JP2002036312A - 落下防止装置及び製品取出装置 - Google Patents
落下防止装置及び製品取出装置Info
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- JP2002036312A JP2002036312A JP2000222676A JP2000222676A JP2002036312A JP 2002036312 A JP2002036312 A JP 2002036312A JP 2000222676 A JP2000222676 A JP 2000222676A JP 2000222676 A JP2000222676 A JP 2000222676A JP 2002036312 A JP2002036312 A JP 2002036312A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 昇降フレーム等の移動部材の落下を防止して
安全性を高めた落下防止装置及び製品取出装置を提供す
る。 【解決手段】 プーリ(44、46)に懸け回されて回
動するベルト(昇降ベルト30)に昇降フレーム(3
2)を取り付け、ベルトに撓みや破断が生じたとき、昇
降フレーム(32)を固定部材(昇降フレーム28)側
に固定することにより、昇降フレームの落下を防止し、
安全性を高めている。
安全性を高めた落下防止装置及び製品取出装置を提供す
る。 【解決手段】 プーリ(44、46)に懸け回されて回
動するベルト(昇降ベルト30)に昇降フレーム(3
2)を取り付け、ベルトに撓みや破断が生じたとき、昇
降フレーム(32)を固定部材(昇降フレーム28)側
に固定することにより、昇降フレームの落下を防止し、
安全性を高めている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルトの回動によ
って昇降する部材の落下を防止する落下防止装置及び製
品取出装置に関する。
って昇降する部材の落下を防止する落下防止装置及び製
品取出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂成形機には成形品を取り出す
製品取出装置(取出ロボット)が設置され、製品取出の
自動化及び省力化が図られている。この製品取出装置に
はプーリに懸け回されて回動する昇降ベルトに昇降フレ
ームが取り付けられ、この昇降フレームに製品を把持す
る把持アームが取り付けられている。
製品取出装置(取出ロボット)が設置され、製品取出の
自動化及び省力化が図られている。この製品取出装置に
はプーリに懸け回されて回動する昇降ベルトに昇降フレ
ームが取り付けられ、この昇降フレームに製品を把持す
る把持アームが取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
製品取出装置では、昇降フレームを支持する昇降ベルト
に撓みや破断が発生すると、昇降フレームが落下するお
それがある。昇降フレームが落下すると、把持アームや
周辺機器等を損傷させ、作業者に危険性が及ぶことにな
る。
製品取出装置では、昇降フレームを支持する昇降ベルト
に撓みや破断が発生すると、昇降フレームが落下するお
それがある。昇降フレームが落下すると、把持アームや
周辺機器等を損傷させ、作業者に危険性が及ぶことにな
る。
【0004】そこで、本発明は、昇降フレーム等の移動
部材の落下を防止して安全性を高めた落下防止装置及び
製品取出装置を提供することを目的とする。
部材の落下を防止して安全性を高めた落下防止装置及び
製品取出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の落下防止装置及
び製品取出装置は、プーリ(44、46)に懸け回され
て回動するベルト(昇降ベルト30)に昇降フレーム
(32)を取り付け、ベルトに撓みや破断が生じたと
き、昇降フレーム(32)を固定部材(昇降フレーム2
8)側に固定することにより、昇降フレームの落下を防
止し、安全性を高めている。
び製品取出装置は、プーリ(44、46)に懸け回され
て回動するベルト(昇降ベルト30)に昇降フレーム
(32)を取り付け、ベルトに撓みや破断が生じたと
き、昇降フレーム(32)を固定部材(昇降フレーム2
8)側に固定することにより、昇降フレームの落下を防
止し、安全性を高めている。
【0006】請求項1に係る本発明の落下防止装置は、
プーリ(44、46)に懸け回されて回動するベルト
(昇降ベルト30)と、このベルトの一端に固定されて
前記ベルトの回動により昇降する昇降フレーム(32)
と、前記ベルトに撓み又は破断が生じたとき、前記昇降
フレームを固定部材(昇降フレーム28)側に固定させ
る落下阻止手段(落下防止装置50)とを備えたことを
特徴とする。即ち、プーリに懸け回されたベルトに回転
駆動力が付与されると、ベルトはその回転駆動力の方向
に従って回動する。ベルトに取り付けられている昇降フ
レームは、このベルトの回動によって上方向又は下方向
に移動する。何らかの原因でベルトに撓みが生じ、又は
破断が生じると、回転駆動力からベルトが開放され、破
断時には昇降フレームが落下することになる。そこで、
昇降フレームに落下阻止手段を設置し、ベルトに撓みや
破断が生じたとき、昇降フレームを固定部材に固定させ
て昇降フレームの落下を防止し、安全性を高めたもので
ある。
プーリ(44、46)に懸け回されて回動するベルト
(昇降ベルト30)と、このベルトの一端に固定されて
前記ベルトの回動により昇降する昇降フレーム(32)
と、前記ベルトに撓み又は破断が生じたとき、前記昇降
フレームを固定部材(昇降フレーム28)側に固定させ
る落下阻止手段(落下防止装置50)とを備えたことを
特徴とする。即ち、プーリに懸け回されたベルトに回転
駆動力が付与されると、ベルトはその回転駆動力の方向
に従って回動する。ベルトに取り付けられている昇降フ
レームは、このベルトの回動によって上方向又は下方向
に移動する。何らかの原因でベルトに撓みが生じ、又は
破断が生じると、回転駆動力からベルトが開放され、破
断時には昇降フレームが落下することになる。そこで、
昇降フレームに落下阻止手段を設置し、ベルトに撓みや
破断が生じたとき、昇降フレームを固定部材に固定させ
て昇降フレームの落下を防止し、安全性を高めたもので
ある。
【0007】請求項2に係る本発明の落下防止装置は、
プーリ(44、46)に懸け回されて駆動力が付与され
て回動するベルト(昇降ベルト30)と、このベルトの
一端に固定されて前記ベルトの回動により昇降する昇降
フレーム(32)と、前記ベルトの他端に固定されると
ともに前記昇降フレーム上に係止され、前記ベルトに撓
み又は破断が生じたとき、前記昇降フレームと固定部材
(昇降フレーム28)との間に介在して前記昇降フレー
ムの落下を阻止するストッパ(可動ホルダ88)とを備
えたことを特徴とする。即ち、ベルトの一端に昇降フレ
ームを固定し、その他端にストッパを固定し、このスト
ッパを昇降フレームに係止させることにより、ベルトに
撓みや破断が生じたとき、ストッパが昇降フレームと固
定部材との間に介在されるので、昇降フレームの落下を
防止することができる。
プーリ(44、46)に懸け回されて駆動力が付与され
て回動するベルト(昇降ベルト30)と、このベルトの
一端に固定されて前記ベルトの回動により昇降する昇降
フレーム(32)と、前記ベルトの他端に固定されると
ともに前記昇降フレーム上に係止され、前記ベルトに撓
み又は破断が生じたとき、前記昇降フレームと固定部材
(昇降フレーム28)との間に介在して前記昇降フレー
ムの落下を阻止するストッパ(可動ホルダ88)とを備
えたことを特徴とする。即ち、ベルトの一端に昇降フレ
ームを固定し、その他端にストッパを固定し、このスト
ッパを昇降フレームに係止させることにより、ベルトに
撓みや破断が生じたとき、ストッパが昇降フレームと固
定部材との間に介在されるので、昇降フレームの落下を
防止することができる。
【0008】請求項3に係る本発明の製品取出装置は、
樹脂成形機等に設置されて製品の取出しに用いられる製
品取出装置であって、固定部材(昇降フレーム28)に
取り付けられたプーリ(44、46)に懸け回されて回
動するベルト(昇降ベルト30)と、このベルトの一端
に取り付けられて昇降フレーム(32)に固定され、前
記ベルトの回動により前記昇降フレームを昇降させる固
定ホルダ(86)と、前記ベルトの他端に固定されると
ともに前記固定ホルダに係止され、前記ベルトに撓み又
は破断が生じたとき、弾性手段(コイルスプリング11
0)からの復帰力により移動して前記固定ホルダと前記
固定部材との間に挟み込まれ、前記昇降フレームの落下
を阻止する可動ホルダ(88)とを備えたことを特徴と
する。
樹脂成形機等に設置されて製品の取出しに用いられる製
品取出装置であって、固定部材(昇降フレーム28)に
取り付けられたプーリ(44、46)に懸け回されて回
動するベルト(昇降ベルト30)と、このベルトの一端
に取り付けられて昇降フレーム(32)に固定され、前
記ベルトの回動により前記昇降フレームを昇降させる固
定ホルダ(86)と、前記ベルトの他端に固定されると
ともに前記固定ホルダに係止され、前記ベルトに撓み又
は破断が生じたとき、弾性手段(コイルスプリング11
0)からの復帰力により移動して前記固定ホルダと前記
固定部材との間に挟み込まれ、前記昇降フレームの落下
を阻止する可動ホルダ(88)とを備えたことを特徴と
する。
【0009】ベルトの一端には固定ホルダを介して昇降
フレームが固定され、その他端には可動ホルダが取り付
けられ、この可動ホルダが固定ホルダに係止されている
から、ベルトの回動により昇降フレームが昇降する。固
定ホルダと可動ホルダとの間には弾性手段が設置されて
おり、ベルトに一定の張力が作用しているとき、その弾
性手段は圧縮状態(又は伸長状態)に保持されている。
このとき、ベルトには回転駆動力が付与される。そし
て、ベルトに撓みや破断が生じると、ベルトの張力から
開放されて弾性手段の復元力により、可動ホルダは移動
する。この移動の結果、可動ホルダと固定ホルダとの間
に挟み込まれ、昇降フレームの落下を阻止する。
フレームが固定され、その他端には可動ホルダが取り付
けられ、この可動ホルダが固定ホルダに係止されている
から、ベルトの回動により昇降フレームが昇降する。固
定ホルダと可動ホルダとの間には弾性手段が設置されて
おり、ベルトに一定の張力が作用しているとき、その弾
性手段は圧縮状態(又は伸長状態)に保持されている。
このとき、ベルトには回転駆動力が付与される。そし
て、ベルトに撓みや破断が生じると、ベルトの張力から
開放されて弾性手段の復元力により、可動ホルダは移動
する。この移動の結果、可動ホルダと固定ホルダとの間
に挟み込まれ、昇降フレームの落下を阻止する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1及び図2には、本発明の落下
防止装置及び製品取出装置の実施の形態である樹脂成形
機の一部及び製品取出ロボットの一部が示されている。
防止装置及び製品取出装置の実施の形態である樹脂成形
機の一部及び製品取出ロボットの一部が示されている。
【0011】樹脂成形機2には、固定ダイプレート4及
び可動ダイプレート6が設けられ、固定ダイプレート4
及び可動ダイプレート6には金型8、10が取り付けら
れ、固定ダイプレート4の背面側には金型8、10の接
合時、そのキャビティ内に溶融した樹脂を射出、注入す
る射出装置12が設けられている。
び可動ダイプレート6が設けられ、固定ダイプレート4
及び可動ダイプレート6には金型8、10が取り付けら
れ、固定ダイプレート4の背面側には金型8、10の接
合時、そのキャビティ内に溶融した樹脂を射出、注入す
る射出装置12が設けられている。
【0012】固定ダイプレート4の上部には取出ロボッ
ト14の脚部16が固定されており、この脚部16によ
ってX軸フレーム18が設置されるとともに、このX軸
フレーム18上にY軸フレーム20が設置されている。
Y軸フレーム20上には固定部22を介して昇降可能な
Z軸フレーム24が支持されている。Z軸フレーム24
は、固定部22に支持されたボールネジ26によって昇
降する第1の昇降フレーム28と、この昇降フレーム2
8の上下動により回動する昇降ベルト30により昇降す
る第2の昇降フレーム32とを備えている。昇降フレー
ム32の先端部には製品を掴むチャック部33が取り付
けられている。二点鎖線で示す部分Aはチャック部33
の移動可能範囲を示している。
ト14の脚部16が固定されており、この脚部16によ
ってX軸フレーム18が設置されるとともに、このX軸
フレーム18上にY軸フレーム20が設置されている。
Y軸フレーム20上には固定部22を介して昇降可能な
Z軸フレーム24が支持されている。Z軸フレーム24
は、固定部22に支持されたボールネジ26によって昇
降する第1の昇降フレーム28と、この昇降フレーム2
8の上下動により回動する昇降ベルト30により昇降す
る第2の昇降フレーム32とを備えている。昇降フレー
ム32の先端部には製品を掴むチャック部33が取り付
けられている。二点鎖線で示す部分Aはチャック部33
の移動可能範囲を示している。
【0013】昇降フレーム28には軸受34、36によ
ってボールネジ26が取り付けられ、ボールネジ26に
はボールネジナット38が取り付けられ、このボールネ
ジナット38は固定部22に回転可能に支持されてい
る。このボールネジナット38にはサーボモータ40の
回転力が減速ベルト42を介して付与され、ボールネジ
ナット38の回転は上下方向の駆動力に変換されてボー
ルネジ26を上下動させ、昇降フレーム28を昇降させ
る。
ってボールネジ26が取り付けられ、ボールネジ26に
はボールネジナット38が取り付けられ、このボールネ
ジナット38は固定部22に回転可能に支持されてい
る。このボールネジナット38にはサーボモータ40の
回転力が減速ベルト42を介して付与され、ボールネジ
ナット38の回転は上下方向の駆動力に変換されてボー
ルネジ26を上下動させ、昇降フレーム28を昇降させ
る。
【0014】昇降フレーム28にはプーリ44、46が
離間して回転可能に取り付けられ、各プーリ44、46
には昇降ベルト30が懸け回されている。この実施形態
では、昇降ベルト30に歯付きベルト、プーリ44、4
6に歯付きプーリが使用されているが、歯付きの場合に
はタイミングを付与する上で有利であるが、必ずしも歯
付きである必要はない。
離間して回転可能に取り付けられ、各プーリ44、46
には昇降ベルト30が懸け回されている。この実施形態
では、昇降ベルト30に歯付きベルト、プーリ44、4
6に歯付きプーリが使用されているが、歯付きの場合に
はタイミングを付与する上で有利であるが、必ずしも歯
付きである必要はない。
【0015】昇降ベルト30には落下防止装置50を介
して昇降フレーム32が取り付けられているとともに、
固定部22に設けられた固着部52に固着されている。
落下防止装置50は、昇降ベルト30の撓みや破断を検
出し、昇降フレーム32の落下を防止する。昇降ベルト
30に対する固定部22及び昇降フレーム32の各固定
位置は、プーリ44、46を挟んで対向するとともに、
図2に示すように、例えば、昇降フレーム32の固定位
置をプーリ44の近傍に設定すれば、固定部22はプー
リ46側に設定することにより、昇降フレーム32及び
固定部22の固定位置が昇降フレーム28に対し、昇降
フレーム32の移動可能範囲を規定することになる。そ
して、この実施形態では、昇降フレーム28、32が互
いに上下方向に平行状態に設定されている。
して昇降フレーム32が取り付けられているとともに、
固定部22に設けられた固着部52に固着されている。
落下防止装置50は、昇降ベルト30の撓みや破断を検
出し、昇降フレーム32の落下を防止する。昇降ベルト
30に対する固定部22及び昇降フレーム32の各固定
位置は、プーリ44、46を挟んで対向するとともに、
図2に示すように、例えば、昇降フレーム32の固定位
置をプーリ44の近傍に設定すれば、固定部22はプー
リ46側に設定することにより、昇降フレーム32及び
固定部22の固定位置が昇降フレーム28に対し、昇降
フレーム32の移動可能範囲を規定することになる。そ
して、この実施形態では、昇降フレーム28、32が互
いに上下方向に平行状態に設定されている。
【0016】次に、図3は、落下防止装置及び製品取出
装置の具体的な構成例を示しており、ボールネジ26の
駆動機構及び固定部22は、ボールネジ26に係合され
たボールネジナット38には図示しないギア機構を介し
てプーリ54が取り付けられ、このプーリ54とサーボ
モータ40側のプーリ56との間に減速ベルト42が懸
け回されている。サーボモータ40はY軸フレーム20
に支持板60を介して取り付けられている。減速ベルト
42にはその撓みや破断を検出してボールネジナット3
8の回転を阻止することにより昇降フレーム32の落下
を防止する落下防止機構62が設けられている。ボール
ネジナット38やギア機構が取り付けられた固定部22
には固着部52が設けられ、この固着部52には固着手
段として複数のボルト64によって昇降ベルト30が強
固に固着されている。
装置の具体的な構成例を示しており、ボールネジ26の
駆動機構及び固定部22は、ボールネジ26に係合され
たボールネジナット38には図示しないギア機構を介し
てプーリ54が取り付けられ、このプーリ54とサーボ
モータ40側のプーリ56との間に減速ベルト42が懸
け回されている。サーボモータ40はY軸フレーム20
に支持板60を介して取り付けられている。減速ベルト
42にはその撓みや破断を検出してボールネジナット3
8の回転を阻止することにより昇降フレーム32の落下
を防止する落下防止機構62が設けられている。ボール
ネジナット38やギア機構が取り付けられた固定部22
には固着部52が設けられ、この固着部52には固着手
段として複数のボルト64によって昇降ベルト30が強
固に固着されている。
【0017】次に、図4〜図7は本発明の落下防止装置
の具体的な構成例を示し、図4は昇降ベルトの張力設
定、落下防止装置と昇降フレームとの関係を示す図、図
5は落下防止装置の要部側面図、図6はその固定ホルダ
の平面図、図7はその可動ホルダ等の平面図である。
の具体的な構成例を示し、図4は昇降ベルトの張力設
定、落下防止装置と昇降フレームとの関係を示す図、図
5は落下防止装置の要部側面図、図6はその固定ホルダ
の平面図、図7はその可動ホルダ等の平面図である。
【0018】プーリ44側には昇降ベルト30の張力設
定機構66が設けられている。昇降フレーム28には上
下方向に位置が調節可能な可動軸受部68が固定手段で
ある複数のボルト70、72によって取り付けられ、こ
の可動軸受部68には支持軸74によってプーリ44が
支持されている。可動軸受部68の下側には、昇降フレ
ーム28に突設された固定部76に張力調整ボルト78
が取り付けられている。この張力調整ボルト78によっ
て可動軸受部68を上方に押し上げることにより、昇降
ベルト30に所望の張力を設定することができる。
定機構66が設けられている。昇降フレーム28には上
下方向に位置が調節可能な可動軸受部68が固定手段で
ある複数のボルト70、72によって取り付けられ、こ
の可動軸受部68には支持軸74によってプーリ44が
支持されている。可動軸受部68の下側には、昇降フレ
ーム28に突設された固定部76に張力調整ボルト78
が取り付けられている。この張力調整ボルト78によっ
て可動軸受部68を上方に押し上げることにより、昇降
ベルト30に所望の張力を設定することができる。
【0019】そして、昇降フレーム28には例えば、C
チャネル部材で構成されて平行して立壁80、82が設
けられ、各立壁80、82の間隔内に昇降フレーム32
が設置されている。この昇降フレーム32は上部側の壁
面に設置された落下防止装置50を介して昇降ベルト3
0に固定されている。
チャネル部材で構成されて平行して立壁80、82が設
けられ、各立壁80、82の間隔内に昇降フレーム32
が設置されている。この昇降フレーム32は上部側の壁
面に設置された落下防止装置50を介して昇降ベルト3
0に固定されている。
【0020】落下防止装置50は、図5に示すように、
昇降フレーム32に固定されるホルダ本体84、このホ
ルダ本体84に固定される固定ホルダ86、移動可能な
可動ホルダ88を備えている。ホルダ本体84は、昇降
フレーム32に一体に固定され、可動ホルダ88を係止
する係止部90、92が形成されている。このホルダ本
体84の上部側には複数のボルト94によって固定ホル
ダ86が固定され、この固定ホルダ86には昇降ベルト
30の一端が挟み込まれてボルト98等の固定手段によ
って固定されている。この固定ホルダ86には係止部9
0、92側に傾斜面100が形成されているとともに、
固定ホルダ86と昇降フレーム28との間に一定の隙間
102が設けられている。
昇降フレーム32に固定されるホルダ本体84、このホ
ルダ本体84に固定される固定ホルダ86、移動可能な
可動ホルダ88を備えている。ホルダ本体84は、昇降
フレーム32に一体に固定され、可動ホルダ88を係止
する係止部90、92が形成されている。このホルダ本
体84の上部側には複数のボルト94によって固定ホル
ダ86が固定され、この固定ホルダ86には昇降ベルト
30の一端が挟み込まれてボルト98等の固定手段によ
って固定されている。この固定ホルダ86には係止部9
0、92側に傾斜面100が形成されているとともに、
固定ホルダ86と昇降フレーム28との間に一定の隙間
102が設けられている。
【0021】ホルダ本体84の係止部90、92と固定
ホルダ86との間にはストッパとしての可動ホルダ88
が設置され、この可動ホルダ88には固定ホルダ86の
傾斜面100に対応した傾斜面104が形成されて楔状
を成している。この可動ホルダ88には昇降ベルト30
の他端が挟み込まれて複数のボルト106等の固定手段
で固定されている。固定ホルダ86には可動ホルダ88
の移動方向を規制するとともに横揺れを防止するガイド
板107、109が取り付けられている。そして、係止
部90、92にはそれぞれ支持シャフト108によって
支持された弾性手段としての一対のコイルスプリング1
10が設置されている。図6は、可動ホルダ88を設置
前のホルダ本体84及び固定ホルダ86、図7は可動ホ
ルダ88を示し、ホルダ本体84に可動ホルダ88を設
置すると、各コイルスプリング110の先端部が可動ホ
ルダ88の後端部に当接される。即ち、昇降ベルト30
に適当な張力が付与されているとき、各コイルスプリン
グ110は圧縮されて可動ホルダ88がホルダ本体84
の係止部90、92に係止された状態を呈する。
ホルダ86との間にはストッパとしての可動ホルダ88
が設置され、この可動ホルダ88には固定ホルダ86の
傾斜面100に対応した傾斜面104が形成されて楔状
を成している。この可動ホルダ88には昇降ベルト30
の他端が挟み込まれて複数のボルト106等の固定手段
で固定されている。固定ホルダ86には可動ホルダ88
の移動方向を規制するとともに横揺れを防止するガイド
板107、109が取り付けられている。そして、係止
部90、92にはそれぞれ支持シャフト108によって
支持された弾性手段としての一対のコイルスプリング1
10が設置されている。図6は、可動ホルダ88を設置
前のホルダ本体84及び固定ホルダ86、図7は可動ホ
ルダ88を示し、ホルダ本体84に可動ホルダ88を設
置すると、各コイルスプリング110の先端部が可動ホ
ルダ88の後端部に当接される。即ち、昇降ベルト30
に適当な張力が付与されているとき、各コイルスプリン
グ110は圧縮されて可動ホルダ88がホルダ本体84
の係止部90、92に係止された状態を呈する。
【0022】そして、図8は、製品取出装置の制御装置
の要部を示している。X軸フレーム、Y軸フレーム及び
Z軸フレームの各駆動部を制御する制御手段として制御
部112が設置され、例えば、Z軸フレーム24に設置
されているサーボモータ40には制御部112からの制
御出力に応じてパワードライバ114から駆動電流が流
れる。この駆動電流の検出は電流検出回路116を以て
検出され、その検出電流は電流/トルク変換器118を
以てトルクに変換され、制御部112の制御入力とな
る。また、サーボモータ40の回転は回転検出手段であ
るエンコーダ120によって検出され、その検出出力は
位置検出器122に加えられ、その回転位置を表す検出
出力が制御部112に加えられている。そして、昇降ベ
ルト30の伸びによる撓み、又は破断が生じた際に、制
御部112が発生した表示制御出力は表示装置124に
加えられ、昇降ベルト30の撓みや破断時の異常状態を
告知する表示が行われる。
の要部を示している。X軸フレーム、Y軸フレーム及び
Z軸フレームの各駆動部を制御する制御手段として制御
部112が設置され、例えば、Z軸フレーム24に設置
されているサーボモータ40には制御部112からの制
御出力に応じてパワードライバ114から駆動電流が流
れる。この駆動電流の検出は電流検出回路116を以て
検出され、その検出電流は電流/トルク変換器118を
以てトルクに変換され、制御部112の制御入力とな
る。また、サーボモータ40の回転は回転検出手段であ
るエンコーダ120によって検出され、その検出出力は
位置検出器122に加えられ、その回転位置を表す検出
出力が制御部112に加えられている。そして、昇降ベ
ルト30の伸びによる撓み、又は破断が生じた際に、制
御部112が発生した表示制御出力は表示装置124に
加えられ、昇降ベルト30の撓みや破断時の異常状態を
告知する表示が行われる。
【0023】次に、動作を説明する。サーボモータ40
を回転させると、その回転力がボールネジナット38に
加えられ、ボールネジ26を摺動させる。この結果、昇
降フレーム28を昇降させ、その昇降に応じて昇降ベル
ト30が回転し、昇降フレーム32を昇降させる。即
ち、初期状態では、図9に示すように、ボールネジ26
が上方に移動しているとき、各昇降フレーム28、32
は上方に位置し、縮小状態にある。図10に示すよう
に、ボールネジ26が最も下方に移動したとき、各昇降
フレーム28、32は下方に位置し、伸長状態となる。
を回転させると、その回転力がボールネジナット38に
加えられ、ボールネジ26を摺動させる。この結果、昇
降フレーム28を昇降させ、その昇降に応じて昇降ベル
ト30が回転し、昇降フレーム32を昇降させる。即
ち、初期状態では、図9に示すように、ボールネジ26
が上方に移動しているとき、各昇降フレーム28、32
は上方に位置し、縮小状態にある。図10に示すよう
に、ボールネジ26が最も下方に移動したとき、各昇降
フレーム28、32は下方に位置し、伸長状態となる。
【0024】また、昇降ベルト30が緊張状態にあると
き、図11に示すように、各コイルスプリング110は
圧縮されて可動ホルダ88がホルダ本体84の係止部9
0、92に係止された状態を呈し、昇降フレーム28の
昇降に応じて昇降フレーム32を昇降させることができ
る。
き、図11に示すように、各コイルスプリング110は
圧縮されて可動ホルダ88がホルダ本体84の係止部9
0、92に係止された状態を呈し、昇降フレーム28の
昇降に応じて昇降フレーム32を昇降させることができ
る。
【0025】そして、図12に示すように、昇降ベルト
30が伸びによって撓み、又は昇降ベルト30に破断が
生じると、可動ホルダ88によって圧縮状態にあったコ
イルスプリング110の復元力によって可動ホルダ88
は押し上げられ、その傾斜面100と固定ホルダ86側
の傾斜面104との滑りにより、固定ホルダ86と昇降
フレーム32に対して固定部材とも言うべき昇降フレー
ム28の立壁80との隙間102に可動ホルダ88が挟
み込まれ、その結果、昇降フレーム32は昇降フレーム
28に固定される。即ち、昇降ベルト30の撓みや破断
による昇降フレーム32の落下が阻止される。
30が伸びによって撓み、又は昇降ベルト30に破断が
生じると、可動ホルダ88によって圧縮状態にあったコ
イルスプリング110の復元力によって可動ホルダ88
は押し上げられ、その傾斜面100と固定ホルダ86側
の傾斜面104との滑りにより、固定ホルダ86と昇降
フレーム32に対して固定部材とも言うべき昇降フレー
ム28の立壁80との隙間102に可動ホルダ88が挟
み込まれ、その結果、昇降フレーム32は昇降フレーム
28に固定される。即ち、昇降ベルト30の撓みや破断
による昇降フレーム32の落下が阻止される。
【0026】このとき、サーボモータ40は軽負荷ない
し無負荷となり、このような負荷変動は駆動電流の増加
を呈し、この駆動電流の増加が電流検出回路116によ
って検出され、電流/トルク変換器118からその電流
に応じたトルクが制御部112に加えられる。即ち、駆
動電流の異常はトルク異常を呈するので、昇降ベルト3
0の撓みや破断の異常状態が検出され、表示装置124
に表示される。この表示は、視覚的又は聴覚的に行うこ
とができ、作業者はその表示を確認して異常状態を認識
することができる。
し無負荷となり、このような負荷変動は駆動電流の増加
を呈し、この駆動電流の増加が電流検出回路116によ
って検出され、電流/トルク変換器118からその電流
に応じたトルクが制御部112に加えられる。即ち、駆
動電流の異常はトルク異常を呈するので、昇降ベルト3
0の撓みや破断の異常状態が検出され、表示装置124
に表示される。この表示は、視覚的又は聴覚的に行うこ
とができ、作業者はその表示を確認して異常状態を認識
することができる。
【0027】なお、実施の形態では、製品取出装置を例
に取って説明したが、本発明の落下防止装置は、製品取
出装置以外における部材の落下防止に用いることができ
るものである。
に取って説明したが、本発明の落下防止装置は、製品取
出装置以外における部材の落下防止に用いることができ
るものである。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プーリに懸け回されて回動するベルトによって昇降する
昇降フレームがベルトの撓み又は破断により落下するの
を確実に防止でき、安全性を高めることができる。
プーリに懸け回されて回動するベルトによって昇降する
昇降フレームがベルトの撓み又は破断により落下するの
を確実に防止でき、安全性を高めることができる。
【図1】本発明の落下防止装置及び製品取出装置の実施
形態を示す図である。
形態を示す図である。
【図2】Z軸フレームの摺動機構を示す図である。
【図3】落下防止装置及び製品取出装置の具体的な構成
例におけるボールネジ及び昇降ベルトの駆動機構を示す
図である。
例におけるボールネジ及び昇降ベルトの駆動機構を示す
図である。
【図4】昇降ベルトの張力設定機構、昇降フレームの落
下防止装置を示す図である。
下防止装置を示す図である。
【図5】昇降フレームの落下防止装置の要部を示す側面
図である。
図である。
【図6】落下防止装置のホルダ本体及び固定ホルダを示
す平面図である。
す平面図である。
【図7】可動ホルダを示す平面図である。
【図8】制御装置を示すブロック図である。
【図9】昇降フレームの縮小状態を示す図である。
【図10】昇降フレームの伸長状態を示す図である。
【図11】正常時の落下防止装置を示す側面図である。
【図12】異常時の落下防止装置を示す側面図である。
28 昇降フレーム(固定部材) 30 昇降ベルト 32 昇降フレーム 44、46 プーリ 50 落下防止装置 86 固定ホルダ 88 可動ホルダ 110 コイルスプリング(弾性手段)
フロントページの続き (72)発明者 松永 晋悟 静岡県富士市西柏原新田201番地 高木産 業株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AM04 CA11 CB01 CM11 CM90
Claims (3)
- 【請求項1】 プーリに懸け回されて回動するベルト
と、 このベルトの一端に固定されて前記ベルトの回動により
昇降する昇降フレームと、 前記ベルトに撓み又は破断が生じたとき、前記昇降フレ
ームを固定部材側に固定させる落下阻止手段と、 を備えたことを特徴とする落下防止装置。 - 【請求項2】 プーリに懸け回されて駆動力が付与され
て回動するベルトと、 このベルトの一端に固定されて前記ベルトの回動により
昇降する昇降フレームと、 前記ベルトの他端に固定されるとともに前記昇降フレー
ム上に係止され、前記ベルトに撓み又は破断が生じたと
き、前記昇降フレームと固定部材との間に介在して前記
昇降フレームの落下を阻止するストッパと、 を備えたことを特徴とする落下防止装置。 - 【請求項3】 樹脂成形機等に設置されて製品の取出し
に用いられる製品取出装置であって、 固定部材に取り付けられたプーリに懸け回されて回動す
るベルトと、 このベルトの一端に取り付けられて昇降フレームに固定
され、前記ベルトの回動により前記昇降フレームを昇降
させる固定ホルダと、 前記ベルトの他端に固定されるとともに前記固定ホルダ
に係止され、前記ベルトに撓み又は破断が生じたとき、
弾性手段からの復帰力により移動して前記固定ホルダと
前記固定部材との間に挟み込まれ、前記昇降フレームの
落下を阻止する可動ホルダと、 を備えたことを特徴とする製品取出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000222676A JP2002036312A (ja) | 2000-07-24 | 2000-07-24 | 落下防止装置及び製品取出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000222676A JP2002036312A (ja) | 2000-07-24 | 2000-07-24 | 落下防止装置及び製品取出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002036312A true JP2002036312A (ja) | 2002-02-05 |
Family
ID=18716888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000222676A Pending JP2002036312A (ja) | 2000-07-24 | 2000-07-24 | 落下防止装置及び製品取出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002036312A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008044088A (ja) * | 2006-08-21 | 2008-02-28 | Denso Wave Inc | 直線移動装置 |
-
2000
- 2000-07-24 JP JP2000222676A patent/JP2002036312A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008044088A (ja) * | 2006-08-21 | 2008-02-28 | Denso Wave Inc | 直線移動装置 |
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