JP2002032319A - ネットワークコミュニケーションサービス方法、ネットワークコミュニケーションサービス装置およびネットワークコミュニケーションサービスプログラムを格納した記録媒体 - Google Patents

ネットワークコミュニケーションサービス方法、ネットワークコミュニケーションサービス装置およびネットワークコミュニケーションサービスプログラムを格納した記録媒体

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JP2002032319A
JP2002032319A JP2000214032A JP2000214032A JP2002032319A JP 2002032319 A JP2002032319 A JP 2002032319A JP 2000214032 A JP2000214032 A JP 2000214032A JP 2000214032 A JP2000214032 A JP 2000214032A JP 2002032319 A JP2002032319 A JP 2002032319A
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gui
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Eriko Uchida
絵理子 内田
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャットサービス運営者側の管理限界を打破
して問題ユーザの特定と排除を可能とし、以ってチャッ
トサービスの品位維持を図り、特にビジネス運営に寄与
するチャットサービス技術を提供する。 【解決手段】 CGI処理プログラム34は、会員のク
ライアントマシン上に当該会員の表白内容を入力するた
めの入力部分と各会員の表白内容を表示するための表示
部分とを含む所定のグラフィカルユーザインターフェー
ス(GUI)を表示させるGUI提供サービスを実行す
るネットワークコミュニケーションサービスに関するル
ールを実装し、このルールには、前記会員によって自発
的に行われる他の会員に対する評価行為の情報を取得
し、該情報を集計して当該情報で示された会員に対する
前記GUI提供サービスの実行を禁止するか否かを判定
するルールが含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークコミ
ュニケーションサービス方法、ネットワークコミュニケ
ーションサービス装置およびネットワークコミュニケー
ションサービスプログラムを格納した記録媒体に関す
る。詳しくは、インターネット等のネットワーク上にお
いて、匿名の参加者同士による会話の場をネット上に提
供するチャットサービス等のネットワークコミュニケー
ションサービス方法、ネットワークコミュニケーション
サービス装置およびネットワークコミュニケーションサ
ービスプログラムを格納した記録媒体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、「チャット」(Chat)と称される
ネットワークコミュニケーションサービス(以下「チャ
ットサービス」という。)がインターネット上で提供さ
れている。この種のチャットサービスは、古くからモデ
ムを介して直接にチャットサーバにログインする、いわ
ゆる草の根BBS(Bulletin Board System)によって
運営されるものが知られていたが、このものは、サーバ
の運営場所まで直接電話をかける必要があるうえ、サー
バ側でも多数の電話回線を引かなければならないなどの
欠点があり、一部の愛好者によってローカル的に利用さ
れているに過ぎないものであった。
【0003】一方、今日のチャットサービスは、そのほ
とんどがインターネット上で提供されており、サービス
の利用者は、インターネットへの接続環境を準備すると
共に、いわゆるブラウザソフト(例えば、Internet Exp
lorer:マイクロソフト社の登録商標)と呼ばれるHT
ML(Hyper Text Markup Language)対応の閲覧ツール
を組み込んだパーソナルコンピュータを用意すればよ
く、さらに、サービスの提供者も、インターネット接続
業者(第一種または第二種接続事業者;インターネット
サービスプロバイダという。)が用意したレンタルサー
バを利用することが可能であり、この場合、専用の電話
回線を引く必要がないなど、サービス利用者と提供者の
双方にとってアクセスの容易性や通信コストおよび運営
コストを軽減できるなどのメリットがあることから、旧
チャットサービスに比べて大量のチャット会員を容易に
集めることができ、例えば、会費を収入基盤とする収益
モデル(ビジネスモデルの一要素)への発展も大いに期
待できるものである。
【0004】チャットサービスの一例を説明する。図1
5はその概念構成図である。便宜的に示す3台のパーソ
ナルコンピュータ1a〜1cは、いずれもブラウザソフ
トの実行環境とインターネット2への接続環境を備えて
いる。ここに、それぞれのパーソナルコンピュータ1a
〜1cの操作者を便宜的に「ユーザA」、「ユーザB」
および「ユーザC」ということにすると、これらのユー
ザA〜Cはチャットサービスの利用者(すなわちチャッ
ト参加者)である。インターネット2は、各ユーザA〜
C(正確にはパーソナルコンピュータ1a〜1c)から
インターネットサービスプロバイダまでの公衆電話回線
網(ユーザ宅に設置されたモデムやターミナルアダプタ
を含む)およびインターネットサービスプロバイダ内の
DNS(Domain Name System)サーバやネットワークな
どを包括的に模式化して示したものであり、このインタ
ーネット2には、チャットサービスを提供するためのチ
ャットサーバ3が接続されている。
【0005】なお、チャットサーバ3は、インターネッ
トサービスプロバイダが用意したレンタルサーバまたは
チャットサービスの提供者(事業者)が自前で用意した
専用サーバのいずれであってもよい。専用サーバの場
合、インターネットサービスプロバイダ内に設置される
こともあるし、チャットサービス提供者の事業所内に設
置されることもある。
【0006】チャットサービスの利用手順を概説する。
チャットサービスの利用手順は概ね通常のWebコンテ
ンツ(例えば、ホームページ)の閲覧手順と共通する
が、チャットサービスではWebコンテンツ(この場
合、チャット画面)が利用者の操作に応じてサーバ側で
動的に生成される点で相違する。すなわち、利用者がブ
ラウザソフトに表示されたチャット画面のテキストボッ
クスに発言メッセージ(一般に文字列によって表白され
たメッセード)を入力し、所定のコマンドボタン(送信
ボタン)をクリックして、その発言メッセージをチャッ
トサーバ3に送信すると、チャットサーバ3は、発言メ
ッセージを受け取って、その発言メッセージと発言者の
チャットネームをチャットリストに追加し、新たなチャ
ット画面を“動的ドキュメント”として生成すると共
に、各利用者からのリロード要求に応答して、そのチャ
ット画面(動的ドキュメント)を要求元のブラウザソフ
トに送信する。
【0007】図16は、チャット画面の一例であり、例
示のチャット画面4は発言操作部4aとメッセージリス
ト表示部4bとから構成されている。発言操作部4aに
は、当該チャットサービスのログイン時に登録した任意
のチャットネーム(図では便宜的に“み〜”)を表示す
るニックネーム表示用テキストボックスコントロール
6、発言メッセージを入力するための発言用テキストボ
ックスコントロール7、送信コマンドボタンコントロー
ル8、および、チャットを終了するための退室コマンド
ボタンコントロール9が設けられている。メッセージリ
スト表示部4bには、現在までの発言メッセージ(また
は過去十数回程度分の発言メッセージ)が、その発言順
に、発言者のチャットネームと共にリスト表示されてお
り、このメッセージリスト表示部4bは、チャットサー
バ3で動的に生成される動的生成部分である。
【0008】図16(a)において、発言用テキストボ
ックスコントロール7に任意の発言メッセージ(図では
“こんにちは(^^)”)を入力し、送信コマンドボタンコ
ントロール8をクリックすると、発言用テキストボック
スコントロール7に入力された発言メッセージ(“こん
にちは(^^)”)がチャットサーバ3に送信される。しか
る後、ブラウザソフトのリロードボタン(更新ボタン)
をクリックすると、図16(b)に示すように、更新さ
れたチャット画面4′がチャットサーバ3からブラウザ
ソフトにダウンロードされる。
【0009】当該チャット画面4′のメッセージリスト
表示部4bには、新たな発言行(破線で囲まれた部分を
参照)、すなわち、チャットネーム“み〜”の発言メッ
セージ“こんにちは(^^)”が追加されており、このチャ
ット画面4′は、他のチャット参加者も同様にリロード
して見ることができるから、かかる共通のチャット画面
4′を介して発言メッセージを共有することができ、チ
ャット参加者相互の匿名(チャットネーム)による文字
列会話を楽しむことができる。
【0010】ところで、チャットによる会話にも当然な
がらマナーは必要である。とりわけ、乱暴な言葉遣いや
相手を誹謗中傷する発言などは厳に慎まなければならな
いが、参加者の中にはチャットの匿名性を利用して不穏
当な発言を繰り返す好ましからざる輩(いわゆる「問題
ユーザ」)が含まれることがある。かかる問題ユーザの
存在はチャットサービスの品位を損ない、会員離れを促
進して、特にビジネスでサービスを運営する場合の収益
基盤を脆弱化させることになるから、排除しなければな
らない。
【0011】ここで、上記問題ユーザの排除対策とし
て、例えば、チャット参加者同士の会話をモニタし、不
穏当な発言を発見した場合に、サービス運営者の権限
(管理者権限)を行使して逐一削除するということが考
えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記対
策は、チャット参加者同士の会話を終日モニタする必要
があり、チャットサービス運営者側の負担が大きいとい
う第一の問題点がある。また、会話のモニタは検閲行為
にあたる可能性があるうえ、会話の削除は表現の自由を
侵害するおそれがあるという第二の問題点がある。
【0013】このため、会話をモニタするとしても、人
員コスト等の点から完璧を期することは困難であり、ま
た、そのモニタ結果をシステム管理以外の用途に利用す
ることも検閲行為や表現の自由の点から慎重にならざる
を得ない。
【0014】さらに、仮にそのモニタ結果から、社会通
念上看過し得ない不穏当な発言(例えば、個人名等のプ
ライバシーを公開したり特定個人等を名指して誹謗中傷
したりする発言など)を見つけたとしても、当該発言者
との間のトラブルを回避するために、その発言内容や反
復性および頻度等を十二分に考慮し、どうしても見過ご
せないと判断された場合に限り、あくまでも特例(最終
手段)として当該発言を削除するしかない。
【0015】したがって、実際には、チャットサービス
の運営者側で強権を発動して発言を削除することはきわ
めてまれなことであり、チャットサービスの発言中に、
上記の不穏当な発言に至らないまでも、他のチャット参
加者に相応の不快感を与える好ましくない発言が残るこ
とを否めず、やはり、チャットサービスの品位を低下
し、結果として会員離れを促すという点で、チャットサ
ービス運営者側の管理は自ずと限界があり、未だ解決さ
れていない課題があった。
【0016】以上のことに鑑み、本発明の究極の目的と
するところは、チャットサービス運営者側の管理限界を
打破して問題ユーザの特定と排除を可能とし、以ってチ
ャットサービスの品位維持を図り、特にビジネス運営に
寄与するチャットサービス技術を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、会員のクライアントマシン上に、当該会
員の表白内容を入力するための入力部分と、各会員の表
白内容を表示するための表示部分とを含む所定のグラフ
ィカルユーザインターフェース(GUI)を表示させる
GUI提供サービスを実行し、該グラフィカルユーザイ
ンターフェースを利用する会員同士で各会員の表白内容
を参照することができるようになしたネットワークコミ
ュニケーションサービス方法において、前記会員によっ
て自発的に行われる他の会員に対する評価行為の情報を
取得し、該情報を集計して当該情報で示された会員に対
する前記GUI提供サービスの実行を禁止するか否かを
判定する。本発明では、各会員のネット上での発言行為
が他の会員によって評価され、その評価情報の集計結果
に基づいて、前記GUI提供サービスの実行を禁止する
か否か、すなわち、各会員のクライアントマシン上に、
当該会員の表白内容を入力するための入力部分と、各会
員の表白内容を表示するための表示部分とを含む所定の
グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を表示
させるか否かが判定される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態にお
けるネットワークコミュニケーションサービス(以下
「チャットサービス」という。)のビジネスモデル構造
を示す図である。ちなみに、ビジネスモデル構造とは、
対象となるビジネスの事業活動または事業構想を模式化
したもので、一般に「戦略モデル」、「運用モデル」お
よび「収益モデル」の三つのモデルを中心に構造化され
たもののことをいうが、図示のモデルは説明の便宜上こ
れら三つのモデルを混在して示している。
【0019】チャットサービス事業者(または提供者)
10は、ユーザ11に対して所要のチャットサービスを
提供する。ユーザ11はその見返りにサービス利用料
(会員基本料金や会費等)をチャットサービス事業者1
0に支払い、チャットサービス事業者10はこの対価支
払いを収益基盤としてビジネス活動を行う。なお、図で
は省略しているが、いわゆるバナー広告(商品や会社名
を図案化した画像オブジェクトのこと。一般にその商品
または会社のホームページへのリンクが張られる。)な
どを併用してもよい。広告収入も収益基盤の一部とする
ことができる。
【0020】安定した収益を確保してビジネスの発展に
つなげるためには、ユーザ11に提供するチャットサー
ビスの質を高め、且つ、その内容に工夫を凝らして他の
類似サービスとの差別化を図ることが肝要である。多く
のユーザ11は、インターネット上に数多くあるチャッ
トサービスの中から最も魅力を感じるチャットサービス
を取捨選択して比較検討し、対価を支払ってまでもサー
ビスを受けたいと考えるチャットサービスを最終的に絞
り込むという行動パターンをとるからである。
【0021】この点において、本実施の形態におけるチ
ャットサービス事業者10の提供するチャットサービス
は、以下の説明からも明らかとなるように、「チャット
サービス運営者(チャットサービス事業者10)側の管
理限界を打破して問題ユーザの特定と排除を可能とす
る」仕組みになっているので、他の類似サービスとの差
別化を図ることができ、例えば、「チャットサービスの
品位維持を図り、特にビジネス運営に寄与するチャット
サービス技術を提供」できるという格別のメリットが得
られる点で、最終的にユーザ11によって絞り込まれる
可能性のあるチャットサービスであるということがで
き、上記ビジネスモデルの実現に大きく貢献することが
できるものである。
【0022】チャットサービス事業者10のビジネスモ
デル構造は、上記のとおり、戦略モデル、運用モデルお
よび収益モデルの三つの要素に分けることができる。こ
のうち収益モデルは先に説明したとおりである。すなわ
ち、魅力のあるチャットサービスを提供して多くのユー
ザ11を募り、各ユーザ11からのチャット利用料を収
益基盤とするものである。これに対して、戦略モデルは
上記チャットサービスの“魅力”を直接左右する重要な
要素であり、また、運用モデルは、戦略モデルの継続性
や安定性および信頼性ならびにパフォーマンスなどをバ
ックグランドで支える重要な要素である。
【0023】本実施の形態におけるチャットサービスの
ポイントは、前記のとおり、「チャットサービス運営者
(チャットサービス事業者10)側の管理限界を打破し
て問題ユーザの特定と排除を可能とする」仕組みを構築
する点にある。かかる仕組みは、上記三要素のうちの
「戦略モデル」に該当する。以下の説明においては、こ
の戦略モデルについて、詳細に述べることとする。
【0024】図2は、会員登録の流れ図である。なお、
本明細書で言う“会員”とは、以下の登録手続きを経て
所定のデータベース(後述の会員DB35a参照)に登
録されたもの(個人団体などを問わずアクセスできる
者)のことを言う。会員からのネットワークコミュニケ
ーションサービス利用要求のたびに、そのデータベース
の登録情報に基づいて、当該サービスの利用可否が判断
される。本実施の形態のチャットサービス会員登録を希
望するユーザ11は、郵送やファックスでチャットサー
ビス事業者10に直接申し込み、または、チャットサー
ビス事業者10が別途にインターネット上で公開する会
員登録申し込み用ホームページを用いてオンラインで申
し込む(ステップS1)。チャットサービス事業者10
の申し込み受付担当者は、ユーザ11が申し込み時に申
告した自己の氏名、性別、住所(居住地)および連絡先
電話番号ならびに電子メールアドレス(以下「E−ma
il」)等の属性情報を受付けるが、重要な点は、受付
に際して申告された属性情報の信頼性を確保(担保)す
るために、本人確認等の何らかの手段を講じることにあ
る(ステップS2)。
【0025】すなわち、理想的には本人との対面審査に
よって確認を行い、それが無理な場合でも、少なくとも
住民票や免許証またはクレジットカード等の写しに基づ
く本人確認を行う。
【0026】今、チャットサービス事業者10が有料で
チャットサービスを提供する場合、チャットサービス事
業者10と登録会員(ユーザ11)との間では、何らか
の支払い方法を取り決めておかなければならない。一般
に他の類似サービスを含めて、かかる支払方法はクレジ
ットカード決済によるものがほとんどであり、本実施の
形態におけるチャットサービスの決済も同様であるとす
ると、上記会員登録申し込み時(ステップS1)に、ユ
ーザ11から自己の所有するクレジットカードの種類
(カード会社名)とカード番号等の通知が行われはずで
ある。
【0027】したがって、本実施の形態においては、こ
の通知情報に基づいて本人確認を行うこととする。一般
にクレジットカード会社には当該カードに関する諸情報
(カード所有者の氏名、性別、住所、電話番号等)が保
管されており、この保管情報と上記申し込み情報とを照
合することにより、十分な信頼性で本人確認を行うこと
ができるからである。
【0028】そして、このような確認手続きを通して、
申込者の申告事項(氏名、性別、住所、電話番号等)が
信頼に足るものと判断できた場合には、次に、当該申込
者宛てに会員IDとパスワードを発行する(ステップS
3)。なお、この発行は郵送で行うことが望ましい。申
告情報のうち氏名と住所を再確認できるからである(宛
先不明で戻ってきたときは申告住所または申告氏名に誤
りがある)。一方、カード会社の保管情報との照合の結
果、申告事項の全部または一部に不正(不一致)が発見
された場合には、登録を拒否し(ステップS4)、望ま
しくは、拒否の理由(例えば、“申告事項の一部に誤り
があったので今回の登録は受け付けられませんでし
た。”)を記載した書面を発送する。
【0029】したがって、図示の会員登録の流れ図によ
れば、会員登録情報の正確を相当の精度で期することが
でき、以降、チャット利用者の氏名、性別、住所および
電話番号等をチャットサービス事業者10の側で確実に
把握することができる。
【0030】次に、チャットサービス事業者10とユー
ザ11の双方に必要なシステムの構成について説明す
る。図3(a)は、ユーザ11のシステム構成図であ
り、図3(b)は、チャットサービス事業者10のシス
テム構成図である。これらは、いずれもOSI(OpenSy
stem Interconnection:開放型システム間相互接続)参
照モデルを模した階層構造で示されている。図におい
て、ユーザ11のシステム(以下「クライアントマシ
ン」という。)20およびチャットサービス事業者10
のシステム(以下「サーバマシン」という。)30は、
いずれも最下位層を物理層21、31とし、その上にオ
ペレーティングシステム22、32や所要のアプリケー
ションプログラム23、24、33〜36を階層的に実
装した多層構造を有している。サーバマシン30は発明
の要旨に記載のネットワークコミュニケーションサービ
ス装置に相当する。
【0031】ここに、物理層21、31はイーサネット
(登録商標)カードや通信ポート等の物理的リソースで
ある。アプリケーションプログラム23、24、33〜
36は、オペレーティングシステム22、32のAPI
(Application Programmable Interface)を介してこれ
らのリソースを間接的に利用する。オペレーティングシ
ステム22、32は、インターネットプロトコル(TC
P/IP)を標準でサポートするか、または、実装可能
なものであり、望ましくは、NOS(Network Operatin
g System)を標準実装した、例えば、Microsoft Window
s CE/95/98/NT/2000(マイクロソフト社の登録商
標)やLinuxなどの汎用オペレーティングシステム
である。但し、サーバマシン30のオペレーティングシ
ステム32については、「運用モデル」の堅牢さを確保
するために、安定性や信頼性に優れたサーバ専用のもの
(例えば、Microsoft Windows NT Server/2000 Serve
r)を使用すべきである。
【0032】クライアントマシン20に実装されたアプ
リケーションプログラム23、24はそれぞれブラウザ
ソフトとメーラ(電子メールソフト)である。以下、ア
プリケーションプログラム23のことをブラウザソフト
23といい、アプリケーションプログラム24のことを
メーラ24ということにする。ブラウザソフト23はチ
ャットサービスで提供されるWebコンテンツ(HTM
L文法で記述されたチャット画面)を閲覧するのために
欠くことのできないものであり、また、メーラ24はサ
ーバマシン30からのメール配信を受け取る場合に必要
となるものである。
【0033】一方、サーバマシン30に実装されたアプ
リケーションプログラム33〜36は、それぞれWWW
(Wold Wide Web)サーバサービスプログラム、CGI
(Common Gateway Interface)処理プログラム、データ
ベースサービスプログラム、メールサービスプログラム
である。以下、アプリケーションプログラム33〜36
のことを、それぞれ、WWWサーバサービスプログラム
33、CGI処理プログラム34、データベースサービ
スプログラム35およびメールサービスプログラム36
ということにする。
【0034】WWWサーバサービスプログラム33は、
Webコンテンツの公開サービスを実行するもので、例
えば、マイクロソフト社のIIS(Internet Informati
on Server)などを使用することができる。また、CG
I処理プログラム34は、サーバサイドスクリプト言語
を用いて設計された、本実施の形態の主要なポイントを
実現するためのプログラムの集まりであり、サーバサイ
ドスクリプト言語としては、Perl(Practical exte
nsion reporting Language)やASP(ActiveServer P
ages)などを使用することができる。このWWWサーバ
サービスプログラム33は、会員のクライアントマシン
からのWebコンテンツ要求に応じて、要求されたWe
bコンテンツを要求元のクライアントマシンに送信す
る。Webコンテンツは、クライアントマシンを機能さ
せて一つの結果を得ることができるように、クライアン
トマシンに対する指令を組み合わせたものとして表現さ
れたものであり、本実施の形態におけるWebコンテン
ツとしては、後述の「ログイン画面40」、「確認画面
47」、「チャットネーム登録画面49」、「チャット
ルーム選択画面55」、「チャット画面58」、「イエ
ローカード画面66」及び「レッドカード画面71」な
どがある。
【0035】なお、サーバマシン30のオペレーティン
グシステム32に、例えば、Microsoft Windows NT/20
00を使用した場合は、上記のPerlやASPの実行環
境が標準で実装されているため問題ないが、もし、非実
装のオペレーティングシステムを使用する場合は、上記
のサーバサイドスクリプト言語に対応したPerlやA
SPなどの実行環境を別途にインストールする必要があ
ることはいうまでもない。
【0036】データベースプログラム35は、上記のC
GI処理プログラム34に対してデータベースサービス
を提供するもので、例えば、SQL ServerなどのSQL
(Structured Query Language)対応リレーショナルデ
ータベースシステムを使用することが望ましい。
【0037】最後に、メールサービスプログラム36
は、CGI処理プログラム34によって適宜に生成され
たメール(例えば、後述の“イエローカード用メール”
や“レッドカード用メール”)を受け取り、各々の宛先
アドレス(E−mail)に配送するもので、一般的な
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバプ
ログラムが用いられる。
【0038】これらのプログラム33〜36は、クライ
アントマシン20のブラウザソフト23と共に、いわゆ
る“三階層クライアント/サーバモデル”(以下「3C
Sモデル」という。)を構築する。すなわち、ブラウザ
ソフト23をユーザインターフェース層、WWWサーバ
サービスプログラム33とCGI処理プログラム34を
処理層およびデータベースサービスプログラム35をデ
ータベース層とする3CSモデルを構築する。これら三
つの層のうち前記「戦略モデル」と密接な関係にあるも
のはCGI処理プログラム34である。「チャットサー
ビス運営者側の管理限界を打破して問題ユーザの特定と
排除を可能とし、以ってチャットサービスの品位維持を
図り、特にビジネス運営に寄与するチャットサービス技
術を提供する」のに必要なビジネスルールを実装してい
るからである。
【0039】なお、以上の説明では、クライアントマシ
ン20とサーバマシン30について、敢えて一般的な呼
び方(例えば、パーソナルコンピュータ等)をしていな
いが、これは、呼び方から推測される固定的な解釈を避
けるためである。例えば、サーバマシン30にあって
は、チャットサービスの規模に応じて大は並列処理型の
高性能サーバコンピュータから、小はパーソナルコンピ
ュータ等の比較的低性能なコンピュータまで幅広く、ま
た、クライアントマシン20にあっては、パーソナルコ
ンピュータのみならず、携帯情報端末やインターネット
対応の携帯電話(またはPHS:Personal Handy Phone
System)まで多種多様な形態をとり得るからである。
【0040】次に、本実施の形態における3CSモデル
について、具体例を説明する。図4は、その概略的なモ
デル構造図である。前述のとおり、クライアントマシン
20のブラウザソフト23はユーザインターフェース層
F1を構成し、サーバマシン30のWWWサーバサービ
スプログラム33とCGI処理プログラム34は処理層
F2を構成する。また、データベースサービスプログラ
ム35はデータベース層F3を構成し、これらの三つの
層(F1〜F3)によって、3CSモデルが構築され
る。
【0041】なお、COM/DCOM(Component Obje
ct Model/Distributed ComponentObject Model)など
の分散化テクノロジーを利用する場合、処理層F2とデ
ータベース層F3とを異なるプラットフォーム上で動作
させることも可能であり、または、処理層F2やデータ
ベース層F3の一部若しくはそのすべてを同様に分散化
することも可能であるが、ここでは、説明の簡単化のた
めに、同一のプラットフォーム(すなわち、サーバマシ
ン30)上で動作させるものとする。
【0042】図4において、CGI処理プログラム34
は、概念的に、コマンドインターフェース34a、ログ
イン認証部34b、チャットネーム登録部34c、チャ
ット画面生成部(発明の要旨に記載の第1提供手段、第
2提供手段に相当)34d、参加者評価処理部(発明の
要旨に記載の受け取り手段、集計手段、禁止手段、警告
手段に相当)34eおよびデータベースコネクション3
4fに分割することができる。ログイン認証部34b、
チャットネーム登録部34c、チャット画面生成部34
dおよび参加者評価処理部34eは、チャットサービス
特有の処理機能を実現するための部分であり、特に、本
実施の形態におけるポイント、すなわち、「チャットサ
ービス運営者側の管理限界を打破して問題ユーザの特定
と排除を可能とする」仕組みを実装した部分である。
【0043】なお、コマンドインターフェース34a
は、WWWサーバサービスプログラム33と上記特有の
処理機能部分(ログイン認証部34b、チャットネーム
登録部34c、チャット画面生成部34dおよび参加者
評価処理部34e)との間のコマンド中継やデータ中継
を行う部分であり、PerlやASPなどのサーバサイ
ドスクリプト実行環境によって提供される部分である。
さらに、データベースコネクション34fもPerlや
ASPなどのサーバサイドスクリプト実行環境によって
提供される機能部分であり、データベースサービスプロ
グラム35と上記特有の処理機能部分(ログイン認証部
34b、チャットネーム登録部34c、チャット画面生
成部34dおよび参加者評価処理部34e)との間のコ
マンド中継やデータ中継を行う部分であるが、データベ
ースコネクション34fについては、例えば、データベ
ースサービスプログラム35に対応したODBC(Open
Data-Base Connectivity)であってもよい。
【0044】データベースサービスプログラム35は、
会員データベーステーブル(図では“データベーステー
ブル”を「DB」と省略している。)35a、参加者デ
ータベーステーブル35bおよび発言データベーステー
ブル35cを含む。会員データベーステーブル35aに
は、所定の会員登録申し込み手続き(図2参照)に従っ
て、本人確認を経て正式に受理されたすべての会員の申
告情報(氏名、性別、住所および電話番号、E−mai
l等)が格納されており、参加者データベーステーブル
35bには、現在のチャット参加者の情報(チャットネ
ームやログイン開始日時等)が格納されている。さら
に、発言データベーステーブル35cには、すべてのチ
ャットルームの現在まで(または十数回程度前まで)の
発言メッセージが格納されている。
【0045】図5は、会員データベーステーブル35
a、参加者データベーステーブル35bおよび発言デー
タベーステーブル35cのテーブル構造概念図である。
図において、会員データベーステーブル35aは、会員
IDフィールド35a_1、パスワードフィールド35
a_2、氏名フィールド35a_3、性別フィールド3
5a_4、住所フィールド35a_5、電話番号フィー
ルド35a_6、E−mailフィールド35a_7お
よび評価点フィールド35a_8などを有している。ま
た、参加者データベーステーブル35bは、レコードI
Dフィールド35b_1、リレーションIDフィールド
35b_2、チャットネームフィールド35b_3およ
びログイン開始日時フィールド35b_4などを有して
おり、さらに、発言データベーステーブル35cは、リ
レーションIDフィールド35c_1、発言日時フィー
ルド35c_2および発言メッセージフィールド35c
_3などを有している。
【0046】ここに、データベースサービスプログラム
35は、リレーショナル構造のデータベースプログラム
であり、上記三つのデータベース(会員データベーステ
ーブル35a、参加者データベーステーブル35bおよ
び発言データベーステーブル35c)の間には、以下の
リレーションシッププロパティが設定されている。すな
わち、会員データベーステーブル35aの会員IDフィ
ールド35a_1を“1”側とし、且つ、参加者データ
ベーステーブル35bのリレーションIDフィールド3
5b_2を“多”側とする「1対多」の第1のリレーシ
ョンシップと、参加者データベーステーブル35bのレ
コードIDフィールド35b_1を“1”側とし、且
つ、発言データベーステーブル35cのリレーションI
Dフィールド35c_1を“多”側とする「1対多」の
第2のリレーションシップが設定されている。
【0047】これら第1および第2のリレーションシッ
プにより、上記三つのデータベーステーブル(会員デー
タベーステーブル35a、参加者データベーステーブル
35bおよび発言データベーステーブル35c)の正規
化を行い、重複した値の保持を回避すると共に、さら
に、一般にリレーションシップが設定されたデータベー
ステーブルでは、SQLコマンドなどデータベースアク
セス言語を用いて任意のフィールドデータを抽出し、そ
の抽出データで一つの論理レコードセットを生成するこ
とができるので、例えば、参加者データベーステーブル
35bの各フィールド35b_1〜4と会員データベー
ステーブル35aの任意フィールドとを結合した論理レ
コードを生成したり、あるいは、発言データベーステー
ブル35cの各フィールド35c_1〜3と会員データ
ベーステーブル35aの任意フィールドとを結合した論
理レコードを生成したり、自由に行うことができるよう
になっている。
【0048】次に、以上のシステム構成を用いた、本実
施の形態におけるチャットサービスの処理フローを説明
する。図6は、サーバマシン30で実行されるチャット
サービスプログラムの概略的なフローチャートである。
今、サーバマシン30の公開URL(Uniform Resource
Locator)を便宜的に“www.chat.xx.j
p”とすると、インターネットに接続されたクライアン
トマシン20のブラウザソフト23のアドレスボックス
に、使用プロトコル(一般にHTTP)を明示して、こ
のURLを入力(“http://www.chat.
xx.jp/”)することにより、サーバマシン30の
公開Webフォルダ33aに格納されたメインホームペ
ージ(例えば、index.htmという名前をもつディフォル
トHTMLドキュメント)をダウンロードし、ブラウザ
ソフト23に表示させることができる。
【0049】本実施の形態におけるディフォルトHTM
Lドキュメントは、特に限定しないが、チャットサービ
スのログイン受付画面(以下「ログイン画面」とい
う。)用のドキュメントである。今、あるユーザ(便宜
的に「ユーザA」とする。)がブラウザソフト23のア
ドレスボックスにURL(“http://www.c
hat.xx.jp/”)を入力したとすると、ユーザ
Aのブラウザソフト23には、所定のログイン画面が表
示される(ステップS11)。
【0050】図7(a)は、ログイン画面40のレイア
ウト例であり、ログイン画面40は、画面説明用のタイ
トル文字列(例えば、“チャットサービスログイン画
面”)の表示エリア41を有すると共に、操作案内文字
列(例えば、“会員IDを入力してください”)の表示
エリア42、会員IDテキストボックスコントロール4
3、パスワードテキストボックスコントロール44、送
信コマンドボタンコントロール45およびキャンセルコ
マンドボタンコントロール46などを有している。ユー
ザAは会員IDテキストボックスコントロール43とパ
スワードテキストボックスコントロール44に自分の会
員IDとパスワードを入力し、送信コマンドボタンコン
トロール45をクリックしてチャットサービスにログイ
ンする(ステップS12)。
【0051】ログイン画面40の“METHOD”オプ
ションには「GET」または「POST」が指定されて
おり、ログイン画面40の“ACTION”オプション
にはそのGET先またはPOST先のアドレス情報(こ
の場合、CGI処理プログラム34のログイン認証部3
4bを示すアドレス情報)が指定されている。また、送
信コマンドボタンコントロール45の“TYPE”オプ
ションには「SUBMIT」が指定されており、キャン
セルコマンドボタンコントロール46の“TYPE”オ
プションには「RESET」が指定されている。
【0052】したがって、ログイン画面40の送信コマ
ンドボタンコントロール45をクリックすると、会員I
Dテキストボックスコントロール43およびパスワード
テキストボックスコントロール44の入力情報(会員I
Dとパスワード)がGETメソッドまたはPOSTメソ
ッドによってサーバマシン30のCGI処理プログラム
34へ送信される。
【0053】なお、会員IDテキストボックスコントロ
ール43またはパスワードテキストボックスコントロー
ル44の入力情報を修正する場合、キャンセルコマンド
ボタンコントロール45をクリックする。会員IDテキ
ストボックスコントロール43またはパスワードテキス
トボックスコントロール44の入力情報がディフォルト
値(この場合、空白または長さ0の文字列若しくはNu
ll値)にリセットされる。
【0054】CGI処理プログラム34は、GETメソ
ッドまたはPOSTメソッドによってブラウザソフト2
3から会員IDおよびパスワードを受け取ると、ログイ
ン処理部34bのプロセスを起動し、正規登録会員であ
るか否かの認証処理を実行する(ステップS13)。
【0055】この認証処理は、ブラウザソフト23から
受け取った会員IDをキー情報にして、会員データベー
ステーブル35aから同一会員IDのレコードを抽出
し、その抽出レコードのパスワードフィールド35a_
2の値とユーザAから受け取ったパスワードとを比較し
て、両者が一致した場合に“OK”を返すというもので
ある。
【0056】今、認証処理で“OK”が返されなかった
場合、入力された会員IDが未登録であるか、または、
会員IDやパスワードに入力ミスがあるので、ログイン
のやり直しを促すための確認画面をブラウザソフト23
に送信する(ステップS14)。
【0057】図7(b)は、確認画面47のレイアウト
例であり、確認画面47は、認証失敗を示す文字列(例
えば、“会員IDまたはパスワードが不正です”)の表
示エリア48を有しており、ユーザAはこの文字列を確
認し、必要であれば、ブラウザソフト23の戻るボタン
をクリックしてログイン画面(図7(a)参照)を再表
示し、ログインをやり直す。
【0058】一方、認証結果が“OK”であれば、CG
I処理プログラム34は、後で詳述する「入室資格判定
処理」を実行し(ステップS15)、その実行結果に応
じてセットされる入室許可フラグを検査する(ステップ
S16)。そして、入出許可フラグが“ON”であれ
ば、チャットネーム登録部24cのプロセスを起動し、
チャットネーム登録画面をブラウザソフト23に送信す
る一方、入室許可フラグが“ON”でなければ、チャッ
トネーム登録部24cのプロセスを起動せずに、そのま
ま図6のフローを終了する。
【0059】図8(a)は、チャットネーム登録画面4
9のレイアウト例であり、チャットネーム登録画面49
は、操作案内文字列(例えば、“こんにちは○○さん、
チャットネームを入力してください”;なお、“○○”
は会員データベーステーブル35aからルックアップし
たユーザAの氏名情報である。)の表示エリア50、会
員IDテキストボックスコントロール51、チャットネ
ームテキストボックスコントロール52、送信コマンド
ボタンコントロール53およびキャンセルコマンドボタ
ンコントロール54などを有している。ユーザAはチャ
ットネームテキストボックスコントロール52に自分の
好きなチャットネーム(図では便宜的に“み〜”)を入
力し、送信コマンドボタンコントロール53をクリック
する。
【0060】チャットネーム登録画面49の“METH
OD”オプションには「GET」または「POST」が
指定されており、チャットネーム登録画面49の“AC
TION”オプションにはそのGET先またはPOST
先のアドレス情報(この場合、CGI処理プログラム3
4のチャット画面生成部34dを示すアドレス情報)が
指定されている。また、送信コマンドボタンコントロー
ル53の“TYPE”オプションには「SUBMIT」
が指定されており、キャンセルコマンドボタンコントロ
ール54の“TYPE”オプションには「RESET」
が指定されている。さらに、会員IDテキストボックス
コントロール51の“TYPE”オプションには「HI
DDEN」(ユーザに対する不可視属性)が指定されて
おり、“VALUE”オプションにはログインユーザ
(この場合、ユーザA)の会員IDがセットされてい
る。
【0061】したがって、チャットネーム登録画面49
の送信コマンドボタンコントロール53をクリックする
と、会員IDテキストボックスコントロール51および
チャットネームテキストボックスコントロール52の入
力情報(会員IDとチャットネーム)がGETメソッド
またはPOSTメソッドによってサーバマシン30のC
GI処理プログラム34へと送信される。なお、会員I
Dテキストボックスコントロール51の内容(会員I
D)は、その不可視属性により、画面上で見ることがで
きない隠し情報になっている。
【0062】CGI処理プログラム34は、ブラウザソ
フト23から受け取った会員IDをキー情報にして、会
員データベーステーブル35aから同一会員IDのレコ
ードを抽出し、その抽出レコードのリレーションレコー
ドを参加者データベーステーブル35bに新規追加し、
当該追加レコードのチャットネームフィールド35b_
3に、ブラウザソフト23から受け取ったチャットネー
ムを登録する(ステップS17)。
【0063】次に、CGI処理プログラム34は、チャ
ット画面生成部34dのプロセスを起動して、ブラウザ
ソフト23に所要のチャット画面を生成出力するが、例
えば、その前にいくつかのチャットルームの中から一つ
を選択させるチャットルーム選択画面を生成出力する。
【0064】図8(b)は、チャットルーム選択画面5
5のレイアウト例であり、チャットルーム選択画面55
は、操作案内文字列(例えば、“チャットルームを選択
してください”)の表示エリア56を有すると共に、ル
ーム番号や現在の参加者人数等を表示するためのルーム
選択リスト表示エリア57を有する。例えば、ルーム番
号には各チャットルームへのリンクが張られており、ブ
ラウザソフト23で任意のルーム番号(例えば、“ルー
ム1”)をクリックすることにより、そのチャット画面
に入る(「入室する」という。)ことができるようにな
っている(ステップS18)。
【0065】ユーザAは、希望のチャット画面(後述)
に入室し、現在の参加者や発言内容を見てから発言に参
加するかどうかを決める(ステップS19)。もし、発
言をしないのであれば、そのまま他の参加者の発言をモ
ニタ(ステップS22)しながら、ブラウザソフト23
のリロードボタンを適宜にクリックする(ステップS2
1)。
【0066】一方、発言をする場合は、チャット画面の
発言メッセージボックスに発言メッセージを入力して送
信コマンドボタンをクリック(ステップS20)した
後、ブラウザソフト23のリロードボタンをクリックす
る(ステップS21)。このような操作を、退室ボタン
をクリックしてログアウトする(ステップS23)まで
繰り返し実行することにより、チャット会話の継続的モ
ニタ、または、他の参加者との間での匿名(チャットネ
ーム)による文字列会話を楽しむことができ、ログアウ
トした場合は、後で詳述する「評価点更新処理」を実行
(ステップS24)して、図6のフローを終了する。
【0067】図9は、チャット画面の一例である。例示
のチャット画面58は発言操作部58a、メッセージリ
スト表示部58bおよび参加者リスト表示部58cで構
成されている。発言操作部58aには、チャットルーム
識別文字列(図では“チャットルーム1”)の表示エリ
ア59と、ユーザAのチャットネーム(“み〜”)を表
示するニックネーム表示用テキストボックスコントロー
ル60と、発言メッセージ(すなわち、チャットネーム
“み〜”を有する会員の表白内容)を入力するための発
言用テキストボックスコントロール62と、送信コマン
ドボタンコントロール63と、チャットを終了するため
の退室コマンドボタンコントロール64とが設けられて
いる。また、メッセージリスト表示部58bには、現在
までの発言メッセージ(または過去十数回程度分の発言
メッセージ)、すなわち、各会員の表白内容が、その発
言順に、発言者のチャットネームと共にリスト表示され
ており、さらに、参加者リスト表示部58cには、現在
のネット参加者のチャットネームがリスト表示されてい
る。発言用テキストボックスコントロール62は発明の
要旨に記載の“入力部分”に相当し、メッセージリスト
表示部58bは同要旨に記載の“表示部分”に相当す
る。また、チャット画面58の全体は同要旨に記載の
“所定のグラフィカルユーザインターフェース”に相当
する。
【0068】チャット画面58の“METHOD”オプ
ションには「GET」または「POST」が指定されて
おり、チャット画面58の“ACTION”オプション
にはそのGET先またはPOST先のアドレス情報(こ
の場合、CGI処理プログラム34のチャット画面生成
部34dを示すアドレス情報)が指定されている。
【0069】また、送信コマンドボタンコントロール6
3の“TYPE”オプションには「SUBMIT」が指
定されており、退室コマンドボタンコントロール46の
“A(アンカー)”タグには、評価点更新処理(図6の
ステップS24)の実行プロセスを示すアドレス情報
(この場合、CGI処理プログラム34の参加者評価処
理部34eを示すアドレス情報)が指定されている。
【0070】このような構成において、発言操作部58
aの発言用テキストボックスコントロール62に適当な
発言メッセージ(図では“こんにちは(^^)”)を入力
し、送信コマンドボタンコントロール63をクリックす
ることにより、ニックネーム表示用テキストボックスコ
ントロール60および発言用テキストボックスコントロ
ール62の各々のVALUEプロパティ値、すなわち、
ニックネーム表示用テキストボックスコントロール60
のニックネーム“み〜”と、発言用テキストボックスコ
ントロール62の発言メッセージ“こんにちは(^^)”を
GETメソッドまたはPOSTメソッドでCGI処理プ
ログラム34のチャット画面生成部34dに送信するこ
とができる。
【0071】そして、CGI処理プログラム34のチャ
ット画面生成部34dでは、これらの情報に基づいて、
メッセージリスト表示部58bのリスト表示を更新した
チャット画面58′を動的に生成し、ネット参加者各々
のブラウザソフト23のリロード操作に応答して、各々
のブラウザソフト23に出力することができる。
【0072】したがって、図9(b)において、リロー
ド後のチャット画面58′のメッセージリスト表示部5
8bには、新たな発言行(破線で囲まれた部分を参
照)、すなわち、チャットネーム“み〜”の表白内容
(発言メッセージ“こんにちは(^^)”)が追加され、こ
のチャット画面58′は、他のチャット参加者も同様に
リロードして見ることができるから、かかる共通のチャ
ット画面58′を介して各会員の表白内容(発言メッセ
ージ)を共有することができ、チャット参加者相互の匿
名(チャットネーム)による文字列会話を楽しむことが
できる。
【0073】ところで、本実施の形態のチャット画面5
8には参加者リスト表示部58cが設けられており、こ
の参加者リスト表示部58cの役割は次の二つである。
すなわち、第一は現在チャットに参加しているすべての
チャットネームをリスト表示し、いちいちメッセージリ
スト表示部58bをスクロールすることなく、チャット
参加者の全容把握を可能にするための表示パネルとして
の役割であり、第二はログインユーザの目から見て好ま
しくないと思われる発言を行った者に対して所定のペナ
ルティマークを施すための操作パネルとしての役割であ
る。
【0074】図10は、参加者リスト表示部58cの拡
大図である。この参加者リスト表示部58cには、タイ
トル名(図では、“参加者リスト”)やリスト項目名
(図では、“ペナルティ”と“ネーム”)を表示するた
めのタイトル表示部65aが設けられていると共に、そ
のタイトル表示部65aの下にチャットネーム表示部
(発明の要旨に記載の会員リストに相当)65bが設け
られている。
【0075】チャットネーム表示部65bには、現在チ
ャット中のすべてのチャットネーム(図では、“ま
あ”、“メメ”、“チビ”および“み〜”)が表示され
ており、且つ、各々のチャットネームの前にペナルティ
マーク用のチェックボックスコントロール65c〜65
fが設けられている。これらのチェックボックスコント
ロール65c〜65fのうちログインユーザのチャット
ネーム(図では、“み〜”)の前に位置するチェックボ
ックスコントロール(図では、チェックボックスコント
ロール65f)以外は個別にチェックを入れる(“レ”
印を付けること。)ことが可能になっており、チェック
を入れたコントロールの“VALUE”プロパティが
「FALSE」から「TRUE」に変化するようになっ
ている。
【0076】ログインユーザ(図では、チャットネーム
“み〜”のユーザ)は、他のチャット参加者の発言を見
て不快感を感じた場合、その発言者のチャットネームの
前に位置するチェックボックスコントロールにチェック
を入れる(ペナルティマークを付ける)。例えば、チャ
ットネーム“チビ”の発言(“○○××○○!”;図9
(b)参照)が乱暴な言葉遣いであったり、誰かを誹謗
中傷するものであった場合またはそのように感じられた
場合、チャットネーム“み〜”のユーザはチャットネー
ム“チビ”の前に位置するチェックボックスコントロー
ル65eにチェックを入れる。図10は、チェックを入
れたときの状態を示している。
【0077】参加者リスト表示部58cの各チェックボ
ックスコントロール65c〜65fの“VALUE”プ
ロパティの値は、チャットネーム“み〜”のユーザが退
室コマンドボタンコントロール64をクリックしてログ
オフする際に、CGI処理プログラム34に送信される
ようになっている。
【0078】次に、CGI処理プログラム34における
重要な二つの処理(「入室資格判定処理」と「評価点更
新処理」)について、その詳細動作を説明する。図11
は、入室資格判定処理のフローチャートであり、この処
理は、図6のステップS15で実行されるものである。
フローチャートを開始すると、まず、ログインユーザ
(図では、チャットネーム“み〜”を持つユーザ)の現
在の「評価点」を会員データベーステーブル35aの評
価点フィールド35a_8からルックアップする(ステ
ップS15a)。この評価点は、後述の「評価点更新処
理」によって設定されるもので、値が大きいほど、他の
ネット参加者から不快感を持たれていることを表してい
る。次に、ルックアップした評価点と所定の判定第一基
準値SLLOWとを比較し(ステップS15b)、評価点
が第一基準値SLLOWを下回っていれば、入出フラグを
ONにセット(ステップS15c)してフローを抜け、
評価点が第一基準値SLLOWを下回っていなければ、さ
らに第一基準値SLLOWよりも大きい第二基準値SLHI
と比較する(ステップS15d)。
【0079】そして、評価値が第二基準値SLHIを下回
っていれば、所定の発言注意警告画面を表示し(ステッ
プS15e)、入出フラグをONにセット(ステップS
15c)してフローを抜け、一方、評価値が第二基準値
SLHIを下回っていなければ、所定の入室禁止通知画面
を表示し(ステップS15f)、入出フラグをOFFに
セット(ステップS15g)してフローを抜ける。
【0080】図12は、発言注意警告画面および入室禁
止通知画面の好ましい例を示す図であり、図示の画面は
サッカーの審判員による判定をモチーフにしたデザイン
が用いられている。すなわち、イエローカード画面66
は発言注意警告画面に相当するもので、画面に表示され
た判定結果がチャット参加者相互の評価に基づくもので
あること、言い換えればチャットサービス事業者10の
恣意的判断が介在していないことを明示する適切な文言
(例えば、“チャットユーザ相互の評価結果”)を有す
るタイトル67と、現在の評価結果(例えば、“あなた
の評価点はイエローカードに達しています”)を表す文
字列68と、マナー(例えば、“<発言に注意しましょ
う>”)を促す文字列69と、イエローカードを掲げた
サッカー審判の画像70とで構成されている。このイエ
ローカード画面66は発明の要旨に記載の警告画面に相
当する。
【0081】一般にサッカーのルールはよく知られてお
り、例えば、イエローカードが提示された場合は、試合
(チャット)を続行できるものの、再度反則(乱暴な発
言)を重ねると退場(レッドカード)の提示がなされる
可能性があることが知られている。したがって、かかる
イエローカード画面66を表示することにより、チャッ
トを続行できるものの、再度乱暴な発言を重ねるとレッ
ドカードの提示がなされる可能性があることを通告でき
るから、このイエローカード画面66を見たユーザに発
言を慎もうとする心理的効果を期待することができる。
【0082】一方、レッドカード画面71は入室禁止通
知画面に相当するもので、この画面が表示された場合
は、サッカーの試合で退場を言い渡された場合と同じで
あり、もはやチャットに参加することができない。この
レッドカード画面71は、イエローカード画面66と同
様に、画面に表示された判定結果がチャット参加者相互
の評価に基づくものであること、言い換えればチャット
サービス事業者10の恣意的判断が介在していないこと
を明示する適切な文言(例えば、“チャットユーザ相互
の評価結果”)を有するタイトル72と、現在の評価結
果(例えば、“あなたの評価点はレッドカードに達して
います”)を表す文字列73と、チャット参加不許可
(例えば、“<入室できません>”)を言い渡す文字列
74と、レッドーカードを掲げたサッカー審判の画像7
5とで構成されている。このレッドカード画面71は発
明の要旨に記載の警告画面に相当する。
【0083】このように、本実施の形態の「入出資格判
定処理」によれば、チャット参加者相互の評価に基づく
「評価点」と大小二つの基準値(SLLOW、SLHI)と
を用いて、他のチャット参加者から好ましくないと思わ
れている問題ユーザの特定を行うことができ、その不快
の程度に応じて「イエローカード」と「レッドカード」
の二段階の問題ユーザ対策を講じることができる。
【0084】したがって、イエローカードの提示によ
り、当該問題ユーザに反省の機会を与えることができ、
反省の姿勢が見られない場合でもレッドカードを提示し
てチャットへの参加を禁止することができる。しかも、
問題ユーザの特定をネット参加者相互の投票行為に基づ
いて行うことができると共に、チャットサービス事業者
10はその投票行為に一切関与しない。その結果、たと
え、問題ユーザと特定されたユーザからクレームをつけ
られたとしても、クレーム相手が個人または事業主体と
ならないので、訴訟などの大きな問題に発展することが
ない。さらに、問題ユーザの特定にチャットサービス事
業者10が関与しないため、検閲問題や表現の自由の制
限問題も発生せず、運営側の管理限界にまったく影響さ
れない。
【0085】図13は、評価点更新処理のフローチャー
トであり、この処理は、図6のステップS24で実行さ
れるものである。フローチャートを開始すると、まず、
ループ変数iに初期値の“1”をセット(ステップS2
4a)すると共に、ループ最大値変数imaxに現在のチ
ャット参加者数をセットする(ステップS24b)。次
いで、参加者リスト(図10のチャットネーム表示部6
5b)のi番目に表示されたチャットネームとログイン
ユーザのチャットネームとを照合し、一致するか否かを
判定する(ステップS24c)。一致した場合、i番目
のチャットネームはログインユーザのチャットネームで
あるから、ループ変数iを+1して(ステップS24
d)、式「i>imax」を評価し(ステップS24
e)、その評価結果が“FALSE”であれば、ステッ
プS24を実行し、評価結果が“TRUE”であれば、
フローを抜ける。
【0086】一方、i番目に表示されたチャットネーム
とログインユーザのチャットネームとが一致しなかった
場合、ログインユーザのチャットネーム以外のチャット
ネームであるから、i番目のチェックボックスコントロ
ールの“VALUE”プロパティの値を調べる(ステッ
プS24f)。そして、FALSEであれば(チェック
が入っていなければ)、ステップS24dに進み、TR
UEであれば(チェックが入っていれば)、会員データ
ベーステーブル35aから当該チャットネームの会員レ
コードを抽出し、その評価点フィールド35a_8の値
を+1して更新した後、ステップS24dに進む。
【0087】ここで、具体例を挙げて説明する。今、チ
ャットネーム“まあ”の名前を山田花子、“メメ”の名
前を日本良子、“チビ”の名前を山本一郎、“み〜”の
名前を発明太郎と仮定する。発明太郎は現在のログイン
ユーザであり、山田花子、日本良子および山本一郎は他
のネット参加者である。
【0088】発明太郎が他のネット参加者の発言を見
て、例えば、山本太郎の発言(図9(b)の“○○××
○○!”)に不快感を覚えた場合、チャットネーム表示
部65bの山田太郎の前に位置するチェックボックスコ
ントロール65eにチェックを入れ、その“VALU
E”プロパティの値を“TRUE”に変更する。
【0089】チェックボックスコントロール65eの
“VALUE”プロパティの値は、発明太郎のログオフ
の際にCGI処理プログラム34に送信され、「評価点
更新処理」によって参照される。図10のチャットネー
ム表示部65bにおいて、山本太郎のチャットネーム
“チビ”はリストの3番目に位置するから、ループ変数
iの値が“3”のときに、評価点更新処理のステップS
24fの判定結果が“YES”となってステップS24
gが実行され、山田太郎の「評価点」が+1される。す
なわち、会員データベーステーブル35aの山田太郎の
レコードが抽出され、当該レコードの評価点フィールド
35a_8の値(評価点)に+1される。
【0090】一般に一人のユーザが不快と感じる発言
は、他のユーザも同様に感じることが多く、例えば、n
人のユーザが同様に不快感を覚え、且つ、山田太郎のチ
ェックボックスコントロール65eにチェックを入れた
とすると、結局、山田太郎の「評価点」は+nされるこ
ととなる。
【0091】したがって、前述の「入室資格判定処理」
における大小二つの基準値(SLLO W、SLHI)とnの
関係が、例えば、「SLLOW<n<SLHI」であれば、
山田太郎のログイン時にイエローカード画面(図12
(a)参照)を表示して警告(発言を慎むことを条件と
するネット参加の許可)を発することができ、または、
「SLHI<n」であれば、山田太郎のログイン時にレッ
ドカード画面(図12(b)参照)を表示してチャット
への参加が不許可になっていることを通知することがで
きる。
【0092】以上のとおり、本実施の形態によれば、チ
ャットサービス運営者側の管理限界を打破して問題ユー
ザの特定と排除を可能とすることができ、その結果、チ
ャットサービスの品位を維持することができ、例えば、
有料でチャットサービスを提供する際の障壁を取り除い
てビジネスモデルの確立に貢献することができるという
格別有益なメリットが得られる。
【0093】なお、以上の実施の形態は発明の意図する
範囲で様々な変形が可能であることはもちろんである。
例えば、一度イエローカードが提示されたユーザについ
ては、その反省態度(例えば、一定の期間内に評価点が
アップしない場合は反省しているとみなす)を見て「評
価点」を下げるようにしてもよい。あるいは、一度イエ
ローカードが提示されたユーザについては、一定期間、
評価点の加点値に重み付けするようにしてもよい。
【0094】また、本発明に係るビジネスモデルの戦略
モデルを実現するためのCGI処理プログラム34につ
いても、PerlやASPなどのサーバサイドスクリプ
ト言語によるほか、例えば、スクリプトブロックの全部
または一部をDLL(Dynamic Link Library)やOCX
(OLE Control)またはActiveXなどのコンポー
ネント部品にして実装してもよく、あるいは、XML
(eXtensible Markup Language)技術を活用してもよ
い。
【0095】また、上記実施の形態では、イエローカー
ドやレッドカードの提示(通知)をWebドキュメント
によって行っているが、他のメッセージ媒体を利用して
もよい。例えば、図14は、警告メール配信処理のフロ
ーチャートであり、このフローチャートはバッチ処理に
よって実行される。処理を開始すると、まず、ループ変
数jに初期値の“1”をセット(ステップS31)する
と共に、ループ最大値変数jmaxに会員データベーステ
ーブル35aの総レコード数(すなわち、登録会員数)
をセットする(ステップS32)。
【0096】次いで、会員データベーステーブル35a
の第jレコードから評価点フィールド35a_8の値
(評価点)をルックアップし(ステップS33)、その
評価点と第一基準値SLLOWとを比較する(ステップS
34)。そして、評価点<SLL OWであれば、ループ変
数jを+1して(ステップS35)、式「j>jmax
を評価し(ステップS36)、その評価結果が“FAL
SE”であれば、ステップS33を実行し、評価結果が
“TRUE”であれば、メール送信処理(ステップS4
0、ステップS41)に進む。
【0097】一方、評価点<SLLOWでない場合は、評
価点と第二基準値SLHIとを比較し(ステップS3
7)、評価点<SLHIであれば、会員データベーステー
ブル35aのカレントレコードのE−mailフィール
ド35a_7から電子メールアドレスをルックアップし
て、そのアドレスを宛先とするイエローカード用メール
を生成し(ステップS38)、あるいは、評価点<SL
HIでなければ、同アドレスを宛先とするレッドカード用
メールを生成し(ステップS39)、いずれの場合も、
ループ変数jを+1して(ステップS35)、式「j>
max」を評価し(ステップS36)、その評価結果が
“FALSE”であれば、ステップS33を実行し、評
価結果が“TRUE”であれば、メール送信処理(ステ
ップS40、ステップS41)に進む。
【0098】メール処理ステップでは、生成メール(イ
エローカード用メールまたはレッドカード用メール)の
有無を判定し(ステップS40)、生成メールがある場
合に、そのメールをメールサービスプログラム36を介
して送信した後、フローを終了する。
【0099】以上のとおり、この警告メール配信処理に
よっても、チャット参加者相互の評価に基づく「評価
点」と大小二つの基準値(SLLOW、SLHI)とを用い
て、他のチャット参加者から好ましくないと思われてい
る問題ユーザの特定を行うことができ、その不快の程度
に応じて「イエローカード」と「レッドカード」の二種
類の通知を行うという二段階の問題ユーザ対策を講じる
ことができる。
【0100】なお、本実施の形態の主要な機能は、マイ
クロコンピュータを含むハードウェア資産と、オペーレ
ーティングシステムや各種プログラムなどのソフトウェ
ア資産との有機的結合によって機能的に実現されるもの
であるが、ハードウェア資産およびオペーレーティング
システムは汎用のものを使用できるから、本発明にとっ
て欠くことのできない必須の事項は、実質的に、3C/
Sモデルの処理層F2(図4参照)に実装されたCGI
処理プログラム34に集約されているということがいえ
る。したがって、本発明は、CGI処理プログラム34
(特にログイン認証部34b、チャットネーム登録部3
4c、チャット画面生成部34dおよび参加者評価処理
部34e)のすべてまたはその要部を格納した、フロッ
ピィディスク、光ディスク、コンパクトディスク、磁気
テープ、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録
媒体若しくはこれらの記録媒体を含む構成品(ユニット
品や完成品または半完成品)を包含する。なお、上記記
録媒体または構成品は、それ自体が流通経路にのるもの
はもちろんのこと、ネットワーク上にあって記録内容だ
けを提供するものも含まれる。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、各会員のネット上での
発言行為が他の会員によって評価され、その評価情報の
集計結果に基づいて、各会員のクライアントマシン上
に、当該会員の表白内容を入力するための入力部分と、
各会員の表白内容を表示するための表示部分とを含む所
定のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を
表示させるか否かが判定される。したがって、不穏当な
発言を繰り返す「問題ユーザ」の特定と排除を行うこと
ができる。また、当該判定に、チャットサービス運営者
が関与しないので管理限界に左右されることもなく、さ
らに、会員相互による共同行為的な判定であるため、も
し問題ユーザからクレームがつけられても、訴訟等の大
きな問題に発展することもない。あるいは、問題ユーザ
を特定した場合に直ちに排除することなく、所要の警告
を与えるようにすれば、穏やかな対応とすることがで
き、問題ユーザとみなされた参加者の反省を促し、以降
も会員として確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるチャットサービスのビジ
ネスモデル構造を示す図である。
【図2】会員登録の流れ図である。
【図3】クライアントマシン20とサーバマシン30の
システム構成図である。
【図4】本実施の形態における3CSモデルの概略的な
モデル構造図である。
【図5】会員データベーステーブル35a、参加者デー
タベーステーブル35bおよび発言データベーステーブ
ル35cのテーブル構造概念図である。
【図6】サーバマシン30で実行されるチャットサービ
スプログラムの概略的なフローチャートである。
【図7】ログイン画面40および確認画面47のレイア
ウト図である。
【図8】チャットネーム登録画面49およびチャットル
ーム選択画面55のレイアウト図である。
【図9】チャット画面58のレイアウト図である。
【図10】チャット画面58の参加者リスト表示部58
cの拡大図である。
【図11】図6のステップS15に対応する入室資格判
定処理のフローチャートである。
【図12】発言注意警告画面および入室禁止通知画面の
好ましい例を示すレイアウト図である。
【図13】図6のステップS24に対応する評価点更新
処理のフローチャートである。
【図14】警告メール配信処理のフローチャートであ
る。
【図15】チャットサービスの概念構成図である。
【図16】従来のチャット画面4のレイアウト図であ
る。
【符号の説明】
30……サーバマシン(ネットワークコミュニケーショ
ンサービス装置)、34d……チャット画面生成部(第
1提供手段、第2提供手段)、34e……参加者評価処
理部(受け取り手段、集計手段、禁止手段、警告手
段)、58、58′……チャット画面(所定のグラフィ
カルユーザインターフェース)、58b……メッセージ
リスト表示部(表示部分)、62……発言用テキストボ
ックスコントロール(入力部分)、65b……チャット
ネーム表示部(会員リスト)、66……イエローカード
画面(警告画面)、71……レッドカード画面(警告画
面)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 会員のクライアントマシン上に、 当該会員の表白内容を入力するための入力部分と、 各会員の表白内容を表示するための表示部分とを含む所
    定のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を
    表示させるGUI提供サービスを実行し、 該グラフィカルユーザインターフェースを利用する会員
    同士で各会員の表白内容を参照することができるように
    なしたネットワークコミュニケーションサービス方法に
    おいて、 前記会員によって自発的に行われる他の会員に対する評
    価行為の情報を取得し、 該情報を集計して当該情報で示された会員に対する前記
    GUI提供サービスの実行を禁止するか否かを判定する
    ことを特徴とするネットワークコミュニケーションサー
    ビス方法。
  2. 【請求項2】 一の会員に関する前記情報の集計結果が
    所定の条件に達したときに当該一の会員に対して今後前
    記GUI提供サービスの実行を禁止する可能性がある旨
    を警告することを特徴とする請求項1記載のネットワー
    クコミュニケーションサービス方法。
  3. 【請求項3】 本人確認の過程を経て登録された会員に
    対して、該会員のクライアントマシン上に、当該会員の
    表白内容を入力するための入力部分及び各会員の表白内
    容を表示するための表示部分を含む所定のグラフィカル
    ユーザインターフェース(GUI)を表示させるGUI
    提供サービスを実行するステップと、前記グラフィカル
    ユーザインターフェースを利用する各会員に対して、利
    用中の会員リストを提供するステップと、 前記会員リスト中の一または複数の会員に関して任意に
    付されたマーク情報を受け取るステップと、 前記マーク情報を会員ごとに集計するステップと、 前記集計結果が所定の条件に該当する会員に対する前期
    前記GUI提供サービスの実行を禁止するステップと、 を含むことを特徴とするネットワークコミュニケーショ
    ンサービス方法。
  4. 【請求項4】 一の会員に関する前記集計結果が所定の
    条件に達したときに当該一の会員に対して今後前記GU
    I提供サービスの実行を禁止する可能性がある旨を警告
    することを特徴とする請求項3記載のネットワークコミ
    ュニケーションサービス方法。
  5. 【請求項5】 本人確認の過程を経て登録された会員に
    対して、該会員のクライアントマシン上に、当該会員の
    表白内容を入力するための入力部分及び各会員の表白内
    容を表示するための表示部分を含む所定のグラフィカル
    ユーザインターフェース(GUI)を表示させるGUI
    提供サービスを実行する第1提供手段と、 前記グラフィカルユーザインターフェースを利用する各
    会員に対して、利用中の会員リストを提供する第2提供
    手段と、 前記会員リスト中の一または複数の会員に関して任意に
    付されたマーク情報を受け取る受け取り手段と、 前記マーク情報を会員ごとに集計する集計手段と、 前記集計結果が所定の条件に該当する会員に対する前期
    前記GUI提供サービスの実行を禁止する禁止手段と、 を備えることを特徴とするネットワークコミュニケーシ
    ョンサービス装置。
  6. 【請求項6】 一の会員に関する前記集計結果が所定の
    条件に達したときに当該一の会員に対して今後前記GU
    I提供サービスの実行を禁止する可能性がある旨または
    既に禁止した旨を警告する警告手段を備えることを特徴
    とする請求項5記載のネットワークコミュニケーション
    サービス装置。
  7. 【請求項7】 前記警告手段はサッカーの審判判定をモ
    チーフにしてデザインされた警告画面を生成することを
    特徴とする請求項6記載のネットワークコミュニケーシ
    ョンサービス装置。
  8. 【請求項8】 本人確認の過程を経て登録された会員に
    対して、該会員のクライアントマシン上に、当該会員の
    表白内容を入力するための入力部分及び各会員の表白内
    容を表示するための表示部分を含む所定のグラフィカル
    ユーザインターフェース(GUI)を表示させるGUI
    提供サービスを実行する第1提供手段、前記グラフィカ
    ルユーザインターフェースを利用する各会員に対して、
    利用中の会員リストを提供する第2提供手段、前記会員
    リスト中の一または複数の会員に関して任意に付された
    マーク情報を受け取る受け取り手段、前記マーク情報を
    会員ごとに集計する集計手段、および、前記集計結果が
    所定の条件に該当する会員に対する前期前記GUI提供
    サービスの実行を禁止する禁止手段を実現するためのプ
    ログラムを格納したことを特徴とする記録媒体。
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