JP2002038061A - インクジェット記録用インク組成物並びにこれを用いた画像記録方法及び記録物 - Google Patents

インクジェット記録用インク組成物並びにこれを用いた画像記録方法及び記録物

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JP2002038061A
JP2002038061A JP2000221564A JP2000221564A JP2002038061A JP 2002038061 A JP2002038061 A JP 2002038061A JP 2000221564 A JP2000221564 A JP 2000221564A JP 2000221564 A JP2000221564 A JP 2000221564A JP 2002038061 A JP2002038061 A JP 2002038061A
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viscosity
ink
water
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Toshiyuki Miyabayashi
利行 宮林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動特性に優れ、吐出安定性、具体的にはイ
ンクの飛行安定性が良好で、かつ吐出量が安定し、さら
に、長時間にわたって沈降等の少ない保存安定性に優れ
たインク組成物を提供すること。 【解決手段】 本発明のインク組成物は、着色剤と、水
溶性有機溶媒と、水とを少なくとも具備するインク組成
物において、ローリングボール式の粘度測定を、20℃
の温度条件で、傾斜角度θを所定角度変化させつつ行
い、予め設定した所定の角度における粘度を測定し、横
軸をsinθとし、且つ、縦軸を粘度としてプロットして
得たsinθ−粘度曲線におけるsinθ=0(θ=0)の値であ
るゼロ剪断粘度を3〜10mPa・sとし、該sinθ−粘度曲
線の勾配を−0.1〜0の範囲としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方法に用いられるインク組成物に関し、特に、インク
の流動特性が特定の範囲内に調整されたことによって、
良好な吐出安定性を示し、高画質の画像を得ることので
きるインク組成物に関する。さらに、保存安定性の良好
なインク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明の解決しようとする課題】インク
ジェト記録方法は、インクの小滴を飛翔させ、紙等の記
録媒体に付着させて印刷を行う印刷方法である。この印
刷方法は、高解像度で高品位な画像を高速且つ簡便に印
刷することが可能で、特に、近年はカラー印刷において
は写真に代わりうる画像形成方法となってきている。
【0003】このインクジェット記録方法に使用される
インクは、着色剤とグリセリンなどの湿潤剤と水等を含
有したものが一般的である。そして、インクジェット記
録用のインクに用いられる着色剤としては、従来、色剤
の彩度や色再現性等の画像品質の高さ、利用できる色剤
の種類の豊富さ、水への溶解性、目詰まりなどの信頼性
の点から水溶性染料が用いられてきた。
【0004】しかしながら、染料は耐水性や耐光性に劣
ることがあり、染料インクによって印刷された印刷物は
耐光性および耐水性に劣る。そのため、近年、従来の染
料の代わりに耐水性や耐光性等の堅牢性に優れる顔料を
利用することが検討されている。しかしながら、顔料は
染料と異なり水への溶解性がないため、顔料インクでは
顔料粒子を水中で安定に分散させることが必要であり、
顔料粒子の沈降を防止し、目詰まりを防止するための方
法として、各種界面活性剤や水性樹脂等の分散剤を使用
して顔料粒子を水性媒体中に分散させる手法が知られて
いる。
【0005】インクジェット記録は、微細なノズルから
インク組成物を小滴として吐出して、文字や図形を記録
媒体表面に記録する方法である。インクジェット記録方
式としては電歪素子を用いて電気信号を機械信号に変換
して、ノズルヘッド部分に貯えたインク組成物を断続的
に吐出して記録媒体表面に文字や記号を記録する方法
や、ノズルヘッド部分に貯えたインク組成物を吐出部分
に極めて近い個所で急速に加熱し泡を発生させ、その泡
にによる体積膨張で断続的に吐出することで記録媒体表
面に文字や記号を記録する方法などが開発、実用化され
ている。
【0006】このようなインクジェト記録に用いられる
インク組成物には、良好な吐出性、サテライトによる印
字の乱れがないこと、種々の記録媒体に良好な印字が行
えること、電歪素子を用いたノズルヘッドにおいてはイ
ンク吐出量の安定的な駆動周波数特性、等の性能が要求
される。特に、顔料を使用したインクジェットインク組
成物においては、吐出安定性が充分でなく、より吐出安
定性の優れたインク組成物が望まれている。
【0007】また、顔料を使用したインクジェットイン
ク組成物では、従来より顔料の沈降等による長期間の安
定性に問題のある場合があった。
【0008】また、インクジェットインク組成物にマイ
クロカプセルを使用する方法としては、例えば、特開昭
62−95366号公報には、ポリマー粒子中に染料イ
ンクを内包したマイクロカプセルを記録液に用いる方法
が、特開平1−170672号公報には、水に実質的に
不溶な溶媒に色素を溶解又は分散させ、これを水中で界
面活性剤を用いて乳化分散し、従来の手法によりマイク
ロカプセル化した色素を記録液に用いる方法が、特開平
5−39447号公報には、水、水溶性溶媒並びにポリ
エステル樹脂の少なくても1種に昇華性分散染料を溶解
又は分散させた内包物を有するマイクロカプセルを記録
液に使用する方法が、特開平6−313141号公報に
は、着色された乳化重合粒子と種々の水性材料からなる
水性インキ組成物等が開示されている。
【0009】しかしながら、上記した技術によって、耐
水性や耐光性、あるいはインク組成物の保存安定性等は
改良されるが、連続印字において飛行曲がりが発生する
ことがあり、吐出安定性に課題があった。
【0010】インクジェット記録に用いられるインクは
被記録体である紙への印字において、にじみがないこ
と、乾燥性がよいこと、全ての記録媒体表面に均一に印
字できること、カラー印字等の多色系の印字において隣
合った色が混じり合わないことなどの特性が要求されて
いる。ここで、特に課題となるのは、被記録体として紙
を用いた場合の紙繊維によるにじみの発生である。
【0011】従来のインクにおいて、特に顔料を用いた
インクの多くは主に浸透性を抑えることで、紙表面に対
するインクのぬれを抑え、紙表面近くにインク滴を留め
ることで、印字品質を確保する検討がなされ、実用化さ
れている。しかしながら、紙に対するぬれを抑えるイン
クでは紙種の違いによるにじみの差が大きく、特に様々
な紙の成分が混じっている再生紙では、その各成分に対
するインクのぬれ特性の差に起因するにじみが発生し
た。また、このようなインクでは印字の乾燥に時間がか
かり、カラー印字等の多色系の印字において隣合った色
が混色してしまうという課題を有し、攫い、着色剤とし
て顔料を用いたインクでは顔料が紙等の表面に残るた
め、擦過性が悪くなるという課題もあった。
【0012】このような課題を解決するため、インクの
紙への浸透性を向上させることが試みられており、米国
特許第5156675号明細書のようにジエチレングリ
コールモノブチルエーテルの添加、米国特許第5183
502号明細書のようにアセチレングリコール系の界面
活性剤であるサーフィノール465(日信化学製)の添
加、或いは米国特許第5196056号明細書のように
ジエチレングリコールモノブチルエーテルとサーフィノ
ール465の両方を添加すること等が検討されている。
ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルはブチ
ルカルビトールと呼ばれ、例えば、米国特許第3291
580号明細書に記載されている。米国特許第2083
372号明細書ではジエチレングリコールのエーテル類
をインクに用いること等が検討されている。
【0013】また、特に顔料を用いたインクについて
も、グリコールエーテルと顔料との組み合わせは特開昭
56−147861号公報のように、顔料にトリエチレ
ングリコールモノメチルエーテルを用いた例や、特開平
9−111165号公報のように、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール或いはトリエチレングリコー
ルのエーテル類を用いた例等もある。しかしながら、特
に顔料インクにおいては、飛行曲がり等の吐出安定性に
問題が生じることが多かった。
【0014】したがって、本発明の目的は、流動特性に
優れ、吐出安定性、具体的にはインクの飛行安定性が良
好で、かつ吐出量が安定し、さらに、長時間にわたって
沈降等の少ない保存安定性に優れたインク組成物を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、着色剤を使
用したインクジェット記録用インク組成物の吐出安定性
について検討した結果、従来の粘度測定の方法で求めた
粘度ではインク組成物に係る現象を捉えることができな
いとの知見を得、ローリングボール式の粘度測定法を用
いることで、インクジェット記録用インク組成物の流動
特性を緻密に測定できることを知見した。そして、さら
に検討した結果、ローリングボール式の粘度測定方法に
よって得られた粘度が特定の範囲内にある場合に前記目
的を達成しうることを知見し、本発明を完成するに至っ
た。
【0016】本発明は、着色剤と、水溶性有機溶媒と、
水とを少なくとも具備するインク組成物において、ロー
リングボール式の粘度測定を、20℃の温度条件で、傾
斜角度θを所定角度変化させつつ行い、予め設定した所
定の角度における粘度を測定し、横軸をsinθとし、且
つ、縦軸を粘度としてプロットして得たsinθ−粘度曲
線におけるsinθ=0(θ=0)の値であるゼロ剪断粘度が
3〜10mPa・sであり、該sinθ−粘度曲線の勾配が−
0.1〜0の範囲であることを特徴とする、インクジェ
ット記録用インク組成物を提供することにより、前記目
的を達成したものである。
【0017】また、本発明は、前記着色剤が、表面を親
水化処理した自己分散型顔料である、前記インクジェッ
ト記録用インク組成物を提供するものである。
【0018】また、本発明は、前記着色剤が、カルボニ
ル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、スルホン基、
スルホン酸基及びこれらの塩からなる郡より選択される
官能基により表面を親水化処理した自己分散型顔料であ
る、前記インクジェット記録用インク組成物を提供する
ものである。
【0019】また、本発明は、前記着色剤が、分散剤に
より水性媒体中に分散されたものである、前記インクジ
ェット記録用インク組成物を提供するものである。
【0020】また、本発明は、前記分散剤が、高分子分
散剤又は界面活性剤である、前記インクジェット記録用
インク組成物を提供するものである。
【0021】また、本発明は、前記分散剤が、分子中に
芳香族環及び/又は脂肪族環を有する部位と、カルボキ
シル基及び/又はスルホン酸基を有する部位とを少なく
とも有する重合体及び/又はその塩からなる高分子分散
剤、特に、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体及び
/又はその塩からなる高分子分散剤である、前記インク
ジェット記録用インク組成物を提供するものである。
【0022】また、本発明は、更に、水溶性極性溶媒を
含む、前記インクジェット記録用インク組成物を提供す
るものである。
【0023】また、本発明は、前記水溶性極性溶媒が、
2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、ε−カプロラ
クタム、ジメチルスルホキシド、スルホラン、モルホリ
ン、N−エチルモルホリン、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノンからなる群より選択される一種以上を含
む、前記インクジェット記録用インク組成物を提供する
ものである。
【0024】また、本発明は、更に、アニオン性界面活
性剤及び/又はノニオン性界面活性剤を含む、前記イン
クジェット記録用インク組成物を提供するものである。
【0025】また、本発明は、更に、ノニオン性界面活
性剤として、アセチレングリコール化合物を含む、前記
インクジェット記録用インク組成物を提供するものであ
る。
【0026】また、本発明は、表面張力が20〜40m
N/mである、前記インクジェット記録用インク組成物
を提供するものである。
【0027】また、本発明は、マイクロカプセル化顔料
と、水溶性有機溶媒と、水とを少なくとも具備するイン
ク組成物において、ローリングボール式の粘度測定を、
20℃の温度条件で、傾斜角度θを所定角度変化させつ
つ行い、予め設定した所定の角度における粘度を測定
し、横軸をsinθとし、且つ、縦軸を粘度としてプロッ
トして得たsinθ−粘度曲線におけるsinθ=0(θ=0)の
値であるゼロ剪断粘度が3〜10mPa・sであり、該sinθ
−粘度曲線の勾配が−0.1〜0の範囲であることを特
徴とする、インクジェット記録用インク組成物を提供す
ることによっても、前記目的を達成したものである。
【0028】また、本発明は、更に、水溶性極性溶媒を
含む、前記インクジェット記録用インク組成物を提供す
るものである。
【0029】また、本発明は、前記水溶性極性溶媒が、
2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、ε−カプロラ
クタム、ジメチルスルホキシド、スルホラン、モルホリ
ン、N−エチルモルホリン、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノンからなる群より選択される一種以上を含
む、前記インクジェット記録用インク組成物を提供する
ものである。
【0030】また、本発明は、更に、アニオン性界面活
性剤及び/又はノニオン性界面活性剤を含む、前記イン
クジェット記録用インク組成物を提供するものである。
【0031】また、本発明は、更に、ノニオン性界面活
性剤として、アセチレングリコール化合物を含む、前記
インクジェット記録用インク組成物を提供するものであ
る。
【0032】また、本発明は、表面張力が20〜40m
N/mである前記インクジェット記録用インク組成物を
提供するものである。
【0033】また、本発明は、前記インクジェット記録
用インク組成物を使用して画像を形成することを特徴と
する画像記録方法を提供するものである。
【0034】また、本発明は、前記インクジェット記録
用インク組成物を使用して画像が形成されてなることを
特徴とする記録物を提供するものである。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェット記
録用インク組成物を、その好ましい実施形態に基づいて
詳細に説明する。
【0036】本発明のインク組成物は、着色剤と、水溶
性有機溶媒と、水とを少なくとも具備し、ローリングボ
ール式の粘度測定を、20℃の温度条件で、傾斜角度θ
を所定角度変化させつつ行い、予め設定した所定の角度
における粘度を測定し、横軸をsinθとし、且つ、縦軸
を粘度としてプロットして得たsinθ−粘度曲線におけ
るsinθ=0(θ=0)の値であるゼロ剪断粘度が3〜10m
Pa・s、好ましくは3〜5mPa・sであり、該sinθ−粘度曲
線の勾配が−0.1〜0、好ましくは−0.05〜0の
範囲であるものである。
【0037】前記ローリングボール式の粘度測定は、DI
N 53015又はISO/DIS 12058に記載されている方法に準じ
て行うことができる。例えば、Paar Physica製 自動微
量粘度計(ローリングボール式)「AMVn」(商品名)等
を用いて行うことができる。
【0038】前記ゼロ剪断粘度が、3mPa・s未満である
と、小径液滴、即ちサテライトが発生し、印刷品質が低
下する。一方、10mPa・sを超えると、吐出しにくくな
ったり、吐出しても吐出速度が遅くなるため、やはり印
刷品質が低下する。前記勾配が、−0.1未満である
と、インク滴の飛行安定性が得られないため、印刷品質
が低下する。一方、0を超えると、吐出不良等の吐出安
定性に問題が生じる。
【0039】前記ローリングボール式の粘度測定につい
て更に詳述すると、その測定は、恒温に制御されたガラ
スキャピラリーに試料を導入し、金メッキの施された鋼
球を落下させ、光センサーによりその落下速度を測定
し、数回の測定の後に次式にしたがって粘度を算出する
ことにより行う。 η=K・t・Δρ η :粘度(mPa・s) Δρ:試料と鋼球との密度差 Δρ=ρ−ρ ρ:鋼球の密度(7.85g/cm) ρ:試料の密度 K :補正係数(g/cm) t :100mmをローリングするのに要する時間(s)
【0040】また、この際の装置仕様は、以下のように
することができる。 測定粘度範囲 :0.3・1000mPa・s 再現性 :0.35%以内 キャピラリー内径:1.6,1.8,3,4mm(glass) ボール外径 :0.8,1.0,1.5,3.0mm(stainless steel) 測定温度 :10〜70℃
【0041】具体的な測定条件は、以下のようにするこ
とができ、後述する実施例においては、この条件で測定
を行った。 Capillary diameter:1.600mm Ball diameter :1.500m Ball density :7.850g/cm 測定温度 :20℃
【0042】また、傾斜角度θ毎に粘度を測定する意味
は、次のとおりである。即ち、傾斜角θをせん断速度に
置き換えて考えると、θが小さいほど剪断速度が小さ
く、θが大きいほど剪断速度が大きいと言える。したが
って、θに対する試料液体の粘度変化は、その液体に関
する粘度の剪断速度依存性を示していることになる。ま
た、ここで言う剪断速度は低剪断速度領域を指してい
る。ここで、水のようなニュートン液体の粘度はθに依
存しないが、非ニュートン液体の粘度はθに依存する。
このため、傾斜角度θ毎に粘度を測定する意味がある。
【0043】本発明のインク組成物は、上述の粘度特性
を有するものであれば、前記インク組成物の組成は特に
制限されないが、好ましくは、後述する成分を後述する
割合で配合することが望ましい。
【0044】本発明のインク組成物は、前述の通り、着
色剤と、水溶性有機溶媒と、水とを少なくとも具備する
ものである。
【0045】本発明のインク組成物に用いられる着色剤
としては、特に制限されるものではなく、所望の色を発
色し得る無機顔料や有機顔料、分散染料や油溶性染料等
が使用できる。
【0046】本発明において使用される無機顔料として
は、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック等が使用で
きる。また、有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレー
キ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料
などを含む。)、多環式顔料(フタロシアニン顔料、ペ
リレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナ
クリドン顔料、ジオキサン顔料、チオインジゴ顔料、イ
ソインドリノン顔料、キノフラノン顔料など)、染料キ
レート(塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートな
ど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックな
どが使用できる。更に詳しくは、黒インクとして使用さ
れる顔料として、以下のカーボンブラックが例示され
る。三菱化学製のNo.2300,No.900,MCF88,No.33,No.40,N
o.45,No.52,MA7,MA8,MA100,No2200B等が、コロンビア社
製の Raven5750,Raven5250,Raven5000,Raven3500,Raven
1255,Raven700 等が、キャボット社製のRegal 400R,Reg
al 330R,Rega l660R,Mogul L,Monarch 700, Monarch 80
0, Monarch 880, Monarch 900,Monarch 1000, Monarch
1100, Monarch 1300, Monarch 1400 等が、デグッサ社
製のColor Black FW1,Color Black FW2, Color Black F
W2V, Color Black FW18,Color Black FW200, Color Bla
ck S150, Color Black S160, Color Black S170, Print
ex 35, Printex U, Printex V, Printex 140U, Special
Black 6, Special Black 5, Special Black 4A, Speci
al Black 4 等が使用できる。イエローインクに使用さ
れる顔料としては、 C.I.Pigment Yellow 1, C.I.Pigme
nt Yellow2, C.I.Pigment Yellow 3, C.I.Pigment Yell
ow 12, C.I.Pigment Yellow 13, C.I.Pigment Yellow 1
4C, C.I.Pigment Yellow 16 ,C.I.Pigment Yellow 17,
C.I.Pigment Yellow 73, C.I.Pigment Yellow 74, C.I.
Pigment Yellow 75, C.I.Pigment Yellow 83, C.I.Pigm
ent Yellow 93, C.I.Pigment Yellow95, C.I.Pigment Y
ellow97, C.I.Pigment Yellow 98, C.I.Pigment Yellow
114, C.I.Pigment Yellow128, C.I.Pigment Yellow129,
C.I.Pigment Yellow151, C.I.Pigment Yellow154 等が
挙げられる。また、マゼンタインクに使用される顔料と
しては、C.I.Pigment Red 5, C.I.Pigment Red 7, C.I.
Pigment Red 12, C.I.Pigment Red 48(Ca), C.I.Pigmen
t Red 48(Mn), C.I.Pigment Red 57(Ca), C.I.Pigment
Red 57:1, C.I.Pigment Red 112, C.I.Pigment Red 12
3, C.I.Pigment Red 168, C.I.Pigment Red 184, C.I.P
igment Red 202 等が挙げられる。シアンインクに使用
される顔料としては、C.I.Pigment Blue 1, C.I.Pigmen
t Blue 2, C.I.Pigment Blue 3, C.I.Pigment Blue 15:
3, C.I.Pigment Blue 15:34, C.I.Pigment Blue 16, C.
I.Pigment Blue 22, C.I.Pigment Blue 60, C.I.Vat Bl
ue 4 , C.I.Vat Blue 60 等が挙げられる。ただし、こ
れらに限定されるものではない。
【0047】インク組成物中の顔料の含有量は、0.1
〜25重量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.5
〜10重量%の範囲である。
【0048】本発明の好ましい態様としては、カルボニ
ル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、スルホン基、
スルホン酸基及びこれらの塩のうち、少なくとも一種の
官能基を有することにより、表面を親水化処理した自己
分散型顔料を使用することが好ましく、このような親水
化処理によって、分散剤なしに水に分散可能となる。ま
た、自己分散型顔料は、本発明において好ましく用いら
れる後述のノニオン界面活性剤としての式(I)で表さ
れるアセチレングリコールや、(ジ)プロピレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジ(トリ)エチレングリコー
ルモノブチルエーテル等のグリコールエーテル類でも安
定であり、分散剤で分散させたものより過酷な条件に耐
え、高温や低温でも安定な使用範囲の広いインクジェッ
ト記録用インクとすることができる。かかる自己分散型
顔料は、例えば、真空プラズマなどの物理的処理や次亜
塩素酸、スルホン酸などによる酸化処理等の化学的処理
によって親水性の官能基またはこれを含んだ分子を顔料
の表面に導入することによって得ることができる。具体
的には、カルボキシル基やヒドロキシル基を導入する酸
化処理として、オゾン、硝酸、過酸化水素、次亜ハロゲ
ン酸、窒素酸化物、及びフッ素ガス等の酸化剤による液
相又は気相酸化処理等が挙げられる。スルホン酸基を導
入するスルホン化処理には、硫酸、発煙硝酸、スルホン
化ピリジン酸、スルファミン酸、三酸化硫黄、クロロ硫
酸、アミド硫酸等によるスルホン化剤による処理が挙げ
られる。また、これらの酸化剤、スルホン化剤は、それ
ぞれ単独又は二種類以上を混合して用いてもよい。本発
明においては、顔料粒子表面に導入される官能基の種類
は単一であっても良いし、複数種であっても良い。導入
される官能基の種類やその量は、処理された顔料のイン
ク組成物中での分散安定性、色濃度等を考慮しながら適
宜決定される。上記の自己分散型顔料は、例えば、特開
平8−3498号公報に記載された方法によって得るこ
とができる。この公報に記載された方法によって得られ
たカーボンブラックの自己分散型顔料は、その表面活性
水素含有量が1.5〜2.5mmol/gと高い値を示
す。
【0049】なお、本発明においては、上記のような自
己分散型顔料が好ましいが、顔料を樹脂等の分散剤によ
って分散して使用することもできる。
【0050】また、本発明の好ましい態様によれば、着
色剤、特に顔料は、分散剤により水性媒体中に分散され
ていることが好ましい。ここで用いられる分散剤として
は、例えば、高分子分散剤、界面活性剤を使用すること
ができる。
【0051】高分子分散剤の好ましい例としては天然高
分子が挙げられ、その具体例としては、にかわ、ゼラチ
ン、ガゼイン、アルブミンなどのタンパク質類、アラビ
アゴム、トラガントゴムなどの天然ゴム類、サボニンな
どのグルコシド類、アルギン酸及びアルギン酸プロピレ
ングリコールエステルアルギン酸トリエタノールアミ
ン、アルギン酸アンモニウムなどのアルギン酸誘導体、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース
などのセルロース誘導体などが挙げられる。さらに、高
分子分散剤の好ましい例としては合成高分子も挙げら
れ、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリドン
類、ポリアクリル酸、アクリル酸−アクリルニトリル共
重合体、アクリル酸カリウム−アクリルニトリル共重合
体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリ
ル酸−アクリル酸エステル共重合体などのアクリル系樹
脂、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタク
リル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸
エステル共重合体、スチレン− α−メチルスチレン−
アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−
アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体などのスチレ
ン−アクリル樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体、ス
チレン−無水マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−
アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共
重合体、及び酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニ
ル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレ
イン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重
合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体などの酢酸ビニ
ル系共重合体及びそれらの塩が挙げられる。これらの中
で、特に疎水性基を持つモノマーと親水性基を持つモノ
マーとの共重合体、及び疎水性基と親水性基を分子構造
中に併せ持ったモノマーからなる重合体が好ましい。上
記の塩としては、ジエチルアミン、アンモニア、エチル
アミン,トリエチルアミン,プロピルアミン、イソプロ
ピルアミン、ジプロピルアミン、ブチルアミン、イソブ
チルアミン、トリエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、アミノメチルプロパノール、モルホリンなどの塩が
挙げられる。塩を形成するためのこれら化合物は、塩を
形成する前の有機物からなる分散剤の中和当量以上であ
ればよいが、印字後の定着性の点から中和当量の約1.
3倍位の添加量が好ましい。これらの共重合体は、重量
平均分子量が3000〜30000であるのが好まし
く、より好ましくは5000〜15000である。
【0052】また、分散剤として好ましい界面活性剤の
例としては、具体例として、アルカンスルホン酸塩、α
−オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキルナフタリンスルホン酸、アシルメチルタ
ウリン酸、ジアルキルスルホ琥珀酸等のスルホン酸型、
アルキル硫酸エステル塩、硫酸化油、硫酸化オレフィ
ン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル
塩;脂肪酸塩、アルキルザルコシン塩などのカルボン酸
型、;アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテルリン酸エステル塩、モノグリセライト
リン酸エステル塩などのリン酸型エステル型、;等で代
表されるアニオン性界面活性剤、また、アルキルピリジ
ウム塩などのピリジウム型;アルキルアミノ酸塩などの
アミノ酸型、アルキルジメチルベタインなどのベタイン
型、などで代表される両性イオン性界面活性剤、さら
に、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ドなどのエチレンオキシド付加型;グリセリンアルキル
エステル、ソルビタンアルキルエステル、シュガーアル
キルエステルなどのポリオールエステル型;多価アルコ
ールアルキルエーテルなどのポリエーテル型;アルカノ
ールアミン脂肪酸アミドなどのアルカノールアミド型;
などで代表される非イオン性界面活性剤などが挙げられ
る。
【0053】これらの分散剤の添加量は、顔料に対して
1〜50重量%程度が好ましく、より好ましくは2〜3
0重量%の範囲である。
【0054】本発明の好ましい態様において分散剤とし
て、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体及び/又は
その塩が用いられる。係るスチレン−(メタ)アクリル
酸共重合体及び/又はその塩は、基本的にはその構造中
に少なくともスチレン骨格と(メタ)アクリル酸及び/
又はその塩の骨格を含んでなるものを示し、構造中に
(メタ)アクリル酸エステル骨格等の他の不飽和基を有
するモノマー由来の骨格を有していても構わない。係る
スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体及び/又はその
塩は、ランダム共重合体、ブロック共重合体の何れであ
ってもよく、ラジカル共重合、グループトランスファー
重合等の公知の重合法によって製造される。係るスチレ
ン−(メタ)アクリル酸共重合体及び/又はその塩の酸
価は50〜300の範囲が好ましく、より好ましくは7
0〜150の範囲である。また、分子量は重量平均分子
量で1000〜50000の範囲が好ましく、より好ま
しくは1000〜15000の範囲であり、さらに好ま
しくは3000〜10000の範囲である。
【0055】更に、前記分散剤として特に好ましいもの
は、分子骨格がスチレン−アクリル酸共重合体樹脂であ
り、重量平均分子量(以下、単に分子量と称す)が16
00〜25000で、且つ酸価が100〜250のもの
である。具体例としては、ジョンソンポリマー株式会社
製、ジョンクリル68(分子量10000、酸価19
5)、ジョンクリル680(分子量3900、酸価21
5)、ジョンクリル682(分子量1600、酸価23
5)、ジョンクリル550(分子量7500、酸価20
0)、ジョンクリル555(分子量5000、酸価20
0)、ジョンクリル586(分子量3100、酸価10
5)、ジョンクリル683(分子量7300、酸価15
0)、B−36(分子量6800、酸価250)等が挙
げられる。
【0056】分散剤の溶解安定性をより向上させるため
には、分散剤中の塩をイオン解離させ易いようにpH緩
衝液を添加し、インク組成物を最適なpH値に調節する
ことが好ましい。pH緩衝液の具体例としては、フタル
酸水素カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二
ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、酒石酸水素カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、トリス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタン、トリス(ヒドロキシメ
チル)アミノメタン塩酸塩等が用いられる。pH緩衝液
の添加量は、ヘッドの部材の耐久性とインクの安定性の
観点から、概ねインク組成物のpHが7〜10になるよ
うな量が好ましい。
【0057】分散剤による分散は、ロールミル、サンド
ミル等により、ある程度の剪断を与えながら行われる。
【0058】本発明のインク組成物においては、その溶
媒として、水及び水溶性有機溶媒が用いられる。この水
及び水溶性有機溶媒は、例えば、前記の着色剤を分散剤
により分散させる際に用いる水性媒体とされる。
【0059】本発明の好ましい態様によれば、本発明の
インク組成物は、更に、水溶性極性溶媒を含んでなるこ
とが好ましい。水溶性極性溶媒は、2−ピロリドン、N
−メチルピロリドン、ε−カプロラクタム、ジメチルス
ルホキシド、スルホラン、モルホリン、N−エチルモル
ホリン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が
挙げられ、これらから一種以上選択して用いられる。
【0060】これらの水溶性極性溶媒の含有量は、イン
ク組成物に対して好ましくは0.01〜20重量%の範
囲であり、より好ましくは1〜10重量%であって、ロ
ーリングボール式の粘度測定を、20℃の温度条件で、傾
斜角度θを所定の角度を変化させつつ行い、予め設定し
た所定の角度における粘度を測定し、横軸をsinθとし、
且つ、縦軸を粘度としてプロットして得たsinθ−粘度
曲線のsinθ=0(θ=0)の値であるゼロ剪断粘度が3
〜10mPa.sの範囲で、かつ、sinθ−粘度曲線の勾配が−
0.1〜0の範囲となるように適宜決定される。
【0061】本発明の好ましい態様においては、さらに
水溶性有機溶媒として、以下のものを含んでなることが
好ましい。本発明のインク組成物においては、インク組
成物の保水性と湿潤性をもたらす目的で、高沸点水溶性
有機溶媒からなる湿潤剤を含んでなることが好ましく、
かかる溶媒の好ましい例としては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,2,
6−ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘキシレン
グリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、な
どの多価アルコール類;エチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレング
リコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチル
エーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノブチルエーテルなどの
多価アルコールのアルキルエーテル類等が挙げられる。
この中での沸点が180℃以上の水溶性有機溶媒が好ま
しい。これらの高沸点水溶性有機溶媒は単独または2種
以上混合して使用することができる。これらの高沸点水
溶性有機溶媒の含有量は、インク組成物に対して好まし
くは0.01〜20重量%範囲程度であり、より好まし
くは0.1〜10重量%の範囲である。
【0062】本発明の好ましい態様によれば、本発明の
インク組成物は、アニオン性界面活性剤および/または
ノニオン性界面活性剤を含んでなることが好ましい。ア
ニオン性界面活性剤の具体例としては、アルカンスルホ
ン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、アルキルナフタリンスルホン酸、アシ
ルメチルタウリン酸、ジアルキルスルホ琥珀酸等のスル
ホン酸型、アルキル硫酸エステル塩、硫酸化油、硫酸化
オレフィン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
エステル塩;脂肪酸塩、アルキルザルコシン塩などのカ
ルボン酸型、;アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、モノグリ
セライトリン酸エステル塩などのリン酸型エステル
型、;等が挙げられる。また、ノニオン性界面活性剤の
具体例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミドなどのエチレンオキシド付加型;グリ
セリンアルキルエステル、ソルビタンアルキルエステ
ル、シュガーアルキルエステルなどのポリオールエステ
ル型;多価アルコールアルキルエーテルなどのポリエー
テル型;アルカノールアミン脂肪酸アミドなどのアルカ
ノールアミド型;が挙げられる。
【0063】これらの界面活性剤の含有量は、インク組
成物に対して好ましくは0.01〜10重量%の範囲で
あり、より好ましくは0.1〜5重量%であって、ロー
リングボール式の粘度測定を、20℃の温度条件で、傾斜
角度θを所定の角度を変化させつつ行い、予め設定した
所定の角度における粘度を測定し、横軸をsinθとし、且
つ、縦軸を粘度としてプロットして得たsinθ−粘度曲
線のsinθ=0(θ=0)の値であるゼロ剪断粘度が3〜
10mPa.sの範囲で、かつ、sinθ−粘度曲線の勾配が−0.
1〜0の範囲となるように適宜決定される。
【0064】本発明の好ましい態様においてはノニオン
界面活性剤としてアセチレングリコール化合物を含んで
なることが好ましい。アセチレングリコール化合物の添
加によってインク組成物の記録媒体への浸透性が高くで
き、種々の記録媒体において滲みの少ない印刷が期待で
きる。
【0065】本発明において用いられるアセチレングリ
コール化合物の好ましい具体例としては、下記の式
(1)で表される化合物が挙げられる。
【0066】
【化1】
【0067】上記式(I)において、m及びnは、それ
ぞれ0≦m+n≦50を満たす数である。また、R
、R及びRは、それぞれ独立してアルキル基
(好ましくは炭素数6以下のアルキル基)である。
【0068】上記式(I)で表される化合物の中でも、
特に好ましくは、2,4,7,9−テトラメチル−5−
デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オ
クチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘ
キシン−3−オールなどが挙げられる。上記式(I)で
表される化合物は、アセチレングリコール系界面活性剤
として市販されている市販品を利用することも可能であ
り、その具体例としては、サーフィノール104、8
2、465、485またはTG(いずれもAir Product
sand Chemicals. Inc.より入手可能)、オルフィンS
TG、オルフィンE1010(以上、日信化学社製 商
品名)が挙げられる。
【0069】本発明のインク組成物は、その表面張力が
20〜40mN/mであることが好ましく、26〜35
mN/mであることが更に好ましい。表面張力が20m
N/m未満であると、ヘッドのノズル周辺部を濡らすた
め吐出安定性が低下するおそれがあり、40mN/mを
超えると、普通紙上において滲みが発生したり、多色印
刷の場合にブリードが発生するおそれがある。
【0070】本発明のインク組成物の好ましい組成は、
次の通りである。 顔料 ;0.5〜10重量% 湿潤剤 ;0.1〜20重量% 水溶性極性溶媒;0〜10重量% 界面活性剤 ;0.1〜5重量% イオン交換水 ;残量 特に、表面を親水化処理した自己分散型顔料を用いた場
合の本発明のインク組成物の好ましい組成は、次の通り
である。 表面を親水化処理した自己分散型顔料;3〜10重量% 湿潤剤 ;5〜20重量% 浸透剤 ;1〜5重量% 水溶性極性溶媒 ;1〜5重量% 界面活性剤 ;0.1〜2重量% イオン交換水 ;残量 ここで、表面を親水化処理した自己分散型顔料が3重量
%未満の場合は、普通紙への印刷において充分な印刷濃
度が得られないおそれがあるため上記範囲とするのが好
ましい。
【0071】前記の好ましい組成において用いられる湿
潤剤は、前述した高沸点水溶性溶媒から適宜選択して使
用しても良いが、特に、グリセリン、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール等の多価アルコール類が好まし
く、さらには、インクの目詰まり信頼性の点からグリセ
リン5〜15重量%を用いることが好ましい。また、浸
透剤は、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチル
エーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチ
レングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエ
チレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、エ
チレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコ
ールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシ
ブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレン
グリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレング
リコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
−iso−プロピルエーテル、プロピレングリコールモ
ノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
−n−ブチルエーテル等の多価アルコールのアルキルエ
ーテル類、および1,3−プロパンジオール、1,4−
ブタンジオール1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−
オクタンジオール等の直鎖炭化水素のジオール類から適
宜選択されて良いが、特に、ジエチレングリコールモノ
−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−
n−ブチルエーテル、1,5−ペンタジオール、1,6
−ヘキサンジオールが好ましい。また、水溶性極性溶媒
は、前記の例の中から適宜選択して使用して良いが、2
−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ンが好ましい。また、界面活性剤は、前記の例の中から
適宜選択して使用して良いが、アニオン性界面活性剤及
び/又はノニオン性界面活性剤が好ましく、さらにはノ
ニオン性界面活性剤がアセチレングリコール系界面活性
剤を使用するのがより好ましい。上記水溶性極性溶媒及
び上記界面活性剤それぞれの添加量を調整することによ
り、本発明に係る前記ゼロ剪断粘度及び前記sinθ−粘
度曲線の勾配をそれぞれ前記範囲に容易に調整すること
ができる。
【0072】また、分散剤によって水性媒体中に分散し
た顔料を用いた場合の本発明のインク組成物の好ましい
組成は、次の通りである。 顔料 ;0.5〜5重量% 分散剤 ;顔料に対して2〜30重量% 湿潤剤 ;5〜15重量% 水溶性極性溶媒;1〜5重量% 界面活性剤 ;0.1〜2重量% イオン交換水 ;残量
【0073】前記の好ましい組成において用いられる分
散剤は、高分子分散剤又は界面活性剤が使用される。特
に好ましくは、分子中に芳香族環又は脂肪族環を有する
部位とカルボキシル基及び/又はスルホン酸基を有する
部位を少なくとも有する重合体及び/又はその塩が好ま
しい。また、湿潤剤、水溶性極性溶媒、及び界面活性剤
それぞれの好ましい例は、前述した表面を親水化処理し
た自己分散型顔料を用いた場合の好ましい組成における
ものと同様である。尚、本組成においては、水溶性極性
溶媒として、N−メチルピロリドンも好ましく使用でき
る。本組成においても、上記水溶性極性溶媒及び上記界
面活性剤それぞれの添加量を調整することにより、本発
明に係る前記ゼロ剪断粘度及び前記sinθ−粘度曲線の
勾配をそれぞれ前記範囲に容易に調整することができ
る。
【0074】本発明のインク組成物においては、長期間
の保管におけるインク組成物の顔料の凝集や粘度上昇が
なく、優れた保存安定性を実現できる。さらに、開放状
態(室温で空気と接触している状態)で放置しても流動
性と再分散性を長時間維持することを実現する。さら
に、本発明のインク組成物はインクジェット記録方法に
おいて印刷中もしくは印刷中断後の再起動時にノズルの
目詰まりの生じることのない、高い吐出安定性を実現す
る。
【0075】本発明の特に好ましい態様によれば、本発
明のインク組成物は、マイクロカプセル化顔料と、水溶
性有機溶媒と、水とを少なくとも具備し、ローリングボ
ール式の粘度測定を、20℃の温度条件で、傾斜角度θ
を所定角度変化させつつ行い、予め設定した所定の角度
における粘度を測定し、横軸をsinθとし、且つ、縦軸
を粘度としてプロットして得たsinθ−粘度曲線におけ
るsinθ=0(θ=0)の値であるゼロ剪断粘度が3〜10m
Pa・s、好ましくは3〜5mPa・sであり、該sinθ−粘度曲
線の勾配が−0.1〜0、好ましくは−0.05〜0の
範囲であるものである。
【0076】上記の態様によるインク組成物は、前述し
た実施形態のインク組成物における着色剤として例示し
た自己分散型顔料や樹脂分散型顔料等の代わりに、マイ
クロカプセル化顔料を用いるものである。従って、本態
様によるインク組成物は、着色剤としてのマイクロカプ
セル化顔料その他の本態様について以下に詳述する事項
以外は、前述した実施形態のインク組成物について説明
したことが同様に適用される。
【0077】本発明のインク組成物に含まれるマイクロ
カプセル化顔料は、公知の物理的機械的手法または化学
的手法で製造される。さらに詳しくは、相分離法(コア
セルベーション)、液中乾燥法(界面沈殿法)、スプレ
ードライング法、パンコーティング法、液中硬化被覆
法、界面重合法、in situ法、超音波法等を特に制限さ
れずに用いることができる。本発明においては、マイク
ロカプセル化顔料として特開平9−151342号公報
に記載されているアニオン性マイクロカプセル化顔料を
用いることができる。また、本発明において用いるマイ
クロカプセル化顔料は特開平10−316909号公報
に記載されている方法によっても得ることができる。
【0078】本発明においては、前記マイクロカプセル
化顔料として、特に、下記する顔料を、下記する高分子
化合物で被覆してなり、下記の平均粒子径を有するもの
等が好ましく用いられる。かかる顔料としては、シアン
インクはC.I .ピグメントブルー15:3を、マゼン
タインクはC.I .ピグメントレッド122を、イェロ
ーインクはC.I .ピグメントイェロー73、C.I.Pigme
nt Yellow 110, C.I.Pigment Yellow128, C.I.Pigment
Yellow129, C.I.Pigment Yellow151, C.I.Pigment Yell
ow154等から選択される一種以上が好ましい。
【0079】また、高分子化合物は、ポリ(メタ)アク
リル酸エステル、(メタ)アクリル酸エステル−スチレ
ン共重合体、(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)ア
クリル酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エス
テル−(メタ)アクリル酸共重合体、(メタ)アクリル
酸−スチレン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合
体、スチレン−イタコン酸共重合体、スチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル−マレイン酸共重合体、スチレ
ン−(メタ)アクリル酸エステル−イタコン酸共重合
体、 スチレン−マレイン酸エステル−マレイン酸共重
合体、スチレン−イタコン酸エステル−イタコン酸共重
合体、ポリエステル、ポリウレタン、ポリシロキサン、
ポリアミド等からなるものであり、これらより選択され
る。前記顔料に前記高分子化合物を被覆してなるマイク
ロカプセル化顔料の平均粒子径は、400nm以下が好
ましく、さらに好ましくは200nm以下が好ましい。
【0080】上記のマイクロカプセル化顔料を用いた本
発明の好ましい態様によれば、本発明のインク組成物
は、更に、水溶性極性溶媒を含んでなることが好まし
い。かかる水溶性極性溶媒としては、2−ピロリドン、
N−メチルピロリドン、ε−カプロラクタム、ジメチル
スルホキシド、スルホラン、モルホリン、N−エチルモ
ルホリン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等
が挙げられ、これらから一種以上選択して用いられる。
【0081】これらの水溶性極性溶媒の含有量は、イン
ク組成物に対して好ましくは0.01〜20重量%の範
囲であり、より好ましくは1〜10重量%であって、ロ
ーリングボール式の粘度測定を、20℃の温度条件で、傾
斜角度θを所定の角度を変化させつつ行い、予め設定し
た所定の角度における粘度を測定し、横軸をsinθとし、
且つ、縦軸を粘度としてプロットして得たsinθ−粘度
曲線のsinθ=0(θ=0)の値であるゼロ剪断粘度が3
〜10mPa.sの範囲で、かつ、sinθ−粘度曲線の勾配が−
0.1〜0の範囲となるように適宜決定される。
【0082】本発明の好ましい態様においては、さらに
水溶性有機溶媒として以下のものを含んでなることが好
ましい。本発明のインク組成物においては、インク組成
物の保水性と湿潤性をもたらす目的で、高沸点水溶性有
機溶媒からなる湿潤剤を含んでなることが好ましく、か
かる溶媒の好ましい例としては、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、1,2,6−
ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘキシレングリ
コール、グリセリン、トリメチロールプロパン、などの
多価アルコール類;エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエー
テル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノブチルエーテルなどの多価ア
ルコールのアルキルエーテル類等が挙げられる。この中
での沸点が180℃以上の水溶性有機溶媒が好ましい。
これらの高沸点水溶性有機溶媒は単独または2種以上混
合して使用することができる。これらの高沸点水溶性有
機溶媒の含有量は、インク組成物に対して好ましくは
0.01〜20重量%範囲程度であり、より好ましくは
0.1〜10重量%の範囲である。
【0083】本発明の好ましい態様によれば、本発明の
インク組成物は、アニオン性界面活性剤および/または
ノニオン性界面活性剤を含んでなることが好ましい。ア
ニオン性界面活性剤の具体例としては、アルカンスルホ
ン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、アルキルナフタリンスルホン酸、アシ
ルメチルタウリン酸、ジアルキルスルホ琥珀酸等のスル
ホン酸型、アルキル硫酸エステル塩、硫酸化油、硫酸化
オレフィン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
エステル塩;脂肪酸塩、アルキルザルコシン塩などのカ
ルボン酸型、;アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、モノグリ
セライトリン酸エステル塩などのリン酸型エステル
型、;等が挙げられる。また、ノニオン性界面活性剤の
具体例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミドなどのエチレンオキシド付加型;グリ
セリンアルキルエステル、ソルビタンアルキルエステ
ル、シュガーアルキルエステルなどのポリオールエステ
ル型;多価アルコールアルキルエーテルなどのポリエー
テル型;アルカノールアミン脂肪酸アミドなどのアルカ
ノールアミド型;が挙げられる。
【0084】これらの界面活性剤の含有量は、インク組
成物に対して好ましくは0.01〜10重量%の範囲で
あり、より好ましくは0.1〜5重量%であって、ロー
リングボール式の粘度測定を、20℃の温度条件で、傾斜
角度θを所定の角度を変化させつつ行い、予め設定した
所定の角度における粘度を測定し、横軸をsinθとし、且
つ、縦軸を粘度としてプロットして得たsinθ−粘度曲
線のsinθ=0(θ=0)の値であるゼロ剪断粘度が3〜
10mPa.sの範囲で、かつ、sinθ−粘度曲線の勾配が−0.
1〜0の範囲となるように適宜決定される。
【0085】本発明の好ましい態様においてはノニオン
界面活性剤としてアセチレングリコール化合物を含んで
なることが好ましい。アセチレングリコール化合物の添
加によってインク組成物の記録媒体への浸透性が高くで
き、種々の記録媒体において滲みの少ない印刷が期待で
きる。
【0086】本態様において用いられるアセチレングリ
コール化合物の好ましい具体例としては、下記の式
(I)で表される化合物が挙げられる。
【0087】
【化2】
【0088】上記式(I)において、m及びnは、それ
ぞれ0≦m+n≦50を満たす数である。また、R
、R及びRは、それぞれ独立してアルキル基
(好ましくは炭素数6以下のアルキル基)である。
【0089】上記式(I)で表される化合物の中でも、
特に好ましくは、2,4,7,9−テトラメチル−5−
デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オ
クチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘ
キシン−3−オールなどが挙げられる。上記式(I)で
表される化合物は、アセチレングリコール系界面活性剤
として市販されている市販品を利用することも可能であ
り、その具体例としては、サーフィノール104、8
2、465、485またはTG(いずれもAir Product
sand Chemicals. Inc.より入手可能)、オルフィンS
TG、オルフィンE1010(以上、日信化学社製 商
品名)が挙げられる。
【0090】さらに、本発明の組成物においては、必要
に応じてpH調整剤、防腐剤、防黴剤等を添加することも
可能である。
【0091】また、マイクロカプセル化顔料を用いた場
合の本発明のインク組成物の好ましい組成は、次の通り
である。 マイクロカプセル化顔料;3〜10重量% 湿潤剤 ;5〜20重量% 浸透剤 ;1〜5重量% 界面活性剤 ;0.1〜2重量% イオン交換水 ;残量
【0092】前記の好ましい組成において用いられる湿
潤剤、浸透剤、及び界面活性剤それぞれの好ましい例
は、前述した表面を親水化処理した自己分散型顔料を用
いた場合の好ましい組成におけるものと同様である。本
組成においては、上記界面活性剤の添加量を調整するこ
とにより、本発明に係る前記ゼロ剪断粘度及び前記sin
θ−粘度曲線の勾配をそれぞれ前記範囲に容易に調整す
ることができる。また、マイクロカプセル化顔料は、分
散安定性が良好であることから、このマイクロカプセル
化顔料の種類、添加量等を適宜調整することによって
も、本発明に係る前記ゼロ剪断粘度及び前記sinθ−粘
度曲線の勾配をそれぞれ前記範囲に容易に調整すること
ができる。マイクロカプセル化顔料は、前記の方法で製
造したものであれば何れのものも使用できるが、特に好
ましくは、重合性界面活性剤を用いて乳化重合法によっ
て高分子化合物で顔料を被覆する方法、例えば、特開平
10−316909号公報に開示された方法で得られる
マイクロカプセル化顔料を用いるのが良い。具体的に
は、以下の方法で得られるマイクロカプセル化顔料が好
ましい。超音波発生器、攪拌機、及び温度調整器を備え
た反応容器に、顔料と、分子中にラジカル重合性の二重
結合を有する重合性界面活性剤(特公昭49−4629
1号公報、特公平1−24142号公報、特開昭62−
104802号公報、特開昭62−221431号公
報、特開昭62−34974号公報、特開昭55−11
525号公報、特公昭46−34898号公報、特開昭
51−30284号公報等に記載されている重合性界面
活性剤)とを水に加えて超音波を所定時間照射して粉砕
処理を行う。この工程においては、超音波発生器を用い
る他に、ボールミル、ロールミル、アイガーミル等の一
般的な分散機を用いることもできる。次いで、分子中に
ラジカル重合性の二重結合を有する共重合性モノマー
と、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の水溶性重
合性開始剤とを更に添加して所定の重合温度で重合反応
を行う。上記方法で得られるマイクロカプセル化顔料
は、顔料粒子が高分子化合物で完全に被覆されている
(欠陥部分がない)とともに、かかる高分子化合物の構
造中の親水性基が粒子表面に規則正しく水相に向かって
配向していると考えられ、高い分散安定性を有する。従
って、かかるマイクロカプセル化顔料を使用することに
より、前述のように、本発明に係る前記ゼロ剪断粘度及
び前記sinθ−粘度曲線の勾配をそれぞれ前記範囲に容
易に調整することができる
【0093】本発明によるインク組成物は、インクの小
液滴を飛翔させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷を行
うインクジェット記録方法による画像記録方法に使用す
ることができる。
【0094】このように、本発明のインク組成物は、イ
ンクジェット記録用として用いられ、流動特性に優れ、
吐出安定性、具体的にはインク吐出時のインクの飛行安
定性が良く、安定した吐出量で吐出でき、さらに、長時
間にわたって沈降等の少ない保存安定性に優れるという
効果を奏する。
【0095】また、本発明のインク組成物を使用するこ
とにより、上述のように、インク吐出時のインクの飛行
安定性が良く、安定した吐出量で吐出して、安定した画
像を形成するという優れた画像記録方法を提供すること
ができる。更に、本発明のインク組成物を使用すること
により、得られる画像が安定した優れた記録物を提供す
ることができる。
【0096】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
具体的に説明するが、本発明はこれらに制限されるもの
ではない。
【0097】実施例1〜15及び比較例1〜7 下記表1、表2及び表3に示す各組成からなるインク組
成物について、各成分を、25℃で、混合容器に投入
し、通常の攪拌機を用いて、1時間攪拌・混合して、製
造した。
【0098】得られた各インク組成物の粘度を前述の方
法に準じて測定し、ゼロ剪断粘度及びsinθ・粘度曲線
の勾配を求めた。また、インク組成物の表面張力を協和
界面科学社製の自動表面張力計CBVP−Z型によって
測定した。また、インク組成物の吐出安定性を次のよう
にして評価した。インク組成物を、それぞれブラックイ
ンクカートリッジに充填し、インクジェットプリンタ
「PM700C」(セイコーエプソン株式会社製)に装填
し、間隔1mmの罫線パターンをスーパーファイン用紙
(セイコーエプソン株式会社製)に、所定のパターンで
罫線を印刷した。このとき、罫線の曲がり発生状況を調
べた。また、インク組成物の印字品質については、イン
クジェットプリンタ「PM700C」にインク組成物を充
填したカートリッジを装填して、アルファベット24文
字を印刷し、ドット抜け、曲がり、にじみ等がないもの
を良とした。以上の評価結果を表1〜3に示す。
【0099】
【表1】
【0100】ここで、表1中の*1〜*3の詳細は、次
の通りである。 *1;カーボンブラックを次亜塩素酸で酸化処理するこ
とによって、表面にカルボニル基、カルボキシル基、ヒ
ドロキシル基を導入したもので、平均粒径が90nmの
自己分散型顔料である。 *2;カーボンブラックをスルファミン酸でスルホン化
処理することによって、スルホン酸基を導入したもの
で、平均粒径が85nmの自己分散型顔料である。 *3;分散剤で分散された顔料で、次のようにして製造
したものである。スチレン−アクリル酸共重合体(重量
平均分子量11000、酸価150)4部、トリエタノ
ールアミン2.7部、イソプロピルアルコール0.4
部、及びイオン交換水72.9部を、70℃の加温下で
完全溶解させる。次に、カーボンブラックMA−100
(三菱化成株式会社製)20部を加え、プレミキシング
を行った後、アイガーミル(アイガージャパン社製)で
顔料の平均粒径が100nmになるまで分散を行い(ビ
ーズ充填率70%、メディア径0.7mm)、目的の顔
料分散液を得た。得られた顔料分散液の平均粒径は、1
05nmであった。
【0101】
【表2】
【0102】ここで、表2中の*4の詳細は、次の通り
である。 *4;顔料を、スチレン−アクリル酸エステル−メタク
リル酸共重合体で被覆してなるもので、特開平9−15
1342号公報に記載の酸析法に準じて調製したもの
で、カプセルの平均粒径が150nmのマイクロカプセ
ル化顔料である。
【0103】
【表3】
【0104】ここで、表3中の*5の詳細は、次の通り
である。 *5;特開平10−316909号公報に記載の方法と
同様の下記手法によって調製したマイクロカプセル化顔
料である。即ち、超音波発生器、攪拌機、及び温度調整
器を備えた反応容器に、各顔料50重量部と、下記式
(II)で表される重合性界面活性剤30重量部とを水8
00重量部中に加えて、超音波を4時間照射して粉砕処
理を行う。次いで、アクリロニトリル16部と、過硫酸
カリウム0.5重量部とをさらに添加して60℃で48
時間重合反応を行う。得られた溶液を0.4μmのフィ
ルターでろ過して粗大粒子を除去する。
【0105】
【化3】
【0106】
【発明の効果】本発明のインク組成物は、流動特性に優
れ、吐出安定性、具体的にはインク吐出時のインクの飛
行安定性が良く、安定した吐出量で吐出できるものであ
る。さらに、長時間にわたって沈降等の少ない保存安定
性に優れたものである。また、本発明の画像記録方法に
よれば、インク吐出時のインクの飛行安定性が良く、安
定した吐出量で吐出して、安定した画像を形成すること
ができる。更に、本発明の記録物は、高画質で安定した
画像が形成されたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09C 1/56 C09C 3/00 3/00 B41J 3/04 101Y Fターム(参考) 2C056 EA04 FC01 FC02 2H086 BA53 BA55 BA59 BA60 BA61 4J037 AA02 AA15 AA22 CA05 CA08 CA18 CA19 CA20 CB21 DD20 EE02 EE19 EE21 EE43 EE44 FF15 4J039 AB01 AB02 AB07 AD01 AD02 AD03 AD06 AD08 AD09 AD10 AD11 AD14 AD23 AE07 BA04 BA13 BA35 BA37 BC09 BC12 BC13 BC19 BC20 BC31 BC33 BC36 BC39 BC50 BC51 BC53 BC54 BC55 BC56 BC60 BD03 BE01 BE07 BE08 BE12 BE22 CA06 DA02 EA15 EA16 EA17 EA19 EA42 EA44 GA24

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤と、水溶性有機溶媒と、水とを少
    なくとも具備するインク組成物において、 ローリングボール式の粘度測定を、20℃の温度条件
    で、傾斜角度θを所定角度変化させつつ行い、予め設定
    した所定の角度における粘度を測定し、横軸をsinθと
    し、且つ、縦軸を粘度としてプロットして得たsinθ−
    粘度曲線におけるsinθ=0(θ=0)の値であるゼロ剪断
    粘度が3〜10mPa・sであり、該sinθ−粘度曲線の勾配
    が−0.1〜0の範囲であることを特徴とする、インク
    ジェット記録用インク組成物。
  2. 【請求項2】 前記着色剤が、表面を親水化処理した自
    己分散型顔料である、請求項1記載のインクジェット記
    録用インク組成物。
  3. 【請求項3】 前記自己分散型顔料が、カルボニル基、
    カルボキシル基、ヒドロキシル基、スルホン基、スルホ
    ン酸基及びこれらの塩からなる群より選択される官能基
    により表面を親水化処理したものである、請求項2記載
    のインクジェット記録用インク組成物。
  4. 【請求項4】 前記着色剤が、分散剤により水性媒体中
    に分散されたものである、請求項1〜3の何れかに記載
    のインクジェット記録用インク組成物。
  5. 【請求項5】 前記分散剤が、高分子分散剤又は界面活
    性剤である、請求項4記載のインクジェット記録用イン
    ク組成物。
  6. 【請求項6】 前記分散剤が、分子中に芳香族環及び/
    又は脂肪族環を有する部位と、カルボキシル基及び/又
    はスルホン酸基を有する部位とを少なくとも有する重合
    体又はその塩からなる高分子分散剤である、請求項4記
    載のインクジェット記録用インク組成物。
  7. 【請求項7】 前記着色剤が、分散染料及び油溶性染料
    より選択される水不溶性染料である、請求項1記載のイ
    ンクジェット記録用インク組成物。
  8. 【請求項8】 更に、水溶性極性溶媒を含む、請求項1
    〜7の何れかに記載のインクジェット記録用インク組成
    物。
  9. 【請求項9】 前記水溶性極性溶媒が、2−ピロリド
    ン、N−メチルピロリドン、ε−カプロラクタム、ジメ
    チルスルホキシド、スルホラン、モルホリン、N−エチ
    ルモルホリン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
    ンからなる群より選択される一種以上を含む、請求項8
    記載のインクジェット記録用インク組成物。
  10. 【請求項10】 更に、アニオン性界面活性剤及び/又
    はノニオン性界面活性剤を含む、請求項1〜9の何れか
    に記載のインクジェット記録用インク組成物。
  11. 【請求項11】 更に、ノニオン性界面活性剤として、
    アセチレングリコール化合物を含む、請求項1〜9の何
    れかに記載のインクジェット記録用インク組成物。
  12. 【請求項12】 表面張力が20〜40mN/mであ
    る、請求項1〜11の何れかに記載のインクジェット記
    録用インク組成物。
  13. 【請求項13】 マイクロカプセル化顔料と、水溶性有
    機溶媒と、水とを少なくとも具備するインク組成物にお
    いて、ローリングボール式の粘度測定を、20℃の温度
    条件で、傾斜角度θを所定角度変化させつつ行い、予め
    設定した所定の角度における粘度を測定し、横軸をsin
    θとし、且つ、縦軸を粘度としてプロットして得たsin
    θ−粘度曲線におけるsinθ=0(θ=0)の値であるゼロ
    剪断粘度が3〜10mPa・sであり、該sinθ−粘度曲線の
    勾配が−0.1〜0の範囲であることを特徴とする、イ
    ンクジェット記録用インク組成物。
  14. 【請求項14】 更に、水溶性極性溶媒を含む、請求項
    13記載のインクジェット記録用インク組成物。
  15. 【請求項15】 前記水溶性極性溶媒が、2−ピロリド
    ン、N−メチルピロリドン、ε−カプロラクタム、ジメ
    チルスルホキシド、スルホラン、モルホリン、N−エチ
    ルモルホリン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
    ンからなる群より選択される一種以上を含む、請求項1
    4記載のインクジェット記録用インク組成物。
  16. 【請求項16】 更に、アニオン性界面活性剤及び/又
    はノニオン性界面活性剤を含む、請求項13〜15の何
    れかに記載のインクジェット記録用インク組成物。
  17. 【請求項17】 更に、ノニオン性界面活性剤として、
    アセチレングリコール化合物を含む、請求項13〜15
    の何れかに記載のインクジェット記録用インク組成物。
  18. 【請求項18】 表面張力が20〜40mN/mであ
    る、請求項13〜17の何れかに記載のインクジェット
    記録用インク組成物。
  19. 【請求項19】 請求項1〜18の何れかに記載のイン
    クジェット記録用インク組成物を使用して画像を形成す
    ることを特徴とする画像記録方法。
  20. 【請求項20】 請求項1〜18の何れかに記載のイン
    クジェット記録用インク組成物を使用して画像が形成さ
    れてなることを特徴とする記録物。
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