JP2002034993A - 凝血塊除去装置 - Google Patents

凝血塊除去装置

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JP2002034993A
JP2002034993A JP2000223898A JP2000223898A JP2002034993A JP 2002034993 A JP2002034993 A JP 2002034993A JP 2000223898 A JP2000223898 A JP 2000223898A JP 2000223898 A JP2000223898 A JP 2000223898A JP 2002034993 A JP2002034993 A JP 2002034993A
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Japan
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endoscope
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rotary blade
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JP2000223898A
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Kaoru Kawazoe
薫 川添
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MS MEDICAL KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消化管の健全な部位を傷つけないうえ、患者
の負担を軽減できながら、凝血塊を確実に破砕できる凝
血塊除去装置を得る。 【解決手段】 内視鏡1の先端部に基端部6aが外嵌す
る筒状のフード部6と、フード部6内でフード部6の周
方向に回転する回転刃7とを備えており、フード部6が
内視鏡1の先端部に取り付けられる。そして、回転刃7
によってフード部6内において凝血塊Kが破砕されて、
内視鏡1の先端面1aの吸引ポート4で吸引除去され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消化管内に生じた
凝血塊を、内視鏡で確認しながら破砕して内視鏡の吸引
ポートで吸引除去する凝血塊除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡を用いて食道、胃、十二指
腸および大腸などの消化管に外科手術や治療を施すこと
が普及している。かかる内視鏡下において、例えば消化
管内に生じた出血を止める治療を施す場合、出血部位で
の血液や凝血塊によって内視鏡の視野が遮られると、内
視鏡による正確な出血部位の確認ができず、治療が適正
に行えないことになる。
【0003】このため、従来、洗浄チューブを消化管内
に挿入して、洗浄水で消化管内を洗浄したのち、内視鏡
を用いて止血治療を施していた。ところが、洗浄水によ
る洗浄では、凝血塊を十分には除去することができずに
凝血塊が消化管内に残ってしまい、これが内視鏡による
止血治療の妨げになっていた。しかも、洗浄処理の分だ
け、止血治療に時間および手間を要して、患者の負担の
増加などを招くところにも問題がある。
【0004】一方、例えば特開平7−184908号公
報に示すごとく、振動体を超音波振動させて体腔内の異
物を破砕したのち、吸引して体外へ除去する技術が知ら
れている。そして、この従来技術を用いることで、消化
管内の凝血塊を破砕して吸引除去することが可能であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術のものでは、
振動体の先端の作業部が、カバーから突き出た状態で超
音波振動するため、超音波振動が消化管の部位にも伝わ
りやすく、超音波振動によって消化管の健全な部位を傷
つけるおそれがある。しかも凝血塊の硬度が高い場合に
は、超音波振動では十分には破砕できないところにも問
題がある。
【0006】さらに、振動体は、内視鏡とは別体のハン
ドピースに設けられるため、治療の際にはハンドピース
と内視鏡とを消化管内にそれぞれ挿入しなければなら
ず、患者の負担の増加などを招くところにも問題があ
る。また、振動体に接続される超音波振動源は回路構成
などが複雑になるため、装置全体のコストアップを招い
てしまうところにも問題がある。
【0007】本発明の目的は、消化管の健全な部位を傷
つけないうえ、患者の負担を軽減できながら、凝血塊を
確実に破砕できる凝血塊除去装置を得ることにある。こ
のうえで本発明の目的は、内視鏡での治療などがしやす
くなるうえ、破砕された凝血塊の吸引を容易にすること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明が対象とする凝血
塊除去装置は、内視鏡1の先端部に取り付けた状態で消
化管内に生じた凝血塊Kを破砕することで、内視鏡1の
先端面1aに設けた吸引用のポート4で吸引させるよう
になっている。本発明は、内視鏡1の先端部に基端部6
aが外嵌する筒状のフード部6と、フード部6内でフー
ド部6の周方向に回転する回転刃7とを備えている。そ
して、回転刃7によって、フード部6内において凝血塊
Kが破砕される。
【0009】具体的に説明すると、フード部6に送水口
8aを設けて、送水口8aからフード部6の前方に放水
するようにしてある。ここでの送水口8aは、1つのみ
設けたものや、2つ以上設けたものが含まれる。また、
回転刃7は、前後に複数段配置することができる。
【0010】
【発明の作用効果】本発明の凝血塊除去装置によれば、
フード部6内に設けた回転刃7によって、フード部6内
において凝血塊Kを破砕するので、消化管の健全な部位
を傷つけることなどが確実に防止される。また、回転刃
7によって凝血塊Kを破砕するので、凝血塊Kの硬度が
高い場合でも、凝血塊Kを確実に破砕することができ
る。
【0011】しかも、凝血塊除去装置は、内視鏡1の先
端部に取り付けられるため、凝血塊除去装置と内視鏡1
とを別体で消化管内にそれぞれ挿入しなくても済み、施
術の際の手間および患者の負担を軽減できる。また、フ
ード部6の先端の開口を介して内視鏡1下での出血部位
の確認や止血治療などを行えるため、凝血塊Kを除去し
たのち、直ちに内視鏡1による出血部位の止血治療など
が行えて、この点でも施術の際の手間および患者の負担
を軽減できる。さらに、回転刃7は、駆動モータなどか
らなる比較的簡単な構成で回転駆動することができるた
め、凝血塊除去装置の低コスト化が図れる。
【0012】送水口8aからフード部6の前方に放水す
るようになっていると、出血部位の周辺の血液、凝血塊
および粘液などが洗浄されて出血部位が明確になって、
内視鏡1での治療などがしやすくなる。このうえ、破砕
された凝血塊K1に洗浄水Wが混合して泥状化するの
で、破砕された凝血塊K1を内視鏡1の吸引ポート4に
よって吸引することが容易に行えて、当該凝血塊K1が
確実、且つ、迅速に除去される。
【0013】回転刃7を前後に複数段配置すると、凝血
塊Kをより確実に、且つ、より細かく破砕できる。従っ
て、破砕された凝血塊K1がより容易に内視鏡1の吸引
ポート4に吸引されて、当該凝血塊K1が一層迅速に除
去される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1ないし図6は、本発明に係る
凝血塊除去装置を例示しており、図1に示すごとく内視
鏡1の先端部に取り付けられるようになっている。内視
鏡1の先端面1aには、図2に示すごとく撮像用の対物
光学系2と、治療用の薬剤やレーザーなどを射出するた
めの治療用ポート3と、吸引ポート4と、照明5などを
備えている。吸引ポート4は、内視鏡1内を通って体外
に配置した吸引ポンプ(図示せず)に接続されている。
【0015】凝血塊除去装置は、図1に示すごとく内視
鏡1の先端部(図1では左側)に対して基端部6aが外
嵌される筒状のフード部6と、フード部6内においてフ
ード部6の周方向に回転する線状の前後2段の回転刃7
と、先端側の開口(送水口)8aをフード部6の外周面
の先端部6bに配置した軟質の送水チューブ8と、回転
刃7に回転駆動部16の回転駆動力を伝達する回転伝達
部9などを備えている。フード部6は、例えば透明にな
っている。
【0016】そして、前後の回転刃7によってフード部
6内の凝血塊を破砕して、内視鏡1の吸引ポート4で吸
引させるようになっている。また、送水チューブ8の開
口8aから、洗浄水Wをフード部6の前方に向けて放水
するようになっている(図7参照)。
【0017】つまり、各回転刃7は、回転伝達部9によ
って回転駆動されるリング状の外歯ギア11の内周側に
固定されている。回転伝達部9は、外歯ギア11に噛合
する小径の伝達ギア12と、先端側が伝達ギア12に固
定され、基端側が回転駆動部16(図4参照)に連結さ
れる回転伝達軸としての伝達ワイヤ13などを備えてい
る。
【0018】伝達ギア12および伝達ワイヤ13は、保
護チューブ9aによって覆われている。また、伝達ワイ
ヤ13は、伝達ギア12の両側位置に軸受け13aが取
り付けられている。そして、回転駆動部16の回転駆動
力が、伝達ワイヤ13および伝達ギア12を介して外歯
ギア11に伝達されて、外歯ギア11が回転する。
【0019】外歯ギア11の外周部には、軸方向(図1
では左右方向)の中央部に外歯部11aを設けており、
外歯部11aの前後には、フード部6の内周面に固定し
た保持リング14に対して回転自在に枢支される支持部
11bをそれぞれ設けている。保持リング14の軸方向
の中央部には、外歯ギア11の外歯部11aが嵌まり込
む外歯収容部14aを設けており、外歯収容部14aの
前後には、外歯ギア11の支持部11bを枢支する軸受
部14bをそれぞれ設けている。なお外歯ギア11を保
持リング14に内嵌した状態では、外歯部11aが外歯
収容部14aの内面に接触しないようにしている。
【0020】保持リング14の軸方向の前後両端には、
内向きの規制部14cがそれぞれ設けられており、規制
部14cによって外歯ギア11が保持リング14の内周
部から抜け出ることを防止している。
【0021】送水チューブ8は、フード部6および内視
鏡1の外周面に沿うように配置されており、図3に示す
基端部8bが体外に配置した送水ポンプ(図示せず)に
接続可能になっている。送水チューブ8の基端部8b
は、硬質に作成することによって送水操作などの際に手
で持ちやすくしている。基端部8bの端部にはネジ部8
cを配しており、延長用のチューブ(図示せず)などを
ネジによって接続できるようにしている。送水チューブ
8の先端部は、図2に示すごとく接着剤Sによってフー
ド部6の外周面に固定される。送水チューブ8の先端面
は、図1に示すごとく傾斜しているとともに角を丸く形
成していることで、消化管内を傷つけることを防止して
いる。
【0022】フード部6の基端部6aは、シリコーン材
などで形成されることで、内視鏡1の先端部に確りと嵌
着するようにしている。これによりフード部6が内視鏡
1の先端部から脱落することが防止される。またフード
部6の先端および後端は、それぞれ丸く形成されること
で、消化管内を傷つけることを防止している。
【0023】伝達ワイヤ13の基端部13bには、図4
および図5に示すごとく扁平状に形成した嵌合凹部13
cを設けており、嵌合凹部13cが回転駆動部16の駆
動モータ16aの扁平状の駆動軸16bに嵌合するよう
になっている。これにより駆動軸16bが空回りするこ
となく、駆動軸16bの回転が伝達ワイヤ13に確実に
伝わる。
【0024】保護チューブ9aの基端部9bの外周面に
は2つの突起9cを有しており、これらが回転駆動部1
6の伝達ワイヤ接続部16cに設けた凹部16dに嵌ま
り込むことで、保護チューブ9aの回転が阻止される。
駆動モータ16aは、回転速度が変更可能になってお
り、これによって回転刃7の回転速度が調節される。保
護チューブ9aの先端部は、図2に示すごとく接着剤S
によってフード部6の外周面に固定される。
【0025】保持リング14は、図6に示すごとく半円
状に分割した状態に形成しており、外歯ギア11に保持
リング14を外嵌するようにして、半円状の保持リング
14どうしを接続する(図6の二点鎖線の状態)。保持
リング14の外歯収容部14aには挿通口14dを設け
ており、この挿通口14dを介して外歯ギア11の外歯
部11aと伝達ギア12とが連結する。回転刃7は、回
転方向に対してスクリュー状に刃先角度を設定してお
り、回転によって破砕した凝血塊Kがフード部6の基端
側に送られるようにしている。
【0026】次に、凝血塊除去装置の使用要領を胃内の
止血治療を例に具体的に説明する。内視鏡1の先端部に
凝血塊除去装置を取り付けた状態で、内視鏡1を患者の
口から食道を介して胃内に挿入する。そして、内視鏡1
で凝血塊Kの位置を確認しながら、図7に示すごとく凝
血塊Kをフード部6内に挿入する。このとき、回転刃7
が回転駆動されており、回転刃7によって凝血塊Kが細
かく破砕される。
【0027】また、送水チューブ8の開口8aからフー
ド部6の前方へ放水されていることによって、出血部位
およびその周辺が洗浄されるとともに、破砕された凝血
塊K1が、開口8aからの洗浄水Wとフード部6内で混
合して泥状化し、内視鏡1の吸引ポート4によって洗浄
水Wとともに抵抗なく吸引されて体外へ除去される。胃
内の全ての凝血塊Kが破砕されて吸引除去されると、胃
内の視野が確保されて出血部位が明確になる。この出血
部位は、内視鏡1によるレーザー照射などで止血され
る。
【0028】なお内視鏡1の吸引ポート4での吸引力
で、凝血塊Kをフード部6内に吸引させて胃内から除去
することもできる。また送水チューブ8の開口8aを通
して、治療用の処置具や薬剤などを消化管内に挿入する
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る凝血塊除去装置の断面図である。
【図2】凝血塊除去装置の正面図である。
【図3】送水チューブの基端部を示す断面図である。
【図4】保護チューブと伝達ワイヤの基端部および回転
駆動部を示す断面図である。
【図5】図4のA−A線矢視図である。
【図6】保持リングの組み付けを説明する正面図であ
る。
【図7】凝血塊除去装置の使用状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 内視鏡 1a 先端面 4 吸引ポート 6 フード部 6a 基端部 6b 先端部 7 回転刃 8 送水チューブ 8a 開口 9 回転伝達部 16 回転駆動部 K 凝血塊 W 洗浄水

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡1の先端部に取り付けた状態で消
    化管内に生じた凝血塊Kを破砕して、内視鏡1の先端面
    1aに設けた吸引用のポート4で吸引させる凝血塊除去
    装置であって、 内視鏡1の先端部に基端部6aが外嵌する筒状のフード
    部6と、フード部6内でフード部6の周方向に回転する
    回転刃7とを備えており、 回転刃7が、フード部6内において凝血塊Kを破砕する
    ようにしたことを特徴とする凝血塊除去装置。
  2. 【請求項2】 フード部6に送水口8aを設けて、送水
    口8aからフード部6の前方に放水するようにした請求
    項1記載の凝血塊除去装置。
  3. 【請求項3】 回転刃7が、前後に複数段配置している
    請求項1又は2記載の凝血塊除去装置。
JP2000223898A 2000-07-25 2000-07-25 凝血塊除去装置 Pending JP2002034993A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005520593A (ja) * 2002-03-15 2005-07-14 パワー メディカル インターベンションズ,インコーポレイテッド 電気機械的手術装置用の駆動軸
JP2008272133A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Sumitomo Bakelite Co Ltd 内視鏡装着フード
JP2019115672A (ja) * 2013-12-22 2019-07-18 モータス ジーアイ メディカル テクノロジーズ リミテッド 結腸を洗浄するための装置

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