JP2002037546A - エレベータ装置 - Google Patents

エレベータ装置

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JP2002037546A
JP2002037546A JP2000222678A JP2000222678A JP2002037546A JP 2002037546 A JP2002037546 A JP 2002037546A JP 2000222678 A JP2000222678 A JP 2000222678A JP 2000222678 A JP2000222678 A JP 2000222678A JP 2002037546 A JP2002037546 A JP 2002037546A
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power control
power
control unit
car
hoistway
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JP2000222678A
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Hiroshi Nagase
長瀬  博
Hideki Nihei
秀樹 二瓶
Hiromi Inaba
博美 稲葉
Shunsuke Mitsune
三根  俊介
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で電磁気的ノイズを低減するとと
もに、保守性、安全性、経済性に優れ、信頼性の高いエ
レベータ装置を提供する。 【解決手段】 釣り合い錘または乗りかごのいずれかに
シーブおよびシーブを駆動するモータ411を含む駆動
装置41が搭載され、電力制御装置によって前記モータ
411に供給する電力を制御し、ロープが巻き掛けられ
たシーブを駆動して昇降路内で乗りかごを昇降させるエ
レベータ装置において、電力制御装置を第1および第2
の電力制御装置51,52から構成し、第1の電力制御
装置51は釣り合い錘または乗りかごに設置され、モー
タ41に電力を供給する電力変換手段を備え、第2の電
力制御装置52は地上側に設置され、前記第1の電力制
御装置51への電力の供給を断接するブレーカ525を
備えた構成とし、両者の機能を分割して配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータ装置に係
り、特に、電力制御装置に特徴のある機械室のないエレ
ベータに好適なエレベータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータは従来機械室が昇降路の上端
に設置され、機械室に設けられた駆動装置によってロー
プを巻き上げて乗りかごの昇降動作を行なっている。こ
の方式では、機械室が昇降路の上、言い換えれば、最上
階の上に必要なことから、昨今、機械室のないロープ式
のエレベータが進展している。
【0003】これを実現するため方法はいくつかの方法
があるが、昇降路内の機器設置をできるだけ少なくし、
昇降路の有効スペースをできるだけ確保することが必要
である。この例として、乗りかごを駆動する駆動装置を
釣り合い錘に搭載したものが公知である。この例として
は、例えば特開平6−255959号公報あるいは特開
平7−137963号公報記載のものがある。また別の
例として、乗りかご下部に駆動装置を搭載したものも知
られている。この例としては、特開平8−324926
号公報に記載のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術には、モ
ータやマシンの設置方法は記されているが、モータを駆
動するための電力制御装置の設置に関しては記されてお
らず、この方式を実現するには、電力制御装置の機能を
も考慮して、エレベータシステムの構成を検討する必要
がある。
【0005】本発明はこのような背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、簡単な構成で電磁気
的ノイズを低減するとともに、保守性、安全性、経済性
に優れ、信頼性の高いエレベータ装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題はエレベータ装
置の電力制御装置を、釣り合い錘側(可動側)に搭載す
る電力制御装置と、地上側(非可動側)の電力制御装置
とに機能を分割して設置することにより達成される。
【0007】さらに具体的には、前記課題を達成するた
め、本発明は、釣り合い錘または乗りかごのいずれかに
シーブおよびシーブを駆動するモータを含む駆動装置が
搭載され、前記モータに供給する電力を制御し、ロープ
が巻き掛けられたシーブを駆動して昇降路内で乗りかご
を昇降させるエレベータ装置において、前記電力制御装
置を、可動側に設けられた第1の電力制御部(後述の実
施形態では、第1の電力制御装置51)と、非可動側に
設けられた第2の電力制御部(後述の実施形態では、第
2の電力制御装置52)とに機能を分割して設置したこ
とを特徴とする。
【0008】この場合、前記可動側は釣り合い錘または
乗りかごのいずれかであり、前記非可動側は昇降路壁ま
たは昇降路近傍の地上施設のいずれかである。また、前
記第1の電力制御部には、例えば前記駆動装置に電力を
供給する電力変換手段が設けられ、前記第2の電力制御
部には、前記第1の電力制御部への電力の供給を断接す
る断接手段が設けられる。前記電力変換手段は、例え
ば、交流を直流に変換する整流回路、整流回路の出力を
平滑する平滑回路、直流を可変周波数および可変電圧の
交流に変換するインバータを含んで構成される。さらに
は、前記インバータをPWM制御するための制御回路を
前記第1の電力制御部に配置することもできる。なお、
前記第1の電力制御部を昇降路内または昇降路近傍に接
地する接地手段を設けることが好ましい。
【0009】また、前記第2の電力制御部から前記第1
の電力制御部への電力供給を非接触で行うように構成す
ることもできる。この場合には、駆動装置への電力供給
を連続的に行わせるためのエネルギー蓄積装置を前記第
1の電力制御部の設置側に設けることが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施形態について説明する。
【0011】図1は本発明の実施形態に係るエレベータ
装置を全体的に示す概略構成図である。図において、エ
レベータ装置は、乗りかご1と、釣り合い錘2と、駆動
装置41と、昇降路10内で乗りかご1と釣り合い錘2
をガイドするガイド手段とから基本的に構成されてい
る。
【0012】前記乗りかご1と釣り合い錘2は、ロープ
6により縣架される。ロープ6は乗りかご1の下部に設
置された2つの転向プーリ11a、11bに巻掛けら
れ、乗りかご1を支持する。釣り合い錘2の上部にはシ
ーブ12が設置され、釣り合い錘2は前記シーブ12に
巻掛けたロープ6によって支持される。ロープ6は昇降
路10の上部に設置された水平梁4に支持された転向プ
ーリ13にも巻掛けられる。
【0013】かご1と釣り合い錘2は、それぞれを案内
する前記ガイド手段としてのかごガイドレール7a、7
b、および釣り合い錘ガイドレール8a、8bに沿って
昇降路10内を走行する。各ガイドレール7a、7b、
8a、8bは昇降路壁10a、または建屋梁に設置した
ガイドレール支え(図示せず)によって支持される。
【0014】ロープ6は次のように走っている。すなわ
ち、ロープ6の一方の端部6aは昇降路10上部の水平
梁5の固定手段21aに固定され、固定手段21aから
のロープ6は乗りかご1の転向プーリ11bに下降し、
乗りかご1のもう一方の転向プーリ11aによって上昇
し、上部の転向プーリ13によって再び下降し、釣り合
い錘2のシーブ12に巻掛けて再び上昇し、他方の端部
6bが水平梁5の固定手段21bに固定される。なお、
水平梁4、5は、建屋側に固定されても、ガイドレール
7a、7b、8a、8bの上部に固定されてもよい。
【0015】乗りかご1の走行は、釣り合い錘2の上部
に設けられた前記シーブ12を駆動する駆動装置41に
よって行なわれる。駆動装置41は、図1では、シーブ
12の裏側に設置される。シーブ12には後述の図2お
よび図3に示すようにモータ411、ブレーキ412な
どの駆動装置41が一体的に設置される。モータ411
の駆動力はギアレス構造、またはギア減速、あるいはベ
ルト減速等によりシーブ12に伝達される。ブレーキ4
12は後述する図2のようにモータ軸に働くように設置
される。ブレーキ412は、この設置方法以外に、シー
ブ軸に直接に働くように設置してもよく、あるいは、釣
り合い錘用のガイドレール8a、8bに作用するよう、
釣り合い錘2に直接取り付けてもよい。
【0016】釣り合い錘2には、付加の錘31が取り付
けられるとともに、駆動装置41を制御するための第1
の電力制御装置51が設置される。この第1の電力制御
装置51への電力供給および制御信号授受はテールコー
ド61によって行なわれる。テールコード61の先には
第2の電力制御装置52が接続される。図1では、第1
の電力制御装置51からのテールコード61は釣り合い
錘2から昇降路10に設けた中継点62を介して第2の
電力制御装置52に接続される。テールコード61は、
この接続方法の他に、第1の電力制御装置51から乗り
かご1を介して第2の電力制御装置52と接続すること
もできる。
【0017】さらに、第2の電力制御装置52から、第
1の電力制御装置51への電力供給および制御信号授受
は、テールコード61が不要な非接触給電装置や無線装
置などを用いて行うことができる。このように給電装置
を不連続に設置したときには、駆動装置41への電力供
給を連続的に行わせるため、釣り合い錘2に電池などの
エネルギー蓄積装置を設置することが好ましい。
【0018】図2は、第1の電力制御装置51と第2の
電力制御装置52の構成を示すブロック図である。第1
の電力制御装置51は駆動装置41付近、すなわち、釣
り合い錘2内に設置され、第2の電力制御装置52は昇
降路壁10aに取り付けられている。駆動装置41には
モータ411、ブレーキ412、モータ411の回転速
度を検出する速度検出器413が備えられている。第1
の電力制御装置51には、交流を直流に変換する整流回
路511、整流回路511の出力を平滑する平滑コンデ
ンサ512、直流を可変周波数、可変電圧の交流に変換
するインバータ513、モータ411からの回生電力を
抵抗器で吸収する回生電力吸収回路514、インバータ
513の出力電流、すなわち、モータ411への入力電
流を検出する電流検出器515、第2の電力制御装置5
2側に設けられた速度指令演算回路523からの速度指
令を受け、速度検出器413と電流検出器515からの
信号を帰還信号として、インバータ513をPWM制御
するためのPWMパルスを出力する制御回路(CONT
ROL回路)516が備えられている。
【0019】また、第2の電力制御装置52には、交流
電源からテールコード61を介して、整流回路511へ
の電力を入り切りするブレーカ525とコンタクタ52
4、ブレーキ412用の電源521、ブレーキをオンオ
フするコンタクタ522、および速度指令を発する速度
指令演算回路523が備えられている。速度指令演算回
路523はホールからの呼び信号やかご位置信号によっ
て速度指令を演算するだけでなく、乗りかご1を起動停
止させたり、それに伴いブレーキ用コンタクタ522を
入り切りする信号を出す機能が含まれている。なお、図
2においては、交流を直流に変換するのに、整流回路5
11と回生電力吸収回路514で構成したが、これに代
えてインバータと同様の構成をもつPWMコンバータに
よって構成できることはいうまでもない。この構成は当
業者には周知である。さらに、電源が交流電源でなく、
直流電源のときは、整流回路511や回生電力吸収回路
514は不要となる。また、制御回路516と速度指令
演算回路523は周知のようにマイクロコンピュータを
用いて実現し、その演算をソフトウエアで処理できるこ
とはいうまでもない。
【0020】図2の構成において、インバータモータ4
11の回転力はシーブ12に伝えられる。モータ411
はインバータ513の出力によって制御される。制御回
路516は、速度指令演算回路523からの速度指令に
従うように、速度検出器413と電流検出器515から
の検出信号を利用して、インバータ513へのPWMパ
ルスを制御する。モータ411を駆動するのに必要な電
力は、交流電源から受け、ブレーカ525、コンタクタ
524、そしてテールコード61を経由し、整流回路5
11で直流に変換され、コンデンサ512で直流に変換
したときの脈動を吸収され、インバータ513から供給
される。
【0021】このように、第1の電力制御装置51に
は、モータに駆動電力を与える主回路511、512、
513、514と、モータの速度を制御する制御回路5
16などが搭載され、第2の制御装置52には、速度指
令演算回路523だけでなく、ブレーカ525、コンタ
クタ524、ブレーキ用電源521、コンタクタ522
が搭載されている。
【0022】このように電力制御装置を分割するのは、
以下の点で有利になるからである。すなわち、インバー
タ513の主回路は、IGBTなど高周波でスイッチン
グする素子が利用される。このため、インバータ513
からは電磁気的ノイズが出るおそれがある。インバータ
513とモータ411は物理的に近い距離に設置される
ため、その間の給電線は必然的に短くなり、この電力線
からの電磁気的ノイズの放射量も少なくなる。したがっ
て、電磁気的ノイズを低減できる。
【0023】また、インバータ513の制御に必要な速
度検出器413や電流検出器515などのセンサから制
御回路516が近いので、前記センサ413、515か
ら制御回路516への信号がノイズの影響を受け難くな
る。さらに、信号線を短くできるので、経済的でもあ
る。
【0024】また、整流回路511の電源側に流れ込む
交流電流の実効値は、インバータ513の出力電流、す
なわち、モータ411の交流電流の実効値より小さい。
この理由は、整流回路511の電源側交流電流は速度と
ほぼ等しい電力に比例するのに対し、インバータ出力交
流電流は積載量とほぼ等しいモータトルクに比例するた
めである。このため、モータ411への給電線より、テ
ールコード61の電力供給ケーブルの線寸法を小さくで
きる。テールコード61の長さは長いので、経済的であ
り、取り付け工事も楽になる。
【0025】一方、第2の電力制御回路52の搭載装置
は、地上側昇降路10内の所定位置にあるので、保守作
業時や万一のトラブル時に、保守員がブレーカ525を
操作して主回路の電源遮断を行ったり、コンタクタ52
2を操作して、ブレーキ412の入り切りを行い、乗り
かご1の移動(釣り合い錘2と乗りかご1の質量の差で
移動など)が容易に行える。作業が容易にかつ安全に行
えるので、保守時の作業やトラブル時の復旧対応も容易
になる。また、速度指令演算回路523は、この演算に
必要な地上からの信号、例えばホールの呼び信号、昇降
路10内のかご位置を示す信号を容易に取り込むことが
できる。
【0026】以上のように、電力制御装置を2つに分割
することにより、電磁気的ノイズを低減するだけでな
く、保守性、安全性、経済性が向上する利点がある。こ
のため、信頼性が向上できる。
【0027】また、第1の電力制御装置51は可動側に
あるので、電磁気的ノイズをさらに効果的に低減するた
めにアースをとるとよい。第1の電力制御装置51やモ
ータ411を釣り合い錘2にアースし、釣り合い錘2の
アースをガイドレール8a、8bに流すようにすること
ができる。または、これとは別に、前記のテールコード
61の電力線の一部をアースとして利用してもよい。ま
たは、アース専用線を設置して、アースをとってもよ
い。このようにすると、さらに、電磁気的ノイズを低減
することができる。
【0028】以上の実施形態では、駆動装置41を釣り
合い錘2に設置するようにした。昇降路内に設置する機
器を少なくするには、駆動装置41を乗りかご2の下ま
たは上に配置することもできる。この場合、第1の電力
制御装置51は、乗りかご2の駆動装置41の近傍に設
置するようにする。
【0029】図3は、本発明の他の実施形態を示すブロ
ック図である。この実施形態は、図2に示した実施形態
に対して制御回路516を第2の電力制御回路52側に
設けたものである。その他の構成は図2に示した実施形
態と同等に構成されているので、同等な各部には同一の
参照符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
【0030】図3から分かるようにこの第2の実施形態
は、制御回路516と速度指令演算回路523を第2の
電力制御装置52に設置したことに特徴がある。このよ
うに速度指令演算回路523と制御回路516を物理的
に近くに配置すると、両者の機能をマイコンなどで統合
することが可能となり、制御部分をコンパクトすること
ができる利点がある。
【0031】さらに、他の実施形態として、図2に示し
た実施形態に対して速度指令演算回路523を第1の電
力制御装置51側に設置することもできる。このように
構成すると、制御回路516と速度指令演算回路523
がともにインバータ513に近接して配置されることに
なる。このように制御回路516と速度指令演算回路5
23がインバータ513に対して近接した位置に配置さ
れると、信号数の多いインバータ513へのPWM信号
はインバータ513の近くから出力され、インバータ5
13に渡されるので、この信号がノイズの影響を受け難
い利点がある。
【0032】また、第2の電力制御装置に設置した主回
路コンタクタ524は第1の電力制御装置51に設置す
ることもできるし、これをブレーカ525と兼用して省
略することもできる。
【0033】要は電力制御装置を運動する側の第1の電
力制御装置と地上側の第2の電力制御装置に分割し、電
磁気的ノイズの低減、保守性、安全性、保守性の向上を
図ることができるように、それぞれの機能を分割すれば
よい。
【0034】さらにまた、第2の電力制御装置は昇降路
内の作業するのに都合よい位置、すなわち、昇降路10
の下部の壁際だけでなく、昇降路10の上部や、ホール
側のドアを収納する三方枠の中に設置してもよい。さら
に、昇降路10近くの適当な空間、例えば、階段下など
に設置することもできる。
【0035】機械室のないエレベータの実現に際し、こ
れまでに述べた実施形態では、昇降路内に設置する機器
を少なくする方策として、駆動装置41を釣り合い錘2
側に設置しているが、この他に、駆動装置41を乗りか
ご1の下、または、上に配置することもできる。このよ
うに構成した場合、第1の電力制御装置51は、乗りか
ご1の駆動装置41の近傍に設置し、第2の電力制御装
置52は、図1と同様に昇降路壁10aに配置する。第
1と第2の電力制御装置51、52の構成は、前述の実
施形態実施形態と同様である。
【0036】このように、第1および第2の電力制御装
置51、52を設置しても本発明の意図するところは実
現できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
磁気的ノイズを低減するとともに、保守性、安全性、経
済性が向上するので、信頼性が向上する利点がある。
【0038】以上のように、本発明によれば、電力制御
装置を、可動側に設けられた第1の電力制御部と、非可
動側に設けられた第2の電力制御部とに機能を分割して
設置したので、非可動側、例えば昇降路壁や昇降路近傍
の地上施設側に設けた第2の電力制御部は、可動側の位
置に関係なく保守、点検、操作などが行えるようにな
り、これによって保守性および安全性の向上を図ること
ができる。
【0039】また、本発明によれば、第1の電力制御部
に前記駆動装置に電力を供給する電力変換手段が設けら
れ、第1の電力制御部は可動側に設けられているので、
第1の電力制御部と駆動装置とが物理的に近い距離に設
置されるため、その間の給電線は必然的に短くなり、こ
の電力線からの電磁気的ノイズの放射量が少なくなり、
その結果、電磁気的ノイズを低減することができるま
た、本発明によれば、第2の電力制御部に前記第1の電
力制御部への電力の供給を断接する断接手段が設けられ
ているので、可動側に配置された第1の電力制御部への
給電の断接を非可動側(地上側)で行うことが可能とな
り、これにより、可動側の移動位置に関係なく保守、点
検、操作などが行え、保守性および安全性の向上を図る
ことができる。
【0040】また、本発明によれば、第1の電力制御部
を昇降路内または昇降路近傍に接地する接地手段を備え
ているので、電磁気的ノイズをさらに低減することが可
能となり、信頼性をより向上させることができる。
【0041】また、本発明によれば、第2の電力制御部
から第1の電力制御部への電力供給を非接触で行う手段
を設けたので、テールコードなどの配線が不要になり、
配線分のコストの低減を図ることができるとともに、昇
降路内の配線を最小限で済ますことが可能となり、コー
ドに関する保守作業も不要となる。
【0042】さらに、本発明によれば、第1の電力制御
部の設置側に駆動装置への電力供給を連続的に行わせる
ためのエネルギー蓄積装置を設けたので、電力の供給が
途絶えるおそれがなく、安全性と信頼性の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るエレベータ装置の全体
な構成を示す概略図である。
【図2】本発明の実施形態に係る電力制御装置の構成を
示すブロック図である。
【図3】図2に示した電力制御装置の他の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 乗りかご 2 合い錘 6 ロープ 10 昇降路 10a 昇降路壁 12 シーブ 41 駆動装置 51 第1の電力制御装置 52 第2の電力制御装置 61 テールコード 411 モータ 412 ブレーキ 511 整流回路 512 平滑コンデンサ 513 インバータ 516 制御回路 521 ブレーキ用電源 522 コンタクタ 523 速度指令演算回路 524 コンタクタ 525 ブレーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲葉 博美 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 三根 俊介 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所昇降機事業部内 Fターム(参考) 3F002 GA03 3F306 AA00 AA07 BA00 CA00 CB60 DA00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣り合い錘または乗りかごのいずれかに
    シーブおよびシーブを駆動するモータを含む駆動装置が
    搭載され、電力制御装置によって前記モータに供給する
    電力を制御し、ロープが巻き掛けられたシーブを駆動し
    て昇降路内で乗りかごを昇降させるエレベータ装置にお
    いて、 前記電力制御装置が、可動側に設けられた第1の電力制
    御部と、非可動側に設けられた第2の電力制御部とに機
    能を分割して設置されていることを特徴とするエレベー
    タ装置。
  2. 【請求項2】 前記可動側が釣り合い錘または乗りかご
    のいずれかであることを特徴とする請求項1記載のエレ
    ベータ装置。
  3. 【請求項3】 前記非可動側が昇降路壁または昇降路近
    傍の地上施設のいずれかであるこを特徴とする請求項1
    記載のエレベータ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の電力制御部には、前記駆動装
    置に電力を供給する電力変換手段が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
  5. 【請求項5】 前記電力変換手段が、交流を直流に変換
    する整流回路と、整流回路の出力を平滑する平滑回路
    と、直流を可変周波数および可変電圧の交流に変換する
    インバータとを含んでなることを特徴とする請求項4記
    載のエレベータ装置。
  6. 【請求項6】 前記インバータをPWM制御するための
    制御回路をさらに含んでなることを特徴とする請求項5
    記載のエレベータ装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の電力制御部には、前記第1の
    電力制御部への電力の供給を断接する断接手段が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第1の電力制御部を昇降路内または
    昇降路近傍に接地する接地手段を備えていることを特徴
    とする請求項1または4記載のエレベータ装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の電力制御部から前記第1の電
    力制御部への電力供給を非接触で行う手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の電力制御部の設置側に駆動
    装置への電力供給を連続的に行わせるためのエネルギー
    蓄積装置を設けたことを特徴とする請求項9記載のエレ
    ベータ装置。
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