JP2002031738A - 光adm装置 - Google Patents

光adm装置

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JP2002031738A
JP2002031738A JP2000327390A JP2000327390A JP2002031738A JP 2002031738 A JP2002031738 A JP 2002031738A JP 2000327390 A JP2000327390 A JP 2000327390A JP 2000327390 A JP2000327390 A JP 2000327390A JP 2002031738 A JP2002031738 A JP 2002031738A
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Japan
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wavelength
wavelength separation
waveguide
synthesis
separation
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JP2000327390A
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English (en)
Inventor
Makoto Katayama
誠 片山
Masayuki Nishimura
正幸 西村
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の大型化を抑制することが可能な光AD
M装置を提供すること。 【解決手段】 光ADM装置1においては、第1のチャ
ネル導波路部10と、第1のスラブ導波路部20と、ア
レイ導波路部30と、第2のスラブ導波路部40と、第
2の波長分離合成用チャネル導波路部50とが基板2上
に形成されている。また、基板2上にはスイッチ部60
が配設されている。スイッチ部60は、可動ミラー61
を有している。可動ミラー61は、第2の波長分離用チ
ャネル導波路511〜51N及び第2の波長合成用チャネ
ル導波路521〜52Nにおける光路に対して進出方向及
び退出方向に移動自在であり、スイッチ部60は、各可
動ミラー61が各交差部に対応する位置の溝部3に対し
て進出方向及び退出方向に移動自在となるように基板2
上に配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ADM(Add Dr
op Multiplexer)装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の光ADM装置として、たとえば
特開平11−271559号公報に開示されたような光
ADM装置が知られている。この特開平11−2715
59号公報に開示された光ADM装置は、基板上に、入
力ポート導波路と、入力ポート導波路に接続される光デ
マルチプレクサと、導波路によって光デマルチプレクサ
の出力ポートに接続される入力ポートを有する光マルチ
プレクサと、光マルチプレクサに接続される出力ポート
導波路とを備え、光デマルチプレクサの出力ポートと光
マルチプレクサの入力ポートとを接続する導波路が、光
伝達路に対する信号光のアド(add)又はドロップ(dro
p)するあるいはそれらの双方を行う光マルチ・ポート
光スイッチを含んでいる。
【0003】この光スイッチには、マッハ・ツェンダ
(MZ)干渉計の形態の熱光学スイッチが用いられてい
る。熱光学スイッチは加熱素子を有しており、この加熱
素子は、光導波路の光路長(位相シフト)を制御する。
たとえば特開平11−271559号公報に開示された
光ADM装置においては、熱光学スイッチは、加熱素子
に電圧を印加することにより、光デマルチプレクサから
の信号光をドロップすると共に、異なる信号光をアドし
て光マルチプレクサに出力する。一方、加熱素子への電
圧の印加を解除することにより、熱光学スイッチは、光
デマルチプレクサからの信号光を光マルチプレクサに出
力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−271559号公報に記載された光ADM装置の
ように、光スイッチとしてMZ干渉計の形態の熱光学ス
イッチを用いた光ADM装置は、干渉機構を形成するた
めには相応の光路長が必要となり、光スイッチが占める
面積が大きくなり、基板の面積が大きくなり光ADM装
置全体が大型化するという問題点を有していることが判
明した。
【0005】また、熱光学スイッチを用いた光ADM装
置は、温度変化(加熱素子による加熱)による屈折率の
変調を利用しているため、光スイッチとしての動作速度
が遅くなる(10ms以上)という問題点を有している
ことも判明した。
【0006】更に、熱光学スイッチを用いた光ADM装
置では、加熱素子に印加する電圧の大きさにより屈折率
の微妙な変化を制御しているので、各光スイッチの切り
替え特性を均一にするための調整が必要となり、生産性
が悪化するという問題点を有していることも判明した。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、本発明は、装置の大型化を抑制することが可能な光
ADM装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ADM装
置は、基板上に、波長分離合成部とスイッチ部とを備え
る光ADM装置であって、波長分離合成部は、少なくと
も一つのアレイ導波路型回折格子を含み、スイッチ部
は、波長分離合成部の波長分離側の光路に対して進出方
向及び退出方向に移動自在な可動ミラーを有することを
特徴としている。
【0009】本発明に係る光ADM装置では、スイッチ
部は、可動ミラーが波長分離合成部の波長分離側の光路
に対して進出した状態では波長分離側の光路を通る信号
光を反射し、可動ミラーが波長分離側の光路に対して退
出した状態では波長分離側の光路を通る信号光を通過さ
せる。これにより、スイッチ部が機械的な構成のものと
なり、熱光学スイッチを用いた従来の光ADM装置に比
して基板の面積が小さくなる。この結果、装置の大型化
を抑制することができる。
【0010】また、スイッチ部は、複数の可動ミラーを
有し、複数の可動ミラーは、波長分離合成部の波長分離
側の光路を横断する溝部に沿い直線状に並設されている
ことが好ましい。このように構成した場合には、スイッ
チ部を簡易且つ低コストに配設し得る構成を実現するこ
とができる。また、可動ミラーの配設位置に対する要求
精度が緩和され、スイッチ部の基板への組み付けが容易
となり、生産性を向上することができる。
【0011】また、可動ミラーを溝部に対して配設する
ときにスイッチ部を位置決めするための位置決め部を更
に備えることが好ましい。このように構成した場合に
は、位置決め部により可動ミラーは溝部に対して適切な
位置に配設されることになり、可動ミラーの基板への組
み付けを容易に行うことができる。
【0012】また、位置決め部は、溝部に係合する突部
からなり、突部は、スイッチ部に形成されていることが
好ましい。このように構成した場合には、溝部に対して
可動ミラーを適切な位置に確実に配設し得る位置決め部
の構造を簡易且つ低コストで実現することができる。
【0013】また、突部は、可動ミラーと同一材料及び
同一プロセスにて形成されることが好ましい。このよう
に構成した場合には、位置決め部としての突部を極めて
容易にスイッチ部に形成することができる。
【0014】また、波長分離合成部は、波長分離用アレ
イ導波路型回折格子及び波長合成用アレイ導波路型回折
格子を含み、波長分離用アレイ導波路型回折格子は、第
1の波長分離用チャネル導波路、第1の波長分離用スラ
ブ導波路、波長分離用アレイ導波路、第2の波長分離用
スラブ導波路、及び、複数本の第2の波長分離用チャネ
ル導波路を有し、波長合成用アレイ導波路型回折格子
は、第1の波長合成用チャネル導波路、第1の波長合成
用スラブ導波路、波長合成用アレイ導波路、第2の波長
合成用スラブ導波路、及び、複数本の第2の波長合成用
チャネル導波路を有しており、第2の波長分離用チャネ
ル導波路と第2の波長合成用チャネル導波路の同一波長
の信号光が通る導波路同士は、1つの直線上で交差し、
溝部は、直線に沿って形成され、スイッチ部は、交差す
る点の数と同数の可動ミラーを有することが好ましい。
このように構成した場合には、波長分離用のアレイ導波
路型回折格子(Arrayed−Waveguide Grating:以下、A
WGと略す)と波長合成用のAWGとを備えた構成の光
ADM装置において、スイッチ部を簡易且つ低コストに
配設し得る構成を実現することができる。また、可動ミ
ラーの配設位置に対する要求精度が緩和され、スイッチ
部の基板への組み付けが容易となり、生産性を向上する
ことができる。
【0015】また、波長分離合成部は、波長分離合成用
アレイ導波路型回折格子を含み、波長分離合成用アレイ
導波路型回折格子は、第1の波長分離合成用チャネル導
波路、第1の波長分離合成用スラブ導波路、波長分離合
成用アレイ導波路、第2の波長分離合成用スラブ導波
路、及び、複数本の第2の波長分離合成用チャネル導波
路を有し、溝部は、第2の波長分離合成用スラブ導波路
と第2の波長分離合成用チャネル導波路との間に各第2
の波長分離合成用チャネル導波路が並設された方向に形
成され、スイッチ部は、第2の波長分離合成用チャネル
導波路と同数の可動ミラーを有することが好ましい。こ
のように構成した場合には、波長分離用のAWGと波長
合成用のAWGとが共通化された構成の光ADM装置に
おいて、スイッチ部を簡易且つ低コストに配設し得る構
成を実現することができる。また、可動ミラーの配設位
置に対する要求精度が緩和され、スイッチ部の基板への
組み付けが容易となり、生産性を向上することができ
る。更に、実質的に平坦な特性を有する光ADM装置の
透過帯域を実現することができる。
【0016】また、波長分離合成部は、波長分離用アレ
イ導波路型回折格子及び波長合成用アレイ導波路型回折
格子を含み、波長分離用アレイ導波路型回折格子は、第
1の波長分離用チャネル導波路、第1の波長分離用スラ
ブ導波路、波長分離用アレイ導波路、第2の波長分離用
スラブ導波路、及び、複数本の第2の波長分離合成用チ
ャネル導波路を有し、波長合成用アレイ導波路型回折格
子は、第1の波長合成用チャネル導波路、第1の波長合
成用スラブ導波路、波長合成用アレイ導波路、第2の波
長分離用スラブ導波路と連続し一部を共有する第2の波
長合成用スラブ導波路、及び、複数本の第2の波長分離
合成用チャネル導波路を有しており、溝部は、第2の波
長分離用スラブ導波路及び第2の波長合成用スラブ導波
路と第2の波長分離合成用チャネル導波路との間に各第
2の波長分離合成用チャネル導波路が並設された方向に
形成され、スイッチ部は、第2の波長分離合成用チャネ
ル導波路と同数の可動ミラーを有することが好ましい。
このように構成した場合には、波長分離用のAWGと波
長合成用のAWGとにおいて、第2の波長分離用スラブ
導波路と第2の波長合成用スラブ導波路とが一部を共有
する構成の光ADM装置において、スイッチ部を簡易且
つ低コストに配設し得る構成を実現することができる。
また、可動ミラーの配設位置に対する要求精度が緩和さ
れ、スイッチ部の基板への組み付けが容易となり、生産
性を向上することができる。また、実質的に平坦な特性
を有する光ADM装置の透過帯域を実現することができ
る。更に、波長分離用のAWGと波長合成用のAWGと
が共通化された構成の光ADM装置と比べて、光サーキ
ュレータの数を低減することが可能となる。
【0017】また、波長分離合成部は、波長分離合成用
アレイ導波路型回折格子を含み、波長分離合成用アレイ
導波路型回折格子は、第1の波長分離用チャネル導波
路、第1の波長分離合成用スラブ導波路、波長分離合成
用アレイ導波路、第2の波長分離合成用スラブ導波路、
第1の波長合成用チャネル導波路、複数本の第2の波長
分離用チャネル導波路、及び、複数本の第2の波長合成
用チャネル導波路を有し、第2の波長分離用チャネル導
波路と第2の波長合成用チャネル導波路との同一波長の
信号光が通る導波路同士は、1つの直線上で交差し、溝
部は、直線に沿って形成され、スイッチ部は、交差する
点の数と同数の可動ミラーを有することが好ましい。こ
のように構成した場合には、波長分離用のAWGと波長
合成用のAWGとが共通化された構成の光ADM装置に
おいて、スイッチ部を簡易且つ低コストに配設し得る構
成を実現することができる。また、可動ミラーの配設位
置に対する要求精度が緩和され、スイッチ部の基板への
組み付けが容易となり、生産性を向上することができ
る。また、スラブ導波路が2体であるとともにサーキュ
レータが不要となるので、装置全体での小型化が可能と
なる。また、波長分離及び波長合成を第1の波長分離合
成用スラブ導波路、波長分離合成用アレイ導波路、及
び、第2の波長分離合成用スラブ導波路で行うので、波
長分離及び波長合成における光学特性が同等となり、製
品の歩留まりが向上する。また、第2の波長分離用チャ
ネル導波路と第2の波長合成用チャネル導波路との同一
波長の信号光が通る導波路同士を隣接して配設すること
が可能となり、光ADM装置の取り扱いを容易に行うこ
とができる。
【0018】また、スイッチ部は、一方の面側に可動ミ
ラーが設けられる絶縁膜と、絶縁膜の他方の面側に形成
される第1の電極層と、基板の絶縁膜に対向する位置に
形成される第2の電極層と、を更に有し、絶縁層は、第
1の電極層と第2の電極層との間に所定の電圧を印加す
ることにより発生する静電引力により撓み、可動ミラー
を波長分離側の光路に対して進出方向あるいは退出方向
に移動させることが好ましい。このように構成した場合
には、熱光学スイッチを用いた従来の光ADM装置に比
して、スイッチ部の動作速度を速くすることができる。
【0019】また、絶縁層は、第1の電極層と第2の電
極層との間に所定の電圧を印加していないときに、可動
ミラーが波長分離側の光路に対して退出した状態となる
ように、予め撓んで形成されていることが好ましい。こ
のように構成した場合には、第1の電極層と第2の電極
層との間に所定の電圧を印加していない、可動ミラーが
波長分離合成部の波長分離側の光路に対して退出した状
態を初期状態として設定でき、スイッチ部を動作させる
ための消費電力を低減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
による光ADM装置の好適な実施形態について詳細に説
明する。なお、各図において同一要素には同一符号を付
し、重複する説明を省略する。
【0021】(第1実施形態)まず、図1に基づいて、
本発明の第1実施形態に係る光ADM装置を説明する。
図1は、第1実施形態に係る光ADM装置を示す構成図
である。
【0022】第1実施形態に係る光ADM装置1は、波
長分離用導波路型回折格子(AWG)と波長合成用AW
Gとを備えた構成とされており、各AWGは、Si又は
SiO2からなる基板2上に形成されている。また、基
板2上にはスイッチ部60が配設されている。
【0023】第1のチャネル導波路部10は、一本の第
1の波長分離用チャネル導波路11と、一本の第1の波
長合成用チャネル導波路12とを含む。第1のスラブ導
波路部20は、第1の波長分離用チャネル導波路11に
接続された第1の波長分離用スラブ導波路21と、第1
の波長合成用チャネル導波路12に接続された第1の波
長合成用スラブ導波路22とを含む。
【0024】アレイ導波路部30は、第1の波長分離用
スラブ導波路21に接続され各々の光路長が互いに異な
るM(M≧2)本のチャネル導波路311〜31Mからな
る波長分離用アレイ導波路部31と、第1の波長合成用
スラブ導波路22に接続され各々の光路長が互いに異な
るM(M≧2)本のチャネル導波路321〜32Mからな
る波長合成用アレイ導波路部32とを含む。第2のスラ
ブ導波路部40は、波長分離用アレイ導波路部31に接
続された第2の波長分離用スラブ導波路41と、波長合
成用アレイ導波路部32に接続された第2の波長合成用
スラブ導波路42とを含む。第2の波長分離合成用チャ
ネル導波路部50は、第2の波長分離用スラブ導波路4
1に接続されたN(N≧2)本の第2の波長分離用チャ
ネル導波路511〜51Nと、第2の波長合成用スラブ導
波路42に接続されたN(N≧2)本の第2の波長合成
用チャネル導波路521〜52Nとを含む。
【0025】光ADM装置1において、波長分離用AW
Gは、第1の波長分離用チャネル導波路11、第1の波
長分離用スラブ導波路21、波長分離用アレイ導波路部
31、第2の波長分離用スラブ導波路41、及び、第2
の波長分離用チャネル導波路511〜51Nを有すること
になる。一方、光ADM装置1において、波長合成用A
WGは、第1の波長合成用チャネル導波路12、第1の
波長合成用スラブ導波路22、波長合成用アレイ導波路
部32、第2の波長合成用スラブ導波路42、及び、第
2の波長合成用チャネル導波路521〜52Nを有するこ
とになる。
【0026】第1の波長分離用チャネル導波路11は、
入力端11aを基板2の端面に有し、この入力端11a
に入力した信号光を出力する出力端11bを第1の波長
分離用スラブ導波路21との接合位置に有する。第1の
波長合成用チャネル導波路12は、入力端12aを第1
の波長合成用スラブ導波路22との接合位置に有し、こ
の入力端12aに入力した信号光を出力する出力端12
bを基板2の端面に有する。
【0027】第1の波長分離用スラブ導波路21は、第
1の波長分離用チャネル導波路11の出力端11bから
第1の波長分離用スラブ導波路21へ入力した信号光
を、この第1の波長分離用スラブ導波路21に接合され
ている波長分離用アレイ導波路部31の入力端31aに
入力させる。第1の波長合成用スラブ導波路22は、こ
の第1の波長合成用スラブ導波路22に接合されている
波長合成用アレイ導波路部32の出力端32bから第1
の波長合成用スラブ導波路22へ入力した信号光を、第
1の波長合成用チャネル導波路12の入力端12aに入
力させる。
【0028】波長分離用アレイ導波路部31は、第1の
波長分離用スラブ導波路21から信号光を入力する入力
端31aと、その信号光を第2の波長分離用スラブ導波
路41へ出力する出力端31bとを有している。M本の
チャネル導波路311〜31Mは、各々の光路長が所定長
ΔLずつ異なっており、各々を導波する信号光に対して
位相差を与える。
【0029】波長合成用アレイ導波路部32は、第2の
波長合成用スラブ導波路42から信号光を入力する入力
端32aと、その信号光を第1の波長合成用スラブ導波
路22へ出力する出力端32bとを有している。M本の
チャネル導波路321〜32Mは、各々の光路長が所定長
ΔLずつ異なっており、各々を導波する信号光に対して
位相差を与える。
【0030】第2の波長分離用スラブ導波路41は、波
長分離用アレイ導波路部31の出力端31bから第2の
波長分離用スラブ導波路41へ入力した信号光を、この
第2の波長分離用スラブ導波路41に接合されている第
2の波長分離用チャネル導波路511〜51Nの入力端5
1aへ入力させる。第2の波長合成用スラブ導波路42
は、この第2の波長合成用スラブ導波路42に接合され
ている第2の波長合成用チャネル導波路521〜52N
出力端52bから第2の波長合成用スラブ導波路42へ
入力した信号光を、波長合成用アレイ導波路部32の入
力端32aへ入力させる。
【0031】第2の波長分離用チャネル導波路511
51Nそれぞれは、第2の波長分離用スラブ導波路41
から入力端51aに入力した信号光を、基板2の端面に
設けられた出力端52bに出力(ドロップ)する。第2
の波長合成用チャネル導波路521〜52Nそれぞれは、
基板2の端面に設けられた入力端52aから入力(ア
ド)した信号光を、出力端52bから第2の波長合成用
スラブ導波路42に出力する。第2の波長分離用チャネ
ル導波路511〜51Nと第2の波長合成用チャネル導波
路521〜52Nとは、対応する導波路同士が次に説明す
る溝部3の部分で交差(たとえば、直交)するように形
成されている。
【0032】基板2には、第2の波長分離用チャネル導
波路511〜51N及び第2の波長合成用チャネル導波路
521〜52Nが並設された方向に延びて、第2の波長分
離用チャネル導波路511〜51Nと第2の波長合成用チ
ャネル導波路521〜52Nとの各交差部を切断する溝部
3が形成されている。溝部3は、ダイシング技術等を用
いることにより、形成される。
【0033】スイッチ部60は、図2〜図4にも示され
るように、可動ミラー61と、絶縁膜62と、第1の電
極層63、第2の電極層64とを有している。スイッチ
部60には、交差部(第2の波長分離用チャネル導波路
511〜51Nあるいは第2の波長合成用チャネル導波路
521〜52N)と同数の可動ミラー61がアレイ状に配
設されており、夫々の可動ミラー61は、溝部3に沿う
ように直線状に並設されている。可動ミラー61は、第
2の波長分離用チャネル導波路511〜51N及び第2の
波長合成用チャネル導波路521〜52Nにおける光路に
対して進出方向及び退出方向に移動自在であり、スイッ
チ部60は、各可動ミラー61が各交差部に対応する位
置の溝部3に対して進出方向及び退出方向に移動自在と
なるように基板2上に配設されている。可動ミラー61
は、本実施形態においては、200μm×100μm程
度の大きさを有した平板形状を呈している。
【0034】絶縁膜62は例えばポリシリコンからな
り、その一方の面側に可動ミラー61が設けられてい
る。第1の電極層63は、絶縁膜62の他方の面側に形
成されている。第2の電極層64は、基板2の絶縁膜6
2の一方の面に対向する位置に形成されている。絶縁膜
62は、第1の電極層63と第2の電極層64との間に
所定の電圧を印加することにより発生する静電引力によ
り撓み、図4及び図5に示すように、可動ミラー61を
第2の波長分離用チャネル導波路511〜51Nと第2の
波長合成用チャネル導波路521〜52Nとの交差部にお
ける光路に対して進出方向あるいは退出方向に移動させ
る。絶縁膜62は、本実施形態においては、幅が200
μm程度とされ、長さが1.5mm程度とされ、厚さが
1.5μm程度とされている。また、第1の電極層63
と第2の電極層64の厚さは、50nm程度とされてい
る。
【0035】また、絶縁膜62は、第1の電極層63と
第2の電極層64との間に所定の電圧を印加していない
ときに、可動ミラー61が第2の波長分離合成用チャネ
ル導波路部50の各導波路511〜51N,521〜52N
における光路に対して退出した状態となるように、予め
撓んで形成されている。これにより、第1の電極層63
と第2の電極層64との間に所定の電圧を印加していな
い、可動ミラー61が第2の波長分離用チャネル導波路
511〜51Nと第2の波長合成用チャネル導波路521
〜52Nとの交差部における光路に対して退出した状態
を初期状態として設定でき、スイッチ部60(可動ミラ
ー61)を動作させるための消費電力を低減することが
できる。なお、本実施形態においては、第1の電極層6
3に圧縮応力が発生するように第1の電極層63を形成
することにより、絶縁膜62が予め撓んだ状態となる。
【0036】次に、図6に基づいて、スイッチ部60の
製造工程を説明する。スイッチ部60は、フォトリソグ
ラフィ技術、エッチング技術等の薄膜技術を用いること
により製造される。なお、図6においては、1つの絶縁
膜62に対して1つの可動ミラー61及び1つの第1の
電極層63を形成する例を示すが、複数の可動ミラー6
1をアレイ状に配設したものについても、同様に製造す
ることができる。
【0037】まず、図6(a)に示されるように、Si
基板71上にフォトリソグラフィ技術等を用いて、第1
の電極層63に対応する金属パターン72を形成する。
このとき、金属パターン72(第1の電極層63)に圧
縮応力が発生するように、応力を制御しながら金属パタ
ーン72(第1の電極層63)を形成する。金属パター
ン72を形成すると、図6(b)に示されるように、C
VD又はスパッタリング技術等を用いて、ポリシリコン
膜73を形成する。更に、ポリシリコン膜73の上にレ
ジスト膜74を塗布する。
【0038】レジスト膜74を塗布すると、図6(c)
に示されるように、リソグラフィ技術等を用いて、レジ
スト膜74に可動ミラー61に相当する部分の型75を
成形する。その後、図6(d)に示されるように、金属
メッキ技術により、レジスト膜74に形成された型75
内に可動ミラー61となる金属(たとえば、銅又はニッ
ケル等)76を成長させる。最後に、図6(e)に示さ
れるように、エッチング技術を用いて、Si基板71、
レジスト膜74を除去する。このように、フォトリソグ
ラフィ技術、エッチング技術等の薄膜技術を用いること
により、スイッチ部60を低コスト且つ容易に製造する
ことができる。
【0039】第1の電極層63と第2の電極層64との
間に所定の電圧(本実施形態においては、20V程度)
を印加した場合には、図4に示されるように、第1の電
極層63と第2の電極層64との間に発生する静電引力
により絶縁層が撓み、可動ミラー61は可動ミラー61
が第2の波長分離用チャネル導波路511〜51Nと第2
の波長合成用チャネル導波路521〜52Nとの交差部に
おける光路に対して進出した状態となる。可動ミラー6
1が可動ミラー61が第2の波長分離用チャネル導波路
511〜51Nと第2の波長合成用チャネル導波路521
〜52Nとの交差部における光路に対して進出した状態
においては、可動ミラー61は、第2の波長分離用スラ
ブ導波路41から出力され第2の波長分離用チャネル導
波路511〜51Nを通ってきた信号光を反射し、対応す
る第2の波長合成用チャネル導波路521〜52Nに入力
させる。
【0040】第1の電極層63と第2の電極層64との
間に所定の電圧を印加しない場合には、図5に示される
ように、可動ミラー61は第2の波長分離用チャネル導
波路511〜51Nと第2の波長合成用チャネル導波路5
1〜52Nとの交差部における光路に対して退出した状
態となる。可動ミラー61が第2の波長分離用チャネル
導波路511〜51Nと第2の波長合成用チャネル導波路
521〜52Nとの交差部における光路に対して退出した
状態においては、第2の波長分離用スラブ導波路41か
ら出力され第2の波長分離用チャネル導波路511〜5
Nを通ってきた信号光は、溝部3内の空間を通って、
第2の波長分離用チャネル導波路511〜51Nの出力端
51bに至り、ドロップされることになる。また、第2
の波長合成用チャネル導波路521〜52Nの入力端52
aからアドされた信号光が入力された場合には、アドさ
れた信号光は溝部3内の空間を通って、第2の波長合成
用チャネル導波路521〜52Nの出力端52bに至る。
なお、溝部3の幅を20μm程度に設定することによ
り、溝部3での信号光の損失を3dB程度に抑制するこ
とができる。さらに、溝部3に電気絶縁性のマッチング
オイルを充填して動作させれば、損失を1dB以下にで
き、また、可動ミラー61を凹面として反射光と第2の
波長分離用チャネル導波路511〜51Nとの結合を改善
することにより、損失を0.3dBにできる。
【0041】したがって、光ADM装置1においては、
上述した構成のスイッチ部60において所定の可動ミラ
ー61を選択動作させることにより、第1のチャネル導
波路部10に入力された或る波長の信号光をドロップす
ると共に、ドロップしなかった他の波長の信号光と共に
或る波長の信号光をアドして第1のチャネル導波路部1
0から出力することができる。
【0042】このように、本第1実施形態に係る光AD
M装置1では、スイッチ部60が、第2の波長分離用チ
ャネル導波路511〜51Nと第2の波長合成用チャネル
導波路521〜52Nとの交差部における光路に対して進
出方向及び退出方向に移動自在な可動ミラー61を有す
るという機械的な構成のものとされるので、熱光学スイ
ッチを用いた従来の光ADM装置に比して基板2の面積
が小さくなる。この結果、光ADM装置1の大型化を抑
制することができる。
【0043】また、波長分離用AWGと波長合成用AW
Gとを備えた構成の光ADM装置1において、スイッチ
部60を簡易且つ低コストに配設し得る構成を実現する
ことができる。
【0044】可動ミラー61は平板形状を呈しているこ
とから、可動ミラー61(スイッチ部60)の配設位置
が可動ミラー61のミラー面(反射面)に平行な方向に
多少ずれたとしても、可動ミラー61は第2の波長分離
用チャネル導波路511〜51Nからの信号光を第2の波
長合成用チャネル導波路521〜52Nに確実に反射する
ことが可能となる。また、信号光は所定の光束幅を有す
ることから、可動ミラー61(スイッチ部60)の配設
位置が可動ミラー61のミラー面(反射面)に垂直な方
向に多少ずれたとしても、或る程度の反射強度を確保し
た状態で第2の波長分離用チャネル導波路511〜51N
からの信号光を第2の波長合成用チャネル導波路521
〜52Nに反射することが可能となる。これらのことか
ら、可動ミラー61の配設位置に対する要求精度が緩和
され、スイッチ部60の基板2への組み付けが容易とな
り、生産性を向上することができる。
【0045】また、スイッチ部60が可動ミラー61
と、絶縁膜62と、第1の電極層63と、第2の電極層
64とを有し、絶縁層が、第1の電極層63と第2の電
極層64との間に所定の電圧を印加することにより発生
する静電引力により撓み、可動ミラー61を第2の波長
分離用チャネル導波路511〜51Nと第2の波長合成用
チャネル導波路521〜52Nとの交差部における光路に
対して進出方向あるいは退出方向に移動させることによ
り、スイッチ部60の動作速度が1ms以下となり、熱
光学スイッチを用いた従来の光ADM装置に比して、ス
イッチ部60の動作速度を速くすることができる。
【0046】(第2実施形態)次に、図7に基づいて、
本発明の第2実施形態に係る光ADM装置を説明する。
図7は、第2実施形態に係る光ADM装置を示す構成図
である。
【0047】第2実施形態に係る光ADM装置101
は、波長分離用AWGと波長合成用AWGとが共通化さ
れた構成とされており、波長分離用AWGと波長合成用
AWGとが共通化されて構成された波長分離合成用AW
Gは、第1実施形態の光ADM装置1と同様に、基板2
上に形成されている。また、基板2上にはスイッチ部6
0が配設されている。
【0048】第1のチャネル導波路部110は、一本の
第1の波長分離合成用チャネル導波路111を含む。第
1の波長分離合成用スラブ導波路部120は、第1の波
長分離合成用チャネル導波路111に接続される第1の
波長分離合成用スラブ導波路121を含む。波長分離合
成用アレイ導波路部130は、第1の波長分離合成用ス
ラブ導波路121に接続される複数本のチャネル導波路
1311〜131Mを含む。第2の波長分離合成用スラブ
導波路部140は、チャネル導波路1311〜131M
接続される第2の波長分離合成用スラブ導波路141を
含む。第2の波長分離合成用チャネル導波路部150
は、第2の波長分離合成用スラブ導波路141に接続さ
れる複数本の第2の波長分離合成用チャネル導波路15
1〜151Nを含む。
【0049】光ADM装置101において、波長分離合
成用AWGは、第1の波長分離合成用チャネル導波路1
11、第1の波長分離合成用スラブ導波路121、波長
分離合成用アレイ導波路部130、第2の波長分離合成
用スラブ導波路141、及び、第2の波長分離合成用チ
ャネル導波路1511〜151Nを有することになる。
【0050】以下では、本第2実施形態に係る光ADM
装置101が光分波回路として機能する場合を想定して
説明する。すなわち、第1の波長分離合成用チャネル導
波路111に入力した信号光を分波して、その分波され
た各波長の信号光をN本の第2の波長分離合成用チャネ
ル導波路1511〜151Nの何れかに出力する場合を想
定して説明する。
【0051】第1の波長分離合成用チャネル導波路11
1は、入力端111aを基板2の端面に有し、この入力
端111aに入力した信号光を出力する出力端111b
を第1の波長分離合成用スラブ導波路121との接合位
置に有する。
【0052】第1の波長分離合成用スラブ導波路121
は、第1の波長分離合成用チャネル導波路111の出力
端111bから第1の波長分離合成用スラブ導波路12
1へ入力した信号光を、この第1の波長分離合成用スラ
ブ導波路121に接合されている波長分離合成用アレイ
導波路部130の入力端に入力させる。
【0053】波長分離合成用アレイ導波路部130は、
第1の波長分離合成用スラブ導波路121から信号光を
入力する入力端131aと、その信号光を第2の波長分
離合成用スラブ導波路141へ出力する出力端131b
とを有している。M本のチャネル導波路1311〜13
Mは、各々の光路長が所定長ΔLずつ異なっており、
各々を導波する信号光に対して位相差を与える。
【0054】第2の波長分離合成用スラブ導波路141
は、波長分離合成用アレイ導波路部130の出力端13
1bから第2の波長分離合成用スラブ導波路141へ入
力した信号光を、この第2の波長分離合成用スラブ導波
路141に接合されている第2の波長分離合成用チャネ
ル導波路1511〜151Nの入力端151aへ入力させ
る。
【0055】第2の波長分離合成用チャネル導波路15
1〜151Nそれぞれは、第2の波長分離合成用スラブ
導波路141から入力端151aに入力した信号光を、
基板2の端面に設けられた出力端151bに出力する。
【0056】また、光ADM装置101は、第1の波長
分離合成用チャネル導波路111に接続された第1の光
サーキュレータ181と、各第2の波長分離合成用チャ
ネル導波路1511〜151Nの出力端151bに接続さ
れた第2の光サーキュレータ182と、を備えている。
第1の光サーキュレータ181は、第1の端子181a
と、第1の波長分離合成用チャネル導波路111に接続
される第2の端子181bと、第3の端子181cとを
有している。この第1の光サーキュレータ181は、第
1の端子181aに入力された光信号を第2の端子18
1bから出力し、第1の波長分離合成用チャネル導波路
111から第2の端子181bに入力された信号光を第
3の端子181cから出力する。第2の光サーキュレー
タ182は、第1の端子182aと、対応する第2の波
長分離合成用チャネル導波路1511〜151Nに接続さ
れる第2の端子182bと、第3の端子182cとを有
している。第2の光サーキュレータ182は、第1の端
子182aに入力(アド)された信号光を第2の波長分
離合成用チャネル導波路1511〜151Nの出力端(入
力端)151bに出力し、第2の波長分離合成用チャネ
ル導波路1511〜151Nの出力端151bから第2の
端子182bに入力された信号光を第3の端子182c
から出力(ドロップ)する。
【0057】基板2には、第2の波長分離合成用スラブ
導波路141と第2の波長分離合成用チャネル導波路部
150との間に各第2の波長分離合成用チャネル導波路
1511〜151Nが並設された方向に延びる溝部3が形
成されている。また、スイッチ部60には、第2の波長
分離合成用チャネル導波路1511〜151Nと同数の可
動ミラー61がアレイ状に配設されている。各可動ミラ
ー61は、対応する第2の波長分離合成用チャネル導波
路1511〜151Nにおける光路に対応する位置の溝部
3に対して進出方向及び退出方向に移動自在に構成され
ている。
【0058】第1の電極層(図示せず)と第2の電極層
(図示せず)との間に所定の電圧を印加した場合には、
可動ミラー61は第2の波長分離合成用チャネル導波路
1511〜151Nにおける光路に対応する位置の溝部3
に対して進出した状態となる。可動ミラー61が第2の
波長分離合成用チャネル導波路1511〜151Nにおけ
る光路に対応する位置の溝部3に対して進出した状態に
おいては、可動ミラー61は、第2の波長分離合成用ス
ラブ導波路141から出力された信号光を反射し、この
信号光が第2の波長分離合成用チャネル導波路1511
〜151Nに入力されることはない。
【0059】第1の電極層と第2の電極層との間に所定
の電圧を印加しない場合には、可動ミラー61は第2の
波長分離合成用チャネル導波路1511〜151Nにおけ
る光路に対応する位置の溝部3に対して退出した状態と
なる。可動ミラー61が第2の波長分離合成用チャネル
導波路1511〜151Nにおける光路に対応する位置の
溝部3に対して退出した状態においては、第2の波長分
離合成用スラブ導波路141から出力された信号光は、
溝部3内の空間を通って、第2の波長分離合成用チャネ
ル導波路1511〜151Nに入力され、第2の波長分離
合成用チャネル導波路1511〜151Nの出力端151
bに至り、第2の光サーキュレータ182に入力され
る。また、第2の光サーキュレータ182から第2のチ
ャネル導波路1511〜151Nの出力端(入力端)15
1bに出力(アド)された信号光は、溝部3内の空間を
通って、第2の波長分離合成用スラブ導波路141に入
力される。
【0060】このように、本第2実施形態に係る光AD
M装置101では、第1実施形態の光ADM装置1と同
様に、熱光学スイッチを用いた従来の光ADM装置に比
して基板2の面積を小さくなる。この結果、光ADM装
置101の大型化を抑制することができる。
【0061】また、波長分離用AWGと波長合成用AW
Gとが共通化された構成の光ADM装置101におい
て、スイッチ部60を簡易且つ低コストに配設し得る構
成を実現することができる。また、可動ミラー61の配
設位置に対する要求精度が緩和され、スイッチ部60の
基板2への組み付けが容易となり、生産性を向上するこ
とができる。
【0062】更に、スイッチ部60が信号光を反射する
可動ミラー61を有しており、分波された各波長の信号
光に対する反射率は略一定となる。この結果、光ADM
装置101の透過帯域は、図8に示されるように、実質
的に平坦な特性を有することになり、信号光の波長の揺
らぎに対して反射強度が変化するのを抑制できる。
【0063】(第3実施形態)次に、図9に基づいて、
本発明の第3実施形態に係る光ADM装置を説明する。
図9は、第3実施形態に係る光ADM装置を示す構成図
である。
【0064】第3実施形態に係る光ADM装置201
は、波長分離用のAWGと波長合成用のAWGとにおい
て、第2の波長分離用スラブ導波路と第2の波長合成用
スラブ導波路とがその一部を共有する構成とされてお
り、各AWGは、第1実施形態及び第2実施形態の光A
DM装置1,101と同様に、基板2上に形成されてい
る。また、基板2上にはスイッチ部60が配設されてい
る。
【0065】第2の波長分離合成用スラブ導波路部24
0は、波長分離用アレイ導波路部31に接続された第2
の波長分離用スラブ導波路と、波長合成用アレイ導波路
部32に接続された第2の波長合成用スラブ導波路とが
その一部を共有する構成の第2の波長分離合成用スラブ
導波路241を含む。
【0066】光ADM装置201において、波長分離用
AWGは、第1の波長分離用チャネル導波路11、第1
の波長分離用スラブ導波路21、波長分離用アレイ導波
路部31、第2の波長分離合成用スラブ導波路241、
及び、第2の波長分離合成用チャネル導波路1511
151Nを有することになる。一方、光ADM装置20
1において、波長合成用AWGは、第1の波長合成用チ
ャネル導波路12、第1の波長合成用スラブ導波路2
2、波長合成用アレイ導波路部32、第2の波長分離合
成用スラブ導波路241、及び、第2の波長分離合成用
チャネル導波路1511〜151Nを有することになる。
【0067】第2の波長分離合成用スラブ導波路241
は、波長分離用アレイ導波路部31の出力端31bから
第2の波長分離合成用スラブ導波路241へ入力した信
号光を、この第2の波長分離合成用スラブ導波路241
に接合されている第2の波長分離合成用チャネル導波路
1511〜151Nの入力端151aへ入力させる。ま
た、第2の波長分離合成用スラブ導波路241は、この
第2の波長分離合成用スラブ導波路241に接合されて
いる第2の波長分離合成用チャネル導波路151 1〜1
51Nの入力端(出力端)151aから第2の波長分離
合成用スラブ導波路241へ入力した信号光を、波長合
成用アレイ導波路部32の入力端32aへ入力させる。
【0068】基板2には、第2実施形態と同様に、第2
の波長分離合成用スラブ導波路241と第2の波長分離
合成用チャネル導波路151との間に各第2の波長分離
合成用チャネル導波路1511〜151Nが並設された方
向に延びる溝部3が形成されている。また、スイッチ部
60には、第2の波長分離合成用チャネル導波路151
1〜151Nと同数の可動ミラー61がアレイ状に配設さ
れている。各可動ミラー61は、対応する第2の波長分
離合成用チャネル導波路1511〜151Nにおける光路
に対応する位置の溝部に対して進出方向及び退出方向に
移動自在に構成されている。
【0069】このように、本第3実施形態に係る光AD
M装置201では、第1及び第2実施形態の光ADM装
置1,101と同様に、熱光学スイッチを用いた従来の
光ADM装置に比して基板の面積が小さくなる。この結
果、光ADM装置201の大型化を抑制することができ
る。
【0070】また、波長分離用のAWGと波長合成用の
AWGとにおいて、第2の波長分離用スラブ導波路と第
2の波長合成用スラブ導波路とがその一部を共有する構
成の光ADM装置201において、スイッチ部60を簡
易且つ低コストに配設し得る構成を実現することができ
る。また、可動ミラー61の配設位置に対する要求精度
が緩和され、スイッチ部60の基板への組み付けが容易
となり、生産性を向上することができる。また、第2実
施形態と同様に、実質的に平坦な特性を有する光ADM
装置201の透過帯域を実現することができ、信号光の
波長の揺らぎに対して反射強度が変化するのを抑制でき
る。
【0071】更に、波長分離用AWGと波長合成用AW
Gとが共通化された構成の第2実施形態の光ADM装置
101と比べて、第1サーキュレータ181が不要とな
り、光サーキュレータの数を低減することが可能とな
り、光ADM装置201の低コスト化が可能となる。
【0072】(第4実施形態)次に、図10に基づい
て、本発明の第4実施形態に係る光ADM装置を説明す
る。図10は、第4実施形態に係る光ADM装置を示す
構成図である。
【0073】第4実施形態に係る光ADM装置301
は、波長分離用AWGと波長合成用AWGとが共通化さ
れた構成とされており、波長分離用AWGと波長合成用
AWGとが共通化されて構成された波長分離合成用AW
Gは、第1〜第3実施形態の光ADM装置1,101,
201と同様に、基板2上に形成されている。また、基
板2上にはスイッチ部60が配設されている。
【0074】第1のチャネル導波路部10は、一本の第
1の波長分離用チャネル導波路11と、一本の第1の波
長合成用チャネル導波路12とを含む。第1の波長分離
合成用スラブ導波路部320は、第1の波長分離用チャ
ネル導波路11に接続される第1の波長分離合成用スラ
ブ導波路321を含む。波長分離合成用アレイ導波路部
130は、第1の波長分離合成用スラブ導波路321に
接続される複数本のチャネル導波路を含む。第2の波長
分離合成用スラブ導波路部340は、波長分離合成用ア
レイ導波路部130のチャネル導波路に接続される第2
の波長分離合成用スラブ導波路341を含む。第2のチ
ャネル導波路部50は、第2の波長分離合成用スラブ導
波路341に接続された複数本の第2の波長分離用チャ
ネル導波路511〜51Nと、第1の波長分離合成用スラ
ブ導波路321に接続された複数本の第2の波長合成用
チャネル導波路521〜52Nとを含む。
【0075】光ADM装置301において、波長分離合
成用AWGは、第1の波長分離用チャネル導波路11、
第1の波長分離合成用スラブ導波路321、波長分離合
成用アレイ導波路部130、第2の波長分離合成用スラ
ブ導波路341、第1の波長合成用チャネル導波路1
2、第2の波長分離用チャネル導波路511〜51N、及
び、第2の波長合成用チャネル導波路521〜52Nを有
することになる。
【0076】第1の波長分離合成用スラブ導波路321
は、第1の波長分離用チャネル導波路11の出力端11
bあるいは第2の波長合成用チャネル導波路521〜5
Nの出力端52bから第1の波長分離合成用スラブ導
波路321へ入力した信号光を、この第1の波長分離合
成用スラブ導波路321に接合されている波長分離合成
用アレイ導波路部130の入力端131aに入力させ
る。
【0077】波長分離合成用アレイ導波路部130は、
第1の波長分離合成用スラブ導波路321から信号光を
入力する入力端131aと、その信号光を第2の波長分
離合成用スラブ導波路341へ出力する出力端131b
とを有している。複数本のチャネル導波路は、各々の光
路長が所定長ΔLずつ異なっており、各々を導波する信
号光に対して位相差を与える。
【0078】第2の波長分離合成用スラブ導波路341
は、波長分離合成用アレイ導波路部130の出力端13
1bから第2の波長分離合成用スラブ導波路341へ入
力した信号光を、この第2の波長分離合成用スラブ導波
路341に接合されている第2の波長分離用チャネル導
波路511〜51Nの入力端51aあるいは第1の波長合
成用チャネル導波路12の入力端12aへ入力させる。
【0079】波長分離合成用アレイ導波路部130は、
図10に示されるように、第1の波長分離合成用スラブ
導波路321と第2の波長分離合成用スラブ導波路34
1とが所定の軸を挟んで対象となる位置に配設されるよ
うに湾曲して形成されている。第1の波長分離用チャネ
ル導波路11は、第1の波長分離合成用スラブ導波路3
21の外側位置(上述した所定の軸から離れた側の位
置)に接続され、第1の波長合成用チャネル導波路12
は、第2の波長分離合成用スラブ導波路341の外側位
置(上述した所定の軸から離れた側の位置)に接続され
ている。また、第2の波長分離用チャネル導波路511
〜51Nは、第1の波長分離合成用スラブ導波路321
の内側位置(上述した所定の軸寄りの位置)に接続さ
れ、第2の波長合成用チャネル導波路521〜52Nは、
第2の波長分離合成用スラブ導波路341の内側位置
(上述した所定の軸寄りの位置)に接続されている。更
に、第2の波長分離用チャネル導波路511〜51Nと第
2の波長合成用チャネル導波路52 1〜52Nとの同一波
長の信号光が通る導波路同士は、夫々が第1の波長分離
合成用スラブ導波路321及び第2の波長分離合成用ス
ラブ導波路341の上述した所定の軸を挟んで対象とな
る位置に接続されている。
【0080】ここで、第1の波長分離合成用スラブ導波
路321及び第2の波長分離合成用スラブ導波路341
においては、第1の波長分離用チャネル導波路11の出
力端11bから入力された信号光が波長分離合成用アレ
イ導波路部130を通って第2の波長分離用チャネル導
波路511〜51Nの入力端51aに入力されるように、
また、第2の波長合成用チャネル導波路521〜52N
出力端52bから入力された信号光が波長分離合成用ア
レイ導波路部130を通って第1の波長合成用チャネル
導波路12の入力端12aに入力されるように、第1の
波長分離用チャネル導波路11及び第2の波長合成用チ
ャネル導波路521〜52Nの第1の波長分離合成用スラ
ブ導波路321への入射角度、第1の波長分離合成用ス
ラブ導波路321及び第2の波長分離合成用スラブ導波
路341の光路長(光路差)、第1の波長分離合成用ス
ラブ導波路321及び第2の波長分離合成用スラブ導波
路341の波長分離合成用アレイ導波路部130側の端
部の形状等が適宜設定されている。
【0081】第2の波長分離用チャネル導波路511
51Nと第2の波長合成用チャネル導波路521〜52N
とは、対応する(同一波長の信号光が通る)導波路同士
が溝部3の部分で交差(たとえば、直交)するように形
成されている。また、第2の波長分離用チャネル導波路
511〜51Nの出力端51b側となる部分と第2の波長
合成用チャネル導波路521〜52Nの入力端52a側と
なる部分においては、対応する(同一波長の信号光が通
る)導波路同士が隣接して配設されている。
【0082】第1の電極層(図示せず)と第2の電極層
(図示せず)との間に所定の電圧を印加した場合には、
可動ミラー61は可動ミラー61が第2の波長分離用チ
ャネル導波路511〜51Nと第2の波長合成用チャネル
導波路521〜52Nとの交差部における光路に対して進
出した状態となる。可動ミラー61が第2の波長分離用
チャネル導波路511〜51Nと第2の波長合成用チャネ
ル導波路521〜52Nとの交差部における光路に対して
進出した状態においては、可動ミラー61は、第2の波
長分離合成用スラブ導波路341から出力され第2の波
長分離用チャネル導波路511〜51Nを通ってきた信号
光を反射し、対応する第2の波長合成用チャネル導波路
521〜52Nに入力させる。
【0083】第1の電極層と第2の電極層との間に所定
の電圧を印加しない場合には、可動ミラー61は第2の
波長分離用チャネル導波路511〜51Nと第2の波長合
成用チャネル導波路521〜52Nとの交差部における光
路に対して退出した状態となる。可動ミラー61が第2
の波長分離用チャネル導波路511〜51Nと第2の波長
合成用チャネル導波路521〜52Nとの交差部における
光路に対して退出した状態においては、第2の波長分離
合成用スラブ導波路341から出力され第2の波長分離
用チャネル導波路511〜51Nを通ってきた信号光は、
溝部3内の空間を通って、第2の波長分離用チャネル導
波路511〜51Nの出力端51bに至り、ドロップされ
ることになる。また、第2の波長合成用チャネル導波路
521〜52Nの入力端52aからアドされた信号光が入
力された場合には、アドされた信号光は溝部3内の空間
を通って、第2の波長合成用チャネル導波路521〜5
Nの出力端52bに至る。
【0084】このように、本第4実施形態に係る光AD
M装置301では、第1〜第3実施形態の光ADM装置
1,101,201と同様に、熱光学スイッチを用いた
従来の光ADM装置に比して基板2の面積を小さくな
る。この結果、光ADM装置301の大型化を抑制する
ことができる。
【0085】また、本第4実施形態に係る光ADM装置
301では、波長分離用AWGと波長合成用AWGとが
共通化された構成の光ADM装置301において、スイ
ッチ部60を簡易且つ低コストに配設し得る構成を実現
することができる。また、可動ミラー61の配設位置に
対する要求精度が緩和され、スイッチ部60の基板2へ
の組み付けが容易となり、生産性を向上することができ
る。
【0086】また、本第4実施形態に係る光ADM装置
301では、スラブ導波路が2体(第1の波長分離合成
用スラブ導波路321及び第2の波長分離合成用スラブ
導波路341)であるとともに、第2及び第3実施形態
の光ADM装置101,201において備えられていた
サーキュレータ181,182が不要となるので、装置
全体でのより一層の小型化が可能となる。
【0087】また、本第4実施形態に係る光ADM装置
301では、波長分離及び波長合成を第1の波長分離合
成用スラブ導波路321、波長分離合成用アレイ導波路
部130、及び、第2の波長分離合成用スラブ導波路3
41で行うので、波長分離及び波長合成における光学特
性が同等となり、光ADM装置としての製品の歩留まり
が向上する。
【0088】また、本第4実施形態に係る光ADM装置
301では、第2の波長分離用チャネル導波路511
51Nと第2の波長合成用チャネル導波路521〜52N
との同一波長の信号光が通る導波路同士を隣接して配設
することが可能となり、光ADM装置301の取り扱い
を容易に行うことができる。
【0089】(第5実施形態)まず、図11に基づい
て、本発明の第5実施形態に係る光ADM装置を説明す
る。図11は、第5実施形態に係る光ADM装置を示す
構成図である。
【0090】第5実施形態に係る光ADM装置401に
おいては、溝部3が基板2全体を横断するように形成さ
れている。もちろん、溝部3は、第2の波長分離用チャ
ネル導波路511〜51N及び第2の波長合成用チャネル
導波路521〜52Nが並設された方向に延びて、第2の
波長分離用チャネル導波路511〜51Nと第2の波長合
成用チャネル導波路521〜52Nとの各交差部を切断す
る溝部3が形成されている。本第5実施形態において
は、基板2(Si導波路基板)に、厚さ40μmのダイ
サを用いて幅45μm程度、深さ100μm程度の溝部
3を作成している。
【0091】スイッチ部460は、図12〜図14にも
示されるように、枠部464、可動ミラー61と、絶縁
膜62と、第1の電極層63、第2の電極層64とを有
している。スイッチ部460には、交差部(第2の波長
分離用チャネル導波路511〜51Nあるいは第2の波長
合成用チャネル導波路521〜52N)と同数の可動ミラ
ー61が枠部464の内側においてアレイ状に配設され
ている。可動ミラー61は、第2の波長分離用チャネル
導波路511〜51N及び第2の波長合成用チャネル導波
路521〜52Nにおける光路に対して進出方向及び退出
方向に移動自在であり、スイッチ部460は、各可動ミ
ラー61が各交差部に対応する位置の溝部3に対して進
出方向及び退出方向に移動自在となるように基板2上に
配設されている。
【0092】スイッチ部460の枠部464には、可動
ミラー61を溝部3に対して配設するときにスイッチ部
460を位置決めするための位置決め部としての突部4
65が形成されている。この突部465は、溝部3に係
合し得るように、溝部3と同等の幅(幅45μm程度)
を有し可動ミラー61の配列方向の延長上となる位置に
形成されている。スイッチ部460の基板2への配設
は、突部465を溝部3に嵌め合わせることにより行わ
れる。突部465が溝部3に嵌め合わされて突部465
と溝部3とが係合した状態では、スイッチ部460の溝
部3に直交する方向(可動ミラー61の反射面に平行な
方向)でのスイッチ部460の位置決めがなされる。
【0093】また、突部465は、可動ミラー61と同
一の材料(たとえば、銅又はニッケル等の金属)及び同
一プロセスにて形成される。たとえば、図6(c)に示
された工程において、リソグラフィ技術等を用いてレジ
スト膜74に可動ミラー61に相当する部分の型75及
び突部465に相当する部分の型を形成し、その後、図
6(d)に示された工程において、レジスト膜74に形
成された型内に可動ミラー61及び突部465となる金
属(たとえば、銅又はニッケル等)を成長させ、最後
に、エッチング技術を用いてSi基板71、レジスト膜
74を除去することにより、突部465が可動ミラー6
1と同一の材料及び同一プロセスにて形成される。
【0094】このように、本第5実施形態に係る光AD
M装置401では、第1実施形態の光ADM装置1と同
じく、熱光学スイッチを用いた従来の光ADM装置に比
して基板2の面積が小さくなり、光ADM装置1の大型
化を抑制することができる。また、波長分離用AWGと
波長合成用AWGとを備えた構成の光ADM装置1にお
いて、スイッチ部460を簡易且つ低コストに配設し得
る構成を実現することができる。
【0095】また、本第5実施形態に係る光ADM装置
401では、スイッチ部460(枠部464)に溝部3
と係合してスイッチ部460を位置決めするための突部
465が形成されているので、この突部465により可
動ミラー61は溝部3に対して適切な位置に配設される
ことになり、可動ミラー61の基板2への組み付けを特
別な把持具等を用いることなく容易に行うことができ
る。また、突部465によりスイッチ部460(可動ミ
ラー61)の位置決めが確実に行われることから、製品
毎の光学特性のばらつきを抑制することができる。ま
た、突部465をスイッチ部460の枠部464に形成
しているので、溝部3に対して可動ミラー61を適切な
位置に確実に配設し得る位置決め部の構造を簡易且つ低
コストで実現することができる。
【0096】また、本第5実施形態に係る光ADM装置
401では、突部465が可動ミラー61と同一材料及
び同一プロセスにて形成されるので、位置決め部として
の突部465を極めて容易にスイッチ部460に形成す
ることができる。
【0097】本第5実施形態に係る光ADM装置401
では、スイッチ部460の溝部3に直交する方向での位
置決めは、上述した突部465により行われることにな
るが、スイッチ部460の溝部3の延びる方向での位置
決めは、突部465では行うことができない、すなわち
スイッチ部460は溝部3の延びる方向に多少ずれて配
設される惧れがある。しかしながら、信号光は所定の光
束幅を有しており、可動ミラー61(スイッチ部46
0)の配設位置が溝部3の延びる方向に多少ずれたとし
ても、或る程度の反射強度を確保した状態で第2の波長
分離用チャネル導波路511〜51Nからの信号光を第2
の波長合成用チャネル導波路521〜52Nに反射するこ
とが可能となり、スイッチ部460の溝部3の延びる方
向での位置決め要求精度は緩和されることから、スイッ
チ部460が溝部3の延びる方向に多少ずれて配設され
たとしても光ADM装置401の光学特性上問題となる
可能性は極めて低い。
【0098】本発明は、前述した実施形態に限定される
ものではなく、第1のチャネル導波路部10,110、
アレイ導波路部30,130、又は、第2の波長分離合
成用チャネル導波路部50,150等におけるチャネル
導波路の数等も上述したものに限られるものではない。
【0099】また、第1〜第5実施形態においては、光
ADM装置1,101,201,301,401は基板
2に溝部3を形成するように構成されているが、これに
限られることなく、第2の波長分離用チャネル導波路5
1〜51Nと第2の波長合成用チャネル導波路521
52Nとの各交差部毎に、あるいは、各第2の波長分離
合成用チャネル導波路1511〜151N毎に独立して穴
部を形成するように構成してもよい。
【0100】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、装置の大型化を抑制することが可能な光ADM
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光ADM装置を示
す構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る光ADM装置に含
まれる、スイッチ部を示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る光ADM装置に含
まれる、スイッチ部を示す側面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る光ADM装置に含
まれる、スイッチ部の動作を説明する図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る光ADM装置に含
まれる、スイッチ部の動作を説明する図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る光ADM装置に含
まれる、スイッチ部の製造工程を説明する図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る光ADM装置を示
す構成図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る光ADM装置にお
ける、透過帯域の特性を示す波長ととの関係を示す線図
である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る光ADM装置を示
す構成図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る光ADM装置を
示す構成図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係る光ADM装置を
示す構成図である。
【図12】本発明の第5実施形態に係る光ADM装置に
含まれる、スイッチ部を示す平面図である。
【図13】本発明の第5実施形態に係る光ADM装置に
含まれる、スイッチ部を示す側面図である。
【図14】図12のXIV− XIV線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1,101,201,301,401…光ADM装置、
2…基板、3…溝部、10…第1のチャネル導波路部、
11…第1の波長分離用チャネル導波路、12…第1の
波長合成用チャネル導波路、20…第1のスラブ導波路
部、21…第1の波長分離用スラブ導波路、22…第1
の波長合成用スラブ導波路、30…アレイ導波路部、3
1…波長分離用アレイ導波路部、32…波長合成用アレ
イ導波路部、40…第2のスラブ導波路部、41…第2
の波長分離用スラブ導波路、42…第2の波長合成用ス
ラブ導波路、50…第2の波長分離合成用チャネル導波
路部、511〜51N…第2の波長分離用チャネル導波
路、521〜52N…第2の波長合成用チャネル導波路、
60,460…スイッチ部、61…可動ミラー、62…
絶縁膜、63…第1の電極層、64…第2の電極層、1
10…第1のチャネル導波路部、111…第1の波長分
離合成用チャネル導波路、120…第1の波長分離合成
用スラブ導波路部、121…第1の波長分離合成用スラ
ブ導波路、130…波長分離合成用アレイ導波路部、1
40…第2の波長分離合成用スラブ導波路部、141…
第2の波長分離合成用スラブ導波路、150…第2の波
長分離合成用チャネル導波路部、1511〜151N…第
2の波長分離合成用チャネル導波路、181…第1の光
サーキュレータ、182…第2の光サーキュレータ、2
40…第2の波長分離合成用スラブ導波路部、241…
第2の波長分離合成用スラブ導波路、320…第1の波
長分離合成用スラブ導波路部、321…第1の波長分離
合成用スラブ導波路、340…第2の波長分離合成用ス
ラブ導波路部、341…第2の波長分離合成用スラブ導
波路、465…突部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、波長分離合成部とスイッチ部
    とを備える光ADM装置であって、 前記波長分離合成部は、少なくとも一つのアレイ導波路
    型回折格子を含み、 前記スイッチ部は、前記波長分離合成部の波長分離側の
    光路に対して進出方向及び退出方向に移動自在な可動ミ
    ラーを有することを特徴とする光ADM装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ部は、複数の前記可動ミラ
    ーを有し、 複数の前記可動ミラーは、前記波長分離合成部の波長分
    離側の光路を横断する溝部に沿い直線状に並設されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の光ADM装置。
  3. 【請求項3】 前記可動ミラーを前記溝部に対して配設
    するときに前記スイッチ部を位置決めするための位置決
    め部を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の光
    ADM装置。
  4. 【請求項4】 前記位置決め部は、前記溝部に係合する
    突部からなり、 前記突部は、前記スイッチ部に形成されていることを特
    徴とする請求項3に記載の光ADM装置。
  5. 【請求項5】 前記突部は、前記可動ミラーと同一材料
    及び同一プロセスにて形成されることを特徴とする請求
    項4に記載の光ADM装置。
  6. 【請求項6】 前記波長分離合成部は、波長分離用アレ
    イ導波路型回折格子及び波長合成用アレイ導波路型回折
    格子を含み、 前記波長分離用アレイ導波路型回折格子は、第1の波長
    分離用チャネル導波路、第1の波長分離用スラブ導波
    路、波長分離用アレイ導波路、第2の波長分離用スラブ
    導波路、及び、複数本の第2の波長分離用チャネル導波
    路を有し、 前記波長合成用アレイ導波路型回折格子は、第1の波長
    合成用チャネル導波路、第1の波長合成用スラブ導波
    路、波長合成用アレイ導波路、第2の波長合成用スラブ
    導波路、及び、複数本の第2の波長合成用チャネル導波
    路を有しており、 前記第2の波長分離用チャネル導波路と前記第2の波長
    合成用チャネル導波路の同一波長の信号光が通る導波路
    同士は、1つの直線上で交差し、 前記溝部は、前記直線に沿って形成され、 前記スイッチ部は、前記交差する点の数と同数の前記可
    動ミラーを有することを特徴とする請求項2に記載の光
    ADM装置。
  7. 【請求項7】 前記波長分離合成部は、波長分離合成用
    アレイ導波路型回折格子を含み、 前記波長分離合成用アレイ導波路型回折格子は、第1の
    波長分離合成用チャネル導波路、第1の波長分離合成用
    スラブ導波路、波長分離合成用アレイ導波路、第2の波
    長分離合成用スラブ導波路、及び、複数本の第2の波長
    分離合成用チャネル導波路を有し、 前記溝部は、前記第2の波長分離合成用スラブ導波路と
    前記第2の波長分離合成用チャネル導波路との間に前記
    各第2の波長分離合成用チャネル導波路が並設された方
    向に形成され、 前記スイッチ部は、前記第2の波長分離合成用チャネル
    導波路と同数の前記可動ミラーを有することを特徴とす
    る請求項2に記載の光ADM装置。
  8. 【請求項8】 前記波長分離合成部は、波長分離用アレ
    イ導波路型回折格子及び波長合成用アレイ導波路型回折
    格子を含み、 前記波長分離用アレイ導波路型回折格子は、第1の波長
    分離用チャネル導波路、第1の波長分離用スラブ導波
    路、波長分離用アレイ導波路、第2の波長分離用スラブ
    導波路、及び、複数本の第2の波長分離合成用チャネル
    導波路を有し、 前記波長合成用アレイ導波路型回折格子は、第1の波長
    合成用チャネル導波路、第1の波長合成用スラブ導波
    路、波長合成用アレイ導波路、前記第2の波長分離用ス
    ラブ導波路と連続し一部を共有する第2の波長合成用ス
    ラブ導波路、及び、前記複数本の第2の波長分離合成用
    チャネル導波路を有しており、 前記溝部は、前記第2の波長分離用スラブ導波路及び前
    記第2の波長合成用スラブ導波路と前記第2の波長分離
    合成用チャネル導波路との間に前記各第2の波長分離合
    成用チャネル導波路が並設された方向に形成され、 前記スイッチ部は、前記第2の波長分離合成用チャネル
    導波路と同数の前記可動ミラーを有することを特徴とす
    る請求項2に記載の光ADM装置。
  9. 【請求項9】 前記波長分離合成部は、波長分離合成用
    アレイ導波路型回折格子を含み、 前記波長分離合成用アレイ導波路型回折格子は、第1の
    波長分離用チャネル導波路、第1の波長分離合成用スラ
    ブ導波路、波長分離合成用アレイ導波路、第2の波長分
    離合成用スラブ導波路、第1の波長合成用チャネル導波
    路、複数本の第2の波長分離用チャネル導波路、及び、
    複数本の第2の波長合成用チャネル導波路を有し、 前記第2の波長分離用チャネル導波路と前記第2の波長
    合成用チャネル導波路との同一波長の信号光が通る導波
    路同士は、1つの直線上で交差し、 前記溝部は、前記直線に沿って形成され、 前記スイッチ部は、前記交差する点の数と同数の前記可
    動ミラーを有することを特徴とする請求項2に記載の光
    ADM装置。
  10. 【請求項10】 前記スイッチ部は、 一方の面側に前記可動ミラーが設けられる絶縁膜と、 前記絶縁膜の他方の面側に形成される第1の電極層と、 前記基板の前記絶縁膜に対向する位置に形成される第2
    の電極層と、を更に有し、 前記絶縁層は、前記第1の電極層と第2の電極層との間
    に所定の電圧を印加することにより発生する静電引力に
    より撓み、前記可動ミラーを前記波長分離側の光路に対
    して進出方向あるいは退出方向に移動させることを特徴
    とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の光A
    DM装置。
  11. 【請求項11】 前記絶縁層は、前記第1の電極層と第
    2の電極層との間に前記所定の電圧を印加していないと
    きに、前記可動ミラーが前記波長分離側の光路に対して
    退出した状態となるように、予め撓んで形成されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の光ADM装置。
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