JP2002041007A - 画像表示装置および画像表示方法 - Google Patents

画像表示装置および画像表示方法

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JP2002041007A JP2001139306A JP2001139306A JP2002041007A JP 2002041007 A JP2002041007 A JP 2002041007A JP 2001139306 A JP2001139306 A JP 2001139306A JP 2001139306 A JP2001139306 A JP 2001139306A JP 2002041007 A JP2002041007 A JP 2002041007A
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    • G09G2320/06Adjustment of display parameters
    • G09G2320/0626Adjustment of display parameters for control of overall brightness
    • G09G2320/0653Controlling or limiting the speed of brightness adjustment of the illumination source

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラストと光源との調整を相関性を持た
せて行うことにより、視覚的なコントラスト感を改善す
る画像表示装置および方法を提供する。 【解決手段】 特徴検出部11は、入力映像信号のMA
X,MIN,APLを検出する。制御データ生成部12
は、MAXとMINとの差をダイナミックレンジ幅まで
増幅するGainと、Gainにより増幅する入力映像
信号がDCレベル調整部13Bの出力ダイナミックレン
ジ内に収まるDCレベルシフト量を与えるOffset
とを求める。信号振幅調整部13Aは、APLを基準と
してGainに従って入力映像信号を増幅する。DCレ
ベル調整部13Bは、増幅後の入力映像信号を、Off
setの値に従ってレベルシフトする。光源制御部16
は、Offsetに基づいて、画面上の視覚的輝度レベ
ルが入力映像信号の輝度レベルと同等となるように、光
源18を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置およ
び画像表示方法に関し、より特定的には、入力する映像
信号に応じて動的にコントラストの調整および光源の輝
度調整を行う受光型光変調素子を用いた画像表示装置お
よび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、画像表示装置は、テレビ
ジョン受像器やコンピュータ装置等の画面表示デバイス
として数多く使用されている。このうち、液晶表示装置
に代表される受光型の装置は、非発光型である受光型光
変調部(例えば、液晶パネル)に画像を表示するもので
あるので、CRT等の発光型の表示装置に比べ、画面が
暗くなってしまう。このため、通常、受光型の画像表示
装置では、受光型光変調部の背面から光を照射して表示
画面の視覚的輝度を上げる光源(例えば、バックライ
ト)を設け、一般的なコントラストの調整に加えて光源
の輝度調整を行えるようにして、表示画像が見易くなる
ようにしている。
【0003】基本的に、コントラストや光源のレベル
は、ユーザが手動操作で調整する内容に固定的に設定さ
れるものである。しかし、近年、より画像を見易くする
ため、随時変化する入力映像信号に応じてコントラスト
や光源の調整を動的に行う方法が、種々提案されてい
る。
【0004】このコントラストや光源(バックライト)
の調整を動的に行う従来の方法としては、例えば、特開
平5−127608号公報「液晶表示装置」に開示され
ているものが存在する。この公報に開示されている従来
の調整方法は、入力映像信号の最大輝度レベル(MA
X)と最小輝度レベル(MIN)とを検出し、最大輝度
レベルと最小輝度レベルとの差が大きい場合にはコント
ラストを下げ、最大輝度レベルと最小輝度レベルとの差
が小さい場合にはコントラストを上げる。また、入力映
像信号の平均輝度レベル(APL)を検出して、予め定
めた基準輝度レベルに対し平均輝度レベルが高いときに
はバックライトの輝度を下げ、低いときにはバックライ
トの輝度を上げることで、常に一定の表示輝度を得よう
とするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されている従来の調整方法は、コントラストの
調整(すなわち、信号振幅制御)と光源(バックライ
ト)の輝度調整とを各々独立的に行っている(すなわ
ち、双方の調整に相関性がない)ため、十分なコントラ
スト感の改善効果を得ることができない。
【0006】それ故、本発明の目的は、コントラストの
調整(信号振幅制御)と光源の輝度調整との相関性を持
たせて行うことにより、光源の消費電力を増やすことな
く、視覚的なコントラスト感を改善することが可能な画
像表示装置および画像表示方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
は、入力する映像信号を光源を有する受光型光変調手段
に表示する画像表示装置であって、映像信号に対して、
動的に予め定めたコントラスト調整を行うコントラスト
調整手段と、コントラスト調整手段が行うコントラスト
調整に伴って変化するDCレベルに基づいて、受光型光
変調手段に画像表示した際の視覚上の平均輝度レベルが
変化しないように、光源の輝度調整を行う光源輝度調整
手段とを備える。
【0008】上記のように、本発明によれば、コントラ
スト調整手段で行うコントラスト調整との相関性を持た
せて、視覚上の平均輝度レベルが変化しないように光源
の輝度調整を行う。これにより、光源の平均消費電力を
増やすことなく、視覚的なコントラスト感を改善するこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態に係る画像表示装置の構成を示すブ
ロック図である。図1において、第1の実施形態に係る
画像表示装置は、特徴検出部11と、制御データ生成部
12と、入力信号処理部13と、光源制御部16と、受
光型光変調部17とを備える。また、入力信号処理部1
3は、信号振幅調整部13Aと、DCレベル調整部13
Bとを備える。受光型光変調部17は、光源18を備え
る。
【0010】以下、本発明の第1の実施形態に係る画像
表示装置の各構成の動作(画像表示方法)を、図2およ
び図3をさらに参照して説明する。図2および図3は、
ある入力映像信号に対して、本発明の第1の実施形態に
係る画像表示装置が行う処理の概略の一例を説明する図
である。
【0011】まず、テレビジョン受像器やコンピュータ
装置等の映像信号処理回路(図示せず)から出力される
映像信号が、入力映像信号として特徴検出部11および
入力信号処理部13の信号振幅調整部13Aにそれぞれ
入力される。特徴検出部11は、入力映像信号の最大輝
度レベル(以下、MAXと記す),最小輝度レベル(以
下、MINと記す)および平均輝度レベル(以下、AP
Lと記す)をそれぞれ検出する。なお、この特徴検出部
11で行うMAX,MINおよびAPLの検出は、従来
から行われている処理であるので、ここでの詳しい説明
は省略する。
【0012】制御データ生成部12は、特徴検出部11
が検出したMAX,MINおよびAPLを入力し、信号
振幅調整利得(以下、Gainと記す)と映像信号のD
Cレベルシフト量(以下、Offsetと記す)とを、
以下のように求める。今、特徴検出部11が、入力映像
信号に対して図2(a)または図3(a)に示すような
MAX,MINおよびAPLを検出した場合を考える。
【0013】まず、制御データ生成部12は、入力映像
信号の最大振幅(MAXとMINとの差)を、処理回路
の信号処理可能範囲、すなわち、ダイナミックレンジ
(具体的には、DCレベル調整部13Bの出力ダイナミ
ックレンジ)幅まで増幅するためのGainを、下記式
に従って求める。 Gain=ダイナミックレンジ/(MAX−MIN) 例えば、図2において、入力映像信号の最大振幅がダイ
ナミックレンジ幅に対して67%である場合(図2
(a))、制御データ生成部12が求めるGainは、
約1.5倍となる(図2(b))。この求められたGa
inは、信号振幅調整部13Aに出力される。
【0014】次に、制御データ生成部12は、信号振幅
調整部13Aにおいて増幅された入力映像信号(以下、
増幅映像信号という)が、ダイナミックレンジ内に収ま
るDCレベルシフト量を与えるOffsetを求める。
これは、信号振幅調整部13AがAPL基準(APLの
DCレベル固定)で増幅を行うことに対応するものであ
り、増幅映像信号の振幅がダイナミックレンジ内に収ま
るように、増幅映像信号のDCレベルを変化させるので
ある。例えば、図2において、増幅映像信号の振幅がダ
イナミックレンジ下限から0.5V越えるときには、制
御データ生成部12が求めるOffsetは、0.5V
となる(図2(c))。この求められたOffset
は、DCレベル調整部13Bおよび光源制御部16に出
力される。
【0015】信号振幅調整部13Aは、入力映像信号と
特徴検出部11が出力するAPLと制御データ生成部1
2が出力するGainとを入力する。そして、信号振幅
調整部13Aは、APLを基準として、Gainに従っ
て入力映像信号を増幅する(図2(b),図3
(b))。この増幅映像信号は、DCレベル調整部13
Bに出力される。なお、信号振幅調整部13Aの出力ダ
イナミックレンジは、上記DCレベル調整部13Bの出
力ダイナミックレンジに比べて十分に幅があるため、例
えば、図2(b)におけるダイナミックレンジ下限を越
える信号部分は、負の信号で与えられる。
【0016】DCレベル調整部13Bは、信号振幅調整
部13Aが出力する増幅映像信号と制御データ生成部1
2が出力するOffsetとを入力する。そして、DC
レベル調整部13Bは、増幅映像信号のDCレベルを、
Offsetの値分だけレベルシフトする(図2
(c),図3(c))。このレベルシフトした後の増幅
映像信号(以下、出力映像信号という)は、受光型光変
調部17に出力され、画像として表示される。
【0017】光源制御部16は、制御データ生成部12
が出力するOffsetに従って、出力映像信号におけ
る視覚的輝度レベルが入力映像信号の輝度レベルと同等
となるように、すなわち、受光型光変調部17に画像表
示したときのAPLが入力映像信号でのAPLと同じに
なるように、光源18に対して予め定めた輝度調整を行
う(図2(d),図3(d))。このように、DCレベ
ル調整部13Bによって生じるAPLの変動分を吸収す
ることで、黒レベルに関しては、光源18の輝度が下が
ることによって、より視覚上の輝度レベルが下がるた
め、結果的にコントラスト感がアップする(図2
(d))。また、白レベルに関しては、光源18の輝度
が上がることによって、より視覚上の白ピークが高くな
るため、結果的に明るい部分をより際立たせることとな
りコントラスト感が改善される(図3(d))。
【0018】以上のように、本発明の第1の実施形態に
係る画像表示装置および方法によれば、入力信号処理部
13(信号振幅調整部13AおよびDCレベル調整部1
3B)で行う信号振幅制御との相関性を持たせて光源1
8の輝度調整を行い、入力映像信号に対する出力映像信
号のAPL変動分を吸収する。これにより、光源18の
平均消費電力を増やすことなく、視覚的なコントラスト
感を改善することができる。
【0019】なお、上記第1の実施形態においては、制
御データ生成部12が求めるGainとして、ダイナミ
ックレンジ幅まで増幅するためのゲインを設定する場合
を説明したが、これ以外にも、入力映像信号のノイズ状
態や色ゲインの状態等に応じて、視覚的に最も効果のあ
るダイナミック幅以下のゲインに設定することも同様に
可能である。
【0020】(第2の実施形態)図4は、本発明の第2
の実施形態に係る画像表示装置の構成を示すブロック図
である。図4において、第2の実施形態に係る画像表示
装置は、特徴検出部11と、制御データ生成部12と、
入力信号処理部13と、光源制御部16と、受光型光変
調部17とを備える。また、入力信号処理部13は、D
Cレベル調整部13Bと、信号振幅調整部13Aとを備
える。受光型光変調部17は、光源18を備える。
【0021】図4に示すように、第2の実施形態に係る
画像表示装置は、上記第1の実施形態に係る画像表示装
置の入力信号処理部13における信号振幅調整部13A
とDCレベル調整部13Bとの処理順序を入れ替えた構
成である。なお、第2の実施形態に係る画像表示装置の
各構成は、上記第1の実施形態に係る画像表示装置の各
構成と同様であり、当該構成については同一の参照番号
を付して説明を省略する。以下、本発明の第2の実施形
態に係る画像表示装置を、上記第1の実施形態に係る画
像表示装置と異なる処理動作を中心に説明する。
【0022】DCレベル調整部13Bは、入力映像信号
と制御データ生成部12が出力するOffsetとを入
力する。そして、DCレベル調整部13Bは、入力映像
信号のDCレベルを、Offsetの値分だけレベルシ
フトする。信号振幅調整部13Aは、DCレベル調整部
13Bが出力するレベルシフト処理後の入力映像信号と
特徴検出部11が出力するAPLと制御データ生成部1
2が出力するGainとを入力する。そして、信号振幅
調整部13Aは、APLを基準として、Gainに従っ
てレベルシフト処理後の入力映像信号を増幅する。この
増幅後の入力映像信号(出力映像信号)は、受光型光変
調部17に出力され、画像として表示される。
【0023】従って、上記第1の実施形態と同様に、D
Cレベル調整部13Bによって生じるAPLの変動分を
吸収することで、黒レベルに関しては、光源18の輝度
が下がることによって、より視覚上の輝度レベルが下が
るため、結果的にコントラスト感がアップする(図2
(d)を参照)。また、白レベルに関しては、光源18
の輝度が上がることによって、より視覚上の白ピークが
高くなるため、結果的に明るい部分をより際立たせるこ
ととなりコントラスト感が改善される(図3(d)を参
照)。
【0024】以上のように、本発明の第2の実施形態に
係る画像表示装置および方法によれば、入力信号処理部
13(信号振幅調整部13AおよびDCレベル調整部1
3B)で行う信号振幅制御との相関性を持たせて光源1
8の輝度調整を行い、入力映像信号に対する出力映像信
号のAPL変動分を吸収する。これにより、光源18の
平均消費電力を増やすことなく、視覚的なコントラスト
感を改善することができる。
【0025】なお、上記第2の実施形態においては、制
御データ生成部12が求めるGainとして、ダイナミ
ックレンジ幅まで増幅するためのゲインを設定する場合
を説明したが、これ以外にも、入力映像信号のノイズ状
態や色ゲインの状態等に応じて、視覚的に最も効果のあ
るダイナミック幅以下のゲインに設定することも同様に
可能である。
【0026】(第3の実施形態)上記第1および第2の
実施形態で述べたような信号振幅を伸張する処理や光源
輝度を上げる処理を行った場合、入力映像信号のノイズ
成分も同時に増加することになり、画像品質が低下して
しまう。そこで、本発明の第3の実施形態は、上記のよ
うな処理を行った場合に、ノイズ成分の低減を図るよう
にしたものである。
【0027】図5は、本発明の第3の実施形態に係る画
像表示装置の構成を示すブロック図である。図5におい
て、第3の実施形態に係る画像表示装置は、特徴検出部
11と、制御データ生成部12と、ノイズ制御データ生
成部31と、ノイズ低減部32と、入力信号処理部13
と、光源制御部16と、受光型光変調部17とを備え
る。また、受光型光変調部17は、光源18を備える。
【0028】図5に示すように、第3の実施形態に係る
画像表示装置は、上記第1および第2の実施形態に係る
画像表示装置にノイズ制御データ生成部31およびノイ
ズ低減部32をさらに加えた構成である。なお、第3の
実施形態に係る画像表示装置のその他の構成は、上記第
1および第2の実施形態に係る画像表示装置の構成と同
様であり、当該構成については同一の参照番号を付して
説明を省略する。以下、本発明の第3の実施形態に係る
画像表示装置を、上記第1および第2の実施形態に係る
画像表示装置と異なる構成部分を中心に説明する。
【0029】ノイズ制御データ生成部31は、制御デー
タ生成部12が出力するGainおよびOffsetを
入力する。そして、ノイズ制御データ生成部31は、G
ainおよびOffsetの値に従って信号処理によっ
て増加するノイズ量を判断し、当該ノイズ量に対応する
予め定めたノイズ低減信号を生成して、ノイズ低減部3
2に出力する。
【0030】ノイズ低減部32は、入力映像信号とノイ
ズ制御データ生成部31が出力するノイズ低減信号とを
入力し、ノイズ低減信号に従って、入力映像信号からノ
イズ成分を低減する。このノイズ低減部32の構成とし
ては、例えば、ノイズフィルタや輪郭補正回路等が考え
られる。ノイズフィルタでノイズ低減部32を構成した
場合には、ノイズ低減信号に従って、フィルタリングす
るレベルを制御する方法が考えられる(具体的には、ノ
イズ量の増加に比例してフィルタリングするしきい値を
高くする)。輪郭補正回路でノイズ低減部32を構成し
た場合には、ノイズ低減信号に従って、輪郭補正のレベ
ルまたはコアリングのレベルを制御する方法が考えられ
る(具体的には、ノイズ量の増加に比例して輪郭補正の
レベルを小さくする、またはコアリングのレベルを高く
する)。そして、ノイズ低減が施された入力映像信号
は、入力信号処理部13に出力され、以後上記第1また
は第2の実施形態と同様の処理が行われる。
【0031】以上のように、本発明の第3の実施形態に
係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅制御と
の相関性を持たせて光源輝度調整を行い、入力映像信号
に対する出力映像信号のAPL変動分を吸収するにあた
り、行う信号振幅制御および光源輝度調整に従って、伸
張されるノイズ成分を低減させる。これにより、ノイズ
成分を増加させることなく、光源18の平均消費電力を
増やすことなく、視覚的なコントラスト感を改善するこ
とができる。
【0032】なお、上記第3の実施形態のノイズ制御デ
ータ生成部31においては、GainおよびDCレベル
差の値に従って、色ゲインが増加しすぎないように抑制
することも同様に可能である。また、GainおよびD
Cレベルに加え、液晶のγ特性を考慮して信号処理によ
って増加するノイズ量を判断することも可能である。
【0033】(第4の実施形態)さて、全体が明るい画
像の中に小さい面積の黒近傍画像を含むような入力映像
信号に対し、上記第1および第2の実施形態で述べたよ
うな光源輝度を上げる処理を行った場合、黒レベルの浮
きが生じてしまう。そこで、本発明の第4の実施形態
は、光源輝度が高い場合の黒レベルの浮きを低減し、コ
ントラスト感の向上を図るようにしたものである。
【0034】図6は、本発明の第4の実施形態に係る画
像表示装置の構成を示すブロック図である。図6におい
て、第4の実施形態に係る画像表示装置は、特徴検出部
11と、データ判定部41と、制御データ生成部42
と、入力信号処理部13と、光源制御部16と、受光型
光変調部17とを備える。また、受光型光変調部17
は、光源18を備える。
【0035】図6に示すように、第4の実施形態に係る
画像表示装置は、上記第1および第2の実施形態に係る
画像表示装置の制御データ生成部12を制御データ生成
部42に代え、さらにデータ判定部41を加えた構成で
ある。なお、第4の実施形態に係る画像表示装置のその
他の構成は、上記第1および第2の実施形態に係る画像
表示装置の構成と同様であり、当該構成については同一
の参照番号を付して説明を省略する。以下、図7をさら
に参照して、本発明の第4の実施形態に係る画像表示装
置を、上記第1および第2の実施形態に係る画像表示装
置と異なる構成部分を中心に説明する。図7は、ある入
力映像信号に対して、本発明の第4の実施形態に係る画
像表示装置が行う処理の概略の一例を説明する図であ
る。
【0036】データ判定部41は、入力映像信号を入力
し、入力映像信号のうち予め定めた輝度レベル以下であ
る画素数(以下、CNTと記す)を求める。この輝度レ
ベルは、全画面に対してどの程度黒レベル側の画素が含
まれているかを判定する基準となるレベルであり、得る
べき画像品質に応じて任意に定めることができる。従っ
て、CNTは、輝度レベルに従って判定された黒レベル
(低輝度レベル)側の画素の数となる。このCNTの単
位は、処理目的に応じて任意に定めることができ、例え
ば、1画素単位であってもよいし、複数の画素を含む矩
形領域の単位であってもよい。なお、データ判定部41
において、信号レベル全域にわたって信号レベル毎に画
素数の検出を行えば、処理の精度を向上させることがで
きる。
【0037】制御データ生成部42は、特徴検出部11
が検出したMAX,MINおよびAPLとデータ判定部
41が出力するCNTとを入力し、GainとOffs
etとを、以下のように求める。
【0038】まず、制御データ生成部42は、上記制御
データ生成部12と同様に、入力映像信号(図7
(a))の最大振幅をダイナミックレンジ幅まで増幅す
るためのGainを求め、入力信号処理部13の信号振
幅調整部13Aに出力する。次に、制御データ生成部4
2は、上記制御データ生成部12と同様に、信号振幅調
整部13Aが出力する増幅映像信号(図7(b))が、
ダイナミックレンジ内に収まるDCレベルシフト量を与
えるOffsetを求める。
【0039】次に、制御データ生成部42は、APLと
CNTとに基づいて、黒レベル側の信号が少なく階調性
が低い入力映像信号であるか否かを判断する。すなわ
ち、制御データ生成部42は、APLが予め定めた基準
レベルより高く、かつ、CNTが予め定めた基準数より
少ない場合を、黒レベル側の信号が少なく階調性が低い
入力映像信号であると判断する。なお、上記基準レベル
および基準数は、得るべき画像品質に応じて任意に定め
ることができる。
【0040】そして、制御データ生成部42は、上記判
断において入力映像信号が黒レベル側の信号が少なく階
調性が低い信号あると判断した場合、増幅映像信号にお
ける予め定めた黒レベル側の信号がダイナミックレンジ
によってつぶれるように、すでに求めたOffsetの
値を下げる(図7(c))。なお、Offsetの値を
下げる量は、得るべき画像品質に応じて任意に定めるこ
とができる。そして、制御データ生成部42は、値を下
げたOffsetを、入力信号処理部13のDCレベル
調整部13Bおよび光源制御部16に出力する。これに
より、階調が少ない低輝度部分をつぶし、黒レベル側を
引き締めることができる。また、低輝度部分をつぶすこ
とでAPLが下がるため、光源輝度調整を行うと、視覚
上の白ピークレベルが高くなる(図7(d))。
【0041】なお、制御データ生成部42は、上記判断
において入力映像信号が黒レベル側の信号が少なく階調
性が低い信号あると判断しない場合には、すでに求めた
Offsetをそのまま、DCレベル調整部13Bおよ
び光源制御部16に出力する。以後、上記第1または第
2の実施形態と同様の処理が行われる。
【0042】以上のように、本発明の第4の実施形態に
係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅制御と
の相関性を持たせて光源輝度調整を行い、入力映像信号
に対する出力映像信号のAPL変動分を吸収するにあた
り、黒レベルの浮きが生じるような入力映像信号に対し
て、低輝度部分の階調をつぶす処理を行う。これによ
り、全体が明るい画像の中に小さい面積の黒近傍画像を
含むような入力映像信号に対しても、黒レベルを引き締
め白ピークレベルを高くすることができ、視覚的なコン
トラスト感を改善することができる。
【0043】なお、上記第4の実施形態においては、デ
ータ判定部41および制御データ生成部42の構成を、
上記第1および第2の実施形態に係る画像表示装置に用
いた場合を説明したが、当該構成を上記第3の実施形態
に係る画像表示装置に用いても同様の効果を奏すること
が可能である。また、上記第4の実施形態においては、
黒レベル側の信号が少ないと判断した場合には、Off
setの値を下げることにより黒側のダイナミックレン
ジをつぶす処理を行っているが、この処理以外にも例え
ば、黒側のγ特性を緩やかに、また、白側のγ特性を急
峻にすることで黒側をつぶし、白側を伸張する処理を行
っても同様の効果を奏することができる。さらに、上記
第4の実施形態で説明したように、標準的に算出された
Gainを使用した場合、黒側をつぶすことにより、白
側にはダイナミックレンジに対しての余裕が生じる。そ
こで、この余裕をなくしてより効果的にダイナミックレ
ンジを使用するために、黒レベルのつぶしを考慮した大
きめのGainを算出し、このGainを制御に使用す
ることも可能である。
【0044】(第5の実施形態)一方、光源18を明る
くして効果がある部分が少ない(例えば、黒い画像が大
部分を支配している)入力映像信号に対し、上記第1お
よび第2の実施形態で述べたような光源輝度を上げる処
理を行った場合でも、黒レベルの浮きが生じてしまう。
そこで、本発明の第5の実施形態は、上記のような入力
映像信号に対し、光源輝度の変化を抑えて黒レベルの浮
きを低減し、コントラスト感の向上を図るようにしたも
のである。
【0045】図8は、本発明の第5の実施形態に係る画
像表示装置の構成を示すブロック図である。図8におい
て、第5の実施形態に係る画像表示装置は、特徴検出部
11と、データ判定部51と、制御データ生成部52
と、入力信号処理部13と、光源制御部16と、受光型
光変調部17とを備える。また、受光型光変調部17
は、光源18を備える。
【0046】図8に示すように、第5の実施形態に係る
画像表示装置は、上記第1および第2の実施形態に係る
画像表示装置の制御データ生成部12を制御データ生成
部52に代え、さらにデータ判定部51を加えた構成で
ある。なお、第5の実施形態に係る画像表示装置のその
他の構成は、上記第1および第2の実施形態に係る画像
表示装置の構成と同様であり、当該構成については同一
の参照番号を付して説明を省略する。以下、本発明の第
5の実施形態に係る画像表示装置を、上記第1および第
2の実施形態に係る画像表示装置と異なる構成部分を中
心に説明する。
【0047】データ判定部51は、入力映像信号を入力
し、入力映像信号のうち明るい領域を抽出し、明るい領
域が予め定めた値より大きいか小さいかを判定して、制
御データ生成部52に出力する。ここで、データ判定部
51が行う明るい領域を抽出して判定する方法として
は、例えば、まず入力映像信号のMAXを検出し、MA
Xおよび予め定めたMAX近似値を示す領域を抽出し
て、当該領域が予め定めた面積以上であるか否かで判定
する方法や、当該領域に含まれる画素の数が予め定めた
個数以上であるか否かで判定する方法等が考えられる。
【0048】制御データ生成部52は、特徴検出部11
が検出したMAX,MINおよびAPLとデータ判定部
51が出力する判定結果とを入力し、GainとOff
setとを、以下のように求める。
【0049】まず、制御データ生成部52は、上記制御
データ生成部12と同様に、入力映像信号の最大振幅を
ダイナミックレンジ幅まで増幅するためのGainを求
め、入力信号処理部13の信号振幅調整部13Aに出力
する。次に、制御データ生成部52は、上記制御データ
生成部12と同様に、信号振幅調整部13Aが出力する
増幅映像信号が、ダイナミックレンジ内に収まるDCレ
ベルシフト量を与えるOffsetを求める。そして、
制御データ生成部52は、判定結果に基づいて、求めた
Offsetを変更する。ここで、制御データ生成部5
2は、明るい領域が予め定めた値より小さい場合に、光
源18の輝度レベルが低くなるようにDCレベル差の変
更を行う。そして、判定結果に基づいて変更が行われた
Offsetは、DCレベル調整部13Bおよび光源制
御部16に出力され、以後上記第1または第2の実施形
態と同様の処理が行われる。
【0050】以上のように、本発明の第5の実施形態に
係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅制御と
の相関性を持たせて光源の輝度調整を行い、入力映像信
号に対する出力映像信号のAPL変動分を吸収するにあ
たり、明るい領域が少ないために黒レベルの浮きが目立
つような入力映像信号に対して、光源18の輝度を低く
する処理を行う。これにより、明るい領域が少ない入力
映像信号に対しても、黒レベルを引き締めることがで
き、視覚的なコントラスト感を改善することができる。
【0051】なお、上記第5の実施形態においては、デ
ータ判定部51および制御データ生成部52の構成を、
上記第1および第2の実施形態に係る画像表示装置に用
いた場合を説明したが、当該構成を上記第3および第4
の実施形態に係る画像表示装置に用いても同様の効果を
奏することが可能である。また、上記第5の実施形態に
おいては、入力映像信号の明るい領域が予め定めた値よ
り大きいか小さいかを判定して、この判定結果に基づい
て光源18のON/OFF制御を行っているが、明るい
領域の大きさを示すバイト情報を求めて、このバイト情
報に基づいてリニアに光源18の制御を行うことも同様
に可能である。
【0052】(第6の実施形態)ところで、入力映像信
号には、レターボックスやサイドブラック等の様々な表
示モードが存在する。また、入力映像信号にOSD信号
(オン・スクリーン・ディスプレイ信号)等の文字情報
が重畳される場合が存在する。従って、このような入力
映像信号に対して、上記第1〜第5の実施形態で述べた
ようなコントラスト調整および光源輝度調整を単純に行
ったのでは、適切な画像表示が得られない場合が発生す
る。そこで、本発明の第6の実施形態は、様々な表示モ
ードの入力映像信号に対しても、また、OSD信号等の
文字情報が重畳される入力映像信号に対しても、適切な
コントラスト調整および光源輝度調整を行うようにした
ものである。
【0053】図9は、本発明の第6の実施形態に係る画
像表示装置の構成を示すブロック図である。図9におい
て、第6の実施形態に係る画像表示装置は、特徴検出部
61と、制御データ生成部12と、入力信号処理部13
と、光源制御部16と、受光型光変調部17とを備え
る。また、受光型光変調部17は、光源18を備える。
【0054】図9に示すように、第6の実施形態に係る
画像表示装置は、上記第1および第2の実施形態に係る
画像表示装置の特徴検出部11を特徴検出部61に代え
た構成である。なお、第6の実施形態に係る画像表示装
置のその他の構成は、上記第1および第2の実施形態に
係る画像表示装置の構成と同様であり、当該構成につい
ては同一の参照番号を付して説明を省略する。以下、本
発明の第6の実施形態に係る画像表示装置を、上記第1
および第2の実施形態に係る画像表示装置と異なる構成
部分を中心に説明する。
【0055】特徴検出部61は、入力映像信号を入力
し、まず、入力映像信号の表示モードおよびOSD信号
の有無を判定する。この表示モードおよびOSD信号の
有無は、特徴検出部61が自ら入力映像信号を解析して
判定するようにしてもよいし、外部から与えてやっても
よい。次に、特徴検出部61は、判定した表示モードに
基づき、MAX,MINおよびAPLをそれぞれ検出す
る領域を決定する。例えば、検出領域は、表示モードが
レターボックスの場合には画面上下部分を除いた領域と
し、表示モードがサイドブラックの場合には画面左右部
分を除いた領域とする。または、表示モードがレターボ
ックスの場合には画面上下部分とその他の主部分とで検
出の重み付けをして、画面全体で検出を行ってもよい
し、表示モードがサイドブラックの場合には画面左右部
分とその他の主部分とで検出の重み付けをして、画面全
体で検出を行ってもよい。
【0056】一方、OSD信号が有ると判定した場合、
特徴検出部61は、OSD表示領域(予め装置で定めら
れている)の部分を検出領域から除外する。そして、特
徴検出部61は、決定した検出領域においてMAX,M
INおよびAPLをそれぞれ検出し、制御データ生成部
12、入力信号処理部13および光源制御部16に出力
する。
【0057】以上のように、本発明の第6の実施形態に
係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅制御と
の相関性を持たせて光源輝度調整を行い、入力映像信号
に対する出力映像信号のAPL変動分を吸収するにあた
り、入力映像信号の表示モードおよびOSD表示を判断
して適切な検出領域を決定する。これにより、レターボ
ックスやサイドブラック等のように常に黒レベルを表示
している領域や、白ピークが高いOSD表示領域に影響
されることなく、適切に視覚的なコントラスト感を改善
することができる。
【0058】なお、上記第6の実施形態においては、特
徴検出部61の構成を、上記第1および第2の実施形態
に係る画像表示装置に用いた場合を説明したが、当該構
成を上記第3〜第5の実施形態に係る画像表示装置に用
いても同様の効果を奏することが可能である。また、上
記第6の実施形態における特徴検出部61は、表示モー
ドの判定とOSD信号の有無の判定との双方を行うよう
に記載したが、どちらか一方のみを行うようにしてもよ
い。さらに、上記第6の実施形態においては、文字情報
がOSD信号である場合を一例に挙げて説明したが、こ
れ以外の視覚的コントラストの改善を阻害する全ての文
字情報に対しても、上述した処理を適用すれば本発明の
有用な効果を奏することができるのは言うまでもない。
【0059】(第7の実施形態)また、入力映像信号に
は、様々な種類や態様のものが存在する。従って、この
ような入力映像信号に対して、上記第1〜第5の実施形
態で述べたようなコントラスト調整および光源輝度調整
を単純に行ったのでは、適切な画像表示が得られない場
合が発生する。そこで、本発明の第7の実施形態は、様
々な種類や態様の入力映像信号に対しても、適切なコン
トラスト調整および光源輝度調整を行うようにしたもの
である。
【0060】図10は、本発明の第7の実施形態に係る
画像表示装置の構成を示すブロック図である。図10に
おいて、第7の実施形態に係る画像表示装置は、特徴検
出部11と、制御データ生成部72と、入力信号処理部
13と、光源制御部16と、受光型光変調部17とを備
える。また、受光型光変調部17は、光源18を備え
る。
【0061】図10に示すように、第7の実施形態に係
る画像表示装置は、上記第1および第2の実施形態に係
る画像表示装置の制御データ生成部12を制御データ生
成部72に代えた構成である。なお、第7の実施形態に
係る画像表示装置のその他の構成は、上記第1および第
2の実施形態に係る画像表示装置の構成と同様であり、
当該構成については同一の参照番号を付して説明を省略
する。以下、本発明の第7の実施形態に係る画像表示装
置を、入力映像信号の種類や態様に場合分けした上で、
上記第1および第2の実施形態に係る画像表示装置と異
なる構成部分を中心に説明する。
【0062】(1)ブルーバック信号やモード移行時信
号の場合 これは、入力映像信号が、全面青色のブルーバック信号
や、場面切り換え等のモード移行時(例えば、フェード
イン/フェードアウト)に用いる全面白色の信号等の特
殊信号の場合である。このような特殊信号の場合、画質
改善の必要性はなく、コントラスト調整および光源輝度
調整を行わずに、基本的に入力した信号をそのまま画像
表示することが好ましい。そこで、制御データ生成部7
2において、以下のような処理を行う。
【0063】制御データ生成部72は、特徴検出部11
が検出したMAX,MINおよびAPLを入力し、MA
XとMINとのレベル差が予め定めた値(以下、TH_
LVLと記す)に対して大きいか小さいかを判断する。
これは、上述したブルーバック信号のような信号は、M
AXとMINとのレベル差があまりないことに基づくも
のである。そして、制御データ生成部72は、レベル差
がTH_LVLより大きいと判断した場合は、上記第1
または第2の実施形態で述べたように、入力映像信号に
対応したGainおよびOffsetを求めて出力す
る。一方、制御データ生成部72は、レベル差がTH_
LVLより小さいと判断した場合は、入力映像信号がブ
ルーバック信号等の特殊信号であると判断し、上記算出
されたGainおよびOffsetに対し、その制御効
果を弱めた値を出力する。具体的には、調整が行われな
いGainおよびOffsetをそれぞれ、Gain_
TypおよびOffset_Typと、出力されるGa
inおよびOffsetをそれぞれ、Gain_Out
およびOffset_Outとすると、次式 Gain#Out=Gain#Typ+(Gain-Gain#Typ)*((MAX-MIN)/TH#LVL) Offset#Out=Offset#Typ+(Offset-Offset#Typ)*((MAX-MIN)/TH#LVL) によりGain_OutおよびOffset_Outを
算出する。
【0064】この処理により、不要な制御による過補正
の防止および電力消費の低減を図ることができる。な
お、上記予め定めた値は、入力する特殊信号のレベルに
対応して任意に設定することができる。なお、上記説明
では、制御データ生成部72が行う処理として、MAX
とMINとのレベル差が予め定めた値より小さい場合
に、特殊信号と判断して(MAX−MIN)に応じて徐
々にGainを1倍に近づける方法を記載したが、この
他にも特殊信号の判定を色や同期(例えば、インタレー
ス信号となっていないこと)等により判断する方法を用
いることも、同様に可能である。
【0065】(2)微小な領域のみにおいて変化がある
信号の場合 これは、入力映像信号が、画面全体のうちの一部分にお
いて変化がある、すなわち、映像の大部分には大きな変
化がなく、ごく一部の領域にだけ変化がある信号の場合
である。このような信号の場合、変化する領域に影響さ
れてコントラスト調整および光源輝度調整を行ってしま
うと、画像の大部分を占める大きな変化のない領域にお
いて、視覚的に違和感を与えることがある。このため、
このような信号の場合には、調整値を前回処理した調整
値から大きく変化させず、すなわち、前回の出力画像と
今回の出力画像の変化を小さくすることが好ましい。そ
こで、制御データ生成部72において、以下のような処
理を行う。
【0066】前提として、制御データ生成部72は、前
回処理したMAX,MIN,APL,GainおよびO
ffsetをそれぞれ保持している。制御データ生成部
72は、特徴検出部11が検出したMAX,MINおよ
びAPLを入力し、新たに入力したAPLを保持してい
る前回のAPLと比較して変化の差を判断する。これ
は、上述した微小な領域のみにおいて変化がある信号
は、APLがほとんど変化しないことに基づくものであ
る。そして、制御データ生成部72は、変化の差がない
場合には前回処理したGainおよびOffsetを、
変化の差がある場合にはその差の大きさに応じて、前回
処理したGainおよびOffsetから今回のMA
X,MINおよびAPLに基づいて算出されるGain
およびOffsetまでのGainおよびOffset
を、入力映像信号に対応するGainおよびOffse
tとして可変的に出力する。これは、例えば、Gain
およびOffsetを通過させる巡回型のロー・パス・
フィルタ(LPF)を設け、変化の差が小さい場合には
LPFの時定数を大きく(変化量が小さくなる)、変化
の差が大きい場合にはLPFの時定数を小さく(変化量
が大きくなる)するようにすればよい。なお、変化の差
が大きい場合、最終的に今回のMAX,MINおよびA
PLに基づいて算出されるGainおよびOffset
に収束するように制御してもよいし、別途予め定めたG
ainおよびOffsetに収束するように制御しても
よい。
【0067】この処理により、画像単体での画質改善効
果が多少低減されるものの、不要な制御による視覚的違
和感を抑え、画像前後のつながりを自然的に表現するこ
とができる。なお、上記変化の差に応じて可変する量
は、入力する信号のレベルに対応して任意に設定するこ
とができる。また、制御データ生成部72において、微
小な領域のみにおいて変化がある信号か否かをAPLの
変化のみで判断したが、MAXやMINの変化を用いて
判断することも可能である。さらに、制御データ生成部
72は、画像のほとんどの部分が変化しないことをヒス
トグラムデータを検出することで、判断の精度を向上さ
せることができる。
【0068】(3)大きな変化がある信号の場合 これは、入力映像信号が、場面転換等で大きな変化があ
る信号の場合である。ここで、画像に全く変化がない場
合であっても、入力映像信号は時間軸上で微小に変化
(ノイズ等による)しているため、この微小な変化に対
してその都度調整レベルを可変していたのでは、画像が
ちらついて見苦しくなる。そこで、一般的には、制御デ
ータ生成部72内にロー・パス・フィルタ(LPF)を
設け、微小な変化を吸収(平滑化)した後にコントラス
ト調整および光源輝度調整を行うことで、画像の見易さ
を確保している。しかし、上記大きな変化がある信号の
場合にも、LPFを通して平滑化した後で各調整を行う
と、信号に忠実に対応した調整を実現することができな
い。このため、大きな変化がある信号に関しては、LP
Fを通さずに各調整を行うことが好ましい。そこで、制
御データ生成部72において、以下のような処理を行
う。
【0069】前提として、制御データ生成部72は、前
回処理したMAX,MINおよびAPLをそれぞれ保持
している。制御データ生成部72は、特徴検出部11が
検出したMAX,MINおよびAPLを入力し、新たに
入力したAPLを保持している前回のAPLと比較して
変化の差を判断する。これは、上述した大きな変化があ
る信号は、ほとんどAPLが変化することに基づくもの
である。そして、制御データ生成部72は、変化の差が
予め定めた値より小さいと判断した場合は、LPFを通
した後のMAX,MINおよびAPLを用いて、入力映
像信号に対応したGainおよびOffsetを求めて
出力する。一方、制御データ生成部72は、変化の差が
予め定めた値より大きいと判断した場合は、LPFを通
さないMAX,MINおよびAPLを用いて、入力映像
信号に対応したGainおよびOffsetを求めて出
力する。
【0070】この処理により、入力映像信号に忠実に対
応した調整を行うことができ、入力映像信号の変化をよ
り際立たせることができる。なお、上記予め定めた値
は、入力する信号のレベルに対応して任意に設定するこ
とができる。また、制御データ生成部72において、大
きな変化がある信号か否かをAPLの変化のみで判断し
たが、MAXやMINの変化を用いて判断することも可
能である。さらに、制御データ生成部72は、変化の差
が予め定めた値より大きいと判断した場合に、LPFの
特性を適切に変更し、変更後のLPFを通した後のMA
X,MINおよびAPLを用いて、入力映像信号に対応
したGainおよびOffsetを求めて出力するよう
にしてもよい。
【0071】以上のように、本発明の第7の実施形態に
係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅制御と
の相関性を持たせて光源輝度調整を行い、入力映像信号
に対する出力映像信号のAPL変動分を吸収するにあた
り、入力映像信号の種類や態様を判断して適切な調整を
決定する。これにより、様々な種類や態様の入力映像信
号に対しても、適切に視覚的なコントラスト感を改善す
ることができる。
【0072】なお、上記第7の実施形態においては、制
御データ生成部72の構成を、上記第1および第2の実
施形態に係る画像表示装置に用いた場合を説明したが、
当該構成を上記第3〜第6の実施形態に係る画像表示装
置に用いても同様の効果を奏することが可能である。ま
た、上記第7の実施形態における制御データ生成部72
は、必ずしも上述した(1)〜(3)の全てに対応する
構成でなくてもよく、いずれか1つまたは2つにだけ対
応する構成としてもよい。
【0073】(第8の実施形態)一般に、入力映像信号
には、表示デバイスとしてCRTを用いる場合を想定し
て、CRTが有するガンマ特性を補正するため予めガン
マ補正処理が施されている。これに対して、本発明で用
いる表示デバイスである受光型光変調部17(例えば、
液晶パネル)には、CRTの様なガンマ特性がないた
め、予めガンマ補正処理が施された入力映像信号に対
し、上記第1〜第7の実施形態で述べたようなコントラ
スト調整および光源輝度調整を行ってそのまま出力した
だけでは、適切な画像表示が得られない場合が発生す
る。そこで、本発明の第8の実施形態は、予めガンマ補
正処理が施された入力映像信号に対し、ガンマ逆補正処
理を施して適切なコントラスト調整および光源輝度調整
を行うようにしたものである。
【0074】図11は、本発明の第8の実施形態に係る
画像表示装置の構成を示すブロック図である。図11に
おいて、第8の実施形態に係る画像表示装置は、特徴検
出部11と、制御データ生成部12と、入力信号処理部
13と、ガンマ逆補正処理部81と、ガンマ制御データ
生成部85と、光源制御部16と、受光型光変調部17
とを備える。また、受光型光変調部17は、光源18を
備える。
【0075】図11に示すように、第8の実施形態に係
る画像表示装置は、上記第1および第2の実施形態に係
る画像表示装置に、ガンマ逆補正処理部81およびガン
マ制御データ生成部85をさらに加えた構成である。な
お、第8の実施形態に係る画像表示装置のその他の構成
は、上記第1および第2の実施形態に係る画像表示装置
の構成と同様であり、当該構成については同一の参照番
号を付して説明を省略する。以下、図12をさらに参照
して、本発明の第8の実施形態に係る画像表示装置を、
上記第1および第2の実施形態に係る画像表示装置と異
なる構成部分を中心に説明する。図12は、図11のガ
ンマ逆補正処理部81およびガンマ制御データ生成部8
5における逆ガンマ特性の一例を示す図である。
【0076】ガンマ逆補正処理部81は、入力信号処理
部13が出力する予めガンマ補正処理が施された非線形
な出力映像信号を入力し、図12(a)に示す予め定め
た逆ガンマ特性に従って、出力映像信号に対してガンマ
逆補正処理を施す。この逆ガンマ特性は、入力映像信号
に予め施されているガンマ特性と全く逆の(すなわち、
ガンマ特性を相殺する)特性を有する。例えば、NTS
Cの規格においては、ガンマ=2.2となる。これによ
り、ガンマ逆補正処理部81から線形な出力映像信号
が、受光型光変調部17に出力される。
【0077】ガンマ制御データ生成部85は、特徴検出
部11が出力するAPLと制御データ生成部12が出力
するOffsetとを入力する。そして、ガンマ制御デ
ータ生成部85は、図12(b)に示す予め定めた逆ガ
ンマ特性従って、APLとOffsetとで求まる差分
αからガンマ逆補正処理を施したOffsetとなる差
分βを求め、光源制御部16に出力する。なお、ガンマ
制御データ生成部85における逆ガンマ特性は、ガンマ
逆補正処理部81における逆ガンマ特性と同一である。
【0078】以上のように、本発明の第8の実施形態に
係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅制御と
の相関性を持たせて光源輝度調整を行い、入力映像信号
に対する出力映像信号のAPL変動分を吸収するにあた
り、入力映像信号に予め施されているガンマ補正処理を
相殺するガンマ逆補正処理を施して、適切なコントラス
ト調整および光源輝度調整を行う。これにより、予めガ
ンマ補正処理が施されている入力映像信号に対しても、
適切に視覚的なコントラスト感を改善することができ
る。
【0079】なお、上記第8の実施形態においては、ガ
ンマ逆補正処理部81およびガンマ制御データ生成部8
5の構成を、上記第1および第2の実施形態に係る画像
表示装置に用いた場合を説明したが、当該構成を上記第
3〜第7の実施形態に係る画像表示装置に用いても同様
の効果を奏することが可能である。
【0080】(第9の実施形態)上記第8の実施形態で
は、コントラスト調整および光源輝度調整を行った後で
ガンマ逆補正処理を施す場合を説明した。次に、本発明
の第9の実施形態は、予めガンマ補正処理が施された入
力映像信号に対し、まずガンマ逆補正処理を施した後、
適切なコントラスト調整および光源輝度調整を行うよう
にしたものである。
【0081】図13は、本発明の第9の実施形態に係る
画像表示装置の構成を示すブロック図である。図13に
おいて、第9の実施形態に係る画像表示装置は、ガンマ
逆補正処理部91と、特徴検出部11と、制御データ生
成部12と、入力信号処理部13と、光源制御部16
と、受光型光変調部17とを備える。また、受光型光変
調部17は、光源18を備える。
【0082】図13に示すように、第9の実施形態に係
る画像表示装置は、上記第1および第2の実施形態に係
る画像表示装置に、ガンマ逆補正処理部91をさらに加
えた構成である。なお、第9の実施形態に係る画像表示
装置のその他の構成は、上記第1および第2の実施形態
に係る画像表示装置の構成と同様であり、当該構成につ
いては同一の参照番号を付して説明を省略する。以下、
本発明の第9の実施形態に係る画像表示装置を、上記第
1および第2の実施形態に係る画像表示装置と異なる構
成部分を中心に説明する。
【0083】ガンマ逆補正処理部91は、予めガンマ補
正処理が施された非線形な入力映像信号を入力し、予め
定めた逆ガンマ特性(図12(a)を参照)に従って、
入力映像信号に対してガンマ逆補正処理を施す。この逆
ガンマ特性は、上記第8の実施形態と同様に、入力映像
信号に予め施されているガンマ特性と全く逆の(すなわ
ち、ガンマ特性を相殺する)特性を有する。これによ
り、ガンマ逆補正処理部91から線形な入力映像信号
が、特徴検出部11および入力信号処理部13に出力さ
れる。
【0084】以上のように、本発明の第9の実施形態に
係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅制御と
の相関性を持たせて光源輝度調整を行い、入力映像信号
に対する出力映像信号のAPL変動分を吸収するにあた
り、入力映像信号に予め施されているガンマ補正処理を
相殺するガンマ逆補正処理を施して、適切なコントラス
ト調整および光源輝度調整を行う。これにより、予めガ
ンマ補正処理が施されている入力映像信号に対しても、
適切に視覚的なコントラスト感を改善することができ
る。また、信号を入力する段階でガンマ逆補正処理を行
うので、上記第8の実施形態のようにガンマ制御データ
生成部85を構成に含める必要がなくなる。
【0085】なお、上記第9の実施形態においては、ガ
ンマ逆補正処理部91の構成を、上記第1および第2の
実施形態に係る画像表示装置に用いた場合を説明した
が、当該構成を上記第3〜第7の実施形態に係る画像表
示装置に用いても同様の効果を奏することが可能であ
る。
【0086】(第10の実施形態)本発明の受光型光変
調部17に適応できる表示デバイスとしては、液晶を使
用するパネルが考えられる。しかし、この液晶パネル
は、映像信号の輝度変化(APL変化)が大きい場合に
は速く、小さい場合には遅く応答するという特性を有し
ている。このため、あらゆる輝度変化に対して一定の制
御を行ったのでは、映像に合った適切な光源輝度調整を
行えない場合が発生する。そこで、本発明の第10の実
施形態は、映像信号の輝度変化、すなわち液晶パネルの
応答速度に応じて、映像に合った適切な光源輝度調整を
行うものである。
【0087】図14は、本発明の第10の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図14
において、第10の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部11と、制御データ生成部12と、入力信号処
理部13と、制御データ補正部101と、光源制御部1
6と、受光型光変調部(液晶パネル)17とを備える。
また、受光型光変調部17は、光源18を備える。
【0088】図14に示すように、第10の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第1および第2の実施形態に
係る画像表示装置に、制御データ補正部101をさらに
加えた構成である。なお、第10の実施形態に係る画像
表示装置のその他の構成は、上記第1および第2の実施
形態に係る画像表示装置の構成と同様であり、当該構成
については同一の参照番号を付して説明を省略する。以
下、図15をさらに参照して、本発明の第10の実施形
態に係る画像表示装置を、上記第1および第2の実施形
態に係る画像表示装置と異なる構成部分を中心に説明す
る。図15は、図14の制御データ補正部101が行う
補正処理の一例を説明するタイミング図である。
【0089】まず、図15を参照して、上記第1〜第9
の実施形態に係る画像表示装置における光源輝度調整を
説明する。映像信号のAPL変化が小さい場合(図15
(a)の信号A)、受光型光変調部17における実際の
映像のAPL変化は遅くなる(図15(a)の信号Bで
は、3フィールドかかって変化する)。また、映像信号
のAPL変化が大きい場合(図15(b)の信号A)、
受光型光変調部17における実際の映像のAPL変化は
速くなる(図15(b)の信号Bでは、1フィールドで
変化が完了する)。これに対して、光源18の輝度変化
は、制御データ生成部12が出力するOffset(図
15(a)および(b)の信号C)に従って、APL変
化に関係なく予め定めた一定の期間で変化する(図15
(a)および(b)の信号D)。このため、受光型光変
調部17における映像信号のAPL変化と光源18の輝
度調整変化とが一致しない(図15(a)および(b)
において、信号Bと信号Dとが一致しない)。
【0090】そこで、制御データ補正部101では以下
の処理を行う。制御データ補正部101は、受光型光変
調部17における応答速度に対応する時定数を有するフ
ィルタ(例えば、LPF)を予め備えている。制御デー
タ補正部101は、制御データ生成部12が出力するO
ffsetを入力して値を検出する。そして、制御デー
タ補正部101は、Offsetの値が大きい場合には
フィルタの時定数を短く、Offsetの値が小さい場
合にはフィルタの時定数を長くして、Offsetを通
過させて光源制御部16へ出力する(図15(a)およ
び(b)の信号E)。これにより、受光型光変調部17
における映像信号のAPL変化と光源18の輝度調整変
化とが一致するようになる(図15(a)および(b)
において、信号Bと信号Fとが一致する)。
【0091】以上のように、本発明の第10の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅制御
との相関性を持たせて光源輝度調整を行い、入力映像信
号に対する出力映像信号のAPL変動分を吸収するにあ
たり、受光型光変調部17における映像信号の輝度変化
(APL変化)の応答速度に対応させて、適切な光源輝
度調整を行う。これにより、受光型光変調部17として
液晶パネル等を用いた場合でも、映像信号に合った適切
なコントラスト感を改善することができる。
【0092】なお、上記第10の実施形態においては、
制御データ補正部101の構成を、上記第1および第2
の実施形態に係る画像表示装置に用いた場合を説明した
が、当該構成を上記第3〜第9の実施形態に係る画像表
示装置に用いても同様の効果を奏することが可能であ
る。
【0093】(第11の実施形態)上記第1〜第10の
実施形態では、1つの画面を表示するシステムに対し
て、コントラスト調整および光源輝度調整を行う場合を
述べてきた。しかし、本発明のコントラスト調整および
光源輝度調整は、例えば、パーソナル・コンピュータ
(PC)等のように1つの受光型光変調部上に2つの画
面を表示するシステムにも同様に用いることが可能であ
る。そこで、本発明の第11の実施形態は、コントラス
ト調整および光源輝度調整を2つの画面を表示するシス
テムに用いた場合に、コントラスト感の向上を図るよう
にしたものである。
【0094】図16は、本発明の第11の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図16
において、第11の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部11と、制御データ生成部12と、入力信号処
理部13と、光源制御部16と、補正データ生成部11
1と、信号振幅調整部112と、MIX113と、受光
型光変調部17とを備える。また、受光型光変調部17
は、光源18を備える。
【0095】図16に示すように、第11の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第1および第2の実施形態に
係る画像表示装置に補正データ生成部111と信号振幅
調整部112とMIX113とをさらに加えた構成であ
る。なお、第11の実施形態に係る画像表示装置のその
他の構成は、上記第1および第2の実施形態に係る画像
表示装置の構成と同様であり、当該構成については同一
の参照番号を付して説明を省略する。以下、図17およ
び図18をさらに参照して、本発明の第11の実施形態
に係る画像表示装置を、上記第1および第2の実施形態
に係る画像表示装置と異なる構成部分を中心に説明す
る。図17は、図16の受光型光変調部17上に2画面
を表示した一例を示す図である。図18は、ある入力映
像信号に対して、本発明の第11の実施形態に係る画像
表示装置が行う処理の概略の一例を説明する図である。
【0096】今、受光型光変調部17上に、図17に示
すような2つの画面(ウインドウ)を表示したときに、
第1の画面に対してコントラスト調整および光源輝度調
整を行う場合を考える。この場合、テレビジョン受像器
やコンピュータ装置等の映像信号処理回路(図示せず)
は、第1の画面(制御対象画面)に対応する映像信号で
ある第1の入力映像信号を特徴検出部11および入力信
号処理部13に、第2の画面(制御対象外画面)に対応
する映像信号である第2の入力映像信号を信号振幅調整
部112にそれぞれ出力する。また、上記映像信号処理
回路は、どちらの画面に関する出力映像信号かを与える
ウインドウ切換え信号を、MIX113に出力する。
【0097】まず、特徴検出部11,制御データ生成部
12,入力信号処理部13および光源制御部16は、第
1の入力映像信号に対して、上記第1または第2の実施
形態で述べた処理を行いコントラスト調整および光源輝
度調整を行う(図18(a))。
【0098】補正データ生成部111は、制御データ生
成部12が出力するOffsetを入力する。そして、
補正データ生成部111は、Offsetに基づいて、
第1の入力映像信号に対して施される光源輝度調整の影
響が、第2の入力映像信号に対して及ばないように(す
なわち、光源輝度調整効果がキャンセルされるよう
に)、第2の入力映像信号の振幅を補正する信号を生成
する。信号振幅調整部112は、補正データ生成部11
1が出力する補正信号と第2の入力映像信号とを入力
し、補正信号に従って第2の入力映像信号の振幅を増幅
または減衰する。ここで、信号振幅調整部112は、黒
レベルを基準に第2の入力映像信号を増幅または減衰す
る(図18(b))。MIX113は、入力信号処理部
13が出力するコントラスト調整後の第1の入力映像信
号と、信号振幅調整部112が出力するコントラスト補
正後の第2の入力映像信号とを入力し、ウインドウ切換
え信号が与えるタイミングに従って、受光型光変調部1
7へ出力する出力映像信号を切り換える。
【0099】この処理により、第1の入力映像信号に対
して行った光源18の輝度調整分を常にキャンセルする
ように、第2の入力映像信号の振幅を補正することがで
き(図18(b))、第1の画面に対して行ったコント
ラスト調整および光源輝度調整の影響を、第2の画面に
及ぼすことがなくなる。
【0100】以上のように、本発明の第11の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、2画面表示を
行うシステムにおいて、制御対象画面に対してはコント
ラスト調整および光源輝度調整を行い、制御対象外画面
に対しては光源輝度調整効果をキャンセルするように補
正を行う。これにより、2画面表示を行うシステムにお
いても双方の画面に違和感なく、適切に視覚的なコント
ラスト感を改善することができる。
【0101】なお、上記第11の実施形態においては、
補正データ生成部111,信号振幅調整部112および
MIX113の構成を、上記第1および第2の実施形態
に係る画像表示装置に用いた場合を説明したが、当該構
成を上記第3〜第10の実施形態に係る画像表示装置に
用いても同様の効果を奏することが可能である。また、
上記第11の実施形態においては、信号振幅調整部11
2が第2の入力映像信号を増幅または減衰する基準は、
黒レベルであるとして記載した。しかし、この基準は、
黒レベルに限定されるものではなく、第2の入力映像信
号に対して(特徴検出部11と同様の)特徴検出を行う
ことによって、APLレベルまたは任意のレベルを基準
とすることが可能である。
【0102】(第12の実施形態)上記第11の実施形
態は、上記第1〜第10の実施形態で述べたコントラス
ト調整および光源輝度調整を1つの受光型光変調部上に
2つの画面を表示するシステムに用いる場合を説明し
た。そこで、次に、本発明のコントラスト調整および光
源輝度調整を、3つ以上の画面を表示するシステムに用
いた場合に、コントラスト感の向上を図るようにしたも
のを説明する。なお、以下の第12の実施形態において
は、本発明のコントラスト調整および光源輝度調整を、
3つの画面を表示するシステムに用いた場合を一例に挙
げて説明する。
【0103】図19は、本発明の第12の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図19
において、第12の実施形態に係る画像表示装置は、第
1の特徴検出部11と、第1の制御データ生成部12
と、第1の入力信号処理部13と、光源制御部16と、
第2の特徴検出部121と、第2の制御データ生成部1
22と、第2の入力信号処理部13と、補正データ生成
部124と、信号振幅調整部125と、MIX123
と、受光型光変調部17とを備える。また、受光型光変
調部17は、光源18を備える。
【0104】図19に示すように、第12の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第1および第2の実施形態に
係る画像表示装置に、第2の特徴検出部121と第2の
制御データ生成部122と第2の入力信号処理部13と
補正データ生成部124と信号振幅調整部125とMI
X123とをさらに加えた構成である。なお、第12の
実施形態に係る画像表示装置のその他の構成は、上記第
1および第2の実施形態に係る画像表示装置の構成と同
様であり、当該構成については同一の参照番号を付して
説明を省略する。また、第12の実施形態に係る画像表
示装置の第1の特徴検出部11,第1の制御データ生成
部12および第1の入力信号処理部13は、それぞれ上
記第1または第2の実施形態に係る画像表示装置の特徴
検出部11,制御データ生成部12および入力信号処理
部13と同様の構成であるため、同一の参照番号を付し
ている。さらに、第2の入力信号処理部13について
も、上記第1または第2の実施形態に係る画像表示装置
の入力信号処理部13と同様の構成であるため、同一の
参照番号を付している。以下、本発明の第12の実施形
態に係る画像表示装置を、上記第1および第2の実施形
態に係る画像表示装置と異なる構成部分を中心に説明す
る。
【0105】今、受光型光変調部17上に、3つの画面
(第1〜第3の画面)を表示したときに、第1の画面に
対してコントラスト調整および光源輝度調整を行う場合
を考える。この場合、テレビジョン受像器やコンピュー
タ装置等の映像信号処理回路(図示せず)は、第1の画
面(制御対象画面)に対応する映像信号である第1の入
力映像信号を第1の特徴検出部11および第1の入力信
号処理部13に、第2の画面(制御対象外画面)に対応
する映像信号である第2の入力映像信号を第2の特徴検
出部121および第2の入力信号処理部13に、第3の
画面(制御対象外画面)に対応する映像信号である第3
の入力映像信号を信号振幅調整部125にそれぞれ出力
する。また、上記映像信号処理回路は、どの画面に関す
る出力映像信号かを与えるウインドウ切換え信号を、M
IX123に出力する。
【0106】まず、第1の特徴検出部11,第1の制御
データ生成部12,第1の入力信号処理部13および光
源制御部16は、第1の入力映像信号に対して、上記第
1または第2の実施形態で述べた処理を行いコントラス
ト調整および光源輝度調整を行う。
【0107】次に、第2の特徴検出部121は、第1の
特徴検出部11と同様に、第2の入力映像信号のMA
X,MINおよびAPLをそれぞれ検出する。第2の制
御データ生成部122は、第2の特徴検出部121が検
出したMAX,MINおよびAPLと、第1の制御デー
タ生成部12が出力するOffsetとを入力する。そ
して、第2の制御データ生成部122は、光源制御部1
6による光源の輝度制御の影響を相殺し、かつ、第2の
入力映像信号の最大振幅を、第2の入力信号処理部13
のDCレベル調整部13Bの出力ダイナミックレンジに
収まる所定のレベルまで増幅するためのGainを求め
る。また、第2の制御データ生成部122は、第2の入
力信号処理部13の信号振幅調整部13Aにおいて増幅
された第2の入力映像信号が、出力ダイナミックレンジ
内に収まるDCレベルを与えるOffsetを求める。
この求められたGainは第2の入力信号処理部13の
信号振幅調整部13Aに、Offsetは第2の入力信
号処理部13のDCレベル調整部13Bに、それぞれ出
力される。第2の入力信号処理部13では、上記第1ま
たは第2の実施形態で述べた入力信号処理部13と同様
の処理が行われる。
【0108】補正データ生成部124は、第1の制御デ
ータ生成部12が出力するOffsetを入力する。そ
して、補正データ生成部124は、Offsetに基づ
いて、第1の入力映像信号に対して施される光源輝度調
整の影響が、第3の入力映像信号に対して及ばないよう
に(すなわち、光源輝度調整効果がそれぞれキャンセル
されるように)、第3の入力映像信号の振幅を補正する
信号を生成する。信号振幅調整部125は、補正データ
生成部124が出力する補正信号と第3の入力映像信号
とを入力し、補正信号に従って第3の入力映像信号の振
幅を増幅または減衰する。ここで、信号振幅調整部12
5は、黒レベルを基準に第3の入力映像信号を増幅また
は減衰する。MIX123は、第1の入力信号処理部1
3が出力するコントラスト調整後の第1の入力映像信号
と、第2の入力信号処理部13が出力するコントラスト
補正後の第2の入力映像信号と、信号振幅調整部125
が出力するコントラスト補正後の第3の入力映像信号と
を入力し、ウインドウ切換え信号が与えるタイミングに
従って、受光型光変調部17へ出力する出力映像信号を
切り換える。
【0109】この処理により、第1の入力映像信号に対
して行った光源18の輝度調整分を常にキャンセルする
ように、第2および第3の入力映像信号の振幅を補正す
ることができると共に、第2の入力映像信号に対して
は、独自のコントラスト調整を行うことができる。これ
により、第1の画面に対して行ったコントラスト調整お
よび光源輝度調整の影響を、第2および第3の画面に及
ぼすことがなくなり、かつ、第2の画面に対しては、独
自のコントラスト調整を行うことができる。
【0110】以上のように、本発明の第12の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、3画面以上の
表示を行うシステムにおいて、制御対象画面に対しては
コントラスト調整および光源輝度調整を行い、制御対象
外画面に対しては光源輝度調整効果をキャンセルするよ
うに補正を行うと共に、必要な制御対象外画面について
は、制御対象画面に対して行う調整とは異なる独自のコ
ントラスト調整を行う。これにより、3画面以上の表示
を行うシステムにおいても全ての画面に違和感なく、適
切に視覚的なコントラスト感を改善することができる。
【0111】なお、上記第12の実施形態においては、
第2の特徴検出部121,第2の制御データ生成部12
2,第2の入力信号処理部13,補正データ生成部12
4,信号振幅調整部125およびMIX123の構成
を、上記第1および第2の実施形態に係る画像表示装置
に用いた場合を説明したが、当該構成を上記第3〜第1
1の実施形態に係る画像表示装置に用いても同様の効果
を奏することが可能である。また、上記第12の実施形
態においては、本発明のコントラスト調整および光源輝
度調整を、3つの画面を表示するシステムに用いた場合
を一例に挙げて説明したが、3つ以上の画面を表示する
システムに用いた場合であっても同様の効果を奏するこ
とができる。この場合において、独自のコントラスト調
整を行う必要がある画面が複数あるにときには、対応す
る入力映像信号に関して第2の特徴検出部121,第2
の制御データ生成部122および第2の入力信号処理部
13と同等の構成を複数個用いればよい。
【0112】(第13の実施形態)上記第1〜第12の
実施形態では、制御データ生成部(または第1の制御デ
ータ生成部)12,42,52,72が出力するOff
setに基づいて光源制御部16を制御する場合を挙げ
て説明した。次に、この第13の実施形態では、Off
set以外のデータを用いて光源制御部16を制御する
ようにしたものである。
【0113】図20は、本発明の第13の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図20
において、第13の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部11と、第1の制御データ生成部12と、入力
信号処理部13と、出力信号特徴検出部134と、第2
の制御データ生成部135と、光源制御部16と、受光
型光変調部17とを備える。また、受光型光変調部17
は、光源18を備える。
【0114】図20に示すように、第13の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第1および第2の実施形態に
係る画像表示装置に、出力信号特徴検出部134および
第2の制御データ生成部135をさらに加えた構成であ
る。なお、第13の実施形態に係る画像表示装置の各構
成は、上記第1および第2の実施形態に係る画像表示装
置の各構成と同様であり、当該構成については同一の参
照番号を付して説明を省略する。また、第13の実施形
態に係る画像表示装置の第1の制御データ生成部12
は、上記第1または第2の実施形態に係る画像表示装置
の制御データ生成部12と同様の構成であるため、同一
の参照番号を付している。以下、本発明の第13の実施
形態に係る画像表示装置を、上記第1および第2の実施
形態に係る画像表示装置と異なる処理動作を中心に説明
する。
【0115】出力信号特徴検出部134は、入力信号処
理部13が出力する出力映像信号を入力する。そして、
出力信号特徴検出部134は、特徴検出部11と同様
に、出力映像信号の平均輝度レベル(以下、APL2と
記す)を検出して、第2の制御データ生成部135へ出
力する。第2の制御データ生成部135は、特徴検出部
11が出力するAPLと出力信号特徴検出部134が出
力するAPL2とを入力する。そして、第2の制御デー
タ生成部135は、APL2−APLを演算することで
Offsetを求め、光源制御部16に出力する。
【0116】以上のように、本発明の第13の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、入力信号処理
部13で行う信号振幅制御との相関性を持たせて光源1
8の輝度調整を行い、入力映像信号に対する出力映像信
号のAPL変動分を吸収する。これにより、光源18の
平均消費電力を増やすことなく、視覚的なコントラスト
感を改善することができる。
【0117】なお、上記第13の実施形態においては、
出力信号特徴検出部134および第2の制御データ生成
部135の構成を、上記第1および第2の実施形態に係
る画像表示装置に用いた場合を説明したが、当該構成を
上記第3〜第12の実施形態に係る画像表示装置に用い
ても同様の効果を奏することが可能である。
【0118】(第14の実施形態)上記第13の実施形
態では、出力信号特徴検出部134を用いて出力映像信
号の特徴(APL2)を検出し、第2の制御データ生成
部135において、APLとAPL2とに基づいてOf
fsetを生成し、光源制御部16に出力する場合を挙
げて説明した。さらに、この第14の実施形態では、出
力映像信号以外から特徴(APL2)を検出してOff
setを生成するようにしたものである。
【0119】図21は、本発明の第14の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図21
において、第14の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部11と、第1の制御データ生成部12と、入力
信号処理部13と、特徴データ生成部144と、第2の
制御データ生成部145と、光源制御部16と、受光型
光変調部17とを備える。また、受光型光変調部17
は、光源18を備える。
【0120】図21に示すように、第14の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第1および第2の実施形態に
係る画像表示装置に、特徴データ生成部144および第
2の制御データ生成部145をさらに加えた構成であ
る。なお、第14の実施形態に係る画像表示装置の各構
成は、上記第1および第2の実施形態に係る画像表示装
置の各構成と同様であり、当該構成については同一の参
照番号を付して説明を省略する。また、第14の実施形
態に係る画像表示装置の第1の制御データ生成部12
は、上記第1または第2の実施形態に係る画像表示装置
の制御データ生成部12と同様の構成であるため、同一
の参照番号を付している。以下、本発明の第14の実施
形態に係る画像表示装置を、上記第1および第2の実施
形態に係る画像表示装置と異なる処理動作を中心に説明
する。
【0121】特徴データ生成部144は、特徴検出部1
1が検出したMAX,MINおよびAPLと、第1の制
御データ生成部12が求めたGainとを入力する。そ
して、特徴データ生成部144は、MAX,MIN,A
PLおよびGainに基づいて、出力映像信号における
平均輝度レベル(以下、APL2と記す)を求めて、第
2の制御データ生成部145へ出力する。第2の制御デ
ータ生成部145は、特徴検出部11が出力するAPL
と特徴データ生成部144が出力するAPL2とを入力
する。そして、第2の制御データ生成部145は、AP
L2−APLを演算することでOffsetを求め、光
源制御部16に出力する。
【0122】以上のように、本発明の第14の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、入力信号処理
部13で行う信号振幅制御との相関性を持たせて光源1
8の輝度調整を行い、入力映像信号に対する出力映像信
号のAPL変動分を吸収する。これにより、光源18の
平均消費電力を増やすことなく、視覚的なコントラスト
感を改善することができる。
【0123】なお、上記第14の実施形態においては、
特徴データ生成部144および第2の制御データ生成部
145の構成を、上記第1および第2の実施形態に係る
画像表示装置に用いた場合を説明したが、当該構成を上
記第3〜第12の実施形態に係る画像表示装置に用いて
も同様の効果を奏することが可能である。
【0124】(第15の実施形態)上記第1〜第14の
実施形態では、出力映像信号を得るために、入力映像信
号の増幅とDCレベルのレベルシフトとを、信号振幅調
整部13AおよびDCレベル調整部13Bにおいて別個
に行っていた。これは、制御データ生成部(または第1
の制御データ生成部)12,42,72においてAPL
基準でGainを求めるようにしたためである。そこ
で、第15の実施形態では、APL以外を基準としてG
ainを求めるようにしたものである。
【0125】図22は、本発明の第15の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図22
において、第15の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部151と、第1の制御データ生成部152と、
信号振幅調整部153と、特徴データ生成部154と、
第2の制御データ生成部155と、光源制御部156
と、受光型光変調部157とを備える。また、受光型光
変調部157は、光源158を備える。
【0126】以下、本発明の第15の実施形態に係る画
像表示装置の各構成の動作(画像表示方法)を、図23
をさらに参照して説明する。図23は、ある入力映像信
号に対して、本発明の第15の実施形態に係る画像表示
装置が行う処理の概略の一例を説明する図である。
【0127】まず、テレビジョン受像器やコンピュータ
装置等の映像信号処理回路(図示せず)から出力される
映像信号が、入力映像信号として特徴検出部151およ
び入力信号処理部である信号振幅調整部153にそれぞ
れ入力される。特徴検出部151は、入力映像信号のM
AX,MINおよびAPLをそれぞれ検出する。なお、
この特徴検出部151で行うMAX,MINおよびAP
Lの検出は、従来から行われている処理であるので、こ
こでの詳しい説明は省略する。
【0128】第1の制御データ生成部152は、特徴検
出部151が検出したMAXおよびMINを入力し、G
ainとこのGainに基づく増幅を行う基準となるレ
ベル(以下、Baseと記す)とを、以下のように求め
る。今、特徴検出部151が、入力映像信号に対して図
23(a)に示すようなMAX,MINおよびAPLを
検出した場合を考える。
【0129】まず、第1の制御データ生成部152は、
入力映像信号の最大振幅(MAXとMINとの差)を、
処理回路の信号処理可能範囲、すなわち、ダイナミック
レンジ(具体的には、信号振幅調整部153の出力ダイ
ナミックレンジ)幅まで増幅するためのGainを、下
記式に従って求める。Gain=ダイナミックレンジ幅
/(MAX−MIN)例えば、図23において、入力映
像信号の最大振幅がダイナミックレンジ幅に対して67
%である場合(図23(a))、第1の制御データ生成
部152が求めるGainは、約1.5倍となる(図2
3(b))。
【0130】次に、第1の制御データ生成部152は、
MAXおよびMINと上記求めたGainとから、信号
振幅調整部153が行う増幅後の入力映像信号を出力ダ
イナミックレンジに収めるための、増幅後の入力映像信
号でレベルが変動しない唯一のレベルであるBase
を、下記式のいずれかに従って求める。Base=Ga
in×MIN/(Gain−1)Base=(Gain
×MAX−ダイナミックレンジ)/(Gain−1)こ
の求められたGainおよびBaseは、信号振幅調整
部153および特徴データ生成部154に出力される。
【0131】信号振幅調整部153は、入力映像信号と
第1の制御データ生成部152が出力するGainおよ
びBaseとを入力する。そして、信号振幅調整部15
3は、Baseを基準として、Gainに従って入力映
像信号を増幅する(図23(b))。これにより、入力
映像信号は、信号振幅調整部153の出力ダイナミック
レンジ一杯に増幅されて出力される。この増幅後の入力
映像信号(以下、出力映像信号という)は、受光型光変
調部157に出力され、画像として表示される。
【0132】特徴データ生成部154は、特徴検出部1
51が検出したAPLと、第1の制御データ生成部15
2が求めたGainおよびBaseとを入力する。そし
て、特徴データ生成部154は、APL,Gainおよ
びBaseに基づいて、出力映像信号における平均輝度
レベル(APL2)を、下記式に従って求める。 APL2=Base+(APL−Base)×Gain このAPL2は、第2の制御データ生成部155へ出力
される。
【0133】第2の制御データ生成部155は、特徴検
出部151が出力するAPLと特徴データ生成部154
が出力するAPL2とを入力する。そして、第2の制御
データ生成部155は、平均輝度レベルのDCレベル差
(=APL2−APL)を求め、光源制御部156に出
力する。
【0134】光源制御部156は、第2の制御データ生
成部155が出力するDCレベル差に従って、出力映像
信号における視覚的輝度レベルが入力映像信号の輝度レ
ベルと同等となるように、すなわち、受光型光変調部1
57に画像表示したときのAPLが入力映像信号でのA
PLと同じになるように、光源158に対して予め定め
た輝度調整を行う(図23(c))。このように、信号
振幅調整部153によって生じるAPLの変動分を吸収
することで、黒レベルに関しては、光源158の輝度が
下がることによって、より視覚上の輝度レベルが下がる
ため、結果的にコントラスト感がアップする。また、白
レベルに関しては、光源158の輝度が上がることによ
って、より視覚上の白ピークが高くなるため、結果的に
明るい部分をより際立たせることとなりコントラスト感
が改善される。
【0135】以上のように、本発明の第15の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅調整
部153で行う信号振幅制御との相関性を持たせて光源
158の輝度調整を行い、入力映像信号に対する出力映
像信号のAPL変動分を吸収する。これにより、光源1
58の平均消費電力を増やすことなく、視覚的なコント
ラスト感を改善することができる。
【0136】なお、上記第15の実施形態においては、
第1の制御データ生成部152が求めるGainとし
て、ダイナミックレンジ幅まで増幅するためのゲインを
設定する場合を説明したが、これ以外にも、入力映像信
号のノイズ状態や色ゲインの状態等に応じて、視覚的に
最も効果のあるダイナミック幅以下のゲインに設定する
ことも同様に可能である。
【0137】(第16の実施形態)上記第15の実施形
態で述べたような信号振幅を伸張する処理や光源輝度を
上げる処理を行った場合、入力映像信号のノイズ成分も
同時に増加することになり、画像品質が低下してしま
う。そこで、本発明の第16の実施形態は、上記のよう
な処理を行った場合に、ノイズ成分の低減を図るように
したものである。
【0138】図24は、本発明の第16の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図24
において、第16の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部151と、第1の制御データ生成部152と、
ノイズ制御データ生成部161と、ノイズ低減部162
と、信号振幅調整部153と、特徴データ生成部154
と、第2の制御データ生成部155と、光源制御部15
6と、受光型光変調部157とを備える。また、受光型
光変調部157は、光源158を備える。
【0139】図24に示すように、第16の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置に、ノイズ制御データ生成部161およびノイ
ズ低減部162をさらに加えた構成である。なお、第1
6の実施形態に係る画像表示装置のその他の構成は、上
記第15の実施形態に係る画像表示装置の構成と同様で
あり、当該構成については同一の参照番号を付して説明
を省略する。以下、本発明の第16の実施形態に係る画
像表示装置を、上記第15の実施形態に係る画像表示装
置と異なる構成部分を中心に説明する。
【0140】ノイズ制御データ生成部161は、第1の
制御データ生成部152が出力するGainと、第2の
制御データ生成部155が出力するDCレベル差とを入
力する。そして、ノイズ制御データ生成部161は、G
ainおよびDCレベル差の値に従って信号処理によっ
て増加するノイズ量を判断し、当該ノイズ量に対応する
予め定めたノイズ低減信号を生成して、ノイズ低減部1
62に出力する。
【0141】ノイズ低減部162は、入力映像信号とノ
イズ制御データ生成部161が出力するノイズ低減信号
とを入力し、ノイズ低減信号に従って、入力映像信号か
らノイズ成分を低減する。このノイズ低減部162の構
成としては、例えば、ノイズフィルタや輪郭補正回路等
が考えられる。ノイズフィルタでノイズ低減部162を
構成した場合には、ノイズ低減信号に従って、フィルタ
リングするレベルを制御する方法が考えられる(具体的
には、ノイズ量の増加に比例してフィルタリングするし
きい値を高くする)。輪郭補正回路でノイズ低減部16
2を構成した場合には、ノイズ低減信号に従って、輪郭
補正のレベルまたはコアリングのレベルを制御する方法
が考えられる(具体的には、ノイズ量の増加に比例して
輪郭補正のレベルを小さくする、またはコアリングのレ
ベルを高くする)。そして、ノイズ低減が施された入力
映像信号は、信号振幅調整部153に出力され、以後上
記第15の実施形態と同様の処理が行われる。
【0142】以上のように、本発明の第16の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅制御
との相関性を持たせて光源輝度調整を行い、入力映像信
号に対する出力映像信号のAPL変動分を吸収するにあ
たり、行う信号振幅制御および光源輝度調整に従って、
伸張されるノイズ成分を低減させる。これにより、ノイ
ズ成分を増加させることなく、光源158の平均消費電
力を増やすことなく、視覚的なコントラスト感を改善す
ることができる。
【0143】なお、上記第16の実施形態のノイズ制御
データ生成部161においては、GainおよびDCレ
ベル差の値に従って、色ゲインが増加しすぎないように
抑制することも同様に可能である。また、Gainおよ
びDCレベルに加え、液晶のγ特性を考慮して信号処理
によって増加するノイズ量を判断することも可能であ
る。
【0144】(第17の実施形態)さて、全体が明るい
画像の中に小さい面積の黒近傍画像を含むような入力映
像信号に対し、上記第15の実施形態で述べたような光
源輝度を上げる処理を行った場合、黒レベルの浮きが生
じてしまう。そこで、本発明の第17の実施形態は、光
源輝度が高い場合の黒レベルの浮きを低減し、コントラ
スト感の向上を図るようにしたものである。
【0145】図25は、本発明の第17の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図25
において、第17の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部151と、データ判定部171と、第1の制御
データ生成部172と、信号振幅調整部153と、特徴
データ生成部154と、第2の制御データ生成部155
と、光源制御部156と、受光型光変調部157とを備
える。また、受光型光変調部157は、光源158を備
える。
【0146】図25に示すように、第17の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置の第1の制御データ生成部152を第1の制御
データ生成部172に代え、さらにデータ判定部171
を加えた構成である。なお、第17の実施形態に係る画
像表示装置のその他の構成は、上記第15の実施形態に
係る画像表示装置の構成と同様であり、当該構成につい
ては同一の参照番号を付して説明を省略する。以下、図
26をさらに参照して、本発明の第17の実施形態に係
る画像表示装置を、上記第15の実施形態に係る画像表
示装置と異なる構成部分を中心に説明する。図26は、
ある入力映像信号に対して、本発明の第17の実施形態
に係る画像表示装置が行う処理の概略の一例を説明する
図である。
【0147】データ判定部171は、入力映像信号を入
力し、入力映像信号のうち予め定めた輝度レベル以下で
ある画素数CNTを求める。この輝度レベルは、全画面
に対してどの程度黒レベル側の画素が含まれているかを
判定する基準となるレベルであり、得るべき画像品質に
応じて任意に定めることができる。従って、CNTは、
輝度レベルに従って判定された黒レベル(低輝度レベ
ル)側の画素の数となる。このCNTの単位は、処理目
的に応じて任意に定めることができ、例えば、1画素単
位であってもよいし、複数の画素を含む矩形領域の単位
であってもよい。なお、データ判定部171において、
信号レベル全域にわたって信号レベル毎に画素数の検出
を行えば、処理の精度を向上させることができる。
【0148】第1の制御データ生成部172は、特徴検
出部151が検出したMAXおよびMINとデータ判定
部171が出力するCNTとを入力し、GainとBa
seとを、以下のように求める。
【0149】まず、第1の制御データ生成部172は、
上記第1の制御データ生成部152と同様に、入力映像
信号(図26(a))の最大振幅をダイナミックレンジ
幅まで増幅するためのGainと、増幅後の入力映像信
号でレベルが変動しない唯一のレベルであるBaseと
を求める(図26(b))。次に、第1の制御データ生
成部172は、BaseとCNTとに基づいて、黒レベ
ル側の信号が少なく階調性が低い入力映像信号であるか
否かを判断する。すなわち、第1の制御データ生成部1
72は、Baseが予め定めた基準レベルより高く、か
つ、CNTが予め定めた基準数より少ない場合を、黒レ
ベル側の信号が少なく階調性が低い入力映像信号である
と判断する。なお、上記基準レベルおよび基準数は、得
るべき画像品質に応じて任意に定めることができる。
【0150】そして、第1の制御データ生成部172
は、上記判断において入力映像信号が黒レベル側の信号
が少なく階調性が低い信号あると判断した場合、増幅映
像信号における予め定めた黒レベル側の信号がダイナミ
ックレンジによってつぶれるように、すでに求めたBa
seのDCレベルを上げる(図26(c))。なお、B
aseのDCレベルを上げる量は、得るべき画像品質に
応じて任意に定めることができる。そして、第1の制御
データ生成部172は、DCレベルを上げたBase
を、信号振幅調整部153および特徴データ生成部15
4に出力する。これにより、階調が少ない低輝度部分を
つぶし、黒レベル側を引き締めることができる。また、
低輝度部分をつぶすことでAPLが下がるため、光源輝
度調整を行うと、視覚上の白ピークレベルが高くなる
(図26(d))。
【0151】なお、第1の制御データ生成部172は、
上記判断において入力映像信号が黒レベル側の信号が少
なく階調性が低い信号あると判断しない場合には、すで
に求めたBaseをそのまま、信号振幅調整部153お
よび特徴データ生成部154に出力する。以後、上記第
15の実施形態と同様の処理が行われる。
【0152】以上のように、本発明の第17の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅制御
との相関性を持たせて光源輝度調整を行い、入力映像信
号に対する出力映像信号のAPL変動分を吸収するにあ
たり、黒レベルの浮きが生じるような入力映像信号に対
して、低輝度部分の階調をつぶす処理を行う。これによ
り、全体が明るい画像の中に小さい面積の黒近傍画像を
含むような入力映像信号に対しても、黒レベルを引き締
め白ピークレベルを高くすることができ、視覚的なコン
トラスト感を改善することができる。
【0153】なお、上記第17の実施形態においては、
データ判定部171および第1の制御データ生成部17
2の構成を、上記第15の実施形態に係る画像表示装置
に用いた場合を説明したが、当該構成を上記第16の実
施形態に係る画像表示装置に用いても同様の効果を奏す
ることが可能である。また、上記第17の実施形態にお
いては、黒レベル側の信号が少ないと判断した場合に
は、BaseのDCレベルを下げることにより黒側のダ
イナミックレンジをつぶす処理を行っているが、この処
理以外にも例えば、黒側のγ特性を緩やかに、また、白
側のγ特性を急峻にすることで黒側をつぶし、白側を伸
張する処理を行っても同様の効果を奏することができ
る。さらに、上記第17の実施形態で説明したように、
標準的に算出されたGainを使用した場合、黒側をつ
ぶすことにより、白側にはダイナミックレンジに対して
の余裕が生じる。そこで、この余裕をなくしてより効果
的にダイナミックレンジを使用するために、黒レベルの
つぶしを考慮した大きめのGainを算出し、このGa
inを制御に使用することも可能である。
【0154】(第18の実施形態)一方、光源158を
明るくして効果がある部分が少ない(例えば、黒い画像
が大部分を支配している)入力映像信号に対し、上記第
15の実施形態で述べたような光源輝度を上げる処理を
行った場合でも、黒レベルの浮きが生じてしまう。そこ
で、本発明の第18の実施形態は、上記のような入力映
像信号に対し、光源輝度の変化を抑えて黒レベルの浮き
を低減し、コントラスト感の向上を図るようにしたもの
である。
【0155】図27は、本発明の第18の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図27
において、第18の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部151と、データ判定部181と、第1の制御
データ生成部152と、信号振幅調整部153と、特徴
データ生成部154と、第2の制御データ生成部185
と、光源制御部156と、受光型光変調部157とを備
える。また、受光型光変調部157は、光源158を備
える。
【0156】図27に示すように、第18の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置の第2の制御データ生成部155を第2の制御
データ生成部185に代え、さらにデータ判定部181
を加えた構成である。なお、第18の実施形態に係る画
像表示装置のその他の構成は、上記第15の実施形態に
係る画像表示装置の構成と同様であり、当該構成につい
ては同一の参照番号を付して説明を省略する。以下、本
発明の第18の実施形態に係る画像表示装置を、上記第
15の実施形態に係る画像表示装置と異なる構成部分を
中心に説明する。
【0157】データ判定部181は、入力映像信号を入
力し、入力映像信号のうち明るい領域を抽出し、明るい
領域が予め定めた値より大きいか小さいかを判定して、
第2の制御データ生成部185に出力する。ここで、デ
ータ判定部181が行う明るい領域を抽出して判定する
方法としては、例えば、まず入力映像信号のMAXを検
出し、MAXおよび予め定めたMAX近似値を示す領域
を抽出して、当該領域が予め定めた面積以上であるか否
かで判定する方法や、当該領域に含まれる画素の数が予
め定めた個数以上であるか否かで判定する方法等が考え
られる。
【0158】第2の制御データ生成部185は、特徴検
出部151が出力するAPLと特徴データ生成部154
が出力するAPL2とデータ判定部181が出力する判
定結果とを入力する。そして、第2の制御データ生成部
185は、まずAPLとAPL2とのDCレベル差を求
め、次に判定結果に基づいて、求めたDCレベル差を変
更する。ここで、第2の制御データ生成部185は、明
るい領域が予め定めた値より小さい場合に、光源158
の輝度レベルが低くなるようにDCレベル差の変更を行
う。そして、判定結果に基づいて変更が行われたDCレ
ベル差は、光源制御部156に出力され、以後上記第1
5の実施形態と同様の処理が行われる。
【0159】以上のように、本発明の第18の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅制御
との相関性を持たせて光源の輝度調整を行い、入力映像
信号に対する出力映像信号のAPL変動分を吸収するに
あたり、明るい領域が少ないために黒レベルの浮きが目
立つような入力映像信号に対して、光源158の輝度を
低くする処理を行う。これにより、明るい領域が少ない
入力映像信号に対しても、黒レベルを引き締めることが
でき、視覚的なコントラスト感を改善することができ
る。
【0160】なお、上記第18の実施形態においては、
データ判定部181および第2の制御データ生成部18
5の構成を、上記第15の実施形態に係る画像表示装置
に用いた場合を説明したが、当該構成を上記第16およ
び第17の実施形態に係る画像表示装置に用いても同様
の効果を奏することが可能である。また、上記第18の
実施形態においては、入力映像信号の明るい領域が予め
定めた値より大きいか小さいかを判定して、この判定結
果に基づいて光源158のON/OFF制御を行ってい
るが、明るい領域の大きさを示すバイト情報を求めて、
このバイト情報に基づいてリニアに光源158の制御を
行うことも同様に可能である。
【0161】(第19の実施形態)ところで、入力映像
信号には、レターボックスやサイドブラック等の様々な
表示モードが存在する。また、入力映像信号にOSD信
号(オン・スクリーン・ディスプレイ信号)等の文字情
報が重畳される場合が存在する。従って、このような入
力映像信号に対して、上記第15〜第18の実施形態で
述べたようなコントラスト調整および光源輝度調整を単
純に行ったのでは、適切な画像表示が得られない場合が
発生する。そこで、本発明の第19の実施形態は、様々
な表示モードの入力映像信号に対しても、また、OSD
信号等の文字情報が重畳される入力映像信号に対して
も、適切なコントラスト調整および光源輝度調整を行う
ようにしたものである。
【0162】図28は、本発明の第19の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図28
において、第19の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部191と、第1の制御データ生成部152と、
信号振幅調整部153と、特徴データ生成部154と、
第2の制御データ生成部155と、光源制御部156
と、受光型光変調部157とを備える。また、受光型光
変調部157は、光源158を備える。
【0163】図28に示すように、第19の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置の特徴検出部151を特徴検出部191に代え
た構成である。なお、第19の実施形態に係る画像表示
装置のその他の構成は、上記第15の実施形態に係る画
像表示装置の構成と同様であり、当該構成については同
一の参照番号を付して説明を省略する。以下、本発明の
第19の実施形態に係る画像表示装置を、上記第15の
実施形態に係る画像表示装置と異なる構成部分を中心に
説明する。
【0164】特徴検出部191は、入力映像信号を入力
し、まず、入力映像信号の表示モードおよびOSD信号
の有無を判定する。この表示モードおよびOSD信号の
有無は、特徴検出部191が自ら入力映像信号を解析し
て判定するようにしてもよいし、外部から与えてやって
もよい。次に、特徴検出部191は、判定した表示モー
ドに基づき、MAX,MINおよびAPLをそれぞれ検
出する領域を決定する。例えば、検出領域は、表示モー
ドがレターボックスの場合には画面上下部分を除いた領
域とし、表示モードがサイドブラックの場合には画面左
右部分を除いた領域とする。または、表示モードがレタ
ーボックスの場合には画面上下部分とその他の主部分と
で検出の重み付けをして、画面全体で検出を行ってもよ
いし、表示モードがサイドブラックの場合には画面左右
部分とその他の主部分とで検出の重み付けをして、画面
全体で検出を行ってもよい。
【0165】一方、OSD信号があると判定した場合、
特徴検出部191は、OSD表示領域(予め装置で定め
られている)の部分を検出領域から除外する。そして、
特徴検出部191は、決定した検出領域においてMA
X,MINおよびAPLをそれぞれ検出し、MAXおよ
びMINを第1の制御データ生成部152に出力し、A
PLを特徴データ生成部154と第2の制御データ生成
部155とに出力する。
【0166】以上のように、本発明の第19の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅制御
との相関性を持たせて光源輝度調整を行い、入力映像信
号に対する出力映像信号のAPL変動分を吸収するにあ
たり、入力映像信号の表示モードおよびOSD表示を判
断して適切な検出領域を決定する。これにより、レター
ボックスやサイドブラック等のように常に黒レベルを表
示している領域や、白ピークが高いOSD表示領域に影
響されることなく、適切に視覚的なコントラスト感を改
善することができる。
【0167】なお、上記第19の実施形態においては、
特徴検出部191の構成を、上記第15の実施形態に係
る画像表示装置に用いた場合を説明したが、当該構成を
上記第16〜第18の実施形態に係る画像表示装置に用
いても同様の効果を奏することが可能である。また、上
記第19の実施形態における特徴検出部191は、表示
モードの判定とOSD信号の有無の判定との双方を行う
ように記載したが、どちらか一方のみを行うようにして
もよい。さらに、上記第19の実施形態においては、文
字情報がOSD信号である場合を一例に挙げて説明した
が、これ以外の視覚的コントラストの改善を阻害する全
ての文字情報に対しても、上述した処理を適用すれば本
発明の有用な効果を奏することができるのは言うまでも
ない。
【0168】(第20の実施形態)また、入力映像信号
には、様々な種類や態様のものが存在する。従って、こ
のような入力映像信号に対して、上記第15〜第18の
実施形態で述べたようなコントラスト調整および光源輝
度調整を単純に行ったのでは、適切な画像表示が得られ
ない場合が発生する。そこで、本発明の第20の実施形
態は、様々な種類や態様の入力映像信号に対しても、適
切なコントラスト調整および光源輝度調整を行うように
したものである。
【0169】図29は、本発明の第20の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図29
において、第20の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部151と、第1の制御データ生成部202と、
信号振幅調整部153と、特徴データ生成部154と、
第2の制御データ生成部155と、光源制御部156
と、受光型光変調部157とを備える。また、受光型光
変調部157は、光源158を備える。
【0170】図29に示すように、第20の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置の第1の制御データ生成部152を第1の制御
データ生成部202に代えた構成である。なお、第20
の実施形態に係る画像表示装置のその他の構成は、上記
第15の実施形態に係る画像表示装置の構成と同様であ
り、当該構成については同一の参照番号を付して説明を
省略する。以下、本発明の第20の実施形態に係る画像
表示装置を、入力映像信号の種類や態様に場合分けした
上で、上記第15の実施形態に係る画像表示装置と異な
る構成部分を中心に説明する。
【0171】(1)ブルーバック信号やモード移行時信
号の場合 これは、入力映像信号が、全面青色のブルーバック信号
や、場面切り換え等のモード移行時(例えば、フェード
イン/フェードアウト)に用いる全面白色の信号等の特
殊信号の場合である。このような特殊信号の場合、画質
改善の必要性はなく、コントラスト調整および光源輝度
調整を行わずに、基本的に入力した信号をそのまま画像
表示することが好ましい。そこで、第1の制御データ生
成部202において、以下のような処理を行う。
【0172】第1の制御データ生成部202は、特徴検
出部151が検出したMAXおよびMINを入力し、M
AXとMINとのレベル差が予め定めた値(以下、TH
_LVLと記す)に対して大きいか小さいかを判断す
る。これは、上述したブルーバック信号のような信号
は、MAXとMINとのレベル差があまりないことに基
づくものである。そして、第1の制御データ生成部20
2は、レベル差がTH_LVLより大きいと判断した場
合は、上記第15の実施形態で述べたように、入力映像
信号に対応したGainおよびBaseを求めて出力す
る。一方、第1の制御データ生成部202は、レベル差
がTH_LVLより小さいと判断した場合は、入力映像
信号がブルーバック信号等の特殊信号であると判断し、
上記算出されたGainおよびBaseに対し、その制
御効果を弱めた値を出力する。具体的には、調整が行わ
れないGainおよびBaseをそれぞれ、Gain_
TypおよびBase_Typと、出力されるGain
およびBaseをそれぞれ、Gain_OutおよびB
ase_Outとすると、次式 Gain#Out=Gain#Typ+(Gain-Gain#Typ)*((MAX-MIN)/TH#LVL) Base#Out=Base#Typ+(Base-Base#Typ)*((MAX-MIN)/TH#LVL) によりGain_OutおよびBase_Outを算出
する。
【0173】この処理により、不要な制御による過補正
の防止および電力消費の低減を図ることができる。な
お、上記予め定めた値は、入力する特殊信号のレベルに
対応して任意に設定することができる。なお、上記説明
では、第1の制御データ生成部202が行う処理とし
て、MAXとMINとのレベル差が予め定めた値より小
さい場合に、特殊信号と判断して(MAX−MIN)に
応じて徐々にGainを1倍に近づける方法を記載した
が、この他にも特殊信号の判定を色や同期(例えば、イ
ンタレース信号となっていないこと)等により判断する
方法を用いることも、同様に可能である。
【0174】(2)微小な領域のみにおいて変化がある
信号の場合 これは、入力映像信号が、画面全体のうちの一部分にお
いて変化がある、すなわち、映像の大部分には大きな変
化がなく、ごく一部の領域にだけ変化がある信号の場合
である。このような信号の場合、変化する領域に影響さ
れてコントラスト調整および光源輝度調整を行ってしま
うと、画像の大部分を占める大きな変化のない領域にお
いて、視覚的に違和感を与えることがある。このため、
このような信号の場合には、調整値を前回処理した調整
値から大きく変化させず、すなわち、前回の出力画像と
今回の出力画像の変化を小さくすることが好ましい。そ
こで、第1の制御データ生成部202において、以下の
ような処理を行う。
【0175】前提として、第1の制御データ生成部20
2は、前回処理したMAX,MIN,GainおよびB
aseをそれぞれ保持している。第1の制御データ生成
部202は、特徴検出部151が検出したMAXおよび
MINを入力し、新たに求めたBaseを保持している
前回のBaseと比較して変化の差を判断する。これ
は、上述した微小な領域のみにおいて変化がある信号
は、Baseがほとんど変化しないことに基づくもので
ある。そして、第1の制御データ生成部202は、変化
の差がない場合には前回処理したGainおよびBas
eを、変化の差がある場合にはその差の大きさに応じ
て、前回処理したGainおよびBaseから今回のM
AXおよびMINに基づいて算出されるGainおよび
BaseまでのGainおよびBaseを、入力映像信
号に対応するGainおよびBaseとして可変的に出
力する。これは、例えば、GainおよびBaseを通
過させる巡回型のロー・パス・フィルタ(LPF)を設
け、変化の差が小さい場合にはLPFの時定数を大きく
(変化量が小さくなる)、変化の差が大きい場合にはL
PFの時定数を小さく(変化量が大きくなる)するよう
にすればよい。なお、変化の差が大きい場合、最終的に
今回のMAXおよびMINに基づいて算出されるGai
nおよびBaseに収束するように制御してもよいし、
別途予め定めたGainおよびBaseに収束するよう
に制御してもよい。
【0176】この処理により、画像単体での画質改善効
果が多少低減されるものの、不要な制御による視覚的違
和感を抑え、画像前後のつながりを自然的に表現するこ
とができる。なお、上記変化の差に応じて可変する量
は、入力する信号のレベルに対応して任意に設定するこ
とができる。また、第1の制御データ生成部202にお
いて、微小な領域のみにおいて変化がある信号か否かを
Baseの変化のみで判断したが、MAXやMINの変
化を用いて判断することも可能である。さらに、第1の
制御データ生成部202は、画像のほとんどの部分が変
化しないことをヒストグラムデータを検出することで、
判断の精度を向上させることができる。
【0177】(3)大きな変化がある信号の場合 これは、入力映像信号が、場面転換等で大きな変化があ
る信号の場合である。ここで、画像に全く変化がない場
合であっても、入力映像信号は時間軸上で微小に変化
(ノイズ等による)しているため、この微小な変化に対
してその都度調整レベルを可変していたのでは、画像が
ちらついて見苦しくなる。そこで、一般的には、第1の
制御データ生成部202内にロー・パス・フィルタ(L
PF)を設け、微小な変化を吸収(平滑化)した後にコ
ントラスト調整および光源輝度調整を行うことで、画像
の見易さを確保している。しかし、上記大きな変化があ
る信号の場合にも、LPFを通して平滑化した後で各調
整を行うと、信号に忠実に対応した調整を実現すること
ができない。このため、大きな変化がある信号に関して
は、LPFを通さずに各調整を行うことが好ましい。そ
こで、第1の制御データ生成部202において、以下の
ような処理を行う。
【0178】前提として、第1の制御データ生成部20
2は、前回処理したMAXおよびMINをそれぞれ保持
している。第1の制御データ生成部202は、特徴検出
部151が検出したMAXおよびMINを入力し、新た
に求めたBaseを保持している前回のBaseと比較
して変化の差を判断する。これは、上述した大きな変化
がある信号は、ほとんどBaseが変化することに基づ
くものである。そして、第1の制御データ生成部202
は、変化の差が予め定めた値より小さいと判断した場合
は、LPFを通した後のMAX,MINおよびAPLを
用いて、入力映像信号に対応したGainおよびBas
eを求めて出力する。一方、第1の制御データ生成部2
02は、変化の差が予め定めた値より大きいと判断した
場合は、LPFを通さないMAXおよびMINを用い
て、入力映像信号に対応したGainおよびBaseを
求めて出力する。
【0179】この処理により、入力映像信号に忠実に対
応した調整を行うことができ、入力映像信号の変化をよ
り際立たせることができる。なお、上記予め定めた値
は、入力する信号のレベルに対応して任意に設定するこ
とができる。また、第1の制御データ生成部202にお
いて、大きな変化がある信号か否かをBaseの変化の
みで判断したが、MAXやMINの変化を用いて判断す
ることも可能である。さらに、第1の制御データ生成部
202は、変化の差が予め定めた値より大きいと判断し
た場合に、LPFの特性を適切に変更し、変更後のLP
Fを通した後のMAXおよびMINを用いて、入力映像
信号に対応したGainおよびBaseを求めて出力す
るようにしてもよい。
【0180】以上のように、本発明の第20の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅制御
との相関性を持たせて光源輝度調整を行い、入力映像信
号に対する出力映像信号のAPL変動分を吸収するにあ
たり、入力映像信号の種類や態様を判断して適切な調整
を決定する。これにより、様々な種類や態様の入力映像
信号に対しても、適切に視覚的なコントラスト感を改善
することができる。
【0181】なお、上記第20の実施形態においては、
第1の制御データ生成部202の構成を、上記第15の
実施形態に係る画像表示装置に用いた場合を説明した
が、当該構成を上記第16〜第19の実施形態に係る画
像表示装置に用いても同様の効果を奏することが可能で
ある。また、上記第20の実施形態における第1の制御
データ生成部202は、必ずしも上述した(1)〜
(3)の全てに対応する構成でなくてもよく、いずれか
1つまたは2つにだけ対応する構成としてもよい。
【0182】(第21の実施形態)一般に、入力映像信
号には、表示デバイスとしてCRTを用いる場合を想定
して、CRTが有するガンマ特性を補正するため予めガ
ンマ補正処理が施されている。これに対して、本発明で
用いる表示デバイスである受光型光変調部157(例え
ば、液晶パネル)には、CRTの様なガンマ特性がない
ため、予めガンマ補正処理が施された入力映像信号に対
し、上記第15〜第20の実施形態で述べたようなコン
トラスト調整および光源輝度調整を行ってそのまま出力
しただけでは、適切な画像表示が得られない場合が発生
する。そこで、本発明の第21の実施形態は、予めガン
マ補正処理が施された入力映像信号に対し、ガンマ逆補
正処理を施して適切なコントラスト調整および光源輝度
調整を行うようにしたものである。
【0183】図30は、本発明の第21の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図30
において、第21の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部151と、第1の制御データ生成部152と、
信号振幅調整部153と、ガンマ逆補正処理部211
と、特徴データ生成部154と、第2の制御データ生成
部215と、光源制御部156と、受光型光変調部15
7とを備える。また、受光型光変調部157は、光源1
58を備える。
【0184】図30に示すように、第21の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置の第2の制御データ生成部155を第2の制御
データ生成部215に代え、ガンマ逆補正処理部211
をさらに加えた構成である。なお、第21の実施形態に
係る画像表示装置のその他の構成は、上記第15の実施
形態に係る画像表示装置の構成と同様であり、当該構成
については同一の参照番号を付して説明を省略する。以
下、図31をさらに参照して、本発明の第21の実施形
態に係る画像表示装置を、上記第15の実施形態に係る
画像表示装置と異なる構成部分を中心に説明する。図3
1は、図30のガンマ逆補正処理部211および第2の
制御データ生成部215における逆ガンマ特性の一例を
示す図である。
【0185】ガンマ逆補正処理部211は、信号振幅調
整部153が出力する予めガンマ補正処理が施された非
線形な出力映像信号を入力し、図31(a)に示す予め
定めた逆ガンマ特性に従って、出力映像信号に対してガ
ンマ逆補正処理を施す。この逆ガンマ特性は、入力映像
信号に予め施されているガンマ特性と全く逆の(すなわ
ち、ガンマ特性を相殺する)特性を有する。例えば、N
TSCの規格においては、ガンマ=2.2となる。これ
により、ガンマ逆補正処理部211から線形な出力映像
信号が、受光型光変調部157に出力される。
【0186】第2の制御データ生成部215は、特徴検
出部151が出力するAPLと特徴データ生成部154
が出力するAPL2とを入力する。そして、第2の制御
データ生成部215は、図31(b)に示す予め定めた
逆ガンマ特性従って、APLとAPL2との差αからガ
ンマ逆補正処理を施したDCレベル差βを求め、光源制
御部156に出力する。なお、第2の制御データ生成部
215における逆ガンマ特性は、ガンマ逆補正処理部2
11における逆ガンマ特性と同一である。
【0187】以上のように、本発明の第21の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅制御
との相関性を持たせて光源輝度調整を行い、入力映像信
号に対する出力映像信号のAPL変動分を吸収するにあ
たり、入力映像信号に予め施されているガンマ補正処理
を相殺するガンマ逆補正処理を施して、適切なコントラ
スト調整および光源輝度調整を行う。これにより、予め
ガンマ補正処理が施されている入力映像信号に対して
も、適切に視覚的なコントラスト感を改善することがで
きる。
【0188】なお、上記第21の実施形態においては、
ガンマ逆補正処理部211および第2の制御データ生成
部215の構成を、上記第15の実施形態に係る画像表
示装置に用いた場合を説明したが、当該構成を上記第1
6〜第20の実施形態に係る画像表示装置に用いても同
様の効果を奏することが可能である。
【0189】(第22の実施形態)上記第21の実施形
態では、コントラスト調整および光源輝度調整を行った
後でガンマ逆補正処理を施す場合を説明した。次に、本
発明の第22の実施形態は、予めガンマ補正処理が施さ
れた入力映像信号に対し、まずガンマ逆補正処理を施し
た後、適切なコントラスト調整および光源輝度調整を行
うようにしたものである。
【0190】図32は、本発明の第22の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図32
において、第22の実施形態に係る画像表示装置は、ガ
ンマ逆補正処理部221と、特徴検出部151と、第1
の制御データ生成部152と、信号振幅調整部153
と、特徴データ生成部154と、第2の制御データ生成
部155と、光源制御部156と、受光型光変調部15
7とを備える。また、受光型光変調部157は、光源1
58を備える。
【0191】図32に示すように、第22の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置に、ガンマ逆補正処理部221をさらに加えた
構成である。なお、第22の実施形態に係る画像表示装
置のその他の構成は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置の構成と同様であり、当該構成については同一
の参照番号を付して説明を省略する。以下、本発明の第
22の実施形態に係る画像表示装置を、上記第15の実
施形態に係る画像表示装置と異なる構成部分を中心に説
明する。
【0192】ガンマ逆補正処理部221は、予めガンマ
補正処理が施された非線形な入力映像信号を入力し、予
め定めた逆ガンマ特性(図31(a)を参照)に従っ
て、入力映像信号に対してガンマ逆補正処理を施す。こ
の逆ガンマ特性は、上記第21の実施形態と同様に、入
力映像信号に予め施されているガンマ特性と全く逆の
(すなわち、ガンマ特性を相殺する)特性を有する。こ
れにより、ガンマ逆補正処理部221から線形な入力映
像信号が、特徴検出部151および信号振幅調整部15
3に出力される。
【0193】以上のように、本発明の第22の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅制御
との相関性を持たせて光源輝度調整を行い、入力映像信
号に対する出力映像信号のAPL変動分を吸収するにあ
たり、入力映像信号に予め施されているガンマ補正処理
を相殺するガンマ逆補正処理を施して、適切なコントラ
スト調整および光源輝度調整を行う。これにより、予め
ガンマ補正処理が施されている入力映像信号に対して
も、適切に視覚的なコントラスト感を改善することがで
きる。また、信号を入力する段階でガンマ逆補正処理を
行うので、上記第21の実施形態のように第2の制御デ
ータ生成部155において、ガンマ逆補正処理を行う必
要がなくなる。
【0194】なお、上記第22の実施形態においては、
ガンマ逆補正処理部221の構成を、上記第15の実施
形態に係る画像表示装置に用いた場合を説明したが、当
該構成を上記第16〜第20の実施形態に係る画像表示
装置に用いても同様の効果を奏することが可能である。
【0195】(第23の実施形態)本発明の受光型光変
調部157に適応できる表示デバイスとしては、液晶を
使用するパネルが考えられる。しかし、この液晶パネル
は、映像信号の輝度変化(APL変化)が大きい場合に
は速く、小さい場合には遅く応答するという特性を有し
ている。このため、あらゆる輝度変化に対して一定の制
御を行ったのでは、映像に合った適切な光源輝度調整を
行えない場合が発生する。そこで、本発明の第23の実
施形態は、映像信号の輝度変化、すなわち液晶パネルの
応答速度に応じて、映像に合った適切な光源輝度調整を
行うものである。
【0196】図33は、本発明の第23の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図33
において、第23の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部151と、第1の制御データ生成部152と、
信号振幅調整部153と、特徴データ生成部154と、
第2の制御データ生成部155と、制御データ補正部2
31と、光源制御部156と、受光型光変調部(液晶パ
ネル)157とを備える。また、受光型光変調部157
は、光源158を備える。
【0197】図33に示すように、第23の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置に、制御データ補正部231をさらに加えた構
成である。なお、第23の実施形態に係る画像表示装置
のその他の構成は、上記第15の実施形態に係る画像表
示装置の構成と同様であり、当該構成については同一の
参照番号を付して説明を省略する。以下、図34をさら
に参照して、本発明の第23の実施形態に係る画像表示
装置を、上記第15の実施形態に係る画像表示装置と異
なる構成部分を中心に説明する。図34は、図33の制
御データ補正部231が行う補正処理の一例を説明する
タイミング図である。
【0198】まず、図34を参照して、上記第15〜第
22の実施形態に係る画像表示装置における光源輝度調
整を説明する。映像信号のAPL変化が小さい場合(図
34(a)の信号A)、受光型光変調部157における
実際の映像のAPL変化は遅くなる(図34(a)の信
号Bでは、3フィールドかかって変化する)。また、映
像信号のAPL変化が大きい場合(図34(b)の信号
A)、受光型光変調部157における実際の映像のAP
L変化は速くなる(図34(b)の信号Bでは、1フィ
ールドで変化が完了する)。これに対して、光源158
の輝度変化は、第2の制御データ生成部155が出力す
るDCレベル差(図34(a)および(b)の信号C)
に従って、APL変化に関係なく予め定めた一定の期間
で変化する(図34(a)および(b)の信号D)。こ
のため、受光型光変調部157における映像信号のAP
L変化と光源158の輝度調整変化とが一致しない(図
34(a)および(b)において、信号Bと信号Dとが
一致しない)。
【0199】そこで、制御データ補正部231では以下
の処理を行う。制御データ補正部231は、受光型光変
調部157における応答速度に対応する時定数を有する
フィルタ(例えば、LPF)を予め備えている。制御デ
ータ補正部231は、第2の制御データ生成部155が
出力するDCレベル差を入力し、DCレベル差を検出す
る。そして、制御データ補正部231は、DCレベル差
が大きい場合にはフィルタの時定数を短く、DCレベル
差が小さい場合にはフィルタの時定数を長くして、DC
レベル差を通過させて光源制御部156へ出力する(図
34(a)および(b)の信号E)。これにより、受光
型光変調部157における映像信号のAPL変化と光源
158の輝度調整変化とが一致するようになる(図34
(a)および(b)において、信号Bと信号Fとが一致
する)。
【0200】以上のように、本発明の第23の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅制御
との相関性を持たせて光源輝度調整を行い、入力映像信
号に対する出力映像信号のAPL変動分を吸収するにあ
たり、受光型光変調部157における映像信号の輝度変
化(APL変化)の応答速度に対応させて、適切な光源
輝度調整を行う。これにより、受光型光変調部157と
して液晶パネル等を用いた場合でも、映像信号に合った
適切なコントラスト感を改善することができる。
【0201】なお、上記第23の実施形態においては、
制御データ補正部231の構成を、上記第15の実施形
態に係る画像表示装置に用いた場合を説明したが、当該
構成を上記第16〜第22の実施形態に係る画像表示装
置に用いても同様の効果を奏することが可能である。
【0202】(第24の実施形態)上記第15〜第23
の実施形態では、1つの画面を表示するシステムに対し
て、コントラスト調整および光源輝度調整を行う場合を
述べてきた。しかし、本発明のコントラスト調整および
光源輝度調整は、例えば、パーソナル・コンピュータ
(PC)等のように1つの受光型光変調部上に2つの画
面を表示するシステムにも同様に用いることが可能であ
る。そこで、本発明の第24の実施形態は、コントラス
ト調整および光源輝度調整を2つの画面を表示するシス
テムに用いた場合に、コントラスト感の向上を図るよう
にしたものである。
【0203】図35は、本発明の第24の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図35
において、第24の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部151と、第1の制御データ生成部152と、
第1の信号振幅調整部153と、特徴データ生成部15
4と、第2の制御データ生成部155と、光源制御部1
56と、補正データ生成部241と、第2の信号振幅調
整部242と、MIX243と、受光型光変調部157
とを備える。また、受光型光変調部157は、光源15
8を備える。
【0204】図35に示すように、第24の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置に、補正データ生成部241と第2の信号振幅
調整部242とMIX243とをさらに加えた構成であ
る。なお、第24の実施形態に係る画像表示装置のその
他の構成は、上記第15の実施形態に係る画像表示装置
の構成と同様であり、当該構成については同一の参照番
号を付して説明を省略する。また、第24の実施形態に
係る画像表示装置の第1の信号振幅調整部153は、上
記第15の実施形態に係る画像表示装置の信号振幅調整
部153と同様の構成であるため、同一の参照番号を付
している。以下、図17および図36をさらに参照し
て、本発明の第24の実施形態に係る画像表示装置を、
上記第15の実施形態に係る画像表示装置と異なる構成
部分を中心に説明する。図36は、ある入力映像信号に
対して、本発明の第24の実施形態に係る画像表示装置
が行う処理の概略の一例を説明する図である。
【0205】今、受光型光変調部157上に、図17に
示すような2つの画面(ウインドウ)を表示したとき
に、第1の画面に対してコントラスト調整および光源輝
度調整を行う場合を考える。この場合、テレビジョン受
像器やコンピュータ装置等の映像信号処理回路(図示せ
ず)は、第1の画面(制御対象画面)に対応する映像信
号である第1の入力映像信号を特徴検出部151および
第1の信号振幅調整部153に、第2の画面(制御対象
外画面)に対応する映像信号である第2の入力映像信号
を第2の信号振幅調整部242にそれぞれ出力する。ま
た、上記映像信号処理回路は、どちらの画面に関する出
力映像信号かを与えるウインドウ切換え信号を、MIX
243に出力する。
【0206】まず、特徴検出部151,第1の制御デー
タ生成部152,第1の信号振幅調整部153,特徴デ
ータ生成部154,第2の制御データ生成部155およ
び光源制御部156は、第1の入力映像信号に対して、
上記第15の実施形態で述べた処理を行いコントラスト
調整および光源輝度調整を行う(図36(a))。
【0207】補正データ生成部241は、第2の制御デ
ータ生成部155が出力するDCレベル差を入力する。
そして、補正データ生成部241は、DCレベル差に基
づいて、第1の入力映像信号に対して施される光源輝度
調整の影響が、第2の入力映像信号に対して及ばないよ
うに(すなわち、光源輝度調整効果がキャンセルされる
ように)、第2の入力映像信号の振幅を補正する信号を
生成する。第2の信号振幅調整部242は、補正データ
生成部241が出力する補正信号と第2の入力映像信号
とを入力し、補正信号に従って第2の入力映像信号の振
幅を増幅または減衰する。ここで、第2の信号振幅調整
部242は、黒レベルを基準に第2の入力映像信号を増
幅または減衰する(図36(b))。MIX243は、
第1の信号振幅調整部153が出力するコントラスト調
整後の第1の入力映像信号と、第2の信号振幅調整部2
42が出力するコントラスト補正後の第2の入力映像信
号とを入力し、ウインドウ切換え信号が与えるタイミン
グに従って、受光型光変調部157へ出力する出力映像
信号を切り換える。
【0208】この処理により、第1の入力映像信号に対
して行った光源158の輝度調整分を常にキャンセルす
るように、第2の入力映像信号の振幅を補正することが
でき(図36(b))、第1の画面に対して行ったコン
トラスト調整および光源輝度調整の影響を、第2の画面
に及ぼすことがなくなる。
【0209】以上のように、本発明の第24の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、2画面表示を
行うシステムにおいて、制御対象画面に対してはコント
ラスト調整および光源輝度調整を行い、制御対象外画面
に対しては光源輝度調整効果をキャンセルするように補
正を行う。これにより、2画面表示を行うシステムにお
いても双方の画面に違和感なく、適切に視覚的なコント
ラスト感を改善することができる。
【0210】なお、上記第24の実施形態においては、
補正データ生成部241,第2の信号振幅調整部242
およびMIX243の構成を、上記第15の実施形態に
係る画像表示装置に用いた場合を説明したが、当該構成
を上記第16〜第23の実施形態に係る画像表示装置に
用いても同様の効果を奏することが可能である。また、
上記第24の実施形態においては、第2の信号振幅調整
部242が第2の入力映像信号を増幅または減衰する基
準は、黒レベルであるとして記載した。しかし、この基
準は、黒レベルに限定されるものではなく、第2の入力
映像信号に対して(特徴検出部151と同様の)特徴検
出を行うことによって、APLレベルまたは任意のレベ
ルを基準とすることが可能である。
【0211】(第25の実施形態)上記第24の実施形
態は、上記第15〜第23の実施形態で述べたコントラ
スト調整および光源輝度調整を1つの受光型光変調部上
に2つの画面を表示するシステムに用いる場合を説明し
た。そこで、次に、本発明のコントラスト調整および光
源輝度調整を、3つ以上の画面を表示するシステムに用
いた場合に、コントラスト感の向上を図るようにしたも
のを説明する。なお、以下の第25の実施形態において
は、本発明のコントラスト調整および光源輝度調整を、
3つの画面を表示するシステムに用いた場合を一例に挙
げて説明する。
【0212】図37は、本発明の第25の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図37
において、第25の実施形態に係る画像表示装置は、第
1の特徴検出部151と、第1の制御データ生成部15
2と、第1の信号振幅調整部153と、特徴データ生成
部154と、第2の制御データ生成部155と、光源制
御部156と、第2の特徴検出部251と、第3の制御
データ生成部252と、第2の信号振幅調整部153
と、補正データ生成部254と、第3の信号振幅調整部
255と、MIX253と、受光型光変調部157とを
備える。また、受光型光変調部157は、光源158を
備える。
【0213】図37に示すように、第25の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置に、第2の特徴検出部251と第3の制御デー
タ生成部252と第2の信号振幅調整部153と補正デ
ータ生成部254と第3の信号振幅調整部255とMI
X253とをさらに加えた構成である。なお、第25の
実施形態に係る画像表示装置のその他の構成は、上記第
15の実施形態に係る画像表示装置の構成と同様であ
り、当該構成については同一の参照番号を付して説明を
省略する。また、第25の実施形態に係る画像表示装置
の第1の特徴検出部151,第1の信号振幅調整部15
3は、それぞれ上記第15の実施形態に係る画像表示装
置の特徴検出部151,信号振幅調整部153と同様の
構成であるため、同一の参照番号を付している。さら
に、第2の信号振幅調整部153についても、上記第1
5の実施形態に係る画像表示装置の信号振幅調整部15
3と同様の構成であるため、同一の参照番号を付してい
る。以下、本発明の第25の実施形態に係る画像表示装
置を、上記第15の実施形態に係る画像表示装置と異な
る構成部分を中心に説明する。
【0214】今、受光型光変調部157上に、3つの画
面(第1〜第3の画面)を表示したときに、第1の画面
に対してコントラスト調整および光源輝度調整を行う場
合を考える。この場合、テレビジョン受像器やコンピュ
ータ装置等の映像信号処理回路(図示せず)は、第1の
画面(制御対象画面)に対応する映像信号である第1の
入力映像信号を第1の特徴検出部151および第1の信
号振幅調整部153に、第2の画面(制御対象外画面)
に対応する映像信号である第2の入力映像信号を第2の
特徴検出部251および第2の信号振幅調整部153
に、第3の画面(制御対象外画面)に対応する映像信号
である第3の入力映像信号を第3の信号振幅調整部25
5にそれぞれ出力する。また、上記映像信号処理回路
は、どの画面に関する出力映像信号かを与えるウインド
ウ切換え信号を、MIX253に出力する。
【0215】まず、第1の特徴検出部151,第1の制
御データ生成部152,第1の信号振幅調整部153,
特徴データ生成部154,第2の制御データ生成部15
5および光源制御部156は、第1の入力映像信号に対
して、上記第15の実施形態で述べた処理を行いコント
ラスト調整および光源輝度調整を行う。
【0216】次に、第2の特徴検出部251は、第1の
特徴検出部151と同様に、第2の入力映像信号のMA
X,MINおよびAPLをそれぞれ検出する。第3の制
御データ生成部252は、第2の特徴検出部251が検
出したMAXおよびMINと、第2の制御データ生成部
155が出力するDCレベル差とを入力する。そして、
第3の制御データ生成部252は、光源制御部156に
よる光源の輝度制御の影響を相殺し、かつ、第2の入力
映像信号の最大振幅を、第2の信号振幅調整部153の
出力ダイナミックレンジに収まる所定のレベルまで増幅
するためのGainを求める。また、第3の制御データ
生成部252は、MAXおよびMINと上記求めたGa
inとから、第2の信号振幅調整部153が行う増幅後
の入力映像信号を出力ダイナミックレンジに収めるため
の、増幅後の入力映像信号でレベルが変動しない唯一の
レベルであるBaseを求める。この求められたGai
nおよびBaseは、第2の信号振幅調整部153に出
力される。第2の信号振幅調整部153では、上記第1
5の実施形態で述べた入力信号処理部13と同様の処理
が行われる。
【0217】補正データ生成部254は、第2の制御デ
ータ生成部155が出力するDCレベル差を入力する。
そして、補正データ生成部254は、DCレベル差に基
づいて、第1の入力映像信号に対して施される光源輝度
調整の影響が、第3の入力映像信号に対して及ばないよ
うに(すなわち、光源輝度調整効果がそれぞれキャンセ
ルされるように)、第3の入力映像信号の振幅を補正す
る信号を生成する。第3の信号振幅調整部255は、補
正データ生成部254が出力する補正信号と第3の入力
映像信号とを入力し、補正信号に従って第3の入力映像
信号の振幅を増幅または減衰する。ここで、第3の信号
振幅調整部255は、黒レベルを基準に第3の入力映像
信号を増幅または減衰する。MIX253は、第1の信
号振幅調整部153が出力するコントラスト調整後の第
1の入力映像信号と、第2の信号振幅調整部153が出
力するコントラスト補正後の第2の入力映像信号と、第
3の信号振幅調整部255が出力するコントラスト補正
後の第3の入力映像信号とを入力し、ウインドウ切換え
信号が与えるタイミングに従って、受光型光変調部15
7へ出力する出力映像信号を切り換える。
【0218】この処理により、第1の入力映像信号に対
して行った光源158の輝度調整分を常にキャンセルす
るように、第2および第3の入力映像信号の振幅を補正
することができると共に、第2の入力映像信号に対して
は、独自のコントラスト調整を行うことができる。これ
により、第1の画面に対して行ったコントラスト調整お
よび光源輝度調整の影響を、第2および第3の画面に及
ぼすことがなくなり、かつ、第2の画面に対しては、独
自のコントラスト調整を行うことができる。
【0219】以上のように、本発明の第25の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、3画面以上の
表示を行うシステムにおいて、制御対象画面に対しては
コントラスト調整および光源輝度調整を行い、制御対象
外画面に対しては光源輝度調整効果をキャンセルするよ
うに補正を行うと共に、必要な制御対象外画面について
は、制御対象画面に対して行う調整とは異なる独自のコ
ントラスト調整を行う。これにより、3画面以上の表示
を行うシステムにおいても全ての画面に違和感なく、適
切に視覚的なコントラスト感を改善することができる。
【0220】なお、上記第25の実施形態においては、
第2の特徴検出部251,第3の制御データ生成部25
2,第2の信号振幅調整部153,補正データ生成部2
54,第3の信号振幅調整部255およびMIX253
の構成を、上記第15の実施形態に係る画像表示装置に
用いた場合を説明したが、当該構成を上記第16〜第2
3の実施形態に係る画像表示装置に用いても同様の効果
を奏することが可能である。また、上記第25の実施形
態においては、本発明のコントラスト調整および光源輝
度調整を、3つの画面を表示するシステムに用いた場合
を一例に挙げて説明したが、3つ以上の画面を表示する
システムに用いた場合であっても同様の効果を奏するこ
とができる。この場合において、独自のコントラスト調
整を行う必要がある画面が複数あるにときには、対応す
る入力映像信号に関して第2の特徴検出部251,第3
の制御データ生成部252および第2の信号振幅調整部
153と同等の構成を複数個用いればよい。
【0221】(第26の実施形態)上記第15〜第25
の実施形態では、第1の制御データ生成部152,17
2,202で求めたGainとBaseとに基づいて、
特徴データ生成部154においてAPL2を生成する場
合を説明した。次に、この第26の実施形態では、信号
振幅調整部153が出力する出力映像信号に基づいてA
PL2を生成するようにしたものである。
【0222】図38は、本発明の第26の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図38
において、第26の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部151と、第1の制御データ生成部152と、
信号振幅調整部153と、出力信号特徴検出部264
と、第2の制御データ生成部155と、光源制御部15
6と、受光型光変調部157とを備える。また、受光型
光変調部157は、光源158を備える。
【0223】図38に示すように、第26の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置の特徴データ生成部154を、出力信号特徴検
出部264に代えた構成である。なお、第26の実施形
態に係る画像表示装置の各構成は、上記第15の実施形
態に係る画像表示装置の各構成と同様であり、当該構成
については同一の参照番号を付して説明を省略する。以
下、本発明の第26の実施形態に係る画像表示装置を、
上記第15の実施形態に係る画像表示装置と異なる処理
動作を中心に説明する。
【0224】出力信号特徴検出部264は、信号振幅調
整部153が出力する出力映像信号を入力する。そし
て、出力信号特徴検出部264は、特徴検出部151と
同様に、出力映像信号の平均輝度レベル(APL2)を
検出して、第2の制御データ生成部155へ出力する。
第2の制御データ生成部155は、特徴検出部151が
出力するAPLと出力信号特徴検出部264が出力する
APL2とを入力する。そして、第2の制御データ生成
部155は、平均輝度レベルのDCレベル差(=APL
2−APL)を求め、光源制御部156に出力する。
【0225】以上のように、本発明の第26の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅調整
部153で行う信号振幅制御との相関性を持たせて光源
158の輝度調整を行い、入力映像信号に対する出力映
像信号のAPL変動分を吸収する。これにより、光源1
58の平均消費電力を増やすことなく、視覚的なコント
ラスト感を改善することができる。
【0226】なお、上記第26の実施形態においては、
出力信号特徴検出部264の構成を、上記第15の実施
形態に係る画像表示装置に用いた場合を説明したが、当
該構成を上記第16〜第25の実施形態に係る画像表示
装置に用いても同様の効果を奏することが可能である。
【0227】(第27の実施形態)上記第15〜第26
の実施形態では、第1の制御データ生成部152,17
2,202において求めたBaseを基準として、コン
トラスト調整および光源輝度調整を行う場合を説明し
た。次に、第27の実施形態では、システムの最小値
(信号振幅調整部153における出力ダイナミックレン
ジの下限値)を基準としてコントラスト調整および光源
輝度調整を行うようにしたものである。
【0228】図39は、本発明の第27の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図39
において、第27の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部151と、第1の制御データ生成部272と、
信号振幅調整部273と、特徴データ生成部274と、
第2の制御データ生成部155と、光源制御部156
と、受光型光変調部157とを備える。また、受光型光
変調部157は、光源158を備える。
【0229】図39に示すように、第27の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置の第1の制御データ生成部152,信号振幅調
整部153および特徴データ生成部154を、第1の制
御データ生成部272,信号振幅調整部273および特
徴データ生成部274に代えた構成である。なお、第2
7の実施形態に係る画像表示装置のその他の構成は、上
記第15の実施形態に係る画像表示装置の構成と同様で
あり、当該構成については同一の参照番号を付して説明
を省略する。以下、図40をさらに参照して、本発明の
第27の実施形態に係る画像表示装置を、上記第15の
実施形態に係る画像表示装置と異なる構成部分を中心に
説明する。図40は、ある入力映像信号に対して、本発
明の第27の実施形態に係る画像表示装置が行う処理の
概略の一例を説明する図である。
【0230】第1の制御データ生成部272は、特徴検
出部151が検出したMAXおよびMINを入力し、M
INを基準としたGainを以下のように求める。今、
特徴検出部151が、入力映像信号に対して図40
(a)に示すようなMAX,MINおよびAPLを検出
した場合を考える。
【0231】第1の制御データ生成部272は、入力映
像信号の最大振幅(MAXとMINとの差)を、処理回
路の信号処理可能範囲、すなわち、ダイナミックレンジ
(具体的には、信号振幅調整部273の出力ダイナミッ
クレンジ)幅まで増幅するためのGainを、下記式に
従って求める。Gain=ダイナミックレンジ幅/(M
AX−MIN)例えば、図40において、入力映像信号
の最大振幅がダイナミックレンジ幅に対して67%であ
る場合(図40(a))、第1の制御データ生成部27
2が求めるGainは、約1.5倍となる(図40
(b))。
【0232】信号振幅調整部273は、入力映像信号と
特徴検出部151が検出したMINと第1の制御データ
生成部272が出力するGainとを入力する。そし
て、まず、信号振幅調整部273は、入力映像信号から
MINの値を減算して信号の最小値を出力ダイナミック
レンジの下限値までレベルシフトする(図40
(c))。次に、信号振幅調整部273は、この下限値
を基準として、Gainに従って入力映像信号を増幅す
る(図40(d))。これにより、入力映像信号は、信
号振幅調整部273の出力ダイナミックレンジ一杯に増
幅されて出力される。この増幅後の入力映像信号(出力
映像信号)は、受光型光変調部157に出力され、画像
として表示される。
【0233】特徴データ生成部274は、特徴検出部1
51が検出したMINおよびAPLと、第1の制御デー
タ生成部272が求めたGainとを入力する。そし
て、特徴データ生成部274は、MIN,APLおよび
Gainに基づいて、出力映像信号における平均輝度レ
ベル(APL2)を、下記式に従って求める。APL2
=(APL−MIN)×GainこのAPL2は、第2
の制御データ生成部155へ出力される。
【0234】以上のように、本発明の第27の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅調整
部273で行う信号振幅制御との相関性を持たせて光源
158の輝度調整を行い、入力映像信号に対する出力映
像信号のAPL変動分を吸収する。これにより、光源1
58の平均消費電力を増やすことなく、視覚的なコント
ラスト感を改善することができる。
【0235】なお、上記第27の実施形態においては、
第1の制御データ生成部272,信号振幅調整部273
および特徴データ生成部274の構成を、上記第15の
実施形態に係る画像表示装置に用いた場合を説明した
が、当該構成を上記第16〜第26の実施形態に係る画
像表示装置に用いても同様の効果を奏することが可能で
ある。
【0236】(第28の実施形態)上記第27の実施形
態では、システムの最小値(信号振幅調整部153にお
ける出力ダイナミックレンジの下限値)を基準として、
コントラスト調整および光源輝度調整を行う場合を説明
した。次に、第28の実施形態では、システムの最大値
(信号振幅調整部153における出力ダイナミックレン
ジの上限値)を基準としてコントラスト調整および光源
輝度調整を行うようにしたものを説明する。
【0237】図41は、本発明の第28の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図41
において、第28の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部151と、第1の制御データ生成部282と、
信号振幅調整部283と、特徴データ生成部284と、
第2の制御データ生成部155と、光源制御部156
と、受光型光変調部157とを備える。また、受光型光
変調部157は、光源158を備える。
【0238】図41に示すように、第28の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置の第1の制御データ生成部152,信号振幅調
整部153および特徴データ生成部154を、第1の制
御データ生成部282,信号振幅調整部283および特
徴データ生成部284に代えた構成である。なお、第2
8の実施形態に係る画像表示装置のその他の構成は、上
記第15の実施形態に係る画像表示装置の構成と同様で
あり、当該構成については同一の参照番号を付して説明
を省略する。以下、図42をさらに参照して、本発明の
第28の実施形態に係る画像表示装置を、上記第15の
実施形態に係る画像表示装置と異なる構成部分を中心に
説明する。図42は、ある入力映像信号に対して、本発
明の第28の実施形態に係る画像表示装置が行う処理の
概略の一例を説明する図である。
【0239】第1の制御データ生成部282は、特徴検
出部151が検出したMAXおよびMINを入力し、M
AXを基準としたGainを以下のように求める。今、
特徴検出部151が、入力映像信号に対して図42
(a)に示すようなMAX,MINおよびAPLを検出
した場合を考える。
【0240】第1の制御データ生成部282は、入力映
像信号の最大振幅(MAXとMINとの差)を、処理回
路の信号処理可能範囲、すなわち、ダイナミックレンジ
(具体的には、信号振幅調整部283の出力ダイナミッ
クレンジ)幅まで増幅するためのGainを、下記式に
従って求める。 Gain=ダイナミックレンジ幅/(MAX−MIN) 例えば、図42において、入力映像信号の最大振幅がダ
イナミックレンジ幅に対して67%である場合(図42
(a))、第1の制御データ生成部282が求めるGa
inは、約1.5倍となる(図42(b))。
【0241】信号振幅調整部283は、入力映像信号と
特徴検出部151が検出したMAXと第1の制御データ
生成部282が出力するGainとを入力する。そし
て、まず、信号振幅調整部283は、出力ダイナミック
レンジの上限値とMAXとの差分値を算出し、入力映像
信号に当該差分値を加算して信号の最大値を出力ダイナ
ミックレンジの上限値までレベルシフトする(図42
(c))。次に、信号振幅調整部283は、この上限値
を基準として、Gainに従って入力映像信号を増幅す
る(図42(d))。これにより、入力映像信号は、信
号振幅調整部283の出力ダイナミックレンジ一杯に増
幅されて出力される。この増幅後の入力映像信号(出力
映像信号)は、受光型光変調部157に出力され、画像
として表示される。
【0242】特徴データ生成部284は、特徴検出部1
51が検出したMAXおよびAPLと、第1の制御デー
タ生成部282が求めたGainとを入力する。そし
て、特徴データ生成部284は、MAX,APLおよび
Gainに基づいて、出力映像信号における平均輝度レ
ベル(APL2)を、下記式に従って求める。 APL2=(APL+差分値[上限値−MAX])×G
ain このAPL2は、第2の制御データ生成部155へ出力
される。
【0243】以上のように、本発明の第28の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅調整
部283で行う信号振幅制御との相関性を持たせて光源
158の輝度調整を行い、入力映像信号に対する出力映
像信号のAPL変動分を吸収する。これにより、光源1
58の平均消費電力を増やすことなく、視覚的なコント
ラスト感を改善することができる。
【0244】なお、上記第28の実施形態においては、
第1の制御データ生成部282,信号振幅調整部283
および特徴データ生成部284の構成を、上記第15の
実施形態に係る画像表示装置に用いた場合を説明した
が、当該構成を上記第16〜第26の実施形態に係る画
像表示装置に用いても同様の効果を奏することが可能で
ある。
【0245】(第29の実施形態)上記第1〜第14の
実施形態では、特徴検出部11,61においてAPLを
検出し、このAPLを用いてコントラスト調整および光
源輝度調整を行うようにしているため、特徴検出部1
1,61の構成が複雑になるという課題をいまだ有して
いる。そこで、第29の実施形態では、APLを用いず
にコントラスト調整および光源輝度調整を行うようにし
たものである。
【0246】図43は、本発明の第29の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図43
において、第29の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部291と、第1の制御データ生成部292と、
入力信号処理部293と、第2の制御データ生成部29
5と、光源制御部16と、受光型光変調部17とを備え
る。また、入力信号処理部293は、信号振幅調整部2
93Aと、DCレベル調整部293Bとを備える。受光
型光変調部17は、光源18を備える。
【0247】図43に示すように、第29の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第1の実施形態に係る画像表
示装置の特徴検出部11,制御データ生成部12および
入力信号処理部13を、特徴検出部291,第1の制御
データ生成部292,入力信号処理部293に代え、第
2の制御データ生成部295をさらに加えた構成であ
る。なお、第29の実施形態に係る画像表示装置のその
他の構成は、上記第1の実施形態に係る画像表示装置の
構成と同様であり、当該構成については同一の参照番号
を付して説明を省略する。以下、本発明の第29の実施
形態に係る画像表示装置を、上記第1の実施形態に係る
画像表示装置と異なる構成部分を中心に説明する。
【0248】まず、テレビジョン受像器やコンピュータ
装置等の映像信号処理回路(図示せず)から出力される
映像信号が、入力映像信号として特徴検出部291およ
び入力信号処理部293にそれぞれ入力される。特徴検
出部291は、入力映像信号のMAXおよびMINをそ
れぞれ検出する。
【0249】第1の制御データ生成部292は、特徴検
出部291が検出したMAXおよびMINを入力し、G
ainとOffsetとを以下のように求める。まず、
第1の制御データ生成部292は、入力映像信号の最大
振幅(MAXとMINとの差)を、処理回路の信号処理
可能範囲、すなわち、ダイナミックレンジ(具体的に
は、DCレベル調整部293Bの出力ダイナミックレン
ジ)幅まで増幅するためのGainを、下記式に従って
求める。 Gain=ダイナミックレンジ/(MAX−MIN) この求められたGainは、信号振幅調整部293Aに
出力される。
【0250】次に、第1の制御データ生成部292は、
MAXおよびMINと上記求めたGainとから、入力
映像信号のMAXとMINの平均値[=(MAX−MI
N)/2]を求め、信号振幅調整部293Aが平均値基
準で行う増幅後の入力映像信号が、出力ダイナミックレ
ンジに収まるDCレベルを与えるOffsetを求め
る。これは、増幅映像信号の振幅がダイナミックレンジ
内に収まるように、増幅映像信号のDCレベルを変化さ
せるのである。この求められたOffsetは、DCレ
ベル調整部293Bおよび第2の制御データ生成部29
5に出力される。
【0251】信号振幅調整部293Aは、入力映像信号
と特徴検出部291が出力するMAXおよびMINと第
1の制御データ生成部292が出力するGainとを入
力する。そして、信号振幅調整部293Aは、平均値を
基準として、Gainに従って入力映像信号を増幅す
る。この増幅映像信号は、DCレベル調整部293Bに
出力される。
【0252】DCレベル調整部293Bは、信号振幅調
整部293Aが出力する増幅映像信号と第1の制御デー
タ生成部292が出力するOffsetとを入力する。
そして、DCレベル調整部293Bは、増幅映像信号の
DCレベルを、Offsetに従ってレベルシフトす
る。このレベルシフトした後の増幅映像信号(出力映像
信号)は、受光型光変調部17に出力され、画像として
表示される。
【0253】一方、第2の制御データ生成部295は、
特徴検出部291が出力するMAXおよびMINと第1
の制御データ生成部292が出力するOffsetとを
入力する。そして、第2の制御データ生成部295は、
MAXおよびMINとOffsetとに基づいて、平均
値とOffsetとのDCレベル差を求め、光源制御部
16に出力する。
【0254】そして、光源制御部16は、第2の制御デ
ータ生成部295が出力するDCレベル差に従って、出
力映像信号における視覚的輝度レベルが入力映像信号の
輝度レベルと同等となるように、すなわち、出力映像信
号の平均値が入力映像信号での平均値と同じになるよう
に、光源18に対して予め定めた輝度調整を行う。
【0255】以上のように、本発明の第29の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、入力信号処理
部293(信号振幅調整部293AおよびDCレベル調
整部293B)で行う信号振幅制御との相関性を持たせ
て光源18の輝度調整を行い、入力映像信号に対する出
力映像信号のAPL変動分を吸収する。これにより、光
源18の平均消費電力を増やすことなく、視覚的なコン
トラスト感を改善することができる。また、特徴検出部
291の構成を簡単化することが可能となる。
【0256】なお、上記第29の実施形態においては、
特徴検出部291,第1の制御データ生成部292,入
力信号処理部293および第2の制御データ生成部29
5の構成を、上記第1の実施形態に係る画像表示装置に
用いた場合を説明したが、当該構成を上記第3〜第14
の実施形態に係る画像表示装置に用いても同様の効果を
奏することが可能である。また、上記第29の実施形態
に係る画像表示装置における入力信号処理部293内の
信号振幅調整部293AおよびDCレベル調整部293
Bの構成順序を、上記第2の実施形態で説明した構成順
序に代えても、もちろん同様の効果を奏することが可能
である。
【0257】(第30の実施形態)上記第15〜第25
の実施形態では、特徴検出部151,191においてA
PLを検出し、このAPLを用いて光源輝度調整を行う
ようにしているため、特徴検出部151,191の構成
が複雑になるという課題をいまだ有している。そこで、
第30の実施形態では、APLを用いずに光源輝度調整
を行うようにしたものである。
【0258】図44は、本発明の第30の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図44
において、第30の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部301と、第1の制御データ生成部152と、
信号振幅調整部153と、特徴データ生成部304と、
第2の制御データ生成部305と、光源制御部156
と、受光型光変調部157とを備える。また、受光型光
変調部157は、光源158を備える。
【0259】図44に示すように、第30の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置の特徴検出部151,特徴データ生成部154
および第2の制御データ生成部155を、特徴検出部3
01,特徴データ生成部304および第2の制御データ
生成部305に代えた構成である。なお、第30の実施
形態に係る画像表示装置のその他の構成は、上記第15
の実施形態に係る画像表示装置の構成と同様であり、当
該構成については同一の参照番号を付して説明を省略す
る。以下、本発明の第30の実施形態に係る画像表示装
置を、上記第15の実施形態に係る画像表示装置と異な
る構成部分を中心に説明する。
【0260】まず、テレビジョン受像器やコンピュータ
装置等の映像信号処理回路(図示せず)から出力される
映像信号が、入力映像信号として特徴検出部301およ
び入力信号処理部である信号振幅調整部153にそれぞ
れ入力される。特徴検出部301は、入力映像信号のM
AXおよびMINをそれぞれ検出する。
【0261】特徴データ生成部304は、特徴検出部3
01が検出したMAXおよびMINと、第1の制御デー
タ生成部152が求めたGainおよびBaseとを入
力する。そして、特徴データ生成部304は、MAX,
MIN,GainおよびBaseに基づいて、入力映像
信号のMAXとMINの平均値[=(MAX−MIN)
/2]が、信号振幅調整部153におけるコントラスト
調整で移動する値(以下、AVEと記す)を算出する。
このAVEは、第2の制御データ生成部305へ出力さ
れる。
【0262】第2の制御データ生成部305は、特徴検
出部301が出力するMAXおよびMINと特徴データ
生成部304が出力するAVEとを入力する。そして、
第2の制御データ生成部305は、MAXおよびMIN
とAVEとに基づいて、平均値とAVEとのDCレベル
差を求め、光源制御部156に出力する。
【0263】そして、光源制御部156は、第2の制御
データ生成部305が出力するDCレベル差に従って、
出力映像信号における視覚的輝度レベルが入力映像信号
の輝度レベルと同等となるように、すなわち、求めたA
VEが入力映像信号での平均値と同じになるように、光
源158に対して予め定めた輝度調整を行う。
【0264】以上のように、本発明の第30の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅調整
部153で行う信号振幅制御との相関性を持たせて光源
158の輝度調整を行い、入力映像信号に対する出力映
像信号のAPL変動分を吸収する。これにより、光源1
58の平均消費電力を増やすことなく、視覚的なコント
ラスト感を改善することができる。また、特徴検出部3
01の構成を簡単化することが可能となる。
【0265】なお、上記第30の実施形態においては、
特徴検出部301,特徴データ生成部304および第2
の制御データ生成部305の構成を、上記第15の実施
形態に係る画像表示装置に用いた場合を説明したが、当
該構成を上記第16〜第25の実施形態に係る画像表示
装置に用いても同様の効果を奏することが可能である。
【0266】(第31の実施形態)上記第29の実施形
態では、上記第1〜第14の実施形態に係る画像表示装
置において、入力映像信号のMAXとMINの平均値を
用いてコントラスト調整および光源輝度調整を行う場合
を説明した。次に、第31の実施形態では、平均値では
なく各フィールド毎に最も出現回数が多い輝度レベル用
いて、コントラスト調整および光源輝度調整を行うよう
にしたものである。
【0267】図45は、本発明の第31の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図45
において、第31の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部311と、第1の制御データ生成部312と、
入力信号処理部313と、第2の制御データ生成部31
5と、光源制御部16と、受光型光変調部17とを備え
る。また、入力信号処理部313は、信号振幅調整部3
13Aと、DCレベル調整部313Bとを備える。受光
型光変調部17は、光源18を備える。
【0268】図45に示すように、第31の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第1の実施形態に係る画像表
示装置の特徴検出部11,制御データ生成部12および
入力信号処理部13を、特徴検出部311,第1の制御
データ生成部312,入力信号処理部313に代え、第
2の制御データ生成部315をさらに加えた構成であ
る。なお、第31の実施形態に係る画像表示装置のその
他の構成は、上記第1の実施形態に係る画像表示装置の
構成と同様であり、当該構成については同一の参照番号
を付して説明を省略する。以下、本発明の第31の実施
形態に係る画像表示装置を、上記第1の実施形態に係る
画像表示装置と異なる構成部分を中心に説明する。
【0269】まず、テレビジョン受像器やコンピュータ
装置等の映像信号処理回路(図示せず)から出力される
映像信号が、入力映像信号として特徴検出部311およ
び入力信号処理部313にそれぞれ入力される。特徴検
出部311は、入力映像信号のMAX,MINおよび各
フィールド毎に最も出現回数が多い輝度レベル(以下、
HISTと記す)をそれぞれ検出する。
【0270】第1の制御データ生成部312は、特徴検
出部311が検出したMAX,MINおよびHISTを
入力し、GainとOffsetとを以下のように求め
る。まず、第1の制御データ生成部312は、入力映像
信号の最大振幅(MAXとMINとの差)を、処理回路
の信号処理可能範囲、すなわち、ダイナミックレンジ
(具体的には、DCレベル調整部313Bの出力ダイナ
ミックレンジ)幅まで増幅するためのGainを、下記
式に従って求める。Gain=ダイナミックレンジ/
(MAX−MIN)この求められたGainは、信号振
幅調整部313Aに出力される。
【0271】次に、第1の制御データ生成部312は、
MAXおよびMINと上記求めたGainとから、信号
振幅調整部313AがHIST基準で行う増幅後の入力
映像信号が、出力ダイナミックレンジに収まるDCレベ
ルを与えるOffsetを求める。これは、増幅映像信
号の振幅がダイナミックレンジ内に収まるように、増幅
映像信号のDCレベルを変化させるのである。この求め
られたOffsetは、DCレベル調整部313Bおよ
び第2の制御データ生成部315に出力される。
【0272】信号振幅調整部313Aは、入力映像信号
と特徴検出部311が出力するHISTと第1の制御デ
ータ生成部312が出力するGainとを入力する。そ
して、信号振幅調整部313Aは、HISTを基準とし
て、Gainに従って入力映像信号を増幅する。この増
幅映像信号は、DCレベル調整部313Bに出力され
る。
【0273】DCレベル調整部313Bは、信号振幅調
整部313Aが出力する増幅映像信号と第1の制御デー
タ生成部312が出力するOffsetとを入力する。
そして、DCレベル調整部313Bは、増幅映像信号の
DCレベルを、Offsetに従ってレベルシフトす
る。このレベルシフトした後の増幅映像信号(出力映像
信号)は、受光型光変調部17に出力され、画像として
表示される。
【0274】一方、第2の制御データ生成部315は、
特徴検出部311が出力するHISTと第1の制御デー
タ生成部312が出力するOffsetとを入力する。
そして、第2の制御データ生成部315は、HISTと
Offsetとに基づいて、HISTとOffsetと
のDCレベル差を求め、光源制御部16に出力する。
【0275】そして、光源制御部16は、第2の制御デ
ータ生成部315が出力するDCレベル差に従って、出
力映像信号における視覚的輝度レベルが入力映像信号の
輝度レベルと同等となるように、すなわち、出力映像信
号のHISTが入力映像信号でのHISTと同じになる
ように、光源18に対して予め定めた輝度調整を行う。
【0276】以上のように、本発明の第31の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、入力信号処理
部313(信号振幅調整部313AおよびDCレベル調
整部313B)で行う信号振幅制御との相関性を持たせ
て光源18の輝度調整を行い、入力映像信号に対する出
力映像信号のAPL変動分を吸収する。これにより、光
源18の平均消費電力を増やすことなく、視覚的なコン
トラスト感を改善することができる。
【0277】なお、上記第31の実施形態においては、
特徴検出部311,第1の制御データ生成部312,入
力信号処理部313および第2の制御データ生成部31
5の構成を、上記第1の実施形態に係る画像表示装置に
用いた場合を説明したが、当該構成を上記第3〜第14
の実施形態に係る画像表示装置に用いても同様の効果を
奏することが可能である。また、上記第31の実施形態
に係る画像表示装置における入力信号処理部313内の
信号振幅調整部313AおよびDCレベル調整部313
Bの構成順序を、上記第2の実施形態で説明した構成順
序に代えても、もちろん同様の効果を奏することが可能
である。
【0278】(第32の実施形態)上記第30の実施形
態では、上記第15〜第25の実施形態に係る画像表示
装置において、入力映像信号のMAXとMINの平均値
を用いてコントラスト調整および光源輝度調整を行う場
合を説明した。次に、第32の実施形態では、平均値で
はなく各フィールド毎に最も出現回数が多い輝度レベル
用いて、コントラスト調整および光源輝度調整を行うよ
うにしたものである。
【0279】図46は、本発明の第32の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図46
において、第32の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部321と、第1の制御データ生成部152と、
信号振幅調整部153と、特徴データ生成部324と、
第2の制御データ生成部325と、光源制御部156
と、受光型光変調部157とを備える。また、受光型光
変調部157は、光源158を備える。
【0280】図46に示すように、第32の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置の特徴検出部151,特徴データ生成部154
および第2の制御データ生成部155を、特徴検出部3
21,特徴データ生成部324および第2の制御データ
生成部325に代えた構成である。なお、第32の実施
形態に係る画像表示装置のその他の構成は、上記第15
の実施形態に係る画像表示装置の構成と同様であり、当
該構成については同一の参照番号を付して説明を省略す
る。以下、本発明の第32の実施形態に係る画像表示装
置を、上記第15の実施形態に係る画像表示装置と異な
る構成部分を中心に説明する。
【0281】まず、テレビジョン受像器やコンピュータ
装置等の映像信号処理回路(図示せず)から出力される
映像信号が、入力映像信号として特徴検出部321およ
び入力信号処理部である信号振幅調整部153にそれぞ
れ入力される。特徴検出部321は、入力映像信号のM
AX,MINおよび各フィールド毎に最も出現回数が多
い輝度レベル(HIST)をそれぞれ検出する。
【0282】特徴データ生成部324は、特徴検出部3
21が検出したHISTと、第1の制御データ生成部1
52が求めたGainおよびBaseとを入力する。そ
して、特徴データ生成部324は、HIST,Gain
およびBaseに基づいて、入力映像信号におけるHI
STが、信号振幅調整部153におけるコントラスト調
整で移動する値(以下、HIST2と記す)を算出す
る。このHIST2は、第2の制御データ生成部325
へ出力される。
【0283】第2の制御データ生成部325は、特徴検
出部321が出力するHISTと、特徴データ生成部3
24が出力するHIST2とを入力する。そして、第2
の制御データ生成部325は、HISTとHIST2と
に基づいて、DCレベル差(=HIST2−HIST)
を求め、光源制御部156に出力する。
【0284】そして、光源制御部156は、第2の制御
データ生成部325が出力するDCレベル差に従って、
出力映像信号における視覚的輝度レベルが入力映像信号
の輝度レベルと同等となるように、すなわち、出力映像
信号のHIST(=HIST2)が入力映像信号でのH
ISTと同じになるように、光源158に対して予め定
めた輝度調整を行う。
【0285】以上のように、本発明の第32の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、信号振幅調整
部153で行う信号振幅制御との相関性を持たせて光源
158の輝度調整を行い、入力映像信号に対する出力映
像信号のAPL変動分を吸収する。これにより、光源1
58の平均消費電力を増やすことなく、視覚的なコント
ラスト感を改善することができる。
【0286】なお、上記第32の実施形態においては、
特徴検出部321,特徴データ生成部324および第2
の制御データ生成部325の構成を、上記第15の実施
形態に係る画像表示装置に用いた場合を説明したが、当
該構成を上記第16〜第25の実施形態に係る画像表示
装置に用いても同様の効果を奏することが可能である。
【0287】(第33の実施形態)さて、上記第1〜第
14の実施形態においては、それぞれAPLを基準とし
てコントラスト調整を行う場合をそれぞれ説明してき
た。しかし、これら以外の予め定めた任意のDCレベル
を基準としてコントラスト調整を行うことももちろん可
能である。そこで、第33の実施形態では、予め定めた
任意のDCレベルを基準としてコントラスト調整を行う
画像表示装置を説明する。
【0288】図47は、本発明の第33の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図47
において、第33の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部11と、制御データ生成部332と、入力信号
処理部333と、光源制御部16と、受光型光変調部1
7とを備える。また、入力信号処理部333は、信号振
幅調整部333Aと、DCレベル調整部333Bとを備
える。受光型光変調部17は、光源18を備える。
【0289】図47に示すように、第33の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第1の実施形態に係る画像表
示装置の制御データ生成部12および信号振幅調整部1
3を、制御データ生成部332および入力信号処理部3
33に代えた構成である。なお、第33の実施形態に係
る画像表示装置のその他の構成は、上記第1の実施形態
に係る画像表示装置の構成と同様であり、当該構成につ
いては同一の参照番号を付して説明を省略する。以下、
本発明の第33の実施形態に係る画像表示装置を、上記
第1の実施形態に係る画像表示装置と異なる構成部分を
中心に説明する。
【0290】制御データ生成部332は、特徴検出部1
1が検出したMAXおよびMINと、予め定めた任意の
DCレベル(以下、LVLと記す)とを入力し、Gai
nとOffsetとLVLに基づくAPLの調整DCレ
ベル(以下、Offset2と記す)とを、以下のよう
に求める。まず、制御データ生成部332は、入力映像
信号の最大振幅(MAXとMINとの差)を、処理回路
の信号処理可能範囲、すなわち、ダイナミックレンジ
(具体的には、信号振幅調整部333Aの出力ダイナミ
ックレンジ)幅まで増幅するためのGainを、下記式
に従って求める。 Gain=ダイナミックレンジ幅/(MAX−MIN) この求められたGainは、信号振幅調整部333Aに
出力される。
【0291】次に、制御データ生成部332は、上記第
1の実施形態で述べたOffsetと、MAXおよびM
INと上記求めたGainとから、信号振幅調整部33
3AがLVL基準で行う増幅後の入力映像信号が、出力
ダイナミックレンジに収まるDCレベルを与えるOff
set2とを求める。これは、LVL基準の増幅映像信
号の振幅がダイナミックレンジ内に収まるように、増幅
映像信号のDCレベルを変化させるのである。この求め
られたOffsetは光源制御部16に、Offset
2はDCレベル調整部333Bに出力される。
【0292】信号振幅調整部333Aは、入力映像信号
と制御データ生成部332が出力するGainとLVL
とを入力する。そして、信号振幅調整部333Aは、L
VLを基準として、Gainに従って入力映像信号を増
幅する。DCレベル調整部333Bは、信号振幅調整部
333Aが出力する増幅映像信号と制御データ生成部3
32が出力するOffset2とを入力する。そして、
DCレベル調整部333Bは、増幅映像信号のDCレベ
ルを、Offset2の値にレベルシフトする。このレ
ベルシフトした後の増幅映像信号(出力映像信号)は、
受光型光変調部17に出力され、画像として表示され
る。
【0293】以上のように、本発明の第33の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、入力信号処理
部333(信号振幅調整部333AおよびDCレベル調
整部333B)で行う信号振幅制御との相関性を持たせ
て光源18の輝度調整を行い、入力映像信号に対する出
力映像信号のAPL変動分を吸収する。これにより、光
源18の平均消費電力を増やすことなく、視覚的なコン
トラスト感を改善することができる。
【0294】なお、上記第33の実施形態においては、
制御データ生成部332および入力信号処理部333の
構成を、上記第1の実施形態に係る画像表示装置に用い
た場合を説明したが、当該構成を上記第2〜第14の実
施形態に係る画像表示装置に用いても同様の効果を奏す
ることが可能である。
【0295】(第34の実施形態)また、上記第15〜
第32の実施形態においては、それぞれBase,MA
X,MIN,平均値、HISTを基準としてコントラス
ト調整を行う場合をそれぞれ説明してきた。しかし、こ
れら以外の予め定めた任意のDCレベルを基準としてコ
ントラスト調整を行うことももちろん可能である。そこ
で、第34の実施形態では、予め定めた任意のDCレベ
ルを基準としてコントラスト調整を行う画像表示装置を
説明する。
【0296】図48は、本発明の第34の実施形態に係
る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図48
において、第34の実施形態に係る画像表示装置は、特
徴検出部151と、第1の制御データ生成部342と、
入力信号処理部343と、特徴データ生成部344と、
第2の制御データ生成部155と、光源制御部156
と、受光型光変調部157とを備える。また、入力信号
処理部343は、信号振幅調整部343Aと、DCレベ
ル調整部343Bとを備える。受光型光変調部157
は、光源158を備える。
【0297】図48に示すように、第34の実施形態に
係る画像表示装置は、上記第15の実施形態に係る画像
表示装置の第1の制御データ生成部152,信号振幅調
整部153および特徴データ生成部154を、第1の制
御データ生成部342,入力信号処理部343および特
徴データ生成部344に代えた構成である。なお、第3
4の実施形態に係る画像表示装置のその他の構成は、上
記第15の実施形態に係る画像表示装置の構成と同様で
あり、当該構成については同一の参照番号を付して説明
を省略する。以下、本発明の第34の実施形態に係る画
像表示装置を、上記第15の実施形態に係る画像表示装
置と異なる構成部分を中心に説明する。
【0298】第1の制御データ生成部342は、特徴検
出部151が検出したMAXおよびMINと、予め定め
た任意のDCレベル(LVL)とを入力し、Gainと
LVLに基づくOffset2とを、以下のように求め
る。まず、第1の制御データ生成部342は、入力映像
信号の最大振幅(MAXとMINとの差)を、処理回路
の信号処理可能範囲、すなわち、ダイナミックレンジ
(具体的には、信号振幅調整部343Aの出力ダイナミ
ックレンジ)幅まで増幅するためのGainを、下記式
に従って求める。 Gain=ダイナミックレンジ幅/(MAX−MIN) この求められたGainは、信号振幅調整部343Aお
よび特徴データ生成部344に出力される。
【0299】次に、第1の制御データ生成部342は、
MAXおよびMINと上記求めたGainとから、信号
振幅調整部343AがLVL基準で行う増幅後の入力映
像信号が、出力ダイナミックレンジに収まるDCレベル
を与えるOffset2を求める。これは、LVL基準
の増幅映像信号の振幅がダイナミックレンジ内に収まる
ように、増幅映像信号のDCレベルを変化させるのであ
る。この求められたOffset2は、DCレベル調整
部343Bおよび特徴データ生成部344に出力され
る。
【0300】信号振幅調整部343Aは、入力映像信号
と第1の制御データ生成部342が出力するGainと
LVLとを入力する。そして、信号振幅調整部343A
は、LVLを基準として、Gainに従って入力映像信
号を増幅する。DCレベル調整部343Bは、信号振幅
調整部343Aが出力する増幅映像信号と第1の制御デ
ータ生成部342が出力するOffset2とを入力す
る。そして、DCレベル調整部343Bは、増幅映像信
号のDCレベルを、Offset2の値にレベルシフト
する。このレベルシフトした後の増幅映像信号(出力映
像信号)は、受光型光変調部157に出力され、画像と
して表示される。
【0301】特徴データ生成部344は、特徴検出部1
51が検出したAPLと、第1の制御データ生成部34
2が求めたGainおよびOffset2と、LVLと
を入力する。そして、特徴データ生成部344は、AP
L,Gain,Offset2およびLVLに基づい
て、出力映像信号における平均輝度レベル(APL2)
を求める。このAPL2は、第2の制御データ生成部1
55へ出力される。
【0302】以上のように、本発明の第34の実施形態
に係る画像表示装置および方法によれば、入力信号処理
部343(信号振幅調整部343AおよびDCレベル調
整部343B)で行う信号振幅制御との相関性を持たせ
て光源158の輝度調整を行い、入力映像信号に対する
出力映像信号のAPL変動分を吸収する。これにより、
光源158の平均消費電力を増やすことなく、視覚的な
コントラスト感を改善することができる。
【0303】なお、上記第34の実施形態においては、
第1の制御データ生成部342,入力信号処理部343
および特徴データ生成部344の構成を、上記第15の
実施形態に係る画像表示装置に用いた場合を説明した
が、当該構成を上記第16〜第32の実施形態に係る画
像表示装置に用いても同様の効果を奏することが可能で
ある。この場合、特徴データ生成部344は、上述した
各実施形態にそれぞれ対応して、APL、MAXとMI
N、またはHISTのいずれかを入力して、APL2、
AVE、またはHIST2のいずれかを出力することに
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】ある入力映像信号に対して、本発明の第1の実
施形態に係る画像表示装置が行う処理の概略の一例を説
明する図である。
【図3】ある入力映像信号に対して、本発明の第1の実
施形態に係る画像表示装置が行う処理の概略の一例を説
明する図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る画像表示装置の
構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る画像表示装置の
構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施形態に係る画像表示装置の
構成を示すブロック図である。
【図7】ある入力映像信号に対して、本発明の第4の実
施形態に係る画像表示装置が行う処理の概略の一例を説
明する図である。
【図8】本発明の第5の実施形態に係る画像表示装置の
構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第6の実施形態に係る画像表示装置の
構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第7の実施形態に係る画像表示装置
の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第8の実施形態に係る画像表示装置
の構成を示すブロック図である。
【図12】図11のガンマ逆補正処理部81およびガン
マ制御データ生成部85における逆ガンマ特性の一例を
示す図である。
【図13】本発明の第9の実施形態に係る画像表示装置
の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第10の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図15】図14の制御データ補正部101が行う補正
処理の一例を説明するタイミング図である。
【図16】本発明の第11の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図17】図16の受光型光変調部17上に2画面を表
示した一例を示す図である。
【図18】ある入力映像信号に対して、本発明の第11
の実施形態に係る画像表示装置が行う処理の概略の一例
を説明する図である。
【図19】本発明の第12の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の第13の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第14の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図22】本発明の第15の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図23】ある入力映像信号に対して、本発明の第15
の実施形態に係る画像表示装置が行う処理の概略の一例
を説明する図である。
【図24】本発明の第16の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図25】本発明の第17の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図26】ある入力映像信号に対して、本発明の第17
の実施形態に係る画像表示装置が行う処理の概略の一例
を説明する図である。
【図27】本発明の第18の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図28】本発明の第19の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図29】本発明の第20の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図30】本発明の第21の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図31】図30のガンマ逆補正処理部211および第
2の制御データ生成部215における逆ガンマ特性の一
例を示す図である。
【図32】本発明の第22の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図33】本発明の第23の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図34】図33の制御データ補正部231が行う補正
処理の一例を説明するタイミング図である。
【図35】本発明の第24の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図36】ある入力映像信号に対して、本発明の第24
の実施形態に係る画像表示装置が行う処理の概略の一例
を説明する図である。
【図37】本発明の第25の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図38】本発明の第26の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図39】本発明の第27の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図40】ある入力映像信号に対して、本発明の第27
の実施形態に係る画像表示装置が行う処理の概略の一例
を説明する図である。
【図41】本発明の第28の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図42】ある入力映像信号に対して、本発明の第28
の実施形態に係る画像表示装置が行う処理の概略の一例
を説明する図である。
【図43】本発明の第29の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図44】本発明の第30の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図45】本発明の第31の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図46】本発明の第32の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図47】本発明の第33の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図48】本発明の第34の実施形態に係る画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,61,121,151,191,251,29
1,301,311,321…特徴検出部 12,42,52,72,122,135,145,1
52,155,172,185,202,215,25
2,272,282,292,295,305,31
2,315,325,332,342…制御データ生成
部 13,293,313,333,343…入力信号処理
部 13A,112,125,153,242,255,2
73,283,293A,313A,333A,343
A…信号振幅調整部 13B,293B,313B,333B,343B…D
Cレベル調整部 16,156…光源制御部 17,157…受光型光変調部 18,158…光源 31,161…ノイズ制御データ生成部 32,162…ノイズ低減部 41,51,171,181…データ判定部 81,91,211,221…ガンマ逆補正処理部 85…ガンマ制御データ生成部 101,231…制御データ補正部 111,124,241,254…補正データ生成部 113,123,243,253…MIX 134,264…出力信号特徴検出部 144,154,274,284,304,324,3
44…特徴データ生成部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月22日(2001.6.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】制御データ生成部12は、特徴検出部11
が検出したMAX,MINおよびAPLを入力し、信号
振幅調整利得(以下、Gain(ゲイン)と記す)と映
像信号のDCレベルシフト量(以下、Offset(オ
フセット)と記す)とを、以下のように求める。今、特
徴検出部11が、入力映像信号に対して図2(a)また
は図3(a)に示すようなMAX,MINおよびAPL
を検出した場合を考える。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0128
【補正方法】変更
【補正内容】
【0128】第1の制御データ生成部152は、特徴検
出部151が検出したMAXおよびMINを入力し、G
ainとこのGainに基づく増幅を行う基準となるレ
ベル(以下、Base(ベース)と記す)とを、以下の
ように求める。今、特徴検出部151が、入力映像信号
に対して図23(a)に示すようなMAX,MINおよ
びAPLを検出した場合を考える。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 642 G09G 3/20 642E 3/34 3/34 J H04N 5/66 H04N 5/66 A (72)発明者 太田 義人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 有元 克行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H093 NA06 NA51 NC13 NC42 NC49 ND04 ND06 ND07 5C006 AA01 AA16 AF45 AF46 BB11 BB29 BF46 EA01 FA47 FA54 5C058 AA05 BA08 BB25 EA01 EA02 EA51 5C080 AA10 BB05 DD04 EE17 EE28 GG07 GG08 JJ02 JJ05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力する予めガンマ補正処理が施されて
    いる映像信号を、光源を有する受光型光変調手段に表示
    する画像表示装置であって、 前記映像信号(以下、主映像信号という)を入力し、当
    該主映像信号の最大輝度レベル(以下、MAXと記
    す)、最小輝度レベル(以下、MINと記す)および平
    均輝度レベル(以下、APLと記す)をそれぞれ検出す
    る特徴検出手段と、 前記MAX,MINおよびAPLを入力し、前記主映像
    信号の最大振幅(前記MAXとMINとの差)をDCレ
    ベル調整手段の出力ダイナミックレンジ幅まで増幅する
    ためのゲインと、信号振幅調整手段において増幅された
    前記主映像信号が当該出力ダイナミックレンジ内に収ま
    るDCレベルシフト量を与えるオフセットとを求める制
    御データ生成手段と、 前記主映像信号、APLおよびゲインを入力し、当該A
    PLを基準として当該ゲインに従って当該主映像信号を
    増幅する前記信号振幅調整手段と、 前記信号振幅調整手段が出力する増幅後の前記主映像信
    号および前記オフセットを入力し、当該増幅後の主映像
    信号のDCレベルを当該オフセットの値に従ってレベル
    シフトする前記DCレベル調整手段と、 前記DCレベル調整手段でレベルシフトされた主映像信
    号を入力し、施されている前記ガンマ補正処理を相殺す
    る逆ガンマ補正処理を行った後、前記受光型光変調手段
    へ出力するガンマ逆補正処理手段と、 前記オフセットを入力し、当該オフセットに対し前記ガ
    ンマ逆補正処理手段が施すものと同一の逆ガンマ補正処
    理を施すガンマ制御データ生成手段と、 前記ガンマ制御データ生成手段が出力する逆ガンマ補正
    されたオフセットを入力し、当該オフセットに基づいて
    前記受光型光変調手段に画像表示したときのAPLが、
    前記主映像信号でのAPLと同等になる明るさに前記光
    源を点灯するように光源輝度制御を行う光源制御手段と
    を備える、画像表示装置。
  2. 【請求項2】 入力する予めガンマ補正処理が施されて
    いる映像信号を、光源を有する受光型光変調手段に表示
    する画像表示装置であって、 入力する前記映像信号に対し、施されている前記ガンマ
    補正処理を相殺する逆ガンマ補正処理を行うガンマ逆補
    正処理手段と、 前記ガンマ逆補正処理手段で逆ガンマ補正された前記映
    像信号(以下、主映像信号という)を入力し、当該主映
    像信号の最大輝度レベル(以下、MAXと記す)、最小
    輝度レベル(以下、MINと記す)および平均輝度レベ
    ル(以下、APLと記す)をそれぞれ検出する特徴検出
    手段と、 前記MAX,MINおよびAPLを入力し、前記主映像
    信号の最大振幅(前記MAXとMINとの差)をDCレ
    ベル調整手段の出力ダイナミックレンジ幅まで増幅する
    ためのゲインと、信号振幅調整手段において増幅された
    前記主映像信号が当該出力ダイナミックレンジ内に収ま
    るDCレベルシフト量を与えるオフセットとを求める制
    御データ生成手段と、 前記主映像信号、APLおよびゲインを入力し、当該A
    PLを基準として当該ゲインに従って当該主映像信号を
    増幅する前記信号振幅調整手段と、 前記信号振幅調整手段が出力する増幅後の前記主映像信
    号および前記オフセットを入力し、当該増幅後の主映像
    信号のDCレベルを当該オフセットの値に従ってレベル
    シフトして、前記受光型光変調手段に出力する前記DC
    レベル調整手段と、 前記オフセットを入力し、当該オフセットに基づいて前
    記受光型光変調手段に画像表示したときのAPLが、前
    記主映像信号でのAPLと同等になる明るさに前記光源
    を点灯するように光源輝度制御を行う光源制御手段とを
    備える、画像表示装置。
  3. 【請求項3】 入力する予めガンマ補正処理が施されて
    いる映像信号を、光源を有する受光型光変調手段に表示
    する画像表示装置であって、 前記映像信号(以下、主映像信号という)を入力し、当
    該主映像信号の最大輝度レベル(以下、MAXと記
    す)、最小輝度レベル(以下、MINと記す)および平
    均輝度レベル(以下、APLと記す)をそれぞれ検出す
    る特徴検出手段と、 前記MAXおよびMINを入力し、前記主映像信号の最
    大振幅(前記MAXとMINとの差)を信号振幅調整手
    段の出力ダイナミックレンジ幅まで増幅するためのゲイ
    ンと、増幅された前記主映像信号が当該出力ダイナミッ
    クレンジ内に収まるための増幅基準レベルを与えるベー
    スとを求める制御データ生成手段と、 前記主映像信号、ゲインおよびベースを入力し、当該ベ
    ースを基準として当該ゲインに従って当該主映像信号を
    増幅して、前記受光型光変調手段に出力する前記信号振
    幅調整手段と、 前記信号振幅調整手段で増幅された主映像信号を入力
    し、施されている前記ガンマ補正処理を相殺する逆ガン
    マ補正処理を行った後、前記受光型光変調手段へ出力す
    るガンマ逆補正処理手段と、 前記APL,ゲインおよびベースを入力し、当該AP
    L,ゲインおよびベースに基づいて、前記信号振幅調整
    手段が出力する増幅後の前記主映像信号の平均輝度レベ
    ル(以下、第2のAPLと記す)を生成する特徴データ
    生成手段と、 前記APLおよび第2のAPLを入力し、前記ガンマ逆
    補正処理手段が施すものと同一の逆ガンマ補正処理を施
    すと共に、当該APLと第2のAPLとの差に基づい
    て、前記受光型光変調手段に画像表示したときのAPL
    が、前記主映像信号でのAPLと同等になる明るさに前
    記光源を点灯するための光源輝度制御データを生成する
    第2の制御データ生成手段と、 前記光源輝度制御データを入力として、光源輝度制御を
    行う光源制御手段とを備える、画像表示装置。
  4. 【請求項4】 入力する予めガンマ補正処理が施されて
    いる映像信号を、光源を有する受光型光変調手段に表示
    する画像表示装置であって、 入力する前記映像信号に対し、施されている前記ガンマ
    補正処理を相殺する逆ガンマ補正処理を行うガンマ逆補
    正処理手段と、 前記ガンマ逆補正処理手段で逆ガンマ補正された前記映
    像信号(以下、主映像信号という)を入力し、当該主映
    像信号の最大輝度レベル(以下、MAXと記す)、最小
    輝度レベル(以下、MINと記す)および平均輝度レベ
    ル(以下、APLと記す)をそれぞれ検出する特徴検出
    手段と、 前記MAXおよびMINを入力し、前記主映像信号の最
    大振幅(前記MAXとMINとの差)を信号振幅調整手
    段の出力ダイナミックレンジ幅まで増幅するためのゲイ
    ンと、増幅された前記主映像信号が当該出力ダイナミッ
    クレンジ内に収まるための増幅基準レベルを与えるベー
    スとを求める制御データ生成手段と、 前記主映像信号、ゲインおよびベースを入力し、当該ベ
    ースを基準として当該ゲインに従って当該主映像信号を
    増幅して、前記受光型光変調手段に出力する前記信号振
    幅調整手段と、 前記APL,ゲインおよびベースを入力し、当該AP
    L,ゲインおよびベースに基づいて、前記信号振幅調整
    手段が出力する増幅後の前記主映像信号の平均輝度レベ
    ル(以下、第2のAPLと記す)を生成する特徴データ
    生成手段と、 前記APLおよび第2のAPLを入力し、当該APLと
    第2のAPLとの差に基づいて、前記受光型光変調手段
    に画像表示したときのAPLが、前記主映像信号でのA
    PLと同等になる明るさに前記光源を点灯するための光
    源輝度制御データを生成する第2の制御データ生成手段
    と、 前記光源輝度制御データを入力として、光源輝度制御を
    行う光源制御手段とを備える、画像表示装置。
  5. 【請求項5】 入力する予めガンマ補正処理が施されて
    いる映像信号を、光源を有する受光型光変調手段に表示
    する画像表示方法であって、 前記映像信号(以下、主映像信号という)に対し、当該
    主映像信号の最大輝度レベル(以下、MAXと記す)、
    最小輝度レベル(以下、MINと記す)および平均輝度
    レベル(以下、APLと記す)をそれぞれ検出するステ
    ップと、 前記主映像信号の最大振幅(前記MAXとMINとの
    差)を前記受光型光変調手段に対する出力ダイナミック
    レンジ幅まで増幅するためのゲインと、当該ゲインに従
    って増幅される前記主映像信号が当該出力ダイナミック
    レンジ内に収まるDCレベルシフト量を与えるオフセッ
    トとを求めるステップと、 前記APLを基準として、前記ゲインに従って前記主映
    像信号を増幅するステップと、 増幅後の前記主映像信号のDCレベルを、前記オフセッ
    トの値に従ってレベルシフトすると共に、施されている
    前記ガンマ補正処理を相殺する逆ガンマ補正処理を行っ
    て、前記受光型光変調手段に出力するステップと、 前記オフセットに対して前記逆ガンマ補正処理を施すス
    テップと、 前記逆ガンマ補正処理が施されたオフセットに基づい
    て、前記受光型光変調手段に画像表示したときのAPL
    が、前記主映像信号でのAPLと同等になる明るさに前
    記光源を点灯するように光源輝度制御を行うステップと
    を備える、画像表示方法。
  6. 【請求項6】 入力する予めガンマ補正処理が施されて
    いる映像信号を、光源を有する受光型光変調手段に表示
    する画像表示方法であって、 入力する前記映像信号に対し、施されている前記ガンマ
    補正処理を相殺する逆ガンマ補正処理を行うステップ
    と、 前記逆ガンマ補正された前記映像信号(以下、主映像信
    号という)に対し、当該主映像信号の最大輝度レベル
    (以下、MAXと記す)、最小輝度レベル(以下、MI
    Nと記す)および平均輝度レベル(以下、APLと記
    す)をそれぞれ検出するステップと、 前記主映像信号の最大振幅(前記MAXとMINとの
    差)を前記受光型光変調手段に対する出力ダイナミック
    レンジ幅まで増幅するためのゲインと、当該ゲインに従
    って増幅される前記主映像信号が当該出力ダイナミック
    レンジ内に収まるための増幅基準レベルを与えるベース
    とを求めるステップと、 前記ベースを基準として前記ゲインに従って前記主映像
    信号を増幅して、前記受光型光変調手段に出力するステ
    ップと、 前記APL,ゲインおよびベースに基づいて、増幅後の
    前記主映像信号の平均輝度レベル(以下、第2のAPL
    と記す)を生成するステップと、 前記APLと第2のAPLとの差に基づいて、前記受光
    型光変調手段に画像表示したときのAPLが、前記主映
    像信号でのAPLと同等になる明るさに前記光源を点灯
    するための光源輝度制御データを生成するステップと、 前記光源輝度制御データに基づいて光源輝度制御を行う
    ステップとを備える、画像表示方法。
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