JP2002032769A - 画像処理方法及び装置 - Google Patents
画像処理方法及び装置Info
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- JP2002032769A JP2002032769A JP2000216259A JP2000216259A JP2002032769A JP 2002032769 A JP2002032769 A JP 2002032769A JP 2000216259 A JP2000216259 A JP 2000216259A JP 2000216259 A JP2000216259 A JP 2000216259A JP 2002032769 A JP2002032769 A JP 2002032769A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】主走査方向と副走査方向で印字解像度が異なる
場合にでも、容易に且つ的確にベクトルデータから、ラ
スタデータに変換することのできる画像処理方法及び装
置を提供すること。 【解決手段】主走査方向の印字解像度/副走査方向の印
字解像度をnとした場合に、直線の傾き及び、ペンステ
ップの座標を1/nにして、ビットマップデータを生成
する。
場合にでも、容易に且つ的確にベクトルデータから、ラ
スタデータに変換することのできる画像処理方法及び装
置を提供すること。 【解決手段】主走査方向の印字解像度/副走査方向の印
字解像度をnとした場合に、直線の傾き及び、ペンステ
ップの座標を1/nにして、ビットマップデータを生成
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理方法及び
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の画像処理装置として、
レーザビームプリンタやインクジェットプリンタなどの
ドットマトリクス式ページプリンタが知られている。こ
のようなプリンタでは、図形や文字などのベクトルデー
タをドットの集合で構成されるラスタデータに変換し、
1ページ分の内部メモリ空間に展開する。このラスタデ
ータに対応する印字メディア上の特定位置(各ドットの
面積に相当する範囲)にトナーやインクを付着させるこ
とにより印字を行う。この時の印字機構をレーザビーム
型プリンタを例に説明する。
レーザビームプリンタやインクジェットプリンタなどの
ドットマトリクス式ページプリンタが知られている。こ
のようなプリンタでは、図形や文字などのベクトルデー
タをドットの集合で構成されるラスタデータに変換し、
1ページ分の内部メモリ空間に展開する。このラスタデ
ータに対応する印字メディア上の特定位置(各ドットの
面積に相当する範囲)にトナーやインクを付着させるこ
とにより印字を行う。この時の印字機構をレーザビーム
型プリンタを例に説明する。
【0003】プリンタ内部のメモリ空間に展開されたラ
スタデータは、レーザ光をON/OFFする駆動信号に
変換される。このレーザ駆動信号(ビデオ信号)に基づ
いて発射されるレーザ光が、予め負の電荷により帯電し
ている感光ドラムに照射される。レーザビームが帯電感
光ドラム上を走査すると、ビームが照射された部分の電
荷が消えるために照射されなかった部分との間に電位差
が生じ、ラスタデータと同じ形の像ができる。このよう
な潜像を持つドラム上に、正の電荷を持つトナーを付着
させることによって、可視像が形成され、このトナー像
を記録材に転写することによって画像記録が行なわれ
る。
スタデータは、レーザ光をON/OFFする駆動信号に
変換される。このレーザ駆動信号(ビデオ信号)に基づ
いて発射されるレーザ光が、予め負の電荷により帯電し
ている感光ドラムに照射される。レーザビームが帯電感
光ドラム上を走査すると、ビームが照射された部分の電
荷が消えるために照射されなかった部分との間に電位差
が生じ、ラスタデータと同じ形の像ができる。このよう
な潜像を持つドラム上に、正の電荷を持つトナーを付着
させることによって、可視像が形成され、このトナー像
を記録材に転写することによって画像記録が行なわれ
る。
【0004】ここで、メモリ空間を記録材に見立てた場
合に単位面積あたりの画素データ数を「データ解像度」
といい、ドラム状の単位面積あたりに表現できる画素数
を「エンジン解像度」という。ここで、レーザ光のON
・OFF間隔によって主走査方向のエンジン解像度が決
まり、ドラムの単位回転角度によって、副走査方向のエ
ンジン解像度が決まる。
合に単位面積あたりの画素データ数を「データ解像度」
といい、ドラム状の単位面積あたりに表現できる画素数
を「エンジン解像度」という。ここで、レーザ光のON
・OFF間隔によって主走査方向のエンジン解像度が決
まり、ドラムの単位回転角度によって、副走査方向のエ
ンジン解像度が決まる。
【0005】通常の印刷では、データ解像度に合ったエ
ンジン解像度で出力された場合に最適な印字品位が保た
れる。中間濃度による印字が不可能なモノクロ印字装置
の場合、印字品位を向上させるためにはデータ解像度と
エンジン解像度を共に上げる必要がある。通常のデータ
は主走査と副走査で同じ解像度なので、エンジン解像度
も主走査方向と副走査方向で同じであることが望まし
い。
ンジン解像度で出力された場合に最適な印字品位が保た
れる。中間濃度による印字が不可能なモノクロ印字装置
の場合、印字品位を向上させるためにはデータ解像度と
エンジン解像度を共に上げる必要がある。通常のデータ
は主走査と副走査で同じ解像度なので、エンジン解像度
も主走査方向と副走査方向で同じであることが望まし
い。
【0006】しかし、主走査方向の解像度は、レーザ光
のON/OFF間隔の制御により電気的に変更可能であ
るので、エンジンスピードに対する影響は比較的小さい
が、副走査方向の解像度を上げる場合、ドラム回転角度
が小さくなるため、エンジンスピードが遅くなり印字時
間に大きく影響する。
のON/OFF間隔の制御により電気的に変更可能であ
るので、エンジンスピードに対する影響は比較的小さい
が、副走査方向の解像度を上げる場合、ドラム回転角度
が小さくなるため、エンジンスピードが遅くなり印字時
間に大きく影響する。
【0007】これに対し、ホストコンピュータから、デ
ータ解像度の印字データを受信し処理する場合、副走査
方向の解像度のみを1/Nに落してエンジンスピードを
N倍に上げることがある。このように、主走査方向/副
走査方向で異なる解像度で出力することにより、主走査
/副走査が共に低解像度の場合よりも高品位な画質を、
主走査/副走査が共に高解像度の場合よりも早い速度で
印字することが可能となる。
ータ解像度の印字データを受信し処理する場合、副走査
方向の解像度のみを1/Nに落してエンジンスピードを
N倍に上げることがある。このように、主走査方向/副
走査方向で異なる解像度で出力することにより、主走査
/副走査が共に低解像度の場合よりも高品位な画質を、
主走査/副走査が共に高解像度の場合よりも早い速度で
印字することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来は、このように、
主走査方向/副走査方向で異なる解像度で出力する場合
に、容易に且つ的確にラスタデータを作成する技術は存
在していなかった。
主走査方向/副走査方向で異なる解像度で出力する場合
に、容易に且つ的確にラスタデータを作成する技術は存
在していなかった。
【0009】本発明は上記従来技術の課題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、主走査
方向と副走査方向で印字解像度が異なる場合にでも、容
易に且つ的確にベクトルデータから、ラスタデータに変
換することのできる画像処理方法及び装置を提供するこ
とにある。
めになされたもので、その目的とするところは、主走査
方向と副走査方向で印字解像度が異なる場合にでも、容
易に且つ的確にベクトルデータから、ラスタデータに変
換することのできる画像処理方法及び装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る方法は、主走査方向の解像度が、副走
査方向の解像度のn倍となるように画像形成を行う画像
形成手段に対して出力するための、ビットマップデータ
を生成する画像処理方法であって、線分の線幅を示すデ
ータ及びベクトルデータを入力する入力工程と、原点を
中心とし、前記線幅を副走査方向の径とし、該線幅の1
/nを主走査方向の径とする楕円を座標平面に描いた場
合に、その座標平面の第2象限に位置する円周上の点で
あって、その点での円の接線の傾きが、前記線分の傾き
と略同一である点の座標及び前記ベクトルデータを用い
て、前記線分の輪郭を導出する輪郭導出工程と、前記輪
郭から、ビットマップデータを生成するビットマップデ
ータ生成工程と、を有することを特徴とする。
め、本発明に係る方法は、主走査方向の解像度が、副走
査方向の解像度のn倍となるように画像形成を行う画像
形成手段に対して出力するための、ビットマップデータ
を生成する画像処理方法であって、線分の線幅を示すデ
ータ及びベクトルデータを入力する入力工程と、原点を
中心とし、前記線幅を副走査方向の径とし、該線幅の1
/nを主走査方向の径とする楕円を座標平面に描いた場
合に、その座標平面の第2象限に位置する円周上の点で
あって、その点での円の接線の傾きが、前記線分の傾き
と略同一である点の座標及び前記ベクトルデータを用い
て、前記線分の輪郭を導出する輪郭導出工程と、前記輪
郭から、ビットマップデータを生成するビットマップデ
ータ生成工程と、を有することを特徴とする。
【0011】前記ベクトルデータは、前記線分の開始点
位置データ、及び終了点位置データであることを特徴と
する。
位置データ、及び終了点位置データであることを特徴と
する。
【0012】前記輪郭導出工程は、前記円周上の点の座
標、及び前記接線の傾きを対応付けるテーブルを生成す
る工程を含むことを特徴とする。
標、及び前記接線の傾きを対応付けるテーブルを生成す
る工程を含むことを特徴とする。
【0013】上記目的を達成するため、本発明に係る装
置は、主走査方向の解像度が、副走査方向の解像度のn
倍となるように画像形成を行う画像形成手段に対して出
力するための、ビットマップデータを生成する画像処理
装置であって、線分の線幅を示すデータ及びベクトルデ
ータを入力する入力手段と、原点を中心とし前記線幅を
副走査方向の径とし該線幅の1/nを主走査方向の径と
する楕円を座標平面に描いた場合に、その座標平面の第
2象限に位置する円周上の点であって、その点での円の
接線の傾きが、前記線分の傾きと略同一である点の座標
及び前記ベクトルデータを用いて、前記線分の輪郭を導
出する輪郭導出手段と、前記輪郭から、ビットマップデ
ータを生成するビットマップデータ生成手段と、を有す
ることを特徴とする。
置は、主走査方向の解像度が、副走査方向の解像度のn
倍となるように画像形成を行う画像形成手段に対して出
力するための、ビットマップデータを生成する画像処理
装置であって、線分の線幅を示すデータ及びベクトルデ
ータを入力する入力手段と、原点を中心とし前記線幅を
副走査方向の径とし該線幅の1/nを主走査方向の径と
する楕円を座標平面に描いた場合に、その座標平面の第
2象限に位置する円周上の点であって、その点での円の
接線の傾きが、前記線分の傾きと略同一である点の座標
及び前記ベクトルデータを用いて、前記線分の輪郭を導
出する輪郭導出手段と、前記輪郭から、ビットマップデ
ータを生成するビットマップデータ生成手段と、を有す
ることを特徴とする。
【0014】前記ベクトルデータは、前記線分の開始点
位置データ、及び終了点位置データであることを特徴と
する。
位置データ、及び終了点位置データであることを特徴と
する。
【0015】前記輪郭導出手段は、前記円周上の点の座
標、及び前記接線の傾きを対応付けるテーブルを生成す
る手段を含むことを特徴とする。
標、及び前記接線の傾きを対応付けるテーブルを生成す
る手段を含むことを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するため、本発明に係る記
憶媒体は、主走査方向の解像度が、副走査方向の解像度
のn倍となるように画像形成を行う画像形成手段に対し
て出力するための、ビットマップデータを生成する画像
処理プログラムを格納したコンピュータ可読メモリであ
って、前記画像処理プログラムは線分の線幅を示すデー
タ及びベクトルデータを入力する入力工程のコードと、
原点を中心とし、前記線幅を副走査方向の径とし、該線
幅の1/nを主走査方向の径とする楕円を座標平面に描
いた場合に、その座標平面の第2象限に位置する円周上
の点であって、その点での円の接線の傾きが、前記線分
の傾きと略同一である点の座標及び前記ベクトルデータ
を用いて、前記線分の輪郭を導出する輪郭導出工程のコ
ードと、前記輪郭から、ビットマップデータを生成する
ビットマップデータ生成工程のコードと、を含むことを
特徴とする。
憶媒体は、主走査方向の解像度が、副走査方向の解像度
のn倍となるように画像形成を行う画像形成手段に対し
て出力するための、ビットマップデータを生成する画像
処理プログラムを格納したコンピュータ可読メモリであ
って、前記画像処理プログラムは線分の線幅を示すデー
タ及びベクトルデータを入力する入力工程のコードと、
原点を中心とし、前記線幅を副走査方向の径とし、該線
幅の1/nを主走査方向の径とする楕円を座標平面に描
いた場合に、その座標平面の第2象限に位置する円周上
の点であって、その点での円の接線の傾きが、前記線分
の傾きと略同一である点の座標及び前記ベクトルデータ
を用いて、前記線分の輪郭を導出する輪郭導出工程のコ
ードと、前記輪郭から、ビットマップデータを生成する
ビットマップデータ生成工程のコードと、を含むことを
特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、この発
明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成要素の相対配
置、数式、数値等は、特に特定的な記載がない限りは、
この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものでは
ない。
明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成要素の相対配
置、数式、数値等は、特に特定的な記載がない限りは、
この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものでは
ない。
【0018】(一実施の形態)本発明の一実施の形態と
してのプリンタについて、図1乃至図17を用いて説明
する。
してのプリンタについて、図1乃至図17を用いて説明
する。
【0019】[システム構成]図1はプリンタ100の
システム構成を示す図である。プリンタ100は、プリ
ントコントローラ101とプリントエンジン102から
構成されており、ホストコンピュータ103から、入力
した図形や文字などのベクトルデータを、変換部104
にて、一旦ランレングスデータに変換して蓄積した後、
更に、1ページ分の画素の集合で構成されるラスタデー
タに変換し、ページメモリ105に展開する。そして、
ページメモリ105から出力したラスタデータに基づい
て、プリントエンジン102にて記録材にトナーやイン
クを付着させることにより印字を行う。
システム構成を示す図である。プリンタ100は、プリ
ントコントローラ101とプリントエンジン102から
構成されており、ホストコンピュータ103から、入力
した図形や文字などのベクトルデータを、変換部104
にて、一旦ランレングスデータに変換して蓄積した後、
更に、1ページ分の画素の集合で構成されるラスタデー
タに変換し、ページメモリ105に展開する。そして、
ページメモリ105から出力したラスタデータに基づい
て、プリントエンジン102にて記録材にトナーやイン
クを付着させることにより印字を行う。
【0020】変換部104では以下のような画像処理が
行なわれる。
行なわれる。
【0021】[画像処理]まず、円形ポリペンを用いた
画像処理方法について説明し、その後、楕円形ポリペン
を用いた画像処理方法について説明する。
画像処理方法について説明し、その後、楕円形ポリペン
を用いた画像処理方法について説明する。
【0022】<ポリペンを用いたライン描画について>
描画ライブラリでは、幅が2以上の線を描画するために
線幅に対応したポリペンを作成し、線の傾きに応じたペ
ン・データを利用してライン描画を行なっている。
描画ライブラリでは、幅が2以上の線を描画するために
線幅に対応したポリペンを作成し、線の傾きに応じたペ
ン・データを利用してライン描画を行なっている。
【0023】1.ポリペンとそのデータ構造について ポリペンとは、線幅の1/2を半径として持つ1/4円
において、中心から周上の点(頂点)に向かうベクトル
(以下ペンステップと呼ぶ)の集合をいう。
において、中心から周上の点(頂点)に向かうベクトル
(以下ペンステップと呼ぶ)の集合をいう。
【0024】円の中心を原点とし、右方向にx軸を、下
方向にy軸を持つ平面座標系に、ポリペンを描いた場合
の、各ペンステップのベクトルの方向(dir=y/x)及び頂
点の座標(cvertex:(x,y))、並びに頂点での円の接線の
傾き(cslope=dy/dx)、をペンステップデータとして予め
テーブルに登録しておく。
方向にy軸を持つ平面座標系に、ポリペンを描いた場合
の、各ペンステップのベクトルの方向(dir=y/x)及び頂
点の座標(cvertex:(x,y))、並びに頂点での円の接線の
傾き(cslope=dy/dx)、をペンステップデータとして予め
テーブルに登録しておく。
【0025】たとえば、線幅2に対応するポリペンとし
て、図2のようなものを生成した場合には、ペンステッ
プテーブルは図3のようになる。ペンステップテーブル
は、水平ペンステップのインデックステーブル(a)
と、垂直ペンステップのインデックステーブル(b)
と、インデックスとペンステップデータへのエントリが
対応付けられた、データエントリテーブル(c)と、デ
ータエントリに関連づけられた各ペンステップデータテ
ーブル(d)との、4種類が用意される。
て、図2のようなものを生成した場合には、ペンステッ
プテーブルは図3のようになる。ペンステップテーブル
は、水平ペンステップのインデックステーブル(a)
と、垂直ペンステップのインデックステーブル(b)
と、インデックスとペンステップデータへのエントリが
対応付けられた、データエントリテーブル(c)と、デ
ータエントリに関連づけられた各ペンステップデータテ
ーブル(d)との、4種類が用意される。
【0026】まず、線幅Wを用いて、水平ペンステップ
のインデックスと、垂直ペンステップのインデックスを
導き出し、そのインデックスの間に存在するペンステッ
プデータを所定のパラメータによって検索し、所望のペ
ンステップを選択する。
のインデックスと、垂直ペンステップのインデックスを
導き出し、そのインデックスの間に存在するペンステッ
プデータを所定のパラメータによって検索し、所望のペ
ンステップを選択する。
【0027】2.ポリペンを利用した描画処理について 図4を参照して、ポリペンを利用した線幅2の直線のラ
スタ展開について、簡単に説明する。 (1)描画仕様とする直線の、線幅W、開始点CP、終
了点NPデータを取得する。 (2)描画しようとする直線の線幅Wから、ポリペンテ
ーブル(図3)を作成する。 (3)直線の傾きに対して最も近い傾き(cslope)を持
つペンステップを、ポリペンテーブルから選択する。 (4)開始点CPに、選択されたペンステップの座標cv
ertexを加減算して直線の頂点を決定する。例えば、図
2のようなポリペンの場合、(1,−0.25)の頂点
座標を持つペンステップの接線の傾きが、直線の傾きに
最も近いので、図4において、CPの座標に(1,−
0.25)を足してRTopを求め、Aの座標から
(1,−0.25)を引いてLTopを求める。 (5)直線の輪郭線と、スキャンライン(主走査線)と
の交点から、ビットマップ展開する際の黒画素の輪郭部
分を求める。例えば、図4において、RTop、LTo
pからそれぞれ直線と同じ傾きを持つ補助線を延ばし、
この補助線とスキャンラインの基準線との交点(R0〜
4,L0〜4)のx座標を求めれば、これが、そのスキ
ャンラインにおける輪郭線のx座標となる。このように
して、1つのスキャンラインに対して2つ1組のx座標
を求めた後、例えば、輪郭線の内側の画素であって、各
スキャンラインの左右のx座標に最も近い中心点を持つ
画素を抽出する。これにより、図5のようなテーブルが
生成される。このテーブルにおいて、yは、スキャンラ
インの位置を、xLは、そのスキャンラインの左端の黒
画素を、xRは右端の黒画素を示す。
スタ展開について、簡単に説明する。 (1)描画仕様とする直線の、線幅W、開始点CP、終
了点NPデータを取得する。 (2)描画しようとする直線の線幅Wから、ポリペンテ
ーブル(図3)を作成する。 (3)直線の傾きに対して最も近い傾き(cslope)を持
つペンステップを、ポリペンテーブルから選択する。 (4)開始点CPに、選択されたペンステップの座標cv
ertexを加減算して直線の頂点を決定する。例えば、図
2のようなポリペンの場合、(1,−0.25)の頂点
座標を持つペンステップの接線の傾きが、直線の傾きに
最も近いので、図4において、CPの座標に(1,−
0.25)を足してRTopを求め、Aの座標から
(1,−0.25)を引いてLTopを求める。 (5)直線の輪郭線と、スキャンライン(主走査線)と
の交点から、ビットマップ展開する際の黒画素の輪郭部
分を求める。例えば、図4において、RTop、LTo
pからそれぞれ直線と同じ傾きを持つ補助線を延ばし、
この補助線とスキャンラインの基準線との交点(R0〜
4,L0〜4)のx座標を求めれば、これが、そのスキ
ャンラインにおける輪郭線のx座標となる。このように
して、1つのスキャンラインに対して2つ1組のx座標
を求めた後、例えば、輪郭線の内側の画素であって、各
スキャンラインの左右のx座標に最も近い中心点を持つ
画素を抽出する。これにより、図5のようなテーブルが
生成される。このテーブルにおいて、yは、スキャンラ
インの位置を、xLは、そのスキャンラインの左端の黒
画素を、xRは右端の黒画素を示す。
【0028】そして、このテーブルをビットマップ展開
して、図6のようにページメモリに格納し、プリントエ
ンジンに送信する。
して、図6のようにページメモリに格納し、プリントエ
ンジンに送信する。
【0029】[展開処理方法]次に、図7〜図17を用
いて、主走査方向と副走査方向で解像度が違う場合の、
ペンステップを用いた展開処理方法について説明する。
いて、主走査方向と副走査方向で解像度が違う場合の、
ペンステップを用いた展開処理方法について説明する。
【0030】ホストから受け取るラインデータ(開始点
CP、終了点NP、線幅W)が表す座標平面上の直線輪
郭線は図4と同様であるものとするである。
CP、終了点NP、線幅W)が表す座標平面上の直線輪
郭線は図4と同様であるものとするである。
【0031】本実施の形態では、データ解像度がORG
_RSLの場合に、主走査方向のエンジン解像度は、そ
のままORG_RSLとし、印刷速度を上げるため、副
走査方向のエンジン解像度をORG_RSL/2とす
る。この場合、ラインの輪郭点抽出に利用する円形ポリ
ペンの副走査方向に相当するY成分の偏倍数が1/2と
なる(図7参照)。つまり、図3のテーブルに登録され
た各ペンステップ座標のY成分を変換解像度に合わせて
修正する必要がある。この修正によって得られるビット
マップデータは図8のようになるが、印字結果における
画素のX:Yの比は1:2となるため、図4のような入
力画像データの場合には結果として、図9に示すような
印字結果となる。
_RSLの場合に、主走査方向のエンジン解像度は、そ
のままORG_RSLとし、印刷速度を上げるため、副
走査方向のエンジン解像度をORG_RSL/2とす
る。この場合、ラインの輪郭点抽出に利用する円形ポリ
ペンの副走査方向に相当するY成分の偏倍数が1/2と
なる(図7参照)。つまり、図3のテーブルに登録され
た各ペンステップ座標のY成分を変換解像度に合わせて
修正する必要がある。この修正によって得られるビット
マップデータは図8のようになるが、印字結果における
画素のX:Yの比は1:2となるため、図4のような入
力画像データの場合には結果として、図9に示すような
印字結果となる。
【0032】図10〜図14は、本実施の形態に係る画
像処理方法のアルゴリズムを示すフローチャートであ
る。
像処理方法のアルゴリズムを示すフローチャートであ
る。
【0033】図10のステップS11でホストコンピュ
ータから印字データを受信しステップS12でラスタデ
ータを格納する領域RAS_D[x][y]を獲得す
る。
ータから印字データを受信しステップS12でラスタデ
ータを格納する領域RAS_D[x][y]を獲得す
る。
【0034】ステップS13でデータ解像度ORG_R
SLを取得する。ステップS14でエンジンが取り得る
主走査方向のエンジン解像度を取得し、P_rslX
[K]に格納する。(Kは取り得る値の数で、データは
昇順で格納) ステップS15で変数nを初期化し、ステップS16で
エンジン解像度P_rslX[n]とデータ解像度OR
G_RSLを比較する。データ解像度の方が大きい場合
は次に可能な解像度を取り出すため、ステップS18で
変数nをインクリメントしステップS16に戻る。ステ
ップS16で可能なエンジン解像度がデータ解像度と同
じかそれより高いものにヒットした場合、ステップS1
7で主走査方向のエンジン解像度E_rslXにセット
する。
SLを取得する。ステップS14でエンジンが取り得る
主走査方向のエンジン解像度を取得し、P_rslX
[K]に格納する。(Kは取り得る値の数で、データは
昇順で格納) ステップS15で変数nを初期化し、ステップS16で
エンジン解像度P_rslX[n]とデータ解像度OR
G_RSLを比較する。データ解像度の方が大きい場合
は次に可能な解像度を取り出すため、ステップS18で
変数nをインクリメントしステップS16に戻る。ステ
ップS16で可能なエンジン解像度がデータ解像度と同
じかそれより高いものにヒットした場合、ステップS1
7で主走査方向のエンジン解像度E_rslXにセット
する。
【0035】次に、図11のステップS19で、主走査
方向と異なる解像度を副走査方向に設定可能か否かを判
断する。設定不可能な場合はステップS20で主走査方
向の解像度と同じ値を副走査方向の解像度とし、ステッ
プS21で印字速度の倍速値SPCntを1(速度向上
なし)に設定し、ステップS27に移行する。
方向と異なる解像度を副走査方向に設定可能か否かを判
断する。設定不可能な場合はステップS20で主走査方
向の解像度と同じ値を副走査方向の解像度とし、ステッ
プS21で印字速度の倍速値SPCntを1(速度向上
なし)に設定し、ステップS27に移行する。
【0036】ステップS19で、主走査方向と異なる解
像度を副走査方向に設定可能な場合は、ステップS22
で希望する印字速度倍速値をSPCntに設定する。
像度を副走査方向に設定可能な場合は、ステップS22
で希望する印字速度倍速値をSPCntに設定する。
【0037】ステップS23で変数nを初期化し、ステ
ップS24で設定可能なエンジン解像度P_rslY
[n]と(データ解像度/印字速度倍速値)すなわち
(ORG_RSL/SPCnt1)を比較する。
ップS24で設定可能なエンジン解像度P_rslY
[n]と(データ解像度/印字速度倍速値)すなわち
(ORG_RSL/SPCnt1)を比較する。
【0038】データ解像度の方が大きい場合は次に可能
な解像度を取り出すため、ステップS25で変数nをイ
ンクリメントしステップS24に戻る。ステップS24
で可能なエンジン解像度が(データ解像度/印字速度倍
速値)と同じかそれより高いものにヒットした場合、ス
テップS26で副走査方向のエンジン解像度E_rsl
Yにセットする。そして更に、ステップS27で、副走
査方向の解像度偏倍数EXT_Yを1/SPCntに設
定する。
な解像度を取り出すため、ステップS25で変数nをイ
ンクリメントしステップS24に戻る。ステップS24
で可能なエンジン解像度が(データ解像度/印字速度倍
速値)と同じかそれより高いものにヒットした場合、ス
テップS26で副走査方向のエンジン解像度E_rsl
Yにセットする。そして更に、ステップS27で、副走
査方向の解像度偏倍数EXT_Yを1/SPCntに設
定する。
【0039】図12のステップS29において、描画情
報を獲得する。この描画情報を用いて線描画を行なうた
めに、以下の初期情報が設定される。 ・描画開始位置(CP:(CPx,CPy)) ・描画終了位置(NP:(NPx,NPy)) ・線幅(W) ステップS30においてストローク(直線)のy座標方
向の移動量dY、ステップS31においてストロークの
傾きslopeを求める(slopeはy座標を単位と
したx座標の移動量を示す)。次に、ステップS311
で、印字倍速度SPCntを考慮した、直線の傾きEX
T_slope(=slope/SPCnt)を求め
る。そして、ステップS32において線幅Wに対応した
ポリペンを作成する。
報を獲得する。この描画情報を用いて線描画を行なうた
めに、以下の初期情報が設定される。 ・描画開始位置(CP:(CPx,CPy)) ・描画終了位置(NP:(NPx,NPy)) ・線幅(W) ステップS30においてストローク(直線)のy座標方
向の移動量dY、ステップS31においてストロークの
傾きslopeを求める(slopeはy座標を単位と
したx座標の移動量を示す)。次に、ステップS311
で、印字倍速度SPCntを考慮した、直線の傾きEX
T_slope(=slope/SPCnt)を求め
る。そして、ステップS32において線幅Wに対応した
ポリペンを作成する。
【0040】ステップS33〜ステップS35の処理で
ポリペンテーブルを検索しEXT_slopeと最も近
い傾きを持つペンステップを取り出すまで処理を繰り返
し、ヒットしたペンステップの座標src_x、src
_yをOrgPenにセットする。ステップS37で、
OrgPenの各要素に偏倍数をかけて変換解像度を反
映させ、これを実際に使用するペンステップdst_
x、dst_yとしてCurPenにセットする。
ポリペンテーブルを検索しEXT_slopeと最も近
い傾きを持つペンステップを取り出すまで処理を繰り返
し、ヒットしたペンステップの座標src_x、src
_yをOrgPenにセットする。ステップS37で、
OrgPenの各要素に偏倍数をかけて変換解像度を反
映させ、これを実際に使用するペンステップdst_
x、dst_yとしてCurPenにセットする。
【0041】図13のステップS39において、CPと
セットしたペンステップ座標から、RTop及びLTo
pを求める。
セットしたペンステップ座標から、RTop及びLTo
pを求める。
【0042】次に、RTopから始まる右側の輪郭線に
ついて以下の処理を行なう。
ついて以下の処理を行なう。
【0043】ステップS40において、CPとペンステ
ップから、ステップS41においてNPとペンステップ
から、それぞれ処理開始スキャラインSLs・終了スキ
ャラインSLeを求め、SLsをSLnとする。ステッ
プS42〜ステップS45において、SLnにおける輪
郭線のx座標Rnをslopeより求め、次のスキャラ
インSLn+1へ進む。ステップS44においてSLn
=SLeとなったら、LTopから始まる左輪郭線の処
理へ進む。
ップから、ステップS41においてNPとペンステップ
から、それぞれ処理開始スキャラインSLs・終了スキ
ャラインSLeを求め、SLsをSLnとする。ステッ
プS42〜ステップS45において、SLnにおける輪
郭線のx座標Rnをslopeより求め、次のスキャラ
インSLn+1へ進む。ステップS44においてSLn
=SLeとなったら、LTopから始まる左輪郭線の処
理へ進む。
【0044】ステップS46〜ステップS51において
同様の処理を行ない図14のステップS52へ進む。
同様の処理を行ない図14のステップS52へ進む。
【0045】最終スキャラインまで来たら、ステップS
52において、上記で求めた左右の輪郭線情報のうち、
同じスキャライン中にペアを持つものだけを取り出して
有効なデータとし、ランレングスデータに変換し、さら
にステップS53でラスタデータに展開しRAS_Dに
格納する。このラスタデータをステップS54でビデオ
信号としてエンジンに送り終了する。
52において、上記で求めた左右の輪郭線情報のうち、
同じスキャライン中にペアを持つものだけを取り出して
有効なデータとし、ランレングスデータに変換し、さら
にステップS53でラスタデータに展開しRAS_Dに
格納する。このラスタデータをステップS54でビデオ
信号としてエンジンに送り終了する。
【0046】直線に対してはこの処理を1回、多角形・
折れ線ではそれぞれの線分に対してこの処理を行なう。
また、曲線・楕円などの場合は、微小な線分に分割して
多角形近似を行ない、同様の処理をする。
折れ線ではそれぞれの線分に対してこの処理を行なう。
また、曲線・楕円などの場合は、微小な線分に分割して
多角形近似を行ない、同様の処理をする。
【0047】[他の処理方法]なお、ステップS37で
偏倍を考慮したペンステップに変換する代わりに、図1
5で示すような、テーブルを用いてもよい。
偏倍を考慮したペンステップに変換する代わりに、図1
5で示すような、テーブルを用いてもよい。
【0048】これは、図3でペンステップデータのペン
座標が格納されている領域に、偏倍数に応じたペン座標
を格納するテーブルへのポインタを入れたものであり、
図3のテーブルよりも更に、階層が増えたものとなる。
座標が格納されている領域に、偏倍数に応じたペン座標
を格納するテーブルへのポインタを入れたものであり、
図3のテーブルよりも更に、階層が増えたものとなる。
【0049】このように、偏倍テーブルへのポインタを
偏倍数で検索することにより得られるペン座標を用いれ
ば、ペンステップを利用する度に各座標に偏倍をかける
ことなく、ビットマップデータを生成することができ
る。
偏倍数で検索することにより得られるペン座標を用いれ
ば、ペンステップを利用する度に各座標に偏倍をかける
ことなく、ビットマップデータを生成することができ
る。
【0050】以下、図16〜図17で楕円ポリペンを表
すテーブルを利用したアルゴリズムを説明する。
すテーブルを利用したアルゴリズムを説明する。
【0051】図11のステップS27までの処理は、円
ポリペンを使用したアルゴリズムと同様である。印字デ
ータ解析を開始してから線幅に対応するポリペンのライ
ンの傾きに該当するペンステップを検索する処理が異な
るものとなる。まず、ステップS29で描画情報CP、
NP、Wを取得すると、ステップS291で開始点C
P、終了点の座標NPをSPCntで割る。これにより
y方向に1/SPCntだけ圧縮された仮想の直線が入
力されたこととなる。この偏倍描画データを用いて、ス
テップS301にてステップS30と同じ処理を行い、
EXT_dYを求め、同様にステップS311でもステ
ップS31と同じ処理を行って、EXT_slopeを
求める。
ポリペンを使用したアルゴリズムと同様である。印字デ
ータ解析を開始してから線幅に対応するポリペンのライ
ンの傾きに該当するペンステップを検索する処理が異な
るものとなる。まず、ステップS29で描画情報CP、
NP、Wを取得すると、ステップS291で開始点C
P、終了点の座標NPをSPCntで割る。これにより
y方向に1/SPCntだけ圧縮された仮想の直線が入
力されたこととなる。この偏倍描画データを用いて、ス
テップS301にてステップS30と同じ処理を行い、
EXT_dYを求め、同様にステップS311でもステ
ップS31と同じ処理を行って、EXT_slopeを
求める。
【0052】更に、ステップS60で、選択されたペン
ステップの持つ偏倍ステップテープルへのエントリをそ
れぞれEXTTBL_X,EXTTBL_Yにセットす
る。
ステップの持つ偏倍ステップテープルへのエントリをそ
れぞれEXTTBL_X,EXTTBL_Yにセットす
る。
【0053】図のステップS61でテーブル検索用変数
nを初期化し、ステップS62でX座標の偏倍数が1で
あれば現在のエントリが示す値がそのままペンステップ
座標を示しているので、ステップS68でペンステップ
の座標をdstpen_xにセットする。偏倍数が1で
ない場合、ステップS63で1より大きいかどうかを判
断し、大きければステップS64でnをプラス方向にイ
ンクリメントして、ステップS65で偏倍数にヒットす
るまで検索を続ける。偏倍数が1より小さい場合はステ
ップS66でnをマイナス方向にデクリメントしてい
き、同様にステップS67で変倍数にヒットするまで検
索を続ける。ヒットした偏倍数に対応する座標値をステ
ップS68でdst_xに設定する。
nを初期化し、ステップS62でX座標の偏倍数が1で
あれば現在のエントリが示す値がそのままペンステップ
座標を示しているので、ステップS68でペンステップ
の座標をdstpen_xにセットする。偏倍数が1で
ない場合、ステップS63で1より大きいかどうかを判
断し、大きければステップS64でnをプラス方向にイ
ンクリメントして、ステップS65で偏倍数にヒットす
るまで検索を続ける。偏倍数が1より小さい場合はステ
ップS66でnをマイナス方向にデクリメントしてい
き、同様にステップS67で変倍数にヒットするまで検
索を続ける。ヒットした偏倍数に対応する座標値をステ
ップS68でdst_xに設定する。
【0054】同様にステップS69〜ステップS76で
Y座標dst_yを求めて、図12のS38へ移行す
る。後の処理は、図13で説明したものと同様であるた
めここではその説明を省略する。
Y座標dst_yを求めて、図12のS38へ移行す
る。後の処理は、図13で説明したものと同様であるた
めここではその説明を省略する。
【0055】これにより、ホストコンピュータから、デ
ータ解像度ORG_RSLと指定された印字データを処
理する際に、いずれかの走査方向を高解像度としてH_
RSLと設定した時、エンジンスピードの倍速数「N」
に応じて、もう一方の走査方向の解像度がL_RSL=
H_RSL/Nとなるように印字データを展開してラス
タデータを作成する手段(ステップ1)を有することに
より、主走査/副走査が共に低解像度の場合よりも高品
位な画質を、主走査/副走査が共に高解像度の場合より
も早い速度で印字することが可能となる。または、副走
査方向のエンジン解像度はデータ解像度のままで高速に
印字可能な場合、画素操作を行なって主走査方向のエン
ジン解像度をデータ解像度より上げることにより、より
高品位な画質を得ることが可能になる。
ータ解像度ORG_RSLと指定された印字データを処
理する際に、いずれかの走査方向を高解像度としてH_
RSLと設定した時、エンジンスピードの倍速数「N」
に応じて、もう一方の走査方向の解像度がL_RSL=
H_RSL/Nとなるように印字データを展開してラス
タデータを作成する手段(ステップ1)を有することに
より、主走査/副走査が共に低解像度の場合よりも高品
位な画質を、主走査/副走査が共に高解像度の場合より
も早い速度で印字することが可能となる。または、副走
査方向のエンジン解像度はデータ解像度のままで高速に
印字可能な場合、画素操作を行なって主走査方向のエン
ジン解像度をデータ解像度より上げることにより、より
高品位な画質を得ることが可能になる。
【0056】また、ポリペンを用いたライン描画処理を
行なう際に、各ストローク処理時に円形ポリペンから選
択されたペンステップの座標(src_x、src_
y)に対し、dst_x=(H_RSL/ORG_RS
L)*src_x、dst_y=(L_RSL/ORG
_RSL)*src−yという変換を行なう手段(ステ
ップ2)を有することにより、解像度変換のない通常の
処理と同じように円形ポリペンを用いながら、画素操作
によらずベクタ処理で変換データを作成することが可能
となる。
行なう際に、各ストローク処理時に円形ポリペンから選
択されたペンステップの座標(src_x、src_
y)に対し、dst_x=(H_RSL/ORG_RS
L)*src_x、dst_y=(L_RSL/ORG
_RSL)*src−yという変換を行なう手段(ステ
ップ2)を有することにより、解像度変換のない通常の
処理と同じように円形ポリペンを用いながら、画素操作
によらずベクタ処理で変換データを作成することが可能
となる。
【0057】また、図形を描画するにあたり、選択され
るであろう円形ポリペンのペンステップの座標(src
pen_x,srcpen_y)に対し、dstpen
_x=(H_RSL/ORG_RSL)*srcpen
_x、dstpen_y=(L_RSL/ORG_RS
L)*srcpen_yとなるようなペンステップの座
標(dstpen_x、dstpen_y)を持つ楕円
ポリペンを利用する手段を有することにより、ストロー
ク毎に円形ポリペンから選択されたペン要素に解像度比
を考慮した修正を加えるという特殊処理を行なうことな
く、解像度比が考慮された画素の位置を、通常の処理と
同じ方法で求めることが可能となる。
るであろう円形ポリペンのペンステップの座標(src
pen_x,srcpen_y)に対し、dstpen
_x=(H_RSL/ORG_RSL)*srcpen
_x、dstpen_y=(L_RSL/ORG_RS
L)*srcpen_yとなるようなペンステップの座
標(dstpen_x、dstpen_y)を持つ楕円
ポリペンを利用する手段を有することにより、ストロー
ク毎に円形ポリペンから選択されたペン要素に解像度比
を考慮した修正を加えるという特殊処理を行なうことな
く、解像度比が考慮された画素の位置を、通常の処理と
同じ方法で求めることが可能となる。
【0058】なお、図2、図3、及び図15では、線幅
2のポリペンの5つのペンステップをサンプルとして示
したが、テーブルには、あらゆる線幅に対応するポリペ
ンの、より多くのペンステップのデータが登録されてい
ることが望ましい。
2のポリペンの5つのペンステップをサンプルとして示
したが、テーブルには、あらゆる線幅に対応するポリペ
ンの、より多くのペンステップのデータが登録されてい
ることが望ましい。
【0059】(その他の実施の形態)なお、本発明は、
複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイ
ス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステ
ムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複
写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイ
ス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステ
ムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複
写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0060】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0061】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0062】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図10〜14および/
または図16、図17に示す)フローチャートに対応す
るプログラムコードが格納されることになる。
の記憶媒体には、先に説明した(図10〜14および/
または図16、図17に示す)フローチャートに対応す
るプログラムコードが格納されることになる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主走査方向と副走査方向で印字解像度が異なる場合にで
も、容易に且つ的確にベクトルデータから、ラスタデー
タに変換することのできる画像処理方法及び装置を提供
することができる。
主走査方向と副走査方向で印字解像度が異なる場合にで
も、容易に且つ的確にベクトルデータから、ラスタデー
タに変換することのできる画像処理方法及び装置を提供
することができる。
【図1】本発明の一実施の形態としてのプリンタのハー
ドウェア構成図である。
ドウェア構成図である。
【図2】線幅2の場合のポリペンの概念図である。
【図3】ペンデータテーブルの構成図である。
【図4】線幅2の場合を例にとった、ポリペンを用いた
ライン描画の説明図である。
ライン描画の説明図である。
【図5】図4の直線をランレングス形式で表現したテー
ブルを示す図である。
ブルを示す図である。
【図6】図5のテーブルをビットマップ表現した図であ
る。
る。
【図7】線幅2、偏倍数1/2の場合のポリペンの概念
図である。
図である。
【図8】図4の直線を偏倍数1/2でビットマップ表現
した図である。
した図である。
【図9】図8のデータの実際の印字結果を示す図であ
る。
る。
【図10】本発明の一実施の形態としての画像処理の流
れを示すフローチャートである。
れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施の形態としての画像処理の流
れを示すフローチャートである。
れを示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施の形態としての画像処理の流
れを示すフローチャートである。
れを示すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施の形態としての画像処理の流
れを示すフローチャートである。
れを示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施の形態としての画像処理の流
れを示すフローチャートである。
れを示すフローチャートである。
【図15】楕円ポリペンを用いたペンデータテーブルの
構成図である。
構成図である。
【図16】本発明の一実施の形態としての他の画像処理
の流れを示すフローチャートである。
の流れを示すフローチャートである。
【図17】本発明の一実施の形態としての他の画像処理
の流れを示すフローチャートである。
の流れを示すフローチャートである。
Claims (7)
- 【請求項1】主走査方向の解像度が、副走査方向の解像
度のn倍となるように画像形成を行う画像形成手段に対
して出力するための、ビットマップデータを生成する画
像処理方法であって、 線分の線幅を示すデータ及びベクトルデータを入力する
入力工程と、 原点を中心とし、前記線幅を副走査方向の径とし、該線
幅の1/nを主走査方向の径とする楕円を座標平面に描
いた場合に、その座標平面の第2象限に位置する円周上
の点であって、その点での円の接線の傾きが、前記線分
の傾きと略同一である点の座標及び前記ベクトルデータ
を用いて、前記線分の輪郭を導出する輪郭導出工程と、 前記輪郭から、ビットマップデータを生成するビットマ
ップデータ生成工程と、 を有することを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項2】前記ベクトルデータは、前記線分の開始点
位置データ、及び終了点位置データであることを特徴と
する請求項1に記載の画像処理方法。 - 【請求項3】前記輪郭導出工程は、前記円周上の点の座
標、及び前記接線の傾きを対応付けるテーブルを生成す
る工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処
理方法。 - 【請求項4】主走査方向の解像度が、副走査方向の解像
度のn倍となるように画像形成を行う画像形成手段に対
して出力するための、ビットマップデータを生成する画
像処理装置であって、 線分の線幅を示すデータ及びベクトルデータを入力する
入力手段と、 原点を中心とし前記線幅を副走査方向の径とし該線幅の
1/nを主走査方向の径とする楕円を座標平面に描いた
場合に、その座標平面の第2象限に位置する円周上の点
であって、その点での円の接線の傾きが、前記線分の傾
きと略同一である点の座標及び前記ベクトルデータを用
いて、前記線分の輪郭を導出する輪郭導出手段と、 前記輪郭から、ビットマップデータを生成するビットマ
ップデータ生成手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項5】前記ベクトルデータは、前記線分の開始点
位置データ、及び終了点位置データであることを特徴と
する請求項4に記載の画像処理装置。 - 【請求項6】前記輪郭導出手段は、前記円周上の点の座
標、及び前記接線の傾きを対応付けるテーブルを生成す
る手段を含むことを特徴とする請求項4に記載の画像処
理装置。 - 【請求項7】主走査方向の解像度が、副走査方向の解像
度のn倍となるように画像形成を行う画像形成手段に対
して出力するための、ビットマップデータを生成する画
像処理プログラムを格納したコンピュータ可読メモリで
あって、 前記画像処理プログラムは 線分の線幅を示すデータ及びベクトルデータを入力する
入力工程のコードと、 原点を中心とし、前記線幅を副走査方向の径とし、該線
幅の1/nを主走査方向の径とする楕円を座標平面に描
いた場合に、その座標平面の第2象限に位置する円周上
の点であって、その点での円の接線の傾きが、前記線分
の傾きと略同一である点の座標及び前記ベクトルデータ
を用いて、前記線分の輪郭を導出する輪郭導出工程のコ
ードと、 前記輪郭から、ビットマップデータを生成するビットマ
ップデータ生成工程のコードと、 を含むことを特徴とするコンピュータ可読メモリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000216259A JP2002032769A (ja) | 2000-07-17 | 2000-07-17 | 画像処理方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=18711551
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---|---|---|---|
JP2000216259A Withdrawn JP2002032769A (ja) | 2000-07-17 | 2000-07-17 | 画像処理方法及び装置 |
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---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013522774A (ja) * | 2010-03-16 | 2013-06-13 | グーグル インコーポレイテッド | クラウドベースの印刷サービス |
JP2015092394A (ja) * | 2010-03-16 | 2015-05-14 | グーグル インコーポレイテッド | クラウドベースの印刷サービス |
-
2000
- 2000-07-17 JP JP2000216259A patent/JP2002032769A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013522774A (ja) * | 2010-03-16 | 2013-06-13 | グーグル インコーポレイテッド | クラウドベースの印刷サービス |
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