JP2002034191A - モータ固定子及びその製造装置 - Google Patents

モータ固定子及びその製造装置

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JP2002034191A
JP2002034191A JP2000214475A JP2000214475A JP2002034191A JP 2002034191 A JP2002034191 A JP 2002034191A JP 2000214475 A JP2000214475 A JP 2000214475A JP 2000214475 A JP2000214475 A JP 2000214475A JP 2002034191 A JP2002034191 A JP 2002034191A
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JP
Japan
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winding
phase
wound
windings
stator
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Pending
Application number
JP2000214475A
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English (en)
Inventor
Masayuki Nashiki
政行 梨木
Takanori Yokochi
孝典 横地
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Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Corp
Okuma Machinery Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータの小型化、低コスト化を実現する。 【解決手段】固定子コアの軸方向側面に巻き線案内手段
を設け、巻き線に適切なテンションを掛けながら、固定
コアへ巻き線を直接巻回するようにし、3相モータのU
相巻き線を固定子のスロットを通して、コイルエンド部
では前記巻き線案内手段に案内されることにより、V,
W相のスロットのコイルエンド面の入り口が埋まらない
位置に巻回し、次に同様に、V相の巻き線をまだ巻回さ
れていないW相のスロットのコイルエンド面の入り口が
埋まらない位置に巻回し、W相の巻き線のコイルエンド
部はU相とV相の巻き線のコイルエンド部に重ねて、W
相のコイルエンド部の電線の長さが極力短くなるように
巻回したモータ固定子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導電動機、同期
電動機等のモータの固定子とその製造装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】図10(a)にモータの断面図及び図1
0(b)に固定子の横断面図の例を示す。SCは固定子
コア、SCEは固定子に巻回された巻き線のコイルエン
ド、SSは固定子のスロット、 MCはモータケース、
AXはモータ出力軸である。スロットの数は24スロッ
トの例について示している。
【0003】図11は4極24スロットの場合の巻き線
図の例である。UT,VT,WTは3相の各端子であ
り、UBT,VBT,WBTはそれぞれの反対側の端子
である。S1,S2,S3,S4・・・・は、スロット
の番号である。
【0004】図12に固定子へ挿入される前のU相巻き
線のコイル形状を示す。この状態のコイルを固定コアへ
手で一束づつ各スロットへ挿入するか、あるいは巻き線
挿入機で挿入用治具を用いて一度に固定子の各スロット
へ挿入される。
【0005】この時、各相の巻き線の境界には相間絶縁
紙が挿入され、スロット内のコイルがコイルエンド整形
時等にロータ側へ飛び出さないようにコイル押さえ用の
絶縁板がスロットの入り口部へ挿入され、コイルエンド
整形後にコイルエンドの形がくずれないようにコイルエ
ンドの各部が絶縁糸で結ばれ固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来方法では、モータ
のコイルをステータの外部で作成し、その後挿入するた
め、挿入時の自由度が必要であり、コイルエンドの長さ
が長くなり、その分モータが大きくなってしまうと言う
問題がある。また、外部で作ったコイルをまとめて挿入
するため、どうしてもスロット内の線積率が低くなり、
その分モータが大きくなるという問題がある。モータ材
料、工数的にも、相間絶縁、スロット入り口部の巻き線
押さえ部材、コイルエンド部の整形作業、コイルエンド
の糸縛りによる固定が必要であり、モータ製作コストの
問題がある。各スロットに巻回される並列巻き線を適切
に整列させながら巻回することは難しい。並列数を限定
して、分割して巻回すると、分割の前の巻き線と後の巻
き線が接触する部分の線間電圧が大きくなり、信頼性上
好ましくないと言う問題がある。並列巻き線を巻回する
と、並列巻き線にねじれが発生する問題がある。特に、
固定子の内径が小さいとき、内径側のスペースが小さく
巻き線作業が困難である。
【0007】
【課題を解決するための手段】固定子コアの側面に、各
相の巻き線を分離して案内できる突起状の案内部を備え
る巻き線案内手段を設けて、固定子巻き線を順次巻回す
るときに適切なテンションを掛けながら巻回できるよう
にし、コイルエンド部の巻き線の冗長な部分を排除する
ことによりコイルエンド部を小さくする。 例えば3相
モータの場合、U,V,W相の巻き線を順次巻回するわ
けであるが、まず、U相の巻き線を、V,W相の巻き線
のスロット側面が埋まらないように巻回する。次に、V
相の巻き線の一部をまだ巻回されていないスロット側面
部を避けて巻回する。最後にW相の巻き線のコイルエン
ド部はU相とV相の巻き線のコイルエンド部に重ねて、
W相のコイルエンド部の電線の長さが極力短くなるよう
に巻回する。
【0008】あるいは、各スロットへの巻き回数をNT
とすると、U,V,W相の内、U相の巻き線のNT回の
巻き線の一部を固定子のスロットを通して、コイルエン
ド部では前記巻き線案内手段に案内されることにより、
V,W相のスロットのコイルエンド面の入り口が埋まら
ない位置に巻回し、V相の巻き線のNT回の巻き線の一
部を第1相巻き線と同様に、まだ巻回されていないW相
のスロットのコイルエンド面の入り口が埋まらない位置
に巻回し、W相のNT回の巻き線の一部をコイルエンド
部はまだ巻かれていないスロットのコイルエンド面の入
り口が埋まらない位置に巻回し、次に、U,V,W相の
いずれの相でも可能だが、例えば、W相の残りの巻き線
を、前記巻き線案内手段に案内されることにより、コイ
ルエンド部では既に巻回された巻き線の上へも重ねて巻
回し、次に、U相の巻き線の残りの巻き線を、コイルエ
ンド部では、前記巻き線案内手段に案内されることによ
り、コイルエンド部では既に巻回された巻き線の上へも
重ねて巻回し、次に、V相の巻き線の残りの巻き線をコ
イルエンド部の電線の長さが極力短くなるように巻回す
る。
【0009】あるいは、U,V,W相の巻き線がそれぞ
れNP=(NP1+NP2+NP3+・・・・+NP
N)本の並列巻き線であって、各スロットにNT=(N
T1+NT2+NT3+・・・・+NTN)回だけ巻回
するとき、U相の巻き線NP1本をNT1回だけ巻回
し、別のU相巻き線NP2本をNT1回だけ巻回し、別
のU相巻き線NP3本をNT1回だけ巻回し、順次巻回
し最後に、別のU相巻き線NPN本をNT1回だけ巻回
する。次に、U相の巻き線NP1本をNT2回だけ巻回
し、別のU相巻き線NP2本をNT2回だけ巻回し、別
のU相巻き線NP3本をNT2回だけ巻回し、順次巻回
し最後に、別のU相巻き線NPN本をNT2回だけ巻回
する。そのように順次巻回しU相巻き線の最後に、U相
の巻き線NP1本をNTN回だけ巻回し、別のU相巻き
線NP2本をNTN回だけ巻回し、別のU相巻き線NP
3本をNTN回だけ巻回し、順次巻回し最後に、別のU
相巻き線NPN本をNTN回だけ巻回する。同様にV相
巻き線、W相巻き線を巻回する。ただしここで、巻き線
の本数NP1、NP2、NP3、・・・・NPN、およ
び、巻き回数NT1、NT2、NT3、・・・・NTN
は、各相ごとに合計数があっていれば大きな問題はな
く、ある程度の自由度はある。
【0010】各相のNP本の複数の並列な巻き線を2本
以上並列に巻回する時、巻き線を供給する場所に、巻き
線のねじれ吸収手段を設けて、ねじれたまり量が少なく
て済むように、固定子の同一相の各極の巻き線の内、巻
き線方向が反対となる部分と1回あるいは数回ごとに交
互に巻回さする。
【0011】固定子コアを2組以上に分割して、ステー
タ巻き線を巻回し、分割された固定子コアは固定子巻き
線を巻回した後に溶接等で固定するか、あるいは、モー
タケースに分割された固定子コアを固定する。
【0012】前記案内手段は、巻き線が接する表面部分
は電気抵抗が大きく電気絶縁性があり、コイルエンド部
に配置され、各巻き線を適切なテンションを保ちながら
コイルエンド部を巻回する時、まだ巻き線が巻回されて
いない他のスロットのコイルエンド側側面を覆わないよ
うに、固定子の経方向とモータの軸方向に巻き線を案内
する構造とする。
【0013】前記巻き線案内手段に各巻き線の端を固定
する端子を備える。
【0014】固定子の巻き線が複数本の並列な巻き線か
ら構成され、この複数の巻き線の一部あるいは全部を、
直接に、固定子のスロットへ巻回する構成の巻き線の製
造装置において、巻き線の供給手段と、各並列巻きされ
る巻き線のテンションを調整するテンション調整手段
と、並列巻きされる複数の電線が巻回動作に伴って発生
するねじれ減少を解消するためのねじれ吸収手段と、巻
き線と固定子とを相対的に位置制御する位置制御手段と
を備える。
【0015】前記ねじれ吸収手段は、複数の並列巻き線
を複数に分割し、巻き線の供給方向を回転軸として旋回
可能な巻き線支持手段を巻き線供給方向に複数、直列に
配置し、ねじれ回数だけ供給する複数本の巻き線を相対
的に旋回させ、固定子へ巻き線を案内する巻き線案内部
の巻き線ねじれを解消する巻き線旋回手段とを備える。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施例を示す。固
定子コアSCは図10で示したものと同じで、巻き線図
も図11で示したものと同じで、4極24スロットのモ
ータである。図1の固定子の軸方向断面を図2に示す。
固定子の軸方向側面に配置されたSGEの部分にはコイ
ルエンド部の巻き線と巻き線の案内手段が配置されてい
る。固定子のスロットはSLで示している。この案内手
段には、固定子のコアと接している概略ドーナツ状の円
盤形状である平板部GPLと巻き線を案内する多くの突
起状の部材である案内部が配置されている。これらの案
内部は複雑な形状であるが樹脂成形で容易に製作は可能
である。これらの突起状の案内部は種々の変形が可能で
あり、図1の案内部例として、G1、G2,G3,G4
を図3の(a)、(b)、(c)、(d)に示す。U相
巻き線が巻回されるスロットS1,S2,S7,S8,
S13,S14,S19,S20の経方向外側には図3
(a)に示される案内部G1が配置され、V相巻き線が
巻回されるスロットS5,S6,S11,S12,S1
7,S18,S23,S24の経方向外側には図3
(b)に示される案内部G2が配置され、W相の巻き線
が巻回されるスロットS3,S4,S9,S10、S1
5,S16,S21,S22の経方向外側には図3
(c)に示される案内部G3が配置され、各スロットの
間には図3(d)に示される案内部G4が配置されてい
る。平板部GPLと各案内部G1,G2,G3,G4と
は一体化されていても良、ねじ止めあるいは接着固定し
ても良い。図2で平板部GPLおよび各案内部G1,G
2,G3,G4の厚みは、樹脂等のその構成材料の強度
に合わせて薄形化が可能である。また、前記の案内部
は、最も単純には、棒状の多数のピンを適切に配置した
ものでも可能である。図1のUT,VT,WT,UB
T,VBT,WBTは、3相巻き線の各リード線であ
り、巻き線案内手段の一部に設けられた各端子TLへそ
れぞれ接続される。前記端子TLと同様に、この巻き線
案内手段の一部に中継端子も必要に応じて備えることが
できる。
【0017】次に3相各相の巻き線順に従って、各巻き
線について説明する。まずU相巻き線は、U相巻き線の
端子であるUTから巻き始め、スロットS2、S7を通
って案内部G2のUX部、そして、案内部G3のUX部
を通り、各スロットの間ではG4のUX部を通り、所定
の回数だけ巻回される。巻き線U2はそのU相巻き線を
表している。図11の巻き線図に示すように、U相巻き
線はその後、スロットS2、S7の巻き線同様に、スロ
ットS13,S8のU2,そしてスロットS14,S1
9のU4,そしてスロットS1,S20のU1に巻回さ
れ、U相巻き線の端子UBTに接続される。V相巻き線
は、V相巻き線の端子であるVTから巻き始め、スロッ
トS6、S11を通って案内部G3のVX部、そして、
案内部G1のVXの部分を通り、各スロットの間ではG
4のVX部を通り、所定の回数だけ巻回される。巻き線
V2はそのV相巻き線を表している。図11の巻き線図
に示すように、V相巻き線はその後、スロットS6、S
11の巻き線同様に、スロットS17,S12のV3,
そしてスロットS18,S23のV4,そしてスロット
S5,S24のV1に巻回され、V相巻き線の端子VB
Tに接続される。W相巻き線は、W相巻き線の端子であ
るWTから巻き始め、スロットS10、S15を通って
各スロット間の案内部G4のWX1部を通して巻回さ
れ、巻き回数が進むに連れ順次案内部G4のWX2,W
X3を通して所定の回数だけ巻回される。巻き線W3は
そのW相巻き線を表している。図11の巻き線図に示す
ように、W相巻き線はその後、スロットS10、S15
の巻き線同様に、スロットS21,S16のW4,そし
てスロットS22,S3のW1,そしてスロットS9,
S4のW2に巻回され、W相巻き線の端子WBTに接続
される。
【0018】案内部G4のUVHは、スロット部からコ
イルエンド部へ、U相、V相巻き線を引き出すスペース
を確保できるような形状となっている。
【0019】図1,図3で示すように巻き線を順次巻回
すれば、テンションを掛けながら巻き込むことが可能で
あり、巻き線の線積率を上げることができ、コイルエン
ド部の巻き線の冗長性も少ないのでコイルエンドの長
さ、即ち、図2のSCEL2を小さくすることができ
る。また、案内部G1,G2,G3,G4により各相の
巻き線は直接接触しないので、相間絶縁は不要であり、
コイルエンド部の整形も不要なので、コイルエンド部の
整形作業、スロット入り口部の巻き線押さえ部材、コイ
ルエンドの糸縛りによる固定も不要であり、巻き線作業
の全自動化も容易となり、モータ製作コストを下げるこ
とができる。コイル部はより絶縁性を良くするために、
ワニス含浸したり射出成形可能な樹脂で整形することも
できる。なお、案内部の形状の例として、図3にG1,
G2,G3,G4を示したが、これらの形状は案内の目
的を達成可能な範囲で、適宜変形可能である。
【0020】次に本発明の他の実施例を図4,図5の
(a)、(b)、(c)、(d)に示す。図1の本発明
例に比較し、各相の巻き線を2組に分割して巻回し、コ
イルエンド部のスペースをより有効に活用し、コイルエ
ンド部の長さをより短縮するものである。固定子コアS
Cは図10で示したものと同じで、巻き線図も図11で
示したものと同じで、4極24スロットのモータであ
る。図4の軸方向断面図は、図5に示す各案内部の形状
は異なるが、概略図2とほぼ同じである。突起状の案内
部G5,G6,G7,G8の例を図5の(a)、
(b)、(c)、(d)に示す。U相巻き線が巻回され
るスロットS1,S2,S7,S8,S13,S14,
S19,S20の経方向外側には図5(a)に示される
案内部G5が配置され、V相巻き線が巻回されるスロッ
トS5,S6,S11,S12,S17,S18,S2
3,S24の経方向外側には図5(b)に示される案内
部G6が配置され、W相の巻き線が巻回されるスロット
S3,S4,S9,S10、S15,S16,S21,
S22の経方向外側には図5(c)に示される案内部G
7が配置され、各スロットの間には図5(d)に示され
る案内部G8が配置されている。
【0021】次に3相各相の巻き線順に従って、各巻き
線について説明する。まずU相巻き線は、前述したよう
にUFFとUBBの2組に2分されて巻回され、UFF
巻き線はU巻き線の端子であるUTから巻き始め、スロ
ットS2、S7を通って案内部G6のUX1部、そし
て、案内部G7のUX1部を通り、各スロットの間では
G8のUX1部を通り、所定の回数だけ巻回される。巻
き線U2はそのU相巻き線を表している。図11の巻き
線図に示すように、U相巻き線はその後、スロットS
2、S7の巻き線同様に、スロットS13,S8のU
2,そしてスロットS14,S19のU4,そしてスロ
ットS1,S20のU1に巻回され、UFF巻き線の巻
回を終え、巻回中のU相巻き線は、一旦、その状態で保
留しておき、残りのUBB巻き線については後で説明す
る。
【0022】この時、巻き線機の巻き線ドラムを少なく
するために、U相巻き線を一旦、U相中継端子へ接続
し、U相巻き線に使用していた巻き線ドラムを使用して
V相巻き線を巻くこともできる。
【0023】次に、V相巻き線についても同様に、VF
FとVBBの2組に2分されて巻回され、VFF巻き線
はV相巻き線の端子であるVTから巻き始め、スロット
S6、S11を通って案内部G7のVX1部、そして、
案内部G5のVX1の部分を通り、各スロットの間では
G8のVX1部を通り、所定の回数だけ巻回される。巻
き線V2はそのV相巻き線を表している。図11の巻き
線図に示すように、V相巻き線はその後、スロットS
6、S11の巻き線同様に、スロットS17,S12の
V3,そしてスロットS18,S23のV4,そしてス
ロットS5,S24のV1に巻回され、VFF巻き線の
巻回を終え、巻回中のV相巻き線は、一旦、その状態で
保留しておき、残りのVBB巻き線については後で説明
する。
【0024】W相巻き線についても考え方としては同様
に、WFFとWBBの2組に2分して巻回するが、後半
の巻き線であるUBB,VBB,WBBの内、最初にW
BBを巻くことにし、WFFとWBBを続けて巻回す
る。WFF、WBB巻き線は、W相巻き線の端子である
WTから巻き始め、スロットS10、S15を通って各
スロット間の案内部G8のWX1部を通して巻回され、
巻き回数が進むに連れ順次案内部G8のWX2を通して
所定の回数だけ巻回される。巻き線W3はそのW相巻き
線を表している。図11の巻き線図に示すように、W相
巻き線はその後、スロットS10、S15の巻き線同様
に、スロットS21,S16のW4,そしてスロットS
22,S3のW1,そしてスロットS9,S4のW2を
巻回し、W相巻き線の端子WBTに接続され、WFF、
WBB巻き線の巻回を終える。
【0025】次に、U相巻き線の残りの巻き線UBB巻
き線は、スロットS2、S7を通って案内部G8のUX
2部を通り、所定の回数だけ巻回される。図11の巻き
線図に示すように、U相巻き線はその後、スロットS
2、S7の巻き線同様に、スロットS13,S8のU
2,そしてスロットS14,S19のU4,そしてスロ
ットS1,S20のU1に巻回され、UBB巻き線の巻
回を終え、U相巻き線の端子UBTに接続され、UF
F、UBB巻き線の巻回を終える。
【0026】次に、V相巻き線の残りの巻き線VBB巻
き線は、スロットS6、S11を通って案内部G8のV
X2部を通り、所定の回数だけ巻回される。図11の巻
き線図に示すように、V相巻き線はその後、スロットS
6、S11の巻き線同様に、スロットS17,S12の
V3,そしてスロットS18,S23のV4,そしてス
ロットS5,S24のV1に巻回され、VBB巻き線の
巻回を終え、V相巻き線の端子VBTに接続され、VF
F、VBB巻き線の巻回を終える。これで3相巻き線の
全ての巻き線を巻回した。
【0027】前述したように、図4の巻き線例の方が少
し複雑であるが、図1の巻き線例に比較し、コイルエン
ド部のスペースを分散して利用しているため、コイルエ
ンド部の長手方向長さを小さくできる。図4では各相の
巻き線を2組に分割した例を示したが、さらに3組以上
に分割することも可能である。また、案内部G5,G
6,G7,G8も、目的を達成可能な範囲で、適宜変形
可能である。例えば、案内部G8を図6のように変形す
ることもできる。
【0028】次に、巻き線の並列巻きと隣り合う電線間
の電圧について説明する。例えば、3相、200ボル
ト、4極、24スロットで2.2KW程度のモータを想
定し、巻き線の電線太さは作業性の容易さなどから直径
0.8mmを選んだとすると、モータの設計にもよる
が、各スロットには10数本のパラレル巻き線を10数
回巻回することになる。
【0029】図1,図4の説明では、例えば巻き線U2
は、10数本のパラレル巻き線を10数回巻回するよう
に説明したが、巻き線の線積率を高めるためには各巻き
線に適切なテンションを掛けながら巻回する必要があ
り、各巻き線間の摩擦があるので、各巻き線に均等なテ
ンションを与えることはなかなか難しい。この対応とし
て1本あるいは数本づつに分割して並列に巻回すると仮
定すると、最初に巻回した巻き線U2の最終の巻き線と
次に巻く巻き線U2の最初の巻き線とが隣り合って接触
することになり、線間電圧が大きくなってしまい、信頼
性上の問題がある。
【0030】この問題を解決するために、並列巻き線数
を分割し、巻き回数も分割して順次巻回すれば、この問
題が軽減される。具体的には、U,V,W相の巻き線が
それぞれNP=(NP1+NP2+NP3+・・・・+
NPN)本の並列巻き線であって、各スロットにNT=
(NT1+NT2+NT3+・・・・+NTN)回だけ
巻回するとき、U相の巻き線NP1本をNT1回だけ巻
回し、別のU相巻き線NP2本をNT1回だけ巻回し、
別のU相巻き線NP3本をNT1回だけ巻回し、順次巻
回し最後に、別のU相巻き線NPN本をNT1回だけ巻
回する。次に、U相の巻き線NP1本をNT2回だけ巻
回し、別のU相巻き線NP2本をNT2回だけ巻回し、
別のU相巻き線NP3本をNT2回だけ巻回し、順次巻
回し最後に、別のU相巻き線NPN本をNT2回だけ巻
回する。そのように順次巻回しU相巻き線の最後に、U
相の巻き線NP1本をNTN回だけ巻回し、別のU相巻
き線NP2本をNTN回だけ巻回し、別のU相巻き線N
P3本をNTN回だけ巻回し、順次巻回し最後に、別の
U相巻き線NPN本をNTN回だけ巻回する。同様にV
相巻き線、W相巻き線を巻回する。このように巻き線を
行えば、隣り合う巻き線間の線間電圧を低減することが
でき、巻き線の対電圧性能を向上させ、信頼性を向上さ
せることができる。ただしここで、巻き線の本数NP
1、NP2、NP3、・・・・NPN、および、巻き回
数NT1、NT2、NT3、・・・・NTNは、各相ご
とに合計数があっていれば問題はなく、各スロットへ巻
く回数及び順番などはある程度の自由度はある。それら
の変形手法も本発明に含むものである。
【0031】前記の巻き方は、並列巻き線を巻回すると
きのねじれの問題に関し、ねじれ回数を低減する方法で
もあるが、このねじれの問題を解決する方法を説明す
る。ねじれを解消する方法として、巻き線供給側でねじ
れを解消する方向へ並列巻き線を旋回させる方法と巻き
線を巻回する固定子を旋回させる方法とがある。
【0032】図7に本発明の巻き線機の原理を説明する
図を示す。CNTRはシステム全体の制御装置で、ST
は巻き線を巻回する固定子、BSは固定子STを固定
し、旋回制御する固定旋回手段であって、サーボモータ
BMによって回転位置が制御されており、QIは巻き線
の給糸口であって、そのX,Y,Z方向の位置はスライ
ダXS,YS,ZSによってそれぞれX,Y,Z方向に
位置制御され、WB1,WB2,WB3は巻き線のドラ
ムであり、TS1,TS2,TS3は適切なテンション
を保つテンション装置であり、WGは巻き線の中継部で
ある。テンション装置TS1,TS2,TS3はバネと
ブレーキ等で構成される極一般的なものである。並列巻
き線のねじれを解消する一つの方法として供給側の電線
を逆方向に旋回させる方法があるが、巻き線のドラムW
B1,WB2,WB3は重量もあり装置が大がかりにな
ってしまう。図7で巻き線の中継部WGから給糸口QI
までの間の装置はねじれ吸収手段であって、有限回のね
じれを吸収することができる。RRAは旋回軸、RR
1,RR2,RR3・・・・RRNはその面状に複数本
の巻き線案内用の穴あるいは切りかきがあり、複数の巻
き線を支持し、軽量でかつ軽やかに旋回が可能な旋回支
持手段である。この旋回支持手段は、例えば、摩擦係数
の小さな樹脂、セラミックなどの薄い円盤に巻き線案内
用の複数の切りかきを設けたものであり、旋回軸RRA
に対し自由に旋回可能である。WBDはねじれ位置制御
装置であり、適切な旋回角度にサーボモータWBMで制
御し、給糸口QIへ巻き線を供給する。このような構成
のねじれ吸収手段は、ねじれ位置制御装置WBDで並列
巻き線のねじれ位置を制御し、旋回支持手段RR1,R
R2,RR3・・・・RRNが自由に旋回することによ
り、固定子での巻き線の巻回に伴うねじれを吸収させる
ことができる。但しねじれの吸収回数は有限のねじれ回
数までである。
【0033】図7では明記していないが、巻き線を必要
に応じて切断する切断機、給糸口QIの近傍に巻き線把
持手段、給糸口QIが巻き線を案内する穴あるいは切り
かき状の巻き線案内部を備えている。なお、巻き線の掴
み換え動作は、巻回中の巻き線を端子TLあるいは中継
端子に接続し、次に巻回する巻き線の端子TLあるいは
中継端子に接続し、次の巻回工程を開始するように行え
ば、必ずしも巻き線の掴み換えを行わなくても継続して
の巻き線巻回が可能である。また、巻き線機上に中継端
子を持つことにより、モータを次々と交換して巻回作業
を行う場合にも、巻き線の掴み換え動作を不要とするこ
ともできる。
【0034】次に、並列巻き線のねじれ回数を限定して
各相の巻き線を巻回する方法について説明する。図11
の巻き線図で考えると解るように、スロット内の各相巻
き線に流れる電流の方向は回転子の磁極配置でほぼ決め
られるが、コイルの巻回方向についてはどのスロットか
らどのスロットへ流すかを選択可能である。例えばU相
巻き線が配置されるスロットは順方向のS1、S2、S
13、S14と逆方向のS7、S8、S19、S20と
があるので、巻回方法により右巻きコイルと左巻きコイ
ルとを交互に配置することができる。図1のU相につい
て考えてみると、巻き線U2とU4は同一方向に巻回し
ているが、巻き線U1とU3はU2の逆方向に巻回して
いる。この関係を利用して、順方向巻きのコイルと逆方
向巻きのコイルとをねじれが可能な回数以内で交互に巻
回することにより、並列巻き線のねじれ分を前記ねじれ
吸収手段で吸収することができる。図11の巻き線図の
一部の例を図8に示す。U相巻き線を巻き線U2とU3
に3ターンづつ巻回する例である。U2とU3の部分で
は巻き方向が逆となることが良く解る。
【0035】このねじれ吸収に関する具体的な例とし
て、U相の各スロットに12ターン巻回する場合の例を
説明する。まず順方向巻きである巻き線U2へ3ターン
巻回し、次に逆方向巻きである巻き線U3へ6ターン巻
回し、次に順方向巻きである巻き線U4へ6ターン巻回
し、次に逆方向巻きである巻き線U1へ6ターン巻回
し、以下同様に、U2へ6ターン、U3へ6ターン、U
4へ6ターン、U1へ6ターン、最後にU2へ3ターン
巻回する。このように巻回すれば、最大ねじれ回数は3
回と比較的小さなねじれ回数に押さえることができ、ね
じれ吸収手段でのねじれ吸収が可能となる。ただし、こ
の考え方は、ねじれの最大回数ががねじれ吸収手段のね
じれ最大回数を超えないように順方向巻きと逆方向巻き
とを交互に行えば良いのであって、巻き線を巻回する順
番、巻き回数は許容される範囲で自由に変更が可能であ
る。
【0036】並列巻き線のねじれを吸収する他の方法と
して、固定子を巻き線の巻回にほぼ同期させて回転させ
る方法がある。図7の巻き線機において、固定旋回手段
BSの旋回制御を巻回動作にほぼ同期し、ねじれ解消動
作を重畳させるもので、固定旋回手段BSの旋回制御と
給糸口QIの位置制御がやや複雑になる。
【0037】他のねじれ吸収方法として、図7の巻き線
の供給手段WB1,WB2,WB3と前記テンション調
整手段TS1,TS2,TS3を並列巻き線の巻回とほ
ぼ同期して旋回させ、ねじれを吸収する方法がある。通
常巻き線はドラムに巻かれた状態で流通しているので、
10数本のドラムから巻き線が供給されており、重量の
大きな10数本のドラムを旋回させることは原理的に可
能であるが、装置が大がかりになってしまう。この巻き
線のドラムを小型の巻き取り装置等へ巻き取り、軽量化
して巻き線の供給手段WB1,WB2,WB3に置き換
え、システムを構成することが有効である。
【0038】また、図9に示すように、図1、図4の固
定コアを180度に分割して巻き線を巻回し、巻き線を
巻回した後に2組の固定子コアを溶接等により結合して
一体化する方法もある。巻き線の巻回順序が多少変更と
なり、2つの分割コア間の巻き線の接続も必要となる
が、最終的に各スロットへ巻回される各相巻き線は図1
1と同じである。この場合には、固定子の内径側が開口
しているので巻き線の巻回が容易となり、巻き線機の製
作自由度が増す。例えば、高速に巻回するため、図7に
示したX軸、Y軸、Z軸、B軸操作による巻回ではな
く、回転軸を使用した巻き線給糸口QIの旋回動作と巻
回部分への巻き線の当て金等の巻き線治具を使用した高
速巻回も可能である。なお、図7の巻き線機において
も、巻回部分への巻き線の当て金等の巻き線治具を使用
して、巻回を高速化することは可能である。
【0039】3相巻き線以外の2、4、5,6相巻き線
等の固定子以外へも本発明技術を応用する事が可能であ
り、極数も2,6、8極なども可能であり、本発明に含
むものである。
【0040】短節巻き、あるいは、各スロットの巻き回
数の増減、あるいは複数相の巻き線を同一のスロットに
巻き込むことも本発明の応用として可能であり、本発明
に含むものである。
【0041】巻き線案内手段により、固定子の各相の巻
き線を空間的に分離して巻くことができるようにするの
で、自動巻き線機による自動巻を行うことができる。巻
き線案内手段は種々の変形が可能であり、必要に応じて
線間の絶縁紙なども追加して、コイルエンド部をより高
密度化、小型化することも可能である。
【0042】また図7の巻き線機において、給糸口QI
を複数設けて巻き線時間の短縮を図る、あるいは、給糸
口とステータを複数配置し、並列に巻き線の巻回を行
い、巻き線の巻回を高能率化することなども可能であ
る。逆に、機械巻きではなく、手動操作より巻き線を巻
回することも、一部のコイルをあらかじめ製作しておい
て固定子へ挿入することも可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明では、直接固定子へ巻き線を順次
巻回するので、コイルエンド部の巻き線長さの冗長性が
少なくなり、コイルエンドの長さを短くできる。また、
同時に巻き線の線積率を高くできる。その結果、銅損の
低減、熱抵抗の低下の効果もあり、総合的にモータの小
型化、低コスト化ができる。
【0044】また、コイルエンド部の整形工程の省略あ
るいは簡略化、コイルエンドの糸縛り工程の排除、相間
絶縁紙及び線間絶縁紙の排除、スロット入り口部の巻き
線押さえ部材の排除等ができる。これらモータ製作の諸
工程を簡略化ができるので、より高度な巻き線の自動巻
化が可能となり、低コスト化が実現する。
【0045】信頼性的にも、隣接する巻き線間の電圧を
低減でき、また、従来の巻き線製作工程でのコイルの挿
入工程あるいはコイルエンドの整形工程で発生する巻き
線への圧力も低減できるので、巻き線のキズなどに起因
する不具合の低減など、信頼性の向上も実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明する固定子例の軸方向側面図。
【図2】本発明を説明する固定子例の縦断面図。
【図3】巻き線案内手段の各部分図。
【図4】本発明を説明する固定子例の軸方向側面図。
【図5】巻き線案内手段の各部分図。
【図6】巻き線案内手段の例の部分図。
【図7】本発明巻き線機の構成を示す図。
【図8】巻き線の巻回方向の例を示す図。
【図9】固定子コアを2分割した例の図。
【図10】従来電動機の断面図例。
【図11】従来電動機の巻き線図例。
【図12】従来電動機の巻き線用コイルの例。
【符号の説明】
SC 固定子コア SCE 巻き線のコイルエンド SL 固定子スロット S1〜S24 スロット G1〜G4 案内部 UT、UBT、VT,VBT,WT,WBT 端子 WB1〜WBN 巻き線ドラム RR1〜RRN 旋回支持手段 WBD ねじれ位置制御装置 QI 巻き線給糸口 ST 固定子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H603 AA09 BB01 BB07 BB12 CA01 CA05 CB02 CC04 CC11 CC17 CD02 CD05 CD22 CE01 CE03 5H604 AA03 AA08 BB01 BB14 CC01 CC05 CC14 CC16 DB01 5H615 AA01 BB01 BB16 PP01 PP13 SS11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子コアの軸方向側面、すなわち、固定
    子のコイルエンド部に設けた巻き線案内手段と、3相モ
    ータの場合、U,V,W相の内、U相巻き線を固定子の
    スロットを通して、コイルエンド部では前記巻き線案内
    手段に案内されることにより、V,W相のスロットのコ
    イルエンド面の入り口が埋まらない位置に巻回し、V相
    の巻き線をU相巻き線と同様に、まだ巻回されていない
    W相のスロットのコイルエンド面の入り口が埋まらない
    位置に巻回し、W相の巻き線のコイルエンド部はU相と
    V相の巻き線のコイルエンド部に重ねて、W相のコイル
    エンド部の電線の長さが極力短くなるように巻回した固
    定子巻き線を備えることを特徴とするモータ固定子。
  2. 【請求項2】固定子コアの軸方向側面、すなわち、固定
    子のコイルエンド部に設けた巻き線案内手段と、各スロ
    ットへの巻き回数をNTとすると、U,V,W相の内、
    U相の巻き線のNT回の巻き線の一部を固定子のスロッ
    トを通して、コイルエンド部では前記巻き線案内手段に
    案内されることにより、V,W相のスロットのコイルエ
    ンド面の入り口が埋まらない位置に巻回し、V相の巻き
    線のNT回の巻き線の一部を第1相巻き線と同様に、ま
    だ巻回されていないW相のスロットのコイルエンド面の
    入り口が埋まらない位置に巻回し、W相のNT回の巻き
    線の一部をコイルエンド部はまだ巻かれていないスロッ
    トのコイルエンド面の入り口が埋まらない位置に巻回
    し、次に、U,V,W相のいずれの相でも可能だが、例
    えば、W相の残りの巻き線を、前記巻き線案内手段に案
    内されることにより、コイルエンド部では既に巻回され
    た巻き線の上へも重ねて巻回し、次に、U相の巻き線の
    残りの巻き線を、コイルエンド部では、前記巻き線案内
    手段に案内されることにより、コイルエンド部では既に
    巻回された巻き線の上へも重ねて巻回し、次に、V相の
    巻き線の残りの巻き線をコイルエンド部の電線の長さが
    極力短くなるように巻回することを特徴とするモータ固
    定子。
  3. 【請求項3】固定子コアの軸方向側面、すなわち、固定
    子のコイルエンド部に設けた巻き線案内手段と、U,
    V,W相の巻き線がそれぞれNP=(NP1+NP2+
    NP3+・・・・+NPN)本の並列巻き線であって、
    各スロットにNT=(NT1+NT2+NT3+・・・
    ・+NTN)回だけ巻回するとき、U相の巻き線NP1
    本をNT1回だけ巻回し、別のU相巻き線NP2本をN
    T1回だけ巻回し、別のU相巻き線NP3本をNT1回
    だけ巻回し、順次巻回し最後に、別のU相巻き線NPN
    本をNT1回だけ巻回する。次に、U相の巻き線NP1
    本をNT2回だけ巻回し、別のU相巻き線NP2本をN
    T2回だけ巻回し、別のU相巻き線NP3本をNT2回
    だけ巻回し、順次巻回し最後に、別のU相巻き線NPN
    本をNT2回だけ巻回する。そのように順次巻回しU相
    巻き線の最後に、U相の巻き線NP1本をNTN回だけ
    巻回し、別のU相巻き線NP2本をNTN回だけ巻回
    し、別のU相巻き線NP3本をNTN回だけ巻回し、順
    次巻回し最後に、別のU相巻き線NPN本をNTN回だ
    け巻回する。同様にV相巻き線、W相巻き線を巻回する
    ことを特徴とする請求項1,請求項2記載のモータ固定
    子。ただしここで、巻き線の本数NP1、NP2、NP
    3、・・・・NPN、および、巻き回数NT1、NT
    2、NT3、・・・・NTNは、各相ごとに合計数があ
    っていれば大きな問題はなく、ある程度の自由度はあ
    る。
  4. 【請求項4】各相のNP本の複数の並列な巻き線を2本
    以上並列に巻回する時、巻き線を供給する場所に、巻き
    線のねじれ吸収手段を設けて、ねじれたまり量が少なく
    て済むように、固定子の同一相の各極の巻き線の内、巻
    き線方向が反対となる部分と1回あるいは数回ごとに交
    互に巻回されていることを特徴とする請求項1,請求項
    2、請求項3項記載のモータ固定子。
  5. 【請求項5】固定子コアを2組以上に分割して、ステー
    タ巻き線を巻回し、分割された固定子コアは固定子巻き
    線を巻回した後に溶接等で固定するか、あるいは、モー
    タケースに分割された固定子コアを固定することを特徴
    とする請求項1,2,3,4項記載のモータ固定子。
  6. 【請求項6】前記案内手段は、巻き線が接する表面部分
    は電気抵抗が大きく電気絶縁性があり、コイルエンド部
    に配置され、各巻き線を適切なテンションを保ちながら
    コイルエンド部を巻回する時、まだ巻き線が巻回されて
    いない他のスロットのコイルエンド側側面を覆わないよ
    うに、固定子の経方向とモータの軸方向に巻き線を案内
    する構造を備えることを特徴とする請求項1,請求項
    2、請求項3項記載のモータ固定子。
  7. 【請求項7】前記巻き線案内手段に各巻き線の端を固定
    する端子を備えることを特徴とする請求項1項、2項、
    3項、6項記載のモータ固定子。
  8. 【請求項8】固定子の巻き線が複数本の並列な巻き線か
    ら構成され、この複数の巻き線の一部あるいは全部を、
    直接に、固定子のスロットへ巻回する構成の巻き線の製
    造装置において、巻き線の供給手段と、各並列巻きされ
    る巻き線のテンションを調整するテンション調整手段
    と、並列巻きされる複数の電線が巻回動作に伴って発生
    するねじれ減少を解消するためのねじれ吸収手段と、巻
    き線と固定子とを相対的に位置制御する位置制御手段と
    を備えることを特徴とする巻き線装置。
  9. 【請求項9】前記ねじれ吸収手段は、複数の並列巻き線
    を複数に分割し、巻き線の供給方向を回転軸として旋回
    可能な巻き線支持手段を巻き線供給方向に複数、直列に
    配置し、ねじれ回数だけ供給する複数本の巻き線を相対
    的に旋回させ、固定子へ巻き線を案内する巻き線案内部
    の巻き線ねじれを解消する巻き線旋回手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項8項記載の製造装置。
  10. 【請求項10】前記ねじれ吸収手段は、固定子をモータ
    の回転軸をほぼ回転中心として旋回可能とする構造であ
    ることあるいは前記巻き線の供給手段と前記テンション
    調整手段を並列巻き線のねじれにほぼ同期して旋回可能
    とすることを特徴とする請求項8項記載の製造装置。
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