、このアフタ
ーフォロー画面1000に表示される。ユーザーコンピ
ュータUCに表示される情報の画面例を説明すると、例
えば新たに顧客Uからこどもが結婚するため新居を紹介
してほしい旨が知らされた場合、その内容がアフターフ
ォロー画面1000に記入(1400)されるととも
に、図15に示すように、新居の提案をするための画面
をユーザーコンピュータUCに送信されて表示させる。
その他にも、同様にして、例えば顧客Uが退職すればそ
の後の生活設計に関する情報を提供したり、年を取れば
介護に便利なように住宅を改築するための情報を提供す
るなど、様々な情報を顧客Uに対して適宜提供すること
ができる。
【0024】なお、顧客U側では、提供される情報をユ
ーザーコンピュータで見ることができる他、特に図示し
ないがサーバーコンピュータSCにID番号やパスワー
ドの認証を通じてアクセスすることで自分に関する情報
に限って閲覧できるようにしている。例えば、顧客別画
面4や家族写真画面5、住宅情報画面6、顧客データ画
面7、アフターフォロー画面8に対応する画面をそれぞ
れユーザーコンピュータに表示させることで、顧客U自
身やその家族Ufも自分たちの登録した写真や住宅の詳
しい情報、これまでに不動産業者P側から提案された情
報等を、詳細に把握することができる。特に家族写真や
家族構成は過去のデータに遡っても閲覧できるようにす
れば、昔の家族の写真を懐かしんだり、親子代々に亘っ
て情報が蓄積されていれば自分のルーツ(家系図)を知
ることもできる。
【0025】以上のように本システムを利用すれば、不
動産業者Pにとっては顧客Uの状況を逐一把握できるた
め、顧客Uに対してその顧客Uが望む情報を的確に提供
することができ、そのような情報提供を継続することで
得られる信用に基づいて、いわば親子三代ひいては親戚
にまで広がるより長く広い付き合いをしていくことがで
きる。その場合、顧客Uや家族Ufに限らず一定の親戚
にまで情報の閲覧を許可するようにしてもよい。またそ
のような顧客Uに関する情報は、顧客Uが住宅を購入し
た時点での担当者から別の者に担当が変わったとして
も、もれなく的確に把握することができる。一方、顧客
U側にとっては、住宅購入当初に家族Ufに関する情報
を知らせておき、適宜更新していけば、きめ細かな情報
提供というサービスを受けることができ、長期に亘って
信頼のおける不動産業者Pとの付き合いを続けることが
できる。
【0026】なお、上述した実施形態はあくまで一例で
あって、インターネットを介したサーバ・クライアント
型のシステムに限らず、スタンドアロンコンピュータと
しても実現できるのはいうまでもない。その他、各部の
具体的構成についても、上記実施形態に限られるもので
はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可
能である。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0028】すなわち、本発明の情報提供支援システム
は、顧客の家族構成に関する情報を含む家族情報を当該
顧客に関連付けて記憶する記憶手段と、家族情報に基づ
く所定の時期にその顧客又は家族の状況に対応した情報
を当該顧客又は家族に提供するための情報提供処理手段
とを備えている。このため、顧客及びその家族にとって
節目となるときなど、そのときの顧客の状況に対応した
情報を適切に提供することで、業者等は顧客の情報を管
理するだけでなく喜ばれるサービスを行って顧客からの
信頼を得ることができ、長期に亘る顧客との取り引きを
実現することができる。一方、顧客側にとっても継続的
に情報の提供を受けることで、信用のおける業者と長期
に亘って付き合っていくことができる。
【0029】このようなシステムにおいて、記憶手段
が、顧客が住宅を購入・契約する際に、前記家族情報を
登録し記憶するものであると、住宅の設計段階やローン
の設定段階などで家族構成などプライバシーに関わる情
報が通常の場合と比べて聞き出しやすく、顧客側も抵抗
なくそれらの情報を提供しやすい。
【0030】記憶手段に記憶された家族情報を、登録
後、所定期間ごと又は必要に応じた機会に更新する更新
手段を備えていれば、その後業者側から情報提供をする
に際して、顧客に関する情報を的確に把握しておいて、
より望ましい情報提供を行うことが可能である。
【0031】情報提供処理手段が、顧客からの問い合わ
せに対して個別に対応する情報を提供する個別情報処理
手段を含む場合には、顧客からの多様な要望に応えるこ
とができる。その際には、業者が独自に提供すべき情報
を作成したり、専門のファイナンシャルプランナーに情
報を作成させるなど種々の態様を取ることができる。
【0032】また、提供情報処理手段が、顧客に対して
提供すべき情報をその性質に基づいて類別して記憶し管
理する提供情報管理手段を含む場合には、予め提供すべ
き情報をモデル化しておくなど、迅速な対応が可能であ
る。この場合、家族情報が、当該顧客及びその家族の年
齢や生年月日を含むものであって、情報提供処理手段
が、家族情報の登録日からの経過時間を計時するととも
に顧客及びその家族の現時点における年齢を演算する演
算手段と、演算手段によって得られた年齢から予測され
る当該顧客又はその家族にとって必要な情報を提供情報
管理手段において管理された情報から選出する情報選出
手段とを含んでいれば、より積極的な顧客への情報提供
が可能となり、その情報提供の機会も格段にタイムリー
なものとすることができる。
【0033】さらに、顧客が購入・契約した住宅を、当
該住宅が属する集合住宅、集合住宅地又は集落ごとに関
連付けて管理する住宅所属管理手段を備えていれば、住
宅に関連した顧客の分類を行って、顧客の情報管理効率
を向上することができる。
【0034】また、記憶手段が、前記家族情報に併せ
て、購入された住宅に関する設計図、立面、工事業者
名、部品、設備等の住宅情報を記憶するものである場合
には、後々まで住宅に関する詳細な情報を管理すること
ができ、当初の担当者がいなくなっても性格に住宅の情
報を把握することが可能である。特にこの場合、情報提
供処理手段によって顧客に提供される情報が、購入・契
約された住宅の補修や増改築、建て替え等に関する情報
を含んでいれば、その住宅に関して補修工事などがあっ
ても素早く適切な対応をすることができる。
【0035】その他、情報提供処理手段によって顧客に
提供される情報が、金融資産運用設計、不動産運用設
計、リタイアメントプランニング、保険、税金、相続・
事業承継設計等の顧客ごとに個別に設計され又は予めモ
デル化されたライフプランニング情報であれば、顧客の
生活に関する様々な場面でのライフプランに応じた多様
な情報提供が可能である。特に住宅に限っていえば、前
記不動産運用設計に関するライフプランニング情報が、
購入・契約された住宅の増改築や建て替え等に関する情
報、又は不動産賃貸・売買に関する情報を含んでいれ
ば、不動産業者が顧客に対してよりきめ細かで専門的な
情報提供を行うことができる。
【0036】以上のようなシステムは、顧客がそれぞれ
使用するユーザーコンピュータと通信回線を利用して交
信可能なコンピュータシステムを利用するものであっ
て、顧客の家族構成に関する情報を含む家族情報を当該
顧客に関連付けて記憶する記憶手段と、家族情報に基づ
く所定の時期にその顧客又は家族の状況に対応した情報
を当該顧客又は家族に提供する情報提供処理手段とを備
えた情報提供支援装置によって実現することができる。
その場合、情報提供処理手段が、前記顧客又は家族の状
況に対応した情報をユーザーコンピュータに表示させる
ための表示処理手段を含むように構成すれば、顧客に対
して容易且つ適切にタイムリーな情報提供を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるシステムを示す概
観図。
【図2】同システムの構成を示す概念図。
【図3】同システムにおけるデータベース構造の一部を
示す図。
【図4】同システムにおけるデータベース構造の一部を
示す図。
【図5】同画面フロー図。
【図6】同一画面を示す図。
【図7】同一画面を示す図。
【図8】同一画面を示す図。
【図9】同一画面を示す図。
【図10】同一画面を示す図。
【図11】同一画面を示す図。
【図12】同一画面を示す図。
【図13】同一画面を示す図。
【図14】同一画面を示す図。
【図15】同顧客側のユーザーコンピュータに提供され
る情報を表示した画面を示す図。
【符号の説明】
1…顧客データ 11…家族情報 12…住宅情報 A…ライフプランニング情報 CS…コンピュータシステム a…記憶手段 b…更新手段 c…住宅所属管理手段 d…情報提供処理手段 e…個別情報処理手段 f…提供情報管理手段 g…演算手段 h…情報選出手段 i…表示処理手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顧客の家族構成に関する情報を含む家族情
    報を当該顧客に関連付けて記憶する記憶手段と、家族情
    報に基づく所定の時期にその顧客又は家族の状況に対応
    した情報を当該顧客又は家族に提供するための情報提供
    処理手段とを備えていることを特徴とする情報提供支援
    システム。
  2. 【請求項2】記憶手段が、顧客が住宅を購入・契約する
    際に、前記家族情報を登録し記憶するものであることを
    特徴とする請求項1記載の情報提供支援システム。
  3. 【請求項3】記憶手段に記憶された家族情報を、登録
    後、所定期間ごと又は必要に応じた機会に更新する更新
    手段を備えていることを特徴とする請求項2記載の情報
    提供支援システム。
  4. 【請求項4】情報提供処理手段が、顧客からの問い合わ
    せに対して個別に対応する情報を提供する個別情報処理
    手段を含むことを特徴とする請求項2又は3記載の情報
    提供支援システム。
  5. 【請求項5】提供情報処理手段が、顧客に対して提供す
    べき情報をその性質に基づいて類別して記憶し管理する
    提供情報管理手段を含むことを特徴とする請求項2、3
    又は4記載の情報提供支援システム。
  6. 【請求項6】家族情報が、当該顧客及びその家族の年齢
    や生年月日を含むものであって、情報提供処理手段が、
    家族情報の登録日からの経過時間を計時するとともに顧
    客及びその家族の現時点における年齢を演算する演算手
    段と、演算手段によって得られた年齢から予測される当
    該顧客又はその家族にとって必要な情報を提供情報管理
    手段において管理された情報から選出する情報選出手段
    とを含むことを特徴とする請求項5記載の情報提供支援
    システム。
  7. 【請求項7】顧客が購入・契約した住宅を、当該住宅が
    属する集合住宅、集合住宅地又は集落ごとに関連付けて
    管理する住宅所属管理手段を備えていることを特徴とす
    る請求項2、3、4、5又は6記載の情報提供支援シス
    テム。
  8. 【請求項8】記憶手段が、前記家族情報に併せて、購入
    された住宅に関する設計図、立面、工事業者名、部品、
    設備等の住宅情報を記憶するものであることを特徴とす
    る請求項2、3、4、5、6又は7記載の情報提供支援
    システム。
  9. 【請求項9】情報提供処理手段によって顧客に提供され
    る情報が、購入・契約された住宅の補修や増改築、建て
    替え等に関する情報を含むことを特徴とする請求項8記
    載の情報提供支援システム。
  10. 【請求項10】情報提供処理手段によって顧客に提供さ
    れる情報が、金融資産運用設計、不動産運用設計、リタ
    イアメントプランニング、保険、税金、相続・事業承継
    設計等の顧客ごとに個別に設計され又は予めモデル化さ
    れたライフプランニング情報であることを特徴とする請
    求項2、3、4、5、6、7、8又は9記載の情報提供
    支援システム。
  11. 【請求項11】前記不動産運用設計に関するライフプラ
    ンニング情報が、購入・契約された住宅の増改築や建て
    替えに関する情報、又は不動産賃貸・売買に関する情報
    を含むことを特徴とする請求項10記載の情報提供支援
    システム。
  12. 【請求項12】顧客がそれぞれ使用するユーザーコンピ
    ュータと通信回線を利用して交信可能なコンピュータシ
    ステムを利用するものであって、顧客の家族構成に関す
    る情報を含む家族情報を当該顧客に関連付けて記憶する
    記憶手段と、家族情報に基づく所定の時期にその顧客又
    は家族の状況に対応した情報を当該顧客又は家族に提供
    する情報提供処理手段とを備えていることを特徴とする
    情報提供支援装置。
  13. 【請求項13】情報提供処理手段が、前記顧客又は家族
    の状況に対応した情報をユーザーコンピュータに表示さ
    せるための表示処理手段を含むことを特徴とする請求項
    12記載の情報提供支援装置。
  14. 【請求項14】顧客の家族構成に関する情報を含む家族
    情報を当該顧客に関連付けて記憶するステップと、家族
    情報に基づく所定の時期にその顧客又は家族の状況に対
    応した情報を当該顧客又は家族に提供するための処理を
    行うステップとを備えていることを特徴とする情報提供
    支援方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006048344A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Akitaka Yokoyama 医療事務用コンピュータ

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