JP2002039569A - 空気調和機 - Google Patents
空気調和機Info
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Abstract
させることができると共に、水タンクを取り替えたりす
る手間をかけずに室内を能率良く、かつ新鮮な水分によ
って加湿することができる空気調和機を提供すること。 【解決手段】 空気中の酸素分子および水分子を優先的
に通過させる酸素・水富化膜ユニット(2)と、この酸
素・水富化膜ユニット(2)を介して空気を吸引すると
共に、吸引により得られた酸素・水富化空気を加温する
減圧ポンプ(3)とを内蔵しており、減圧ポンプ(3)
から排気された酸素・水富化空気が室内に供給される空
気調和機(1)。
Description
より詳細には、締め切られた室内においても酸素濃度を
向上させることができると共に、水タンクを取り替えた
りする手間をかけずに室内を能率良く、かつ新鮮な水分
によって加湿することができる空気調和機に関する。
ストーブ、エアコンといった室内を加温する空気調和機
が広く用いられている。
際には、燃料を燃焼させて室内を加温するため、室内の
酸素量が低減してしまう傾向がある。一方、石油ストー
ブと比較して、エアコンは室内酸素量を低減させること
はほとんどないが、外気温が低いため、一般的にその部
屋に設けられた窓は締め切られていることが多い。一般
的にこのような空気調和機が用いられる室内には人がい
ることが多いので、人が呼吸することによっても、徐々
に室内の酸素濃度が低下していくという問題がある。
用いた場合であっても、室内は乾燥してしまう。なぜな
ら、大気圧下においては、飽和水蒸気量は温度に対して
一般的に指数関数的に増大するためである。このため、
石油ストーブの上に水が入った薬缶を置き、沸騰した水
から出る水蒸気を室内に放出させたり、市販されている
加湿器を用いることにより、室内の乾燥を防ぐことが行
われている。
アコンには適用することは事実上不可能である。また、
市販の加湿器を用いる場合には、この加湿器に水を供給
せねばならない。一般的に市販の加湿器には水タンクが
備えられおり、水タンクに水を入れて使用されるが、水
タンク中の水が無くなった場合には再度水タンクに水を
入れなければならず、手間がかかるという問題がある。
の室内機の内部に加湿器を組み込むことも考えられる
が、この場合においても、水タンクが必要であることに
変わりはない。また、エアコンの室内機は、冷房装置を
兼ねていることが多く、室内の高所に設置されているた
め、仮にエアコンの室内機の内部に加湿器を組み込んだ
としても、水タンクの取り付けおよび取り外しに大変手
間取ることになる。
場合においては、水タンク内の水が変質してしまい、こ
の後、加湿器を使用した場合には、室内に臭気が立ちこ
めるだけでなく、健康にもよくないといった問題もあ
る。
空気を取り込んで、その空気に含まれる窒素をゼオライ
トに吸着させて酸素量を相対的に増加させて再度室内に
戻す暖房機が開示されている。そして、この公報の明細
書の段落番号0019には、屋外空気を酸素富化装置に
取り込み室内循環させるものとなっていないため、室内
温度や屋外空気温度の影響や屋外空気の異臭などの影響
を受けないことが説明されている。しかし、この公報に
は、屋外空気から酸素を富化させて室内に供給すること
が否定されている上、室内の水蒸気量に関しては一切着
目されていない。
れ、締め切られた室内においても酸素濃度を向上させる
ことができると共に、水タンクを取り替えたりする手間
をかけずに室内を能率良く、かつ新鮮な水分によって加
湿することができる空気調和機を提供することを目的と
する。
は、空気中の酸素分子および水分子を優先的に通過させ
る酸素・水富化膜ユニット2と、この酸素・水富化膜ユ
ニット2を介して空気を吸引すると共に、吸引により得
られた酸素・水富化空気を加温する減圧ポンプ3とを内
蔵しており、減圧ポンプ3から排気された酸素・水富化
空気が室内に供給されるようになっている。1つの実施
の態様においては、減圧ポンプ3から排気された酸素・
水富化空気は、室内供給配管42を通って室内に供給さ
れる。
水富化空気の結露を防ぐため、室内供給配管42には外
気が導入されるようになっているか、室内供給配管42
にヒーター431が備えられた外気導入配管43が連結
されていることが好ましい。また、同様の理由から、こ
れらと共に、またはこれらに代えて、室内供給配管42
にヒーター421が備えられていることが好ましい。
水富化空気中の水分が室内供給配管42の内部で過飽和
になって生じた水滴が落ちるトラップ5が室内供給配管
42に連結されており、トラップ5に落ちた水滴を気化
させる気化手段51によって気化された水分がトラップ
5から室内供給配管42に逆流して室内に供給されるよ
うにしてもよい。このような気化手段51としては、ヒ
ーターおよび超音波発振器を挙げることが出来る。
素・水富化膜22の1つの例は、ビニル基を含むポリオ
ルガノシロキサンとビニルモノマーとを反応させて得ら
れる重合体である。ビニルモノマーがスチレンモノマー
であることが好ましい。酸素・水富化膜の他の例は、ビ
ニル基を含むポリオルガノシロキサンとビニルモノマー
とを反応させて得られる重合体と、フマル酸エステルの
重合体またはフマル酸エステルとビニルモノマーとの共
重合体とを混合してなるものである。
めに、酸素・水富化膜22は酸素・水富化膜が表面に積
層された多孔質支持板23に積層されていることが好ま
しい。このような多孔質支持板23の一例として、例え
ば、ポリエーテルスルホンまたはポリスルホンの少なく
ともいずれか一方からなる支持板を挙げることができ
る。
空気を送るには、ユニット2にファンが備えられている
ことが好ましい。
水富化膜ユニット2は、複数枚平行に配置された平板状
の酸素・水富化膜モジュール21をユニットケーシング
23内に有しており、酸素・水富化膜モジュール21
は、所定距離を保って離間した少なくとも2枚の酸素・
水富化膜22と、空隙に導通した細管28とを備えてお
り、ユニットケーシング23内には各細管28に連結さ
れたユニット内ドレイン管27が設けられており、減圧
ポンプ3によって酸素・水富化膜モジュール21、ユニ
ット内ドレイン管27および細管28を通じて空気が吸
引されるようになっている。この場合においても、酸素
・水富化膜ユニット2内の空気を排気するファンが備え
られていることが好ましい。
空気中の塵芥を除去するため、ユニットケーシング23
の前面にフィルター26を備えることが好ましい。効率
的に空気から酸素・水分子を優先的に通過させるために
は、平板状の酸素・水富化膜モジュール21を、ユニッ
トケーシング23内の空気の流れに平行になるように複
数枚配置することが好ましい。
要を示す図である。図1に示される空気調和機1は、空
気中の酸素分子および水分子を優先的に通過させる酸素
・水富化膜ユニット(以下、単に「ユニット」という場
合がある)2と、このユニット2を介して空気を吸引す
ると共に、この吸引により得られた酸素・水富化空気を
加温する減圧ポンプ3とを内蔵している。また、減圧ポ
ンプ3とユニット2との間はポンプ−ユニット連結管4
1によって連結されている。
吸引しようとするため、減圧ポンプ3の一端に連結され
たポンプ−ユニット連結管41は減圧状態となる。この
ポンプ−ユニット連結管41の他端にはユニット2が連
結されているので、空気調和機1に備えられたファン4
等により空気調和機1の内部に送り込まれた空気は、ユ
ニット2を通過して減圧ポンプ3に向かおうとする。
素分子、ヘリウム原子、メタン分子、水分子といった比
較的小さな分子を透過させてポンプ−ユニット連結管4
1にそれらの分子を排出するが、ユニット2をこれらの
分子が透過する際の速度が各分子により異なっている。
細な構造については後述するが、一例を挙げると、1質
量部の窒素分子が酸素・水富化膜ユニット2を通過する
間には、約2.5質量部の酸素分子および約22質量部
の水分子が酸素・水富化膜ユニット2を通過する。従っ
て、酸素・水富化膜ユニット2を通過した空気には、約
32質量%の酸素および約18質量%の水が含有されて
いる。このように、酸素・水富化膜ユニット2を通過し
た空気(酸素・水富化空気)は、通常の空気と異なり、
酸素および水蒸気に富んでいる。なお、以下の説明にお
いては、区別を明確にするため、ユニット2を通過して
いない空気を「外気」と呼ぶことにする。
結管41を経て減圧ポンプ3に送られる。減圧ポンプ3
としては、一般的に市販されているいわゆる真空ポンプ
を用いることが出来る。また、一般的に市販されている
真空ポンプはモータを内蔵しており、このモータが駆動
する際に生じる熱により酸素・水富化空気が暖められ
る。
2.66×104Paに設定した上で、温度7℃、湿度
85%(水蒸気圧:約8×102Pa)の外気が250
リットル/分の割合で取り込まれた場合、約5リットル
の酸素・水富化空気がユニット2から減圧ポンプ3に向
けて送られる。なお、残りの約245リットルは、空気
調和機1の外部に排出される。
の酸素および約18質量%の水分が含まれており、減圧
ポンプ3のモータが駆動する熱によって暖められ、温度
約40℃、湿度100%(水蒸気圧:7.3×103P
a)の酸素・水富化空気となって減圧ポンプ3から排出
され、室内に供給される。
機1に送り込まれ、酸素・水富化膜ユニット2を通過し
て減圧ポンプ3に向かおうとする空気は、酸素・水富化
膜ユニット2により、酸素および水蒸気に富んだ空気と
なって室内に供給されるので、石油ストーブを用いた場
合のように室内の酸素量が低減することもない。また、
市販の加湿器を用いる場合とは異なり、水タンク等を用
いて本発明に係る空気調和機に水を供給する必要はない
ので、水タンクを取り替えて洗浄したりする手間が掛か
らないと言う利点がある。また、本発明においては、外
気から水分を富化させているので、水タンクには水道水
を入れる一般的な加湿器を用いる場合と比較して、経済
的であると共に、長期間放置した場合のように水タンク
内の水が変質してしまうといった問題も生じず、常に新
鮮な水分が室内に提供される。
れる酸素・水富化膜は、その表面から窒素分子、酸素分
子、ヘリウム原子、メタン分子、水分子といった比較的
小さな分子を透過させるものの、大きな分子はほとんど
透過できない無孔質性であるので、実開平5−9025
5号公報において指摘されているような、屋外空気を取
り込んだ場合におけるその異臭が室内に漂うこともな
い。
接排気され(すなわち、直接室内に供給され)てもよい
が、ユニット2、減圧ポンプ3など、本発明に係る空気
調和機1を構成する各要素は、いわゆるエアコンの室外
機の一部として当該エアコンの室外機に組み込まれるこ
とが好ましい。なぜなら、一般的に、エアコンの室外機
には大型のファン(図示せず)が設けられており、この
ファン(図示せず)が回転することにより、酸素・水富
化膜ユニット2に外気が送られるからである。また、エ
アコンの室外機に内蔵できれば、設置場所の問題もほと
んど無くなるからである。
素・水富化空気は、図1に示すように、一旦室内供給配
管42を経て室内に供給されることが好ましい。なお、
必要に応じて、図4に示すように、壁面に穿設した換気
口に本発明に係る空気調和機1を備え付けても良い。
の酸素・水富化空気は減圧されているため結露すること
はほとんどないが、減圧ポンプ3から室内供給配管42
に排出されて室内に供給される酸素・水富化空気は常圧
(大気圧)であるので、結露することがある。実際、上
記の具体例においては、酸素・水富化空気は湿度100
%であるため、結露水が約100ミリリットル/時間の
割合で生じ、この結露水が室内供給配管42の内周面に
付着することがある。
室内供給配管42に外気導入配管43を取り付け、室内
供給配管42に外気を導入するようにして、酸素・水富
化空気とこの外気とが混合された状態で室内に供給する
ことが好ましい。このようにして、外気により水蒸気が
過飽和になっている状態で含有されている酸素・水富化
空気を室内供給配管42から押し出すことができ、これ
により結露水が室内供給配管42の内周面に付着するこ
とを防止することができる。
2に示すように、外気導入配管43にヒーター431を
備え、加温した状態で室内供給配管42に外気を導入す
ることがより好ましい。ヒーター431による外気の加
温温度は特に限定されないが、約80℃くらいにすれば
酸素・水富化空気と外気との混合気体の水蒸気圧を上げ
ることができ、混合気体中の水蒸気が過飽和になってい
る状態から不飽和になっている状態に抑えることができ
るからである。
面に付着することを防止する手段としては、図3に示さ
れるように、室内供給配管42にヒーター421を備
え、減圧ポンプ3から排出されて室内に供給される酸素
・水富化空気を加温することが挙げられる。
に、図4に示すように、結露水を一旦トラップ5に蓄
え、トラップ5内の気化手段51により結露水を気化し
て室内供給配管42に戻すようにしてもよい。すなわ
ち、図4に示すように、トラップ5を室内供給配管42
に連結し、室内供給配管42の内部で酸素・水富化空気
が過飽和になって生じた水滴(結露水)を気化手段51
が備えられたトラップ5に落とす。そして、トラップ5
に落ちた結露水を気化手段によって気化して室内供給配
管42に戻す。なお、このような気化手段51として
は、ヒーター、超音波発振器、毛細管現象を利用した装
置などを挙げることが出来る。
管42に排出されて室内に供給される酸素・水富化空気
中の水分が過飽和になっており、この水分が結露水とし
て生じ得る場合であっても、上述のような外気導入配管
43、ヒーター421・431、またはトラップ5を設
けることにより、結露を防止することができると共に、
室内により多くの水分を供給することができ、従って室
内をより効率的に加湿することができる。なお、これら
の外気導入配管43、ヒーター421・431、および
トラップ5は、単独でも用いられるが、組み合わせて用
いても良い。
詳述する。空気中の酸素分子および水分子を優先的に通
過させる酸素・水富化膜ユニットに用いられる酸素・水
富化膜としては、ビニル基を含むポリオルガノシロキサ
ンとビニルモノマーとを反応させて得られる重合体から
なる無孔質の膜を用いることができる。
は、東レ・シリコーン株式会社から商品名「SH41
0」として入手することができる。ビニルモノマーとし
ては、膜の強度等の観点から、スチレンモノマーを用い
ることが好ましい。膜の製造方法を簡単に説明すると、
ビニル基を含むポリオルガノシロキサンおよびビニルモ
ノマーをクロロベンゼン等の溶媒に溶解し、次いで日本
油脂株式会社から商品名「パーヘキサ25B」として入
手可能な2,5−ジメチル−2,5−ジ(ターシャリー
ブチルパーオキシ)ヘキサン等の過酸化物を少量添加し
て、温度約120℃、約12時間かけてラジカル重合反
応を行わせる。析出物を一旦メタノール等で洗浄した
後、ベンゼンに溶解させ、テトラヒドロフランを添加し
た後、水面上に滴下して成膜する。なお、酸素の透過量
を向上させるために、析出物(ビニル基を含むポリオル
ガノシロキサンとビニルモノマーとの重合体)のベンゼ
ン溶液に、フマル酸エステルの重合体またはフマル酸エ
ステルとビニルモノマーとの共重合体とを混合すること
が好ましい。
強度が低いため、ベンゼン溶液を水面上に滴下して成膜
する際に、厚み50μm程度の多孔質支持板上に酸素・
水富化膜を積層すれば、膜の強度を向上させることがで
きる。なお、このような多孔質支持板の材質としては、
気体分子が酸素・水富化膜を透過することを出来る限り
阻害しないような通気性を有することが好ましいという
観点から、ポリエーテルスルホンまたはポリスルホンで
あることが好ましい。なお、ポリエーテルスルホンとポ
リスルホンとを混合して得られた多孔質支持板を使用す
ることもできる。なお、多孔質支持板の片面のみに酸素
・水富化膜を積層しても良いし、両面に積層しても良
い。
富化膜ユニット2に空気を送るファンが備えられている
ことが好ましい。このファンとしては、図1から図3に
示すように、ファン6からユニット2に向けて外気が流
れるような位置に設けても良いし、後述するような、ユ
ニットケーシング24の後部に設けられるファン29の
ように、ユニット2を流れた外気を排気するような位置
に設けても良い。
造について説明する。図5に示すように、ユニット2は
ユニットケーシング(以下、単に「ケーシング」という
場合がある)23を有しており、このユニットケーシン
グ24内に以下、説明する各部材が組み込まれている。
ユニットケーシング24の後部にはファン29が設けら
れており、ユニットケーシング24の前部から後部に向
かって外気がケーシング23内部を流れるようになって
いる。なお、外気中の塵芥を除去するため、ケーシング
23の前部にはフィルター26が設けられている。ま
た、図5においては、ユニットケーシング24内部にフ
ァン29が組み込まれているが、このファン29はユニ
ット2内の空気を排気することができるのであれば、ユ
ニットケーシング24外部に設けても良い。
水富化膜モジュール(以下単に「モジュール」という場
合がある)21に供される。この酸素・水富化膜モジュ
ール21は、図6に示すように、酸素・水富化膜22が
2枚、所定厚みの空隙を保って平行に離間されて配置さ
れて構成されている。所定厚みの空隙を保つために、こ
の2枚の酸素・水富化膜は、1枚の多孔質支持板23の
両面にそれぞれ積層されている。この多孔質支持板23
の周囲には、細管28が接続されている。なお、細管2
8が接続されている箇所以外の多孔質支持板23の周囲
は、気体が漏れ入らないようにシールされている。
ュール21は、ユニットケーシング24内に複数枚平行
に配置されており、各モジュール21の周囲から突出す
る各細管28は、1本のユニット内ドレイン管27に連
結されている。このユニット内ドレイン管27は減圧ポ
ンプ3に接続されている。
ンプ3によって吸引され、酸素・水富化膜22、多孔質
支持板23、細管28、およびユニット内ドレイン管2
7を経て減圧ポンプ3に供される。このようにして減圧
ポンプ3に酸素・水富化空気が供給される。
ュール21が複数枚設けられているので、効率よく減圧
ポンプ3に酸素・水富化空気を提供することができるだ
けでなく、空気は平板状のモジュール21に対して面平
行(図5においてフィルター26からファン29方向)
に流れるので、空気によって酸素・水富化膜に強い力が
加わることもなく、耐久性を高めることができる。
に関しては、ユニット2および減圧ポンプ3はエアコン
の室外機に内蔵されているが、このエアコンの室外機と
共に用いられるエアコンの室内機(図示せず)にヒータ
ー等の暖房装置が設けられており、この暖房装置によっ
て暖められた空気と酸素・水富化空気とが室内に供給さ
れることは言うまでもない。また、室内機において室内
供給配管42から供給された酸素・水富化空気を加温し
てもよい。この他、図4に示すように、ユニット2およ
び減圧ポンプ3を内蔵する空気調和機1が、外気を加温
する暖房装置を有していてもよい(図4においては暖房
装置は図示していない)。もちろん、この場合にも、暖
房装置によって暖められた空気とユニット2および減圧
ポンプ3により得られた酸素・水富化空気とを別々に室
内に供給しても良く、得られた酸素・水富化空気を暖房
装置によって加温した後に室内に供給しても良い。
圧ポンプ3によって外気から酸素および水に富んだ酸素
・水富化空気を得て、これを室内に提供するため、窓な
どが閉め切られた室内の酸素濃度を向上または一定レベ
ルに維持させることができるだけでなく、水タンク等が
不要であるため、その取り付け・取り外しの手間もなく
なる。さらに、外気から酸素および水分を得ているた
め、常に新鮮な酸素および水分が室内に供給される。
・431、またはトラップ5を設けた場合には、室内供
給配管42内の結露を防止することができると共に、室
内により多くの水分を供給することができ、より効率的
に加湿することができる。
・水富化膜は非常に薄く、強度に劣るが、多孔質支持板
23上に積層すれば、強度を富ませることができる。こ
の場合、多孔質支持板23の材質としてポリエーテルス
ルホンまたはポリスルホンを用いれば、酸素分子および
水分子の酸素・水富化膜に対する透過性を阻害すること
もほとんどなくなる。
富化膜モジュール21を複数枚配置すれば、外気から効
率よく酸素・水富化空気を得ることができる。また、こ
れら複数枚のモジュール21を平行に配置し、モジュー
ル21に対して空気を面平行に流すようにすれば、空気
によってモジュール21上の酸素・水富化膜に強い力が
加わることもなくなるので、耐久性を高めることができ
る。
切られた室内においても酸素濃度を向上させることがで
きると共に、水タンクを取り替えたりする手間をかけず
に室内を能率良く、かつ新鮮な水分によって加湿するこ
とができる空気調和機が提供される。
概要を示す図
Claims (18)
- 【請求項1】 空気中の酸素分子および水分子を優先的
に通過させる酸素・水富化膜ユニット(2)と、前記酸
素・水富化膜ユニット(2)を介して前記空気を吸引す
ると共に、前記吸引により得られた酸素・水富化空気を
加温する減圧ポンプ(3)とを内蔵しており、前記減圧
ポンプ(3)から排気された酸素・水富化空気が室内に
供給される空気調和機。 - 【請求項2】 前記減圧ポンプ(3)から排気された酸
素・水富化空気を室内に供給する室内供給配管(42)
を備えている、請求項1に記載の空気調和機。 - 【請求項3】 前記室内供給配管(42)には外気が導
入されるようになっており、前記酸素・水富化空気と前
記外気とが室内に供給される、請求項1に記載の空気調
和機。 - 【請求項4】 前記室内供給配管(42)には外気導入
配管(43)が連結されており、前記外気導入配管(4
3)にはヒーター(431)が備えられている、請求項
3に記載の空気調和機。 - 【請求項5】 前記室内供給配管(42)にヒーター
(421)が備えられている、請求項1に記載の空気調
和機。 - 【請求項6】 前記酸素・水富化空気中の水分が前記室
内供給配管(42)の内部で過飽和になって生じた水滴
が落ちるトラップ(5)が前記室内供給配管(42)に
連結されており、前記トラップ(5)に落ちた水滴を気
化させる気化手段(51)によって気化された水分が前
記トラップ(5)から前記室内供給配管(42)に逆流
して室内に供給される、請求項1に記載の空気調和機。 - 【請求項7】 前記気化手段(51)がヒーターであ
る、請求項6に記載の空気調和機。 - 【請求項8】 前記気化手段(51)が超音波発振器で
ある、請求項6に記載の空気調和機。 - 【請求項9】 酸素・水富化膜ユニット(2)が、ビニ
ル基を含むポリオルガノシロキサンとビニルモノマーと
を反応させて得られる重合体からなる酸素・水富化膜
(22)を有している、請求項1に記載の空気調和機。 - 【請求項10】 前記ビニルモノマーがスチレンモノマ
ーである、請求項9に記載の空気調和機。 - 【請求項11】 前記酸素・水富化膜ユニット(2)
が、ビニル基を含むポリオルガノシロキサンとビニルモ
ノマーとを反応させて得られる重合体と、フマル酸エス
テルの重合体またはフマル酸エステルとビニルモノマー
との共重合体とを混合してなる酸素・水富化膜(22)
を有している、請求項1に記載の空気調和機。 - 【請求項12】 前記酸素・水富化膜ユニット(2)
が、前記酸素・水富化膜(22)と、前記酸素・水富化
膜が表面に積層された多孔質支持板(23)とを備えて
いる、請求項9から11までに記載の空気調和機。 - 【請求項13】 前記多孔質支持板(23)がポリエー
テルスルホンまたはポリスルホンの少なくともいずれか
一方からなる、請求項12に記載の空気調和機。 - 【請求項14】 前記酸素・水富化膜ユニット(2)に
空気を送るファンが備えられている、請求項1に記載の
空気調和機。 - 【請求項15】 前記酸素・水富化膜ユニット(2)
が、複数枚平行に配置された平板状の酸素・水富化膜モ
ジュール(21)をユニットケーシング(24)内に有
しており、 前記酸素・水富化膜モジュール(21)は、 所定距離を保って離間した少なくとも2枚の酸素・水富
化膜(22)と、 前記空隙に導通した細管(28)とを備えており、前記
ユニットケーシング(24)内には前記各細管(28)
に連結されたユニット内ドレイン管(27)が設けられ
ており、前記減圧ポンプ(3)によって前記酸素・水富
化膜モジュール(21)、前記ユニット内ドレイン管
(27)および前記細管(28)を通じて前記空気が吸
引される、請求項1に記載の空気調和機。 - 【請求項16】 前記酸素・水富化膜ユニット(2)内
の空気を排気するファンが備えられている、請求項15
に記載の空気調和機。 - 【請求項17】 前記ユニットケーシング(24)の前
面にフィルター(26)が備えられている、請求項15
に記載の空気調和機。 - 【請求項18】 前記平板状の酸素・水富化膜モジュー
ル(21)が、前記ユニットケーシング(24)内の前
記空気の流れに平行になるように複数枚配置されてい
る、請求項15に記載の空気調和機。
Priority Applications (1)
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