JP2002039158A - リンク機構 - Google Patents

リンク機構

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JP2002039158A
JP2002039158A JP2000228145A JP2000228145A JP2002039158A JP 2002039158 A JP2002039158 A JP 2002039158A JP 2000228145 A JP2000228145 A JP 2000228145A JP 2000228145 A JP2000228145 A JP 2000228145A JP 2002039158 A JP2002039158 A JP 2002039158A
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ball
lever member
piston rod
link mechanism
ball joint
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JP2000228145A
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Hitonori Kanetani
仁紀 金谷
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リンク機構に用いられるボールジョイントの
耐久性を確保することを目的とする。 【解決手段】 スプリングチャンバー27の動作で進退
運動するピストンロッド32が下レバー部材52にボー
ルジョイントで接続され、同ボールジョイントのボール
シート47をピストンロッド38の端部に一体結合し、
ボールジョイントのボールスタッド45を下レバー部材
52の連結端部521に一体結合したリンク機構におい
て、上記ピストンロッド38に固着されストッパ片部5
72がピストンロッド38の長手方向中心線L3回りの
回動変位時に連結端部に521当接して回動を規制する
係止部材57を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リンク機構、特
に、ボールジョイントを介して連結される駆動側レバー
部材と従動側レバー部材との相対的な変位を許容しつつ
ボールジョイントを介して押圧力を伝達できるリンク機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】各種産業機器の駆動力伝達系として駆動
源からの駆動力を複数の可動部材を介して従動部材側に
伝達するリンク機構が多用されている。この内、駆動源
側に駆動される駆動側レバー部材とこの駆動側レバー部
材とは変動方向を異にする従動側レバー部材とをボール
ジョイントで連結し、これにより、駆動源側と従動部材
側の相対変位を許容しつつ駆動力を伝達するようにした
ボ−ルジョイント付きリンク機構がある。
【0003】この種のボ−ルジョイント付きリンク機構
では、一方の可動部材にボールスタッドを一体結合し、
他方の可動部材にボールスタッドの球部を相対変位可能
に嵌着する球受け孔を凹設したボールシートを形成す
る。この場合、球継手を成すボールスタッドの球部とボ
ールシートの球受け孔との間の球面状の摺接面は常時ス
ムーズな摺動を確保する上で同摺動面に潤滑剤が充填さ
れる。しかも摺接面に異物が侵入することを防止する必
要上、球受け孔の開口縁とボールスタッドとの隙間の回
りには同部を覆うよう弾性変位可能なブーツが装着され
る。
【0004】例えば、車両の駐車ブレーキであるウェッ
ジ式駐車ブレーキの場合、ホイールシリンダ内の一対の
ピストン間にくさび状のウェッジを差し込み退却作動さ
せることで一対のブレーキシューを制動作動させる。こ
の場合、ウェッジには複数のリンク機構や運動方向変換
クランクを介しエアチャンバーの押圧力が伝達され、こ
こで用いられるリンク機構と運動方向変換クランクのア
ームとがボ−ルジョイントで連結される。ここでのボー
ルジョイントの球受け孔の開口縁とボールスタッドとの
隙間はブーツで覆われ、同部への異物の侵入を防止する
ようにしている。
【0005】なお、従来のボ−ルジョイント付きリンク
機構で用いられるボールジョイントの一例が実開平2−
18917号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ウェッジ式
駐車ブレーキのように、駆動源がコイルスプリング内蔵
のエアチャンバーであると、コイルスプリングの圧縮膨
張変位に応じてピストンロッド側にねじり力が付加され
る場合がある。そのような場合、ピストンロッドが押圧
力をボールジョイントを介して従動側レバー部材である
運動方向変換クランクのアームに伝達する際に、ピスト
ンロッドがその長手方向中心線回りに回動し、アーム側
のボールスタッドの球部回りにピストンロッド側のボー
ルシートが回動することがある。
【0007】この場合、経時的にボ−ルスタッドとボー
ルジョイントの早期摩耗が進みやすい。しかも、ボール
シートが回動すると、このボールシートとアーム側のボ
ールスタッドの基部やその近傍部材との間にブーツが挟
まれ、ブーツが破損しやすくなり、ブーツが破損した場
合にはボールジョイントの摺動面に異物が侵入し、結果
としてボールジョイントの耐久性が低下するという問題
がある。本発明は、上述の課題に基づき、耐久性を確保
できるリンク機構を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、アクチュエータの動作で進退
運動する駆動側レバー部材が従動側レバー部材にボール
ジョイントで接続され、同ボールジョイントのボールシ
ートを駆動側レバー部材の端部に一体結合し、上記ボー
ルジョイントのボールスタッドを従動側レバー部材の連
結端部に一体結合したリンク機構において、上記駆動側
レバー部材に固着され先端部が上記駆動側レバー部材の
長手方向中心線回りの回動変位時に上記連結端部に当接
して回動を規制する係止部材を設けている。このような
リンク機構では、駆動側レバー部材及び同駆動側レバー
部材に固着される係止部材が長手方向中心線回りに回動
変位した際に、係止部材の先端部が従動側レバー部材の
連結端部に当接し、駆動側レバー部材のボールシート側
がボールスタッド回りに過度に回動することを規制でき
る。このため、ボールシートの外壁部が連結端部やボー
ルスタッド側に向けて過度に接近変位するという状態を
回避でき、駆動側レバー部材の過度の回転によるボ−ル
ジョイントの早期摩耗を抑え、耐久性低下を防止でき
る。
【0009】更に、上記ボールシートに形成される上記
ボールスタッドの嵌合孔と同ボールスタッドとの対向隙
間を覆うよう上記ボールシートと上記ボールスタッドと
にわたりブーツを取り付けるとすると、この場合、ボー
ルシートの外壁部が連結端部やボールスタッド側に向け
て過度に接近変位してブーツを挟むという状態を回避で
き、ブーツの破損を防止でき、従って連結部への異物侵
入が防止でき、ボ−ルジョイントの耐久性を確保でき
る。好ましくは、上記連結端部が上記ボールスタッドの
基部の回りに平面部を形成し、上記係止部材の先端部は
上記駆動側レバー部材の長手方向中心線回りの回動変位
時に上記平面部に当接して回動を規制するものとしても
良い。この場合、先端部と平面部の当接状態を制度良く
設定できブーツの破損をより確実に防止できる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載のリンク
機構において、上記アクチュエータがコイルスプリング
の押圧力とエアの押圧力とのバランス位置にピストンを
変位させるエアチャンバーであり、上記駆動側レバー部
材が上記ピストンと一体化されたピストンロッドである
としている。アクチュエータであるエアチャンバー内の
コイルスプリングはその圧縮膨張変位に伴い、ピストン
及びピストンロッド側にねじり力を加え、同部を回転変
位させる傾向にあっても、ここでは、係止部材の先端部
が平面部に当接しボールスタッドの回動を規制するの
で、ボ−ルスタッドとボールシートの早期摩耗を抑え、
あるいは、ボールシートが連結端部やボールスタッドに
圧接しブーツを破損することを防止でき、耐久性を確保
でき、本発明を有効利用できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施形態とし
てのリンク機構を含む駐車ブレーキ用リンク機構を示し
た。この駐車ブレーキ用リンク機構は低床バスのリアア
クスル1に装着され、このリアアクスル1は図示しない
エアサスペンションを介し車体側に連結される。リアア
クスル1のアクスルハウジングは,車幅方向Yに長いア
クスル本体2と、その左右端(右端の図示を省略した)
の減速機3(図3参照)を収容するギアボックス4と、
それらの上部より車幅方向Y外側に突き出す端部アクス
ル5とを備える。これらアクスルハウジング内には、回
転伝達系を成す図示しないデファレンシャルや、左右の
アクスルシャフト50(左側のみ示した)や、アクスル
シャフト50の回転を端部駆動軸7(図3参照)に減速
して伝える左右端の減速機3を備える。
【0012】各ギアボックス4はその側壁より車外側に
筒状の端部アクスル5を突出し、同部には端部駆動軸7
(図1に一方のみ示した)を嵌挿する。端部アクスル5
の車内寄りの外周部には環状フランジ部501が突設さ
れ、そこにはリアブレーキアッセンブリを取り付けたブ
レーキ支持枠9が同心的に重ねられた状態で締め付け固
定されている。ブレーキ支持枠9の車内側環状端部には
ダストカバー8が同心的に重ねられ、ボルト止めされ
る。端部アクスル5の車外側外周部には左の端部駆動軸
7に一体結合されたホイールハブ701及びブレーキド
ラム6が枢着される。なお、図1中の左側のブレーキド
ラム6内に破線で示す部分は、特に、図3に矢視するA
−A線方向での概略端面として示した。
【0013】図1、図3に示すように、ブレーキ支持枠
9はフランジ部501と重なる中央基部903と、垂直
線L2(図3参照)に対して所定量の傾斜角αだけ傾い
た線L1の方向に延びる上下の屈曲端部901、902
を形成している。斜め上部の上屈曲端部901は,図1
に破線で示すようにブレーキシュー14の端部をピン結
合可能なブラケット状に形成される。斜め下部の下屈曲
端部902は、図1に破線で示すように中央基部903
に対して所定角度だけ車幅方向Y外側に屈曲して形成さ
れ、そこにホイールシリンダ13を取り付けている。一
対のブレーキシュー14の他端側は引っ張りばね16で
相互に引き寄せ付勢され、ホイールシリンダ13に対し
それを挟むようにして圧接している。なお、下屈曲端部
902を下側側方に突出させ、そこにホイールシリンダ
13を配備したことより、減速機3の上下ギア301,
302の噛み合い位置を避け得る領域a(図3参照)に
後述の駐車ブレーキ用リンク機構Rを配設できるように
している。
【0014】図3に示すように、ホイールシリンダ13
は筒状本体131内の図示しない圧力室にサービスブレ
ーキ12の制動油圧を受けることで一対のブレーキシュ
ー14を拡径方向に変位させ、ブレーキドラム6に摺接
して制動力を加える機能と、ホイールシリンダ13の筒
状本体131と交差する方向に取り付けられたウェッジ
シリンダ18内のウエッジ19が筒状本体131内の一
対のピストンp1,p2間に対し差し込み退却作動s1
する際にこれに連動する一対のブレーキシュー14を拡
径方向に変位させ、駐車用の制動力をブレーキドラム6
側に加える機能とを兼ね備えた周知の構成を採る。
【0015】サービスブレーキ12はエアオーバ・ハイ
ドロリックブレーキであり、エアタンク21の高圧エア
を高圧エア管22より受け、ブレーキペダル23の踏込
み量に応じて調圧されたエアを送出するブレーキバルブ
24と、ブレーキバルブ24で調圧されたエアを調圧エ
ア管30を通して受け、エア圧に応じた倍力油圧を出力
する油圧倍力装置(ハイドロリック・エアサーボ)25
と、油圧倍力装置の出力油圧を各車輪側のホイールシリ
ンダ13に伝達する油圧管系とで構成される。
【0016】駐車ブレーキ11はウェッジ式であり、駐
車ブレーキ操作系を成すパーキングスイッチ26と、エ
アチャンバーであるスプリングチャンバー27と、スプ
リングチャンバー27にエア配管28を介して高圧エア
を供給するエアタンク21と、エア配管28の途中に配
備されパーキングスイッチ26のオフ時にスプリングチ
ャンバー27に高圧エアを供給し、オン時にスプリング
チャンバーの高圧エアを大気開放する切り換えバルブ3
1と、ホイールシリンダ13に交差方向から一体結合さ
れるウェッジシリンダ18内のウエッジ19と、スプリ
ングチャンバー27とウェッジ19との間を連結し、本
発明の要部が適用された駐車ブレーキ用リンク機構Rと
を備える。
【0017】駐車ブレーキ用リンク機構Rはアクチュエ
ータであるスプリングチャンバー27の駆動側レバー部
材であるピストンロッド32と、ウェッジシリンダ内の
ウエッジ19に連結されるウエッジピストン33と、同
ウエッジピストンの一端に連結されるプッシュロッド3
4と、同プッシュロッド34とピストンロッド32を連
結する運動方向変換クランク部48とを備える。スプリ
ングチャンバー27はその本体36がアクスル本体2の
後向き壁fbに対し後面視での中心線がアクスル本体2
の中心線L4と一致するようにブラケット35を介して
取付けられる。本体36はその内部にピストン37と、
ピストン37より延出する駆動側レバー部材としてのピ
ストンロッド32と、ピストン37を突出し付勢する圧
縮ばね39とを備える。本体36は圧縮ばね39のない
側に圧力室41を形成し、同圧力室41との対向位置に
駐車ブレーキ11側の切り換えバルブ31を備えたエア
配管28が接続されている。
【0018】ここで圧縮ばね39は圧縮及び膨張変位s
2時に押圧力をピストン37側に加えると共にピストン
中心線の方向であるピストンロッド32の長手方向中心
線L3回りのねじり力をピストン37及びピストンロッ
ド32に加える。すなわち、圧力室41のエアが抜け圧
縮ばね39の膨張変位時にピストン37及びピストンロ
ッド32は回転方向T(図3参照)に変位作動し、エア
の給気時には回転方向Tと反対方向に戻り回転する傾向
にある。なお、ピストンロッド32はその突端部に後述
のボールスタッド45と連結されるボールシート47を
形成している。
【0019】運動方向変換クランク部48はアクスル本
体の後向き壁fbに基部491が固定され軸受部492
を縦向きに形成したブラケット49と、軸受部492に
枢着される略ベルクランク状の回動部材51とを備え
る。回動部材51は主軸511が軸受部492に枢着さ
れその下端より屈曲して伸びる下レバー部材52および
上端より屈曲して伸びる上レバー部材53とを有する。
上下の各レバー部材52,53の回動端の連結端部52
1,531は互いに対向する方向、すなわち、下レバー
部材52は上向きに、上レバー部材53は下向きにボ−
ルスタッド45(図4参照)を突出する。
【0020】図4、図5(a),(b)に示すように、
下レバー部材52側の連結端部521は上向きの平面部
fcを形成し、その中央に上向きに突き出すボ−ルスタ
ッド45の基部451を螺着し、同基部451の上下2
位置に位置決め用のナット54,55を螺着している。
ボ−ルスタッド45はその突端に球部452を形成し、
同部をピストンロッド32のボールシート47に凹設さ
れた嵌合孔である球受け孔46に嵌着している。ボール
シート47はピストンロッド32の先端部に螺着され、
位置決めナット56で後述の係止部材57と共にずれな
く締め付け固定されている。ボールシート47の球受け
孔46には樹脂製の軸受部材58が離脱不可に嵌着され
る。しかも、同軸受部材58の内壁dと球部452との
間には図示しない潤滑油が供給され、両者の相対的摺動
を容易化しており、これらボ−ルスタッド45とボール
シート47がボールジョイントを構成している。なお、
球受け孔46の開口縁とボールスタッド45との隙間c
を覆うようボールシート47とボールスタッド45とに
わたりゴム製のブーツ59が装着される。ここで、ボー
ルシート47の外周壁下部には環状溝が形成され、そこ
にブーツ59の上部環状取付け部591が嵌着される。
ブーツ59は膨出部592を介し下部環状取付け部59
3を形成しており、同下部環状取付け部593はボール
スタッド45の基部451側に弾性的に圧接するように
外嵌される。なお、符号61は抜け止め用の金属リング
を示す。
【0021】係止部材57は回り止め部材として機能
し、ピストンロッド32を嵌挿する孔h(図5参照)を
形成された基端部571と、同締め付け基端部571よ
り屈曲して連結端部の平面部fcに対向するように延出
する先端部であるストップ片部572とを備える。しか
も、位置決めナット56によりピストンロッド32の先
端部に締め付け固定される。ここで、連結端部521の
平面部fcに突設されるボ−ルスタッド45の中心線L
5と、ボールシート47の球受け孔46の中心線L6と
が一致する基準状態(図5(a)に示す)において、係
止部材のストップ片部572は連結端部の平面部fcに
対して所定の隙間tを介し対向するように形成される。
しかも、ピストンロッド32及びこれに固着される係止
部材57がピストンロッド32の長手方向中心線L3回
りに回動変位し、図4に示すように、ボールスタッド4
5の中心線L5と球受け孔46の中心線L6とが所定交
差角θで交差すると、係止部材57のストップ片部57
2が連結端部の平面部fcに当接してボールシート47
のそれ以上の回動を規制できる。ここでは連結端部52
1に平面部fcを形成したので、ストップ片部572と
平面部fcとの隙間tを比較的小さくして接近させるこ
とができ、ピストンロッド32と下レバー部材52との
相対変位を許容した上で、ピストンロッド32側の過度
の回動を確実に防止できる。
【0022】図1に示すように、上レバー部材53の連
結端部531とプッシュロッド34の一端に螺着される
ボールシート47’との連結部分は上述の下レバー部材
52の連結端部521とピストンロッド32の一端に螺
着されるボールシート47との連結構造を係止部材57
を排除した上で上下逆転させたと同様の構成を採り、こ
こでは重複説明を略す。上レバー部材53の連結端部5
31には下向きに延びる図示しないボ−ルスタッドがナ
ット55’により締め付けられ、同ボ−ルスタッドの図
示しない球部がプッシュロッド34の一端に螺着される
ボールシート47’内に摺動可能に嵌着され、ボ−ルス
タッドとボールシート47’ とでボールジョイントを
構成している。
【0023】プッシュロッド34はギアボックス4内を
貫通すると共に、その内部の減速機3の上下減速ギア3
01、302の噛み合い位置を避け得る領域aを通過
し、その他端をウェッジシリンダ18のウエッジピスト
ン33に連結する。ウエッジピストン33はその他端が
ウエッジ19に連結され、ウエッジ19は筒状本体13
1内の一対のピストン20間に差し込み退却作動s1で
きる。なお、図示しない右側のスプリングチャンバーも
左側と同様の構成を採っても良く、上述の駐車ブレーキ
用リンク機構Rを排除して、比較的上部にホイールシリ
ンダを配備し、そのホイールシリンダと対向するウェッ
ジを直接スプリングチャンバーで駆動するよう構成する
こともできる。図1のサービスブレーキ12のブレーキ
ペダル23が操作されると、その踏込み量に応じてブレ
ーキバルブ24が調圧したエアを油圧倍力装置25に送
出し、そのエア圧で倍力された油圧が油圧管系30を経
て各ホイールシリンダ13に供給され、各ホイールシリ
ンダ13が各車輪のブレーキシュー14を制動作動さ
せ、各車輪に制動力を加える。
【0024】一方、駐車時にパーキングスイッチ26を
オンすると、エア配管28が断たれ、スプリングチャン
バー27が大気開放され、圧縮ばね39によりピストン
37、ピストンロッド32およびそれを含む駐車ブレー
キ用リンク機構Rよりウェッジ19に押圧力を伝える。
このエアが抜け圧縮ばね39が膨張変位する時、圧縮ば
ね39はねじり変位し、ピストン37及びピストンロッ
ド32は回転方向T(図3参照)に変位する傾向にある
が、この際、ピストンロッド32側の係止部材57のス
トッパ片部572が連結端部521の平面部fcに当接
してボールシート47側のそれ以上の回動を規制し、こ
れによりボ−ルスタッド45とボールシート47の早期
摩耗を抑えボールジョイントの耐久性を確保できる。し
かも、ボールシート47がボールスタッドの基部451
や位置決め用のナット54に当接し、その際ブーツ59
を挟み込むことを確実に防止できる。
【0025】このようなピストンロッド32側からの押
圧力は、ボールジョイントを有する運動方向変換クラン
ク部48で方向変換され、プッシュロッド34よりウェ
ッジシリンダ18内のウエッジピストン33を経てウエ
ッジ19に伝達され、これがホイールシリンダ13の筒
状本体131と交差する方向に取り付けられた筒状本体
131内の一対のピストン20間に差し込み作動s1
し、これに連動して一対のブレーキシュー14を拡径方
向に変位させ、駐車用の制動力をブレーキドラム6や車
輪側に加えることができる。
【0026】駐車状態より走行状態に入るべくパーキン
グスイッチ26がオフされると、エアタンク21よりス
プリングチャンバー27の圧力室41に高圧エアが供給
される。すると、圧縮ばね39の弾性力に抗してピスト
ン37がピストンロッド32を含む駐車ブレーキ用リン
ク機構Rを介しウェッジ19を後退作動s1させ、筒状
本体131内の一対のピストン20を接近作動させ、こ
れに連動して一対のブレーキシュー14を後退変位さ
せ、ブレーキドラム6や車輪側に加える駐車時の制動力
を解除する。この際、スプリングチャンバー27内の圧
縮ばね39が圧縮変位しピストン37及びピストンロッ
ド32は回転方向T(図3参照)と逆の方向に回動変位
し、この際平面部fcに当接していたストッパ片部57
2が戻り回転し、初期状態、すなわち、ストッパ片部5
72が平面部fcと隙間tを保つ基準状態に復帰し、そ
の際ブーツ59を挟み込むことはない。
【0027】このように図1の駐車ブレーキ用リンク機
構R内の運動方向変換クランク部48で採用されるボー
ルジョイントは、アクチュエータであるスプリングチャ
ンバー19のピストンロッド32が圧縮ばね39が生じ
るねじり力を受け長手方向中心線L3回りに回動変位し
ようとしても、ピストンロッド32側のストッパ片部5
72が平面部fcに当接することで過度の回転を規制さ
れる。このため、ボ−ルスタッド45とボールシート4
7の早期摩耗を抑えることができ、しかも、ボールシー
ト47の外壁部が連結端部521やボールスタッド45
の基部451側に向けて過度に接近変位してブーツ59
を挟むという状態を回避でき、ブーツ59の破損を確実
に防止でき、ボ−ルジョイントの耐久性を確保できる。
【0028】上述のところにおいて、ピストンロッド3
2に一体結合される係止部材57はその連結端部521
の平面部fcの中央よりボールスタッド45を突設し、
その平面部fcの一部に当接可能なストッパ片部572
を形成していたが、場合によりボールスタッド45を挟
んでその両側の平面部fcに当接する二又状のストッパ
片部572を形成し、ピストンロッド32側の戻し回転
時(圧縮ばね39の圧縮変形時のねじり)によってもピ
ストンロッド32側が過度に回動することを防止できる
ようにしても良く、この場合、より確実にブーツ59の
破損を防止できる。
【0029】上述のところにおいて、運動方向変換クラ
ンク部48の下レバー部材52の連結端部521とピス
トンロッド32側のボールシート47に本発明を適用し
ていたが、場合により、同様構成を上下反転させた状態
にして上レバー部材53の連結端部531とプッシュロ
ッド34のボールシート47’ 間に本発明を適用して
も良く、この場合、ウエッジ19側の回動を確実に防止
できる。さらに、図1のボ−ルジョイント付きリンク機
構は車両の駐車ブレーキ用リンク機構R内の運動方向変
換クランク部48に適用されていたが、これに限定され
るものではなく、アクチュエータに駆動される駆動側レ
バー部材のボールシートと、従動側レバー部材側の連結
端部に突設されるボールスタッドの球部とを相対変位可
能に連結するボールジョイントを装備する各種の産業機
器の押圧力の伝達系に同様に適用でき、これらの場合
も、同様の作用効果を得られる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、係止
部材の先端部が従動側レバー部材側の連結端部に当接す
ることで、ボールシート側のボールスタッド回りの回動
を規制することができ、ボールシートの外壁部が連結端
部やボールスタッド側に向けて過度に接近変位するとい
う状態を回避でき、駆動側レバー部材の過度の回転によ
るボ−ルジョイントの早期摩耗を抑え、耐久性低下を防
止できる。更に、ボールシートとボールスタッドとにわ
たりブーツを取り付けた場合、ボールシートの外壁部が
連結端部やボールスタッド側に向けて過度に接近変位し
てブーツを挟むという状態を回避でき、ブーツの破損を
防止でき、従って連結部への異物侵入が防止できボ−ル
ジョイントの耐久性を確保できる。
【0031】請求項2の発明は、アクチュエータである
エアチャンバー内のコイルスプリングがその圧縮膨張変
位に伴い、ピストン及びピストンロッド側にねじり力を
加え、同部を回転変位させる傾向にあっても、この場
合、係止部材の先端部が平面部に当接しボールスタッド
の回動を規制するので、ボ−ルスタッドとボールシート
の早期摩耗を抑え、あるいは、ボールシートが連結端部
やボールスタッドに圧接しブーツを破損することを防止
でき、耐久性を確保でき、本発明を有効利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのリンク機構を適用
した駐車ブレーキを取り付けた低床バスのリアアクスル
部分の要部概略後面図であり、 図中の破線で示す部分
は、図3に矢視するA−A線方向での概略端面として示
した。
【図2】図1の駐車ブレーキを取り付けた低床バスのリ
アアクスル部分の要部概略平面図である。
【図3】図1の駐車ブレーキのバックプレート部分の側
面概略配置図である。
【図4】図1の駐車ブレーキで採用する運動方向変換ク
ランク部に用いられるボールジョイントの拡大切欠断面
である。
【図5】図1の駐車ブレーキで採用する運動方向変換ク
ランク部に用いられるボールジョイントの要部を示し、
(a)はボールジョイントの要部拡大切欠側面図を、
(b)は要部拡大切欠平面図を示す。
【符号の説明】
27 スプリングチャンバー(アクチュエータ) 32 ピストンロッド(駆動側レバー部材) 45 ボールスタッド 451 ボールスタッドの基部 452 球部 46 球受け孔(嵌合孔) 47 ボールシート 52 下レバー部材(従動側レバー部材) 521 連結端部 57 係止部材 571 基端部 572 ストッパ片部(先端部) 59 ブーツ L3 可動部材の長手方向中心線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクチュエータの動作で進退運動する駆動
    側レバー部材が従動側レバー部材にボールジョイントで
    接続され、同ボールジョイントのボールシートを駆動側
    レバー部材の端部に一体結合し、上記ボールジョイント
    のボールスタッドを従動側レバー部材の連結端部に一体
    結合したリンク機構において、 上記駆動側レバー部材に固着され先端部が上記駆動側レ
    バー部材の長手方向中心線回りの回動変位時に上記連結
    端部に当接して回動を規制する係止部材を設けたことを
    特徴とするリンク機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載のリンク機構において、上記
    アクチュエータはコイルスプリングの押圧力とエアの押
    圧力とのバランス位置にピストンを変位させるエアチャ
    ンバーであり、上記駆動側レバー部材は上記ピストンと
    一体結合されたピストンロッドであることを特徴とする
    リンク機構。
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