JP2002038237A - Fe−Ni系合金薄板 - Google Patents
Fe−Ni系合金薄板Info
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- JP2002038237A JP2002038237A JP2000258182A JP2000258182A JP2002038237A JP 2002038237 A JP2002038237 A JP 2002038237A JP 2000258182 A JP2000258182 A JP 2000258182A JP 2000258182 A JP2000258182 A JP 2000258182A JP 2002038237 A JP2002038237 A JP 2002038237A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱膨張率αを小さく維持し、エッチング性を
確保しつつ、さらに、ヤング率Eを十分に大きくして平
面剛性の不足を解消することが出来る合金薄板を提供す
る。 【解決手段】 Fe−Ni系合金をベースに、所定範囲
量のCr、Mn、Si、Cを添加した組成からなり、冷
間圧延と加熱処理による薄板化の工程で、結晶粒の大き
さと圧延方向に対する結晶面の方向を制御することと共
にヤング率を大きくすることとを目的として、60%以
上の加工率で冷間圧延を施した後、再結晶温度を越える
700〜1100℃の温度範囲の再結晶化熱処理を施す
ことを処理の基本として、薄板の平均結晶粒径が40μ
m以下、ヤング率Eが145Gpa以上、板厚0.5m
m以下であるFe−Ni系合金薄板とする。
確保しつつ、さらに、ヤング率Eを十分に大きくして平
面剛性の不足を解消することが出来る合金薄板を提供す
る。 【解決手段】 Fe−Ni系合金をベースに、所定範囲
量のCr、Mn、Si、Cを添加した組成からなり、冷
間圧延と加熱処理による薄板化の工程で、結晶粒の大き
さと圧延方向に対する結晶面の方向を制御することと共
にヤング率を大きくすることとを目的として、60%以
上の加工率で冷間圧延を施した後、再結晶温度を越える
700〜1100℃の温度範囲の再結晶化熱処理を施す
ことを処理の基本として、薄板の平均結晶粒径が40μ
m以下、ヤング率Eが145Gpa以上、板厚0.5m
m以下であるFe−Ni系合金薄板とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱膨張率αが小
さくてヤング率Eが大きいFe−Ni系合金材料の薄板
に関する。電子管の管内部品に用いて好適であり、例え
ば、電子管のアノード(プレート)、グリッド、カソー
ド等を始めとして、CRTディスプレイのアパーチャー
グリルやシャドウマスク等を作るための薄板として有用
である。
さくてヤング率Eが大きいFe−Ni系合金材料の薄板
に関する。電子管の管内部品に用いて好適であり、例え
ば、電子管のアノード(プレート)、グリッド、カソー
ド等を始めとして、CRTディスプレイのアパーチャー
グリルやシャドウマスク等を作るための薄板として有用
である。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスプレイ用の電子管は、大画
面化、高精細化、平面化が進行している。このため、電
子管の管内部品、特にアパーチャーグリルやシャドウマ
スク用の薄板材料には、ドーミング現象(管内部品の加
熱膨張のため、電子ビームが蛍光面の正しい位置に当た
らなくなり、画質が劣化する現象)を抑制するため、熱
膨張率αが小さいFe−Ni系アンバー合金(Ni:3
6%、Fe:残部)の薄板が使われている。また、Fe
−Ni系合金は、軟鋼に比較して、エッチング性が劣
り、このため、SiやCの含有量を低く規制したり、板
の厚みを薄くすることで、エッチング性の改善を試みた
り、エッチング孔のファインピッチ化に努めている。
面化、高精細化、平面化が進行している。このため、電
子管の管内部品、特にアパーチャーグリルやシャドウマ
スク用の薄板材料には、ドーミング現象(管内部品の加
熱膨張のため、電子ビームが蛍光面の正しい位置に当た
らなくなり、画質が劣化する現象)を抑制するため、熱
膨張率αが小さいFe−Ni系アンバー合金(Ni:3
6%、Fe:残部)の薄板が使われている。また、Fe
−Ni系合金は、軟鋼に比較して、エッチング性が劣
り、このため、SiやCの含有量を低く規制したり、板
の厚みを薄くすることで、エッチング性の改善を試みた
り、エッチング孔のファインピッチ化に努めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エッチング性
の改善のために板厚を薄くすることは、平面化した大画
面のディスプレイ電子管等としては、平面剛性が大変不
足して差障りを生じる。したがって、この発明は、小さ
な熱膨張率αを維持し、必要なエッチング性を確保しつ
つ、さらに、ヤング率Eを十分に大きくして、平面剛性
の不足を解消することが出来、電子管の管内部品として
大変有用となるFe−Ni系合金薄板を提供することが
この発明の課題である。
の改善のために板厚を薄くすることは、平面化した大画
面のディスプレイ電子管等としては、平面剛性が大変不
足して差障りを生じる。したがって、この発明は、小さ
な熱膨張率αを維持し、必要なエッチング性を確保しつ
つ、さらに、ヤング率Eを十分に大きくして、平面剛性
の不足を解消することが出来、電子管の管内部品として
大変有用となるFe−Ni系合金薄板を提供することが
この発明の課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明に係るFe−N
i系合金薄板は、Ni:30〜38%(重量%、以下同
じ)、Cr:0.1〜3%、Mn:0.1〜1.2%、
Si:0.1%以下、C:0.01%以下、Fe:残
部、及び不可避的不純物の組成を有する合金材料であっ
て、この合金材料を真空溶解によりインゴットとした。
このインゴットを熱間鍛造、スラブ加熱、熱間圧延する
ことにより、板厚が数mm(2.0〜6.0mm程度)
の素材板とし、この素材板の薄板化において、冷間圧延
と加熱処理を適宜回数施して薄板化すものである。この
冷間圧延と加熱処理の際に、結晶粒の大きさと圧延方向
に対する結晶面の方向を制御することと共にヤング率E
を大きくすることとを目的として、60%以上の加工率
で冷間圧延を施してから、再結晶温度を越える700〜
1100℃の温度範囲の再結晶化熱処理を施すことで以
って、基本的な冷間圧延と加熱処理を終了とすることを
特徴とする。その後、5〜35%の軽度の圧延率で調質
圧延を適宜施すことにより最終状態の薄板が得られる。
そして、その平均結晶粒径は40μm以下、ヤング率E
は145Gpa以上、板厚は0.5mm以下の薄板であ
ることを特徴とするものである。
i系合金薄板は、Ni:30〜38%(重量%、以下同
じ)、Cr:0.1〜3%、Mn:0.1〜1.2%、
Si:0.1%以下、C:0.01%以下、Fe:残
部、及び不可避的不純物の組成を有する合金材料であっ
て、この合金材料を真空溶解によりインゴットとした。
このインゴットを熱間鍛造、スラブ加熱、熱間圧延する
ことにより、板厚が数mm(2.0〜6.0mm程度)
の素材板とし、この素材板の薄板化において、冷間圧延
と加熱処理を適宜回数施して薄板化すものである。この
冷間圧延と加熱処理の際に、結晶粒の大きさと圧延方向
に対する結晶面の方向を制御することと共にヤング率E
を大きくすることとを目的として、60%以上の加工率
で冷間圧延を施してから、再結晶温度を越える700〜
1100℃の温度範囲の再結晶化熱処理を施すことで以
って、基本的な冷間圧延と加熱処理を終了とすることを
特徴とする。その後、5〜35%の軽度の圧延率で調質
圧延を適宜施すことにより最終状態の薄板が得られる。
そして、その平均結晶粒径は40μm以下、ヤング率E
は145Gpa以上、板厚は0.5mm以下の薄板であ
ることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】小さな熱膨張率αであって、必要
なエッチング性を確保しつつ、ヤング率Eを十分に大き
くして、平面剛性の不足を解消した薄板とするために、
この発明においては、Fe−Ni系合金をベースに、所
定範囲量のCr、Mn、Si、Cの添加した合金組成と
することに加えて、冷間圧延と熱処理のくり返しで以っ
て薄板化する際に、60%以上の加工率で冷間圧延を施
した後に、再結晶温度を越える700〜1100℃の温
度範囲の再結晶化熱処理を施すことを基本としている。
そして、その後は、5〜30%の軽度の圧延率で調質圧
延を適宜施している。この発明においては、小さな熱膨
張率αや、必要なエッチング性の確保に配慮した適切な
組成の選択をすることを基本的な前提にしている。しか
し、この前提に加えて、必要なエッチング性を確保する
ことと共に、ヤング率Eを十分に大きくする目的におい
ても、適切に設定した所定範囲の加工率の冷間圧延を施
し、その後に、再結晶開始温度以上の適切に設定した温
度範囲の再結晶化熱処理を施すこと、が重要であること
を見出した。したがって、この薄板は、平均結晶粒径が
40μm以下で、圧延方向に対する結晶面の方向が良く
制御されている。その上、このヤング率Eは145Gp
a以上であり、最高160Gpaに達した。板厚につい
ては、0.5mm以下のものである。また、ヤング率E
が改善されるにつれて、透磁率も高くなり、保磁力も低
くなることも解った。よって、磁化の影響が減るので、
電子管の管内金属部品としてさらに一層好ましい特性を
有するものである。
なエッチング性を確保しつつ、ヤング率Eを十分に大き
くして、平面剛性の不足を解消した薄板とするために、
この発明においては、Fe−Ni系合金をベースに、所
定範囲量のCr、Mn、Si、Cの添加した合金組成と
することに加えて、冷間圧延と熱処理のくり返しで以っ
て薄板化する際に、60%以上の加工率で冷間圧延を施
した後に、再結晶温度を越える700〜1100℃の温
度範囲の再結晶化熱処理を施すことを基本としている。
そして、その後は、5〜30%の軽度の圧延率で調質圧
延を適宜施している。この発明においては、小さな熱膨
張率αや、必要なエッチング性の確保に配慮した適切な
組成の選択をすることを基本的な前提にしている。しか
し、この前提に加えて、必要なエッチング性を確保する
ことと共に、ヤング率Eを十分に大きくする目的におい
ても、適切に設定した所定範囲の加工率の冷間圧延を施
し、その後に、再結晶開始温度以上の適切に設定した温
度範囲の再結晶化熱処理を施すこと、が重要であること
を見出した。したがって、この薄板は、平均結晶粒径が
40μm以下で、圧延方向に対する結晶面の方向が良く
制御されている。その上、このヤング率Eは145Gp
a以上であり、最高160Gpaに達した。板厚につい
ては、0.5mm以下のものである。また、ヤング率E
が改善されるにつれて、透磁率も高くなり、保磁力も低
くなることも解った。よって、磁化の影響が減るので、
電子管の管内金属部品としてさらに一層好ましい特性を
有するものである。
【0006】Ni:30〜38%(重量%、以下同じ)
とする理由は、熱膨張率αを小さくするためであるが、
この範囲を外れると熱膨張率αが大きくなるためであ
る。また、Niの含有量が低いほうが、ヤング率Eを大
きくし易い。 Cr:0.1〜3%とする理由は、ヤング率Eを大きく
し易いからであるが、Crの含有量が高過ぎると、熱膨
張率αが大きくなって不適当になる。 Mn:0.1〜1.2%とする理由は、0.1%未満で
あると鍛造性が良くならず、また、1.2%を越えると
熱膨張率αが大きくなるためである。また、Mnには脱
酸素の効果もある。 Si:0.1%以下とする理由は、脱酸素の効果を目的
としたSiの添加が多くなりすぎるとプレス成形性と共
にエッチング性を悪くするからである。 C:0.01%以下とする理由は、脱酸素の効果を目的
としたCの添加が多くなりすぎると、炭化物が生成し、
固溶したCと炭化物とが、エッチング性を悪くするから
である。
とする理由は、熱膨張率αを小さくするためであるが、
この範囲を外れると熱膨張率αが大きくなるためであ
る。また、Niの含有量が低いほうが、ヤング率Eを大
きくし易い。 Cr:0.1〜3%とする理由は、ヤング率Eを大きく
し易いからであるが、Crの含有量が高過ぎると、熱膨
張率αが大きくなって不適当になる。 Mn:0.1〜1.2%とする理由は、0.1%未満で
あると鍛造性が良くならず、また、1.2%を越えると
熱膨張率αが大きくなるためである。また、Mnには脱
酸素の効果もある。 Si:0.1%以下とする理由は、脱酸素の効果を目的
としたSiの添加が多くなりすぎるとプレス成形性と共
にエッチング性を悪くするからである。 C:0.01%以下とする理由は、脱酸素の効果を目的
としたCの添加が多くなりすぎると、炭化物が生成し、
固溶したCと炭化物とが、エッチング性を悪くするから
である。
【0007】平均結晶粒径:40μm以下とする理由
は、40μmを越えるとエッチング性を悪くするからで
ある。そして、エッチングの孔の真円度が悪くなり易
い。再結晶集合組織:圧延方向に対して、理想方位の集
積度が適度に制御されているとエッチングの孔の真円度
が悪くなり難い。
は、40μmを越えるとエッチング性を悪くするからで
ある。そして、エッチングの孔の真円度が悪くなり易
い。再結晶集合組織:圧延方向に対して、理想方位の集
積度が適度に制御されているとエッチングの孔の真円度
が悪くなり難い。
【0008】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。
【0009】各成分が、Ni:35%(重量%、以下同
じ)、Cr:1.5%、Mn:0.3%、Si:0.0
2%、C:0.004%、Fe:残部からなる原材料を
配合し、混合する。そして、真空溶解することにより、
Fe−Ni系合金のインゴットを得た。このインゴット
を1200〜1400℃の範囲の温度で加熱し、熱間鍛
造後、1100〜1200℃の温度範囲でスラブ加熱
し、熱間圧延をしてから表面研削を施し、板厚が4.0
mmの素材板を得た。
じ)、Cr:1.5%、Mn:0.3%、Si:0.0
2%、C:0.004%、Fe:残部からなる原材料を
配合し、混合する。そして、真空溶解することにより、
Fe−Ni系合金のインゴットを得た。このインゴット
を1200〜1400℃の範囲の温度で加熱し、熱間鍛
造後、1100〜1200℃の温度範囲でスラブ加熱
し、熱間圧延をしてから表面研削を施し、板厚が4.0
mmの素材板を得た。
【0010】この素材板に対し、結晶粒の大きさと圧延
方向に対する結晶面の方向を制御すると共にヤング率E
を大きくするための冷間圧延と焼鈍等の加熱処理を適宜
回数施した。この冷間圧延と加熱処理の際には、80%
の加工率で冷間圧延を施してから、再結晶温度を越える
850〜950℃の温度範囲で再結晶化熱処理を施し
た。この条件の処理を施すことで、基本的な冷間圧延と
加熱処理を終了とし、その後は、軽度の加工処理に留め
ておく必要がある。そして、20〜25%の軽度の圧延
率で調質圧延を施して厚さが0.15mmの合金薄板を
20枚得た。
方向に対する結晶面の方向を制御すると共にヤング率E
を大きくするための冷間圧延と焼鈍等の加熱処理を適宜
回数施した。この冷間圧延と加熱処理の際には、80%
の加工率で冷間圧延を施してから、再結晶温度を越える
850〜950℃の温度範囲で再結晶化熱処理を施し
た。この条件の処理を施すことで、基本的な冷間圧延と
加熱処理を終了とし、その後は、軽度の加工処理に留め
ておく必要がある。そして、20〜25%の軽度の圧延
率で調質圧延を施して厚さが0.15mmの合金薄板を
20枚得た。
【0011】以上の薄板について、特性の確認をしたと
ころ、熱膨張係数αは、1.4(1/1000000
K)で、36Ni−Feインバー材並みに維持されてい
た。また、ヤング率Eは、145〜160Gpaで、平
均155Gpaであった。36Ni−Feインバー材の
130Gpaと比べて大幅に大きい値に改善されてい
る。平均結晶粒径が15〜30μmで、エッチング性も
良く、エッチングの孔の真円度も良好であった。
ころ、熱膨張係数αは、1.4(1/1000000
K)で、36Ni−Feインバー材並みに維持されてい
た。また、ヤング率Eは、145〜160Gpaで、平
均155Gpaであった。36Ni−Feインバー材の
130Gpaと比べて大幅に大きい値に改善されてい
る。平均結晶粒径が15〜30μmで、エッチング性も
良く、エッチングの孔の真円度も良好であった。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るF
e−Ni系合金薄板は、Fe−Ni系合金をベースに、
所定範囲量のCr、Mn、Si、Cを添加する。これに
加えて、冷間圧延と加熱処理による薄板化の際に、60
%以上の加工率で冷間圧延を施した後、再結晶温度を越
える700〜1100℃の温度範囲の再結晶化熱処理を
施すことで以って、基本的な冷間圧延と加熱処理を終了
する。したがって、この薄板は、熱膨張率αを小さく維
持し、平均結晶粒径も適当で必要なエッチング性を確保
し、圧延方向に対する結晶面の方向も良く制御されてエ
ッチング加工の孔の真円度も良く、しかも、ヤング率E
が十分大きい薄板である。
e−Ni系合金薄板は、Fe−Ni系合金をベースに、
所定範囲量のCr、Mn、Si、Cを添加する。これに
加えて、冷間圧延と加熱処理による薄板化の際に、60
%以上の加工率で冷間圧延を施した後、再結晶温度を越
える700〜1100℃の温度範囲の再結晶化熱処理を
施すことで以って、基本的な冷間圧延と加熱処理を終了
する。したがって、この薄板は、熱膨張率αを小さく維
持し、平均結晶粒径も適当で必要なエッチング性を確保
し、圧延方向に対する結晶面の方向も良く制御されてエ
ッチング加工の孔の真円度も良く、しかも、ヤング率E
が十分大きい薄板である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 29/07 H01J 29/07 Z
Claims (1)
- 【請求項1】 Ni:30〜38%(重量%、以下同
じ)、Cr:0.1〜3%、Mn:0.1〜1.2%、
Si:0.1%以下、C:0.01%以下、Fe:残
部、及び不可避的不純物の組成を有する合金材料であっ
て、この合金材料を真空溶解によりインゴットとし、こ
のインゴットを熱間鍛造、熱間圧延することにより、数
mm厚の素材板とし、この素材板の薄板化において、冷
間圧延と加熱処理を適宜回数施すものであり、この冷間
圧延と加熱処理の際に、結晶粒の大きさと圧延方向に対
する結晶面の方向を制御することと共にヤング率を大き
くすることとを目的として、60%以上の加工率で冷間
圧延を施してから、再結晶開始温度を越える700〜1
100℃の温度範囲の再結晶化熱処理を施して得る薄板
であり、薄板の平均結晶粒径が40μm以下、ヤング率
Eが145Gpa以上、板厚0.5mm以下であること
を特徴とするFe−Ni系合金薄板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000258182A JP2002038237A (ja) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | Fe−Ni系合金薄板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000258182A JP2002038237A (ja) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | Fe−Ni系合金薄板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002038237A true JP2002038237A (ja) | 2002-02-06 |
Family
ID=18746529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000258182A Pending JP2002038237A (ja) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | Fe−Ni系合金薄板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002038237A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140053956A1 (en) * | 2012-08-21 | 2014-02-27 | Alstom Technology Ltd | Method for manufacturing a three-dimensional article |
CN106756601A (zh) * | 2016-12-01 | 2017-05-31 | 重庆材料研究院有限公司 | 一种宽温域、高线性度的磁温度补偿合金 |
KR101940923B1 (ko) * | 2017-08-31 | 2019-01-21 | 주식회사 포스코 | 쌍롤식 박판제조공정에 의한 니켈강 박판의 제조방법 |
CN113005364A (zh) * | 2021-02-05 | 2021-06-22 | 广东诗奇制造有限公司 | 压电致动器件、铁镍铬合金材料及其制备方法与应用 |
-
2000
- 2000-07-25 JP JP2000258182A patent/JP2002038237A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140053956A1 (en) * | 2012-08-21 | 2014-02-27 | Alstom Technology Ltd | Method for manufacturing a three-dimensional article |
CN106756601A (zh) * | 2016-12-01 | 2017-05-31 | 重庆材料研究院有限公司 | 一种宽温域、高线性度的磁温度补偿合金 |
KR101940923B1 (ko) * | 2017-08-31 | 2019-01-21 | 주식회사 포스코 | 쌍롤식 박판제조공정에 의한 니켈강 박판의 제조방법 |
CN113005364A (zh) * | 2021-02-05 | 2021-06-22 | 广东诗奇制造有限公司 | 压电致动器件、铁镍铬合金材料及其制备方法与应用 |
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