JP2002038608A - 高力ボルトによる鋼材の摩擦接合構造 - Google Patents

高力ボルトによる鋼材の摩擦接合構造

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JP2002038608A
JP2002038608A JP2000228540A JP2000228540A JP2002038608A JP 2002038608 A JP2002038608 A JP 2002038608A JP 2000228540 A JP2000228540 A JP 2000228540A JP 2000228540 A JP2000228540 A JP 2000228540A JP 2002038608 A JP2002038608 A JP 2002038608A
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Shinichi Sawaizumi
紳一 澤泉
Ryoichi Sugano
良一 菅野
Nobuyoshi Uno
暢芳 宇野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、建て込み誤差が想定値を超え
る場合にも容易に対応することができる高力ボルトによ
る摩擦接合構造の提供。 【構成】 接合すべき鉄骨部材等の鋼材1,2の端部に
渡って接合用プレートを配置すると共に、前記各鋼材
1,2のボルト挿通用透孔にそれぞれ挿通するようにし
た複数の高力ボルトによる鋼材摩擦接合構造において、
前記各高力ボルト5を挟むように前記各高力ボルト5の
両側に、それぞれ独立した接合用プレート6を前記各鋼
材1,2に重合するように配置し、前記各接合用プレー
ト6にボルト挿通用透孔7を備えた押え金具8を当接す
ると共に、前記各鋼材1,2の透孔と押え金具8の各透
孔に渡ってそれぞれ挿通した高力ボルト5により、接合
用プレート6と鉄骨部材等の鋼材1,2を締め付けて圧
着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築鉄骨構造物あ
るいはその他の鉄骨構造物等において、施工誤差を有す
る鉄骨部材同士を接合するための高力ボルトによる鋼材
の摩擦接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高力ボルトを使用した鋼材の摩擦
接合構造としては、(1)図15および図16に示すよ
うに、各鉄骨部材10にボルト挿通用透孔12を設け、
かつ前記各鉄骨部材10に重合される鋼製添え板11に
もボルト挿通用透孔13を設けると共に、これらの透孔
12,13に渡って挿通されて緊締されたボルト14の
締め付け力により、各鉄骨部材10を連結する摩擦接合
構造が知られている。この摩擦接合部における各鉄骨部
材10および鋼製添え板11に設けられているボルト挿
通用透孔12は、真円の透孔であり、かつボルト径に対
してほぼ2mm程度のクリアランスしかない構造の鋼材の
摩擦接合構造である。
【0003】また(2)図17および図18に示すよう
に、各鉄骨部材10の取付け長さを調整する方法とし
て、一方の母材となる鉄骨部材10側には長孔12aを
設け、前記各鉄骨部材10に重合される添え板11側に
は、真円の孔13を設け、これらの孔12a,13に渡
って挿通されて緊締されたボルト14の締め付け力によ
り、各鉄骨部材10を連結する鋼材の摩擦接合構造が知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記(1)の従来の添
え板11を使用したボルト接合の場合は、ボルト挿通用
透孔12は、真円で、かつボルト径に対して、ほぼ2mm
程度のクリアランスしかないため、鉄骨製作時の誤差
や、鉄骨建方時の誤差を、最大でもほぼ8mm程度までし
か吸収できないという欠点がある。
【0005】前記(2)の従来の長孔を備えた添え板1
1を使用したボルト接合の場合は、長孔の加工手間が増
えるのに加えて、鉄骨の建て込み誤差が想定値を超える
場合には、鉄骨再製作などの措置が必要になる。
【0006】通常、鉄骨を再製作する場合、現場におい
て実測をして鉄骨を製作されることが一般的であり、こ
のように現場実測して鉄骨を製作することは、コスト的
・工期的なロスになることはもとより、施工誤差分長さ
の違う鉄骨が多数出来ることになり、製作・管理手間が
かかるという問題がある。
【0007】本発明は、高力ボルトによる鋼材の摩擦接
合部において新たな接合部構造を発明することにより、
前記課題の解決を図り、鉄骨の建て込み誤差が想定値を
超える場合にも容易に対応することができ、構造も簡単
な高力ボルトを使用した鋼材の摩擦接合構造を提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の問題を有利に解決
するために、請求項1の高力ボルトによる鋼材の摩擦接
合構造においては、接合すべき鉄骨部材等の鋼材1,2
の端部に渡って接合用プレートを配置すると共に、前記
各鋼材1,2のボルト挿通用透孔にそれぞれ挿通するよ
うにした複数の高力ボルトによる鋼材の摩擦接合構造に
おいて、前記各高力ボルト5を挟むように前記各高力ボ
ルト5の両側に、それぞれ独立した接合用プレート6を
前記各鋼材1,2に重合するように配置し、前記各接合
用プレート6にボルト挿通用透孔7を備えた押え金具8
を当接すると共に、前記各鋼材1,2の透孔と押え金具
8の各透孔に渡ってそれぞれ挿通した高力ボルト5によ
り、接合用プレート6と鉄骨部材等の鋼材1,2を締め
付けて圧着させたことを特徴とする。
【0009】また請求項2の発明においては、請求項1
の高力ボルトによる鋼材の摩擦接合構造において、前記
各鋼材1,2それぞれに複数のボルトを配する場合にお
いて、ボルト単位で独立した押え金具を用いるか、また
は鋼材1,2それぞれのボルト群において、施工効率を
疎外しない範囲で、ボルト群内の複数のボルトに対して
一体化した押え金具を用いることを特徴とする。さらに
請求項3の発明においては、請求項1または2に記載の
高力ボルトによる鋼材の摩擦接合構造において、接合用
プレート6の鋼材1,2との接触面を、高すべり係数化
処理したことを特徴とする。さらにまた請求項4の発明
においては、請求項1〜3のいずれかに記載の高力ボル
トによる鋼材の摩擦接合構造において、F8T〜F11
Tの高力ボルトよりも高い締め付け力を発揮するボルト
をもちいたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明の第1実施形
態を示すものであって、上下または左右方向に直列に隣
り合うH形鋼等からなる柱または梁等の鉄骨部材等の鋼
材(鋼材)1,2におけるフランジあるいはウエブ等の
鋼板15の端部に、ボルト挿通用透孔3,4が予め設け
られ、かつ前記各鉄骨部材等の鋼材1,2におけるフラ
ンジまたはウエブ等の鋼板15における摩擦接合面側の
表面は、同一面上に配置され、かつ前記各ボルト挿通用
透孔3,4の両側に、透孔を備えていない横断面矩形状
の鋼板(帯状鋼製プレート)または鋼棒等の鋼製接合用
プレート6が、前記各鋼材1,2に渡って重合するよう
に配置されており、かつ前記各接合用プレート6は、そ
れぞれ別個に独立して各高力ボルト5の両側に配置さ
れ、前記各接合用プレート6は互いにほぼ平行に並列配
置されている。
【0011】並列して配置されている各接合用プレート
6に渡って、矩形状鋼板からなり、ほぼ中央部にボルト
挿通用透孔7を備えている複数の押え金具8が、それぞ
れ各鋼材1,2側において、各接合用プレート6に重合
するように配設され、各接合用プレート6の間におい
て、前記各鋼材1,2における鋼板15の透孔3,4と
各押え金具8の透孔7に渡って高力ボルト5が挿通され
ると共にこれに螺合緊締されたナット20より、接合用
プレート6と押え金具8と鋼材1,2は強固に締め付け
られて圧着されて、各鋼材1,2は直列に連結されてい
る。なお、前記高力ボルト5およびナット20には、座
金が嵌設または介在されている。
【0012】前記第1実施形態においては、各鋼材1,
2に一つの高力ボルト5を配設する形態を示したが、図
5〜図7に示す第2実施形態あるいは図8〜図10に示
す第3実施形態の場合のように、鋼材1,2の各接合端
部に部材軸方向に複数のボルト挿通用透孔3,4が間隔
をおいて千鳥状配置に設けられか、または図示のように
間隔をおいて一直線上に直列に設けられると共に、部材
巾方向に複数列設けられたボルト挿通用透孔を有する各
鋼材1,2のそれぞれに、複数(または多数)の高力ボ
ルト5を挿通配置する場合においては、各鋼材1,2に
挿通配置されるそれぞれのボルト群5A(図示の場合
は、4つのボルト)において、施工効率を疎外しない範
囲で、図5〜図7に示す第2実施形態のように、ボルト
群5A内の横方向(部材巾方向)に隣り合う複数(図示
の場合は2つ)のボルト5に対して、横方向に複数のボ
ルト挿通用透孔7を有する横長の押え金具8を用いて、
中央部の広幅の接合用プレート6とその両側に間隔をお
いて配設された2枚の接合用プレート6との計3枚の接
合用プレート6と、各押え金具8と、鋼材1,2とを、
接合用プレート6間に配置される複数の高力ボルト5お
よびこれに螺合緊締されたナット20より強固に締め付
けて、各鋼材1,2を直列に連結するようにしてもよ
く、あるいは図8〜図10に示す第3実施形態の場合の
ように、4つのボルト挿通用透孔7を有する縦長の1枚
ものの押え金具8を用いて、前記のように3枚の接合用
プレート6と、押え金具8と、鋼材1,2とを、接合用
プレート6間に配置される複数の高力ボルト5およびこ
れに螺合緊締されたナット20より、強固に締め付け
て、各鋼材1,2を直列に連結するようにしてもよい。
なお、前記第2および第3実施形態のその他の構造は、
前記第1実施形態と同様であるので、同様な要素につい
ては、同一の符号を付して詳細な構造説明を省略する。
【0013】前記のように、各鋼材1,2のそれぞれに
複数のボルト5を挿通配置する場合においては、第1実
施形態のように、ボルト単位で独立した押え金具8を用
いるか、または鋼材1,2のそれぞれのボルト群におい
て、施工効率を疎外しない範囲で、ボルト群5A内の複
数のボルト5に対して、あるいはボルト群全体に対して
対応できる一体化した1枚ものの押え金具8を用いるか
を適宜選択するようにすると、施工効率が向上するので
よい。
【0014】すなわち本発明においては、高力ボルト5
を使用した鋼材の摩擦接合部において、鉄骨部材等の鋼
材(母材)1,2間の応力を伝達する鋼棒状等の一本も
のの接合用プレート6を、鋼材軸方向の一直線上に直列
に配置される複数の高力ボルト5の両側(左右)に、そ
れぞれ別個に独立した状態で配置したことで、各接合用
プレート6には、ボルト挿通用透孔(貫通孔)を設ける
必要がなくなり、鉄骨部材等の鋼材(母材)1,2と接
合用プレート6の部材長手方向(部材軸方向)の位置関
係が、ボルト挿通用透孔の位置およびその透孔の大きさ
によって限定(制限)されないようにされている。また
直列に配置される鉄骨部材等の鋼材1の中心軸線と鉄骨
部材等の鋼材2の中心軸線が、同一平面状において、多
少ずれていても容易に対応することができる。
【0015】前記の接合用プレート6は、余裕をもった
定尺の長さのものを使用するようにしてもよいが、余裕
をもった長さの長尺帯状の接合用プレート6を現場に搬
入し、現場での誤差の大きさに応じて、切断して使用す
ることで、各接合部の鉄骨部材等の鋼材1,2間におけ
る任意の大きさの誤差を、確実に吸収して、各鉄骨部材
等の鋼材1,2相互を容易に接合することができる。
【0016】また鋼板からなる押え金具8を用いること
により、高力ボルト5の締め付け力を、接合用プレート
6に確実に伝達すると同時に、鉄骨部材等の鋼材(母
材)1,2と接合用プレート6を広範囲に圧着させるこ
とができる。
【0017】前記各接合用プレート6の摩擦接合面とな
る面の高滑り係数化処理の一例としては、以下のような
方法が有る。図4に示すように、部材軸方向に直角な方
向(接合用プレート6の巾方向)に延長するように、断
面ほぼ逆V字状の連続した凸部16が設けられると共
に、その接合用プレート6の部材軸方向の両側には、前
記凸部16と隣り合うように断面ほぼV字状の連続した
凹部17が設けられ、かつ前記凸部16と凹部17と
は、接合用プレート6の長手方向(軸方向)に交互に、
かつ接合用プレート6の全長に渡って設けられて、各接
合用プレート6の摩擦接合面となる鋼材1,2との接触
面には、摩擦接合用の粗面19が形成されている。な
お、前記凸部16と凹部17としては、断面ほぼ逆V字
状の連続した凸部16と断面ほぼV字状の連続した凹部
17との組み合わせ以外に種々考えられるが、例えば円
弧状断面に形成した円弧状凸部16および円弧状凹部1
7との交互の組み合わせによって、断面円弧状波形の摩
擦接合面としてもよく、また前記各例の凸部16および
凹部17を部材軸方向に傾斜した平行状態で設けるよう
にしてもよく、あるいは円環状の凹部17または凸部1
6を各接合用プレート6の摩擦接合面に多数間隔をおい
て並列状態または千鳥状に点在させるようにしてもよ
い。
【0018】本発明を実施する場合、前記各接合用プレ
ート6における摩擦面側に凹凸をつける場合は、表面硬
さは、鋼材1,2の摩擦接合面の表面硬さよりも大きく
設定するようにするとよい。
【0019】本発明に係る鋼材の摩擦接合構造を構成す
る接合用プレート6としては、焼き入れが可能な鋼を熱
処理することにより硬さを高めたもの、または高強度
鋼、あるいは表層のみに硬さが高い鋼板を備えている複
層鋼板を使用するようにしてもよく、高強度材を使用す
る場合は、その接合用プレート6の強度が大きいので、
鋼製接合用プレート6の板厚を設計上削減することがで
きる。
【0020】本発明を実施する場合、高力ボルト5とし
ては、F8T〜F11Tの高力ボルト以外にも、より強
い締め付け力を発揮するボルト、例えばF14Tのよう
な高強度ボルトも使用するようにしてもよい。
【0021】図11および図12は本発明の第4実施形
態を示すものであって、鋼製押え金具8の摩擦接合面側
の巾方向の両側端部に、接合用プレート6に向かって直
角に突出するように係止凸部21が鋼製押え金具8の全
長に渡って設けられ、前記各係止凸部21の内側側面が
各接合用プレート6の外側面に係合するようにしている
が、その他の構成は前記実施形態の場合と同様であるの
で、同様な部分については、同一の符号を付して説明を
省略する。
【0022】この実施形態の場合には、鋼製押え金具8
の両側に、係止凸部21が形成されているので、接合用
プレート6を取り付ける時に、その接合用プレート6が
左右方向(鋼材巾方向)に位置ずれするのを防止しなが
ら、高力ボルト5により確実に接合用プレート6を締め
付けることができる。
【0023】図14(a)および(b)は、本発明の高
力ボルトによる鋼材の摩擦接合構造を、柱と梁の接合に
実施した形態を示すものであって、地上骨組みの柱ある
いは逆打ち工法における構真柱等の柱建て入れ誤差Hが
比較的大きく生じている柱22と、これに固定されてい
るH形鋼製の梁用ブラケット23とからなる鋼材1にお
ける前記梁用ブラケット23の上下のフランジ24と、
H形鋼製の梁25からなる鋼材2の上下のフランジ26
の端部に渡って複数の接合用プレート6が表裏両側に並
列に配置され、かつ前記鋼材1の複数の透孔3と前記鋼
材2の複数の透孔4を挟むように、それぞれ独立した接
合用プレート6を前記各鋼材1,2に重合するように配
置し、前記各接合用プレート6にボルト挿通用透孔7を
備えた押え金具8を当接すると共に、前記各鋼材1,2
の各透孔3,4と押え金具8の各透孔7に渡ってそれぞ
れ高力ボルト5を挿通することより、高力ボルト5を挟
むように前記各高力ボルト5の両側に、それぞれ独立し
た接合用プレート6が前記各鋼材1,2に重合するよう
に配置され、前記高力ボルト5およびこれに螺合される
ナット20を緊締することにより、接合用プレート6と
鉄骨部材等の鋼材1,2を締め付けて圧着し、前記柱2
2とブラケット23からなる鋼材1と梁25からなる鋼
材2とが接合されている。
【0024】図8の(C)から(E)は、柱22の横断
面の変形形態を示すものであり、(B)の場合の角形鋼
管柱に替えて、(C)のようにH形鋼からなる柱22
a、あるいは(D)のように十字断面部材(クロスH形
鋼)22bでもよく、また(E)のように円形鋼管柱2
2cでもよい。
【0025】本発明を実施する場合、鉄骨部材等の鋼材
1,2と接合用プレート6を同様な材質の鋼材を使用す
る場合には、鉄骨部材等の鋼材1,2の強度と複数の接
合用プレート6合計の強度を、同等にするために、鋼材
1,2に比べて個々の接合用プレート6の厚みを大きく
することにより、各接合用プレート6の断面積を大きく
し、鉄骨部材等の鋼材1,2の部材軸方向に直角な断面
積と、複数の接合用プレート6の合計の断面積とを同じ
程度にして、鉄骨部材1,2の強度と、複数の接合用プ
レート6全体の強度とを同等にすればよい。
【0026】また接合用プレート6に高強度鋼を使用す
れば、鉄骨部材等の鋼材1,2の断面積よりも、複数の
接合用プレート6の合計断面積が小さくても、鉄骨部材
等の鋼材1,2の高強と、複数の接合用プレート6全体
の強度とを同等にすることができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、接合すべき鉄
骨部材等の鋼材1,2の端部に渡って接合用プレートを
配置すると共に、前記各鋼材1,2のボルト挿通用透孔
にそれぞれ挿通するようにした複数の高力ボルトによる
鋼材の摩擦接合構造において、前記各高力ボルト5を挟
むように前記各高力ボルト5の両側に、それぞれ独立し
た接合用プレート6を前記各鋼材1,2に重合するよう
に配置し、前記各接合用プレート6にボルト挿通用透孔
7を備えた押え金具8を当接すると共に、前記各鋼材
1,2の透孔と押え金具8の各透孔に渡ってそれぞれ挿
通した高力ボルト5により、接合用プレート6と鉄骨部
材等の鋼材1,2を締め付けて圧着させたので、鉄骨構
造部材の鋼材の軸方向の比較的大きな施工誤差、または
これに直角な方向の鉄骨構造の施工誤差に対して、接合
用プレート6にボルト挿通用透孔を設けることなく、し
かも鉄骨部材等の鋼材に長孔加工や鉄骨の現場合わせを
することなく、しかも直列に隣り合う鉄骨部材等の鋼材
相互の位置関係が比較的大きく離れていても、容易にボ
ルト接合することが可能となる等の効果が得られる。
【0028】また請求項2の発明によれば、鋼材1,2
それぞれに複数のボルトを配する場合において、ボルト
単位で独立した押え金具を用いるか、または鋼材1,2
それぞれのボルト群において、施工効率を疎外しない範
囲で、ボルト群内の複数のボルトに対して一体化した押
え金具を用いると、鋼材1,2の強固な連結作業の施工
効率を向上させることができる。
【0029】また請求項3の発明によれば、接合用プレ
ート6の摩擦接合する面を、高滑り係数化処理したの
で、請求項1の効果に加えて、さらに高い滑り係数を発
揮して、鉄骨部材相互を強固に接合することができる。
【0030】また請求項4の発明によれば、F8T〜F11T
の高力ボルトよりも高い締め付け力を発揮するボルトを
もちいると、より強い締め付け力を発揮して、鋼材1,
2を強固に連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る高力ボルトによる
鋼材の摩擦接合構造を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】(a)は図1の一部を拡大して示す一部縦断側
面図であり、(b)は接合用プレートを取り出して示す
側面図であり、(c)は接合用プレートの底面図であ
る。
【図5】本発明の第2実施形態に係る高力ボルトによる
鋼材の摩擦接合構造を示す側面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】図5のB−B線断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る高力ボルトによる
鋼材の摩擦接合構造を示す側面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】図8のC−C線断面図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る高力ボルトによ
る鋼材の摩擦接合構造を示す側面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】図11のD−D線断面図である。
【図14】(a)および(b)は、本発明の高力ボルト
による鋼材の摩擦接合構造を柱と梁の接合に実施した形
態を示す図であり、(C)から(D)は、柱の横断面の
変形形態を示す図である。
【図15】従来の鋼材の摩擦接合構造の一形態を示す側
面図である。
【図16】図15のE−E線断面図である。
【図17】従来の鋼材の摩擦接合構造の他の形態を示す
側面図である。
【図18】図10のF−F線断面図である。
【符号の説明】
1 鉄骨部材 2 鉄骨部材 3 透孔 4 透孔 5 高力ボルト 5A ボルト群 6 接合用プレート 7 ボルト挿通用透孔 8 押え金具 9 粗面 10 鉄骨部材 11 鋼製添え板 12 ボルト挿通用透孔 12a 長孔 13 ボルト挿通用透孔 14 ボルト 15 鋼板 16 凸部 17 凹部 19 粗面 20 ナット 21 係止凸部 22 柱 23 ブラケット 24 フランジ 25 梁 26 フランジ
フロントページの続き (72)発明者 宇野 暢芳 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 Fターム(参考) 2E125 AA04 AA13 AB01 AB03 AB12 AB16 AB17 AC15 AG12 AG45 BB09 BB22 BB37 BE05 BE07 CA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合すべき鉄骨部材等の鋼材1,2の端
    部に渡って接合用プレートを配置すると共に、前記各鋼
    材1,2のボルト挿通用透孔にそれぞれ挿通するように
    した複数の高力ボルトによる鋼材の摩擦接合構造におい
    て、前記各高力ボルト5を挟むように前記各高力ボルト
    5の両側に、それぞれ独立した接合用プレート6を前記
    各鋼材1,2に重合するように配置し、前記各接合用プ
    レート6にボルト挿通用透孔7を備えた押え金具8を当
    接すると共に、前記各鋼材1,2の透孔と押え金具8の
    各透孔に渡ってそれぞれ挿通した高力ボルト5により、
    接合用プレート6と鉄骨部材等の鋼材1,2を締め付け
    て圧着させたことを特徴とする高力ボルトによる鋼材の
    摩擦接合構造。
  2. 【請求項2】 前記各鋼材1,2それぞれに複数のボル
    トを配置する場合において、ボルト単位で独立した押え
    金具を用いるか、または鋼材1,2それぞれのボルト群
    において、施工効率を疎外しない範囲で、ボルト群内の
    複数のボルトに対して一体化した押え金具を用いること
    を特徴とする請求項1に記載の高力ボルトによる鋼材の
    摩擦接合構造。
  3. 【請求項3】 接合用プレート6の摩擦接合する面を、
    高すべり係数化処理したことを特徴とする請求項1また
    は2のいずれか1項に記載の高力ボルトによる鋼材の摩
    擦接合構造。
  4. 【請求項4】 F8T〜F11Tの高力ボルトよりも高
    い締め付け力を発揮するボルトをもちいたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の高力ボルトに
    よる鋼材の摩擦接合構造。
JP2000228540A 2000-07-28 2000-07-28 高力ボルトによる鋼材の摩擦接合構造 Withdrawn JP2002038608A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003239394A (ja) * 2002-02-08 2003-08-27 Uchiyama Kyoichi Design Studio:Kk 建築構造用梁

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