JP2002035088A - 軟カプセル剤の製造方法 - Google Patents
軟カプセル剤の製造方法Info
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- JP2002035088A JP2002035088A JP2000226001A JP2000226001A JP2002035088A JP 2002035088 A JP2002035088 A JP 2002035088A JP 2000226001 A JP2000226001 A JP 2000226001A JP 2000226001 A JP2000226001 A JP 2000226001A JP 2002035088 A JP2002035088 A JP 2002035088A
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- filling liquid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生体に無用な物質を軟カプセル剤に残存させ
ることなく、軟カプセル剤を製造すること。 【解決手段】 軟カプセル剤の製造方法において、ゼラ
チンシートに予め塗布する離型剤としてグリセリン又は
充填液を用いるもの。
ることなく、軟カプセル剤を製造すること。 【解決手段】 軟カプセル剤の製造方法において、ゼラ
チンシートに予め塗布する離型剤としてグリセリン又は
充填液を用いるもの。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軟カプセル剤の製造
方法に関する。
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロータリー法による軟カプセル剤
の製造方法では、金型の間に供給された2枚のゼラチン
シートの間に充填液を充填するとともに、両ゼラチンシ
ートを接着して打抜くに際し、ゼラチンシートに予め塗
布する離型剤として、流動パラフィンを用いている。離
型剤の使用目的は、(a)ゼラチンシートを金型により成
形し、或いは成形された軟カプセル剤を乾燥機により乾
燥するときに、機械部品とゼラチンシート又は軟カプセ
ル剤の皮膜とが粘着することを防止すること、(b)ゼラ
チンシートの間に充填液を充填するときに、充填ノズル
とゼラチンシートの隙間から空気が侵入することを、離
型剤のシール作用によって防止することにある。
の製造方法では、金型の間に供給された2枚のゼラチン
シートの間に充填液を充填するとともに、両ゼラチンシ
ートを接着して打抜くに際し、ゼラチンシートに予め塗
布する離型剤として、流動パラフィンを用いている。離
型剤の使用目的は、(a)ゼラチンシートを金型により成
形し、或いは成形された軟カプセル剤を乾燥機により乾
燥するときに、機械部品とゼラチンシート又は軟カプセ
ル剤の皮膜とが粘着することを防止すること、(b)ゼラ
チンシートの間に充填液を充填するときに、充填ノズル
とゼラチンシートの隙間から空気が侵入することを、離
型剤のシール作用によって防止することにある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では、ゼラチンシートに塗布する離型剤として流動パラ
フィンを用いており、生体に無用な物質である流動パラ
フィンが製品としての軟カプセル剤に残存してしまうと
いう不都合がある。
では、ゼラチンシートに塗布する離型剤として流動パラ
フィンを用いており、生体に無用な物質である流動パラ
フィンが製品としての軟カプセル剤に残存してしまうと
いう不都合がある。
【0004】本発明の課題は、生体に無用な物質を軟カ
プセル剤に残存させることなく、軟カプセル剤を製造す
ることにある。
プセル剤に残存させることなく、軟カプセル剤を製造す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、金型
の間に供給された2枚のゼラチンシートの間に充填液を
充填するとともに、両ゼラチンシートを接着して打抜く
軟カプセル剤の製造方法において、前記ゼラチンシート
に予め塗布する離型剤としてグリセリンを用いるように
したものである。
の間に供給された2枚のゼラチンシートの間に充填液を
充填するとともに、両ゼラチンシートを接着して打抜く
軟カプセル剤の製造方法において、前記ゼラチンシート
に予め塗布する離型剤としてグリセリンを用いるように
したものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て更に、前記グリセリンをゼラチンシートの片面に塗布
するようにしたものである。
て更に、前記グリセリンをゼラチンシートの片面に塗布
するようにしたものである。
【0007】請求項3の発明は、金型の間に供給された
2枚のゼラチンシートの間に充填液を充填するととも
に、両ゼラチンシートを接着して打抜く軟カプセル剤の
製造方法において、前記ゼラチンシートに予め塗布する
離型剤として前記充填液を用いるようにしたものであ
る。
2枚のゼラチンシートの間に充填液を充填するととも
に、両ゼラチンシートを接着して打抜く軟カプセル剤の
製造方法において、前記ゼラチンシートに予め塗布する
離型剤として前記充填液を用いるようにしたものであ
る。
【0008】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て更に、前記充填液をゼラチンシートの片面に塗布する
ようにしたものである。
て更に、前記充填液をゼラチンシートの片面に塗布する
ようにしたものである。
【0009】
【作用】軟カプセル剤の皮膜を構成するゼラチンシート
に製造工程で塗布する離型剤として、該軟カプセル剤の
皮膜成分であるグリセリン、又は該軟カプセル剤の充填
液を用いるものである。グリセリンは、皮膜成分として
該軟カプセル剤にもともと含まれている物質であって生
体に不都合を与えない。充填液も、内容液として該軟カ
プセル剤にもともと含まれている物質であって生体に不
都合を与えない。
に製造工程で塗布する離型剤として、該軟カプセル剤の
皮膜成分であるグリセリン、又は該軟カプセル剤の充填
液を用いるものである。グリセリンは、皮膜成分として
該軟カプセル剤にもともと含まれている物質であって生
体に不都合を与えない。充填液も、内容液として該軟カ
プセル剤にもともと含まれている物質であって生体に不
都合を与えない。
【0010】グリセリン又は軟カプセル剤の充填液から
なる離型剤は、ゼラチンシートの外面側の片面だけに塗
布して用い、又はゼラチンシートの内面側の片面だけに
塗布して用いることもできる。
なる離型剤は、ゼラチンシートの外面側の片面だけに塗
布して用い、又はゼラチンシートの内面側の片面だけに
塗布して用いることもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は軟カプセル成形機を示す模
式図である。
式図である。
【0012】(実施例1)日本薬局方製剤総則 カプセ
ル剤に示される軟カプセル剤の製造方法に従い、図1の
軟カプセル成形機10を用いて、食用油を内容液とする
軟カプセル剤を製造した。即ち、軟カプセル成形機10
では、金型11、11の間に供給された2枚のゼラチン
シート1、1の間に充填ノズル12から吐出される充填
液2を充填するとともに、両ゼラチンシート1、1を接
着して打抜くことにて軟カプセル剤3を製造する。この
とき、軟カプセル剤の皮膜を構成するゼラチンシートの
両面又は片面に塗布する離型剤として、該皮膜液の成分
でもあるグリセリン(日本油脂(株):日局濃グリセリ
ン)を用いた。
ル剤に示される軟カプセル剤の製造方法に従い、図1の
軟カプセル成形機10を用いて、食用油を内容液とする
軟カプセル剤を製造した。即ち、軟カプセル成形機10
では、金型11、11の間に供給された2枚のゼラチン
シート1、1の間に充填ノズル12から吐出される充填
液2を充填するとともに、両ゼラチンシート1、1を接
着して打抜くことにて軟カプセル剤3を製造する。この
とき、軟カプセル剤の皮膜を構成するゼラチンシートの
両面又は片面に塗布する離型剤として、該皮膜液の成分
でもあるグリセリン(日本油脂(株):日局濃グリセリ
ン)を用いた。
【0013】尚、充填液と皮膜液として次のものを用い
た。 充填液:食用油(ヤシ油) 皮膜液:ゼラチン(ニッピゼラチン(株)) 100重量部 濃グリセリン(日本油脂(株)) 25重量部 水 90重量部
た。 充填液:食用油(ヤシ油) 皮膜液:ゼラチン(ニッピゼラチン(株)) 100重量部 濃グリセリン(日本油脂(株)) 25重量部 水 90重量部
【0014】また、製造された軟カプセル剤の品質は以
下の通りであり、生体への安全性が高く、且つ従来の製
造方法で製造された軟カプセル剤と同等品質であった。 軟カプセル剤の形状:良好 軟カプセル剤の硬度:10kg以上
下の通りであり、生体への安全性が高く、且つ従来の製
造方法で製造された軟カプセル剤と同等品質であった。 軟カプセル剤の形状:良好 軟カプセル剤の硬度:10kg以上
【0015】(実施例2)日本薬局方製剤総則 カプセ
ル剤に示される軟カプセル剤の製造方法に従い、図1の
軟カプセル成形機10を用いて、食用油を内容液とする
軟カプセル剤を製造した。このとき、軟カプセル剤の皮
膜を構成するゼラチンシートの両面又は片面に塗布する
離型剤として、軟カプセル剤の充填液である食用油(ビ
タミンE含有小麦胚芽油)を用いた。
ル剤に示される軟カプセル剤の製造方法に従い、図1の
軟カプセル成形機10を用いて、食用油を内容液とする
軟カプセル剤を製造した。このとき、軟カプセル剤の皮
膜を構成するゼラチンシートの両面又は片面に塗布する
離型剤として、軟カプセル剤の充填液である食用油(ビ
タミンE含有小麦胚芽油)を用いた。
【0016】尚、充填液と皮膜液として次のものを用い
た。 充填液:食用油(ビタミンE含有小麦胚芽油) 皮膜液:ゼラチン(ニッピゼラチン(株)) 100重量部 濃グリセリン(日本油脂(株)) 25重量部 水 90重量部
た。 充填液:食用油(ビタミンE含有小麦胚芽油) 皮膜液:ゼラチン(ニッピゼラチン(株)) 100重量部 濃グリセリン(日本油脂(株)) 25重量部 水 90重量部
【0017】また、製造された軟カプセル剤の品質は以
下の通りであり、生体への安全性が高く、且つ従来の製
造方法で製造された軟カプセル剤と同等品質であった。 軟カプセル剤の形状:良好 軟カプセル剤の硬度:10kg以上
下の通りであり、生体への安全性が高く、且つ従来の製
造方法で製造された軟カプセル剤と同等品質であった。 軟カプセル剤の形状:良好 軟カプセル剤の硬度:10kg以上
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、生体に無
用な物質を軟カプセル剤に残存させることなく、軟カプ
セル剤を製造することできる。
用な物質を軟カプセル剤に残存させることなく、軟カプ
セル剤を製造することできる。
【図1】図1は軟カプセル成形機を示す模式図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 金型の間に供給された2枚のゼラチンシ
ートの間に充填液を充填するとともに、両ゼラチンシー
トを接着して打抜く軟カプセル剤の製造方法において、 前記ゼラチンシートに予め塗布する離型剤としてグリセ
リンを用いることを特徴とする軟カプセル剤の製造方
法。 - 【請求項2】 前記グリセリンをゼラチンシートの片面
に塗布する請求項1記載の軟カプセル剤の製造方法。 - 【請求項3】 金型の間に供給された2枚のゼラチンシ
ートの間に充填液を充填するとともに、両ゼラチンシー
トを接着して打抜く軟カプセル剤の製造方法において、 前記ゼラチンシートに予め塗布する離型剤として前記充
填液を用いることを特徴とする軟カプセル剤の製造方
法。 - 【請求項4】 前記充填液をゼラチンシートの片面に塗
布する請求項3記載の軟カプセル剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000226001A JP2002035088A (ja) | 2000-07-26 | 2000-07-26 | 軟カプセル剤の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000226001A JP2002035088A (ja) | 2000-07-26 | 2000-07-26 | 軟カプセル剤の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002035088A true JP2002035088A (ja) | 2002-02-05 |
Family
ID=18719690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000226001A Pending JP2002035088A (ja) | 2000-07-26 | 2000-07-26 | 軟カプセル剤の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002035088A (ja) |
-
2000
- 2000-07-26 JP JP2000226001A patent/JP2002035088A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061117 |
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A02 | Decision of refusal |
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