JP2002041377A - データ通信システムおよびこれに用いるデータ処理装置、ブラウザを利用したセッション維持方法、記録媒体 - Google Patents

データ通信システムおよびこれに用いるデータ処理装置、ブラウザを利用したセッション維持方法、記録媒体

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JP2002041377A JP2000230517A JP2000230517A JP2002041377A JP 2002041377 A JP2002041377 A JP 2002041377A JP 2000230517 A JP2000230517 A JP 2000230517A JP 2000230517 A JP2000230517 A JP 2000230517A JP 2002041377 A JP2002041377 A JP 2002041377A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステートレスなシステムを用いて、サーバ−
クライアント間のセッションを維持した従来には全くな
いデータ通信を行えるようにする。 【解決手段】 サーバ1の構成として、クライアント2
と接続されてページ要求が入力されたときに、サーバ1
側で任意のイベントが発生するまでの間、クライアント
2との接続状態を維持して応答を待機するセッション維
持処理部6と、任意のイベントの発生に応じて提供ペー
ジを生成し、生成した提供ページをクライアント2に送
信するページ生成部7とを設けることにより、専用のク
ライアント・ソフトウェアや特殊なコンポーネントを用
いることなく、現在広く利用されているウェブシステム
を用いて、サーバ−クライアント間のセッションを維持
した従来には全くないデータ通信を行うことができるよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ通信システム
およびこれに用いるデータ処理装置、ブラウザを利用し
たセッション維持方法、記録媒体に関し、特に、ネット
ワーク上にウェブサーバとウェブブラウザとを備えたウ
ェブシステムのように、ステートレスのプロトコルに従
って動作するシステムに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】現在、コンピュータや携帯電話等の広範
な普及と、インターネット技術の進展などを背景とし
て、インターネットを利用した様々なサービスが多く提
供されている。これらのサービスの殆どは、サーバ側に
備えられたウェブサーバと、クライアント側に備えられ
たウェブブラウザとの間でデータ通信を行うことによっ
て実現されるものである。
【0003】すなわち、ウェブサーバは、クライアント
側のウェブブラウザから送られてきた要求に応じて、サ
ービス提供用に用意されたHTML(Hyper Text Marku
p Language)などの情報を提供する。クライアント側で
は、ウェブサーバから送られてきたHTML情報をウェ
ブブラウザで解析し、当該HTML情報により示される
内容を画面上に表示する。クライアントユーザは、この
画面表示の内容を見て、必要に応じてウェブブラウザか
ら情報を入力してウェブサーバに再送することにより、
所望のサービスの提供を受けることができる。
【0004】ウェブサーバとウェブブラウザとの間のデ
ータ通信の手順をより具体的に説明すると、以下の通り
である。まず、クライアント側のウェブブラウザは、ユ
ーザが指定したURL(Uniform Resource Locator)に
従って、そのURLを持つウェブサーバに対してHTM
L情報の送信を要求する。このHTML情報の送信要求
を受けたウェブサーバは、指定されたURLのHTML
ソースコードをウェブブラウザに送信する。
【0005】ウェブブラウザは、ウェブサーバから受け
取ったHTMLソースコードを解析して、そのソースコ
ード中に含まれるテキスト情報等を画面表示する。さら
に、このソースコード中に画像や音声などのリンク情報
が存在している場合には、ウェブブラウザは、先ほどと
同じウェブサーバに対してリンク情報の送信を要求す
る。このリンク情報の送信要求を受けたウェブサーバ
は、要求されたリンク情報をウェブブラウザに送信す
る。
【0006】このようなウェブサーバとウェブブラウザ
との間の一連のやり取りによって、クライアント側の表
示画面にサービス提供用のホームページが表示されるこ
ととなる。そして、上述のようにクライアントユーザが
この画面表示の内容を見て、必要に応じてウェブブラウ
ザから情報を入力してウェブサーバに送信し、ウェブサ
ーバからそれに対する応答を入力することなどによっ
て、所望のサービスの提供を受けることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなウェブサー
バとウェブブラウザとを有するウェブシステムは、その
時々の接続状態を維持しないステートレスのプロトコル
によって動作するシステムである。このステートレスな
ウェブシステムでは、ウェブブラウザからの要求に対応
してウェブサーバがデータの送信を一度完了すると、ウ
ェブブラウザとの接続(セッション)が切断される。つ
まり、個々のデータ送受信毎にセッションが独立してお
り、どのウェブブラウザとどのウェブサーバとが接続さ
れているか等の接続状態は全く維持されていない。
【0008】そのため、ウェブサーバは、ウェブブラウ
ザからURLを指定して情報提供の要求があったとき
に、そのURLに対応するデータを要求元のウェブブラ
ウザに返送することができるだけである。また、接続の
ための識別記号をリクエストと共に送ることで、ウェブ
サーバ側において擬似的にセッションを継続する方法は
広く利用されているが、この方法では、特定のウェブブ
ラウザに対して任意のタイミングでメッセージを自発的
に送信することなどはできない。また、ウェブサーバ
は、クライアント側でウェブブラウザをシャットダウン
したり、他のURLに移動したりするなどの接続状況の
変化を検知することもできない。
【0009】逆に、クライアント側から見れば、ウェブ
ブラウザの基本的な機能は、所定のURLを指定してウ
ェブサーバにアクセスし、当該URLによって指定され
たデータを取得してその情報を表示するだけである。し
たがって、このウェブブラウザの基本機能だけでは、他
のクライアントに関するウェブサーバへの接続状況を知
ることはできない。また、クライアントが任意のタイミ
ングで、他のクライアントに対してデータを伴った通知
を行うことなどもできない。
【0010】以上のように、ステートレスなウェブシス
テムでは、データ通信の方法に制約を受け、基本的に
は、ウェブブラウザから要求がある毎にウェブサーバが
対応する情報を提供することしかできない。そのため、
インターネット上で提供するサービスの手法もこのデー
タ通信の方法によって制限され、よりバリエーションに
富んだサービス、よりユーザインタフェースの優れたサ
ービス、より処理を効率的に行えるサービスなどを提供
することができないという問題があった。
【0011】なお、ステートレスなウェブシステムでは
なく、サーバ側あるいはクライアント側でその時々の接
続状態を維持するステートフルなシステムを用いれば、
上述の問題は回避することができる。しかし、ステート
フルなシステムとする場合には、提供しようとするサー
ビスに合わせた専用のクライアント端末、あるいは専用
のクライアント・ソフトウェアや特殊なコンポーネント
などを用意する必要がある。特定の企業間取引などを行
う場合にはそれでも良いが、各家庭や企業等に存在する
一般ユーザを対象としてサービスを提供する場合に、そ
れら一般ユーザのそれぞれに専用端末や専用ソフトウェ
ア等を持たせることは現実的でない。また、そのような
ケースではウェブサーバに接続している以外のポートを
使用するため、セキュリティ用のファイアウォールを経
由して使用するためには特別な設定を行う必要がある。
【0012】上述したように、現在インターネット上で
提供されている多くのサービスは、ウェブサーバとウェ
ブブラウザとを有するステートレスなウェブシステムに
よるものである。また、今後提供される種々のサービス
も、このようなウェブシステムによるものであることが
予想される。したがって、専用のクライアント端末や専
用のクライアント・ソフトウェア等を用いることなく、
一般ユーザが簡単に使用し得るウェブシステムを用いて
上述の問題を解決することが望まれる。
【0013】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、専用のクライアント端末や専用
のクライアント・ソフトウェア、あるいは特殊なコンポ
ーネントを用いることなく、現在広く利用されているウ
ェブシステムなどのステートレスなシステムを用いて、
サーバ−クライアント間のセッションを維持した従来に
は全くないデータ通信を行うことができるようにするこ
とを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ通信シス
テムは、ネットワーク上でサーバ側装置とクライアント
側装置とがステートレスのプロトコルに従って動作する
データ通信システムにおいて、上記サーバ側装置と上記
クライアント側装置とが上記ネットワークを介して接続
され、上記クライアント側装置から上記サーバ側装置に
要求が入力されたときに、任意のイベントが発生するま
での間、上記サーバ側装置と上記クライアント側装置と
の接続状態を維持して応答を待機するセッション維持制
御手段と、上記任意のイベントの発生に応じて提供情報
を生成し、生成した提供情報を上記クライアント側装置
に送信する提供情報生成送信手段とを備えたことを特徴
とする。
【0015】本発明の他の態様では、ネットワーク上で
サーバ側装置とクライアント側装置とがステートレスの
プロトコルに従って動作するデータ通信システムにおい
て、上記サーバ側装置は、上記クライアント側装置との
間で複数の接続および非同期の通信を実現するために画
面分割された複数領域の情報を、上記クライアント側装
置との間でそれぞれ非同期で送受信するサーバ入出力手
段と、上記クライアント側装置と上記ネットワークを介
して接続され、上記クライアント側装置の第1の領域か
ら上記サーバ入出力手段に要求が入力されたときに、上
記入力された要求に応じた処理を実行して上記クライア
ント側装置の第1の領域に応答情報を送信する応答処理
手段と、上記クライアント側装置と上記ネットワークを
介して接続され、上記クライアント側装置の第2の領域
から上記サーバ入出力手段に要求が入力されたときに、
任意のイベントが発生するまでの間、上記クライアント
側装置との接続状態を維持して応答を待機するセッショ
ン維持制御手段と、上記任意のイベントの発生に応じて
提供情報を生成し、生成した提供情報を上記クライアン
ト側装置の上記第2の領域に送信する提供情報生成送信
手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】本発明のその他の態様では、ネットワーク
上でサーバ側装置とクライアント側装置とがステートレ
スのプロトコルに従って動作するデータ通信システムに
おいて、上記サーバ側装置は、上記クライアント側装置
との間で複数の接続および非同期の通信を実現するため
に画面分割された複数領域の情報を、上記クライアント
側装置との間でそれぞれ非同期で送受信するサーバ入出
力手段と、上記クライアント側装置と上記ネットワーク
を介して接続され、上記クライアント側装置の第2の領
域から上記サーバ入出力手段に要求が入力されたとき
に、任意のイベントが発生するまでの間、上記クライア
ント側装置との接続状態を維持して応答を待機するセッ
ション維持制御手段と、上記任意のイベントの発生に応
じて提供情報を生成し、生成した提供情報を上記クライ
アント側装置の上記第2の領域に送信する提供情報生成
送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】本発明のその他の態様では、上記クライア
ント側装置では、上記サーバ側装置から上記第2の領域
に上記提供情報を受信したときに、当該受信した提供情
報を用いた処理を行った後、上記第2の領域から上記サ
ーバ側装置への接続要求を自動的に行うことを特徴とす
る。
【0018】本発明のその他の態様では、上記提供情報
を用いた処理は、上記提供情報中に含まれるデータを上
記第2の領域へ表示する処理、上記提供情報中に含まれ
るデータを上記第2の領域以外の領域へ表示する処理、
あるいは、上記提供情報中に含まれるスクリプトに基づ
く処理を含むことを特徴とする。
【0019】本発明のその他の態様では、上記任意のイ
ベントは、上記サーバ側装置が保持するデータや上記サ
ーバ側装置の状況に変化が生じたこと、上記クライアン
ト側装置がブラウザをシャットダウンし、あるいは他の
ページに移動したこと、あるいは、上記要求の発行元の
クライアント側装置宛てのメッセージを受信したことを
含むことを特徴とする。
【0020】本発明のその他の態様では、上記サーバ側
装置と上記クライアント側装置との接続状況を監視する
ための専用領域として第3の領域を設け、上記クライア
ント側装置との接続状況が変化するまでの間、上記サー
バ側装置と上記クライアント側装置との接続状態を維持
して上記クライアント側装置との接続状況を監視する接
続監視処理手段を備えたことを特徴とする。
【0021】本発明のその他の態様では、ネットワーク
上でサーバ側装置とクライアント側装置とがステートレ
スのプロトコルに従って動作するデータ通信システムに
おいて、上記サーバ側装置は、上記クライアント側装置
との間で複数の接続および非同期の通信を実現するため
に画面分割された複数領域の情報を、上記クライアント
側装置との間でそれぞれ非同期で送受信するサーバ入出
力手段と、上記クライアント側装置と上記ネットワーク
を介して接続され、上記クライアント側装置の第3の領
域から上記サーバ入出力手段に要求が入力されたとき
に、上記クライアント側装置との接続状況が変化するま
での間、上記サーバ側装置と上記クライアント側装置と
の接続状態を維持して上記クライアント側装置との接続
状況を監視する接続監視処理手段とを備えたことを特徴
とする。
【0022】本発明のその他の態様では、上記サーバ側
装置はウェブサーバを備え、上記クライアント装置側は
ウェブブラウザを備えることを特徴とする。
【0023】また、本発明のデータ処理装置は、ネット
ワーク上に存在するクライアント側装置との間でステー
トレスのプロトコルに従ってデータ通信を行うサーバ側
装置であって、上記クライアント側装置と上記ネットワ
ークを介して接続され、上記クライアント側装置から要
求が入力されたときに、任意のイベントが発生するまで
の間、上記クライアント側装置との接続状態を維持して
応答を待機するセッション維持制御手段と、上記任意の
イベントの発生に応じて提供情報を生成し、生成した提
供情報を上記クライアント側装置に送信する提供情報生
成送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】本発明の他の態様では、ネットワーク上に
存在するクライアント側装置との間でステートレスのプ
ロトコルに従ってデータ通信を行うサーバ側装置であっ
て、上記クライアント側装置との間で複数の接続および
非同期の通信を実現するために画面分割された複数領域
の情報を、上記クライアント側装置との間でそれぞれ非
同期で送受信するサーバ入出力手段と、上記クライアン
ト側装置と上記ネットワークを介して接続され、上記ク
ライアント側装置の第1の領域から上記サーバ入出力手
段に要求が入力されたときに、上記入力された要求に応
じた処理を実行して上記クライアント側装置の第1の領
域に応答情報を送信する応答処理手段と、上記クライア
ント側装置と上記ネットワークを介して接続され、上記
クライアント側装置の第2の領域から上記サーバ入出力
手段に要求が入力されたときに、任意のイベントが発生
するまでの間、上記クライアント側装置との接続状態を
維持して応答を待機するセッション維持制御手段と、上
記任意のイベントの発生に応じて提供情報を生成し、生
成した提供情報を上記クライアント側装置の上記第2の
領域に送信する提供情報生成送信手段とを備えたことを
特徴とする。
【0025】本発明のその他の態様では、ネットワーク
上に存在するクライアント側装置との間でステートレス
のプロトコルに従ってデータ通信を行うサーバ側装置で
あって、上記クライアント側装置との間で複数の接続お
よび非同期の通信を実現するために画面分割された複数
領域の情報を、上記クライアント側装置との間でそれぞ
れ非同期で送受信するサーバ入出力手段と、上記クライ
アント側装置と上記ネットワークを介して接続され、上
記クライアント側装置の第2の領域から上記サーバ入出
力手段に要求が入力されたときに、任意のイベントが発
生するまでの間、上記クライアント側装置との接続状態
を維持して応答を待機するセッション維持制御手段と、
上記任意のイベントの発生に応じて提供情報を生成し、
生成した提供情報を上記クライアント側装置の上記第2
の領域に送信する提供情報生成送信手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0026】本発明のその他の態様では、上記クライア
ント側装置と上記ネットワークを介して接続され、上記
クライアント側装置の第3の領域から上記サーバ入出力
手段に要求が入力されてから、上記クライアント側装置
との接続状況が変化するまでの間、上記クライアント側
装置との接続状態を維持して上記クライアント側装置と
の接続状況を監視する接続監視処理手段を備えたことを
特徴とする。
【0027】本発明のその他の態様では、ネットワーク
上に存在するクライアント側装置との間でステートレス
のプロトコルに従ってデータ通信を行うサーバ側装置で
あって、上記クライアント側装置との間で複数の接続お
よび非同期の通信を実現するために画面分割された複数
領域の情報を、上記クライアント側装置との間でそれぞ
れ非同期で送受信するサーバ入出力手段と、上記クライ
アント側装置と上記ネットワークを介して接続され、上
記クライアント側装置の第3の領域から上記サーバ入出
力手段に要求が入力されたときに、上記クライアント側
装置との接続状況が変化するまでの間、上記クライアン
ト側装置との接続状態を維持して上記クライアント側装
置との接続状況を監視する接続監視処理手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0028】また、本発明のブラウザを利用したセッシ
ョン維持方法は、ウェブサーバとウェブブラウザとの間
でネットワークを介して行われるデータ通信において、
上記ウェブサーバと上記ウェブブラウザとが上記ネット
ワークを介して接続され、上記ウェブブラウザから上記
ウェブサーバに要求が入力されたときに、上記ウェブサ
ーバ側で任意のイベントが発生するまでの間、上記ウェ
ブサーバと上記ウェブブラウザとの接続状態を維持して
上記ウェブサーバから上記ウェブブラウザへの応答を待
機し、上記任意のイベントの発生に応じて提供情報を生
成し、生成した提供情報を上記ウェブサーバから上記ウ
ェブブラウザに送信するようにしたことを特徴とする。
【0029】本発明の他の態様では、ウェブサーバとウ
ェブブラウザとの間でネットワークを介して行われるデ
ータ通信において、上記ウェブサーバと上記ウェブブラ
ウザとが上記ネットワークを介して接続され、上記ウェ
ブブラウザ上で画面分割された第1のフレームから上記
ウェブサーバに要求が入力されたときには、上記入力さ
れた要求に応じた処理を実行して上記ウェブブラウザの
第1のフレームに応答情報を送信するとともに、上記ウ
ェブサーバと上記ウェブブラウザとが上記ネットワーク
を介して接続され、上記ウェブブラウザ上で画面分割さ
れた第2のフレームから上記ウェブサーバに要求が入力
されたときには、上記ウェブサーバ側で任意のイベント
が発生するまでの間、上記ウェブサーバと上記ウェブブ
ラウザとの接続状態を維持して上記ウェブサーバから上
記ウェブブラウザへの応答を待機し、上記任意のイベン
トの発生に応じて提供情報を生成し、生成した提供情報
を上記ウェブサーバから上記ウェブブラウザの上記第2
のフレームに送信するようにしたことを特徴とする。
【0030】本発明のその他の態様では、上記ウェブブ
ラウザでは、上記ウェブサーバから上記第2のフレーム
に上記提供情報を受信したときに、当該受信した提供情
報を用いた処理を行った後、上記第2のフレームから上
記ウェブサーバへの接続要求を自動的に行うことを特徴
とする。
【0031】本発明のその他の態様では、上記ウェブサ
ーバと上記ウェブブラウザとが上記ネットワークを介し
て接続され、上記ウェブブラウザ上で画面分割された第
3のフレームであって、上記ウェブサーバと上記ウェブ
ブラウザとの接続状況を監視するための専用フレームか
ら上記ウェブサーバに要求が入力されたときには、上記
ウェブサーバと上記ウェブブラウザとの接続状況が変化
するまでの間、上記ウェブサーバと上記ウェブブラウザ
との接続状態を維持して上記ウェブサーバと上記ウェブ
ブラウザとの接続状況を監視することを特徴とする。
【0032】本発明のその他の態様では、ウェブサーバ
とウェブブラウザとの間でネットワークを介して行われ
るデータ通信において、上記ウェブサーバと上記ウェブ
ブラウザとが上記ネットワークを介して接続され、上記
ウェブブラウザ上で画面分割された第3のフレームから
上記ウェブサーバに要求が入力されたときには、上記ウ
ェブサーバと上記ウェブブラウザとの接続状況が変化す
るまでの間、上記ウェブサーバと上記ウェブブラウザと
の接続状態を維持して上記ウェブサーバと上記ウェブブ
ラウザとの接続状況を監視するようにしたことを特徴と
する。
【0033】また、本発明のコンピュータ読み取り可能
な記録媒体は、請求項1〜18の何れか1項に記載の各
手段としてコンピュータを機能させるためのプログラ
ム、あるいは、請求項19〜23の何れか1項に記載の
セッション維持方法の処理手順をコンピュータに実行さ
せるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0034】本発明は上記技術手段より成るので、クラ
イアント側装置からサーバ側装置に要求を送ると、任意
のイベントが発生するまでサーバ側装置とクライアント
側装置との接続が維持され、任意のイベントが発生した
ときにサーバ側装置で提供情報が生成されてクライアン
ト側装置に返送されることとなる。これにより、ステー
トレス(接続の状態情報を維持しないセッションレス)
のプロトコルに従って動作するデータ通信システム、例
えばウェブサーバとウェブブラウザとを備えたウェブシ
ステムでもセッションを維持したデータ通信を行うこと
が可能となる。このように、ウェブシステム等を用いて
セッションを維持したデータ通信を行えるので、サーバ
側装置に本発明の仕組みを導入するだけで、クライアン
ト側装置には専用のクライアント・ソフトウェアや特殊
なコンポーネントを用意する必要もない。
【0035】本発明の他の特徴によれば、クライアント
側装置の1つのアプリケーション内においてサーバ側装
置への複数の接続と非同期の通信を実現する機能(例え
ば、ウェブブラウザのフレーム機能)を設け、当該機能
により画面分割された複数領域の情報をそれぞれ非同期
で送受信することにより、サーバ側装置とクライアント
側装置との間で送受信双方向の通信を非同期で任意に行
うことが可能となる。
【0036】本発明の他の特徴によれば、サーバ側装置
とクライアント側装置との接続状況を監視するための専
用領域として第3の領域を設けたので、他の領域を用い
てデータ通信を行っている間にクライアント側装置との
接続状況が変化した場合であっても、接続監視専用の第
3の領域を用いたデータ通信によってクライアント側装
置との接続状況の変化を確実に検知することが可能とな
る。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0038】(第1の実施形態)図1は、本発明のデー
タ通信システムを適用した第1の実施形態によるウェブ
システムの機能構成例を示すブロック図である。図1に
示すように、本実施形態のウェブシステムは、サーバコ
ンピュータ1(以下、サーバと言う)と、ウェブクライ
アントコンピュータ2(以下、ウェブクライアントと言
う)とを備えて構成される。これらのサーバ1およびウ
ェブクライアント2は、通信手段を介してインターネッ
ト等のネットワーク3に任意に接続可能なように構成さ
れている。
【0039】なお、ここではウェブクライアント2を1
つのみ示しているが、この数には限定されない。実際に
は、多くのウェブクライアント2がネットワーク3に接
続されている。
【0040】サーバ1は、その機能構成として、ウェブ
サーバ入出力部4、ウェブサーバ処理部5、セッション
維持処理部6およびページ生成部7を備えている。ま
た、ウェブクライアント2は、その機能構成として、ウ
ェブブラウザ(WWW検索・回覧ソフト)8を備えてい
る。ウェブサーバ処理部5により本発明の応答処理手段
が構成され、セッション維持処理部6により本発明のセ
ッション維持処理手段が構成され、ウェブサーバ入出力
部4およびページ生成部7により本発明の提供情報生成
送信手段が構成される。
【0041】なお、ウェブブラウザとは、例えばHTT
P(hypertext transfer protocol)、HTTPS(hyp
ertext transfer protocol over transport layer secu
rity / secure sockets layer)、S−HTTP(secur
e hypertext transfer)などのプロトコルに従って情報
の送受信を行うウェブ用のブラウザを言う。
【0042】本実施形態のウェブブラウザ8は、フレー
ム機能を有している。本実施形態では、1つのページを
データ通信フレーム9とセッション維持フレーム10と
に分割し、それぞれのフレーム情報を非同期で通信する
ことにより、送信および受信の双方向の通信を同時に行
うことができるようにしている。
【0043】データ通信フレーム9は、従来のウェブシ
ステムと同様に、ウェブブラウザ2側からURLを指定
してサーバ1側に情報提供などを要求し、その応答とし
てサーバ1側から取得したページ情報(以下、応答ペー
ジと言う)を表示したり、表示された応答ページ中にデ
ータを入力してサーバ1側に送信したりする処理を行う
ためのフレームである。
【0044】すなわち、ウェブブラウザ8内のデータ通
信フレーム9は、ウェブクライアント2側のオペレータ
が指定するURLに従って、そのURLを持つサーバ1
に対してHTML情報の転送を要求する。また、この要
求に応じてサーバ1から提供されたHTML情報を解析
し、応答ページをデータ通信フレーム9に表示する。オ
ペレータは、この表示された応答ページに対して必要な
データを入力し、サーバ1に送信することも可能であ
る。
【0045】また、セッション維持フレーム10は、サ
ーバ1がウェブブラウザ8からの要求に応じてデータ通
信フレーム9にデータの送信を完了しても、ウェブブラ
ウザ8とのセッションを切断せずに維持するために使用
するフレームである。このセッション維持フレーム10
には、後述するように、ウェブブラウザ8からサーバ1
に要求を出してから任意のタイミングでサーバ1から送
られてくる種々のページ情報(以下、提供ページと言
う)が表示される。
【0046】すなわち、セッション維持フレーム10
は、サーバ1から提供ページに相当するHTML情報が
送られてきたときは、そのHTML情報を解析し、表示
すべきデータが含まれている場合にはそのデータを含む
提供ページを表示する。このセッション維持フレーム1
0では、一度サーバ1から提供ページを受信して表示な
どの処理を行ったら、直ちにサブミットの処理を自動的
に行うことにより、ページ情報の提供を再度要求する。
【0047】次に、サーバ1内の機能構成を説明する。
ウェブサーバ入出力部4は、ネットワーク3上に接続さ
れたウェブクライアント2との間でHTML形式に従っ
てデータのやり取りをする。具体的には、ウェブクライ
アント2からの要求に応じて様々なページ情報(応答ペ
ージ)をウェブクライアント2に提供したり、サーバ1
側で作成した様々なページ情報(提供ページ)をウェブ
クライアント2に提供したりする。
【0048】また、ウェブサーバ処理部5は、ウェブブ
ラウザ8のデータ通信フレーム9からウェブサーバ入出
力部4を介して送られてくる要求に応じた処理を行う。
例えば、指定されたURLに基づくHTML情報やその
リンク情報をウェブサーバ入出力部4を介してデータ通
信フレーム9に返送したり、データ通信フレーム9の応
答ページ中に入力されて送られてきた情報を用いて、サ
ービス提供用などにあらかじめ定められた処理を行った
りする。
【0049】また、セッション維持処理部6は、セッシ
ョン維持フレーム10からウェブサーバ入出力部4を介
して送られてくる要求を受信したまま、任意のタイミン
グになるまで、あるいは任意のイベントが発生するまで
応答を待機する処理を行うものである。任意のタイミン
グあるいは任意のイベントとは、例えば、サーバ1が保
持するデータやサーバ1の状況に変化が生じたとき、ネ
ットワーク3に接続された他のウェブクライアント(図
示せず)がその中のウェブブラウザをシャットダウンし
たり他のページに移動したとき、他のウェブクライアン
ト(図示せず)から要求元のウェブクライアント2宛て
のメッセージを受信したときなどが考えられる。
【0050】ページ生成部7は、セッション維持処理部
6から供給される情報をもとに、ウェブクライアント2
のセッション維持フレーム10に送信するデータを含む
HTML形式の提供ページを生成する。セッション維持
処理部6から供給される情報とは、例えば、サーバ1が
保持するデータやサーバ1の状況に変化が生じたことを
知らせる情報、他のウェブクライアントがウェブブラウ
ザ8をシャットダウンしたり、他のページに移動したこ
とを知らせる情報、他のウェブクライアントから送られ
てきたメッセージ情報などである。ページ生成部7によ
り生成された提供ページは、ウェブサーバ入出力部4に
よってウェブクライアント2のセッション維持フレーム
10に送信される。
【0051】従来のウェブサーバは、ウェブクライアン
トから所定のURLが指定されたときに、そのURLに
該当するHTML情報をウェブクライアントに提供し、
必要に応じて当該HTMLにリンクされた画像データや
音声データを更に提供するだけで、ウェブクライアント
との通信を切断していた。つまり、従来のウェブサーバ
は、ウェブクライアントから要求されたHTML情報と
それにリンクされた情報とを一方通行的に提供するだけ
であった。
【0052】これに対して、本実施形態のセッション維
持処理部6は、ウェブブラウザ8のセッション維持フレ
ーム10がサーバ1にリクエストを送信した後、任意の
タイミングになるまで、あるいは任意のイベントが発生
するまでは、セッション維持フレーム10との接続を維
持したまま待機する。そして、任意のタイミングあるい
は任意のイベントが発生すると、ページ生成部7によっ
て提供ページを生成してウェブブラウザ8に直ちに返信
する。
【0053】図2は、サーバ1のハードウェア構成例を
示す図である。サーバ1は、CPU11、ROM12、
RAM13を備えている。CPU11は、ROM12や
RAM13に記憶されたプログラムに従ってサーバ1の
全体の動作を制御するものであり、その際にRAM13
等をワークメモリとして使用する。上記図1に示した機
能構成は、実際にはこのプログラムに基づくCPU11
の動作によって実現される。
【0054】また、サーバ1は、FDインタフェース1
4、IDE(Intelligent Drive Electronics)インタ
フェース15等の外部記憶インタフェースを備えてい
る。そして、この外部記憶インタフェース14,15を
介して、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)2
0、ハードディスク(HD)21、CD−ROM22等
との間でデータの授受を行うことができるように構成さ
れている。CPU11を制御するプログラムをこれらの
FD20、HD21、CD−ROM22からサーバ1内
に入力するようにしても良い。
【0055】サーバ1は更に、通信インタフェース1
6、入力デバイスインタフェース17および表示インタ
フェース18を備えている。通信インタフェース16
は、ネットワーク3と接続し、他のコンピュータ等と通
信を行うものである。図1に示したウェブクライアント
2のウェブブラウザ8との間の通信は、この通信インタ
フェース16を介して行われる。また、上記CPU11
を制御するプログラムは、この通信インタフェース16
を介して他のコンピュータ等からダウンロードしても良
い。
【0056】入力デバイスインタフェース17は、キー
ボード23やマウス24等の入力デバイスに関する制御
を行うものであり、表示インタフェース18は、CRT
あるいはLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装
置25に関する制御を行うものである。
【0057】上記CPU11、ROM12、RAM1
3、FDインタフェース14、IDEインタフェース1
5、通信インタフェース16、入力デバイスインタフェ
ース17および表示インタフェース18は、アドレスバ
ス、データバス等のバスライン26に接続され、相互に
データの授受を行うことができるようになっている。
【0058】なお、図示は省略するが、ウェブクライア
ント2のハードウェアもこの図2とほぼ同様に構成され
ている。
【0059】図3は、第1の実施形態によるウェブシス
テムの動作を示すフローチャートである。以下、この図
3を用いて本実施形態によるデータ通信の動作を説明す
る。
【0060】図3において、まずステップS1で、ウェ
ブクライアント2からサーバ1に対して、データ通信フ
レーム9およびセッション維持フレーム10のページ情
報の転送を要求する。このとき、データ通信フレーム9
に関するページ情報の転送要求は、オペレータにより指
示されたURL、あるいはウェブブラウザ8を開いたと
きにアクセスするように初期設定されているURLを具
体的に指定して行われる。一方、セッション維持フレー
ム10に関するページ情報の転送要求は、セッション維
持用に用意された所定のURLを指定して行われる。
【0061】上記ページ情報の転送要求を受け取ったサ
ーバ1は、ステップS2で、要求されたそれぞれのフレ
ームのページ情報をウェブクライアント2のウェブブラ
ウザ8に返信する。このとき返信されるページ情報のう
ち、データ通信フレーム9のページ情報には、指定され
たURLにより示されるデータ(サービス提供用に表示
するデータなど)が含まれる。一方、セッション維持フ
レーム10のページ情報には、表示すべきデータは一切
含まれていない。つまり、空のページ情報が送られる。
【0062】これらの各フレーム9,10に対するペー
ジ情報を受け取ったウェブクライアント2では、それぞ
れのフレームに関するデータ通信が以下のように非同期
で実行される。
【0063】まず、データ通信フレーム9に関する処理
を説明する。ウェブクライアント2は、ステップS3
で、サーバ1から受け取ったデータ通信フレーム9のペ
ージ情報をウェブブラウザ8により表示する。この時点
で、サーバ1とデータ通信フレーム9とのセッションは
一旦切断される。そして、ステップS4でオペレータに
よるページ要求があるのを待機する。ここで言うページ
要求とは、表示したデータ通信フレーム9のページに対
してオペレータが何らかのデータを入力してサーバ1に
送信する要求や、URLを指定して他のページ情報を取
得する要求などを意味する。
【0064】オペレータによるページ要求がない場合
は、ウェブブラウザ8は、ページ要求があるまで同じペ
ージ情報を表示し続けている。一方、オペレータによる
ページ要求があると、処理はステップS5に進む。ステ
ップS5では、データ通信フレーム9からサーバ1への
接続が行われ、上記ステップS4で行われたページ要求
に対応する処理(表示されたページに入力されたデータ
をサーバ1に送信する処理、あるいは指定されたURL
のページ情報の転送を要求する処理など)が実行され
る。
【0065】データ通信フレーム9からページ要求を受
け取ったサーバ1は、ステップS6で、ウェブサーバ処
理部5においてそのページ要求に対応する任意の処理を
実行する。そして、ページ生成部7によって任意のデー
タを含む応答ページを生成してデータ通信フレーム9に
返信する。ページ要求に対応する任意の処理とは、デー
タ通信フレーム9から送られてきたデータに従ってサー
ビス提供用などにあらかじめ定められた処理を行い、そ
の処理結果に応じて必要なデータを含む応答ページを生
成して返信する処理のこと、あるいは指定されたURL
のページ情報を返信する処理のことを言う。
【0066】このステップS6の処理でウェブサーバ処
理部5は、必要に応じてセッション維持処理部6に対し
て、セッション維持情報を保存または取得するイベン
ト、あるいは後述するステップS12の待機状態を終了
させるイベントを発生する。ここで、セッション維持情
報とは、例えば、2度目以降にウェブクライアント2か
ら要求があった場合に、以前の要求と同じユーザである
ことを判別するために使用する各クライアントに一意の
識別記号であり、最初のページ要求時にサーバ1からウ
ェブクライアント2に与えられるものである。
【0067】すなわち、後述するセッション維持フレー
ム10の処理においても、サーバ1からウェブクライア
ント2にデータを送信し終わった瞬間から、自動的にサ
ブミットされたページによってサーバ1に接続されるま
での間、わずかな時間ではあるがセッション維持フレー
ム10とサーバ1との接続が完全に切断される。そのた
め、再度接続するときに、以前に接続していたものと同
一のウェブクライアント2であることを識別するコード
をサーバ1からウェブクライアント2に送信する必要が
あるのである。
【0068】このようにサーバ1からデータ通信フレー
ム9に応答ページを返信した後は、ステップS3に戻
る。ウェブクライアント2は、受信した応答ページをデ
ータ通信フレーム9に表示して、以降ステップS3〜S
6の処理を繰り返し行う。
【0069】このような一連の処理によって、データ通
信フレーム9では従来のウェブシステムと同様に、ウェ
ブクライアント2側からURLを指定してサーバ1側に
情報提供を要求し、その応答としてサーバ1側から取得
した応答ページを表示したり、表示された応答ページ中
にデータを入力してサーバ1側に送信したりする処理を
行うことが可能となる。また、他のウェブクライアント
宛のメッセージ情報を入力してサーバ1に送信する処理
を行うことも可能である。
【0070】次に、セッション維持フレーム10に関す
る処理を説明する。ウェブクライアント2は、ステップ
S7で、サーバ1から受け取ったセッション維持フレー
ム10のページ情報を当該セッション維持フレーム10
にロードする。この時点で、サーバ1とセッション維持
フレーム10とのセッションは一旦切断される。さら
に、ステップS8でウェブクライアント2は、サーバ1
から受信したページ情報中に所定の処理を行うべきデー
タが含まれているかどうかを判断し、含まれている場合
には、ステップS9に進んでそのデータを用いた処理を
実行する。
【0071】このステップS9で実行する処理として
は、例えば、セッション維持フレーム10へのデータの
表示、データ通信フレーム9あるいは図示しない他のフ
レームへのデータの表示(これを行うには、セッション
維持フレーム10のページ情報を構成するHTML中
に、スクリプトと呼ばれるテキスト文の簡易なプログラ
ムを記述しておく必要がある)、スクリプトの実行によ
るその他の処理などが考えられる。
【0072】なお、上記ステップS8でセッション維持
フレーム10のページ情報中に所定の処理を行うべきデ
ータが含まれていないと判断された場合は、ステップS
9の処理は行わず、ステップS10にジャンプする。最
初にステップS2からステップS7に進んできた段階で
は、セッション維持フレーム10のページ情報中にその
ようなデータは一切含まれていないので、ステップS7
でそのページ情報をセッション維持フレーム10にロー
ドするだけで、ステップS10の処理に進む。
【0073】ステップS10では、セッション維持フレ
ーム10のサブミットを自動的に実行し、サーバ1に接
続する。そして、サーバ1に対してセッション維持フレ
ーム10のページ情報の転送を要求する。セッション維
持フレーム10のサブミットによってページ情報の転送
要求がウェブクライアント2から再び送られると、ステ
ップS11でサーバ1はその転送要求を受信する。
【0074】そして、サーバ1は、その転送要求を受信
したまま、任意のイベントが発生するまでステップS1
2で応答を待機するとともに、必要なセッション情報を
保持する。ここで、任意のイベントとは、上述したよう
に、サーバ1が保持するデータやサーバ1の状況に変化
が生じたこと、他のウェブクライアントがその中のウェ
ブブラウザをシャットダウンしたり他のページに移動し
たこと、他のウェブクライアントから要求元のウェブク
ライアント2宛てのメッセージを受信したことなどが考
えられる。
【0075】上述のイベントが発生すると、処理はステ
ップS13に進む。ステップS13では、ページ生成部
7によって提供ページを生成し、それをウェブサーバ入
出力部4からウェブクライアント2のセッション維持フ
レーム10にネットワーク3を介して送信する。このと
き、発生したイベントによってウェブクライアント2に
所定の処理を行わせるためのデータを送信する必要があ
るときは、そのデータを含む提供ページを生成してセッ
ション維持フレーム10に送信する。
【0076】その後、ステップS7に戻り、ウェブクラ
イアント2で受信したセッション維持フレーム10の提
供ページを当該セッション維持フレーム10にロードし
て、以降ステップS7〜S13の処理を繰り返し行う。
【0077】上記ステップS1、S2、S7でウェブク
ライアント2がサーバ1から最初にページ情報を取得し
た段階では、セッション維持フレーム10は無内容であ
るが、その後はサーバ1側で発生したイベントに応じて
所定のデータを含む提供ページがセッション維持フレー
ム10で受信され、表示などの処理が行われることにな
る。
【0078】なお、図3中に太線の矢印で示したフロー
部分は、データ通信フレーム9およびセッション維持フ
レーム10に関して繰り返し実行されるデータ通信の流
れを示している。
【0079】以上のように、第1の実施形態によれば、
データ通信フレーム9の他にセッション維持フレーム1
0をも用いることにより、データ通信フレーム9により
従来のウェブシステムと同様のデータ通信を行いつつ
も、サーバ1から送られてきたページ情報をウェブクラ
イアント2上でロードしてから直ぐにサブミットするま
での短い時間を除いて、サーバ1とウェブクライアント
2とのセッションを維持することができる。
【0080】これにより、サーバ1側では、クライアン
トユーザの待機中も、ウェブクライアント2の接続状況
(ウェブブラウザ8をシャットダウンしたり、ページを
移動していないかなど)を把握することができる。言い
換えると、ウェブクライアント2側では、自分が他のペ
ージに移動したり、ウェブブラウザ8をシャットダウン
したことを自動的に(オペレータが意識することなく)
サーバ1に通知することができる。
【0081】また、サーバ1は、セッション維持フレー
ム10を利用することにより、任意のタイミングで、ウ
ェブクライアント2にデータを伴った通知を行うことが
できる。ただし、サーバ1がウェブクライアント2にデ
ータを送信している最中は、直ぐに追加の送信をするこ
とができない。そのため、再び送信待機の状態になるま
で(サーバ1からウェブクライアント2への送信処理が
終了し、ウェブクライアント2からの要求を再度受け付
けるまで)、送信するデータをバッファする必要があ
る。
【0082】以上のことから、同様に次のようなことも
実現することが可能となる。例えば、ウェブクライアン
ト2が他のウェブクライアントの接続状況を把握するこ
とができる。また、ウェブクライアント2が任意のタイ
ミングで他のウェブクライアントに対してデータを伴っ
た通知を行うこともできる。
【0083】また、本実施形態では、データ通信フレー
ム9とセッション維持フレーム10との2つの表示ルー
プを独立させることで、2チャンネルを確保して送信お
よび受信の同時通信を実現することができる。この場
合、ウェブブラウザ8はフレーム機能や、必要に応じて
スクリプト機能をサポートする必要があるが、サーバ1
およびウェブクライアント2の双方において、相手から
の情報入力を待たずにいつでもデータ送信やページ要求
などを行うことができるので、データ通信の柔軟性をよ
り向上させることができる。
【0084】また、ウェブクライアント2においては、
以上のようなセッションを維持したデータ通信を行うた
めに専用のクライアント・ソフトウェアや特殊なコンポ
ーネントを用意する必要がなく、ウェブブラウザ8さえ
あればこのようなデータ通信を行うことができる。よっ
て、初期投資をかけることなく、従来のウェブシステム
では行うことのできなかったデータ通信を誰でも簡易に
行うことができるようになる。したがって、よりバリエ
ーションに富んだサービス、よりユーザインタフェース
の優れたサービス、より処理を効率的に行えるサービス
などの提供を簡易に受けることができる。
【0085】なお、サーバ1が任意のタイミングでウェ
ブクライアント2にデータを伴った通知を行う際に、既
に行われているサーバ1からウェブクライアント2への
送信処理が終了するまでの待機時間を短縮もしくはゼロ
とするために、セッション維持フレーム10を複数用意
するようにしても良い。
【0086】また、サーバ1側での処理の停止により、
ウェブブラウザ8でタイムアウトが発生する可能性があ
る場合に、一定時間毎に無内容のメッセージを送信する
機能をサーバ1に持たせるようにしても良い。
【0087】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。図4は、本発明のデータ通
信システムを適用した第2の実施形態によるウェブシス
テムの機能構成例を示すブロック図である。この図4に
おいて、図1に示した符号と同じ符号を付した部分は互
いに同じ機能を有するものであるので、ここでは重複す
る説明を省略する。
【0088】上記図1に示した第1の実施形態では、ウ
ェブクライアント2の接続状況をセッション維持フレー
ム10を用いて監視していた。これに対して、図4に示
す第2の実施形態では、ウェブクライアント2の接続状
況の監視を行うフレームを独立して設けている。それ以
外の点は第1の実施形態と同様である。
【0089】図4に示すように、第2の実施形態では、
サーバ1側において接続監視処理部31が更に設けられ
ている。また、ウェブクライアント2側では、ウェブブ
ラウザ8のページがデータ通信フレーム9、セッション
維持フレーム10および接続監視フレーム32の3つの
フレームに分割されている。
【0090】上記接続監視フレーム32は、ウェブクラ
イアント2のオペレータがウェブブラウザ8をシャット
ダウンしたかどうかを監視するために使用するフレーム
である。この接続監視フレーム32においては、サーバ
1からページ情報の提供を受けてデータを表示する処理
は行われない。また、上記接続監視処理部31は、接続
監視フレーム32からウェブサーバ入出力部4を介して
送られてくる要求を受け付けたまま、ウェブクライアン
ト2がウェブブラウザ8の接続を切断するまで待機する
処理を行うものである。
【0091】図5は、第2の実施形態によるウェブシス
テムの動作を示すフローチャートである。以下、この図
5を用いて本実施形態によるデータ通信の動作を説明す
る。
【0092】図5において、まずステップS21で、ウ
ェブクライアント2からサーバ1に対して、データ通信
フレーム9、セッション維持フレーム10および接続監
視フレーム32のページ情報の転送を要求する。このと
き、データ通信フレーム9に関するページ情報の転送要
求は、オペレータにより指示されたURL、あるいはウ
ェブブラウザ8を開いたときにアクセスするように初期
設定されているURLを具体的に指定して行われる。ま
た、セッション維持フレーム10および接続監視フレー
ム32に関するページ情報の転送要求は、セッション維
持用および接続監視用に用意された所定のURLを指定
して行われる。
【0093】上記ページ情報の転送要求を受け取ったサ
ーバ1は、ステップS22で、要求されたそれぞれのフ
レームのページ情報をウェブクライアント2のウェブブ
ラウザ8に返信する。このとき返信されるページ情報の
うち、データ通信フレーム9のページ情報には、指定さ
れたURLにより示されるデータ(サービス提供用に表
示するデータなど)が含まれる。一方、セッション維持
フレーム10および接続監視フレーム32のページ情報
には、表示すべきデータは一切含まれていない。つま
り、空のページ情報が送られる。
【0094】これらの各フレーム9,10,32に対す
るページ情報を受け取ったウェブクライアント2では、
それぞれのフレームに関するデータ通信が以下のように
非同期で実行される。
【0095】データ通信フレーム9に関する処理を表す
ステップS23〜S26、およびセッション維持フレー
ム10に関する処理を表すステップS27〜S33は、
図3に示したステップS3〜S6、およびステップS7
〜S13の処理と同様であるので、ここでは説明を省略
し、接続監視フレーム32に関する処理についてのみ説
明する。
【0096】ウェブクライアント2は、ステップS34
で、サーバ1から受け取った接続監視フレーム32のペ
ージ情報を当該接続監視フレーム32にロードする。こ
の時点で、サーバ1と接続監視フレーム32とのセッシ
ョンは一旦切断される。さらに、ステップS35でウェ
ブクライアント2は、接続監視フレーム32のサブミッ
トを自動的に実行し、サーバ1に接続する。そして、サ
ーバ1に対して接続監視フレーム32のページ情報の転
送を要求する。
【0097】接続監視フレーム32のサブミットにより
ページ情報の転送要求がウェブクライアント2から送ら
れると、ステップS36でサーバ1はその転送要求を受
信する。そして、接続監視処理部31により、その接続
監視フレーム32の要求を受信したままウェブクライア
ント2がウェブブラウザ8の接続を切断するまで待機す
る。その後、ウェブクライアント2が接続を切断する
と、そのことが接続監視処理部31により検知され、そ
れに応じた適当な処理を行うことが可能となる。
【0098】サーバ1にてウェブブラウザ8の接続管理
を行うことが目的の場合に、上述した第1の実施形態で
は、セッション維持フレーム10を用いてウェブクライ
アント2にデータを返信している間に接続が切断される
と、サーバ1側でそれを検知することはできない。これ
に対して、第2の実施形態によれば、セッション維持フ
レーム10を用いたデータの返信時にも、クライアント
ユーザによるウェブブラウザ8の切断を完全に検知する
ことができる。
【0099】なお、サーバ1からウェブクライアント2
に対して何かを通知する必要が一切なく、ウェブブラウ
ザ8の接続管理だけを行いたい場合には、データ通信フ
レーム9と接続監視フレーム32の2つのフレームを設
ければ良く、セッション維持フレーム10は不要であ
る。
【0100】また、上記第1の実施形態および第2の実
施形態において、セッション維持フレーム10の数を更
に増やすことにより、同時に複数のタイプのデータを通
信したり、あるいは単一の文脈のデータをより細かい単
位でサーバ1からウェブクライアント2に通信したりす
ることが可能となる。また、セッション維持フレーム1
0が1つだけだと、サーバ1がウェブクライアント2に
ある単位のデータを送信中に、サーバ1から追加のデー
タを送信しようとしても、ウェブクライアント2から自
動再接続要求があるまでの間は追加の送信をすることが
できない。しかし、セッション維持フレーム10が2つ
以上あると、そのような場合に直ぐに追加のデータを送
信することが可能となる。
【0101】要するに、第1および第2の実施形態にお
いてセッション維持フレーム10の数を更に増やすこと
も可能であり、そのようにすることにより、データ通信
の能力を向上させたり、通信するデータの種類を増やす
ことができる。なお、これとは逆に、ステートレスなウ
ェブシステムを用いながらもセッションを維持できるよ
うにすることだけが目的の場合には、ウェブブラウザ8
のフレーム機能は用いる必要がない。この例を第3の実
施形態として以下に説明する。
【0102】(第3の実施形態)図6は、本発明のデー
タ通信システムを適用した第3の実施形態によるウェブ
システムの機能構成例を示すブロック図である。この図
6において、図1に示した符号と同じ符号を付した部分
は互いに同じ機能を有するものであるので、ここでは重
複する説明を省略する。
【0103】図6に示す第3の実施形態では、サーバ1
側にウェブサーバ処理部5はなく、ウェブサーバ入出力
部4、セッション維持処理部6およびページ生成部7を
備えている。また、ウェブクライアント2側のウェブブ
ラウザ41は、フレーム機能を有しておらず、ページが
複数のフレームに分割されていない。それ以外の点は第
1の実施形態と同様である。
【0104】図7は、第3の実施形態によるウェブシス
テムの動作を示すフローチャートである。以下、この図
7を用いて本実施形態によるデータ通信の動作を説明す
る。
【0105】図7において、まずステップS41で、ウ
ェブクライアント2からサーバ1に対してウェブブラウ
ザ41のページ情報の転送を要求する。このとき、ペー
ジ情報の転送要求は、オペレータにより指示されたUR
L、あるいはウェブブラウザ41を開いたときにアクセ
スするように初期設定されているURLを具体的に指定
して行われる。
【0106】上記ページ情報の転送要求を受け取ったサ
ーバ1は、ステップS42で、要求されたページ情報を
ウェブクライアント2のウェブブラウザ41に返信す
る。このとき返信されるページ情報には、指定されたU
RLにより示されるデータ(サービス提供用に表示する
データなど)が含まれる。このページ情報を受け取った
ウェブクライアント2では、ステップS43で、その受
け取ったページ情報をウェブブラウザ8により表示す
る。この時点で、サーバ1とデータ通信フレーム9との
セッションは一旦切断される。
【0107】そして、ステップS44でオペレータによ
るページ要求があるのを待機する。ここで言うページ要
求とは、表示したウェブブラウザ41のページに対して
オペレータが何らかのデータを入力してサーバ1に送信
する要求や、URLを指定して他のページ情報を取得す
る要求などを意味する。オペレータによるページ要求が
ない場合は、ウェブブラウザ41は、ページ要求がある
まで同じページ情報を表示し続けている。
【0108】一方、オペレータによるページ要求がある
と、処理はステップS45に進む。ステップS45で
は、ウェブクライアント2からサーバ1への接続が行わ
れ、上記ステップS44で行われたページ要求に対応す
る処理(表示されたページに入力されたデータをサーバ
1に送信する処理、あるいは指定されたURLのページ
情報の転送を要求する処理など)が実行される。
【0109】ウェブクライアント2からページ要求が再
び送られると、ステップS46でサーバ1はそのページ
要求を受信する。そして、サーバ1は、そのページ要求
を受信したまま、任意のイベントが発生するまでステッ
プS47で応答を待機するとともに、必要なセッション
情報を保持する。ここで、任意のイベントとは、サーバ
1が保持するデータやサーバ1の状況に変化が生じたこ
と、他のウェブクライアントがその中のウェブブラウザ
をシャットダウンしたり他のページに移動したこと、他
のウェブクライアントから要求元のウェブクライアント
2宛てのメッセージを受信したことなどが考えられる。
【0110】上述のイベントが発生すると、処理はステ
ップS48に進む。ステップS48では、ページ生成部
7によって提供ページを生成し、それをウェブサーバ入
出力部4からウェブクライアント2のウェブブラウザ4
1にネットワーク3を介して送信する。このとき、発生
したイベントによってウェブクライアント2に所定の処
理を行わせるためのデータを送信する必要があるとき
は、そのデータを含む提供ページを生成してウェブブラ
ウザ41に送信する。
【0111】その後、ステップS43に戻り、ウェブク
ライアント2で受信した提供ページをウェブブラウザ4
1により表示して、以降ステップS43〜S48の処理
を繰り返し行う。
【0112】以上のように、第3の実施形態において
も、ステートレスなウェブシステムを用いつつも、サー
バ1とウェブクライアント2とのセッションを維持した
データ通信を行うことができる。ただし、第3の実施形
態では、サーバ1側で任意のイベントが発生するか、ウ
ェブクライアント2側でページ要求が行われるまでの間
は相手側が待機させられる。これに対し、上述した第1
および第2の実施形態では、サーバ1およびウェブクラ
イアント2の一方がデータの送信を行っている間も他方
がデータを送信することが可能である。
【0113】この点で第3の実施形態によるデータ通信
は、第1および第2の実施形態に比べて制約があると言
える。しかし、第3の実施形態では、ウェブブラウザ4
1にスクリプトやフレームなどの機能を要求しないの
で、より多くのウェブクライアント2で利用することが
可能というメリットを有する。
【0114】なお、ここではサーバ1側がウェブサーバ
処理部5を備えていない例について説明したが、ウェブ
サーバ処理部5も備え、ウェブサーバ処理部5とセッシ
ョン維持処理部6とを選択的に使用できるようにしても
良い。ウェブサーバ処理部5とセッション維持処理部6
のどちらを使うかは、例えば、指定されたURLに応じ
て選択するようにすることが可能である(例えば、セッ
ション維持処理用のURLを用意する)。
【0115】なお、以上に説明した各実施形態のデータ
通信システムおよびこれを構成するサーバ1およびウェ
ブクライアント2等は、例えば図2に示したようにコン
ピュータのCPUあるいはMPU、RAM、ROMなど
で構成されるものであり、RAMやROMに記憶された
プログラムが動作することによって実現できる。
【0116】また、上述したように、コンピュータが上
記機能を果たすように動作させるプログラムを、例えば
CD−ROMのような記録媒体に記録し、コンピュータ
に読み込ませることによっても実現できる。上記プログ
ラムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外
に、フロッピーディスク、ハードディスク、DVD、磁
気テープ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を
用いることができる。
【0117】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムを実行することにより上述の実施形態の機能が実現さ
れるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおい
て稼働しているOS(オペレーティングシステム)ある
いは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実
施形態の機能が実現される場合や、供給されたプログラ
ムの処理の全てあるいは一部がコンピュータの機能拡張
ボードや機能拡張ユニットにより行われて上述の実施形
態の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発
明の実施形態に含まれる。
【0118】また、本実施形態のデータ通信システム
は、ネットワーク環境で利用されるものであり、全部あ
るいは一部のプログラムが他のコンピュータで実行され
るようになっていても良い。
【0119】なお、上記に示した各実施形態は、何れも
本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したも
のに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定
的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発
明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱すること
なく、様々な形で実施することができる。
【0120】例えば、上述の各実施形態では、情報の送
受信をHTML形式で行っているが、XMLなどの他の
形式で情報の送受信を行うようにしても良い。また、上
述の各実施形態では、サーバ1とウェブクライアント2
との間で1対1のデータ通信を行う例について説明した
が、1対多、多対1、多対多のデータ通信に適用するこ
とも可能である。
【0121】また、上記実施形態では、データ通信シス
テムの例としてウェブシステムを挙げて説明したが、ス
テートレスなデータ通信システムであれば同様に適用す
ることが可能である。
【0122】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、専用のクライアント端末や専用のクライアント・
ソフトウェア、あるいは特殊なコンポーネントを用いる
ことなく、現在広く利用されているウェブシステムなど
のステートレスなシステムを用いて、サーバ−クライア
ント間のセッションを維持した従来には全くないデータ
通信を行うことができる。これにより、本発明のデータ
通信システムを利用することにより、よりバリエーショ
ンに富んだサービス、よりユーザインタフェースの優れ
たサービス、より処理を効率的に行えるサービスなどを
ネットワーク上で提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態によるデータ通信システムの機
能構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態によるサーバのハードウェア構成例
を示す図である。
【図3】第1の実施形態によるデータ通信システムの動
作例を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施形態によるデータ通信システムの機
能構成例を示すブロック図である。
【図5】第2の実施形態によるデータ通信システムの動
作例を示すフローチャートである。
【図6】第3の実施形態によるデータ通信システムの機
能構成例を示すブロック図である。
【図7】第3の実施形態によるデータ通信システムの動
作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 サーバ 2 ウェブクライアント 3 ネットワーク 4 ウェブサーバ入出力部 5 ウェブサーバ処理部 6 セッション維持処理部 7 ページ生成部 8 ウェブブラウザ 9 データ通信フレーム 10 セッション維持フレーム 31 接続監視処理部 32 接続監視フレーム 41 ウェブブラウザ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月17日(2001.8.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ通信システム
およびこれに用いるデータ処理装置、ブラウザを利用し
たセッション維持方法、記録媒体に関し、特に、ネット
ワーク上にウェブサーバとウェブブラウザとを備えたウ
ェブシステムのように、ステートレスのプロトコルに従
って動作するシステムに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】現在、コンピュータや携帯電話等の広範
な普及と、インターネット技術の進展などを背景とし
て、インターネットを利用した様々なサービスが多く提
供されている。これらのサービスの殆どは、サーバ側に
備えられたウェブサーバと、クライアント側に備えられ
たウェブブラウザとの間でデータ通信を行うことによっ
て実現されるものである。
【0003】すなわち、ウェブサーバは、クライアント
側のウェブブラウザから送られてきた要求に応じて、サ
ービス提供用に用意されたHTML(Hyper Text Marku
p Language)などの情報を提供する。クライアント側で
は、ウェブサーバから送られてきたHTML情報をウェ
ブブラウザで解析し、当該HTML情報により示される
内容を画面上に表示する。クライアントユーザは、この
画面表示の内容を見て、必要に応じてウェブブラウザか
ら情報を入力してウェブサーバに再送することにより、
所望のサービスの提供を受けることができる。
【0004】ウェブサーバとウェブブラウザとの間のデ
ータ通信の手順をより具体的に説明すると、以下の通り
である。まず、クライアント側のウェブブラウザは、ユ
ーザが指定したURL(Uniform Resource Locator)に
従って、そのURLを持つウェブサーバに対してHTM
L情報の送信を要求する。このHTML情報の送信要求
を受けたウェブサーバは、指定されたURLのHTML
ソースコードをウェブブラウザに送信する。
【0005】ウェブブラウザは、ウェブサーバから受け
取ったHTMLソースコードを解析して、そのソースコ
ード中に含まれるテキスト情報等を画面表示する。さら
に、このソースコード中に画像や音声などのリンク情報
が存在している場合には、ウェブブラウザは、先ほどと
同じウェブサーバに対してリンク情報の送信を要求す
る。このリンク情報の送信要求を受けたウェブサーバ
は、要求されたリンク情報をウェブブラウザに送信す
る。
【0006】このようなウェブサーバとウェブブラウザ
との間の一連のやり取りによって、クライアント側の表
示画面にサービス提供用のホームページが表示されるこ
ととなる。そして、上述のようにクライアントユーザが
この画面表示の内容を見て、必要に応じてウェブブラウ
ザから情報を入力してウェブサーバに送信し、ウェブサ
ーバからそれに対する応答を入力することなどによっ
て、所望のサービスの提供を受けることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなウェブサー
バとウェブブラウザとを有するウェブシステムは、その
時々の接続状態を維持しないステートレスのプロトコル
によって動作するシステムである。このステートレスな
ウェブシステムでは、ウェブブラウザからの要求に対応
してウェブサーバがデータの送信を一度完了すると、ウ
ェブブラウザとの接続(セッション)が切断される。つ
まり、個々のデータ送受信毎にセッションが独立してお
り、どのウェブブラウザとどのウェブサーバとが接続さ
れているか等の接続状態は全く維持されていない。
【0008】そのため、ウェブサーバは、ウェブブラウ
ザからURLを指定して情報提供の要求があったとき
に、そのURLに対応するデータを要求元のウェブブラ
ウザに返送することができるだけである。また、接続の
ための識別記号をリクエストと共に送ることで、ウェブ
サーバ側において擬似的にセッションを継続する方法は
広く利用されているが、この方法では、特定のウェブブ
ラウザに対して任意のタイミングでメッセージを自発的
に送信することなどはできない。また、ウェブサーバ
は、クライアント側でウェブブラウザをシャットダウン
したり、他のURLに移動したりするなどの接続状況の
変化を検知することもできない。
【0009】逆に、クライアント側から見れば、ウェブ
ブラウザの基本的な機能は、所定のURLを指定してウ
ェブサーバにアクセスし、当該URLによって指定され
たデータを取得してその情報を表示するだけである。し
たがって、このウェブブラウザの基本機能だけでは、他
のクライアントに関するウェブサーバへの接続状況を知
ることはできない。また、クライアントが任意のタイミ
ングで、他のクライアントに対してデータを伴った通知
を行うことなどもできない。
【0010】以上のように、ステートレスなウェブシス
テムでは、データ通信の方法に制約を受け、基本的に
は、ウェブブラウザから要求がある毎にウェブサーバが
対応する情報を提供することしかできない。そのため、
インターネット上で提供するサービスの手法もこのデー
タ通信の方法によって制限され、よりバリエーションに
富んだサービス、よりユーザインタフェースの優れたサ
ービス、より処理を効率的に行えるサービスなどを提供
することができないという問題があった。
【0011】なお、ステートレスなウェブシステムでは
なく、サーバ側あるいはクライアント側でその時々の接
続状態を維持するステートフルなシステムを用いれば、
上述の問題は回避することができる。しかし、ステート
フルなシステムとする場合には、提供しようとするサー
ビスに合わせた専用のクライアント端末、あるいは専用
のクライアント・ソフトウェアや特殊なコンポーネント
などを用意する必要がある。特定の企業間取引などを行
う場合にはそれでも良いが、各家庭や企業等に存在する
一般ユーザを対象としてサービスを提供する場合に、そ
れら一般ユーザのそれぞれに専用端末や専用ソフトウェ
ア等を持たせることは現実的でない。また、そのような
ケースではウェブサーバに接続している以外のポートを
使用するため、セキュリティ用のファイアウォールを経
由して使用するためには特別な設定を行う必要がある。
【0012】上述したように、現在インターネット上で
提供されている多くのサービスは、ウェブサーバとウェ
ブブラウザとを有するステートレスなウェブシステムに
よるものである。また、今後提供される種々のサービス
も、このようなウェブシステムによるものであることが
予想される。したがって、専用のクライアント端末や専
用のクライアント・ソフトウェア等を用いることなく、
一般ユーザが簡単に使用し得るウェブシステムを用いて
上述の問題を解決することが望まれる。
【0013】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、専用のクライアント端末や専用
のクライアント・ソフトウェア、あるいは特殊なコンポ
ーネントを用いることなく、現在広く利用されているウ
ェブシステムなどのステートレスなシステムを用いて、
サーバ−クライアント間のセッションを維持した従来に
は全くないデータ通信を行うことができるようにするこ
とを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ通信シス
テムは、ネットワーク上でサーバ側装置とクライアント
側装置とがステートレスのプロトコルに従って動作する
データ通信システムにおいて、上記サーバ側装置と上記
クライアント側装置とが上記ネットワークを介して接続
され、上記クライアント側装置から上記サーバ側装置に
要求が入力されたときに、任意のイベントが発生するま
での間、上記サーバ側装置と上記クライアント側装置と
の接続状態を維持して応答を待機するセッション維持制
御手段と、上記任意のイベントの発生に応じて提供情報
を生成し、生成した提供情報を上記クライアント側装置
に送信する提供情報生成送信手段とを備えたことを特徴
とする。
【0015】本発明の他の態様では、ネットワーク上で
サーバ側装置とクライアント側装置とがステートレスの
プロトコルに従って動作するデータ通信システムにおい
て、上記サーバ側装置は、上記クライアント側装置との
間で複数の接続および非同期の通信を実現するために画
面分割された複数領域の情報を、上記クライアント側装
置との間でそれぞれ非同期で送受信するサーバ入出力手
段と、上記クライアント側装置と上記ネットワークを介
して接続され、上記クライアント側装置の第1の領域か
ら上記サーバ入出力手段に要求が入力されたときに、上
記入力された要求に応じた処理を実行して上記クライア
ント側装置の第1の領域に応答情報を送信する応答処理
手段と、上記クライアント側装置と上記ネットワークを
介して接続され、上記クライアント側装置の第2の領域
から上記サーバ入出力手段に要求が入力されたときに、
任意のイベントが発生するまでの間、上記クライアント
側装置との接続状態を維持して応答を待機するセッショ
ン維持制御手段と、上記任意のイベントの発生に応じて
提供情報を生成し、生成した提供情報を上記クライアン
ト側装置の上記第2の領域に送信する提供情報生成送信
手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】本発明のその他の態様では、ネットワーク
上でサーバ側装置とクライアント側装置とがステートレ
スのプロトコルに従って動作するデータ通信システムに
おいて、上記サーバ側装置は、上記クライアント側装置
との間で複数の接続および非同期の通信を実現するため
に画面分割された複数領域の情報を、上記クライアント
側装置との間でそれぞれ非同期で送受信するサーバ入出
力手段と、上記クライアント側装置と上記ネットワーク
を介して接続され、上記クライアント側装置の第2の領
域から上記サーバ入出力手段に要求が入力されたとき
に、任意のイベントが発生するまでの間、上記クライア
ント側装置との接続状態を維持して応答を待機するセッ
ション維持制御手段と、上記任意のイベントの発生に応
じて提供情報を生成し、生成した提供情報を上記クライ
アント側装置の上記第2の領域に送信する提供情報生成
送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】本発明のその他の態様では、上記クライア
ント側装置では、上記サーバ側装置から上記第2の領域
に上記提供情報を受信したときに、当該受信した提供情
報を用いた処理を行った後、上記第2の領域から上記サ
ーバ側装置への接続要求を自動的に行うことを特徴とす
る。
【0018】本発明のその他の態様では、上記提供情報
を用いた処理は、上記提供情報中に含まれるデータを上
記第2の領域へ表示する処理、上記提供情報中に含まれ
るデータを上記第2の領域以外の領域へ表示する処理、
あるいは、上記提供情報中に含まれるスクリプトに基づ
く処理を含むことを特徴とする。
【0019】本発明のその他の態様では、上記任意のイ
ベントは、上記サーバ側装置が保持するデータや上記サ
ーバ側装置の状況に変化が生じたこと、上記クライアン
ト側装置がブラウザをシャットダウンし、あるいは他の
ページに移動したこと、あるいは、上記要求の発行元の
クライアント側装置宛てのメッセージを受信したことを
含むことを特徴とする。
【0020】本発明のその他の態様では、上記サーバ側
装置と上記クライアント側装置との接続状況を監視する
ための専用領域として第3の領域を設け、上記クライア
ント側装置との接続状況が変化するまでの間、上記サー
バ側装置と上記クライアント側装置との接続状態を維持
して上記クライアント側装置との接続状況を監視する接
続監視処理手段を備えたことを特徴とする。
【0021】本発明のその他の態様では、ネットワーク
上でサーバ側装置とクライアント側装置とがステートレ
スのプロトコルに従って動作するデータ通信システムに
おいて、上記サーバ側装置は、上記クライアント側装置
との間で複数の接続および非同期の通信を実現するため
に画面分割された複数領域の情報を、上記クライアント
側装置との間でそれぞれ非同期で送受信するサーバ入出
力手段と、上記クライアント側装置と上記ネットワーク
を介して接続され、上記クライアント側装置の第3の領
域から上記サーバ入出力手段に要求が入力されたとき
に、上記クライアント側装置との接続状況が変化するま
での間、上記サーバ側装置と上記クライアント側装置と
の接続状態を維持して上記クライアント側装置との接続
状況を監視する接続監視処理手段とを備えたことを特徴
とする。
【0022】本発明のその他の態様では、上記サーバ側
装置はウェブサーバを備え、上記クライアント装置側は
ウェブブラウザを備えることを特徴とする。
【0023】本発明のその他の態様では、上記サーバ側
装置は、上記要求の発行元であるクライアント側装置を
識別するためのセッション維持情報を上記クライアント
側装置に与える手段を含み、上記セッション維持情報を
もとに、上記要求が同じ発行元から出されているかどう
かを判別して通信するようにしたことを特徴とする。
【0024】また、本発明のデータ処理装置は、ネット
ワーク上に存在するクライアント側装置との間でステー
トレスのプロトコルに従ってデータ通信を行うサーバ側
装置であって、上記クライアント側装置と上記ネットワ
ークを介して接続され、上記クライアント側装置から要
求が入力されたときに、任意のイベントが発生するまで
の間、上記クライアント側装置との接続状態を維持して
応答を待機するセッション維持制御手段と、上記任意の
イベントの発生に応じて提供情報を生成し、生成した提
供情報を上記クライアント側装置に送信する提供情報生
成送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0025】本発明の他の態様では、ネットワーク上に
存在するクライアント側装置との間でステートレスのプ
ロトコルに従ってデータ通信を行うサーバ側装置であっ
て、上記クライアント側装置との間で複数の接続および
非同期の通信を実現するために画面分割された複数領域
の情報を、上記クライアント側装置との間でそれぞれ非
同期で送受信するサーバ入出力手段と、上記クライアン
ト側装置と上記ネットワークを介して接続され、上記ク
ライアント側装置の第1の領域から上記サーバ入出力手
段に要求が入力されたときに、上記入力された要求に応
じた処理を実行して上記クライアント側装置の第1の領
域に応答情報を送信する応答処理手段と、上記クライア
ント側装置と上記ネットワークを介して接続され、上記
クライアント側装置の第2の領域から上記サーバ入出力
手段に要求が入力されたときに、任意のイベントが発生
するまでの間、上記クライアント側装置との接続状態を
維持して応答を待機するセッション維持制御手段と、上
記任意のイベントの発生に応じて提供情報を生成し、生
成した提供情報を上記クライアント側装置の上記第2の
領域に送信する提供情報生成送信手段とを備えたことを
特徴とする。
【0026】本発明のその他の態様では、ネットワーク
上に存在するクライアント側装置との間でステートレス
のプロトコルに従ってデータ通信を行うサーバ側装置で
あって、上記クライアント側装置との間で複数の接続お
よび非同期の通信を実現するために画面分割された複数
領域の情報を、上記クライアント側装置との間でそれぞ
れ非同期で送受信するサーバ入出力手段と、上記クライ
アント側装置と上記ネットワークを介して接続され、上
記クライアント側装置の第2の領域から上記サーバ入出
力手段に要求が入力されたときに、任意のイベントが発
生するまでの間、上記クライアント側装置との接続状態
を維持して応答を待機するセッション維持制御手段と、
上記任意のイベントの発生に応じて提供情報を生成し、
生成した提供情報を上記クライアント側装置の上記第2
の領域に送信する提供情報生成送信手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0027】本発明のその他の態様では、上記クライア
ント側装置と上記ネットワークを介して接続され、上記
クライアント側装置の第3の領域から上記サーバ入出力
手段に要求が入力されてから、上記クライアント側装置
との接続状況が変化するまでの間、上記クライアント側
装置との接続状態を維持して上記クライアント側装置と
の接続状況を監視する接続監視処理手段を備えたことを
特徴とする。
【0028】本発明のその他の態様では、ネットワーク
上に存在するクライアント側装置との間でステートレス
のプロトコルに従ってデータ通信を行うサーバ側装置で
あって、上記クライアント側装置との間で複数の接続お
よび非同期の通信を実現するために画面分割された複数
領域の情報を、上記クライアント側装置との間でそれぞ
れ非同期で送受信するサーバ入出力手段と、上記クライ
アント側装置と上記ネットワークを介して接続され、上
記クライアント側装置の第3の領域から上記サーバ入出
力手段に要求が入力されたときに、上記クライアント側
装置との接続状況が変化するまでの間、上記クライアン
ト側装置との接続状態を維持して上記クライアント側装
置との接続状況を監視する接続監視処理手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0029】本発明のその他の態様では、上記要求の発
行元であるクライアント側装置を識別するためのセッシ
ョン維持情報を上記クライアント側装置に与える手段を
含み、上記セッション維持情報をもとに、上記要求が同
じ発行元から出されているかどうかを判別して上記デー
タ通信を行うようにしたことを特徴とする。
【0030】また、本発明のブラウザを利用したセッシ
ョン維持方法は、ウェブサーバとウェブブラウザとの間
でネットワークを介して行われるデータ通信において、
上記ウェブサーバと上記ウェブブラウザとが上記ネット
ワークを介して接続され、上記ウェブブラウザから上記
ウェブサーバに要求が入力されたときに、上記ウェブサ
ーバ側で任意のイベントが発生するまでの間、上記ウェ
ブサーバと上記ウェブブラウザとの接続状態を維持して
上記ウェブサーバから上記ウェブブラウザへの応答を待
機し、上記任意のイベントの発生に応じて提供情報を生
成し、生成した提供情報を上記ウェブサーバから上記ウ
ェブブラウザに送信するようにしたことを特徴とする。
【0031】本発明の他の態様では、ウェブサーバとウ
ェブブラウザとの間でネットワークを介して行われるデ
ータ通信において、上記ウェブサーバと上記ウェブブラ
ウザとが上記ネットワークを介して接続され、上記ウェ
ブブラウザ上で画面分割された第1のフレームから上記
ウェブサーバに要求が入力されたときには、上記入力さ
れた要求に応じた処理を実行して上記ウェブブラウザの
第1のフレームに応答情報を送信するとともに、上記ウ
ェブサーバと上記ウェブブラウザとが上記ネットワーク
を介して接続され、上記ウェブブラウザ上で画面分割さ
れた第2のフレームから上記ウェブサーバに要求が入力
されたときには、上記ウェブサーバ側で任意のイベント
が発生するまでの間、上記ウェブサーバと上記ウェブブ
ラウザとの接続状態を維持して上記ウェブサーバから上
記ウェブブラウザへの応答を待機し、上記任意のイベン
トの発生に応じて提供情報を生成し、生成した提供情報
を上記ウェブサーバから上記ウェブブラウザの上記第2
のフレームに送信するようにしたことを特徴とする。
【0032】本発明のその他の態様では、上記ウェブブ
ラウザでは、上記ウェブサーバから上記第2のフレーム
に上記提供情報を受信したときに、当該受信した提供情
報を用いた処理を行った後、上記第2のフレームから上
記ウェブサーバへの接続要求を自動的に行うことを特徴
とする。
【0033】本発明のその他の態様では、上記ウェブサ
ーバと上記ウェブブラウザとが上記ネットワークを介し
て接続され、上記ウェブブラウザ上で画面分割された第
3のフレームであって、上記ウェブサーバと上記ウェブ
ブラウザとの接続状況を監視するための専用フレームか
ら上記ウェブサーバに要求が入力されたときには、上記
ウェブサーバと上記ウェブブラウザとの接続状況が変化
するまでの間、上記ウェブサーバと上記ウェブブラウザ
との接続状態を維持して上記ウェブサーバと上記ウェブ
ブラウザとの接続状況を監視することを特徴とする。
【0034】本発明のその他の態様では、ウェブサーバ
とウェブブラウザとの間でネットワークを介して行われ
るデータ通信において、上記ウェブサーバと上記ウェブ
ブラウザとが上記ネットワークを介して接続され、上記
ウェブブラウザ上で画面分割された第3のフレームから
上記ウェブサーバに要求が入力されたときには、上記ウ
ェブサーバと上記ウェブブラウザとの接続状況が変化す
るまでの間、上記ウェブサーバと上記ウェブブラウザと
の接続状態を維持して上記ウェブサーバと上記ウェブブ
ラウザとの接続状況を監視するようにしたことを特徴と
する。
【0035】本発明のその他の態様では、上記要求の発
行元であるクライアントを識別するためのセッション維
持情報を上記ウェブサーバが上記クライアントに与え、
上記ウェブサーバが上記セッション維持情報をもとに、
上記要求が同じ発行元から出されているかどうかを判別
して上記クライアントのウェブブラウザとの間で通信を
行うようにしたことを特徴とする。
【0036】また、本発明のコンピュータ読み取り可能
な記録媒体は、請求項1〜18,24,25の何れか1
項に記載の各手段としてコンピュータを機能させるため
のプログラム、あるいは、請求項19〜23,26の何
れか1項に記載のセッション維持方法の処理手順をコン
ピュータに実行させるためのプログラムを記録したこと
を特徴とする。
【0037】本発明は上記技術手段より成るので、クラ
イアント側装置からサーバ側装置に要求を送ると、任意
のイベントが発生するまでサーバ側装置とクライアント
側装置との接続が維持され、任意のイベントが発生した
ときにサーバ側装置で提供情報が生成されてクライアン
ト側装置に返送されることとなる。これにより、ステー
トレス(接続の状態情報を維持しないセッションレス)
のプロトコルに従って動作するデータ通信システム、例
えばウェブサーバとウェブブラウザとを備えたウェブシ
ステムでもセッションを維持したデータ通信を行うこと
が可能となる。このように、ウェブシステム等を用いて
セッションを維持したデータ通信を行えるので、サーバ
側装置に本発明の仕組みを導入するだけで、クライアン
ト側装置には専用のクライアント・ソフトウェアや特殊
なコンポーネントを用意する必要もない。
【0038】本発明の他の特徴によれば、クライアント
側装置の1つのアプリケーション内においてサーバ側装
置への複数の接続と非同期の通信を実現する機能(例え
ば、ウェブブラウザのフレーム機能)を設け、当該機能
により画面分割された複数領域の情報をそれぞれ非同期
で送受信することにより、サーバ側装置とクライアント
側装置との間で送受信双方向の通信を非同期で任意に行
うことが可能となる。
【0039】本発明の他の特徴によれば、サーバ側装置
とクライアント側装置との接続状況を監視するための専
用領域として第3の領域を設けたので、他の領域を用い
てデータ通信を行っている間にクライアント側装置との
接続状況が変化した場合であっても、接続監視専用の第
3の領域を用いたデータ通信によってクライアント側装
置との接続状況の変化を確実に検知することが可能とな
る。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0041】(第1の実施形態)図1は、本発明のデー
タ通信システムを適用した第1の実施形態によるウェブ
システムの機能構成例を示すブロック図である。図1に
示すように、本実施形態のウェブシステムは、サーバコ
ンピュータ1(以下、サーバと言う)と、ウェブクライ
アントコンピュータ2(以下、ウェブクライアントと言
う)とを備えて構成される。これらのサーバ1およびウ
ェブクライアント2は、通信手段を介してインターネッ
ト等のネットワーク3に任意に接続可能なように構成さ
れている。
【0042】なお、ここではウェブクライアント2を1
つのみ示しているが、この数には限定されない。実際に
は、多くのウェブクライアント2がネットワーク3に接
続されている。
【0043】サーバ1は、その機能構成として、ウェブ
サーバ入出力部4、ウェブサーバ処理部5、セッション
維持処理部6およびページ生成部7を備えている。ま
た、ウェブクライアント2は、その機能構成として、ウ
ェブブラウザ(WWW検索・回覧ソフト)8を備えてい
る。ウェブサーバ処理部5により本発明の応答処理手段
が構成され、セッション維持処理部6により本発明のセ
ッション維持処理手段が構成され、ウェブサーバ入出力
部4およびページ生成部7により本発明の提供情報生成
送信手段が構成される。
【0044】なお、ウェブブラウザとは、例えばHTT
P(hypertext transfer protocol)、HTTPS(hyp
ertext transfer protocol over transport layer secu
rity / secure sockets layer)、S−HTTP(secur
e hypertext transfer)などのプロトコルに従って情報
の送受信を行うウェブ用のブラウザを言う。
【0045】本実施形態のウェブブラウザ8は、フレー
ム機能を有している。本実施形態では、1つのページを
データ通信フレーム9とセッション維持フレーム10と
に分割し、それぞれのフレーム情報を非同期で通信する
ことにより、送信および受信の双方向の通信を同時に行
うことができるようにしている。
【0046】データ通信フレーム9は、従来のウェブシ
ステムと同様に、ウェブブラウザ2側からURLを指定
してサーバ1側に情報提供などを要求し、その応答とし
てサーバ1側から取得したページ情報(以下、応答ペー
ジと言う)を表示したり、表示された応答ページ中にデ
ータを入力してサーバ1側に送信したりする処理を行う
ためのフレームである。
【0047】すなわち、ウェブブラウザ8内のデータ通
信フレーム9は、ウェブクライアント2側のオペレータ
が指定するURLに従って、そのURLを持つサーバ1
に対してHTML情報の転送を要求する。また、この要
求に応じてサーバ1から提供されたHTML情報を解析
し、応答ページをデータ通信フレーム9に表示する。オ
ペレータは、この表示された応答ページに対して必要な
データを入力し、サーバ1に送信することも可能であ
る。
【0048】また、セッション維持フレーム10は、サ
ーバ1がウェブブラウザ8からの要求に応じてデータ通
信フレーム9にデータの送信を完了しても、ウェブブラ
ウザ8とのセッションを切断せずに維持するために使用
するフレームである。このセッション維持フレーム10
には、後述するように、ウェブブラウザ8からサーバ1
に要求を出してから任意のタイミングでサーバ1から送
られてくる種々のページ情報(以下、提供ページと言
う)が表示される。
【0049】すなわち、セッション維持フレーム10
は、サーバ1から提供ページに相当するHTML情報が
送られてきたときは、そのHTML情報を解析し、表示
すべきデータが含まれている場合にはそのデータを含む
提供ページを表示する。このセッション維持フレーム1
0では、一度サーバ1から提供ページを受信して表示な
どの処理を行ったら、直ちにサブミットの処理を自動的
に行うことにより、ページ情報の提供を再度要求する。
【0050】次に、サーバ1内の機能構成を説明する。
ウェブサーバ入出力部4は、ネットワーク3上に接続さ
れたウェブクライアント2との間でHTML形式に従っ
てデータのやり取りをする。具体的には、ウェブクライ
アント2からの要求に応じて様々なページ情報(応答ペ
ージ)をウェブクライアント2に提供したり、サーバ1
側で作成した様々なページ情報(提供ページ)をウェブ
クライアント2に提供したりする。
【0051】また、ウェブサーバ処理部5は、ウェブブ
ラウザ8のデータ通信フレーム9からウェブサーバ入出
力部4を介して送られてくる要求に応じた処理を行う。
例えば、指定されたURLに基づくHTML情報やその
リンク情報をウェブサーバ入出力部4を介してデータ通
信フレーム9に返送したり、データ通信フレーム9の応
答ページ中に入力されて送られてきた情報を用いて、サ
ービス提供用などにあらかじめ定められた処理を行った
りする。
【0052】また、セッション維持処理部6は、セッシ
ョン維持フレーム10からウェブサーバ入出力部4を介
して送られてくる要求を受信したまま、任意のタイミン
グになるまで、あるいは任意のイベントが発生するまで
応答を待機する処理を行うものである。任意のタイミン
グあるいは任意のイベントとは、例えば、サーバ1が保
持するデータやサーバ1の状況に変化が生じたとき、ネ
ットワーク3に接続された他のウェブクライアント(図
示せず)がその中のウェブブラウザをシャットダウンし
たり他のページに移動したとき、他のウェブクライアン
ト(図示せず)から要求元のウェブクライアント2宛て
のメッセージを受信したときなどが考えられる。
【0053】ページ生成部7は、セッション維持処理部
6から供給される情報をもとに、ウェブクライアント2
のセッション維持フレーム10に送信するデータを含む
HTML形式の提供ページを生成する。セッション維持
処理部6から供給される情報とは、例えば、サーバ1が
保持するデータやサーバ1の状況に変化が生じたことを
知らせる情報、他のウェブクライアントがウェブブラウ
ザ8をシャットダウンしたり、他のページに移動したこ
とを知らせる情報、他のウェブクライアントから送られ
てきたメッセージ情報などである。ページ生成部7によ
り生成された提供ページは、ウェブサーバ入出力部4に
よってウェブクライアント2のセッション維持フレーム
10に送信される。
【0054】従来のウェブサーバは、ウェブクライアン
トから所定のURLが指定されたときに、そのURLに
該当するHTML情報をウェブクライアントに提供し、
必要に応じて当該HTMLにリンクされた画像データや
音声データを更に提供するだけで、ウェブクライアント
との通信を切断していた。つまり、従来のウェブサーバ
は、ウェブクライアントから要求されたHTML情報と
それにリンクされた情報とを一方通行的に提供するだけ
であった。
【0055】これに対して、本実施形態のセッション維
持処理部6は、ウェブブラウザ8のセッション維持フレ
ーム10がサーバ1にリクエストを送信した後、任意の
タイミングになるまで、あるいは任意のイベントが発生
するまでは、セッション維持フレーム10との接続を維
持したまま待機する。そして、任意のタイミングあるい
は任意のイベントが発生すると、ページ生成部7によっ
て提供ページを生成してウェブブラウザ8に直ちに返信
する。
【0056】図2は、サーバ1のハードウェア構成例を
示す図である。サーバ1は、CPU11、ROM12、
RAM13を備えている。CPU11は、ROM12や
RAM13に記憶されたプログラムに従ってサーバ1の
全体の動作を制御するものであり、その際にRAM13
等をワークメモリとして使用する。上記図1に示した機
能構成は、実際にはこのプログラムに基づくCPU11
の動作によって実現される。
【0057】また、サーバ1は、FDインタフェース1
4、IDE(Intelligent Drive Electronics)インタ
フェース15等の外部記憶インタフェースを備えてい
る。そして、この外部記憶インタフェース14,15を
介して、フロッピーディスク(FD)20、ハードディ
スク(HD)21、CD−ROM22等との間でデータ
の授受を行うことができるように構成されている。CP
U11を制御するプログラムをこれらのFD20、HD
21、CD−ROM22からサーバ1内に入力するよう
にしても良い。
【0058】サーバ1は更に、通信インタフェース1
6、入力デバイスインタフェース17および表示インタ
フェース18を備えている。通信インタフェース16
は、ネットワーク3と接続し、他のコンピュータ等と通
信を行うものである。図1に示したウェブクライアント
2のウェブブラウザ8との間の通信は、この通信インタ
フェース16を介して行われる。また、上記CPU11
を制御するプログラムは、この通信インタフェース16
を介して他のコンピュータ等からダウンロードしても良
い。
【0059】入力デバイスインタフェース17は、キー
ボード23やマウス24等の入力デバイスに関する制御
を行うものであり、表示インタフェース18は、CRT
あるいはLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装
置25に関する制御を行うものである。
【0060】上記CPU11、ROM12、RAM1
3、FDインタフェース14、IDEインタフェース1
5、通信インタフェース16、入力デバイスインタフェ
ース17および表示インタフェース18は、アドレスバ
ス、データバス等のバスライン26に接続され、相互に
データの授受を行うことができるようになっている。
【0061】なお、図示は省略するが、ウェブクライア
ント2のハードウェアもこの図2とほぼ同様に構成され
ている。
【0062】図3は、第1の実施形態によるウェブシス
テムの動作を示すフローチャートである。以下、この図
3を用いて本実施形態によるデータ通信の動作を説明す
る。
【0063】図3において、まずステップS1で、ウェ
ブクライアント2からサーバ1に対して、データ通信フ
レーム9およびセッション維持フレーム10のページ情
報の転送を要求する。このとき、データ通信フレーム9
に関するページ情報の転送要求は、オペレータにより指
示されたURL、あるいはウェブブラウザ8を開いたと
きにアクセスするように初期設定されているURLを具
体的に指定して行われる。一方、セッション維持フレー
ム10に関するページ情報の転送要求は、セッション維
持用に用意された所定のURLを指定して行われる。
【0064】上記ページ情報の転送要求を受け取ったサ
ーバ1は、ステップS2で、要求されたそれぞれのフレ
ームのページ情報をウェブクライアント2のウェブブラ
ウザ8に返信する。このとき返信されるページ情報のう
ち、データ通信フレーム9のページ情報には、指定され
たURLにより示されるデータ(サービス提供用に表示
するデータなど)が含まれる。一方、セッション維持フ
レーム10のページ情報には、表示すべきデータは一切
含まれていない。つまり、空のページ情報が送られる。
【0065】これらの各フレーム9,10に対するペー
ジ情報を受け取ったウェブクライアント2では、それぞ
れのフレームに関するデータ通信が以下のように非同期
で実行される。
【0066】まず、データ通信フレーム9に関する処理
を説明する。ウェブクライアント2は、ステップS3
で、サーバ1から受け取ったデータ通信フレーム9のペ
ージ情報をウェブブラウザ8により表示する。この時点
で、サーバ1とデータ通信フレーム9とのセッションは
一旦切断される。そして、ステップS4でオペレータに
よるページ要求があるのを待機する。ここで言うページ
要求とは、表示したデータ通信フレーム9のページに対
してオペレータが何らかのデータを入力してサーバ1に
送信する要求や、URLを指定して他のページ情報を取
得する要求などを意味する。
【0067】オペレータによるページ要求がない場合
は、ウェブブラウザ8は、ページ要求があるまで同じペ
ージ情報を表示し続けている。一方、オペレータによる
ページ要求があると、処理はステップS5に進む。ステ
ップS5では、データ通信フレーム9からサーバ1への
接続が行われ、上記ステップS4で行われたページ要求
に対応する処理(表示されたページに入力されたデータ
をサーバ1に送信する処理、あるいは指定されたURL
のページ情報の転送を要求する処理など)が実行され
る。
【0068】データ通信フレーム9からページ要求を受
け取ったサーバ1は、ステップS6で、ウェブサーバ処
理部5においてそのページ要求に対応する任意の処理を
実行する。そして、ページ生成部7によって任意のデー
タを含む応答ページを生成してデータ通信フレーム9に
返信する。ページ要求に対応する任意の処理とは、デー
タ通信フレーム9から送られてきたデータに従ってサー
ビス提供用などにあらかじめ定められた処理を行い、そ
の処理結果に応じて必要なデータを含む応答ページを生
成して返信する処理のこと、あるいは指定されたURL
のページ情報を返信する処理のことを言う。
【0069】このステップS6の処理でウェブサーバ処
理部5は、必要に応じてセッション維持処理部6に対し
て、セッション維持情報を保存または取得するイベン
ト、あるいは後述するステップS12の待機状態を終了
させるイベントを発生する。ここで、セッション維持情
報とは、例えば、2度目以降にウェブクライアント2か
ら要求があった場合に、以前の要求と同じユーザである
ことを判別するために使用する各クライアントに一意の
識別記号であり、最初のページ要求時にサーバ1からウ
ェブクライアント2に与えられるものである。
【0070】すなわち、後述するセッション維持フレー
ム10の処理においても、サーバ1からウェブクライア
ント2にデータを送信し終わった瞬間から、自動的にサ
ブミットされたページによってサーバ1に接続されるま
での間、わずかな時間ではあるがセッション維持フレー
ム10とサーバ1との接続が完全に切断される。そのた
め、再度接続するときに、以前に接続していたものと同
一のウェブクライアント2であることを識別するコード
をサーバ1からウェブクライアント2に送信する必要が
あるのである。
【0071】このようにサーバ1からデータ通信フレー
ム9に応答ページを返信した後は、ステップS3に戻
る。ウェブクライアント2は、受信した応答ページをデ
ータ通信フレーム9に表示して、以降ステップS3〜S
6の処理を繰り返し行う。
【0072】このような一連の処理によって、データ通
信フレーム9では従来のウェブシステムと同様に、ウェ
ブクライアント2側からURLを指定してサーバ1側に
情報提供を要求し、その応答としてサーバ1側から取得
した応答ページを表示したり、表示された応答ページ中
にデータを入力してサーバ1側に送信したりする処理を
行うことが可能となる。また、他のウェブクライアント
宛のメッセージ情報を入力してサーバ1に送信する処理
を行うことも可能である。
【0073】次に、セッション維持フレーム10に関す
る処理を説明する。ウェブクライアント2は、ステップ
S7で、サーバ1から受け取ったセッション維持フレー
ム10のページ情報を当該セッション維持フレーム10
にロードする。この時点で、サーバ1とセッション維持
フレーム10とのセッションは一旦切断される。さら
に、ステップS8でウェブクライアント2は、サーバ1
から受信したページ情報中に所定の処理を行うべきデー
タが含まれているかどうかを判断し、含まれている場合
には、ステップS9に進んでそのデータを用いた処理を
実行する。
【0074】このステップS9で実行する処理として
は、例えば、セッション維持フレーム10へのデータの
表示、データ通信フレーム9あるいは図示しない他のフ
レームへのデータの表示(これを行うには、セッション
維持フレーム10のページ情報を構成するHTML中
に、スクリプトと呼ばれるテキスト文の簡易なプログラ
ムを記述しておく必要がある)、スクリプトの実行によ
るその他の処理などが考えられる。
【0075】なお、上記ステップS8でセッション維持
フレーム10のページ情報中に所定の処理を行うべきデ
ータが含まれていないと判断された場合は、ステップS
9の処理は行わず、ステップS10にジャンプする。最
初にステップS2からステップS7に進んできた段階で
は、セッション維持フレーム10のページ情報中にその
ようなデータは一切含まれていないので、ステップS7
でそのページ情報をセッション維持フレーム10にロー
ドするだけで、ステップS10の処理に進む。
【0076】ステップS10では、セッション維持フレ
ーム10のサブミットを自動的に実行し、サーバ1に接
続する。そして、サーバ1に対してセッション維持フレ
ーム10のページ情報の転送を要求する。セッション維
持フレーム10のサブミットによってページ情報の転送
要求がウェブクライアント2から再び送られると、ステ
ップS11でサーバ1はその転送要求を受信する。
【0077】そして、サーバ1は、その転送要求を受信
したまま、任意のイベントが発生するまでステップS1
2で応答を待機するとともに、必要なセッション情報を
保持する。ここで、任意のイベントとは、上述したよう
に、サーバ1が保持するデータやサーバ1の状況に変化
が生じたこと、他のウェブクライアントがその中のウェ
ブブラウザをシャットダウンしたり他のページに移動し
たこと、他のウェブクライアントから要求元のウェブク
ライアント2宛てのメッセージを受信したことなどが考
えられる。
【0078】上述のイベントが発生すると、処理はステ
ップS13に進む。ステップS13では、ページ生成部
7によって提供ページを生成し、それをウェブサーバ入
出力部4からウェブクライアント2のセッション維持フ
レーム10にネットワーク3を介して送信する。このと
き、発生したイベントによってウェブクライアント2に
所定の処理を行わせるためのデータを送信する必要があ
るときは、そのデータを含む提供ページを生成してセッ
ション維持フレーム10に送信する。
【0079】その後、ステップS7に戻り、ウェブクラ
イアント2で受信したセッション維持フレーム10の提
供ページを当該セッション維持フレーム10にロードし
て、以降ステップS7〜S13の処理を繰り返し行う。
【0080】上記ステップS1、S2、S7でウェブク
ライアント2がサーバ1から最初にページ情報を取得し
た段階では、セッション維持フレーム10は無内容であ
るが、その後はサーバ1側で発生したイベントに応じて
所定のデータを含む提供ページがセッション維持フレー
ム10で受信され、表示などの処理が行われることにな
る。
【0081】なお、図3中に太線の矢印で示したフロー
部分は、データ通信フレーム9およびセッション維持フ
レーム10に関して繰り返し実行されるデータ通信の流
れを示している。
【0082】以上のように、第1の実施形態によれば、
データ通信フレーム9の他にセッション維持フレーム1
0をも用いることにより、データ通信フレーム9により
従来のウェブシステムと同様のデータ通信を行いつつ
も、サーバ1から送られてきたページ情報をウェブクラ
イアント2上でロードしてから直ぐにサブミットするま
での短い時間を除いて、サーバ1とウェブクライアント
2とのセッションを維持することができる。
【0083】これにより、サーバ1側では、クライアン
トユーザの待機中も、ウェブクライアント2の接続状況
(ウェブブラウザ8をシャットダウンしたり、ページを
移動していないかなど)を把握することができる。言い
換えると、ウェブクライアント2側では、自分が他のペ
ージに移動したり、ウェブブラウザ8をシャットダウン
したことを自動的に(オペレータが意識することなく)
サーバ1に通知することができる。
【0084】また、サーバ1は、セッション維持フレー
ム10を利用することにより、任意のタイミングで、ウ
ェブクライアント2にデータを伴った通知を行うことが
できる。ただし、サーバ1がウェブクライアント2にデ
ータを送信している最中は、直ぐに追加の送信をするこ
とができない。そのため、再び送信待機の状態になるま
で(サーバ1からウェブクライアント2への送信処理が
終了し、ウェブクライアント2からの要求を再度受け付
けるまで)、送信するデータをバッファする必要があ
る。
【0085】以上のことから、同様に次のようなことも
実現することが可能となる。例えば、ウェブクライアン
ト2が他のウェブクライアントの接続状況を把握するこ
とができる。また、ウェブクライアント2が任意のタイ
ミングで他のウェブクライアントに対してデータを伴っ
た通知を行うこともできる。
【0086】また、本実施形態では、データ通信フレー
ム9とセッション維持フレーム10との2つの表示ルー
プを独立させることで、2チャンネルを確保して送信お
よび受信の同時通信を実現することができる。この場
合、ウェブブラウザ8はフレーム機能や、必要に応じて
スクリプト機能をサポートする必要があるが、サーバ1
およびウェブクライアント2の双方において、相手から
の情報入力を待たずにいつでもデータ送信やページ要求
などを行うことができるので、データ通信の柔軟性をよ
り向上させることができる。
【0087】また、ウェブクライアント2においては、
以上のようなセッションを維持したデータ通信を行うた
めに専用のクライアント・ソフトウェアや特殊なコンポ
ーネントを用意する必要がなく、ウェブブラウザ8さえ
あればこのようなデータ通信を行うことができる。よっ
て、初期投資をかけることなく、従来のウェブシステム
では行うことのできなかったデータ通信を誰でも簡易に
行うことができるようになる。したがって、よりバリエ
ーションに富んだサービス、よりユーザインタフェース
の優れたサービス、より処理を効率的に行えるサービス
などの提供を簡易に受けることができる。
【0088】なお、サーバ1が任意のタイミングでウェ
ブクライアント2にデータを伴った通知を行う際に、既
に行われているサーバ1からウェブクライアント2への
送信処理が終了するまでの待機時間を短縮もしくはゼロ
とするために、セッション維持フレーム10を複数用意
するようにしても良い。
【0089】また、サーバ1側での処理の停止により、
ウェブブラウザ8でタイムアウトが発生する可能性があ
る場合に、一定時間毎に無内容のメッセージを送信する
機能をサーバ1に持たせるようにしても良い。
【0090】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。図4は、本発明のデータ通
信システムを適用した第2の実施形態によるウェブシス
テムの機能構成例を示すブロック図である。この図4に
おいて、図1に示した符号と同じ符号を付した部分は互
いに同じ機能を有するものであるので、ここでは重複す
る説明を省略する。
【0091】上記図1に示した第1の実施形態では、ウ
ェブクライアント2の接続状況をセッション維持フレー
ム10を用いて監視していた。これに対して、図4に示
す第2の実施形態では、ウェブクライアント2の接続状
況の監視を行うフレームを独立して設けている。それ以
外の点は第1の実施形態と同様である。
【0092】図4に示すように、第2の実施形態では、
サーバ1側において接続監視処理部31が更に設けられ
ている。また、ウェブクライアント2側では、ウェブブ
ラウザ8のページがデータ通信フレーム9、セッション
維持フレーム10および接続監視フレーム32の3つの
フレームに分割されている。
【0093】上記接続監視フレーム32は、ウェブクラ
イアント2のオペレータがウェブブラウザ8をシャット
ダウンしたかどうかを監視するために使用するフレーム
である。この接続監視フレーム32においては、サーバ
1からページ情報の提供を受けてデータを表示する処理
は行われない。また、上記接続監視処理部31は、接続
監視フレーム32からウェブサーバ入出力部4を介して
送られてくる要求を受け付けたまま、ウェブクライアン
ト2がウェブブラウザ8の接続を切断するまで待機する
処理を行うものである。
【0094】図5は、第2の実施形態によるウェブシス
テムの動作を示すフローチャートである。以下、この図
5を用いて本実施形態によるデータ通信の動作を説明す
る。
【0095】図5において、まずステップS21で、ウ
ェブクライアント2からサーバ1に対して、データ通信
フレーム9、セッション維持フレーム10および接続監
視フレーム32のページ情報の転送を要求する。このと
き、データ通信フレーム9に関するページ情報の転送要
求は、オペレータにより指示されたURL、あるいはウ
ェブブラウザ8を開いたときにアクセスするように初期
設定されているURLを具体的に指定して行われる。ま
た、セッション維持フレーム10および接続監視フレー
ム32に関するページ情報の転送要求は、セッション維
持用および接続監視用に用意された所定のURLを指定
して行われる。
【0096】上記ページ情報の転送要求を受け取ったサ
ーバ1は、ステップS22で、要求されたそれぞれのフ
レームのページ情報をウェブクライアント2のウェブブ
ラウザ8に返信する。このとき返信されるページ情報の
うち、データ通信フレーム9のページ情報には、指定さ
れたURLにより示されるデータ(サービス提供用に表
示するデータなど)が含まれる。一方、セッション維持
フレーム10および接続監視フレーム32のページ情報
には、表示すべきデータは一切含まれていない。つま
り、空のページ情報が送られる。
【0097】これらの各フレーム9,10,32に対す
るページ情報を受け取ったウェブクライアント2では、
それぞれのフレームに関するデータ通信が以下のように
非同期で実行される。
【0098】データ通信フレーム9に関する処理を表す
ステップS23〜S26、およびセッション維持フレー
ム10に関する処理を表すステップS27〜S33は、
図3に示したステップS3〜S6、およびステップS7
〜S13の処理と同様であるので、ここでは説明を省略
し、接続監視フレーム32に関する処理についてのみ説
明する。
【0099】ウェブクライアント2は、ステップS34
で、サーバ1から受け取った接続監視フレーム32のペ
ージ情報を当該接続監視フレーム32にロードする。こ
の時点で、サーバ1と接続監視フレーム32とのセッシ
ョンは一旦切断される。さらに、ステップS35でウェ
ブクライアント2は、接続監視フレーム32のサブミッ
トを自動的に実行し、サーバ1に接続する。そして、サ
ーバ1に対して接続監視フレーム32のページ情報の転
送を要求する。
【0100】接続監視フレーム32のサブミットにより
ページ情報の転送要求がウェブクライアント2から送ら
れると、ステップS36でサーバ1はその転送要求を受
信する。そして、接続監視処理部31により、その接続
監視フレーム32の要求を受信したままウェブクライア
ント2がウェブブラウザ8の接続を切断するまで待機す
る。その後、ウェブクライアント2が接続を切断する
と、そのことが接続監視処理部31により検知され、そ
れに応じた適当な処理を行うことが可能となる。
【0101】サーバ1にてウェブブラウザ8の接続管理
を行うことが目的の場合に、上述した第1の実施形態で
は、セッション維持フレーム10を用いてウェブクライ
アント2にデータを返信している間に接続が切断される
と、サーバ1側でそれを検知することはできない。これ
に対して、第2の実施形態によれば、セッション維持フ
レーム10を用いたデータの返信時にも、クライアント
ユーザによるウェブブラウザ8の切断を完全に検知する
ことができる。
【0102】なお、サーバ1からウェブクライアント2
に対して何かを通知する必要が一切なく、ウェブブラウ
ザ8の接続管理だけを行いたい場合には、データ通信フ
レーム9と接続監視フレーム32の2つのフレームを設
ければ良く、セッション維持フレーム10は不要であ
る。
【0103】また、上記第1の実施形態および第2の実
施形態において、セッション維持フレーム10の数を更
に増やすことにより、同時に複数のタイプのデータを通
信したり、あるいは単一の文脈のデータをより細かい単
位でサーバ1からウェブクライアント2に通信したりす
ることが可能となる。また、セッション維持フレーム1
0が1つだけだと、サーバ1がウェブクライアント2に
ある単位のデータを送信中に、サーバ1から追加のデー
タを送信しようとしても、ウェブクライアント2から自
動再接続要求があるまでの間は追加の送信をすることが
できない。しかし、セッション維持フレーム10が2つ
以上あると、そのような場合に直ぐに追加のデータを送
信することが可能となる。
【0104】要するに、第1および第2の実施形態にお
いてセッション維持フレーム10の数を更に増やすこと
も可能であり、そのようにすることにより、データ通信
の能力を向上させたり、通信するデータの種類を増やす
ことができる。なお、これとは逆に、ステートレスなウ
ェブシステムを用いながらもセッションを維持できるよ
うにすることだけが目的の場合には、ウェブブラウザ8
のフレーム機能は用いる必要がない。この例を第3の実
施形態として以下に説明する。
【0105】(第3の実施形態)図6は、本発明のデー
タ通信システムを適用した第3の実施形態によるウェブ
システムの機能構成例を示すブロック図である。この図
6において、図1に示した符号と同じ符号を付した部分
は互いに同じ機能を有するものであるので、ここでは重
複する説明を省略する。
【0106】図6に示す第3の実施形態では、サーバ1
側にウェブサーバ処理部5はなく、ウェブサーバ入出力
部4、セッション維持処理部6およびページ生成部7を
備えている。また、ウェブクライアント2側のウェブブ
ラウザ41は、フレーム機能を有しておらず、ページが
複数のフレームに分割されていない。それ以外の点は第
1の実施形態と同様である。
【0107】図7は、第3の実施形態によるウェブシス
テムの動作を示すフローチャートである。以下、この図
7を用いて本実施形態によるデータ通信の動作を説明す
る。
【0108】図7において、まずステップS41で、ウ
ェブクライアント2からサーバ1に対してウェブブラウ
ザ41のページ情報の転送を要求する。このとき、ペー
ジ情報の転送要求は、オペレータにより指示されたUR
L、あるいはウェブブラウザ41を開いたときにアクセ
スするように初期設定されているURLを具体的に指定
して行われる。
【0109】上記ページ情報の転送要求を受け取ったサ
ーバ1は、ステップS42で、要求されたページ情報を
ウェブクライアント2のウェブブラウザ41に返信す
る。このとき返信されるページ情報には、指定されたU
RLにより示されるデータ(サービス提供用に表示する
データなど)が含まれる。このページ情報を受け取った
ウェブクライアント2では、ステップS43で、その受
け取ったページ情報をウェブブラウザ8により表示す
る。この時点で、サーバ1とデータ通信フレーム9との
セッションは一旦切断される。
【0110】そして、ステップS44でオペレータによ
るページ要求があるのを待機する。ここで言うページ要
求とは、表示したウェブブラウザ41のページに対して
オペレータが何らかのデータを入力してサーバ1に送信
する要求や、URLを指定して他のページ情報を取得す
る要求などを意味する。オペレータによるページ要求が
ない場合は、ウェブブラウザ41は、ページ要求がある
まで同じページ情報を表示し続けている。
【0111】一方、オペレータによるページ要求がある
と、処理はステップS45に進む。ステップS45で
は、ウェブクライアント2からサーバ1への接続が行わ
れ、上記ステップS44で行われたページ要求に対応す
る処理(表示されたページに入力されたデータをサーバ
1に送信する処理、あるいは指定されたURLのページ
情報の転送を要求する処理など)が実行される。
【0112】ウェブクライアント2からページ要求が再
び送られると、ステップS46でサーバ1はそのページ
要求を受信する。そして、サーバ1は、そのページ要求
を受信したまま、任意のイベントが発生するまでステッ
プS47で応答を待機するとともに、必要なセッション
情報を保持する。ここで、任意のイベントとは、サーバ
1が保持するデータやサーバ1の状況に変化が生じたこ
と、他のウェブクライアントがその中のウェブブラウザ
をシャットダウンしたり他のページに移動したこと、他
のウェブクライアントから要求元のウェブクライアント
2宛てのメッセージを受信したことなどが考えられる。
【0113】上述のイベントが発生すると、処理はステ
ップS48に進む。ステップS48では、ページ生成部
7によって提供ページを生成し、それをウェブサーバ入
出力部4からウェブクライアント2のウェブブラウザ4
1にネットワーク3を介して送信する。このとき、発生
したイベントによってウェブクライアント2に所定の処
理を行わせるためのデータを送信する必要があるとき
は、そのデータを含む提供ページを生成してウェブブラ
ウザ41に送信する。
【0114】その後、ステップS43に戻り、ウェブク
ライアント2で受信した提供ページをウェブブラウザ4
1により表示して、以降ステップS43〜S48の処理
を繰り返し行う。
【0115】以上のように、第3の実施形態において
も、ステートレスなウェブシステムを用いつつも、サー
バ1とウェブクライアント2とのセッションを維持した
データ通信を行うことができる。ただし、第3の実施形
態では、サーバ1側で任意のイベントが発生するか、ウ
ェブクライアント2側でページ要求が行われるまでの間
は相手側が待機させられる。これに対し、上述した第1
および第2の実施形態では、サーバ1およびウェブクラ
イアント2の一方がデータの送信を行っている間も他方
がデータを送信することが可能である。
【0116】この点で第3の実施形態によるデータ通信
は、第1および第2の実施形態に比べて制約があると言
える。しかし、第3の実施形態では、ウェブブラウザ4
1にスクリプトやフレームなどの機能を要求しないの
で、より多くのウェブクライアント2で利用することが
可能というメリットを有する。
【0117】なお、ここではサーバ1側がウェブサーバ
処理部5を備えていない例について説明したが、ウェブ
サーバ処理部5も備え、ウェブサーバ処理部5とセッシ
ョン維持処理部6とを選択的に使用できるようにしても
良い。ウェブサーバ処理部5とセッション維持処理部6
のどちらを使うかは、例えば、指定されたURLに応じ
て選択するようにすることが可能である(例えば、セッ
ション維持処理用のURLを用意する)。
【0118】なお、以上に説明した各実施形態のデータ
通信システムおよびこれを構成するサーバ1およびウェ
ブクライアント2等は、例えば図2に示したようにコン
ピュータのCPUあるいはMPU、RAM、ROMなど
で構成されるものであり、RAMやROMに記憶された
プログラムが動作することによって実現できる。
【0119】また、上述したように、コンピュータが上
記機能を果たすように動作させるプログラムを、例えば
CD−ROMのような記録媒体に記録し、コンピュータ
に読み込ませることによっても実現できる。上記プログ
ラムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外
に、フロッピーディスク、ハードディスク、DVD、磁
気テープ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を
用いることができる。
【0120】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムを実行することにより上述の実施形態の機能が実現さ
れるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおい
て稼働しているOS(オペレーティングシステム)ある
いは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実
施形態の機能が実現される場合や、供給されたプログラ
ムの処理の全てあるいは一部がコンピュータの機能拡張
ボードや機能拡張ユニットにより行われて上述の実施形
態の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発
明の実施形態に含まれる。
【0121】また、本実施形態のデータ通信システム
は、ネットワーク環境で利用されるものであり、全部あ
るいは一部のプログラムが他のコンピュータで実行され
るようになっていても良い。
【0122】なお、上記に示した各実施形態は、何れも
本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したも
のに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定
的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発
明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱すること
なく、様々な形で実施することができる。
【0123】例えば、上述の各実施形態では、情報の送
受信をHTML形式で行っているが、XMLなどの他の
形式で情報の送受信を行うようにしても良い。また、上
述の各実施形態では、サーバ1とウェブクライアント2
との間で1対1のデータ通信を行う例について説明した
が、1対多、多対1、多対多のデータ通信に適用するこ
とも可能である。
【0124】また、上記実施形態では、データ通信シス
テムの例としてウェブシステムを挙げて説明したが、ス
テートレスなデータ通信システムであれば同様に適用す
ることが可能である。
【0125】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、専用のクライアント端末や専用のクライアント・
ソフトウェア、あるいは特殊なコンポーネントを用いる
ことなく、現在広く利用されているウェブシステムなど
のステートレスなシステムを用いて、サーバ−クライア
ント間のセッションを維持した従来には全くないデータ
通信を行うことができる。これにより、本発明のデータ
通信システムを利用することにより、よりバリエーショ
ンに富んだサービス、よりユーザインタフェースの優れ
たサービス、より処理を効率的に行えるサービスなどを
ネットワーク上で提供することが可能となる。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク上でサーバ側装置とクライ
    アント側装置とがステートレスのプロトコルに従って動
    作するデータ通信システムにおいて、 上記サーバ側装置と上記クライアント側装置とが上記ネ
    ットワークを介して接続され、上記クライアント側装置
    から上記サーバ側装置に要求が入力されたときに、任意
    のイベントが発生するまでの間、上記サーバ側装置と上
    記クライアント側装置との接続状態を維持して応答を待
    機するセッション維持制御手段と、 上記任意のイベントの発生に応じて提供情報を生成し、
    生成した提供情報を上記クライアント側装置に送信する
    提供情報生成送信手段とを備えたことを特徴とするデー
    タ通信システム。
  2. 【請求項2】 ネットワーク上でサーバ側装置とクライ
    アント側装置とがステートレスのプロトコルに従って動
    作するデータ通信システムにおいて、上記サーバ側装置
    は、 上記クライアント側装置との間で複数の接続および非同
    期の通信を実現するために画面分割された複数領域の情
    報を、上記クライアント側装置との間でそれぞれ非同期
    で送受信するサーバ入出力手段と、 上記クライアント側装置と上記ネットワークを介して接
    続され、上記クライアント側装置の第1の領域から上記
    サーバ入出力手段に要求が入力されたときに、上記入力
    された要求に応じた処理を実行して上記クライアント側
    装置の第1の領域に応答情報を送信する応答処理手段
    と、 上記クライアント側装置と上記ネットワークを介して接
    続され、上記クライアント側装置の第2の領域から上記
    サーバ入出力手段に要求が入力されたときに、任意のイ
    ベントが発生するまでの間、上記クライアント側装置と
    の接続状態を維持して応答を待機するセッション維持制
    御手段と、 上記任意のイベントの発生に応じて提供情報を生成し、
    生成した提供情報を上記クライアント側装置の上記第2
    の領域に送信する提供情報生成送信手段とを備えたこと
    を特徴とするデータ通信システム。
  3. 【請求項3】 ネットワーク上でサーバ側装置とクライ
    アント側装置とがステートレスのプロトコルに従って動
    作するデータ通信システムにおいて、上記サーバ側装置
    は、 上記クライアント側装置との間で複数の接続および非同
    期の通信を実現するために画面分割された複数領域の情
    報を、上記クライアント側装置との間でそれぞれ非同期
    で送受信するサーバ入出力手段と、 上記クライアント側装置と上記ネットワークを介して接
    続され、上記クライアント側装置の第2の領域から上記
    サーバ入出力手段に要求が入力されたときに、任意のイ
    ベントが発生するまでの間、上記クライアント側装置と
    の接続状態を維持して応答を待機するセッション維持制
    御手段と、 上記任意のイベントの発生に応じて提供情報を生成し、
    生成した提供情報を上記クライアント側装置の上記第2
    の領域に送信する提供情報生成送信手段とを備えたこと
    を特徴とするデータ通信システム。
  4. 【請求項4】 上記クライアント側装置では、上記サー
    バ側装置から上記第2の領域に上記提供情報を受信した
    ときに、当該受信した提供情報を用いた処理を行った
    後、上記第2の領域から上記サーバ側装置への接続要求
    を自動的に行うことを特徴とする請求項2または3に記
    載のデータ通信システム。
  5. 【請求項5】 上記提供情報を用いた処理は、上記提供
    情報中に含まれるデータを上記第2の領域へ表示する処
    理を含むことを特徴とする請求項4に記載のデータ通信
    システム。
  6. 【請求項6】 上記提供情報を用いた処理は、上記提供
    情報中に含まれるデータを上記第2の領域以外の領域へ
    表示する処理を含むことを特徴とする請求項4に記載の
    データ通信システム。
  7. 【請求項7】 上記提供情報を用いた処理は、上記提供
    情報中に含まれるスクリプトに基づく処理を含むことを
    特徴とする請求項4に記載のデータ通信システム。
  8. 【請求項8】 上記任意のイベントは、上記サーバ側装
    置が保持するデータや上記サーバ側装置の状況に変化が
    生じたことを含むことを特徴とする請求項1〜7の何れ
    か1項に記載のデータ通信システム。
  9. 【請求項9】 上記任意のイベントは、上記クライアン
    ト側装置がブラウザをシャットダウンし、あるいは他の
    ページに移動したことを含むことを特徴とする請求項1
    〜7の何れか1項に記載のデータ通信システム。
  10. 【請求項10】 上記任意のイベントは、上記要求の発
    行元のクライアント側装置宛てのメッセージを受信した
    ことを含むことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項
    に記載のデータ通信システム。
  11. 【請求項11】 上記サーバ側装置と上記クライアント
    側装置との接続状況を監視するための専用領域として第
    3の領域を設け、 上記クライアント側装置との接続状況が変化するまでの
    間、上記サーバ側装置と上記クライアント側装置との接
    続状態を維持して上記クライアント側装置との接続状況
    を監視する接続監視処理手段を備えたことを特徴とする
    請求項2〜10の何れか1項に記載のデータ通信システ
    ム。
  12. 【請求項12】 ネットワーク上でサーバ側装置とクラ
    イアント側装置とがステートレスのプロトコルに従って
    動作するデータ通信システムにおいて、上記サーバ側装
    置は、 上記クライアント側装置との間で複数の接続および非同
    期の通信を実現するために画面分割された複数領域の情
    報を、上記クライアント側装置との間でそれぞれ非同期
    で送受信するサーバ入出力手段と、 上記クライアント側装置と上記ネットワークを介して接
    続され、上記クライアント側装置の第3の領域から上記
    サーバ入出力手段に要求が入力されたときに、上記クラ
    イアント側装置との接続状況が変化するまでの間、上記
    サーバ側装置と上記クライアント側装置との接続状態を
    維持して上記クライアント側装置との接続状況を監視す
    る接続監視処理手段とを備えたことを特徴とするデータ
    通信システム。
  13. 【請求項13】 上記サーバ側装置はウェブサーバを備
    え、上記クライアント装置側はウェブブラウザを備える
    ことを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の
    データ通信システム。
  14. 【請求項14】 ネットワーク上に存在するクライアン
    ト側装置との間でステートレスのプロトコルに従ってデ
    ータ通信を行うサーバ側装置であって、 上記クライアント側装置と上記ネットワークを介して接
    続され、上記クライアント側装置から要求が入力された
    ときに、任意のイベントが発生するまでの間、上記クラ
    イアント側装置との接続状態を維持して応答を待機する
    セッション維持制御手段と、 上記任意のイベントの発生に応じて提供情報を生成し、
    生成した提供情報を上記クライアント側装置に送信する
    提供情報生成送信手段とを備えたことを特徴とするデー
    タ処理装置。
  15. 【請求項15】 ネットワーク上に存在するクライアン
    ト側装置との間でステートレスのプロトコルに従ってデ
    ータ通信を行うサーバ側装置であって、 上記クライアント側装置との間で複数の接続および非同
    期の通信を実現するために画面分割された複数領域の情
    報を、上記クライアント側装置との間でそれぞれ非同期
    で送受信するサーバ入出力手段と、 上記クライアント側装置と上記ネットワークを介して接
    続され、上記クライアント側装置の第1の領域から上記
    サーバ入出力手段に要求が入力されたときに、上記入力
    された要求に応じた処理を実行して上記クライアント側
    装置の第1の領域に応答情報を送信する応答処理手段
    と、 上記クライアント側装置と上記ネットワークを介して接
    続され、上記クライアント側装置の第2の領域から上記
    サーバ入出力手段に要求が入力されたときに、任意のイ
    ベントが発生するまでの間、上記クライアント側装置と
    の接続状態を維持して応答を待機するセッション維持制
    御手段と、 上記任意のイベントの発生に応じて提供情報を生成し、
    生成した提供情報を上記クライアント側装置の上記第2
    の領域に送信する提供情報生成送信手段とを備えたこと
    を特徴とするデータ処理装置。
  16. 【請求項16】 ネットワーク上に存在するクライアン
    ト側装置との間でステートレスのプロトコルに従ってデ
    ータ通信を行うサーバ側装置であって、 上記クライアント側装置との間で複数の接続および非同
    期の通信を実現するために画面分割された複数領域の情
    報を、上記クライアント側装置との間でそれぞれ非同期
    で送受信するサーバ入出力手段と、 上記クライアント側装置と上記ネットワークを介して接
    続され、上記クライアント側装置の第2の領域から上記
    サーバ入出力手段に要求が入力されたときに、任意のイ
    ベントが発生するまでの間、上記クライアント側装置と
    の接続状態を維持して応答を待機するセッション維持制
    御手段と、 上記任意のイベントの発生に応じて提供情報を生成し、
    生成した提供情報を上記クライアント側装置の上記第2
    の領域に送信する提供情報生成送信手段とを備えたこと
    を特徴とするデータ処理装置。
  17. 【請求項17】 上記クライアント側装置と上記ネット
    ワークを介して接続され、上記クライアント側装置の第
    3の領域から上記サーバ入出力手段に要求が入力されて
    から、上記クライアント側装置との接続状況が変化する
    までの間、上記クライアント側装置との接続状態を維持
    して上記クライアント側装置との接続状況を監視する接
    続監視処理手段を備えたことを特徴とする請求項15ま
    たは16に記載のデータ処理装置。
  18. 【請求項18】 ネットワーク上に存在するクライアン
    ト側装置との間でステートレスのプロトコルに従ってデ
    ータ通信を行うサーバ側装置であって、 上記クライアント側装置との間で複数の接続および非同
    期の通信を実現するために画面分割された複数領域の情
    報を、上記クライアント側装置との間でそれぞれ非同期
    で送受信するサーバ入出力手段と、 上記クライアント側装置と上記ネットワークを介して接
    続され、上記クライアント側装置の第3の領域から上記
    サーバ入出力手段に要求が入力されたときに、上記クラ
    イアント側装置との接続状況が変化するまでの間、上記
    クライアント側装置との接続状態を維持して上記クライ
    アント側装置との接続状況を監視する接続監視処理手段
    とを備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  19. 【請求項19】 ウェブサーバとウェブブラウザとの間
    でネットワークを介して行われるデータ通信において、
    上記ウェブサーバと上記ウェブブラウザとが上記ネット
    ワークを介して接続され、上記ウェブブラウザから上記
    ウェブサーバに要求が入力されたときに、上記ウェブサ
    ーバ側で任意のイベントが発生するまでの間、上記ウェ
    ブサーバと上記ウェブブラウザとの接続状態を維持して
    上記ウェブサーバから上記ウェブブラウザへの応答を待
    機し、上記任意のイベントの発生に応じて提供情報を生
    成し、生成した提供情報を上記ウェブサーバから上記ウ
    ェブブラウザに送信するようにしたことを特徴とするブ
    ラウザを利用したセッション維持方法。
  20. 【請求項20】 ウェブサーバとウェブブラウザとの間
    でネットワークを介して行われるデータ通信において、 上記ウェブサーバと上記ウェブブラウザとが上記ネット
    ワークを介して接続され、上記ウェブブラウザ上で画面
    分割された第1のフレームから上記ウェブサーバに要求
    が入力されたときには、上記入力された要求に応じた処
    理を実行して上記ウェブブラウザの第1のフレームに応
    答情報を送信するとともに、 上記ウェブサーバと上記ウェブブラウザとが上記ネット
    ワークを介して接続され、上記ウェブブラウザ上で画面
    分割された第2のフレームから上記ウェブサーバに要求
    が入力されたときには、上記ウェブサーバ側で任意のイ
    ベントが発生するまでの間、上記ウェブサーバと上記ウ
    ェブブラウザとの接続状態を維持して上記ウェブサーバ
    から上記ウェブブラウザへの応答を待機し、上記任意の
    イベントの発生に応じて提供情報を生成し、生成した提
    供情報を上記ウェブサーバから上記ウェブブラウザの上
    記第2のフレームに送信するようにしたことを特徴とす
    るブラウザを利用したセッション維持方法。
  21. 【請求項21】 上記ウェブブラウザでは、上記ウェブ
    サーバから上記第2のフレームに上記提供情報を受信し
    たときに、当該受信した提供情報を用いた処理を行った
    後、上記第2のフレームから上記ウェブサーバへの接続
    要求を自動的に行うことを特徴とする請求項20に記載
    のブラウザを利用したセッション維持方法。
  22. 【請求項22】 上記ウェブサーバと上記ウェブブラウ
    ザとが上記ネットワークを介して接続され、上記ウェブ
    ブラウザ上で画面分割された第3のフレームであって、
    上記ウェブサーバと上記ウェブブラウザとの接続状況を
    監視するための専用フレームから上記ウェブサーバに要
    求が入力されたときには、上記ウェブサーバと上記ウェ
    ブブラウザとの接続状況が変化するまでの間、上記ウェ
    ブサーバと上記ウェブブラウザとの接続状態を維持して
    上記ウェブサーバと上記ウェブブラウザとの接続状況を
    監視することを特徴とする請求項20または21に記載
    のブラウザを利用したセッション維持方法。
  23. 【請求項23】 ウェブサーバとウェブブラウザとの間
    でネットワークを介して行われるデータ通信において、
    上記ウェブサーバと上記ウェブブラウザとが上記ネット
    ワークを介して接続され、上記ウェブブラウザ上で画面
    分割された第3のフレームから上記ウェブサーバに要求
    が入力されたときには、上記ウェブサーバと上記ウェブ
    ブラウザとの接続状況が変化するまでの間、上記ウェブ
    サーバと上記ウェブブラウザとの接続状態を維持して上
    記ウェブサーバと上記ウェブブラウザとの接続状況を監
    視するようにしたことを特徴とするブラウザを利用した
    セッション維持方法。
  24. 【請求項24】 請求項1〜18の何れか1項に記載の
    各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラ
    ムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
  25. 【請求項25】 請求項19〜23の何れか1項に記載
    のセッション維持方法の処理手順をコンピュータに実行
    させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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