JP2002035789A - 水系におけるスケール発生を防止するスケール抑制組成物 - Google Patents
水系におけるスケール発生を防止するスケール抑制組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水系におけるスケールの発生を有効に防止す
るためのスケール抑制組成物であって、機器の金属部が
侵食されることを抑制しながら、効果的にスケール発生
を防止できるスケール抑制組成物の提供。 【解決手段】 （ａ）ポリリン酸、ジカルボン酸、ポリ
アミノカルボン酸、アルドン酸、ヒドロキシカルボン
酸、ポリオールリン酸エステル、及びこれらの塩から選
ばれる少なくとも１つ、（ｂ）アミノ基を有する酸及び
／又はその塩、（ｃ）水を含むことを特徴とするスケー
ル抑制組成物。
るためのスケール抑制組成物であって、機器の金属部が
侵食されることを抑制しながら、効果的にスケール発生
を防止できるスケール抑制組成物の提供。 【解決手段】 （ａ）ポリリン酸、ジカルボン酸、ポリ
アミノカルボン酸、アルドン酸、ヒドロキシカルボン
酸、ポリオールリン酸エステル、及びこれらの塩から選
ばれる少なくとも１つ、（ｂ）アミノ基を有する酸及び
／又はその塩、（ｃ）水を含むことを特徴とするスケー
ル抑制組成物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、水と接触する機器
や配管類の機器の金属部材の侵食を抑制しながら、これ
らの機器や配管類の水と接触する表面の部分に、付着又
は生成するスケールを効果的に防止するためのスケール
抑制組成物に関する。
や配管類の機器の金属部材の侵食を抑制しながら、これ
らの機器や配管類の水と接触する表面の部分に、付着又
は生成するスケールを効果的に防止するためのスケール
抑制組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より水を利用した熱交換器、ラジエ
ーター、ボイラー、冷却器、脱塩装置、転炉、高炉、発
電プラント等において、水と各種装置との接触面（以
下、水系と呼ぶ）にスケールが発生することがある。か
かる水系におけるスケールの発生は、これら装置の効率
を低下させたり、鉄、ステンレス、タンタル等の金属及
び／又はこれらの酸化物で構成される装置部材を腐食さ
せてしまう原因となる。これらの場合に発生するスケー
ル成分としては、例えば、カルシウム、マグネシウム、
バリウム、鉄、鉛、亜鉛及び錫等の酸化物、水酸化物
塩、硫酸塩、リン酸塩、珪酸塩及び炭酸塩等の水難溶性
の化合物が挙げられる。
ーター、ボイラー、冷却器、脱塩装置、転炉、高炉、発
電プラント等において、水と各種装置との接触面（以
下、水系と呼ぶ）にスケールが発生することがある。か
かる水系におけるスケールの発生は、これら装置の効率
を低下させたり、鉄、ステンレス、タンタル等の金属及
び／又はこれらの酸化物で構成される装置部材を腐食さ
せてしまう原因となる。これらの場合に発生するスケー
ル成分としては、例えば、カルシウム、マグネシウム、
バリウム、鉄、鉛、亜鉛及び錫等の酸化物、水酸化物
塩、硫酸塩、リン酸塩、珪酸塩及び炭酸塩等の水難溶性
の化合物が挙げられる。
【０００３】上記した問題を改善するために、水系にお
いては、従来よりスケールの発生を抑制する目的で、ポ
リリン酸、クエン酸、及びエチレンジアミン四酢酸（Ｅ
ＤＴＡ）等のキレート剤を水に添加した液状の組成物を
使用することが行われている。例えば、特許第２８３１
１００号公報には、燐酸塩水溶液に硝酸イオンを添加し
てｐＨ値を５．５〜９．５に調整したスケール除去組成
物、及びキレート剤に硝酸イオンを添加してｐＨ値を
５．５〜９．５に調整したスケール除去組成物等が提案
されている。又、特許第２９２２９９６号公報には、キ
レート剤と比較的多量の塩素イオン及び／又は硫酸イオ
ンを添加してｐＨ値を５．５〜９．５に調整したスケー
ル溶解除去組成物が提案されている。又、特許第２９２
３０３９号公報には、リン酸塩水溶液にキレート剤を添
加してｐＨ値を５．５〜９．５に調整したスケール除去
組成物が提案されている。
いては、従来よりスケールの発生を抑制する目的で、ポ
リリン酸、クエン酸、及びエチレンジアミン四酢酸（Ｅ
ＤＴＡ）等のキレート剤を水に添加した液状の組成物を
使用することが行われている。例えば、特許第２８３１
１００号公報には、燐酸塩水溶液に硝酸イオンを添加し
てｐＨ値を５．５〜９．５に調整したスケール除去組成
物、及びキレート剤に硝酸イオンを添加してｐＨ値を
５．５〜９．５に調整したスケール除去組成物等が提案
されている。又、特許第２９２２９９６号公報には、キ
レート剤と比較的多量の塩素イオン及び／又は硫酸イオ
ンを添加してｐＨ値を５．５〜９．５に調整したスケー
ル溶解除去組成物が提案されている。又、特許第２９２
３０３９号公報には、リン酸塩水溶液にキレート剤を添
加してｐＨ値を５．５〜９．５に調整したスケール除去
組成物が提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、キ
レート剤は、接触する装置の金属表面と反応し、金属表
面を侵食することがあり、上記に挙げたような従来のス
ケール除去組成物では、機器の金属部が激しく侵食され
てしまうことがある。従って、本発明の目的は、上記し
たような従来の問題を解決し、水系におけるスケールの
発生を有効に防止するためのスケール抑制組成物であっ
て、機器の金属部が侵食されることを抑制しながら、効
果的にスケール発生を防止できるスケール抑制組成物を
提供することにある。
レート剤は、接触する装置の金属表面と反応し、金属表
面を侵食することがあり、上記に挙げたような従来のス
ケール除去組成物では、機器の金属部が激しく侵食され
てしまうことがある。従って、本発明の目的は、上記し
たような従来の問題を解決し、水系におけるスケールの
発生を有効に防止するためのスケール抑制組成物であっ
て、機器の金属部が侵食されることを抑制しながら、効
果的にスケール発生を防止できるスケール抑制組成物を
提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明によって達成される。即ち、本発明は、（ａ）ポリリ
ン酸、ジカルボン酸、ポリアミノカルボン酸、アルドン
酸、ヒドロキシカルボン酸、ポリオールリン酸エステ
ル、及びこれらの塩から選ばれる少なくとも１つ、
（ｂ）アミノ基を有する酸及び／又はその塩、（ｃ）水
を含むことを特徴とするスケール抑制組成物である。
明によって達成される。即ち、本発明は、（ａ）ポリリ
ン酸、ジカルボン酸、ポリアミノカルボン酸、アルドン
酸、ヒドロキシカルボン酸、ポリオールリン酸エステ
ル、及びこれらの塩から選ばれる少なくとも１つ、
（ｂ）アミノ基を有する酸及び／又はその塩、（ｃ）水
を含むことを特徴とするスケール抑制組成物である。
【０００６】本発明の好ましい形態としては、上記
（ａ）成分の含有量が、液状の組成物全量に対して０．
００５〜３０重量％であり、上記（ｂ）成分の含有量
が、液状の組成物全量に対して０．００５〜３０重量％
であるスケール抑制組成物、更には、上記（ａ）成分の
含有量と上記（ｂ）成分の含有量の重量比が、１０：１
〜１：１０であるスケール抑制組成物が挙げられる。
又、本発明の別の好ましい形態としては、上記（ａ）成
分における塩が、アンモニウム塩であるスケール抑制組
成物、或いは、上記（ｂ）成分における塩が、アンモニ
ウム塩であるスケール抑制組成物が挙げられる。又、本
発明の別の好ましい形態としては、上記（ａ）成分が、
ヒドロキシカルボン酸及び／又はその塩であるスケール
抑制組成物、その中でも特に、上記ヒドロキシカルボン
酸が、クエン酸及びグルコン酸のいずれかであるスケー
ル抑制組成物が挙げられる。又、本発明の別の好ましい
形態としては、上記（ｂ）成分が、アミド硫酸（別名：
スルファミン酸）、アミノメタンスルホン酸、タウリン
（別名：２−アミノエタンスルホン酸）、カルバミン
酸、グリシン、アラニン、アスパラギン酸及びグルタミ
ン酸からなる群から選択される少なくとも１種であるス
ケール抑制組成物、或いは、上記（ｂ）成分が、タウリ
ン（別名：２−アミノエタンスルホン酸）、アスパラギ
ン酸及びグルタミン酸からなる群から選択される少なく
とも１種であるスケール抑制組成物、これらの中でも特
に、上記（ｂ）成分が、タウリン（別名：２−アミノエ
タンスルホン酸）であるスケール抑制組成物が挙げられ
る。
（ａ）成分の含有量が、液状の組成物全量に対して０．
００５〜３０重量％であり、上記（ｂ）成分の含有量
が、液状の組成物全量に対して０．００５〜３０重量％
であるスケール抑制組成物、更には、上記（ａ）成分の
含有量と上記（ｂ）成分の含有量の重量比が、１０：１
〜１：１０であるスケール抑制組成物が挙げられる。
又、本発明の別の好ましい形態としては、上記（ａ）成
分における塩が、アンモニウム塩であるスケール抑制組
成物、或いは、上記（ｂ）成分における塩が、アンモニ
ウム塩であるスケール抑制組成物が挙げられる。又、本
発明の別の好ましい形態としては、上記（ａ）成分が、
ヒドロキシカルボン酸及び／又はその塩であるスケール
抑制組成物、その中でも特に、上記ヒドロキシカルボン
酸が、クエン酸及びグルコン酸のいずれかであるスケー
ル抑制組成物が挙げられる。又、本発明の別の好ましい
形態としては、上記（ｂ）成分が、アミド硫酸（別名：
スルファミン酸）、アミノメタンスルホン酸、タウリン
（別名：２−アミノエタンスルホン酸）、カルバミン
酸、グリシン、アラニン、アスパラギン酸及びグルタミ
ン酸からなる群から選択される少なくとも１種であるス
ケール抑制組成物、或いは、上記（ｂ）成分が、タウリ
ン（別名：２−アミノエタンスルホン酸）、アスパラギ
ン酸及びグルタミン酸からなる群から選択される少なく
とも１種であるスケール抑制組成物、これらの中でも特
に、上記（ｂ）成分が、タウリン（別名：２−アミノエ
タンスルホン酸）であるスケール抑制組成物が挙げられ
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】次に、好ましい実施態様を挙げて
本発明を更に詳しく説明する。本発明者らは、水系にお
いて、機器の金属部が侵食されることを抑制しながら効
果的にスケールの発生を抑制することのできる液状組成
物に関して鋭意検討した結果、（ａ）ポリリン酸、ジカ
ルボン酸、ポリアミノカルボン酸、アルドン酸、ヒドロ
キシカルボン酸、ポリオールリン酸エステル、及びこれ
らの塩から選ばれる少なくとも１つ、（ｂ）アミノ基を
有する酸及び／又はその塩を、（ｃ）媒体である水に含
有させてスケール抑制組成物を構成すれば、水系におい
て、機器の金属部が侵食されることが有効に抑制され、
しかも非常に効果的にスケールの発生が抑制されるもの
となることを知見して本発明に至った。本発明にかかる
スケール抑制組成物の作用については明確ではないが、
上記（ａ）成分がスケールの発生を抑制し、これと併用
する上記（ｂ）成分が機器の金属部の侵食を抑制するも
のと推定され、これらの作用が組み合わされることによ
って上記の優れた効果が得られるものと考えられる。
本発明を更に詳しく説明する。本発明者らは、水系にお
いて、機器の金属部が侵食されることを抑制しながら効
果的にスケールの発生を抑制することのできる液状組成
物に関して鋭意検討した結果、（ａ）ポリリン酸、ジカ
ルボン酸、ポリアミノカルボン酸、アルドン酸、ヒドロ
キシカルボン酸、ポリオールリン酸エステル、及びこれ
らの塩から選ばれる少なくとも１つ、（ｂ）アミノ基を
有する酸及び／又はその塩を、（ｃ）媒体である水に含
有させてスケール抑制組成物を構成すれば、水系におい
て、機器の金属部が侵食されることが有効に抑制され、
しかも非常に効果的にスケールの発生が抑制されるもの
となることを知見して本発明に至った。本発明にかかる
スケール抑制組成物の作用については明確ではないが、
上記（ａ）成分がスケールの発生を抑制し、これと併用
する上記（ｂ）成分が機器の金属部の侵食を抑制するも
のと推定され、これらの作用が組み合わされることによ
って上記の優れた効果が得られるものと考えられる。
【０００８】以下に、本発明のスケール抑制組成物の構
成成分について詳細に説明する。先ず、（ａ）成分につ
いて説明する。（ａ）成分としては、具体的には、例え
ば、ピロリン酸、トリポリリン酸及びヘキサメタリン酸
等のポリリン酸類、シュウ酸、マロン酸及びコハク酸等
のジカルボン酸類、エチレンジアミン四酢酸、イミノ二
酢酸及びニトリロトリ酢酸等のポリアミノカルボン酸
類、クエン酸、グルコン酸、リンゴ酸、乳酸、グリコー
ル酸及び酒石酸等のヒドロキシカルボン酸類（別名オキ
シカルボン酸類）、α−グリセロリン酸及びβ−グリセ
ロリン酸等のポリオールリン酸エステル類等が挙げられ
る。
成成分について詳細に説明する。先ず、（ａ）成分につ
いて説明する。（ａ）成分としては、具体的には、例え
ば、ピロリン酸、トリポリリン酸及びヘキサメタリン酸
等のポリリン酸類、シュウ酸、マロン酸及びコハク酸等
のジカルボン酸類、エチレンジアミン四酢酸、イミノ二
酢酸及びニトリロトリ酢酸等のポリアミノカルボン酸
類、クエン酸、グルコン酸、リンゴ酸、乳酸、グリコー
ル酸及び酒石酸等のヒドロキシカルボン酸類（別名オキ
シカルボン酸類）、α−グリセロリン酸及びβ−グリセ
ロリン酸等のポリオールリン酸エステル類等が挙げられ
る。
【０００９】上記に挙げた中でも入手容易な、クエン
酸、グルコン酸（固体ではグルコノ−δ−ラクトンの型
で存在する）、リンゴ酸、乳酸、グリコール酸、及び酒
石酸等のヒドロキシカルボン酸類（別名オキシカルボン
酸類）や、α−グリセロリン酸及びβ−グリセロリン酸
が好ましいが、更には、クエン酸及びグルコン酸が、水
に対する溶解性が高いので、特に好ましい。
酸、グルコン酸（固体ではグルコノ−δ−ラクトンの型
で存在する）、リンゴ酸、乳酸、グリコール酸、及び酒
石酸等のヒドロキシカルボン酸類（別名オキシカルボン
酸類）や、α−グリセロリン酸及びβ−グリセロリン酸
が好ましいが、更には、クエン酸及びグルコン酸が、水
に対する溶解性が高いので、特に好ましい。
【００１０】これら（ａ）成分は、酸型で使用してもよ
いが、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属塩型や、アンモニウム塩型、更には、トリエタノール
アミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、
及びトリイソプロパノールアミン等の有機アミン塩型で
使用してもよい。これらの中でも、アンモニウム塩型で
使用することが好ましい。又、これら（ａ）成分は単独
で使用することは勿論、これらの中から２種類以上を選
択して併用してもよい。
いが、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属塩型や、アンモニウム塩型、更には、トリエタノール
アミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、
及びトリイソプロパノールアミン等の有機アミン塩型で
使用してもよい。これらの中でも、アンモニウム塩型で
使用することが好ましい。又、これら（ａ）成分は単独
で使用することは勿論、これらの中から２種類以上を選
択して併用してもよい。
【００１１】本発明のスケール抑制組成物中における上
記に挙げたような化合物からなる（ａ）成分の含有量と
しては、組成物全量に対して０．００５〜３０重量％の
範囲とすることが好ましく、更に０．０５〜２０重量％
の範囲で含有させることが好ましい。０．００５重量％
よりも少ないとスケール抑制効果の発現が不充分であ
り、３０重量％よりも多いとコスト面で不利となるので
好ましくない。
記に挙げたような化合物からなる（ａ）成分の含有量と
しては、組成物全量に対して０．００５〜３０重量％の
範囲とすることが好ましく、更に０．０５〜２０重量％
の範囲で含有させることが好ましい。０．００５重量％
よりも少ないとスケール抑制効果の発現が不充分であ
り、３０重量％よりも多いとコスト面で不利となるので
好ましくない。
【００１２】次に、本発明のスケール抑制組成物を構成
する上記で説明した（ａ）成分と併用する（ｂ）成分に
ついて説明する。本発明で使用する（ｂ）成分であるア
ミノ基を有する酸及び／又はその塩の具体例としては、
例えば、アミド硫酸（別名：スルファミン酸）、アミノ
メタンスルホン酸、タウリン（別名：２−アミノエタン
スルホン酸）、カルバミン酸、グリシン、アラニン、ア
スパラギン酸、グルタミン酸、パントテン酸、トレオニ
ン、トリプトファン、バリン、フェニルアラニン、メチ
オニン、リジン、イソロイシン、及びスルファニル酸
（別名：４−アミノベンゼンスルホン酸）等が挙げられ
る。これらの中でも特に、入手容易なタウリン（別名２
−アミノエタンスルホン酸）、アスパラギン酸、及びグ
ルタミン酸が好ましい。更に好ましくは、水に対する溶
解性が高いのでタウリンを使用することが好ましい。
する上記で説明した（ａ）成分と併用する（ｂ）成分に
ついて説明する。本発明で使用する（ｂ）成分であるア
ミノ基を有する酸及び／又はその塩の具体例としては、
例えば、アミド硫酸（別名：スルファミン酸）、アミノ
メタンスルホン酸、タウリン（別名：２−アミノエタン
スルホン酸）、カルバミン酸、グリシン、アラニン、ア
スパラギン酸、グルタミン酸、パントテン酸、トレオニ
ン、トリプトファン、バリン、フェニルアラニン、メチ
オニン、リジン、イソロイシン、及びスルファニル酸
（別名：４−アミノベンゼンスルホン酸）等が挙げられ
る。これらの中でも特に、入手容易なタウリン（別名２
−アミノエタンスルホン酸）、アスパラギン酸、及びグ
ルタミン酸が好ましい。更に好ましくは、水に対する溶
解性が高いのでタウリンを使用することが好ましい。
【００１３】これら（ｂ）成分は酸型で使用してもよい
が、例えば、リチウム、ナトリウム、及びカリウム等の
アルカリ金属塩型や、アンモニウム塩型、更には、トリ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノー
ルアミン、及びトリイソプロパノールアミン等の有機ア
ミン塩型で使用してもよい。これらの中でも、アンモニ
ウム塩型で使用することが好ましい。又、これらの
（ｂ）成分は、単独で使用することは勿論、これらの中
から２種類以上を選択して併用してもよい。
が、例えば、リチウム、ナトリウム、及びカリウム等の
アルカリ金属塩型や、アンモニウム塩型、更には、トリ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノー
ルアミン、及びトリイソプロパノールアミン等の有機ア
ミン塩型で使用してもよい。これらの中でも、アンモニ
ウム塩型で使用することが好ましい。又、これらの
（ｂ）成分は、単独で使用することは勿論、これらの中
から２種類以上を選択して併用してもよい。
【００１４】本発明のスケール抑制組成物中における上
記に挙げたような化合物からなる（ｂ）成分の含有量と
しては、組成物全量に対して、０．００５〜３０重量
％、更には、０．０５〜２０重量％の範囲で使用するこ
とが好ましい。０．００５重量％よりも少ないと、金属
侵食抑制効果の発現が充分に得られず、３０重量％より
も多いと、コスト面で不利となるので好ましくない。
記に挙げたような化合物からなる（ｂ）成分の含有量と
しては、組成物全量に対して、０．００５〜３０重量
％、更には、０．０５〜２０重量％の範囲で使用するこ
とが好ましい。０．００５重量％よりも少ないと、金属
侵食抑制効果の発現が充分に得られず、３０重量％より
も多いと、コスト面で不利となるので好ましくない。
【００１５】又、本発明のスケール抑制組成物中におけ
る前記で説明した（ａ）成分と、上記で説明した（ｂ）
成分の含有量の重量比は、（ａ）：（ｂ）＝１０：１〜
１：１０とすることが好ましい。
る前記で説明した（ａ）成分と、上記で説明した（ｂ）
成分の含有量の重量比は、（ａ）：（ｂ）＝１０：１〜
１：１０とすることが好ましい。
【００１６】更に、本発明のスケール抑制組成物のｐＨ
は３〜１０であることが好ましく、更に、ｐＨを５．５
〜９．５の範囲で調整されたものが、金属侵食を抑制す
る点から好ましい。この際に使用するｐＨ調整剤として
は、前記（ａ）成分、前記（ｂ）成分は勿論のこと、硫
酸や塩酸等の酸類、水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、及びアンモニア水や、トリエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミ
ン、及びトリイソプロパノールアミン等の有機アミン類
等を使用することができる。
は３〜１０であることが好ましく、更に、ｐＨを５．５
〜９．５の範囲で調整されたものが、金属侵食を抑制す
る点から好ましい。この際に使用するｐＨ調整剤として
は、前記（ａ）成分、前記（ｂ）成分は勿論のこと、硫
酸や塩酸等の酸類、水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、及びアンモニア水や、トリエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミ
ン、及びトリイソプロパノールアミン等の有機アミン類
等を使用することができる。
【００１７】尚、本発明のスケール抑制組成物中には、
上記に挙げた成分の他、脱スケール効果を促進するため
に、アニオン系、カチオン系、非イオン系等の界面活性
剤等の添加剤を併用してもよい。
上記に挙げた成分の他、脱スケール効果を促進するため
に、アニオン系、カチオン系、非イオン系等の界面活性
剤等の添加剤を併用してもよい。
【００１８】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、下記実施例により限定されるものではない。尚、文
中「部」及び「％」とあるのは、特に断りのない限り重
量基準である。各々の液体組成物は、下記に挙げる成分
を用いた。作製方法としては、先ず、下記の成分を溶解
して調製した。
り具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、下記実施例により限定されるものではない。尚、文
中「部」及び「％」とあるのは、特に断りのない限り重
量基準である。各々の液体組成物は、下記に挙げる成分
を用いた。作製方法としては、先ず、下記の成分を溶解
して調製した。
【００１９】（実施例１） ・クエン酸三アンモニウム ３部 ・タウリン ３部 ・水酸化ナトリウム ０．１部 ・水 ９３．９部
【００２０】（実施例２） ・クエン酸三ナトリウム・２水和物 １．５部 ・タウリン ３部 ・水 ９５．５部
【００２１】（実施例３） ・クエン酸三アンモニウム ３部 ・スルファミン酸 １部 ・水酸化リチウム ０．１部 ・水 ９５．９部
【００２２】（実施例４） ・クエン酸二アンモニウム ３部 ・アミノメタンスルホン酸 １部 ・水酸化リチウム ０．２部 ・水 ９５．８部
【００２３】（実施例５） ・グルコン酸ナトリウム ２部 ・タウリン ４部 ・水 ９３部
【００２４】（実施例６） ・クエン酸三アンモニウム ２部 ・Ｌ−アスパラギン酸 ２部 ・水酸化リチウム ０．２部 ・水 ９５．８部
【００２５】（実施例７） ・グルコノ−δ−ラクトン ２部 ・タウリン ３部 ・アンモニア２８％水溶液 ０．７部 ・水酸化リチウム ０．１部 ・水 ９４．２部
【００２６】（実施例８） ・二リン酸 ２部 ・タウリン ３部 ・アンモニア２８％水溶液 ２部 ・水酸化カリウム ０．１部 ・水 ９２．９部
【００２７】（実施例９） ・β−グリセロリン酸ナトリウム・５水和物 １部 ・タウリン ３部 ・水 ９６部
【００２８】（比較例１） ・水 １００部
【００２９】（比較例２） ・クエン酸三アンモニウム ３部 ・水酸化ナトリウム ０．１部 ・水 ９６．９部
【００３０】（比較例３） ・タウリン ３部 ・水 ９７部
【００３１】（比較例４） ・クエン酸三ナトリウム・２水和物 １．５部 ・水 ９８．５部
【００３２】（比較例５） ・スルファミン酸 １部 ・水酸化リチウム ０．１部 ・水 ９８．９部
【００３３】（比較例６） ・アミノメタンスルホン酸 １部 ・水酸化リチウム ０．２部 ・水 ９８．８部
【００３４】（比較例７） ・Ｌ−アスパラギン酸 ２部 ・水酸化リチウム ０．２部 ・水 ９７．８部
【００３５】（比較例８） ・グルコノ−δ−ラクトン ２部 ・アンモニア２８％水溶液 ０．７部 ・水酸化リチウム ０．１部 ・水 ９７．２部
【００３６】（比較例９） ・二リン酸 ２部 ・水酸化カリウム ０．１部 ・水 ９７．９部
【００３７】（比較例１０） ・β−グリセロリン酸ナトリウム・５水和物 １部 ・水 ９９部
【００３８】＜評価試験＞上記で得られた実施例１〜９
及び比較例１〜１０の各スケール抑制組成物を下記の方
法で試験し、評価を行った。評価は、各スケール抑制組
成物にスケール生成剤として硫酸鉄（III）・ｎ水和物
（ｎ≒１４）を夫々０．００５部添加し、これらを評価
用の各組成物として使用した。評価は、これらの各組成
物を、熱エネルギーを利用したインクジェット記録ヘッ
ドから吐出することで、スケールの発生状態、及び金属
の侵食抑制の状態を観察することで行った。
及び比較例１〜１０の各スケール抑制組成物を下記の方
法で試験し、評価を行った。評価は、各スケール抑制組
成物にスケール生成剤として硫酸鉄（III）・ｎ水和物
（ｎ≒１４）を夫々０．００５部添加し、これらを評価
用の各組成物として使用した。評価は、これらの各組成
物を、熱エネルギーを利用したインクジェット記録ヘッ
ドから吐出することで、スケールの発生状態、及び金属
の侵食抑制の状態を観察することで行った。
【００３９】熱エネルギーを利用したインクジェット記
録ヘッドにおけるインクとの熱作用面は、インクに直接
接触するだけでなく、インクの発泡時の衝撃、消泡時の
キャビテーションによる衝撃、更には、０．１〜１０マ
イクロ秒の極めて短い時間に数百℃近い温度の上昇及び
下降する、といった過酷な環境に曝される。そのため、
熱作用面がインク中の電解質等により溶解されたり、不
純物等が熱作用面上に堆積して発泡が不安定になり、安
定した吐出が得られないといった現象が現れ易い。これ
らの性質を利用し、インクの代わりに上記で調製した評
価用の組成物をインクジェット記録ヘッドから吐出さ
せ、熱作用面上への不純物［ここでは硫酸鉄（III）・
ｎ水和物（ｎ≒１４）］の堆積量を見ることで、実施例
１〜９及び比較例１〜１０のスケール抑制組成物を使用
した場合の、水系におけるスケール発生の抑制効果の評
価を行う。更に、上記の試験後に、熱作用面が溶解され
た度合いを見ることにで、金属の侵食防止効果に対する
評価が可能となる。
録ヘッドにおけるインクとの熱作用面は、インクに直接
接触するだけでなく、インクの発泡時の衝撃、消泡時の
キャビテーションによる衝撃、更には、０．１〜１０マ
イクロ秒の極めて短い時間に数百℃近い温度の上昇及び
下降する、といった過酷な環境に曝される。そのため、
熱作用面がインク中の電解質等により溶解されたり、不
純物等が熱作用面上に堆積して発泡が不安定になり、安
定した吐出が得られないといった現象が現れ易い。これ
らの性質を利用し、インクの代わりに上記で調製した評
価用の組成物をインクジェット記録ヘッドから吐出さ
せ、熱作用面上への不純物［ここでは硫酸鉄（III）・
ｎ水和物（ｎ≒１４）］の堆積量を見ることで、実施例
１〜９及び比較例１〜１０のスケール抑制組成物を使用
した場合の、水系におけるスケール発生の抑制効果の評
価を行う。更に、上記の試験後に、熱作用面が溶解され
た度合いを見ることにで、金属の侵食防止効果に対する
評価が可能となる。
【００４０】具体的な方法としては、前記のようにして
調製した評価用の各組成物を用い、記録信号に応じた熱
エネルギーを液状の組成物に付与することにより、これ
らの組成物を吐出するインクジェット記録ヘッド［ＢＣ
−０２（キヤノン（株）製）：ヒーター上のインクと接
触する金属面はタンタル及びタンタルの酸化物より成
る］を有するインクジェット記録装置を用いて、駆動パ
ルス幅１．１μ（ｏｎ）＋３．０μｓ（ｏｆｆ）＋３．
２μｓ（ｏｎ）、駆動電圧２６．８Ｖ、駆動周波数６，
２５０Ｈｚ、駆動パルス数３×１０7の条件で、各評価
用の組成物を吐出させることで評価した。
調製した評価用の各組成物を用い、記録信号に応じた熱
エネルギーを液状の組成物に付与することにより、これ
らの組成物を吐出するインクジェット記録ヘッド［ＢＣ
−０２（キヤノン（株）製）：ヒーター上のインクと接
触する金属面はタンタル及びタンタルの酸化物より成
る］を有するインクジェット記録装置を用いて、駆動パ
ルス幅１．１μ（ｏｎ）＋３．０μｓ（ｏｆｆ）＋３．
２μｓ（ｏｎ）、駆動電圧２６．８Ｖ、駆動周波数６，
２５０Ｈｚ、駆動パルス数３×１０7の条件で、各評価
用の組成物を吐出させることで評価した。
【００４１】評価は、上記の試験後に、記録ヘッドを分
解し、吐出耐久に使用したノズルのヒーター表面を光学
顕微鏡（倍率４００倍）で観察して、スケールの発生状
態及び金属の侵食度を評価した。評価基準を下記に示し
た。また、表１に、得られた評価結果と、評価対象の実
施例１〜９及び比較例１〜１０の各スケール抑制組成物
の主成分とをまとめて示した。
解し、吐出耐久に使用したノズルのヒーター表面を光学
顕微鏡（倍率４００倍）で観察して、スケールの発生状
態及び金属の侵食度を評価した。評価基準を下記に示し
た。また、表１に、得られた評価結果と、評価対象の実
施例１〜９及び比較例１〜１０の各スケール抑制組成物
の主成分とをまとめて示した。
【００４２】１．スケール付着量 Ａ：スケールの付着が殆ど見られない。 Ｂ：スケールの付着が僅かに見られる。 Ｃ：スケールの付着が多く見られる。
【００４３】２．金属侵食量 Ａ：金属侵食によるヒータ面の窪みが殆ど見られない。 Ｂ：金属侵食によるヒータ面の窪みが僅かに見られる。 Ｃ：金属侵食によるヒータ面の窪みが多く見られる。 Ｆ：スケールの付着が多く、金属侵食によるヒータ面の
窪みを見ることが出来ない。
窪みを見ることが出来ない。
【００４４】
【００４５】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、水
系において、機器の金属部が侵食されることを抑制しな
がら効果的にスケールの発生を防止できるスケール抑制
組成物が提供される。
系において、機器の金属部が侵食されることを抑制しな
がら効果的にスケールの発生を防止できるスケール抑制
組成物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ０２Ｆ 5/10 ６１０ Ｃ０２Ｆ 5/10 ６１０Ｚ 5/12 5/12 5/14 5/14 Ｂ Ｃ２３Ｆ 11/12 １０１ Ｃ２３Ｆ 11/12 １０１ 11/18 １０２ 11/18 １０２ Ｆ２８Ｆ 19/01 Ｆ２８Ｆ 19/00 ５０１Ａ
Claims (10)
- 【請求項１】 （ａ）ポリリン酸、ジカルボン酸、ポリ
アミノカルボン酸、アルドン酸、ヒドロキシカルボン
酸、ポリオールリン酸エステル、及びこれらの塩から選
ばれる少なくとも１つ、（ｂ）アミノ基を有する酸及び
／又はその塩、（ｃ）水を含むことを特徴とするスケー
ル抑制組成物。 - 【請求項２】 前記（ａ）成分の含有量が、液状の組成
物全量に対して０．００５〜３０重量％であり、前記
（ｂ）成分の含有量が、液状の組成物全量に対して０．
００５〜３０重量％である請求項１に記載のスケール抑
制組成物。 - 【請求項３】 前記（ａ）成分の含有量と前記（ｂ）成
分の含有量の重量比が、１０：１〜１：１０である請求
項１又は２に記載のスケール抑制組成物。 - 【請求項４】 前記（ａ）成分における塩が、アンモニ
ウム塩である請求項１〜３のいずれか１項に記載のスケ
ール抑制組成物。 - 【請求項５】 前記（ｂ）成分における塩が、アンモニ
ウム塩である請求項１〜４のいずれか１項に記載のスケ
ール抑制組成物。 - 【請求項６】 前記（ａ）成分が、ヒドロキシカルボン
酸及び／又はその塩である請求項１〜５のいずれか１項
に記載のスケール抑制組成物。 - 【請求項７】 前記ヒドロキシカルボン酸が、クエン酸
及びグルコン酸のいずれかである請求項６に記載のスケ
ール抑制組成物。 - 【請求項８】 前記（ｂ）成分が、アミド硫酸（別名：
スルファミン酸）、アミノメタンスルホン酸、タウリン
（別名：２−アミノエタンスルホン酸）、カルバミン
酸、グリシン、アラニン、アスパラギン酸及びグルタミ
ン酸からなる群から選択される少なくとも１種である請
求項１〜７のいずれか１項に記載のスケール抑制組成
物。 - 【請求項９】 前記（ｂ）成分が、タウリン（別名：２
−アミノエタンスルホン酸）、アスパラギン酸及びグル
タミン酸からなる群から選択される少なくとも１種であ
る請求項１〜７のいずれか１項に記載のスケール抑制組
成物。 - 【請求項１０】 前記（ｂ）成分が、タウリン（別名：
２−アミノエタンスルホン酸）である請求項１〜７のい
ずれか１項に記載のスケール抑制組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001126067A JP2002035789A (ja) | 2000-04-26 | 2001-04-24 | 水系におけるスケール発生を防止するスケール抑制組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000125484 | 2000-04-26 | ||
| JP2000-125484 | 2000-04-26 | ||
| JP2001126067A JP2002035789A (ja) | 2000-04-26 | 2001-04-24 | 水系におけるスケール発生を防止するスケール抑制組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002035789A true JP2002035789A (ja) | 2002-02-05 |
Family
ID=26590824
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001126067A Pending JP2002035789A (ja) | 2000-04-26 | 2001-04-24 | 水系におけるスケール発生を防止するスケール抑制組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002035789A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008512531A (ja) * | 2004-09-13 | 2008-04-24 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | クリーナーの適用において表面を変性するためのポリマーの使用 |
| KR100965563B1 (ko) | 2009-12-30 | 2010-06-23 | 중앙크리텍 주식회사 | 콘크리트 배수관 내 친환경 백태 제거용 유/무기 하이브리드 조성물 및 이를 이용하여 콘크리트 배수관 내 친환경 백태 제거방법 |
| JP2014518752A (ja) * | 2011-04-14 | 2014-08-07 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 系の表面上のスケール堆積物を溶解および／または抑制する方法 |
-
2001
- 2001-04-24 JP JP2001126067A patent/JP2002035789A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008512531A (ja) * | 2004-09-13 | 2008-04-24 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | クリーナーの適用において表面を変性するためのポリマーの使用 |
| JP4898684B2 (ja) * | 2004-09-13 | 2012-03-21 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | クリーナーの適用において表面を変性するためのポリマーの使用 |
| KR100965563B1 (ko) | 2009-12-30 | 2010-06-23 | 중앙크리텍 주식회사 | 콘크리트 배수관 내 친환경 백태 제거용 유/무기 하이브리드 조성물 및 이를 이용하여 콘크리트 배수관 내 친환경 백태 제거방법 |
| JP2014518752A (ja) * | 2011-04-14 | 2014-08-07 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 系の表面上のスケール堆積物を溶解および／または抑制する方法 |
| US9382139B2 (en) | 2011-04-14 | 2016-07-05 | Basf Se | Method of dissolving and/or inhibiting the deposition of scale on a surface of a system |
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