JP2002035064A - 杖 - Google Patents
杖Info
- Publication number
- JP2002035064A JP2002035064A JP2000228987A JP2000228987A JP2002035064A JP 2002035064 A JP2002035064 A JP 2002035064A JP 2000228987 A JP2000228987 A JP 2000228987A JP 2000228987 A JP2000228987 A JP 2000228987A JP 2002035064 A JP2002035064 A JP 2002035064A
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- function
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 椅子などからの立ち上がり、腰掛けなどの動
作を補助する、電動で伸縮する杖を提供する。 【解決手段】 直流モータの駆動にによる回転運動を直
線運動に変える変換機構により長手方向に伸縮する機能
を備えた杖において、前記伸縮機能が変速手段を有して
使用者の動作を補助する。
作を補助する、電動で伸縮する杖を提供する。 【解決手段】 直流モータの駆動にによる回転運動を直
線運動に変える変換機構により長手方向に伸縮する機能
を備えた杖において、前記伸縮機能が変速手段を有して
使用者の動作を補助する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子などからの立
ち上がりや腰掛けなどの動作を補助する伸縮機能を持つ
杖に関する。
ち上がりや腰掛けなどの動作を補助する伸縮機能を持つ
杖に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来からある杖は単に棒状のものであ
り、老人や病傷人が椅子などから立ち上がったり腰掛け
たりする際は、杖を突いて腕の力で身体を支える体力や
腕力を要し、また姿勢が崩れ転倒するなどの恐れもあっ
た。
り、老人や病傷人が椅子などから立ち上がったり腰掛け
たりする際は、杖を突いて腕の力で身体を支える体力や
腕力を要し、また姿勢が崩れ転倒するなどの恐れもあっ
た。
【０００３】そこで、階段の昇り降りなどの補助のた
め、杖本体を電動で伸縮させる伸縮ステッキが提案され
ているが、伸縮速度が一定であり、椅子などからの立ち
上がり動作には安定性に欠け、その補助には十分応える
ものではなかった。
め、杖本体を電動で伸縮させる伸縮ステッキが提案され
ているが、伸縮速度が一定であり、椅子などからの立ち
上がり動作には安定性に欠け、その補助には十分応える
ものではなかった。
【０００４】また、前記の立ち上がりや腰掛けを補助す
る電動式昇降機能を備えた椅子や便座装置が多数商品化
されているが、装置の構造が複雑で高価であり、設備の
設置場所に使用が限定されるものであった。
る電動式昇降機能を備えた椅子や便座装置が多数商品化
されているが、装置の構造が複雑で高価であり、設備の
設置場所に使用が限定されるものであった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、椅子や便座
からの立ち上がりや腰掛けなどの動作を安定した姿勢で
補助することができ、使用場所にかかわらず手軽に使用
することができる伸縮機能を備えた杖を提供することに
ある。
からの立ち上がりや腰掛けなどの動作を安定した姿勢で
補助することができ、使用場所にかかわらず手軽に使用
することができる伸縮機能を備えた杖を提供することに
ある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、直流モータの
駆動による回転運動を直線運動に変える変換機構により
長手方向に伸縮する機能を備えた杖において、前記伸縮
機能が変速手段を有して使用者の動作を補助することを
特徴とした杖である。
駆動による回転運動を直線運動に変える変換機構により
長手方向に伸縮する機能を備えた杖において、前記伸縮
機能が変速手段を有して使用者の動作を補助することを
特徴とした杖である。
【０００７】さらに、前記杖の把手部に振動モータを内
蔵し、マッサージ機能を備えたことを特徴とした杖であ
る。
蔵し、マッサージ機能を備えたことを特徴とした杖であ
る。
【０００８】本発明の杖であると、スイッチ操作による
直流モータの正転および逆転運動を直線運動に変換して
杖が長手方向に伸縮し、その伸縮速度を調節することが
できる。椅子から立ち上がる時あるいは腰掛ける時など
に、その伸縮力を利用して身体を支え動作を補助するこ
とができる。
直流モータの正転および逆転運動を直線運動に変換して
杖が長手方向に伸縮し、その伸縮速度を調節することが
できる。椅子から立ち上がる時あるいは腰掛ける時など
に、その伸縮力を利用して身体を支え動作を補助するこ
とができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【００１０】図１は本発明の実施例の杖１の外観概略図
を示すもので、杖頭部４に把手５を持ち、外筒状からな
る胴部２に内筒状の脚部３が接合部６において挿入さ
れ、長手方向に脚部３が移動できるように杖１が構成さ
れている。操作スイッチ１６または１７が杖頭部４の根
元部または杖脚部３に配設され、さらに脚部３先端の接
地部分には滑り止めのゴムなどのキャップ７が固定され
ている。
を示すもので、杖頭部４に把手５を持ち、外筒状からな
る胴部２に内筒状の脚部３が接合部６において挿入さ
れ、長手方向に脚部３が移動できるように杖１が構成さ
れている。操作スイッチ１６または１７が杖頭部４の根
元部または杖脚部３に配設され、さらに脚部３先端の接
地部分には滑り止めのゴムなどのキャップ７が固定され
ている。
【００１１】図２は直流モータ１０の回転運動を直線運
動に変換し杖１の長手方向の伸縮運動に変える変換機構
と伸縮速度を調整する変速機構を説明した杖内部の構造
図である。
動に変換し杖１の長手方向の伸縮運動に変える変換機構
と伸縮速度を調整する変速機構を説明した杖内部の構造
図である。
【００１２】図２に示した実施例では、脚部３底部に駆
動部である直流モータ１０と電源１１が配設され、前記
直流モータ１０の駆動軸はカップリング２０を介して変
速装置１２に連結され、変速装置１２はさらにカップリ
ング２１を介して杖内部に伸びるねじ軸１３に連結さ
れ、前記ねじ軸１３は胴部２に固定されたナット１５に
設けられたねじ孔１４に螺通されている。
動部である直流モータ１０と電源１１が配設され、前記
直流モータ１０の駆動軸はカップリング２０を介して変
速装置１２に連結され、変速装置１２はさらにカップリ
ング２１を介して杖内部に伸びるねじ軸１３に連結さ
れ、前記ねじ軸１３は胴部２に固定されたナット１５に
設けられたねじ孔１４に螺通されている。
【００１３】電源１１はバッテリまたは乾電池が用いら
れ操作スイッチ１７を介して直流モータ１０に接続され
ている。
れ操作スイッチ１７を介して直流モータ１０に接続され
ている。
【００１４】前記変速装置１２としては、軽量で構造が
簡単な遊星ギア装置が、装置の小型化、高トルクが得ら
れ好ましく、図３には実施例で使用した遊星ギア装置３
０の分解斜視図を示す。
簡単な遊星ギア装置が、装置の小型化、高トルクが得ら
れ好ましく、図３には実施例で使用した遊星ギア装置３
０の分解斜視図を示す。
【００１５】この遊星ギア装置３０は、インターナルギ
アＡ、４個のプラネットギアＢ、サンギアＣおよび上下
のキャリア３１，３２、プラネットローラー３３、プラ
ネットシャフト３４から構成され、一体に組み立てられ
ている。
アＡ、４個のプラネットギアＢ、サンギアＣおよび上下
のキャリア３１，３２、プラネットローラー３３、プラ
ネットシャフト３４から構成され、一体に組み立てられ
ている。
【００１６】直流モータの駆動軸１０ａが上部キャリア
３１の中央に連結され、モータの駆動はインターナルギ
アＡに伝達され、さらにプラネットギアＢを介してサン
ギアＣに減速して伝えられる。サンギアＣに連結された
出力側のねじ棒１３の回転が減速され、杖１の伸縮速度
を調節することができる。
３１の中央に連結され、モータの駆動はインターナルギ
アＡに伝達され、さらにプラネットギアＢを介してサン
ギアＣに減速して伝えられる。サンギアＣに連結された
出力側のねじ棒１３の回転が減速され、杖１の伸縮速度
を調節することができる。
【００１７】他の変速手段としては、直流モータ１０へ
の荷電圧の調整などが挙げられる。
の荷電圧の調整などが挙げられる。
【００１８】杖１の伸縮速度は使用中に随時調節し、立
ち上がり時の立ち始め、あるいは腰掛け時の着座時はゆ
っくりした動作を行うことができるので、伸縮作動中に
使用者の安定した姿勢が得られる。
ち上がり時の立ち始め、あるいは腰掛け時の着座時はゆ
っくりした動作を行うことができるので、伸縮作動中に
使用者の安定した姿勢が得られる。
【００１９】直流モータ１０の正、逆回転運動は、ねじ
軸１３に伝達され、ねじ孔１４を介して直線運動に変換
され、脚部３は胴部２をガイドに長手方向に往復し、杖
１が伸縮する構造になっている。
軸１３に伝達され、ねじ孔１４を介して直線運動に変換
され、脚部３は胴部２をガイドに長手方向に往復し、杖
１が伸縮する構造になっている。
【００２０】前記ナット１５は、杖胴部２内に設けられ
た支持部１９に支えられた一対のボールベアリング１８
間に配設され、ナット１５が杖胴部２内を回転可能に保
持されているので、ねじ棒１３の回転に伴う杖胴部２の
回転を防止することができ、伸縮時動作をより安定に保
つことができる。
た支持部１９に支えられた一対のボールベアリング１８
間に配設され、ナット１５が杖胴部２内を回転可能に保
持されているので、ねじ棒１３の回転に伴う杖胴部２の
回転を防止することができ、伸縮時動作をより安定に保
つことができる。
【００２１】従って、上記杖１は操作スイッチ１７の操
作により杖本体の伸縮作動の開始と停止および伸縮速度
の調整を行い、使用者の使い易い形態でその動作を補助
することができると共に介護者の負担を軽減することが
できる。
作により杖本体の伸縮作動の開始と停止および伸縮速度
の調整を行い、使用者の使い易い形態でその動作を補助
することができると共に介護者の負担を軽減することが
できる。
【００２２】また、ねじ棒の上端部および下端部におい
て作動するリミットスイッチを設け、モータを自動停止
されるようにすることもできる。
て作動するリミットスイッチを設け、モータを自動停止
されるようにすることもできる。
【００２３】図４に示す別の実施例では、直流モータ１
０の回転運動を直流モータに取付けたラック機構を持っ
たギアボックス４０によって直線運動に変換するもので
ある。この場合の伸縮運動は図４に示すように、杖の胴
部２と脚部３がガイドの役割をしてスライダ４１が往復
移動し、スライダ４１の先端取付け部４３が胴部２に固
定され杖１が伸縮するようになっている。
０の回転運動を直流モータに取付けたラック機構を持っ
たギアボックス４０によって直線運動に変換するもので
ある。この場合の伸縮運動は図４に示すように、杖の胴
部２と脚部３がガイドの役割をしてスライダ４１が往復
移動し、スライダ４１の先端取付け部４３が胴部２に固
定され杖１が伸縮するようになっている。
【００２４】また、杖の胴部２側上部に直流モータ１０
を、把手５内に電源１１を配し、頭部４の手元側に操作
スイッチ１６を配置する構造とすることもできる。
を、把手５内に電源１１を配し、頭部４の手元側に操作
スイッチ１６を配置する構造とすることもできる。
【００２５】さらに、図５に示すように、把手５先端部
に振動モータ２０を内蔵させマッサージ機能を備えるこ
ともでき、着座時などにマッサージを受けることができ
るなどの機能を付属させることができる。
に振動モータ２０を内蔵させマッサージ機能を備えるこ
ともでき、着座時などにマッサージを受けることができ
るなどの機能を付属させることができる。
【００２６】上記マッサージ機能の他に、例えばラジ
オ、照明灯や発光体、非常時の警報装置などの付属物を
備えることもでき、杖使用時にラジオを聴くことや、夜
間歩行時の安全を向上することができる。
オ、照明灯や発光体、非常時の警報装置などの付属物を
備えることもでき、杖使用時にラジオを聴くことや、夜
間歩行時の安全を向上することができる。
【００２７】本実施例の杖の使用例を、立ち上がり時を
例に説明する。
例に説明する。
【００２８】使用者が椅子や便座から立ち上がる際に、
杖を収縮状態で床面に突き杖を伸長しながら床面を押さ
えると、その伸長力が身体を支え、立ち上がりの補助力
となり動作を容易にし、楽に立ち上がることができる。
杖を収縮状態で床面に突き杖を伸長しながら床面を押さ
えると、その伸長力が身体を支え、立ち上がりの補助力
となり動作を容易にし、楽に立ち上がることができる。
【００２９】また、利用者が立ち上がる場合の別の例で
は、杖を伸長状態で天井、壁面などから突出した取っ手
部に把手部分を引っかけて、杖を収縮させると、その収
縮力が身体を持ち上げ立ち上がりの補助となる。
は、杖を伸長状態で天井、壁面などから突出した取っ手
部に把手部分を引っかけて、杖を収縮させると、その収
縮力が身体を持ち上げ立ち上がりの補助となる。
【００３０】着座する場合は、上述と逆の動作を行え
ば、杖に体重を掛けながら身体を支えることができ、楽
に座ることができる。
ば、杖に体重を掛けながら身体を支えることができ、楽
に座ることができる。
【００３１】また、上記動作の開始、終了時には低速で
杖の伸縮を作動させると、使用者の安定した姿勢が得ら
れ、転倒の防止など安全上も好ましいものである。
杖の伸縮を作動させると、使用者の安定した姿勢が得ら
れ、転倒の防止など安全上も好ましいものである。
【００３２】なお、通常歩行時は使用者の体長に合わせ
た一定の長さに調節し、通常の杖として使用できるのは
勿論である。
た一定の長さに調節し、通常の杖として使用できるのは
勿論である。
【００３３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の杖によれ
ば、椅子や便座からの立ち上がりや腰掛け時に杖の伸縮
力を補助力として身体を支え、容易に動作を行うことが
でき、また伸縮速度が調節できるので安定した姿勢が得
られる。しかも、場所を限定されずに使用することがで
きる。
ば、椅子や便座からの立ち上がりや腰掛け時に杖の伸縮
力を補助力として身体を支え、容易に動作を行うことが
でき、また伸縮速度が調節できるので安定した姿勢が得
られる。しかも、場所を限定されずに使用することがで
きる。
【図１】 本発明の一実施例を示す外観図である。
【図２】 本発明の一実施例の内部構造図である。
【図３】 本発明実施例の遊星ギア装置を説明した分解
斜視図である。
斜視図である。
【図４】 本発明の別の実施例を示した内部構造図であ
る。
る。
【図５】 本発明のマッサージ機能を内蔵した杖を示し
た図である。
た図である。
１……杖 ２……胴部 ３……脚部 ４……頭部 ５……把手 ６……接合部 １０……直流モータ １１……電源装置 １２……変速装置 １３……ねじ棒 １４……ねじ孔 １５……ナット １６、１７……操作スイッチ ３０……遊星ギア装置 Ａ……インターナルギア Ｂ……プラネットギア Ｃ……サンギア ３１，３２……キャリア ４０……ギアボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸上 知博 福井県小浜市駅前町13番10号 芝浦電産株 式会社内 (72)発明者 貞包 幸一 福井県小浜市駅前町13番10号 芝浦電産株 式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 直流モータの駆動による回転運動を直線
運動に変える変換機構により長手方向に伸縮する機能を
備えた杖において、前記伸縮機能が変速手段を有して使
用者の動作を補助することを特徴とした杖。 - 【請求項２】 前記杖の把手部に振動モータを内蔵し、
マッサージ機能を備えたことを特徴とした請求項１に記
載した杖。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000228987A JP2002035064A (ja) | 2000-07-28 | 2000-07-28 | 杖 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000228987A JP2002035064A (ja) | 2000-07-28 | 2000-07-28 | 杖 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002035064A true JP2002035064A (ja) | 2002-02-05 |
Family
ID=18722179
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000228987A Pending JP2002035064A (ja) | 2000-07-28 | 2000-07-28 | 杖 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002035064A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100853513B1 (ko) | 2007-08-24 | 2008-08-21 | 이기웅 | 시각장애인용 지팡이 |
| KR101042580B1 (ko) | 2009-06-10 | 2011-06-21 | 문준모 | 전동식 다단 스틱 |
| WO2012117480A1 (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-07 | 村田機械株式会社 | 上肢訓練装置 |
| JP5097864B1 (ja) * | 2012-05-17 | 2012-12-12 | 正昭 相馬 | 電動開閉傘 |
-
2000
- 2000-07-28 JP JP2000228987A patent/JP2002035064A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100853513B1 (ko) | 2007-08-24 | 2008-08-21 | 이기웅 | 시각장애인용 지팡이 |
| KR101042580B1 (ko) | 2009-06-10 | 2011-06-21 | 문준모 | 전동식 다단 스틱 |
| WO2012117480A1 (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-07 | 村田機械株式会社 | 上肢訓練装置 |
| JP5630559B2 (ja) * | 2011-02-28 | 2014-11-26 | 村田機械株式会社 | 上肢訓練装置 |
| JP5097864B1 (ja) * | 2012-05-17 | 2012-12-12 | 正昭 相馬 | 電動開閉傘 |
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