JP3491889B2 - 対話処理システムおよびこれに用いるデータ処理装置、対話処理方法、記録媒体 - Google Patents

対話処理システムおよびこれに用いるデータ処理装置、対話処理方法、記録媒体

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JP3491889B2
JP3491889B2 JP2000145912A JP2000145912A JP3491889B2 JP 3491889 B2 JP3491889 B2 JP 3491889B2 JP 2000145912 A JP2000145912 A JP 2000145912A JP 2000145912 A JP2000145912 A JP 2000145912A JP 3491889 B2 JP3491889 B2 JP 3491889B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対話処理システム
およびこれに用いるデータ処理装置、対話処理方法、記
録媒体に関し、特に、ネットワーク上に接続された端末
間でリアルタイムな対話を行うシステムに用いて好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インターネット等のネットワーク
上で情報交換を行うための手段として、電子メールが多
く利用されている。通常、電子メールによる情報交換
は、メールサーバを介して行われる。すなわち、端末A
からネットワークを介して端末Bに電子メールを送信す
る場合、端末Aから送信された電子メールは、メールサ
ーバに一旦送信され、ここで管理される。そして、端末
Bからメールサーバに対してアクセスがあったときに、
端末B宛の電子メールがメールサーバから端末Bに送ら
れる。
【0003】端末Bが、受け取った電子メールに対して
端末Aに返信を行う場合も同様である。すなわち、端末
Bからネットワークを介して端末Aに返信の電子メール
を送信する場合、端末Bから送信された電子メールは、
メールサーバに一旦送信され、ここで管理される。そし
て、端末Aからメールサーバに対してアクセスがあった
ときに、端末A宛の電子メールがメールサーバから端末
Aに送られる。
【0004】このように、電子メールを用いれば、複数
の端末間でネットワークを介して情報交換を行うことが
できる。しかし、電子メールを用いた情報交換では、送
信側の端末から電子メールを送っても、それは受信側の
端末に直接届く訳ではなく、受信側の端末からメールサ
ーバにアクセスがあって始めて届けられる。そのため、
受信側の端末からメールサーバにアクセスが行われない
限り、情報交換は滞ることになる。したがって、電子メ
ールはリアルタイムな対話を行うための手段としては不
向きである。
【0005】また、ネットワーク上で情報交換を行うた
めの別の手段として、ワールド・ワイド・ウェブ(WW
W)のブラウザソフトを用いて行うチャット等も多く利
用されている。通常、チャットは、例えばIRC(Inte
rnet Relay Chat)サーバ等のサーバを用いたサーバ・
クライアントシステムとして実現される。
【0006】すなわち、あるクライアントから入力され
たテキストの発言情報は、サーバに送られて管理され
る。サーバは、チャットに参加している他のクライアン
トからの情報更新要求に応じて、あるいは一定の時間ご
とに、サーバに登録された発言内容を含むHTML情報
を送る。このHTML情報を受け取ったクライアントで
は、当該HTML情報をウェブブラウザが解析し、画面
上に発言内容を更新して表示する。
【0007】このチャットを用いれば、複数の参加者が
それぞれのクライアントから同時に発言を行うことがで
き、一人の発言は参加者全員のクライアントに送られて
表示される。しかし、このチャットは、クライアントが
サーバに一定周期で問い合わせを行うタイプ(プルモデ
ル)のものである。そのため、あるクライアントからの
書き込み内容が、その瞬間に同期をとって他のクライア
ントに送られるものではなく、リアルタイムな情報交換
は行うことができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】現在、インターネット
等のネットワーク上で広く普及している情報通信手段と
しては、電子メールやウェブブラウザがある。このう
ち、ウェブブラウザの基本的な機能は、所定のURL
(Uniform Resource Locator)を指定してウェブサーバ
にアクセスし、当該URLによって指定されたファイル
を取得してその情報を表示するものである。したがっ
て、このウェブブラウザの基本機能だけでは、複数の端
末間で情報交換を行うことはできない。
【0009】また、上述したように、電子メールやウェ
ブブラウザのチャット機能を用いれば、ネットワーク上
に接続された複数の端末間で情報交換を行うことができ
る。しかしながら、これらの手法では何れもリアルタイ
ムな対話を行うことができないという問題があった。な
お、インスタント・メッセージ等のリアルタイム・チャ
ットが可能な仕組みも提案されてはいるが、ウェブブラ
ウザ以外の専用のクライアント・ソフトウェアや特殊な
コンポーネントを必要とし、これをインストールしない
限りリアルタイムな対話を行うことができないという問
題があった。
【0010】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、専用のクライアント・ソフトウ
ェアや特殊なコンポーネントを用いることなく、現在広
く利用されているウェブブラウザ上でリアルタイムな対
話を行うことができるようにすることを目的としてい
る。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の対話処理システ
ムは、 WWWネットワーク上でサーバ側装置とクライア
ント側装置のウェブブラウザとがステートレスのプロト
コルによって動作し、上記サーバ側装置と上記クライア
ント側装置との間で情報通信を行うことによって対話処
理を実行する対話処理システムであって、上記サーバ側
装置は、上記クライアント側装置との間で、ページ上で
分割された複数フレームの情報をそれぞれ非同期で送受
信するサーバ入出力手段と、上記クライアント側装置の
送信フレームから上記サーバ入出力手段に発言情報が入
力されたときに、上記入力された発言情報を表示して相
手の返答を要求する返答入力要求手段と、上記クライア
ント側装置の送信フレームから上記サーバ入出力手段に
上記発言情報が入力されたときに、上記サーバ入出力手
段を介して空の情報を上記送信フレームに送信する送信
フレーム応答手段と、上記返答入力要求手段による返答
の要求に応じて入力された返答情報を上記サーバ入出力
手段を介して上記クライアント側装置の受信フレームに
送信する受信フレーム応答手段と、上記クライアント側
装置の上記送信フレームからの接続要求に応じて当該送
信フレームと接続した後、上記サーバ入出力手段により
上記発言情報が入力され上記送信フレーム応答手段によ
り上記空の情報が上記送信フレームに送信された後に上
記送信フレームとの接続を切断するとともに、上記クラ
イアント側装置の上記受信フレームからの接続要求に応
じて当該受信フレームと接続した後、上記返答入力要求
手段による返答の要求に応じて上記返答情報が入力され
るまでの間、上記受信フレームとの接続状態を維持して
待機し、上記受信フレーム応答手段により上記返答情報
の送信が行われた後に上記受信フレームとの接続を切断
する接続維持制御手段とを備え、上記クライアント側装
置では、上記受信フレームで上記返答情報を受信した
後、上記受信フレームから上記サーバ側装置への接続要
求を行うように動作することを特徴とする。
【0015】 本発明のその他の態様では、上記クライ
アント側装置では、上記受信フレームで受信された上記
返答情報を表示フレームにロードした後、上記受信フレ
ームから上記サーバ側装置への接続要求を直ちに行うよ
うに動作することを特徴とする。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】 本発明のデータ処理装置は、WWWネッ
トワーク上に存在するクライアント側装置のウェブブラ
ウザとの間で、ステートレスのプロトコルに従って情報
通信を行うことによって対話処理を実行するデータ処理
装置であって、上記クライアント側装置との間で、ペー
ジ上で分割された複数フレームの情報をそれぞれ非同期
で送受信するサーバ入出力手段と、上記クライアント側
装置の送信フレームから上記サーバ入出力手段に発言情
報が入力されたときに、上記サーバ入出力手段を介して
空の情報を上記クライアント側装置の送信フレームに送
信する送信フレーム応答手段と、上記クライアント側装
置の送信フレームから入力された上記発言情報に対する
返答情報を、上記サーバ入出力手段を介して上記クライ
アント側装置の受信フレームに送信する受信フレーム応
答手段と、上記クライアント側装置の上記送信フレーム
からの接続要求に応じて当該送信フレームと接続した
後、上記サーバ入出力手段により上記発言情報が入力さ
れ上記送信フレーム応答手段により上記空の情報が上記
送信フレームに送信された後に上記送信フレームとの接
続を切断するとともに、上記クライアント側装置の上記
受信フレームからの接続要求に応じて当該受信フレーム
と接続した後、上記返答情報が入力されるまでの間、上
記受信フレームとの接続状態を維持して待機し、上記サ
ーバ入出力手段により上記返答情報が上記クライアント
側装置に送信された後に上記受信フレームとの接続を切
断する接続維持制御手段とを備えることを特徴とする。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】 また、本発明の対話処理方法は、WWW
ネットワーク上でサーバ側装置とクライアント側装置
ウェブブラウザとがステートレスのプロトコルによって
動作し、上記サーバ側装置と上記クライアント側装置と
の間で情報通信を行うことによって対話処理を実行する
対話処理方法であって、上記サーバ側装置と上記クライ
アント側装置の送信フレームとが上記ネットワークを介
して接続され、上記クライアント側装置の送信フレーム
から上記サーバ側装置に発言情報が入力されたときに、
空の情報を上記クライアント側装置の送信フレームに返
信して上記サーバ側装置と上記クライアント側装置の送
信フレームとの接続を切断するとともに、上記サーバ側
装置と上記クライアント側装置の受信フレームとの接続
が行われてから上記発言情報に対する応答情報が入力さ
れるまでの間、上記サーバ側装置と上記クライアント側
装置の受信フレームとの接続状態を維持して待機し、上
記返答情報が入力されたときに当該返答情報を上記サー
バ側装置から上記クライアント側装置の受信フレームに
返信して上記サーバ側装置と上記クライアント側装置の
受信フレームとの接続を切断することを特徴とする。
【0030】 また、本発明のコンピュータ読み取り可
能な記録媒体は、請求項1〜3の何れか1項に記載の各
手段としてコンピュータを機能させるためのプログラ
ム、または請求項4に記載の対話処理方法の処理手順を
コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
ことを特徴とする。
【0031】本発明は上記技術手段より成るので、クラ
イアント側装置からサーバ側装置に発言情報を送ると、
その発言情報に対して返答情報が入力されるまでサーバ
側装置とクライアント側装置との接続が維持され、返答
情報が入力されるとそれが直ちにクライアント側装置に
返送されることとなる。これにより、ステートレス(接
続の状態情報を維持しないセッションレスの状態)で接
続されたクライアント側装置、例えばクライアント側装
置のウェブブラウザ上でもリアルタイムな対話を行うこ
とが可能となる。このように、ウェブブラウザを用いて
リアルタイムな対話を行えるので、サーバ側装置に本発
明の仕組みを導入するだけで、クライアント側装置には
専用のクライアント・ソフトウェアや特殊なコンポーネ
ントを用意する必要もない。
【0032】本発明の他の特徴によれば、サーバ側装置
とクライアント側装置との間の情報通信が全二重通信に
よって行われ、送受信双方向の通信を非同期で任意に行
うことが可能となる。これにより、発言情報を入力して
から相手側より返答情報が送られてくるのを待つことな
く、続けて発言情報の入力を行うことも可能であり、よ
り自由に対話を行うことが可能となる。
【0033】本発明の他の特徴によれば、1つのサーバ
装置に複数の返答用クライアント装置を接続し、当該複
数の返答用クライアント装置を複数のオペレータで操作
することが可能となる。これにより、数多くの対話を複
数のオペレータが分散して行うことが可能となる。
【0034】本発明の他の特徴によれば、1つのサーバ
側装置で複数の専用のオペレータを用意し、クライアン
ト側装置により指定される識別情報に応じて適切なオペ
レータを割り当てて対話処理を行うことが可能となる。
【0035】本発明の他の特徴によれば、サーバ側装置
で返答情報を入力するオペレータが複数存在する場合に
おいて、一連の対話が継続して行われるとき、2度目以
降のやり取りにおいても、対話の開始時に割り当てられ
たオペレータと同じオペレータとの間で継続して対話処
理を行うことが可能となる。
【0036】本発明の他の特徴によれば、一連の対話を
同じオペレータとの間で継続して行うことができるだけ
でなく、対話の開始時に所望のオペレータを選択するこ
とが可能となる。
【0037】本発明の他の特徴によれば、サーバ側装置
とクライアント側装置との双方でブラウザを用いたリア
ルタイムな対話を行うことが可能となる。したがって、
サーバ側装置とクライアント側装置の双方とも専用のク
ライアント・ソフトウェアや特殊なコンポーネントを用
意する必要がなく、ブラウザさえあれば対話を行うこと
が可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0039】(第1の実施形態)図1は、第1の実施形
態による対話処理システムの機能構成例を示すブロック
図である。図1に示すように、本実施形態の対話処理シ
ステムは、サーバコンピュータ1(以下、サーバと言
う)と、ウェブクライアントコンピュータ2(以下、ウ
ェブクライアントと言う)とを備えて構成される。これ
らのサーバ1およびウェブクライアント2は、通信手段
を介してインターネット等のネットワーク3に任意に接
続可能なように構成されている。
【0040】なお、ここではウェブクライアント2を1
つのみ示しているが、この数には限定されない。実際に
は、多くのウェブクライアント2がネットワーク3に接
続される。
【0041】サーバ1は、その機能構成として、ウェブ
サーバ入出力部4、返答入力要求部5、返答入力部6お
よび応答ページ生成部7を備えている。また、ウェブク
ライアント2は、その機能構成として、ウェブブラウザ
(WWW検索・回覧ソフト)8を備えている。なお、ウ
ェブブラウザとは、例えばHTTP(hypertext transf
er protocol)、HTTPS(hypertext transfer prot
ocol over transportlayer security / secure sockets
layer)、S−HTTP(secure hypertexttransfer)
などのプロトコルに従って情報の送受信を行うウェブ用
のブラウザを言う。
【0042】上記サーバ1内のウェブサーバ入出力部4
は、ネットワーク3上に接続されたウェブクライアント
2との間でHTML(Hyper Text Markup Language)形
式に従ってデータのやり取りをする。具体的には、ウェ
ブクライアント2からの要求に応じて対話用の入力画面
(以下、入力送信ページと称する)をウェブクライアン
ト2に提供したり、サーバ1側で作成した対話の応答画
面(以下、応答ページと称する)をウェブクライアント
2に提供したりする。
【0043】ウェブクライアント2内のウェブブラウザ
8は、クライアント側のオペレータAの指定するURL
に従って、そのURLを持つサーバ1に対してHTML
情報の転送を要求する。また、この要求に応じてサーバ
1内のウェブサーバ入出力部4から提供されたHTML
情報を解析し、対話用の入力送信ページをウェブクライ
アント2の表示装置に表示する。オペレータAは、この
入力送信ページに対して対話に必要な発言情報を入力
し、サーバ1に送信することが可能である。
【0044】また、ウェブブラウザ8は、ウェブサーバ
入出力部4から応答ページに相当するHTML情報が送
られてきたときは、そのHTML情報を解析し、応答ペ
ージをウェブクライアント2の表示装置に表示する。こ
の応答ページは、オペレータBからの返答内容に対して
オペレータAが更に続けて発言するための入力送信ペー
ジとして利用される。この場合に表示される入力送信ペ
ージでは、サーバ1側のオペレータBにより入力された
返答内容が表示される。オペレータAは、この入力送信
ページに所望の発言内容を入力し、再びサーバ1に送信
することが可能である。
【0045】サーバ1内の返答入力要求部5は、ウェブ
クライアント2から、入力送信ページに所望の発言情報
が入力されて送られてきたときに、返答入力ページをサ
ーバ1の表示装置に表示することによって、返答入力を
サーバ側のオペレータBに要求する。このとき表示され
る返答入力ページには、ウェブクライアント2のオペレ
ータAが入力した発言内容が表示される。
【0046】返答入力部6は、オペレータBが返答に関
する情報を入力するものである。応答ページ生成部7
は、返答入力部6により入力された返答内容をもとに、
HTML形式の応答ページを生成する。応答ページ生成
部7により生成された応答ページは、ウェブサーバ入出
力部4によってウェブクライアント2に送信される。
【0047】従来のウェブサーバは、ウェブクライアン
トから所定のURLが指定されたときに、そのURLに
該当するHTML情報をウェブクライアントに提供し、
必要に応じて当該HTMLにリンクされた画像データや
音声データを更に提供するだけで、ウェブクライアント
との通信を切断していた。つまり、従来のウェブサーバ
は、ウェブクライアントから要求されたHTML情報と
それにリンクされた情報とを一方通行的に提供するだけ
であった。
【0048】これに対して、本実施形態のウェブサーバ
入出力部4は、ウェブブラウザ8がサーバ1にリクエス
トを送信(入力送信ページに入力した発言情報を送信)
した後、オペレータBが返答入力を完了するまで、ウェ
ブブラウザ8との接続を維持したまま待機する。そし
て、返答入力が行われて応答ページ生成部7によって応
答ページが作成されると、その応答ページをウェブブラ
ウザ8に直ちに返信する。これにより、ネットワーク3
上に存在する任意のウェブクライアントユーザであるオ
ペレータAは、サーバ1側のオペレータBとの間で、ウ
ェブブラウザ8を用いて対話を行うことが可能となる。
【0049】また、既存のウェブブラウザで使用するチ
ャットプログラム等は、一定時間毎に表示を更新する仕
組みであるため、タイムラグが不可避である。これに対
して本実施形態の対話処理システムでは、サーバ1側の
オペレータBが返答入力を完了したタイミングを完全に
把握でき、返答入力があったときに直ちに応答ページを
送信するため、タイムラグは発生しない。これにより、
オペレータAは、サーバ1側のオペレータBとの間でリ
アルタイムな対話を行うことが可能となる。
【0050】この対話処理システムの使い方としては、
例えば、オペレータAがインターネットユーザ、オペレ
ータBがオンラインショップの販売員で、ショップ上の
商品の問い合わせや苦情などに関する対話をウェブブラ
ウザの機能により実現することができる。
【0051】図2は、サーバ1のハードウェア構成例を
示す図である。サーバ1は、CPU11、ROM12、
RAM13を備えている。CPU11は、ROM12や
RAM13に記憶されたプログラムに従ってサーバ1の
全体の動作を制御するものであり、その際にRAM13
等をワークメモリとして使用する。上記図1に示した機
能構成は、実際にはこのプログラムに基づくCPU11
の動作によって実現される。
【0052】また、サーバ1は、FDインタフェース1
4、IDE(Intelligent Drive Electronics)インタ
フェース15等の外部記憶インタフェースを備えてい
る。そして、この外部記憶インタフェース14,15を
介して、フロッピーディスク(FD)20、ハードディ
スク(HD)21、CD−ROM22等との間でデータ
の授受を行うことができるように構成されている。CP
U11を制御するプログラムをこれらのFD20、HD
21、CD−ROM22からサーバ1内に入力するよう
にしても良い。
【0053】サーバ1は更に、通信インタフェース1
6、入力デバイスインタフェース17および表示インタ
フェース18を備えている。通信インタフェース16
は、ネットワーク3と接続し、他のコンピュータ等と通
信を行うものである。図1に示したウェブクライアント
2のウェブブラウザ8との間の通信は、この通信インタ
フェース16を介して行われる。また、上記CPU11
を制御するプログラムは、この通信インタフェース16
を介して他のコンピュータ等からダウンロードしても良
い。
【0054】入力デバイスインタフェース17は、キー
ボード23やマウス24等の入力デバイスに関する制御
を行うものであり、表示インタフェース18は、CRT
あるいはLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装
置25に関する制御を行うものである。オペレータB
は、これらのキーボード23、マウス24、表示装置2
5を用いて、オペレータAから入力された発言情報に対
する返答入力を行う。
【0055】上記CPU11、ROM12、RAM1
3、FDインタフェース14、IDEインタフェース1
5、通信インタフェース16、入力デバイスインタフェ
ース17および表示インタフェース18は、アドレスバ
ス、データバス等のバスライン10に接続され、相互に
データの授受を行うことができるようになっている。
【0056】なお、図示は省略するが、ウェブクライア
ント2のハードウェアもこの図2とほぼ同様に構成され
ている。
【0057】図3は、本実施形態による対話処理システ
ムの動作を示すフローチャートである。また、図4は、
サーバ1およびウェブクライアント2の表示装置に表示
される画面の例を示す図である。以下、これらの図3お
よび図4を用いて本実施形態による対話処理システムの
動作を説明する。
【0058】図3において、まずステップS1で、ウェ
ブクライアント2のウェブブラウザ8がサーバ1のウェ
ブサーバ入出力部4に接続し、入力送信ページの転送を
要求する。これを受けてサーバ1では、ステップS2
で、要求された入力送信ページをウェブクライアント2
に返信する。次に、ステップS3でウェブクライアント
2は、サーバ1から入力送信ページを受信して、それを
ウェブブラウザ8により表示装置に表示する。そして、
その表示した入力送信ページに対してオペレータAが発
言情報を入力するのをステップS4で待機する。入力送
信ページを受信した段階で、サーバ1とウェブクライア
ント2との接続は一旦切断される。
【0059】図4(a)は、ウェブクライアント2がサ
ーバ1から取得した入力送信ページに発言情報を入力し
た状態を示している。図4(a)に示すように、入力送
信ページには、自己の発言内容を入力するための自己発
言入力フィールド31と、対話の相手により入力された
発言内容を表示するための相手発言表示フィールド32
と、入力した発言情報の送信を指示するGUIによる発
言送信ボタン33とが含まれる。
【0060】上記ステップS1〜S3でウェブクライア
ント2がサーバ1から最初に入力送信ページを取得、表
示した段階では、自己発言入力フィールド31および相
手発言表示フィールド32の双方とも空欄となってい
る。そして、オペレータAが自己発言入力フィールド3
1に所望の発言内容を入力し、発言送信ボタン33をク
リックすると、処理フローはステップS5に進む。
【0061】ステップS5では、ウェブクライアント2
がサーバ1に再び接続し、自己発言入力フィールド31
に入力された発言情報をネットワーク3を介してサーバ
1に送信する。この接続状態は、その後ステップS9で
ウェブクライアント2がオペレータBの返答情報を受信
するまで維持される。
【0062】ウェブクライアント2から発言情報を受け
取ったサーバ1は、ステップS6で、返答入力要求部5
により、その発言情報を含む返答入力ページを表示装置
に表示する。このとき表示される返答入力ページにも、
図4(a)に示した入力送信ページと同様の自己発言入
力フィールド31および相手発言表示フィールド32が
含まれる。ウェブクライアント2からサーバ1に送られ
てきたオペレータAの発言情報は、サーバ1側の返答入
力ページ上では相手発言表示フィールド32に表示され
る。
【0063】サーバ1は、この返答入力ページの自己発
言入力フィールド31に対してオペレータBが返答情報
を入力するのをステップS7で待機する。そして、オペ
レータBが返答入力部6を用いて自己発言入力フィール
ド31に返答情報を入力すると、処理フローはステップ
S8に進む。ステップS8では、オペレータBにより入
力された返答情報を含む応答ページを応答ページ生成部
7によって生成し、それをウェブサーバ入出力部4から
ウェブクライアント2にネットワーク3を介して送信す
る。
【0064】このとき、サーバ1とウェブサーバ入出力
部4との接続は、上記ステップS5の処理で接続が行わ
れてからずっと維持されているので、返答入力部6によ
り入力されたオペレータBの返答情報をタイムラグなし
にウェブブラウザ8に返送することができる。
【0065】図4(b)は、サーバ1の表示装置25に
表示された返答入力ページ上で返答情報を入力した状態
を示している。また、図4(c)は、サーバ1からウェ
ブクライアント2に送られた応答ページを示している。
この応答ページでは、オペレータBにより入力された返
答情報が相手発言表示フィールド32に表示され、自己
発言入力フィールド31は空欄となっている。この応答
ページは、ウェブクライアント2のオペレータAが返答
内容に対して再度発言を行うための入力送信ページとし
て利用される。
【0066】上記ステップS8で応答ページ(再度の入
力送信ページ)がサーバ1からウェブクライアント2に
送信されると、次にステップS9で、ウェブブラウザ8
は、オペレータBの返答情報を受信して、その返答内容
を含む図4(c)のような入力送信ページをウェブクラ
イアント2の表示装置に表示する。このとき、サーバ1
とウェブクライアント2との間でそれまで維持されてい
た接続が切断される。
【0067】その後は、ステップS4に戻り、以下同様
の処理を繰り返していく。この場合、ステップS5でオ
ペレータAの発言情報を再びサーバ1に送信するときに
は、サーバ1とウェブクライアント2とが再度接続さ
れ、その状態がステップS9でオペレータBの返答情報
を受信するまで維持される。なお、図3中に太線の矢印
で示したフロー部分は、対話が行われるたびに繰り返し
実行される部分である。
【0068】以上のように、第1の実施形態によれば、
ウェブクライアント2のオペレータAは、ウェブブラウ
ザ8上でサーバ1のオペレータBとリアルタイムな対話
を行うことができる。また、ウェブクライアント2にお
いては、対話を行うために専用のクライアント・ソフト
ウェアを用意する必要がなく、ウェブブラウザ8さえあ
れば対話を行うことができる。よって、初期投資をかけ
ることなく誰でも簡易に対話を行うことができる。さら
に、本実施形態では、ウェブブラウザ8にスクリプトや
フレームなどの機能を要求しないので、より多くのウェ
ブクライアント2で利用することが可能である。
【0069】なお、上述した入力送信ページは、図4に
示したものに限定されない。例えば、図5のように入力
送信ページを構成しても良い。図5(a)は、上述した
自己発言入力フィールド31、相手発言表示フィールド
32、発言送信ボタン33の他に、自己の発言履歴を時
系列で表示するための自己発言履歴表示フィールド34
を更に設けたものである。また、図5(b)は、上述し
た相手発言表示フィールド32の代わりに、自己および
相手の発言履歴を時系列で表示するための発言履歴表示
フィールド35を設けたものである。
【0070】このような発言履歴に関する情報を表示す
ることにより、過去にどのような対話を行ってきたのか
を一目瞭然とすることができ、対話をよりスムーズに行
うことができる。この発言履歴に関する情報の表示は、
ウェブクライアント2側の入力送信ページだけでなく、
サーバ1側の応答入力ページでも行うようにしても良
い。
【0071】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。図6は、第2の実施形態に
よる対話処理システムの機能構成例を示すブロック図で
ある。この図6において、図1に示した符号と同じ符号
を付した部分は互いに同じ機能を有するものであるの
で、ここでは重複する説明を省略する。
【0072】上記図1に示した第1の実施形態は、オペ
レータBが操作するコンピュータはサーバ1のコンピュ
ータそのものであった。これに対して、第2の実施形態
は、オペレータBが操作するコンピュータを、サーバ1
と独立した端末としたものである。
【0073】すなわち、図6に示すように、オペレータ
Bは、サーバ1とは独立した返答用クライアントコンピ
ュータ36(以下、返答用クライアントと言う)に対し
て、返答情報の入力などの操作を行う。この返答用クラ
イアント36は、第1の実施形態でサーバ1が備えてい
た返答入力要求部5および返答入力部6の機能を備えて
いる。一方、サーバ1は、上記返答入力要求部5および
返答入力部6の代わりに、対話データ通信サーバ37を
備えている。そして、返答用クライアント36とサーバ
1内の対話データ通信サーバ37は、LAN(Local Ar
ea Network)、インターネット、イントラネット等のネ
ットワーク38を介して接続可能なように構成されてい
る。
【0074】上記対話データ通信サーバ37は、ウェブ
クライアント2からウェブサーバ入出力部4に送られて
きた入力送信ページ中の発言情報を、返答用クライアン
ト36内の返答入力要求部5に送信する。また、対話デ
ータ通信サーバ37は、返答入力部6により入力された
返答情報を返答用クライアント36から受け取り、それ
を応答ページ生成部7に供給する。応答ページ生成部7
は、対話データ通信サーバ37より供給された返答情報
をもとに、HTML形式の応答ページを生成する。
【0075】図7は、本実施形態による対話処理システ
ムの動作を示すフローチャートである。図7において、
ウェブクライアント2とサーバ1との間で行われるステ
ップS11〜S15までの処理は、図3に示したステッ
プS1〜S5までの処理と同様である。
【0076】一方、返答用クライアント36では、ステ
ップS25で、返答入力要求部5および返答入力部6な
どの返答入力が可能なユーザインタフェースを持つプロ
グラムを起動して、サーバ1内の対話データ通信サーバ
37にネットワーク38を介して接続する。対話データ
通信サーバ37は、ステップS26でこの接続を受け付
け、ウェブクライアント2からオペレータAの発言情報
が送られてくるのを待機する。返答用クライアント36
はサーバ1の専用クライアントとして動作するものなの
で、この接続状態はずっと維持される。
【0077】ステップS15において、サーバ1とウェ
ブクライアント2とが接続され、入力送信ページに入力
されたオペレータAの発言情報がウェブクライアント2
からサーバ1に送信されると、処理フローはステップS
16に進む。ステップS16では、サーバ1内のウェブ
サーバ入出力部4が、ウェブクライアント2から送られ
てきた発言情報を受信する。この発言情報を受け取った
ウェブサーバ入出力部4は、ステップS17で、対話デ
ータ通信サーバ37に接続して上記受信した発言情報を
送信する。
【0078】ウェブサーバ入出力部4からオペレータA
の発言情報を受け取った対話データ通信サーバ37は、
ステップS18で、その受信した発言情報をネットワー
ク38を介して返答用クライアント36に送信する。こ
れに応じて返答用クライアント36は、ステップS19
で、上記オペレータAの発言情報を受信し、返答入力要
求部5によりその発言情報を含む応答入力ページを表示
装置に表示する。そして、返答用クライアント36は、
オペレータBが返答入力部6を用いて返答情報を入力す
るのをステップS20で待機する。
【0079】ここで、オペレータBが返答情報を入力す
ると、処理フローはステップS21に進む。ステップS
21で返答用クライアント36は、オペレータBにより
入力された返答情報をネットワーク38を介してサーバ
1内の対話データ通信サーバ37に送信する。対話デー
タ通信サーバ37は、ステップS22で、上記オペレー
タBの返答情報を受信して、それを応答ページ生成部7
に転送する。
【0080】次に、ステップS23で応答ページ生成部
7は、対話データ通信サーバ37より受け取ったオペレ
ータBの返答情報を含む応答ページを生成し、それをウ
ェブサーバ入出力部4からネットワーク3を介してウェ
ブクライアント2のウェブブラウザ8に送信する。この
とき、サーバ1とウェブクライアント2との接続は、上
記ステップS15の処理で接続が行われてからずっと維
持されているので、オペレータBにより入力された返答
情報を、対話データ通信サーバ37を介してタイムラグ
なしにウェブブラウザ8に送信することができる。
【0081】次に、ステップS24でウェブクライアン
ト2内のウェブブラウザ8は、オペレータBの返答情報
受信して、その返答内容を含む入力送信ページをウェブ
クライアント2の表示装置に表示する。この段階で、サ
ーバ1とウェブクライアント2との接続は一旦切断され
る。その後は、ステップS14に戻り、以下同様の処理
を繰り返していく。
【0082】以上のように、第2の実施形態によれば、
第1の実施形態と同様に、ウェブクライアント2のオペ
レータAは、ウェブブラウザ8上でサーバ1のオペレー
タBとリアルタイムな対話を行うことができる。また、
ウェブクライアント2においては、対話を行うために専
用のクライアント・ソフトウェアを用意する必要がな
く、ウェブブラウザ8さえあれば対話を行うことができ
る。また、ウェブブラウザ8にスクリプトやフレームな
どの機能を要求しないので、より多くのウェブクライア
ント2で利用することが可能である。
【0083】さらに、本実施形態では、オペレータBが
操作する端末をサーバ1とは独立した返答用クライアン
ト36として用意し、返答用クライアント36をネット
ワーク38に複数接続することを可能としている。ま
た、ネットワーク3には通常、複数のウェブクライアン
ト2が接続されるので、複数のオペレータAと複数のオ
ペレータBとの間でリアルタイムな1対1の対話を行う
ことができる。これにより、複数のオペレータAからの
発言に対して、複数のオペレータBが分散して対応する
ことが可能となる。
【0084】なお、上記図6の実施形態では、対話デー
タ通信サーバ37をサーバ1内に設けた構成としたが、
対話データ通信サーバ37もサーバ1から独立させ、サ
ーバ1と対話データ通信サーバ37との間もネットワー
クを介して接続するようにしても良い。このようにする
ことにより、独立したネットワーク上に複数の対話デー
タ通信サーバ37を配置することが可能となり、負荷を
分散させることができる。
【0085】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。上記第1および第2の実施
形態は、半二重通信によりリアルタイムな対話を行うも
のであった。半二重通信とは、サーバ1またはウェブク
ライアント2の一方がデータを入力して送信するまでの
間は、もう一方が待機させられる通信方式である。これ
に対して、第3の実施形態は、一方がデータを入力して
送信を行っている間も、他方がデータを入力して送信す
ることが可能な全二重通信によりリアルタイムな対話を
行うようにしたものである。
【0086】図8は、第3の実施形態による対話処理シ
ステムの機能構成例を示すブロック図である。この図8
において、図1に示した符号と同じ符号を付した部分は
互いに同じ機能を有するものであるので、ここでは重複
する説明を省略する。
【0087】図8において、ウェブクライアント2のウ
ェブブラウザ43は、フレーム機能を有している。本実
施形態では、1つの入力送信ページを入力送信フレーム
44と受信フレーム45と表示フレーム46とに分割
し、それぞれのフレーム情報を非同期で通信することに
より、送信および受信の双方向の通信を同時に行うこと
ができるようにしている。
【0088】入力送信フレーム44にはオペレータAの
発言情報が入力され、サーバ1に送信される。また、受
信フレーム45では、サーバ1から送られてきたオペレ
ータBの返答情報が受信される。また、表示フレーム4
6には、受信フレーム45で受信されたオペレータBの
返答情報が表示される。
【0089】本実施形態のサーバ1は、図1に示した応
答ページ生成部7の代わりに、送信フレーム生成部41
および受信フレーム生成部42を備えている。送信フレ
ーム生成部41は、ウェブクライアント2から送られて
きたオペレータAの発言情報を返答入力要求部5がサー
バ1の表示装置25に表示した後直ちに、オペレータB
からの返答入力を待つことなく空の情報を生成し、ウェ
ブサーバ入出力部4に供給する。ウェブサーバ入出力部
4は、送信フレーム生成部41から供給された空の情報
を、ネットワーク3を介してウェブブラウザ43の入力
送信フレーム44に送信する。
【0090】また、受信フレーム生成部42は、返答入
力部6を用いてオペレータBから返答情報が入力された
ときに、その返答情報を含む受信フレームのページを生
成し、ウェブサーバ入出力部4に供給する。ウェブサー
バ入出力部4は、受信フレーム生成部42から供給され
た返答情報を含む受信フレームのページを、ネットワー
ク3を介してウェブブラウザ43の受信フレーム45に
送信する。
【0091】図9は、本実施形態による対話処理システ
ムの動作を示すフローチャートである。また、図10
は、本実施形態においてサーバ1およびウェブクライア
ント2の表示装置に表示される画面の例を示す図であ
る。以下、これらの図9および図10を用いて本実施形
態による対話処理システムの動作を説明する。
【0092】図9において、まずステップS31で、ウ
ェブクライアント2からサーバ1に対して、入力送信ペ
ージを構成する入力送信フレーム44、受信フレーム4
5および表示フレーム46の転送を要求する。これを受
けてサーバ1では、ステップS32で、要求されたそれ
ぞれのフレームのページをウェブクライアント2に返信
する。これらの各フレームを受け取ったウェブクライア
ント2では、以下のように、それぞれのフレームに関す
る通信が非同期で実行される。
【0093】まず、入力送信フレーム44に関する処理
を説明する。ウェブクライアント2は、ステップS33
で、サーバ1から受け取った入力送信フレーム44のペ
ージをウェブブラウザ8により表示装置に表示する。そ
して、その表示した入力送信フレーム44に対してオペ
レータAが発言情報を入力するのをステップS34で待
機する。
【0094】図10(a)は、ウェブクライアント2が
サーバ1から取得した入力送信ページ中の入力送信フレ
ーム44に発言情報を入力した状態を示している。図1
0(a)に示すように、入力送信ページは、入力送信フ
レーム44と受信フレーム45と表示フレーム46との
3つのフレームに分割されている。受信フレーム45
は、隠しフレームとなっており、画面上にはほとんど表
示されない。
【0095】上記入力送信フレーム44は、自己の発言
内容を入力するための自己発言入力フィールド31と、
入力した発言情報の送信を指示するGUIによる発言送
信ボタン33とを含んでいる。また、表示フレーム46
は、対話の相手により入力された発言内容を表示するた
めの相手発言表示フィールド32を含んでいる。
【0096】上記ステップS31〜S33でウェブクラ
イアント2がサーバ1から最初に入力送信ページを取
得、表示した段階では、自己発言入力フィールド31お
よび相手発言表示フィールド32の双方とも空欄となっ
ている。そして、オペレータAが自己発言入力フィール
ド31に所望の発言内容を入力し、発言送信ボタン33
をクリックすると、処理フローはステップS35に進
む。ステップS35では、ウェブクライアント2からサ
ーバ1への接続が行われ、入力送信フレーム44内の自
己発言入力フィールド31に入力された発言情報がネッ
トワーク3を介してサーバ1に送信される。
【0097】ウェブクライアント2から発言情報を受け
取ったサーバ1は、ステップS36で、返答入力要求部
5により、その発言情報を含む応答入力ページを表示す
る。図10(b)は、サーバ1の表示装置に表示される
応答入力ページを示している。この応答入力ページは、
図4(b)と同様に、フレームに分割されることなく表
示される。ウェブクライアント2からサーバ1に送られ
てきたオペレータAの発言情報は、相手発言表示フィー
ルド32に表示される。
【0098】このようにサーバ1でオペレータAの発言
情報を表示した後は、ステップS37に進み、オペレー
タBから返答情報の入力を待つことなく、送信フレーム
生成部41で空の入力送信フレーム44を生成し、それ
をネットワーク3を介してウェブクライアント2に送信
する。そして、ステップS33に戻り、ウェブクライア
ント2はその空の入力送信フレーム44を表示して、以
降ステップS33〜S37の処理を繰り返し行う。この
ような処理により、入力送信フレーム44では、発言情
報を入力してサーバ1に送信した後は直ちに空欄に戻さ
れ、再び発言情報の入力を行うことが可能となる。
【0099】次に、受信フレーム45および表示フレー
ム46に関する処理を説明する。ウェブクライアント2
は、ステップS38で、サーバ1から受け取った受信フ
レーム45の情報を表示フレーム46にロードした後、
受信フレーム45のサブミットを自動的に実行し、サー
バ1に接続する。ステップS39では、受信フレーム4
5からロードされた情報を表示フレーム46に表示す
る。上記ステップS31〜S33でウェブクライアント
2がサーバ1から最初に入力送信ページを取得、表示し
た段階では、受信フレーム45は無内容であるが、その
後はオペレータBの返答情報が受信フレーム45で受信
され、表示フレーム46に表示されることになる。
【0100】このように、受信フレーム45を隠しフレ
ームとして、受信フレーム45で受信した返答情報を別
の表示フレーム46に表示するようにしているのは、以
下の理由からである。すなわち、受信フレーム45で返
答情報を受信すると、サーバ1との接続が切断される
が、本実施形態においてリアルタイムな対話を実現する
ためには、受信フレーム45で返答情報を受信した後、
直ちにサブミットを実行してサーバ1に接続し直す必要
がある。この場合に、受信フレーム45でそのまま返答
情報を表示すると、サブミットの実行によって受信フレ
ーム45の情報が消えてしまい、相手の返答情報をウェ
ブクライアント2の表示装置にうまく表示できなくなっ
てしまうことがあるからである。
【0101】上記受信フレーム45のサブミットによっ
てウェブクライアント2からサーバ1への接続が要求さ
れると、サーバ1は、ステップS40でその接続要求を
受け付ける。そして、応答入力ページの自己発言入力フ
ィールド31に対してオペレータBが返答情報を入力す
るのをステップS41で待機する。
【0102】オペレータBが返答入力部6を用いて自己
発言入力フィールド31に返答情報を入力すると、処理
フローはステップS42に進む。ステップS42では、
オペレータBにより入力された返答情報を含む受信フレ
ーム45のページを受信フレーム生成部42によって生
成し、それをウェブサーバ入出力部4からウェブクライ
アント2にネットワーク3を介して送信する。その後、
ステップS38に戻り、ウェブクライアント2で受信し
た受信フレーム45の返答情報を表示フレーム46にロ
ードして、以降ステップS38〜S42の処理を繰り返
し行う。
【0103】図10(b)は、サーバ1の表示装置25
に表示された応答入力ページ上で返答情報を入力した状
態を示している。また、図10(c)は、サーバ1から
ウェブクライアント2の受信フレーム45に返答情報が
送られ、その返答情報が表示フレーム46にロードされ
て表示された状態を示している。
【0104】以上のように、第3の実施形態によれば、
ウェブクライアント2のオペレータAは、ウェブブラウ
ザ43上でサーバ1のオペレータBとリアルタイムな対
話を行うことができる。また、ウェブクライアント2に
おいては、対話を行うために専用のクライアント・ソフ
トウェアを用意する必要がなく、ウェブブラウザ43さ
えあれば対話を行うことができる。
【0105】さらに、本実施形態では、入力送信フレー
ム44と、受信フレーム45および表示フレーム46と
の2つの表示ループを独立させることで、2チャンネル
を確保して送信および受信の同時通信を実現することが
できる。この場合、ウェブブラウザ43はフレーム機能
やスクリプト機能をサポートする必要があるが、相手か
らの情報入力を待たずに自己の発言を随時行うことがで
きるので、対話の柔軟性をより向上させることができ
る。
【0106】なお、ここでは入力送信ページを入力送信
フレーム44、受信フレーム45および表示フレーム4
6の3つのフレームに分割し、受信フレーム45を隠し
フレームとして利用する例について説明したが、ウェブ
ブラウザのフレーム機能とスクリプト機能の持たせ方に
よっては、受信フレーム45のサブミットによって表示
内容が消えないようにすることも可能である。この場合
には、入力送信ページを入力送信フレーム44と受信フ
レーム45の2つのフレームに分割するだけで十分であ
る。
【0107】また、ここでは、オペレータBが操作する
コンピュータをサーバ1のコンピュータそのものとした
が、第2の実施形態のように、オペレータBが操作する
コンピュータをサーバ1と独立した返答用クライアント
端末としても良い。なお、この第3の実施形態で説明し
た全二重通信のモデルは、後述する第4〜第8の実施形
態にも同様に適用することが可能である。
【0108】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について説明する。図11は、第4の実施形態
による対話処理システムの機能構成例を示すブロック図
である。この図11において、図6に示した符号と同じ
符号を付した部分は互いに同じ機能を有するものである
ので、ここでは重複する説明を省略する。
【0109】この図11に示す例では、1台のサーバ1
で2つのオンラインショップを運営し、それぞれのショ
ップ毎に専用のオペレータB1,B2を置く。そして、
各オンラインショップのウェブページに割り当てられた
URLをもとに、オペレータAの発言が何れのショップ
に関する発言かを判定し、適切なオペレータBを選択し
て対話を行えるようにしたものである。
【0110】図11に示すように、本実施形態では、2
つのオンラインショップに関する専用のオペレータB
1,B2が操作するための端末として、返答入力要求部
5および返答入力部6の機能を有する返答用クライアン
ト36-1,36-2を2台備えている。これらの返答用ク
ライアント36-1,36-2は、共にネットワーク38を
介してサーバ1内の対話データ通信サーバ37に接続可
能なように構成されている。
【0111】また、本実施形態のサーバ1は、図6に示
した機能構成の他に、対応情報記憶部51およびオペレ
ータ識別部52を備えている。対応情報記憶部51は、
各オンラインショップのウェブページに割り当てられた
URLと、各オンラインショップの接客を担当する専用
のオペレータB1,B2(例えば、これらが操作する返
答用クライアント36-1,36-2のIPアドレス等)と
の対応関係を表した情報をあらかじめ記憶しておくもの
である。
【0112】オペレータ識別部52は、ウェブクライア
ント2からサーバ1内のウェブサーバ入出力部4にオペ
レータAの発言情報が送られてきたときに、その発言情
報の送信を行ったHTMLファイルのURL、もしくは
その発言情報を送信するURLをもとに、上記対応情報
記憶部51に記憶されている対応関係の情報を参照し、
オペレータB1,B2のどちらにその発言情報を送るべ
きかを識別する。
【0113】そして、オペレータ識別部52は、URL
をもとに特定したオペレータBを対話データ通信サーバ
37に通知する。対話データ通信サーバ37は、2台の
返答用クライアント36-1,36-2のうち、特定された
オペレータBが操作する方に対して発言情報を送信す
る。以降は、この特定された方のオペレータBが使用す
る返答用クライアント36と、オペレータAが使用する
ウェブクライアント2との間で、第2の実施形態で説明
した処理と同様の処理によって対話が実行されることに
なる。
【0114】以上のように、第4の実施形態によれば、
ウェブクライアント2のオペレータAは、ウェブブラウ
ザ8上でサーバ1のオペレータBとリアルタイムな対話
を行うことができる。また、ウェブクライアント2にお
いては、対話を行うために専用のクライアント・ソフト
ウェアを用意する必要がなく、ウェブブラウザ8さえあ
れば対話を行うことができる。
【0115】さらに、本実施形態では、URLに基づき
オペレータを特定できるので、1台のサーバ1で管理す
る複数のウェブページ毎に別の担当オペレータB1,B
2,…を割り当てることが可能となる。これにより、例
えば複数のオンラインショップを1台のサーバ1で適切
に運営することが可能となる。この場合、サーバ1がオ
ペレータAの発言情報を適切なオペレータB1,B2,
…に自動的に振り分けてくれるので、オンラインショッ
プの客となるオペレータAは、どのオペレータB1,B
2,…に発言を行えば良いかなどは特に意識する必要が
なく、オペレータAの使い勝手を向上させることができ
る。
【0116】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態について説明する。上記第1〜第4の実施形態
では、1つのURLに対して複数のオペレータBが存在
する場合、一連の対話の2度目以降のやり取りでは、前
回までにどのオペレータBと対話をしていたのかの判別
が不可能である。そこで第5の実施形態は、一連の対話
の中では同じオペレータを続けて担当させることができ
るようにする。
【0117】図12は、第5の実施形態による対話処理
システムの機能構成例を示すブロック図である。この図
12において、図6および図11に示した符号と同じ符
号を付した部分は互いに同じ機能を有するものであるの
で、ここでは重複する説明を省略する。
【0118】図12に示すように、本実施形態のサーバ
1は、図6に示した機能構成の他に、固有セッションI
D生成部55、対応情報記憶部56およびオペレータ割
当・識別部57を備えている。固有セッションID生成
部55は、対話の開始時、例えばウェブクライアント2
からサーバ1に対して最初に入力送信ページの送信要求
が行われたときに、その対話に固有のセッションIDを
生成し、オペレータ割当・識別部57に供給する。
【0119】オペレータ割当・識別部57は、新しい対
話の開始時には、複数のオペレータB1,B2の中から
適当に選んだオペレータBをその新規の対話(固有セッ
ションID)に割り当てる。対応情報記憶部56は、固
有セッションIDとそれに割り当てられた担当オペレー
タB1,B2(例えば、これらが操作する返答用クライ
アント36-1,36-2のIPアドレス等)との対応関係
を表した情報を随時記憶していく。以降、対話の中で行
われる発言情報や返答情報の送受信は、その対話に固有
のセッションIDと共に行われる。
【0120】上記オペレータ割当・識別部57は、対話
の2度目以降のやり取りでは、ウェブクライアント2か
らサーバ1内のウェブサーバ入出力部4にオペレータA
の発言情報が送られてきたときに、その発言情報と共に
送られてきた固有セッションIDをもとに、上記対応情
報記憶部56に記憶されている対応関係の情報を参照
し、オペレータB1,B2のどちらにその発言情報を送
るべきかを識別する。
【0121】そして、オペレータ割当・識別部57は、
固有セッションIDをもとに特定したオペレータBを対
話データ通信サーバ37に通知する。対話データ通信サ
ーバ37は、2台の返答用クライアント36-1,36-2
のうち、特定されたオペレータBが操作する方に対して
発言情報を送信する。そして、これに対応してオペレー
タBから入力された返答情報が、サーバ1を介してウェ
ブクライアント2に返信される。
【0122】図13は、本実施形態による対話処理シス
テムの動作を示すフローチャートである。なお、この図
13は、対話処理システム全体の動作をまとめて示した
ものである。
【0123】図13において、まずステップS51で、
ウェブクライアント2からサーバ1に対して入力送信ペ
ージの転送を要求する。これを受けてサーバ1では、ス
テップS52で、固有セッションID生成部55により
新しい固有セッションIDを生成し、オペレータ割当・
識別部57によりその新しい固有セッションIDに適当
なオペレータBを割り当てる。さらに、新しく生成され
た固有セッションIDと、それに割り当てられた担当オ
ペレータBとの対応関係を表した情報を対応情報記憶部
56の対応表に追加記憶する。
【0124】そして、サーバ1は、ステップS53で、
ウェブクライアント2から要求された入力送信ページを
固有セッションIDと共にウェブクライアント2に送信
する。次に、ステップS54でウェブクライアント2
は、サーバ1から取得した入力送信ページをウェブブラ
ウザ8により表示装置に表示する。そして、その表示し
た入力送信ページに対してオペレータAが発言情報を入
力するのをステップS55で待機する。
【0125】ここで、オペレータAが入力送信ページに
所望の発言情報を入力すると、ステップS56でウェブ
クライアント2は、オペレータAが入力した発言情報と
固有セッションIDとをネットワーク3を介してサーバ
1に送信する。これに応じてサーバ1はステップS57
で、オペレータ割当・識別部57により、ウェブクライ
アント2から受信した固有セッションIDを検索キーと
して対応情報記憶部56を照会し、複数のオペレータB
1,B2の中から担当のオペレータBを特定する。
【0126】そして、ステップS58では、上記特定し
たオペレータBを対話データ通信サーバ37に伝える。
対話データ通信サーバ37は、2つの返答用クライアン
ト36-1,36-2のうち、上記特定した担当オペレータ
Bが使用する返答用クライアント36にオペレータAの
発言情報を送信する。対話データ通信サーバ37から発
言情報を受け取った返答用クライアント36は、返答入
力要求部5により、その発言情報を含む返答入力ページ
を表示装置に表示する。
【0127】そして、返答用クライアント36は、この
返答入力ページに対してオペレータBが返答情報を入力
するのをステップS59で待機する。そして、オペレー
タBが返答入力部6を用いて返答情報を入力すると、ス
テップS60に進み、その返答情報がサーバ1内の対話
データ通信サーバ37に送信され、更に応答ページ生成
部7に転送される。
【0128】応答ページ生成部7は、オペレータBによ
り入力された返答情報を含む応答ページを生成し、それ
をウェブサーバ入出力部4からウェブクライアント2に
ネットワーク3を介して送信する。この応答ページは、
ウェブクライアント2のオペレータAが返答内容に対し
て再度発言を行うための入力送信ページとして利用され
る。
【0129】応答ページ(再度の入力送信ページ)がサ
ーバ1からウェブクライアント2に送信されると、ウェ
ブブラウザ8は、ステップS61で、オペレータBが返
答した内容を含む入力送信ページをウェブクライアント
2の表示装置に表示した後、ステップS55に戻る。こ
こで、オペレータAから再度の発言が入力されると、ス
テップS56でその発言情報と固有セッションIDとが
再びサーバ1に送られ、以下同様の処理が繰り返し行わ
れていく。
【0130】以上のように、第5の実施形態によれば、
ウェブクライアント2のオペレータAは、ウェブブラウ
ザ8上でサーバ1のオペレータBとリアルタイムな対話
を行うことができる。また、ウェブクライアント2にお
いては、対話を行うために専用のクライアント・ソフト
ウェアを用意する必要がなく、ウェブブラウザ8さえあ
れば対話を行うことができる。
【0131】さらに、本実施形態では、固有セッション
IDに基づきオペレータBを特定できるので、1つUR
Lに対して複数のオペレータBが存在する場合でも、一
連の対話の中では常に同じオペレータBに担当させるこ
とができ、よりスムーズな対話を実現することができ
る。
【0132】(第6の実施形態)次に、本発明の第6の
実施形態について説明する。上記第5の実施形態では、
一連の対話を常に同じオペレータBとの間でやり取りす
ることが可能であるが、対話の開始時にどのオペレータ
Bを選択するかは、サーバ1が有するプログラムのアル
ゴリズムに従って自動的に決められていた。これに対し
て、第6の実施形態では、対話の開始時に所望のオペレ
ータBをウェブクライアント2のオペレータAが任意に
選択できるようにする。
【0133】図14は、第6の実施形態による対話処理
システムの機能構成例を示すブロック図である。この図
14において、図12に示した符号と同じ符号を付した
部分は互いに同じ機能を有するものであるので、ここで
は重複する説明を省略する。
【0134】図14に示すように、本実施形態のサーバ
1は、図12に示した機能構成の他に、オペレータ情報
記憶部58を備えている。このオペレータ情報記憶部5
8は、複数のオペレータB1,B2,…に関する情報
(例えば、各オペレータの氏名、顔写真など)をあらか
じめ記憶しておくものである。
【0135】本実施形態において、ウェブサーバ入出力
部4は、対話の開始時に、オペレータB1,B2,…の
選択ページの転送要求を受け付ける。オペレータ選択ペ
ージの転送要求を受けたウェブサーバ入出力部4は、そ
のことを応答ページ生成部7に伝える。応答ページ生成
部7は、オペレータ情報記憶部58に記憶されているオ
ペレータ情報を用いて、複数のオペレータB1,B2,
…を識別する画像もしくはテキストデータを列挙したオ
ペレータ選択ページを生成する。
【0136】そして、ウェブサーバ入出力部4は、応答
ページ生成部7により生成されたオペレータ選択ページ
をウェブクライアント2に返信する。ウェブクライアン
ト2のオペレータAは、サーバ1から送られてきたオペ
レータ選択ページ中のリストを見て、所望のオペレータ
Bを選択することが可能である。所望のオペレータBを
選択すると、選択されたオペレータBの識別情報がウェ
ブサーバ入出力部4に送られ、更にオペレータ割当・識
別部57に転送される。
【0137】これに応じて、オペレータ割当・識別部5
7は、その選択されたオペレータBを新規の対話(固有
セッションID生成部55により生成された固有セッシ
ョンID)に割り当てる。このとき、固有セッションI
Dと選択されたオペレータBの識別情報との対応関係を
表した情報が、対応情報記憶部56に追加記憶される。
その後、入力送信ページがウェブクライアント2に送信
され、以降は、第6の実施形態で説明した処理と同様の
処理によって対話が実行される。
【0138】なお、ここでは、オペレータAが所望のオ
ペレータBを選択し、その識別情報がサーバ1に送られ
てきたときに、固有セッションID生成部55によって
その対話に固有のセッションIDを付与するようにした
が、オペレータAの要求に応じてオペレータ選択ページ
をウェブクライアント2に送信する際に固有セッション
IDを生成し、これをオペレータ選択ページと共にウェ
ブクライアント2に送信するようにしても良い。
【0139】図15は、本実施形態による対話処理シス
テムにおいて、サーバ1およびウェブクライアント2の
表示装置に表示される画面の例を示す図である。図15
(a)は、対話の開始時にオペレータAの要求に応じて
サーバ1から送られ、ウェブブラウザ8によって表示さ
れるオペレータ選択ページを示している。この例では、
リスト表示フィールド59に複数のオペレータBの氏名
が列挙して表示されている。
【0140】このリストの中からオペレータAが所望の
オペレータBを選択すると、選択したオペレータBの識
別情報がサーバ1に送られ、上述した固有セッションI
Dの付与などの処理が行われた後、図15(b)のよう
入力送信ページがサーバ1からウェブクライアント2に
送られてくる。この図15(b)に示す入力送信ページ
は、図4(a)に示したものとほぼ同様であるが、現在
どのオペレータBが担当しているのかが符号60で示す
ように表示される。図15(c)(d)に示す画面は、
図4(b)(c)に示した画面と同様のものである。
【0141】図16は、本実施形態においてサーバ1お
よびウェブクライアント2の表示装置に表示される画面
の他の例を示す図である。上記図15の例では、図15
(a)に示すオペレータ選択ページと、図15(b)に
示す入力送信ページとが別々に表示されていたが、図1
6の例では、図16(a)のようにこれらをまとめて表
示する。その他は図15と同様である。
【0142】以上のように、第6の実施形態によれば、
上記第5の実施形態で説明した効果の他に、対話の開始
時にオペレータAが所望のオペレータBを任意に選択す
ることができるというメリットを有する。これにより、
以前の対話時に担当したオペレータBをその後の対話時
にも選択することができ、馴染みのオペレータBとの間
で、よりスムーズな対話を実現することができる。
【0143】(第7の実施形態)次に、本発明の第7の
実施形態について説明する。上記第1〜第6の実施形態
では、オペレータBの操作する端末(サーバ1あるいは
返答用クライアント36)がステートフル接続の場合、
すなわち、専用クライアントである場合について説明し
た。これに対して、第7の実施形態は、オペレータA,
Bの操作する端末を双方ともステートレスで接続、つま
り双方の端末をウェブクライアントで構成するものであ
る。
【0144】図17は、第7の実施形態による対話処理
システムの機能構成例を示すブロック図である。この図
17において、図6に示した符号と同じ符号を付した部
分は互いに同じ機能を有するものであるので、ここでは
重複する説明を省略する。
【0145】図17に示すように、本実施形態において
オペレータBが使用する端末は、返答用のウェブクライ
アント61である。この返答用ウェブクライアント61
は、ウェブブラウザ62を備えている。そして、このウ
ェブブラウザ62が、上述した返答入力要求部5および
返答入力部6を機能として備えている。本実施形態の場
合、この返答用ウェブクライアント61は、ネットワー
ク38を介してサーバ1内のウェブサーバ入出力部4に
接続される。
【0146】図6に示した第2の実施形態では、返答用
クライアント36はネットワーク38を介してサーバ1
内の対話データ通信サーバ37にステートフルで接続さ
れていた。したがって、返答用クライアント36とサー
バ1との間は常時接続状態にあった。
【0147】これに対し、本実施形態では、オペレータ
Bの使用する返答用の端末61はウェブクライアントで
あり、ウェブブラウザ62に従って動作する。そのた
め、ウェブクライアント2がサーバ1に接続して送信し
てきたオペレータAの発言情報を返答用ウェブクライア
ント61が受信した時点で、返答用ウェブクライアント
61とサーバ1内のウェブサーバ入出力部4との接続は
切断される。ただし、この場合でも、ウェブサーバ入出
力部4とウェブクライアント2との接続は維持されたま
まである。
【0148】一方、オペレータBが返答情報を入力する
と、返答用ウェブクライアント61とサーバ1内のウェ
ブサーバ入出力部4とが接続され、返答情報がサーバ1
に送られる。そして、その返答情報を用いて応答ページ
生成部7により応答ページが生成され、ウェブクライア
ント2に送信される。応答ページをウェブクライアント
2が受信すると、ウェブクライアント2とサーバ1内の
ウェブサーバ入出力部4との接続は一旦切断される。た
だし、今度は、ウェブサーバ入出力部4と返答用ウェブ
クライアント61との接続が維持されたままとなる。
【0149】このように、本実施形態では、サーバ1と
ウェブクライアント2、サーバ1と返答用ウェブクライ
アント61が交互に接続を維持したまま相手側の情報入
力を待機する。すなわち、オペレータA側およびオペレ
ータB側の双方ともウェブクライアントを用いているに
も関わらず、片方の接続だけは常に維持されているた
め、サーバ1内に発言情報や返答情報を一時的に記憶す
ることなく直ちに情報送信を行うことができ、リアルタ
イムな対話を行うことができる。
【0150】なお、ここではオペレータBが一人である
場合について示したが、オペレータBが複数人いる場合
にも本実施形態を適用することが可能である。そして、
第5の実施形態と同様に、一連の対話の中で同じオペレ
ータBを続けて担当させるようにすることも可能であ
る。図18は、オペレータBが複数人いる場合の対話処
理システムの機能構成例を示すブロック図である。この
図18において、図12および図17に示した符号と同
じ符号を付した部分は互いに同じ機能を有するものであ
るので、ここでは重複する説明を省略する。
【0151】図19は、図18のように構成した対話処
理システムの動作を示すフローチャートである。図19
において、まずステップS71で、複数のオペレータB
1,B2,…の中の何れかのオペレータBが、返答用ウ
ェブクライアント61-1,61-2からサーバ1のウェブ
サーバ入出力部4に対して、対話相手接続待機用の入力
送信ページ(応答入力ページと同様のページ)の転送を
要求する。これを受けてウェブサーバ入出力部4は、ス
テップS72で、対話データ通信サーバ37に接続す
る。
【0152】次に、ステップS73で対話データ通信サ
ーバ37は、固有セッションID生成部55にて生成さ
れた新たな固有セッションIDを取得する。そして、そ
の固有セッションIDとオペレータBとの対応関係を表
した情報をオペレータ割当・識別部57によって対応情
報記憶部56の対話相手テーブルに登録し、対話相手か
らの情報入力を待機する。
【0153】一方、ステップS74では、ウェブクライ
アント2からサーバ1のウェブサーバ入出力部4に対し
て入力送信ページの転送を要求する。これを受けてウェ
ブサーバ入出力部4は、ステップS75で対話データ通
信サーバ37に接続する。次に、ステップS76で対話
データ通信サーバ37は、固有セッションID生成部5
5にて生成された固有セッションIDを取得する。そし
て、その固有セッションIDとオペレータAとの対応関
係を表した情報をオペレータ割当・識別部57によって
対応情報記憶部56の対話相手テーブルに登録し、対話
相手のオペレータBを決定する。
【0154】そして、ステップS77で、ウェブサーバ
入出力部4は、オペレータAから要求された入力送信ペ
ージを固有セッションIDと共にウェブクライアント2
に返信する。次に、ステップS78でウェブクライアン
ト2は、サーバ1から取得した入力送信ページをウェブ
ブラウザ8により表示装置に表示する。そして、その表
示した入力送信ページに対してオペレータAが発言情報
を入力するのをステップS79で待機する。この段階
で、サーバ1ウェブクライアント2との接続は一旦切断
される。
【0155】その後、オペレータAが入力送信ページに
所望の発言情報を入力すると、処理フローはステップS
80に進み、サーバ1とウェブクライアント2とが再び
接続され、入力送信ページに入力された発言情報が、固
有セッションIDと共にネットワーク3を介してサーバ
1に送信される。この接続状態は、その後ステップS9
2でウェブクライアント2がオペレータBの返答情報を
受信するまで維持される。
【0156】次に、ステップS81でサーバ1内のウェ
ブサーバ入出力部4は、ウェブクライアント2から送ら
れた発言情報と固有セッションIDとを受信する。発言
情報等を受け取ったウェブサーバ入出力部4は、ステッ
プS82で、対話データ通信サーバ37に接続して受信
内容を転送する。これに応じて対話データ通信サーバ3
7は、ステップS83で、受信した固有セッションID
を利用して、オペレータ割当・識別部57により対応情
報記憶部56内の対話相手テーブルを参照し、対話相手
であるオペレータBを特定する。
【0157】そして、ステップS84でウェブサーバ入
出力部4は、上記オペレータ割当・識別部57により特
定されたオペレータBの返答用ウェブクライアント61
に対して、オペレータAから入力された発言情報および
固有セッションIDを送信する。
【0158】次に、ステップS85で返答用ウェブクラ
イアント61は、サーバ1から上記オペレータAの発言
情報を受信して、返答入力要求部5によりその発言情報
を含む応答入力ページを表示装置に表示する。この段階
で、上記ステップS72で行われたサーバ1と返答用ウ
ェブクライアント61との間の接続は、一旦切断され
る。この状態で返答用ウェブクライアント61は、オペ
レータBが返答入力部6を用いて返答情報を入力するの
をステップS86で待機する。
【0159】そして、オペレータBが返答情報を入力す
ると、処理フローはステップS87に進む。ステップS
87では、サーバ1と返答用ウェブクライアント61と
が再び接続され、オペレータBにより入力された返答情
報がネットワーク38を介してサーバ1内のウェブサー
バ入出力部4に送信される。このときの接続状態は、そ
の後ステップS85で返答用ウェブクライアント61が
更にオペレータAの発言情報を受信するまで維持され
る。
【0160】次に、ステップS88でウェブサーバ入出
力部4は、返答用ウェブクライアント61から送られた
オペレータBの返答情報と固有セッションIDとを受信
する。返答情報等を受け取ったウェブサーバ入出力部4
は、ステップS89で、対話データ通信サーバ37に接
続して受信内容を転送する。これに応じて対話データ通
信サーバ37は、ステップS90で、受信した固有セッ
ションIDを利用して、オペレータ割当・識別部57に
より対応情報記憶部56内の対話相手テーブルを参照
し、対話相手であるオペレータAを特定する。
【0161】そして、ステップS91で応答ページ生成
部7は、対話データ通信サーバ37から受け取ったオペ
レータBの返答情報を含む応答ページを生成し、それを
固有セッションIDと共に、オペレータ割当・識別部5
7により特定されたオペレータAのウェブクライアント
2に送信する。次に、ステップS92でウェブクライア
ント2内のウェブブラウザ8は、オペレータBの返答情
報を受信して、その返答内容を含む入力送信ページをウ
ェブクライアント2の表示装置に表示する。この段階
で、上記ステップS80で行われたサーバ1とウェブク
ライアント2との間の接続は一旦切断される。
【0162】その後は、ステップS79に戻り、以下同
様の処理を繰り返していく。このとき、オペレータAか
ら引き続き発言情報が入力されると、ステップS80で
サーバ1とウェブクライアント2とが再び接続され、そ
の後ステップS92でオペレータBの返答情報を受信す
るまでその接続状態を維持する。
【0163】このように、本実施形態では、サーバ1と
ウェブクライアント2との間の接続、サーバ1と返答用
ウェブクライアント61との間の接続が交互に一旦切断
され、セッションは常に維持される訳ではないが、固有
セッションIDをもとに対話相手を特定することによ
り、同じ相手と対話を続けることができる。
【0164】以上のように、第7の実施形態によれば、
ウェブクライアント2側のオペレータAとサーバ1側の
オペレータB1,B2は、それぞれウェブブラウザ8,
62上でリアルタイムな対話を行うことができる。つま
り、本実施形態においては、オペレータAの端末および
オペレータBの端末の双方ともウェブクライアントとし
て動作することができる。
【0165】したがって、ウェブクライアント2および
返答用ウェブクライアント61-1,61-2の双方におい
て、対話を行うために専用のクライアント・ソフトウェ
アを用意する必要がなく、ウェブブラウザさえあれば対
話を行うことができる。また、ウェブブラウザにスクリ
プトやフレームなどの機能を要求しないので、より多く
のウェブクライアントで利用することが可能である。
【0166】なお、ここでは半二重通信タイプの実施形
態に適用した例を説明したが、第3の実施形態で説明し
たような全二重通信タイプの実施形態にも同様に適用す
ることが可能である。このようにした場合は、オペレー
タAおよびオペレータBは完全に互角の立場であり、ど
ちらが先にサーバ1に接続しても問題はない。オペレー
タAとオペレータBとで待機する順序を問わないので、
オンラインショップの対応などばかりでなく、インスタ
ント・メッセンジャーのようなコミュニティサイトの運
営にも適している。
【0167】(第8の実施形態)次に、本発明の第8の
実施形態について説明する。第8の実施形態は、従来の
チャットプログラムを応用したものであり、固有セッシ
ョンIDを付与することにより、チャット機能を利用し
て1対1の対話を行うことができるようにしたものであ
る。
【0168】図20は、第8の実施形態による対話処理
システムの機能構成例を示すブロック図である。この図
20において、図1に示した符号と同じ符号を付した部
分は互いに同じ機能を有するものであるので、ここでは
重複する説明を省略する。
【0169】上記図1に示したウェブサーバ入出力部4
は、ウェブブラウザ8がサーバ1に発言情報を送信した
後、オペレータBが返答入力を完了するまで、ウェブブ
ラウザ8との接続を維持したまま待機していたが、本実
施形態のウェブサーバ入出力部71は、このような待機
は行わない。また、本実施形態のサーバ1は、固有セッ
ションID生成部55および対話内容データベース72
を備える。対話内容データベース72は、オペレータB
が返答入力部6により入力した返答情報を一時的に記憶
するものである。
【0170】以下に、本実施形態のよる対話処理システ
ムの動作を説明する。まず、ウェブクライアント2から
サーバ1に対して入力送信ページの転送を要求すると、
サーバ1では、固有セッションID生成部55により新
しい固有セッションIDを生成し、その固有セッション
IDと共に入力送信ページをウェブクライアント2に返
信する。ウェブクライアント2では、受け取った入力送
信ページを表示して、オペレータAから発言情報が入力
されるか、一定時間が経過するかを待機する。
【0171】そして、オペレータAが入力送信ページに
発言情報を入力して送信を指示するか、一定時間が経過
すると、ウェブクライアント2は、サーバ1に接続して
入力送信ページの内容を固有セッションIDと共にサー
バ1に送信する。このときサーバ1では、対話内容デー
タベース72に記憶されているオペレータBの返答情報
のうち、送られてきた固有セッションIDに対応するも
のを用いて応答ページを生成し、ウェブクライアント2
に返信する。また、ウェブクライアント2から送られて
きた入力送信ページの中にオペレータAの発言情報が含
まれている場合は、その発言情報を含む応答入力ページ
を固有セッションID毎に表示し、オペレータBから返
答情報が入力されるのを待つ。
【0172】オペレータBから返答情報が入力された
ら、その返答情報を固有セッションIDと共に対話内容
データベース72に記憶する。すなわち、オペレータB
から返答情報がサーバ1に入力されたとき、サーバ1と
ウェブクライアント2との接続は切断されているので、
返答情報をウェブクライアント2に直ちに返信すること
ができない。そこで、次にウェブクライアント2からア
クセスがあるまでの間、オペレータBの返答情報を対話
内容データベース72に記憶しておく。
【0173】応答ページ生成部7は、ウェブクライアン
ト2がサーバ1に接続して入力送信ページを送ってきた
ときに、対話内容データベース72の中から、上記入力
送信ページと共に送られた固有セッションIDの返答情
報を抽出し、その返答情報を含む応答ページを生成して
ウェブサーバ入出力部4に供給する。ウェブサーバ入出
力部4は、この応答ページをウェブクライアント2に送
信する。
【0174】以上のように、第8の実施形態によれば、
固有セッションIDを利用することにより、従来のチャ
ット機能を利用して1対1の対話を行うことができる。
なお、ここではオペレータBがサーバ1を操作する例を
示したが、第2の実施形態のように、サーバ1とは独立
した返答用クライアントを設けても良い。また、第7の
実施形態のように、この返答用クライアントをウェブク
ライアントにより構成することも可能である。
【0175】なお、以上に説明した各実施形態の対話処
理システムおよびこれを構成するサーバおよびウェブク
ライアント等は、例えば図2に示したようにコンピュー
タのCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどで構成
されるものであり、RAMやROMに記憶されたプログ
ラムが動作することによって実現できる。
【0176】また、上述したように、コンピュータが上
記機能を果たすように動作させるプログラムを、例えば
CD−ROMのような記録媒体に記録し、コンピュータ
に読み込ませることによっても実現できる。上記プログ
ラムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外
に、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディス
ク、磁気テープ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカー
ド等を用いることができる。
【0177】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムを実行することにより上述の実施形態の機能が実現さ
れるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおい
て稼働しているOS(オペレーティングシステム)ある
いは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実
施形態の機能が実現される場合や、供給されたプログラ
ムの処理の全てあるいは一部がコンピュータの機能拡張
ボードや機能拡張ユニットにより行われて上述の実施形
態の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発
明の実施形態に含まれる。
【0178】また、本実施形態の対話処理システムは、
ネットワーク環境で利用されるものであり、全部あるい
は一部のプログラムが他のコンピュータで実行されるよ
うになっていても良い。
【0179】なお、上記に示した各実施形態は、何れも
本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したも
のに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定
的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発
明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱すること
なく、様々な形で実施することができる。
【0180】例えば、上述の各実施形態では、情報の送
受信をHTML形式で行っているが、XMLなどの他の
形式で情報の送受信を行うようにしても良い。また、上
述の各実施形態では、クライアントユーザとサーバユー
ザとの間で1対1の対話を行う例について説明したが、
1対多、多対1、多対多の対話に適用することも可能で
ある。
【0181】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、専用のクライアントソフトを用いることなく、現
在広く利用されているウェブブラウザ上でリアルタイム
な対話を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態による対話処理システムの機能
構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態によるサーバのハードウェア構成例
を示す図である。
【図3】第1の実施形態による対話処理システムの動作
例を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態等においてオペレータAおよび
オペレータBが使用する表示装置に表示される画面の例
を示す図である。
【図5】第1の実施形態等においてオペレータAおよび
オペレータBが使用する表示装置に表示される画面の他
の例を示す図である。
【図6】第2の実施形態による対話処理システムの機能
構成例を示すブロック図である。
【図7】第2の実施形態による対話処理システムの動作
例を示すフローチャートである。
【図8】第3の実施形態による対話処理システムの機能
構成例を示すブロック図である。
【図9】第3の実施形態による対話処理システムの動作
例を示すフローチャートである。
【図10】第3の実施形態においてオペレータAおよび
オペレータBが使用する表示装置に表示される画面の例
を示す図である。
【図11】第4の実施形態による対話処理システムの機
能構成例を示すブロック図である。
【図12】第5の実施形態による対話処理システムの機
能構成例を示すブロック図である。
【図13】第5の実施形態による対話処理システムの動
作例を示すフローチャートである。
【図14】第6の実施形態による対話処理システムの機
能構成例を示すブロック図である。
【図15】第6の実施形態においてオペレータAおよび
オペレータBが使用する表示装置に表示される画面の例
を示す図である。
【図16】第6の実施形態においてオペレータAおよび
オペレータBが使用する表示装置に表示される画面の他
の例を示す図である。
【図17】第7の実施形態による対話処理システムの機
能構成例を示すブロック図である。
【図18】第7の実施形態による対話処理システムの他
の機能構成例を示すブロック図である。
【図19】第7の実施形態による対話処理システムの動
作例を示すフローチャートである。
【図20】第8の実施形態による対話処理システムの機
能構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 サーバ 2 ウェブクライアント 3 ネットワーク 4 ウェブサーバ入出力部 5 返答入力要求部 6 返答入力部 7 応答ページ生成部 8 ウェブブラウザ 36 返答用クライアント 37 対話データ通信サーバ 38 ネットワーク 41 送信フレーム生成部 42 受信フレーム生成部 43 ウェブブラウザ 44 入力送信フレーム 45 受信フレーム 46 表示フレーム 51 対応情報記憶部 52 オペレータ識別部 55 固有セッションID生成部 56 対応情報記憶部 57 オペレータ割当・識別部 58 オペレータ情報記憶部 61 返答用ウェブクライアント 62 ウェブブラウザ 71 ウェブサーバ入出力部 72 対話内容データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/00 G06F 15/00 H04L 12/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 WWWネットワーク上でサーバ側装置と
    クライアント側装置のウェブブラウザとがステートレス
    のプロトコルによって動作し、上記サーバ側装置と上記
    クライアント側装置との間で情報通信を行うことによっ
    て対話処理を実行する対話処理システムであって、 上記サーバ側装置は、上記クライアント側装置との間
    で、ページ上で分割された複数フレームの情報をそれぞ
    れ非同期で送受信するサーバ入出力手段と、 上記クライアント側装置の送信フレームから上記サーバ
    入出力手段に発言情報が入力されたときに、上記入力さ
    れた発言情報を表示して相手の返答を要求する返答入力
    要求手段と、 上記クライアント側装置の送信フレームから上記サーバ
    入出力手段に上記発言情報が入力されたときに、上記サ
    ーバ入出力手段を介して空の情報を上記送信フレームに
    送信する送信フレーム応答手段と、 上記返答入力要求手段による返答の要求に応じて入力さ
    れた返答情報を上記サーバ入出力手段を介して上記クラ
    イアント側装置の受信フレームに送信する受信フレーム
    応答手段と、 上記クライアント側装置の上記送信フレームからの接続
    要求に応じて当該送信フレームと接続した後、上記サー
    バ入出力手段により上記発言情報が入力され上記送信フ
    レーム応答手段により上記空の情報が上記送信フレーム
    に送信された後に上記送信フレームとの接続を切断する
    とともに、上記クライアント側装置の上記受信フレーム
    からの接続要求に応じて当該受信フレームと接続した
    後、上記返答入力要求手段による返答の要求に応じて上
    記返答情報が入力されるまでの間、上記受信フレームと
    の接続状態を維持して待機し、上記受信フレーム応答手
    段により上記返答情報の送信が行われた後に上記受信フ
    レームとの接続を切断する接続維持制御手段とを備え、 上記クライアント側装置では、上記受信フレームで上記
    返答情報を受信した後、上記受信フレームから上記サー
    バ側装置への接続要求を行うように動作することを特徴
    とする対話処理システム。
  2. 【請求項2】 上記クライアント側装置では、上記受信
    フレームで受信された上記返答情報を表示フレームにロ
    ードした後、上記受信フレームから上記サーバ側装置へ
    の接続要求を直ちに行うように動作することを特徴とす
    請求項1に記載の対話処理システム。
  3. 【請求項3】 WWWネットワーク上に存在するクライ
    アント側装置のウェブブラウザとの間で、ステートレス
    のプロトコルに従って情報通信を行うことによって対話
    処理を実行するデータ処理装置であって、 上記クライアント側装置との間で、ページ上で分割され
    た複数フレームの情報をそれぞれ非同期で送受信するサ
    ーバ入出力手段と、 上記クライアント側装置の送信フレームから上記サーバ
    入出力手段に発言情報が入力されたときに、上記サーバ
    入出力手段を介して空の情報を上記クライアント側装置
    の送信フレームに送信する送信フレーム応答手段と、 上記クライアント側装置の送信フレームから入力された
    上記発言情報に対する返答情報を、上記サーバ入出力手
    段を介して上記クライアント側装置の受信フレームに送
    信する受信フレーム応答手段と、 上記クライアント側装置の上記送信フレームからの接続
    要求に応じて当該送信フレームと接続した後、上記サー
    バ入出力手段により上記発言情報が入力され上記送信フ
    レーム応答手段により上記空の情報が上記送信フレーム
    に送信された後に上記送信フレームとの接続を切断する
    とともに、上記クライアント側装置の上記受信フレーム
    からの接続要求に応じて当該受信フレームと接続した
    後、上記返答情報が入力されるまでの間、上記受信フレ
    ームとの接続状態を維持して待機し、上記サーバ入出力
    手段により上記返答情報が上記クライアント側装置に送
    信された後に上記受信フレームとの接続を切断する接続
    維持制御手段とを備えることを特徴とするデータ処理装
    置。
  4. 【請求項4】 WWWネットワーク上でサーバ側装置と
    クライアント側装置のウェブ ブラウザとがステートレス
    のプロトコルによって動作し、上記サーバ側装置と上記
    クライアント側装置との間で情報通信を行うことによっ
    て対話処理を実行する対話処理方法であって、 上記サーバ側装置と上記クライアント側装置の送信フレ
    ームとが上記ネットワークを介して接続され、上記クラ
    イアント側装置の送信フレームから上記サーバ側装置に
    発言情報が入力されたときに、空の情報を上記クライア
    ント側装置の送信フレームに返信して上記サーバ側装置
    と上記クライアント側装置の送信フレームとの接続を切
    断するとともに、 上記サーバ側装置と上記クライアント側装置の受信フレ
    ームとの接続が行われてから上記発言情報に対する応答
    情報が入力されるまでの間、上記サーバ側装置と上記ク
    ライアント側装置の受信フレームとの接続状態を維持し
    て待機し、上記返答情報が入力されたときに当該返答情
    報を上記サーバ側装置から上記クライアント側装置の受
    信フレームに返信して上記サーバ側装置と上記クライア
    ント側装置の受信フレームとの接続を切断することを特
    徴とする対話処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3の何れか1項に記載の各手
    段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを
    記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の対話処理方法の処理手
    順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
    したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体。
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