JP2002035028A - 紙おむつ及び紙おむつの製造における伸縮部材取付方法 - Google Patents

紙おむつ及び紙おむつの製造における伸縮部材取付方法

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JP2002035028A JP2000218559A JP2000218559A JP2002035028A JP 2002035028 A JP2002035028 A JP 2002035028A JP 2000218559 A JP2000218559 A JP 2000218559A JP 2000218559 A JP2000218559 A JP 2000218559A JP 2002035028 A JP2002035028 A JP 2002035028A
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啓滋 鳥越
Sadanao Manabe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吸収性能を阻害するような収縮が吸収体に生じ
ないようにする。 【解決手段】前身頃Fの下腹部相当個所に腰周り締め付
け方向に沿って下腹部伸縮部材21F、21Fを、およ
び下腹部相当個所に対応した後身頃Bの臀部個所に腰周
り締め付け方向に沿って臀部伸縮部材21Bを設けるに
あたり、下腹部伸縮部材21F、21Fは、前身頃Fに
おける一方側の接合部30から他方側の接合部30まで
の部分のうち吸収主体10の一部または全部と重なる部
分が不連続に形成され、一方、臀部伸縮部材21Bは、
後身頃Bにおける一方側の接合部30から他方側の接合
部30まで連続的に形成されたものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンツ型などの使
い捨て紙おむつ及びその製造に好適な伸縮部材の取付方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】パンツ型紙おむつは、腹側の左右両側縁
と背側の左右両側縁とが接合され、左右1対の脚周り開
口部及び腰周り開口部を形成した外形シートの内側に、
透液性トップシートと不透液性バックシートとの間に吸
収コアを挟んでなる可撓性吸収体が、外形シート幅方向
中央において前身頃から後身頃にわたるように取り付け
られたものであり、汎用されている。
【0003】この種のパンツ型使い捨て紙おむつにおい
ては、一般に、腹側及び背側における腰周り開口部縁近
傍の吸収コアが存在しないウエスト領域において、開口
部縁に平行に間隔を置いて複数本の糸ゴムからなるウエ
スト伸縮部材が設けられている。さらに、吸収コアが存
在しかつ1対の脚周り開口部を繋ぐ股下区域に至るまで
の胴周り領域において、吸収コアを横切って左右に延在
して、開口部縁と平行に間隔を置いて糸ゴムからなる胴
周り伸縮部材が固定されたものも市販されている。胴周
り伸縮部材は、ウエスト伸縮部材と相俟って製品のずれ
落ちを防止するとともに、それ自体は肌への密着性を高
める機能がある。
【0004】特にパンツ型紙おむつにおいては、かかる
胴周り伸縮部材は、前身頃の下腹部相当個所に腰周り締
め付け方向に沿って一方側側縁部から他方側側縁部まで
連続的に取り付けられた1本または複数本の下腹部伸縮
部材と、下腹部相当個所に対応した後身頃の臀部個所に
腰周り締め付け方向に沿って一方側側縁部から他方側側
縁部まで連続的に取り付けられた1本または複数本の臀
部伸縮部材とで構成されている。
【0005】なお、かかる連続的な下腹部伸縮部材およ
び臀部伸縮部材の製造方法としては、本出願人が先の特
開平11−332913号公報において提案したものが
ある。
【0006】他方、おむつ使用時(装着時)に腹側の左
右両側縁と背側の左右両側縁とを接合するタイプのいわ
ゆるテープ式紙おむつにおいては、胴周り伸縮部材が設
けられていないものが主流となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
胴周り伸縮部材の取付形態は、吸収主体と体との間の隙
間が少なくなるという点ではフィット性が向上し、前後
漏れ防止効果が高まると考えられたが、胴周り伸縮部材
が吸収体を横切って左右に延在しているため、吸収主体
に製品前後方向に沿う縦皺が形成され、この縦皺が通路
となって尿等の排泄液体が吸収されるよりも先にウエス
ト部まで誘導されてしまい、前後漏れを促進させかねな
いことが判明した。特に幼児は四つん這い姿勢でいるこ
とが多く、また尿の排泄方向が製品前側であるため、ウ
エスト部までの排泄物の誘導および漏れは特に前身頃側
において顕著であった。
【0008】また従来の胴周り伸縮部材は、前身頃およ
び後身頃のそれぞれにおいて胴周り方向に沿って連続的
に延在しているため、胴回り全体に非常に多数の皺が形
成されてしまい、見栄えがすっきりとしたものではなか
った。
【0009】これらの問題点を解決するためには、胴周
り伸縮部材を設けないのが最も簡単かつ効果的である
が、それでは製品のずれ落ち防止および肌への密着効果
がなくなってしまう。
【0010】そこで、本発明の主たる課題は、吸収性能
を阻害するような収縮が吸収体に生じないようにすると
ともに、見栄えがすっきりとし、なおかつ製品のずれ落
ち防止および肌への密着効果が高い、紙おむつおよびこ
れを製造可能とする製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明は次記のとおりである。 <請求項1記載の発明>外形シートの前身頃と後身頃と
の両側縁部が接合されて、腰周り開口部および左右一対
の脚周り開口部が形成され、前身頃の下腹部相当個所に
腰周り締め付け方向に沿って下腹部伸縮部材が設けら
れ、かつ下腹部相当個所に対応した後身頃の臀部個所に
腰周り締め付け方向に沿って臀部伸縮部材が設けられ、
トップシートとバックシートとの間に吸収体が設けられ
た、紙おむつにおいて、前記下腹部および臀部のそれぞ
れの伸縮部材は、前身頃における一方側の接合部から他
方側の接合部までの部分のうち前記吸収体の一部または
全部の部分が不連続に形成された、ことを特徴とする紙
おむつ。
【0012】<請求項2記載の発明>外形シートの前身
頃と後身頃との両側縁部が接合されて、腰周り開口部お
よび左右一対の脚周り開口部が形成され、前身頃の下腹
部相当個所に腰周り締め付け方向に沿って下腹部伸縮部
材が設けられ、かつ下腹部相当個所に対応した後身頃の
臀部個所に腰周り締め付け方向に沿って臀部伸縮部材が
設けられ、トップシートとバックシートとの間に吸収体
が設けられた、紙おむつにおいて、前記下腹部伸縮部材
および前記臀部伸縮部材のいずれか一方は、前身頃にお
ける一方側の接合部から他方側の接合部までの部分のう
ち前記吸収体の一部または全部の部分が不連続に形成さ
れた、ことを特徴とする、紙おむつ。
【0013】<請求項3記載の発明>外形シートの前身
頃と後身頃との両側縁部が接合されて、腰周り開口部お
よび左右一対の脚周り開口部が形成され、前身頃の下腹
部相当個所に腰周り締め付け方向に沿って下腹部伸縮部
材が設けられ、かつ下腹部相当個所に対応した後身頃の
臀部個所に腰周り締め付け方向に沿って臀部伸縮部材が
設けられ、トップシートとバックシートとの間に吸収体
が設けられた、紙おむつにおいて、前記下腹部伸縮部材
は、前身頃における一方側の接合部から他方側の接合部
までの部分のうち前記吸収体の一部または全部の部分が
不連続に形成され、前記臀部伸縮部材は、後身頃におけ
る一方側の接合側縁部から他方側の接合側縁部まで連続
して形成された、ことを特徴とする紙おむつ。
【0014】<作用>下腹部伸縮部材が前身頃において
吸収体を横切って連続しないようにすると、吸収体に対
する腰周り締め付け方向の収縮力が弱められる。その結
果、従来のように吸収体を横切る伸縮部材の作用により
に腰周り締め付け方向に沿って形成される縦皺により吸
収体が肌から浮き上がり、腰周り部分からの漏れが生じ
るという問題が防止される。
【0015】また臀部伸縮部材は、従来と同様、後身頃
における一方側の接合部から他方側の接合部まで連続的
に形成すると、ずれ落ち防止および肌への密着性を前述
従来例と同程度に高めることができる。また前身頃の表
面における下腹部伸縮部材が不連続の部分に殆ど皺がな
くなるため、その上から着用するパンツとの密着性も良
好となり、すっきりとした見栄えのよいものとなる。
【0016】<他の発明>従来の技術の項で述べたよう
に、連続的な下腹部伸縮部材および臀部伸縮部材の取り
付け方法としては、たとえば本出願人らによる先の特開
平11−332913号公報に示されるように、糸ゴム
等の材料製の伸縮部材を外形シート等の被取付部材に対
して連続的に供給しつつ、伸張下で配置固定する方法が
知られている。
【0017】これに対して、前述の請求項1記載の紙お
むつのように、複数の伸縮部材を製品幅方向に所定間隔
をおいて不連続に取り付ける場合、伸縮部材の連続取付
では対応できず、伸縮部材を被取付部材に間欠的に取り
付けることが要求される。そしてこの場合(特に被取付
部材が外形シート等のように伸縮部材取付後にカットで
きない場合)、取り付けに先立って伸縮部材を所定長に
カットする必要がある。
【0018】しかしながら、カットした伸縮部材をその
まま接着剤で被取付部材に伸張下に取り付けても、連続
的に取り付ける場合と異なり取付後の伸縮部材の伸張を
保持する力は接着力しかなく、被取付部材に対する接触
面積が少ないことや異種材料間の接着であること等によ
る接着力の弱さもあいまって、伸縮部材が直に収縮し元
に戻ってしまうという問題がある。
【0019】請求項4〜8記載の発明は、かかる問題点
を解決しようとするものであり、次記の構成を有するも
のである。
【0020】<請求項4記載の発明>帯状の支持シート
に、長手方向に沿って伸縮部材を配置固定し、長手方向
に所定の間隔をおいて切断して複数の伸縮シート状部材
を形成するとともに、この伸縮シート状部材を被取付部
材に対し製品幅方向に所定間隔をおいて不連続に取り付
けることを特徴とする、紙おむつの製造における伸縮部
材取付方法。
【0021】<請求項5記載の発明>帯状の支持シート
に、長手方向に沿って伸縮部材を配置固定し、長手方向
に所定の間隔をおいて切断して複数の伸縮シート状部材
を形成するとともに、この伸縮シート状部材を、伸縮部
材の伸張状態で各伸縮シート状部材間の隣接端部を除く
部分を被取付部材に接着固定し、この未接着の隣接端部
を収縮させて、前記伸縮シート状部材相互を離間させ不
連続とならしめる、請求項4記載の紙おむつの製造にお
ける伸縮部材取付方法。
【0022】<請求項6記載の発明>帯状の支持シート
に、長手方向に所定の間隔をおいて接着剤を塗布し、こ
の接着剤を塗布した中央部分を開口し、前記伸縮シート
状部材を、前記帯状支持シート開口の接着剤が塗布され
た開口縁に配置固定して、長手方向に所定間隔をおいて
伸縮シート状部材が不連続に取り付けられた帯状シート
を形成する、請求項4記載の紙おむつの製造における伸
縮部材取付方法。
【0023】<請求項7記載の発明>帯状の支持シート
に、長手方向に沿って伸縮部材を配置固定した後、波状
に横切る波状カットにより2分割して、これら分割部材
をその長手方向が製品幅方向に沿うように被取付部材に
対して一方側を下腹部側に他方側を臀部側に取り付け
る、請求項4記載の紙おむつの製造における伸縮部材取
付方法。
【0024】<請求項8記載の発明>帯状の支持シート
に、長手方向に沿って伸縮部材を配置固定した後、長手
方向に所定の間隔をおいて保持部材を固定し、この固定
した保持部材を介在して切断する、請求項4記載の紙お
むつの製造における伸縮部材取付方法。
【0025】<作用>このように、本発明では、伸縮部
材を支持シートに配置固定した伸縮シート状部材を、製
品幅方向に所定間隔をおいて不連続に被取付け部材に取
り付ける。したがって、伸縮部材の支持シートに対する
取付けに際しては連続取付けが可能であり、また被取付
部材に対して取り付ける伸縮部材はシート状をなしてい
るため、被取付け部材に対する接触面積が著しく増加
し、接着力も増加する。よって、より確実かつ容易に、
複数の伸縮部材をその伸張方向に沿って不連続に且つそ
れぞれ伸張下に被取付け部材に取付けることができるよ
うになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
てパンツ型使い捨ておむつの例を引いて詳説するが、本
発明はおむつ使用時(装着時)に腹側の左右両側縁と背
側の左右両側縁とを接合するタイプのいわゆるテープ式
紙おむつに対しても適用することができる。
【0027】<紙おむつの実施形態>本実施形態に係る
パンツ型使い捨ておむつは、図1に示すように、可撓性
の外形シート1と、この外形シート1内面に固定され、
股間部4を中心として前後方向(縦方向)に延在する吸
収主体10とを主体として構成されている。
【0028】外形シート1は2枚の通気・撥水性の不織
布を積層固定してなり、この外形シート1と吸収主体1
0とを重ね合わせた後の製造工程の最終段階で、前身頃
Fと後身頃Bとの両側縁部の長手方向全体を超音波シー
ルや熱溶融などの手段により接合する(この接合部を符
号30としてある)ことにより、胴周り開口部および左
右一対の脚周り開口部を形成してある。
【0029】吸収主体10は、図2にも示すように、不
織布などからなり着用者の肌に直接触れる長方形の透液
性トップシート11と、綿状パルプを主体とし、ある程
度の剛性を有する長方形の吸収コア13とその上下面全
体を包む額巻きされた長方形のクレープ紙14とからな
る吸収体ABと、この吸収体ABの裏面から表面側に回
り込み表面側両側部を額巻き形態で覆っている、ポリエ
チレンプラスチックフィルムなどからなる長方形の不透
液性バックシート12とが、ホットメルト接着剤により
接着(図中*で示しているのが接着部分である)一体化
されたものである。必要に応じて、図示のように透液性
トップシート11とクレープ紙14との間に透液性セカ
ンドシート11Sを介在させることができる。
【0030】この吸収主体10は、不透液性バックシー
ト12のわずか両側部を残してほぼ裏面全体が前記外形
シート1に対して、ホットメルト接着剤により接着して
一体化してある。
【0031】吸収主体10の両側部には、使用面側に突
出する脚周り用起立カフスB,Bがそれぞれ形成され、
この起立カフスBは、実質的に幅方向に連続した起立用
シート40と、伸縮部材、たとえば糸ゴムからなる一本
のまたは図示のように複数本の伸縮部材50,50…と
により構成されている。
【0032】さらに詳細には、起立カフスBは、起立用
シート40を2重に形成され、各伸縮部材50,50…
をホットメルト接着剤などにより固着した状態で包んで
形成されたものである。各起立カフスB,Bを形成する
起立用シート40は、透液性でなく不透液性もしくは疎
水性であるのが望ましい。また、透液性シートに対して
シリコン処理などにより液体をはじく性質となるように
してもよい。
【0033】二重の起立用シート40の内面は、不透液
性バックシート12の吸収体ABの表面側への回り込み
部分表面側にホットメルト接着剤などにより固着されて
いる。その結果、二重の起立用シート40の内面の、不
透液性バックシート12への固着始端は、起立カフスB
の起立端を形成している。
【0034】この起立端より内側は、製品本体に固定さ
れていない自由部分であり、製品の中央側に向かう起立
部B1と、途中で折り返し反転して外側に向かう平面当
り部B2とに機能的にかつ概念的に区分されている。
【0035】他方、長手方向前後端部において、ホット
メルト接着剤などにより、前記起立部相当部(起立部B
1の延長部)B11は、物品の中央側に向かう状態で物
品に、具体的には透液性シート1外面に固定され、前記
平面当り部相当部(平面当り部B2の延長部)B22が
折り返し反転した状態で起立部相当部B11上に固定さ
れている。
【0036】また、伸縮部材50,50…は、少なくと
も1本が平面当り部B2にあることを基本形態とする
が、特に伸縮部材50は平面当り部B2の先端部にある
ことが好ましく、さらに、起立部B1にも伸縮部材50
を有することが好ましい。最適な形態は、起立端近傍、
折り返し近傍、及び平面当り部B2の先端部にあること
である。平面当り部B2の先端部には、図示のように複
数本有するのがさらに望ましい。起立部B1には、起立
力を高めるために、さらに伸縮部材50,50…を設け
ることができる。図示の形態では、起立部B1に4本、
平面当り部B2に3本の合計7本である。
【0037】図1は、紙おむつを長手方向に展開した状
態を示しているが、装着時には、紙おむつが舟形に体に
装着されるので、そして各伸縮部材50,50…の収縮
力が作用するので、製品の前後端はそのままで、脚周り
では図3に示すように、各伸縮部材50,50…の収縮
力により起立カフスBが起立する。そしてこのとき、吸
収主体10の側部を変形させ持ち上げ、また若干吸収体
3も変形させつつ持ち上げ、深いポケット空間を形成す
る。
【0038】しかも、この持ち上げ状態で、各伸縮部材
50,50…の収縮力が起立カフスB自体に作用するか
ら、起立部B1はほぼ垂直に起立するようになる。平面
当り部B2も、垂直に起立するになるものの、平面当り
部相当部B22が折り返し反転した状態で起立部相当部
B11上に固定されているから、垂直に起立にも限度が
あり、平面当り部B2は外向き状態を保持したまま、垂
直方向の起立力を維持しながら起立する。その結果、平
面当り部B2は、常に、着用者の脚周りに平面的にフィ
ットする。
【0039】起立部B1,B1で囲まれる空間は、尿ま
たは軟便の閉じ込め空間を形成する。この空間内に排尿
されると、その尿は透液性トップシート1を通って吸収
体要素AB内に吸収されるとともに、軟便の固形分につ
いては、起立カフスBの起立部B1,B1がバリヤーと
なり、その乗り越えが防止される。万一、起立部B1の
起立遠位縁を乗り越えて横に漏れた尿は、平面当り部B
2によるストップ機能により横漏れが防止される。
【0040】さらに本例では、起立端より中心側であっ
てかつ吸収体ABの両側部位置に、長手方向に沿う持ち
上げ用伸縮部材60が伸張状態で固定されている。
【0041】図示形態では、持ち上げ用伸縮部材60は
不透液性バックシート12と吸収体ABとの間に介在さ
れている。そして、平面視での位置としては、図2に明
示されているように、脚周り部位においては吸収コア1
3の括れ部分と重ならず、長手方向前後においては吸収
コア13の張り出し部と重なる位置にある。
【0042】かかる持ち上げ用伸縮部材60を設けるこ
とにより、製品の装着状態において、図3に示すよう
に、持ち上げ用伸縮部材6の収縮力(その作用状態を白
抜き矢印で示す)により吸収体ABの両側部が変形し着
用者の肌に向かって起立するようになる。この起立部分
に対して、起立カフスが、持ち上げ用伸縮部材60の外
側の起立端を介して前記吸収体ABの両側部における起
立部分に加算して起立するようになるので、肌に対する
起立高さが高いものとなり、すなわち、より深いポケッ
ト空間が形成され、肌とのフィット性が高まり、単に起
立カフスBのみでも横漏れを確実に防止できる。
【0043】他方、前身頃Fと後身頃Bとにおいて、外
形シート1の不織布間及び外形シート1の裏面側シート
の前後端部の折り返し巻き込み部分には、胴周りのフィ
ット性を高めるために、胴周り開口部の端縁に平行に間
隔を置いて細い糸ゴムからなるウエスト伸縮部材20,
20…が伸縮するように伸長下に配置固定されている。
ウエスト伸縮部材20,20…の間隔および本数は適宜
定めることができるが、例えば間隔としては4〜6mm
程度、本数としては5〜7本程度が好ましい。
【0044】そしてかかる構成のもと、本発明に従って
前身頃Fの下腹部相当個所に腰周り締め付け方向(胴周
り開口部の端縁と平行な方向。以下同じ。)に沿って下
腹部伸縮部材21F,21Fが設けられ、かつ下腹部相
当個所に対応した後身頃Bの臀部個所に腰周り締め付け
方向に沿って臀部伸縮部材21Bが設けられている。そ
して、下腹部伸縮部材21F,21Fは、前身頃Fにお
ける一方側の接合部30から他方側の接合部30までの
部分のうち吸収体ABの一部の部分が不連続に形成され
ている。一方、臀部伸縮部材21Bは、従来と同様、後
身頃Bにおける一方側の接合部30から他方側の接合部
30まで連続的に設けられている。また、下腹部伸縮部
材21F,21Fの不連続側と反対側の側端は、臀部伸
縮部材21Bの両端にそれぞれ連続するようになる。
【0045】図示例では、これら下腹部伸縮部材21F
および臀部伸縮部材21Bとして、細い糸ゴムからなる
伸縮部材が伸縮するように伸長下に、前身頃F及び後身
頃Bの両者において、それぞれ平行に9〜25本、外形
シート1の不織布間に配置固定されている。この下腹部
伸縮部材21Fおよび臀部伸縮部材における相互間隔
は、ウエスト伸縮部材20,20…の間隔に対して同じ
か、あるいはそれよりも短いものとされている。
【0046】また、これら下腹部伸縮部材21Fおよび
臀部伸縮部材21Bとして使用する糸ゴムは、前述のウ
エスト伸縮部材20として使用する細い糸ゴムよりも伸
張応力および断面外径が小さいか、あるいは実質的に同
一のものとすることができる。簡易には両者において全
く同じ糸ゴムを使用することで対応できるが、色分け等
の上記特性以外において差別化を図っても良い。ここに
おいて使用する細い糸ゴムとしては、具体的には、伸張
応力が、150%伸長時において4〜17gの範囲、特
に5〜10gの範囲のものが好適に使用され、断面外径
が100〜350μmの範囲、特に120〜270μm
の範囲のものが好適に使用される。
【0047】かくして、前身頃Fにおける一方側の接合
部30から他方側の接合部30までの部分のうち吸収体
ABの一部の部分が不連続に形成されたことにより、下
腹部伸縮部材21F,21Fが前身頃Fにおいて吸収体
ABを横切って連続しなくなり、吸収体ABに対する腰
周り締め付け方向の収縮力が弱められる。その結果、従
来のように吸収体ABを横切る伸縮部材の作用によりに
腰周り締め付け方向に沿って形成される縦皺により吸収
体が肌から浮き上がり、腰周り部分からの漏れが生じる
という問題が防止される。また本例では、臀部伸縮部材
21Bは、従来と同様、後身頃Bにおける一方側の接合
部30から他方側の接合部30まで連続的に形成してい
るので、ずれ落ち防止および肌への密着性を前述従来例
と同程度に高めることができる。また前身頃Fにおける
下腹部伸縮部材21F,21Fが不連続の部分に殆ど皺
がなくなるため、その上から着用するパンツとの密着性
も良好となり、すっきりとした見栄えのよいものとな
る。なお、図示していないが、本発明の下腹部伸縮部材
21F,21Fは、前身頃Fにおける一方側の接合部3
0から他方側の接合部30までの部分のうち吸収体AB
の全部の部分を不連続に形成することもでき、この場合
にも上記と同様の作用効果が奏せられる。
【0048】他方、図5は請求項1記載の発明に係る紙
おむつの他の実施形態を示しており、吸収主体10より
も若干幅広な矩形状の本体外形シート1Aと、股間部4
を除く前身頃部分を形成する前身頃胴回りシート1B
と、股間部4を除く後身頃部分を形成する後身頃胴回り
シート1Cとを積層固定してなるものである。
【0049】本体外形シート1Aには、胴周り開口部を
構成する両端縁部に端縁と平行に間隔を置いて複数のウ
エスト伸縮部材70F,70Bがそれぞれ伸長下に配置
固定されている。前身頃胴回りシート1Bの各脇部相当
個所には、製品幅方向に沿って連続する多数の伸縮部材
71F,71Fがそれぞれ伸張下に取り付けられてお
り、これら脇部相当個所の伸縮部材71F,71F相互
は不連続とされている。一方、後身頃胴回りシート1C
においては、伸縮部材71Fが、一方側の接合部から他
方側の接合部まで連続的に延在するように配置固定され
ている。そして、これら伸縮部材71Fのうちウエスト
伸縮部材と連続する部分は、機能的にもかつ概念的にも
本発明のウエスト伸縮部材の一部を構成する。かかるタ
イプの紙おむつも請求項1記載の発明に含まれる。
【0050】<他の紙おむつの実施形態>上記例では、
下腹部伸縮部材を不連続に形成し、且つ臀部伸縮部材を
連続的に形成したが、反対に下腹部伸縮部材を一方側接
合部から他方側接合部まで連続的に形成し、且つ臀部伸
縮部材を一方側接合部から他方側接合部までの部分のう
ち吸収体の一部または全部の部分を不連続に形成した
り、後述例のように、下腹部及び臀部の伸縮部材の両方
を一方側接合部から他方側接合部までの部分のうち吸収
体の一部または全部の部分を不連続に形成したりするこ
ともできる。
【0051】<紙おむつの製造における伸縮部材取付方
法の実施形態>次に、本発明の伸縮部材取付方法を適用
した紙おむつの製造方法の実施形態について説明する。 (第1の形態;特に請求項4および5記載の発明に関す
る)図6は、第1の形態に係るパンツタイプ紙おむつの
組み立てフローを示しており、吸収主体製造供給ライン
100と、外形シート製造供給製造ライン200と、最
終処理ライン300とで構成されている。
【0052】吸収主体製造供給ライン100において
は、先ず吸収コアが、その長手方向が搬送方向に沿うよ
うに供給され、この上に透液性トップシートが被されて
固定され、さらにこの透液性トップシートの両側端部に
起立カフスがそれぞれ配置固定される。次いで、これら
は、別途供給される不透液性バックシートの上に配置固
定され、吸収主体10が完成する。本例の場合、不透液
性バックシートは、予めその両側端部を折り返すととも
にその間に色の着いたウレタンフィルム等の補強部材を
挟んで接着し、当該縁部のコシを強くするように加工さ
れる(補強部材を用いずにカラーホットメルト接着によ
り側縁部を強調させたり、コシを強くしたりしても良
い)。
【0053】かくして製造された吸収主体10は、90
度ターン装置110において、その長手方向が搬送方向
に対して直交する姿勢となるように平面的に90度ター
ンされ、最終ライン300の外形シート取付装置301
へと搬送される。
【0054】この一方で、外形シート製造供給製造ライ
ン200において、製品幅方向に連続する帯状外形シー
ト201に対して下腹部伸縮部材および臀部伸縮部材、
ならびにウエスト伸縮部材の取り付けがなされる。
【0055】詳細には帯状外形シート201が先ずスリ
ップカッター装置210に送り込まれる。このスリップ
カッター装置210においては、別途供給されたデザイ
ンシート202がスリップされ供給間隔をあけられなが
ら所定形状に順次カットされるとともに、図9にも示す
ように、このカットされたデザインシート202,20
2が帯状外形シート201の上面における前身頃幅方向
中央部および後身頃幅方向中央部に対し、ホットメルト
接着等によりそれぞれ配置固定される。デザインシート
としては透けない材質のフイルム等に絵柄等を付したも
のを用いることができる。
【0056】次いで、このデザインシート202,20
2を貼り付けた外形シート201上面に対し、図9にも
示すように連続するウエスト伸縮部材203,203が
各身頃の所定部位にそれぞれ連続的に供給され(例えば
糸ゴムや帯状ゴム等の材が複数本間隔をおいて平行に供
給される)、ホットメルト接着により固定される。続い
て、このウエスト伸縮部材203を取り付けた外形シー
ト201は胴周り伸縮部材取付装置220に供給され、
本発明に従って下腹部伸縮部材および臀部伸縮部材がそ
れぞれ取り付けられる。このため本例では、図7に示す
ように下腹部伸縮部材帯供給ラインおよび臀部伸縮部材
帯供給ライン230,230が個別に設けられている。
各ライン230においては、図8に示すように複数本の
連続伸縮部材(糸状、紐状、帯状等の弾性材。以下同
じ。)205が連続帯状の支持シート204上に間隔を
おいて平行に且つホットメルト接着等により伸張下に配
置固定され、連続帯状の伸縮シート状部材206,20
6がそれぞれ形成され、これらが胴周り伸縮部材取付装
置220にそれぞれ送給される。図示しないが、一本の
連続帯状の伸縮シート状部材を形成してから、これをス
リッターカッターにより長手方向に沿って切断して、複
数本の連続帯状の伸縮シート状部材を形成し、これらを
胴周り伸縮部材取付装置220にそれぞれ送給するよう
にすることもできる。
【0057】胴周り伸縮部材取付装置220において
は、各帯状伸縮シート状部材206,206が所定長さ
に順次切り離されて伸縮シート状部材206,206…
がそれぞれ形成される一方で、別途送り込まれてくる外
形シート201に対し、下腹部相当個所における製品幅
方向中央部を除いた部分および臀部相当個所における製
品幅方向中央部を除いた部分に、図示しない接着剤塗布
装置によりホットメルト接着剤HM等が間欠的にそれぞ
れ塗布される。そして、この外形シート201の下腹部
相当個所および臀部相当個所に、伸縮シート状部材20
6,206…が製品幅方向となる方向に連なり且つ製品
幅方向となる方向に沿う伸張下に配置される。なお、こ
のとき伸縮部材シート状部材206,206…はその伸
縮部材取付面が外形シート201に合わさるように配置
される。かくして前述のように接着剤HMが間欠塗布さ
れているので、図11にも示すように、各伸縮シート状
部材206における他の伸縮シート状部材206との隣
接端部S,Sは外形シート201と接着されずに当該隣
接端部S,Sを除く中央部分C,Cが外形シート201
に接着固定される。
【0058】続いて、この外形シート201に取り付け
られた伸縮シート状部材206,206…は接着固定後
に伸張状態から開放され、図10のほか図12にも示す
ように各伸縮シート状部材206,206…における未
固定隣接端部S,Sが収縮する。これによって、外形シ
ート201に取り付けられた伸縮シート状部材206,
206…相互は離間し不連続となる。
【0059】以上の部材取付が施された外形シート20
1は、続いて最終ライン300の外形シート取付装置3
10へ送り込まれる。ここでは、図10のほか図13に
も示すように、外形シート201の製品幅方向中央部相
当部位に対し、別途送り込まれてくる吸収主体10が配
置されホットメルト接着等により固定される。
【0060】そして各種部材の取付が完了した外形シー
ト201は、順次ダイカッター装置320に送り込ま
れ、そこで脚周り開口部206相当個所がくり貫かれ、
次いで折り畳み装置330により、図10に示すように
前身頃Fおよび後身頃Bの両側縁部30,30が重なる
ように2つ折りされ、続くヒートシール装置340によ
り両側縁部30,30がヒートシールされた後、ファイ
ナルカッター350において搬送のために残しておいた
余代部分切り落とされウエスト開口端縁相当個所が形成
されるとともに、連続する製品相互がその側縁部30,
30間相当個所に沿って切り離され、および製品寸法に
合うようにカットされて個々のおむつPO,PO…とさ
れる。これら個々のおむつPO,PO…は、必要に応じ
て転写ロール360により外形シート201表面に絵や
模様等が転写された後、順次図示しない計数装置へ送給
される。
【0061】かくして製造された紙おむつPOは、図1
4に展開状態(表面側)で示すように、下腹部における
伸縮部材205,205を含む伸縮シート状部材20
6,206が、前身頃Fにおける一方側の接合部30か
ら他方側の接合部30までの部分のうち吸収体の幅方向
中央部と対応する部分が不連続に(間欠的に)設けられ
るとともに、臀部における伸縮部材205,205を含
む伸縮シート状部材206,206も、後身頃Bにおけ
る一方側の接合部30から他方側の接合部30までの部
分のうち吸収体の幅方向中央部と対応する部分が不連続
に形成されたものとなる。また、各下腹部および臀部伸
縮部材205,205は、吸収体がわ端部S,S…を除
く主要部が伸張下に取り付けられ且つ吸収体がわ端部
S,S…が非伸張下に取り付けられたものとなる。この
紙おむつは、図14からも判るように下腹部伸縮部材2
05,205および臀部伸縮部材205,205は、そ
れぞれ吸収体がわ端部の未接着収縮部分S,S…が吸収
主体10の側端部と重なるが、この重なり部分の伸縮部
材はおむつ表面側からはデザインシート202に隠れて
見えないようになっている。
【0062】なお、本発明の下腹部伸縮部材205,2
05および臀部伸縮部材205,205は、吸収体の幅
方向全部と対応する部分を不連続にすることもできる。
【0063】他方、図6等における臀部伸縮部材帯供給
ライン230を省略し、その代わりに、前述の図8に示
すのと同様に製造した伸縮シート状部材を、そのまま、
外形シート製造ラインにおいて外形シートの所定部位に
対して伸張下に配置しホットメルト接着剤等により固定
することにより、前述図1等に示すのと同様な、臀部伸
縮部材のみを後身頃の一方側側縁部から他方側側縁部ま
で連続的に配置固定した紙おむつとすることができる。
【0064】また、前述の図8に示す帯状伸縮シート状
部材の切断を変更し、図38に示すように、帯状伸縮シ
ート状部材206Xを切断する代わりに、幅方向端縁部
206aを残すように部分的に切り離し、この幅方向端
縁部206aをウエスト伸縮部材となし、切り離し部2
06bを下腹部および臀部伸縮部材となすことも本発明
に含まれる。206cは切り離し線を示している。この
場合、前述の図6に示すウエスト伸縮部材の供給ライン
を省略することが可能となる。
【0065】(第2の形態;特に請求項4、6記載の発
明に関する)図15は、第2の形態に係るパンツタイプ
紙おむつの組み立てフローを示しており、主ラインに対
して、起立カフスが形成された吸収主体、胴周り伸縮部
材、ウエスト伸縮部材、外形シートがこの順に供給さ
れ、組み立てが行われるものである。
【0066】起立カフスが形成された吸収主体は、その
長手方向を主ライン300の搬送方向に合わせるように
して、図示しない吸収主体製造ラインから主ラインに順
次送り込まれる。主ライン300に送り込まれた吸収主
体は、90度ターン装置301において、その長手方向
が搬送方向に対して直交する姿勢となるように平面的に
90度ターンされ、胴回り伸縮部材配置装置302へと
搬送される。姿勢変更以降の主ラインの流れが図16お
よび図17に示されている。
【0067】その一方で、下腹部伸縮部材帯供給ライン
および臀部伸縮部材帯供給ライン310,310におい
て、下腹部伸縮部材帯403および臀部伸縮部材帯40
4がそれぞれ製造される。すなわち各ライン310,3
10において、先ず図18に示すように、帯状の支持シ
ート402Sにその長手方向に沿って連続伸縮部材40
2Gを伸張下に配置固定し、連続帯状の伸縮シート状部
材402を形成する。特に一対の帯状不織布を張り合わ
せるとともにそれらの間全体に長手方向に沿って連続す
るように、伸縮部材を配置固定して、連続帯状の伸縮シ
ート状部材402を形成するのが望ましい。そしてその
一方で、図19に示すように不織布からなる帯状搬送シ
ート401を連続的に供給し、塗布装置311におい
て、この帯状搬送シート401における長手方向に所定
の間隔をあけて設定された伸縮部材貼付領域の上面全体
にホットメルト接着剤HMを順次塗布し、次いでダイカ
ッター312によりこの接着剤塗布領域HMの縁部塗布
領域を除く中央部に、開口401Hを順次並設する。し
かる後、スリップカッター313において、別途供給さ
れた連続帯状の伸縮シート状部材をスリップさせながら
所定長に順次カットするとともに、このカット伸縮シー
ト状部材402を搬送シート401に対してその開口4
01Hの接着剤塗布縁部上面間に跨ってかつ開口401
H全体を覆うように順次タイミングをとって非伸張下に
貼り付け固定する。かくして、伸縮部材402,402
が長手方向(製品幅方向となる方向)に間欠的に取り付
けられた下腹部伸縮部材帯403および臀部伸縮部材帯
404がそれぞれ製造される。
【0068】次いで、これら下腹部伸縮部材帯403お
よび臀部伸縮部材帯404は、主ライン300の胴回り
伸縮部材配置装置302へ供給され、そこで図7にも示
すように伸縮部材402を張付けた側を上面として搬送
ラインの各側端部(下腹部相当個所および臀部相当個
所)にそれぞれ配置され、その上の所定位置に前述の吸
収主体10が配置され、次いでレグホールダイカッター
303において、下腹部伸縮部材帯403および臀部伸
縮部材帯404における所定個所が順次切り落とされ脚
周り開口部RH,RHが形成された後、ウエスト伸縮部
材配置装置304に送り込まれる。かくして、下腹部伸
縮部材帯403および臀部伸縮部材帯404の各伸縮部
材402,402が製品幅方向に沿って間欠的に配置さ
れることになる。
【0069】その一方で、ウエスト伸縮部材帯供給ライ
ン320においては、一対のウエスト伸縮部材帯41
0,410が製造される。すなわち図20に示すよう
に、先ず一対の帯状不織布405,405を張り合わせ
るとともに、それらの間における幅方向両側縁部40
6,406を除いた中央部全体に、長手方向に沿って連
続する糸ゴム等の連続伸縮部材407を伸張下で複数平
行に配置固定して、連続する伸縮帯状部材408を順次
製造する。続いてこの帯状伸縮部材408を、スリップ
カッター装置321において、長手方向に沿って且つ貼
付けた伸縮部材407を一方側から他方側へおよび他方
側から一方側へ所定のシート長手方向間隔で交互に横切
る波状カット(図示例では矩形波状)により2分割し
て、伸縮部材のない側縁部406とその長手方向に間隔
を置いて縁部カット側に張り出す複数の伸縮部材固定張
出部409,409をそれぞれ有する一対のウエスト伸
縮部材帯(分割部材)410,410を形成し、これら
を主ラインのウエスト伸縮部材配置装置304に供給す
る。なおこの際、切断直後の一対のウエスト伸縮部材帯
は張出部409,409の位相がずれているが、スリッ
プカッター装置321におけるスリップ移送により、い
ずれか一方の分割帯状部材410の位相が調整され、張
出部409,409相互の位相が合わせられた後にウエ
スト伸縮部材配置装置304に供給される。
【0070】ウエスト伸縮部材配置装置304に送り込
まれた一対の分割帯状部材410,410は、図16に
示すように、その一方410が別途送り込まれてくる配
置済みの下腹部伸縮部材帯403上の所定位置に前身頃
側ウエスト伸縮部材として、および他方410が臀部伸
縮部材帯404上の所定位置に、後身頃側ウエスト伸縮
部材としてそれぞれ伸張下で配置固定される。かくし
て、外側シート内側に取り付ける部材の全てが所定位置
に配置された状態となり、これらがそのままの状態で外
側シート取付装置305へ順次送り込まれる。
【0071】外側シート420は外側シート製造ライン
330において別途製造され、取付装置305へ供給さ
れる。本例では先ず、予め所定の矩形にカットした外側
シート420の製品表面がわとなる面に、スリップカッ
ター装置331において順次カットされ供給されるデザ
インシート422が図21に示すように配置固定され
る。図示例ではデザインシート422は透けないフィル
ム材料で形成されるとともに表面に絵柄が付されてお
り、外側シート420表面(上面)における吸収主体と
対応する部分を覆うように配置固定されている。かかる
外側シート420配置により、後に胴周り伸縮部材の製
品幅方向中央部が隠され、前身頃および後身頃の両方の
見栄えがすっきりとする。
【0072】次に本例では、外側シート420の両側縁
部421,421を折り返すとともに、その間に色の着
いたウレタンフィルム等の補強部材423を挟んで接着
し、当該縁部のコシを強くするようにしている。この補
強部材を用いずにカラーホットメルト接着により側縁部
421,421を強調させたり、コシを強くしたりして
も良い。
【0073】かくして製造された外側シート420が主
ライン300の部材取付装置305に供給され、この部
材供給装置305においてその製品幅方向となる方向が
主ライン搬送方向となるようにターンされた後、その上
に別途送り込まれてくる下腹部伸縮部材帯403、臀部
伸縮部材帯404、吸収主体10およびウエスト伸縮部
材410,410が、外側シート420上の所定位置に
配置固定される(図示せず)。次に、これらは外側シー
ト420とともに折り畳み装置306により、図16お
よび図17の対比からも判るように前身頃Fおよび後身
頃Bの両側縁部30,30が重なるように2つ折りさ
れ、続くヒートシール装置307により両側縁部30,
30がヒートシールされた後、スリッターカッター30
8において搬送のために残しておいた余代部分430が
切り落とされウエスト開口端縁相当個所が形成され、続
いて最終カッター309において連続する製品相互がそ
の側縁部30,30間相当個所に沿って切り離され、お
よび製品寸法に合うようにカットされて個々のおむつP
O,PO…とされた後、順次図示しない計数装置へ送給
される。
【0074】かくして製造された紙おむつPOは、図2
2に展開状態(表面側)で示すように、下腹部伸縮シー
ト状部材402,402が、前身頃Fにおける一方側の
接合部30から他方側の接合部30までの部分のうち吸
収体中央部と対応する部分が不連続に形成されるととも
に、臀部伸縮シート状部材402,402も、後身頃B
における一方側の接合部30から他方側の接合部30ま
での部分のうち吸収体中央部と対応する部分が不連続に
形成されたものとなる。また、これら下腹部および臀部
の伸縮シート状部材402,402…のうちウエスト伸
縮部材407,407と連続する部分は、機能的にも概
念的にもウエスト伸縮部材を構成するようになる。そし
て本製造方法による紙おむつPOにおいては、各下腹部
および臀部伸縮シート状部材402,402は、その周
縁部に沿うコ字形枠状支持シート432,432(元は
搬送シート401)とともに被取付部材に取付けられた
ものとなる。
【0075】なお、本発明の下腹部および臀部伸縮シー
ト状部材402,402…は、吸収体の幅方向全部と対
応する部分を不連続にすることもできる。
【0076】他方、本第2の形態においては、次記
(イ)〜(ハ)のような変形も可能である。 (イ)上記例において、ウエスト伸縮部材帯供給ライン
320の間欠取付機構は、下腹部伸縮部材帯供給ライン
および臀部伸縮部材帯供給ライン310,310の間欠
取付機構に適用することができる。さらにこれとともに
又は別に、下腹部伸縮部材帯供給ラインおよび臀部伸縮
部材帯供給ラインの間欠取付機構310,310をウエ
スト伸縮部材帯供給ライン320の間欠取付機構に適用
したり、いずれか一方のラインに公知の伸縮部材取り付
け方法を採用することもできる。
【0077】(ロ)臀部伸縮部材帯供給ライン310の
みを変更し、長手方向に連続する伸縮部材を有する臀部
伸縮部材帯を製造供給するように構成する。具体的には
前述の図18に示した連続帯状の伸縮シート状部材40
2を製造し、これをそのまま前述の主ライン300の胴
回り伸縮部材配置装置302へ供給するように構成する
ことにより、図5に示すのと同様な、臀部伸縮部材のみ
を後身頃の一方側側縁部から他方側側縁部まで連続的に
配置固定した紙おむつを製造することができる。
【0078】(ハ)他方、上述の取付方法例では、下腹
部伸縮部材帯供給ラインおよび臀部伸縮部材帯供給ライ
ンを別個に設けたが、例えば図23に示すように下腹部
伸縮部材帯および臀部伸縮部材帯供給ラインを1ライン
とし、そこで図24に示すように幅広な伸縮部材帯51
0を製造し、これを幅方向中心線Lに沿って切り離して
2分割し、一方を下腹部伸縮部材帯513としておよび
他方を臀部伸縮部材帯514として前述の主ライン30
0の胴回り伸縮部材配置装置302へ供給し、各位置に
配置するように構成することができる。
【0079】(第3の形態;特に請求項4、8記載の発
明に関する)図25は、第3の形態に係るパンツタイプ
紙おむつの組み立てフローを示しており、吸収主体製造
供給ライン600と、外形シート製造供給製造ライン7
00と、最終処理ライン800とで構成されている。
【0080】吸収主体製造供給ライン600において
は、先ず吸収コアが、その長手方向が搬送方向に沿うよ
うに供給され、この上に透液性トップシートが被されて
固定され、さらにこの透液性トップシートの両側端部に
起立カフスがそれぞれ配置固定される。次いで、これら
は、別途供給される不透液性バックシートの上に配置固
定され、吸収主体10が完成する。本例の場合、不透液
性バックシートは、予めその両側端部を折り返すととも
にその間に色の着いたウレタンフィルム等の補強部材を
挟んで接着し、当該縁部のコシを強くするように加工さ
れる(補強部材を用いずにカラーホットメルト接着によ
り側縁部を強調させたり、コシを強くしたりしても良
い)。
【0081】かくして製造された吸収主体10は、90
度ターン装置610において、その長手方向が搬送方向
に対して直交する姿勢となるように平面的に90度ター
ンされ、最終ライン800の外形シート取付装置801
へと搬送される。
【0082】この一方で、外形シート製造供給製造ライ
ン700において、製品幅方向に連続する帯状の外形シ
ート701に対して下腹部伸縮部材および臀部伸縮部
材、ならびにウエスト伸縮部材の取り付けがなされる。
【0083】詳細には帯状外形シート701が先ずスリ
ップカッター装置710に送り込まれる。このスリップ
カッター装置710においては、別途供給されたデザイ
ンシート702がスリップされながら所定形状に順次カ
ットされるとともに、図28にも示すように、このカッ
トされたデザインシート702,702が帯状外形シー
ト701の上面における前身頃幅方向中央部および後身
頃幅方向中央部に対し、ホットメルト接着等によりそれ
ぞれ配置固定される。デザインシート702としては透
けない材質のフイルム等に絵柄等を付したものを用いる
ことができる。
【0084】次にこのデザインシート702,702を
貼り付けた外形シート701は、胴周り伸縮部材取付用
スリップカッター720に供給され、本発明に従って下
腹部伸縮部材および臀部伸縮部材がそれぞれ取り付けら
れる。このため本例では、図26に示すように、下腹部
伸縮部材帯供給ラインおよび臀部伸縮部材帯供給ライン
730,730を個別に設けており、各ライン730で
は、図27に示すように帯状の支持シート703Sにそ
の長手方向に沿って複数の糸ゴム等の連続伸縮部材70
3Gを伸張下に配置固定した連続帯状の伸縮シート状部
材703がスリップカッター装置731に供給される。
なお、ここで用いる一対の連続帯状の伸縮シート状部材
703,703としては、個別のラインで製造しても良
いが、一本の連続帯状の伸縮シート状部材を形成してか
ら、これをスリッターカッターにより長手方向に沿って
複数本に切断して形成することもできる。
【0085】その一方で、スリップカッター装置731
に対して、帯状伸縮シート状部材703よりも幅広な連
続帯状保持シート704が別途供給され、この連続帯状
保持シート704がスリップされながら所定長に順次カ
ットされる。保持シート704としては外形シートや伸
縮部材に対する接着性が良好なフィルムや不織布を用い
ることができる。そしてカットされた保持シート704
は図30に示すように帯状伸縮シート状部材703上面
に対しその連続方向に所定間隔をおいて配置され、ホッ
トメルト接着等により固定される。
【0086】かくして製造された保持シート付帯状伸縮
シート状部材703が胴周り伸縮部材取付用スリップカ
ッター720に対して移送される。胴周り伸縮部材取付
用スリップカッター720においては、保持シート付帯
状伸縮シート状部材703がスリップされながら保持シ
ート中央線(帯状伸縮シート状部材703の幅方向に沿
う中央線)に沿って順次切断され、この切断された保持
シート付伸縮シート状部材703,703…は、相互に
別体とされた一対の保持シート704,704(保持部
材)が製品幅方向両端部に固定されるとともに、各保持
シート704,704が各伸縮シート状部材703の脇
にはみ出したものとなっており、図28に示すように製
品幅方向に伸張されつつ且つ図31にも示すように保持
シート704のはみ出し部S,Sも含めて接着剤によ
り、順次送り込まれてくるデザインシート付外形シート
701の上面に対して順次固定される。またこの固定状
態の製品幅方向に沿う縦断面が図32に示されている。
【0087】かくして、伸縮シート状部材703は、そ
れ自体伸縮しない保持シートS,Sを介して外形シート
701に対して接着され、また伸縮シート状部材703
自体も外形シート701に対する接着面積が広くなるた
め、伸張した伸縮シート状部材703がその収縮力に抗
して伸張下に保持された状態で外形シート701に対し
て接着される。よって、このように伸縮シート状部材7
03を不連続(間欠)的に取付る場合であっても、伸張
下に外形シート701に対し取り付けることが可能とな
る。
【0088】次に、伸縮部材703を取り付けた外形シ
ート701は、押えシート取付用スリップカッター装置
に740に供給される。このスリップカッター装置74
0においては、別途連続帯状の押えシート705が供給
され、これがスリップされながら所定形状に順次カット
され、図28のほか図33にも示すようにこれらカット
された押えシート705,705が、順次送り込まれて
くる外形シート701上面に間欠的に取り付けられた各
保持シート付伸縮シート状部材703の上面全体に、順
次被せられホットメルト接着剤等によりそれぞれ接着さ
れる。
【0089】次いでこの外形シート701は、順次ダイ
カッター装置750に送り込まれ、そこで脚周り開口部
相当個所がくり貫かれる。図28ではこのくりぬき個所
を706として示した。
【0090】以上の取付および加工が施された外形シー
ト701は、続いて最終ライン800の外形シート取付
装置810へ送り込まれる。ここでは、先ず順次送り込
まれてくる外形シート701上面に対し、図29に示す
ように複数本の連続伸縮部材707が間隔をおいて平行
にウエスト開口縁部に供給され、ホットメルト接着によ
り固定される。続いて、図28のほか図34にも示すよ
うに、外形シート701の製品幅方向中央部相当部位に
対し、別途送り込まれてくる吸収主体10が配置されホ
ットメルト接着により固定される。
【0091】かくして各種部材の取付が完了した外形シ
ート701は、次に折り畳み装置820により、図29
に示すように前身頃Fおよび後身頃Bの両側縁部30,
30が重なるように2つ折りされ、続くヒートシール装
置830により両側縁部30,30がヒートシールされ
た後、ファイナルカッター840において搬送のために
残しておいた余代部分が切り落とされウエスト開口端縁
相当個所が形成されるとともに、連続する製品相互がそ
の側縁部30,30間相当個所に沿って切り離され、お
よび製品寸法に合うようにカットされて個々のおむつP
O,PO…とされる。これら個々のおむつPO,PO…
は、必要に応じて転写ロール350により外形シート2
01表面に絵や模様等が転写された後、順次図示しない
計数装置へ送給される。
【0092】かくして製造された紙おむつPOは、図3
5に展開状態(表面側)で示すように、下腹部伸縮シー
ト状部材703,703が、前身頃Fにおける一方側の
接合部30から他方側の接合部30までの部分のうち吸
収体中央部と対応する部分が不連続に形成されるととも
に、臀部伸縮シート状部材703,703も、後身頃B
における一方側の接合部30から他方側の接合部30ま
での部分のうち吸収体中央部と対応する部分が不連続に
形成されたものとなる。そしてこの紙おむつPOにおい
ては、各下腹部および臀部伸縮シート状部材703,7
03は、不連続がわ端部に、保持シート片704,70
4がそれぞれ積層固定されたものとなる。また、各見頃
における保持シート片704,704は相互に独立した
ものとなる。またこの紙おむつでは、下腹部および臀部
伸縮シート状部材703,703…の吸収体がわ端部が
吸収主体10の側端部と重なるようになっているが、こ
の重なり部分の伸縮部材はおむつ表面側からはデザイン
シートに隠れて見えないようになっている。
【0093】なお、本発明の下腹部および臀部伸縮シー
ト状部材703,703…は、吸収体の幅方向全部と対
応する部分を不連続にすることもできる。
【0094】他方、本第3の形態においては次のような
変形も可能である。 (い)上記取付形態においては、押えシートを保持シー
ト付伸縮部材に対応して間欠的に貼り付けるように構成
したためスリップカッター装置が必要であったが、図3
6に示すようにスリップカッター装置を省き、図37に
示すように連続帯状の押えシート705Xをそのまま、
保持シート付伸縮部材取り付け部位に沿って連続的に貼
り付けることもできる。
【0095】(ろ)図6等における臀部伸縮部材帯供給
ライン230を省略し、その代わりに、図示しないが従
来と同様に外形シート201の所定部位に対して直接
に、連続する糸ゴム等の伸縮部材を伸張下に且つ製品幅
方向に沿って配置しホットメルト接着剤等により固定す
るように構成することにより、図1に示すのと同様な、
臀部伸縮部材のみを後身頃Bの一方側側縁部30から他
方側側縁部30まで連続的に配置固定した紙おむつとす
ることができる。
【0096】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、吸収性
能を阻害するような収縮が吸収体に生じないようになる
とともに、見栄えがすっきりとし、なおかつ製品のずれ
落ち防止および肌への密着効果が高い紙おむつとなる。
また、かかる本発明の紙おむつを製造するのに好適な伸
縮部材の取付け方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る、パンツ型使い捨て紙お
むつの展開状態平面図である。
【図2】図1の2−2線矢視図である。
【図3】製品状態の図1の2−2線断面相当部である。
【図4】表面側展開状態平面図である。
【図5】他の例の展開状態(表側)を示す平面図であ
る。
【図6】第2の実施形態に係る伸縮部材取付方法を採用
した、おむつ製造ラインのフロー図である。
【図7】図6の部分のラインを示すフロー図である。
【図8】第2の実施形態に係る、伸縮シート状部材の製
造工程を示す平面図である。
【図9】第2の実施形態に係る、胴周り伸縮部材製造ラ
インの製造工程を示す平面図である。
【図10】第2の実施形態に係る、最終ラインの製造工
程を示す平面図である。
【図11】第2の実施形態に係る、伸縮シート状部材の
取付後収縮前状態を示す縦断面図である。
【図12】第2の実施形態に係る、伸縮シート状部材の
収縮後状態を示す縦断面図である。
【図13】第2の実施形態に係る、吸収主体取付状態を
示す縦断面図である。
【図14】第2の実施形態により製造される紙おむつの
展開状態(表側)を示す平面図である。
【図15】第3の実施形態に係る、おむつ製造ラインの
フロー図である。
【図16】第3の実施形態に係る、主ラインの状態を示
す平面図である。
【図17】第3の実施形態に係る、主ラインの状態を示
す平面図である。
【図18】第3の実施形態に係る 伸縮シート状部材の
製造工程を示す平面図である。
【図19】第3の実施形態に係る、下腹部および臀部伸
縮部材帯の製造工程を示す平面図である。
【図20】第3の実施形態に係る、ウエスト伸縮部材の
製造工程を示す平面図である。
【図21】第3の実施形態に係る、外側シートの製造工
程を示す平面図である。
【図22】第3の実施形態により製造されるパンツ型使
い捨て紙おむつの展開状態平面図である。
【図23】第3の実施形態に係る、変形例のフロー図で
ある。
【図24】第3の実施形態に係る、変形例の下腹部およ
び臀部伸縮部材帯の製造工程を示す平面図である。
【図25】第4の実施形態に係る伸縮部材取付方法を採
用した、おむつ製造ラインのフロー図である。
【図26】図25の部分のラインを示すフロー図であ
る。
【図27】第4の実施形態に係る、伸縮シート状部材の
製造工程を示す平面図である。
【図28】第4の実施形態に係る、胴周り伸縮部材製造
ラインの製造工程を示す平面図である。
【図29】第4の実施形態に係る、最終ラインの状態変
化を示す平面図である。
【図30】第4の実施形態に係る、保持シート取付工程
を示す平面図である。
【図31】第4の実施形態に係る、保持シート付伸縮シ
ート状部材の取付状態を示す縦断面図である。
【図32】他の方向からみた、保持シート付伸縮シート
状部材の取付状態を示す縦断面図である。
【図33】第4の実施形態に係る、押えシート取付状態
を示す縦断面図である。
【図34】第4の実施形態に係る、吸収主体取付状態を
示す縦断面図である。
【図35】第4の実施形態により製造される紙おむつの
展開状態(内側)を示す平面図である。
【図36】変形形態のフロー図である。
【図37】変形形態における押えシート取付状態を示す
縦断面図である。
【図38】第1の形態の変形形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1…外形シート、10…吸収主体、11透液性トップシ
ート、12…不透液性バックシート、13…吸収コア、
14クレープ紙、20…ウエスト伸縮部材、21F…下
腹部伸縮部材、21B…臀部伸縮部材、40…起立用シ
ート、50…伸縮部材、60…持ち上げ用伸縮部材、A
B…吸収体、B…起立カフス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真鍋 貞直 愛媛県伊予三島市寒川町4765番11 ダイオ ーペーパーコンバーティング株式会社内 Fターム(参考) 3B029 BD10 BD13 BF07 4C098 AA09 CC14 CC29 CE05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外形シートの前身頃と後身頃との両側縁部
    が接合されて、腰周り開口部および左右一対の脚周り開
    口部が形成され、 前身頃の下腹部相当個所に腰周り締め付け方向に沿って
    下腹部伸縮部材が設けられ、かつ下腹部相当個所に対応
    した後身頃の臀部個所に腰周り締め付け方向に沿って臀
    部伸縮部材が設けられ、 トップシートとバックシートとの間に吸収体が設けられ
    た、紙おむつにおいて、 前記下腹部および臀部のそれぞれの伸縮部材は、前身頃
    における一方側の接合部から他方側の接合部までの部分
    のうち前記吸収体の一部または全部の部分が不連続に形
    成された、 ことを特徴とする紙おむつ。
  2. 【請求項2】外形シートの前身頃と後身頃との両側縁部
    が接合されて、腰周り開口部および左右一対の脚周り開
    口部が形成され、 前身頃の下腹部相当個所に腰周り締め付け方向に沿って
    下腹部伸縮部材が設けられ、かつ下腹部相当個所に対応
    した後身頃の臀部個所に腰周り締め付け方向に沿って臀
    部伸縮部材が設けられ、 トップシートとバックシートとの間に吸収体が設けられ
    た、紙おむつにおいて、 前記下腹部伸縮部材および前記臀部伸縮部材のいずれか
    一方は、前身頃における一方側の接合部から他方側の接
    合部までの部分のうち前記吸収体の一部または全部の部
    分が不連続に形成された、 ことを特徴とする、紙おむつ。
  3. 【請求項3】外形シートの前身頃と後身頃との両側縁部
    が接合されて、腰周り開口部および左右一対の脚周り開
    口部が形成され、 前身頃の下腹部相当個所に腰周り締め付け方向に沿って
    下腹部伸縮部材が設けられ、かつ下腹部相当個所に対応
    した後身頃の臀部個所に腰周り締め付け方向に沿って臀
    部伸縮部材が設けられ、 トップシートとバックシートとの間に吸収体が設けられ
    た、紙おむつにおいて、 前記下腹部伸縮部材は、前身頃における一方側の接合部
    から他方側の接合部までの部分のうち前記吸収体の一部
    または全部の部分が不連続に形成され、 前記臀部伸縮部材は、後身頃における一方側の接合側縁
    部から他方側の接合側縁部まで連続して形成された、 ことを特徴とする紙おむつ。
  4. 【請求項4】帯状の支持シートに、長手方向に沿って伸
    縮部材を配置固定し、長手方向に所定の間隔をおいて切
    断して複数の伸縮シート状部材を形成するとともに、こ
    の伸縮シート状部材を被取付部材に対し製品幅方向に所
    定間隔をおいて不連続に取り付けることを特徴とする、
    紙おむつの製造における伸縮部材取付方法。
  5. 【請求項5】帯状の支持シートに、長手方向に沿って伸
    縮部材を配置固定し、長手方向に所定の間隔をおいて切
    断して複数の伸縮シート状部材を形成するとともに、 この伸縮シート状部材を、伸縮部材の伸張状態で各伸縮
    シート状部材間の隣接端部を除く部分を被取付部材に接
    着固定し、この未接着の隣接端部を収縮させて、前記伸
    縮シート状部材相互を離間させ不連続とならしめる、 請求項4記載の紙おむつの製造における伸縮部材取付方
    法。
  6. 【請求項6】帯状の支持シートに、長手方向に所定の間
    隔をおいて接着剤を塗布し、この接着剤を塗布した中央
    部分を開口し、 前記伸縮シート状部材を、前記帯状支持シート開口の接
    着剤が塗布された開口縁に配置固定して、長手方向に所
    定間隔をおいて伸縮シート状部材が不連続に取り付けら
    れた帯状シートを形成する、 請求項4記載の紙おむつの製造における伸縮部材取付方
    法。
  7. 【請求項7】帯状の支持シートに、長手方向に沿って伸
    縮部材を配置固定した後、波状に横切る波状カットによ
    り2分割して、 これら分割部材をその長手方向が製品幅方向に沿うよう
    に被取付部材に対して一方側を下腹部側に他方側を臀部
    側に取り付ける、 請求項4記載の紙おむつの製造における伸縮部材取付方
    法。
  8. 【請求項8】帯状の支持シートに、長手方向に沿って伸
    縮部材を配置固定した後、長手方向に所定の間隔をおい
    て保持部材を固定し、この固定した保持部材を介在して
    切断する、 請求項4記載の紙おむつの製造における伸縮部材取付方
    法。
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