JP2002039951A - セラミック表面クラック自動検出装置 - Google Patents

セラミック表面クラック自動検出装置

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JP2002039951A
JP2002039951A JP2000223988A JP2000223988A JP2002039951A JP 2002039951 A JP2002039951 A JP 2002039951A JP 2000223988 A JP2000223988 A JP 2000223988A JP 2000223988 A JP2000223988 A JP 2000223988A JP 2002039951 A JP2002039951 A JP 2002039951A
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ceramic surface
light
ceramic
amplitude distribution
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JP2000223988A
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Katsuhiko Tabata
克彦 田畑
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は飛しょう体セラミックレドームに生
じるクラックを検出するセラミック表面クラック自動検
出装置に関する。従来クラック検出は肉眼で行われ、長
時間作業となりコストが嵩むと共に、クラック見落しに
より発射後の飛しょう体が空力加熱等により破損するこ
とがあった。本発明は、このような不具合を解消する装
置の提供を課題とする。 【解決手段】本発明のセラミック表面クラック検出装置
は、セラミック表面クラックの反射光の振幅分布とクラ
ックなしセラミック表面の反射光の振幅分布とからなる
セラミック表面の反射光の空間周波数情報をフラウンホ
ーファ回折で取り出し、クラック反射光のサイドローブ
を取り出し、クラックなし、ありのセラミック表面から
の反射光フラウンホーファ回折像の振幅分布の重畳領域
を偏向子で除去し、小振幅のサイドローブを検出してク
ラック特徴量を検出し、クラックを自動的に検出できる
ものとした。これにより、従来検出装置の不具合が解消
され、短時間でセラミック表面クラック検出ができ、検
出作業時間が短縮され、クラックの見落しが無くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飛しょう体のドーム
表面等につや消しとして設けられる、白色のセラミック
製品の表面に発生しているクラックを検知するためのセ
ラミック表面クラック自動検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高速で飛しょうする飛しょう体等におい
ては、高速飛しょう時に空気摩擦によって発生する空力
加熱による高温から、機体および内部搭載機器を保護す
るために、飛しょう体外表面、特に、空気摩擦によって
高温化し易い飛しょう体先端部のレドームの材料はセラ
ミックスであり、その表面はつや消しの白色である。
【0003】図19は、このようなセラミックで被覆し
た高速飛しょう体のレドーム(以下セラミックレドーム
という)を示す図である。このセラミックレドーム1
は、耐熱性に富み、さらには熱伝達率が小さいことから
極超音速で飛しょうし、特に、空力加熱が大きくなる機
体先端部を保護できるとともに、空力加熱が問題となる
極超音速での飛しょう時間は比較的短いことから、セラ
ミックレドーム1内部に装備されてホーミング装置等の
機器を高温から保護することができる。
【0004】一方、セラミックレドーム1は脆性に乏し
く、図に示すように外表面16にクラック2が発生し易
いという欠点を有する。このクラック2は、旋盤による
セラミックレドーム1表面研削時に発生する場合が多
く、この場合には、レドーム円周方向に発生することに
なり、直線状となり、また、もう一つのクラック2発生
要因である熱膨張等によるひび割れも、セラミックレド
ーム1表面がなだらかな円錐状で凹凸がないため、歪み
力は一方向に集中し、陶器に発生するひびの如く直線状
になり、いずれの場合もクラック2は直線状となる。ま
た、巨視的には湾曲したクラック2が発生したときで
も、クラック2の長さと比較して、後述するように、検
出対象面積が小さく区画されてクラック2検出が行われ
るため、クラック2が多少湾曲していても直線と見なす
ことができる。
【0005】このような、クラック2が発生すると、高
速で飛しょうしているとき、空気とセラミックレドーム
の外表面1bとの空気摩擦により、外表面16が加熱さ
れ、その結果、セラミックレドーム内表面1aと外表面
1bの温度差が大きくなり、クラック2発生部のセラミ
ックレドーム1には、図20に示すような、クラック2
を広げようとする熱膨張による力が発生し、しかも、こ
の応力がクラック2発生部に集中するため、セラミック
レドーム1は破損することになる。このような、飛しょ
う体発進時のクラック2見落しに伴う不具合を解消する
ため、図19に示すように、高速ミサイルのセラミック
レドーム1外表面1bにアルコール3を塗布し、クラッ
ク2部のアルコール蒸発4遅れによって生じる暗部を、
作業者6が肉眼にて検査することにより、クラック2を
検出するようにしている。
【0006】すなわち、セラミックレドーム1外表面に
塗布したアルコール3のうち、クラック2内に入り込ん
だアルコール3は、アルコール蒸発4遅れが生じるため
に、未蒸発のアルコール3と大気の境界面で光が屈折
し、その結果、一部の入射光がクラック2内に閉じ込め
られたアルコール3が、正常に蒸発した他の部分に比べ
て暗く見えることを利用してクラック2の検出を行うよ
うにしている。
【0007】しかしながら、アルコール3塗布→アルコ
ール蒸発4→クラック2出現→拡大レンズ5による作業
者6の肉眼によるクラック検出作業7のプロセスで、従
来から行われているクラック2検出作業ではアルコール
蒸発4が早く起るため、セラミックドーム1全外周面に
同時にアルコールを塗布して、セラミックドーム1全外
表面1bのクラック2検出を短時間で行うことは難し
く、このために、例えばセラミックドーム1外表面1b
のうちの、例えば200mm×200mmの範囲にわた
ってアルコール3を塗布して、クラック2検出を逐次行
うようにしている。このために、従来の肉眼によるクラ
ック2検出では、セラミックドーム1全外表面1bのク
ラック2検出に時間がかかり、人手を必要とし、コスト
が嵩むという不具合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明のセラミック表
面クラック自動検出装置は、上述したように、従来の装
置が作業者の肉眼によるクラック検出のため時間がかか
り、人手を必要とし、コストがかかり、また、クラック
の見落としにより、ミサイル発射時の不具合の原因とな
る問題点を解消するために、レーザ光源から、数mmの
幅を持った平行光(平面波)をセラミックレドーム表面
に照射し、外表面から反射された光波を結像レンズの焦
点面に置かれた電荷結合素子(Charge Coup
led Device:以下CCDという。)によって
撮影し、撮影された画像をパーソナルコンピュータ(P
ersonal Conputer:以下PCとい
う。)により画像処理することによって、クラックの有
無を検出し、また、検出されたクラックの位置は、セラ
ミック全表面を検出するために移動させる検出装置若し
くはセラミックレドームの移動量を算出することにより
得ることのできるセラミック表面クラック自動検出装置
を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のセラ
ミック表面クラック自動検出装置は、次の手段とした。
セラミック表面に発生しているクラックを自動的に検出
するセラミック表面クラック自動検出装置において、ク
ラックが発生しているセラミック表面から反射した光の
振幅分布と、製作時に発生するもともとの凹凸のみが存
在しクラックのないセラミック表面から反射する光の振
幅分布とが異なる特性を利用し、セラミック表面からの
反射光の空間周波数情報をフラウンホーファ回折により
取り出し、クラックがあるセラミック表面からの反射光
の特徴である空間周波数軸上のサイドローブを取り出
し、クラックのないセラミック表面による反射光のフラ
ウンホーファ回折像の特徴量である振幅分布と、クラッ
クのあるセラミック表面の反射光のフラウンホーファ回
折像の特徴量である振幅分布とが重なる領域を偏向子で
除去し、小振幅のサイドローブを検出できるレンジで検
出したサイドローブをクラック特徴量として検出し、セ
ラミック表面に発生したクラックを自動的に検出できる
ものにした。
【0010】なお、クラック発生を検出する光として
は、レーザ光源から発信させた数mm以下の幅を有する
平行光(平面波)を使用し、セラミック表面に発生した
クラックの検出にはCCD(カメラ)を使用するととも
に、クラックデータの解析並びに小区画に分割してクラ
ック検出するためのセラミック表面及びセラミック表面
クラック検出装置の移動制御にはPCを使用することが
好ましい。
【0011】これにより、従来のセラミック表面クラッ
ク検出装置が作業者の肉眼による検出のために、人手を
要するとともに時間がかかりコストが嵩み、また、セラ
ミック表面クラックの見落としにより生じることのあっ
た不具合が解消され、短時間でセラミック表面クラック
検出ができ、製造時及び発射直前に行われているセラミ
ックレドーム表面クラック検出等の作業時間が短縮さ
れ、飛しょう体の効率的な運用が可能になり、しかも、
セラミック表面クラックの見落としを無くすることがで
きることにより、クラック発生に伴う飛しょう体の破壊
を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のセラミック表面ク
ラック自動検出装置の実施の一形態を図面にもとづき説
明する。なお、図19、図20に示す部材と同一若しく
は類似の部材には同一符号を付して説明は省略する。図
1は、本発明のセラミック表面クラック自動検出装置の
実施の第1形態を示す全体図である。
【0013】図において、10はセラミック表面クラッ
ク自動検出装置、11はレーザ光源、12は対物レン
ズ、13はコリメイトレンズ(焦点距離f0 )、14は
ビームスプリッタ、15は拡大レンズ、16は焦点結像
レンズ(焦点距離f1 )、17は偏光子、18は結像レ
ンズ、19はCCD、20はA/Dコンバータ、21は
クラック検出及びクラック位置記録用PC、22は可動
部、23は回転台、24はクラック検出装置光学系であ
る。なお、同図において(1)〜(4)は光路順序を示
している。
【0014】図に示すように、レーザ光源11から、数
mm以下の幅を持った平行光(平面波)をセラミック表
面であるセラミックレドーム1外表面に照射する。平行
光が照射されているセラミックレドーム1外表面の一部
分である測定外表面25から反射した光波は、焦点結像
レンズ16の焦点面で光強度分布として結像し、焦点面
に置かれた偏光子17により、クラック2有無の判定に
必要な部分のみが抽出される。偏光子17により、抽出
された光強度分布をCCD19にて撮影した撮影画像を
A/Dコンバータ20で変換してPC21に入力し、測
定外表面25のクラック2有無の判定を行い、その結果
をPC21により記録する。
【0015】次いで、可動部22及び回転台23の移動
量をPC21により処理することで、平行光で照射する
測定外表面25の位置を変え、上述した手順と同様にし
て変更された測定外表面25におけるクラック2の有無
を検出し、セラミックレドーム1に発生しているクラッ
ク2の位置、大きさを記録する。
【0016】次に、本実施例で用いている計測系につい
て説明する。クラック2の発生部で生じる回折現象は、
照射される平行光の波長と同程度の大きさの測定対象物
で発生するため、良好な回折現象を確認しクラック2発
生の検出精度を上げるためには、波長は短い方が好まし
いが、本実施例では、比較的安価なHe−Ne(ヘリウ
ム−ネオン)レーザ(波長633nm、直線偏光)を発
信できるレーザ光源11を用いるようにした。偏光子1
7により抽出された光強度分布を撮影するCCD(カメ
ラ)19は、CCDピクセルサイズを0.25mm×
0.25mmとし、CCDピクセル数を401ピクセル
×401ピクセル領域のものとし、そのサイズは、10
0.25mm×100.25mm)になるものとした。
【0017】また、レンズ及び座標系は、レーザ光源1
1から出た平行光は、対物レンズ12により放射状に広
がり、焦点距離f0 のコリメイトレンズ13により、平
面波となるようにしている。その後、この平面光(光
波)はビームスプリッタ14で反射し、ξa −ηa 平面
からなるセラミックレドーム1の測定外表面25に垂直
に照射され、測定外表面25で反射された反射波は照射
方向に反射する。
【0018】反射した光波は、ビームスプリッタ14を
透過し、拡大レンズ15通過後、Xa′−Ya′平面に
置かれた焦点結像レンズ16を通り、焦点結像レンズ1
6の焦点距離であるf1 だけXa′−Ya′平面から離
れたXa−Ya平面上である焦点面で結像する。光波の
偏光方向に垂直な方向の振幅成分のみを透過させるXa
−Ya平面上に設けた偏光子17を通過させた後、結像
レンズ18により、Xa−Ya面上の光強度分布を任意
倍率にして、CCD19が設けられているXXa−YY
a平面上で結像させる。なお、各平面に垂直でビーム中
心が貫く軸をZ軸とする。また、クラック2の発生を検
出するセラミックレドーム1の表面には、人間の手で確
認できる程度の数十μmオーダの凹凸を持つ程度のもの
にされている。
【0019】さらに、セラミックレドーム1の表面に発
生するクラック2は、セラミックレドーム1の厚みか
ら、クラック寸法の最小値は決まり、本実施例の如く飛
しょう体頭部として適用されるセラミックレドーム1
(厚み30mm)で発生するクラック寸法の最小値は、
幅2bが数μm程度、長さ2aが約80mm、深さが約
2mmで、その形状は前述したように直線状のものにな
る。
【0020】図2(a)は、セラミックレドーム1に発
生しているクラック2の表面形状(ξ−η平面)図、図
2(b)はクラック2の発生している位置でのセラミッ
クレドーム1表面の断面図(ξ−Z平面)図、即ちξ軸
空間分布図である。本実施例では、セラミックレドーム
1に発生しているクラック2を検出する手法として、物
質の表面形状を測定する一般的手法であるフラウンホー
ファ回折法を使用するようにした。
【0021】すなわち、セラミックレドーム1表面に発
生するクラック2は直線状であるため、光波の照射面上
のクラック2位置によらず、レーザ光軸を中心とした点
対称の特徴的な光強度パターンを得ることができる、フ
ラウンホーファ回折光を使用するようにしたフラウンホ
ーファ回折法についてまず説明する。
【0022】図3は、一般的なフーリエ変換による回折
法を示す図で、図3(a)に示すように電気信号に対し
て、フーリエ変換を行うことにより、その電気信号を構
成する信号波の周波数及び電力成分は、図3(b)に示
すようになる。一方、フラウンホーファ回折法において
は、図4(a)に示すように、焦点結像レンズ16入射
面での光振幅分布に対するフーリエ変換で、レンズ入射
面の光振幅分布を構成する空間周波数及び光強度を、焦
点面の空間分布に対応して出力される。ここで、光振幅
分布とは、光強度の分布を位置の関数として表したもの
で、また、空間周波数C1 は、光振幅分布の1周期を示
す光振幅のピークからピークまでの長さ(空間波長)の
逆数で表される。
【0023】空間波長の単位はm(メートル)であるの
で、空間周波数の単位はm-1で表され、もし、図4
(b)のように、空間周波数C1 を持つ光振幅分布(正
弦波)が焦点結像レンズ16に入射し、フラウンホーフ
ァ回折像を焦点面に結像したとすると、空間周波数C1
に比例した位置に光強度ピークが発生する。したがっ
て、ある軸(図4(b)におけるx′軸)に沿った位置
の関数である反射光の光振幅分布は、フラウンホーファ
回折により、その光振幅分布が持つ空間周波数成分の光
強度が焦点面のx軸上に現れる。但し、x軸とx′軸
は、ベクトル的に平行な軸である。
【0024】また、フラウンホーファ回折(フーリエ変
換)の特徴として、レンズ入射面光振幅分布が持つ空間
周波数値を+と−として焦点面に出力するため、フラウ
ンホーファ回折像は光軸原点(入射面光振幅分布を構成
する空間周波数0に対応)に対称な光強度分布としてX
p−Xpの位置に発生する。また、フラウンホーファ回
折の代表的な例としては、図5に示す虫メガネによる結
像が挙げられることができる。
【0025】図5(a)に示す太陽光のように、一定の
光振幅で入射する光は、虫メガネの焦点面で一点に集め
られるが、これは、虫メガネに入射する光振幅分布が図
5(b)に示すように、虫メガネ全面にわたって一定
値、つまり直流成分しか持たないために、フラウンホー
ファ回折(フーリエ変換)によるフーリエ変換後(つま
り焦点面上)には、図5(c)に示すように空間周波数
1 =0に対応する光軸原点にしか光強度が現れない。
【0026】しかしながら、図5(d)に示すように、
虫メガネに入射している太陽光に手をかざし、太陽光の
入射を妨害すると、レンズ入射面の光強度振幅分布が図
5(e)に示すように一定値とならず、構成する空間周
波数成分が一定値である直流成分から、様々な空間周波
数成分をもった光振幅分布に変化するために、フラウン
ホーファ回折像を示す焦点面の光強度分布は1点に集中
せず、図5(f)に示すように光軸原点を中心としたあ
る広がりを持った分布となる。
【0027】このように、フラウンホーファ回折像は、
レンズ入射面の光振幅分布のもつ空間周波数成分のみに
依存し、セラミックレドーム1のクラック2部分からの
反射光はクラック2の形状(長方形)となり、その空間
周波数成分は同じであるので、クラック2からの反射光
(レンズ入射面)の光振幅分布の位置によらず、フラウ
ンホーファ回折像(空間周波数分布を示す)は、すべて
同形状を示すこととなる。
【0028】ただし、クラック2の長辺に垂直な方向の
光振幅分布のフーリエ変換の重ね合わせが、最終的なフ
ラウンホーファ回折像の強度ピーク大となって現れ、換
言すればクラック2の短辺に垂直な方向は、重ね合わせ
領域が短いため、強度ピークは長辺に垂直な方向の強度
ピークより無視できるほど小さいので、図6(a)〜図
6(d)に示すように、クラック2の向きにフラウンホ
ーファ回折像の向きも依存することになり、クラック2
の向きにしたがってフラウンホーファ回折像も回転する
ことになる。
【0029】次に、セラミックレドーム1のクラック検
出メカニズムについて説明するが、この説明において使
用する座標系は、光軸を中心に回転対称であることを考
え、便宜上、計測系の絶対座標と区別するため、図7に
示すように、クラック2の長辺に平行で光軸中心を通る
軸をη軸、クラックの短辺に平行で光軸中心を通る軸を
ξ軸とする。また、焦点結像レンズ16が設置される光
軸(Z軸)座標で光軸と直交して設けられる平面Xa′
−Ya′、焦点結像レンズ16の焦点距離で偏光子17
が設置される光軸座標で光軸と直交して設けられる平面
Xa−YaおよびCCDが設置される光軸座標で光軸と
直交して設けられる平面XXa−YYaで表される計測
系の各平面に、η及びξ軸をそれぞれ投影した軸を、図
7で示すようにそれぞれ、X′−Y′、X−Y、XX−
YY軸とする。
【0030】図1における光学系で焦点結像レンズ16
の焦点距離f1 の焦点面に結像される回折パターンは、
フラウンホーファ回折現象により、数1で示されるもの
が表わされ、この数1によりξ軸の焦点面への投影した
軸であるX軸に沿う光振幅分布Ψ(x)及び光強度Ι
(x)は、数2で示されるものが表われる。
【0031】
【数1】
【0032】
【数2】
【0033】但し、数1、数2において、Ι(x)、Ι
(x,y)は、レンズ焦点面における光強度分布、Ψ
(x)、Ψ(x,y)は、レンズ焦点面における光振幅
分布、Ψ * (x)、Ψ* (x,y)はΨ(x)、Ψ
(x,y)の複素共役光振幅分布、Ψ′(x′)、Ψ′
(x′,y′)は、レンズ直前における光振幅分布、λ
は、レーザ光の波長、f1 は、焦点結像レンズの焦点距
離である。
【0034】上述した数1及び数2より焦点面(X−Y
平面)および焦点面X軸方向に結像されるフラウンホー
ファ回折像は、焦点結像レンズ16上の光振幅分布Ψ′
(x′,y′)、Ψ′(x′)のフーリエ変換となる。
なお、クラック2がある場合のΨ′(x′,y′)は、
クラック2に吸収される直線状の暗部とセラミックレド
ーム1表面から反射される一定周波数の光振幅の重ね合
わせであることから、Ψ′(x′)構成する周波数成分
は、クラック2の位置に関わらず同じであり、常に同様
の形状となる。
【0035】そこで、焦点結像レンズ16上の光振幅分
布を考え、反射光の焦点結像レンズ16上(X′軸)の
光振幅分布は次の様になる。
【0036】ア)クラック2がないセラミックレドーム
1表面からの反射光振幅分布(X′軸) 図8に示すように、セラミックレドーム1表面の凹凸は
計測波長λと比べ大きいため、図に示すように凹凸間隔
(空間波長)λ0 を計測波長λのA倍とし、λ0=A・
λと定義すると、空間周波数C0 は、 C0 =1/λ0 =1/Aλ で表わされることになる。
【0037】一方、セラミックレドーム1表面の凹凸の
極大値、及び極小値で、表面からの反射光は最大値を取
るため、図9に示すように、セラミックレドーム1表面
からの反射光の空間波長λ1 は、表面形状空間波長λ0
の1/2倍となるため、λ1=λ0 /2となる。従っ
て、図4(b)で示した反射光の空間周波数C1 は、C
1 =1/λ1 =2/λ0 =2C0 となり、セラミックレ
ドーム1表面の空間周波数C0 の2倍となる。
【0038】イ)クラック2があるセラミックレドーム
1表面からの反射光振幅分布(X′軸) セラミックレドーム1表面に発生するクラック2の幅と
深さの比は1000倍程度であり、その断面は、図20
に示すようにくさび状であることから、クラック2部は
ビームスリッタ14で反射され、入射された光波を吸収
する。すなわち、クラック2による光吸収領域は、図1
0に示すようにX′軸方向に2bの幅を有するものとな
る。
【0039】ここで、図1に示す拡大レンズ15の倍率
をS倍に設定すると、表面形状及びクラックのサイズは
すべてS倍となるが、本実施例ではS=1(つまり、拡
大レンズ15を置かない)とする。すなわち、拡大レン
ズ15の倍率Sを大きくする程、クラック2の吸収領域
が拡大され焦点結像レンズ16に寄与する割合が大きく
なるため、S/N(信号対ノイズ比)が改善され、良好
なクラック検出が可能となる反面、単位検出面積が小さ
くなり、計測時間は増大するからである。
【0040】次に、焦点結像レンズ16に到達した各ケ
ースにおける反射光の回折像(フーリエ変換像)は、次
の様にして求められる。
【0041】ア)クラック2がない場合のセラミックレ
ドーム1表面の回折像 図8に示すクラック2がないセラミックレドーム1表面
からの反射光のフラウンホーファ回折像を前述した数2
を用いて求めると、図11に示す強度分布となる。な
お、同図において縦軸である光強度は、光軸中心の強度
Ι0 で規格化した規格化光強度Ι/Ι0 で表している。
【0042】図11に示すように、規格化光強度Ι/Ι
0 は、X=0及びX=Xpの場所にピーク値が存在する
が、このうち、X=0におけるピーク値は、直流成分に
よるものであり、X=Xpにおけるピーク値は、レドー
ム表面の凹凸による空間周波数C1 成分によるものであ
る。ピーク値と原点の距離Xpと光振幅分布の空間周波
数C1 との関係は、Xp=λf1 1 で表される。
【0043】ここでXpは焦点結像レンズ16の焦点面
における光軸原点からの距離、λは計測レーザの波長、
1 は焦点結像レンズ16の焦点距離を表し、これを焦
点面であるX−Y平面で見ると、半径Xpの円周上にピ
ークが現れることになる。すなわち、前述したフラウン
ホーファ回折法で説明したように、フーリエ変換(フラ
ウンホーファ回折)により、焦点結像レンズ16の入射
面の図4(b)に示す光振幅分布のもつ空間周波数C1
成分が、レンズ焦点(光軸)を中心としてレンズ焦点面
上に現れる。
【0044】特に、クラック2のないセラミックレドー
ム1表面から反射された焦点結像レンズ16入射面の光
強度分布は、図9に示すように直流成分(入射面光強度
の平均値に対応)と空間周波数C1 (入射面光強度の凹
凸に対応)の周波数成分しか持たないので、焦点面中心
(光軸)と光軸からXpの位置に光強度のピークが現れ
る。前述したように、フラウンホーファ回折法は、焦点
結像レンズ16入射面の光振幅分布のフーリエ変換でな
され、電気信号等のフーリエ変換は、数3でなされる。
【0045】
【数3】
【0046】従って、時間周波数f=C1 の正弦波信号
をf(t)とし、数3に代入すると、ω=2πC1 で信
号ピークが発生しωの内容(つまり時間周波数C1 )が
ピークの位置を決定づける。一方、フラウンホーファ回
折像は数2のΨ(x)から、数3、ω=2πC1 のωに
対応する式は、ω=2πx/λf1 となり、このωの位
置でピークが発生し、ω=2πC1 と同じく空間周波数
1 に対応する位置に、ピークが発生しているので、空
間周波数C1 とピーク位置xは、x=λf1 1 で表わ
されることになる。なお、前述したピーク値と原点の距
離と光振幅分布C1 との関係を表わす式で、xをピーク
位置Xpとして表している。
【0047】イ)クラック2のある場合のセラミックレ
ドーム1表面の回折像 図10に示すクラック2がある場合のセラミックレドー
ム1表面からの反射光のフラウンホーファ回折像を数2
を用いて求めると、図12に示す規格化光強度(I/I
0 )分布となる。図12では、図11と同じく光軸中心
及びクラック2表面の空間周波数C1 に対応する領域に
鋭いピーク値が現れ、さらに図12では、クラック2が
持つ空間周波数C1 成分が現れる。この成分の光強度が
0になる点Xmpは、数4で算出される。
【0048】
【数4】
【0049】これより、m=0の時の距離Xmpまでの間
が光強度分布のメインローブとなり、m1の箇所に、
図12に示すようにサイドローブが現れ、メインローブ
から近い順に1次、2次、───k次サイドローブと呼
ぶこととすると、k次サイドローブのピークまでの光軸
原点からの距離Xkpは、数5で表される。
【0050】
【数5】
【0051】図11と図12の比較より明らかなよう
に、クラック2による成分に注目すると、図12のメイ
ンローブの光強度分布域においては、クラック2以外か
らの反射成分の強度が大きいため、クラック成分を検出
することは、困難である。このため、本実施の形態では
焦点面X−Y面に偏光子17を設置し、この偏光子17
によりメインローブを除去することにより、図13に示
すように第1サイドローブを抽出するようにした。この
サイドローブの検出において、サイドローブレベルは、
周囲雑音と比べ十分大きくなるため、周囲雑音平均値を
超えるものを抽出し、抽出したものを画像処理し、点対
称位置になっていれば、クラック2を検出したと判断す
ることとした。
【0052】次に、クラック2があるセラミックレドー
ム1表面にレーザ光が入射された場合のクラック2の検
出方法を以下に示す。なお、クラック2の幅は2b=2
μmとする。
【0053】(1)レーザ光を図14(a)に示すよう
にセラミックレドーム1表面に入射させる。セラミック
レドーム1計測系の座標をξa 及びηa とし、クラック
は、図に示すように、ξa に対してθ傾いて存在してい
ると考え、クラック2の長辺に平行な軸をη、短辺に平
行な軸をξと定義する。また、入射光波の直線変更方向
を計測系座標ηa に平行とした。
【0054】(2)光波がセラミックレドーム1表面か
ら反射した場合の焦点結像レンズ16直前の光振幅分布
は、図14(b)となる。
【0055】本実施の形態では、クラック2がないセラ
ミックレドーム1表面の空間周波数λ0 を、計測レーザ
光の波長λの20倍としているため、λ0 =A・λより
λ0=12.66μmとなる。また、セラミックレドー
ム1表面からの反射光が極大値をもつ間隔は、λ1 =λ
0 /2よりセラミックレドーム1表面の空間周波数λ0
の0.5倍となるため、λ1 =6.33μmとなり、ま
た、クラック2は光波を吸収するため、X′a軸からθ
傾いた方向に直線状の暗部が現れる。
【0056】(3)光波が焦点結像レンズ16を通過
し、焦点面(X−Y面、Xa−Ya面)に結像される光
強度パターン、即ち焦点結像レンズ16焦点面の光強度
分布は、14(C)に示すようになる。このときの正の
X軸に沿った光強度分布は図12に示すようになり、正
常セラミックレドーム1表面から反射される光振幅分布
の空間周波数C1 に対応して、原点、及びXp=λf1
1 式より計算した原点から15.1mmの距離に光強
度のピークが発生するとともに、クラック2による光振
幅分布の空間周波数C1 に対応して、原点付近にメイン
ローブ、及び数5より計算した原点から±71.2mm
離れたX軸上に第1サイドローブのピークが発生する。
【0057】ここで、レーザ偏光成分(Ya軸に平行)
に垂直な偏光成分(Xa軸に平行)を透過させる半径4
7.5mmの円形偏光子17により除去する。偏光子1
7でメインローブを除去した後の光強度分布は図13の
ようになり、メインローブを除去でき、クラック21に
よるサイドローブ成分のみを取り出せる。
【0058】(4)焦点面の光強度分布を光軸上の結像
レンズ18により1/5倍に結像した面に、CCD19
を置き、この時のCCD19面における光強度分布を図
14(d)に示すように撮影するが、この時の正のXX
軸に沿った光強度分布は、図15に示すようになる。
【0059】(5)このCCD19のピクセルサイズ
は、図16に示すように0.25mm×0.25mmと
し、CCD19のピクセル数を401×401ピクセル
とすると、CCD19の画素値からクラック2検出でき
る光検出領域は、100.25mm×100.25mm
となり、CCD19からPC21が取り込むデータは、
401×401要素の配列のものとなる。このCCD1
9画素値からのクラック2検出にあたっては、まず、4
01×401要素のデータの平均値を計算し、CCD1
9検出領域の上半分の配列要素(YY≦201)で、平
均値の3倍以上の要素値を持つ配列をピックアップす
る。
【0060】本レベルの画素値は、クラックの存在によ
り発生する第1サイドローブピークの強度をI0 ′とす
ると、メインローブ領域を除いた平均強度値は、0.1
4I 0 ′となり、ピークは1/0.14=7倍の強度と
なり、第1サイドローブの強度が平均強度値の3倍を超
えるのは、本ケースでは17ピクセル程度となる。この
処理でピックアップされた配列要素値をII(XX,Y
Y)とし、また、XX=100、YY=100を光軸原
点とする。
【0061】次に、フラウンホーファ回折像の特徴よ
り、ピックアップされた配列要素II(XX,YY)
は、光軸原点の点対称位置に同等の強度(配列要素値)
が存在するので、点対称位置にあるピクセルの画素値I
I(401−XX、401−YY)が平均強度の3倍以
上で抽出されていることを確認し、II(401−X
X、401−YY)が平均強度の3倍以上を持つなら
ば、一致カウントCに1を加える。ここで、クラック2
がある場合の正のXX軸に沿ったピクセルの画素値を図
17に示す。
【0062】第1サイドローブのピーク値は、図15に
示されているように、軸原点より14.2mm離れた地
点に存在し、前述のように平均画素値の3倍以上となる
ピクセルの数Cは、17程度となるが、クラック2の傾
きやノイズ状態によりCは変動する。このため、マージ
ンを考慮してC=8ピクセル以上に設定し、上記の処理
でC=8以上であれば、クラックを検出したと判断す
る。このように、CCD19から取り込まれたCCD1
9画素値からクラック2検出を行うPC21におけるク
ラック検出アルゴリズムのフローチャートを図18に示
す。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のセラミッ
ク表面クラック検出装置は、セラミック表面のクラック
を自動的に検出するため、セラミック表面クラックから
反射した光の振幅分布と、凹凸のみでクラックのないセ
ラミック表面から反射する光の振幅分布とが異なるのを
利用し、セラミック表面からの反射光の空間周波数情報
をフラウンホーファ回折により取り出し、セラミック表
面クラックからの反射光の空間周波数軸上のサイドロー
ブを取り出して、クラックなしセラミック表面の反射光
フラウンホーファ回折像の振幅分布と、クラックありセ
ラミック表面の反射光のフラウンホーファ回折像の振幅
分布とが重なる領域を偏向子で除去し、振幅の小さいサ
イドローブを検出できるレンジを確保して、サイドロー
ブをクラック特徴として検出し、発生したクラックを自
動的に検出できるものにした。
【0064】これにより、従来のセラミック表面クラッ
ク検出装置の不具合が解消され、短時間でセラミック表
面クラック検出ができ、検出作業時間が短縮され、しか
も、クラックの見落としを無くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミック表面クラック自動検出装置
の実施の第1形態を示す全体図、
【図2】図1に示すセラミックレドーム1に発生してい
るクラックを示す図で、図2(a)はクラック表面形状
(ξ−η平面)図、図2(b)クラックの発生している
位置でのセラミックレドーム表面の断面図(ξ−Z平
面)図、即ち、ξ軸空間分布図、
【図3】一般的なフーリエ変換による回折法を示す図
で、図3(a)は変換前の電気信号波を示す図、図3
(b)は図3(a)に示す電気信号のフーリエ変換によ
る信号波の周波数及び電力成分を示す図、
【図4】フラウンホーファ回折を示す図で、図4(a)
はレンズによるフラウンホーファ回折(フーリエ変換)
を示す図、図4(b)はレンズ入射面光振幅分布を示す
図、図4(c)はレンズ焦点面光強度分布を示す図、
【図5】フラウンホーファ回折の代表例としての虫メガ
ネによる結像を説明する図で、図5(a)は虫メガネに
一定の光振幅で入射する光が焦点面で集められることを
示す図、図5(b)は図5(a)で示すように虫メガネ
に入射する光振幅分布を示す図、図5(c)は図5
(b)に示す光振幅分布の入射光の虫メガネ焦点面光強
度、図5(d)は図5(a)において入射光を手でさえ
ぎった状態を示す図、図5(e)は図5(d)にした状
態における虫メガネ入射面光振幅分布を示す図、図5
(f)は図5(d)に示す光振幅分布の入射光の虫メガ
ネ焦点面光強度、
【図6】フラウンホーファ回折像を示す図で、図6
(a)はレンズ入射面光振幅分布図、図6(b)はレン
ズ焦点面光強度分布図、図6(c)は図6(b)に示す
Y軸で切断したセラミック表面断面図、図6(d)は図
6(c)に示すセラミック断面で反射される反射光の光
強度を示す図、
【図7】レドーム表面、焦点結像レンズ座標位置、焦点
面及び偏光子座標位置及びCCD座標位置での座標系を
示す図、
【図8】クラックのないセラミックを示す図で、図8
(a)はセラミック表面図、図8(b)は図8(a)に
示すξ軸に沿って切断した断面図、
【図9】図8(a)に示すクラックのないセラミック表
面からの反射光の波長と光振幅を示す図、
【図10】クラックのあるセラミック表面からの反射光
の波長と光振幅を示す図、
【図11】図8に示すセラミック表面からの反射光のフ
ラウンホーファ回折像を用いて求めた光強度分布図、
【図12】図10に示すクラックのあるセラミック表面
からの反射光のフラウンホーファ回折像を用いて求めた
光強度分布図、
【図13】図12に示すメインローブを偏光子により除
去することにより得られた第1サイドローブ、第2サイ
ドローブを示す図、
【図14】クラックがあるセラミック表面にレーザ光を
入射しクラックを検出する方法を示す図で、図14
(a)はクラック表面を示す図、図14(b)は焦点結
像レンズ直前光振幅分布図、図14(c)は焦点結像レ
ンズ焦点面強度分布図、図14(d)はCCD画面結像
強度分布図、
【図15】図14(d)に示すCCD面結像強度分布図
における各サイドローブの光強度を示す図、
【図16】図14(d)に示すCCD面結像強度分布図
において、光強度が平均値の3倍以上の強度で現われた
CCDのピクセルを示す図、
【図17】クラックがある場合のXX軸に沿ったピクセ
ルの画素値を示す図、
【図18】CCDに撮影された画素値からクラック検出
を行うPCにおけるクラック検出アルゴリズムを示すフ
ローチャート、
【図19】従来のセラミック表面のクラック検出を行っ
ている状況を示す図、
【図20】セラミック表面にクラックが発生したとき、
空力加熱等によりクラック部に作用する熱膨張による生
じる応力を示す図である。
【符号の説明】
1 セラミックレドーム 1a 内表面 1b 外表面 2 クラック 3 アルコール 4 アルコール蒸発 5 拡大レンズ 6 作業者 7 クラック検出作業 10 セラミック表面クラック自動検出装置 11 レーザ光源 12 対物レンズ 13 コリメイトレンズ 14 ビームスプリッタ 15 拡大レンズ 16 焦点結像レンズ 17 偏光子 18 結像レンズ 19 CCD 20 A/Dコンバータ 21 PC 22 可動部 23 回転台 24 クラック検出装置光学系 25 測定外表面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック表面に発生したクラックを自
    動的に検出するためのセラミック表面クラック自動検出
    装置において、クラックがあるセラミック表面から反射
    した光の振幅分布と、もともとの凹凸のみが存在してい
    るクラックのないセラミック表面から反射する光の振幅
    分布とが異なる特性を利用し、セラミック表面からの反
    射光の空間周波数情報をフラウンホーファ回折により取
    り出し、クラックがあるセラミック表面からの反射光の
    特徴である空間周波数軸上のサイドローブを取り出し
    て、クラックのないセラミック表面による反射光のフラ
    ウンホーファ回折像の前記振幅分布とクラックのあるセ
    ラミック表面の反射光のフラウンホーファ回折像の前記
    振幅分布とが重なる領域を偏向子で除去し、小振幅のサ
    イドローブを検出できるレンジを確保してサイドローブ
    をクラック特徴量として検出し、セラミック表面に発生
    したクラックを自動的に検出できるようにしたことを特
    徴とするセラミック表面クラック自動検出装置。
JP2000223988A 2000-07-25 2000-07-25 セラミック表面クラック自動検出装置 Withdrawn JP2002039951A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108562590A (zh) * 2018-04-14 2018-09-21 安徽工程大学 雷达罩底材运输箱及其工作方式
WO2018230625A1 (ja) * 2017-06-14 2018-12-20 株式会社島津製作所 電磁波透過性の検査方法及び電磁波透過構造体

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