JP2002032454A - タイヤ販売方法，タイヤ販売システム，およびそのプログラム記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】来店時に顧客の車・タイヤ・駐車位置を含む顧
客情報を把握し、あらかじめ整備している車種情報・タ
イヤ商品情報・在庫情報の各情報ファイルを参照しなが
ら商談を能率よく進める。 【解決手段】駐車場に入場する際に前記顧客情報をデー
タ記憶装置４０に登録し、前記顧客に来店カードを発行
する駐車場係携帯端末１０と、前記顧客が提示する来店
カードに従って前記顧客情報および前記データ記憶装置
にあらかじめ格納されている車種情報を照会して確認
し、前記データ記憶装置にあらかじめ格納されている商
品情報を参照して前記顧客が所望するタイヤを照合し、
前記車種に適合するタイヤを選択し在庫を確認し商談が
成立したとき商品カードを前記顧客に発行し、同時にタ
イヤを交換・装着する作業依頼書をピット作業者に発行
する販売員携帯端末２０とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はタイヤ販売方法，タ
イヤ販売システム，およびそのプログラム記録媒体に関
し、特に自動車で来店する顧客にその自動車に適合し、
かつその顧客が所望するタイヤを選定して販売するタイ
ヤ販売方法，タイヤ販売システム，およびそのプログラ
ム記録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】タイヤの販売は一般的な商品販売とは異
なる点が多く、通常商品のように効率化された販売シス
テムや販売方法が確立されていない。すなわち、タイヤ
の販売では販売商品の決定からそれを車に装着するまで
の一連の処理や作業を能率よく実施する方法やそれを支
援するシステムが存在しない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
タイヤ販売には標準モデルとなるような方法やシステム
が存在しないが、現実の販売現場では具体的に次のよう
な問題点が存在している。

【０００４】第一の問題点は、タイヤサイズを正確に記
憶している顧客が少ないので、販売員が駐車場に行って
確認しなければならないことが多いということである。

【０００５】第二の問題点は、商談時の顧客の車とタイ
ヤのマッチング照会を人手作業で行っており、適合商品
を探すのに商品の詳しい知識を必要とし、時間がかかる
ということである。

【０００６】第三の問題点は、商談時のタイヤ在庫照会
を人手作業で行っており、在庫状態を保管場所まで確認
に行く必要があり、大量の商品の中から在庫を探さなけ
ればならないということである。

【０００７】第四の問題点は、上記のように販売員によ
る人手作業に余計な時間がかかるために、商談のチャン
スを逃すことがあるということである。

【０００８】第五の問題点は、顧客の車の駐車位置を明
確に示す手段がないので、駐車場から顧客の車を探す際
に、車名とナンバーから販売員やピット作業者が直接探
さなければならないということである。

【０００９】第六の問題点は、タイヤ保管場所での保管
位置が明示化されておらず、ピット作業者が商品のタイ
ヤを取りに行った際に、保管場所内で販売員と同様に探
さなければならないということである。

【００１０】本発明の目的は、上記のような問題点を改
善するために、来店時に顧客の車・タイヤ・駐車位置を
含む顧客情報を把握し、あらかじめ整備している車種情
報・タイヤ商品情報・在庫情報の各情報ファイルを参照
しながら商談を能率よく進めることができるタイヤ販売
方法，タイヤ販売システム，およびそのプログラム記録
媒体を提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明のタイヤ販売方法
は、自動車で来店する顧客にその自動車に装着するタイ
ヤを販売するタイヤ販売方法において、駐車場に入場す
る際に前記顧客の氏名，前記自動車の車種およびタイヤ
サイズ，および駐車位置などの情報を駐車場係端末で収
集して顧客情報としてデータ記憶装置に登録し、前記顧
客に来店カードを発行して手渡し、店内では提示された
来店カードに従って前記顧客情報および前記データ記憶
装置にあらかじめ格納されている車種情報を販売員端末
から照会して確認し、前記データ記憶装置にあらかじめ
格納されている商品情報を前記販売員端末から参照して
前記顧客が所望するタイヤを照合し、前記車種に適合す
るタイヤを選択し在庫を確認し商談が成立したとき商品
カードを発行して前記顧客に手渡すとともに作業依頼書
を発行してピット作業者に送付し、前記作業依頼書に基
づいて作業を終了したとき前記顧客を呼出して前記自動
車を引き渡すことを特徴とする。

【００１２】また、本発明のタイヤ販売方法は、顧客の
自動車が駐車場に入場したときユニークな顧客ＩＤのみ
を印刷した来店カードを発行して前記顧客に手渡し、そ
の後前記自動車の車種およびタイヤサイズ，および駐車
位置などの情報を駐車場係端末で収集して顧客情報とし
てデータ記憶装置に登録し、前記顧客の氏名は商談が成
立したときに必要ならば入力することを特徴とする。

【００１３】また、本発明のタイヤ販売システムは、自
動車で来店する顧客にその自動車に装着するタイヤを販
売するタイヤ販売システムにおいて、駐車場に入場する
際に前記顧客の氏名，前記自動車の車種およびタイヤサ
イズ，および駐車位置などの情報を収集して顧客情報と
してデータ記憶装置に登録し、前記顧客に来店カードを
発行する駐車場係端末と、前記顧客が提示する来店カー
ドに従って前記顧客情報および前記データ記憶装置にあ
らかじめ格納されている車種情報を照会して確認し、前
記データ記憶装置にあらかじめ格納されている商品情報
を参照して前記顧客が所望するタイヤを照合し、前記車
種に適合するタイヤを選択し在庫を確認し商談が成立し
たとき商品カードを前記顧客に発行し、同時にタイヤを
交換・装着する作業依頼書をピット作業者に発行する販
売員端末と、前記顧客情報を前記駐車場係端末から受信
して登録し、前記販売員端末が照会する車種情報，およ
び在庫状況を含む商品情報を格納し、前記顧客情報，前
記車種情報，および前記商品情報をそれぞれ前記販売員
端末から更新させるデータ記憶装置と、前記駐車場係端
末および前記販売員端末が送信するデータを受信して前
記データ記憶装置に送信し、前記データ記憶装置が送信
するデータを受信して前記前記駐車場係端末または前記
販売員端末に送信する回線制御装置と、前記駐車場係端
末，前記販売員端末，および前記データ記憶装置を前記
回線制御装置と接続するＬＡＮとを具備することを特徴
とする。

【００１４】また、本発明のタイヤ販売システムにおい
て、前記ＬＡＮは前記駐車場係端末および前記販売員端
末を前記回線制御装置に接続する無線ＬＡＮと、前記デ
ータ記憶装置を前記回線制御装置に接続する有線ＬＡＮ
とを含むことを特徴とする。

【００１５】また、本発明のタイヤ販売システムにおい
て、前記駐車場係端末は顧客の自動車が駐車場に入場し
たときユニークな顧客ＩＤのみを印刷した来店カードを
発行し、その後前記自動車の車種およびタイヤサイズ，
および駐車位置などの情報を収集して顧客情報として前
記データ記憶装置に登録することを特徴とする。また、
本発明のタイヤ販売システムのプログラム記録媒体は、
顧客が駐車場に入場する際に前記顧客の氏名，自動車の
車種およびタイヤサイズ，および駐車位置などの情報を
収集して顧客情報としてデータ記憶装置に登録し、前記
顧客に来店カードを発行する駐車場係端末のプログラム
記録媒体と、前記顧客が提示する来店カードに従って前
記顧客情報および前記データ記憶装置にあらかじめ格納
されている車種情報を照会して確認し、前記データ記憶
装置にあらかじめ格納されている商品情報を参照して前
記顧客が所望するタイヤを照合し、前記車種に適合する
タイヤを選択し在庫を確認し商談が成立したとき商品カ
ードを前記顧客に発行し、同時にタイヤを交換・装着す
る作業依頼書をピット作業者に発行する販売員端末のプ
ログラム記録媒体と、前記顧客情報を前記駐車場係端末
から受信して登録し、前記販売員端末が照会する車種情
報，および在庫状況を含む商品情報を格納し、前記顧客
情報，前記車種情報，および前記商品情報をそれぞれ前
記販売員端末から更新させるデータ記憶装置のプログラ
ム記録媒体とを含むことを特徴とする。

【００１６】また、本発明のタイヤ販売システムのプロ
グラム記録媒体において、前記駐車場係端末のプログラ
ム記録媒体は顧客の自動車が駐車場に入場したときユニ
ークな顧客ＩＤのみを印刷した来店カードを発行し、そ
の後前記自動車の車種およびタイヤサイズ，および駐車
位置などの情報を収集して顧客情報として前記データ記
憶装置に登録することを特徴とする。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
しながら説明する。図１は本発明の実施の一形態を示す
説明図である。同図において、本発明によるタイヤ販売
システムは、自動車で来店する顧客にその自動車に装着
するタイヤを販売するタイヤ販売システムにおいて、駐
車場に入場する際に前記顧客の氏名，前記自動車の車種
およびタイヤサイズ，および駐車位置などの情報を収集
して顧客情報としてデータ記憶装置に登録し、前記顧客
に来店カードを発行する駐車場係携帯端末１０と、前記
顧客が提示する来店カードに従って前記顧客情報および
前記データ記憶装置にあらかじめ格納されている車種情
報を照会して確認し、前記データ記憶装置にあらかじめ
格納されている商品情報を参照して前記顧客が所望する
タイヤを照合し、前記車種に適合するタイヤを選択し在
庫を確認し商談が成立したとき商品カードを前記顧客に
発行し、同時にタイヤを交換・装着する作業依頼書をピ
ット作業者に発行する販売員携帯端末２０と、前記顧客
情報を前記駐車場係携帯端末から受信して登録し、前記
販売員携帯端末が照会する車種情報，および在庫状況を
含む商品情報を格納し、前記顧客情報，前記車種情報，
および前記商品情報をそれぞれ前記販売員携帯端末から
更新させるデータ記憶装置４０と、前記駐車場係携帯端
末および前記販売員携帯端末が送信するデータを受信し
て前記データ記憶装置に送信し、前記データ記憶装置が
送信するデータを受信して前記前記駐車場係携帯端末ま
たは前記販売員携帯端末に送信する回線制御装置３０
と、前記駐車場係携帯端末，前記販売員携帯端末，およ
び前記データ記憶装置を前記回線制御装置と接続するＬ
ＡＮとを具備する。

【００１８】ここで、前記ＬＡＮは前記駐車場係携帯端
末および前記販売員携帯端末を前記回線制御装置に接続
する無線ＬＡＮ５０と、前記データ記憶装置を前記回線
制御装置に接続する有線ＬＡＮ６０とを含む。

【００１９】また、上記の駐車場係携帯端末１０および
販売員携帯端末２０は、それぞれ印刷装置１１および２
１を備えている。

【００２０】上記のタイヤ販売システムにおいて、回線
制御装置３０は、駐車場係携帯端末１０および販売員携
帯端末２０から無線ＬＡＮ５０を介して送信されたデー
タを受信し、有線ＬＡＮ６０を介してデータ記憶装置４
０に送信する機能を有する。

【００２１】さらに、回線制御装置３０は、データ記憶
装置４０から送信されたデータを有線ＬＡＮ６０を介し
て受信し、駐車場係端末１０や販売員端末２０に無線Ｌ
ＡＮ５０を介して送信する機能を有する。

【００２２】駐車場係端末装置１０は、駐車場で車を誘
導する担当者により使用され、情報処理装置によって構
成される。駐車場係携帯端末１０は、回線制御装置３０
を経由して、データ記憶装置４０にアクセスし、車種情
報を参照する機能および顧客情報を登録する機能を有す
る。ここで、車種情報とは、顧客の車の標準のタイヤサ
イズを特定する為に用いられ、図６（ｂ）に示すよう
に、車型番，自動車メーカー，車名，グレード，標準タ
イヤサイズの項目を持つ情報の集合である。

【００２３】さらに、駐車場係携帯端末１０は、来店し
た顧客に関して、顧客情報を入力する機能があり、その
データを回線制御装置３０を経由してデータ記憶装置４
０に保存する。ここで、顧客情報とは、顧客を特定する
ために用いられ、図６（ａ）に示すように、顧客ＩＤ，
顧客氏名，駐車位置，車型番，タイヤサイズの項目を持
つ情報の集合である。ただし、タイヤサイズは、実際の
顧客のタイヤサイズが車種情報に記録されている標準の
タイヤサイズと異なる場合もあるので、それを修正でき
る機能も有している。また、駐車場係携帯端末１０は、
顧客情報を印刷装置５０から印刷する機能も有する。

【００２４】販売員携帯端末２０は、店内の販売員によ
り使用され、情報処理装置によって構成される。販売員
携帯端末２０は、データ記憶装置４０にアクセスし、顧
客情報を参照する機能，商品情報を参照する機能，顧客
情報および商品情報からタイヤを照合する機能，商談成
立後に売約確定する機能を有する。ここで、商品情報と
は、図６（ｃ）に示すように、商品型番，商品名，商品
メーカー，タイヤサイズ，説明，在庫数，保管場所の項
目を持つ情報の集合である。

【００２５】さらに、販売員携帯端末２０は、売約成立
した商品の情報および合計金額が印字された商品カード
を印刷する機能、ピット作業者に対しての作業依頼書を
印刷する機能も有する。

【００２６】データ記憶装置４０は、店内に設置され、
サーバ等の情報処理装置によって構成される。データ記
憶装置４０は、駐車場係携帯端末１０や販売員携帯端末
２０から要求された処理を実行し、その結果を駐車場係
携帯端末１０や販売員携帯端末２０に送信する機能を有
する。データ記憶装置４０の内部で保存するデータは、
来店した顧客の顧客情報，自動車の情報が格納されてい
る車種情報，およびタイヤ商品の詳細が格納されている
商品情報である。

【００２７】なお、駐車場係携帯端末１０の印刷装置１
１は、来店カードを印刷する。また、販売員携帯端末２
０の印刷装置２１は、商品カードおよび作業依頼書を印
刷する。

【００２８】図２は上記のタイヤ販売システムの動作の
例を示す説明図である。同図において、符号Ａ１０１〜
１０９は駐車場係携帯端末１０や販売員携帯端末２０か
らデータ記憶装置４０へアクセスする処理単位であり、
符号Ａ００１〜０１４は人が作業する処理単位であり、
符号Ａ２０１〜２０３はデータ記憶装置４０に保存され
ている電子化データであり、符号Ａ３０１〜３０３は情
報が記述された帳票である。さらに、Ａ４００は電子化
データの流れを示し、Ａ５００は処理作業の流れを示
す。

【００２９】また、図２では、作業を実施する人物毎
に、破線を用いて区域を分けている。区域は、顧客、駐
車場係、店内販売員、ピット作業者に分割され、処理単
位Ａ００１〜０１４およびＡ１０１〜１０９は、それぞ
れの区域の人物が作業を行う。なお、電子化データＡ２
０１〜２０３および帳票Ａ３０１〜３０３は、区域との
関連はない。

【００３０】図３は、駐車場係携帯端末１０の画面を示
す説明図である。同図において、画面上のフィールド
は、顧客ＩＤ，顧客氏名，駐車位置，メーカー，車名，
グレード，タイヤサイズである。さらに、データの登録
処理を実行する“登録”ボタンおよび印刷処理を実行す
る“印刷”ボタンがある。

【００３１】図４は、販売員携帯端末２０の画面を示す
説明図である。同図において、画面上のフィールドは、
顧客ＩＤ，顧客氏名，駐車位置，車名，メーカー，グレ
ード，タイヤサイズ，適合商品一覧，選択商品，本数，
合計金額であり、さらに適合商品一覧の内部項目は、型
番，商品名，商品メーカー，価格，在庫数，説明であ
る。

【００３２】さらに、顧客の照会を行う“顧客照会”ボ
タン，適合商品一覧の中から商品を選択する“商品選
択”ボタン，選択した商品と本数から合計金額を計算す
る“合計金額”ボタン，売約の確定処理を実行する“売
約確定”ボタン，商品カードを印刷する“商品カード印
刷”ボタン，ピット作業者への作業依頼書を印刷する
“作業依頼書印刷”ボタンがある。

【００３３】次に、図２を参照すると、まずステップＡ
００１で、顧客はタイヤ販売店の駐車場に車を駐車す
る。ステップＡ００２で、駐車場係は顧客の車を誘導し
た後、顧客氏名，車名，自動車メーカー，グレード，タ
イヤサイズ，駐車位置等をチェックする。

【００３４】ステップＡ１０１で、駐車場係は駐車場係
携帯端末１０上の画面（図３参照）を利用して顧客氏
名，駐車位置，自動車メーカー，車名，グレード，タイ
ヤサイズを入力する。図３中の顧客氏名のフィールド
は、顧客の氏名を入力する。顧客ＩＤは、自動採番さ
れ、画面中には自動表示される。駐車位置のフィールド
は、車を駐車した場所の識別番号を入力する。メーカー
のフィールドには、顧客の車のメーカを入力する。車名
のフィールドは顧客の車の名称を入力する。グレードの
フィールドは、顧客の車のグレードを入力する。タイヤ
サイズの３つのフィールドは、タイヤのインチ，幅，扁
平率を入力する。メーカーと車名とグレードは、まず車
種情報Ａ２０２から取得されるものとし、入力時には、
各項目の一覧から選択する。

【００３５】駐車場係は、入力完了後、登録ボタンで入
力データを確定させることにより、データ記憶装置４０
に顧客の詳細情報を顧客情報Ａ２０１として登録する。

【００３６】次に、ステップＡ１０２で、印刷ボタンを
選択すると来店カードＡ３０１が印刷装置１１で印刷さ
れ、ステップＡ００３で、駐車場係はその来店カードＡ
３０１を顧客に渡す。

【００３７】ステップＡ００４で、顧客は販売店に入店
する。ステップＡ００５で、顧客はステップＡ００３で
取得した来店カードＡ３０１を販売店員に提示する。

【００３８】ステップＡ１０３で、販売員は来店カード
Ａ３０１に記載されている顧客ＩＤを、販売員携帯端末
２０の画面（図４参照）を利用して顧客ＩＤフィールド
に入力し、顧客照会ボタンを選択し、顧客照会を実行す
る。その結果、顧客情報Ａ２０１から、入力した顧客Ｉ
Ｄに該当する情報が、画面の顧客氏名，駐車位置，車
名，メーカー，グレード，タイヤサイズに抽出され、画
面の各フィールドに表示される。

【００３９】次にステップＡ１０４で、顧客情報Ａ２０
１から取得したタイヤサイズと商品情報Ａ２０３中の商
品のタイヤサイズを比較して、タイヤサイズが一致する
商品の一覧が、販売員携帯端末２０の適合商品一覧に表
示される。

【００４０】次のステップＡ１０５では、ステップＡ１
０４で取得した適合商品一覧中の各商品の在庫数を、商
品情報Ａ２０３から取得し、適合商品一覧の在庫数の項
目に表示する。適合商品一覧の表示項目は、型番，商品
名，商品メーカー，価格，在庫数，説明である。

【００４１】ステップＡ１０６では、適合商品一覧の中
から１件を選択して、商品選択ボタンを選択すると、選
択商品のフィールドに商品名が表示される。次に本数の
一覧から購入本数を選択し、合計金額ボタンを選択する
と、合計金額フィールドに選択した商品の合計金額が表
示される。

【００４２】そして、ステップＡ１０６で選択した商品
と合計金額を参照しながら、ステップＡ００６で顧客と
販売員は商談を行う。商談が不成立の場合は、ステップ
Ａ１０６に戻り、他の商品を選択する。商談が成立した
場合（ステップＡ００７）は、ステップＡ１０７へ進み
売約確定処理を行う。

【００４３】ステップＡ１０７では、商品情報Ａ２０３
の売約確定した商品の在庫数を減算する処理を行う。次
に、商品カードボタンを選択すると、販売員携帯端末２
０の印刷装置２１により、購入した商品情報と合計金額
が印字された商品カードＡ３０２が印刷される（ステッ
プＡ１０８）。

【００４４】ステップＡ００８で、顧客は印刷された商
品カードＡ３０２を持って、販売店のレジへ行き、商品
カードＡ３０２をレジ係へ掲示し、商品の代金を支払
う。支払終了後、ステップＡ００９で、購入したタイヤ
の取り付け作業完了まで待機する。

【００４５】ステップＡ１０７の次に、販売員が作業依
頼ボタンを選択すると、販売員携帯端末２０の印刷装置
２１により、ピット作業者に対しての作業依頼書Ａ３０
３が印刷される（ステップＡ１０９）。作業依頼書に
は、顧客ＩＤ，顧客名，駐車位置，車名，メーカー，グ
レード，商品名，購入本数，商品の在庫保管場所等が記
述されている。販売員は、ステップＡ０１０で顧客から
車の鍵を預かり、鍵と作業依頼書Ａ３０３を、ピット作
業者へ手渡す。

【００４６】ピット作業者は、ステップＡ０１１で、作
業依頼書Ａ３０３に記述されている駐車位置を参照し、
駐車場まで行き、顧客の車を作業場所まで移動する。

【００４７】ステップＡ０１２で、ピット作業者は、作
業依頼書Ａ３０３に記述されているタイヤ商品の保管場
所を参照し、保管場所へ商品のタイヤを取りに行き、タ
イヤの取り付け作業を開始する。

【００４８】作業完了後、ステップＡ０１３で、顧客の
呼出を行い、顧客へ作業内容の説明等を行い、ステップ
Ａ０１４で車の引渡しを行う。

【００４９】図５は上記のタイヤ販売システムの他の動
作例を示す説明図である。同図において、書式等は、図
２と同様である。

【００５０】まず、ステップＢ００１で顧客が駐車場に
駐車した後、駐車場係は、顧客情報の詳細を登録する前
に、駐車場係携帯端末１０の画面で印刷ボタンを選択
し、ユニークな顧客ＩＤのみが記述されている来店カー
ドＢ３０１を印刷する。そして次のステップＢ００３
で、顧客に渡す。

【００５１】したがって、駐車場係は、来店カードＢ３
０１を顧客に渡した後に、ステップＢ１０２で、駐車場
係携帯端末１０上から顧客情報を入力し、データ記憶装
置４０に保存することになるので、顧客氏名フィールド
は、未入力である。

【００５２】顧客は、ステップＢ００４で入店し、ステ
ップＢ００５で店内の販売員に対して来店カードＢ３０
１を提示する。

【００５３】ステップＢ１０３で、販売員は販売員携帯
端末２０上で、顧客ＩＤを入力し、顧客情報Ｂ２０１か
らデータを照合する。前提条件として、ステップＢ１０
２の駐車場係の処理が完了していることが必要である
が、この時点では、顧客氏名フィールドは空欄になって
いる。

【００５４】ステップＢ１０４で、顧客情報Ｂ２０１か
ら取得したタイヤサイズと商品情報Ｂ２０３のタイヤサ
イズを用いてマッチング照会を行い、適合する商品の一
覧を適合商品一覧に表示する。

【００５５】ステップＢ１０５では、ステップＢ１０４
で選択された商品の在庫数を、商品情報Ｂ２０３から取
得し、適合商品一覧の在庫数の項目に表示する。

【００５６】ステップＢ１０６で、表示された商品の一
覧から１つの商品を選択し、商品選択ボタンを選択する
と選択商品フィールドに商品名が反映される。次に本数
を選択し、合計金額ボタンを選択すると、合計金額フィ
ールドに商品の単価に本数を掛けた金額が表示される。
表示された金額を参照しながら、ステップＢ００６で顧
客と販売員は商談を行い、商談が不成立の場合は、ステ
ップＢ１０６に戻り、再度商品を選択する。

【００５７】ステップＢ００７で、商談が成立した場合
は、ステップＢ１０７へ進み、売約確定処理を行う。ま
ず、商品情報Ｂ２０３へアクセスして、売約確定となっ
た商品の在庫数を減算する処理を行う。ここで、販売員
携帯端末２０上の顧客氏名フィールドに顧客の氏名を入
力し、顧客情報Ｂ２０１へアクセスし、登録する。

【００５８】その後、ステップＢ１０８で、商品カード
Ｂ３０２を出力し、顧客へ渡す。ステップＢ００８で、
顧客は商品カードＢ３０２を持ってレジにて代金を支払
い、ステップＢ００９で、作業完了まで待機する。

【００５９】ステップＢ１０７の次に、販売員が作業依
頼ボタンを選択すると、販売員携帯端末２０から、ピッ
ト作業者に対しての作業依頼書Ｂ３０３が印刷される
（ステップＢ１０９）。作業依頼書には、顧客ＩＤ，顧
客名，駐車位置，車名，メーカー，グレード，商品名，
購入本数，商品の在庫保管場所等が記述されている。販
売員は、ステップＢ０１０で顧客から車の鍵を預かり、
鍵と作業依頼書Ｂ３０３を、ピット作業者へ渡す。

【００６０】ピット作業者は、ステップＢ０１１で、作
業依頼書Ｂ３０３に記述されている駐車位置を参照し、
駐車場まで行き、顧客の車を作業場所まで移動する。

【００６１】ステップＢ０１２で、ピット作業者は、作
業依頼書Ｂ３０３に記述されているタイヤ商品の保管場
所を参照し、保管場所へ商品のタイヤを取りに行き、タ
イヤの取り付け作業を開始する。

【００６２】作業完了後、ステップＢ０１３で、顧客の
呼出を行い、顧客へ作業内容の説明等を行い、ステップ
Ｂ１０４で車の引渡しを行う。

【００６３】上記のように、この動作例によれば、顧客
情報を登録する際に、駐車場に顧客を引き止める必要が
なく、顧客満足度の低下が避けられる。

【００６４】また、二つの動作例（図２および図５）
は、装置構成に差異が無いので、これらを混在して導入
することができる。つまり、販売員の作業負荷が大きい
場合は図２の動作例を用い、駐車場係の作業負荷が大き
い場合は図５の動作例を用いることにより、作業負荷の
バランスをとることができる。

【００６５】すなわち、本発明によれば、顧客がタイヤ
販売店の駐車場に駐車した時点で、駐車場係は、顧客に
関する情報を駐車場係携帯端末１０上で入力し、無線Ｌ
ＡＮ５０，回線制御装置３０，有線ＬＡＮ６０を介し
て、データ記憶装置４０へ送信する。データ記憶装置４
０は、データを受信すると、顧客情報へ保管する。

【００６６】さらに、駐車場係は、入力した顧客情報
を、来店カードに印刷し、顧客へ渡す。来店カードに
は、顧客を特定するため顧客ＩＤが記述されており、ユ
ニークな記号が割り振られている。

【００６７】顧客が入店した後、販売員は、顧客から来
店カードを掲示してもらい、販売員携帯端末２０上の画
面中に顧客ＩＤを入力して、データ記憶装置４０にアク
セスし、顧客情報照会を行う。次に、顧客情報のタイヤ
サイズと適合するタイヤ商品を商品情報から照会し、さ
らに各商品毎の在庫数を在庫情報から照会する。これら
の照会の結果を適合商品一覧として、販売員携帯端末２
０の画面上に一覧表示する。

【００６８】販売員は、上記の適合商品一覧を参照しな
がら顧客と商談を行い、商談が成立した場合は、販売員
携帯端末２０上で売約確定処理を行い、商品カードおよ
び作業依頼書を印刷する。

【００６９】商品カードには、顧客氏名と商品名，個
数，合計金額等が記述されており、顧客はそのカードを
持ってレジへ行き代金の支払いを行う。

【００７０】作業依頼書には、顧客ＩＤ，顧客氏名，駐
車位置，車名，メーカー，グレード，商品名，購入本
数，商品の保管場所等が記述されており、ピット作業者
は、その作業依頼書に従ってタイヤの取り付け作業を行
う。作業完了後作業依頼書に記載されている顧客氏名に
基づき、顧客の呼出をおこない、車を引き渡す。

【００７１】なお、本発明によるタイヤ販売方法および
システムは、各携帯端末など処理部に備えられた主記憶
（図示していない。）に保持されたプログラムを実行す
ることによって動作する。また、このプログラムをデー
タ記憶装置に格納しておき、システムの運用に先立って
これを各携帯端末にダウンロードして実行することもで
きる。このようにすることにより、プログラムの保守を
簡易に行うことができる。

【００７２】

【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば次の効果が得られる。

【００７３】第一の効果は、顧客が来店してから、タイ
ヤ照会，商談，取り付け作業，車の引渡しまでの一連作
業を全般にわたって支援することにより、販売店の売上
増加に貢献することである。その理由は、一顧客当たり
に要する作業時間を大幅に削減できるためである。

【００７４】第二の効果は、車とタイヤのマッチング照
会にかかる時間を大幅に削減できることである。その理
由は、顧客の車の情報が駐車時に入手できており、車と
タイヤのマッチング情報が電子データ化されており、マ
ッチング照会がシステム化されているためである。

【００７５】第三の効果は、タイヤの在庫照会にかかる
時間を大幅に削減できることにある。その理由は、タイ
ヤの在庫情報が電子データ化されており、マッチング照
会と同時に、その商品の在庫情報も参照できるためであ
る。

【００７６】第四の効果は、商談の機会を逃さないこと
である。その理由は、販売員は、全ての作業を、顧客の
目前で販売員端末上で、実施できるためである。

【００７７】第五の効果は、ピット作業者が駐車場から
車を探す効率が上がることである。その理由は、作業依
頼書中に駐車位置が明確に記述されているので、ピット
作業者が探す手間が大幅に省けるからである。

【００７８】第六の効果は、ピット作業者がタイヤ保管
場所から目的のタイヤを探す効率が上がることである。
その理由は、商品の在庫情報に、その保管場所も記録さ
れているからである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態を示す説明図。

【図２】本発明の動作の例を示す説明図。

【図３】駐車場係携帯端末の画面を示す説明図。

【図４】販売員携帯端末の画面を示す説明図。

【図５】本発明の動作の他の例を示す説明図。

【図６】（ａ）顧客情報の構成を示す説明図。 （ｂ）車種情報の構成を示す説明図。 （ｃ）商品情報の構成を示す説明図。

【符号の説明】

１０ 駐車場係携帯端末 １１，２１ 印刷装置 ２０ 販売員携帯端末 ３０ 回線制御装置 ４０ データ記憶装置 ５０ 無線ＬＡＮ ６０ 有線ＬＡＮ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車で来店する顧客にその自動車に装
   着するタイヤを販売するタイヤ販売方法において、駐車
   場に入場する際に前記顧客の氏名，前記自動車の車種お
   よびタイヤサイズ，および駐車位置などの情報を駐車場
   係端末で収集して顧客情報としてデータ記憶装置に登録
   し、前記顧客に来店カードを発行して手渡し、店内では
   提示された来店カードに従って前記顧客情報および前記
   データ記憶装置にあらかじめ格納されている車種情報を
   販売員端末から照会して確認し、前記データ記憶装置に
   あらかじめ格納されている商品情報を前記販売員端末か
   ら参照して前記顧客が所望するタイヤを照合し、前記車
   種に適合するタイヤを選択し在庫を確認し商談が成立し
   たとき商品カードを発行して前記顧客に手渡すとともに
   作業依頼書を発行してピット作業者に送付し、前記作業
   依頼書に基づいて作業を終了したとき前記顧客を呼出し
   て前記自動車を引き渡すことを特徴とするタイヤ販売方
   法。
2. 【請求項２】 請求項１記載のタイヤ販売方法におい
   て、顧客の自動車が駐車場に入場したときユニークな顧
   客ＩＤのみを印刷した来店カードを発行して前記顧客に
   手渡し、その後前記自動車の車種およびタイヤサイズ，
   および駐車位置などの情報を駐車場係端末で収集して顧
   客情報としてデータ記憶装置に登録し、前記顧客の氏名
   は商談が成立したときに必要ならば入力することを特徴
   とするタイヤ販売方法。
3. 【請求項３】 自動車で来店する顧客にその自動車に装
   着するタイヤを販売するタイヤ販売システムにおいて、 駐車場に入場する際に前記顧客の氏名，前記自動車の車
   種およびタイヤサイズ，および駐車位置などの情報を収
   集して顧客情報としてデータ記憶装置に登録し、前記顧
   客に来店カードを発行する駐車場係端末と、 前記顧客が提示する来店カードに従って前記顧客情報お
   よび前記データ記憶装置にあらかじめ格納されている車
   種情報を照会して確認し、前記データ記憶装置にあらか
   じめ格納されている商品情報を参照して前記顧客が所望
   するタイヤを照合し、前記車種に適合するタイヤを選択
   し在庫を確認し商談が成立したとき商品カードを前記顧
   客に発行し、同時にタイヤを交換・装着する作業依頼書
   をピット作業者に発行する販売員端末と、 前記顧客情報を前記駐車場係端末から受信して登録し、
   前記販売員端末が照会する車種情報，および在庫状況を
   含む商品情報を格納し、前記顧客情報，前記車種情報，
   および前記商品情報をそれぞれ前記販売員端末から更新
   させるデータ記憶装置と、 前記駐車場係端末および前記販売員端末が送信するデー
   タを受信して前記データ記憶装置に送信し、前記データ
   記憶装置が送信するデータを受信して前記前記駐車場係
   端末または前記販売員端末に送信する回線制御装置と、 前記駐車場係端末，前記販売員端末，および前記データ
   記憶装置を前記回線制御装置と接続するＬＡＮとを具備
   することを特徴とするタイヤ販売システム。
4. 【請求項４】 請求項３記載のタイヤ販売システムにお
   いて、前記ＬＡＮは前記駐車場係端末および前記販売員
   端末を前記回線制御装置に接続する無線ＬＡＮと、前記
   データ記憶装置を前記回線制御装置に接続する有線ＬＡ
   Ｎとを含むことを特徴とするタイヤ販売システム。
5. 【請求項５】 請求項３または４記載のタイヤ販売シス
   テムにおいて、前記駐車場係端末は顧客の自動車が駐車
   場に入場したときユニークな顧客ＩＤのみを印刷した来
   店カードを発行し、その後前記自動車の車種およびタイ
   ヤサイズ，および駐車位置などの情報を収集して顧客情
   報として前記データ記憶装置に登録することを特徴とす
   るタイヤ販売システム。
6. 【請求項６】 顧客が駐車場に入場する際に前記顧客の
   氏名，自動車の車種およびタイヤサイズ，および駐車位
   置などの情報を収集して顧客情報としてデータ記憶装置
   に登録し、前記顧客に来店カードを発行する駐車場係端
   末のプログラム記録媒体と、 前記顧客が提示する来店カードに従って前記顧客情報お
   よび前記データ記憶装置にあらかじめ格納されている車
   種情報を照会して確認し、前記データ記憶装置にあらか
   じめ格納されている商品情報を参照して前記顧客が所望
   するタイヤを照合し、前記車種に適合するタイヤを選択
   し在庫を確認し商談が成立したとき商品カードを前記顧
   客に発行し、同時にタイヤを交換・装着する作業依頼書
   をピット作業者に発行する販売員端末のプログラム記録
   媒体と、 前記顧客情報を前記駐車場係端末から受信して登録し、
   前記販売員端末が照会する車種情報，および在庫状況を
   含む商品情報を格納し、前記顧客情報，前記車種情報，
   および前記商品情報をそれぞれ前記販売員端末から更新
   させるデータ記憶装置のプログラム記録媒体とを含むこ
   とを特徴とするタイヤ販売システムのプログラム記録媒
   体。
7. 【請求項７】 請求項６記載のタイヤ販売システムのプ
   ログラム記録媒体において、前記駐車場係端末のプログ
   ラム記録媒体は顧客の自動車が駐車場に入場したときユ
   ニークな顧客ＩＤのみを印刷した来店カードを発行し、
   その後前記自動車の車種およびタイヤサイズ，および駐
   車位置などの情報を収集して顧客情報として前記データ
   記憶装置に登録することを特徴とするタイヤ販売システ
   ムのプログラム記録媒体。